特許第6768429号(P6768429)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6768429-加熱処理活性炭含有飲料 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6768429
(24)【登録日】2020年9月25日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】加熱処理活性炭含有飲料
(51)【国際特許分類】
   A23L 2/00 20060101AFI20201005BHJP
   A61K 8/19 20060101ALN20201005BHJP
   A61Q 15/00 20060101ALN20201005BHJP
【FI】
   A23L2/00 Z
   !A61K8/19
   !A61Q15/00
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-182215(P2016-182215)
(22)【出願日】2016年9月16日
(65)【公開番号】特開2018-42533(P2018-42533A)
(43)【公開日】2018年3月22日
【審査請求日】2019年4月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100129458
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 剛
(72)【発明者】
【氏名】平野 亜紀
(72)【発明者】
【氏名】松林 秀貴
(72)【発明者】
【氏名】烏谷 幸枝
【審査官】 澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−187405(JP,A)
【文献】 特開2009−269765(JP,A)
【文献】 特開平10−005748(JP,A)
【文献】 特許第3259927(JP,B2)
【文献】 国際公開第2014/025016(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L2/00−2/84,29/00−29/30,33/00−33/29,
A61K31/34−33/44,A61P1/00−43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性炭含有飲料の製造方法であって、
0.1〜20w/v%の活性炭と水とを含有する液体を加熱することを含
前記加熱の条件が、加熱時間(分)をX、加熱温度(℃)をYとしたとき、以下の式(1)の条件:
式(1) Y≧−0.24X+66 (ただし、X>0かつY>60)
を満たすものであ
前記活性炭が、もみ殻由来の活性炭、やし殻由来の活性炭、及び竹由来の活性炭からなる群から選択される1つまたはそれ以上を含む、
前記製造方法。
【請求項2】
前記液体中の活性炭の含有量が、0.5〜10w/v%である、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱処理活性炭含有飲料、及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
活性炭は、比表面積が大きく高い吸着能を有するため、吸着剤として利用されている。一方で、活性炭は、ザラツキ感、味、色の点で経口投与に用いることは敬遠されてきた。そのため、その経口投与は積極的に行われておらず、毒性物質を吸着させる腎疾患治療又は予防剤(特許文献1)などの限定的な利用例があるだけである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−143736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、活性炭を含有する飲料が、口臭を含めた体から生じる臭いに対する消臭に非常に有効であることを見出している。しかしながら、その消臭効果をより高める要求もある。
【0005】
本発明の課題は、活性炭含有飲料の消臭効果を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、活性炭に特定条件下で加熱処理をすると、その消臭効果が高まることを見出した。
本発明は、以下のものに関するが、これらに限定されない。
[1]活性炭と水とを含有する液体を加熱することにより得られる、加熱処理活性炭含有飲料であって、加熱時間(分)をX、加熱温度(℃)をYとしたとき、加熱の条件が以下の式(1)の条件:
式(1) Y≧−0.24X+66 (ただし、X>0かつY>60)
を満たすものである、加熱処理活性炭含有飲料。
[2]前記の加熱工程により生成された加熱処理活性炭を0.1w/v%以上含有する、[1]に記載の飲料。
[3]pHが3.0〜7.0である、[1]又は[2]に記載の飲料。
[4]加熱処理活性炭が、もみ殻由来の活性炭、やし殻由来の活性炭、及び竹由来の活性炭からなる群から選択される1つまたはそれ以上を含む、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の飲料。
[5]活性炭と水とを含有する液体を加熱することを含む、加熱処理活性炭含有飲料の製造方法であって、加熱時間(分)をX、加熱温度(℃)をYとしたとき、加熱の条件が以下の式(1)の条件:
式(1) Y≧−0.24X+66 (ただし、X>0かつY>60)
を満たすものである、前記製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、活性炭含有飲料の消臭効果、例えば、口臭、体臭、汗臭、又は便臭に対する消臭効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、加熱処理条件と消臭効果の関係を示すグラフである。×は、飲料摂取の1時間後の効果が未加熱飲料と同程度であったことを、○は、未加熱のものより消臭効果が向上したことを、●は、特に消臭効果向上の程度が高かったことを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の加熱処理活性炭含有飲料、及びその製造方法に関して、以下に詳細に説明する。
(加熱処理活性炭)
活性炭とは、やし殻などの炭素物質から高温での活性化反応を経て製造される、多孔質の、炭素を主な成分とする物質である。
【0010】
本発明の飲料は、活性炭と水とを含有する液体を加熱処理して生成された加熱処理活性炭を含有する。当該飲料中の加熱処理活性炭の含有量は限定されないが、好ましくは0.1w/v%以上、より好ましくは0.2w/v以上、より好ましくは0.5w/v%以上、より好ましくは1.0w/v%以上である。消臭効果との関係では含有量の上限値は存在しないが、飲料の味や舌触りを考慮すると、加熱処理活性炭の含有量の上限値は、好ましくは20w/v%、より好ましくは10w/v%である。当該活性炭の含有量の好ましい範囲の例は、0.1w/v%〜20w/v%、0.2w/v〜20w/v%、0.5w/v〜20w/v%、1.0w/v〜20w/v%、0.1w/v%〜10w/v%、0.2w/v〜10w/v%、0.5w/v〜10w/v%、又は1.0w/v〜10w/v%である。
【0011】
加熱処理活性炭の形態は限定されないが、その摂取を容易にするために、粉末活性炭であることが好ましい。粒子サイズはレーザー回折式粒子径分布測定装置により測定することができるが、好ましくは全粒子の90%以上が0.1〜30μmの粒子径を有し、摂取時の違和感を感じさせないために50%粒径が7μm以下(全粒子の半分が7μm以下の粒子径を有する)であることがより好ましい。
【0012】
また本発明の目的で使用する活性炭粉末は臭気成分をより効率的に吸着するという観点から、重量あたりの比表面積(m/g)が500以上であることが好ましく、1000以上であることがさらに好ましい。また、同じ観点から平均細孔径が0.3〜10nmであることが好ましく、0.5〜2.5nmであることが好ましい。比表面積および平均細孔径は自動比表面積/細孔分布測定装置(島津製作所、トライスターII-3020)により測定することができる。
【0013】
加熱処理活性炭の由来は特に限定されず、例えば、やし殻由来活性炭、木由来活性炭、竹由来活性炭、もみ殻由来活性炭などから選択することができる。中でも、もみ殻由来活性炭、やし殻由来活性炭、又は竹由来活性炭が好ましい。一種類の活性炭だけを用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0014】
(加熱処理)
本発明の飲料を製造するための方法は限定されないが、好ましくは、活性炭と水とを含有する液体を、以下の式(1):
式(1)Y≧−0.24X+66 (ただし、X>0かつY>60)
を満たす条件で加熱処理することにより得る。ここで、Xは加熱時間(分)であり、Yは加熱温度(℃)である。本明細書において加熱処理に関して記載される温度は液温を意味する。
【0015】
加熱温度は、式(1)を満たす条件であれば特に限定されないが、60℃を上回り、より好ましくは65℃以上、より好ましくは80℃以上、より好ましくは90℃以上である。60℃以下の温度では消臭効果の向上が明確に現れない。本発明の効果との関係では加熱温度の上限値は存在しないが、加熱温度は好ましくは140℃以下である。水の蒸発が著しいと処理が困難となること、100℃以上で加熱する場合は高圧になること、などから、加熱温度はより好ましくは100℃未満である。
【0016】
加熱時間は式(1)を満たす条件であれば限定されないが、好ましくは1分以上である。加熱時間の上限値は存在しないが、加熱時間は好ましくは1時間以下、より好ましくは30分未満、より好ましくは15分以下である。
【0017】
本発明では、活性炭と水とを含有する液体を加熱処理して得られる液体をそのまま飲料として利用する。
【0018】
本明細書における「活性炭と水とを含有する液体」とは、それらの成分を含有するあらゆる液体を意味する。当該液体は、本発明の効果を損なわない限り、活性炭と水以外の成分を含んでいてよい。当該液体の種類は限定されないが、本明細書の後の部分で例示される飲料のいずれかであってもよい。
【0019】
加熱処理の際には撹拌をしてもよいし、撹拌をしなくてもよいが、撹拌をする場合には、当該液体は、粘性が低いことが好ましい。このため、当該液体中に溶存している不揮発性の溶質濃度は、好ましくは40w/v%以下、より好ましくは30w/v%以下、より好ましくは20w/v%以下、より好ましくは10w/v%以下である。
【0020】
本発明の効果を害しない限り、活性炭の加熱処理の前又は後に、追加的な工程を実施してもよい。例えば、活性炭の加熱処理の前には、活性炭と水とを含有する液体を製造するための追加的な工程を行うことができる。例えば、当該液体に活性炭と水以外の種々の成分を混合してもよいし、当該液体を容器に充填してもよい。
【0021】
上記した加熱処理工程を含む加熱処理活性炭含有飲料の製造方法は、活性炭含有飲料の消臭効果を高めることができるため、別の側面では、活性炭含有飲料の消臭効果を高める方法でもある。
【0022】
(他の成分)
本発明の飲料には、上記した各種成分に加えて、通常の経口組成物に用いられる香料、酸化防止剤、保存料、pH調整剤、品質安定剤などの成分を、本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。
【0023】
(飲料の種類など)
本発明の飲料の種類は特に限定されないが、例えば、清涼飲料のような非アルコール飲料や、アルコール飲料等が挙げられる。本発明の飲料は、炭酸ガスを含んでいても、含まなくてもよい。炭酸ガスを含まない飲料として、例えば、コーヒー飲料や茶飲料が挙げられる。
【0024】
ここで、コーヒー飲料とは、コーヒー分を原料として使用し、加熱殺菌工程を経て製造される飲料製品のことをいう。製品の種類は特に限定されないが、1977年に認定された「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」の定義である「コーヒー」、「コーヒー飲料」、「コーヒー入り清涼飲料」が主に挙げられる。また、コーヒー分を原料とした飲料においても、乳固形分が3.0重量%以上のものは「飲用乳の表示に関する公正競争規約」の適用を受け、「乳飲料」として取り扱われるが、これも、本明細書においてはコーヒー飲料である。
【0025】
また、茶飲料は、典型的には、茶樹(学名:Camellia sinensis)の主に葉や茎などのカフェインを含む茶原料を用いて製造された茶飲料であり、例えば、緑茶、紅茶、ウーロン茶、及びマテ茶であるが、ブレンド茶、穀物茶、ハーブティー、麦茶等も好適な茶飲料である。
【0026】
炭酸ガスを含まない本発明の飲料の他の態様としては、コーヒー飲料でない飲料や、茶飲料でない飲料、例えば、果汁飲料、乳飲料、スポーツドリンク等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
また、本発明の炭酸ガスを含む飲料として、例えば、コーラ、ダイエットコーラ、ジンジャーエール、サイダー、及び果汁風味が付与された炭酸水等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
本発明の飲料のpHは特に限定されないが、3.0〜8.0であってもよいし、3.0〜7.0であってもよいし、3.0以上4.5未満、又は4.5〜7.0であってもよい。本発明の典型的な酸性飲料は、3.0以上4.5未満のpHを有し、加熱処理活性炭を0.1w/v%以上、0.2w/v以上、0.5w/v%以上、又は1.0w/v%以上含有する。本発明の典型的な中性飲料は、4.5〜7.0のpHを有し、加熱処理活性炭を0.1w/v%以上、0.2w/v以上、0.5w/v%以上、又は1.0w/v%以上含有する。
【0029】
本発明の飲料は、好ましくは容器詰めの形態で提供される。容器の形態には、缶等の金属容器、ペット(PET)ボトル、紙パック、瓶、パウチなどが含まれるが、これらに限定されない。本発明の飲料は、経口摂取した直後にカプセルが溶解して速やかに内溶液が放出される易溶性カプセルの形態で提供されてもよいが、これは容器詰飲料の一種と考えることができる。
【0030】
容器に充填される飲料の容量は1回摂取量であってもよいし、複数回、例えば10回分が充填されていてもよい。そのような場合は摂取時に、期待する消臭効果の程度に応じて容量を任意に変えて摂取量を調整することができる。
【0031】
(消臭)
飲料は、活性炭の胃腸への迅速な送達を容易にするため、経口投与による消臭作用の発揮に好適である。臭いが胃腸に存在する物質に由来する場合には、飲料の形態で活性炭を使用すると、固形組成物の形態で摂取する場合に比べて迅速に効果が発現することが期待される。すなわち、飲料の形態で摂取することにより、固形組成物の形態で摂取する場合に比べて活性炭が大腸まで迅速に送達されるため、既に臭いが生じている場合に摂取しても体内の悪臭元に速やかに接触することにより早期に効果が得られることが期待される。したがって、例えば、飲食など臭いを発生させる行為の前だけでなく、その行為中、又はその後に摂取しても、消臭効果が得られることが期待される。
【0032】
本明細書における「消臭」とは、臭いを完全に消すことだけでなく、その臭いを低減すること、及び、臭いの発生を防止することも意味する。
消臭の対象となる臭いは、主に、体から生じる好ましくない臭いであり、例えば、口臭、体臭(これは、体、主に体表面から生じる臭いである)、汗臭、及び便臭からなる群から選択される少なくとも一つである。臭いには種々の原因が存在する。典型的には、飲食、喫煙、医薬品投与、疾患などの原因が存在する。本発明の飲料は、それらの内のいずれの原因による臭いにも有効であるが、特に、飲食を原因とする臭いに好適である。飲食により生じる臭いの例は、ニンニクなどに由来する硫黄含有化合物の臭いである。
【0033】
(数値範囲)
明確化のために記載すると、本明細書において下限値と上限値によって表されている数値範囲、即ち「下限値〜上限値」は、それら下限値及び上限値を含む。例えば、「1〜2
」により表される範囲は、1及び2を含む。
【実施例】
【0034】
以下に実施例に基づいて本発明の説明をするが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
竹由来の粉末活性炭(全粒子の90%以上の粒子径が0.1〜30μm)を水に懸濁し、0.2、0.5又は1.0g/100mlの活性炭含有量の未加熱活性炭飲料(容量100ml)を調製した。また、これらの飲料と同じものを調製し、それらを85℃で10分間加熱し、加熱処理活性炭飲料(容量100ml)を調製した。
【0035】
訓練されたパネラーが、昼食時に、すりおろされたニンニク1gを含むタレ(10ml)に12個(300g)の餃子を、摂取後にタレが残らないようにつけて摂取した。摂取時間は20分とした。各パネラーは、餃子の摂取完了後直ちに口臭の程度を評価し、速やかに上記飲料(いずれかの活性炭含有量のものを1本)を摂取した。飲料摂取直後、10分後、30分後、1時間後、6時間後、および翌朝に口臭の程度を評価した。
【0036】
口臭の程度は、パネラーごとに、以下の基準に基づいてスコアで評価し、その平均点を求めた。結果を表1に示す。いずれの濃度の活性炭飲料の消臭作用も、加熱処理によって向上していた。
【0037】
5点:ニンニク特有の嫌な臭いを自分でとても強く感じ、人目がとても気になる。
4点:ニンニク特有の嫌な臭いを自分で強く感じ、人目がとても気になる。
3点:ニンニク特有の嫌な臭いを自分で感じ、人目が気になる。
2点:ニンニク特有の嫌な臭いを自分で少し感じるが、人目が気にならない。
1点:ニンニク特有の嫌な臭いを自分で感じず、人目が気にならない。
【0038】
【表1】
【0039】
(実施例2)
活性炭含有量が1g/100mlの飲料について加熱処理条件(温度・時間)のみを変えて実施例1と同様の試験を行った。その結果を表2に示す。評価結果は、餃子摂取完了直後(飲料摂取前)と、飲料摂取の1時間後のものだけを示している。比較のため、未加熱の飲料(活性炭含有量1g/100ml)を使用し、これは室温にて18時間放置して得た。これらの結果を図1のグラフにも示した。図1では、飲料摂取の1時間後の効果が未加熱飲料と同程度であった飲料を×、未加熱のものより消臭効果が向上したものを○、向上したもののうち特に向上の程度が高かったものを●としてプロットした。60℃、18時間で加熱処理した場合の結果(消臭効果向上せず)は図1に示されていない。加熱処理による効果が有効である範囲は、加熱時間(分)をX、加熱温度(℃)をYとすると、近似式Y≧−0.24X+66(ただし、X>0かつY>60)で示すことができた。
【0040】
【表2】
【0041】
(実施例3)
実施例2の活性炭をやし殻由来活性炭、または、もみ殻由来活性炭に変えて実施例2と同様の試験を行った。結果を表3に示す。いずれの飲料においても、活性炭配合量は1g/100mlであり、加熱飲料の加熱処理条件は85℃、1分であった。その結果、いずれの活性炭でも加熱による消臭効果の向上が見られた。
【0042】
【表3】
図1