(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記チューブは、前記温風供給口から遠い側に形成された端部開口を有し、前記温風供給口から遠い側が前記布団の端部よりも中央寄りに配置された請求項8に記載の布団乾燥機。
前記チューブは、前記温風供給口が設けられた風路の幅が前記温風供給口から遠い側の風路の幅よりも広くなるように形成された請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の布団乾燥機。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】この発明の実施の形態1における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
【
図2】この発明の実施の形態1における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
【
図3】この発明の実施の形態1における布団乾燥機の要部を横方から見た際の縦断面図である。
【
図4】この発明の実施の形態1における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
【
図5】この発明の実施の形態1における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【
図6】この発明の実施の形態2における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
【
図7】この発明の実施の形態2における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
【
図8】この発明の実施の形態2における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
【
図9】この発明の実施の形態2における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【
図10】この発明の実施の形態3における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
【
図11】この発明の実施の形態3における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
【
図12】この発明の実施の形態3における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
【
図13】この発明の実施の形態3における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【
図14】この発明の実施の形態3におけるチューブの縫製構成を示す平面図である。
【
図15】この発明の実施の形態4における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
【
図16】この発明の実施の形態4における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
【
図17】この発明の実施の形態4における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
【
図18】この発明の実施の形態4における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【
図19】この発明の実施の形態4における布団乾燥機のチューブによる乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
【
図20】この発明の実施の形態4における布団乾燥機のチューブによる乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【
図21】この発明の実施の形態5における布団乾燥機の外包シートの斜視図である。
【
図22】この発明の実施の形態5における布団乾燥機の外包シートが敷き布団を包んだ状態を示す斜視図である。
【
図23】この発明の実施の形態6における布団乾燥機の外包シートの斜視図である。
【
図24】この発明の実施の形態6における布団乾燥機の外包シートが敷き布団を包んだ状態を示す斜視図である。
【
図25】この発明の実施の形態7における布団乾燥機の外包シートの斜視図である。
【
図26】この発明の実施の形態7における布団乾燥機の外包シートが敷き布団を包んだ状態を示す斜視図である。
【
図27】この発明の実施の形態7における布団乾燥機の外包シートの横方向の端部が上側に折り畳まれた状態を示す斜視図である。
【
図28】この発明の実施の形態7における布団乾燥機の簡易装着方法による乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
【
図29】この発明の実施の形態7における布団乾燥機の簡易装着方法による乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化又は省略化される。
【0011】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
図2はこの発明の実施の形態1における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
【0012】
図1と
図2とに示すように、敷き布団Uは、長方形状に形成される。敷き布団Uの長手方向は、縦方向と定義される。敷き布団Uの短手方向は、横方向と定義される。
【0013】
布団乾燥機は、本体1とホース2と布団乾燥マット3とを備える。
【0014】
本体1は、送風ファン4と加熱ヒーター5とを備える。ホース2は、中空状に形成される。ホース2の一側は、本体1に接続される。布団乾燥マット3は、チューブ6と外包シート7とを備える。
【0015】
例えば、チューブ6は、敷き布団Uとほぼ同じ大きさに形成される。例えば、チューブ6は、敷き布団Uよりも若干小さく形成される。チューブ6は、非通気性の生地で角環状に形成される。例えば、チューブ6は、ポリエステル繊維生地で角環状に縫製される。
【0016】
例えば、チューブ6は、温風供給口8と第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14とを備える。
【0017】
例えば、温風供給口8は、チューブ6の短辺の一端部に形成される。第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14とは、チューブ6における温風供給口8の側の長辺を除く3辺のいずれかに設けられる。
【0018】
例えば、第1内側開口9の幅寸法は、150[mm]である。例えば、第2内側開口10の幅寸法は、150[mm]である。例えば、第3内側開口11の幅寸法は、100[mm]である。例えば、第4内側開口12の幅寸法は、100[mm]である。例えば、第5内側開口13の幅寸法は、100[mm]である。例えば、第6内側開口14の幅寸法は、70[mm]である。
【0019】
外包シート7は、長方形状に形成される。外包シート7の要部は、非通気性の生地で形成される。例えば、外包シート7の要部は、ポリエステル繊維生地で形成される。
【0020】
外包シート7は、袋状部15と下部開口16とホース接続用開口17と通気部18とを備える。
【0021】
袋状部15は、外包シート7の外周部に形成される。下部開口16は、外包シート7の下方の中央部に形成される。下部開口16は、外包シート7の外形よりも小さい寸法で形成される。ホース接続用開口17は、外包シート7の短辺の一端部に形成される。通気部18は、外包シート7の上方の中央部に形成される。通気部18は、通気性の生地で形成される。例えば、通気部18は、ポリエステル繊維生地で形成される。例えば、通気部18の縦寸法は、700[mm]である。例えば、通気部18の横寸法は、横500[mm]である。
【0022】
次に、
図3を用いて、ホース2の他側と布団乾燥マット3との接続を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における布団乾燥機の要部を横方から見た際の縦断面図である。
【0023】
図3に示すように、第1面状ファスナー19は、温風供給口8の端部の内周面の一側に設けられる。例えば、第1面状ファスナー19は、温風供給口8の端部の内周面の上側に縫着される。第2面状ファスナー20は、温風供給口8の端部の内周面の他側に設けられる。例えば、第2面状ファスナー20は、温風供給口8の端部の内周面の下側に縫着される。
【0024】
例えば、第3面状ファスナー21は、温風供給口8の外周面に縫着される。例えば、第4面状ファスナー22は、ホース接続用開口17の端部の内周面に縫着される。
【0025】
ホース2の他側が温風供給口8に差し込まれた状態において、第1面状ファスナー19と第2面状
ファスナー20とは、温風供給口8の外側において密着する。その結果、ホース2の他側と温風供給口8との間の隙間が塞がれる。
【0026】
温風供給口8がホース接続用開口17に差し込まれた状態において、第3面状ファスナー21と第4面状ファスナー22とは、密着する。その結果、温風供給口8とホース接続用開口17との間の隙間が塞がれる。この際、温風供給口8は、ホース接続用開口17よりも外包シート7の外側に突き出した状態で外包シート7に固定される。
【0027】
次に、
図4と
図5とを用いて、布団乾燥運転が行われる際の手順を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
図5はこの発明の実施の形態1における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
【0028】
まず、チューブ6と外包シート7が一体化される。その結果、布団乾燥マット3が形成される。その後、布団乾燥マット3が敷き布団Uの表面に置かれる。その後、敷き布団Uの端部が持ち上げられる。その後、敷き布団Uの端部が下部開口16から外包シート7の端部まで挿入される。その結果、外包シート7は、チューブ6と敷き布団の表面から裏面の端部までを覆う。その後、外包シート7が掛け布団Tで覆われる。その後、ホース2の他側が温風供給口8に差し込まれる。その後、第1面状ファスナー19と第2面状ファスナー20とが密着される。
【0029】
その後、本体1の運転が開始される。この際、送風ファン4は、気流を発生させる。加熱ヒーター5は、当該気流を加熱する。その結果、温風が発生する。当該温風は、ホース2の内部を通過する。当該温風は、温風供給口8に到達する。当該温風は、チューブ6の内部を温風供給口8から縦方向と横方向とに流れる。この際、チューブ6は、断面が楕円状となるように膨らむ。その結果、チューブ6において、角環状の風路が形成される。
【0030】
この際、温風は、敷き布団Uの端部の表面と熱伝導による熱交換を行いながらチューブ6の内部を進む。敷き布団Uの端部の表面は、当該熱交換により温められる。
【0031】
温風は、第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14とから敷き布団Uの表面の中央側へ送出される。当該温風は、チューブ6の内側において敷き布団Uの表面を温めながら外包シート7を膨らませる。その結果、空間Sが敷き布団Uと掛け布団Tとの間に形成される。
【0032】
空間Sの内部において、温風は、敷き布団Uの表面の全体を温める。当該温風は、敷き布団Uを通過して外包シート7の下部開口16から外部に拡散する。この際、敷き布団Uは、温風により温められる。
【0033】
空間Sの内部において、温風は、外包シート7の通気部18から送出される。当該温風は、外包シート7と掛け布団Tとの隙間と掛け布団Tの内部とを通過して外部に拡散する。この際、掛け布団Tは、外包シート7の通気部18から通過する温風と外包シート7との隙間を通る温風の熱伝達と外包シート7に密着する部分からの熱伝導とにより温められる。
【0034】
以上で説明した実施の形態1によれば、外包シート7の要部は、非通気性の生地で形成される。外包シート7は、チューブ6の上方からチューブ6と敷き布団Uの裏面の端部までを覆う。ホース接続用開口17の内周面は、温風供給口8の外周面に密着する。このため、布団乾燥運転前の準備作業を容易に行うことができるだけでなく、布団乾燥性能を高めることができる。
【0035】
具体的には、外包シート7は、敷き布団Uの端部から温風を漏らさない。さらに、外包シート7は、ホース接続用開口17からも温風を漏らさない。このため、敷き布団Uの乾燥性能を高めることができる。その結果、敷き布団Uの端部を含めた全体を効率よく均一に温めることにより敷き布団Uを効率よく均一に乾燥させることができる。
【0036】
また、温風は、敷き布団Uを温めた後に通気部18から外部に送出される。このため、掛け布団Tも効率よく温めて乾燥させることができる。
【0037】
また、第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14とにより、温風の速度が高まる。このため、敷き布団Uの中央側の内部への熱伝達効率を高めることができる。
【0038】
また、第1内側開口9と第2内側開口10との幅は、第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14との幅よりも広い。その結果、第1内側開口9と第2内側開口10との面積は、第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14との面積よりも広くなる。したがって、敷き布団Uの縦方向への温風の流れが強くなる。このため、敷き布団Uの表面への熱伝達効率を高めることができる。
【0039】
また、温風供給口8は、ホース接続用開口17よりも外側に突き出す。このため、ホース2の接続作業を容易に行うことができる。
【0040】
また、第1面状ファスナー19と第2面状ファスナー20とは、温風供給口8の外側において密着する。このため、温風がホース2と温風供給口8との間から漏れることを簡単な縫製および組立で防止できる。
【0041】
また、第3面状ファスナー21と第4面状ファスナー22とは、密着する。このため、温風が温風供給口8とホース接続用開口17から漏れることを簡単な縫製および組立で防止できる。
【0042】
なお、敷き布団Uの端部の側においては、外気への熱の放出が大きい。このため、敷き布団Uの端部の側の温度は低くなりやすい。これに対し、布団乾燥マット3において、チューブ6は、高温の温風の熱を敷き布団Uの端部の側に最初に伝える。このため、敷き布団Uの端部の側の温度が低くなることを抑制できる。
【0043】
この際、温風の温度は、温風供給口8から離れるほど下がる。このため、温風供給口8から離れた側において、チューブ6からの熱伝導による温度上昇効果は低くなる。これに対し、第1内側開口9と第2内側開口10との幅は大きい。このため、温風供給口8から離れた側の温度を高めることができる。
【0044】
また、第6内側開口14は、温風供給口8に最も近接している。このため、温風が送出しやすい。これに対し、第6内側開口14の幅は、他の内側開口の幅よりも狭い。このため、第6内側開口14から送出される風量を抑制することができる。その結果、他の内側開口からの風量の低下を抑制することができる。
【0045】
また、温風の風量が0.5〜1.0[m
3/min]の範囲で使用される布団乾燥機の場合、各内側開口から送出される温風の風速が20〜50[m/sec]の範囲内となるよう各内側開口の開口幅を設定すればよい。この場合、敷き布団Uへの熱伝達効率を高くすることができる。
【0046】
また、温風供給口8から第1内側開口9までの間の内側には、開口が設けられない。このため、敷き布団Uの横方向に強い温風が流れることを防止できる。その結果、縦方向の温風の流れが妨げられることを防止できる。
【0047】
なお、下部開口16から拡散する温風の量は、敷き布団Uの内部の密度、敷き布団Uと床面との隙間の大きさ、通気部18の通気抵抗(通気率と面積)に影響される。このため、敷き布団Uの下に隙間を確保するマットを敷いたり、通気部18の通気抵抗と敷き布団Uの側の通過量とのバランスを調整したりすることにより、敷き布団Uへの温風の通過量を多くすることができる。
【0048】
また、外包シート7において、掛け布団Tで覆いきれない部分は、外部に露出する。このため、外包シート7と外部の空気との間の熱伝達により、熱のロスが生じる。これに対し、外包シート7において、外部に露出する部分は、非通気生地で形成される。このため、温風が直接外部に抜けることを防止できる。その結果、熱のロスを抑制することができる。また、外包シート7において、布団またはマットを追加して外部に露出する部分を覆ってもよい。この場合も、熱のロスを抑制することができる。
【0049】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
図7はこの発明の実施の形態2における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
図8はこの発明の実施の形態2における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
図9はこの発明の実施の形態2における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0050】
実施の形態2のチューブ6において、温風供給口8の側の短辺と両長辺とは、2列の並進風路を形成する。実施の形態2において、チューブ6は、第1外側開口23と第2外側開口24と第3外側開口25と第4外側開口26とを備える。第1外側開口23と第2外側開口24と第3外側開口25と第4外側開口26とは、チューブ6の四隅の外側に形成される。例えば、第1外側開口23の幅と第2外側開口24の幅と第3外側開口25の幅と第4外側開口26の幅とは、50[mm]である。
【0051】
以上で説明した実施の形態2によれば、チューブ6は、部分的に2列の並進風路を有する。このため、チューブ6において、敷き布団Uの端部に熱伝導する領域を広くすることができる。その結果、敷き布団Uの温度上昇効果を高めることができる。さらに、風路抵抗も小さくすることができる。このため、温風を流れやすくすることができる。その結果、敷き布団Uの温度上昇効果をさらに高めることができる。また、チューブ6の高さを低くすることにより、掛け布団Tを持ち上げる効果を高めることができる。
【0052】
また、第1外側開口23と第2外側開口24と第3外側開口25と第4外側開口26とは、チューブ6の四隅の外側に形成される。この際、温風は、敷き布団Uの四隅にも送出される。このため、敷き布団Uの四隅を効率よく温めることができる。その結果、敷き布団Uの温度上昇効果を全体的に高めることができる。
【0053】
また、温風供給口8から離れた側の短辺は、1列の風路となっている。この場合でも、開口幅の広い第1内側開口9と第2内側開口10から送出される温風による熱伝達効果は大きい、このため、温度上昇効果が他の部分よりも低くなることはない。
【0054】
なお、温風供給口8から離れた側の短辺に2列の並進風路を形成してもよい。敷き布団Uの温度上昇効果に大きな差は生じない。
【0055】
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
図11はこの発明の実施の形態3における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
図12はこの発明の実施の形態3における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
図13はこの発明の実施の形態3における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
図14はこの発明の実施の形態3におけるチューブの縫製構成を示す平面図である。なお、実施の形態1または実施の形態2の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0056】
実施の形態3において、布団乾燥機は、層間シート27を備える。例えば、層間シート27は、非通気性のポリエステル繊維生地で形成される。層間シート27は、チューブ6の内側の空間を上方から塞ぐ。その結果、外包シート7の内部空間は、下層空間S1と上層空間S2との2層に分けられる。
【0057】
層間シート27は、層間開口28を備える。層間開口28は、層間シート27の温風供給口8の側の短辺付近において温風供給口8の側とは反対側に形成される。例えば、層間開口28の幅は、150[mm]である。
【0058】
チューブ6において、第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14とは、層間シート27との境界部に形成される。
【0059】
図14に示すように、チューブ6は、角環状の風路の上面と層間シート27とを合わせた矩形状シート29と角環状シート30とが図中の破線部において縫着されることにより形成される。第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14とは、矩形状シート29と角環状シート30とが縫着されない部分により形成される。その結果、第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14を形成する際の縫製工程が簡素化される。
【0060】
温風は、第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14から送出される。当該温風は、下層空間S1の内部において対流する。その結果、敷き布団Uが温められる。当該温風は、層間開口28から上層空間S2に送出される。当該温風は、外包シート7を膨らませる。当該温風は、通気部18より送出される。
【0061】
以上で説明した実施の形態3によれば、層間シート27は、外包シート7の内部空間を下層空間S1と上層空間S2とに分ける。下層空間S1は、敷き布団Uに近接する狭い空間である。このため、温風の敷き布団Uへの熱伝達効果を高めることができる。また、外包シート7の外部に逃げる熱のロスを上層空間S2からのみに留めることができる。このため、下層空間S1の内部の温度を上層空間S2の内部の温度よりも高く保つことができる。その結果、敷き布団Uの温め効果を高めることができる。
【0062】
実施の形態4.
図15はこの発明の実施の形態4における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く斜視図である。
図16はこの発明の実施の形態4における布団乾燥機の布団乾燥運転時の掛け布団を除く分解斜視図である。
図17はこの発明の実施の形態4における布団乾燥機の乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
図18はこの発明の実施の形態4における布団乾燥機の乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。
図19はこの発明の実施の形態4における布団乾燥機のチューブによる乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
図20はこの発明の実施の形態4における布団乾燥機のチューブによる乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。なお、実施の形態1から実施の形態3のいずれかの部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0063】
実施の形態4の層間開口28の幅は、実施の形態3の層間開口28の幅と異なる。例えば、層間開口28の幅は、200[mm]である。層間開口28は、図示しないファスナーにより開閉自在に設けられる。
【0064】
チューブ6の長辺は、外包シート7の長辺よりも短い。チューブ6は、端部開口31を備える。端部開口31は、チューブ6の温風供給口8とは反対側の短辺の外側に形成される。例えば、端部開口31の幅は、150[mm]である。端部開口31は、図示しないファスナーにより開閉自在に設けられる。
【0065】
図16に示すように、チューブ6は、第1着脱用面状ファスナー32と第2着脱用面状ファスナー33と第3着脱用面状ファスナー34と第4着脱用面状ファスナー35とを備える。第1着脱用面状ファスナー32と第2着脱用面状ファスナー33と第3着脱用面状ファスナー34と第4着脱用面状ファスナー35とは、チューブ6の四隅の上側に形成される。
【0066】
外包シート7は、図示しない複数の着脱用面状ファスナーを備える。複数の着脱用面状ファスナーは、第1着脱用面状ファスナー32と第2着脱用面状ファスナー33と第3着脱用面状ファスナー34と第4着脱用面状ファスナー35に対して着脱自在に設けられる。
【0067】
図17に示すように、チューブ6において、温風供給口8から遠い側は、敷き布団Uの端部よりも中央寄りに配置される。この状態でチューブ6が膨らむと、端部空間S3が端部開口31と外包シート7との間に形成される。温風は、端部開口31から端部空間S3に送出される。当該温風は、敷き布団Uの端部の表面を温める。当該温風は、上層空間S2に送出される。当該温風は、通気部18より送出される。
【0068】
図19と
図20とに示すように、チューブ6が単独で使用される場合、層間開口28のファスナーと端部開口31のファスナーとは閉じられる。その結果、チューブ6の外側への温風の漏れが防止される。このため、敷き布団Uと層間シート27との間には、空間S4が形成される。
【0069】
温風が温風供給口8に供給されると、チューブ6の内部の圧力が上昇する。その結果、チューブ6は膨らむ。このため、掛け布団Tは、端部周辺から持ち上げられる。その後、層間シート27が膨らむ。その結果、空間S4の内部の圧力が上昇する。このため、掛け布団Tの中央部も持ち上げられる。
【0070】
敷き布団Uにおいて、チューブ6と接触する部分は、熱伝導により温められる。空間S4の内部において、敷き布団Uの表面は、第1内側開口9と第2内側開口10と第3内側開口11と第4内側開口12と第5内側開口13と第6内側開口14から送出される温風の対流による熱伝達により温められる。
【0071】
空間S4の温風は、チューブ6の風路の下の隙間と敷き布団Uの内部とを通過する。この際、敷き布団Uは、熱伝達により温められる。掛け布団Tは、チューブ6の風路との接触と層間シート27との接触による熱伝導により温められる。
【0072】
以上で説明した実施の形態4によれば、チューブ6は、外包シート7に対して着脱自在に設けられる。この場合、チューブ6が単独で使用される簡易的な方法でも、敷き布団Uと掛け布団Tとを乾燥させることができる。このため、乾燥効果と使い勝手とのうちで重要とする項目に応じて布団乾燥機の使用方法を選択することができる。
【0073】
また、チューブ6において、温風供給口8から遠い側は、敷き布団Uの端部よりも中央寄りに配置される。このため、温風供給口8から遠く温度上昇しにくい部分である敷き布団Uの端部が存在する空間S4での熱伝達効率を高めることができる。
【0074】
実施の形態5.
図21はこの発明の実施の形態5における布団乾燥機の外包シートの斜視図である。
図22はこの発明の実施の形態5における布団乾燥機の外包シートが敷き布団を包んだ状態を示す斜視図である。なお、実施の形態1から実施の形態4のいずれかの部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0075】
図21において、敷き布団Uは、シングルサイズの敷き布団である。例えば、敷き布団Uの縦寸法は、2000[mm]である。例えば、敷き布団Uの横寸法は、1000[mm]である。
【0076】
外包シート7は、敷き布団Uの外周とチューブ6の外周とよりも大きく形成される。例えば、外包シート7の縦寸法は、2700[mm]である。例えば、外包シート7の横寸法は、1700[mm]である。
【0077】
敷き布団Uが外包シート7により包まれる際、外包シート7の縦方向の端部の各々が約300[mm]敷き布団Uの下側に折り畳まれる。その後、外包シート7の横方向の端部の各々が約300[mm]敷き布団Uの下側に折り畳まれる。
【0078】
なお、ホース接続用開口17は、外包シート7が敷き布団Uを包んだ際に外包シート7の端部となる位置に形成される。
【0079】
以上で説明した実施の形態5によれば、外包シート7は、折り畳まれることにより敷き布団Uの裏面の端部を覆う。このため、サイズまたは厚みの異なる敷き布団Uに対して1つの外包シート7で対応することができる。
【0080】
実施の形態6.
図23はこの発明の実施の形態6における布団乾燥機の外包シートの斜視図である。
図24はこの発明の実施の形態6における布団乾燥機の外包シートが敷き布団を包んだ状態を示す斜視図である。なお、実施の形態1から実施の形態5のいずれかの部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0081】
実施の形態6の敷き布団Uは、実施の形態5の敷き布団Uと同じである。これに対し、実施の形態6の外包シート7は、実施の形態5の外包シート7と異なる。
【0082】
例えば、外包シート7の縦寸法は、2100[mm]である。例えば、外包シート7の横寸法は、1700[mm]である。
【0083】
外包シート7は、第1袋状部36と第2袋状部37とを備える。第1袋状部36は、外包シート7の短辺側の一端部が約300[mm]折り畳まれた状態で縫着されることにより形成される。第2袋状部37は、外包シート7の短辺側の他端部が約300[mm]折り畳まれた状態で縫着されることにより形成される。
【0084】
外包シート7が敷き布団Uを包む際、第1袋状部36が敷き布団Uの短辺側の一端部に被せられる。その後、第2袋状部37が敷き布団Uの短辺側の他端部に被せられる。その後、外包シート7の長辺側の端部の各々が約300[mm]敷き布団Uの下側に折り畳まれる。
【0085】
以上で説明した実施の形態6によれば、外包シート7は、第1袋状部36と第2袋状部37とを備える。このため、外包シート7の敷き布団Uへの装着を容易に行うことができる。
【0086】
また、外包シート7の長辺の端部の折り畳み量を調整することができる。このため、幅または厚みの異なる敷き布団Uに対しても1つの外包シート7で対応することができる。
【0087】
実施の形態7.
図25はこの発明の実施の形態7における布団乾燥機の外包シートの斜視図である。
図26はこの発明の実施の形態7における布団乾燥機の外包シートが敷き布団を包んだ状態を示す斜視図である。
図27はこの発明の実施の形態7における布団乾燥機の外包シートの横方向の端部が上側に折り畳まれた状態を示す斜視図である。
図28はこの発明の実施の形態7における布団乾燥機の簡易装着方法による乾燥運転状態を横方向から見た際の縦断面図である。
図29はこの発明の実施の形態7における布団乾燥機の簡易装着方法による乾燥運転状態を縦方向から見た際の縦断面図である。なお、実施の形態1から実施の形態6の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0088】
実施の形態7の外包シート7は、実施の形態6の外包シート7と異なる。
【0089】
例えば、外包シート7の縦寸法は、2100[mm]である。例えば、外包シート7の横寸法は、2050[mm]である。
【0090】
外包シート7は、一対の第1調整用面状ファスナー38と一対の第2調整用面状ファスナー39と一対の第3調整用面状ファスナー40と一対の第4調整用面状ファスナー41とを備える。
【0091】
一対の第1調整用面状ファスナー38は、第1袋状部36の内側に縫着される。一対の第1調整用面状ファスナー38の間の距離は、1100[mm]である。一対の第2調整用面状ファスナー39は、第2袋状部37の内側に縫着される。一対の第2調整用面状ファスナー39の間の距離は、1100[mm]である。一対の第3調整用面状ファスナー40は、第1袋状部36の内側に縫着される。一対の第3調整用面状ファスナー40の間の距離は、1450[mm]である。一対の第4調整用面状ファスナー41は、第2袋状部37の内側に縫着される。一対の第4調整用面状ファスナー41の間の距離は、1450[mm]である。
【0092】
外包シート7は、一対の第1固定用面状ファスナー42と一対の第2固定用面状ファスナー43と一対の第3固定用面状ファスナー44と一対の第4固定用面状ファスナー45とを備える。
【0093】
一対の第1固定用面状ファスナー42と一対の第2固定用面状ファスナー43と一対の第3固定用面状ファスナー44と一対の第4固定用面状ファスナー45とは、外包シート7の横方向の一側において外包シート7の縦方向に並んで設けられる。
【0094】
外包シート7は、一対の第5固定用面状ファスナー46と一対の第6固定用面状ファスナー47と一対の第7固定用面状ファスナー48と一対の第8固定用面状ファスナー49とを備える。
【0095】
一対の第5固定用面状ファスナー46と一対の第6固定用面状ファスナー47と一対の第7固定用面状ファスナー48と一対の第8固定用面状ファスナー49とは、外包シート7の横方向の他側において外包シート7の縦方向に並んで設けられる。
【0096】
例えば、シングルサイズの敷き布団Uの縦寸法は、2000[mm]である。例えば、シング
ルサイズの敷き布団Uの横寸法は、1000[mm]である。
【0097】
外包シート7がシングルサイズの敷き布団Uを包む際、一対の第1調整用面状ファスナー38と一対の第2調整用面状ファスナー39が対向する面状ファスナー(図示せず)に密着される。シングルサイズの敷き布団Uの短辺側の一端部は、一対の第1調整用面状ファスナー38の間に容易に位置決めされる。シングルサイズの敷き布団Uの短辺側の他端部は、一対の第2調整用面状ファスナー39の間に容易に位置決めされる。
【0098】
例えば、ダブルサイズの敷き布団Uの縦寸法は、2000[mm]である。例えば、ダブルサイズの敷き布団Uの横寸法は、1350[mm]である。
【0099】
外包シート7がダブルサイズの敷き布団Uを包む際、一対の第3調整用面状ファスナー40と一対の第4調整用面状ファスナー41が対向する面状ファスナー(図示せず)に密着される。ダブルサイズの敷き布団Uの短辺側の一端部は、一対の第3調整用面状ファスナー40の間に容易に位置決めされる。ダブルサイズの敷き布団Uの短辺側の他端部は、一対の第4調整用面状ファスナー41の間に容易に位置決めされる。
【0100】
図27に示すように、外包シート7において、長辺側の両端部は、上側に固定され得る。この際、一対の第1固定用面状ファスナー42は、互いに密着される。一対の第2固定用面状ファスナー43は、互いに密着される。一対の第3固定用面状ファスナー44は、互いに密着される。一対の第4固定用面状ファスナー45は、互いに密着される。一対の第5固定用面状ファスナー46は、互いに密着される。一対の第6固定用面状ファスナー47は、互いに密着される。一対の第7固定用面状ファスナー48は、互いに密着される。一対の第8固定用面状ファスナー49は、互いに密着される。
【0101】
図28と
図29とに示すように、布団乾燥マット3は、外包シート7の長辺側の両端部が上側に固定された状態においても使用され得る。この場合、外包シート7が敷き布団Uを包まない状態で、布団乾燥マット3は、敷き布団Uと掛け布団Tとの間に簡易に装着される。その結果、空間S4が敷き布団Uと層間シート27との間に形成される。
【0102】
この際、層間開口28のファスナーと端部開口31のファスナーとは閉じられる。その結果、チューブ6の外側への温風の漏れが防止される。
【0103】
以上で説明した実施の形態7によれば、外包シート7は、一対の第1固定用面状ファスナー42と一対の第2固定用面状ファスナー43と一対の第3固定用面状ファスナー44と一対の第4固定用面状ファスナー45とを備える。このため、異なるサイズの敷き布団Uに対して、外包シート7の長辺側の端部の折り畳み量を調整することができるだけなく、外包シート7の敷き布団Uへの装着を容易にすることができる。
【0104】
また、敷き布団Uを外包シート7で包まずに、外包シート7の長辺側の端部の上側に折り畳んで固定することができる。このため、敷き布団Uと掛け布団Tとの間に布団乾燥マット3を簡易に装着した状態で、敷き布団Uと掛け布団Tとを乾燥させることができる。その結果、乾燥効果と使い勝手とのうちで重要とする項目に応じて布団乾燥機の使用方法を選択することができる。