(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施の形態1]
本実施の形態では、取付面としての消火栓設備の筐体等の壁面5に取り付けられ、発信機3(
図6及び
図7参照)を収納する表示灯1を例に挙げる。
そして、以下においては、まず表示灯1の各構成について
図1〜
図5に基づいて適宜他の図を参照しながら詳細に説明し、その後表示灯1に収納する発信機3について説明する。
なお、以下の説明では、表示灯1を壁面5に取り付けた状態で壁面5の手前側を前と言い、壁面5の奥側を奥、後という。
【0017】
〔表示灯〕
表示灯1は、
図1に示すように、略円筒体からなる外周壁部7と、外周壁部7の前端側の外周面から外方に張り出すフランジ状からなる取付部9と、外周壁部7の前端側の内側にリング状に形成された発光表示部11と、発光表示部11に連続して外周壁7の内側に形成された発信機収容部13とを有している。
そして、
図3に示すように外周壁部7と、その内側に形成された発光表示部11及び発信機収容部13の周壁との間には空間部14が形成され、この空間部14に発光素子15が搭載された基板17が設置されている。
なお、本実施の形態における外周壁部7と発光表示部11と発信機収容部13とが本発明の本体部に相当するが、逆に本発明の本体部はこれらを全て備える必要はなく、発光源を収納する機能を有するものであれば形状は問わない。
【0018】
<外周壁部>
外周壁部7は、透光性を有する樹脂製の部材によって略短円筒状に形成されている。
【0019】
<取付部>
取付部9は、表示灯1を壁面5に取り付けるためのものであり、前述したように外周壁部7の前端側の外周面から外方に張り出す略正方形のフランジ状に形成されている。
取付部9の四隅には、
図1および
図2に示すように、表示灯1を壁面5に取り付けるためのネジ孔9aが設けられている。
取付部9には、発光表示部11の外周を縁取るリング状の立片部9bが設けられている。すなわち、発光表示部11であるリング状の傾斜面の外周縁部にリング状の立片部9bが設けられている。立片部9bは、表示灯1が壁面5に取り付けられる際に、壁面5に設けられた開口部の縁に内側から当接して(
図3参照)、表示灯1の位置決め(位置合せ)をする機能を有している。
【0020】
<発光表示部>
発光表示部11は、
図1〜
図3に示すように、取付部9の内周縁から内側かつ奥側に向かって傾斜するリング状に形成されている。なお、
図2においては発光表示部11を明確に示すために色付けをしている。
発光表示部11は、
図3に示すように、表示灯1の設置状態において壁面5より大きく突出しないようになっており、従来の一般的な膨出型の表示灯のように側方から物がぶつかって破損することがない。
発光表示部11は、例えば赤色の透光性部材からなり、空間部14に収容された発光素子15(
図3参照)からの光を透光させて明るく光るようになっている。発光表示部11と発光素子15の配置関係については後述する。
【0021】
<発信機収容部>
発信機収容部13は、
図1及び
図3に示すように、発光表示部11の内周から内側かつ奥側に段形状に形成されており、段の底部が発信機3を取り付けるための発信機取付面部21(
図1及び
図2参照)になっている。
【0022】
発信機取付面部21は、透光性部材で構成され中央が開口する平坦面からなり、両側に発信機3を取り付けるためのネジ孔21aが設けられている。
発信機取付面部21には、発信機取付面部21の全面を覆うように反射板25が貼り付けられている。反射板25を貼り付けることで、発光素子15の光は反射板25によって反射され、さらに基板17の面等で乱反射して、間接光として発光表示部11から外部に出射される。このように、反射板25を貼り付けることで、発光表示部11を間接光で光らせることができ、発光表示部11を全体的に明るく光らせることができる。
【0023】
この点について実例を挙げて、
図4及び
図5に基づいて説明する。
図4は反射板25を貼り付けずに発光素子15を発光させている状態を示し、
図5は
図4に示すものに反射板25を貼り付けた状態を示す。なお、
図4において、発光素子15のある箇所は白く表示されている。
図4に示すように、発光素子15は発信機取付面部21の背面側に配置されるため、発信機取付面部21に反射板25を貼り付けていない場合には、発光素子15の光が反射することなく発信機取付面部21を透過して、発光表示部11を光らせるのに寄与しない。
他方、反射板25を貼り付けた場合には、
図5に示すように、反射板25によって反射した光が間接光として発光表示部11に入射して、発光表示部11が全体的に明るく光り視認性が向上している。これによって、発光素子15の数が少なくても必要な視認性が確保されるので、節電効果も得られている。
【0024】
<基板>
基板17は、
図1に示すように、中央が開口した円板によって形成されており、基板17の前面側には発光源としての発光素子15が複数配置されている。
基板17は、
図3に示すように、前面側が発信機取付面部21に対向するように取り付けられている。
このように基板17が取り付けられることにより、発光素子15は空間部14内において発信機取付面部21に対向するように配置される(
図2参照)。
【0025】
図2は、基板17を取り付けた状態における表示灯1の正面図であり、基板17上の発光素子15を破線で示している。
発光素子15は、基板17の左右両端に最も近い位置にある発光素子15が他の発光素子15よりも発光表示部11に最も近くなるように、即ち外周側に配置されている(
図2参照)。
図2の例では、左右両端の発光素子15の一部が正面視で発光表示部11にかかるようにして配置されている。
このように発光素子15が配置されることで、発光表示部11の両サイド部が上下部よりも明るく光るようになっている。そして、両サイド部と上下部に明度差ができることで、発光表示部が均一の明度で点灯する場合と比べて、視認性が高まる。
なお、発光表示部11の両サイド部を上下部よりも明るく光らせるとは、両サイド部が上下部よりも相対的に明るいことを意味しており、両サイド部が絶対的に明るいことを意味するものではない。また、両サイド部とは、上下部と区別するための概念であり厳密に領域が特定されるものではない。
【0026】
発信機3は一定の高さ(床面から80〜150cm)に設けられることになっており、発信機3と一体的に設けられる表示灯1も同様の高さに設けられる。即ち、人の目線に近い位置に表示灯1が設けられることになる。そのような高さに設置される表示灯1が設置される壁面付近から、即ち浅い角度で表示灯1を見たとき、発光表示部11は、手前側のサイドは見えず、奥側のサイドは必ず視認できる(
図7参照)。従って、発光表示部11の両サイドを明るく光らせることで、壁面5に表示灯1が取り付けられた状態で、表示灯1を壁面5に沿った斜めから見たときにも、表示灯1を確実に視認できるという効果がある。
また、発光表示部11の両サイドが明るく光ることで、発光表示部11の上下は相対的に暗くなり、発光表示部11の光り方に変化がもたらされ、このことによっても視認性を向上している。
【0027】
〔発信機〕
次に、上述した表示灯1の発信機収容部13に収容される発信機3について
図6及び
図7に基づいて以下に説明する。
発信機3は、
図6に示す通り、押下されると火災信号を発信する押ボタン31と、円板状からなる押ボタン格納部33と、押ボタン格納部33の背面側に形成された発信機本体部35とを有している。
【0028】
押ボタン格納部33には、押ボタン格納部33の内部に設けられて送受話器が接続される電話ジャック(図示なし)を開閉自在に覆う電話ジャック用窓扉33aが設けられている。
発信機本体部35は、箱状からなり内部に押ボタン31に連動するスイッチ等(図示なし)を格納している。
【0029】
図7に示すように、発信機3は表示灯1の発信機収容部13に収容されると、発光表示部11に囲まれるように、かつ、発光表示部11の内周縁と略面一になるように配置される。この状態で、表示灯1の発光表示部11が光ることで、発信機3の位置が表示される。
【0030】
以上のように構成された表示灯1の使用状態(発信機3を収容して発光表示部11を光らせた状態)における効果について
図8に基づいて説明する。
表示灯1の発光表示部11は、
図8に示すように、通常時において明るく光っており発信機3(防災機器)の位置を表示している。
【0031】
前述したように、発光表示部11の両サイド部が上下部よりも明るく光るので、表示灯1を壁面5に沿った斜めから見たときにも、表示灯1を確実に視認できる。また、発光表示部11は両サイドが上下よりもより明るくなっており、リング状の発光表示部11の光り方に変化があるため、人が移動しながら表示灯1を見ると、視線の位置が変わることで、表示灯1を見る角度が変化していき、それに伴って、視認できる発光表示部11の両サイド及び上下面の面積が変化する。これにより、表示灯1の見え方が変わり、より視認性が高まっている。
【0032】
また、発光表示部11は中心部に向かう傾斜面となっているので、
図2に示すように正面側からの視認性に優れると共に、
図7に示すように側方からの視認性にも優れている。
また、本例ではリング状の発光表示部11のリング内に発信機3が設置されており、上記のような傾斜面となっていることから、発光表示部11は発信機3の押ボタン31を照らすことができ、暗所であっても発信機3の操作や、電話ジャックへの送受話器の接続作業が容易である。
また、表示灯1は壁面5から大きく突出する部分がなく、従来の一般的な膨出型の表示灯1のように側方から物がぶつかって破損することがない。
【0033】
なお、上記の説明では、発光素子15を、
図3に示すように、表示灯1の正面に向けて配置した例を示したが、発光素子15の配置はこれに限られない。例えば
図9に示すように、発光素子15を表示灯1の中心に向けて配置してもよく、このように配置することで、側方からの表示灯1の視認性を増すことができる。なお、
図9において
図3と同一のものには同一の符号を付している。
あるいは、発光素子15を正面側に向けて配置する部分と、表示灯1の中心に向けて配置する部分とが混在するような配置であってもよい。もっとも何れの場合も、
図3に示すものの場合と同様に両サイドに配置された発光素子15が他の発光素子15よりも発光表示部11に最も近くなるように配置する。
【0034】
また、上記の説明では、発光表示部11の両サイドを上下よりも明るく光らせるために、両サイドに配置された発光素子15が他の発光素子15よりも発光表示部11に最も近くなるように配置した例を示したが、発光表示部11の両サイドを上下よりも明るく光らせるための他の方法として、例えば、各発光素子15の発光表示部11までの距離は均等にして、両サイド部の発光素子15の輝度を上下部のものより高く設定するようにしてもよい。あるいは、発光素子15の配置と輝度の両方を調整してもよい。
さらには、上下には発光素子15を配置しないようにして、発光表示部11の上下部が相対的に暗くなるようにしてもよい。
また、外周壁部7の外周面に、内周側に光を反射させるように反射材を貼付しても良い。そうすることで、発光素子15から発光された光や、反射材に反射した光が、外周壁部7を透過して壁面5の裏側に抜けることがなく、発光表示部11を効率良く発光させることができる。
また、発光表示部11の上下面に反射材を貼付することで、上下面に向かってきた発光素子15からの光も乱反射させ、上下面は光らせず、両サイドのみをより強く光らせることもできる。
【0035】
また、発光表示部11として円形リングの例を示したが、本発明の発光表示部11はリング状であればよく円形リングに限られず、例えば矩形リング状であってもよいし、あるいは多角形リング状であってもよい。
【0036】
発光表示部11を構成する透光性部材は、赤色に限られない。発光表示部11は無色透明な透光性部材で構成されても良い。この場合、発光素子15を赤色のLEDにすることで、発光表示部11は赤く表示されることになる。
【0037】
また上記の説明では、発光表示部11のリングの内側に発信機収容部13を設けて発信機3が収容されている例を示したが、発信機3は表示灯1の外部に設けるようにしてもよい。この場合、発光表示部11のリングの内側には、発信機3に代えて発光表示部11のリングの内側を覆う赤色の円板を設けてもよい。
このように本発明の表示灯は、発信機3と一体型の表示灯1として構成することもできるし、あるいは発信機3と別体型の表示灯として構成することもでき、これらを状況に応じて適宜選択することが可能である。
【0038】
[実施の形態2]
図10、
図11は本発明の実施の形態2の表示灯の説明図であり、実施の形態1と同一部分には同一の符号を付してある。
本発明の実施の形態2に係る表示灯37は、
図10、
図11に示すように、円筒状の外周壁部7をその背面側から覆うように外周壁部7に嵌め込むことのできるカバー体39を設けたものである。カバー体39は、光を反射する不透光性の部材(例えば、白色の樹脂)からなり、外周壁部7に嵌合できる円筒部39aと、円筒部39aの前方端に外方に張り出すように設けられたフランジ部39bと、円筒部39aの後端に位置する底部39cとを備えている。底部39cは、発信機本体部35が挿入される開口部を有している。
【0039】
カバー体39を設けることで、
図11に示すように、外周壁部7や外周壁部7の後端開口が光を反射する部材で覆われ、発光素子15から発光された光や、カバー体39で反射した光が、外周壁部7を透過して壁面5の裏側に抜けることがなく、発光表示部11を効率良く発光させることができ、視認性を向上することができる。
また、カバー体39を設けない場合、表示灯37が設けられる総合盤等の機器収納箱の内部が発光してしまい、機器収納箱の蓋の周縁部が発光してしまうので、カバー体39は意匠性も向上させている。一方、カバー体39は表示灯37に対して着脱自在に設けられるため、保守点検時において、表示灯37の奥側にあたる機器収納箱の内部を点検したい場合、表示灯37からカバー体39を取り外すことで、表示灯37の発光素子15の発光により機器収納箱内を照射するので、保守点検が行いやすくなる。
カバー体39を設けることで視認性を向上できるので、発光素子15の配置は、かならずしも実施の形態1のようにする必要がないが、実施の形態1と同様の配置にすることで、相乗効果として視認性が向上する。
【0040】
なお、
図10に示すように、発信機3の押ボタン格納部33の表面カバーの周縁に面取り部33bを設けるようにしてもよい。このようにすれば、発光表示部11が光ったときに面取り部33bで光が反射して、当該部位が明るく照らされることで、より視認性が向上する。
【0041】
[実施の形態3]
図12、
図13は本発明の実施の形態3の表示灯41の説明図であり、実施の形態1と同一部分には同一の符号を付してある。
本実施の形態3に係る表示灯41は、取付面としての壁面5に取り付けられて防災機器の位置を表示する表示灯であって、外周壁部7と発信機収容部13を有し、発光源としての発光素子15を収容する本体部43と、発光素子15が発光する光を透光させて光る発光表示部45とを有し、発光表示部45はリング状に形成されると共に、立片部9bから奥側に向かって垂下する垂下面となっており、かつリング状の発光表示部45に囲まれた部位(正面視における発光表示部45の内周側)に発信機3が配置され、その前面部が発光表示部45よりも奥側に位置するようになっている。
なお、発光表示部45の垂下面と発信機収容部13の内壁は、奥側に向かって連続する壁面(垂下面)で構成されている。したがって、表示灯41に発信機3を収容した場合において、発信機3の表面カバーの前面より前方の壁面(垂下面)が発光表示部45となり、発信機3の押ボタン格納部33の側面に対向する壁面(垂下面)が発信機収容部13の内壁となる。
【0042】
実施の形態1においては、発光表示部11を奥側に傾斜する傾斜面としていたが、本実施の形態3では、発光表示部45を、
図12、
図13に示すように、立片部9bから奥側に向かって垂下する垂下面としたものである。
発光表示部45が傾斜していない垂下面であっても、
図12、
図13に示すように、発信機3を収納した状態で、発信機3の押ボタン格納部33の厚みよりも垂下面の深さが深くなるように設定しているので、発信機3の押ボタン格納部33の前面が発光表示部45よりも奥側に配置され垂下面の上部が露出する。このため、発光素子15が点灯したときに垂下面が光り、表示灯37を斜めから見たときにも発信機3に遮られることなく発光表示部45を視認でき、発光表示部45を確実に視認することができる。
【0043】
また、壁面5に設置した状態では、
図12に示すように、発信機3の押ボタン格納部33が奥に配置されるので、斜めから表示灯41を見たときには、見る人がいる側とは反対側の発光表示部45を視認することができる。この点、特許文献1(意匠登録第1460558号公報)のものでは、環状の表示灯本体よりも環状の内側に配置された発信機の前面が突出しているので、見る人がいる側の側面のみが見えることとなり、見え方が異なっている。
【0044】
本実施の形態の表示灯41においては、発信機3の押ボタン格納部33の前面が発光表示部45よりも奥側に配置され垂下面の上部が露出するようにしているので、発光表示部45が奥側に向かって垂下する形状であっても、発光表示部45を確実に視認することができる。発光表示部45を奥側に垂下する垂下面としたことで、発光表示部45が壁面5の方向に広がることがなく、全体形状をコンパクトにでき、かつ視認性の確保もできる。
このように本実施の形態3の表示灯41は視認性に優れるので、発光素子15の配置は、かならずしも実施の形態1のようにする必要がないが、実施の形態1と同様の配置にすることで、相乗効果として視認性が向上する。
【0045】
なお、表示灯41を壁面5に設置する際には、発光表示部45における垂下面が壁面5より突出しないように設置するのが好ましい。
【0046】
[実施の形態4]
図14、
図15は本発明の実施の形態3の表示灯の説明図であり、実施の形態1乃至3と同一部分には同一の符号を付してある。
本実施の形態4に係る表示灯46は、取付面となる壁面5に取り付けられて防災機器の位置を表示する表示灯であって、
外周壁部7と発信機収容部13を有し、発光源としての発光素子15を収容する本体部43と、発光素子15が発光する光を透光させて光る発光表示部47とを有し、発光表示部47は壁面5と平行な平面部47aを有するリング状に形成されており、かつリング状の発光表示部47に囲まれた部位(正面視における発光表示部47の内周側)に発信機3が配置され、その前面が発光表示部47よりも奥側に位置するようになっている。
【0047】
実施の形態1との関係では、実施の形態1において、壁面5の開口に取り付ける際に位置決めのために設けているリング状の立片部9bの幅を広くすることで、発光表示部として機能するようにしたものである。別の観点からは、実施の形態1における傾斜面を発信機取付面部21又は壁面5と平行な平面にしたということもできる。
【0048】
なお、
図15に示すように、発信機3を収納した状態で、発信機3の押ボタン格納部33の厚みよりも垂下面の深さを深く設定すれば、平面部47aに加えて垂下面の上部47bも光らせることができ、視認性をより高めることができる。
また、垂下面の上部47b(手前側)を実施の形態1と同様に傾斜面にしてもよい。即ち、発光表示部が、奥側かつ発光表示部の内周側に向かって傾斜する傾斜面を有するようにしてもよい。
また、発信機3の押ボタン格納部33の厚みよりも垂下面の深さをほぼ等しく設定しても良い。その場合、壁面5、発信機3の前面カバーおよび発光表示部47の平面部47aがほぼ面一となり、視認性を確保しつつ、美観性を高めることができる。
【0049】
本実施の形態の表示灯46においては、発光表示部47が壁面5とほぼ面一となる平面部47aを有すると共に、発信機3の押ボタン格納部33の前面が発光表示部47よりも奥側に配置されるようにしたので、表示灯46を斜めから見たときに、リング状の発光表示部47の全周を見ることができ、視認性に優れている。
このように本実施の形態4の表示灯46は視認性に優れるので、発光素子15の配置は、かならずしも実施の形態1のようにする必要がないが、実施の形態1と同様の配置にすることで、相乗効果として視認性が向上する。
【0050】
なお、実施の形態2で示したカバー体を実施の形態3,4の表示灯41、46に装着するようにしてもよいことは言うまでもない。