特許第6765293号(P6765293)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6765293ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラム、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6765293
(24)【登録日】2020年9月17日
(45)【発行日】2020年10月7日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラム、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/14 20060101AFI20200928BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20200928BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20200928BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20200928BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20200928BHJP
【FI】
   G06F3/14 350A
   G06F3/0481
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 550C
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 550B
   G09G5/10 B
   G09G5/38 A
【請求項の数】14
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2016-249065(P2016-249065)
(22)【出願日】2016年12月22日
(65)【公開番号】特開2018-106228(P2018-106228A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】591275481
【氏名又は名称】株式会社アイ・オー・データ機器
(74)【代理人】
【識別番号】110000844
【氏名又は名称】特許業務法人 クレイア特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川久保 優
【審査官】 酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0243959(US,A1)
【文献】 特開2015−106244(JP,A)
【文献】 特開2013−037140(JP,A)
【文献】 特開2015−165320(JP,A)
【文献】 特開2005−293292(JP,A)
【文献】 特開2010−026064(JP,A)
【文献】 特開2014−232447(JP,A)
【文献】 特開2015−084169(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/14
G06F 3/0481
G09G 5/00
G09G 5/10
G09G 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置およびディスプレイ装置を有し、
前記ディスプレイ装置は、前記携帯端末装置と通信を行う通信部を含み、
前記携帯端末装置は、表示部と、
前記ディスプレイ装置と通信を行う通信接続部と、
前記携帯端末装置の水平面に対する傾斜角度を検知する姿勢検知センサと、
前記傾斜角度が、複数の所定の角度のいずれかであるか否かを判定する制御部と、を含み、
前記制御部は、前記通信接続部を経由して前記ディスプレイ装置と接続され、前記傾斜角度が前記複数の所定の角度のいずれかであると判定された場合、前記所定の角度に応じて前記携帯端末装置の表示部に対する画面表示を所定の方向に拡張して、前記通信接続部を経由して前記携帯端末装置の拡張表示を前記ディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させ
前記所定の角度と前記所定の方向との対応は、ユーザが関連付けて登録することができる、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項2】
さらに、前記所定の角度が一の所定の角度であった場合に、前記制御部は、前記携帯端末装置の表示部と同じ表示を前記ディスプレイ装置に表示させる、請求項1に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記傾斜角度が所定の時間において所定の値以上変化するか否かを判定する判定部を含み、
前記傾斜角度が所定の値以上変化しない場合には、前記携帯端末装置が載置されていると判定して、前記傾斜角度の検出を停止し、
前記傾斜角度が所定の値以上変化する場合には、前記携帯端末装置が手で持たれていると判定して、継続して前記傾斜角度を検出する、請求項1または2記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項4】
前記携帯端末装置は、さらに位置情報取得部を備え、
前記所定の方向は、前記所定の角度と、前記位置情報取得部で取得された前記携帯端末装置の位置情報とに基づいて決定される、請求項1から3のいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項5】
前記携帯端末装置の形状は、長方形であり、
前記所定の角度とは、前記携帯端末装置の下側の端部の辺が短辺の場合の長辺と水平面とが成す第1所定の角度、または下側の端部の辺が長辺の場合の短辺と水平面とが成す第2所定の角度、を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項6】
前記携帯端末装置を載置し、前記所定の角度に保持するための台座をさらに含み、
前記台座は、前記携帯端末装置前記所定の角度を調整して維持する調整部を有する、
または、
前記台座は、前記ディスプレイ装置と通信可能な第1接続部と、
前記携帯端末装置と通信可能な第2接続部と、を含み、
前記台座は、前記第2接続部により前記携帯端末装置の画面情報を取得し、前記第1接続部により前記ディスプレイ装置に前記画面情報を送信する、請求項1からのいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項7】
前記台座は、前記携帯端末装置が載置されたことを検知する検知センサを含む、請求項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項8】
前記携帯端末装置は、光センサを含み、
前記制御部は、前記光センサからの光情報に基づいて、前記通信接続部を介して前記ディスプレイ装置に光情報を提供し、
前記ディスプレイ装置は、前記光情報に基づいて前記ディスプレイ装置の表示部の輝度を調整する輝度調整部を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項9】
前記制御部は、所定の動作に応じて、前記携帯端末装置の表示部の表示と、前記ディスプレイ装置の表示とを交換する入換え動作部を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記ディスプレイ装置の表示の大きさが前記携帯端末装置の表示部の大きさよりも大きい場合に、前記表示から前記表示部へ画像を移動させる場合の論理的接続として前記表示と前記表示部との接続位置が無い場合に、前記表示部の最も近い場所に前記表示から移動すべき前記画像を移動表示させる請求項1から9のいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項11】
前記制御部は、前記携帯端末装置の表示部の大きさ、および前記ディスプレイ装置の表示の大きさが異なる場合に、前記表示部から前記表示、または前記表示から前記表示部へ移動させる場合に、前記表示の画像位置の比率に応じて前記表示部の大きさの比率に応じた位置に移動表示させ、前記表示部の画像位置の比率に応じて前記表示の大きさの比率に応じた位置に移動表示させる、請求項1から9のいずれか1項に記載のディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム。
【請求項12】
携帯端末装置の表示部への表示を拡張してディスプレイ装置に連携表示させるためのディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法であって、
前記表示部に対して表示を行う表示工程と、
前記ディスプレイ装置と通信を行う通信接続工程と、
前記携帯端末装置の水平面に対する傾斜角度を姿勢検知センサにより検知する検知工程と、
前記傾斜角度複数の所定の角度のいずれかであるか否かを判定する制御工程と、を含み、
前記制御工程は、
前記通信接続工程を用いて前記ディスプレイ装置と接続する接続工程と、
前記接続工程の後、前記傾斜角度が、前記複数の所定の角度のいずれかであると判定された場合、前記所定の角度に応じて前記携帯端末装置の表示工程における画面表示を所定の方向に拡張して、前記携帯端末装置の拡張表示を前記ディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる拡張表示工程を含み、
前記所定の角度と前記所定の方向との対応は、ユーザが関連付けて登録することができる、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法。
【請求項13】
携帯端末装置の表示部への表示を拡張してディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラムであって、
前記携帯端末装置の表示部に対して表示を行う表示処理と、
前記ディスプレイ装置と通信を行う通信接続処理と、
前記携帯端末装置の水平面に対する傾斜角度を姿勢検知センサにより検知する検知処理と、
前記傾斜角度複数の所定の角度のいずれかであるか否かを判定する制御処理と、を含み、
前記制御処理は、
前記通信接続処理を用いて前記ディスプレイ装置と接続する接続処理と、
前記接続処理の後、前記傾斜角度が、前記複数の所定の角度のいずれかであると判定された場合、前記所定の角度に応じて前記携帯端末装置の表示処理における画面表示を所定の方向に拡張して、前記携帯端末装置の拡張表示を前記ディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる拡張表示処理を含み、
前記所定の角度と前記所定の方向との対応は、ユーザが関連付けて登録することができる、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラム。
【請求項14】
携帯端末装置の表示部への表示を拡張してディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置であって、
表示を行う表示部と、
前記ディスプレイ装置と通信を行う通信接続部と、
前記携帯端末装置の水平面に対する傾斜角度を姿勢検知センサにより検知する検知部と、
前記傾斜角度複数の所定の角度のいずれかであるか否かを判定する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記通信接続部を用いて前記ディスプレイ装置と接続する接続部と、
前記傾斜角度が、前記複数の所定の角度のいずれかであると判定された場合、前記所定の角度に応じて前記携帯端末装置の表示部における画面表示を所定の方向に拡張して、前記携帯端末装置の拡張表示を前記ディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる拡張表示部を含み、
前記所定の角度と前記所定の方向との対応は、ユーザが関連付けて登録することができる、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラム、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯端末装置について種々の研究開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1(特表2013−546049号公報)には、デバイスを開くことに応じた複数画面デバイスのデスクトップを表示するためのシステム及び方法を提供する。ウィンドウスタックは、デバイスの向きの変化に基づいて変化し得る。システムは、デバイスを閉状態から開状態へ移行する方向変化を受信することができる。スタックにおいて以前に作成されたものは、開いた場合、デバイスが備える2つ以上の液晶ディスプレイのエリア全体に拡大することができる。デスクトップは、液晶ディスプレイリア全体を占めるように拡大され、デバイスが開かれた後は、液晶ディスプレイのうちの第2の液晶ディスプレイ上に表示されるコンピュータ可読媒体について開示されている。
【0004】
特許文献1(特表2013−546049号公報)記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読媒体であって、該コンピュータ可読媒体上にプロセッサによって実行可能なコンピュータ実行可能命令が格納され、前記コンピュータ実行可能命令は、デバイスのウィンドウスタックを管理するための方法を前記プロセッサに実行させ、前記コンピュータ実行可能命令は、方向変化を受信するという命令であって、前記方向変化により、前記デバイスを閉状態から開状態へ移行し、前記閉状態では、第1の液晶ディスプレイがアクティブであり、前記開状態では、前記第1の液晶ディスプレイと第2の液晶ディスプレイの両方ともアクティブである、命令と、前記第2の液晶ディスプレイにデスクトップを表示すべきかどうかを決定するという命令と、前記第2の液晶ディスプレイに前記デスクトップを表示すべきであると決定した後、前記第2の液晶ディスプレイに前記デスクトップを表示し、前記第1の液晶ディスプレイに第1のウィンドウを表示するという命令とを含むものである。
【0005】
また、特許文献2(特開2012−256101号公報)には、マルチ液晶ディスプレイの画面表示の設定を容易に行うことができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムについて開示されている。
【0006】
特許文献2(特開2012−256101号公報)記載の情報処理装置、情報処理方法およびプログラムにおいては、複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御する表示制御手段と、複数の前記画面のうち、主画面内において、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動したことを検出する検出手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記検出手段が前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、前記主画面以外の他の画面の1つを配置するものである。
【0007】
特許文献3(特開2013−98875号公報)には、閲覧者毎の情報の秘匿性を確保できる携帯端末装置等について開示されている。
【0008】
特許文献3記載の閲覧者毎の情報の秘匿性を確保できる携帯端末装置は、装置本体の基準方位に基づく方向を示す方向情報を取得する方向取得部と、前記方向情報と、当該装置本体の表示部に設定する表示モードとを対応付けて記憶する記憶部と、前記方向取得部によって当該装置本体の方向情報が取得されると、当該方向情報に対応した前記表示モードを前記記憶部から読み出し、読み出された前記表示モードを前記表示部に設定する設定部とを有するものである。
【0009】
また、特許文献4(特開2009−236934号公報)には、複数の画面間の相対位置関係に応じて、動きのあるオブジェクトを連携表示させることのできる表示装置について開示されている。
【0010】
特許文献4(特開2009−236934号公報)記載の表示装置は、オブジェクトを表示する画像表示部と、前記画像表示部の画面及び他の表示装置の画面との相対位置関係並びに前記オブジェクトの動きに応じて、前記他の表示装置に表示させる前記オブジェクトの表示分担を決定する表示分担決定部と、 前記他の表示装置に対して、前記決定した表示分担に従って同期制御情報を送信する表示装置間同期部と、を備え、前記他の表示装置と連携して前記オブジェクトを表示可能としたものである。
特許文献5(特開2008−139711号公報)には、ユーザの意図した通りに瞬時に画面方向を変更することができる携帯式電子機器について開示されている。
【0011】
特許文献5(特開2008−139711号公報)記載の携帯式電子機器は、複数の表示方向に画面の表示方向を変更することが可能な表示部を備え、該表示部の表示面上において第1の軸と第2の軸が定義された携帯式電子機器であって、前記第1の軸の水平面に対する第1の傾斜角度と前記第2の軸の水平面に対する第2の傾斜角度とを測定する傾斜計と、前記第1の傾斜角度の条件と前記第2の傾斜角度の条件から生成された変更条件に基づいて画面の表示方向を変更するか否かを決定する表示方向決定部と、前記表示方向決定部の決定に応答して前記画面の表示方向を現在の表示方向から他の表示方向に変更する画面方向変更部とを有するものである。
【0012】
特許文献6(特開2004−112056号公報)には、折畳み形態では第一表示部を視認でき、展開形態では第一表示部と第二表示部を共に視認可能として充分な表示面積を得ることができる携帯通信端末装置について開示されている。
【0013】
特許文献6(特開2004−112056号公報)記載の携帯通信端末装置においては、第一表示部と操作部とを主面に備えた第一筐体と、第二表示部を主面に備えた第二筐体と、前記第二筐体から前記第一表示部を回避するように前記第一表示部の側方に向けて延在して前記第一表示部の側方で所定の支軸周りに回動自在に前記第一筐体に軸支され、前記第一筐体と前記第二筐体とを、それぞれの主面を対向させるように折畳んだ折畳み形態と、それぞれの主面を略同一方向から視認可能なように展開させた展開形態との間で開閉自在に連結するアームと、を備えたものである。
【0014】
特許文献7(特開2004−104659号公報)には、メイン表示部およびサブ表示部といった二個の表示部を有する携帯通信端末における画像の設計にかかる労力の負担を軽減する携帯情報通信端末について開示されている。
【0015】
特許文献7(特開2004−104659号公報)記載の携帯情報通信端末においては、表示用データを記録する表示用データ記録手段と、前記表示用データを前記表示用データ記録手段から読み出す表示用データ読出手段と、前記表示用データ読出手段が読み出した前記表示用データを受けて表示する第一表示手段と、前記表示用データ読出手段が読み出した前記表示用データを受けて所定の処理を行う表示用データ処理手段と、前記表示用データ処理手段の処理結果を受けて表示する第二表示手段と、を備えたものである。
【0016】
特許文献8(特開2002−290529号公報)には、従来の携帯電話では、耳に本体を付けて画面を目視しながら制御入力をするは困難だったことを改善する携帯通信端末について開示されている。特許文献8(特開2002−290529号公報)の携帯通信端末においては、映像を表示する表示面を有する表示部と、無線通信のための電波を送受信するアンテナ、音声を出力するスピーカおよび、少なくとも前記表示面上に表示されるカーソルをコントロールするためのポインティングデバイスを少なくとも有する本体部と、前記表示部と前記本体部とを角度可変に接続する接続部とを備え、前記スピーカは前記本体部の一方の主面上に配置され、前記ポインティングデバイスは前記本体部の、前記一方の主面と対向する他方の主面上に配置されている。
【0017】
【特許文献1】特表2013−546049号公報
【特許文献2】特開2012−256101号公報
【特許文献3】特開2013−98875号公報
【特許文献4】特開2009−236934号公報
【特許文献5】特開2008−139711号公報
【特許文献6】特開2004−112056号公報
【特許文献7】特開2004−104659号公報
【特許文献8】特開2002−290529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
以上のように、特許文献1乃至8においては、携帯通信端末関係において、種々の効果を得ることができる。
【0019】
しかしながら、特許文献1記載の技術は、2個の液晶ディスプレイの相対位置、すなわち、液晶ディスプレイ間の角度に応じて異なる機能を実現させる技術である。
【0020】
また、特許文献2および4記載の技術は、複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御するものである。
【0021】
さらに特許文献3記載の技術は、第三者に情報を秘匿することができるようにするための技術である。
【0022】
また、特許文献5記載の技術は、傾斜方向に応じて画面の表示方向の切替を行うものであり、特許文献6は、折り畳み式携帯通信端末の2画面を制御する技術である。
【0023】
また、特許文献7記載の技術は、2画面を有する携帯通信端末の設計を容易にする技術であり、特許文献8の技術は、耳に本体を付けて画面を目視しながら制御入力をすることができるものである。
【0024】
しかしながら、近年、スマートフォンおよび携帯通信端末等の携帯端末装置が多く利用されている。一般的には、携帯端末装置は、テレビ画面およびパーソナルコンピュータのディスプレイ装置とは連動していない。
【0025】
すなわち、スマートフォンおよびタブレット端末等の携帯端末装置を用いる場合、スマートフォンおよびタブレット端末等の携帯端末装置に備えられた表示部を利用し、テレビおよびパーソナルコンピュータを用いる場合には、テレビ画面(ディスプレイ装置)または液晶画面(ディスプレイ装置)をそれぞれ個別に利用している。
【0026】
本発明者は、ディスプレイ装置の下側に、空き空間があることが多い点に着目し、当該空間を利用することを見出した。
【0027】
本発明の主な目的は、携帯端末装置が所定の条件を満たした場合に、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システム、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラム、ディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法、ディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0028】
(1) 一局面に従うディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、携帯端末装置およびディスプレイ装置を有し、ディスプレイ装置は、携帯端末装置と通信を行う通信部を含み、携帯端末装置は、表示部と、ディスプレイ装置と通信を行う通信接続部と、携帯端末装置の水平面に対する傾斜を検知する姿勢検知センサと、姿勢検知センサからの姿勢が所定の角度であるか否かを判定する制御部と、を含み、制御部は、通信接続部を経由してディスプレイ装置と接続され、姿勢検知センサにより携帯端末装置が、所定の角度であると判定された場合、所定の角度に応じて携帯端末装置の表示部に対する画面表示を所定の方向に拡張して、通信接続部を経由して携帯端末装置の拡張表示をディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる。
【0029】
この場合、携帯端末装置が所定の角度である場合、携帯端末装置の表示画面が、ディスプレイ装置に拡張表示される。ここで、ディスプレイ装置は、携帯端末装置よりも大きな表示画面を有するテレビジョン用のディスプレイ装置またはパーソナルコンピュータのディスプレイ装置等を含む。
【0030】
したがって、携帯端末装置をディスプレイ装置に近接させた場合、携帯端末装置の画面をディスプレイ装置に拡張表示させることができる。
【0031】
その結果、携帯端末装置の表示画面のみならず、表示画面の大きいディスプレイ装置に表示させることができるため、ユーザは、利用していないディスプレイ装置を有効利用することができる。また、文字またはアプリケーションソフトを大きく表示させることができるので、視力弱者にとっても、容易に認識することができる。
【0032】
また、通信接続部および通信部の少なくとも一方または両方は、HDMI(登録商標)、ケーブル等の接続であってもよい。
【0033】
また、拡張表示とは、携帯端末装置とディスプレイ装置の少なくとも一部との画面の広さを足し合わせて表示した状態である。携帯端末装置とディスプレイ装置の全体との画面の広さを足し合わせて表示した状態であってもよい。すなわち、拡張表示とは、当該足し合わせた画面を一画面として表示を行うことである。
【0034】
なお、単に携帯端末装置の画面をディスプレイ装置の画面にコピー可能な構成であってもよい。
また、携帯端末装置を設置した際の携帯端末装置の底辺(床側)を基準とした、携帯端末装置と床との間の角度に応じてディスプレイ装置における画面の拡張方向を決定することができる。その結果、ユーザは携帯端末装置とディスプレイ装置との間の相対位置を気にすること無く、所望のマルチ表示環境を得ることが可能になる。
【0035】
(2)
第2の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面に従うディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、制御部は、姿勢検知センサにより検知された角度が所定の時間において変化するか否かを判定する判定部を含むものである。
【0036】
この場合、制御部が、携帯端末装置の角度が所定の時間において、所定の角度を維持するか否か、を判定することにより、ディスプレイ装置に拡張表示を行わせることができる。
【0037】
また、制御部は、所定の角度に所定の時間において変化が生じる場合、携帯端末装置が手で保持されていると判定することができる。
【0038】
(3)
第3の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面または第2の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、携帯端末装置の形状は、長方形であり、
所定の角度とは、携帯端末装置の下側の端部の辺が短辺の場合の長辺と水平面とが成す第1所定の角度、または下側の端部の辺が長辺の場合の短辺と水平面とが成す第2所定の角度、を含んでもよい。
【0039】
第1所定の角度の場合、短辺が最下辺となるため、傾斜する辺は、長辺となる。第2所定の角度の場合、長辺が最下辺となるため、傾斜する辺は、短辺となる。そのため、第2所定の角度は、角度変化の範囲が大きな範囲となることが多く、第1所定の角度は、角度変化の範囲が第2所定の角度よりも小さな範囲となることが多い。
【0040】
すなわち、長方形の携帯端末装置において、所定の角度を複数設定することができる。なお、第1所定の角度および第2所定の角度のいずれも、0度から90度までの範囲であることが望ましい。
【0041】
(4)
第4の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面から第3の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、携帯端末装置を載置するための台座をさらに含み、台座は、携帯端末装置を所定の角度に保持してもよい。
【0042】
この場合、携帯端末装置を載置するための台座は、携帯端末装置を所定の角度に保持することができるので、携帯端末装置を台座に載置させた場合、容易に安定して携帯端末装置の画面をディスプレイ装置に拡張表示させることができる。
【0043】
(5)
第5の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、第4の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、台座は、携帯端末装置の所定の角度を調整して維持する調整部を有してもよい。
【0044】
この場合、台座は、携帯端末装置の所定の角度を調整する調整部を有するので、携帯端末装置の所定の角度を種々調整することができる。
【0045】
例えば、台座の調整部により携帯端末装置を0度以上10度未満の範囲に入るように設定した場合、携帯端末装置をディスプレイ装置と連携表示させ、水平面から10度以上20度未満の場合には、ディスプレイ装置に同じ表示(コピー表示)を行わせる等の設定を行うことができる。
【0046】
なお、調整部は、携帯端末装置の下端辺を支持する複数の凹凸部であってもよい。複数の凹凸部の一の凹凸部で携帯端末装置の下端辺を支持したり、複数の凹凸部の他の凹凸部で携帯端末装置の下端辺を支持したり、することで、携帯端末装置の所定の角度を変化させて維持することができる。
【0047】
また、台座を利用することにより、ユーザは、携帯端末装置をディスプレイ装置に接続して台座に設置するだけで、所望の拡張方向に携帯端末装置の表示画面を拡張することができる。また、台座は単体で存在していてもよく、ディスプレイ装置の台座部分(ディスプレイ装置を支持する脚部位)と兼用していてもよい。
【0048】
(6)
第6の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、第4または第5の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、台座は、ディスプレイ装置と通信可能な第1接続部と、携帯端末装置と通信可能な第2接続部と、を含み、台座は、第2接続部により携帯端末装置の画面情報を取得し、第1接続部によりディスプレイ装置に画面情報を送信してもよい。
【0049】
この場合、携帯端末装置を台座に載置させることにより、第2接続部が携帯端末装置の画面情報を取得し、第1接続部を介してディスプレイ装置に携帯端末装置の画面情報を送信することができる。
【0050】
その結果、台座に携帯端末装置を載置することで、ディスプレイ装置に容易に画面情報を供与することができる。
【0051】
(7)
第7の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、第4から第6の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、台座は、携帯端末装置が載置されたことを検知する検知センサを含む。
【0052】
この場合、台座は、検知センサを含む。検知センサは、例えば、物理的なスイッチ、ブルートゥース(登録商標)、近距離無線、光学センサ、NFC、ミラキャスト、マルチドッキングの場合にUSBで接続したことを検知するセンサ等である。
【0053】
その結果、台座において、携帯端末装置が載置されたことを検知センサにより検出することができる。
【0054】
(8)
第8の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面から第7の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、携帯端末装置は、光センサを含み、制御部は、光センサからの光情報に基づいて、通信接続部を介してディスプレイ装置に光情報を提供し、ディスプレイ装置は、光情報に基づいてディスプレイ装置の表示部の輝度を調整する輝度調整部を含む。
【0055】
この場合、携帯端末装置の輝度とディスプレイ装置の輝度とをあわせることができる。
【0056】
その結果、携帯端末装置の明るさと、ディスプレイ装置の明るさとを自動的にあわせることができるので、ユーザの視野を確実に保持することができる
【0057】
(9)
第9の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面から第8の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、制御部は、所定の動作に応じて、携帯端末装置の表示部の表示と、ディスプレイ装置の表示とを交換する入換え動作部を含んでもよい。
【0058】
この場合、入換え動作部により、携帯端末装置の表示部の表示とディスプレイ装置の表示とを交換することができる。
【0059】
その結果、ユーザは、所定の動作を行うことにより、表示を入換えることができる
【0060】
(10)
第10の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面から第9の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、制御部は、ディスプレイ装置の表示の大きさが携帯端末の表示部の大きさよりも大きい場合に、表示から表示部へ画像を移動させる場合の論理的接続として表示と表示部との接続位置が無い場合に、表示部の最も近い場所に表示から移動すべき画像を移動表示させる。
この場合、制御部は、ディスプレイ装置の表示の大きさおよび携帯端末装置の表示部の大きさが異なる場合に、論理的接続の表示が無い部分、すなわち、大きな表示から小さな表示へ移行する場合に、移行先がない場合がある。この場合に、移行先から最も近い小さい表示側へ移動して表示させる。
【0061】
なお、この場合、表示サイズに応じて、画像の大きさを変化させてもよい。例えば、大きい表示から小さい表示へ移動した場合には、画像も小さく変化させてもよい。
【0062】
(11)
第11の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムは、一局面から第9の発明にかかるディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続システムにおいて、制御部は、携帯端末装置の表示部の大きさ、およびディスプレイ装置の表示の大きさが異なる場合に、表示部から表示、または表示から表示部へ移動させる場合に、表示の画像位置の比率に応じて表示部の大きさの比率に応じた位置に移動表示させ、表示部の画像位置の比率に応じて表示の大きさの比率に応じた位置に移動表示させる。
【0063】
この場合、制御部は、ディスプレイ装置の表示の大きさおよび携帯端末装置の表示部の大きさが異なる場合に、論理的接続の表示が無い部分、すなわち、大きな表示から小さな表示へ移行する場合に、表示サイズの比率に応じて移行先を決定し、移動して表示させることができる。
【0064】
なお、この場合、表示サイズの比率に応じて、画像の大きさを変化させてもよい。例えば、大きい表示から小さい表示へ移動した場合には、画像も比率に応じて小さく変化させてもよい。
【0065】
(12)
他の局面に従うディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法は、携帯端末装置の表示部への表示を拡張してディスプレイ装置に連携表示させるためのディスプレイ装置および携帯端末装置の連携接続方法であって、表示部に対して表示を行う表示工程と、ディスプレイ装置と通信を行う通信接続工程と、携帯端末装置の水平面に対する傾斜を姿勢検知センサにより検知する検知工程と、検知工程からの姿勢が所定の角度であるか否かを判定する制御工程と、を含み、制御工程は、通信接続工程を用いてディスプレイ装置と接続する接続工程と、接続工程の後、検知工程により携帯端末装置が、所定の角度であると判定された場合、所定の角度に応じて携帯端末装置の表示工程における画面表示を所定の方向に拡張して、携帯端末装置の拡張表示をディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる拡張表示工程を含む。
【0066】
この場合、携帯端末装置が所定の角度である場合、携帯端末装置の表示画面が、ディスプレイ装置に拡張表示される。ここで、ディスプレイ装置は、携帯端末装置よりも大きな表示画面を有するテレビジョン用のディスプレイ装置またはパーソナルコンピュータのディスプレイ装置等を含む。
【0067】
したがって、携帯端末装置をディスプレイ装置に近接させた場合、携帯端末装置の画面をディスプレイ装置に拡張表示させることができる。
【0068】
その結果、携帯端末装置の表示画面のみならず、表示画面の大きいディスプレイ装置に表示させることができるため、ユーザは、利用していないディスプレイ装置を有効利用することができる。また、文字またはアプリケーションソフトを大きく表示させることができるので、視力弱者にとっても、容易に認識することができる。
【0069】
また、通信接続部および通信部の少なくとも一方または両方は、HDMI(登録商標)、ケーブル等の接続であってもよい。
【0070】
また、拡張表示とは、携帯端末装置とディスプレイ装置の少なくとも一部との画面の広さを足し合わせて表示した状態である。携帯端末装置とディスプレイ装置の全体との画面の広さを足し合わせて表示した状態であってもよい。すなわち、拡張表示とは、当該足し合わせた画面を一画面として表示を行うことである。
【0071】
なお、単に携帯端末装置の画面をディスプレイ装置の画面にコピー可能な構成であってもよい。
また、携帯端末装置を設置した際の携帯端末装置の底辺(床側)を基準とした、携帯端末装置と床との間の角度に応じてディスプレイ装置における画面の拡張方向を決定することができる。その結果、ユーザは携帯端末装置とディスプレイ装置との間の相対位置を気にすること無く、所望のマルチ表示環境を得ることが可能になる。
【0072】
(13)
さらに他の局面に従うディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラムは、携帯端末装置の表示部への表示を拡張してディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置の連携接続プログラムであって、携帯端末装置の表示部に対して表示を行う表示処理と、ディスプレイ装置と通信を行う通信接続処理と、携帯端末装置の水平面に対する傾斜を姿勢検知センサにより検知する検知処理と、検知処理からの姿勢が所定の角度であるか否かを判定する制御処理と、を含み、制御処理は、通信接続処理を用いてディスプレイ装置と接続する接続処理と、接続処理の後、検知処理により携帯端末装置が、所定の角度であると判定された場合、所定の角度に応じて携帯端末装置の表示処理における画面表示を所定の方向に拡張して、携帯端末装置の拡張表示をディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる拡張表示処理を含む。
【0073】
この場合、携帯端末装置が所定の角度である場合、携帯端末装置の表示画面が、ディスプレイ装置に拡張表示される。ここで、ディスプレイ装置は、携帯端末装置よりも大きな表示画面を有するテレビジョン用のディスプレイ装置またはパーソナルコンピュータのディスプレイ装置等を含む。
【0074】
したがって、携帯端末装置をディスプレイ装置に近接させた場合、携帯端末装置の画面をディスプレイ装置に拡張表示させることができる。
【0075】
その結果、携帯端末装置の表示画面のみならず、表示画面の大きいディスプレイ装置に表示させることができるため、ユーザは、利用していないディスプレイ装置を有効利用することができる。また、文字またはアプリケーションソフトを大きく表示させることができるので、視力弱者にとっても、容易に認識することができる。
【0076】
また、通信接続部および通信部の少なくとも一方または両方は、HDMI(登録商標)、ケーブル等の接続であってもよい。
【0077】
また、拡張表示とは、携帯端末装置とディスプレイ装置の少なくとも一部との画面の広さを足し合わせて表示した状態である。携帯端末装置とディスプレイ装置の全体との画面の広さを足し合わせて表示した状態であってもよい。すなわち、拡張表示とは、当該足し合わせた画面を一画面として表示を行うことである。
【0078】
なお、単に携帯端末装置の画面をディスプレイ装置の画面にコピー可能な構成であってもよい。
また、携帯端末装置を設置した際の携帯端末装置の底辺(床側)を基準とした、携帯端末装置と床との間の角度に応じてディスプレイ装置における画面の拡張方向を決定することができる。その結果、ユーザは携帯端末装置とディスプレイ装置との間の相対位置を気にすること無く、所望のマルチ表示環境を得ることが可能になる。
【0079】
(14)
さらに他の局面に従うディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置は、携帯端末装置の表示部への表示を拡張してディスプレイ装置と連携表示が可能な携帯端末装置であって、表示を行う表示部と、ディスプレイ装置と通信を行う通信接続部と、携帯端末装置の水平面に対する傾斜を姿勢検知センサにより検知する検知部と、検知部からの姿勢が所定の角度であるか否かを判定する制御部と、を含み、制御部は、通信接続部を用いてディスプレイ装置と接続する接続部と、接続部の後、検知部により携帯端末装置が、所定の角度であると判定された場合、所定の角度に応じて携帯端末装置の表示部における画面表示を所定の方向に拡張して、携帯端末装置の拡張表示をディスプレイ装置の表示部に一連の表示として連携しつつ拡張表示させる拡張表示部を含む。
【0080】
この場合、携帯端末装置が所定の角度である場合、携帯端末装置の表示画面が、ディスプレイ装置に拡張表示される。ここで、ディスプレイ装置は、携帯端末装置よりも大きな表示画面を有するテレビジョン用のディスプレイ装置またはパーソナルコンピュータのディスプレイ装置等を含む。
【0081】
したがって、携帯端末装置をディスプレイ装置に近接させた場合、携帯端末装置の画面をディスプレイ装置に拡張表示させることができる。
【0082】
その結果、携帯端末装置の表示画面のみならず、表示画面の大きいディスプレイ装置に表示させることができるため、ユーザは、利用していないディスプレイ装置を有効利用することができる。また、文字またはアプリケーションソフトを大きく表示させることができるので、視力弱者にとっても、容易に認識することができる。
【0083】
また、通信接続部および通信部の少なくとも一方または両方は、HDMI(登録商標)、ケーブル等の接続であってもよい。
【0084】
また、拡張表示とは、携帯端末装置とディスプレイ装置の少なくとも一部との画面の広さを足し合わせて表示した状態である。携帯端末装置とディスプレイ装置の全体との画面の広さを足し合わせて表示した状態であってもよい。すなわち、拡張表示とは、当該足し合わせた画面を一画面として表示を行うことである。
【0085】
なお、単に携帯端末装置の画面をディスプレイ装置の画面にコピー可能な構成であってもよい。
また、携帯端末装置を設置した際の携帯端末装置の底辺(床側)を基準とした、携帯端末装置と床との間の角度に応じてディスプレイ装置における画面の拡張方向を決定することができる。その結果、ユーザは携帯端末装置とディスプレイ装置との間の相対位置を気にすること無く、所望のマルチ表示環境を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
図1】液晶ディスプレイおよびタブレット端末の連携接続システムの一例を示す模式図である。
図2】液晶ディスプレイおよびタブレット端末の連携接続システムの他の例を示す模式図である。
図3図2に示した連携接続システムの構成の具体的な一例を示す模式的立体図である。
図4図2に示した連携接続システムの構成の具体的な一例を示す模式的立体図である。
図5図3および図4の模式的側面図である。
図6】所定の角度を説明するための模式図である。
図7】連携接続システムの制御フローチャートの一例を示す図である。
図8】液晶ディスプレイの表示部およびタブレット端末の表示部の一例を示す模式図である。
図9】液晶ディスプレイの表示部およびタブレット端末の表示部の他の例を示す模式図である。
図10】液晶ディスプレイの脚部の一例を示す模式図である。
図11】液晶ディスプレイの脚部の一例を示す模式図である。
図12】連携接続システムの制御フローチャートの他の例を示す図である。
図13】タブレット端末を90度回転した場合の一例を示す模式図である。
図14】表示部と表示部の画面の論理的な接続箇所の制御の一例を示す模式図である。
図15】表示部と表示部の画面の論理的な接続箇所の制御の一例を示す模式図である。
図16】表示部と表示部の画面の論理的な接続箇所の制御の一例を示す模式図である。
図17】表示部と表示部の画面の論理的な接続箇所の制御の一例を示す模式図である。
図18】表示部と表示部の画面の論理的な接続箇所の制御の一例を示す模式図である。
図19】表示部と表示部の画面の論理的な接続箇所の制御の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<実施形態>
図1は、液晶ディスプレイ200およびタブレット端末400の連携接続システム100の一例を示す模式図である。
連携接続システム100は、液晶ディスプレイ200およびタブレット端末400を含む。
【0088】
(液晶ディスプレイ)
図1に示すように、液晶ディスプレイ200は、表示部210、通信部220、輝度調整部270、脚部290を含む。
【0089】
液晶ディスプレイ200の表示部210は、脚部290により支持される。また、通信部220は、後述するようにタブレット端末400または台座500と通信を行うことができる。輝度調整部270は、液晶ディスプレイ200の表示部210の輝度を調整することができる。
【0090】
(タブレット端末)
タブレット端末400は、表示部410、通信接続部420、傾斜認識部430、制御部450、光センサ470を含む。また、表示部410はタッチパネル機能による操作部を持っていても良い。
【0091】
タブレット端末400の制御部450は、表示部410の表示を制御する。また、通信接続部420は、台座500または液晶ディスプレイ200と通信を行うことができる。
制御部450は、傾斜認識部430からタブレット端末400の傾斜角度を認識し、所定の動作を行う。例えば、傾斜認識部430は、ジャイロセンサ、加速度センサ等からなる。また、制御部450は、光センサ470の輝度情報を、通信接続部420を介して輝度情報を送信することができる。
【0092】
制御部450は、光センサ450による周囲環境の明るさに応じて、タブレット端末400自身と液晶ディスプレイ200の両方の表示部に対する輝度を自動的に調整する構成としてもよい。
図2は、液晶ディスプレイ200およびタブレット端末400の連携接続システム100の他の例を示す模式図である。
図2の連携接続システム100は、液晶ディスプレイ200、タブレット端末400および台座500を含む。
【0093】
以下、図2の液晶ディスプレイ200、タブレット端末400および台座500の構成が図1の液晶ディスプレイ200およびタブレット端末400の構成と異なる点について主に説明を行う。
【0094】
(台座)
台座500は、第1接続部510、第2接続部520、調整部530および検知センサ540を含む。
【0095】
第1接続部510は、液晶ディスプレイ200の通信部220と通信することができる。第2接続部520は、タブレット端末400の通信接続部420と通信することができる。
【0096】
調整部530は、タブレット端末400を載置させる面の角度を調整することができる。
【0097】
また、検知センサ540は、タブレット端末400を載置させる面にタブレット端末400が載置されたか否かを判定するものである。
そして、タブレット端末400が載置されていない場合は、台座500は電源がOFFもしくは省電力モードとなる。
【0098】
次に、図3および図4は、図2に示した連携接続システム100の構成の具体的な一例を示す模式的立体図である。また、図5は、図3および図4の模式的側面図である。
【0099】
図3乃至図5は、液晶ディスプレイに本発明を適用した事例である。
図3に示すように、液晶ディスプレイ200の脚部290の前に台座500を配設されている。また、台座500の前にキーボードおよびマウス等が配設されている。
【0100】
液晶ディスプレイ200の前の台座500の載置面に、タブレット端末400の一例であるスマートフォンが載置されている。
【0101】
また、図4に示すように、液晶ディスプレイ200の前の台座500の載置面に、タブレット端末400の一例であるモバイル端末が載置されている。
【0102】
図5に示すように、液晶ディスプレイ200の表示部210の下端部側にタブレット端末400の表示部410の上端側が配置される。
【0103】
また、図5に示すように、液晶ディスプレイ200の脚部290の前にタブレット端末400を配設することができる。その結果、液晶ディスプレイ200の表示部210の下方の空間にタブレット端末400を配設することができる。
また、タブレット端末400の画面サイズは、タブレット端末400の機種によって異なる。さらに、タブレット端末400の所定の角度は、ユーザが液晶ディスプレイ200を視認する場合に、タブレット端末400により阻害されないことが好ましい。
本実施の形態においては、タブレット端末400は、スマートフォンであってもよく、また、タブレット端末400がキーボード装置と合体することによってノートパソコン形状となる構成であっても良いし、ノートパソコン形状の液晶ディスプレイ部分に角度を検知するセンサーを具備したものであってもよい。また、ノートパソコン形状の液晶ディスプレイにおいては、液晶ディスプレイ自身で表示部の角度を調整することができる。当該場合、台座500は、不要としてもよい。
【0104】
次に、図6は、所定の角度を説明するための模式図である。 図6に示すように、所定の角度とは、タブレット端末400を設置した際のタブレット端末400の底辺側(床側)を基準とした、タブレット端末400と床又は水平面との間の角度θである。所定の角度θに応じて予め決められた画面方向とは、タブレット端末400を設置した際の底辺側を基準とした画面の上方向である。
[システムの制御フローチャート]
図7は、連携接続システム100の制御フローチャートの一例を示す図である。
まず、図7に示すように、タブレット端末400の制御部450は、タブレット端末400の所定の角度および所定の角度におけるタブレット端末400の表示部410と液晶ディスプレイ200の表示部210との表示方法を記録する(ステップS1)。
【0105】
すなわち、ユーザが、所定の角度における表示部210および表示部410の表示設定を予め記録する。
なお、ユーザによって変更可能な初期設定が、所定の角度として予め記録されていても良い。
また、タブレット端末400の長辺が最下辺となるように設置した場合と、短辺が最下辺となるように設置した場合で、タブレット端末を見やすい角度はユーザ毎に異なる場合も多い。そのため、タブレット端末400の設置の仕方やユーザの趣向に合わせて所定の角度は複数設定できることが望ましい。
【0106】
また、当該記録において、タブレット端末400は、登録ボタン(図示せず)を有してもよい。ユーザは、タブレット端末400を所定の角度で維持し、登録ボタンを用いて当該角度と画面の拡張方向とを関連付けて登録してもよい。
【0107】
次に、タブレット端末400の制御部450は、液晶ディスプレイ200の通信部220と接続できるか否かを判定する(ステップS2)。接続できないと判定した場合には、ステップS2の処理を繰り返し、待機する(ステップS2のNo)。
【0108】
すなわち、タブレット端末400の制御部450が液晶ディスプレイ200と接続されたと判定した場合(ステップS2のYes)には、タブレット端末400が液晶ディスプレイ200から所定の範囲内に存在すると判定することができる。
【0109】
なお、本実施の形態においては、通信接続部420が通信部220と有線または無線で接続することとしているが、これに限定されない。例えば、液晶ディスプレイ200の通信部220がHDMI(登録商標)規格であった場合、通信部220に対してHDMI(登録商標)ケーブル等のラインを介して、無線HDMI(登録商標)アダプタ(WiFi等で無線化されたディスプレイに表示するデータを受信し、そのデータをHDMI(登録商標)に変換してディスプレイに送信するアダプタ)を接続し、タブレット端末400の通信接続部420は無線通信を使用して、そのアダプタを介して液晶ディスプレイ200の通信部220に接続してもよい。また、そのアダプタは台座500の機能を持っていても良い。その場合、タブレット端末400は台座500を介して液晶ディスプレイ200と接続されることになる。なお、通信部220の通信規格はHDMI(登録商標)規格に限定されず、通信接続部420の無線通信はWiFiに限定されない。
【0110】
次に、タブレット端末400の制御部450は、所定の角度か否かを判定する(ステップS3)。所定の角度でないと判定された場合(ステップS3のNo)には、タブレット端末400の制御部450は、ステップS3の処理を繰り返す。
【0111】
一方、タブレット端末400の制御部450が、所定の角度であると判定した場合(ステップS3のYes)、制御部450は、所定の方向に表示部410の表示を拡張し、表示部210に連携した一連の表示を行う(ステップS4)。すなわち、拡張表示を行う。
【0112】
なお、上記の図7のタブレット端末400の制御部450のプログラムは、タブレット端末400上で動作する画面制御アプリケーションソフトからなっていてもよい。
[表示の一例]
次に、ステップS4の処理の具体例について説明を行う。図8は、液晶ディスプレイ200の表示部210およびタブレット端末400の表示部410の一例を示す模式図である。
【0113】
図8に示すように、液晶ディスプレイ200の表示部210およびタブレット端末400の表示部410には、人の画像Aが表示される。人の画像Aの上半身部AOは、液晶ディスプレイ200の表示部210に表示され、人の画像Aの下半身部AUは、タブレット端末400の表示部410に表示される。
【0114】
すなわち、本実施の形態にかかる液晶ディスプレイ200およびタブレット端末400の連携接続システム100は、表示部210および表示部410に一連の画像Aが表示される。
【0115】
すなわち、タブレット端末400の表示部410の表示内容を、液晶ディスプレイ200の表示部210にも拡張して表示することができる。
[表示の他の例]
次に、図9は、液晶ディスプレイ200の表示部210およびタブレット端末400の表示部410の他の例を示す模式図である。
【0116】
図9においては、既に連携接続システム100により液晶ディスプレイ200の表示部210とタブレット端末400の表示部410とが接続されている状態とする。
【0117】
まず、図9(a)に示すように、液晶ディスプレイ200の表示部210に表示されたファイルAに対して、図9(b)に示すように、液晶ディスプレイ200の表示部210には、ファイルAに重ねてファイルBが表示される。
すなわち、ファイルBはアクティブウィンドウであり、ファイルAは非アクティブウィンドウとなっている。この状態ではファイルAはファイルBの下に隠れるため、視認性が悪い。しかし、そのまま、ファイルBを見ながら、ファイルAを見たい場合もある。
【0118】
そのため、図9(c)に示すように、液晶ディスプレイ200の表示部210には、ファイルBが表示され、タブレット端末400の表示部410には、ファイルAが表示される。
すなわち、アクティブウィンドウをメインディスプレイである液晶ディスプレイ200の表示部210に表示し、非アクティブウィンドウについては、自動的にサブディスプレイであるタブレット端末400の表示部410に表示される構成としても良い。その際、非アクティブウィンドウが複数ある場合は、表示部410に表示される非アクティブウィンドウは、表示部410を均等に分ける形で並べて表示されるようにしても良い。
そうした場合、非アクティブウィンドウとして表示される内容についても、視認性が良くなる効果がある。
また、タブレット端末400の表示部410に表示されている非アクティブウィンドウを液晶ディスプレイ200の表示部210にユーザが移動させた場合または、非アクティブウィンドウをユーザがダブルクリックするなどして選択した場合、その非アクティブウィンドウを自動的にアクティブウィンドウとして表示部210に表示させ、表示部210に表示されていたアクティブウィンドウを自動的にタブレット端末400の表示部410に非アクティブウィンドウとして移動させる入れ換え動作をおこなう構成としても良い。
なお、この実施例では液晶ディスプレイ200の表示部にアクティブウィンドウを表示し、タブレット端末400の表示部410に非アクティブウィンドウを表示するとしているが、液晶ディスプレイ200の表示部に非アクティブウィンドウを表示し、タブレット端末400の表示部410にアクティブウィンドウを表示する構成であっても良い。
[液晶ディスプレイの脚部]
図10および図11は、液晶ディスプレイ200の脚部290の一例を示す模式図である。
【0119】
図10および図11に示すように、液晶ディスプレイ200の脚部290には、突出する脚部291が設けられている。脚部291は、脚部290から矢印Xの方向に伸縮可能に設けられる。また、脚部291には、複数の凹凸部295が設けられている。
【0120】
複数の凹凸部295の一つに、タブレット端末400の下端を係止することにより、タブレット端末400の傾斜を所定の角度に設定することができる。
【0121】
複数の凹凸部295への設置場所を変化させることで、タブレット端末400の傾斜を複数の所定の角度に合わせて変化させることが可能となる。
なお、形状は凹凸に限定されず、タブレット端末400の傾斜を所定の角度に合わせて変化させることができるならば、どの様な形状であっても良い。
【0122】
なお、上記実施の形態においては、液晶ディスプレイ200について説明したが、これに限定されず、液晶ディスプレイ200がタッチパネル仕様である場合は、タブレット端末400の表示部410を、液晶ディスプレイ200に対して拡張表示すると共に、タブレット端末400のタッチ入力領域を液晶ディスプレイ200のタッチパネル側に拡張しても良い。
そうした場合、ユーザは液晶ディスプレイ200とタブレット端末400のタッチパネル機能を利用可能となる。
【0123】
また、液晶ディスプレイ200のタッチパネル領域を使用する場合は、例えば、タブレット端末400から液晶ディスプレイ200に対して画像を表示するためのインターフェイス(例えばHDMI(登録商標))を経由して、「Display Data Channel Command Interface」VESA(Video Electronics Standards Association)規格)(DDC/CI)を使用して操作しても良い。
また、液晶ディスプレイ200のタッチパネルを使用するためのインターフェイス(例えばUSB)が液晶ディスプレイ200側に存在する場合は、そのインターフェイスを使用して液晶ディスプレイ200のタッチパネルを操作可能な構成としても良い。
[システムの制御フローチャートの他の例]
図12は、連携接続システム100の制御フローチャートの他の例を示す図である。タブレット端末400を液晶ディスプレイ200に有線または無線を使用して接続する(ステップS11)。タブレット端末400の制御部450は、液晶ディスプレイ200との接続を検知し、タブレット端末400の設置角度を検出する(ステップS12)。
【0124】
次に、タブレット端末400の制御部450は、設置角度が、所定の角度であるか否かを判定するとともに、当該所定の角度が安定しているか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、傾斜認識部430から5秒間所定の角度を検知する。制御部450は、角度変化が生じない場合、安定していると判定し、角度変化が5度前後生じている場合、安定していないと判定する。
なお、安定を判定するときに使用する判定時間と角度変化量は、ユーザによって任意に設定可能な構成であることが望ましい。
【0125】
制御部450は、所定の角度で安定していると判定した場合、制御部450は、台座500にタブレット端末400が載置されていると判定する(ステップS14)。
【0126】
一方、制御部450は、所定の角度で安定していないと判定した場合、制御部450は、タブレット端末400が手で持たれていると判定する(ステップS24)。
【0127】
次に、制御部450は、ステップS14の処理の後、所定の角度より小さいか否か判定する(ステップS15)。
【0128】
制御部450は、タブレット端末400が所定の角度より小さいと判定した場合、画面の拡張方向を上方向とする制御(状態1)を行う(ステップS16)。
【0129】
一方、制御部450は、タブレット端末400が所定の角度より大きいと判定した場合、画面の拡張方向を横方向(左)とする制御(状態2)を行う(ステップS17)。
【0130】
次に、ステップS24の処理の後、水平面に対するタブレット端末400の所定の角度を傾斜認識部430からの情報に基づいてタブレット端末400の下側および上側を判定し、タブレット端末400を上方向に拡張表示する制御(状態3)を行う(ステップS25)。
【0131】
続いて、タブレット端末400が、タブレット400の表示部410の表示面に対する垂直軸に対して回転したか否かを判定する(ステップS26)。タブレット端末400が回転していないと判定した場合(ステップS26のNo)、状態3を維持し、ステップS26の処理を繰り返す。
【0132】
タブレット端末400の制御部450は、回転したと判定する場合(ステップS26のYes)、制御部450は、傾斜認識部430からの情報に基づいてタブレット端末400の画面の拡張方向を変更する。(状態4)を行う(ステップS27)。
【0133】
次に、図13は、タブレット端末400を90度回転した場合の一例を示す模式図である。
【0134】
図13に示すように、タブレット端末400の底辺(床側)がタブレット端末400の端部の短辺側であった場合は、タブレット端末400の表示部410の拡張方向は、反対側の短辺方向となる。
しかし、タブレット端末400を回転させることにより、底辺(床側)が長辺側に変更されたと制御部450が判定した場合、タブレット端末400の表示部410の拡張方向は、反対側の長辺方向に変更される。
【0135】
なお、上記制御フローチャートにおいて、上下左右のいずれの方向に拡張表示を行う(状態1、状態2、状態3、状態4)かは、予めタブレット端末400を用いて設定されているものである。
なお、タブレット端末400が持つ測位機能を利用して、現在の位置情報を取得し、当該位置情報により会社と自宅とで連携接続システム100のオンオフを設定してもよい。
位置情報の取得は、タブレット端末400のGPS情報を利用してもよく、タブレット端末400の周囲にあるWIFIアクセスポイントまたはLTE等の基地局から発信されている電波を利用してもよい。さらに、自宅の無線ルータのSSIDを検知した場合、自宅と判定してもよく、会社のWIFISPOTのSSIDを検知した場合、会社と判定してもよい。
【0136】
例えば、会社における位置情報に基づいて連携接続システム100は、オフと設定し、自宅における位置情報に基づいて連携接続システム100は、オンと設定してもよい。
【0137】
また、会社における位置情報および所定の角度に基づいて拡張表示の方向は横方向(右)と設定し、自宅における位置情報および所定の角度に基づいて拡張表示の方向は横方向(左)と設定してもよい。
そうした場合、会社と自宅における液晶ディスプレイ200とタブレット端末400の設置場所の違いに応じて、ユーザは簡単にタブレット端末400の拡張表示方向を変更することができる。
【0138】
さらに、タブレット端末400で特にスマートフォン等に搭載されている顔認識を用いて、ユーザ毎に所定の角度に応じた画面の拡張表示の方向の設定を変化させてもよい。
そうした場合、例えば、ユーザ毎に図12における状態1、状態2、状態3、状態4の各状態を個別に設定することが可能となる。
【0139】
タブレット端末400は、液晶ディスプレイ200と接続した場合、液晶ディスプレイ200の機器情報を「Display Data Channel Command Interface」VESA(Video Electronics Standards Association)規格)(DDC/CI)を利用して取得し、タブレット端末400に予め記録されているディスプレイ200の機器情報と推奨角度を確認し、拡張表示を行うタブレット端末400の推奨角度をタブレット端末400に設定することができる。
そうした場合、例えば、液晶ディスプレイの型番に応じた初期設定を行う事が可能となる。
なお、タブレット端末400はディスプレイ200の機器情報と推奨角度の組合せ情報をインターネット上の特定サーバから取得しても良い。
次に、表示部210と表示部410の画面の論理的な接続箇所の制御の一例について説明を行う。
【0140】
図14に示すように、表示部210は、表示部410より大きく、互いの論理的な接続箇所および表示部210および表示部410の境界がある。
したがって、液晶ディスプレイ200の表示部210とタブレット端末400の表示部410は、表示の画面解像度、例えば表示部に表示される総画素数(横×縦のピクセル数)を異なる画面解像度で表示させる場合がある。
例えば、表示部210の解像度が1920×1080であり、表示部410の解像度が1024×768のサイズであった場合である。
すなわち、表示部410よりも表示部210の画面解像度が大きい場合である。その場合、表示部210の下側に表示部410を配置すると、表示部210の横サイズ(1920)に対して、表示部410の横サイズ(1080)の差分である840ピクセル分は、表示部210と表示部410の画面の横部分に論理的に接する部分が無い。
その結果、解像度が大きな表示部210側から解像度が小さな表示部410側に、例えばマウスカーソル220,420を移動させると、表示部210と表示部410の境界で、解像度の違いからマウスカーソル220,420の移動がスムーズに行えない場合がある。
そこで、図15に示すように、表示部210から画面が表示部410に対してマウスカーソル220,420やフォルダ、ファイルなどの画像を移動させる際、論理的に表示が接続されている表示部210と表示部410との境界にその画像が位置した場合、表示部210から表示部410への画像の移動がスムーズに行えるように、表示部210と表示部410の画面が論理的に接している箇所(または接していない箇所)を示す接続箇所マーク2424を、表示部210に表示させても良い。
【0141】
また、図16に示すように、表示部410から表示部210に対してマウスカーソル220,420、またはフォルダ、ファイルなどの画像を移動させる際、論理的に表示が接続されている表示部210と表示部410との境界にその画像が位置した場合、表示部410から表示部210への画像の移動がスムーズに行えるように、表示部210と表示部410の画面が論理的に接している箇所(または接触していない箇所)を示す接続箇所マーク4242を、表示部410に表示させても良い。
接続箇所マークをマウスカーソルで境界に沿ってドラッグする事により、表示部210と表示部410の画面が論理的に接している箇所を調整できる構成としても良い。
例えば、図17では表示部210の左端に表示部410の左端が接続される形で画面を論理的に接続させているが、接続箇所マークをマウスカーソル220,420で境界に沿ってドラッグすることにより、表示部410の左端が表示部210に対して論理的に接続される箇所を境界に沿って変更したり、表示部210と表示部410の境界に対するそれぞれの中心を合わせるように変更することができる。
そうすることによって、ユーザは実際の液晶ディスプレイ200とタブレット端末400の物理的な配置に合わせて、表示部210と表示部410の画面の論理的な接続位置を容易に調整することができる。
また、図18(a),〜,(d)に示すように、画面の解像度が表示部410よりも大きな表示部210から表示部410に対してマウスカーソル220,420、またはフォルダ、ファイルなどの画像230を移動させる際、その画像230が表示部210と表示部410の画面が論理的に接していない箇所に位置した場合、表示部210から表示部410への画像230の移動がスムーズに行えるように、表示部210と表示部410の画面が論理的に接している一番近い箇所(画像430の幅を持つ位置)に、自動的にそのマウスカーソル220,420、またはフォルダ、ファイルなどの画像230,430を移動させ、画像230,430を表示部210から表示部410の端にスムーズに移動させる構成としてもよい。
【0142】
すなわち、図18においては、表示部410と論理的に接していない表示部210の部分から画像230、430を移動させる場合には、画像230、430は、当該部分から最も近い表示部410に表示される。
また、図19(a),〜,(d)に示すように、画面の解像度が表示部410よりも大きな表示部210から表示部410に対してマウスカーソル220,420、またはフォルダ、ファイルなどの画像230を移動させる際、その画像230が表示部210と表示部410の画面が論理的に接していない箇所に位置した場合、表示部210から表示部410への画像230の移動がスムーズに行えるように、表示部410および表示部210の画面の大きさの比率に応じて画像230、430を移動させる構成としてもよい。
この場合、図19(a),〜,(d)の逆順に動かす場合も画像230、430を円滑に移動させることができる。
【0143】
以上のように、連携接続システム100において、ユーザは、タブレット端末400を液晶ディスプレイ200に接続して、且つ、タブレット端末400を寝かした状態から少し起こした状態として液晶ディスプレイ200の正面下空間に設置した場合に、例えば液晶ディスプレイ200をメイン画面とし、タブレット端末400をサブ画面として、活用することができる。
【0144】
その結果、液晶ディスプレイ200の正面下空間を有効活用しつつ、例えば画面上のファイル移動などのマウス操作をおこなう場合、上から下(液晶ディスプレイ200側からタブレット端末400側へ)、下から上(タブレット端末400側から液晶ディスプレイ200側へ)といったように自然な操作を行うことができる。 また、タブレット端末400の所定の角度は複数存在していてもよく、所定の角度は、角度幅を有するものであってもよい。例えば、タブレット端末400を鉛直方向に沿った状態(いわゆる、立てた状態、上方向に拡張する所定の角度よりも大きな角度)とした場合、タブレット端末400の画面の横方向を拡張したサブ画面とすることもできる。
また、タブレット端末400を通常方向で立てた場合は、左方向を拡張させてもよく、タブレット端末400を上下逆にして鉛直方向に沿って(立てた状態)配置した場合は右方向を拡張としてもよい。
【0145】
また、タブレット端末400の表示部410が小さい場合であっても、ユーザは、液晶ディスプレイ200の表示部210にタブレット端末400の表示を表示させることができる。その際、画面が大きな液晶ディスプレイ200の表示部210をメイン画面とし、画面が小さなタブレット端末400の表示部410をサブ画面として、マルチ画面環境として利用することができる。
【0146】
特に、狭い机を有効活用するためには、液晶ディスプレイ200の下側空間を有効利用することが好ましい。液晶ディスプレイ200とユーザ間は、ユーザの健康を考慮すれば、疲れ目対策として一定距離離れていることが望ましく、また、液晶ディスプレイ200の表示部210は脚部290により接地面よりも上に位置することが多い。すなわち、表示部210の下側には脚部290による空間(活用できるスペース)があることが多い。
【0147】
すなわち、液晶ディスプレイ200の横側にサブ液晶ディスプレイを置くよりも、連携接続システム100を用いる方がよい。連携接続システム100を利用することで、液晶ディスプレイ200の表示部210の下側正面には、活用できる空間が存在しており、当該空間にサブ液晶ディスプレイを設置すると机の上を有効活用することができる。
【0148】
また、液晶ディスプレイ200の横側にサブ液晶ディスプレイを置くと、メイン画面とサブ画面を見る際に首を横に振る必要があり、煩わしい。しかし、液晶ディスプレイ200の下側空間を有効利用した場合の連携接続システム100においては、首を左右に振る必要が無くなる。
もちろん、連携接続システム100においては、ユーザの趣向、利用環境に合わせて液晶ディスプレイ200の横側を有効利用することも可能である。
そして、この様な構成でタブレットをサブ画面化し、タブレットにキーボードとマウスをBluetooth(登録商標)などにより無線接続すれば、ユーザは使い勝手が良くなる。
【0149】
また、本実施例では、液晶ディスプレイ200をメイン液晶ディスプレイとし、タブレット端末400をサブディスプレイとして説明しているが、
液晶ディスプレイ200をサブ液晶ディスプレイとし、タブレット端末をメインディスプレイとすることもできる。
【0150】
特に、自宅にいるときは、液晶ディスプレイ200をメイン画面として利用し、タブレット端末400をサブディスプレイとすることもできる。具体的にWINDOWS(登録商標)の場合には、複数の画面をどのように配設するかという画面表示の設定は、画面のプロパティから手動設定する必要性がある。
【0151】
しかしながら、連携接続システム100においては、液晶ディスプレイ200の下側を拡張する形でタブレット端末400の画面を配置したい場合、タブレット端末400の設置方向(縦又は横)またはタブレット端末400の所定の角度に応じて、ユーザは画面の拡張方向を手動で変更する必要がなくなり、繁雑な作業を行う必要がなくなる。
【0152】
以上のように、本実施の形態にかかるタブレット端末400および液晶ディスプレイ200のの連携接続システム100においては、タブレット端末400が液晶ディスプレイ200と接続され、タブレット端末400が所定の角度である場合、タブレット端末400の表示が、液晶ディスプレイ200に拡張表示される。ここで、液晶ディスプレイ200は、タブレット端末400よりも大きな表示画面を有するテレビジョン用の液晶ディスプレイ200またはパーソナルコンピュータの液晶ディスプレイ200等を含む。
【0153】
したがって、タブレット端末400を液晶ディスプレイ200に接続させた場合、タブレット端末400の画面を液晶ディスプレイ200に拡張表示させることができる。
【0154】
その結果、タブレット端末400の表示画面のみならず、表示画面の大きい液晶ディスプレイ200に表示させることができるため、ユーザは、利用していない液晶ディスプレイ200を有効利用することができる。また、文字またはアプリを大きく表示させることができるので、視力弱者にとっても、容易に認識することができる。
【0155】
また、通信接続部420および通信部220の少なくとも一方または両方は、HDMI(登録商標)、ケーブル等の有線接続であってもよく、無線による接続であってもよい。
【0156】
また、拡張表示とは、タブレット端末400と液晶ディスプレイ200の少なくとも一部との画面の表示範囲を足し合わせて表示した状態である。タブレット端末400の表示範囲全体と液晶ディスプレイ200の表示範囲全体とを足し合わせた状態であってもよい。
すなわち、拡張表示とは、当該足し合わせた画面を一画面として表示を行うことである。
【0157】
なお、例えば図12の状態1から状態4のいずれかの状態について、単にタブレット端末400の画面を液晶ディスプレイ200の画面にコピー可能な構成であってもよい。
そうした場合、タブレット400を台座500に設置した場合は液晶ディスプレイ200に対して画面の拡張表示がなされ、タブレット400を手で所持している場合は液晶ディスプレイ200に対して画面のコピーがなされるといった構成が可能となる。
【0158】
また、タブレット端末400を載置するための台座500は、タブレット端末400を所定の角度に保持することができるので、タブレット端末400を台座500に載置させた場合、タブレット端末400の画面を液晶ディスプレイ200に拡張表示させることができる。
【0159】
さらに、台座500は、所定の角度を調整可能な調整部530を有するので、タブレット端末400の所定の角度を種々調整することができる。
【0160】
例えば、タブレット端末400の角度が水平面から0度以上10度未満の場合には、タブレット端末400を液晶ディスプレイ200と連携表示させ、水平面から10度以上20度未満の場合には、液晶ディスプレイ200に同じ表示(コピー表示)を行わせる等の設定を行うことができる。
【0161】
なお、調整部530は、タブレット端末400の下端辺を支持する複数の凹凸部であってもよい。複数の凹凸部の一の凹凸部でタブレット端末400の下端辺を支持したり、複数の凹凸部の他の凹凸部でタブレット端末400の下端辺を支持したり、することで、タブレット端末400の傾斜を複数の所定の角度に合わせて変化させることができる。
【0162】
また、台座500を利用することにより、ユーザは、タブレット端末400を液晶ディスプレイ200に接続して台座500に設置するだけで、所望の拡張方向にタブレット端末400の表示画面を拡張することができる。
【0163】
また、タブレット端末400を台座500に接続し、載置させることにより、第2接続部520がタブレット端末400の画面情報を取得し、第1接続部510を介して台座500と接続された液晶ディスプレイ200にタブレット端末400の画面情報を送信することができる。
【0164】
その結果、台座500にタブレット端末400を載置することで、液晶ディスプレイ200に容易に画面情報を供与することができる。
【0165】
また、光センサ470および輝度調整部270により、タブレット端末400の周囲の明るさに応じて、タブレット端末400の表示部410の輝度と液晶ディスプレイ200の表示部210の輝度とをあわせることができる。
【0166】
本発明においては、タブレット端末400が「携帯端末装置」に相当し、液晶ディスプレイ200が「ディスプレイ装置」に相当し、通信部220が「通信部」に相当し、通信接続部420が「通信接続部」に相当し、傾斜認識部430が「姿勢検知センサ」に相当し、制御部450が「制御部」に相当し、連携接続システム100が「連携接続システム」に相当し、台座500が「台座」に相当し、調整部530が「調整部」に相当し、第1接続部510が「第1接続部」に相当し、第2接続部520が「第2接続部」に相当し、検知センサ540が「検知センサ」に相当し、光センサ470が「光センサ」に相当し、輝度調整部270が「輝度調整部」に相当する。
【0167】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0168】
100 連携接続システム
200 液晶ディスプレイ
220 通信部
270 輝度調整部
400 タブレット端末
420 通信接続部
430 傾斜認識部
450 制御部
470 光センサ
500 台座
510 第1接続部
520 第2接続部
530 調整部
540 検知センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19