(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような計量装置では、計量対象物が計量槽内に落下するときの衝撃によって振動が発生する。この振動は、計量精度の低下を招くので、通常、振動が収まるまで待機した後にロードセルによる計量が行われる。しかしながら、この待機時間が長くなると、計量の1サイクルに要する時間が長くなり、その結果、計量装置の処理能力(例えば、時間当たりの処理量)の低下を招くことになる。このようなことから、待機時間を低減し、計量装置の処理能力を向上させることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本発明の第1の形態によれば、計量装置が提供される。この計量装置は、計量対象物を貯留するための貯留槽であって、下部に開口が形成された貯留槽と、開口を開閉するための供給ゲートと、貯留槽よりも下方に設けられ、貯留槽から開口を介して供給された計量対象物を貯留するための計量槽であって、ロードセルに支持される計量槽と、を備えている。供給ゲートの開閉動作時における供給ゲートの下面の移動軌跡は、少なくとも開口の直下の領域において計量槽の内部に位置するように設定される。
【0007】
かかる計量装置によれば、供給ゲートが開けられた状態、かつ、貯留槽内の計量対象物と計量槽内に貯留された計量対象物とが連続している状態で供給ゲートを閉じ、その後、ロードセルによる計量を行うことによって、供給ゲートの閉動作時に計量対象物が供給ゲートによって掻き出されて計量槽の外部に飛散することを抑制しつつ、供給ゲートの閉動作からロードセルによる計量までの待機時間を低減することができる。具体的には、貯留槽内の計量対象物と計量槽内に貯留された計量対象物とが連続している状態で供給ゲートを閉じるので、供給ゲートの閉動作前に、貯留槽内の計量対象物の重量によって、計量槽が押さえつけられる。その結果、貯留槽から計量槽に計量対象物が供給される際に生じる計量槽の振動を早期に収束させることができる。したがって、供給ゲートを閉じてから計量を行うまでの待機時間を低減し、計量装置の処理能力を向上させることができる。
【0008】
本発明の第2の形態によれば、第1の形態において、開口は、計量槽の内部に配置される。かかる形態によれば、供給ゲートの閉動作時に計量対象物が供給ゲートによって掻き出されて計量槽の外部に飛散することをいっそう抑制できる。
【0009】
本発明の第3の形態によれば、第1または第2の形態において、計量装置は、貯留槽から計量槽に計量対象物が供給された後に供給ゲートが閉じたときに、供給ゲートと、計量槽に貯留された計量対象物と、の間に隙間を形成するための隙間形成手段を備えている。かかる形態によれば、ロードセルによる計量時に、供給ゲートと計量槽内の計量対象物とが接触することがないので、計量精度を向上できる。
【0010】
本発明の第4の形態によれば、第3の形態において、隙間形成手段は、供給ゲートの下面の、供給ゲートの閉動作時における進行方向前方端側に、下面から下方に突出するように設けられた突出部である。かかる形態によれば、供給ゲートが閉動作を行うときに、突出部によって計量対象物が掻き出されるので、供給ゲートと、計量槽に貯留された計量対象物と、の間に突出部の高さ分の隙間ができる。したがって、上記隙間を容易に形成することができる。
【0011】
本発明の第5の形態によれば、第1または第2の形態において、供給ゲートは、支点を中心に枢動するように構成される。供給ゲートの下面の、枢動方向に沿った縦断面は、円弧形状である。円弧形状は、供給ゲートの閉動作時の進行方向前方側の半径が後方側の半径よりも大きくなるように設定される。かかる形態によれば、供給ゲートが閉動作を行うときに、供給ゲートの進行方向前方側の部分によって計量対象物が掻き出されるので、半径の差分に応じた隙間が形成される。したがって、上記隙間を容易に形成することができる。しかも供給ゲートの形状を工夫するだけで隙間を形成できるので、隙間を形成するための特別な装置や構造が必要なく、部品点数を低減できる。
【0012】
本発明の第6の形態によれば、第1ないし第5のいずれかの形態において、上記移動軌跡は、移動軌跡の、供給ゲートの閉動作時の進行方向前方側の端部が、貯留槽の外縁部よりも内側に位置するように設定される。かかる形態によれば、供給ゲートの閉動作時に計量対象物が供給ゲートによって掻き出されて計量槽の外部に飛散することをいっそう抑制できる。また、第6の形態を第3ないし第5の形態に適用する場合には、供給ゲートによって掻き出された計量対象物が貯留槽の外縁部付近で山になり、当該山の一部が崩れて上記隙間内に侵入し、隙間が埋まることを抑制できる。
【0013】
本発明の第7の形態によれば、第1ないし第6のいずれかの形態において、測定装置は、所定量以上の計量対象物が貯留槽内に貯留されているか否かを検出可能なセンサと、計量装置の動作を制御する制御部と、を備えている。制御部は、貯留槽に所定量以上の計量対象物が貯留されているときに、供給ゲートを開けて貯留槽から計量槽に計量対象物を供給するように計量装置を制御する。かかる形態によれば、貯留槽内の計量対象物と計量槽内に貯留された計量対象物とが連続した状態になるのに十分な量の計量対象物が貯留槽に貯留されていることをセンサによって確認した後に、供給ゲートの閉動作を行うことができる。したがって、第1の形態において意図される制御を確実に実施することができる。
【0014】
本発明の第8の形態によれば、第7の形態において、制御部は、貯留槽に所定量以上の計量対象物が貯留されていない場合、所定量以上の計量対象物が貯留されるまで待機した後に、供給ゲートを開けて貯留槽から計量槽に計量対象物を供給する第1の動作モードで計量装置を制御する。かかる形態によれば、第1の形態において意図される制御を確実に実施することができる。
【0015】
本発明の第9の形態によれば、第7の形態において、制御部は、貯留槽に所定量以上の計量対象物が貯留されていない場合、所定量以上の計量対象物が貯留されるまで待機することなく、供給ゲートを開けて貯留槽から計量槽に計量対象物を供給する第2の動作モードで計量装置を制御する。第1の動作モードで計量装置を制御する場合において供給ゲートを閉めてから計量を開始するまでの時間は、第2の動作モードで計量装置を制御する場合において供給ゲートを閉めてから計量を開始するまでの時間よりも短く設定される。かかる形態によれば、計量対象物の貯留槽への供給量が少ない場合に、第2の動作モードとして、貯留槽内に貯留された計量対象物と計量槽内の計量対象物とが連続する状態になる前に、供給ゲートの閉動作を行うことができる。したがって、所定量以上の計量対象物が貯留されるまで過度に長時間待機することがない。その結果、計量装置の処理能力を向上させることができる。また、第2の動作モードで計量装置を制御する場合において供給ゲートを閉めてから計量を開始するまでの時間は、第1の動作モードで計量装置を制御する場合において供給ゲートを閉めてから計量を開始するまでの時間よりも長いので、振動が収束する時間を十分に確保することができる。
【0016】
本発明の第10の形態によれば、計量装置が提供される。この計量装置は、計量対象物を貯留するための貯留槽であって、下部に開口が形成された貯留槽と、開口を開閉するための供給ゲートと、貯留槽よりも下方に設けられ、貯留槽から開口を介して供給された計量対象物を貯留するための計量槽であって、ロードセルに支持される計量槽と、を備えている。計量装置は、供給ゲートが開けられた状態、かつ、貯留槽内の計量対象物と計量槽内に貯留された計量対象物とが連続している状態で供給ゲートを閉じ、その後、ロードセルによる計量を行うように構成される。かかる計量装置によれば、第1の実施形態と同様に、供給ゲートを閉じてから計量を行うまでの待機時間を低減し、計量装置の処理能力を向上させることができる。第10の形態に第2ないし第9のいずれかの形態を適用することも可能である。
【0017】
本発明の第11の形態によれば、計量装置に使用するためのゲートが提供される。このゲートは、ゲート本体と、ゲート本体の1つの面から突出した突出部と、を備えている。かかるゲートによれば、第4の形態と同様の効果を奏する。
【0018】
本発明の第12の形態によれば、計量装置に使用するためのゲートが提供される。このゲートは、円弧形状の縦断面を有する面を備えている。円弧形状は、円弧形状に沿った一方側の半径が他方側の半径よりも大きくなるように設定される。かかるゲートによれば、第5の形態と同様の効果を奏する。
【0019】
本発明の第13の形態によれば、計量装置の作動方法が提供される。この方法は、下部に開口が形成された貯留槽と、開口を開閉するための供給ゲートと、貯留槽よりも下方に設けられ、ロードセルに支持される計量槽と、を備える計量装置を用意する工程と、供給ゲートを開けて、貯留槽に貯留された計量対象物を、開口を介して計量槽に供給する第1の工程と、第1の工程の後に、貯留槽内の計量対象物と計量槽内に貯留された計量対象物とが連続している状態で供給ゲートを閉じる第2の工程と、第2の工程の後に、ロードセルによって、計量槽内の計量対象物を計量する第3の工程と、を備えている。かかる形態によれば、第1の実施形態と同様に、供給ゲートを閉じてから計量を行うまでの待機時間を低減し、計量装置の処理能力を向上させることができる。第13の形態に第2ないし第9のいずれかの形態を適用することも可能である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明の第1実施形態による計量装置20の概略構成を示す断面図である。計量装置20は、本実施形態では、穀類の重量を測定する装置である。ただし、計量装置20は、任意の粒状または粉体状の物質を計量するために使用することができる。図示するように、計量装置20は、貯留槽30と供給ゲート40と計量槽50とロードセル52とセンサ70と制御部80とを備えている。
【0022】
貯留槽30は、その上部において供給ライン(図示せず)に接続されている。計量対象物90は、この供給ラインから連続的または間欠的に貯留槽30に供給され、貯留槽30内で一時的に貯留される。貯留槽30の容量は、後述する計量槽50の容量よりも十分に大きく(例えば、1.5倍以上に)設定されている。貯留槽30の下部には、開口31が形成されている。貯留槽30は、開口31の付近において、開口31に向けて横断面が徐々に小さくなるように形成されている。開口31の付近には、開口31を開閉するために供給ゲート40が設けられている。供給ゲート40は、本実施形態では、支点を中心に枢動するように構成されている。供給ゲート40は、任意のアクチュエータ(例えば、エアシリンダ)によって作動される。また、供給ゲート40は、その枢動方向に沿った縦断面で見て、円弧形状の下面を有している。供給ゲート40の下面には、当該下面から下方に突出するように突出部41が設けられている。供給ゲート40の下面の、供給ゲート40の閉動作時における進行方向前方端側(本実施形態では、進行方向前方端部)に設けられている。この突出部41の役割については後述する。本実施形態では、供給ゲート40は、その枢動方向に沿った縦断面で見て、突出部41が設けられた箇所を除き、一定の半径を有している。
【0023】
計量槽50は、上方が開放されており、貯留槽30よりも下方に設けられている。鉛直方向に見て、貯留槽30は、計量槽50の略中央に配置されている。計量槽50は、貯留槽30から開口31を介して間欠的に供給される計量対象物90を一時的に貯留する。開口31は、計量槽50の内部に配置されている。この計量槽50は、ロードセル52によって支持されている。ロードセル52は、十分な剛性を有する本体フレーム55に取り付けられている。本実施形態では、計量槽50は、ロードセル52によって一点支持されている。ただし、計量槽50は、二点以上で支持されていてもよい。
【0024】
計量槽50の下部には、排出口51が形成されている。また、排出口51の付近には、排出口51を開閉するための排出ゲート60が設けられている。計量槽50に貯留された計量対象物90は、ロードセル52によって計量された後、後段の設備(例えば、貯留槽、コンベアなど)に排出される。
【0025】
センサ70は、貯留槽30の上部に配置されている。センサ70は、貯留槽30に所定量以上の計量対象物90が貯留されているか否かを検出するためのレベルセンサである。制御部80は、CPUおよびメモリを備えており、メモリに格納されたプログラムを実行することによって計量装置20の動作全体を制御する。
【0026】
かかる計量装置20において、供給ゲート40の開閉動作時における供給ゲート40の下面の移動軌跡は、少なくとも開口31の直下の領域において計量槽50の内部に位置するように設定されている。
図1では、供給ゲート40の下面の軌跡として、供給ゲート40に形成された突出部41の下面の移動軌跡35を示している。
【0027】
以下、計量装置20の計量動作について説明する。
図2ないし
図5は、計量装置20の動作を示す模式図である。
図2ないし
図5において、排出ゲート60は図示を省略されている。計量装置20を用いて計量を行う場合、まず、
図2に示すように、供給ゲート40が閉位置にある状態で、貯留槽30に計量対象物90が貯留される。次いで、
図3に示すように、制御部80は、供給ゲート40を矢印A1の方向に枢動させて、供給ゲート40を開ける。これによって、貯留槽30内の計量対象物90は、矢印A2で示すように、重力によって計量槽50内に落下する。このとき、計量対象物90は、計量槽50の底面に衝突するので、計量槽50は、矢印A3で示すように振動する。計量装置20は、この振動を早期に収束させる機能を有している。
【0028】
図4は、計量対象物90から計量槽50への計量対象物90の供給が終了した状態を示している。計量槽50の底面から貯留槽30の下端まで計量対象物90が貯留されたことにより、貯留槽30から計量槽50へ向かう計量対象物90の流れは停止されている。供給ゲート40は開位置に保持されたままである。上述したように、貯留槽30の容量は、計量槽50の容量よりも大きいので、貯留槽30に計量対象物90が間欠的に供給される場合であっても、貯留槽30内には、多くの計量対象物90が残留している。貯留槽30に計量対象物90が連続的に供給される場合は、さらに多くの計量対象物90が残留することになる。この状態では、貯留槽30の開口31の直下の領域では、貯留槽30内の計量対象物90は、計量槽50内に貯留された計量対象物90と連続した状態になっている。以下、この状態を連続状態とも呼ぶ。一方、上述したように、貯留槽30は、鉛直方向に見て計量槽50の略中央に配置されているので、計量対象物90の外縁部には、計量対象物90が充填されていない空間が形成されている。特に、本実施形態では、上述したように、貯留槽30は、開口31に向けて断面が徐々に小さくなるように形成されているので、計量対象物90は、計量対象物90の外縁部には貯まりにくい。このため、計量対象物90が充填されていない空間は比較的大きく形成されている。
【0029】
図4に示した状態では、貯留槽30内に残留している計量対象物90の重量によって、計量槽50が下方に向けて押さえつけられる。これによって、
図3に矢印A3で示した振動が早期に収束される。
【0030】
振動が収束するまで待機した後、制御部80は、
図5に示すように、供給ゲート40を矢印A5の方向に枢動させて、供給ゲート40を閉じる。このとき、計量対象物90の表面は、突出部41によって、供給ゲート40の進行方向前方に向けて掻き出される。その結果、供給ゲート40と、計量槽50に貯留された計量対象物90と、の間には、隙間53が形成される。したがって、ロードセル52による計量時に、供給ゲート40と計量槽50内の計量対象物90とが接触することがないので、計量精度を向上できる。
【0031】
また、移動軌跡35は、当該移動軌跡35の、供給ゲート40の閉動作時の進行方向前方側の端部が、計量槽50の外縁部54よりも内側に位置するように設定されている。このため、供給ゲート40の閉動作時に計量対象物90が供給ゲート40によって掻き出されて計量槽50の外部に飛散することをいっそう抑制できる。また、供給ゲート40によって掻き出された計量対象物90が計量槽50の外縁部54付近で山になり、当該山の一部が崩れて隙間53内に侵入し、隙間53が埋まることを抑制できる。
【0032】
こうして、供給ゲート40の閉動作が完了すると、
図4で説明したように振動が早期に収束されるので、短い待機時間で、あるいは、待機期間なしで、ロードセル52による計量を開始することができる。したがって、待機時間が短縮された分だけ、計量の1サイクルの時間が短くなり、計量装置20の処理能力を向上させることができる。
【0033】
上述した計量装置20において、制御部80は、以下に説明するように、第1の動作モードおよび第2の動作モードのうちのいずれかの動作モードを選択して、計量装置20を制御してもよい。
図6は、第1の動作モードの流れを示すフローチャートである。第1の動作モードは、供給ゲート40が閉じた状態で開始される。第1の動作モードが開始されると、図示するように、制御部80は、まず、貯留槽30に所定量以上の計量対象物90が貯留されているか否かを判断する(ステップS110)。この判断は、センサ70による検出結果を用いて行われる。所定量は、供給ゲート40を開けたときに
図4で説明した連続状態を実現可能となるように予め設定される。
【0034】
判断の結果、計量対象物90が所定量以上貯留されていない場合には、制御部80は、計量対象物90が所定量以上貯留されるまで待機する(ステップS110:No)。一方、計量対象物90が所定量以上貯留されている場合には(ステップS110:Yes)、制御部80は、
図3に示したように、供給ゲート40を開けて、貯留槽30内の計量対象物90を計量槽50に供給する(ステップS120)。次いで、制御部80は、計量対象物90の供給が完了した後、すなわち、
図4に示したように連続状態になった後、
図5に示したように供給ゲート40を閉める(ステップS130)。計量対象物90の供給の完了の判断は、例えば、所定の待機時間を経過したか否かによって行われてもよい。所定の待機時間は、計量対象物90の特性に応じて、実験的、または、経験的に予め設定される。あるいは、計量槽50内の計量対象物90が貯留槽30の下端まで達しているか否かを判断するためのレベルセンサが計量槽50内に設けられていてもよい。
【0035】
次いで、供給ゲート40が閉じられると、制御部80は、時間T1だけ待機する(ステップS140)。この時間T1は、連続状態において供給ゲート40の閉動作を行う上述の効果を考慮して、従来技術よりも短く設定されている。計量対象物90の特性および計量装置20の諸元によっては、この時間T1は、ゼロであってもよい。つまり、待機が省略されてもよい。
【0036】
時間T1だけ待機すると、制御部80は、ロードセル52によって計量を行う(ステップS150)。計量が完了すると、制御部80は、排出ゲート60を開けて、計量槽50内の計量対象物90を排出する(ステップS160)。そして、排出が完了すると、制御部80は、排出ゲート60を閉める(ステップS170)。こうして、第1の動作モードによる1サイクルの計量動作が完了する。このサイクルは、繰り返し実施される。かかる第1動作モードによれば、連続状態において供給ゲート40を閉じる動作を確実に実行することができる。
【0037】
図7は、第2の動作モードの流れを示すフローチャートである。
図7において、第1の動作モードと同一の工程については、
図6と同一の符号を付している。以下、第1の動作モードと異なる点を主に説明し、特に断らない点については、第1動作モードと同様である。第1の動作モードは、第2の動作モードが開始されると、図示するように、制御部80は、まず、貯留槽30に所定量以上の計量対象物90が貯留されているか否かを判断する(ステップS110)。
【0038】
判断の結果、計量対象物90が所定量以上貯留されている場合には(ステップS110:Yes)、制御部80は、ステップS120〜S170を実行し、計量の1サイクルを終了させる。一方、計量対象物90が所定量以上貯留されていない場合には(ステップS110:No)、制御部80は、供給ゲート40を開けて、貯留槽30内の計量対象物90を計量槽50に供給する(ステップS220)。そして、計量対象物90の供給が完了すると、制御部80は、供給ゲート40を閉める(ステップS230)。この場合、貯留槽30内に貯留されている計量対象物90の量が少ないので、貯留槽30内の計量対象物90が計量槽50内に貯留された計量対象物90と連続していない状態(以下、非連続状態とも呼ぶ)で、供給ゲート40が閉められる。また、計量対象物90の供給の完了までの時間は、ステップS130よりも短く設定される。
【0039】
次いで、供給ゲート40が閉じられると、制御部80は、時間T2だけ待
機(ステップS
240)する。時間T2は、時間T1よりも長く設定されている。つまり、ここでは、貯留槽30内に貯留されている計量対象物90の量が少ないので、非連続状態において供給ゲート40が閉じられる。このため、振動を収束するまでの待機時間(時間T2)は、時間T1よりも長く設定されている。時間T2だけ待機すると、制御部80は、ステップS150〜S170を実行し、計量の1サイクルを終了させる。かかる第2動作モードによれば、貯留槽30内の計量対象物90の貯留量が多い場合には、連続状態において供給ゲート40を閉じることによって待機時間を短縮することができる。また、貯留槽30内の計量対象物90の貯留量が少ない場合には、所定量以上の計量対象物90が貯留槽30内に貯留されるまで過度に長時間待機することがない。このため、計量装置20の処理能力を向上させることができる。上述した構成は、本実施形態のように計量槽50がロードセル52によって一点支持される場合、すなわち、振動が収束しにくい構成の場合に、特に有利である。換言すれば、上述した構成によれば、計量槽50の簡略的な支持構造と、計量装置20の処理能力の向上と、を両立させることができる。
【0040】
上述した第1の動作モードおよび第2の動作モードは、計量装置20が備えるユーザインタフェースを介して入力されるユーザ指示に基づいて、制御部80が選択してもよい。あるいは、第1の動作モードおよび第2の動作モードは、貯留槽30に供給される計量対象物90の供給量に応じて、制御部80が自動的に選択してもよい。例えば、制御部80は、センサ70を用いて貯留槽30への計量対象物90の貯留状況をモニタリングし、上記の所定量以上の貯留量が確保された時間が所定期間内において所定割合以上を占める場合に第1の動作モードを選択し、そうでない場合に第2の動作モードを選択してもよい。
【0041】
図8は、本発明の第2実施形態による計量装置の供給ゲート340の形状を示す側面図である。供給ゲート340は、第1実施形態と同様に、支点343を中心に枢動するように構成されている。供給ゲート340は、その枢動方向に沿った縦断面で見て、円弧形状の下面を有している。本実施形態では、当該縦断面における円弧形状の半径Rは、周方向に沿って一定ではない。具体的には、供給ゲート340の閉動作時の進行方向前方の端部341の半径R1は、閉動作時の進行方向後方の端部342の半径R2よりも大きい。また、端部341から端部342に至るまで、半径Rは、周方向に沿って、半径R1から半径R2まで徐々に小さくなっている。このため、端部341の移動軌跡335は、端部342の移動軌跡336よりも、支点343から見て径方向外側に位置する。
【0042】
したがって、供給ゲート340の閉動作によって、供給ゲート340と計量対象物90との間には、隙間353が形成される。かかる構成によれば、供給ゲート340の形状を工夫するだけで、隙間353を形成することができる。したがって、隙間を形成するための特別な装置や構造が必要なく、部品点数を低減できる。かかる効果は、
図8に例示した形状に限らず、供給ゲート340の閉動作時の進行方向前方側の半径が後方側の半径よりも大きくなるように設定されている場合に得られる。より詳細には、供給ゲート340が閉位置にある場合において、開口31の直下の領域における供給ゲート340の半径が、当該領域よりも閉動作時の進行方向前方側の半径よりも小さい場合に上記の効果が得られる。
【0043】
図9は、本発明の第3実施形態による計量装置420の概略構成を示す断面図である。以下、計量装置420について、第1実施例と異なる点を主に説明し、特に断らない点については、第1実施形態と同様である。計量装置420は、貯留槽430と供給ゲート440と計量槽450とロードセル52とを備えている。供給ゲート440は、本実施形態ではスライド式であり、矢印A6で示すように水平方向に移動することによって、貯留槽430の開口431を開閉する。供給ゲート440の閉動作時における進行方向前方端には、供給ゲート440の閉動作時に、移動軌跡435上を移動する突出部441が形成されている。突出部441は、供給ゲート440が閉じられたときに、供給ゲート440と計量槽450内に貯留された計量対象物90との間に隙間453を形成する。かかる構成によっても、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、計量槽450には、オプションとして、供給ゲート440によって掻き出された計量対象物90が計量槽50の外部に飛散することを防止するための飛散防止壁456が設けられている。
【0044】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の組み合わせ、または、省略が可能である。
【0045】
例えば、隙間53,453を形成するための隙間形成手段として、突出部41,441に代えて、任意の手段を使用することができる。例えば、隙間形成手段は、供給ゲート40,440を閉じた後に供給ゲート40,440の下面に沿ってエアを吹き込む手段であってもよい。あるいは、隙間形成手段は、供給ゲート40,440を閉じた後に貯留槽30,430を上方に移動させるアクチュエータであってもよい。
【0046】
また、開口31,431は、計量槽50,450の外部(つまり上方)に配置されていてもよい。もとより、供給ゲート40,340,440の下面の移動軌跡は、計量槽50,450の外部(つまり上方)に位置していてもよい。この場合は、飛散防止壁456によって、計量対象物90が計量槽50の外部に飛散することが防止されてもよい。