(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
内部に電動モータ駆動機構を収容する筒状の第1ハウジングと、前記第1ハウジングに対して同心状に配置され、且つ、前記電動モータ駆動機構に接続されたスピンドル駆動機構によって前記第1ハウジングに対して軸方向に相対移動される第2ハウジングと、を備えた車両用ドア開閉装置において、
前記第1ハウジングにおける一端側の開口部に嵌入され該開口部を塞ぐ有底筒状のキャップ部を有すると共に、前記キャップ部の底部に形成され、且つ、電動モータに接続されたハーネスを外部に導出させるハーネス挿通孔を有するボールソケットと、
前記キャップ部の外部において延在され且つ前記キャップ部の外部へ導出された前記ハーネスを覆うカバー部を有するグロメットと、
を備え、
前記グロメットは、
前記電動モータ側へ開放された有底筒状を成すと共に、前記キャップ部の内部において前記ハーネスを覆うブーツ部と、
前記ハーネス挿通孔の内部に配置され、前記ブーツ部と前記カバー部とを連結すると共に、内部に前記ハーネスが挿通された連結筒部と、
前記ブーツ部に形成され、前記キャップ部と係合して前記ブーツ部の前記ハーネス挿通孔側への移動を制限する抜止部と、
を含んで構成され、
前記抜止部は、
ブーツ部の開口端部から径方向外側へ延出され、前記キャップ部の開口端面と前記電動モータとの間に配置されたリテーナ部と、
前記リテーナ部の径方向外側端部から前記ブーツ部の底壁側へ延出され、前記第1ハウジングと前記キャップ部とによって挟み込まれたパッキン部と、
を含んで構成されている車両用ドア開閉装置。
前記ボールソケットをレーザーが吸収される着色がされた樹脂で構成すると共に、前記第1ハウジングをレーザーが吸収されず且つ該レーザーが透過する着色がされた樹脂で構成し、前記ボールソケットと前記第1ハウジングとの嵌合部全周がレーザー溶着によって固着されている請求項1に記載の車両用ドア開閉装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を用いて本実施形態に係る車両用ドア開閉装置1(以下、単に「ドア開閉装置1」と称する)について説明する。
【0015】
<実施形態>
図1に示されるように、後部ドアDは自動車Vの後端部に設けられており、後部ドアDの上端部が、自動車Vの車幅方向を軸方向にして自動車VのボディB(車体)に回動可能に連結されている。これにより、後部ドアDが自動車Vのドア開口部B1を開閉可能に構成されている。ドア開閉装置1は、全体として略長尺円柱状に形成されている。そして、ドア開閉装置1の軸方向一端部(基端部)が、第1の傾斜結合部2によって、ボディB(詳しくは、ドア開口部B1の車両右側の側部)に結合されており、ドア開閉装置1の軸方向他端部(先端部)が、第2の傾斜結合部3によって、後部ドアDの車室内側の右端部に結合されている。そして、ドア開閉装置1が作動することで、後部ドアDがドア開口部B1を開閉するようになっている。
【0016】
<車両用ドア開閉装置の構成>
図2に示されるように、ドア開閉装置1は、全体として略長尺円柱状に形成されている。なお、
図2において示される矢印AL1側は、ドア開閉装置1の軸方向一方側(基端側)を示しており、矢印AL2側は、ドア開閉装置1の軸方向他方側(先端側)を示している。
【0017】
ドア開閉装置1は、ドア開閉装置1の外郭を構成する「第1ハウジング」としてのメインハウジング4を有しており、メインハウジング4は、樹脂製とされると共に、略円筒状に形成されている。また、メインハウジング4の軸方向一端部には、後述する第1のボールソケット2Aがレーザー溶着によって固着されており、メインハウジング4は、第1のボールソケット2Aとのレーザー溶着時に使用されるレーザーが吸収されず、透過される着色がされた樹脂材によって構成されている。本実施形態では、レーザーを透過せず、吸収される着色を黒色とし、黒色以外をレーザーが透過され、吸収されない着色として説明するが、レーザーの波長によって着色は上記に限定されず、変更してもよい。
【0018】
また、ドア開閉装置1は、「第2ハウジング」としてのスプリングカバー29を有しており、スプリングカバー29は、ドア開閉装置1の軸方向一方側へ開放された略有底円筒状に形成されている。このスプリングカバー29の直径は、メインハウジング4の直径よりも小さく設定されており、スプリングカバー29が、メインハウジング4と同心状に配置されると共に、メインハウジング4内に相対移動可能に収容されている。なお、
図2に示されるスプリングカバー29の収容状態は、ドア開閉装置1の初期状態であり、以下、この状態における位置を「収縮位置(初期位置)」と称する。そして、ドア開閉装置1の作動時に、スプリングカバー29がメインハウジング4に対して軸方向に相対移動することで、ドア開閉装置1(の長手方向の全長)が、伸縮されるようになっている。
【0019】
メインハウジング4の軸方向一端部には、前述した第1の傾斜結合部2の一部を構成する樹脂製の「ボールソケット」としての第1のボールソケット2Aが設けられおり、第1のボールソケット2Aは、メインハウジング4の軸方向一端部に固定されている。これにより、メインハウジング4の軸方向一端部が、第1のボールソケット2Aを介してボディBに連結されている。すなわち、第1のボールソケット2Aが、ボディB側に設けられた図示しない球状嵌合部(例えば、ボールスタッドの球頭部)に嵌合して、回動連結支点となるように構成されている。なお、第1のボールソケット2Aの構成については、後述する。
【0020】
スプリングカバー29の軸方向他方側には、樹脂製の第2のボールソケット3Aが設けられており、第2のボールソケット3Aは、前述した第2の傾斜結合部3の一部を構成している。この第2のボールソケット3Aには、ボールソケットプッシュロッド30が、インサート成形によって一体に形成されている。ボールソケットプッシュロッド30は、スプリングカバー29の軸方向他端部(先端部)を貫通して、後述するプッシュロッド25にカシメ固定されている。さらに、第2のボールソケット3Aは、後述するアシストスプリング26の付勢力によって、スプリングカバー29の軸方向他端部(先端部)に相対移動不能に連結されている。これにより、後述するプッシュロッド25及びスプリングカバー29の軸方向他端部が、第2のボールソケット3Aを介して後部ドアDに連結されている。
【0021】
メインハウジング4の軸方向一方側の内部には、メインハウジング4の内部空間を軸方向に仕切る内壁4Aが一体に設けられており、内壁4Aは、メインハウジング4の軸方向を板厚方向として形成されている。そして、メインハウジング4の内部における内壁4Aに対して軸方向一方側の空間内には、電動モータ駆動機構6が収容されている。この電動モータ駆動機構6は、電動モータ8(広義には、「駆動部」として把握される要素である)及び伝達機構9を含んで構成されている。
【0022】
電動モータ8は、略円柱状のモータ本体8Aを有しており、モータ本体8Aがメインハウジング4と同軸上に配置されている。モータ本体8Aの軸方向一端部には、モータリテーナ10が装着されており、モータリテーナ10によって電動モータ8のモータ端子(図示省略)が保持されている。また、モータリテーナ10によってモータ本体8Aの径方向のガタツキが抑制された状態で、電動モータ8がメインハウジング4内に収容されている。さらに、モータリテーナ10に対して軸方向一方側には、グロメット40のブーツ部44が設けられている。なお、グロメット40の構成の説明は、後述する。
【0023】
一方、電動モータ8の回転軸8Bは、モータ本体8Aに対して軸方向他方側へ突出されており、当該回転軸8Bには、後述する螺子スピンドル12に電動モータ8の回転力を伝達するための伝達機構9が連結されている。この伝達機構9は、ギア機構や騒音防止の揺動機構などで構成されたギアボックスとされている。なお、前述した内壁4A及び第1のボールソケット2Aによって、伝達機構9、電動モータ8、モータリテーナ10、及びブーツ部44が、メインハウジング4の軸方向において、ガタつきなくメインハウジング4に収容されている。
【0024】
メインハウジング4における内壁4Aに対して軸方向他方側の空間内には、前述したスプリングカバー29及びスピンドル駆動機構11が収容されている。このスピンドル駆動機構11は、螺子スピンドル12と、プッシュロッドナット13と、プッシュロッドガイド19と、スピンドルロータ23と、プッシュロッド25とを含んで構成されている。
【0025】
螺子スピンドル12は、金属材(例えば、鋼材)で構成されると共に、メインハウジング4の軸方向を長手方向とする略長尺丸棒状に形成されて、メインハウジング4と同軸上に配置されている。この螺子スピンドル12の軸方向一方側の部分は、ボールベアリング14の内側部分にカシメ固定されて、ボールベアリング14に回転可能に支持されている。ボールベアリング14は、メインハウジング4の内壁4Aに対して軸方向他方側に隣接配置されて、メインハウジング4に固定されている。さらに、螺子スピンドル12の軸方向一端部が、前述した電動モータ駆動機構6の伝達機構9に連結されている。これにより、電動モータ8が作動することで(回転軸8Bが正転又は逆転することで)、螺子スピンドル12が、自身の軸回り一方側又は他方側に回転するようになっている。また、
図3に示されるように、螺子スピンドル12の長手方向中間部(具体的には、螺子スピンドル12の軸方向一端部(基端部)及び他端部(先端部)を除く部分)における外周部は、雄ねじ部12Aとされており、雄ねじ部12Aには、ねじが形成されている。これにより、本実施の形態における「螺子スピンドル12の先端部」とは、螺子スピンドル12の先端側の部分における雄ねじ部12Aが形成されていない部分をいう。
【0026】
図2及び
図3に示されるように、プッシュロッド25は、円管状に形成されており、スプリングカバー29と同軸上に配置されている。また、プッシュロッド25の直径は、スプリングカバー29の直径よりも小さく、且つ螺子スピンドル12の直径よりも大きく設定されている。すなわち、プッシュロッド25は、スプリングカバー29の内部に収容されると共に、螺子スピンドル12が、プッシュロッド25の内部に収容されている。なお、プッシュロッド25の軸方向他端部には、前述のように、ボールソケットプッシュロッド30がカシメ固定されており、プッシュロッド25及びスプリングカバー29が一体移動するように構成されている。
【0027】
プッシュロッドナット13は、樹脂材により構成され、プッシュロッド25の軸方向一端部に、インサート成形によって一体形成されている。具体的には、
図3に示されるように、プッシュロッドナット13は、プッシュロッド25の径方向内側に設けられ且つプッシュロッド25の内周面に一体形成されたナットインナ部13Aと、プッシュロッド25の径方向外側に設けられ且つプッシュロッド25の外周面に一体成形されたナットアウタ部13Bと、を含んで構成されている。また、プッシュロッドナット13は、ナットインナ部13Aとナットアウタ部13Bとを連結するための複数の連結部13Cを有しており、連結部13Cは、プッシュロッド25に形成されたインサート成形用孔部25A内を挿通している。
【0028】
ナットインナ部13Aは、円筒形状に形成されている。そして、ナットインナ部13Aの内周面が、雌ねじ部13A1とされており、雌ねじ部13A1には、螺子スピンドル12の雄ねじ部12Aと螺合するねじが形成されている。これにより、プッシュロッドナット13と螺子スピンドル12とが、ねじ結合されている。
【0029】
ナットアウタ部13Bは、円筒形状に形成されている。また、ナットアウタ部13Bの外周部には、径方向外側へ突出された複数のガイド突起13B1がプッシュロッド25の軸方向に延在されており、ガイド突起13B1は、ナットアウタ部13Bの周方向に所定間隔毎に配置されている。すなわち、ナットアウタ部13Bの外周面が、プッシュロッド25の軸方向から見て、凹凸状(スプライン状)に形成されている。また、ナットアウタ部13Bの先端面は、被当接面13B2とされており、被当接面13B2は、プッシュロッド25の軸方向に対して直交する面に沿って配置されている。
【0030】
図2に示されるように、プッシュロッドガイド19は、円筒状を成す樹脂製とされて、プッシュロッド25と同軸上に配置されている。具体的には、プッシュロッドガイド19は、プッシュロッド25の径方向外側で、且つスプリングカバー29の径方向内側に配置されている。このプッシュロッドガイド19の軸方向一端部は、径方向外側へ突出されたフランジ状に形成されると共に、ボールベアリング14に対して軸方向他方側に隣接配置されて、レーザー溶着によってメインハウジング4に固定されている。また、
図3に示されるように、プッシュロッドガイド19の軸方向他端(先端)は、螺子スピンドル12の軸方向他端(先端)に対して、軸方向一方側(基端側)に配置されている。すなわち、螺子スピンドル12の軸方向他端部(先端部)が、プッシュロッドガイド19(の先端)に対して軸方向他端側へ離間して配置されている。
【0031】
また、プッシュロッドガイド19の内周面は、プッシュロッドナット13(ナットアウタ部13B)の外周面に対応した凹凸形状に形成されている。換言すると、プッシュロッドガイド19の内周面には、ガイド突起13B1に係合する複数のガイド凹部19Aが軸方向に延在されている。そして、プッシュロッドナット13(ナットアウタ部13B)の外周面が、プッシュロッドガイド19の内周面に嵌合(スプライン嵌合)されて、プッシュロッドナット13がプッシュロッドガイド19に対して相対回転不能に、且つ軸方向に相対移動(摺動)可能に構成されている。すなわち、プッシュロッドナット13(ナットアウタ部13B)の外周面とプッシュロッドガイド19の内周面との間には、プッシュロッドナット13がプッシュロッドガイド19に対して摺動可能なクリアランスが形成されている。これにより、電動モータ8の駆動によって、螺子スピンドル12が軸回り一方側へ回転されると、プッシュロッドナット13(プッシュロッド25)が、プッシュロッドガイド19によってガイドされて、軸方向他方側(先端側であり、
図3の矢印AL2側)へ移動して収縮位置から伸長位置(
図3に示される位置)に配置される設定になっている。一方、螺子スピンドル12が軸回り他方側へ回転されると、プッシュロッドナット13(プッシュロッド25)が、プッシュロッドガイド19によってガイドされて、軸方向一方側(基端側であり、
図3の矢印AL1側)へ移動して伸長位置から収縮位置に配置される設定になっている。
【0032】
また、
図2に示されるように、プッシュロッドガイド19の径方向外側には、圧縮コイルスプリングとして構成されたアシストスプリング26が設けられており、アシストスプリング26は、スプリングカバー29の内部に収容されている。換言すると、アシストスプリング26の径方向内側に、プッシュロッドガイド19が配置されている。アシストスプリング26の一端部は、第1スプリングローテーションワッシャー27を介してボールベアリング14に係止されており、アシストスプリング26の他端部は、第2スプリングローテーションワッシャー28を介して、スプリングカバー29の軸方向他端部(先端部)に係止されている。これにより、アシストスプリング26の付勢力が、スプリングカバー29及びボールソケットプッシュロッド30を介して、プッシュロッド25に作用して、プッシュロッド25が先端側へ付勢されている。なお、スプリングカバー29が伸長位置に到達した状態においても、アシストスプリング26が圧縮変形した状態となるように、アシストスプリング26の自然長が設定されている。
【0033】
また、アシストスプリング26のばね定数は、電動モータ駆動機構6の非作動状態において、手動操作などにより、後部ドアDが部分的に開いた位置にされた場合に、後部ドアDが、アシストスプリング26に対抗する方向の摩擦力(例えば、スピンドル駆動装置、変速ユニット、およびブレーキ装置の摩擦力)によって開位置まで開くことなく、部分的に開いた状態に維持されるように設定されている。しかしながら、アシストスプリング26の付勢力によって後部ドアDの開動作が補助されるため、電動モータ駆動機構6を駆動させる際に必要な力は、比較的小さい力で済むようになっている。
【0034】
図3に示されるように、プッシュロッドガイド19の軸方向他端部には、ストッパ20が一体に形成されており、ストッパ20は、プッシュロッドガイド19の径方向内側へ突出されると共に、プッシュロッドガイド19の周方向全周に亘って形成されている。すなわち、ストッパ20は、円環状(リング状)に形成されて、プッシュロッドガイド19の内周面に一体に設けられている。ストッパ20の周方向から見た断面は、略矩形状を成しており、ストッパ20の基端側(矢印AL1側)の面が、当接面20Aとされている。すなわち、当接面20Aが、プッシュロッドガイド19の軸方向に対して直交する面に沿って配置されて、当該軸方向において、プッシュロッドナット13(ナットアウタ部13B)の被当接面13B2と対向して配置されている。そして、電動モータ駆動機構6の駆動によって、プッシュロッドナット13が軸方向他方側へ移動して伸長位置に到達したときには、プッシュロッドナット13の被当接面13B2が、ストッパ20の当接面20Aに面で当接して、プッシュロッドナット13(すなわち、プッシュロッド25)の軸方向他方側への移動が制限(規制)されるようになっている。
【0035】
スピンドルロータ23は、樹脂製とされると共に、略円筒状に形成されて、螺子スピンドル12の先端部に一体回転可能に固定されている。このスピンドルロータ23の外径は、プッシュロッド25の内径に比べて僅かに小さく設定されており、スピンドルロータ23とプッシュロッド25との間には、スピンドルロータ23の外周面がプッシュロッド25の内周面上を摺動しながら回転できるクリアランスが形成されている。また、スピンドルロータ23の先端側には、螺子スピンドル12に係止されたEリング24が設けられており、スピンドルロータ23が螺子スピンドル12の先端側から抜けることをEリング24によって防止する構成になっている。
【0036】
また、スピンドルロータ23は、ストッパ20に対して、螺子スピンドル12の先端側へ離間して配置されている。具体的には、プッシュロッド25の伸長位置では、プッシュロッドナット13の被当接面13B2とスピンドルロータ23の基端面23A(矢印AL1側の端面)とが、所定の間隔を空けて配置されている。
【0037】
また、ストッパ20の当接面20Aの反対側(詳しくは、ストッパ20とスピンドルロータ23との間)には、プッシュロッド25の径方向外側において、Xリング21が設けられている。Xリング21は、弾性を有すると共に、略円環状(リング状)に形成されており、Xリング21の周方向から見た断面が、X字形状に形成されている。このXリング21は、圧縮変形した状態で、プッシュロッド25の外周面と、プッシュロッドガイド19の内周面との間に配置されている。すなわち、Xリング21が、プッシュロッド25の外周面及びプッシュロッドガイド19の内周面に密着した状態で配置されている。これにより、Xリング21が、スピンドルロータ23と共に、プッシュロッド25の半径方向のガタツキを抑制する構成となっている。なお、Xリング21に対して、プッシュロッドガイド19の先端側には、プッシュロッドリテーナー22が設けられており、プッシュロッドリテーナー22は、Xリング21のプッシュロッドガイド19の先端側への抜けを防止する部材とされている。
【0038】
次に、本発明の要部である第1のボールソケット2A及びグロメット40について説明する。
図4、
図5、及び
図6(A)に示されるように、第1のボールソケット2Aは、略有底円筒状に形成されたキャップ部50を有している。具体的には、キャップ部50は、メインハウジング4の軸方向を板厚方向とする略円板状の「底部」としての蓋部50Aと、蓋部50Aの外周部からメインハウジング4の先端側へ突出された略円筒状の嵌合筒部50Bと、を含んで構成されている。また、嵌合筒部50Bの外径は、蓋部50Aの外径よりも小さく設定されると共に、メインハウジング4の内径と略同じに設定されている。そして、嵌合筒部50Bが、メインハウジング4の軸方向一端部の内部に嵌入されて、メインハウジング4の軸方向一端部が蓋部50Aによって閉塞されている(
図5参照)。
【0039】
また、第1のボールソケット2Aは、嵌合筒部50Bの部位において、レーザー溶着によってメインハウジング4の軸方向一端部に固定(固着)されている。このため、第1のボールソケット2Aは、レーザー溶着時に使用されるレーザーが透過されず、吸収される黒色に着色された樹脂によって構成されている。そして、メインハウジング4の内周面と嵌合筒部50Bの外周面とが、レーザー溶着によって接合されて、メインハウジング4と嵌合筒部50Bとの接合部が、メインハウジング4の周方向全周に亘って形成されている。すなわち、メインハウジング4と嵌合筒部50Bとが、メインハウジング4の周方向全周に亘って接合されている。
【0040】
嵌合筒部50Bの先端部における外周部には、嵌合筒部50Bの径方向外側且つ先端側へ開放された段差部51が形成されている。すなわち、嵌合筒部50Bでは、先端部が他の部分に比べて小径に設定されている。このため、メインハウジング4及び嵌合筒部50Bの接合状態では、嵌合筒部50Bの先端部(段差部51)とメインハウジング4との間に隙間が形成される設定になっている。
【0041】
また、蓋部50Aの略中央部には、嵌合筒部50Bとは反対側(メインハウジング4の軸方向一方側)へ突出されたソケット部52が形成されている。さらに、蓋部50Aには、ハーネス挿通孔53が貫通形成されており、キャップ部50の内部と外部とがハーネス挿通孔53によって連通されている。このハーネス挿通孔53は、軸方向一方側へ向かうに従い径方向外側へ傾斜しており、ハーネス挿通孔53とソケット部52とが干渉しない配置に構成されている。そして、ハーネス挿通孔53の内部に電動モータ8のモータ端子に接続されたハーネスHが配置されて、ハーネスHが外部へ導出されるようになっている。
【0042】
図4、
図5、及び
図6(B)に示されるように、グロメット40は、ゴム等の弾性を有する材料によって構成され、略長尺中空構造を成すと共に、第1のボールソケット2Aのハーネス挿通孔53から当該ハーネス挿通孔53の貫通方向に沿って外部へ延出されている。これにより、グロメット40は、第1のボールソケット2Aからドア開閉装置1の軸方向一方側へ向かうに従い径方向外側へ傾斜して配置されて、ソケット部52と干渉しないように配置されている。このグロメット40は、「カバー部」としてのハーネスカバー部41と、連結筒部42と、ブーツ部44と、リテーナ部45と、パッキン部46と、を含んで構成されている。
【0043】
ハーネスカバー部41は、グロメット40の長手方向中間部を構成すると共に、略円筒状に形成されている。そして、ハーネス挿通孔53から導出されたハーネスHが、ハーネスカバー部41の内部に配置されている(
図5参照)。また、ハーネスカバー部41の外周部は、蛇腹状に形成されており、ハーネスカバー部41は長手方向において所定範囲内で伸縮可能に構成されている(
図6(B)では、便宜上、ハーネスカバー部41の外周部を簡略して図示している)。
【0044】
ハーネスカバー部41の第1のボールソケット2A側の端部は、略円筒状の連結筒部42に接続されている。この連結筒部42の外径寸法は、ハーネス挿通孔53の内径寸法と略同じに設定されており、連結筒部42がハーネス挿通孔53内に嵌入されている。また、連結筒部42の外周部には、径方向外側へ突出されたフランジ42Aが一体に形成されており、フランジ42Aは、ハーネス挿通孔53の外側(キャップ部50の外周面側)の開口部を塞ぐように配置されている(
図5参照)。
【0045】
一方、ハーネスカバー部41の第1のボールソケット2Aとは反対側の端部には、グロメット部43が一体に形成されており、グロメット部43は、自動車VのボディBやドア開口部B1等に取付けられている。なお、ハーネスHには、図示しない外部コネクタ部が設けられており、自動車Vの内部で図示しない内部コネクタに接続されるようになっている。
【0046】
ブーツ部44は、キャップ部50の内部(嵌合筒部50Bの径方向内側)に配置されると共に、キャップ部50と同様にメインハウジング4の先端側へ開放された略有底円筒状に形成されている。このブーツ部44は、キャップ部50の内周面に対応した形状に設定されており、ブーツ部44がキャップ部50の内周面に沿うように配置されている。これにより、ブーツ部44の外径が、ハーネス挿通孔53の内径に比べて大幅に大きく設定されている。そして、ブーツ部44の底壁に連結筒部42の端部が接続されて、ブーツ部44の内部とハーネスカバー部41の内部とが連結筒部42によって連通されている。すなわち、電動モータ8から導出されたハーネスHが、ブーツ部44によって覆われると共に、連結筒部42の内部に挿通されている。
【0047】
リテーナ部45は、ブーツ部44の先端部(開口端部)から径方向外側へ延出されて、キャップ部50の嵌合筒部50Bの先端面(開口端面)に隣接して配置されている。すなわち、リテーナ部45は、ブーツ部44の軸方向を板厚方向とした略円環板状(リング状)に形成されている。そして、リテーナ部45が、モータリテーナ10と第1のボールソケット2A(嵌合筒部50B)との間に挟み込まれた状態で配置されている。
【0048】
パッキン部46は、リテーナ部45の径方向外側端部からブーツ部44の底壁側へ延出されて、前述したキャップ部50(嵌合筒部50B)の段差部51内に配置されている。換言すると、パッキン部46が、キャップ部50(嵌合筒部50B)の先端部を径方向外側から囲繞するように構成されている。これにより、ブーツ部44の開口端部には、径方向外側において折り返された鍔部がリテーナ部45及びパッキン部46によって形成されており、当該鍔部が抜止部47とされている。すなわち、抜止部47によってキャップ部50(嵌合筒部50B)の先端部が被覆されている。このため、ブーツ部44が軸方向一方側へ移動しようとすると、抜止部47がキャップ部50(嵌合筒部50B)の先端部に係合して、ブーツ部44の軸方向一方側への移動が制限される構成になっている。すなわち、ブーツ部44が第1のボールソケット2Aのハーネス挿通孔53から外部へ抜け出ることを、抜止部47によって防止又は抑制する構成になっている。
【0049】
また、パッキン部46が、段差部51内に配置された状態では、メインハウジング4と段差部51との間の隙間を埋めるように、パッキン部46の厚みが設定されている。つまり、パッキン部46が、メインハウジング4及び段差部51によって挟み込まれるように、パッキン部46の厚みが設定されている。さらに、パッキン部46の径方向外側面には、径方向外側へ突出されたシール突起46A(
図4の部分拡大図参照)が一体に形成されており、シール突起46Aは、パッキン部46の周方向全周に亘って形成されている。そして、パッキン部46が段差部51内に配置された状態では、シール突起46Aが、メインハウジング4の内周面によって押圧されて、圧縮変形している。これにより、メインハウジング4とパッキン部46との間、及び段差部51とパッキン部46との間の密着性を、シール突起46Aによって高める構成になっている。
【0050】
(作用及び効果)
次に、ドア開閉装置1の動作、及び第1のボールソケット2A及びグロメット40のメインハウジング4への組付け手順を説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
<ドア開閉装置の動作について>
次に、ドア開閉装置1の動作について説明する。ドア開閉装置1では、
図2に示される状態がドア開閉装置1の初期状態とされて、ドア開閉装置1が収縮位置(初期位置)に配置されている。そして、ドア開閉装置1の収縮位置(初期位置)では、自動車Vの後部ドアDは閉じており、アシストスプリング26は、最大のプレストレス(圧縮応力)を受けている。
【0051】
自動車Vの後部ドアDを開ける場合には、図示しないドアスイッチなどにより電動モータ駆動機構6を起動(作動)させて、螺子スピンドル12を回転駆動させる。具体的には、電動モータ8の駆動によって螺子スピンドル12が自身の軸回り一方側へ回転すると、螺子スピンドル12の雄ねじ部12Aに螺合されたプッシュロッドナット13がプッシュロッドガイド19のガイド凹部19Aに沿って先端側へ移動する。このため、プッシュロッド25及びスプリングカバー29が、プッシュロッドナット13と共にプッシュロッドガイド19の先端側へ移動する。すなわち、ドア開閉装置1の全長が長くなるように、スプリングカバー29がメインハウジング4から伸長される。
【0052】
このとき、アシストスプリング26は、スプリングカバー29を軸方向他方側(先端側)へ付勢しているため、後部ドアDの開駆動を補助(アシスト)する。そして、後部ドアDが開位置に達したことを電動モータ駆動機構6における回転数により判断するか、又は、ホールセンサやリミットスイッチなどのストロークセンサによる位置検出により、電動モータ駆動機構6の作動が停止されるまで、後部ドアDの開位置への開動作が継続される。また、スプリングカバー29がメインハウジング4から伸長されるときには、スプリングカバー29はアシストスプリング26の周囲を取り囲むように位置しているので、アシストスプリング26の径方向への座屈が防止される。
【0053】
一方、開位置の後部ドアDを閉じる場合には、電動モータ駆動機構6を起動(作動)させて、螺子スピンドル12を回転駆動させる。具体的には、電動モータ8の駆動によって螺子スピンドル12が自身の軸回り他方側へ回転すると、螺子スピンドル12の雄ねじ部12Aに螺合されたプッシュロッドナット13がプッシュロッドガイド19のガイド凹部19Aに沿って基端側へ移動する。このため、プッシュロッド25及びスプリングカバー29が、プッシュロッドナット13と共にプッシュロッドガイド19の基端側へ移動する。すなわち、ドア開閉装置1の全長が短くなるように、スプリングカバー29がメインハウジング4に対して退避される。
【0054】
また、後部ドアDの閉位置までの移動量を、電動モータ駆動機構6における電動モータ8の回転数により判断し、又は、ホールセンサやリミットスイッチなどのストロークセンサによる位置検出によって判別する。そして、判別された当該移動量に基づいて、電動モータ駆動機構6の作動が停止されるまで、後部ドアDの閉位置への閉動作が継続される。
【0055】
<第1のボールソケット及びグロメットのメインハウジングへの組付け手順>
第1のボールソケット2A及びグロメット40のメインハウジング4への組付け手順では、始めに、グロメット40を第1のボールソケット2Aに組付ける。具体的には、弾性変形させたグロメット40のブーツ部44を、キャップ部50の外部から第1のボールソケット2Aのハーネス挿通孔53内に挿入させる(
図4に示される矢印を参照)。そして、ブーツ部44をキャップ部50内へ挿入した後、ブーツ部44をキャップ部50の内周面に沿って配置させると共に、抜止部47(パッキン部46及びリテーナ部45)を、キャップ部50における嵌合筒部50Bの先端部に被覆させるように装着させる。これにより、パッキン部46が嵌合筒部50Bの段差部51内に配置されて、グロメット40が第1のボールソケット2Aに一体的に組付けられる。
【0056】
グロメット40の第1のボールソケット2Aへの組付後、ハーネスHをグロメット40内に挿通させる。そして、電動モータ8を第1のボールソケット2Aの先端側に配置すると共に、モータリテーナ10を電動モータ8と第1のボールソケット2Aとの間に配置して、ハーネスHをモータリテーナ10内に挿通させる。この状態において、ハーネスHを、電動モータ8のモータ端子に半田付けにより接続する。そして、モータリテーナ10を電動モータ8の端部に装着すると共に、モータリテーナ10が電動モータ8及び第1のボールソケット2Aによって挟持されるように、ハーネスHの位置を調節する。これにより、第1のボールソケット2Aとグロメット40とがモータハーネスAssyとして電動モータ8と一体化される。
【0057】
そして、
図5に示されるように、モータハーネスAssyをメインハウジング7の内部へ軸方向一方側から挿入させて、メインハウジング7に組付ける。具体的には、グロメット40のシール突起46Aをメインハウジング7の内周面によって径方向内側へ押圧させながら、第1のボールソケット2Aの嵌合筒部50Bをメインハウジング7の開口端部内に嵌入させて、第1のボールソケット2Aの蓋部50Aによってメインハウジング7の開口端を閉塞する。
【0058】
そして、メインハウジング7における嵌合筒部50Bとの嵌合部分の外周面(より詳しくは、
図5に示される白抜きの三角印で示される部位)に、レーザーを径方向外側からメインハウジング7に照射して、メインハウジング7及び嵌合筒部50Bをメインハウジング7の周方向全周に亘って接合する。具体的には、レーザーがメインハウジング7を透過して嵌合筒部50Bの外周面に到達すると、嵌合筒部50Bがレーザーを吸収して発熱し溶融する。また、嵌合筒部50Bにおいて発生した熱がメインハウジング7に伝達されメインハウジング7も発熱し溶融する。これにより、嵌合筒部50B及びメインハウジング7の溶融部分が接合される。その結果、メインハウジング7に第1のボールソケット2Aが固着されて、モータハーネスAssyがメインハウジング7に組付けられる。
【0059】
ここで、ドア開閉装置1では、グロメット40が、有底筒状を成すブーツ部44を有しており、ブーツ部44は、第1のボールソケット2Aのキャップ部50内に配置されると共に、グロメット40のハーネスカバー部41に連結筒部42によって連結されている。また、ブーツ部44の先端部(開口端部)には、リテーナ部45及びパッキン部46によって構成された抜止部47が形成されており、抜止部47は、ブーツ部44の径方向外側において折り返されて、キャップ部50の嵌合筒部50Bの先端部を被覆している。これにより、ブーツ部44が軸方向一方側へ移動しようとすると、抜止部47が嵌合筒部50Bの先端部に係合するため、ブーツ部44の軸方向一方側への移動が制限される。その結果、例えば、ドア開閉装置1の自動車Vへの組付時において、グロメット40がグロメット部43側へ引張られても、ブーツ部44がハーネス挿通孔53から外部へ抜け出ることを防止又は抑制できる。したがって、グロメット40が第1のボールソケット2Aから抜けることを防止又は抑制することができる。
【0060】
しかも、抜止部47を構成するパッキン部46が、第1のボールソケット2Aの段差部51内に配置されて、メインハウジング4と第1のボールソケット2A(嵌合筒部50B)との間で挟み込まれた状態になっている。このため、抜止部47によるグロメット40に対する抜止効果を一層向上することができる。
【0061】
さらに、パッキン部46は、メインハウジング4と第1のボールソケット2Aの嵌合筒部50Bとの間で挟み込まれた状態になってため、パッキン部46が、メインハウジング4と嵌合筒部50Bとの間をシールするシール部材としても機能する。これにより、メインハウジング4と第1のボールソケット2Aとの間の密着性を向上することができ、メインハウジング4内の気密性を高めることができる。その結果、仮にメインハウジング4と第1のボールソケット2Aとの間から水等の液体が浸入しても、当該液体がメインハウジング4内に浸入することを抑制又は防止することができる。
【0062】
また、上述のように、リテーナ部45及びパッキン部46によって構成された抜止部47は、折り返された鍔状に形成されている。このため、嵌合筒部50Bの先端部と、抜止部47及びブーツ部44と、の間が、迷路構造(所謂ラビリンス構造)になっている。これにより、仮に水等の液体が、第1のボールソケット2Aのハーネス挿通孔53とグロメット40の連結筒部42との間から浸入した場合でも、当該液体が、嵌合筒部50Bの先端部と、抜止部47及びブーツ部44と、の間をつたってメインハウジング4内へ浸入することを抑制できる。したがって、電動モータ8に対する防水性能を一層向上することができる。
【0063】
さらに、抜止部47を構成するリテーナ部45は、嵌合筒部50Bの先端部とモータリテーナ10とによって挟み込まれた状態で配置されている。このため、抜止部47による抜止効果をより一層向上することができる。また、グロメット40は、弾性を有する部材で構成されているため、電動モータ8の振動をリテーナ部45によって吸収できると共に、電動モータ8の振動がメインハウジング4へ伝達されることを抑制することができる。
【0064】
さらに、第1のボールソケット2Aの嵌合筒部50Bとメインハウジング4とは、レーザー溶着によって接合されており、両者の接合部は、メインハウジング4の周方向全周に亘って形成されている。このため、例えば、嵌合筒部50Bの外周部に、ハーネス挿通孔53と連通され且つ嵌合筒部50Bの先端側へ開放された切欠きを設けて、当該切欠きからグロメット40の連結筒部42を挿通させてグロメット40を第1のボールソケット2Aに装着させる比較例と比べて、メインハウジング4と第1のボールソケット2Aとの接合強度を高くすることができる。すなわち、この比較例では、嵌合筒部50Bに形成された切欠きによって、メインハウジング4と第1のボールソケット2A(嵌合筒部50B)との接合部が、メインハウジング4の周方向において分断され、両者をメインハウジング4の周方向全周に亘って溶着することができない。これに対して、本実施に形態では、上述のように、第1のボールソケット2Aの嵌合筒部50Bとメインハウジング4との接合部が、メインハウジング4の周方向全周に亘って形成されているため、上記比較例と比べて、メインハウジング4と第1のボールソケット2Aとの接合強度を高くすることができる。また、ブーツ部44をキャップ部50の内側に配置したことにより、嵌合筒部50Bとメインハウジング4とのレーザー溶着を可能にしつつ、ブーツ部44に抜止部47を形成することができる。
【0065】
また、グロメット40のパッキン部46の径方向外側面には、径方向外側へ突出されたシール突起46Aが一体に形成されており、シール突起46Aは、メインハウジング4によって押圧されて圧縮変形している。これにより、メインハウジング4とパッキン部46との間の密着性、及び嵌合筒部50B(キャップ部50)とパッキン部46との間の密着性を、シール突起46Aによって向上することができる。その結果、抜止部47によるブーツ部44に対する抜止効果を効果的に向上することができると共に、メインハウジング4とキャップ部50(第1のボールソケット2A)との間のシール性を効果的に向上することができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、グロメット40の抜止部47が、リテーナ部45とパッキン部46とによって構成されているが、抜止部47の構成はこれに限らない。例えば、キャップ部50の開口端面(先端面)に突起を設けて、リテーナ部45に当該突起が挿入される孔部を設けて、当該突起と孔部とを係合させるように構成してもよい。この場合には、抜止部47において、パッキン部46を省略して、メインハウジング4とキャップ部50との間をシールする部材を別途設けてもよい。
【0067】
また、本実施の形態では、第1のボールソケット2A及びメインハウジング4におけるレーザーの透過率は特に規定していないが、第1のボールソケット2A及びメインハウジング4のレーザー溶着時に、両者が溶着可能となるように、使用されるレーザーに対する透過率が設定されていればよい。
【0068】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。