(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6766148
(24)【登録日】2020年9月18日
(45)【発行日】2020年10月7日
(54)【発明の名称】時計用ブレスレット
(51)【国際特許分類】
A44C 5/00 20060101AFI20200928BHJP
【FI】
A44C5/00 D
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-530565(P2018-530565)
(86)(22)【出願日】2016年11月30日
(65)【公表番号】特表2018-536507(P2018-536507A)
(43)【公表日】2018年12月13日
(86)【国際出願番号】EP2016079174
(87)【国際公開番号】WO2017102319
(87)【国際公開日】20170622
【審査請求日】2018年6月11日
(31)【優先権主張番号】15200087.3
(32)【優先日】2015年12月15日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】507276380
【氏名又は名称】オメガ・エス アー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ,セドリック
(72)【発明者】
【氏名】フォスティニス,ディミトリ
【審査官】
山田 由希子
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2012/0194976(US,A1)
【文献】
特開昭60−151579(JP,A)
【文献】
特開2002−148367(JP,A)
【文献】
特開昭60−205388(JP,A)
【文献】
特開2000−284070(JP,A)
【文献】
特開平07−012965(JP,A)
【文献】
実開昭59−029914(JP,U)
【文献】
実開昭62−098515(JP,U)
【文献】
特開2006−185906(JP,A)
【文献】
特表2014−524702(JP,A)
【文献】
特開2010−035797(JP,A)
【文献】
特開昭62−194431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計ムーブメントを格納する時計ケース(10)が装着可能かつ、前記時計ムーブメントの機械的または電子的特性から独立した少なくとも1つの電子的機能を付加する時計用のブレスレットであって、第1のプリント回路基板部分(4)を内部に収容した第1のアーム(2)と、第2のアーム(6)と、を備え、前記第1のプリント回路基板部分(4)は、対応する前記電子的機能を実行するように構成された少なくとも1つの電子部品を搭載するとともに、対応する前記電子的機能を実行するように構成された前記電子部品の通電および制御のための電気エネルギー源(40)およびマイクロコントローラ(34)と、前記マイクロコントローラ(34)への制御信号を入力するための少なくとも1つのプッシュボタン(64)と、を搭載しており、前記プッシュボタンは、当該ブレスレット(1)内において剛性面の上に配置されており、前記剛性面は、前記プッシュボタン(64)に付与される圧力に応じて、前記プッシュボタン(64)に付与された前記圧力が当該ブレスレット(1)の対応する変形によって少なくとも部分的に相殺されることがないように十分な力覚を付与する支持面を提供し、前記第1のアーム(2)は、前記時計ケース(10)の下に位置するように配置された中間部(8)を介して前記第2のアーム(6)に接続されており、前記第2のアーム(6)内には、第2のプリント回路基板部分(12)を収容しており、前記第2のプリント回路基板部分は、前記第1のアーム(2)内に収容された前記第1のプリント回路基板部分(4)に前記中間部(8)を介して接続された少なくとも1つの他の電子部品を搭載しており、前記中間部は、電気的接続手段によって前記第1および第2のプリント回路基板部分(4,12)に接続された第3のプリント回路基板部分(14)を含み、
さらに前記中間部(8)と前記時計ケース(10)との間には、所定の剛性をもつインサート(20)が介在し、前記時計ケース(10)が前記インサート(20)に固定されることで電気的に非連通の独立した状態で装着される、ブレスレット。
【請求項2】
時計ムーブメントを格納する時計ケース(10)を装着可能かつ、前記時計ムーブメントの機械的または電子的特性から独立した少なくとも1つの電子的機能を付加する時計用のブレスレットであって、中留ディプロイバックルと、第1のプリント回路基板部分(4)を内部に収容した第1のアーム(2)と、第2のアーム(6)と、を備え、前記第1のプリント回路基板部分(4)は、対応する前記電子的機能を実行するように構成された少なくとも1つの電子部品を搭載するとともに、対応する前記電子的機能を実行するように構成された前記電子部品の通電および制御のための電気エネルギー源(40)およびマイクロコントローラ(34)と、前記マイクロコントローラ(34)への制御信号を入力するための少なくとも1つのプッシュボタン(64)と、を搭載しており、前記プッシュボタンは、当該ブレスレット(1)内において前記中留ディプロイバックルの上に配置されており、前記中留ディプロイバックルは、前記プッシュボタン(64)に付与される圧力に応じて、前記プッシュボタン(64)に付与された前記圧力が当該ブレスレット(1)の対応する変形によって少なくとも部分的に相殺されることがないように十分な力覚を付与する支持面を提供するように構成され、
前記第1のアーム(2)と前記第2のアーム(6)とを接続する中間部(8)と前記時計ケース(10)との間に所定の剛性をもつインサート(20)が介在し、前記時計ケース(10)が前記インサート(20)に固定されることで電気的に非連通の独立した状態で装着される、ブレスレット。
【請求項3】
前記第1のアーム(2)は、前記時計ケース(10)の下に位置するように配置された中間部(8)を介して前記第2のアーム(6)に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載のブレスレット。
【請求項4】
前記第2のアーム(6)内には、第2のプリント回路基板部分(12)を収容しており、前記第2のプリント回路基板部分は、前記第1のアーム(2)内に収容された前記第1のプリント回路基板部分(4)に前記中間部(8)を介して接続された少なくとも1つの他の電子部品を搭載しており、前記中間部は、電気的接続手段によって前記第1および第2のプリント回路基板部分(4,12)に接続された第3のプリント回路基板部分(14)を含む、ことを特徴とする、請求項3に記載のブレスレット。
【請求項5】
前記第1および第2および第3のプリント回路基板部分(4,12,14)を、一体に構成することを特徴とする、請求項1または4に記載のブレスレット。
【請求項6】
前記中間部(8)は、少なくとも1つのアーチ部(94)を有することを特徴とする、請求項5に記載のブレスレット。
【請求項7】
前記第1のアーム(2)と前記第2のアーム(6)は、第1のオーバモールド層(76)で覆われた前記第1のプリント回路基板部分(4)と前記第2のプリント回路基板部分(12)によって形成されることを特徴とする、請求項1、4、5、6のいずれかに記載のブレスレット。
【請求項8】
前記インサートは、同じく前記第1のオーバモールド層(76)で覆われている、ことを特徴とする、請求項7に記載のブレスレット。
【請求項9】
前記第1のオーバモールド層(76)でオーバモールドされた前記第1および第2のプリント回路基板部分(4,12)と、前記インサート(20)をかぶせた前記中間部(8)と、で形成された当該ブレスレット(1)は、接続部(84)によって相互に接続された第1のストランド(80)と第2のストランド(82)とで形成されたスリーブ(78)内に差し込まれるものであり、前記第1と第2のストランド(80,82)は中空であり、前記第1と第2のストランドの各々には、その中に前記第1と第2のアーム(2,6)を滑り込ませることが可能であるように開口(86)が設けられている、ことを特徴とする、請求項8に記載のブレスレット。
【請求項10】
前記スリーブ(78)は、その周縁(92)に沿って相互に結合された上バンド(88)と下バンド(90)とで形成されていることを特徴とする、請求項9に記載のブレスレット。
【請求項11】
当該ブレスレット(1)は、前記第1のアーム(2)、前記第2のアーム(6)および前記中間部(8)がプラスチック材料またはエラストマ材料の第2の層でオーバモールドされていることを特徴とする、請求項7または8に記載のブレスレット。
【請求項12】
前記インサート(20)は、前記時計ケース(10)が保持する2対のホーン(48)の各々の間に配置されるように構成された2つの案内要素(50)を有し、前記案内要素(50)の各々には、当該ブレスレット(1)を前記時計ケース(10)に固定するピン(54)を通すための孔(52)が貫通しており、前記案内要素(50)の1つに、圧力センサ(58)が配置される収容部(56)を設けており、前記圧力センサ(58)を周囲環境に接触させることを可能とするために、前記収容部は、対応する前記ピン(54)の貫通用の前記孔(52)内に開口しているとともに、前記孔(52)は、その周縁の一部に局所的に、前記ピン(54)の直径に比較して拡径された拡径部(60)を有し、前記圧力センサ(58)は、前記第3のプリント回路基板部分(14)上に実装されている、ことを特徴とする、請求項8〜11のいずれかに記載のブレスレット。
【請求項13】
前記剛性面は、前記電気エネルギー源(40)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載のブレスレット。
【請求項14】
前記電気エネルギー源(40)は、ボタン電池であることを特徴とする、請求項13に記載のブレスレット。
【請求項15】
前記ボタン電池は、当該ブレスレット(1)と前記時計ケース(10)との連結領域に配置されることを特徴とする、請求項14に記載のブレスレット。
【請求項16】
前記プッシュボタン(64)は、ドーム(66)状の可撓性金属シートで構成されており、前記ドーム(66)は、前記第1のプリント回路基板部分(4)に設けられた第1のコンタクト(70)上に支持された4つの等間隔のラジアルアーム(68)と、使用者が前記プッシュボタン(64)を押下したときに変形して、同じく前記第1のプリント回路基板部分(4)に設けられた第2のコンタクト(74)上に支持される頂上部(72)と、を有し、これにより、前記マイクロコントローラ(34)に信号を送ることが可能である、ことを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載のブレスレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用のブレスレットまたはストラップに関する。より具体的には、本発明は、少なくとも1つの電子的機能を実行するように構成された1つ以上の電子部品を収容した時計用ブレスレットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の市場では、1つ以上の電子的機能を有するとともに、例えばスマートフォン型の携帯電話機と通信可能な、接続型の時計に関連した強い傾向がある。ところが、接続型の時計の場合、そのような時計の外観品質、計時品質、封止品質よりも、そのような時計がその使用者に提供する電子的機能の領域に重点が置かれる。したがって、現在市販されている接続型の時計は、外観が劣るとともに比較的脆弱な物品であり、その日常使用では、使用者側での多大な注意を要する。
【0003】
利用できる電子的機能の中で、使用者が潜水パラメータ(潜水時間、到達深度、温度)を記録して、自身の潜水履歴をスマートフォンまたはパーソナルコンピュータに保存することを可能とするために、圧力センサを提供することを想定できる。機械式、電子式、または電気機械式であり得るかに関わりなく時計ムーブメントを収容する時計ケースを改造する必要がないように、圧力センサは、時計用ブレスレットの内部に収容することができる。これにより、時計ケースは、その封止性、計時性、外観性を損なうことなく維持しつつ、ブレスレットを付加することによって、追加の電子的機能を使用者に提供する。
【0004】
当然のことながら、1つまたは複数の電子的機能を実行するのに必要な各種電子部品の電力供給のために、少なくとも1つのエネルギー源をブレスレット内に収容しなければならない。
【0005】
同様に、使用者が電子的機能とインタラクションすることを可能とするために、少なくとも1つのタッチインタフェース装置または音声インタフェース装置をブレスレットに装備する必要がある。これは、例えば、使用者が特定の電子的機能を開始および停止させることを可能とするためのプッシュボタンであり得る。ただし、この後者の点については、問題がある。実際には、プッシュボタンによって電子的機能を開始および停止させるには、使用者は、プッシュボタンに圧力を付与する必要があると理解される。ところが、電子的機能を実行するのに必要な各種部品を内部に収容するブレスレットは、典型的にはプラスチック材料またはエラストマ材料で構成される。従って、これらのブレスレットは、可撓性であり、使用者がプッシュボタンを操作するために付与する圧力に応じて力覚を付与するのに十分な剛性の支持面を提供するものではない。使用者がプッシュボタンを押したときに、可撓性のブレスレットは変形するので、使用者は、プッシュボタンを適切に操作したという確信を持てず、このことは容認できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、プッシュボタンによって制御される1つ以上の電子的機能を時計ケースに付随させることを可能とするブレスレットまたはストラップを提供することにより、上記およびその他の問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のため、本発明は、時計ケース用のブレスレットに関し、このブレスレットは、第1のプリント回路基板部分を内部に収容した第1のアームと、第2のアームと、を備え、第1のプリント回路基板部分は、対応する電子的機能を実行するように構成された少なくとも1つの電子部品を搭載するとともに、対応する電子的機能を実行するように構成された電子部品の通電および制御のための電気エネルギー源およびマイクロコントローラと、マイクロコントローラへの制御信号を入力するための少なくとも1つのプッシュボタンと、を搭載しており、プッシュボタンは、ブレスレット内において剛性面の上に配置されており、剛性面は、プッシュボタンに付与される圧力に応じて、プッシュボタンに付与された圧力がブレスレットの対応する変形によって少なくとも部分的に相殺されることがないように十分な力覚を付与する支持面を提供し、第1のアームは、時計ケースの下に位置するように配置された中間部を介して第2のアームに接続されており、第2のアーム内には、第2のプリント回路基板部分を収容しており、第2のプリント回路基板部分は、第1のアーム内に収容された第1のプリント回路基板部分に中間部を介して接続された少なくとも1つの他の電子部品を搭載しており、中間部は、電気的接続手段によって第1および第2のプリント回路基板部分に接続された第3のプリント回路基板部分を含む。
【0008】
本発明の補足的特徴によれば、剛性面は、電気エネルギー源で形成される。
【0009】
本発明の第2の実施形態によれば、時計ケース用のブレスレットは、中留ディプロイバックルと、第1のプリント回路基板部分を内部に収容した第1のアームと、第2のアームと、を備え、第1のプリント回路基板部分は、対応する電子的機能を実行するように構成された少なくとも1つの電子部品を搭載するとともに、対応する電子的機能を実行するように構成された電子部品の通電および制御のための電気エネルギー源およびマイクロコントローラと、マイクロコントローラへの制御信号を入力するための少なくとも1つのプッシュボタンと、を搭載しており、プッシュボタンは、ブレスレット内において中留ディプロイバックルの上に配置されており、中留ディプロイバックルは、プッシュボタンに付与される圧力に応じて、プッシュボタンに付与された圧力がブレスレットの対応する変形によって少なくとも部分的に相殺されることがないように十分な力覚を付与する支持面を提供する。
【0010】
これらの特徴により、本発明は、時計ケース用のブレスレットを提供し、その内部に、特にプッシュボタンのような電子部品を収容し、プッシュボタンは剛性面の上に配置されて、これにより、使用者によるプッシュボタンの押下に応じて、力覚を付与する支持面を提供し、これにより、使用者は、自身がプッシュボタンを適切に押下して、自身の指示が取り入れられたと確信することができる。さらには、2つのブレスレットストランド内にプリント回路シートを配置するとともに、それらのプリント回路シートを相互に電気的に接続していることで、ブレスレットストランドの各々にプッシュボタンを設けることが可能であり、それらのプッシュボタンの押圧の適切な組み合わせによって、マイクロコントローラで制御可能な機能の数を大幅に増加させることができる。これにより、ブレスレット内に収容される電子部品の数を増加させることも可能であり、ひいては、使用者が利用できる電子的機能の数を増加させることが可能であり、または、それらの電子部品を2つのブレスレットストランド間に最適に分散させることができる。
【0011】
本発明の補足的特徴によれば、剛性面は、電気エネルギー源で形成されて、その上にプッシュボタンが配置される。
【0012】
代替的に、本発明によるブレスレットは、中留ディプロイバックルを備えることができ、中留ディプロイバックルは、その上にプッシュボタンが配置される剛性支持面を提供する。この構成によれば、プッシュボタンは、時計ケースと真反対の位置に配置される。従って、使用者は、プッシュボタンを見つけるために、自身の手首を180°回転させれば十分である。これは、いかなる状況でも、特に暗闇でも行うことができる簡単な行為である。プッシュボタンを設けることによって、使用者は、マイクロコントローラへの制御信号を入力することができる。この目的のために、マイクロコントローラは、プッシュボタンの短押しと長押しの区別、または1回押しと2回押しの区別が可能であるようにプログラムすることができる。
【0013】
本発明の補足的特徴によれば、剛性の電気エネルギー源は、ボタン電池である。
【0014】
本発明の他の特徴によれば、ボタン電池は、ブレスレットと時計ケースとの連結領域に配置される。
【0015】
本発明のさらに別の実施形態によれば、プッシュボタンは、ドーム状の可撓性金属シートで構成されており、そのドームは、第1のプリント回路基板部分に設けられた第1のコンタクト上に支持された周縁部と、使用者がプッシュボタンを押下したときに変形して、第1のプリント回路基板部分に設けられた第2のコンタクト上に支持される頂上部と、を有し、これにより、マイクロコントローラに信号を送ることが可能である。
【0016】
「剛性のエネルギー源」とは、プッシュボタンに付与される圧力に応じて、使用者がプッシュボタンに付与した圧力が可撓性ブレスレットの対応する変形によって少なくとも部分的に相殺されることがないように十分な力覚を付与する支持面を提供するエネルギー源を意味する。
【0017】
ブレスレットが摩耗した場合、またはブレスレットに格納した電気エネルギー源が消耗した場合には、新しいブレスレットに容易に交換することが可能である。当然のことながら、変形例により、電気エネルギー源を、再充電可能または交換可能とすることもできる。
【0018】
本発明の他の特徴ならびに効果は、本発明によるブレスレットの一実施形態についての以下の詳細な説明から、より明確になるであろう。本例は、添付の図面を参照して、非限定的な単なる例示として提示されるものにすぎない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明によるブレスレットの組み立て前の状態の斜視図であり、同図では、第1のプリント回路シートは、時計ケースの下に位置するように配置された中間部を介して第2のプリント回路シートに接続されており、この中間部は、第1のプリント回路シートと第2のプリント回路シートとの電気的導通を確保するための手段を含んでおり、さらに、時計ケースのための座部として機能する剛性インサートがかぶせられる。
【
図2】
図2は、
図1と同様の図であり、同図では、第1のプリント回路シートおよび第2のプリント回路シートは、プラスチック材料またはエラストマ材料の第1の層でオーバモールドされている。
【
図4】
図4は、
図2のブレスレットが差し込まれるスリーブの図である。
【
図5】
図5Aおよび5Bは、
図4のスリーブが上バンドと下バンドとを有する場合を示しており、この場合、上バンドと下バンドとの間に、本発明によるブレスレットが配置されて、上バンドと下バンドは、その周縁に沿って、例えば縫合または熱溶接により、相互に組み付けられる。
【
図6】
図6は、中間部が、第1と第2のプリント回路基板部分を相互に電気的に接続する導電路を支持するための1つのみのアーチ部で構成されている場合を示している。
【
図7】
図7は、インサートの案内要素のうちの1つの拡大詳細図であり、その内部に、シールガスケットを介在させて圧力センサを収容している。
【
図8】
図8は、他方の案内要素の拡大詳細図であり、その内部に、点光源からの発光を外部に誘導するため導光体を収容している。
【
図9】
図9は、ブレスレットのアームの1つを時計ケースに連結している領域であって、ボタン電池およびプッシュボタンが配置されている領域の拡大詳細図である。
【
図11】
図11は、ボタン電池、プッシュボタン、およびボタン電池とプッシュボタンが実装されるプリント回路基板部分の、組み立て前の状態の斜視図である。
【
図12】
図12は、プッシュボタンがその上に配置される中留ディプロイバックルを備えた、本発明によるブレスレットの長手軸に沿った垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、限定するものではないが好ましくは機械式ムーブメントである時計ムーブメントを格納する時計ケースに、対応する電子的機能を実行するように構成された少なくとも1つの電子部品の通電および制御のための少なくとも1つの電気エネルギー源およびマイクロコントローラをその厚み内に収容したブレスレットまたはストラップを付属させることにある包括的発明概念を、展開させたものである。プッシュボタンのような操作要素を設けることによって、使用者は、マイクロコントローラへの制御信号を入力することができる。この目的のために、本発明では、例えば、ブレスレット内に備えた電気エネルギー源または中留ディプロイバックルによって形成され得る剛性面の上に、プッシュボタンを配置することを必要とする。剛性面は、その剛性によって、使用者によるプッシュボタンの押下に応じて力覚を付与する支持面を、プッシュボタンに提供し、これにより、使用者は、自身がプッシュボタンを適切に押下して、自身の指示が取り入れられたと確信することができる。もしプッシュボタンが剛性面の上に配置されることなく、プラスチックまたはエラストマのような従来の可撓性材料で構成されたブレスレットの厚み内に単に組み込まれた場合には、プッシュボタンに付与された圧力の影響下でブレスレットは変形することになると考えられ、これにより、使用者によってプッシュボタンに付与された力を少なくとも部分的に相殺することになり、使用者は、プッシュボタンを適切に操作して制御信号がマイクロコントローラに送信されたと確信できなくなる。
【0021】
図1は、本発明によるブレスレットの組み立て前の状態の斜視図である。その全体を全体参照符号1で示す該ブレスレットは、第1のプリント回路基板部分4を内部に収容した第1のアーム2と、時計ケース10の下に位置するように配置された中間部8によって第1のアーム2に接続された第2のアーム6と、を備える。
【0022】
その実施形態では、本発明による時計用ブレスレットは、ブレスレットの2つのアームのどちらか一方の内部に収容された1つのみのプリント回路基板部分を有する。しかしながら、以下で説明する本発明の好ましい実施形態では、ブレスレットの2つのアームの両方の内部に、プリント回路基板部分を収容して、中間部によって相互に接続している。以下の説明を読解することで、本発明のこの好ましい実施形態により、より多数の電子部品および電気エネルギー源を実装するために、プリント回路基板のより大きな表面積を使用できるようになり、これにより、より多くの電子的機能ならびにより高いオートノミーを使用者に提供できることは、理解されるであろう。
【0023】
従って、第2のアーム6は、第2のプリント回路基板部分12を有し、これは、第1のプリント回路基板部分4と第2のプリント回路基板部分12との電気的導通を確保する電気的接続手段によって、第1のプリント回路基板部分4に接続されている。
【0024】
第2のプリント回路基板部分12は、第1のプリント回路基板部分4から電気的に分離されたものであり得る。ただし、その場合、第1のプリント回路基板部分4と第2のプリント回路基板部分12との間に、ワイヤのような電気的接続手段を設けることが必要となるが、それは必ずしも、それほど簡便なわけではなく、または、それほど堅牢なわけではない。このため、本発明の好ましい実施形態では、中間部8内に収容された第3のプリント回路基板部分14を、ブレスレット1の第1と第2のアーム2、6内に収容された第1と第2のプリント回路基板部分4、12と一体に構成する。この第3のプリント回路基板部分14は、第1と第2のプリント回路基板部分4、12の間の電気的導通を確保するための1つ以上の導電路を有する。
【0025】
特に
図1に示すように、略環状の中間部8を、外径を規定する2つのアーチ部8a、8bで形成しており、その外径は、ミドルケース16とケース裏蓋18によって境界画定される時計ケース10の外径に略相当する。時計ケース10は、時計ケース10と中間部8との間にインサート20を介在させて、中間部8の上方に配置されるものである。このインサート20は、中間部8の幾何学的形状に類似した幾何学的形状の剛性リング22を有し、これは、接着剤接合などの任意の適切な手段によって中間部8に装着される。この剛性リング22は、剛性および機械的強度を中間部8に付与するとともに、時計ケース10のための座部として機能する。中間部8は、その環状形状によって、時計ケース10のケース裏蓋18を視認可能にしておくものと理解される。しかしながら、時計ケース10のケース裏蓋18を視認できることが求められない場合には、中間部8は、ケース裏蓋18を覆い隠す円板の形態をとり得るものと理解される。
【0026】
次に、本発明によるブレスレット1について、より具体的に、ブレスレット1の長手軸に沿った平面における断面図である
図3Aを参照して考察する。同図に示すように、時計ケース10は、時針26aと分針26bである指針群を駆動する時計ムーブメント24を格納する。この時針26aと分針26bは、文字盤28の上方で動き、クリスタル30で覆われている。
【0027】
時計ケース10内に収容される時計ムーブメント24は、任意のタイプのものであり得ると理解されることが重要である。それは、純粋に機械式のムーブメント、純粋に電子式のムーブメント、または電気機械式のムーブメントであってよい。時計ケース10が、本発明によるブレスレット1から完全に独立しており、そのようなブレスレット1を付加するために、時計ケース10内に収容される各種部品の改変は必要ないことを考慮すると、時計ムーブメント24の機械的または電子的な特性は、本発明の目的にとって実際に重要ではない。
【0028】
従って、上記のことから、本発明は、特に時計ムーブメント24が機械式ムーブメントである場合に有用であると理解される。実際に、そのような純粋に機械式の時計ムーブメント24を格納した時計ケース10に、本発明のブレスレット1を付加することによって、時計ケース10の外観性、機械的品質、封止品質を全く損なうことなく、これまでにない電子的機能を使用者に提供することが可能となる。
【0029】
上述のように、本発明によるブレスレット1は、第1のプリント回路基板部分4を内部に収容した第1のアーム2と、第2のプリント回路基板部分12を内部に収容した第2のアーム6と、を備える。好ましくは、これらの第1と第2のプリント回路基板部分4、12は中間部8と一体に構成され、中間部8は、この目的のために、これらの2つのプリント回路基板部分4、12の間の電気的導通を確保する1つまたは複数の導電路がその上に構成された第3のプリント回路基板部分14を有する。このような構成には、多くの利点があり、その中でも、より多くの電子部品をブレスレット内に備えることが可能であり、ひいては、使用者が利用できる電子的機能の数を増加させることが可能であること、または、それらの電子部品を2つのブレスレットストランド間に最適に分散させることが可能であること、を挙げることができる。また、より多くのスペースを使用できることによって、設計者は、エルゴノミクス、および使用者とブレスレットとのインタラクションを、最適化することが可能であることも理解されるであろう。
【0030】
図3を精査することで明らかなように、第1のプリント回路基板部分4の表面には、マイクロコントローラ34、加速度計36、および磁気センサ38などの電子部品を実装する。この第1のプリント回路基板部分4は、さらに、剛性の電気エネルギー源40を搭載するとともに、例えばBluetooth(登録商標)、Wi−Fi、またはNFCタイプのインタフェースを用いて他のデバイスとの通信が可能な集積回路42も搭載する。同様に、もう1つの剛性の電気エネルギー源40を、第2のプリント回路基板部分12の表面に実装する。
【0031】
剛性の電気エネルギー源40の一方の極は、電気エネルギー源40の機械的保持のためにも機能するクランプ44によって、第1のプリント回路基板部分4に接続される。第1のプリント回路基板部分4の上に構成された接続スタッド46によって、剛性の電気エネルギー源40の他方の極を第1のプリント回路基板部分4に接続することが可能である。
【0032】
図1を精査することで特に明らかとなることは、時計ケース10は、2対の直径方向に対向するホーン48を有し、インサート20は、時計ケース10がインサート20上に装着されたときにホーン48の各対の間に配置されるように構成された2つの案内要素50を有することである。これらの2つの案内要素50の各々には、ブレスレット1を時計ケース10に固定するピン54を通すための孔52が貫通している。
【0033】
特に
図3Bおよび7で分かるように、一方の案内要素50のボリューム内に形成された収容部56に、圧力センサ58を受容することができる。この収容部56は、一方の側では中間部8上で開口して、これにより圧力センサ58を第3のプリント回路基板部分14に装着するとともにマイクロコントローラ34に接続することを可能としており、他方の側ではピン54の貫通用の孔52内に開口しており、これにより圧力センサ58を水に連通させる。実際には、ピン54の貫通用の孔52は、ピン54の適切な案内を妨げることなく、水を圧力センサ58に接触させるための通路を形成する拡径部60を局所的に有することが分かる。単純なシールガスケット62によって、収容部56を封止して、ブレスレット1内に収容された電子部品を水から効果的に隔離することが可能である。一方、圧力センサ58が、剛性の収容部56内に配置されることで、使用者の手首に装着されたときにブレスレット1が受ける変形によって、圧力測定システムが損傷するおそれがない。圧力センサ58は、例えば、Measurement Specialties Inc.が照会番号MS5837−30BAで販売しているものである。これはピエゾ抵抗型の圧力センサであり、その感圧素子は、センサ出力信号を最大にするとともに測定誤差に対するその感度を最小化するために、ホイートストンブリッジに実装された歪みゲージによって形成される。
【0034】
本発明によれば、プッシュボタン64のような操作要素を、ブレスレット1内において、限定するものではないが好ましい例としてはボタン電池である剛性の電気エネルギー源40の少なくとも1つの上に配置する。電気エネルギー源40は、その剛性によって、使用者がプッシュボタン64で付与した圧力に対して力覚を付与する支持面を、プッシュボタン64に提供する。これにより、プッシュボタン64は、ブレスレット1が構成される例えばプラスチックまたはエラストマである可撓性材料に沈み込むことがなく、使用者が付与した圧力は完全にプッシュボタン64に伝達される。このようにして、使用者は、自身の指示が取り入れられたという確信を得る。
【0035】
プッシュボタン64は、例えば、圧力センサ58の始動を指示するため、または圧力センサ58が記録したデータを他のデバイスに集積回路42を介して転送することを指示するために、マイクロコントローラ34への制御信号を入力するために使用される。この目的のために、マイクロコントローラ34は、例えば、短押しと長押しの区別、または1回押しと2回押しの区別が可能であるようにプログラムされる。本発明によるブレスレット1が、2つのプッシュボタン64を備える場合には、2つのプッシュボタン64の両方に交互に付与される圧力の組み合わせによってマイクロコントローラ34を制御可能であることも想定できる。
【0036】
限定するものではないが好ましい例として、プッシュボタン64は、ドーム66状の可撓性金属シートで構成され、そのドーム66は、第1のプリント回路基板部分4に設けられた第1のコンタクト70上に支持された4つの等間隔のアーム68と、使用者がプッシュボタン64を押下したときに変形して、同じく第1のプリント回路基板部分4に設けられた第2のコンタクト74上に支持される頂上部72と、を有し、これにより、マイクロコントローラ34に信号を送ることが可能である。好ましくは、プッシュボタン64は、粘着シート75によって第1のプリント回路基板部分4上に保持される。特に
図3Aおよび3Bで分かるように、ボタン電池は、限定するものではないが好ましい例として、ブレスレット1と時計ケース10との連結領域に配置される。これにより、ボタン電池とプッシュボタン64とで形成されるアセンブリが、より高剛性の領域に配置されることで、プッシュボタン64のさらに容易な操作が確保されるとともに、プッシュボタン64は、ブレスレット1を使用者の手首の形状および動きに適応させる曲げ動作および捩り動作に関連した変形を受けないように保護される。
【0037】
すべての電子部品をプリント回路基板部分4、12、14上に実装して、インサート20を中間部8上に適切に配置したら、その全体に、プラスチック材料またはエラストマ材料の第1の層76をオーバモールドすることにより、第1と第2のアーム2、6(
図2を参照)を形成する。この第1のオーバモールド層76は、第1と第2のプリント回路基板部分4、12上に実装された電子部品を外部からの侵害から保護するとともに、結果として得られるアーム2、6に、その形状および機械的強度を与えるためのものである。好ましくは、オーバモールド工程の際には、オーバモールド材料で孔52が詰まることを防ぐために、ピン54をホーン48および案内要素50に通して係合させる。
【0038】
オーバモールド工程から結果として得られるブレスレット1は、インサート20をかぶせた中間部8によって相互に接続された2つのアーム2、6を有し、その厚み内に、1つまたは複数の所望の電子的機能を実行するために必要な電子部品を収容したものであり、最後に、このブレスレット1をスリーブ78内に滑り込ませる。
図4に示す例では、このスリーブ78は、インサート20をかぶせたブレスレット1の中間部8を受容するように適合した形状および寸法の接続部84によって相互に接続された第1のストランド80と第2のストランド82とを有する。このスリーブ78は、第1のストランド80および第2のストランド82が中空であるとともに、2つのアーム2、6をストランド内に滑り込ませることができるようにストランドの各々に開口86が設けられることを確保しつつ、例えばエラストマ材料の成形または射出成形によって得られる。
図5Aおよび5Bに示す他の実施形態によれば、スリーブ78は、上バンド88と下バンド90とを有し、上バンドと下バンドとの間に、本発明によるブレスレット1が配置されて、上バンドと下バンドは、その周縁92に沿って、例えば縫合または熱溶接により、相互に組み付けられる。
【0039】
言うまでもなく、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、添付の請求項で規定される発明の範囲から逸脱することなく、種々の簡単な変更および変形を想定することが可能である。
【0040】
特に、スリーブ78に代わるものとして、第1のオーバモールド層76に使用される材料と同じものであっても異なるものであってもよいプラスチック材料またはエラストマ材料の第2の層を用いて、2つのアーム2、6およびそれらを相互に接続する中間部8を覆うための第2のオーバモールド工程を、本発明によるブレスレット1に施すことを想定できる。
【0041】
また、
図6に示すように、中間部8は、第1と第2のプリント回路基板部分4、12を相互に電気的に接続する導電路を支持するための1つのみのアーチ部94を有し得る。
【0042】
また、圧力センサを収容していない案内要素50に設けたノッチ96に、透明導光体98を受容し得ることも注目され(
図8を参照)、その下に、第2のプリント回路基板部分12に装着され、電気エネルギー源40により電流を供給される、発光ダイオードのような点光源100を配置する。この点光源100は、圧力センサ58の作動状態をカラーコードで示すことができる。
【0043】
また、重ね合わせた複数のフレキシブル電池を相互に組み付けて、本発明の意味での剛性の電気エネルギー源を形成し得ることも注目される。
【0044】
同様に、本発明の簡略化した実施形態によれば、第1と第2のアーム2、6の各々を、その自由端の一方によって時計ケース10に装着し、第1と第2のアーム2、6を、それらの他方の自由端によって相互に固定することで、ブレスレット1を閉じる。
【0045】
また、操作要素は、2つの安定位置の間で切り替え可能なスイッチであり得ることも注目される。
【0046】
最後に、注目されるのは、
図12に示す本発明の第2の実施形態によれば、ブレスレット1は、相互に枢動連結された2つのストリップ104、106を有する中留ディプロイバックル102を備えることであり、2つのストリップ104、106は、中留102が開いている第1の展開位置と、ストリップ104、106を互いに折り重ねた、中留102の閉位置に相当する第2の位置と、の間で可動である。プッシュボタン64は、中留102が閉じているときに中留102の2つのストリップ104、106を互いに折り重ねた場所に位置するブレスレット1の領域の真上で、ブレスレット1の材料内に配置される。互いに折り重ねた2つのストリップ104、106は剛性面を提供し、これにより、プッシュボタンに付与される圧力に応じて、プッシュボタンに付与された圧力がブレスレットの対応する変形によって少なくとも部分的に相殺されることがないように十分な力覚を付与する支持面を提供する。
【0047】
当然のことながら、中留ディプロイバックルのストリップによって剛性支持面が提供される場合には、電気エネルギー源が剛性であることは必須ではない。本発明の範囲内では、電気エネルギー源は、ブレスレット内において、そのような電気エネルギー源の上にプッシュボタンが配置される場合にのみ必要となる。
【符号の説明】
【0048】
1 ブレスレット
2 第1のアーム
4 第1のプリント回路基板部分
6 第2のアーム
8 中間部
8a,8b アーチ部
10 時計ケース
12 第2のプリント回路基板部分
14 第3のプリント回路基板部分
16 ミドルケース
18 ケース裏蓋
20 インサート
22 剛性リング
24 時計ムーブメント
26a 時針
26b 分針
28 文字盤
30 クリスタル
34 マイクロコントローラ
36 加速度計
38 磁気センサ
40 剛性の電気エネルギー源
42 集積回路
44 クランプ
46 接続スタッド
48 ホーン
50 案内要素
52 孔
54 ピン
56 収容部
58 圧力センサ
60 拡径部
62 シールガスケット
64 プッシュボタン
66 ドーム
68 等間隔のアーム
70 第1のコンタクト
72 頂上部
74 第2のコンタクト
75 粘着シート
76 第1のオーバモールド層
78 スリーブ
80 第1のストランド
82 第2のストランド
84 接続部
86 開口
88 上バンド
90 下バンド
92 周縁
94 アーチ部
96 ノッチ
98 透明導光体
100 点光源
102 中留ディプロイバックル
104,106 ストリップ