特許第6766412号(P6766412)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6766412
(24)【登録日】2020年9月23日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】エレベータ装置の表示装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20201005BHJP
【FI】
   B66B3/00 L
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-72921(P2016-72921)
(22)【出願日】2016年3月31日
(65)【公開番号】特開2017-178613(P2017-178613A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2018年7月11日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】本田 美和子
(72)【発明者】
【氏名】中川 淳一
(72)【発明者】
【氏名】山東 由佳
【審査官】 今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−223075(JP,A)
【文献】 特開昭63−262377(JP,A)
【文献】 特開平07−069553(JP,A)
【文献】 特開2012−246115(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/028049(WO,A1)
【文献】 特開2013−151357(JP,A)
【文献】 特開平01−231785(JP,A)
【文献】 特開2008−143680(JP,A)
【文献】 中国実用新案第202744118(CN,U)
【文献】 英国特許出願公開第2520110(GB,A)
【文献】 特開2013−032132(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00 − 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
かごの積載量に応じて表示内容が変化する第1の表示部と、
唯一の第1のシンボルおよび唯一の第2のシンボルを含む第2の表示部とを備え、
前記第1の表示部は、前記かごの乗車率に関するレベルを表示する複数のレベル表示部を含み、
前記第1のシンボルおよび前記第2のシンボルは、アイコンにより構成され、
前記第1のシンボルは、前記第2のシンボルと対照することにより前記かごの積載量が少ないことを連想させることができるように構成され、
前記第2のシンボルは、前記第1のシンボルと対照することにより前記かごの積載量が多いことを連想させることができるように構成される
エレベータ装置の表示装置。
【請求項2】
前記第1のシンボルは、前記かごの積載量が少ないことを連想させることができるように相対的に少ない人数を表すシンボル、および、前記かごを表すシンボルを含み、
前記第2のシンボルは、前記かごの積載量が多いことを連想させることができるように相対的に多い人数を表すシンボル、および、前記かごを表すシンボルを含む
請求項1に記載のエレベータ装置の表示装置。
【請求項3】
前記第1のシンボルは、前記かごの積載量が少ないことを連想させることができるように人が前記かごに乗り込もうとしている様子を示すシンボルを含み、
前記第2のシンボルは、前記かごの積載量が多いことを連想させることができるように前記かごに乗車している人が存在している様子を示すシンボルを含む
請求項1に記載のエレベータ装置の表示装置。
【請求項4】
前記第1のシンボルは、前記かごの積載量が少ないことにより前記かごに乗り込むことが容易であることを連想させることができるシンボルを含み、
前記第2のシンボルは、前記かごの積載量が多いことにより前記かごに乗り込むことが困難であることを連想させることができるシンボルを含む
請求項1に記載のエレベータ装置の表示装置。
【請求項5】
前記第1のシンボルは、前記かごの積載量が最小レベルであることを連想させるシンボルを含み、
前記第2のシンボルは、前記かごの積載量が最大レベルであることを連想させるシンボルを含む
請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレベータ装置の表示装置。
【請求項6】
前記第1の表示部および前記第2の表示部は、前記第1のシンボル、前記第1の表示部、および、前記第2のシンボルの順に整列して配置されている
請求項5に記載のエレベータ装置の表示装置。
【請求項7】
前記第2の表示部は、前記かごの積載量が最大レベルであることが検出されたときにオンとなる最大レベル表示部、および、前記かごの積載量が最小レベルであることが検出されたときにオンとなる最小レベル表示部をさらに備える
請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレベータ装置の表示装置。
【請求項8】
前記第1の表示部および前記第2の表示部は、前記第1のシンボル、前記最小レベル表示部、前記第1の表示部、前記最大レベル表示部、および、前記第2のシンボルの順に整列して配置されている
請求項7に記載のエレベータ装置の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ装置の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータ装置として、搭乗予定者が待機する階において、かごの積載状態を搭乗予定者に案内する表示装置を備えるものが知られている。例えば特許文献1に記載の表示装置は、乗り場のドア周りに設けられる表示部、および、表示部の点灯状態を制御する制御部を備えている。表示部は、かごの定格積載量に対する現在の積載量の割合である乗車率を10段階で表示できるように、左端から右端に向かうにつれて段階的に高さが高くなる10個の棒状のランプを備えている。制御部は、かごに取り付けられている荷重センサにより検出されたかごの積載量に基づいて乗車率を算出し、乗車率が10%未満の場合には全てのランプを消灯し、乗車率が10%以上かつ20%未満の範囲に含まれる場合には最も高さが低いランプを点灯し、以降は乗車率が10%増加する毎に点灯するランプを1個ずつ増加させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−151357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上記表示装置において、ランプの点灯状態が乗車率を示すことを搭乗予定者が認識できるようにランプの周囲に言語による説明を記載することが考えられる。この方法によれば、様々な国籍の人がエレベータ装置を利用することが想定される場合、ランプに関する説明を多数の言語により記載する必要がある。このため、多数の文字がランプの周囲に記載され、搭乗予定者によっては記載された文字を読み取ることを煩わしく感じるおそれがある。なお、このような課題は、表示部が乗り場のドア周りに設けられる場合に限らず、表示部がかご内に設けられる場合にも同様に生じる。
【0005】
本発明の目的は、かごの積載量を正確かつ容易に認識させることができるエレベータ装置の表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に従うエレベータ装置の表示装置の一形態は、かごの積載量に応じて表示内容が変化する第1の表示部と、前記かごの積載量が少ないことを連想させることができる第1のシンボル、および、前記かごの積載量が多いことを連想させることができる第2のシンボルを含む第2の表示部とを備える。
【0007】
第1のシンボルおよび第2のシンボルは、かごの積載量に関して異なる量を連想させる対照的なシンボルであるため、これら2つのシンボルが、逆に第1のシンボルと第2のシンボルとの共通点、すなわち、かごの積載量に関する点を浮かび上がらせることとなる。このため、エレベータ装置の利用者は、第1の表示部および第2の表示部が何を表示する部分であるかを、文字ではなくシンボルにより直感的に認識できる。このため、第1の表示部および第2の表示部が積載量以外の事項を示していると誤認されるおそれが低い。このように、上記エレベータ装置の表示装置は、かごの積載量を正確かつ容易に認識させることができる。
【発明の効果】
【0008】
上記エレベータ装置の表示装置は、かごの積載量を正確かつ容易に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】乗り場における実施形態のエレベータ装置の正面図。
図2図1のエレベータ装置の表示装置の電気的構成に関するブロック図。
図3図1の操作盤および表示部の正面図。
図4】第1のシンボルが点灯した乗車率表示部の正面図。
図5】第1のレベル表示部が点灯した乗車率表示部の正面図。
図6】第2のシンボルが点灯した乗車率表示部の正面図。
図7】第2の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図8】第3の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図9】第4の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図10】第5の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図11】第6の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図12】第7の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図13】第8の実施形態の乗車率表示部の正面図。
図14】第9の実施形態の乗車率表示部の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
図1に示されるように、エレベータ装置100が設置された建築物200の各フロアには、エレベータ装置100のかご110への乗車を予定している人(以下では「搭乗予定者」)が待機するための乗り場210が設けられている。かご110が移動する昇降路(図示略)と乗り場210とを区画する建築物200の壁240には、昇降路と乗り場210とを繋げる開口220が設けられている。開口220には、開口220を開閉する乗降戸230が設けられている。壁240における開口220の側方の部分には、搭乗予定者により操作される操作盤300が設けられている。以上のように、エレベータ装置100は、かご110、乗降戸230、および、操作盤300を備えている。
【0011】
エレベータ装置100は、エレベータ装置100に関する様々な情報(以下では「エレベータ情報」)を表示するエレベータ装置の表示装置1(以下では「表示装置1」)、エレベータ装置100のかご110の積載量を検出する重量検出部400、および、エレベータ装置100の綱車(図示略)の回転量を検出する回転検出部500をさらに備えている。
【0012】
表示装置1は、エレベータ情報を表示する表示部2、および、エレベータ情報に応じて表示部2の点灯状態を制御する制御装置3を備えている。図2に示されるように、重量検出部400および回転検出部500は、制御装置3に検出信号を送信できるように制御装置3と電気的に接続されている。
【0013】
制御装置3は、エレベータ情報の一例として、かご110の定格積載量に対する現在の積載量の割合である乗車率、および、昇降路におけるかご110の位置であるかご位置を算出する。乗車率は重量検出部400の検出信号に基づいて算出される。かご位置は回転検出部500の検出信号に基づいて算出される。
【0014】
図3は、表示部2および操作盤300の正面図である。表示部2および操作盤300は上下に並べて壁240に設けられている。表示部2は、搭乗予定者が視認しやすいように操作盤300よりも上方に設けられている。
【0015】
操作盤300は、壁240に取り付けられているブラケット(図示略)に固定されたフェースプレート330、ならびに、フェースプレート330に形成された孔から突き出た上方呼び登録ボタン310および下方呼び登録ボタン320を備えている。上方呼び登録ボタン310は、上のフロアに移動する場合にかご110を呼ぶボタンである。下方呼び登録ボタン320は、下のフロアに移動する場合にかご110を呼ぶボタンである。
【0016】
表示部2は、壁240に取り付けられているブラケット(図示略)に固定された樹脂板10、かご位置に関する情報、および、かご110の進行方向に関する情報を表示するかご情報表示部20、ならびに、かご110の乗車率に関する情報を表示する乗車率表示部30を備えている。
【0017】
樹脂板10を構成する材料は半透明の樹脂材料である。樹脂板10の表面は着色されている。表面の色の一例はブルースモークである。樹脂板10には、第1の窓11および第2の窓12が形成されている。第1の窓11の形状は縦長の長方形である。第2の窓12は第1の窓11の下方に形成されている。第2の窓12の形状は横長の長方形である。
【0018】
かご情報表示部20は、第1の窓11に配置されたLEDドットマトリクス21を含む。LEDドットマトリクス21は、かご110の進行方向を示す矢印、および、かご110が着床している階、または、走行しているかご110の最も近い階を示す数字を表示する。
【0019】
乗車率表示部30は、第2の窓12に配置された光拡散シート40、ならびに、光拡散シート40の背面側に配置された複数のLEDランプ50(図2参照)を備えている。図2に示されるように複数のLEDランプ50は、第1のシンボルランプ51、第2のシンボルランプ52、第1のレベルランプ61、第2のレベルランプ62、第3のレベルランプ63、および、第4のレベルランプ64を含む。LEDドットマトリクス21および複数のLEDランプ50は、制御装置3と電気的に接続されている。
【0020】
第1のシンボルランプ51は第1の色を有する光を出力する。第1のレベルランプ61〜第4のレベルランプ64は第2の色を有する光を出力する。第2のシンボルランプ52は第3の色を有する光を出力する。一例では、第1の色は緑色であり、第2の色は黄色であり、第3の色は赤色である。
【0021】
光拡散シート40は乳白色の樹脂シートである。図3に示されるように、光拡散シート40の表面には、複数のLEDランプ50(図2参照)の少なくとも1つから出力された光を吸収する遮光層40Aが設けられている。遮光層40Aは、黒色塗料の層であり、光拡散シート40のうちの各表示部70、80を除いた部分の全部に設けられている。各表示部70、80は、複数のLEDランプ50のうちの対応するLEDランプの光を乗り場210側に透過させる。
【0022】
第1の表示部70は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する第1のレベル表示部71〜第4のレベル表示部74を含む。第2の表示部80は、かご110の積載量が少ないことを搭乗予定者に連想させることができる第1のシンボル81、および、かご110の積載量が多いことを搭乗予定者に連想させることができる第2のシンボル82を含む。各レベル表示部71〜74および各シンボル81、82は、左右方向において第1のシンボル81、第1のレベル表示部71、第2のレベル表示部72、第3のレベル表示部73、第4のレベル表示部74、および、第2のシンボル82の順に整列している。
【0023】
各レベル表示部71〜74は縦長の長方形である。各レベル表示部71〜74および各シンボル81、82は、対応する各レベルランプ61〜64および各シンボルランプ51、52の光を乗り場210側に透過させることができるように各レベルランプ61〜64および各シンボルランプ51、52に対して乗り場210側に設けられている。
【0024】
各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82の点灯状態は、対応する各レベルランプ61〜64、第1のシンボルランプ51、および、第2のシンボルランプ52の点灯状態に応じて点灯した状態または消灯した状態を取る。
【0025】
各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82が点灯した状態とは、各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82のそれぞれに対応する各レベルランプ61〜64、第1のシンボルランプ51、および、第2のシンボルランプ52が点灯し、各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82がその光を透過している状態である。
【0026】
各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82が消灯している状態とは、各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82のそれぞれに対応する各レベルランプ61〜64、第1のシンボルランプ51、および、第2のシンボルランプ52が消灯し、各レベル表示部71〜74、第1のシンボル81、および、第2のシンボル82が各レベルランプ61〜64、第1のシンボルランプ51、および、第2のシンボルランプ52の光を透過していない状態である。
【0027】
第1のシンボル81は、人が搭乗していないかごを連想させる第1の部分81A、および、第1の部分81Aに示されるかごが上下方向に移動することを連想させる第2の部分81Bを含む。第2のシンボル82は、多数の人がかごに搭乗していることを連想させる第1の部分82A、および、第1の部分82Aに示されるかごが上下方向に移動することを連想させる第2の部分82Bを含む。なお、本実施形態では、乗車率表示部30を光拡散シート40、および、複数のLEDランプ50として構成したが、光拡散シート40および複数のLEDランプ50に代えて、乗車率表示部30を液晶ディスプレイにより構成することもできる。
【0028】
図4図6を参照して、表示装置1の動作について説明する。なお、図4図6において、第1の表示部70および第2の表示部80のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0029】
制御装置3は、エレベータ装置100の電源が投入されているとき、重量検出部400の検出信号に基づいてかご110の乗車率を算出し、算出した乗車率に基づいて複数のLEDランプ50の点灯状態を制御する。
【0030】
かご110の乗車率が0%以上かつ10%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの第1のシンボルランプ51だけが点灯され、図4に示されるように第1のシンボル81だけが点灯する。
【0031】
かご110の乗車率が10%以上かつ30%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの第1のレベルランプ61が点灯され、図5に示されるように第1のレベル表示部71だけが点灯する。
【0032】
かご110の乗車率が30%以上かつ50%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの各レベルランプ61、62が点灯され、各レベル表示部71、72が点灯する。
【0033】
かご110の乗車率が50%以上かつ70%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの各レベルランプ61〜63が点灯され、各レベル表示部71〜73が点灯する。
【0034】
かご110の乗車率が70%以上かつ90%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの各レベルランプ61〜64が点灯され、各レベル表示部71〜74が点灯する。
【0035】
かご110の乗車率が90%以上の場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの第2のシンボルランプ52だけが点灯され、図6に示されるように第2のシンボル82だけが点灯する。
【0036】
表示装置1により得られる作用および効果について説明する。
(1)かご110の積載量に関して異なる量を連想させる2つのシンボル81、82が設けられているため、このような対照的な2つのシンボル81、82が、逆に第1のシンボル81と第2のシンボル82との共通点、すなわち、かご110の積載量に関する点を浮かび上がらせることとなる。このため、エレベータ装置100の利用者は、第1の表示部70および第2の表示部80が何を表示する部分であるかを直感的に認識できる。このように、表示装置1は、エレベータ装置100の利用者にかご110の積載量を正確かつ容易に認識させることができる。
【0037】
(2)左右方向に整列して配置されている第1の表示部70および第2の表示部80のうちの第1のシンボル81が一方の端に配置され、第2のシンボル82が他方の端に配置されている。このため、第1のシンボル81が点灯している状態のときに乗車率が最小レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。また、第2のシンボル82が点灯している状態のときに乗車率が最大レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。
【0038】
(3)第1の表示部70および第2の表示部80のうちの両端に配置されている第2の表示部80のみがシンボルであるため、第1のシンボル81が点灯している状態のときに乗車率が最小レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。また、第2のシンボル82が点灯している状態のときに乗車率が最大レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。なお、上記(1)〜(3)に記載の作用および効果は、表示装置1がかご110内に設けられる場合であっても同様に生じる。
【0039】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の表示装置1は、第1の実施形態の第1の表示部70(図3参照)に代えて、図7に示される第1の表示部270を備えている。なお、以下の説明では第1の実施形態および第2の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図7において、第1の表示部270および第2の表示部80のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0040】
第1の表示部270は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する第1のレベル表示部271〜第4のレベル表示部274を含む。
各レベル表示部271〜274および各シンボル81、82は、左右方向において第1のシンボル81、第1のレベル表示部271、第2のレベル表示部272、第3のレベル表示部273、第4のレベル表示部274、および、第2のシンボル82の順に整列している。
【0041】
第1のレベル表示部271は、人が搭乗していないかごを連想させる第1の部分271A、および、第1の部分271Aに示されるかごが上下方向に移動することを連想させる第2の部分271Bを含む。
【0042】
各レベル表示部272〜274の形状は円である。第2のレベル表示部272〜第4のレベル表示部274の順に円の直径が大きい。
本実施形態の表示装置1の動作について説明する。
【0043】
かご110の乗車率が0%以上かつ10%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの第1のシンボルランプ51だけが点灯され、第1のシンボル81だけが点灯する。
【0044】
かご110の乗車率が10%以上かつ30%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの第1のレベルランプ61だけが点灯され、第1のレベル表示部271だけが点灯する。
【0045】
かご110の乗車率が30%以上かつ50%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの各レベルランプ61、62が点灯され、各レベル表示部271、272が点灯する。
【0046】
かご110の乗車率が50%以上かつ70%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの各レベルランプ61〜63が点灯され、各レベル表示部271〜273が点灯する。
【0047】
かご110の乗車率が70%以上かつ90%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの各レベルランプ61〜64が点灯され、図7に示されるように、各レベル表示部271〜274が点灯する。
【0048】
かご110の乗車率が90%以上の場合、制御装置3により複数のLEDランプ50のうちの第2のシンボルランプ52だけが点灯され、第2のシンボル82だけが点灯する。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)および(2)に準じた作用および効果が得られる。
【0049】
(第3の実施形態)
第3の実施形態の表示装置1は、第1の実施形態の第1の表示部70および第2の表示部80(図3参照)に代えて、図8に示される第1の表示部370および第2の表示部380を備えている。なお、以下の説明では、第1の実施形態および第3の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図8において、第1の表示部370および第2の表示部380のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0050】
第1の表示部370は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する第1のレベル表示部371〜第4のレベル表示部374を含む。第2の表示部380は、かご110の積載量が少ないことを搭乗予定者に連想させることができる第1のシンボル381、および、かご110の積載量が多いことを搭乗予定者に連想させることができる第2のシンボル382を含む。各レベル表示部371〜374および各シンボル381、382は、左右方向において第1のシンボル381、第1のレベル表示部371、第2のレベル表示部372、第3のレベル表示部373、第4のレベル表示部374、および、第2のシンボル382の順に整列している。
【0051】
各レベル表示部371〜374の形状は円である。第1のレベル表示部371〜第4のレベル表示部374の順に円の直径が大きい。
第1のシンボル381は、かごに搭乗しようとしている人を連想させる第1の部分381A、および、無人のかごを連想させる第2の部分381Bを含む。第2のシンボル382は、かごに搭乗している人を連想させる第1の部分382A、および、かごを連想させる第2の部分382Bを含む。なお、本実施形態の表示装置1の動作は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)〜(3)に準じた作用および効果が得られる。
【0052】
(第4の実施形態)
第4の実施形態の表示装置1は、第3の実施形態の第2の表示部380(図8参照)に代えて、図9に示される第2の表示部480を備えている。なお、以下の説明では、第3の実施形態および第4の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図9において、第1の表示部370および第2の表示部480のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0053】
第2の表示部480は、かご110の積載量が少ないことによりかご110に乗り込むことが容易であることを連想させることができる第1のシンボル481、および、かご110の積載量が多いことによりかご110に乗り込むことが困難であることを連想させることができる第2のシンボル482を含む。
【0054】
第1のシンボル481は、開口しているかごを連想させる第1の部分481A、および、第1の部分481Aの開口部分の側方に設けられ、右向きの矢印を示す第2の部分481Bを含む。
【0055】
第2のシンボル482は、閉鎖しているかごを連想させる第1の部分482Aを含む。なお、本実施形態の表示装置1の動作は、第3の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)〜(3)に準じた作用および効果が得られる。
【0056】
(第5の実施形態)
第5の実施形態の表示装置1は、第1の実施形態の第1の表示部70および第2の表示部80(図3参照)に代えて、図10に示される第1の表示部570および第2の表示部580を備えている。なお、以下の説明では、第1の実施形態および第5の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図10において、第1の表示部570および第2の表示部580のうちの白抜きで表現された表示部は、点灯した状態を示している。
【0057】
第1の表示部570は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する各レベル表示部571〜576を含む。第2の表示部580は、かご110の積載量が少ないことを搭乗予定者に連想させることができる第1のシンボル581、および、かご110の積載量が多いことを搭乗予定者に連想させることができる第2のシンボル582を含む。第1の表示部570の背面、および、第2の表示部580の背面には、各レベル表示部571〜576、および、各シンボル581、582を点灯させる複数のLEDランプ(図示略)が設けられている。
【0058】
各レベル表示部571〜576は、円が扇状に6等分された形状であり、時計回りに第1のレベル表示部571、第2のレベル表示部572、第3のレベル表示部573、第4のレベル表示部574、第5のレベル表示部575、および、第6のレベル表示部576の順に整列している。第1のシンボル581は、第1のレベル表示部571の上方に設けられている。第2のシンボル582は、第6のレベル表示部576の上方に設けられている。
【0059】
第1のシンボル581は、かごを連想させる第1の部分581A、および、かごにわずか1人しか搭乗していないことを連想させる第2の部分581Bを含む。第2のシンボル582は、かごを連想させる第1の部分582A、および、かごに3人も搭乗してかごが一杯であることを連想させる第2の部分582Bを含む。
【0060】
本実施形態の表示装置1の動作について説明する。
制御装置3は、エレベータ装置100の電源が投入されているとき、第1のシンボル581および第2のシンボル582に対応するLEDランプを常に点灯させている。制御装置3は、重量検出部400の検出信号に基づいてかご110の乗車率を算出し、算出した乗車率に基づいて各レベル表示部571〜576に対応するLEDランプの点灯状態を制御する。
【0061】
かご110の乗車率が0%以上かつ10%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの第1のレベル表示部571に対応するLEDランプが点灯される。
【0062】
かご110の乗車率が10%以上かつ30%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部571、572に対応するLEDランプが点灯される。
【0063】
かご110の乗車率が30%以上かつ50%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部571〜573に対応するLEDランプが点灯される。
【0064】
かご110の乗車率が50%以上かつ70%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部571〜574に対応するLEDランプが点灯される。
【0065】
かご110の乗車率が70%以上かつ90%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部571〜575に対応するLEDランプが点灯される。
【0066】
かご110の乗車率が90%以上の場合、図10に示されるように、制御装置3により複数のLEDランプのうちの全部が点灯される。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)に準じた作用および効果が得られる。
【0067】
(第6の実施形態)
第6の実施形態の表示装置1は、第5の実施形態の第1の表示部570(図10参照)に代えて、図11に示される第1の表示部670を備えている。なお、以下の説明では、第5の実施形態および第6の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図11において、第1の表示部670および第2の表示部580のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示している。
【0068】
第1の表示部670は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する各レベル表示部671〜676を含む。
各レベル表示部671〜673は、長方形が3等分された形状であり、左右方向において、第1のレベル表示部671、第2のレベル表示部672、および、第3のレベル表示部673の順に整列している。各レベル表示部674〜676は、長方形が3等分された形状であり、左右方向において、第4のレベル表示部674、第5のレベル表示部675、および、第6のレベル表示部676の順に整列している。各レベル表示部674〜676は、各レベル表示部671〜673の下方に設けられている。
【0069】
第1のシンボル581は、第1のレベル表示部671の左上に設けられている。第2のシンボル582は、第6のレベル表示部676の右下に設けられている。なお、本実施形態の表示装置1の動作は、第5の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)に準じた作用および効果が得られる。
【0070】
(第7の実施形態)
第7の実施形態の表示装置1は、第5の実施形態の第1の表示部570および第2の表示部580(図10参照)に代えて、図12に示される第1の表示部770および第2の表示部780を備えている。なお、以下の説明では、第5の実施形態および第7の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図12において、第1の表示部770および第2の表示部780のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0071】
第1の表示部770は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する各レベル表示部771〜774を含む。
第2の表示部780は、最小レベル表示部780A、最大レベル表示部780B、第1のシンボル781、および、第2のシンボル782を含む。
【0072】
最小レベル表示部780Aは、かご110の乗車率が最小レベルであることが検出されたときにオンとなる。最大レベル表示部780Bは、かご110の乗車率が最大レベルであることが検出されたときにオンとなる。
【0073】
第1のシンボル781は、かごを連想させる第1の部分781A、および、かごにわずか1人しか搭乗していないことを連想させる第2の部分781Bを含む。第2のシンボル782は、かごを連想させる第1の部分782A、および、かごに3人も搭乗してかごが一杯であることを連想させる第2の部分782Bを含む。
【0074】
最小レベル表示部780A、最大レベル表示部780B、各レベル表示部771〜774、および、各シンボル781、782は、左右方向において第1のシンボル781、最小レベル表示部780A、第1のレベル表示部771、第2のレベル表示部772、第3のレベル表示部773、第4のレベル表示部774、最大レベル表示部780B、および、第2のシンボル782の順に整列している。最小レベル表示部780A、最大レベル表示部780B、および、各レベル表示部771〜774は縦長の長方形である。
【0075】
第1の表示部770、および、第2の表示部780の背面には、最小レベル表示部780A、最大レベル表示部780B、各レベル表示部771〜774、および、各シンボル781、782を点灯させる複数のLEDランプ(図示略)が設けられている。最小レベル表示部780Aに対応するLEDランプは、第1の色を有する光を出力する。各レベル表示部771〜774に対応するLEDランプは、第2の色を有する光を出力する。最大レベル表示部780Bに対応するLEDランプは、第3の色を有する光を出力する。各シンボル781、782に対応するLEDランプは、第2の色を有する光を出力する。一例では、第1の色は緑色であり、第2の色は黄色であり、第3の色は赤色である。
【0076】
本実施形態の表示装置1の動作について説明する。
制御装置3は、エレベータ装置100の電源が投入されているとき、第1のシンボル781および第2のシンボル782に対応するLEDランプを常に点灯させている。制御装置3は、重量検出部400の検出信号に基づいてかご110の乗車率を算出し、算出した乗車率に基づいて最小レベル表示部780A、最大レベル表示部780B、および、各レベル表示部771〜774に対応するLEDランプの点灯状態を制御する。
【0077】
かご110の乗車率が0%以上かつ10%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの最小レベル表示部780Aに対応するLEDランプが点灯される。
【0078】
かご110の乗車率が10%以上かつ30%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの第1のレベル表示部771に対応するLEDランプが点灯される。
【0079】
かご110の乗車率が30%以上かつ50%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部771、772に対応するLEDランプが点灯される。
【0080】
かご110の乗車率が50%以上かつ70%未満の範囲に含まれる場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部771〜773に対応するLEDランプが点灯される。
【0081】
かご110の乗車率が70%以上かつ90%未満の範囲に含まれる場合、図12に示されるように、制御装置3により複数のLEDランプのうちの各レベル表示部771〜774に対応するLEDランプが点灯される。
【0082】
かご110の乗車率が90%以上の場合、制御装置3により複数のLEDランプのうちの最大レベル表示部780Bに対応するLEDランプが点灯される。
本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)に準じた作用および効果に加えて、以下の作用および効果が得られる。
【0083】
(4)点灯した状態および消灯した状態をとる最小レベル表示部780A、最大レベル表示部780B、および、各レベル表示部771〜774のうちの、一方の端に配置されている最小レベル表示部780Aの隣に第1のシンボル781が配置されている。このため、最小レベル表示部780Aが点灯している状態のときに乗車率が最小レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。また、最大レベル表示部780Bの隣に第2のシンボル782が配置されているため、最大レベル表示部780Bが点灯している状態のときに乗車率が最大レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。
【0084】
(5)最小レベル表示部780Aは、各レベル表示部771〜772と異なる色で点灯するため、最小レベル表示部780Aが点灯している状態のときに乗車率が最小レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。
【0085】
(6)最大レベル表示部780Bは、各レベル表示部771〜772と異なる色で点灯するため、最大レベル表示部780Bが点灯している状態のときに乗車率が最大レベルであることをエレベータ装置100の利用者に連想させやすい。なお、上記(4)〜(6)に記載の作用および効果は、表示装置1がかご110内に設けられる場合であっても同様に生じる。
【0086】
(第8の実施形態)
第8の実施形態の表示装置1は、第7の実施形態の第1の表示部770および第2の表示部780(図12参照)に代えて、図13に示される第1の表示部870および第2の表示部880を備えている。なお、以下の説明では、第7の実施形態および第8の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図13において、第1の表示部870および第2の表示部880のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0087】
第1の表示部870は、かご110の乗車率に関するレベルを表示する各レベル表示部871〜874を含む。
第2の表示部880は、かご110の乗車率が最小レベルであることが検出されたときにオンとなる最小レベル表示部880A、および、かご110の乗車率が最大レベルであることが検出されたときにオンとなる最大レベル表示部880Bを含む。
【0088】
最小レベル表示部880A、最大レベル表示部880B、各レベル表示部871〜874、および、各シンボル781、782は、左右方向において第1のシンボル781、最小レベル表示部880A、第1のレベル表示部871、第2のレベル表示部872、第3のレベル表示部873、第4のレベル表示部874、最大レベル表示部880B、および、第2のシンボル782の順に整列している。最小レベル表示部880A、最大レベル表示部880B、および、各レベル表示部871〜874の形状は長方形である。最小レベル表示部880A、第1のレベル表示部871〜第4のレベル表示部874、および、最大レベル表示部880Bの順に長方形の高さの寸法が大きい。
【0089】
第1の表示部870、および、第2の表示部880の背面には、最小レベル表示部880A、最大レベル表示部880B、および、各レベル表示部871〜874を点灯させる複数のLEDランプ(図示略)が設けられている。最小レベル表示部880Aに対応するLEDランプは、第1の色を有する光を出力する。各レベル表示部871〜874に対応するLEDランプは、第2の色を有する光を出力する。最大レベル表示部880Bに対応するLEDランプは、第3の色を有する光を出力する。一例では、第1の色は緑色であり、第2の色は黄色であり、第3の色は赤色である。なお、本実施形態の表示装置1の動作は、第7の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)、および、(4)〜(6)に準じた作用および効果が得られる。
【0090】
(第9の実施形態)
第9の実施形態の表示装置1は、第7の実施形態の第1の表示部770(図12参照)に代えて、図14に示される第1の表示部970を備えている。なお、以下の説明では、第7の実施形態および第9の実施形態に共通する事項に関する説明を省略している。また、図14において、第1の表示部970および第2の表示部780のうちの白抜きで表現された表示部は点灯した状態を示し、ドットが付された表示部は消灯した状態を示している。
【0091】
第1の表示部970の各レベル表示部971〜974の形状は円である。第1のレベル表示部971〜第4のレベル表示部974の順に円の直径が大きい。第1の表示部970の背面には、各レベル表示部971〜974を点灯させる複数のLEDランプ(図示略)が設けられている。各レベル表示部971〜974に対応するLEDランプは、黄色の光を出力する。なお、本実施形態の表示装置1の動作は、第7の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態の表示装置1によれば、上記(1)、および、(4)〜(6)に準じた作用および効果が得られる。
【0092】
なお、上記各実施形態に関する説明は、本発明に従うエレベータ装置の表示装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うエレベータ装置の表示装置は各実施形態とは異なる種々の形態を取り得る。
【符号の説明】
【0093】
70、270、370、570、670、770、970:第1の表示部
780A、880A :最小レベル表示部
780B、880B :最大レベル表示部
80、380、480、580、780、880 :第2の表示部
81、381、481、581、781 :第1のシンボル
82、382、482、582、782 :第2のシンボル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
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