(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のUAVの前記第1の電磁石の接続コンポーネントは、前記第2のUAVの前記第2の電磁石の接続コンポーネントに連結されている、請求項1又は請求項2に記載の集合型UAV。
前記第1の電磁石の接続コンポーネントと前記第2の電磁石の接続コンポーネントとの間において、データまたは電力のうちの少なくとも1つが、前記第1のUAVと前記第2のUAVとの間で交換される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の集合型UAV。
前記リソースは、電力モジュール、計算コンポーネント、航行コンポーネント、カメラ、モータ、または制御システムのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の集合型UAV。
前記第1のUAVの前記第1の電磁石の接続コンポーネントは、前記第2のUAVの前記第2の電磁石の接続コンポーネントに結合されている、請求項7又は請求項8に記載のシステム。
前記第1のUAVと前記第2のUAVとの間で、連結時においてデータまたは電力のうちの少なくとも1つが交換される、請求項7から請求項9のいずれか一項に記載のシステム。
前記第1のUAVはさらに、選択的に第1のペイロードを係合及び係合解除するように動作する第1のペイロード係合機構を備える、請求項7から請求項10のいずれか一項に記載のシステム。
前記第2のUAVはさらに、前記第1のペイロードが前記第1のUAVによって係合されている間に、前記第1のペイロードと係合するように動作し、前記第1のペイロードの航空輸送を可能とする第2のペイロード係合機構を含む、請求項11に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、複数のUAVが互いに連結されて集合型UAVを形成し得る、集合型UAV構成を説明する。本明細書で用いられる、集合型UAVは、2つ以上の連結されたUAVである。集合型UAVは、実質的に任意の大きさ、重量、または数量の商品を航空輸送し、より長い距離を移動するなどのために使用され得る。例えば、より大きなまたはより重い商品を運搬するために1つの大きなUAVを使用するよりも、複数のより小さなUAVが互いに連結して、より大きなまたはより重い商品を運搬するために使用される集合型UAVを形成する場合がある。
【0007】
多くの場合、単一のUAV構成は、大多数の注文商品を配達することが可能であり得る。しかしながら、いくつかの商品は、より大きなまたはより重い商品を持ち上げて航空輸送することが可能な、より大きなUAVを必要とすることがある。同様に、商品についてのいくつかの注文は、より長い滞空時間を有するUAVを必要とする配達先を指定することがある。複数のUAV構成を維持し、または大部分の商品配達には不必要なUAV構成を利用しなければならないよりも、本明細書で説明される実施態様は、複数のUAVを利用して、より大きな及び/またはより重い商品を輸送すること、またはより長い距離を空中航行することが可能な、集合型UAVを形成する。
【0008】
より大きな及び/またはより重い商品を運搬し、またはより長い距離を空中航行するために集合型UAVを形成することに加えて、本明細書で説明されるように、他のUAVから独立して商品を運搬することが可能なUAVが、集合型UAVとして配達区域に空中航行するために、連結して集合型UAVを形成してもよい。UAVのうちの1つまたは全てが、配達区域に到達するとき、UAVは、異なる配達先に商品を配達するために分離してもよい。集合型UAVとして空中航行することによって、連結されたUAVは、リソース(例えば、計算リソース、電力、ナビゲーションなど)を共有し、より効率的になり、より可視化され、より大きなレーダまたは物体検出をもたらし、地上設置レーダまたは航空交通管制によってより検出可能になるなどが可能である。例えば、複数の連結されたUAV(例えば、20個)を含む集合型UAVは、航空交通管制と同様、他の航空機に対してもより可視化されることとなり、それによって、UAV及び他の航空機についての安全性が向上する。同様に、複数のUAVが連結されて集合型UAVを形成するとき、UAVのうちのいくつかは、集合型UAVの揚力に依存して、それらのモータのうちの1つまたは複数の回転速度を減少させてもよく、それによって、空中航行中に消費される全体のエネルギーが減少する。
【0009】
図1は、実施態様による、UAV100の図を示す。例示されるように、UAV100は、フレーム104を含む。UAV100のフレーム104または本体は、グラファイト、炭素繊維、アルミニウム、チタンなど、またはそれらの任意の組み合わせなどの、任意の適当な材料で形成されてもよい。本実施例では、UAV100のフレーム104は、単一の炭素繊維フレームである。フレーム104は、ハブ106、モータアーム108、モータマウント111、支持アーム112、及び周辺防護壁114を含む。本実施例では、単一のハブ106、4本のモータアーム108、4個のモータマウント111、12本の支持アーム112、及び単一の周辺防護壁114がある。他の実施態様では、UAVは、追加の、またはより少ないハブ、モータアーム、モータマウント、支持アーム、または防護壁を含んでもよい。
【0010】
モータアーム108のそれぞれは、ハブ106から延び、モータマウント111に連結され、またはモータマウント111の中に入って終わる。揚力モータ116及び対応する揚力プロペラ118が、フレーム104の内側にあるように、揚力モータ116は、モータマウント111の内側に連結される。一実施態様では、揚力プロペラ118に取り付ける揚力モータのプロペラシャフトが、フレーム104に対して下向きに向いているように、揚力モータ116が取り付けられる。他の実施態様では、揚力モータが、UAV100のフレーム104に対して他の角度で取り付けられてもよい。揚力モータは、プロペラでUAV100及び係合された積荷を持ち上げるのに十分な回転速度を発生させることが可能な任意の形態のモータであってもよく、それにより、積荷の航空輸送を可能にする。
【0011】
各揚力モータ116に取り付けられるのは、揚力プロペラ118である。UAV100が、例えば、積荷を配達先に配達するために空中を航行することができるように、揚力プロペラ118は、任意の形態のプロペラ(例えば、グラファイト、炭素繊維)であってもよく、UAV100及びUAV100によって係合された任意の積荷を持ち上げるのに十分な大きさのものであってもよい。例えば、揚力プロペラ118は、それぞれ、29インチの寸法または直径を有する、炭素繊維プロペラであってもよい。
図1の例示には、全て同じ大きさの揚力プロペラ118が示されているが、いくつかの実施態様では、揚力プロペラ118のうちの1つまたは複数が、異なる大きさ及び/または寸法であってもよい。同様に、本実施例は、4個の揚力プロペラを含むが、他の実施態様では、より多くのまたはより少ないプロペラが、揚力プロペラ118として利用されてもよい。同様に、いくつかの実施態様では、揚力プロペラ118は、UAV100上の異なる位置に配置されてもよい。さらに、駆動力の代替的な方法が、本明細書で説明される実施態様における「モータ」として利用されてもよい。例えば、ファン、ジェット、ターボジェット、ターボファン、ジェットエンジン、内燃エンジンなどが、UAVに揚力をもたらすために(プロペラまたは他のデバイスのいずれかと共に)用いられてもよい。
【0012】
各モータマウント111から延びるのは、周辺防護壁114に連結し、またはその中に入って終わる、3本の支持アーム112である。周辺防護壁114は、UAVの周囲の周りに延び、揚力プロペラ118を取り囲む。いくつかの実施態様では、周辺防護壁114は、支持アームから実質的に下向き、かつ揚力プロペラ118の回転軸にほぼ垂直に延びる、垂直コンポーネントを含んでもよい。垂直コンポーネントは、任意の縦寸法及び幅のものであってもよい。例えば、垂直コンポーネントは、約3インチの縦寸法、及び約0.5インチの幅を有してもよい。他の実施態様では、縦寸法及び/または幅が、より大きくてもよく、またはより小さくてもよい。同様に、周辺防護壁の垂直コンポーネントは、発泡体、木材、及び/またはプラスティックコアなどの、コアを含んでもよい。垂直コンポーネントは、支持アームのそれぞれに連結されてもよく、UAV100の横からプロペラへの接近を妨げるように、各プロペラ118の外周の周りに延びてもよい。
【0013】
周辺防護壁114は、UAV100の横からプロペラ118への接近を妨げることによって、UAV100に無関係の物体についての安全性をもたらし、UAV100に対する保護をもたらし、UAV100の構造的一体性を向上させる。例えば、UAV100が、水平に移動しており、外部の物体(例えば、壁、建物)と衝突する場合、UAVと外部の物体との間の衝撃は、プロペラではなく周辺防護壁114との間にあることになる。同様に、フレームは相互接続されているため、衝撃からの力は、フレーム104全体に散逸される。
【0014】
同様に、周辺防護壁114は、UAVの1つまたは複数のコンポーネントが取り付けられ得る面を提供する。例えば、1つまたは複数のアンテナは、周辺防護壁114に取り付けられてもよい。アンテナは、無線通信を送信及び/または受信するために使用されてもよい。例えば、アンテナは、Wi−Fi、衛星、近距離無線通信(「NFC」)、セルラ通信、または任意の他の形態の無線通信のために利用されてもよい。カメラ、飛行時間型センサ、距離判定素子、ジンバル、全地球測位システム(「GPS」)受信機/送信機、レーダ、照明素子、スピーカ、及び/またはUAV100もしくはUAV制御システム(以下で説明する)の任意の他のコンポーネントなどの他のコンポーネントが、同様に、周辺防護壁114に取り付けられてもよい。同様に、識別または反射識別子が、UAV100の識別を助けるために、垂直コンポーネントに取り付けられてもよい。
【0015】
周辺防護壁114は、また、1つまたは複数の連結コンポーネント122を含んでもよい。連結コンポーネントは、UAV100と別のUAVとの間の連結が、集合型UAVを形成することを可能にするように構成されてもよい。本実施例では、周辺防護壁114に沿って異なる位置に分布される複数の連結コンポーネント122が存在し、それによって、異なる位置でのUAV100の連結、及び/またはUAV100と複数の他のUAVとの連結を可能にする。いくつかの実施態様では、防護壁114全体が、連結コンポーネントを含んでもよく、それによって、任意の位置及び/またはUAV100との任意の向きでのUAVの連結を可能にする。連結コンポーネントは、2つ以上のUAVを互いに係合するのに十分な、任意の形態の連結を提供してもよい。例えば、連結コンポーネントは、機械的連結、電気的連結、電気機械的連結、磁気的連結、電磁気的連結などを含んでもよい。一実施態様では、防護壁114は、UAV100を別のUAVと連結するためにUAV制御システム110によって作動され、またはUAV100を別のUAVから分離するために作動停止され得る、一連の電磁石を含んでもよい。他の実施態様では、連結は、2つ以上のUAVを連結するために互いにかみ合う、一連のラッチまたは溝などの、静的な、または固定の連結であってもよい。
【0016】
連結コンポーネント122は、異なる角度または向きでの他のUAVとの連結を可能にするために、周辺防護壁114の側面、上面、または底面にあってもよい。例えば、UAV100が、第2のUAVと縦構成で連結され得るように、UAV100は、取付板120の上面に連結コンポーネントを含んでもよい。UAVが異なる向きで連結される、例としての集合型UAV構成が、
図5に示される。
【0017】
いくつかの実施態様では、連結コンポーネント122は、ヒンジで動くか、または連結されたUAV間の旋回もしくは回転を可能にするように構成され得る。例えば、
図4に関して以下で述べるように、連結コンポーネントは、集合型UAV構成が、それが航行する際に屈曲または調節されることを可能にするように、連結されたUAV間の回転における1つまたは複数の自由度を許容してもよい。
【0018】
2つ以上のUAV間に物理的連結をもたらすことに加えて、連結コンポーネント122は、連結されたUAV間に電気及び/またはデータ通信を提供してもよい。例えば、UAVは、連結されたUAVの連結コンポーネント122間で、データ伝送を介して航行情報を交換し、及び/または計算リソースを共有してもよい。同様に、電力リソースが、UAVの連結コンポーネント122を介して共有されてもよい。例えば、UAV100は、電力モジュールに蓄えられた余分な電力供給を有してもよい。UAV100が、別のUAVと連結されている間、それは、余分な電力供給を、連結されたUAVに接続コンポーネント122を介して提供してもよい。
【0019】
図1に示される実施例は、垂直コンポーネント及び一連の連結コンポーネント122を有する周辺防護壁114を示しているが、他の実施態様では、周辺防護壁は、他の構成を有してもよい。例えば、周辺防護壁は、UAV100に対して角度付け(例えば、45度の角度)されてもよく、それが支持アーム112と連結される揚力プロペラの上方から、揚力プロペラ118の下方に延びてもよい。UAV100の異なる側の角度は、反対方向に広がってもよい。他のUAVは、反対側の角度付けされた側を、UAV100の側面と位置合わせし、2つのUAV間の連結コンポーネントを連結することによって、UAV100と連結してもよい。そのような構成は、UAV100及び/または集合型UAV構成の空力を向上させ得る。他の実施態様では、周辺防護壁は、他の構成または設計を有してもよい。
【0020】
UAV100のための保護をもたらすこと、及び複数のUAVの連結を可能にするための連結コンポーネントに加えて、フレーム104は、UAV100のための構造的な支持をもたらす。ハブ106、モータアーム108、モータマウント111、支持アーム112、及び周辺防護壁114を相互接続することによって、結果として生じるフレームは、構造安定性を有し、揚力モータ、揚力プロペラ、積荷(例えば、商品)、UAV制御システム、及び/またはUAVの他のコンポーネントを十分支持することができる。
【0021】
いくつかの実施態様では、フレーム104は、また、プロペラ118の上方または下方からプロペラへの垂直の接近を妨げるために、フレームの上面及び/または下面にわたって広がる、透過性材料(例えば、メッシュ、スクリーン)を含んでもよい。同様に、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の取付板120が、コンポーネントをUAV100に取り付けるための追加の表面領域を提供するために、フレーム104に貼り付けられてもよい。取付板120は、例えば、ねじ、留め具などを用いて、フレーム104に着脱可能に連結されてもよい。代替的には、取付板120は、フレーム104の一部として形成されてもよい。
【0022】
UAV制御システム110は、また、フレーム104に取り付けられてもよい。本実施例では、UAV制御システム110は、ハブ106及び取付板120の間に取り付けられる。UAV制御システム110は、
図14に関して以下でより詳細に述べるように、UAV100の動作、経路、航行、通信、モータ制御、リソース共有、連結コンポーネント122、及び積荷係合機構を制御する。
【0023】
同様に、UAV100は、1つまたは複数の電力モジュール(図示せず)を含む。電力モジュールは、フレーム上の様々な位置に取り付けられてもよい。例えば、いくつかの実施態様では、4個の電力モジュールが、それぞれの取付板120及び/またはフレームのハブ106に取り付けられてもよい。UAV100のための電力モジュールは、電池電力、太陽光電力、ガス電力、スーパーキャパシタ、燃料電池、代替発電源、またはそれらの組み合わせの形態であってもよい。例えば、電力モジュールは、それぞれ、6000mAhのリチウムイオンポリマー電池、またはポリマーリチウムイオン(Li−poly、Li−Pol、LiPo、LIP、PLI、またはLip)電池であってもよい。電力モジュール(複数可)は、UAV制御システム110、揚力モータ116、積荷係合機構、連結コンポーネント122などに連結され、電力を供給する。
【0024】
いくつかの実施態様では、電力モジュールのうちの1つまたは複数は、UAVが着陸しているかまたは飛行中に、それが自律的に除去され、及び/または別の電力モジュールと置換され得るように構成されてもよい。例えば、UAVが、ある場所に着陸されるとき、UAVは、電力モジュールを再充電することとなる場所において、帯電部材と係合してもよい。別の実施例として、UAVが、集合型UAVと連結され、かつ集合型UAVの一部であるとき、それは、別の連結されたUAVから余分の電力を受け、その余分の電力を利用して、UAV100のコンポーネントに電力を供給し、及び/またはUAV100の電力モジュール(複数可)を再充電してもよい。
【0025】
上述したように、UAV100は、また、積荷係合機構(図示せず)を含んでもよい。積荷係合機構は、商品及び/または商品を保持するコンテナを係合及び係合解除するように構成されてもよい。本実施例では、積荷係合機構は、UAV100のフレーム104のハブ106の下に配置され連結される。積荷係合機構は、商品を包含するコンテナを確実に係合及び係合解除するのに十分な任意の大きさのものであってもよい。他の実施態様では、積荷係合機構は、中に商品(複数可)を包含するコンテナとして動作してもよい。積荷係合機構は、UAV制御システム110と(有線または無線通信を介して)通信し、UAV制御システム110によって制御される。いくつかの実施態様では、積荷係合機構は、より大きな商品を係合/係合解除するために、連結されて集合型UAVを形成する他のUAVの積荷係合機構と併せて動作するように構成されてもよい。
【0026】
本明細書で述べるUAV100の実施態様は、プロペラを利用して飛行を実現及び維持するが、他の実施態様では、UAVは、他の方式で構成されてもよい。例えば、UAVは、固定翼、及び/またはプロペラ及び固定翼両方の組み合わせを含んでもよい。
【0027】
図2は、実施態様による、集合型UAV202を形成する複数のUAV200の上面図を示す。本実施例に示すように、2つのUAV200A、200Bは、無線通信して、それらが連結して集合型UAV202を形成するべきかどうかを判断する。例えば、各UAV200は、飛行計画情報、構成情報などを交換して、集合型UAVを形成することが有益であるかどうかを判断してもよい。一実施態様では、各UAVの飛行計画が相補的である場合、UAVが連結して集合型UAV200を形成するべきであると判断されてもよい。UAV200が、類似の方向に、類似の行先(例えば、荷役施設、配達区域など)に向かって航行している場合に、飛行計画は相補的であると判断されてもよく、連結が正味電力の節約をもたらし、連結が安全性の向上をもたらし、連結がより速い航空輸送をもたらすなどする。例えば、UAV200A及びUAV200Bが、いずれも同一の荷役施設に航行している場合、それらの飛行計画は、相補的であると判断されてもよい。別の実施例として、UAV200Aが第1の配達区域に航行しており、UAV200Bが第2の配達区域に航行している場合に、UAV200Bが、第2の配達区域に航行する際に、定義された距離内の第1の配達区域を通過することになる場合、2つのUAV200A、200Bの飛行計画は相補的であると判断されてもよい。
【0028】
他の要因もまた、UAVが連結すべきであるかどうかを判断する際に考慮されてもよい。例えば、各UAVの残電力が考慮されてもよく、天気及び/または他の外的要因もまた、考慮されてもよい。例えば、UAVが、他の航空機とともに区域内にいる場合、UAVは、他の航空機に対するUAVの可視性を向上させるために、連結して集合型UAVを形成するべきであると判断されてもよい。
【0029】
2つのUAV200A、200Bが連結すべきであると判断される場合、UAVは、集合型UAV構成を決定し、次いで、その集合型UAV構成に従って連結して、集合型UAV200を形成することとなる。集合型UAV構成は、UAV200A、200Bのうちの1つもしくは複数によって決定されてもよく、及び/または、遠隔計算リソース上で動作する集合型UAV構成システム1528(
図15)によって決定され、UAV200A、200Bのうちの1つまたは複数に無線で提供されてもよい。
【0030】
一度連結されると、UAV200A、200Bは、結合された動作情報及び集合型飛行計画を決定し、または集合型UAV構成システム1528から受信してもよい。例えば、2つのUAV200A、200Bが、同一の荷役施設へ航行している場合、UAVのうちの1つまたは複数が、集合型UAVを荷役施設へ航行するために各UAVが従うべき集合型UAV飛行計画を決定してもよい。
【0031】
UAVは、各UAVが飛行計画のコンポーネントまたはオフセットをナビゲートし、UAVのモータを制御する、分散型の方式で動作してもよい。他の実施態様では、UAVのうちの1つまたは複数が、集合型UAV構成を制御してもよい。例えば、UAV200Aは、集合型UAV202の動作及び航行を制御するために、集合型UAV202のマスタUAVと指定され、速度制御命令をUAV200Aのモータ及びUAV200Bのモータに提供してもよい。そのような実施態様では、データが、UAVを連結する連結コンポーネントを通じてUAV間で交換されてもよく、及び/または無線伝送されてもよい。同様に、制御システムなどの、スレーブUAV200Bの1つまたは複数のコンポーネントは、より低い電力状態に移行してもよく、それによって電力を浪費しないようにする。
【0032】
いくつかの実施態様では、UAV200A、200Bのうちの1つまたは複数は、また、UAVのモータのうちの1つまたは複数の回転速度が、減少され得るか、または終了され得るかを判断してもよい。例えば、UAV200Aが、UAV200Bと連結しているため、集合型UAV202は、8個のモータ及びプロペラを有する。いくつかの実施態様では、集合型UAV202の内部モータ216−2、216−3、216−6、216−7及び対応する内部プロペラ218−2、218−3、218−6、218−7の回転速度は、減少されるか、または終了されてもよく、外部モータ216−1、216−4、216−5、216−8及び対応する外部プロペラ218−1、218−4、218−5、218−8が、集合型UAV202を空中航行するために利用されてもよい。
【0033】
任意の数または組合せのUAVが、連結して任意の大きさ及び構成の集合型UAV202を形成してもよい。
図2に示されるように、第3のUAV200Cが、集合型UAV202と無線通信し、次いで、集合型UAV202と連結して集合型UAV202の一部となる。UAV200A、200Bの最初の連結と同様に、UAV200は、直接通信して、UAV構成、集合型UAV構成、飛行計画情報などを交換してもよい。代替的には、集合型UAV構成システム1528が、命令を集合型UAV202及び/またはUAV200Cに無線送信して、UAV200Cの連結を集合型UAV202に命令してもよい。
【0034】
UAV200Cは、集合型UAV202を形成する1つまたは複数のUAVと連結してもよい。
図2に示されるように、UAV200Cは、決定された集合型UAV構成に従って、UAV200A及びUAV200Bの両方と連結されている。集合型UAV構成は、任意の形態をとってもよく、例えば、集合型UAVを形成するUAVの数、天気、集合型UAVのUAVによって運搬される商品の数及び/または重量、電力要件、集合型UAVのUAVのうちの1つまたは複数が、損傷しているかまたは動作不能であるか、などに応じて変化してもよい。
【0035】
例えば、
図3は、実施態様による、「V」構成を有する集合型UAV302の上面図を示す。集合型UAV302は、本実施例において、連結されて集合型UAV302を形成する、7個のUAV300A、300B、300C、300D、300E、300F、300Gを含む。各UAV300は、集合型UAVの1つの他のUAVに連結されている。集合型UAVのV構成は、より良好な空力をもたらし、集合型UAVの先導UAVからの揚力の恩恵を受け、及び/または集合型UAVによって消費される全体の電力を減少させるために利用されてもよい。
【0036】
図4は、実施態様による、異なる構成を有する集合型UAV402の別の上面図を示す。本実施例では、互いに連結されて集合型UAV402を形成する、14個のUAV400がある。本実施例では、各UAVは、少なくとも1つの他のUAVに連結されて、集合型UAV402を形成する。UAVのうちのいくつかは、最大6個の異なるUAVに連結される。いくつかの実施態様では、集合型UAV402のUAV400のうちの1つまたは複数を連結する連結コンポーネントは、連結において1つまたは複数の回転の自由度を許容してもよい。例えば、集合型UAV400が、その進行方向、ヨー、ビッチ及び/またはロールを調整すると、先導の周辺UAV400が、調整を開始してもよく、それらの先導の周辺UAV400間の連結は、先導の周辺UAVと、それらが連結されているUAV400との間の屈曲を許容してもよい。集合型UAV402が、その進行方向、ヨー、ピッチ及び/またはロールを調整すると、他の連結されたUAV400も同様に、集合型UAV402の調整が完了するまで、調整することになる。
【0037】
図5は、実施態様による、集合型UAV502の別の図を示す。
図2〜4に関して上述した集合型UAVと比較して、集合型UAV502は、異なる向きで連結されるUAVを示す。本実施例では、集合型UAV502は、立方体を形成するように連結された合計24個のUAV500を含む立方体の形態であり、立方体の各側面は、4個のUAV500を含む。
図5は、立方体の形態の集合型UAV502を示しているが、集合型UAVは、任意の形状を有するように配列されてもよい。例えば、立方体ではなく、UAVは、球状の集合型UAV502を形成するように連結してもよい。
【0038】
立方体形状では、
図5に示されるように、集合型UAV502は、集合型UAV502の各側面上により大きな表面領域を含み、他の航空機及び/または飛行制御システムによってそれをさらに検出可能にする。同様に、集合型UAV502の異なる側面上のUAVのプロペラは、UAVの進行方向、ピッチ、ヨー、及び/またはロールを調整するために利用されてもよい。さらに、集合型UAV502の側面上のプロペラのうちの1つまたは複数が、水平成分を含む方向に集合型UAVを推進するための水平推力をもたらすために利用されてもよい。例えば、集合型UAV502の側面を形成するように連結される、UAV500A、500B、500C及び500Dのプロペラは、集合型UAV502のための水平推力をもたらすために利用されてもよい。同様に、集合型UAV502の上面及び/または底面上のプロペラは、集合型UAV502を持ち上げるための揚力をもたらしてもよい。
【0039】
図2に関して上述したように、集合型UAVのUAVは、
図2〜5に示されるように、リソースを共有し、1つまたは複数のモータの回転速度を減少させ、及び/または、集合型UAVによって消費される全体の電力を減少させ、及び/または集合型UAVが空中航行し得る距離もしくは時間を拡大するように、集合として機能させてもよい。例えば、
図4を再び参照して、UAV400Aなどの内部UAVは、6個の他のUAVに連結され、UAV400Aのモータの回転を減少及び/または終了させることが可能であってもよく、集合型UAV402の他のUAV400によって支持されてもよく、それによって電力を浪費しないようにする。比較すると、集合型UAV402の周辺上にあるUAV400Bは、集合型UAV402を空中航行するのに十分な揚力をもたらすために、そのモータのいくつかまたは全ての回転速度を維持してもよい。本実施例では、UAV400Bは、集合型UAV402の周辺に沿って連結された他のUAV400のそれぞれと共に動作してもよい。
【0040】
追加のUAVが集合型UAVと連結するとき、及び/またはUAVが集合型UAVから分離するとき、UAV構成は変化し、集合の他のUAVのうちの1つまたは複数が、そのモータのうちの1つもしくは複数の回転速度を減少もしくは増加させてもよく、及び/または、集合型UAVとリソースを共有してもよい。同様に、上述したように、集合型UAVは、各UAVが、モータ及び/またはUAVの他のコンポーネントを維持及び動作する、分散型の方式で動作してもよい。代替的に、集合型UAVは、集合型UAVのUAVのうちの1つが、マスタとして動作するマスタ−スレーブ構成で動作して、航行命令、モータ速度制御命令などを集合型UAVの他のUAVに提供してもよい。集合型UAVの動作及び制御を維持するために、任意の制御方式が、利用されてもよく、分散型構成及びマスタ−スレーブ構成は、単なる実施例として提供される。例えば、集合型UAV構成システム1528は、集合型UAVのUAVのそれぞれに航行命令を提供してもよい。
【0041】
図6は、実施態様による、UAV600Bが集合型UAVから分離する、集合型UAV602の上面図を示す。本実施例では、集合型UAV602は、飛行経路に沿って空中航行している、3つの連結されたUAV600A、600B、600Cを含む。空中航行中のある点で、UAV600Bが、集合型UAV602から分離する。例えば、UAV600Bは、集合型UAVから分離して、別の場所(例えば、配達先)に航行するべき飛行経路中の点に到達していてもよい。
【0042】
集合型UAV602から分離すると、UAV600Bは、行先に空中航行するために、それ自体のUAV制御システムを利用して空中航行を再開してもよい。同様に、UAVが、集合型UAV602から分離するとき、集合型UAV602は、更新された集合型UAV構成、及び/または集合型UAV602の残りのUAV600A、600Cが、異なる構成に再構成すべきかどうかを決定する。例えば、UAV600Bの分離後、残りのUAV600A、600Cは、1つの連結コンポーネントで連結され、お互いからオフセットされる。これは、好ましいUAV構成ではない場合があるため、UAV600A、600Cが分離し、次いで、例示されるように再連結して異なるUAV構成を形成するべきであると決定されてもよい。他の実施態様では、UAVは、既存の構成のままであってもよい。
【0043】
図6に示される実施例は、集合型UAV602の周辺UAV600Bが分離することを示しているが、他の実施態様では、集合型UAVの任意のUAVが、分離してもよい。例えば、
図4に戻って、UAV400Aが、集合型UAV402から分離してもよい。そのような実施例では、集合型UAV402が、再構成してもよく、集合型UAVと既に連結されているか、またはUAVと連結するように要求しているかのいずれかの別のUAVが、今分離されたUAV400Aの位置を推定するように命令されてもよく、または、空の空間が、集合型UAV402の中に残されてもよい。
【0044】
上述したように、集合型UAVの1つもしくは複数のUAVが、積荷(例えば、商品もしくは商品パッケージ)を運搬してもよく、または集合型UAVの複数のUAVが、単一の積荷を運搬するために、共同して動作してもよい。例えば、
図7は、実施態様による、集合型UAV構成702の側面図を示す。本実施例では、各UAV700A、700B、700C、700Dは、それぞれの積荷704A、704B、704C、704Dを運搬している。さらに以下で述べるように、集合型UAV702のUAV700は、全て、配達区域に航行していてもよく、配達区域内で、それらが、それぞれの積荷704をその配達区域内の配達先に配達することとなる。UAV700は、それらが配達区域に到達するまで、ある場所(例えば、荷役施設)から空中航行するときに、連結して集合型UAV702を形成してもよい。集合型UAVが、配達区域に到達すると、UAV700のうちの1つまたは複数が分離し、配達先への積荷の配達を完了してもよい。
【0045】
同様に、UAVが、積荷の配達を完了すると、それらは、配達区域から空中航行するために、他のUAVと連結して集合型UAVを形成してもよい。例えば、UAV700が、それぞれの配達先への積荷704の配達を完了すると、UAVは、互いに戻って連結して集合型UAV702を形成し、別の場所(例えば、荷役施設に戻る)へ空中航行してもよい。
【0046】
図8は、実施態様による、集合型UAV802構成の別の側面図を示す。本実施例では、UAV800B、800Cの2つが単一の積荷804に連結され、2つの他のUAV800A、800Dは、UAV800B、800Cに連結されるが、連結された積荷は何も有していない。本実施例では、積荷804は、単一のUAVが航空輸送できるよりも重く、したがって、2つのUAV800B、800Cが、積荷804の航空輸送を可能にするために、積荷804に連結される集合型UAVを形成するように連結される。同様に、配達先が、2つの連結されたUAV800B、800Cがそれら自体の電力で到達可能な範囲外にあり、したがって、2つの追加のUAV800A、800Dが、積荷804の航空輸送を可能にするために、UAV800B、800Cと連結されて集合型UAV802を形成する。そのような実施例では、集合型UAVが、積荷を配達区域まで空中航行してもよい。集合型UAV802が、配達区域に到達するとき、2つのUAV800B、800Cが、他の2つのUAV800A、800Dから分離して、配達先への積荷804の配達を完了してもよい。積荷が配達された後、2つのUAV800B、800Cは、2つのUAV800A、800Dと再連結して、共に別の場所へ空中航行してもよい。
【0047】
集合型UAVからUAVのうちの1つまたは複数を分離して商品の配達を完了することは、配達先の周囲の安全性を改善し、商品を配達先に配達する際のUAVまたは集合型UAVの敏捷性を向上させる。例えば、連結されて集合型UAVを形成する多数のUAVがある場合、集合型UAVは、数フィートの幅であることがある。例えば、
図4を再び参照すると、各UAV400が、幅約2フィート×長さ約2フィートである場合、集合型UAV402は、幅約10フィート×長さ約8フィートであることになる。別の実施例として、
図5を参照すると、各UAV500が、幅約2フィート×長さ約2フィートである場合、集合型UAV502は、幅約4フィート×長さ約4フィート×高さ約4フィートであることになる。
【0048】
集合型UAV構成は、それを他の航空機にさらに見えるようにすることによって、UAVが高い高度にある間の可視性及び安全性を改善しているが、そのような大きな構成は、商品配達中の低い高度においては望ましくないことがある。例えば、ユーザが、商品を注文し、配達先として自宅の裏庭内の場所を指定した場合、幅約10フィート×長さ8フィートの集合型UAVで商品の配達を試みるのは、危険である場合がある。これに対して、幅約2フィート×長さ2フィートの単一UAVでの配達は、より安全である場合がある。
【0049】
上記の実施例に続いて、
図9は、実施態様による、配達区域904に到着する集合型UAV902の上面図を示す。集合型UAV902が、配達区域904に到着すると、UAV900A、900B、900Cが分離して、配達先906にUAVによって運搬される積荷の配達を完了してもよい。例えば、UAV900Aが、集合型UAV902から分離して、配達先906Aへの積荷の配達を完了してもよい。UAV900Bが、集合型UAV902から分離して、配達先906Bへの積荷の配達を完了してもよい。同様に、UAV900Cが、集合型UAVから分離して、配達先906Cへの積荷の配達を完了してもよい。
【0050】
本実施例は、集合型UAV902のUAV900の全てが、配達区域904内の配達先に積荷を配達するために集合型UAVから分離することを示しているが、他の実施態様では、集合型UAV902のUAVのうちの1つまたは複数は、配達区域内の配達先に積荷を配達しなくともよい。例えば、集合型UAV902のいくつかのUAVが、第2の配達区域内の配達先への積荷の配達を完了するために、配達区域904を通り過ぎて第2の配達区域に空中航行していてもよい。別の実施例として、集合型UAVのUAVのうちのいくつかは、集合型UAVの航空輸送のための支援を提供するだけであってもよく、配達する積荷を全く運搬しなくともよい。例えば、UAVのうちのいくつかは、集合型UAVの滞空時間及び/または飛行距離を拡大するために集合型UAVによって利用され得る追加の電力モジュールを、積荷として運搬していてもよい。別の実施例として、UAVのうちの1つが、集合型UAVのマスタUAVとして構成されてもよく、配達区域への集合型UAVの空中航行を助けるように構成されてもよい。
【0051】
図10は、実施態様による、例としての集合型UAV連結プロセス1000のフロー図である。このプロセス、及び本明細書で説明される各プロセスは、本明細書で説明される構造によって、または他の構造によって実装されてもよい。プロセスは、論理フローグラフ内のブロックの集まりとして示される。ブロックのうちのいくつかは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装され得る動作を表す。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つまたは複数のプロセッサによる実行時に、記載された動作を実行する、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体上に記憶されるコンピュータ実行可能命令を表す。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行し、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。
【0052】
コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ハードドライブ、フロッピーディスケット、光ディスク、CD−ROM、DVD、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気もしくは光学カード、固体メモリデバイス、または電子命令を記憶するのに適した他の種類の記憶媒体を含んでもよい。さらに、いくつかの実施態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読信号(圧縮または非圧縮形態による)を含んでもよい。コンピュータ可読信号の実施例は、搬送波を用いて変調されるか否かに関わらず、インターネットまたは他のネットワークを通じてダウンロードされた信号を含む、コンピュータプログラムをホストする、または実行するコンピュータシステムが、アクセスするように構成され得る信号を含むが、これに限定されない。最後に、動作が説明される順序は、限定として解釈されることを意図するものではなく、任意の数の説明される動作が、プロセスを実装するために、任意の順序で、及び/または並行して結合され得る。
【0053】
例としてのプロセス1000は、UAV、集合型UAV、及び/または集合型UAV構成システム1528(
図15)によって実行されてもよい。
図10に関して以下に述べる実施例は、2つのUAVを説明するが、他の実施態様では、例としてのプロセスは、1つのUAV、1つの集合型UAV、または2つの集合型UAVと共に使用されてもよい。
【0054】
例としてのプロセス1000は、1002のように、第2のUAVの定義された距離内の第1のUAVを判断することによって開始する。定義された距離は、UAV間の任意の定義された距離(例えば、1マイル)であってもよい。第1のUAVが、第2のUAVの定義された距離内にあると判断すると、1004のように、UAV(複数可)の飛行計画が受信される。例えば、2つのUAVが、飛行計画をそれぞれ伝送してもよい。代替的には、集合型UAV構成システムが、UAVについての飛行計画を周期的に受信し、及び/または決定してもよい。
【0055】
飛行計画に基づいて、1008のように、2つのUAVの飛行計画が相補的であるかどうか、及び2つのUAVが連結されて集合型UAVを形成すべきであるかどうかについての判断が行われる。例えば、両方の飛行計画が類似であり、類似の方向で、類似の行先(例えば、配達区域、荷役施設)に向かうものである場合、2つのUAVの飛行計画は、相補的であると判断されてもよい。同様に、それらが両方とも互いに連結可能である場合、連結が有益であるそれらのそれぞれの飛行計画において、十分な距離が残っている場合など、UAVは連結すべきであると判断されてもよい。他の要因もまた、UAVが連結すべきであるかどうかを判断する際に考慮されてもよい。例えば、UAVを集合型UAVに連結することによって節約されることになる正味エネルギーが、推定され、考慮されてもよく、集合型UAVの可視性の向上が考慮されてもよく、集合型UAVの最大揚力などが考慮されてもよい。
【0056】
飛行計画が相補的でない、及び/または2つのUAVが連結すべきでないといういずれかの判断がされる場合、例としてのプロセス1000は、1018のように、完了する。一方、飛行計画が相補的であり、UAVが連結すべきであると判断される場合、1012のように、集合型UAV構成が決定される。上述のように、任意の集合型UAV構成が決定されてもよい。
【0057】
集合型UAV構成を決定すると、1014のように、決定された集合型UAV構成に従って、第1のUAV及び第2のUAVが連結して集合型UAVを形成する。1016のように、飛行計画も更新されるか、または集合型UAVのための単一の飛行計画が、各UAVの行先に基づいて決定される。例えば、2つUAVが、距離が離れた異なる行先に航行している場合、その集合型UAVに、2つのUAVが分離する前に2つの行先間の点まで空中航行させ、それぞれの行先に独立して航行を完了させる、集合型UAVの飛行計画が決定されてもよい。いくつかの実施態様では、行先間の点は、中間点であってもよい。他の実施態様では、行先間の点は、行先の位置、UAVの電力及び航行能力、UAVの配達時間などに基づいて決定されてもよい。例えば、第1のUAVは、第2のUAVよりも多くの残電力を有してもよく、したがって、飛行計画は、第1のUAVの行先に向かって航行し、第2のUAVのために飛行計画に沿った点で分離して第2のUAVの行先への航行を完了するように、集合型UAVに命令してもよい。
【0058】
図11は、実施態様による、例としての集合型UAV航行プロセス1100のフロー図である。例としてのプロセス1100は、1102のように、集合型UAVとのUAVの連結を検出することによって開始する。
図10に関して上述したように、UAVは、集合型UAV構成に従って、集合型UAVと連結するように命令されてもよい。UAVが一度集合型UAVと連結すると、連結は、集合型UAVの少なくとも1つの他のUAVによって検出される。例えば、第2のUAVが連結する集合型UAVの第1のUAVは、第2のUAVが集合型UAVと連結したことを判断してもよい。
【0059】
連結後、1104のように、連結されたUAVのUAV構成情報が、連結されたUAVから受信される。UAV構成情報は、UAV識別子、航行情報、電力供給能力、モータ及びプロペラ構成、UAV及び/または積荷の重量、UAVのセンサの位置などを含んでもよい。連結されたUAVからUAV構成情報を受信することに加えて、1106のように、集合型UAV構成情報が、連結されたUAVに提供されてもよい。集合型UAV構成情報は、例えば、集合型UAVの航行情報、動作パラメータ、集合型UAVの構成、集合型UAVによって使用されているセンサのセンサ位置を識別してもよい。
【0060】
情報を交換することに加えて、1108のように、集合型UAVの構成が、連結されたUAVを含むように更新されてもよい。さらに、1110のように、集合型UAVへのUAVの追加に基づいて、任意のリソースが分配または再分配されるべきかどうかについての判断が行われてもよい。上述のように、1つまたは複数のリソース(例えば、電力、モータ/プロペラ、制御システムなど)が、集合型UAVの複数のUAV間で共有されてもよい。いくつかの実施態様では、集合型UAVの周辺上のUAVは、集合型UAVを空中航行するための揚力をもたらすように、それらのモータを作動させてもよい。そのような実施態様では、内部UAVのモータ及び/または周辺UAVの内部モータの回転速度は、電力を浪費しないように減少または終了させてもよい。したがって、UAVが、集合型UAVと連結するとき、リソースが、分配または再分配されるべきかどうかが判断されてもよい。例えば、集合型UAVと連結されたUAVは、揚力をもたらすためにそのモータ及びプロペラを回転させ続けるように命令されてもよく、別のUAVは、そのモータ及び対応するプロペラの回転を減少または終了させるように命令されてもよい。
【0061】
集合型UAVのリソースを分配または再分配することに加えて、1112のように、集合型UAVの飛行計画が更新される。例えば、集合型UAVの進行方向が、追加されたUAVの行先を占めるように調整されてもよく、及び/または、追加されたUAVの電力能力に基づいて調整されてもよい。1114のように、例としてのプロセス1100は、次いで完了する。
【0062】
図12は、実施態様による、集合型UAV分離プロセス1200のフロー図である。例としてのプロセス1200は、1202のように、集合型UAVからのUAVの分離が決定されるときに開始する。
図6及び
図9に関して上述したように、UAVは、例えば、配達先への積荷の配達を完了するために、集合型UAVから分離してもよい。UAVが一度集合型UAVから分離すると、分離は、集合型UAVの少なくとも1つの他のUAVによって検出される。例えば、第2のUAVが分離する集合型UAVの第1のUAVは、第2のUAVが集合型UAVから分離したことを判断してもよい。同様に、第2のUAVは、それが集合型UAVから分離しているという通知を提供してもよい。
【0063】
分離後、1204のように、更新された集合型UAV構成が、集合型UAVのために決定される。更新された集合型UAV構成に基づいて、1206のように、集合型UAVが、再構成すべきかどうかについての決定が行われる。例えば、
図6に関して上述したように、集合型UAVの残りのUAVが、さらなる効率性、電力の節約などをもたらすやり方で再構成され得る場合、集合型UAVが再構成されるべきと判断されてもよい。
【0064】
集合型UAVが再構成するべきと判断される場合、1208のように、依然として集合型UAVの一部であるUAVに、集合型UAVの再構成を完了するように、命令が送信される。集合型UAVが一度再構成されると、1210のように、更新された集合型UAV構成が決定される。集合型UAVを再構成すること、または集合型UAVが再構成されるべきでないと判断される場合(ブロック1206)のいずれかの後、1212のように、更新されたUAV構成に従って、集合型UAVのリソースが、分配及び/または再分配される。上述のように、1つまたは複数のリソース(例えば、電力、モータ/プロペラ、制御システムなど)が、集合型UAVの複数のUAV間で共有されてもよい。いくつかの実施態様では、集合型UAVの周辺上のUAVは、集合型UAVを空中航行するための揚力をもたらすように、それらのモータを作動させてもよい。そのような実施態様では、内部UAVのモータ及び/または周辺UAVの内部モータの回転速度は、電力を浪費しないように減少または終了させてもよい。したがって、UAVが、集合型UAVから分離するとき、リソースが、分配または再分配されるべきかどうかが判断されてもよい。例えば、集合型UAVから分離したUAVが、周辺上にあり、集合型UAVに揚力をもたらしていた場合、残りのUAVが、そのモータ及び対応するプロペラを回転して集合型UAVに揚力をもたらす役割を負うことができるように、集合型UAVのリソースが再分配される必要があると判断されてもよい。
【0065】
集合型UAVのリソースを分配または再分配することに加えて、1214のように、集合型UAVの飛行計画が更新される。例えば、集合型UAVの進行方向が、UAVの分離を占めるように調整されてもよい。1216のように、例としてのプロセス1200は、次いで完了する。
【0066】
図13は、実施態様による、例としての集合型UAV計画プロセス1300のフロー図である。例としての集合型UAV計画プロセス1300は、集合型UAV構成システム1528によって実行されてもよい。例えば、集合型UAV構成システム1528は、商品が、荷役施設において配達用に包装されている間、その集合型UAV計画プロセスを実行して、荷役施設から配達区域へ空中航行することになる集合型UAVを決定してもよい。
【0067】
例としてのプロセス1300は、1302のように、定義された時間ウィンドウの間、相補的な飛行計画を有する、または有することとなるUAVを決定することによって、開始する。例えば、顧客によって注文された商品は、類似の配達予想及び/または配達時間をそれぞれ有してもよい。配達時間、商品がそこから輸送されることとなる荷役施設間の距離、及び航空輸送の速度に基づいて、おおよその出発時間が、商品を輸送することとなるUAVのために決定されてもよい。おおよその出発時間が、定義された時間ウィンドウ内にあり、飛行計画が相補的である場合、UAVは、集合型UAVを形成するように選択されてもよい。
【0068】
ブロック1302で決定されたUAVの数に基づいて、1304のように、集合型UAV構成が決定される。集合型UAV構成が、構成の形状、及び集合型UAV構成において各UAVがどこに配置されるべきかを、指定してもよい。集合型UAV構成内のUAVの配置は、UAVの電力能力、モータ、プロペラ、及び/またはUAVの揚力能力、UAVの大きさ、UAVの積荷重量、UAVの配達先の場所などに基づいて、決定されてもよい。例えば、集合型UAVから最初に分離することになるUAVは、集合型UAVの周辺上に配置されてもよい。
【0069】
集合型UAV構成を決定することに加えて、1306のように、集合型UAVリソース分配が、集合型UAVのために決定される。集合型UAV構成内のUAVの配置と同様に、例えば、UAVの電力能力、モータ、プロペラ、及び/またはUAVの揚力能力、UAVの大きさ、UAVの積荷重量、UAVの配達先の場所などに基づいて、リソース分配が決定されてもよい。例えば、その配達先までの距離及び/または積荷の重量に基づいて余分な電力を有することとなるUAVは、集合型UAVの動作を可能にするために、集合型UAVの他のUAVに電力を提供するように命令されてもよい。
【0070】
決定されたUAV、決定された集合型UAV構成、及び決定されたリソース分配に基づいて、1308のように、集合型UAVに構成し、決定されたリソース分配に従ってリソースを分配するために、命令が、集合型UAVに含まれる各UAVに送信される。注文された商品が、梱包され、出発準備が行われる時、UAVの航行命令の一部などとして、命令はUAVに送信されてもよい。最後に、1310のように、例としてのプロセス1300は完了する。
【0071】
図14は、例としてのUAV制御システム110を示すブロック図である。様々な実施例では、ブロック図は、本明細書で述べる様々なシステム及び方法を実装するため、及び/または本明細書で説明するUAVの動作を制御するために使用され得る、UAV制御システム110の1つまたは複数の態様の例示であってもよい。例示される実施態様では、UAV制御システム110は、入力/出力(I/O)インタフェース1410を介して、メモリ、例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420に連結される1つまたは複数のプロセッサ1402を含む。UAV制御システム110は、また、電子速度制御1404(ESC)、電力供給モジュール1406、航行システム1407、及び/または慣性測定ユニット(IMU)1412を含んでもよい。いくつかの実施態様では、IMUは、航行システム1407に組み込まれてもよい。UAV制御システム110は、また、UAVを他のUAVと連結/他のUAVから分離するために用いられる連結コンポーネント(複数可)を制御するように構成される、連結コントローラ1419を含んでもよい。UAV制御システム110は、また、積荷係合コントローラ(図示せず)、ネットワークインタフェース1416、及び1つまたは複数の入力/出力デバイス1417を含んでもよい。
【0072】
様々な実施態様では、UAV制御システム110は、1つのプロセッサ1402を含むユニプロセッサシステム、または複数のプロセッサ1402(例えば、2個、4個、8個、または別の適当な数)を含むマルチプロセッサシステムであってもよい。プロセッサ(複数可)1402は、命令を実行可能な任意の適当なプロセッサであってもよい。例えば、様々な実施態様では、プロセッサ(複数可)1402は、x86、PowerPC、SPARC、もしくはMIPS ISA、または任意の他の適当なISAなどの多様な命令セットアーキテクチャ(ISA)のいずれかを実装する汎用または組み込みプロセッサであってもよい。マルチプロセッサシステムでは、各プロセッサ(複数可)1402は、一般に、しかし必須ではなく、同一のISAを実装してもよい。
【0073】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420は、実行可能命令、データ、飛行計画、飛行制御パラメータ、集合型UAV構成情報、UAV構成情報、及び/またはプロセッサ(複数可)1402によってアクセス可能なデータ項目を記憶するように構成されてもよい。様々な実施態様では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期式動的RAM(SDRAM)、不揮発性/フラッシュ型メモリ、または任意の他の種類のメモリなどの、任意の適当なメモリ技術を用いて実装されてもよい。例示される実装では、本明細書で説明されるような所望の機能を実装するプログラム命令及びデータが、プログラム命令1422、データ記憶1424及び飛行制御1426としてそれぞれ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420内に記憶されて示される。他の実装では、プログラム命令、データ及び/または飛行制御が、受信され、送信され、または非一時的媒体などの異なる種類のコンピュータアクセス可能な媒体、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420もしくはUAV制御システム110とは別の類似の媒体上に記憶されてもよい。概して言うと、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、I/Oインタフェース1410を介してUAV制御システム110に連結される磁気または光学媒体、例えば、ディスクまたはCD/DVD−ROMなどの、記憶媒体またはメモリ媒体を含んでもよい。非一時的コンピュータ可読媒体を介して記憶されるプログラム命令及びデータは、伝送媒体、または電気、電磁気、またはデジタル信号などの信号によって伝送されてもよく、信号は、ネットワークインタフェース1416を介して実装され得るような、ネットワーク及び/または無線リンクなどの通信媒体を介して伝達されてもよい。
【0074】
一実施態様では、I/Oインタフェース1410は、プロセッサ(複数可)1402、非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420、及び任意の周辺デバイス間のI/Oトラフィック、ネットワークインタフェース、及び/または入力/出力デバイス1417などの他の周辺インタフェースを協調させるように構成されてもよい。いくつかの実施態様では、I/Oインタフェース1410は、1つのコンポーネント(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420)からのデータ信号を、別のコンポーネント(例えば、プロセッサ(複数可)1402)による使用に適したフォーマットに変換するために、任意の必要なプロトコル、タイミングまたは他のデータ変換を実行してもよい。いくつかの実施態様では、I/Oインタフェース1410は、例えば、周辺構成要素相互接続(PCI)バス標準またはユニバーサルシリアルバス(USB)標準の変形などの、様々な種類の周辺バスを通じて取り付けられたデバイスのためのサポートを含んでもよい。いくつかの実施態様では、I/Oインタフェース1410の機能は、例えば、ノースブリッジ及びサウスブリッジなどの2つ以上の別々のコンポーネントに分割されてもよい。さらに、いくつかの実施態様では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体1420へのインタフェースなどのI/Oインタフェース1410の機能性のうちのいくつかまたは全てが、プロセッサ(複数可)1402に直接組み込まれてもよい。
【0075】
ESC1404は、航行システム1407及び/またはIMU1412と通信し、UAVを安定させ決定された飛行計画に沿ってUAVを導くために各揚力モータの回転速度を調整する。航行システム1407は、GPS、屋内測位システム(IPS)、IMU、またはUAV100をある場所に、及び/またはある場所から航行するために使用され得る他の類似のシステム及び/またはセンサを含んでもよい。積荷係合コントローラは、商品を係合し、及び/または係合解除するために用いられるアクチュエータ(複数可)またはモータ(複数可)(例えば、サーボモータ)と通信する。
【0076】
連結コントローラ1419は、プロセッサ1402及び/または他のコンポーネントと通信し、UAVと他の連結されたUAVとの間で共有する連結、データ及び/またはリソースを制御する。例えば、連結コンポーネントが、電磁石である場合、連結コントローラ1419は、UAVを別のUAVと連結するために電磁石を作動させ、または別のUAVからUAVを分離するために電磁石を作動停止するために利用されてもよい。
【0077】
ネットワークインタフェース1416は、UAV制御システム110、他のコンピュータシステム(例えば、遠隔計算リソース)などのネットワークに取り付けられた他のデバイス間、及び/または他のUAVのUAV制御システムと、データが交換されることを可能にするように構成されてもよい。例えば、ネットワークインタフェース1416は、制御システム110を含むUAVと、別の連結されたUAVのUAV制御システムとの間の通信を可能にしてもよい。別の実施例では、制御システム110は、制御システム110を含むUAVと、1つまたは複数の遠隔計算リソース上に実装されるUAV制御システムとの間の無線通信を可能にしてもよい。無線通信のために、UAVのアンテナ、及び/または他の通信コンポーネントが利用されてもよい。別の実施例として、ネットワークインタフェース1416は、多数のUAV間の無線または有線通信を可能にしてもよい。例えば、UAVが連結されているとき、それらは、連結コンポーネントを介した有線通信を利用して通信してもよい。
【0078】
UAVが連結されていないとき、それらは、無線通信を利用して通信してもよい。様々な実施態様では、ネットワークインタフェース1416は、Wi−Fi、衛星、及び/またはセルラネットワークなどの無線汎用データネットワークを介した通信をサポートしてもよい。
【0079】
入力/出力デバイス1417は、いくつかの実施態様では、1つまたは複数のディスプレイ、撮像デバイス、熱センサ、赤外線センサ、飛行時間型センサ、加速度計、圧力センサ、気象センサ、カメラ、ジンバル、着陸装置などを含んでもよい。複数の入力/出力デバイス1417が存在してもよく、UAV制御システム110によって制御されてもよい。これらのセンサのうちの1つまたは複数が、着陸を援助するため、及び飛行中に障害物を回避するために利用されてもよい。
【0080】
図14に示されるように、メモリは、プログラム命令1422を含んでもよく、プログラム命令1422は、本明細書で説明される例としてのプロセス及び/またはサブプロセスを実装するように構成されてもよい。データ記憶1424は、飛行計画を決定し、着陸し、商品を係合解除する場所を識別し、押し出しモータを係合/係合解除するために提供され得るデータ項目を保持するための様々なデータストアを含んでもよい。様々な実施態様では、パラメータ値及び1つまたは複数のデータストアに含まれるものとして本明細書に示される他のデータが、説明されない他の情報と結合されてもよく、または、より多くの、より少ない、または異なるデータ構造に、異なるように区分されてもよい。いくつかの実施態様では、データストアは、1つのメモリ内に物理的に位置されてもよく、2つ以上のメモリに分散されてもよい。
【0081】
UAV制御システム110が、単に例示的なものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことを、当業者は理解するであろう。特に、コンピューティングシステム及びデバイスは、示される機能を実行することが可能な、任意の組み合わせのハードウェアまたはソフトウェアを含んでもよい。UAV制御システム110は、また、例示されない他のデバイスに接続されてもよく、またはその代わりに、スタンドアロンシステムとして動作してもよい。さらに、例示されるコンポーネントによって提供される機能性は、いくつかの実施態様では、より少ないコンポーネントに結合されてもよく、または追加のコンポーネントに分散されてもよい。同様に、いくつかの実施態様では、例示されるコンポーネントのうちのいくつかの機能性が提供されなくともよく、及び/または他の追加の機能性が利用可能であってもよい。
【0082】
様々な項目が、使用中にメモリまたは記憶装置に記憶されているものとして説明されるが、これらの項目またはそれらの部分は、メモリ管理及びデータ整合性の目的で、メモリ及び他の記憶装置間で移転され得ることを、当業者はまた、理解するであろう。代替的に、他の実施態様では、ソフトウェアコンポーネントのうちのいくつかまたは全てが、連結されたUAVのUAV制御システムなどの、別のデバイス上のメモリ内で実行され、例示されるUAV制御システム110と通信してもよい。システムコンポーネントまたはデータ構造のうちのいくつかまたは全てが、また、非一時的な、コンピュータアクセス可能な媒体、または適当なドライブによって読み取られる携帯用品上に(例えば、命令または構造化データとして)記憶されてもよい。いくつかの実施態様では、UAV制御システム110とは別のコンピュータアクセス可能な媒体上に記憶される命令は、伝送媒体、または無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される、電気、電磁気、もしくはデジタル信号などの信号を介して、UAV制御システム110に伝送されてもよい。様々な実施態様は、コンピュータアクセス可能な媒体上に前述の説明に従って実装される、命令及び/またはデータを受信すること、送信すること、または記憶することをさらに含んでもよい。したがって、本明細書で説明される技術は、他のUAV制御システム構成で実施されてもよい。
【0083】
図15は、本明細書で説明される実施態様において使用され得る、サーバシステム1520の例示的な実施態様の絵図である。サーバシステム1520は、1つまたは複数の冗長プロセッサなどのプロセッサ1500、ビデオ表示アダプタ1502、ディスクドライブ1504、入力/出力インタフェース1506、ネットワークインタフェース1508、及びメモリ1512を含んでもよい。プロセッサ1500、ビデオ表示アダプタ1502、ディスクドライブ1504、入力/出力インタフェース1506、ネットワークインタフェース1508、及び/またはメモリ1512は、通信バス1510によって互いに通信可能に連結されてもよい。
【0084】
ビデオ表示アダプタ1502は、表示信号をディスプレイ(
図15には示されない)に提供して、サーバシステム1520のエージェントが、サーバシステム1520の動作を監視及び構成し、及び/または情報(例えば、集合型構成、航行経路などに関する)を提供することを可能にする。入力/出力インタフェース1506は、同様に、マウス、キーボード、スキャナ、またはサーバシステム1520のエージェントによって動作可能な他の入力及び出力デバイスなどの、
図15に示されない外部入力/出力デバイスと通信する。ネットワークインタフェース1508は、他のコンピューティングデバイスと通信するための、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを含む。例えば、ネットワークインタフェース1508は、ネットワークを介して、サーバシステム1520と、荷役施設、配達場所、及び/またはUAVのコンピューティングデバイスなどの他のコンピューティングデバイスとの間の通信を提供するように構成されてもよい。
【0085】
メモリ1512は、概して、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、及び/または他の揮発性もしくは永続的メモリを含む。メモリ1512は、サーバシステム1520の動作を制御するためのオペレーティングシステム1514を記憶して示される。サーバシステム1520の低水準の動作を制御するためのバイナリ入力/出力システム(BIOS)1516もまた、メモリ1512に記憶される。
【0086】
メモリ1512は、追加的に、ネットワークサービスを、UAV、荷役施設、在庫管理システム1526、及び/または集合型UAV構成システム1528に提供するためのプログラムコード及びデータを記憶する。プログラム命令は、データストア1509、在庫管理システム1526、及び/または集合型UAV構成システム1528の間のデータ交換を容易にするために、データストアマネージャアプリケーション1521との通信を可能にする。
【0087】
本明細書で使用される、「データストア」という用語は、データを記憶し、アクセスし、取得することが可能な任意のデバイスまたはデバイスの組み合わせを指し、それは、任意の標準、分散型、またはクラスタ化環境における任意の組み合わせ及び数のデータサーバ、データベース、データ記憶デバイス、及びデータ記憶媒体を含んでもよい。サーバシステム1520は、集合型UAV、荷役施設、配達場所、集合型UAV構成システム1528、及び/または在庫管理システム1526のための1つまたは複数のアプリケーションの態様を実行するのに必要なものとしてデータストア1509と統合するための、任意の適当なハードウェア及びソフトウェアを含み得る。
【0088】
データストア1509は、特定の態様に関するデータを記憶するための、複数の別々のデータテーブル、データベースまたは他のデータ記憶機構及び媒体を含み得る。例えば、例示されるデータストア1509は、動作、在庫、地図、GPSデータなどに関する情報を保持するための機構を含み、それは、情報を生成して、1つまたは複数のUAV、在庫管理システム1526、及び/または集合型UAV構成システム1528に伝えるために用いられ得る。データストア1509に記憶され得る追加的な態様があってもよく、例示されるもの以外の追加的なデータストアが含まれ得ると理解されるべきである。例えば、データストア1509は、集合型UAV構成、及びそれぞれの集合型UAV構成に従って連結されるときのUAVの効率性、滞空時間などに関する情報を保持してもよい。データストア1509は、データストアと関連付けられるロジックを通じて、サーバシステム1520から命令を受信し、それに応答してデータを取得し、更新し、または処理するように動作可能である。
【0089】
メモリ1512は、また、上述した、在庫管理システム1526を含んでもよい。在庫管理システム1526は、サーバシステム1520の機能のうちの1つまたは複数を実装するために、プロセッサ1500によって実行可能であってもよい。1つの実施態様では、在庫管理システム1526は、メモリ1512に記憶される1つまたは複数のソフトウェアプログラムにおいて具現化される命令を表してもよい。別の実施態様では、在庫管理システム1526は、ハードウェア、ソフトウェア命令、またはそれらの組み合わせを表し得る。
【0090】
メモリ1512は、また、上述した集合型UAV構成システム1528を含んでもよい。集合型UAV構成システム1528は、サーバシステム1520の機能のうちの1つまたは複数を実装するために、プロセッサ1500によって実行可能であってもよい。一実施態様では、集合型UAV構成システム1528は、メモリ1512に記憶される1つまたは複数のソフトウェアプログラムにおいて具現化される命令を表してもよい。別の実施態様では、集合型UAV構成システム1528は、ハードウェア、ソフトウェア命令、またはそれらの組み合わせを表し得る。
【0091】
サーバシステム1520は、一実施態様では、1つまたは複数のコンピュータネットワークまたは直接接続を用いて、通信リンクを介して相互接続される複数のコンピュータシステム及びコンポーネントを利用する分散型環境である。しかしながら、そのようなシステムは、
図15に示されるものより少数の、または多数のコンポーネントを有するシステムにおいて、同様に良好に動作し得ると、当業者によって理解されるであろう。よって、
図15の描写は、実際には例示的であると取られるべきであり、開示の範囲に限定されるべきでない。
【0092】
いくつかの実施態様では、上述したプロセス及びシステムによって提供される機能性は、より多くのソフトウェアモジュールまたはルーチンに分割され、より少ないモジュールまたはルーチンに合併されるなどの、代替的な方法で提供されてもよいことを、当業者は理解するであろう。同様に、いくつかの実施態様では、例示されるプロセス及びシステムは、他の例示されるプロセスが、代わりに、そのような機能性それぞれがないか、もしくは含むとき、または提供される機能性の量が変更されるときなどに、説明されるより多くの、またはより少ない機能性を提供してもよい。さらに、様々な動作は、特定の方式で(例えば、連続して、もしくは並行して)及び/または特定の順序で実行されるものとして示されてもよいが、当業者は、他の実施態様では、動作が他の順序及び他のやり方で実行されてもよいと理解するであろう。図に示され、本明細書で説明される、様々な方法、システム、及びプロセスは、例としての実施態様を表す。方法、システム、及びプロセスが、他の実施態様では、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせで実装されてもよい。同様に、他の実施態様では、任意のプロセスの順序が変更されてもよく、様々な要素が追加され、再配列され、結合され、省略され、修正されるなどしてもよい。
【0093】
本明細書で開示される実施形態は、第1のUAVと、第1のUAVに着脱可能に連結される第2のUAVと、第2のUAVを第1のUAVに連結するように構成される第1の接続コンポーネントと、のうちの1つまたは複数を含む、集合型無人飛行機(「UAV」)を含んでもよい。第1のUAVは、第1のモータと、第2のモータと、第1のモータに連結される第1のプロペラと、第2のモータに連結される第2のプロペラと、第1のモータ及び第2のモータのそれぞれに回転速度命令を提供するように構成される第1のUAV制御システムと、第1のUAV制御システム、第1のモータ、または第2のモータのうちの少なくとも1つに電力を供給するように構成される第1の電力モジュールと、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。第2のUAVは、第3のモータと、第4のモータと、第3のモータに連結される第3のプロペラと、第4のモータに連結される第4のプロペラと、第2のUAVを第1のUAVと連結するように構成される第2の接続コンポーネントと、第2のUAV制御システム、第3のモータ、または第4のモータのうちの少なくとも1つに電力を供給するように構成される第2の電力モジュールと、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。第2のUAV制御システムは、第3のモータ及び第4のモータのそれぞれに、回転速度命令を提供するように構成されてもよい。第2のUAV制御システムは、第1のUAVから第1のUAV構成情報を受信すること、第1のUAV構成、及び第2のUAVのための第2のUAV構成に少なくとも一部基づいて、集合型UAV構成を決定すること、第3のモータについての回転速度を決定することであって、回転速度が、集合型UAV構成に少なくとも一部基づいて決定される、決定すること、及び/または、回転速度命令を第3のモータに送信して、第3のモータの回転速度を調整すること、のうちの1つまたは複数を行うように構成されてもよい。
【0094】
任意で、回転速度命令は、第3のモータが、第3のプロペラの回転を停止するための命令を含んでもよい。任意で、第1のUAVの第1の接続コンポーネントは、第2のUAVの第2の接続コンポーネントに連結されてもよい。任意で、データまたは電力のうちの少なくとも1つが、第1の接続コンポーネントと第2の接続コンポーネントとの間において、第1のUAVと第2のUAVとの間で交換されてもよい。任意で、第1の接続コンポーネント及び第2の接続コンポーネントが、第1のUAV及び第2のUAV間の電気的連結、第1のUAV及び第2のUAV間の機械的連結、第1のUAV及び第2のUAV間の電気機械的連結、第1のUAV及び第2のUAV間の磁気的連結、及び/または第1のUAV及び第2のUAV間の光学的連結のうちの1つまたは複数を提供してもよい。
【0095】
本明細書に開示された実施形態は、空中航行可能な第1の無人航空機(「UAV」)に商品を連結すること、空中航行可能な第2のUAVに第1のUAVを連結すること、第2のUAVと連結された第1のUAVを用いて、商品を配達区域に航空輸送すること、及び/または商品を配達区域内の配達先に配達すること、のうちの1つまたは複数を含む、配達先への商品の空中投下を提供するための方法を含んでもよい。
【0096】
任意で、方法は、第1のUAV及び第2のUAVを、配達区域内の場所へ空中航行すること、第1のUAVを第2のUAVから分離すること、及び/または第1のUAVを使用して、商品を場所から配達先へ航空輸送すること、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。任意で、第2の商品が、第2のUAVに連結されてもよく、第2のUAVが、第2の商品を第2の配達先に航空輸送するように構成されてもよい。任意で、方法は、第3のUAVから要求を受信して、第1のUAVまたは第2のUAVのうちの少なくとも1つと連結すること、第1のUAV、第2のUAV、及び第3のUAVの連結についての集合型UAV構成を決定すること、及び/または集合型UAV構成に従って、第1のUAVまたは第2のUAVのうちの少なくとも1つと連結するように、第3のUAVに命令することを含んでもよい。任意で、方法は、第3のUAVの第1の飛行計画と、連結された第1のUAV及び第2のUAVの第2の飛行計画とが相補的であると判断することを含んでもよい。任意で、方法は、第1のUAVまたは第3のUAVのうちの少なくとも1つから第2のUAVが分離することを検出すること、第1のUAV及び第3のUAVに少なくとも一部基づいて、更新された集合型UAV構成を決定すること、更新された集合型UAV構成が、再構成されるべきであると決定すること、及び/または第1のUAV及び第3のUAVの間の連結を再構成させること、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。任意で、方法は、連結中の第1のUAV及び第2のUAVの間でリソースを分配するためのリソース分配を決定することを含んでもよく、リソースが、電力モジュール、計算コンポーネント、航行コンポーネント、カメラ、モータ、及び/または制御システムのうちの1つまたは複数を含んでもよい。任意で、方法は、第1のUAV及び第2のUAVの間の連結に少なくとも一部基づいて、第1のUAVの複数のモータのうちの少なくとも1つのモータについての回転速度を決定することを含んでもよい。任意で、第1のUAV及び第2のUAVの連結が、商品の航空輸送中に行われてもよい。
【0097】
実行可能な命令で構成される1つまたは複数のコンピューティングシステムの制御下で、本明細書で開示される実施形態は、定義された時間ウィンドウの間、相補的な飛行計画をそれぞれが有する、複数の無人航空機(「UAV」)を決定すること、複数のUAVのうちの各UAVが、複数のUAVのうちの少なくとも1つの他のUAVに連結される、集合型UAV構成を決定すること、及び/または、集合型UAV構成に従って複数のUAVのうちの少なくとも1つの他のUAVと連結して、集合型UAVを形成するように、複数のUAVのそれぞれに命令すること、のうちの1つまたは複数を含むコンピュータ実装された方法を含んでもよい。
【0098】
任意で、コンピュータ実装された方法は、集合型UAVのための集合型UAVリソース分配を決定すること、及び/または、集合型UAVリソース分配に従ってリソースを分配するように、複数のUAVのそれぞれに命令すること、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。任意で、コンピュータ実装された方法は、複数のUAVのうちの少なくとも1つの他のUAVに連結される間、空中航行するように、複数のUAVのそれぞれに命令することを含んでもよい。任意で、複数のUAVのうちの少なくとも1つは、配達先に航空輸送されるべき商品に連結されてもよい。任意で、複数のUAVのうちの少なくとも1つは、配達先に航空輸送されるべき商品に連結されなくともよい。
【0099】
主題について、構造的特徴及び/または方法論的動作に特有の言い回しで説明したが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも説明した特定の特徴または動作に限定されるものではないと理解されたい。むしろ、特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実装する例示の形態として開示されている。