(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6764583
(24)【登録日】2020年9月16日
(45)【発行日】2020年10月7日
(54)【発明の名称】給油装置
(51)【国際特許分類】
B67D 7/32 20100101AFI20200928BHJP
B67D 7/54 20100101ALI20200928BHJP
B67D 7/06 20100101ALI20200928BHJP
【FI】
B67D7/32 Z
B67D7/54
B67D7/06 Z
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-165552(P2018-165552)
(22)【出願日】2018年9月5日
(65)【公開番号】特開2020-37434(P2020-37434A)
(43)【公開日】2020年3月12日
【審査請求日】2019年5月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000151346
【氏名又は名称】株式会社タツノ
(74)【代理人】
【識別番号】100106563
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 潤
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 尚彦
(72)【発明者】
【氏名】清野 貴之
(72)【発明者】
【氏名】岡村 光祐
【審査官】
山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第06311547(US,B1)
【文献】
特開2006−037851(JP,A)
【文献】
特開2016−069995(JP,A)
【文献】
米国特許第05821403(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2016/0264396(US,A1)
【文献】
英国特許出願公告第01173187(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 7/32
B67D 7/06
B67D 7/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ハウジング内に収納された給油機構と、
該給油機構の下方に位置する液溜まり部と、
該液溜まり部に穿設され、漏洩検知機構に通じる孔とを備え、
前記漏洩検知機構は、漏洩検知用のフロートセンサを収容したセンサハウジングと、該センサハウジングの下部に流入路と、上部に流出路とを備え、該流入路には前記液溜まり部に形成された孔に連通する第1の管路が接続され、前記流出路には前記本体ハウジングの下部に穿設された排出口に連通する第2の管路が接続されることを特徴とする給油装置。
【請求項2】
前記漏洩検知機構に取り付けられた板状のブラケットの上部を上面視でコ字状に形成し、該コ字状部の下面を前記液溜まり部の取付部の上面に当接させて固定することを特徴とする請求項1に記載の給油装置。
【請求項3】
前記センサハウジングは底面が開口し、内部に検出部を備えた軸部を有する蓋体が前記開口に係合し、内部に被検出部を備えた前記フロートが前記軸部を摺動し、前記検出部と前記被検出部とで前記フロートの上下方向の移動を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の給油装置。
【請求項4】
前記センサハウジングは天井面が開口し、ガイド部を備えた第2の蓋体が前記天井面の開口に係合し、前記ガイド部は、前記軸部の上端部より上方に鉛直方向に延設され、前記フロートが前記軸部及び前記ガイドを摺動することを特徴とする請求項3に記載の給油装置。
【請求項5】
前記フロートの比重は、水より小さく、ガソリンより大きく、前記第2の蓋体の前記ガイド部内に、ガソリンを検知する油検知センサが配置されることを特徴とする請求項4に記載の給油装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給油装置に関し、特に、給油機構からの燃料油等の漏洩に対処した給油装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両の燃料タンクに燃料油の給油を行う給油所には、複数油種の給油系統が組み込まれた給油装置が設置されている。この給油装置には給油ポンプ、流量計等の給油機構が収納されて引火性の高い危険物を扱うため、火災に対する安全対策には十分に配慮する必要がある。
【0003】
そこで、本出願人は、アイランドに形成されたピットに取り付けられたサンプと、サンプを覆うようにアイランド上に取り付けられた計量機とを備える給油装置において、計量機及びサンプに異常検知用の液溜まりセンサ等を設けることで、各種異常に対応でき、給油の安全が確保できる給油装置を提案した(特許文献1)。
【0004】
また、本出願人は、給油機器を収容する下部ケースと、表示器を備えた上部ケースと、下部ケースの両側に立設した支柱上に設けられた頂部ケースとを有する給油装置において、下部ケースから取り外し可能なセンターパネルを設け、フロントパネルには静電気除去パッドを、下部ケースの下部にオイルパンを設け、給油機器の保守点検作業を容易かつ安全に行うことができる給油装置を提案した(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−179199号公報
【特許文献2】特開2014−65520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の発明も有効であり、液溜まりセンサにより液の漏洩を検知することができる。しかし、検知後速やかに漏洩液を給油装置から外部へ排出する手段がないため、漏洩液の回収が遅れたり、液溜まりセンサが故障した場合には、検知後に漏洩液が溢れて地中に染み込み、土壌汚染を引き起こす危険性を否定できなかった。
【0007】
また、特許文献2に記載の漏洩液の検知構造では、漏洩液が雨水であるのか燃料油であるのかが判らないという問題もあった。
【0008】
そこで、本発明は上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、燃料油等の漏洩の早期発見と共に、漏洩を検知するためのセンサの故障対策を施し、漏洩液の種類も判定可能な給油装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の給油装置は、本体ハウジング内に収納された給油機構と、該給油機構の下方に位置する液溜まり部と、該液溜まり部に穿設され、漏洩検知機構に通じる孔とを備え
、前記漏洩検知機構は、漏洩検知用のフロートセンサを収容したセンサハウジングと、該センサハウジングの下部に流入路と、上部に流出路とを備え、該流入路には前記液溜まり部に形成された孔に連通する第1の管路が接続され、前記流出路には前記本体ハウジングの下部に穿設された排出口に連通する第2の管路が接続されることを特徴とする。
【0010】
本発明の給油装置によれば、給油機構から漏洩したガソリン、水等の漏洩液を液溜まり部に集め、液溜まり部に穿設された孔を介して漏洩検知機構に送ることができるため、漏洩の早期発見を図ることができる。
また、流入路を下方に設けることによって、フロートを突き上げ効果により上昇させることができ、流出路を上方に設けることによって下り勾配が得られ、漏洩液の排出効果の向上を図ることができる。
【0011】
上記給油装置において、前記漏洩検知機構に取り付けられた板状のブラケットの上部を上面視でコ字状に形成し、該コ字状部の下面を前記液溜まり部の取付部の上面に当接させて固定することができ、これによって、漏洩検知機構の適正な姿勢を保持し、漏洩検知の確実性を向上させることができる。
【0013】
また、前記センサハウジングは底面が開口し、内部に検出部を備えた軸部を有する蓋体が前記開口に係合し、内部に被検出部を備えた前記フロートが前記軸部を摺動し、前記検出部と前記被検出部とで前記フロートの上下方向の移動を検知することができる。蓋体を取り外すことで、センサハウジングに溜まった漏洩液を容易に外部に排出することができる。
【0014】
さらに、前記センサハウジングは天井面が開口し、ガイド部を備えた第2の蓋体が前記天井面の開口に係合し、前記ガイド部は、前記軸部の上端部より上方に鉛直方向に延設され、前記前記フロートが前記軸部及び前記ガイドを摺動することができる。これにより、フロートの摺動部にごみが噛み込むことを防止し、誤作動を防止できる。
【0015】
前記フロートの比重を水より小さく、ガソリンより大きく設定し、前記第2の蓋体の前記ガイド部内に、ガソリンを検知する油検知センサを配置することができる。これによって、漏洩したのが水かガソリンかを判断することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、燃料油等の漏洩の早期発見を可能とし、漏洩検知センサの故障対策を施し、漏洩液の種類も判定可能な給油装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係る給油装置の一実施の形態を示す概略図である。
【
図2】
図1の給油装置の内部構造を示す斜視図である。
【
図3】
図2の給油装置のセンサ部近傍を示す部分拡大図である。
【
図5】
図1の給油装置の漏洩検知機構の第1の実施例を示す分解斜視図であって、(a)と(b)は各々異なる角度から見ている。
【
図6】
図5の漏洩検知機構の通常時の状態を示す図であって、(a)は一部破断正面図、(b)及び(c)は一部破断斜視図であって、(b)と(c)は各々異なる角度から見ている。
【
図7】
図5の漏洩検知機構の液体検知時の状態を示す図であって、(a)は一部破断正面図、(b)及び(c)は一部破断斜視図であって、(b)と(c)は各々異なる角度から見ている。
【
図8】
図1の給油装置の漏洩検知機構の第2の実施例を示す分解斜視図であって、(a)と(b)は各々異なる角度から見ている。
【
図9】
図8の漏洩検知機構の通常時の状態を示す図であって、(a)は一部破断正面図、(b)及び(c)は一部破断斜視図であって、(b)と(c)は各々異なる角度から見ている。
【
図10】
図8の漏洩検知機構の液体検知時の状態を示す図であって、(a)は一部破断正面図、(b)及び(c)は一部破断斜視図であって、(b)と(c)は各々異なる角度から見ている。
【
図11】
図4に示した液溜まり部及び漏洩検知機構を接続する第1の管路の他の実施例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る給油装置の一実施の形態を示し、この給油装置1は、本体ハウジング10の中に給油ポンプ、流量計等を備える給油機構2(2A〜2C)と、給油機構2に接続された給油ホース3(3A〜3C)と、給油ホース3の先端に取り付けられた給油ノズル4(4A〜4C)と、給油量等を表示する表示装置5と、給油機構2等からガソリンや水(雨水等)が漏洩したことを検知する漏洩検知機構15と、漏洩したガソリン等を排出する漏洩液排出孔7と、ガソリン等が漏洩したことを報知する報知機8等を備える。
【0020】
図2に示すように、上記給油機構2を構成する給油ポンプ12(12A〜12C)、給油ポンプ12を回転駆動する給油モータ11(11A〜11C)等の下方に皿状の液溜まり部13(13A〜13C)が備えられる。液溜まり部13を皿状としたことで、上方から落下したガソリン等の飛散を防止することができる。また、
図3に示すように、液溜まり部13Aの取付部13aの上面にブラケット14が固定され、ブラケット14に漏洩検知機構15が固定される。
【0021】
液溜まり部13Aには、漏洩検知機構15に通じる孔16Aが穿設され、
図4に示すように、液溜まり部13B、13Cにも同様に孔16B、16Cが穿設される。液溜まり部13に穿設された孔16(16A〜16C)は、第1の管路18を通じて漏洩検知機構15の流入路15b(
図5参照)に連通し、漏洩検知機構15の流出路15c(
図5参照)は、第2の管路19を通じて漏洩液排出孔7に連通する。液溜まり部13の底板は、孔16に向かって傾斜している。これにより、液溜まり部13に溜まったガソリン等が速やかに漏洩検知機構15に流入するため、迅速な漏洩検知が可能となる。
【0022】
漏洩検知機構15は、
図5に示すように、略々円筒状のセンサハウジング15aと、センサハウジング15aの下部に位置し、第1の管路18に連通する流入路15bと、センサハウジング15aの上部に位置し、第2の管路19に連通する流出路15cとを備える。センサハウジング15a内には、被検出部15eを有するフロート15dと、検出部15hを有する軸部15fが収容される。軸部15fは第1の蓋体15gに固定され、第1の蓋体15gはセンサハウジング15aの底部を塞ぐ。フロート15dの比重は、水及びガソリンよりも小さく、水及びガソリンに浮くように設定される。フロート15dは、後述するように、軸部15fを摺動する。センサハウジング15aの上部開口は、ガイド部15nを備える第2の蓋体15jによって塞がれる。
【0023】
検出部15hと被検出部15eとで近接センサーを構成し、フロート15dが所定高さ以上浮いた場合に、報知機8でガソリン等が漏洩したことを報知する。
【0024】
センサハウジング15aの側面には、ブラケット14の取付部14dに当接する取付部15kが設けられ、ブラケット14の取付穴14eとセンサハウジング15aの取付穴15mを挿通するボルト21(
図3参照)によって漏洩検知機構15がブラケット14に取り付けられる。
【0025】
図5に示すように、ブラケット14は、略々直方体状の基板14aの上部両側に曲折部14b、14cが形成され、下部に取付部14dが曲折して設けられる。取付部14dには、取付穴14eが穿設され、基板14aの上部にだるま孔14fが穿設される。
【0026】
図6は、上記構成を有する漏洩検知機構15を組み立ててブラケット14に取り付けた状態であって、ガソリン等が漏洩していない通常時を示している。ブラケット14は、
図3に示すように、液溜まり部13Aに固定される。その際、ブラケット14の上面視でコ字状に形成された曲折部14b、14cを液溜まり部13Aの取付部13aの上面に当接させ、だるま孔14fの小径孔にボルト22を挿通させて固定することで、漏洩検知機構15の姿勢を保持して漏洩検知の確実性を向上させることができる。また、だるま孔14fにより、漏洩検知機構15を取り外す際に、ボルト22を緩めるだけで横にスライドさせて取り出すことができるため、ボルト22の紛失を防止することができる。
【0027】
次に、上記構成を有する漏洩検知機構15等によって、給油機構2(2A〜2C、
図1参照)の給油ポンプ12(12A〜12C、
図2参照)、流量計(不図示)等からのガソリン等の漏洩を検知する動作について説明する。
【0028】
図2において、給油ポンプ12等からガソリン等が漏洩すると、漏洩したガソリン等は、液溜まり部13(13A〜13C)に落下し、
図3及び
図4に示すように、孔16(16A〜16C)、第1の管路18を経て漏洩検知機構15に達する。
【0029】
図6において、漏洩したガソリン等は、第1の管路18から流入路15bを経てセンサハウジング15aの下部に導かれ、漏洩したガソリン等の量が増加すると、フロート15dが徐々に上方へ押し上げられ、最終的に、
図7に示す位置まで上昇すると、検出部15hと被検出部15eとでフロート15dが上昇したことを検知し、報知機8からガソリン等が漏洩したことを知らせる警報が発せられる。
【0030】
上述のように、漏洩したガソリン等がセンサハウジング15aの下部からセンサハウジング15a内に流入するため、流入したガソリン等の落差運動エネルギーを利用しながらフロート15dを突き上げて上昇させることができ、フロート15dの上昇を促進することができる。また、流出路15cをセンサハウジング15aの上部に設けることによって、漏洩液を排出するアイランドや地面への下り勾配が得られ、漏洩液の排出効果を向上させることができる。
【0031】
ガソリン等の漏洩を検出した後、センサハウジング15aから第1の蓋体15gを取り外すことで、センサハウジング15aに溜まったガソリン等を容易に排出することができる。
【0032】
次に、上記漏洩検知機構15の第2の実施例について、
図8〜
図10を参照しながら説明する。尚、
図5〜
図7に示した漏洩検知機構15と同じ構成要素については、同じ参照番号を付して詳細説明を省略する。
【0033】
この漏洩検知機構35のフロート35aの形状は、第1の実施例でのフロート15dと同じであるが、比重は約0.9であって、水に浮き、ガソリンには沈むように設定される。
【0034】
また、第2の蓋体35bには、下方に延設された円錐台状のガイド部35cが設けられ、このガイド部35cには、ガソリンを検知するための油検知センサ(プリズムセンサ)35dが設けられる。
【0035】
漏洩検知機構35の上記フロート35a及び第2の蓋体35b以外の構成要素は、第1の実施形態における漏洩検知機構15と同じである。また、漏洩検知機構35を液溜まり部13Aの取付部13aの上面に固定するため、上記ブラケット14が用いられる。
【0036】
この漏洩検知機構35を用いた場合には、
図2において、給油ポンプ12等からガソリン等が漏洩すると、漏洩したガソリン等は、液溜まり部13に落下し、
図3及び
図4に示すように、孔16、第1の管路18を経て漏洩検知機構35に達する。
【0037】
図9において、漏洩したガソリン等は、第1の管路18から流入路15bを経てセンサハウジング15aの下部に導かれる。ここで、漏洩した液体が水の場合には、フロート35aよりも比重が大きいため、フロート35aを上方へ押し上げる。漏洩した水の量が増加すると、フロート35aが軸部15f及びガイド部35cの外表面を摺動しながら徐々に上方へ押し上げられ、最終的に、
図10に示す位置まで上昇すると、検出部15hと被検出部15eとでフロート35aが上昇したことを検知し、報知機8から水の漏洩に関する警報が発せられる。
【0038】
また、フロート35aが浮上する際には、円錐台状のガイド部35cによってフロート35aが案内されると共に、ガイド部35cによって摺動部にごみ等が噛み込むのを防止することができる。これによって、フロート35aが傾斜したり、移動が妨げられるのを防止してフロート35aの円滑な摺動を維持することができ、誤動作を防止することができる。さらに、フロート35aが浮上した後、傾斜して軸部15fの外表面を摺動せず、初期位置(通常状態の位置)に戻らなくなることを防止することができる。
【0039】
一方、ガソリンが漏洩した場合には、ガソリンよりもフロート35aの方が比重が大きいためフロート35aが浮上することはない。ガソリンの漏洩は、油検知センサ35dによって検知し、報知機8からガソリンの漏洩に関する警報が発せられる。
【0040】
以上のように、この漏洩検知機構35を用いることで、漏洩した液体が水かガソリンかを判断することができる。尚、水の漏洩を検知することで、給油機構に存在するパネルのパッキン等が劣化していることが判る。また、ガソリンではなく水の検知であれば、危険性が低いことも判る。但し、水が漏洩した場合には、センサハウジング15a内が水で充満するので、水を抜く必要がある。
【0041】
次に、
図4に示した液溜まり部及び漏洩検知機構を接続する第1の管路の他の実施例について、
図11を参照しながら説明する。
【0042】
図11は、
図2を背面方向から見た場合の斜視図に相当し、本実施例では、漏洩検知機構15が存在する側とは反対側に、孔16の各々に接続された接続管38A〜38Cと、接続管38A〜38Cを繋ぐ横走り管38Dと、漏洩検知機構15への導入管38Eとで第1の管路38を構成した。これにより、漏洩検知機構15等が存在しない広いスペースでの作業が可能となり、設置現場での作業性の向上を図ることができる。
【0043】
尚、上記実施の形態においては、ガソリンと水を検知したが、油検知センサ35dを燃料油の種類に合わせることで、ガソリン以外の燃料油を検知することもできる。
【符号の説明】
【0044】
1 給油装置
2(2A〜2C) 給油機構
3(3A〜3C) 給油ホース
4(4A〜4C) 給油ノズル
5 表示装置
7 漏洩液排出孔
8 報知機
10 本体ハウジング
11(11A〜11C) 給油モータ
12(12A〜12C) 給油ポンプ
13(13A〜13C) 液溜まり部
14 ブラケット
15 漏洩検知機構
16(16A〜16C) 孔
18 第1の管路
19 第2の管路
35 漏洩検知機構
38 第1の管路