(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6765388
(24)【登録日】2020年9月17日
(45)【発行日】2020年10月7日
(54)【発明の名称】カプセル送出デバイス
(51)【国際特許分類】
A47J 31/36 20060101AFI20200928BHJP
B65G 65/40 20060101ALI20200928BHJP
【FI】
A47J31/36 124
B65G65/40 A
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-563178(P2017-563178)
(86)(22)【出願日】2016年6月17日
(65)【公表番号】特表2018-521730(P2018-521730A)
(43)【公表日】2018年8月9日
(86)【国際出願番号】EP2016063982
(87)【国際公開番号】WO2016207069
(87)【国際公開日】20161229
【審査請求日】2019年6月13日
(31)【優先権主張番号】15173340.9
(32)【優先日】2015年6月23日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 淳一
(72)【発明者】
【氏名】カミエ, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ギャヴィレ, ギレス
(72)【発明者】
【氏名】ジル, ジャン−クロード
(72)【発明者】
【氏名】フィン, イザベル
(72)【発明者】
【氏名】ヤーリッシュ, クリスチャン
(72)【発明者】
【氏名】モンヴェノー, ゴーチェ
(72)【発明者】
【氏名】ペレッティ, ライオネル
【審査官】
土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】
特表2015−512707(JP,A)
【文献】
特表2014−521455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/36
B65G 65/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジディスペンサ(1)であって、
複数のカートリッジ(2)を収容するためのキャビティ(10’)を画定するレセプタクル(10)と、
複数の前記カートリッジ(2)から一度に1個のカートリッジを送出するためのカートリッジ出口(11)であり、前記1個のカートリッジは所定のカートリッジ送出向きで送出される、カートリッジ出口(11)と、
前記キャビティ(10’)から前記カートリッジ出口(11)にカートリッジ(2)を移送するためのカートリッジ移送デバイス(12、13、14)と、を有するカートリッジディスペンサ(1)において、
前記キャビティ(10’)は、内部にカートリッジ(2)がランダムなカプセル向きでばらの状態で収容され得るように寸法決めされており、
前記移送デバイス(12、13、14)は、ばらの状態の前記カートリッジ(2)からカートリッジを前記出口(11)に向かって移動させて、向き選別通路(15)を介して前記カートリッジ(2)を前記出口(11)に供給するように構成された供給コンベア(12)を備え、前記向き選別通路(15)は、前記カートリッジ(2)が1つずつ前記出口(11)に供給されることと、前記出口(11)に供給される各カートリッジ(2、2a)が前記出口(11)で前記所定のカートリッジ向きになっていることとを確実にし、
前記向き選別通路(15)は、前記通路(15)に接近しているか又は到達しておりかつ前記通路(15)を通過するのには不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジ(2a)を前記通路(15)から離れる方へ前記キャビティ(10’)内で移動させるように構成されたリターンコンベア(13)と関連付けられているか又は前記リターンコンベア(13)を備えるか又は前記リターンコンベア(13)によって画定されていること、を特徴とするカートリッジディスペンサ(1)。
【請求項2】
前記供給コンベア(12)は、前記キャビティ(10’)内のカートリッジ(2、2a)を前記供給コンベア(12)に案内するための少なくとも1つの供給ガイド(12’、13’)に関連付けられている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記向き選別通路(15)は、一度に1つのカートリッジ(2)のみを通過させるように寸法決めされた開口部によって画定されている、請求項1又は2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記リターンコンベア(13)は、
前記不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジ(2a)を前記通路(15)の上方に移動させるように構成されている、
前記キャビティ(10’)内の前記リターンコンベア(13)の下流にあるカートリッジ(2a)の反転領域(16)に関連付けられている、
前記向き選別通路(15)の面を画定するように配置されている、及び
電動モータ(14)によって駆動される、
のうちの少なくとも1つである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記リターンコンベア(13)は、前記供給コンベア(12)の一部分(12’’)に面し、該部分とは反対に移動する部分(13’’)を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記リターンコンベア(13)は、前記リターンコンベア(13)によって前記向き選別通路(15)から離れたカートリッジ(2a)を前記供給コンベア(12)に向かって戻るように案内するように構成されたリターンガイド(13’)と関連付けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記リターンコンベア(13)は、
ベルトコンベア、プレートコンベア、ロールコンベア、チェーンコンベア、スクリューコンベア、及びシリンダコンベアのうちの少なくとも1つ、並びに/又は
カートリッジ(2a)を摩擦により運ぶための移送摩擦面(13)若しくは摩擦振動面、及び/若しくは対応するコンベアシート内のカートリッジを運ぶための移送バケット、
を備える請求項1〜6のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記出口(11)は、カートリッジ(2)が、前記送出向きで前記ディスペンサ(1)の外部へ運ばれる又は外部で利用可能にされる、送出開口(11’)を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記出口(11)は、ガイド構造(11’’、11’’’’)を有し、該ガイド構造に沿ってカートリッジ(2)が前記送出向きで前記ディスペンサ(1)の外部に案内される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記供給コンベア(12)は、各カートリッジ(2)を前記向き選別通路(15)及び前記出口(11)に沿って運ぶように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記供給コンベア(12)は、
ベルトコンベア、プレートコンベア、ロールコンベア、チェーンコンベア、スクリューコンベア、及びシリンダコンベアのうちの少なくとも1つ、並びに/又は
カートリッジ(2)を摩擦により運ぶための移送摩擦面(12)若しくは摩擦振動面、及び/若しくは対応するコンベアシート内のカートリッジを運ぶための移送バケット、
を備える請求項1〜10のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載のディスペンサと前記レセプタクル(10)の前記キャビティ(10’)内の複数のカートリッジ(2、2a)との組み合わせであって、前記カートリッジ(2、2a)は、前記レセプタクル(10)の前記キャビティ(10’)内にランダムなカプセル向きでばらの状態で収容されており、前記出口(11)に供給される各カートリッジ(2、2a)が前記出口(11)で前記所定のカートリッジ向きになっていることを確実にする向き選別通路(15)を介して、前記供給コンベア(12)によって各カートリッジ(2)を前記出口(11)に移動させるように構成された前記カートリッジ移送デバイス(12、13、14)によって、1つずつ、前記カートリッジの移送時に前記カートリッジ出口(11)によって所定のカートリッジ送出向きで送出される、組み合わせ。
【請求項13】
カートリッジ(2)を送出するために請求項1〜11のいずれか一項に記載のディスペンサ(1)を動作させる方法であって、
前記レセプタクル(10)の前記キャビティ(10’)にランダムなカプセル向きでばらの状態でカートリッジ(2、2a)を収容することと、
前記出口(11)に供給される各カートリッジ(2)が前記出口(11)で前記所定のカートリッジ向きになっていることを確実にする向き選別通路(15)を介して、前記供給コンベア(12)によって各カートリッジ(2)を前記出口(11)に移動させる前記カートリッジ移送デバイス(12、13、14)によって、1つずつ、カートリッジ(2)を前記カートリッジ出口(11)に移送することと、
各カートリッジ(2)を前記カートリッジ出口(11)によって前記所定のカートリッジ送出向きで送出することと、
を含む方法。
【請求項14】
請求項1〜11のいずれか一項に記載のディスペンサ、
請求項12に記載の組み合わせの実施、又は、
請求項13に記載の方法の実行、
のためのカートリッジとしての複数のカートリッジ(2)の使用。
【請求項15】
各カートリッジ(2、2a)は、略タブレット形状のボディ(20)を備える、請求項12に記載の組み合わせ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカートリッジ送出デバイスに関し、カートリッジは飲料を調製するために飲料調製マシンに供給される少なくとも1つの飲料原材料を収容する。
【0002】
本明細書の目的では、「飲料」は、紅茶、コーヒー、ホット又はコールドチョコレート、ミルク、スープ、ベビーフードなどの、任意の液体食品を含むように意図される。「カートリッジ」は、風味付け原材料などの、予めポーション化された飲料原材料を、任意の材料の封入パッケージ、具体的には、例えばプラスチック、アルミニウム、リサイクル可能な及び/又は生分解性のパッケージ、で任意の形状及び構造の、原材料を収容する軟質ポッド又は硬質カプセルを含む、気密パーケージの中に、含めるように意図されている。カプセルは、飲料一杯又は飲料複数杯を調製するための原材料の量を収容することができる。
【背景技術】
【0003】
飲料調製マシンは、長年にわたって知られている。例えば、米国特許第5,943,472号は、エスプレッソマシンの水リザーバと温水又は蒸気分配チャンバとの間の水循環システムを開示している。循環システムは、互いに及びリザーバに接続されたバルブ、金属加熱チューブ及びポンプを含む。
【0004】
飲料調製マシンは、典型的には、飲料処理モジュールと、飲料処理モジュールと流体連通する、例えば水タンクなどの水供給部とを含むハウジングを含む。そのような飲料調製マシンの例は、欧州特許第1208782号、欧州特許第1267687号、欧州特許第1686879号、欧州特許第1731065号、欧州特許第1829469号、欧州特許第1864598号、欧州特許第1865815号、欧州特許第1867260号、欧州特許第1878368号、欧州特許第2222210号、欧州特許第2222211号、欧州特許第2222212号、欧州特許第2227121号、欧州特許第2227122号、米国特許出願公開第2008/0006159号、米国特許第7,165,488号、国際公開第2007/111884号、国際公開第2009/074553号、国際公開第2010/015427号及び国際公開第2012/055767号に開示されている。
【0005】
カートリッジから飲料を調製するためのシステムの使用は、これらのシステムによって一般的に提供される多くの利点のために広範に広がっている。これらのシステムは、例えば飲料ベースを含むカートリッジを使用して動作する飲料注出マシンであってもよい。これらのカートリッジを使用して、消費者は、飲料を簡単に、迅速に、及びたいていは調製及び/又は洗浄に関して最小限の介入により、調製することができる。
【0006】
カートリッジは、例えば構成、サイズ及び/又は性質がかなり異なるポーションパックであってもよい。これらのカートリッジは、プラスチックフィルム、濾紙、アルミニウム又は複合ラミネートから製造されてもよく、タブレット、例えばレンズの形態であってもよく、又はその他の形態をとってもよい。
【0007】
これらのマシンを集中的に使用する場合、ストックが早期になくなるのを防ぐのに十分なカートリッジストックを用意する必要がある。この目的のために、カートリッジストックを、カートリッジディスペンサによって取り扱うことができる。
【0008】
例えば、カートリッジディスペンサは、大きなオフィス、及び同様のカートリッジ回転率を有する他の場所において適切であることができる。
【0009】
典型的には、一日のうちの短期間、例えばコーヒーブレークの間、に一般的に需要が高い職場では、そのような複数のカートリッジを送出する必要がある。したがって、カートリッジを実用的な方法で迅速に、適切な場合には適切な支払い方法を用いて送出する必要がある。
【0010】
例えば、米国特許第6,595,106号は、複数のカートリッジを上下に積み重ねて収容することを可能にするカートリッジ用のマガジンに関する。したがって、カートリッジは、マガジンの基部に形成された開口を介して必要に応じてマガジンから取り外され得る。1つの欠点は、カートリッジを手動で取り外さなければならないという事実から生じる。別の欠点は、このシステムを支払いシステムに関連付けることができないという事実にある。これら及び他の問題は、欧州特許第1744650号に記載されている。
【0011】
欧州特許第1247481A1号は、一体型カートリッジローディングシステムを含む飲料抽出デバイスを示している。そのようなシステムは、抽出システムに直接関係して配置されたカルーセルの手段によってカートリッジ抽出システムが自動的に供給され得るので実用的である。そのようなデバイスは、カートリッジを収容するための取り外し可能なチューブの形態のパックを含み、これらのパックは、回転するベースに取り付けられたチューブ状の支持部に対して適合されている。そのようなシステムは実用的であるが、飲料を調製する能力はその収容能力のレベルにはない。したがって、新しいカートリッジを選択して抽出するためには、使用済みカートリッジの抽出及び取り外しの完全な終了を待つことが必要である。そのようなデバイスは、ユーザがそうすることを望んでも、調製マシン内でカートリッジを引き続き抽出するためにカートリッジを保持することもできない。更に、抽出システムは、ディスペンサに収容されたカートリッジにのみ使用可能であり、特に、所望のタイプのカートリッジが不足している場合、又はディスペンサが故障した場合に問題を引き起こし得る。
【0012】
米国特許第2,141,684号は、台所用品などの細長い要素の送出に関する。供給は、デバイスの一部を形成する一連のローダで手動で行われ、取り外しは独立した押しボタン機構を使用して行われる。米国特許第2,268,688号は、回転式角砂糖ディスペンサであり、角砂糖は、ディスペンサの円形周辺部に分散された一連のハウジング内に保持されたスタックから送出される。ディスペンサは手動で供給される。角砂糖を中央通路に落とせるようにプッシュ式の機構が設けられている。米国特許第2,206,838号は、紙カップのスタックのディスペンサである。英国特許第844,600号は、パックを最適に積み込むことを可能にする傾斜機構を用いて単一カラムから送出する四面体パックディスペンサである。
【発明の概要】
【0013】
本発明の好ましい目的は、ばらの状態(in bulk)で、及びランダムなカプセル向きで複数のカートリッジを収容し、所定のカプセル向きでカートリッジを1つずつ送出するためのシステムを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、カートリッジを収容し、それらを迅速かつ効率的に自動的に送出するためのシステムを提供することである。
【0015】
したがって、本発明は、
複数のカートリッジを収容するためのキャビティを画定するレセプタクルであり、任意選択でレセプタクルは、例えばキャビティ内の複数のカートリッジのレベルをチェックするためなどの、ディスペンサの外側からキャビティを目視点検するための蓋及び/又は少なくとも1つの透明若しくは半透明の壁を備える、レセプタクルと、
複数のカートリッジから一度に1個のカートリッジを所定のカートリッジ送出向きで送出するためのカートリッジ出口と、
キャビティからカートリッジ出口にカートリッジを移送するためのカートリッジ移送デバイスと、を有するカートリッジディスペンサに関する。
【0016】
キャビティは、カートリッジをランダムなカプセル向きでその中にばらの状態で収容され得るように寸法決めされている。
【0017】
移送デバイスは、ばらの状態のカートリッジからカートリッジを出口に向かって移動させて、向き選別通路を介してカートリッジを出口に供給するように構成された供給コンベアを備え、向き選別通路は、カートリッジが1つずつ出口に供給されることと、出口に供給される各カートリッジは、出口で所定のカートリッジ向きになっていることを確実にする。
【0018】
したがって、カートリッジは、所定のカートリッジ送出向きで送出されている間に、レセプタクルのキャビティ内にばらの状態で供給されてもよい。したがって、向き選別通路を有するカートリッジ移送デバイスは、からまった、傾いたカートリッジ又は不適切な姿勢になったカートリッジ(例えば、(部分的かつランダムに)別のカートリッジと重なる)を取り扱うことができ、それらカートリッジは、適切な向きになったカートリッジのみがディスペンサによって送出されるように出口に向かって供給コンベアによって運ばれ得る。
【0019】
この向き選別通路は、供給される各カートリッジに対して、
カートリッジが、通路に接近若しくは到達するときに、それ自体で、所定のカートリッジ向きで出口に供給されるための適切な姿勢及び向きになっている場合、出口に供給されるカートリッジのカートリッジ向きを維持するか、又は、
カートリッジが、(通路に接近若しくは到達するときに)それ自体で、所定のカートリッジ向きで出口に供給されるための適切な姿勢及び向きにない場合、カートリッジのカートリッジ向き及び/若しくは姿勢を調節するか、又はキャビティ内のばらの状態のカートリッジへカートリッジを退ける、通路である。
【0020】
カートリッジは、通路による幾何学的選別によって退けられ得る。例えば、カートリッジは、向き選別通路の幾何学的境界線に適合しない通路に到達するときに、姿勢ずれ及び/又は傾斜向き(カートリッジが別のカートリッジと重なることに起因する不適切なカートリッジ姿勢及び/又は向きなど)を有し、したがって通路内に進入することが妨げられ、通路外に留め置かれる。
【0021】
カートリッジは、通路の能動的エジェクタ、例えば可動式エジェクタによって退けられ得る。例えば、カートリッジは、そのようなエジェクタの動作(例えば移動)の邪魔をする通路に到達するときに、オフ姿勢ずれ及び/又は傾斜向き(カートリッジが別のカートリッジに重なることに起因する不適切なカートリッジ姿勢及び/又は向きなど)を有する。エジェクタは、例えばプッシャ部材、例えば往復運動ロッド又はコンベアである。
【0022】
移送デバイスは、制御ユニット及びユーザインタフェースに接続されたモータなどの、供給コンベアを駆動するための少なくとも1つの電動モータを含むことができる。
【0023】
ディスペンサは、出口センサ及びカートリッジ利用可能性センサのうちの少なくとも1つなどの1つ以上のカートリッジセンサを含むことができる。
【0024】
出口センサ、例えばIRセンサなどの光センサは、カートリッジの存在、不在、又は出口からの取り除きのうちの少なくとも1つを検出するように構成され得、例えば出口に配置された出口センサである。したがって、ディスペンサは、出口にカートリッジがない場合にのみカートリッジを出口に供給するように構成され得る。
【0025】
カートリッジ利用可能性センサは、出口に運ばれ得るカートリッジの存在を感知するように構成され得、例えばキャビティ、移送デバイス、又は出口に配置された利用可能性センサである。したがって、ディスペンサは、利用可能なカートリッジが存在する場合にのみ、カートリッジを出口に供給するように構成されてもよい。カートリッジが利用可能でない場合、又は少量のカートリッジが検知されている場合、ディスペンサは、ディスペンサのユーザインタフェース上(オンサイト)又は離れた場所で(有線又は無線などの送信システムを介して)、レセプタクルのキャビティに新しいカートリッジを補充する必要性を通知するように構成されてもよい。
【0026】
供給コンベアは、キャビティ内のカートリッジをコンベアに案内するための少なくとも1つの供給ガイドと関連付けられてもよい。供給ガイドは、直線状、円筒状及び螺旋状のうちの少なくとも1つである1つ以上の傾斜路(ramp)の形態をとることができる。供給ガイドは、レセプタクルの内側側壁によって、又はレセプタクル内にある又はレセプタクル内に広がっている要素によって形成されてもよい。
【0027】
向き選別通路は、一度に1つのカートリッジのみを通過させるように寸法決めされた開口部によって画定され得る。例えば、開口部は、カートリッジの全体の厚さと等しいか又はわずかに大きい高さ、及び/又はカートリッジの幅よりわずかに広い幅を有する。送出されるカートリッジよりも寸法が(わずかに)大きいそのような開口部を設けることによって、開口部は、適切な姿勢及び向きになっているときのカートリッジが開口部を通ることを邪魔しないであろう。
【0028】
開口部は、少なくとも1つの面、例えば供給コンベアによって画定された底面を有する。
【0029】
向き選別通路は、通路に近接しているか又は到達していて通路を通過するのには不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジを通路から離れる方へキャビティ内で移動させるように構成されたリターンコンベアと関係付けられ得るか又はそれを含むことができえるか又はそれによって画定され得る。
【0030】
したがって、供給コンベアは、送出される各カートリッジを出口に向けて若しくは出口まで運ぶように、又は出口に位置させるように構成されており、一方、存在する場合には、リターンコンベアはカートリッジが1つずつ出口に供給されることを確実にし、カートリッジの詰まりの危険性を低減する。
【0031】
リターンコンベアは、不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジを通路の上方に移動させるように構成され得る。
【0032】
リターンコンベアは、キャビティ内のリターンコンベアの下流にあるカートリッジのための反転領域と関連付けられ得る。例えば、そのような反転領域は、戻された複数のカートリッジを収容するための容積を有し、及び/又は通路の入口に通路方向から延びる方向に沿って向き選別通路の上流に配置される。
【0033】
リターンコンベアは、向き選別通路又は上記の開口部の、上面などの面を画定するように配置され得る。
【0034】
リターンコンベアは、供給コンベアも駆動するモータなどの電動モータによって駆動されてもよい。
【0035】
リターンコンベアは、供給コンベアの一部分に面し、その部分とは反対側に移動する部分を有することができる。これらの対面する部分は、任意選択で上述の開口部を画定することができる。リターンコンベアの部分を供給コンベアの部分より速く移動するように構成されることができ、もって、不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジが両方のコンベアにさらされている場合、カートリッジリターン動作がカートリッジ供給動作より優勢となるようになっている。
【0036】
リターンコンベアは、リターンコンベアによって向き選別通路から離れる方へ移動されたカートリッジを供給コンベアに向かって戻るように案内するように構成された、例えば直線状又は螺旋状の傾斜路などの傾斜路などの、リターンガイドと関連付けられ得る。例えば、リターンガイドは、
任意選択で出口の上方に広がる、キャビティからカートリッジ出口を分離しており、かつ/又は、
リターンコンベアとキャビティ内のばらの状態のカートリッジとの間にカートリッジバッファ及び退避ゾーンを提供して、カートリッジによるリターンコンベア及び/若しくは向き選別通路の詰まりを防止する。
【0037】
リターンコンベアは、ベルトコンベア、プレートコンベア例えばディスクコンベア、ロールコンベア、チェーンコンベア、スクリューコンベア、及びシリンダコンベアのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0038】
リターンコンベアは、カートリッジを摩擦により運ぶための移送摩擦面若しくは摩擦振動面、及び/若しくは対応するコンベアシート内のカートリッジを運ぶための移送バケットを含むことができる。
【0039】
出口は送出開口を有することができ、カートリッジはその開口を通って、送出向きでディスペンサの外部へ運ばれるか、又は外部で利用可能にされる。
【0040】
出口は、出口の部材及び/又はレセプタクルの内部表面などのガイド構造を有し、そのガイド構造に沿ってカートリッジが送出向きでディスペンサの外部に案内され得る。
【0041】
供給コンベアは、各カートリッジを向き選別通路及び出口に沿って運ぶように構成されることができ、任意選択で、コンベアはカートリッジをディスペンサデバイスの外部まで更に運ぶ。
【0042】
供給コンベアは、ベルトコンベア、プレートコンベア例えばディスクコンベア、ロールコンベア、チェーンコンベア、スクリューコンベア及びシリンダコンベアのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0043】
供給コンベアは、カートリッジを摩擦により運ぶための移送摩擦面又は摩擦振動面、及び/又は対応するコンベアシート内のカートリッジを運ぶための移送バケットを含むことができる。
【0044】
特定の実施形態では、ディスペンサは、分配コンベアとして回転プレート、例えばディスクを有し、リターンコンベアとして回転ロールを有する。回転ロールの回転軸は、回転プレートの回転軸に平行又は好ましくは垂直であることができる。
【0045】
本発明は、上記のディスペンサとレセプタクルのキャビティ内の複数のカートリッジの組み合わせにも関する。
【0046】
本発明の別の態様は、上記のディスペンサを動作させてカートリッジを送出する方法に関する。
【0047】
本発明のさらなる態様は、
上記のディスペンサ、
上記の組み合わせの実施、又は
上記の方法の実行、のためのカートリッジとしての複数のカートリッジの使用に関する。
【0048】
各カートリッジは、略タブレット形状のボディ(例えば略レンズの形状ボディなどの略円形ボディ)と、任意選択で円形周縁環状フランジ(例えば可撓性フランジ)、と、を含むことができる。フランジ(存在する場合)は、周辺部分、例えば、本体の縁部又は側面から延びることができる。カートリッジの少なくとも1つは、紅茶、コーヒー、ホットチョコレート、コールドチョコレート、ミルク、スープ又はベビーフードを調製するための風味付け原材料を含むことができる。
【0049】
ディスペンサは、飲料調製マシン、例えばコーヒーマシン、に組み込まれることができ、又は飲料調製マシン、例えばコーヒーマシン、とは別個の独立したディスペンサであることができる。ディスペンサが飲料調製マシンに組み込まれるとき、ディスペンサの出口は、マシンの飲料処理モジュールのカートリッジ入口に接続され得る。
【0050】
飲料調製マシンは、家庭内又はより一般には家庭外のマシンであることができる。マシンは、コーヒー、紅茶、チョコレート、カカオ、ミルク、スープ、ベビーフードなどの調製用であってもよい。マシンは、ディスペンサによって送出され、調製される飲料の香味原材料など、挽いたコーヒー又は紅茶又はチョコレート又はカカオ又は粉ミルクなどの、原材料を収容するカートリッジを通して、温水又は冷水又は別の液体を通過させることによって、飲料処理モジュール内で飲料を調製するために配置されてもよい。
【0051】
飲料の調製は、典型的に、複数の飲料原材料、例えば、水及び乳粉末、の混合、並びに/又は、挽いたコーヒー若しくは紅茶の水による浸出などの飲料原材料の浸出を含む。そのような原材料の1つ以上は、ゆるい粉末及び/若しくは凝集した粉末の形態、並びに/又は液体の形態、特に濃縮形態で供給することができる。飲料を形成するために、キャリア又は希釈液、例えば、水を、そのような原材料と混合することができる。液体は、手動で、及び/又は外部供給システムを介して供給されてもよい。
【0052】
例えば、ユーザの要求に基づいて、所定の量の飲料が形成されて注出され、その所定の量は、一杯に対応する。そのような一杯の容積は、飲料のタイプに依存して、25〜200mLの範囲内及び最大300又は400mL、例えば、カップを充填するための容積であることができる。形成されて注出される飲料は、リステロット、エスプレッソ、ルンゴ、カプチーノ、ラテマチアート、カフェラテ、アメリカーノコーヒー、紅茶などから選択されてもよい。例えば、コーヒーマシンは、エスプレッソコーヒーを、例えば、一杯当たり20〜60mLの調節可能な容積を注出するために、及び/又は、ルンゴを、例えば、一杯当たり70〜150mLの範囲内の容積を送出するために構成され得る。
【0053】
ここで、本発明を概略図を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】本発明によるディスペンサの上からの斜視図である。
【
図2】前壁を取り外したときの
図1のディスペンサを示す。
【
図5】
図1のディスペンサの出口にあるカートリッジを示す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1〜5は、本発明によるディスペンサの特定の実施形態を示す。
【0056】
カートリッジディスペンサ1は、カートリッジ2を収容するためのキャビティ10’を画定するレセプタクル10を有する。例えば、レセプタクル10は、例えばキャビティ10’内のカートリッジのレベルをチェックするためなどの、ディスペンサ1の外側からキャビティ10’を目視検査するための蓋及び/又は少なくとも1つの透明若しくは半透明の壁10’’を有する。
【0057】
ディスペンサ1は、複数のカートリッジ2から一度に1個のカートリッジを送出するためのカートリッジ出口11を有し、その1個のカートリッジは所定のカートリッジ送出向きで送出される。
【0058】
ディスペンサ1は、キャビティ10’から上記カートリッジ出口11にカートリッジ2を移送するためのカートリッジ移送デバイス12、13、14を含む。
【0059】
キャビティ10’は、その中に複数のカートリッジ2がランダムなカプセル向きでばらの状態で収容され得るように寸法決めされる。
【0060】
移送デバイス12、13、14は、ばらの状態のカートリッジ2からカートリッジを出口11に向かって移動させて、向き選別通路15を介してカートリッジ2を出口11に供給するように構成された供給コンベア12を含み、向き選別通路15は、カートリッジ2が1つずつ出口11に供給されることと、出口11に供給される各カートリッジ2、2aが、出口11で所定のカートリッジ向きになっていることとを確実にする。
【0061】
通路は、供給される各カートリッジについて、
カートリッジ2が、(通路15に接近若しくは到達するときに)それ自体で、所定のカートリッジ向きで出口11に供給されるための適切な姿勢及び向きになっている場合、出口11に供給されるカートリッジのカートリッジ向きを維持する、又は、
カートリッジ2aが、(通路15に接近若しくは到達するときに)それ自体で、所定のカートリッジ向きで出口11に供給されるための適切な姿勢若しくは向きになっていない場合、カートリッジのカートリッジ向き及び/若しくは姿勢を調節するか、又はカートリッジ2aをキャビティ10’内のばらの状態のカートリッジ2、2aへ退ける、通路15であることができる。
【0062】
カートリッジ2aは、通路15による幾何学的選別によって退けられてもよい。例えば、カートリッジ2aは、通路15に到達するとき、姿勢ずれ及び/又は傾斜向き(そのような姿勢及び向きは別のカートリッジ2との部分的又は完全な重なりに起因する)を有し、それは向き選別通路の幾何学的境界線に適合せず、したがって通路内に進入することが妨げられ、通路外に留め置かれる。
【0063】
カートリッジ2aは、通路15に関連付けられるか、通路15に含まれているか、又は通路15を画定する、能動的エジェクタ、例えば通路15の可動式エジェクタ、によって退けられてもよい。例えば、カートリッジ2aは、通路15に到達するときに姿勢ずれ及び/又は傾斜向き(そのような姿勢と向きは別のカートリッジ2との部分的又は完全な重なりに起因する)を有し、そのようなエジェクタの動作(例えば、移動)の邪魔をする。エジェクタは、例えばプッシャ部材、例えば往復運動ロッド、又はコンベヤである。
【0064】
移送デバイス12、13、14は、制御ユニット及びユーザインタフェースに接続されたモータなどの、供給コンベア12を駆動するための少なくとも1つの電動モータ14を含むことができる。
【0065】
ディスペンサ1は、少なくとも1つの出口センサ110及びカートリッジ利用可能性センサ111などの1つ以上のカートリッジセンサ110、111を含むことができる。
【0066】
出口センサ110、例えばIRセンサなどの光センサは、カートリッジ2の存在、不在又は出口11からの取り除きのうちの少なくとも1つを感知するために構成され得る(例えば出口11に配置された出口センサ110)。
【0067】
カートリッジ利用可能性センサ111は、出口11へと運ばれ得るカートリッジ2の存在を検知するために構成されることができ、例えば利用可能性センサ111は、キャビティ10’に、移送デバイス12、13、14に又は出口11に配置される。
【0068】
供給コンベア12は、キャビティ10’内のカートリッジ2、2aを供給コンベア12に案内するための、1つ以上の傾斜路12’、13’などの、少なくとも1つの供給ガイド12’、13’と関連付けられてもよい。そのような傾斜路12’、13は、直線状、円筒状若しくは螺旋状であってもよく、又はそれぞれ直線状、円筒状及び/若しくは螺旋状である異なる部分で作製され得る。供給ガイド12’、13’は、レセプタクル10の内側側壁12’によって、又はレセプタクル10内にある若しくはレセプタクル10内に広がっている要素13’によって形成され得る。
【0069】
向き選別通路15は、一度に1つのカートリッジ2のみを通過させるように寸法決めされた開口部によって画定され得る。例えば、開口部は、カートリッジ2、2aの全体の厚さと等しいか若しくはわずかに大きい高さ、及び/又はカートリッジ2、2aの幅よりわずかに広い幅を有する。開口部は、供給コンベア12によって画定される、少なくとも1つの面、例えば、底面を有することができる。
【0070】
向き選別通路15は、リターンコンベア13に関連付けられ得るか又はリターンコンベア13を備えるか又はリターンコンベア13によって画定されることができ、リターンコンベア13は、通路15に近接しているか又は到達していて、通路15を通過するのには不適切な向き又は姿勢になっている、カートリッジ2aを通路15から離れる方へキャビティ10’内で移動させるように構成される。
【0071】
リターンコンベア13は、不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジ2aを通路15の上方に移動させるように構成され得る。
【0072】
リターンコンベア13は、キャビティ10’内のリターンコンベア13下流にあるカートリッジ2aのための反転領域(inversion area)16と関連付けられ得る。反転領域16は、戻された複数のカートリッジ2aを収容するための容積を有してもよく、及び/又は通路15の入口で通路方向15’から延びる方向16’に沿って向き選別通路15の上流に広がってもよい。
【0073】
リターンコンベア13は、向き選別通路15の、上面などの面を画定するように配置され得る。
【0074】
リターンコンベア13は、電動モータ14によって駆動され得る。供給コンベア12は、同じモータ14によって駆動され得る。
【0075】
リターンコンベア13は、供給コンベア12の一部分12’’に面し、その部分とは反対に移動する部分13’’を有することができる。向かい合う部分12’’、13’’は、任意選択で、上記の開口部を画定してもよい。リターンコンベア13の部分13’’は供給コンベア12の部分12’’より速く移動するように構成されることができ、もって、不適切な向き又は姿勢になっているカートリッジ2aが両方のコンベア12、13にさらされたときに、カートリッジリターン動作がカートリッジ供給動作より優勢となるようになっている。
【0076】
リターンコンベア13は、リターンコンベア13によって向き選別通路15から離れる方へ供給コンベア12に向かって戻るように移動したカートリッジ2aを案内するように構成された、例えば直線状又は螺旋状の傾斜路などの傾斜路などの、リターンガイド13’と関連付けられ得る。
【0077】
リターンガイド13は、カートリッジ出口11をキャビティ10’から分離することができる。例えば、キャビティ10’は出口11の上方に延びる。
【0078】
リターンガイド13は、リターンコンベア13とキャビティ10’内のばらの状態のカートリッジ2、2aとの間にカートリッジのバッファ及び退避ゾーンを設けて、カートリッジ2aによるリターンコンベア12及び/又は向き選別通路15の詰まりを防止することができる。
【0079】
リターンコンベア13は、ベルトコンベア、プレートコンベア(例えばディスクコンベア)、ロールコンベア、チェーンコンベア、スクリューコンベア及びシリンダコンベアのうちの少なくとも1つを有することができる。
【0080】
リターンコンベア13は、カートリッジ2aを摩擦により運ぶための移送摩擦面13又は摩擦振動面、及び/又は対応するコンベアシート(conveyor seat)内のカートリッジを運ぶための移送バケットを含むことができる。
【0081】
出口11は、そこを通じてカートリッジ2がディスペンサ1の外部へ運ばれるか又は外部で利用可能にされる送出開口11’を有することができ、カートリッジ2は、ディスペンサ1の外部へ運ばれるか又は外部で利用可能にされるとき、送出向きになっている。
【0082】
出口11は、出口11の部材11’’及び/又はレセプタクル10の内側表面11’’’のようなガイド構造11’’、11’’’を有することができ、そのガイド構造に沿ってカートリッジ2がディスペンサ1の外部に案内され、カートリッジは、ディスペンサ1の外部に案内されたときに、送出向きになっている。
【0083】
供給コンベア12は、各カートリッジ2を向き選別通路15及び出口11に沿って運ぶように構成され得る。任意選択で、供給コンベア12は各カートリッジ2をディスペンサデバイス1の外側に案内する。
【0084】
供給コンベア12は、ベルトコンベア、プレートコンベア(例えばディスクコンベア)、ロールコンベア、チェーンコンベア、スクリューコンベア及びシリンダコンベアのうちの少なくとも1つを有することができる。
【0085】
供給コンベア12は、カートリッジ2を摩擦により運ぶための移送摩擦面12又は摩擦振動面、及び/又は対応するコンベアシート内のカートリッジを運ぶための移送バケットを含むことができる。
【0086】
ディスペンサ1は、
カートリッジ2、2aをレセプタクル10のキャビティ10’内のランダムなカプセル向きでばらの状態で収容することと、例えば、拘束されていないカートリッジ2、2aは特定のカートリッジの順序又は向きを保証せずにキャビティ10’に導入される、
出口11に供給される各カートリッジ2、2aが出口11で所定のカートリッジ向きになっていることを確実にする向き選別通路15を介して、供給コンベア12によって各カートリッジ2を出口11に移動させるカートリッジ移送デバイス12、13、14によって、1つずつ、カートリッジ2をカートリッジ出口11に移送することと、
各カートリッジ2を所定のカートリッジ送出向きでカートリッジ出口11によって送出することと、によって作動させられる。
【0087】
各カートリッジ2、2aは、略タブレット形状のボディ20(例えば略レンズ形状のボディ20などの略円形ボディ)と、任意選択で、ボディ20の周辺部分22(例えば縁部又は側面)から延びる、円形周縁環状フランジ21(例えば可撓性フランジ)とを備えることができる。
【0088】
カートリッジ2、2aの少なくとも1つは、紅茶、コーヒー、ホットチョコレート、コールドチョコレート、ミルク、スープ又はベビーフードを調製するための風味付け原材料を含むことができる。