(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の吐出孔は、該吐出孔の中心軸の前記口首部の中心軸に対する傾斜角度が、前記開口閉塞部の直径方向の中心側に位置する吐出孔に比べて、外側に位置する吐出孔の方が、大きくなるように形成されている請求項1に記載のスクイズ容器用キャップ。
前記複数の吐出孔の少なくとも1つの吐出孔は、吐出方向先端の前記口首部の中心軸方向の高さが、前記開口閉塞部の直径方向の外側端部に比べて、中心側端部の方が高く形成されている請求項1又は2に記載のスクイズ容器用キャップ。
前記複数の吐出孔は、前記吐出方向先端の前記口首部の中心軸方向の高さにおいて、各々の吐出孔における前記開口閉塞部の直径方向の外側端部と中心側端部との高さの差が、前記開口閉塞部の直径方向の中心側に位置する吐出孔よりも、外側に位置する吐出孔の方が大きく形成されている請求項3記載のスクイズ容器用キャップ。
前記複数の吐出孔が列状に配置される前記開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面を覆って、着脱可能に取り付けられるオーバーキャップを備えており、該オーバーキャップの内面が前記複数の吐出孔の開口周縁部又は前記突出筒部に密着することで、前記複数の吐出孔を封止している請求項1〜6のいずれか1項記載のスクイズ容器用キャップ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい一実施形態に係るスクイズ容器用キャップ10は、
図1に示すように、内容液として、例えば浴室清掃用の液体洗剤を収容したスクイズ容器20の口首部21(
図5参照)に、好ましくは着脱可能に一体として取り付けて用いられる。スクイズ容器20は、合成樹脂製のボトル形状の容器となっており、胴部22が弾性変形可能な可撓性を備えている。スクイズ容器20は、例えば胴部22を把持して傾倒させた状態で、胴部22を挟み込むようにして押圧することでスクイズ変形させながら、内部に圧力を加えることによって、スクイズ容器用キャップ10の開口閉塞部11の先端部11aに設けられた複数の吐出孔12から、被吐出箇所に向けて内容液を吐出できるようになっている。本実施形態のスクイズ容器用キャップ10は、開口閉塞部11の先端部11aに複数の吐出孔12を備えていることで、後述するように、広い面積の吐出箇所に対して内容液を効率良く吐出できるようにする機能を備えると共に、狭い部分を狙って内容液をポイント的に吐出できるようにする機能をも備えている。
【0011】
そして、本実施形態のスクイズ容器用キャップ10は、胴部22を押圧することで内容液を吐出させるスクイズ容器20の口首部21に取り付けて用いられる、開口閉塞部11の先端部11aに複数の吐出孔12を備えるスクイズ容器用のキャップである。なお、開口閉塞部11は、スクイズ容器20の口首部21の上端開口21aを覆って配置される部分である。複数の吐出孔12は、開口閉塞部11の直径方向Xに列状に配置されており、且つ、複数の吐出孔12は、
図2に示すように、当該吐出孔12から線状に連続吐出される内容液の口首部21の中心軸Yに対する吐出傾斜角度θが、開口閉塞部12の直径方向Xの中心側に配置された吐出孔12に比べて、外側に配置された吐出孔12の方が大きくなっていて、内容液の開口閉塞部12の直径方向Xにおける吐出幅Bが、吐出方向Zに向けて広がるように配置されている。吐出傾斜角度θ及び吐出幅Bは、スクイズ容器用キャップ10が取り付けられたスクイズ容器20を、複数の吐出孔12を水平方向に列状に配置させた状態で、スクイズ容器用キャップ10側をやや下方に向けて内容液を吐出させて観察する。要するに、
図2は、吐出傾斜角度θ及び吐出幅Bを上方から観察する平面図である。なお、吐出幅Bは、複数の吐出孔12から連続吐出される内容液の全体の幅であり、直径方向Xにおいて最も外側に配置される吐出孔12から吐出される内容液が形成する幅である。吐出幅Bが、吐出方向Zに向けて広がるように配置されているとは、
図2に示すように、吐出孔12に近い吐出幅Bよりも、吐出孔12に遠い吐出幅Bの方が、幅が広くなっていることを意味する。
【0012】
また、本実施形態では、複数の吐出孔12が列状に配置される開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13が、吐出方向Zに向けて凸に湾曲する湾曲凸面13aとなっている。なお、詳細には、複数の吐出孔12が列状に配置される開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13は、開口閉塞部11の先端部11aに設けられている。
【0013】
さらに、本実施形態では、開口閉塞部11は、内容液の吐出方向Zに突出して設けられた吐出ノズル部14を具備しており、複数の吐出孔12が列状に配置される開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13が、吐出ノズル部14の帯状先端面14aによって形成されている。
【0014】
本実施形態では、スクイズ容器20は、例えば高分子化合物等の合成樹脂からなるボトル形状を有するブロー成形品であって、
図1及び
図2に示すように、胴部22が弾性変形可能な可撓性を備えていることで、押圧変形(スクイズ変形)可能な容器となっている。また、スクイズ容器20は、押圧後にその弾性変形性により、元の形状に復元することが好ましい。スクイズ容器20は、胴部22と、口首部21と、底部23とからなり、底部23を載置面に載置することで、立設させた状態で店頭に陳列したり、家庭内で保管したりすることができるようになっている。胴部22は、上部が滑らかに縮径した、直径が例えば30〜100mm程度の大きさの中空の略円筒形状を有しており、片手で把持して、押圧操作を容易に行うことができるようになっている。胴部22の縮径した上部から、肩部24(
図5参照)を介して上方に突出して、口首部21が設けられている。この口首部21の上端開口21aを覆うようにして、スクイズ容器用キャップ10が着脱可能に取り付けられている。スクイズ容器20の口首部21の上端開口21aは、直径が例えば10mm〜100mm程度の大きさとなっていることが好ましく、20mm〜70mm程度の大きさとなっていることが更に好ましい。なお、胴部22の形状については特に制限はなく、円形の断面形状を備えているものの他、長円、楕円、長方形等の断面形状を備えていても良い。
【0015】
スクイズ容器用キャップ10は、例えば高分子化合物等の合成樹脂からなる射出成形品であって、スクイズ容器20の口首部21に取り付けるための装着筒状部15(
図5参照)を備えている。
図3〜
図5に示すように、装着筒状部15の外側には、装着カバー部16が設けられており、装着筒状部15は、装着カバー部16の張出しプレート部16aから下方に連続して設けられている。また、装着筒状部15の上方には、装着カバー部16の張出しプレート部16aから上方に連続して設けられた、スクイズ容器20の口首部21の上端開口21aを閉塞する開口閉塞部11が形成されている。スクイズ容器用キャップ10は、開口閉塞部11と装着筒状部15と装着カバー部16とを含んで構成されている。
【0016】
装着筒状部15は、スクイズ容器20の口首部21の外径と同様の内径を備えており、その内周面に、雌ネジ突条15aが設けられている。この雌ネジ突条15aを、スクイズ容器20の口首部21の外周面に設けられた雄ネジ突条21bに螺合することによって、装着筒状部15よりも内側領域における、装着カバー部16の張出しプレート部16aの下面のインナーリング16cとの間の部分に、口首部21の先端を当接させた状態で、スクイズ容器用キャップ10を、スクイズ容器20の口首部21に締着固定できるようになっている(
図5参照)。
【0017】
装着カバー部16は、開口閉塞部11の下端部に沿って環状に連続して設けられた張出しプレート部16aと、張出しプレート部16aの外周縁部から斜め下方に延設して設けられたスカート状カバー部16bとを含んで構成されている。装着カバー部16は、スクイズ容器用キャップ10がスクイズ容器20の口首部21に装着された際に、口首部21と胴部22との段差部となっている肩部24を覆って配置されることで、スクイズ容器用キャップ10が取り付けられたスクイズ容器20の全体の意匠性を向上させている。スカート状カバー部16bの外周面には、好ましくは線状の凹凸を周方向に連続させたローレット加工が施されている。ローレット加工による滑り止め機能によって、スクイズ容器用キャップ10をスクイズ容器20に着脱する操作を、さらに容易に行うことが可能になると共に、容器の外観にローレット加工によるアクセントを加えることによって、スクイズ容器20の全体の意匠性を一層向上させることが可能になる。
【0018】
開口閉塞部11は、スクイズ容器20の口首部21の上端開口21aを覆って配置される部分であって、本実施形態では、円筒状基部17と、天板部18と、吐出ノズル部14とを含んで構成されている。円筒状基部17は、装着筒状部15よりも小さな内径及び外径を有しており、装着カバー部16の張出しプレート部16aとの接続基端部分11bから、上方に延設して設けられている。円筒状基部17の外周面には、雄ネジ突条17aが設けられている。この雄ネジ突条17aに、後述するオーバーキャップ30(
図1参照)の下部内周面に形成された雌ネジ突条(図示せず)を螺合することによって、オーバーキャップ30を、これの下端部を装着カバー部16の張出しプレート部16aの上面に当接させた状態で、天板部18及び絞り部14を覆うようにして、スクイズ容器用キャップ10に着脱可能に装着できるようになっている。
【0019】
天板部18は、円筒状基部17の上端部を閉塞して当該円筒状基部17と連続して設けられた、円形板状の部分である(
図3参照)。天板部18の中央部分には、開口閉塞部11の直径方向Xでもある当該天板部18の直径方向Xに長軸方向を沿わせて、短軸と長軸とを有する扁平な中空断面形状を有する吐出ノズル部14が、吐出方向Zである上方に向けて、好ましくは5mm以上50mm以下、より好ましくは10mm以上40mm以下の長さで突出して設けられている。また、天板部18の中央部分には、吐出ノズル部14の下端部の開口形状と同様の大きさ及び形状の扁平な開口形状を有する天板開口部18aが形成されている。
【0020】
吐出ノズル部14は、天板開口部18aの開口周縁部から連続して上方に立設していることにより、天板開口部18aを介して円筒状基部17の中空内部と連通している(
図5参照)。これによって吐出ノズル部14は、円筒状基部17及びスクイズ容器20の口首部21よりも小さな中空断面積で、内容液の突出方向Zに突出して設けられる。開口閉塞部11に、スクイズ容器20の口首部21よりも小さな中空断面積の吐出ノズル部14が設けられていることにより、吐出孔12の配置を確認しなくとも内容液の広がる方向がわかりやすくなる視覚的効果が付与され、さらには押し圧を効果的に伝えることができ、内容液を広げて吐出させたり、狭い部分にポイント的に吐出させたりしやすくすることが可能になる。
【0021】
また、吐出ノズル部14は、本実施形態では、上方に向けて短軸方向の幅を滑らかに減少させた形状を有している(
図4(a)参照)。また、先端部11aが、長軸方向を天板部18の直径方向Xに沿わせて設けられた帯状先端面14aによって閉塞されている(
図3参照)。帯状先端面14aは、短軸と長軸とを有する扁平な平面形状を有している。帯状先端面14aは、上述のように、開口閉塞部11の先端部11aにおける、複数の吐出孔12が列状に配置される直径方向Xに沿った部分の面13を形成しており、また吐出方向Zに向けて凸に湾曲する湾曲凸面13aとなっている。本実施形態では、帯状先端面14aによる開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13に、複数の吐出孔12が、直径方向Xの中心側に配置された吐出孔12に比べて、外側に配置された吐出孔12の方が、吐出孔12から線状に連続吐出される内容液の吐出傾斜角度θが大きくなるように(
図2参照)、開口閉塞部11の直径方向Xに一列に配置されている(
図3参照)。
【0022】
すなわち、本実施形態では、吐出孔12は、帯状先端面13aにおいて、開口閉塞部11の直径方向Xに一列に5箇所に配置されている。5箇所に配置された吐出孔12は、
図5に示すように、スクイズ容器20の口首部21の中心軸Yに対する傾斜角度θ’が、直径方向Xの中心側に位置する吐出孔12に比べて、外側に位置する吐出孔12の方が、大きくなるように形成されている。より具体的には、例えば、中央の1箇所の吐出孔12は、これの孔軸の方向が、口首部21の中心軸Yと合致するように配置されており、中央の吐出孔12の両側に隣接して配置された一対の吐出孔12は、これらの孔軸の方向が、口首部21の中心軸Yに対して、0〜45°の傾斜角度θ’で傾斜するように形成されており、両側の端部に配置された一対の吐出孔12は、これらの孔軸の方向が、口首部21の中心軸Yに対して、1〜60°の傾斜角度θ’で傾斜するように形成されている。また、これらの吐出孔12は、スクイズ容器の口首部の中心軸Yに対する傾斜角度θ’が、直径方向Xの中心側に位置する吐出孔12に比べて、外側に位置する吐出孔12の方が、好ましくは1〜20°、更に好ましくは2〜10°大きくなるように形成されている。これらによって、内容液が他孔と交わることなく、扇状に広がって吐出することが可能になる。
【0023】
ここで、吐出孔12の孔軸の方向は、吐出孔12の中心軸の方向であり、例えば各々の吐出孔12における、開口閉塞部11の直径方向Xの中心側の内壁面と、外側の内壁面とで、傾斜する角度が相違している場合には、これらの角度を足して2で除した角度の方向である。また、吐出孔12の孔径は、0.5mm以上5mm以下となっていることが好ましく、0.8mm以上3mm以下となっていることがより好ましい。吐出ノズル部14の帯状先端面14aによる開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13には、吐出孔12が、3個以上20個以下の数で設けられていることが好ましく、3個以上10個以下の数で設けられていることがより好ましい。吐出孔12の断面積は、先端に向かう程、小さくなっていることが好ましい。吐出孔12の断面積が先端に向かう程小さくなる度合いは、開口閉塞部11の直径方向Xの中心側の吐出孔12よりも、外側の吐出孔12の方が大きくなっていても良い。本実施形態では、帯状先端面13aに形成された5箇所の吐出孔12は、同じ大きさの孔となっている。
【0024】
また、本実施形態では、複数の吐出孔12の少なくとも1つの吐出孔12では、吐出方向Zの先端の口首部21の中心軸Yの方向の高さについて、開口閉塞部11の直径方向Xの外側端部に比べて中心側端部の方が高く形成されている。より詳細には、
図5に示すように、5箇所に配置された吐出孔12のうち中央の1箇所の吐出孔12は、孔の吐出方向Zの先端はその円周方向において、中心軸Yに対して同じ高さを有している。一方、中央の吐出孔12の両側に隣接して配置された一対の吐出孔12及び両側の端部に配置された一対の吐出孔12は、吐出方向Zの先端の口首部21の中心軸Yの方向の高さが、開口閉塞部11の直径方向Xの外側端部に比べて中心側端部の方が高く形成されている。また、複数の吐出孔12は、吐出方向先端の口首部21の中心軸Y方向の高さにおいて、各々の吐出孔12における開口閉塞部11の直径方向の外側端部と中心側端部との高さの差が、開口閉塞部11の直径方向Xの中心側に位置する吐出孔12よりも、外側に位置する吐出孔12の方が大きく形成されている。これらによって、各吐出孔12から吐出する内容液の吐出方向Zの制御が向上する。なお、吐出孔12の吐出方向Zの先端は、後述する突出筒部19が設けられている場合には、突出筒部19の先端となる。
【0025】
さらに、本実施形態では、複数の吐出孔12の各々の開口周縁部には、内容液を吐出する吐出方向Zに突出する突出筒部19が設けられている。突出筒部19を設けることにより、各吐出孔12から吐出する内容液の吐出方向Zの制御が向上する。また、突出筒部19を、吐出孔12の開口周縁部から突出して設けることにより、オーバーキャップ30の内面を吐出孔12の開口周縁部に密着させて吐出孔12を閉塞する際に、オーバーキャップ30の内面を突出筒部19の先端に密着させ、密着性を高めて液シール性を向上させることにより、液漏れ防止効果を向上させることが可能になる。
【0026】
ここで、突出筒部19の突出高さは、0.3mm以上10mm以下とすることが好ましく、0.5mm以上5mm以下とすることがより好ましい。突出筒部19の先端を通る仮想の面は、帯状先端面14aと同様の曲率半径で湾曲する湾曲凸面となっていることが好ましい。また、突出筒部19の内側において、吐出孔12の断面積が、先に行くほど徐々に小さくなっていることが好ましい。本実施形態では、帯状先端面13aに形成された5箇所の吐出孔12の開口周縁部に設けられた突出筒部19は、突出高さが同じになっている。
【0027】
また、本実施形態では、複数の吐出孔12は、突出筒部19の突出高さに比べて、隣接する吐出孔12までの長さが長くなるように配置されている。隣接する吐出孔12までの長さは、吐出孔12の吐出方向Zの先端の中心間距離で表される。突出筒部19の突出高さも含めた各吐出孔12の孔軸方向の長さは、吐出孔12の吐出方向Zの先端の孔径に比べて長くなっている。このように、吐出孔12の配置や長さ等を設定することにより、吐出孔12から吐出する内容液の吐出方向Zの制御が一層向上する。
【0028】
本実施形態では、スクイズ容器用キャップ10は、当該スクイズ容器用キャップ10が取り付けられたスクイズ容器20の非使用時に、天板部18及び吐出ノズル部14を覆って装着される、オーバーキャップ30を備えている。オーバーキャップ30は、
図1に示すように、開口閉塞部11の吐出ノズル部14の帯状先端面14aの曲率半径と同様の曲率半径で、上端部分30aを曲面状に湾曲させて面取りした、中空の略円錐形状を備えている。またオーバーキャップ30は、開口した底面部の外径が、スクイズ容器用キャップ10の装着カバー部16の張出しプレート部16aの外径と略同様となっており、下端部内周面に、雌ネジ突条(図示せず)が設けられている。
【0029】
オーバーキャップ30は、下端部内周面の雌ネジ突条を、スクイズ容器用キャップ10の装着筒状部15の外周面に設けられた雄ネジ突条17aに螺合して、スクイズ容器用キャップ10に装着された際に、外周面が、スクイズ容器用キャップ10の装着カバー部16のスカート状カバー部16bの、ローレット加工が施された外周面と連続することになる。これによって、スクイズ容器20の全体の意匠性を向上させている。また、オーバーキャップ30の曲面状に湾曲させた上端部分30aの内側面は、湾曲凸面13aとなっている、スクイズ容器用キャップ10の吐出ノズル部14の帯状先端面14aの曲率半径と、同様の曲率半径で湾曲している。これによって、オーバーキャップ30がスクイズ容器用キャップ10に装着された際に、オーバーキャップ30の上端部分30aの内側面が、スクイズ容器用キャップ10の吐出ノズル部14の帯状先端面13に形成された複数の吐出孔12の、好ましくは突出筒部19による開口周縁部と密着することで、これらの吐出孔12を、同時に閉塞できるようになっている。なお、吐出孔12を、オーバーキャップ30によって閉塞する方法としては、オーバーキャップ30の内側面を、吐出孔12の開口周縁部又は突出筒部19に密着させる方法の他、オーバーキャップ30の内側面に設けたリブや筒体を、吐出孔12に挿入して閉塞する方法等、その他の方法を採用することもできる。
【0030】
上述の構成を備えるスクイズ容器用キャップ10が取り付けられたスクイズ容器20を用いて、広い面積の吐出箇所として、例えば浴室の壁面に向けて、内容液である液体洗剤を吐出させるには、オーバーキャップ30を取り外すと共に、スクイズ容器20の胴部22を手で把持する。しかる後に、
図6に示すように、複数の吐出孔12が列状に配置された、開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13である、絞り部14の帯状先端面14aを、水平又は略水平な横方向に向けると共に、スクイズ容器20を傾倒させた状態で、お風呂の壁面と対向配置させながら胴部22を押圧する。押圧により胴部22の内部の圧力が高められることで、複数の吐出孔12から線状に連続吐出する内容液は、開口閉塞部12の直径方向Xの中心側に配置された吐出孔12から吐出される内容液に比べて、外側に配置された吐出孔12から吐出される内容液の方が、口首部21の中心軸Y(
図2参照)に対する吐出傾斜角度θが大きくなっていて、内容液の開口閉塞部12の直径方向Xにおける吐出幅Bが、吐出方向Zに向けて広がるようになっている。
【0031】
これによって、本実施形態によれば、帯状先端面13に設けられた複数の吐出孔12から吐出される内容液の、開口閉塞部12の直径方向Xである横方向への吐出領域が、広がることになるので、例えば浴室の壁面や床面の全体に内容液を塗布するために、胴部22を押圧しながらスクイズ容器20を横方向に移動させるストローク長を小さくしたり、横方向に往復させる動作の回数を少なくしたりすることが可能になって、広い面積の吐出箇所である壁面の全体に対して、内容液を効率良く吐出させることが可能になる。
【0032】
一方、例えば浴室の壁面の目地部や、壁面の角部等の狭い部分を狙って、ポイント的に内容液である液体洗剤を吐出させる場合には、スクイズ容器20の周方向の向きを変えて、開口閉塞部12の直径方向Xに延設する吐出ノズル部14の帯状先端面14aを、例えば目地部のラインに沿わせたり、角部に対し角度の2等分線方向に沿わせた状態で、浴室の壁面と対向配置させながら胴部22を押圧する。複数の吐出孔12は、開口閉塞部11の直径方向Xに長軸方向を沿わせて延設する帯状先端面14aに、列状に配置されているので、押圧により胴部22の内部の圧力が高められることで、複数の吐出孔12から線状に連続吐出する内容液は、開口閉塞部11の直径方向Xと垂直な方向には広がらずに、当該直径方向Xと垂直な方向での吐出領域の幅を狭いまま保持することになる。これによって、複数の吐出孔12が列状に配置された帯状先端面14aを、例えば目地部のラインに沿わせて移動させたり、角部に対し角度の2等分線方向に沿わせて保持した状態で、内容液を吐出させることで、吐出された内容液による吐出領域の幅が広がらないようにして、例えばお風呂の壁面の目地部や、角部等の狭い部分を狙って、内容液をポイント的に容易に吐出させることが可能になる。
【0033】
これらによって、本実施形態のスクイズ容器用キャップ10によれば、スクイズ容器20の口首部21に取り付けて用いられて、吐出箇所の広い面に対して内容液を効率良く吐出させることが可能になると共に、狭い部分に絞って内容液を吐出させることも可能になる。
【0034】
また、本実施形態によれば、複数の吐出孔12が列状に配置される開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13が、吐出方向Zに向けて凸に湾曲する湾曲凸面13aとなっているので、スクイズ容器20をスクイズした時の圧力を、各々の吐出孔12に効率良く伝えることができ、これによって内容液を均一に吐出させることが可能になる。
【0035】
複数の吐出孔12は、口首部21の中心軸Yに対する傾斜角度θ’が、開口閉塞部11の直径方向Xの中心側に位置する吐出孔12に比べて、外側に位置する吐出孔12の方が、大きくなるように形成されているので、吐出される内容液が、適度な広がりを持った吐出状態を形成することが可能になる。
【0036】
複数の吐出孔12が列状に配置される開口閉塞部11の直径方向Xに沿った部分の面13が、口首部21の中空断面積よりも小さな中空断面積で内容液の吐出方向Zに突出して設けられた、吐出ノズル部14の帯状先端面14aによって形成されているので、スクイズ容器20をスクイズした時の圧力が小さくても、吐出される内容液に広がりを持たせることが可能になる。
【0037】
複数の吐出孔12が、開口閉塞部11の直径方向Xに一列に配置されているので、内容液が吐出される場所に応じて、内容液の吐出方向を任意に変更することが可能になる。
【0038】
図7及び
図8は、本発明の好ましい他の実施形態に係るスクイズ容器用キャップ10’を示すものである。本他の実施形態のスクイズ容器用キャップ10’は、装着筒状部15’と、スクイズ容器の口首部の上端開口を閉塞する開口閉塞部11’とを含んで構成されている。
【0039】
装着筒状部15’は、スクイズ容器の口首部の外径と同様の内径を備えており、その内周面に、雌ネジ突条15a’(
図8参照)が設けられている。この雌ネジ突条15a’を、スクイズ容器の口首部の外周面に設けられた雄ネジ突条に螺合することによって、スクイズ容器用キャップ10’を、スクイズ容器の口首部に締着固定できるようになっている。
【0040】
開口閉塞部11’は、スクイズ容器の口首部の上端開口を覆って配置される部分であって、本他の実施形態では、装着筒状部15’の上端部から内側に連続して配置された天面板16’と、天面板16’と同心状に配置されて、天面板16’の中央部分に1段高くなるように設けられた中空台座部17’と、中空台座部17’の直径方向X’に延設して、中空台座部17’から上方に突出して設けられた吐出ノズル部14’とを含んで構成されている。本実施形態では、天面板16’の下面から下方に突出して、スクイズ容器の口首部の上端開口の内側面に沿って密着するインナーリング16a’が、天面板16’と同心状に配置されて設けられている。
【0041】
吐出ノズル部14’は、上記実施形態の吐出ノズル部14と同様に、短軸と長軸とを有する扁平な平面形状を有しており、その長軸方向を天面板16’の直径方向X’に沿わせて設けられている。また吐出ノズル部14’は、先端部が、短軸と長軸とを有する扁平な平面形状を有する帯状先端面14a’によって閉塞されている。帯状先端面14a’は、開口閉塞部11’の先端部11a’における、複数の吐出孔12’が列状に配置される直径方向X’に沿った部分の面13’を形成しており、また吐出方向Z’に向けて凸に湾曲する湾曲凸面13a’となっている。本他の実施形態では、帯状先端面14a’による開口閉塞部11’の直径方向X’に沿った部分の面13’に、複数の吐出孔12’が、直径方向X’の中心側に配置された吐出孔12’に比べて、外側に配置された吐出孔12’の方が、吐出孔12’から線状に連続吐出される内容液の吐出傾斜角度が大きくなるように、開口閉塞部11’の直径方向X’に一列に配置されている。
【0042】
すなわち、本他の実施形態では、吐出孔12’は、帯状先端面14a’において、開口閉塞部11’の直径方向X’に一列に6箇所に配置されており、6箇所に配置された吐出孔12’は、
図8に示すように、スクイズ容器の口首部の中心軸Y’に対する傾斜角度θ”が、直径方向X’の中心側に位置する吐出孔12’に比べて、外側に位置する吐出孔12’の方が、大きくなるように形成されている。より具体的には、スクイズ容器の口首部の中心軸Y’に対する傾斜角度θ”が、直径方向X’の中心側に位置する吐出孔12’に比べて、外側に位置する吐出孔12’の方が、好ましくは1〜20°、更に好ましくは2〜10°大きくなるように形成されている。なお、例えば吐出孔12’の数がさらに多くなる場合には、スクイズ容器の口首部の中心軸Y’に対する傾斜角度θ”は、直径方向X’の中心側に位置する吐出孔12’に比べて、外側に位置する吐出孔12’の方が、大きくなるように形成されている必要は必ずしも無く、1又は2以上の隣接する吐出孔12’において、吐出孔12’が同じ傾斜角度θ”で傾斜していても良い。
【0043】
また、本他の実施形態では、複数の吐出孔12’の各々の開口周縁部から突出して、突出筒部19’が設けられている。
【0044】
これらによって、本他の実施形態のスクイズ容器用キャップ10’によれば、上記実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様の作用効果が奏される。
【0045】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、複数の吐出孔が列状に配置される、開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面13は、例えば
図9(a)に示すように、フラットな面となっていても良い。この場合、例えば
図9(b)に示すように、複数の吐出孔12を、スクイズ容器の口首部の中心軸Yに対する傾斜角度θ’が、直径方向の中心側に位置する吐出孔12に比べて、外側に位置する吐出孔12の方が、大きくなるように形成することで、直径方向の中心側に配置された吐出孔に比べて、外側に配置された吐出孔の方が、吐出口から線状に連続吐出される内容液の吐出傾斜角度が大きくなるようにすることが可能になって、内容液の吐出幅を、吐出方向に向けて広がるようすることが可能になる。
【0046】
また、例えば
図10(a)に示すように、複数の吐出孔12の開口周縁部から突出する突出筒部は、設けられていなくても良い。この場合も、例えば
図10(b)に示すように、複数の吐出孔12を、スクイズ容器の口首部の中心軸Yに対する傾斜角度θ’が、直径方向の中心側に位置する吐出孔12に比べて、外側に位置する吐出孔12の方が、大きくなるように形成することで、内容液の吐出幅を、吐出方向に向けて広がるようすることが可能になる。
【0047】
口首部の中空断面積よりも小さな中空断面積で突出して設けられた吐出ノズル部は、例えば
図11に示すように、突出方向に向けて中空断面積を徐々に減少させて行くものであっても良い。開口閉塞部の直径方向に列状に配置された複数の吐出孔は、直線状に1列に配置されている必要は必ずしも無く、
図12に示すように直線上から左右にずれていても良い。複数の吐出孔は、開口閉塞部の直径方向に複数列の列状に設けられていても良い。複数の吐出孔が列状に配置される、開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面は、吐出ノズル部の帯状先端面以外の面によって形成されていても良い。
図13(a)〜(h)に示すように、吐出ノズル部の帯状先端面に吐出孔が3箇所に設けられた、3孔タイプのスクイズ容器用キャップであっても良い。
図8に示すスクイズ容器用キャップ10’において、スクイズ容器20との密閉性を保持するために設けられたインナーリングに代えて、パッキン等を用いて密閉性を保持することもできる。
【0048】
さらに、スクイズ容器用キャップは、スクイズ容器の胴部と一体成形して、スクイズ容器の一部として設けることもできる。また、スクイズ容器の先端部に、上記のように列状に配列された複数の吐出孔を備えた部品を固定することで、スクイズ容器を得てもよい。すなわち、先端部に複数の吐出孔を備え、胴部を押圧することで内容液を吐出させるスクイズ容器であって、前記複数の吐出孔は、前記先端部の直径方向に列状に配置されており、前記先端部は、内容液の吐出方向に突出して設けられた吐出ノズル部を具備しており、前記複数の吐出孔が列状に配置される前記先端部の直径方向に沿った部分の面が、前記吐出ノズル部の帯状先端面によって形成されており、前記複数の吐出孔は、当該吐出孔から線状に連続吐出される内容液の前記口首部の中心軸に対する吐出傾斜角度が、前記先端部の直径方向の中心側に配置された吐出孔に比べて、外側に配置された吐出孔の方が大きくなっていて、内容液の前記先端部の直径方向における吐出幅が、吐出方向に向けて広がるように配置されているスクイズ容器を構成することができる。先端部の直径方向は、前述の開口閉塞部の直径方向と同じ方向であり、スクイズ容器20の口首部又は胴部の直径方向と同じ方向である。
【0049】
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の付記(スクイズ容器用キャップ等)を開示する。
<1>
胴部を押圧することで内容液を吐出させるスクイズ容器の口首部に取り付けて用いられる、開口閉塞部の先端部に複数の吐出孔を備えるスクイズ容器用キャップであって、
前記複数の吐出孔は、前記開口閉塞部の直径方向に列状に配置されており、
前記開口閉塞部は、内容液の吐出方向に突出して設けられた吐出ノズル部を具備しており、前記複数の吐出孔が列状に配置される前記開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面が、前記吐出ノズル部の帯状先端面によって形成されており、
前記複数の吐出孔は、当該吐出孔から線状に連続吐出される内容液の前記口首部の中心軸に対する吐出傾斜角度が、前記開口閉塞部の直径方向の中心側に配置された吐出孔に比べて、外側に配置された吐出孔の方が大きくなっていて、内容液の前記開口閉塞部の直径方向における吐出幅が、吐出方向に向けて広がるように配置されているスクイズ容器用キャップ。
【0050】
<2>
前記複数の吐出孔は、該吐出孔の中心軸の前記口首部の中心軸に対する傾斜角度が、前記開口閉塞部の直径方向の中心側に位置する吐出孔に比べて、外側に位置する吐出孔の方が、大きくなるように形成されている前記<1>に記載のスクイズ容器用キャップ。
<3>
前記複数の吐出孔の少なくとも1つの吐出孔は、吐出方向先端の前記口首部の中心軸方向の高さが、前記開口閉塞部の直径方向の外側端部に比べて、中心側端部の方が高く形成されている前記<1>又は前記<2>に記載のスクイズ容器用キャップ。
<4>
前記複数の吐出孔は、前記吐出方向先端の口首部の中心軸方向の高さにおいて、各々の吐出孔における前記開口閉塞部の直径方向の外側端部と中心側端部との高さの差が、前記開口閉塞部の直径方向の中心側に位置する吐出孔よりも、外側に位置する吐出孔の方が大きく形成されている前記<3>に記載のスクイズ容器用キャップ。
<5>
前記複数の吐出孔は、孔軸の方向が前記口首部の中心軸と合致するように配置された中央の1箇所の吐出孔を有しており、該中央の吐出孔の両側に隣接して配置された一対の吐出孔は、これらの孔軸の方向が、前記口首部の中心軸に対して、0〜45°の傾斜角度で傾斜するように形成されている前記<1>〜前記<4>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
【0051】
<6>
前記複数の吐出孔は、前記口首部の中心軸に対する傾斜角度が、直径方向の中心側に位置する吐出孔に比べて、外側に位置する吐出孔の方が、好ましくは1〜20°、更に好ましくは2〜10°大きくなるように形成されている前記<1>〜前記<5>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<7>
前記複数の吐出孔が列状に配置される前記開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面が、吐出方向に向けて凸に湾曲する湾曲凸面となっている前記<1>〜前記<6>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<8>
前記吐出ノズル部は、前記口首部の中空断面積よりも小さな中空断面積で、内容液の吐出方向に突出して設けられている前記<1>〜前記<7>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<9>
前記吐出ノズル部は、前記開口閉塞部の直径方向に長軸方向を沿わせた、短軸と長軸とを有する扁平な中空断面形状を備えている前記<1>〜前記<8>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<10>
前記吐出ノズル部は、突出方向に向けて中空断面積を徐々に減少させている前記<1>〜前記<9>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
【0052】
<11>
前記複数の吐出孔は、前記開口閉塞部の直径方向に一列に配置されている前記<1>〜前記<10>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<12>
前記複数の吐出孔は、前記開口閉塞部の直径方向の直線上から左右にずれて設けられているか、或いは前記開口閉塞部の直径方向に複数列の列状に設けられている前記<1>〜前記<10>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<13>
前記複数の吐出孔の開口周縁部に、内容液を吐出する方向に突出する突出筒部が設けられている前記<1>〜前記<12>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<14>
前記複数の吐出孔は、前記突出筒部の突出高さに比べて、隣接する吐出孔までの長さが長くなるように配置されている前記<13>に記載のスクイズ容器用キャップ。
<15>
前記突出筒部の突出高さを含む吐出孔の孔軸方向の長さは、該吐出孔の吐出方向先端の孔径に比べて長くなっている前記<13>又は前記<14>に記載のスクイズ容器用キャップ。
【0053】
<16>
前記突出筒部の突出高さは、好ましくは0.3mm以上10mm以下であり、より好ましくは0.5mm以上5mm以下である前記<13>〜前記<14>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<17>
前記複数の吐出孔が列状に配置される前記開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面を覆って、着脱可能に取り付けられるオーバーキャップを備えており、該オーバーキャップの内面が前記複数の吐出孔の開口周縁部又は前記突出筒部に密着することで、前記複数の吐出孔を封止している前記<1>〜前記<16>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<18>
前記開口閉塞部の直径方向に沿った部分の面には、前記吐出孔が、3個以上20個以下の数で設けられている前記<1>〜前記<18>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<19>
前記吐出孔の孔径は、好ましくは0.5mm以上5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上3mm以下である前記<1>〜前記<18>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
<20>
前記吐出孔の断面積は、先端に向かう程、小さくなっている前記<1>〜前記<19>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップ。
【0054】
<21>
前記吐出孔の断面積が先端に向かう程小さくなる度合いは、前記開口閉塞部の直径方向Xの中心側の吐出孔よりも、外側の吐出孔の方が大きくなっている前記<20>に記載のスクイズ容器用キャップ。
<22>
前記<1>〜前記<21>のいずれか1に記載のスクイズ容器用キャップが口首部に取り付けられている、胴部を押圧することで内容液を吐出させるスクイズ容器。
<23>
前記複数の吐出孔の各々から吐出された内容液が、他孔と交わることなく、扇状に広がって吐出する前記<23>に記載のスクイズ容器。
<24>
先端部に複数の吐出孔を備え、胴部を押圧することで内容液を吐出させるスクイズ容器であっ て、前記複数の吐出孔は、前記先端部の直径方向に列状に配置されており、
前記先端部は、内容液の吐出方向に突出して設けられた吐出ノズル部を具備しており、前記複数の吐出孔が列状に配置される前記先端部の直径方向に沿った部分の面が、前記吐出ノズル部の帯状先端面によって形成されており、
前記複数の吐出孔は、当該吐出孔から線状に連続吐出される内容液の前記口首部の中心軸に対する吐出傾斜角度が、前記先端部の直径方向の中心側に配置された吐出孔に比べて、外側に配置された吐出孔の方が大きくなっていて、内容液の前記開口閉塞部の直径方向における吐出幅が、吐出方向に向けて広がるように配置されているスクイズ容器。