(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の剛性は前記第1の剛性よりも高く、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に付随する機能が、前記表面上でのタッチ入力に応じて選択される、請求項9または10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明では、多くの具体的な詳細について説明することで、特定の具体的な実施形態がより十分に理解されるようにする。しかし、当業者には明らかなように、他の実施形態を、これらの具体的な詳細の1もしくは複数を用いずに実施しても良いしまたはさらなる具体的な詳細を用いて実施しても良い。
【0012】
図1に例示するのは、種々の実施形態により車両制御システム102を実施しても良い車両の乗員室100である。図示するように、乗員室100に含まれる車両制御システム102はダッシュボード104の付近に位置している。車両制御システム102によって、種々の計器装備が車両の運転者に対して与えられる。非限定的な例示的実施形態では、車両制御システム102は、アームレスト106、ハンドル108、及びノブ110を含んでいる。種々の実施形態では、アームレスト106、ハンドル108、及び/またはノブ110の1または複数の部分の剛性を変更して、車両制御システム102のモードに対応するか、または利用できる入力もしくは入力ジェスチャのタイプの表示をもたらす。いくつかの実施形態では、車両制御システム102は1または複数の部分における剛性を変更するように構成されている。
【0013】
種々の実施形態では、アームレスト106、ハンドル108、及び/またはノブ110の剛性の調整を車両制御システム102のモードに基づいて行なう。いくつかの実施形態では、車両制御システム102のモードは、車両制御システム102のコンピューティング・デバイス上で実行される特定のアプリケーションに対応していても良い。たとえば、限定することなく、車両制御システム102の第1のモードを、第1の機能セット(たとえば、ナビゲーション機能)が得られる第1のアプリケーションの実行に対応付けても良く、車両制御システム102の第2のモードを、第2の機能セット(たとえば、携帯電話機能)が得られる第2のアプリケーションの実行に対応付けても良い。また、種々の実施形態では、アームレスト106、ハンドル108、及び/またはノブ110の剛性は、調整可能な1または複数のパラメータに対応していても良い。その結果として、アームレスト106、ハンドル108、及び/またはノブ110に触れることによって、運転者は、モードを判断すること及びどのパラメータが制御されているかを判断することが、道路から目をそらす必要なく可能である。
【0014】
動作時には、車両制御システム102は入力を受け取って情報(たとえば、ナビゲーション指示)をユーザ(たとえば運転者または乗客)に与える。たとえば、限定することなく、車両制御システム102は、入力を、アームレスト106、ハンドル108、ノブ110及び/または他の入力デバイスから受け取ることができる。入力としては、目的地、道路情報または車両情報に対するリクエスト、及びナビゲーション指示に対するリクエストが挙げられる。さらに他の実施形態では、車両制御システム102は、車両内の種々のデバイスの機能を制御するためのコントロールをユーザに表示するように構成されている。このような機能としては、限定することなく、以下のものを挙げても良い。オーディオ機能、ビデオ機能、インターネット機能、環境制御機能、携帯電話機能、ステアリング機能、加速機能、ブレーキング機能、照明機能、窓機能、ドア・ロッキング及びアンロッキング機能などである。
【0015】
車両制御システム102は図示ではダッシュボード102の中央に埋め込まれているが、車両制御システム102は、その代わりに、乗員室100の任意の他の技術的に実現可能な領域、車両の他の部分に配置しても良く、及び/またはスタンドアローンのモジュールを含んでいても良い。
【0016】
図2は、種々の実施形態による
図1の車両制御システム102のブロック
図200である。図示するように、車両制御システム102は、中央演算処理装置(CPU)202、グラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU)204、メモリ206、記憶装置208、及びディスプレイ210を含んでいる。
【0017】
CPU202には一般的に、プログラム命令を実行して入力データを操作するプログラマブル・プロセッサが含まれる。CPU202には、任意の数の処理コア、メモリ、及びプログラム実行を容易にするための他のモジュールが含まれていても良い。メモリ206には一般的に、1または複数のメモリ・モジュールたとえばランダム・アクセス・メモリ(RAM)モジュール(CPU202による処理のためのアプリケーション及びデータを格納する)が含まれる。たとえば、限定することなく、メモリ206は車両制御ソフトウェア212を含んでいる。車両制御ソフトウェア212は、車両制御システム102のモードに対応付けられた情報とインフォテインメント関連の情報(たとえばナビゲーション及びマルチメディア情報)とを提供しても良い。いくつかの実施形態では、車両制御ソフトウェア212は、車両制御システム102に付随する異なるデバイスを制御する。
【0018】
図示するように、車両制御ソフトウェア212は、車両部品216に対応付けられた機能をもたらすための剛性マネージャ214を含んでいる。車両部品216としては、アームレスト106、ハンドル108、ノブ110、または任意の他の車両部品であって、1または複数の部分の剛性を変更しても良いものを挙げても良い。剛性マネージャ214は、車両制御システム102の車両部品216に含まれる1または複数のI/Oデバイス218、ディスプレイ210、及び種々の他のデバイスから入力信号を受信し及び/またはそれらに出力信号を送信するように構成されている。I/Oデバイス218は、入力を処理し及び/または出力を生成することができる任意のタイプのデバイスを含んでいても良い。
【0019】
非限定的な例示的実施形態では、剛性マネージャ214は、ハンドル108の右側の一部の剛性を変更して運転者に右折するように指示を出し、ハンドル108の左側の一部の剛性を変更して運転者に左折するように指示を出す。右折の場合、剛性マネージャ214はハンドル108の左側の一部の剛性を変更しても良く、左折の場合、剛性マネージャ214はハンドル108の右側の一部の剛性を変更しても良い。たとえば、限定することなく、右折を示すために、剛性マネージャ214は、右側部分を変更して剛性を高くするとともに左側部分を変更して剛性を低くしても良い。逆もまた同様である。いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は、ハンドル108の一部の剛性をある時間に渡って徐々に変更する。たとえば、限定することなく、剛性を変更する量を、車両が曲がり角に近づくにつれて大きくしても良い。また、ハンドル108の左側部分及び右側部分の剛性の間の差が、近づきつつある道路の曲がり角またはカーブの湾曲の程度に基づいても良い。たとえば、限定することなく、剛性の変化が大きいほど、運転者に対して、車両が接近している曲がり角またはカーブがより急であることが示されていても良い。
【0020】
他の実施形態では、剛性マネージャ214は、ハンドル108の左及び右側の複数の部分を変更しても良い。変更する部分の数は道路の特徴に対応しても良い。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214は、ハンドル108の右側の一部分の剛性を変更して、車両が緩やかな曲がり角に接近していることを示しても良い。剛性マネージャ214は、右側の2つの部分の剛性を変更して曲がり角がより急であることを示し、3つの部分によって曲がり角がさらに急であることを示しても良い。同様の方法をハンドルの左側に適用することを、左折用に行なっても良い。
【0021】
さらに、いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は、回転式コントローラ(たとえばノブ110)の1または複数の部分の剛性を変更しても良い。たとえば、限定することなく、ノブ110の最上部の剛性を変更しても良い。別の実施形態では、外周の周りの把持領域の剛性を変更しても良い。また、モードをノブ110の剛性に対応付けることを、アームレスト106に対して説明した種々のモードと同様に行なっても良い。
【0022】
いくつかの実施形態では、I/Oデバイス218は、1または複数のセンサであって、ユーザから受け取ったタッチ入力を検出し、タッチ入力に対応付けられた入力信号を剛性マネージャ214へ送るためのセンサを含んでいても良い。たとえば、限定することなく、センサとしては、圧力センサ、容量センサ、温度センサ、及び/またはタッチ入力を検出するための他の好適なセンサを挙げても良い。いくつかの実施形態では、I/Oデバイス218は、1または複数の可動デバイスであって、車両部品216の1または複数の部分の剛性を変更することを、剛性マネージャ214を介して生成された出力信号を受け取ることに応じて行なうように構成された可動デバイスを含んでいても良い。これについては以下で詳細に説明する。たとえば、限定することなく、1または複数の可動デバイスとしては以下のものを挙げても良い。アクチュエータ、ピストン、バネ、電磁石、ソレノイド、サーボ、膨張可能な袋、粒子ジャマー、形状記憶合金、形状記憶ポリマー、熱可塑性物質、誘電体電気活性ポリマー、ならびに車両部品216の1または複数の部分の剛性を変更するための任意の他の好適なデバイス及び材料である。
【0023】
GPU204は一般的に、プログラマブルまたは固定機能プロセッサ(コマンド及びデータをCPU202から受け付けて、ディスプレイ210上で表示するための画素を生成する)を含んでいる。I/Oデバイス218に加えて、車両制御システム102は、他の場所に、入力及び/または出力を処理することができる種々のデバイスを含んでいても良い。たとえば、ボタン、マイクロフォン、カメラ、ディスプレイ・デバイス114と一体化されたタッチ式入力デバイス(すなわち、タッチ・スクリーン)、ならびに車両制御システム102との間で入力及び/または出力をやり取りする他のデバイスである。
【0024】
種々の実施形態では、記憶装置208としては、不揮発性メモリたとえば光学ドライブ、磁気ドライブ、フラッシュ・ドライブ、または他の記憶装置が挙げられる。全地球的航法衛星システム(GNSS)受信部220は、車両制御システム102の全地球位置を決定する。種々の実施形態では、車両制御ソフトウェア212は、GNSS受信部220からの全地球測位情報にアクセスして車両の現在位置を決定する。
【0025】
いくつかの実施形態では、CPU202は車両制御システム102のマスタ・プロセッサであり、他のシステム部品の動作を制御及び調整する。詳細には、CPU202は、入力の受信及び/または出力の送信をI/Oデバイス218を介して行ない、剛性マネージャ214を実行して車両部品216の1または複数の部分の剛性を変更する。またCPU202は、車両制御ソフトウェア212を実行して車両の他のデバイスの機能を実施しても良い(たとえば、インフォテインメント志向の情報及び車両制御情報をディスプレイ210上に表示する)。たとえば、限定することなく、車両制御システム102がナビゲーション・モードにあるときに、ディスプレイ210は地図及び他のナビゲーション関連情報を表示しても良い。車両制御システム102が音楽再生モードにあるときに、ディスプレイ210は曲及び他の音楽関連の情報を表示しても良い。車両制御システム102が通信モードにあるときに、ディスプレイ210は通話の継続時間及び他の通話関連の情報を表示しても良い。車両制御システム102がクルーズ・コントロール・モードにあるときに、ディスプレイ210は車のスピード及び他の車両情報を表示しても良い。種々の実施形態では、前述の情報のいずれかをスクロール及び/または選択することを、ユーザ入力(たとえば車両部品216上でのタッチ入力)を受け取ることに基づいて行なっても良い。
【0026】
いくつかの実施形態では、車両部品216の1または複数の部分が特定の剛性を有して、車両部品216が受け取るように構成されている1または複数のタイプの入力に対応する。たとえば、限定することなく、車両部品216の円形領域が他の領域とは異なる特定の剛性を有して、回転タッチ入力用の構成に対応していても良い。回転タッチ入力を受け取ることに応じて、車両制御ソフトウェア212はパラメータ(たとえば、音楽ボリューム)を増加または減少させても良い。さらに加えて、車両部品216上の長くて細い領域が特定の剛性を有して、タッチ入力として、ディスプレイ210上で情報を上下または左右にスクロールするかまたはディスプレイ210上で要素を上下または左右に動かすことに対応するタッチ入力を受け取っても良い。さらに、車両部品216の剛性を、第1のモードに対応付けられた第1の剛性から第2のモードに対応付けられた第2の剛性に変更するときに、車両部品216の1または複数の部分の剛性を変更しても良く、車両部品216の1または複数の部分が同じ剛性を形成しても良い。
【0027】
以下に説明する実施形態では、剛性マネージャ214は1または複数の信号を生成してI/Oデバイス218に車両部品216の1または複数の部分の剛性を変更させても良い。さらに、剛性マネージャ214によってもたらされた車両部品216の1または複数の部分の剛性が、車両制御システム102の異なるモードに対応していても良い。たとえば、限定することなく、車両制御システム102は、ナビゲーション・モード、音楽再生モード、通信モード、またはクルーズ・コントロール・モードにあっても良いことは、前述した通りである。いくつかの実施形態では、モードを、1または複数のインフォテインメント関連の機能または車両制御機能であってユーザ入力を介して現時点で利用できるものによって規定しても良い。
【0028】
さらに、以下に説明する実施形態では、剛性マネージャ214は、車両部品216の1または複数の部分の剛性を変更して第2のモードに対応することを、車両制御システム216のモードが第1のモードから第2のモードに変わったという判断に応じて行なっても良い。剛性マネージャ214は、モードが変わっていないという判断がされたら1または複数の部分の剛性を保持しても良い。また車両制御システム216のモードは、ユーザ入力に応じてまたは車両に対応付けられた事象の検出に応じて変わっても良い。たとえば、限定することなく、モード変化は、車両制御システム216または車両制御ソフトウェア212が動作不良を検出すること、センサから入力を受け取ること、または車両に対応付けられた事象の発生後に所定の時間が経過したと判断することに応じて、生じても良い。種々の実施形態では、ユーザ入力を受け取ることを、車両部品216及び/または車両の任意の他の好適な入力デバイスを介して行なっても良い。
【0029】
また、以下に説明する実施形態では、剛性マネージャ214はI/Oデバイス218に剛性を変更させて、車両部品216の1または複数の部分の最大剛性、最小剛性、ならびに最大及び最小剛性間の任意の数の付加レベルにしても良い。種々の実施形態では、車両部品216の柔軟な表面が、ゴム及び/または引き裂かずに変形可能な他の任意の好適な材料からなっていても良い。その結果、前述の特徴のいずれも、以下に説明する剛性変化実施形態に対して概ね適用できる場合がある。
【0030】
図3A、3B、及び3Cに例示するのは、種々の実施形態により
図1のアームレスト106の剛性を変更するための技術である。剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性を変更することを、I/Oデバイス218(たとえばアクチュエータまたはバネ)を制御することによって行なっても良い。
【0031】
図3Aに示すように、剛性マネージャ214はI/Oデバイス218に、車両制御システム102の第1のモードに対応するアームレスト106の高い剛性を保持させる。そのため、ユーザの腕がアームレスト106の表面302上に力を及ぼしたとき、アームレスト106の表面302が内側に変形する量が小さい。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第1のモードにあるという判断を、アームレスト106上に腕を置き及び/または力を及ぼすことによって、道路から目をそらす必要なく行なう場合がある。たとえば、限定することなく、第1のモードはナビゲーション・モードであっても良い。
【0032】
図3Bに示すように、剛性マネージャ214はI/Oデバイス218にアームレスト106の剛性を低くさせて、
図3Aに示す剛性よりも低いレベルにする。低くなった剛性は、車両制御システム102の第2のモードに対応する。したがって、ユーザの腕が表面302上に及ぼす力が
図3Aに示すものとほぼ同じであるとき、アームレスト106の表面302が内側に変形する量が大きくなり、アームレスト106の部分304の圧縮量が大きくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が大きくなる)。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第2のモードに変わったという判断を、アームレスト106上に腕を置き及び/または力を及ぼしてアームレスト106を圧縮させることによって行なう場合がある。たとえば、限定することなく、第2のモードは音楽再生モードであっても良い。
【0033】
いくつかの実施形態では、アームレスト106の部分304を圧縮できる最大量が存在する。たとえば、限定することなく、
図3Cに示す圧縮量がアームレスト106の圧縮の最大量であっても良い。このような実施形態では、アームレスト106のそれぞれの可能な剛性に対して、アームレスト106の部分304を最大量圧縮するのに必要な対応する閾値力が存在する。結果として、力が閾値力を超えてもアームレスト106がさらに圧縮されることはない。
【0034】
図3Cに示すように、剛性マネージャ214は1または複数のI/Oデバイス218にアームレスト106の剛性を低くさせて、
図3Bのアームレスト106の剛性よりも低い剛性にする。低くなった剛性は、車両制御システム102の第3のモードに対応しても良い。したがって、ユーザの腕が表面302上に及ぼす力が
図3Bの場合とほぼ同じであるとき、アームレスト106の表面302が内側に変形する量が大きくなり、アームレスト106の部分304の圧縮量が大きくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が大きくなる)。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第3のモードに変わったという判断を、アームレスト106上に腕を置き及び/または力を及ぼして、アームレスト106をもっと圧縮させることによって行なう場合がある。たとえば、限定することなく、第3のモードは通信モードであっても良い。アームレスト106または他の車両部品216の剛性を変更及び/または保持するために剛性マネージャ214が操作しても良いI/Oデバイス218の種々の実施例を、
図7〜10Bに対して以下に説明する。
【0035】
以下に説明する実施形態では、車両部品216は1または複数のタッチ感応領域を含んでいても良い。車両制御ソフトウェア212は、タッチ入力をタッチ感応領域から受け取ることを、1または複数のセンサまたは他のデバイスであってタッチ感応領域に対応付けられているものを介して行なっても良い。たとえば、限定することなく、センサはタッチ入力をタッチ感応領域から検出することを、ユーザの指の1または複数がタッチ感応領域に触れること、タッチ感応領域を押すこと、またはタッチ感応領域に沿って動くことに応じて行なっても良い。さらに、センサは、他の身体部分(たとえばユーザの手のひら、親指、及び手首)に対応付けられたタッチ入力を検出しても良い。
【0036】
図4A及び4Bに例示するのは、種々の実施形態により
図1のアームレスト106のタッチ感応領域404内の円形領域402の剛性を変更するための技術である。
図4A及び4Bは両方ともアームレスト106の平面図を示している。剛性マネージャ214は、円形領域402の剛性を変更することを、I/Oデバイス218(たとえばアクチュエータまたはバネ)を制御することによって行なっても良い。
【0037】
図4Aに示すように、アームレスト106はタッチ感応領域404を含んでいる。剛性マネージャ214は、タッチ感応領域404の第1の剛性(車両制御システム102の第1のモードに対応する)を保持している。いくつかの実施形態では、タッチ感応領域404の剛性は、アームレスト106の残りの部分の剛性とは異なっている。たとえば、限定することなく、アームレスト106の残りの部分の剛性は、タッチ感応領域404のそれよりも高いかまたは低い任意のレベルであっても良い。タッチ感応領域404は、第1のモードに対応付けられた1または複数の機能を実施するためのタッチ入力を受け取っても良い。
【0038】
図4Bに示すように、剛性マネージャ214は、タッチ感応領域404内の円形領域402の剛性を、タッチ感応領域404の残りの部分とは異なる第2の剛性に変更する。いくつかの実施形態では、タッチ感応領域の残りの部分を第3の剛性に変更しても良い。いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214が円形領域402の剛性を変更することを、車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わることの検出に応じて行なう。車両制御ソフトウェア212は、モードを第2のモードに変えることを、タッチ入力をタッチ感応領域404を介して受け取ることに応じて行なっても良い。さらに、いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は円形領域402の剛性を変更することを、たとえ車両制御システム102のモードが変わっていなくても行なう。
【0039】
円形領域402を、円形または回転タッチ入力を1または複数のセンサを介して検出するように構成しても良い。その結果、ユーザは入力を与えることを、指または他の物体を円形領域内の円形路402においてまたは円形領域402の外周に沿って動かすことによって行なっても良い。入力を受け取ることに応じて、車両制御ソフトウェア212は、パラメータたとえばボリュームまたは温度を調整しても良い。いくつかの実施形態では、入力を受け取ることに応じて、車両制御ソフトウェア212は、項目(たとえば現在のモードに対応付けられた機能またはメニュー項目)のリストをスクロールしても良い。いくつかの実施形態では、車両制御ソフトウェア212がパラメータを調整するかまたは項目のリストをスクロールするときのスピードは、円形路に沿っての入力スピードに比例している。いくつかの実施形態では、車両制御ソフトウェア212がパラメータを調整するかまたは項目のリストをスクロールするときのスピードは、円形路の半径に比例しているかまたは反比例している。たとえば、限定することなく、ユーザは、項目のリストのスクロールを速くすることを、指を動かす円形路を小さくすることによって行なっても良い。いくつかの実施形態では、円形領域402はディスプレイ210のグラフィカル・ユーザ要素に対応していても良い。これについては
図12と関連して後述する。
【0040】
さらに、いくつかの実施形態では、車両制御ソフトウェア212が入力を受け取るのは、ユーザが円形領域402を(まるでボタンを押すかのように)押し下げるときであっても良い。また車両制御ソフトウェア212は、円形領域402内の異なる領域から異なる入力信号を受け取っても良い。たとえば、限定することなく、車両制御ソフトウェア212は、第1のタイプのユーザ入力に対応付けられた第1の信号を、ユーザが円形領域402の左側を押し下げることに応じて受け取ってもよく、第2のタイプのユーザ入力に対応付けられた第2の信号を、ユーザが円形領域402の右側を押し下げることに応じて受け取っても良い。いくつかの実施形態では、車両制御ソフトウェア212は、第1の機能を実施することを第1の信号を受け取ることに応じて行ない、第2の機能を実施することを第2の信号を受け取ることに応じて行なう。
【0041】
図5に例示するのは、種々の実施形態により
図1のアームレスト106を用いて実施しても良いタッチ感応領域502の側面図である。剛性マネージャ214は、タッチ感応領域502及び/または非活性領域504の剛性を変更することを、I/Oデバイス218(たとえばアクチュエータまたはバネ)を制御することによって行なっても良い。非限定的な例示的実施形態では、非活性領域504は腕及び/または手首に対する人間工学的サポートを与え、ユーザから入力を受け取ることはない。いくつかの実施形態では、タッチ感応領域502を、
図5に示す非活性領域504に付随する領域を含むように延長することができる。
【0042】
非限定的な例示的実施形態では、剛性マネージャ214はタッチ感応領域502及び/または非活性領域504の剛性を変更することを、車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わることの検出に応じて行なう。そのため、運転者は、モードが第2のモードに変わったという判断を道路から目をそらすことなく行なう場合がある。いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は、タッチ感応領域502の1または複数の部分の剛性を変更して、タッチ感応領域502が受け取るように構成された入力または入力ジェスチャのタイプに対応する。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214はタッチ感応領域502の剛性の変更を、
図4Bに対して記載された1もしくは複数の円形領域または
図11に記載された1もしくは複数の長くて細い領域において行なっても良い。
【0043】
図6に例示するのは、種々の実施形態により
図1のアームレスト106を用いて実施しても良い複数のタッチ感応領域の側面図である。剛性マネージャ214は、指タッチ感応領域602、手のひらタッチ感応領域604、及び/または非活性領域606の剛性を変更することを、I/Oデバイス218(たとえばアクチュエータまたはバネ)を制御することによって行なっても良い。例示的実施形態では、非活性領域606は腕及び/または手首の人間工学的サポートを与え、ユーザから入力を受け取ることはない。いくつかの実施形態では、タッチ感応領域604を、
図5に示す非活性領域606に付随する領域を含むように延長することができる。
【0044】
種々の実施形態では、剛性マネージャ214は、指タッチ感応領域602、手のひらタッチ感応領域604、及び/または非活性領域606の剛性を変更することを、車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わることの検出に応じて行なう。そのため、運転者は、モードが第2のモードに変わったという判断を道路から目をそらすことなく行なう場合がある。いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は、指タッチ感応領域602及び/または手のひらタッチ感応領域604の1または複数の部分の剛性を変更して、指タッチ感応領域602及び/または手のひらタッチ感応領域604が受け取るように構成された入力または入力ジェスチャのタイプに対応する。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214は、
図4Bに対して記載された1もしくは複数の円形領域または
図11に記載された1もしくは複数の長くて細い領域における指タッチ感応領域602及び/または手のひらタッチ感応領域604の剛性を変更しても良い。
【0045】
図7に例示するのは、種々の実施形態によりアクチュエータを介して
図1のアームレスト106の一部の剛性を変更するための技術である。1または複数のアクチュエータ702を、1または複数のアクチュエータ702を作動させるために剛性マネージャ214を介して生成された出力信号を受け取るように構成しても良い。非限定的な例示的実施形態では、ユーザの指704がアームレスト106の表面706上に力を及ぼしている。指704はタッチ感応領域(たとえば指タッチ感応領域502)と接触していても良い。図示するように、アクチュエータ702は可動部分708を含んでいる。
【0046】
図示するように、剛性マネージャ214はアームレスト106の高い剛性を保持することを、可動部分708に、大きな力を表面706上に下方から及ぼさせ及び/またはユーザ入力に応じて高い動作抵抗を及ぼさせることによって行なう。高い剛性は車両制御システム102の第1のモードに対応しても良い。指704が力を表面706上に及ぼすと、表面706は少しだけ内側への変形を示し、アームレスト106は少しだけ圧縮される。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第1のモードにあるという判断を、指を用いて力をアームレスト106上に及ぼすことによって、道路から目をそらす必要なく行なう場合がある。
【0047】
非限定的な例示的実施形態では、剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性を低くすることを、可動部分708に表面706上に下方から及ぼさせる力を小さくし及び/またはユーザ入力に応じて及ぼさせる動作抵抗を小さくすることによって行なっても良い。低くなった剛性は、車両制御システム102の第2のモードに対応しても良い。指704が表面706上に及ぼす力が第1のモードで前述したものとほぼ同じであるとき、表面706が内側に変形する量が大きくなり、アームレスト106の圧縮量が大きくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が大きくなる)。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第2のモードにあるという判断を、指を用いてアームレスト106上に力を及ぼすことによって行なう場合がある。
【0048】
さらに、剛性マネージャ214はアームレスト106の剛性をより低いレベルに下げることを、可動部分703に表面706上に下方から及ぼさせる力を小さくし及び/またはユーザ入力に応じて及ぼさせる動作抵抗を小さくすることによって行なっても良い。低くなった剛性は、車両制御システム102の第3のモードに対応しても良い。指704が表面706上に及ぼす力が第1のモードまたは第2のモードで前述したものとほぼ同じであるとき、表面706が内側に変形する量が大きくなり、アームレスト106の圧縮量が大きくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が大きくなる)。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第3のモードにあるという判断を、指を用いてアームレスト106上に力を及ぼすことによって行なう場合がある。
【0049】
非限定的な例示的実施形態では、異なるレベルの剛性及び/またはアームレスト106の異なる領域の剛性を形成することを、アクチュエータ702によって、剛性マネージャ214を介して、どのアクチュエータ702が作動されるか及びユーザ入力に応じてアクチュエータがどのくらいの動作抵抗を及ぼすかに応じて行なっても良い。いくつかの実施形態では、1または複数の独立したアクチュエータ702をユーザの指の1または複数の真下に配置しても良い。さらに、互いに隣接するアクチュエータ702が、剛性マネージャ214を介して独立にまたは共同して動作して、アームレストの異なる領域の剛性を変更しても良い。また、異なるタッチ・センサ及びタッチ入力信号を、各アクチュエータ702または各アクチュエータ702群に対応付けても良い。
【0050】
図8A及び8Bに例示するのは、種々の実施形態によりバネを圧縮することによって
図1のアームレスト106の剛性を変更するための技術である。1または複数のピストン802を、1または複数のピストン802を作動させるために剛性マネージャ214を介して生成された出力信号を受け取るように構成しても良い。各ピストン802はバネ804に接続され、バネ804はアームレスト106の表面806と接触している。いくつかの実施形態では、表面806または表面806の一部は、タッチ感応領域、たとえば指タッチ感応領域602または手のひらタッチ感応領域604であっても良い。
【0051】
図8Aに示すように、剛性マネージャ214はアームレスト106の低い剛性を保持することを、バネ804に表面806上に下方から小さい力を及ぼさせ及び/またはユーザ入力に応じて小さい動作抵抗を及ぼさせることによって行なう。低い剛性は車両制御システム102の第1のモードに対応しても良い。ユーザが力を表面806上に及ぼすと、表面806は内側に大きく変形し、アームレスト106は大きく圧縮される。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第1のモードにあるという判断を、アームレスト106に力を及ぼすことによって、道路から目をそらす必要なく行なう場合がある。
【0052】
図8Bに示すように、剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性をより高いレベルに上げることを、可動部分808を上に延ばさせてバネ804を圧縮することによって行なっても良い。圧縮されたバネ804が表面806上に下方から及ぼす力が大きくなり及び/またはユーザ入力に応じて示す動作抵抗が大きくなる。高くなった剛性は、車両制御システム102の第2のモードに対応しても良い。ユーザが表面806上に及ぼす力が第1のモードで前述したものとほぼ同じであるとき、表面806が内側に変形する量が小さくなり、アームレスト106の圧縮量が小さくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が小さくなる)。そのため、ユーザは、車両制御システム102が第2のモードにあるという判断を、アームレスト106上に力を及ぼすことによって行なう場合がある。
【0053】
さらに、剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性をより高いレベルに上げることを、可動部分808を上にさらに延ばさせてバネ804をさらに圧縮することによって行なう場合がある。そのため、圧縮されたバネ804が表面806上に及ぼす力が大きくなり、ユーザ入力に応じて示す動作抵抗が大きくなる。高くなった剛性は、車両制御システム102の第3のモードに対応しても良い。ユーザが表面806上に及ぼす力が第1のモードまたは第2のモードで前述したものとほぼ同じであるときに、表面806が内側に変形する量が小さくなり、アームレスト106の圧縮量が小さくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が小さくなる)。
【0054】
図9A及び9Bに例示するのは、種々の実施形態によりピストンを表面に当てることによって
図1のアームレスト106の剛性を変更するための技術である。1または複数のピストン902を、可動部分904を上方に延ばすことによって1または複数のピストン902を作動させるために剛性マネージャ214を介して生成された出力信号を受け取るように構成しても良い。いくつかの実施形態では、力を可動部分904の底面に印加することをバネ板、カンチレバ、バネ、または他のメカニズムを介して行なって可動部分904を上方に延ばし、アームレスト106の表面906の底面に接触させる。いくつかの実施形態では、表面906または表面906の一部は、タッチ感応領域、たとえば指タッチ感応領域602または手のひらタッチ感応領域604であっても良い。
【0055】
図9Aに示すように、剛性マネージャ214はアームレスト106の低い剛性を保持することを、可動部分904を引っ込んだままにすることによって行なう。そのため、可動部分904は表面906に当てられない。低い剛性は、車両制御システム102の第1のモードに対応しても良い。ユーザが力を表面906に及ぼすと、表面906は内側に大きく変形し、アームレスト106は大きく圧縮される。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第1のモードにあるという判断を、アームレスト106に力を及ぼすことによって、道路から目をそらす必要なく行なう場合がある。
【0056】
図9Bに示すように、剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性をより高いレベルに上げることを、可動部分904を上に延ばさせて表面906に接触させることによって行なっても良い。可動部分904は、表面906上に下方から力を及ぼし及び/またはユーザ入力に応じて動作抵抗を示す。高くなった剛性は、車両制御システム102の第2のモードに対応しても良い。ユーザが表面906上に及ぼす力が第1のモードで前述したものとほぼ同じであるとき、表面906が内側に変形する量が小さくなり、アームレスト106の圧縮量が小さくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が小さくなる)。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第2のモードにあるという判断を、アームレスト106上に力を及ぼすことによって行なう場合がある。
【0057】
さらに、剛性マネージャ214がアームレスト106の剛性をより高いレベルに上げることを、可動部分の底面に印加する力を大きくして、可動部分904に表面906上に及ぼさせる力を大きくし及び/またはユーザ入力に応じて及ぼさせる動作抵抗を大きくすることによって行なっても良い。高くなった剛性は、車両制御システム102の第3のモードに対応しても良い。ユーザが表面906に及ぼす力が第1のモードまたは第2のモードで前述したものとほぼ同じであるとき、表面906が内側に変形する量が小さくなり、アームレスト106の圧縮量が小さくなる(たとえば、アームレスト106が占有する体積の縮小量が小さくなる)。
【0058】
いくつかの実施形態では、可動部分904の1または複数が引っ込んだままである。たとえば、限定することなく、
図9Bに示すように、中央の2つの可動部分904は引っ込んだままであるが、残りの可動部分904は表面906まで延びている。いくつかの実施形態では、引っ込んだ可動部分904の上方のアームレスト106の一部は、剛性がアームレスト106の残りの部分よりも低い。いくつかの実施形態では、アームレスト106の一部の低くなった剛性は車両制御システム102の第4のモードに対応する。他の実施形態では、アームレスト106の一部の低くなった剛性によって、受け付け可能なタイプの入力の表示が得られる。
【0059】
図10A及び10Bに例示するのは、種々の実施形態により電磁石を介して
図1のアームレスト106の剛性を変更するための技術である。1または複数の磁石1002を表面1004の底面に接続して、1または複数の電磁石1006を磁石1002の下方に配置しても良い。電磁石1006は、電磁石1006を作動させて磁界を発生させるように剛性マネージャ214を介して生成された出力信号を受け取るように構成されている。いくつかの実施形態では、表面1004または表面1004の一部は、タッチ感応領域、たとえば指タッチ感応領域602または手のひらタッチ感応領域604であっても良い。
【0060】
図10Aに示すように、剛性マネージャ214はアームレスト106の低い剛性を保持することを、電磁石1006に低強度の磁界を発生させることによって行なう。低強度の磁界によって、磁石1002と電磁石1006との間に低い反発力が形成される。磁界によって、磁石1002は、表面1004上に低い力を下方から及ぼし及び/またはユーザ入力に応じて小さい動作抵抗を及ぼす。低い剛性は車両制御システム102の第1のモードに対応しても良い。ユーザが力を表面1004に及ぼすと、表面1004は内側に大きく変形し、アームレスト106は大きく圧縮される。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第1のモードにあるという判断を、アームレスト106に力を及ぼすことによって、道路から目をそらす必要なく行なう場合がある。
【0061】
図10Bに示すように、剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性をより高いレベルに上げることを、電磁石1006に発生させる磁界を強くすることによって行なっても良い。磁界が強くなることによって、反発力磁石1002と電磁石1006との間に形成される反発力が強くなる。磁界が強くなることによって、磁石1002が表面1004上に下方から及ぼす力が強くなり及び/またはユーザ入力に応じて及ぼす動作抵抗が小さい。高くなった剛性は車両制御システム102の第2のモードに対応しても良い。ユーザが力を表面1004に及ぼすとき、表面1004が内側に変形する量が小さくなり、アームレスト106の圧縮量が小さくなる。したがって、ユーザは、車両制御システム102が第2のモードにあるという判断を、アームレスト106上に力を及ぼして剛性のレベルが上がったことに気付くことによって行なう場合がある。
【0062】
また、剛性マネージャ214は、アームレスト106の剛性を1または複数のより高いレベルに変更することを電磁石1006に発生させる磁界を強くすることによって行なっても良いことは、前述した通りである。種々の実施形態では、高くなった剛性は車両制御システム102のさらなるモードに対応しても良い。さらに、他の実施形態では、磁石1002は電磁石であっても良く、剛性マネージャ214は、磁石1002に発生させる磁界を、電磁石1006に対して前述した方法で強くする。
【0063】
いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は、空気圧システムを制御してアームレスト106または他の車両部品216の剛性を変更しても良い。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214は、I/Oデバイス218に車両部品216の表面の真下の空気圧を特定量だけ増加させて、車両部品216の剛性を増加させても良い。逆に、剛性マネージャ214は、I/Oデバイス218に車両部品216の表面の真下の空気圧を特定量だけ減少させて、車両部品216の剛性を減少させても良い。
【0064】
別の実施形態では、剛性マネージャ214は、粒子ジャミング・システムを空気圧システムと同様の方法で制御して、アームレスト106または他の車両部品216の剛性を変更しても良い。粒子ジャミング・システムには顆粒状の媒体(たとえば砂)が含まれる。車両部品216の剛性を上げることを、車両部品内で空気圧を低くするかまたは真空を形成することによって行なっても良い。逆に、剛性を下げることを、空気圧を増加させて粒子が車両部品216内でより自由に動けるようにすることによって行なっても良い。したがって、空気圧を制御することによって、剛性マネージャ214は車両部品216の剛性を変更しても良い。
【0065】
さらに、いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は形状変化材料を制御して、アームレスト106または他の車両部品216の剛性を変更しても良い。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214は形状変化材料を、
図8A、8B、9A、及び9Bのピストンの代わりに用いても良い。その結果、剛性マネージャ214は、形状変化材料に、車両部品216の表面上に力を下方から及ぼさせ及び/またはユーザ入力に応じて動作抵抗を及ぼさせても良い。
【0066】
図11に例示するのは、種々の実施形態により
図1のアームレスト106のうちグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)1102のスライダー要素に対応する部分の平面図である。
図11に示すように、剛性マネージャ214は、アームレスト106の第1の部分1104及び第2の部分1106の剛性を変更して、アームレスト106の周囲の部分の剛性とは異なる剛性にする。たとえば、限定することなく、アームレスト106の残りの部分の剛性は、第1の部分1104及び第2の部分1106のそれよりも高いかまたは低い任意のレベルであっても良い。第1の部分1104及び第2の部分1106の剛性を変更することを、I/Oデバイスを制御すること(前述した通り)によってかまたは任意の他の好適な技術を介して行なっても良い。第1の部分1104及び第2の部分1106は図示では長くて細いバンドであるが、任意の他の好適なサイズまたは形状を実施しても良い。
【0067】
非限定的な例示的実施形態では、第1の部分1104及び第2の部分1106を、GUI1102の要素に対応する作用領域または作用チャンネルと考えても良い。たとえば、限定することなく、第1の部分1104は第1の要素1108に対応しても良く、第2の部分1106は第2の要素1110に対応しても良い。その結果、車両制御ソフトウェア212は、第1の要素1108をGUI1102上で上方に移動させることを、第1の部分1104上へのタッチ入力に応じて行なっても良い。いくつかの実施形態では、第1の要素1108はGUI1102内で上方に動くことを、タッチ入力が第1の部分1104に沿って上方にまたはユーザから離れるようになされることに応じて行なう。
【0068】
同様に、第2の要素1110はGUI1102内で上方に動くことを、タッチ入力が第2の部分1106に沿って上方にまたはユーザから離れるようになされることに応じて行なっても良い。第1の要素1108及び第2の要素1110の場所は、第1のパラメータの値及び第2のパラメータの値にそれぞれ対応しても良い。たとえば、限定することなく、第1の要素1108はステレオ・システムに対する高音域値に対応しても良く、第2の要素1110はステレオ・システムに対する低音域値に対応しても良い。このような実施形態では、第1の要素1108が動くにつれて高音域値は変更され、第2の要素1110が動くにつれて低音域値が変更される。このようにして、GUI1102の要素の動作は、アームレスト106を介して受け取るユーザ入力に対応しても良い。
【0069】
いくつかの実施形態では、アームレスト106の任意の他の数の部分が、前述したように、剛性が変化し、GUI要素に対応しても良い。さらに、種々の実施形態では、アームレスト106の該部分を、第1の部分1104及び第2の部分1106の配向以外の方向に配向しても良い。たとえば、限定することなく、特定の剛性の1または複数のバンドを、第1の部分1104に対して垂直にしても良いし、または任意の他の好適な角度で配向しても良い。また、いくつかの実施形態では、剛性のバンドの特定の配置が車両制御システム102の特定のモードに対応しても良い。
【0070】
図12に例示するのは、種々の実施形態により、
図1のアームレストのうちグラフィカル・ユーザ・インターフェース1204のメニュー1202とグラフィカル・ユーザ・インターフェース1204の円形要素1206とに対応する部分の平面図である。
図12に示すように、剛性マネージャ214はアームレスト106の円形領域1208の剛性を変更して、アームレスト106の周囲の部分の剛性とは異なる剛性にする。たとえば、限定することなく、アームレスト106の残りの部分の剛性は、円形領域1208のそれよりも高いかまたは低い任意のレベルであっても良い。アームレスト106の円形領域1208及び残りの部分の剛性を変更することを、I/Oデバイスを制御すること(前述した通り)によってかまたは任意の他の好適な技術によって行なっても良い。いくつかの実施形態では、円形領域1208は楕円、卵形、または任意の他の好適な形状及び/もしくはサイズであっても良い。また、いくつかの実施形態では、円形領域1208は、
図4の円形領域402に対して前述したものと同じかまたは同様の仕方で機能しても良い。
【0071】
非限定的な例示的実施形態では、円形領域1208をGUI1204の要素に対応する作用領域と考えても良い。たとえば、限定することなく、円形領域1208は車両制御システム102のメニュー(たとえばGUI1204のメニュー1202)の階層に対応しても良い。非限定的な例示的実施形態では、剛性マネージャ214は、円形領域1208の剛性を変更して高くまたは低くすることを、メニュー1202内でのより低い(たとえば、より深い)レベルへのナビゲーションに応じて行なっても良い。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214は、円形領域1208の剛性を、メニュー1202の最上位レベル1202−1(たとえば、ルート・レベル)に対応付けられた第1のレベルから、メニュー1202の中間レベル1202−2に対応付けられた第2のレベルに増加させることを、最上位レベル1202−1から中間レベル1202−2へのナビゲーションに応じて行なっても良い。その結果、圧力を円形領域1208に印加することによって、ユーザはメニュー1202の中間レベル1202−2が現時点で選択されていると判断する場合がある。さらに、剛性マネージャ214は、円形領域1208の剛性を第2のレベルから第3のレベル(メニュー1202の最下位レベル1202−3に対応付けられている)に増加させることを、中間レベル1202−2から最下位レベル1202−3へのナビゲーションに応じて行なっても良い。その結果、圧力を円形領域1208に印加することによって、ユーザは、メニュー1202の最下位レベル1202−3が現時点で選択されていると判断する場合がある。いくつかの実施形態では、円形領域1208は車両制御システム102のメニューの階層に対応しても良く、メニューはGUI1204上では見えない。
【0072】
種々の実施形態では、ユーザはメニュー1202階層の任意の他の数のレベルにナビゲートしても良く、剛性マネージャ214は円形領域1208の剛性を増加または減少させることをあるレベルから他のレベルへのナビゲーションに応じて行なう。したがって、圧力を円形領域1208に印加することによって、ユーザは、それらがメニュー1202においてどのくらい深いか、また現時点で選択されたレベルは最上位もしくはルート・レベル1202−1からいくつのレベルであるかを決定する場合がある。また、いくつかの実施形態では、アームレスト106の他の形状及び他の部分が、円形領域1208に対して前述した仕方で機能する。そのため、アームレスト106の任意の好適な領域を用いて、ユーザがナビゲートしたメニュー階層の現在のレベルを示しても良い。さらに、車両制御ソフトウェア212によって、ユーザがメニュー1202の階層を上下にナビゲートすることが、アームレスト106の円形領域1208または別の部分を介したユーザ入力に応じて、またはメニュー1202をナビゲートするための任意の他の好適な入力に応じて可能であっても良い。
【0073】
いくつかの実施形態では、円形領域1208は、GUI1204の1または複数の要素に対応する作用領域であっても良い。たとえば、限定することなく、円形領域1208は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース1204の円形要素1206に対応しても良い。その結果、車両制御ソフトウェア212は、円形要素1206または円形要素1206の一部を時計または反時計方向に回転させることを、円形領域1208内での対応する時計回りまたは反時計回りのタッチ入力に応じて行なっても良い。いくつかの実施形態では、円形要素1206はパラメータ値に対応しても良い。たとえば、限定することなく、円形要素1206または円形要素1206の一部の時計方向の動きは音響システムのボリュームの増加に対応しても良く、反時計方向の動きはボリュームの減少に対応しても良い。
【0074】
また、いくつかの実施形態では、剛性マネージャ214は剛性を変更することを、車両部品216の剛性をある時間に渡って繰り返しパターンでパルス状にするかまたは変えることによって行なっても良い。繰り返しパターンは車両制御システム102のモードに対応しても良い。また、パターンの繰り返しレートがメニュー1202のレベルを示しても良い。第1のレートが第1のメニュー・レベルを示しても良く、それよりも速いかまたは遅いレートが第2のメニュー・レベルを示しても良い。いくつかの実施形態では、剛性の繰り返しパターンがユーザ入力を受け付けることまたは拒否することを示しても良い。たとえば、限定することなく、左及び右スワイプのみが特定のモードに対して受付可能な入力形態である場合には、ダウン・スワイプまたはアップ・スワイプが行なわれたことに応じて、剛性マネージャ214は車両部品216を連続して2回以上硬化及び軟化させて入力の拒否を示しても良い。
【0075】
さらに、車両部品216を横断する剛性の第1の波パターンが第1のモードに対応しても良く、第2の波パターンが第2のモードに対応しても良い。たとえば、限定することなく、前方から後方に移動する波は第1のモードに対応しても良く、後方から前方に移動する波は第2のモードに対応しても良く、左から右または右から左に移動する波は第3のモードに対応しても良い。
【0076】
図13は、種々の実施形態により車両制御システム102のモードの変化に応じて車両部品216の剛性を変更するための方法ステップのフロー図である。本方法ステップの説明を
図1〜12のシステムと関連して行なうが、当業者であれば分かるように、本方法ステップを(任意の順番で)行なうように構成された任意のシステムが種々の実施形態の範囲に含まれる。
【0077】
図示するように、方法1300はステップ1302で始まる。ここでは、車両制御ソフトウェア212が、タッチ入力を受け取ったか否かを判定する。車両制御ソフトウェア212が、タッチ入力を受け取っていないと判断した場合、方法1300はステップ1302に戻る。車両制御ソフトウェア212が、タッチ入力を受け取ったと判断した場合には、方法1300はステップ1304に進んで、車両制御ソフトウェア212は、タッチ入力の受け取りに応じて車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わったか否かの判定を行なう。
【0078】
いくつかの実施形態では、車両制御ソフトウェア212は、車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わったか否かの判定を、何らかのタッチ入力を受け取ったか否かとは関係なく行なう。そのため、車両制御システム102のモードはタッチ入力を受け取らずに変わっても良い。たとえば、限定することなく、モードの変化は、車両に付随する事象の発生に応じてか、または車両に付随する事象の発生後に所定の時間が経過したという判断に応じて行なわれても良い。
【0079】
ステップ1304において、車両制御ソフトウェア212が車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わったと判断した場合には、方法1300はステップ1306に進んで、剛性マネージャ214は車両部品216の剛性を第1のモードに対応付けられた第1の剛性から第2のモードに対応付けられた第2の剛性に変更する。たとえば、限定することなく、信号の発生が、剛性マネージャ214が剛性変化デバイス(たとえばアクチュエータまたはバネ)に車両部品216の剛性を変更させることによって起きても良い。方法1300は次にステップ1304に戻る。1304において、車両制御ソフトウェア212が車両制御システム102のモードは変わっていないと判断したときには、ステップ1308において、車両制御ソフトウェア212は、現在のモードに対応付けられた機能をタッチ入力に応じて提供する。方法1300は次にステップ1302に戻る。
【0080】
図14は、種々の実施形態により車両部品216の剛性を変更してどのタイプのタッチ入力が利用できるかを示す方法ステップのフロー図である。本方法ステップの説明を
図1〜12のシステムと関連して行なうが、当業者であれば分かるように、本方法ステップを(任意の順番)で行なうように構成された任意のシステムが種々の実施形態の範囲に含まれる。
【0081】
図示するように、方法1400はステップ1402で始まる。ここでは、車両制御ソフトウェア212が、車両制御システム102のモードが第1のモードから第2のモードに変わったか否かを判定する。車両制御ソフトウェア212がモードが変わっていないと判断した場合には、方法1400はステップ1406に進む。ここで、方法1400はタッチ入力を受け取ったか否かを判定する。車両制御ソフトウェア212が、モードが第2のモードに変わったと判断した場合には、方法1400はステップ1404に進む。ここで、剛性マネージャ214は車両部品216の剛性を変更して、第1のモードで利用できたものと異なるタイプのタッチ入力が第2のモードで利用できることを示す。たとえば、限定することなく、剛性マネージャ214は、車両部品216の剛性を、第1のモードに対応付けられた円形領域1208から第2のモードに対応付けられた第1の部分1104に変えて、第1の部分1104に沿ってのストロークがタッチ入力に対して利用できることを示しても良い。
【0082】
ステップ1406において、車両制御ソフトウェア212はタッチ入力を受け取ったか否かを判定する。たとえば、限定することなく、車両制御ソフトウェア212はタッチ入力を第1の部分1104に沿って受け取ったか否かを判定しても良い。車両制御ソフトウェア212がタッチ入力を受け取っていないと判断した場合、方法1400はステップ1402に戻る。ステップ1406において、車両制御ソフトウェア212がタッチ入力を受け取ったと判断した場合には、方法1400はステップ1408に進む。ステップ1408において、車両制御ソフトウェア212は現在のモードに対応付けられた機能を提供する。たとえば、限定することなく、車両制御ソフトウェア212は音響システムの高音域値を増加させても良い(
図11に対して説明した通り)。いくつかの実施形態では、タッチ入力はまた、GUI要素にタッチ入力を反映させても良い(
図11に対して説明した通り)。方法1400は次に、ステップ1402に戻る。
【0083】
要するに、車両制御ソフトウェアは、車両制御システムのモードが第1のモードから第2のモードに変わったと判断する。それに応じて、剛性マネージャは、車両制御システムに関連付けられる表面剛性を、第1のモードに対応付けられた第1の表面剛性から第2のモードに対応付けられた第2の表面剛性に変えさせる。表面の1または複数の部分の第2の表面剛性は、第1のモードの場合とは異なる表面剛性を有していても良い。表面の1または複数の部分を、第2のモードに対応付けられた機能を実施するタッチ入力を受け付けるように構成しても良い。さらに加えて、表面の1または複数の部分の表面剛性が、どのタイプの入力ジェスチャがその部分に対して利用できるかを示しても良い。
【0084】
本明細書で説明した技術の少なくとも1つの優位性は、ユーザが車両の車両制御システムを操作することが、ユーザ・インターフェース(たとえばスクリーン)を見ずに可能であることである。たとえば、ユーザは、車両制御システムの現在のモードを判断することを、アームレスト、ノブ、ハンドル、または他のデバイスを押して及び/または絞ることによって行なうことができる。アームレスト、ノブ、ハンドル、または他のデバイスの1または複数の部分の表面剛性に基づいて、ユーザは、どんなタイプの入力をデバイスは受け取るように構成されているかを判断しても良い。したがって、ユーザは、安全かつ効率的に車両制御システムを操作しながら、走行条件により効果的に注意を払うことができる。
【0085】
種々の実施形態の記載を説明を目的として示してきたが、網羅的であることは意図されておらず、開示された実施形態に限定されてもいない。多くの変更及び変形が、説明した実施形態の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかである。
【0086】
本実施形態の態様をシステム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品として具体化しても良い。したがって、本開示の態様は、完全にハードウェア実施形態、完全にソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロ・コードなどを含む)、またはソフトウェア及びハードウェア態様を組み合わせる実施形態の形態を取っても良く、すべて全般的に、本明細書において「回路」「モジュール」、または「システム」と言う場合がある。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読プログラム・コードが具体化される1または複数のコンピュータ可読媒体の中で具体化されたコンピュータ・プログラム製品という形を取っても良い。
【0087】
1または複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを用いても良い。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であっても良い。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、限定することなく、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、またはこれらの任意の好適な組み合わせであっても良い。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な実施例(非網羅的リスト)には以下のものが含まれるであろう。1または複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらの任意の好適な組み合わせである。この文献の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスで用いるかまたはこれらと共に用いるプログラムを含むかまたは格納することができる任意の有形の媒体であっても良い。
【0088】
本開示の態様を、本開示の実施形態による方法、装置(システム)及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図及び/またはブロック図を参照して前述している。当然のことながら、フローチャート図及び/またはブロック図の各ブロックならびにフローチャート図及び/またはブロック図におけるブロックの組み合わせを、コンピュータ・プログラム命令によって実施することができる。これらのコンピュータ・プログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサに与えてマシンを製造することを、命令がコンピュータまたは他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサを介して実行されるとフローチャート及び/またはブロック図のブロックに明記された機能/作用が実施可能となるように行なっても良い。このようなプロセッサは、限定することなく、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特定用途向けプロセッサ、またはフィールド・プログラマブル・プロセッサもしくはゲート・アレイであっても良い。
【0089】
図におけるフローチャート及びブロック図によって、本開示の種々の実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータ・プログラム製品の可能な実施のアーキテクチャ、機能、及び動作が例示されている。これに関連して、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、特定の論理機能を実施するための1または複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表わしていても良い。また、いくつかの代替的な実施では、ブロック内に示した機能を図に示した順序から外れて行なっても良いことにも注意されたい。たとえば、連続して示した2つのブロックを実際には実質的に同時に実行しても良いし、またはブロックをしばしば、含まれる機能に応じて、逆の順序で実行しても良い。また次のことにも注意されたい。ブロック図及び/またはフローチャート図の各ブロックならびにブロック図及び/またはフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、専用のハードウェアベースのシステム(規定された機能もしくは作用を行なう)または専用のハードウェア及びコンピュータの命令の組み合わせによって実施可能である。
【0090】
前述したものは本開示の実施形態に向けられているが、本開示の他の実施形態及びさらなる実施形態をその基本的な範囲から逸脱することなく考え出してもよく、またその範囲は以下の請求項によって決定される。