(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記所定の行動とは、前記広告動画が掲載された広告画面を表示した端末装置に、前記広告動画により広告される商品またはサービスが掲載された画面を表示させることである、
請求項2または3に記載の広告動画管理装置。
前記支払決定部は、前記広告動画が再生された場合に、前記再生された広告動画に対応付けられた前記商品またはサービスを購入した購入者の数に基づいて、前記作成者に報酬を支払うことを決定する、
請求項1から7のうちいずれか1項に記載の広告動画管理装置。
前記支払決定部は、さらに、前記作成者に報酬を支払うための費用を前記作成依頼の依頼元に請求し、前記請求により得られる費用の一部または全部を前記報酬として前記作成者に対して支払うことを決定する、
請求項1から8のうちいずれか1項に記載の広告動画管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した広告動画管理装置、広告動画管理システム、広告動画管理プログラム、および広告動画管理方法を、図面を参照して説明する。
【0010】
以下に示す各実施形態の広告動画管理装置を含む広告動画管理システムにおいて、広告動画管理装置は、例えば一以上のプロセッサによって実現される。広告動画管理装置は、他装置と通信する通信部を用いて、商品またはサービス(以下、商品等と称する)を広告するための広告動画の作成依頼を、他装置に送信する。他装置とは、例えば、作成依頼に基づき広告動画を作成する動画作成者により利用される端末装置である。そして、広告動画管理装置は、作成依頼に基づいて作成された広告動画と、広告動画により広告(紹介)される商品等とを互いに対応付けたリンク情報を生成し、このリンク情報を参照して、広告動画を作成した作成者に報酬を支払うことを決定する。これによって、動画の作成意欲を喚起して、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができることができる。
【0011】
<第1実施形態>
以下、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態における広告動画管理システム1の一例を示す図である。第1実施形態における広告動画管理システム1は、例えば、依頼者側端末装置10と、作成者側端末装置20と、広告動画管理装置100と、販売サイト提供装置200と、動画投稿サイト提供装置300とを含む。なお、広告動画管理装置100、販売サイト提供装置200、および動画投稿サイト提供装置300のうち一部または全部は、統合されて一つの装置とされてもよいし、より多くの装置に分散化されてもよい。
【0012】
広告動画管理システム1では、依頼者側端末装置10と、作成者側端末装置20と、広告動画管理装置100と、販売サイト提供装置200と、動画投稿サイト提供装置300とが、ネットワークNWを介して種々の情報を送受信する。ネットワークNWは、例えば、無線基地局、Wi−Fiアクセスポイント、通信回線、プロバイダ、インターネットなどを含む。
【0013】
依頼者側端末装置10は、例えば、広告依頼者により利用される端末装置である。依頼者側端末装置10は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータである。広告依頼者とは、インターネットのショッピングサイトやオークションサイト、フリーマーケットサイト等のウェブサイトに自身が掲載した商品等を、広告として第三者から紹介してもらえるよう依頼する者である。例えば、広告依頼者は、ショッピングサイト等に出店する店舗の運営者であってもよいし、商品を製造するメーカやサービスを提供するサービス提供事業者であってもよい。また、広告依頼者は、オークションサイトやフリーマーケットサイト等に商品等を出品する個人利用者であってもよい。
【0014】
作成者側端末装置20は、動画作成者により利用される端末装置である。作成者側端末装置20は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDA、パーソナルコンピュータである。動画作成者は、広告依頼者により販売される商品等を広告するための動画(以下、「広告動画」と称する)を作成する者である。例えば、動画作成者は、フリーランス等の個人事業者であってもよいし、クラウドソーシング形式の企業または事業体の従業員であってもよい。動画作成者は、後述する広告動画管理装置100により仲介された広告依頼者からの広告動画の作成依頼に基づいて、広告動画を作成する。動画作成者は、例えば、作成者側端末装置20を操作し、作成した広告動画を、動画投稿サイトやアプリケーションプログラムを介して投稿(アップロード)する。動画投稿サイトとは、例えば、投稿された動画を不特定多数の利用者に公開するウェブサイトである。
【0015】
広告動画管理装置100は、広告依頼者と動画作成者との間を相互に仲介する装置である。例えば、広告動画管理装置100は、広告依頼者からの広告動画の作成依頼を、依頼者側端末装置10から直接的または間接的に受信し、受信した作成依頼を作成者側端末装置20に送信する。間接的とは、ネットワークNWに含まれる各種の転送装置に加えて、上記の販売サイト提供装置200、或いはその他の装置を介して作成依頼を受信することをいう。
【0016】
販売サイト提供装置200は、上述したショッピングサイトやオークションサイト、フリーマーケットサイト等のウェブサイトを提供するサーバ装置である。以下、これらウェブサイトを、販売サイトと称して説明する。
【0017】
動画投稿サイト提供装置300は、上述した動画投稿サイトを提供するサーバ装置である。
【0018】
以下、上述した依頼者側端末装置10、作成者側端末装置20、広告動画管理装置100、販売サイト提供装置200、および動画投稿サイト提供装置300のそれぞれの構成について説明する。
【0019】
図2は、第1実施形態における依頼者側端末装置10または作成者側端末装置20の構成の一例を示す図である。第1実施形態における依頼者側端末装置10は、例えば、通信部11と、表示部12と、操作部13と、制御部14と、記憶部15とを含む。また、作成者側端末装置20は、通信部21と、表示部22と、操作部23と、制御部24と、記憶部25とを含む。
【0020】
以下に説明するハードウェアにおいて、依頼者側端末装置10と作成者側端末装置20とで特段の差異は無くてもよいため、これらについて併せて説明する。通信部11(21)は、ネットワークNWに接続するためのハードウェアを含む。例えば、通信部11(21)は、アンテナおよび送受信装置、またはNIC(Network Interface Card)等を含んでよい。例えば、通信部11(21)は、ネットワークNWを介して他装置と通信する。
【0021】
表示部12(22)は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置を含む。表示部12(22)は、制御部14(24)により出力される情報に基づいて画像を表示する。
【0022】
操作部13(23)は、例えば、ボタン、キーボードやマウス等の操作デバイスを含む。操作部13(23)は、ユーザの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた情報を制御部14(24)に出力する。なお、操作部13(23)は、表示部12(22)と一体として構成されるタッチパネルであってもよい。
【0023】
制御部14(24)は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部15(25)に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部14(24)は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよい。
【0024】
記憶部15(25)は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などにより実現される。記憶部15(25)には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部11(21)により受信された情報などが記憶される。
【0025】
図3は、第1実施形態における広告動画管理装置100の構成の一例を示す図である。第1実施形態における広告動画管理装置100は、例えば、通信部102と、制御部110と、記憶部120とを含む。
【0026】
通信部102は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部102は、ネットワークNWを介して作成者側端末装置20、販売サイト提供装置200、および動画投稿サイト提供装置300と通信する。例えば、広告動画管理装置100と運営者同士が提携関係にある販売サイト提供装置200により提供されたウェブサイト内に商品等が掲載され、当該商品等の取扱いが開始されると、通信部102は、販売サイト提供装置200から、新規に取扱いが開始された商品等の商品等識別情報(以下、商品等IDと称する)と、商品等の掲載を販売サイト提供装置200に依頼した広告依頼者の識別情報(以下、広告依頼者IDと称する)とを受信する。
【0027】
制御部110は、例えば、依頼処理部111と、リスト情報生成部112と、リンク情報生成部113と、支払決定部114とを含む。依頼処理部111、リスト情報生成部112、リンク情報生成部113および支払決定部114の一部または全部は、CPUなどのプロセッサが記憶部120に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、これらの一部または全部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよい。
【0028】
記憶部120は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどにより実現される。記憶部120には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部102により受信された情報などが記憶される。記憶部120は、例えば、リスト情報121と、リンク情報122と、動画作成者評価情報123とを記憶する。
【0029】
依頼処理部111は、通信部102により受信された商品等IDが示す商品等に関する広告動画の作成依頼を、通信部102を用いて作成者側端末装置20に送信する。
【0030】
リスト情報生成部112は、通信部102により受信された広告依頼者IDと商品等IDに基づいて、動画作成者が広告動画を作成する際に参照する商品等の一覧を示すリスト情報121を生成する。リスト情報生成部112は、通信部102を用いて、依頼処理部111による作成依頼の送信と共に、生成したリスト情報121を作成者側端末装置20に送信する。
【0031】
図4は、リスト情報121の一例を示す図である。図示のように、リスト情報121は、例えば、広告依頼者の識別情報である広告依頼者IDごとに、広告依頼者が出品等してウェブサイトに掲載した商品等の商品等IDと、この商品等IDが示す商品等の詳細情報とが対応付けられた情報である。商品等の詳細情報とは、例えば、商品の名称、商品のカテゴリ、価格等である。また、商品の詳細情報には、当該商品等が掲載されたウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)が含まれてよい。作成依頼を受けた動画作成者は、この商品等IDのリストの一覧から、広告動画内で紹介する商品等の商品等IDを選択し、商品の詳細情報を参照することで広告動画を作成する。
【0032】
リンク情報生成部113は、作成者側端末装置20を介して投稿された広告動画を識別する情報である動画識別情報(以下、動画IDと称する)と、広告動画内で紹介している商品等の商品等IDとを互いに対応付けることで、これらの情報が対応付けられている情報をリンク情報122として生成する。
【0033】
図5は、リンク情報122の一例を示す図である。図示のように、リンク情報122は、例えば、動画作成者の識別情報である動画作成者IDごとに、商品等IDと、動画IDと、当該動画IDが示す動画が掲載されたウェブページのアドレスを示すリンク先のURLとが対応付けられた情報である。動画作成者IDは、作成者側端末装置20等の装置を介して動画作成者により広告動画の作成依頼が受諾された場合に、広告動画管理装置100により発行される。なお、繰り返し広告動画の作成依頼を受諾する作成者に対しては、一つの動画作成者IDが発行されてよい。また、リンク情報122には、さらに、商品等IDが示す商品等が掲載されたウェブページのアドレスを示すリンク先のURLが対応付けられてよい。
【0034】
支払決定部114は、コンバージョンの成立の可否を判定し、コンバージョンが成立した場合に、動画作成者に報酬を支払うことを決定する。本実施形態におけるコンバージョンとは、動画作成者により作成された広告動画を視聴した利用者が、広告依頼者の期待する所定の行動をとったこと、と定義される。所定の行動とは、例えば、広告依頼者により販売される商品等を購入したり、広告依頼者により販売される商品等を掲載するウェブページにアクセスしたりすることである。例えば、支払決定部114は、動画作成者により作成された広告動画を視聴した利用者が、広告動画内で紹介される商品等を購入した場合に、コンバージョンが成立したと判定し、動画作成者に報酬を支払うことを決定する。また、例えば、支払決定部114は、動画作成者により作成された広告動画を視聴(再生)した利用者が、広告動画内で紹介される商品等を掲載するウェブページにアクセスした場合に、コンバージョンが成立したと判定し、動画作成者に報酬を支払うことを決定してもよい。これによって、広告動画管理装置100は、広告動画ごとに購買行動の促進等の広告効果を評価することができる。この結果、動画作成者に適正な報酬が支払われることになる。
【0035】
なお、報酬の支払いを決定するタイミングは、「コンバージョンが成立した度」である必要はなく、所定期間ごと(例えば毎日、1週間に1回など)に報酬の支払いが決定されてもよい。
【0036】
また、支払決定部114は、コンバージョンが成立した場合に、動画作成者に対する報酬の支払いを広告依頼者にさせることを決定してもよい。例えば、支払決定部114は、動画作成者に対して支払う報酬額の一部または全部の費用を広告依頼者に請求し、この請求に応じた費用を動画作成者に対して支払うことを決定する。
【0037】
支払決定部114により決定された支払いは、図示しない決済サーバなどが仲介することで実現される。
【0038】
支払決定部114は、コンバージョンの成立履歴に基づいて、動画作成者評価情報123を生成する。
図6は、動画作成者評価情報123の一例を示す図である。動画作成者評価情報123は、動画IDごとに、情報の拡散能力や周囲に及ぼす影響の度合い等を評価した指標を対応付けた情報である。図示のように、例えば、この指標は、CVR(Conversion Rate)によって表される。CVRとは、例えば、広告動画の再生数に対する、広告動画内で紹介した商品等の購買数の比率である。また、CVRは、広告動画の再生数に対する、広告動画内で紹介した商品等の掲載ウェブページのアクセス数、またはアクセス人数の比率であってもよい。
【0039】
図7は、第1実施形態における販売サイト提供装置200の構成の一例を示す図である。第1実施形態における販売サイト提供装置200は、例えば、通信部202と、制御部204と、記憶部210とを含む。
【0040】
通信部202は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部202は、ネットワークNWを介して他装置と通信する。例えば、通信部202は、依頼者側端末装置10からHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストを受信する。
【0041】
制御部204は、通信部202によりHTTPリクエストが受信されると、予め記憶部210に記憶させておいたウェブ画面生成情報211を読み出して、通信部202を用いて、HTTPリクエストの送信元にウェブ画面生成情報211を送信する。ウェブ画面生成情報211は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)等が記述されたテキストデータや、スタイルシート、画像データ、動画データ、音声データである。例えば、依頼者側端末装置10の画面において、所定のウェブブラウザの機能により、ウェブ画面生成情報211に基づいて販売サイトを構成するウェブページが描画される。以下、ウェブページが表示された画面を「ウェブ画面」と称して説明する。
【0042】
記憶部210は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどにより実現される。記憶部210には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部202により受信された情報などが記憶される。記憶部210は、例えば、上述したウェブ画面生成情報211と、広告依頼者マスタ情報212と、依頼条件マスタ情報213と、商品等マスタ情報214とを記憶する。各種マスタ情報については後述する。
【0043】
図8は、第1実施形態における動画投稿サイト提供装置300の構成の一例を示す図である。第1実施形態における動画投稿サイト提供装置300は、例えば、通信部302と、制御部304と、記憶部310とを含む。
【0044】
通信部302は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部302は、ネットワークNWを介して他装置と通信する。例えば、通信部302は、作成者側端末装置20からHTTPリクエストを受信する。
【0045】
制御部304は、通信部302によりHTTPリクエストが受信されると、予め記憶部310に記憶させておいたウェブ画面生成情報311を読み出して、通信部302を用いて、HTTPリクエストの送信元にウェブ画面生成情報311を送信する。ウェブ画面生成情報311は、例えば、HTML等が記述されたテキストデータや、スタイルシート、画像データ、動画データ、音声データである。例えば、作成者側端末装置20は、所定のウェブブラウザの機能により、ウェブ画面生成情報311に基づいて動画投稿サイトを構成するウェブページが描画されたウェブ画面を表示する。
【0046】
記憶部310は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどにより実現される。記憶部310には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部302により受信された情報などが記憶される。記憶部310は、例えば、上述したウェブ画面生成情報311を記憶する。
【0047】
以下、第1実施形態における広告動画管理システム1の処理の流れについて説明する。
図9は、第1実施形態における広告動画管理システム1の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスでは、広告依頼者により販売される商品等が掲載されたウェブ画面に、広告動画が掲載されるまでの処理を説明する。以下、ウェブ画面に広告動画が掲載された場合、このウェブ画面を「広告画面」と称して説明する。
【0048】
まず、依頼者側端末装置10において、広告依頼者によって、販売サイトに商品等を掲載するために、販売サイト内で店舗を出店するための操作がなされる。例えば、広告依頼者は、販売サイト提供装置200により提供される販売サイトに店舗を出店する場合、出店の登録を受け付けるウェブページのURLを選択(例えばクリック操作)またはタイプ入力する。依頼者側端末装置10は、このウェブページに基づくウェブ画面を表示するためのHTTPリクエストを販売サイト提供装置200に送信する(S100)。
【0049】
販売サイト提供装置200は、依頼者側端末装置10により送信されたHTTPリクエストに対応するウェブ画面生成情報211を読み出し、ウェブ画面生成情報211を、HTTPリクエストの送信元である依頼者側端末装置10に送信する(S101)。依頼者側端末装置10は、ウェブ画面生成情報211に基づいて、ウェブ画面を表示する(S102)。
【0050】
図10は、依頼者側端末装置10により表示される、販売サイト内に店舗を出店するためのウェブ画面の一例を示す図である。このウェブ画面は、例えば、販売サイトに店舗を出店する際に必要な各種情報を受け付ける入力画面として表示される。例えば、このウェブ画面には、代表者の氏名や住所、連絡先といった会社情報を入力する項目、出店予定の店舗で取り扱う商品等のカテゴリ(例えば家電や衣類、食品等)を選択する項目、銀行口座等の決済に必要な情報を入力する項目、動画作成依頼を、デフォルト登録通り自動的に行うか、商品等の登録の度に行うかを指定する項目、出品予定の商品等の広告動画を作成する動画作成者を選択する項目、各項目において入力または選択された情報を登録することを確定するボタン(以下、登録ボタンと称する)などが設けられる。また、図示していないが、動画作成依頼を原則的に行わないことを指定する項目が設けられてもよい。
【0051】
動画作成者を選択する項目は、動画作成者の過去の動画作成実績に基づいて設定される。例えば、動画作成者を選択する項目の選択肢には、(1)動画作成者の条件を問わない、(2)過去に作成した広告動画の再生数が一定値以上である動画作成者のみに動画作成を許可する、(3)CVR指標値が一定値以上である動画作成者のみに動画作成を許可する、(4)掲載する商品等のカテゴリに適合する動画作成者のみに動画作成を許可する、といった選択肢が用意される。CVR指標値とは、動画作成者が作成した動画の動画IDに基づいて導出される指標値である。CVR指標値は、対象となる動画作成者の作成した1または複数の動画の動画IDに対応するCVRに対して、平均を求めたり、最大値を求めたり、加重和を求めたり、その他の任意の処理を行うことによって求められる。
【0052】
また、動画作成者を選択する項目には、動画作成者の一覧がランキング形式で表されてもよいし、その項目に相当する部分に、ランキング形式で表示するウェブ画面へのリンクが貼られてもよい。例えば、動画作成者を選択する項目内において、広告動画の再生数やCVR指標値が大きい動画作成者から順番にソートされた状態で表示され、上位数名のみに動画作成を許可したり、動画作成者ごとに個別に動画作成を許可したりできるように設定されてよい。これによって、複数の動画作成者の候補が存在する場合に、広告依頼者は、これら複数の候補の中から、出品予定の商品等に相応しい広告動画の作成者を選択することができる。なお、動画作成者を選択する項目の選択により選出される動画作成者は一人であってもよいし、複数名であってもよい。
【0053】
複数名の動画作成者が選択される場合、販売サイトに商品等を掲載するためのウェブ画面には、さらに一つの商品等に対して同時掲載する広告動画の数に上限数を設定する項目が含まれてよい。
【0054】
また、動画作成者を選択する項目には、予めデフォルトの条件が設定され、この条件が広告依頼者等の利用者の操作により変更されない場合、このデフォルトの条件に従って動画作成者が選択されてよい。このデフォルトの条件は、例えば、上述した(1)から(4)のいずれかの条件が設定されてよい。
【0055】
上述した動画作成者を選択する項目により選択された動画作成者は、特許請求の範囲における「所定の条件を満たす作成者」に相当する。
【0056】
依頼者側端末装置10は、
図10に示すウェブ画面に対して各種入力操作がなされ、登録ボタンが操作されると、店舗登録のために入力された情報(以下、店舗登録情報と称する)を、販売サイト提供装置200に送信する(
図9:S103)。なお、上述した
図10に示すウェブ画面において、初回に店舗登録がなされ、二回目以降のログイン時に、広告依頼者により動画作成者の条件が変更される場合には、広告依頼者IDの入力を受け付けるログイン画面の表示の後に、動画作成者の条件のみを変更可能な画面が表示されてよい。これによって、広告依頼者は、簡便に動画作成者の条件を変更することができる。
【0057】
販売サイト提供装置200の制御部204は、店舗登録情報に基づいて、広告依頼者IDを発行し、広告依頼者マスタ情報212と依頼条件マスタ情報213とを生成する(S104)。販売サイト提供装置200は、発行した広告依頼者IDを、メールや販売サイトの画面上で広告依頼者に通知する。
【0058】
図11は、広告依頼者マスタ情報212の一例を示す図である。図示のように、広告依頼者マスタ情報212は、広告依頼者IDごとに会社情報や決済情報等が対応付けられた情報である。また、
図12は、依頼条件マスタ情報213の一例を示す図である。図示のように、依頼条件マスタ情報213は、広告依頼者IDごとに動画作成者の条件が対応付けられた情報である。
【0059】
販売サイト提供装置200の制御部204は、通信部202を用いて、店舗登録情報の送信元の依頼者側端末装置10に、店舗で販売する商品等を掲載するためのウェブ画面を生成させるウェブ画面生成情報211を送信する(
図9:S105)。依頼者側端末装置10は、ウェブ画面生成情報211に基づいて、ウェブ画面を表示する(S106)。
【0060】
図13は、依頼者側端末装置10により表示される、販売サイトに商品等を掲載するためのウェブ画面の一例を示す図である。このウェブ画面は、
図10に示すウェブ画面において、「デフォルト登録」が選択された場合に表示される画面であり、販売サイトに掲載する商品等に関する情報を受け付ける入力画面として表示される。例えば、このウェブ画面には、上述したS104の処理で発行された広告依頼者IDを入力する項目、掲載する商品等のカテゴリを選択する項目、掲載する商品等の説明を入力する項目、商品等の画像データ等を添付する項目、動画作成依頼の条件等についてデフォルト登録の通りに行うことを指示するボタンB1、および動画作成依頼の条件等を変更することを指示するボタンB2などが設けられている。なお、ボタンB1は、単にウェブ画面に対する入力内容を確定する「確定」ボタンのようなものであってよい。
【0061】
図14は、依頼者側端末装置10により表示される、販売サイトに商品等を掲載するためのウェブ画面の他の一例を示す図である。このウェブ画面は、
図10に示すウェブ画面において、「商品等登録の度」が選択された場合に表示される画面であり、販売サイトに掲載する商品等に関する情報を受け付ける入力画面として表示される。また、
図13に示すウェブ画面においてボタンB2が操作された場合にも、
図14に示すウェブ画面に遷移してよい。例えば、このウェブ画面には、上述したS104の処理で発行された広告依頼者IDを入力する項目、掲載する商品等のカテゴリを選択する項目、掲載する商品等の説明を入力する項目、商品等の画像データ等を添付する項目、事前設定された動画作成者の条件を確認する項目、広告動画および商品等の掲載の双方を依頼するボタンB3、商品等の掲載のみを依頼するボタンB4などが設けられている。
【0062】
動画作成者の条件を確認する項目には、店舗登録時に設定した条件がデフォルトで表示され、この条件が広告依頼者等の利用者の操作により変更されない場合、このデフォルトの表示に対応する条件に従って動画作成者が選択される。一方、この条件が広告依頼者等の利用者の操作により変更された場合、変更された条件に従って動画作成者が選択される。
【0063】
依頼者側端末装置10は、
図13に示すウェブ画面に対して各種入力操作がなされ、ボタンB1が操作された場合、或いは、
図14に示すウェブ画面に対して各種入力操作がなされ、ボタンB3が操作された場合、商品等登録のために入力された情報(以下、商品等登録情報と称する)を、販売サイト提供装置200に送信する(
図9:S107)。なお、以下では、商品等の掲載のみを依頼するボタンB2が操作されなかった場合の処理の流れについては、説明を省略する。
【0064】
販売サイト提供装置200の制御部204は、商品等登録情報に基づいて、商品等IDを発行し、商品等マスタ情報214を生成すると共に、広告依頼者により掲載の依頼がなされた商品等を販売するためのウェブ画面生成情報211を生成する(S108)。販売サイト提供装置200は、発行した商品等IDを、メールや販売サイトの画面上で広告依頼者に通知する。
【0065】
図15は、商品等マスタ情報214の一例を示す図である。図示のように、商品等マスタ情報214は、広告依頼者IDごとに、商品等IDと、この商品等IDが示す商品等の詳細情報と、これら情報が入力された日時と、広告動画の作成依頼の有無とが対応付けられた情報である。
【0066】
なお、販売サイト提供装置200の制御部204は、店舗登録時に設定した条件が変更された場合、依頼条件マスタ情報213において、変更した広告依頼者の広告依頼者IDに対応付けられた動画作成者の条件を更新してよい。
【0067】
販売サイト提供装置200の制御部204は、通信部202を用いて、生成した依頼条件マスタ情報213および商品等マスタ情報214を、広告動画管理装置100に送信する(
図9:S109)。
【0068】
なお、上述したS102の処理において、広告依頼者により特定の動画作成者のみに動画作成の許可がされている場合、販売サイト提供装置200の制御部204は、さらに動画作成が許可された動画作成者の動画作成者IDを含めた依頼条件マスタ情報213または商品等マスタ情報214を広告動画管理装置100に送信する。
【0069】
広告動画管理装置100のリスト情報生成部112は、商品等マスタ情報214の中から、広告動画の作成依頼の有りの商品等IDに対応付けられた情報のみを抽出し、この抽出した情報内に含まれる広告依頼者IDと商品等IDとを互いに対応付けたリスト情報121を生成する(S110)。なお、リスト情報121の生成は、商品等マスタ情報214が受信されるタイミングで行われてもよいし、商品等マスタ情報214を記憶部120に蓄積しておいて、任意のタイミングで行われてもよい。
【0070】
広告動画管理装置100の依頼処理部111は、通信部102を用いて、リスト情報生成部112により生成されたリスト情報121を包含した作成依頼を、作成者側端末装置20に送信する(S111)。例えば、依頼処理部111は、依頼条件マスタ情報213を参照し、リスト情報121に含まれる広告依頼者IDに対応する条件を満たす動画作成者が利用する作成者側端末装置20のみに作成依頼を送信する。なお、広告動画管理装置100の依頼処理部111は、通信部102により受信された依頼条件マスタ情報213または商品等マスタ情報214に、動画作成者IDが含まれている場合、動画作成者IDが示す動画作成者が利用する作成者側端末装置20のみにリスト情報121を含む作成依頼を送信してよい。
【0071】
作成者側端末装置20は、リスト情報121に基づく画像を画面に表示し、動画作成者に、リスト情報121が示す商品等の一覧の中から、広告動画内で紹介する商品等を選択させる(S112)。
【0072】
例えば、動画作成者は、選択した商品等について広告動画を作成し、この広告動画を動画投稿サイトに投稿する前に、事前に広告依頼者に対して投稿する旨を予告するために、作成者側端末装置20を利用して、作成した広告動画を広告動画管理装置100に送信する(S120)。広告動画管理装置100は、作成者側端末装置20から受信した広告動画を中継して、依頼者側端末装置10に送信する(S122)。
【0073】
依頼者側端末装置10は、受信した広告動画を再生し、広告依頼者からの採用または不採用の操作を受け付ける(S124)。依頼者側端末装置10は、広告依頼者により採用する旨の操作を受け付けた場合、その採用する旨の操作を示す情報(以下、採用情報と称する)を広告動画管理装置100に送信する(S126)。例えば、上述したS102の処理において、同時掲載する広告動画の上限数が2つに設定された場合に、3名の動画作成者のそれぞれにより1つの広告動画が作成されると、広告依頼者は、依頼者側端末装置10を操作して、計3つの広告動画のうち1つ以上を不採用にし、これを除いた広告動画を採用する。依頼者側端末装置10は、この採用情報を広告動画管理装置100に送信する。
【0074】
広告動画管理装置100は、依頼者側端末装置10から受信した採用情報を中継して作成者側端末装置20に送信する(S128)。この際、広告動画管理装置100の制御部110は、採用情報の受信回数を広告依頼者IDごとにカウントするとともに、広告動画の送信回数を動画作成者IDごとにカウントし、これらカウントした回数を記憶部120に記憶させておく。なお、投稿動画および採用情報は、広告動画管理装置100を介さずに、依頼者側端末装置10と作成者側端末装置20との間で直接的に送受信されてもよい。この場合、採用情報の受信回数や広告動画の送信回数は、依頼者側端末装置10と作成者側端末装置20とのいずれかから通知を受けることでカウントされてよい。
【0075】
作成者側端末装置20は、採用情報を受信すると、表示部22等に画像を表示したり音声出力したりすることで、採用されたことを動画作成者に通知する。これを受けて、動画作成者は、作成者側端末装置20を利用して、動画投稿サイト提供装置300により提供される動画投稿サイトに広告動画を投稿する(S130)。
【0076】
動画投稿サイト提供装置300の制御部304は、動画投稿サイトに広告動画が投稿されると、広告動画を動画投稿サイトの一部として記憶部310に記憶させると共に、この広告動画を識別する動画IDを発行する(S132)。動画投稿サイト提供装置300は、発行した動画IDを、例えば、メールや動画投稿サイトの画面上で動画作成者に通知する(S134)。動画IDは、例えば、広告動画が掲載されるウェブページのURLであってもよいし、当該URLに付加される情報であってもよい。
【0077】
動画作成者は、自身の動画作成者ID、広告動画内で紹介した商品等の商品等ID、通知された動画ID、および広告動画が掲載されたウェブページのURLを作成者側端末装置20に入力することで、これら情報を、作成者側端末装置20を介して広告動画管理装置100に送信する(S140)。
【0078】
広告動画管理装置100のリンク情報生成部113は、動画作成者IDごとに、商品等IDと、動画IDと、リンク先のURLとを対応付けてリンク情報を生成する(S142)。なお、動画IDがウェブページのURLである場合は、リンク情報に含まれるURLの情報は省略されてよい。
【0079】
リンク情報生成部113は、さらに、同一商品等のそれぞれの商品等ID同士を互いに対応付けてもよい。例えば、リンク情報生成部113は、記憶部120に予め記憶させておいた商品等IDのマスターデータを参照し、このマスターデータと一致する商品等IDが複数存在する場合に、これら複数の商品等IDを互いに対応付ける。また、リンク情報生成部113は、商品等IDに対応付けられた詳細情報の画像データから、特徴点マッチング等の画像処理を行って同一商品等を抽出し、これら抽出した同一商品等の商品等IDを互いに対応付けてもよい。
【0080】
上述した一連の処理の後、例えば、一般利用者によって、販売サイト提供装置200により提供される販売サイトが閲覧される。例えば、一般利用者が検索エンジン等を利用して閲覧を試みたウェブページ(URL等がクリック操作されたウェブページ)が、広告依頼者により販売される商品等を掲載したウェブページである場合、販売サイト提供装置200は、一般利用者が利用する端末装置から、広告依頼者により販売される商品等を掲載したウェブページのURLに基づくHTTPリクエストを受信する(S150)。
【0081】
販売サイト提供装置200の制御部204は、HTTPリクエストに対応するウェブページ内に掲載される商品等の商品等IDに対応する広告動画が存在するか否かを広告動画管理装置100に問い合わせる(S152)。例えば、販売サイト提供装置200の制御部204は、HTTPリクエストに対応するウェブページのURLの中から商品等IDを抽出し、この商品等IDを広告動画管理装置100に送信することで、送信した商品等IDに対応付けられた動画IDが存在するか否かを広告動画管理装置100に判定させる。
【0082】
広告動画管理装置100のリンク情報生成部113は、記憶部120に記憶させたリンク情報122を参照することで、商品等IDに対応する動画IDが存在するか否かを判定し、動画IDが存在する場合に当該動画IDが示す動画のリンク先のURLを抽出する(S154)。なお、動画作成を許可された動画作成者が複数存在し、一つの商品等IDに対して複数の動画IDが対応付けられている場合、リンク情報生成部113は、複数の動画IDにそれぞれ対応するURLを抽出する。
【0083】
リンク情報生成部113は、通信部102を用いて、抽出したURLの情報を販売サイト提供装置200に送信する(S156)。なお、リンク情報生成部113は、複数のURLの情報を抽出している場合、例えば、
図5で示したリンク情報122および
図6で示した動画作成者評価情報123を参照して動画作成者ごとのCVR指標値を導出し、これに基づいて、複数のURLの中から、送信対象のURLを選択してよい。例えば、リンク情報生成部113は、CVR指標値の高い上位数名の動画作成者により作成された広告動画のURLのみを送信する。
【0084】
販売サイト提供装置200は、HTTPリクエストに対応するウェブページ内に広告動画管理装置100から受信した広告動画のURLを付加し、広告動画と商品等が掲載されたウェブ画面のウェブ画面生成情報211をHTTPレスポンスとして、一般利用者が利用する端末装置に送信する(S158)。例えば、販売サイトのウェブ画面において、広告動画のサムネイル画像等がクリック操作などで選択されると、一般利用者が利用する端末装置は、RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)等の通信プロトコルに基づいて、選択された広告動画の動画データを動画投稿サイト提供装置300から取得し、画面上で再生する。これによって、一般利用者が利用する端末装置には、広告動画と商品等が掲載されたウェブページが描画された広告画面が表示される。以下、リンク情報生成部113が販売サイト提供装置200に広告動画のURLを送信することで、販売サイトのウェブページに広告動画を掲載することを、「ウェブページに広告動画のURLをリンクとして貼り付ける」と表現して説明する場合がある。
【0085】
図16は、一般利用者が利用する端末装置の画面の一例を示す図である。図示のように、販売サイトの商品等掲載ページには、商品等の価格や商品サイズ等の情報とともに、広告動画(図中VD)が掲載される。広告動画VDは、例えば、一般利用者が操作することで再生が開始される。
【0086】
図17は、第1実施形態における販売サイト提供装置200の処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、依頼者側端末装置10において、販売サイトに店舗を新規に出店する操作がなされた場合、あるいは出店済みの店舗のウェブページに商品等を掲載する操作がなされた場合に実施される。従って、本フローチャートの処理において、販売サイト提供装置200は、新規出店の要求、または商品等掲載の要求のいずれかを依頼者側端末装置10から受信することを前提に説明する。
【0087】
まず、販売サイト提供装置200の制御部204は、通信部202により、新規出店の要求が受信されたか否かを判定する(S200)。新規出店の要求が受信された場合、制御部204は、通信部202を用いて、販売サイト内に店舗を登録するためのウェブ画面(
図10参照)を生成させるウェブ画面生成情報211を依頼者側端末装置10に送信する(S202)。
【0088】
次に、制御部204は、通信部202により、店舗登録情報が受信されるまで待機し(S204)、店舗登録情報が受信されると、広告依頼者IDを発行する(S206)。次に、制御部204は、発行した広告依頼者IDを用いて、広告依頼者マスタ情報212と依頼条件マスタ情報213とを生成する(S208)。
【0089】
一方、新規出店の要求が受信されない場合、制御部204は、この要求の代わりに受信される商品等掲載の要求に基づいて、販売サイト内に商品等を掲載するためのウェブ画面(
図13または
図14参照)を生成させるウェブ画面生成情報211を生成し、通信部202を用いて、生成したウェブ画面生成情報211を依頼者側端末装置10に送信する(S210)。
【0090】
次に、制御部204は、通信部202により、商品等登録情報が受信されるまで待機し(S204)、商品等登録情報が受信されると、商品等IDを発行する(S214)。次に、制御部204は、発行した商品等IDを用いて、商品等マスタ情報214を生成する(S216)。次に、制御部204は、通信部202を用いて、商品等マスタ情報214および依頼条件マスタ情報213を広告動画管理装置100に送信する(S218)。
【0091】
なお、制御部204は、商品等マスタ情報214の中から、広告動画の作成依頼の有りの商品等IDに対応付けられた情報のみを抽出し、この抽出した情報内に含まれる広告依頼者IDと商品等IDとを互いに対応付けたリスト情報121を生成してもよい。この場合、制御部204は、通信部202を用いて、リスト情報121および依頼条件マスタ情報213を広告動画管理装置100に送信する。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
【0092】
図18は、第1実施形態における広告動画管理装置100の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、リスト情報生成部112は、通信部102により、商品等マスタ情報214および依頼条件マスタ情報213が受信されるまで待機する(S300)。これらの情報は、同時に受信される必要はなく、S300の判定は、商品等マスタ情報214および依頼条件マスタ情報213が別々のタイミングで受信されて両方の情報が「揃った」か否かを判定するものであってよい。これらの情報が受信されると、商品等マスタ情報214の中から、広告動画の作成依頼の有りの商品等IDに対応付けられた情報のみを抽出し、この抽出した情報内に含まれる広告依頼者IDと商品等IDとを互いに対応付けたリスト情報121を生成する(S302)。なお、広告動画管理装置100は、販売サイト提供装置200からリスト情報121を受信した場合、S302の処理を行わずに、S304に処理を移してよい。
【0093】
次に、依頼処理部111は、通信部102を用いて、リスト情報生成部112により生成されたリスト情報121(または販売サイト提供装置200から受信したリスト情報121)を包含した作成依頼を、依頼条件マスタ情報213の条件を満たす動画作成者の作成者側端末装置20に送信する(S304)。次に、制御部110は、通信部102により、作成者側端末装置20から広告動画が受信されるまで待機し(S306)、広告動画が受信されると、通信部102を用いて、この広告動画を依頼者側端末装置10に送信する(S308)。
【0094】
次に、制御部110は、通信部102により、依頼者側端末装置10から採用情報が受信されたか否かを判定する(S310)。例えば、通信部102により、所定時間が経過しても依頼者側端末装置10から採用情報が受信されない場合、或いは、採用しない旨を示す情報が受信された場合、制御部110は、本フローチャートの処理を終了する。
【0095】
一方、通信部102により、所定時間以内に依頼者側端末装置10から採用情報が受信された場合、制御部110は、通信部102を用いて、採用情報を作成者側端末装置20に送信する(S312)。
【0096】
次に、リンク情報生成部113は、通信部102により、作成者側端末装置20から動画作成者ID、商品等ID、動画ID、およびウェブページのURLが受信されるまで待機し(S314)、これらの情報が受信されると、リンク情報生成部113は、リンク情報122を生成する(S316)。
【0097】
次に、リンク情報生成部113は、販売サイト提供装置200から通知される商品等IDと、生成したリンク情報122とに基づいて、商品等が掲載されたウェブページに広告動画のURLをリンクとして貼り付ける(S318)。この際、リンク情報生成部113は、広告動画のURLにトラッキング情報を付加してよい。トラッキング情報とは、販売サイトを介して動画投稿サイトにアクセスしたことを特定するための情報である。例えば、リンク情報生成部113は、広告動画のURLに、販売サイトのウェブページのURLの一部(例えば商品等ID)や、予め設定した変数情報などをトラッキング情報として付加する。
【0098】
次に、支払決定部114は、コンバージョンが成立したか否かを判定する(S320)。例えば、動画投稿サイト提供装置300は、広告動画のURLに販売サイトに関するトラッキング情報が含まれる場合、販売サイトを介して再生された広告動画の動画IDを広告動画管理装置100に送信する。また、販売サイト提供装置200は、ウェブページの商品等が購入された場合、当該ウェブページ内の広告動画が再生されているか否かを判定し、広告動画が再生されている場合に、この広告動画の動画IDと、購入された商品等の商品等IDとを包含した情報を広告動画管理装置100に送信する。広告動画管理装置100の支払決定部114は、動画投稿サイト提供装置300から受信した情報に含まれる動画IDと、販売サイト提供装置200から受信した情報に含まれる動画IDとが一致し、且つリンク情報122において動画IDに対応する商品等IDと、販売サイト提供装置200から受信した情報に含まれる商品等IDとが一致する場合に、コンバージョンが成立したと判定する。
【0099】
また、支払決定部114は、広告動画の再生に伴って生成される管理情報の有無に基づいて、コンバージョンが成立したか否かを判定してもよい。例えば、販売サイト内で広告動画が再生されると、広告動画のURL元である動画投稿サイトを提供する動画投稿サイト提供装置300は、広告動画を再生した端末装置と広告動画管理装置100とに管理情報を送信する。管理情報とは、例えば、ウェブブラウザごとに管理されるクッキー(HTTP cookie)またはWeb Storage機能に関する情報である。一方、販売サイト内で商品等が購入された場合、販売サイト提供装置200は、商品等の購入に利用された端末装置から管理情報を取得し、取得した管理情報を広告動画管理装置100に送信する。広告動画管理装置100の支払決定部114は、販売サイト提供装置200から受信した管理情報が、動画投稿サイト提供装置300により生成された管理情報であるか否かを判定し、これら管理情報が一致する場合に、コンバージョンが成立したと判定する。
【0100】
支払決定部114は、コンバージョンが成立した場合、例えば、上述したリンク情報122において、再生された広告動画の動画IDに対応する動画作成者IDが示す動画作成者に報酬を支払うことを決定する(S322)。例えば、支払決定部114は、コンバージョン成立時の商品等の購買実績を示す情報に基づいて、動画作成者に支払う報酬額を決定する。なお、支払決定部114は、コンバージョンが成立したタイミングに限られず、一定期間に亘りコンバージョンの成立可否の監視を行って、CVRが良好な(CVRが閾値以上である)広告動画についてのみ報酬を決定してもよい。
【0101】
図19は、購買実績の情報の一例を模式的に示す図である。図に示すように、例えば、購入実績の情報は、動画作成者(動画作成者ID)ごとに管理され、広告依頼者IDごとに、採用された動画数と作成された広告動画数との比率や、広告動画の再生数、動画再生後に商品等を購入した購入者数といった情報が対応付けられている。例えば、採用された動画数は、採用情報の受信回数に相当し、作成された広告動画数は、広告動画の送信回数に相当する。
【0102】
例えば、支払決定部114は、上述した比率が高い、広告動画の再生数が多い、または購入者数が多いような動画作成者ほど支払う報酬額を大きくし、比率が低い、広告動画の再生数が少ない、または購入者数が少ないような動画作成者ほど支払う報酬額を小さくする。
【0103】
また、支払決定部114は、動画作成者に対する報酬の支払いを広告依頼者にさせる場合、上述した商品等の購買実績を示す情報に基づいて、広告依頼者に請求する費用の請求額を決定する。例えば、支払決定部114は、上述した比率が高い、広告動画の再生数が多い、または購入者数が多いほど請求額を大きくし、比率が低い、広告動画の再生数が少ない、または購入者数が少ないほど請求額を小さくする。そして、支払決定部114は、請求した費用の一部または全部を報酬として動画作成者に支払うことを決定する。
【0104】
以上説明した第1実施形態の広告動画管理システム1によれば、広告依頼者により通知された、商品またはサービスを広告するための広告動画の作成依頼を、動画作成者が利用する作成者側端末装置20に送信し、この作成依頼に基づいて動画作成者が作成した広告動画と、この広告動画により紹介される商品等とを互いに対応付けたリンク情報122を生成し、生成したリンク情報122を参照して、広告動画を作成した作成者に報酬を支払うことを決定することで、動画の作成意欲を喚起して、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。例えば、広告動画管理装置100と販売サイト提供装置200とが同一の管理会社によって運営される場合、当該管理会社から動画作成者に報酬を支払った場合でも、広告動画による集客効果や宣伝効果等によって販売サイトの売り上げが向上しやすくなるため、管理会社の利益を向上させることができる。
【0105】
また、上述した第1実施形態の広告動画管理システム1によれば、動画作成者に対する報酬の一部または全部を、広告依頼者に請求するため、よりネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0106】
また、上述した第1実施形態の広告動画管理システム1によれば、販売サイト提供装置200と広告動画管理装置100とが分かれていることにより、広告動画が掲載される販売サイトが多岐に亘り、販売サイト提供装置200が複数存在する場合であっても、これら複数の販売サイト提供装置200との間で行われる、コンバージョン成立可否を判断するためのトラッキング処理を一つの広告動画管理装置100に一元化することができる。この結果、広告動画管理システム1を簡素な構成にすることができ、情報処理が複雑になるのを抑制することができる。
【0107】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態の広告動画管理システム2では、広告依頼者からの広告動画の作成依頼がない場合であっても、当該広告依頼者により販売される商品等が掲載されたウェブページに広告動画を掲載する点で上述した第1実施形態と相違する。従って、この相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ部分については同一符号を付する。
【0108】
第2実施形態では、例えば、上述した
図14に示すウェブ画面において、商品等の掲載のみを依頼するボタンB4が操作されることで、動画作成者を選択する項目等が未選択の状態で広告動画の作成依頼がなされずに、販売サイト提供装置200が提供する販売サイトに商品等が掲載される。この場合、第2実施形態における広告動画管理装置100Aのリスト情報生成部112は、作成依頼をした広告依頼者の広告依頼者IDと商品等IDとを互いに対応付けたリスト情報と、作成依頼をしない広告依頼者の広告依頼者IDと商品等IDとを互いに対応付けたリスト情報とを生成する。以下、作成依頼がない方のリスト情報を、依頼なしリスト情報121aと称し、作成依頼がある方のリスト情報を、依頼ありリスト情報121bと称して説明する。
【0109】
これら2種類のリスト情報のうち、依頼ありリスト情報121bに基づいて、動画作成者により広告動画が作成されると、リンク情報生成部113は、上述した第1実施形態と同様に、ウェブページに広告動画のURLをリンクとして貼り付けてウェブ画面に広告動画を掲載する。
【0110】
一方、リスト情報生成部112により依頼なしリスト情報121aが生成されると、依頼処理部111は、通信部102を用いて、依頼なしリスト情報121aに含まれる商品等の広告動画については無償提供(報酬なし)になる可能性があることを通知することで、動画作成者の任意で広告動画を作成してもらう。例えば、依頼なしリスト情報121aに基づいて動画作成者により広告動画が作成された場合、依頼処理部111は、通信部102を用いて、動画作成者が自主的に作成した広告動画を、販売サイト提供装置200を介して、作成依頼をしていない広告依頼者が利用する依頼者側端末装置10に送信することで、この広告動画を採用するか否かを選択させる。
【0111】
広告依頼者により、広告依頼のない状態で動画作成者が自主的に作成した広告動画が採用された場合、すなわち、通信部102が依頼者側端末装置10から販売サイト提供装置200を介して採用情報を受信した場合、依頼処理部111は、広告動画および商品等の掲載の双方を依頼するボタンB1が操作されるのと同様に、広告依頼がなされたものとして扱う。この場合、リンク情報生成部113は、依頼なしリスト情報121aに基づいて、ウェブページに広告動画のURLをリンクとして貼り付けてウェブ画面に広告動画を掲載する。
【0112】
リンク情報生成部113は、作成依頼をした広告依頼者により販売される商品等の販売サイトのウェブページには、作成依頼に基づいて作成された広告動画を掲載する。また、リンク情報生成部113は、作成依頼をしていない広告依頼者により販売される商品等の販売サイトのウェブページには、動画作成者が自主的に作成した広告動画を掲載する。
【0113】
図20は、広告動画のURLをリンクとして貼り付ける様子を模式的に示す図である。図示のように、例えば、広告依頼者A、B、Cのうち、広告依頼者Aのみが広告動画の作成依頼を事前にしている。動画作成者は、作成依頼の有無に関わらす、広告依頼者A、B、Cのそれぞれにより販売される商品等の広告動画を作成する。広告動画Aは、広告依頼者Aにより販売される商品等の広告動画であり、広告動画Bは、広告依頼者Bが扱う商品等の広告動画であり、広告動画Cは、広告依頼者Cにより販売される商品等の広告動画である。また、販売サイトXは、広告依頼者Aにより販売される商品等の掲載されるサイトであり、販売サイトYは、広告依頼者Bにより販売される商品等の掲載されるサイトであり、販売サイトZは、広告依頼者Cにより販売される商品等の掲載されるサイトである。
【0114】
リンク情報生成部113は、動画作成者により作成された広告動画A、B、Cのうち、作成依頼に基づいて作成された広告動画Aを、作成依頼元である広告依頼者Aの販売サイトXに掲載する。また、リンク情報生成部113は、作成依頼なしで作成された広告動画Bを、販売サイトYに掲載し、作成依頼なしで作成された広告動画Cを、販売サイトZに掲載する。なお、広告動画BおよびCにより紹介される商品等が同一商品等である場合、リンク情報生成部113は、さらに、販売サイトYに掲載された商品等を紹介する広告動画Bを、販売サイトZに掲載し、販売サイトZに掲載された商品等を紹介する広告動画Cを、販売サイトYに掲載してもよい。
【0115】
以上説明した第2実施形態における広告動画管理システム2によれば、広告依頼が無い場合であっても広告動画の作成を依頼し、作成された広告動画を販売サイトのウェブページに掲載するため、さらに販売サイトの売り上げが向上しやすくなる。この結果、第2実施形態における広告動画管理システム2によれば、上述した第1実施形態と同様に、動画の作成意欲を喚起して、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0116】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態の広告動画管理システム3では、動画投稿サイト内に、広告動画で紹介する商品等が販売されるウェブページのリンクを付す点で上述した第1または第2実施形態と相違する。従って、この相違点を中心に説明し、第1または第2実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0117】
図21は、第3実施形態における動画投稿サイトの一つのウェブページを模式的に示す図である。図示のように、例えば、動画投稿サイト内において、広告動画は、ランキング形式で再生数の多いものから順に掲載されている。この際、広告動画には、動画内で紹介される商品等が販売されるウェブページのリンクとしてURLが付される。このURLは、例えば、上述したトラッキング情報を含み、アノテーション情報(図中AT)として動画内、或いは動画付近に付される。第3実施形態において、トラッキング情報には、動画投稿サイトのウェブページのURLの一部(例えば動画ID)等が含まれる。端末装置を介して利用者によりアノテーション情報が選択操作されると、端末装置のウェブ画面において、動画投稿サイトのウェブページから、アノテーション情報により示されるウェブページ、すなわち販売サイトのウェブページに遷移する。これにより、動画視聴と共に、商品等の販売サイトに簡易にアクセスすることができるため、一般利用者の利便性を高めることができる。
【0118】
図22は、第3実施形態における広告動画管理システム3の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスでは、上述した
図9のシーケンスのS100からS142の処理が行われた状態で実施される。
【0119】
例えば、一般利用者によって、動画投稿サイト提供装置300により提供される動画投稿サイトが閲覧される場合がある。例えば、一般利用者が、端末装置30を操作することで広告動画を再生する場合、この端末装置30は、再生対象の広告動画が掲載されたウェブページのURLに基づくHTTPリクエストを動画投稿サイト提供装置300に送信する(S400)。
【0120】
動画投稿サイト提供装置300は、このHTTPリクエストを受信すると、HTTPリクエストに対応する広告動画の動画IDに対応付けられた商品等の販売サイトのウェブページのURLを広告動画管理装置100Bに問い合わせる(S402)。
【0121】
広告動画管理装置100のリンク情報生成部113は、記憶部120に記憶させたリンク情報122を参照することで、HTTPリクエストに対応する広告動画の動画IDに対応する商品等IDが存在するか否かを判定し、商品等IDが存在する場合に当該商品等IDが示す商品等の掲載ページのURLを抽出する(S404)。
【0122】
リンク情報生成部113は、通信部102を用いて、抽出したURLの情報を動画投稿サイト提供装置300に送信する(S406)。
【0123】
動画投稿サイト提供装置300の制御部304は、HTTPリクエストに対応するウェブページ内に広告動画管理装置100Bから受信した商品等の掲載ページのURLをアノテーション情報として付加し、広告動画内、或いは広告動画付近にアノテーション情報が付された動画投稿サイトのウェブ画面生成情報311を生成する(S408)。動画投稿サイト提供装置300の制御部304は、通信部302を用いて、生成したウェブ画面生成情報311をHTTPレスポンスとして、一般利用者が利用する端末装置30に送信する(S410)。
【0124】
一般利用者の端末装置30は、動画投稿サイト提供装置300から受信したウェブ画面生成情報311に基づいて広告動画がランキング形式で表示された広告画面を描画する(S412)。例えば、一般利用者が端末装置30を操作して、広告画面上に表示されたアノテーション情報をクリック操作等した場合、アノテーション情報に対応付けられたURLを参照して、販売サイト提供装置200にHTTPリクエストを送信する(S414)。
【0125】
販売サイト提供装置200の制御部204は、上述したS108の処理において生成しておいたウェブ画面生成情報211の中からHTTPリクエストに対応するウェブ画面生成情報211を記憶部210から読み出し(S416)、通信部202を用いて、このウェブ画面生成情報211をHTTPレスポンスとして一般利用者の端末装置30に送信する(S418)。これを受けて、一般利用者の端末装置30のウェブ画面には、広告動画内で紹介される商品等が販売されるウェブページが表示される(S420)。
【0126】
第3実施形態における広告動画管理装置100Bのリンク情報生成部113は、上述したS414やS418の通信処理を監視し、アノテーション情報が示すURLのトラッキング情報に基づいて、端末装置30において、広告動画内で紹介された商品等が掲載されたウェブ画面に遷移する前の広告画面として表示されたウェブページを特定する(S426)。すなわち、リンク情報生成部113は、販売サイトの商品等の掲載ウェブページをアクセスする契機となった広告動画を特定する。例えば、ページ遷移先の販売サイトにおいて利用者が所定の行動として商品等を購入した場合、支払決定部114は、リンク情報生成部113により特定された広告動画の動画IDに対応する動画作成者IDが示す動画作成者に対して報酬を支払うことを決定する(S428)。
【0127】
以上説明した第3実施形態における広告動画管理システム3によれば、動画投稿サイトから販売サイトに利用者のアクセスを誘導できるため、上述した第1または第2実施形態と同様に、動画の作成意欲を喚起して、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0128】
<その他>
上述した各実施形態において、広告動画は、ウェブブラウザが提供するウェブ画面に掲載されるものとして説明したが、これに限られない。例えば、広告動画は、アプリケーションソフトウェアが提供する画面(以下、アプリ画面と称する)に掲載されてよい。アプリケーションソフトウェアは、例えば、広告依頼者の商品等を掲載することで販売するアプリケーションであり、アプリ画面上で商品等の画像やコメント、広告動画等を表示する際に、これらの表示位置を予め定められた位置に配置するためのプログラムコードを有している。例えば、一般利用者が利用者する端末装置において、上記アプリケーションソフトウェアが起動された場合、この端末装置は、動画投稿サイト提供装置300に、リクエストを送信し、このリクエストに対するレスポンスとして広告動画の動画データを取得する。そして、端末装置は、取得した動画データを、予め設定された表示領域で再生する。商品等が購入されることで表示されるアプリ画面(例えば、決済完了を通知する画面)が表示された場合、端末装置は、再生された動画データの動画IDと、購入された商品等の商品等IDとを広告動画管理装置100に送信する。これによって、広告動画管理装置100は、リンク情報122と、受信した動画IDおよび商品等IDとの比較によって、動画作成者を特定し、この動画作成者に報酬を支払うことを決定する。
【0129】
<ハードウェア構成>
上述した第1から第3実施形態の依頼者側端末装置10、作成者側端末装置20、広告動画管理装置100、100A、100B、販売サイト提供装置200、および動画投稿サイト提供装置300は、例えば、
図23に示すようなハードウェア構成により実現される。
図23は、実施形態の依頼者側端末装置10、作成者側端末装置20、広告動画管理装置100、100A、100B、販売サイト提供装置200、および動画投稿サイト提供装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。本図は、依頼者側端末装置10および作成者側端末装置20が携帯電話である例を示している。
【0130】
依頼者側端末装置10は、CPU10−1、RAM10−2、ROM10−3、フラッシュメモリなどの二次記憶装置10−4、タッチパネル10−5、および無線通信モジュール10−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。無線通信モジュール10−6は、無線基地局にアクセスすることでネットワークNWに接続する。無線通信モジュール10−6は通信部11に対応し、タッチパネル10−5は表示部12および操作部13に対応する。また、二次記憶装置10−4に格納されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM10−2に展開され、CPU10−1によって実行されることで、制御部14が実現される。
【0131】
作成者側端末装置20は、CPU20−1、RAM20−2、ROM20−3、フラッシュメモリなどの二次記憶装置20−4、タッチパネル20−5、および無線通信モジュール20−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。無線通信モジュール20−6は、無線基地局にアクセスすることでネットワークNWに接続する。無線通信モジュール20−6は通信部21に対応し、タッチパネル20−5は表示部22および操作部23に対応する。また、二次記憶装置20−4に格納されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM20−2に展開され、CPU20−1によって実行されることで、制御部24が実現される。
【0132】
広告動画管理装置100、100A、100B、100Bは、NIC100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置100−5、およびドライブ装置100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置100−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置100−5、またはドライブ装置100−6に装着された可搬型記憶媒体に格納された広告動画管理プログラムがDMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、制御部110の各機能部が実現される。制御部110が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
【0133】
販売サイト提供装置200は、NIC200−1、CPU200−2、RAM200−3、ROM200−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置200−5、およびドライブ装置200−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置200−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置200−5、またはドライブ装置200−6に装着された可搬型記憶媒体に格納された広告動画管理プログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM200−3に展開され、CPU200−2によって実行されることで、制御部204が実現される。制御部204が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
【0134】
動画投稿サイト提供装置300は、NIC300−1、CPU300−2、RAM300−3、ROM300−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置300−5、およびドライブ装置300−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置300−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置300−5、またはドライブ装置300−6に装着された可搬型記憶媒体に格納された広告動画管理プログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM300−3に展開され、CPU300−2によって実行されることで、制御部304が実現される。制御部304が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
【0135】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。