(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る予約管理装置を含む予約管理システム(ネットワークシステム)の構成の一例を示す。本実施形態における予約管理システムは、各種店舗に対する予約を管理するために用いられる。
【0011】
なお、本実施形態における店舗としては例えば、マッサージ店、エステティックサロン、整体院及びパーソナルジム等を想定しているが、当該店舗は、店舗のスタッフや同時に運用できる数量に制限がある設備をもって当該店舗を利用する利用者に対してサービス(施術等)を行うような店舗であればよい。
【0012】
図1に示すように、予約管理システムは、利用者端末10、予約管理装置(サーバ装置)20及び店舗端末30を備える。
【0013】
利用者端末10は、例えば店舗を利用する利用者が当該店舗(において提供されるサービス)を予約するために使用する端末装置である。利用者端末10には、例えばスマートフォン、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ(PC)等が含まれる。
【0014】
予約管理装置20は、利用者端末10を使用する利用者からの店舗に対する予約を管理するための機能を有するサーバ装置である。予約管理装置20は、利用者端末10及び店舗端末30とそれぞれインターネットのようなネットワーク40を介して通信可能に接続されている。なお、予約管理装置20の機能構成については後述する。
【0015】
店舗端末30は、上記した利用者による予約が可能な店舗に設けられている端末装置である。店舗端末30は、例えば店舗のスタッフによって使用される。この店舗端末30としては例えばパーソナルコンピュータ等を用いることができるが、当該店舗端末30は、例えばスマートフォン及びタブレット端末等の他の電子機器であってもよい。
【0016】
なお、
図1においては便宜的に利用者端末10及び店舗端末30がそれぞれ1つずつ示されているが、予約管理システムは、複数の利用者端末10及び店舗端末30を備えていてもよい。
【0017】
図2は、
図1に示す予約管理装置20のハードウェア構成の一例を示す。
図2に示すように、予約管理装置20においては、バス21に、不揮発性メモリ22、CPU23、メインメモリ24及び通信デバイス25等が接続されている。なお、不揮発性メモリ22及びメインメモリ24は、予約管理装置20の記憶装置を構成する。
【0018】
不揮発性メモリ22は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗に対する予約を管理するためのプログラム(以下、予約管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
【0019】
CPU23は、例えば不揮発性メモリ22に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU23は、予約管理装置20全体の制御を実行する。
【0020】
メインメモリ24は、例えばCPU23が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
【0021】
図2においては、不揮発性メモリ22及びメインメモリ24のみが示されているが、予約管理装置20は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
【0022】
通信デバイス25は、例えば利用者端末10及び店舗端末30等の外部装置との通信を制御する機能を有する。なお、通信デバイス25によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
【0023】
図3は、本実施形態に係る予約管理装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、予約管理装置20は、格納部201、受信部202、予約管理部203、予約受付部204及び表示処理部205を含む。
【0024】
本実施形態において、格納部201は、例えば
図2に示す不揮発性メモリ22または他の記憶装置等によって実現される。
【0025】
また、本実施形態において、各部202〜205は、例えば
図2に示すCPU23(つまり、予約管理装置20のコンピュータ)が不揮発性メモリ22に格納されている予約管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)によって実現されるものとする。なお、この予約管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、予約管理プログラムは、例えばネットワーク40を介して予約管理装置20にダウンロードされても構わない。
【0026】
ここでは、各部202〜205がソフトウェアによって実現されるものとして説明したが、当該各部202〜205は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成によって実現されてもよい。
【0027】
格納部201には、店舗に対する利用者の予約を示す予約情報が格納される。格納部201に格納されている予約情報には、例えば店舗においてスタッフが提供することが可能な複数のサービスが連続して提供されるセットコースを示すセットコース情報及び当該セットコースにおける複数のサービスが提供される時間帯を示す時間枠情報等が含まれる。予約情報の詳細については後述する。
【0028】
なお、本実施形態においてはスタッフがサービスを提供するものとして説明するが、当該スタッフは、上記した同時に運用できる数量に制限がある設備等であってもよい。すなわち、本実施形態におけるスタッフ及び同時に運用できる数量に制限がある設備等はサービス提供要素に相当する。
【0029】
受信部202は、利用者端末10に対する利用者の操作に基づいて、当該利用者によって指定されたセットコースを示すセットコース情報を含む問い合わせを受信する。
【0030】
予約管理部203は、格納部201に格納されている予約情報及び受信部202によって受信された問い合わせに含まれるセットコース情報に基づいて、利用者端末10を使用する利用者が当該セットコース情報によって示されるセットコースの内容で予約することが可能な時間枠(以下、予約可能枠と表記)を特定する。なお、予約可能枠とは、受信部202によって受信された問い合わせに含まれるセットコース情報によって示されるセットコースにおける複数のサービスの提供が可能な時間帯(つまり、予約可能時間帯)に相当する概念である。予約管理部203によって特定された予約可能枠は、表示処理部205によって利用者端末10に表示される。
【0031】
ここで、利用者は、上記したように利用者端末10に表示された予約可能枠の中から、当該利用者によって指定されたセットコースの内容で予約する時間帯(時間枠)を指定することができる。
【0032】
予約受付部204は、利用者によって指定されたセットコース及び時間帯に基づいて、当該利用者の店舗に対する予約を受け付ける。予約受付部204は、利用者によって指定されたセットコースの内容を示すセットコース情報及び当該利用者によって指定された時間帯を示す時間枠情報等を含む予約情報を生成し、当該予約情報を格納部201に格納する。
【0033】
なお、セットコースの時間帯の指定は、利用者からの求めに応じてスタッフが店舗端末30から行うことも可能である。
【0034】
表示処理部205は、上記した予約管理部203によって特定された予約可能枠の一覧を利用者端末10に表示する処理を実行する。なお、表示処理部205は、格納部201に格納されている予約情報の一覧を店舗端末30に表示する処理を実行することも可能である。
【0035】
以下、
図4を参照して、上記した予約情報のデータ構造の一例について説明する。
図4に示すように、予約情報には、受付ID、利用者ID、セットコース情報及び時間枠情報が対応づけて含まれている。
【0036】
予約情報は店舗に対する利用者の予約を示す情報であるが、受付IDは、当該予約が受け付けられた際に当該予約に対して割り当てられる識別情報である。
【0037】
利用者IDは、当該利用者IDに対応づけられている受付IDが割り当てられている予約をした利用者を識別するための識別情報である。
【0038】
セットコース情報は、当該セットコース情報に対応づけられている利用者IDによって識別される利用者によって予約されたセットコース(の内容)を示す情報である。セットコース情報の詳細については後述する。
【0039】
時間枠情報は、当該時間枠情報に対応づけられているセットコース情報によって示されるセットコースにおける複数のサービスが提供される時間帯を示す。換言すれば、時間枠情報は、セットコースにおける複数のサービスを提供するために確保された時間帯(つまり、予約時間帯)を示す。なお、時間枠情報は、例えば年月日等の情報を含むものであってもよい。
【0040】
図4に示す例では、格納部201には、予約情報201a及び201bを含む複数の予約情報が格納されている。
【0041】
予約情報201aには、受付ID「1」、利用者ID「A」、セットコース情報「セットコース情報1」及び時間枠情報「14:00−15:00」が対応づけて含まれている。この予約情報201aによれば、当該予約情報201aによって示される予約には受付ID「1」が割り当てられており、利用者ID「A」によって識別される利用者(以下、利用者Aと表記)によって「セットコース情報1」によって示されるセットコースが予約されたことが示されている。更に、予約情報201aによれば、「セットコース情報1」によって示されるセットコースにおける複数のサービスが提供される時間帯として、14時00分〜15時00分の時間帯が確保されていることが示されている。
【0042】
一方、予約情報201bには、受付ID「2」、利用者ID「B」、セットコース情報「セットコース情報2」及び時間枠情報「17:00−18:00」が対応づけて含まれている。この予約情報201bによれば、当該予約情報201bによって示される予約には受付ID「2」が割り当てられており、利用者ID「B」によって識別される利用者(以下、利用者Bと表記)によって「セットコース情報2」によって示されるセットコースが予約されていることが示されている。また、予約情報201bによれば、「セットコース情報2」によって示されるセットコースにおける複数のサービスが提供される時間帯として、17時00分〜18時00分の時間帯が確保されていることが示されている。
【0043】
ここでは、予約情報201a及び201bについてのみ説明したが、格納部201に格納されている他の予約情報についても当該予約情報201a及び201bと同様のデータ構造を有するものとする。
【0044】
ここで、本実施形態における予約管理システムを導入している店舗(つまり、予約管理システムが備える店舗端末30)の数は上記したように複数であってもよいが、
図4に示す予約情報201a及び201bを含む複数の予約情報は1つの店舗に対する予約を示す予約情報である。
【0045】
すなわち、本実施形態においては、予約管理システムを導入している店舗毎に予約情報が管理されているものとする。
【0046】
次に、
図5を参照して、上記した予約情報に含まれるセットコース情報のデータ構造の一例について説明する。
図5に示すように、セットコース情報には、第1サービスID、第1割当時間情報、第1スタッフID、第2サービスID、第2割当時間情報及び第2スタッフIDが対応づけて含まれている。
【0047】
ここで、上記したようにセットコースにおいては複数のサービスが提供されるが、第1サービスIDは、当該第1サービスIDを含むセットコース情報によって示されるセットコースにおいて提供される複数のサービスのうちの1つ目のサービスを識別するための識別情報である。
【0048】
第1割当時間情報は、当該第1割当時間情報に対応づけられている第1サービスIDによって識別されるサービスに割り当てられている時間(つまり、当該サービスを提供するための所要時間)を示す。
【0049】
第1スタッフIDは、第1サービスIDによって識別されるサービスに割り当てられているスタッフ(つまり、当該サービスを提供するスタッフ)を識別するための識別情報である。
【0050】
第2サービスIDは、当該第2サービスIDを含むセットコース情報によって示されるセットコースにおいて提供される複数のサービスのうちの2つ目のサービスを識別するための識別情報である。
【0051】
第2割当時間情報は、当該第2割当時間情報に対応づけられている第2サービスIDによって識別されるサービスに割り当てられている時間(つまり、当該サービスを提供するための所要時間)を示す。
【0052】
第2スタッフIDは、第2サービスIDによって識別されるサービスに割り当てられているスタッフ(つまり、当該サービスを提供するスタッフ)を識別するための識別情報である。
【0053】
なお、本実施形態において、店舗には複数のスタッフが所属しており、セットコース情報によって示されるセットコースにおいて提供される複数のサービスには、例えばMO(Main Operation)と称される特定のスタッフのみが提供することが可能なサービス(以下、MOサービスと表記)及びSO(Sub Operation)と称される全てのスタッフが提供することが可能なサービス(以下、SOサービスと表記)が含まれる。
【0054】
具体的には、例えば店舗がマッサージ店等である場合、MOサービスは例えば問診等を含む施術を含み、SOサービスは当該問診の結果に応じてMOサービスを提供することが可能な特定のスタッフによって指示された施術を含む。
【0055】
なお、本実施形態におけるセットコースには、少なくともMOサービスは含まれているものとする。
【0056】
以下の説明においては、便宜的にMOサービスを提供することが可能な特定のスタッフをMOスタッフ、MOサービスを提供することが可能でない(つまり、SOサービスのみを提供することが可能な)スタッフをSOスタッフと称する。
【0057】
図5に示す例では、セットコース情報201c及び201dを含む複数のセットコース情報が示されている。なお、セットコース情報201cは、
図4に示す予約情報201aに含まれる「セットコース情報1」であるものとする。また、セットコース情報201dは、
図4に示す予約情報201bに含まれる「セットコース情報2」であるものとする。
【0058】
セットコース情報201cには、第1サービスID「1」、第1割当時間情報「20」、第1スタッフID「1」、第2サービスID「2」、第2割当時間情報「40」及び第2スタッフID「2」が対応づけて含まれている。
【0059】
このセットコース情報201cによれば、当該セットコース情報201cによって示されるセットコースにおいて提供される複数のサービスには第1サービスID「1」及び第2サービスID「2」の各々によって識別される2つのサービスが含まれていることが示されている。また、セットコース情報201cによれば、第1サービスID「1」によって識別されるサービスに割り当てられている時間が20分であり、当該サービスに割り当てられているスタッフが第1スタッフID「1」によって識別されるスタッフであることが示されている。更に、セットコース情報201cによれば、第2サービスID「2」によって識別されるサービスに割り当てられている時間が40分であり、当該サービスに割り当てられているスタッフが第2スタッフID「2」によって識別されるスタッフであることが示されている。
【0060】
一方、セットコース情報201dには、第1サービスID「1」、第1割当時間情報「20」、第1スタッフID「1」、第2サービスID「2」、第2割当時間情報「40」及び第2スタッフID「3」が対応づけて含まれている。
【0061】
このセットコース情報201dによれば、当該セットコース情報201dによって示されるセットコースにおいて提供される複数のサービスには第1サービスID「1」及び第2サービスID「2」の各々によって識別される2つのサービスが含まれていることが示されている。また、セットコース情報201dによれば、第1サービスID「1」によって識別されるサービスに割り当てられている時間が20分であり、当該サービスに割り当てられているスタッフが第1スタッフID「1」によって識別されるスタッフであることが示されている。更に、セットコース情報201dによれば、第2サービスID「2」によって識別されるサービスに割り当てられている時間が40分であり、当該サービスに割り当てられているスタッフが第2スタッフID「3」によって識別されるスタッフであることが示されている。
【0062】
なお、
図5に示す第1サービスID「1」によって識別されるサービスは上記したMOサービスであり、第2サービスID「2」によって識別されるサービスは上記したSOサービスである。この場合、第1スタッフID「1」によって識別されるスタッフはMOスタッフであり、第2スタッフID「2」及び「3」の各々によって識別されるスタッフはSOスタッフである。
【0063】
ここで、セットコース情報201c及び201dの各々によって示されるセットコースにおいては、第1サービスID「1」によって識別されるサービス及び第2サービスID「2」によって識別されるサービスの順にサービスが提供されるものとする。すなわち、本実施形態において、セットコース情報に含まれる第1サービスID及び第2サービスIDは、当該セットコース情報によって示されるセットコースにおいて複数のサービスの各々が提供される順番を示す順番情報に相当する。
【0064】
ここでは、セットコース情報201c及び201dについてのみ説明したが、他のセットコース情報についても当該セットコース情報201c及び201dと同様のデータ構造を有する。
【0065】
なお、
図5に示す例においてセットコース情報201c及び201dの第1サービスID、第1割当時間情報、第2サービスID及び第2割当時間は共通しているため、当該セットコース情報201c及び201dをそれぞれ含む予約情報201a及び201bの各々は、同一のセットコースを指定した予約である。ここでは、同一のセットコースが指定されたものとして説明したが、各店舗においては複数のセットコースが用意されていても構わない。
【0066】
また、
図5に示す例では、セットコース情報201c及び201dの各々によって示されるセットコースにおいて2つのサービスが提供されるものとして説明したが、当該セットコースにおいて提供されるサービスの数は例えば3つ以上であってもよい。
【0067】
上記した
図4及び
図5において説明したデータ構造は一例である。すなわち、予約情報は、
図4に示す情報のうちの少なくとも一部が省略されていてもよいし、他の情報を更に含むものであってもよい。同様に、セットコース情報は、
図5に示す情報のうちの少なくとも一部が省略されていてもよいし、他の情報を更に含むものであってもよい。
【0068】
以下、
図6に示すシーケンスチャートを参照して、本実施形態における予約管理システムの処理手順の一例について説明する。ここでは、利用者が店舗において用意されているセットコースを予約する際の予約管理システムの処理手順の一例について説明する。
【0069】
以下の説明においては、便宜的に、セットコースを予約する利用者を対象利用者、当該セットコースが予約される店舗を対象店舗と称する。
【0070】
まず、利用者端末10を用いて対象利用者が対象店舗において予め用意されているセットコースを予約する場合、対象利用者は、利用者端末10に表示された所定のWebページ(サイト)において当該対象利用者に割り当てられているログインID及びパスワード(以下、対象利用差のログインID及びパスワードと表記)を入力することによって、予約管理システム(予約管理装置20)にログインする(ステップS1)。
【0071】
なお、対象利用者のログインID及びパスワードは、対象利用者が例えば会員登録等を行う際に設定される。対象利用者のログインID及びパスワードは、予約管理装置20において管理されているものとする。
図6においては示されていないが、利用者端末10において入力されたログインID及びパスワードは当該利用者端末10から予約管理装置10に送信され、当該ログインID及びパスワードが予約管理装置20で管理されている対象利用者のログインID及びパスワードと一致する場合に、対象利用者は予約管理システムにログインすることができる。
【0072】
ここで、予約管理システムが多数の店舗に導入されている場合、対象利用者は、上記したステップS11において予約管理システムにログインした後に、利用者端末10を操作することによって対象店舗を指定することができる。なお、対象店舗は、予約管理システムを導入している店舗の一覧等から選択されてもよいし、店舗名または所在地等から検索されてもよい。
【0073】
更に、対象利用者は、利用者端末10を操作することによって、対象店舗において予め用意されているセットコースの中から予約を希望するセットコースを指定する。
【0074】
このようにセットコースが対象利用者によって指定された場合、利用者端末10は、当該セットコースを示すセットコース情報を取得する(ステップS2)。なお、ステップS2において取得されるセットコース情報には、例えば当該セットコース情報によって示されるセットコースにおいて提供される複数のサービスの各々を識別するためのサービスID(例えば、第1サービスID及び第2サービスID)及び当該サービスの各々に割り当てられている割当時間情報(例えば、第1割当時間情報及び第2割当時間情報)等が含まれている。なお、このセットコース情報に含まれるサービスID及び割当時間情報は、当該セットコース情報によって示されるセットコースに対して予め定められているものとする。
【0075】
ステップS2の処理が実行されると、利用者端末10は、上記した予約可能枠に関する問い合わせを予約管理装置20に送信する(ステップS3)。なお、この問い合わせには、ステップS2において取得されたセットコース情報が含まれる。
【0076】
ステップS3において利用者端末10から送信された問い合わせは、予約管理装置20に含まれる受信部202によって受信される。
【0077】
次に、予約管理部203は、格納部201に格納されている予約情報(既存予約)及び受信部202によって受信された問い合わせに含まれるセットコース情報に基づいて予約可能枠特定処理を実行する(ステップS4)。この予約可能枠特定処理によれば、対象利用者が問い合わせに含まれるセットコース情報によって示されるセットコースを予約することが可能な時間帯(予約可能枠)が特定される。
【0078】
ステップS4の処理が実行されると、表示処理部205は、当該ステップS4において特定された予約可能枠を利用者端末10に送信する。
【0079】
ステップS5において予約管理装置20(表示処理部205)から送信された予約可能枠は、利用者端末10において受信される。これにより、予約可能枠の一覧(画面)が利用者端末10において表示される(ステップS6)。
【0080】
ここで、対象利用者は、利用者端末10を操作することによって、当該利用者端末10に表示された予約可能枠(予約可能時間帯)の一覧の中からセットコースを予約する1つの時間帯(予約希望時間帯)を指定する。
【0081】
対象利用者によって時間帯が指定された場合、利用者端末10は、当該指定された時間帯を示す時間枠情報を取得する(ステップS7)。
【0082】
ステップS7において取得された時間枠情報は、予約管理装置20に送信される(ステップS8)。
【0083】
なお、ステップS8において利用者端末10から送信された時間枠情報は、予約管理装置20に含まれる受信部202によって受信される。
【0084】
次に、予約受付部204は、対象利用者からの対象店舗に対する予約を受け付け、当該予約を示す予約情報を生成する(ステップS9)。
【0085】
ステップS9において、予約受付部204は、対象利用者からの対象店舗に対する予約に対して受付IDを割り当て、当該受付ID、対象利用者を識別するための利用者ID、受信部202によって受信された問い合わせに含まれるセットコース情報(対象利用者によって指定されたセットコースを示すセットコース情報)及び受信部202によって受信された時間枠情報(対象利用者によって指定された予約可能枠を示す時間枠情報)を含む予約情報を生成する。なお、利用者IDとしては、対象利用者のログインIDまたは氏名等が用いられてもよい。
【0086】
ここで、上記したステップS2において利用者端末10によって取得されたセットコース情報にはサービスID及び割当時間情報が含まれるものとして説明したが、例えばステップS2においては対象利用者によって指定されたセットコースを識別するための識別情報のみが取得され、サービスID及び割当時間情報等については当該識別情報に基づいて予約管理装置20側で取得されてもよい。
【0087】
また、予約情報に含まれるセットコース情報には上記したようにスタッフID(例えば、第1スタッフID及び第2スタッフID)が含まれるが、当該スタッフID(つまり、各サービスを提供するスタッフ)は、例えば既に格納部201に格納されている予約情報(セットコース情報に含まれるスタッフID)に基づいて自動的に割り当てられてステップS9の時点でセットコース情報に含まれるようにしてもよいし、後で店舗のスタッフによって手動で設定されてもよい。なお、スタッフIDが店舗のスタッフによって手動で設定される場合、当該設定は、例えば上記した予約情報の一覧が表示された店舗端末30の画面から行うことができるものとする。
【0088】
上記したステップS9において生成された予約情報は、格納部201に登録(格納)される(ステップS10)。
【0089】
ステップS10において予約情報が登録されると、当該予約情報の登録が完了した旨の通知(以下、予約完了通知と表記)が予約管理装置20から利用者端末10に送信される(ステップS11)。なお、予約完了通知には、ステップS10において登録された予約情報に含まれる受付ID等が含まれる。
【0090】
ステップS11において送信された予約完了通知は、利用者端末10において受信され、当該利用者端末10に表示される(ステップS12)。
【0091】
なお、予約完了通知は、例えば会員登録時に登録(設定)されている対象利用者のメールアドレスを用いてメールで送信されてもよい。
【0092】
上記した
図6に示す処理によれば、対象利用者は、対象店舗において用意されているセットコースを利用者端末10を使用して予約することが可能となる。
【0093】
ここで、
図6に示す処理において予約管理装置20に含まれる格納部201に格納された予約情報は、例えば対象店舗に設けられている店舗端末30からの要求に応じて、当該店舗端末30に表示することができる。具体的には、店舗端末30から予約情報の表示が要求された場合、予約管理装置20に含まれる予約管理部203によって格納部201に格納されている予約情報(対象店舗に対する予約を示す予約情報)が取得され、当該取得された予約情報が表示処理部205から店舗端末30に送信される。これによれば、店舗端末30に予約情報の一覧(画面)が表示される。
【0094】
この予約情報の一覧画面においては、例えば予約情報に含まれる受付ID、利用者ID及びセットコース情報(サービスID、割当時間情報及びスタッフID)等が当該予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯に対応づけて表示されるものとする。これによれば、対象店舗のスタッフは、当該対象店舗に対する予約状況を容易に把握することができる。
【0095】
次に、
図7のフローチャートを参照して、上記した予約可能枠特定処理(
図6に示すステップS4の処理)の処理手順の一例について説明する。予約可能枠特定処理は、上記したように
図6に示すステップS3において利用者端末10から送信された問い合わせが予約管理装置20(受信部202)において受信された後に予約管理部203によって実行される。
【0096】
なお、以下の説明において、予約管理装置20に含まれる格納部201には、上記した
図4に示すデータ構造を有する予約情報が格納されているものとする。また、予約情報には、上記した
図5に示すデータ構造を有するセットコース情報が格納されているものとする。すなわち、対象店舗に対して予約されるセットコースにおいては、2つのサービス(MOサービス及びSOサービス)が提供されるものとして説明する。
【0097】
ここで、本実施形態においては、所定の時間帯(例えば、1時間等)で区切られた複数の時間枠が予め設定されている。
図7に示す処理は、予め設定されている複数の時間枠の各々について実行される。以下、
図7に示す処理の対象となる時間枠を対象時間枠と称する。
【0098】
本実施形態においては対象店舗において用意されているセットコースを予約することができるが、当該セットコースにおいて提供される複数のサービスには上記したMOサービス及びSOサービスが含まれる。なお、MOサービスはMOスタッフ(特定のスタッフ)のみが提供可能なサービスであり、SOサービスはMOスタッフ及びSOスタッフの双方が提供可能なサービスである。更に、セットコースにおいて提供される複数のサービスのうちの1つはMOサービスである。
【0099】
ここで、上記した対象時間枠(時間帯)において、対象利用者によって指定されたセットコースにおけるMOサービス及びSOサービスが順次提供される場合を想定する。この場合、対象利用者によって指定されたセットコースにおいてMOサービスが提供される時間帯にMOスタッフを割り当てることができなければ、対象利用者からの当該セットコースの予約を受け付けることはできない。
【0100】
このため、予約管理部203は、格納部201に格納されている予約情報(対象店舗に対する予約を示す予約情報)に基づいて、対象時間枠において対象利用者によって指定されたセットコースにおける複数のサービスが提供される場合において、当該セットコースにおけるMOサービスが提供される時間帯にMOスタッフを割り当てることが可能であるか否かを判定する(ステップS21)。
【0101】
この場合、予約管理部203は、格納部201に格納されている予約情報に含まれるセットコース情報(サービスID、割当時間情報及びスタッフID)及び時間枠情報に基づいて、当該時間枠情報によって示される時間帯中のMOスタッフ(第1スタッフID「1」によって識別されるスタッフ)によってMOサービスまたはSOサービスが提供される時間帯(以下、第1MO時間帯と表記)を特定する。
【0102】
なお、
図4に示す予約情報201a及び
図5に示すセットコース情報201cを用いて具体的に説明すると、セットコース情報201cに含まれる第1スタッフID「1」によって識別されるスタッフが提供する第1サービスID「1」によって識別されるサービス(MOサービス)に対して割り当てられている時間は20分(第1割当時間情報「20」)であり、時間枠情報は「14:00−15:00」である。
【0103】
ここで、セットコース情報201cによって示されるセットコースにおいては、第1サービスID「1」によって識別されるサービス(MOサービス)及び第2サービスID「2」によって識別されるサービス(SOサービス)の順にサービスが提供されるため、MOスタッフによってMOサービスが提供される時間帯は、14時00分〜14時20分と特定することができる。
【0104】
次に、予約管理部203は、受信部202によって受信された問い合わせに含まれるセットコース情報に基づいて、対象時間枠において当該セットコース情報によって示されるセットコース(対象利用者によって指定されたセットコース)におけるMOサービス及びSOサービスが提供される場合の当該MOサービスが提供される時間帯(以下、第2MO時間帯と表記)を特定する。なお、この第2MO時間帯の特定処理の詳細については、上記した第1時間帯の特定処理と同様である。
【0105】
上記したように特定された第1MO時間帯及び第2MO時間帯が重複する場合、ステップS21においてはMOスタッフを割り当てることが可能でないと判定される。一方、第1MO時間帯及び第2MO時間帯が重複しない場合、ステップS21においてはMOスタッフを割り当てることが可能であると判定される。
【0106】
MOスタッフを割り当てることが可能でないと判定された場合(ステップS21のNO)、予約管理部203は、上記した第2MO時間帯と重複する第1MO時間帯を特定する際に用いられた予約情報(以下、対象予約情報と表記)に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を調整する処理(以下、予約調整処理と表記)を実行する(ステップS22)。
【0107】
なお、予約調整処理においては、対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯を例えば予め定められた時間単位(例えば、10分等)で分割して管理し、当該分割された時間単位で当該対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を変更する。
【0108】
以下、予約調整処理について具体的に説明する。予約調整処理は、例えば第1〜第3処理を含む。
【0109】
第1処理は、例えば対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースにおいてMOスタッフがSOサービスに割り当てられている場合、当該SOサービスに割り当てられているMOスタッフを他のスタッフ(つまり、SOスタッフ)に変更する処理である。換言すれば、第1処理は、MOスタッフのMOサービス以外のサービス(SOサービス)を他のスタッフへ代替する処理である。
【0110】
なお、第1処理においてMOスタッフから変更されるSOスタッフは、例えば対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯においてサービスが割り当てられていないスタッフである。また、第1処理が実行された場合、対象予約情報のセットコース情報に含まれるMOスタッフを識別するためのスタッフIDが変更される。
【0111】
第1処理においては、MOスタッフに割り当てられているSOサービスが提供される全ての時間帯においてスタッフを変更する必要はなく、当該SOサービスが提供される一部(分割された時間単位の少なくとも一部)においてMOスタッフを他のスタッフに変更することができる。
【0112】
第2処理は、例えば対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースにおけるMOサービス及びSOサービスの順番を変更する処理である。換言すれば、第2処理は、セットコースにおけるサービス手順を入れ替える処理である。
【0113】
なお、第2処理が実行された場合、対象予約情報のセットコース情報に含まれる第1サービスIDと第2サービスIDとが入れ替えられるとともに、第1スタッフIDと第2スタッフIDとが入れ替えられる。
【0114】
また、上記したように対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯は所定の時間単位で分割されているため、例えばMOサービスが提供される時間帯を、複数に分割されたSOサービスが提供される時間帯の間に配置するように変更されてもよい。なお、本実施形態においては、SOサービスが提供される時間帯は分割して配置することが可能であるが、MOサービスが提供される時間帯は分割して配置することはできないものとする。
【0115】
第3処理は、例えば対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースにおいてMOスタッフがMOサービスを提供する時間帯を、上記した分割された時間単位で変更する処理である。具体的には、第3処理は、MOスタッフのMOサービスの時間を短縮する処理である。
【0116】
なお、第3処理が実行された場合、対象予約情報のセットコース情報に含まれる第1割当時間情報によって示される時間が変更(短縮)される。このようにMOサービスを提供する時間帯が短縮された場合、対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯(つまり、対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースにおいてMOサービス及びSOサービスが提供される時間帯)の長さを維持するために、当該短縮された時間分、SOサービスを提供する時間を延長するようにしてもよい。
【0117】
また、第3処理が実行された場合にはMOサービスの時間(つまり、MOサービスに割り当てられている時間)が短縮されるが、当該MOサービスの時間は、予め定められた時間以下とならない範囲で短縮されるものとする。この場合における予め定められた時間としては、例えば10分等とすることができる。
【0118】
上記した予約調整処理が実行された場合、当該予約調整処理が実行された対象予約情報に基づいて、上記したステップS21の処理に相当するステップS23の処理が実行される。このステップS23の処理によれば、上記した予約調整処理によってMOスタッフがMOサービス(問い合わせに含まれるセットコース情報によって示されるセットコースにおけるMOサービス)を提供する時間を確保することができたか否かが判定される。なお、ステップS23の処理の詳細な説明については省略する。
【0119】
ここで、ステップS23においてMOスタッフを割り当てることが可能であると判定された場合(ステップS23のYES)、予約管理部203は、対象時間枠を予約可能枠として特定する。
【0120】
すなわち、本実施形態においては、上記した予約調整処理によって対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容が変更されることによって、上記した第1MO時間帯と第2MO時間帯との重複を解消することが可能である場合には、対象時間枠(つまり、当該第2MO時間帯を含む時間帯)を予約可能枠として特定し、当該予約可能枠を利用者に対して表示することができる。
【0121】
一方、ステップS23においてMOスタッフを割り当てることが可能でないと判定された場合(ステップS23のNO)、対象時間枠は予約可能枠として特定されない。
【0122】
なお、上記したステップS21においてMOスタッフを割り当てることが可能であると判定された場合(ステップS21のYES)、予約調整処理によって対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を変更することなくMOスタッフを割り当てることが可能であるため、対象時間枠は予約可能枠として特定される(ステップS24)。
【0123】
ここでは、1つの時間枠に対して実行される処理についてのみ説明したが、
図7に示す処理は上記したように予め用意されている全ての時間枠に対して実行される。
【0124】
上記した
図7に示す処理によれば、例えば利用者によって指定されたセットコースにおけるMOサービスに対してMOスタッフを割り当て可能でない場合であっても、予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を調整することによって、当該セットコースを予約可能とすることができる。
【0125】
ここで、
図8〜
図12を参照して、上記した予約調整処理に含まれる第1〜第3処理について具体的に説明する。なお、
図8〜
図12の各々は、上記した対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を概念的に表している。
【0126】
まず、
図8を参照して、第1処理について説明する。なお、
図8の上段においては、14時00分〜15時00分までの時間帯(対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯)が10分単位で6つに分割されていることが示されている。また、
図8の上段においては、対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容として、14時00分〜14時20分までの20分の時間が割り当てられているSOサービスに対してMOスタッフが割り当てられており、14時20分〜15時00分までの40分の時間が割り当てられているSOサービスに対してSOスタッフ1が割り当てられていることが示されている。
【0127】
このような場合に第1処理が実行されると、
図8の下段に示すように、MOスタッフに割り当てられていたSOサービスがSOスタッフ2に変更される。これによれば、MOスタッフに対して新たに予約されるセットコースにおけるMOサービスを割り当てることが可能となる。
【0128】
次に、
図9を参照して、第2処理について説明する。なお、
図9の上段においては、14時00分〜15時00分までの時間帯(対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯)が10分単位で6つに分割されていることが示されている。また、
図9の上段においては、対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容として、14時00分〜14時20分までの20分の時間が割り当てられているMOサービスに対してMOスタッフが割り当てられており、14時20分〜15時00分までの40分の時間が割り当てられているSOサービスに対してSOスタッフ1が割り当てられていることが示されている。
【0129】
このような場合に第2処理が実行されると、
図9の下段に示すように、MOサービス及びSOサービスの順番が変更される。具体的には、14時00分〜14時40分までの40分の時間にSOスタッフ1によって提供されるSOサービスを割り当て、14時40分〜15時00分までの20分の時間にMOスタッフによって提供されるMOサービスを割り当てるように変更される。これによれば、14時00分〜14時40分までの時間に対して、新たに予約されるセットコースにおけるMOサービスを割り当てることが可能となる。
【0130】
なお、
図9の上段に示す例に対して第2処理が実行される場合には、例えば
図10に示すように14時00分〜14時20分までの20分の時間にSOスタッフ1によって提供されるSOサービスを割り当て、14時20分〜14時40分までの20分の時間にMOスタッフによって提供されるMOサービスを割り当て、14時40分〜15時00分までの20分の時間にSOスタッフ1によって提供されるSOサービスを割り当てるように変更してもよい。このように第2処理においては、SOサービスに対して割り当てられていた40分の時間を例えば20分ずつの2つに分割して配置してもよい。
【0131】
次に、
図11を参照して、第3処理について説明する。なお、
図11の上段においては、14時00分〜15時00分までの時間帯(対象予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯)が10分単位で6つに分割されていることが示されている。また、
図11の上段においては、対象予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容として、14時00分〜14時20分までの20分の時間が割り当てられているMOサービスに対してMOスタッフが割り当てられており、14時20分〜15時00分までの40分の時間が割り当てられているSOサービスに対してSOスタッフ1が割り当てられていることが示されている。
【0132】
このような場合に第3処理が実行されると、
図11の下段に示すように、MOサービスに対して割り当てられている時間が短縮され、SOサービスに対して割り当てられている時間が延長される。具体的には、14時00分〜14時10分までの10分の時間にMOスタッフによって提供されるMOサービスを割り当て、14時10分〜15時00分までの50分の時間にSOスタッフ1によって提供されるSOサービスを割り当てるように変更される。これによれば、14時10分〜14時20分までの時間に新たに予約されるセットコースにおけるMOサービスを割り当てることが可能となる。
【0133】
なお、
図11の上段に示す例に対して第3処理が実行される場合には、例えば
図12に示すように14時00分〜14時10分までの10分の時間にSOスタッフ1によって提供されるSOサービスを割り当て、14時10分〜14時20分までの10分の時間にMOスタッフによって提供されるMOサービスを割り当て、14時20分〜15時00分までの40分の時間にSOスタッフ1によって提供されるSOサービスを割り当てるように変更してもよい。
【0134】
本実施形態においては、サービスを提供するスタッフがMOスタッフ及びSOスタッフのみである場合について主に説明したが、サービスを提供サービス提供要素(スタッフまたは同時に運用できる数量に制限がある設備等)の数は3以上であってもよい。
【0135】
上記したように本実施形態においては、利用者端末10に対する利用者の操作に基づいて、店舗においてMOスタッフ(第1スタッフ)が提供することが可能なMOサービス(第2サービス)を含む複数のサービスが連続して提供される第2セットコースを示す第2セットコース情報を受信する。また、本実施形態においては、格納部201に格納されている予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯(第1時間帯)中のMOスタッフによってMOサービスまたはSOサービス(第1サービス)が提供される時間帯(第2時間帯)と少なくとも一部が重複する時間帯(第3時間帯)において第2セットコースにおけるMOサービスが提供される(つまり、第2セットコースにおけるMOサービスに対してMOスタッフを割り当てることができない)場合に、予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯を予め定められた時間単位に分割し、当該分割された時間単位で予約情報に含まれる第1セットコース情報によって示される第1セットコースの内容を変更する予約調整処理を実行する。本実施形態においては、第1セットコースの内容が変更されることによって上記した第2時間帯と第3時間帯との重複を解消することが可能である場合、当該第3時間帯を含む第4時間帯(対象時間枠)を利用者が予約可能な時間帯として利用者端末10に表示する。
【0136】
本実施形態においては、このような構成により、上記した第2時間帯と第3時間帯とが重複することによって予約を受け付けることができないと判断されていた時間枠であっても、予約調整処理によって予約可能枠として利用者に提示することが可能となるため、機会損失の発生を抑制することが可能となる。
【0137】
また、本実施形態においては、例えばMOスタッフに割り当てられているサービスがSOサービス(つまり、MOスタッフとは異なるSOスタッフが提供することが可能なサービス)である場合、上記したように分割された時間帯の少なくとも一部において当該サービスを提供するMOスタッフをSOスタッフに変更する第1処理が実行される。
【0138】
また、本実施形態においては、予約情報に含まれるセットコース情報に含まれるサービスID(第1サービスID及び第2サービスID)によって示される複数のサービスの各々が提供される順番を変更する第2処理が実行される。
【0139】
更に、本実施形態においては、上記したように分割された時間単位で予約情報のセットコース情報に含まれる割当時間情報(第1割当時間情報)によって示されるMOサービスに割り当てられている時間を短縮する第3処理が実行される。
【0140】
本実施形態においては、上記した予約調整処理として第1〜第3処理を実行することによって予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を変更し、対象利用者によって指定されたセットコースにおけるMOサービスにMOスタッフを割り当てる時間を確保することができる。
【0141】
すなわち、本実施形態においては、既存予約と重複する時間帯であっても、当該既存予約(予約情報によって示される予約)のサービス内容に対して、所定時間単位(例えば、10分単位等)でスタッフの代替、サービス順番の入れ替えまたは特定のサービス提供時間の短縮等の調整を自動的に行うことによって、新規予約を受け付けることを可能とする。
【0142】
ここで、本実施形態においては、予約調整処理として第1〜第3処理が実行されるものとして説明したが、当該第1〜第3処理の全てが実行される必要はなく、当該第1〜第3処理の少なくとも1つの処理が実行される構成であってもよい。
【0143】
また、例えば第1処理が実行された後にステップS23の処理が実行され、当該ステップS23においてMOスタッフを割り当てることが可能でないと判定された場合に、ステップS22に戻って第2処理が実行されるようにしてもよい。この場合、第2処理が実行された後にステップS23の処理が実行され、当該ステップS23においてMOスタッフを割り当てることが可能でないと判定された場合には、ステップS22に戻って第3処理が実行されればよい。
【0144】
すなわち、本実施形態において、第1〜第3処理はステップS23においてMOスタッフを割り当てることが可能であると判定されるまで順番に実行されてもよい。更に、第1〜第3処理の各々が個別に実行されてもMOスタッフを割り当てることが可能でない場合には、当該第1〜第3処理のうちの少なくとも2つ組み合わせて実行するようにしても構わない。
【0145】
なお、本実施形態においては、予約調整処理として第1〜第3処理が実行されるものとして説明したが、上記したように予約情報に含まれる時間枠情報によって示される時間帯を所定時間単位で分割し、当該予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を変更する処理であれば、予約調整処理として他の処理が実行されても構わない。
【0146】
また、本実施形態においては、上記した第3処理が実行される場合であっても、例えばMOサービスに割り当てる時間が予め定められた時間(例えば、10分)以下とならない範囲で当該時間を短縮するものとする。これによれば、MOサービスの最短時間を確保することができる。
【0147】
なお、MOサービスに割り当てる時間が予め定められた時間以下とならないようにすることは、予約調整処理に関するルールの1つであるが、当該ルールとしては他のルールが用意されていてもよい。例えば、上記したMOサービスを提供する時間については分割しないこともルールの1つであるし、可能な限り1つのサービス(MOサービス及びSOサービス)については同一のスタッフが継続して提供する、可能な限りMOスタッフはMOサービス以外には割り当てられない、1つのセットコースにおいて連続して提供される複数のサービスを時間的に分離することはできない等のルールが用意されていてもよい。
【0148】
また、本実施形態においては予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容を変更するものとして説明したが、予約可能枠を増加させることが可能であれば、例えば対象利用者によって指定されたセットコースの内容(つまり、対象利用者からの問い合わせに含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容)を変更する構成としてもよい。
【0149】
この場合、対象利用者がセットコースを指定した時点では当該セットコースにおける各サービスにはスタッフが割り当てられていないため、上記した第1処理を実行することによって対象利用者によって指定されたセットコースの内容を変更することはできないが、第2及び第3処理を実行することによって当該セットコースの内容を変更することは可能である。
【0150】
なお、予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容及び対象利用者によって指定されたセットコースの内容の双方が変更される構成であってもよい。
【0151】
また、上記した
図8〜
図12においては予約調整処理に含まれる第1〜第3処理について具体的に説明したが、当該
図8〜
図12において説明した予約情報に含まれるセットコース情報によって示されるセットコースの内容の変更は、例えば店舗端末30に表示された予約情報の一覧画面上で店舗のスタッフが手動で行うことも可能である。なお、この場合におけるセットコースの内容の変更は、例えば上記したように分割された所定時間単位(ブロック)毎に例えばドラッグ&ドロップ等の操作によって行うことができるものとする。また、店舗のスタッフが手動でした変更が上記した各種ルールに合致しないような場合には、エラーを返すような構成としてもよい。
【0152】
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0153】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
【0154】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0155】
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0156】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
【0157】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
【0158】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0159】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。