特許第6768456号(P6768456)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6768456
(24)【登録日】2020年9月25日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20201005BHJP
【FI】
   A63F7/02 328
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-218586(P2016-218586)
(22)【出願日】2016年11月9日
(65)【公開番号】特開2018-75161(P2018-75161A)
(43)【公開日】2018年5月17日
【審査請求日】2019年8月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129654
【弁理士】
【氏名又は名称】大池 達也
(72)【発明者】
【氏名】根木 優
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6573431(JP,B2)
【文献】 特開2004−065501(JP,A)
【文献】 特開2013−099380(JP,A)
【文献】 特開2015−100459(JP,A)
【文献】 特開2002−331138(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の会員登録手続を行った遊技者に対して会員であることを証する会員記録媒体を発行し、当該会員記録媒体の使用を条件として遊技者に所定の会員サービスを提供する遊技用装置が設置された遊技場において、
会員登録を希望する遊技者が従業員を呼び出すために操作する呼出操作手段と、
従業員が携帯し、前記呼出操作手段が操作された旨を表示するとともに、未発行の会員記録媒体に記録されている識別情報を読み取った状態で遊技者から申告された所定の会員情報が入力されたときに当該会員記録媒体を仮登録し、当該遊技者に対して発行する携帯端末装置と、
遊技場内の所定場所に設置され、前記仮登録した会員記録媒体を所持している遊技者が前記会員登録手続を行ったときに、前記仮登録された会員記録媒体から識別情報を読み取った状態で所定の本登録移行操作がされることを条件として当該会員記録媒体を本登録する記録媒体登録装置と、
前記携帯端末装置が仮登録した会員記録媒体を遊技者に対して発行したときに、当該会員記録媒体の識別情報と対応付けて、前記会員情報、及び仮登録済みであることを示す情報を記憶管理する管理装置と、を備え
該管理装置は、前記遊技用装置が前記仮登録された会員記録媒体から識別情報を読み取ったときに、仮登録した遊技者が来場した旨を報知する報知手段を備えていることを特徴とする遊技場用システム。
【請求項2】
前記遊技用装置は、使用された会員記録媒体が本登録済みであるか否かに応じて異なるサービスを提供するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
【請求項3】
前記遊技用装置は、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を計数する計数装置、及び当該計数装置により計数された遊技媒体を再度遊技に使用するために返却する返却装置を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【請求項4】
前記携帯端末装置は、携帯する従業員の識別情報を読み取ることが可能に構成され、
前記管理装置は、前記会員記録媒体の識別情報と対応付けて、前記会員情報、仮登録済みであることを示す情報、本登録済みであることを示す情報、及び前記従業員の識別情報を記憶管理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載されているように、遊技者の所持する携帯端末を利用して仮会員登録できるようにすることで、会員登録を促進するシステムが提案されている。このシステムでは、通常の会員登録手続と比べて簡易な手続により仮会員として登録できるため、会員登録を促進する効果が見込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−139836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯端末を所持していない遊技者も少なくないうえ、システム側が必要とする機能を具備しない携帯端末の機種もあることから、携帯端末を利用した仮会員登録を利用できないケースも多く、会員登録の促進効果が限定的であるという事情がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑み、会員登録の促進効果を高めた遊技場用システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技場用システムでは、従業員が携帯する携帯端末装置により仮登録の会員記録媒体を発行できる。そのため、この遊技場用システムが導入された遊技場であれば、会員登録を希望する遊技中の遊技者に対して、その場で従業員が所定の操作を行うことで即座に会員記録媒体を発行でき、遊技者へ手渡すことが可能である。
【0007】
本発明の遊技場用システムは、仮登録の際に遊技者側の手続や作業などを必要とせず、遊技者の手を煩わせることがない。この遊技場用システムは、会員登録の際の遊技者側の負担を減らすことで、会員登録を促進できる有用なシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】遊技場用システムの構成を示すシステム図。
図2】タブレット端末を示す図。
図3】タブレット端末の電気的構成を示すブロック図。
図4】カード登録機を示す斜視図。
図5】カード登録機の電気的構成を示すブロック図。
図6】遊技機及び計数貸出ユニットを示す正面図。
図7】計数貸出ユニットの電気的構成を示すブロック図。
図8】遊技情報表示装置を示す正面図。
図9】タブレット端末が表示する呼出中台番表示画面の正面図。
図10】タブレット端末が表示する会員情報入力画面の正面図。
図11】会員仮登録時のタブレット端末の表示画面の遷移を示す説明図。
図12】管理装置が管理する会員登録データを例示する図。
図13】管理装置が集計する会員登録集計データを例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、従業員が携帯するタブレット端末(携帯端末装置)4による仮会員登録(仮登録)が可能であって、仮登録会員に対して会員カード101の発行が可能な遊技場用システム1に関する例である。この内容について、図1図13を用いて説明する。
【0010】
図1の遊技場は、遊技場用システム1を導入した遊技場の例である。この遊技場は、所定の会員登録手続を行った遊技者に対して、会員であることを証する会員記録媒体の一例である会員カード101を発行している。遊技場内には、会員カード101の使用を条件として遊技者に所定の会員サービスを提供する各種の遊技用装置が設置されている。
【0011】
遊技場では、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機21に対して、玉やメダルなどの遊技媒体の計数や貸出を実行する計数貸出ユニット3、台ランプの機能を備える遊技情報表示装置23等が個別に設置されている。また、2台の遊技機21毎に、遊技信号や遊技データの送受信を中継する中継装置29が設けられている。
【0012】
遊技場内の景品交換カウンタ(図示略)には、持玉を景品に交換する景品交換端末27のほか、カード登録機5が設置され、管理スペースには、遊技場内の各種の機器の稼動状況を集中的に管理するための管理装置20が設置されている。遊技機21が配列された遊技島の島端等には、遊技カード10の入金残高を現金に精算する精算機25が設置されている。また、遊技場のフロア係の従業員は、会員の仮登録を実行できるタブレット端末4を携帯している。
【0013】
遊技場では、管理装置20が通信可能に接続された有線LAN等の場内ネットワーク200が構築されている。遊技機21は、対応する遊技情報表示装置23、及び計数貸出ユニット3と共に、中継装置29を介して場内ネットワーク200に接続されている。中継装置29は、計数貸出ユニット3等と遊技機21との間のデータ通信を実現するほか、計数貸出ユニット3等を含めた遊技機21側と管理装置20との間の各種のデータ通信を実現する。場内ネットワーク200には、さらに、景品交換端末27、精算機25、カード登録機5等の機器が通信可能に接続されている。タブレット端末4は、場内ネットワーク200に設置されたWi−Fi等の無線LANのアクセスポイント(AP)201等を介して場内ネットワーク200に対する無線接続が可能である。
【0014】
遊技場用システム1で取り扱う遊技カード10としては、会員に配布される3年間有効の会員カード101のほか、当日限りの一般カード102がある。一般カード102には、識別情報であるカードIDのほか、入金残高、遊技者が獲得した持玉数が記録される。一方、会員カード101には、識別情報であるカードIDのほかに入金残高が記録されるが、持玉数等の情報は記録されない。会員の持玉数等の情報は管理装置20側で記憶、管理される。なお、管理装置20による会員カード101の管理状態としては、本登録された状態、仮登録がなされ本登録前の状態、未登録の状態、があり、会員カード101は登録に応じて使用可能になる。
【0015】
次に、遊技場用システム1を構成する機器の一例であるタブレット端末4、カード登録機5、景品交換端末27、精算機25、管理装置20、計数貸出ユニット3、遊技情報表示装置23について説明する。本例の遊技場用システム1では、計数貸出ユニット3、景品交換端末27、及び精算機25等の機器が、会員カード(会員記録媒体)101の使用を条件として遊技者に所定の会員サービスを提供する遊技用装置の一例をなしている。
【0016】
(タブレット端末)
図1図3のタブレット端末4は、例えば、タッチパネルディスプレイ45を備える通信端末である。タブレット端末4は、Wi−Fi通信機能を備え、アクセスポイント201を介して管理装置20との間で無線によるデータ通信が可能である。このタブレット端末4は、従業員が携帯する端末であり、携帯端末装置の一例をなしている。タブレット端末4は、遊技情報表示装置23が備える後述の会員登録リクエストボタン234Bが操作された旨を表示するとともに、未発行の会員カード(会員記録媒体)101に記録されているカードID(識別情報)を読み取った状態で遊技者から申告された所定の会員情報が入力されたときにその会員カード101を仮登録して遊技者に発行可能である。
【0017】
タブレット端末4は、図2及び図3のごとく、CPU421、ROM422、RAM423、I/O424等を備える制御部42を中心として電気的に構成されている。制御部42に対しては、管理装置20とのデータ通信を可能とする無線通信部431、タッチパネルディスプレイ45を構成する液晶表示部451及びタッチスクリーンシート452、会員カード101に記録されたデータを読み取る非接触ICリーダ460等が接続されている。非接触ICリーダ460によるカード読取り面46は、タブレット端末4の背面に設けられている。
【0018】
(カード登録機)
記録媒体登録装置の一例をなす図4及び図5のカード登録機5は、未登録又は仮登録済みの会員カード(会員記録媒体)101を読み込んで本登録の処理を実行する装置である。カード登録機5は、仮登録した会員カード101を所持している遊技者が会員登録手続を行ったときに、仮登録された会員カード101からカードID(識別情報)を読み取った状態で所定の本登録移行操作がされることを条件として会員カード101を本登録する。
【0019】
カード登録機5は、会員登録を希望する遊技者が利用可能なように遊技場内の景品カウンタ等に複数台、設置されている。図4のごとく、奥行き方向に長細い筐体の手前側の前面には、カード受付状態を表示する状態ランプ部51と、カード挿入口53と、が上下に配置されている。上面の奥側には、カラー表示が可能なタッチパネルディスプレイ55が斜め上方に面するように傾けて配設されている。
【0020】
カード登録機5は、図5のごとく、CPU521、ROM522、RAM523、I/O524等を備える制御部52を中心として電気的に構成されている。制御部52に対しては、I/F部531、カード挿入口53から挿入された会員カード101を読み書きするカードリーダライタ533、液晶表示部551、タッチスクリーンシート552、状態ランプ部51等が電気的に接続されている。本例のカード登録機5は、I/F部531を介して管理装置20と通信可能な状態で接続されている。
【0021】
(景品交換端末)
景品交換端末27(図1)は、会員カード101や一般カード102等の遊技カード10に記録された遊技価値(持玉数・貯玉数)に基づいて景品交換処理を実行する端末である。本例の景品交換端末27には、遊技カード10を読み書きできると共にテンキーによる数字入力可能なカードユニット275が外付けされている。
【0022】
景品交換端末27は、遊技カード10を受け付けたとき、遊技カード10に記録されたカードID等を読み出して管理装置20に送信し、カードの使用許可を待機する。一般カード102の場合、景品交換端末27は、カードIDのほか、入金残高や持玉数等を読み出して管理装置20に送信する。管理装置20側では、カードID毎に入金残高等が管理されているデータベースが参照され、カードの有効性のほか、持玉数等が正しいか否かが判断される。有効なカードで持玉数等に間違いがなければ景品交換端末27に対して一般カード102の使用許可が返信される。会員カード101の場合には、景品交換端末27はカードIDを管理装置20に送信する。管理装置20側では、有効なカードであるか否かが照会されるほか、カードIDに対応する入金残高や持玉数等が照会される。有効なカードであれば、景品交換端末27は、管理装置20から受信した持玉数等による景品交換を可能にする。
【0023】
遊技カード10を利用した景品交換後には、景品交換端末27から管理装置20に向けて、更新後の持玉数等のデータがカードIDと共に送信される。管理装置20側では、受信したデータを利用して、カードID毎に管理している持玉数や入金残高等のデータが更新される。
【0024】
なお、貯玉サービスを利用可能な本登録済みの会員カード101の場合、管理装置20側で管理している貯玉数が有れば、その貯玉数が景品交換端末27に返信され、テンキーによる暗証番号の入力を条件に貯玉数を利用した景品交換が可能になる。この貯玉サービスは、本登録された会員カード101限定の会員サービスであり、仮登録のみの会員カード101では利用不可能である。このような本登録済みの会員限定のサービスは、本登録の動機付けとなっている。
【0025】
(精算機)
精算機25(図1)は、一般カード102や会員カード101等の遊技カード10により特定される入金残高分の現金を遊技者に払い戻す装置である。精算機25は、遊技島の島端など遊技場内の通路に面して設置されている。精算機25の前面には、タッチ操作が可能なタッチパネルディスプレイ、テンキー等が配置された操作パネル、カード挿入口、紙幣払出口、硬貨払出口等が配置されている。
【0026】
(管理装置)
管理装置20(図1)は、上記の通り、遊技場内の各種機器の稼動状況を集中的に管理するための装置である。管理装置20は、遊技場に会員登録した遊技者の個人情報を含む会員情報等を記憶する会員データサーバとしての機能を備えている。
【0027】
管理装置20は、液晶ディスプレイ等のPCモニタ20Mや図示しないプリンタ等を含む出力部と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード及び図示しないマウスを含む入力部と、を備えている。装置本体は、演算処理を実行するCPUを中心とした制御機能、ハードディスクドライブ、ROM、RAM等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有している。
【0028】
管理装置20は、例えばハードディスクドライブから読み出したソフトウェアプログラムをCPUが実行等することにより、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)会員登録データ記憶手段:遊技場に登録済み(仮登録を含む)の会員に関する情報を記憶する手段。会員登録データ記憶手段は、会員記録媒体の一例である会員カード101のカードID(識別情報)を対応付けて(ヒモ付けて)、氏名や生年月日等の個人情報を含む会員情報、仮登録済みであることを示す情報(仮登録情報)、及び本登録済みであることを示す情報(本登録情報)を会員登録データ(会員登録情報)として記憶し、管理装置20による管理を可能としている。なお、会員登録データの内容については、図12を参照して後で詳しく説明する。
(2)会員登録データ集計手段:会員登録データを集計して遊技場の会員登録状況を表す会員登録集計データを生成する手段。なお、会員登録集計データの内容については、図13を参照して後で詳しく説明する。
(3)会員登録集計データ記憶手段:会員登録集計データを記憶する手段。
(4)データ通信手段:遊技場内に設置され、場内ネットワーク200に接続された各機器との間で、会員情報やカードIDや持玉数等の各種のデータをやり取りする手段。
(5)報知手段:計数貸出ユニット3が仮登録された会員カード101からカードIDを読み取ったときに、仮登録した遊技者が来場した旨を報知する手段。なお、この報知手段は、管理装置20が備えるPCモニタ20Mにより実現され、仮登録の遊技者が来場した旨をPCモニタ20Mの表示画面に表示する。
【0029】
(計数貸出ユニット)
計数貸出ユニット3は、図1に示すごとく、各パチンコ遊技機(遊技機)21に個別に対応するよう、隣り合うパチンコ遊技機21との台間スペースに設置されている。計数貸出ユニット3は、遊技用の玉の払出機能、獲得された玉の計数機能、一般カード102を発行する機能などを備えている。計数貸出ユニット3は、遊技者が遊技により獲得した玉(遊技媒体)を計数する計数装置、及びこの計数装置により計数された玉を再度遊技に使用するために返却する返却装置としての機能を備えている。
【0030】
図6及び図7のごとく、計数貸出ユニット3の前面には、状態表示部31、貸玉代金となる紙幣を投入する紙幣投入口32、液晶表示部331の表面にタッチスクリーンシート332が積層されたタッチパネルディスプレイ33、持玉あるいは貯玉から玉を払い出させる払出ボタン34、パチンコ遊技機21の上皿210に払出玉を供給する払出ノズル35、遊技カード10を挿入するカード挿入口36が設けられている。なお、払い出す玉の対価となる入金残高は、紙幣投入口32に投入された紙幣のうち貸玉の代金として消費されていない残りの金額であり、同様の持玉は、遊技を通じて獲得され計数済みの玉である。
【0031】
計数貸出ユニット3の最下部には、玉を計数する計数部37が設けられている。計数部37からは中空ダクト371が延設され、この中空ダクト371の先端側には、パチンコ遊技機21の下皿212から流下した玉を受け止める計数受け皿372が取り付けられている。下皿212のスライドレバーを操作すると、下皿212から計数受け皿372に玉が流下し、中空ダクト371を経由して計数部37に供給される。
【0032】
カード挿入口36には、会員カード101や一般カード102等の遊技カード10を挿入可能である。上記の通り、会員カード101は、会員登録(仮登録を含む)した遊技者に発行される遊技カードである。一般カード102は、遊技終了時に入金残高あるいは持玉が残っているときに発行されるカードである。
【0033】
なお、計数貸出ユニット3に所定の動作を実行させるための操作ボタンとしては、対応するパチンコ遊技機21に設置されたものがある。パチンコ遊技機21が備える払出機構から玉を払い出させる貸出ボタン214、及び計数貸出ユニット3に遊技カード10を返却あるいは発行させるための返却ボタン215が、パチンコ遊技機21の上皿210の外周縁部の上面に配置されている。
【0034】
計数貸出ユニット3は、図7のごとく、CPU301、ROM302、RAM303、I/O304等を備える制御部30を中心として電気的に構成されている。制御部30に対しては、上記の構成のほか、I/F部38、投入紙幣の種別等を検知する紙幣処理部321、カード挿入口36から挿入された遊技カード10を読み書きするカードリーダライタ362、新規発行用の一般カード102を最大10枚ストックするカードストック部363、貸玉等を払い出す払出部341、計数玉を計数する計数部37等が電気的に接続されている。本例の計数貸出ユニット3は、I/F部38を介して管理装置20、パチンコ遊技機21と通信可能な状態で接続されている。
【0035】
(遊技情報表示装置)
図1及び図8の遊技情報表示装置23は、各遊技機21の上方に個別に付設され、対応する遊技機21の稼動状況を示す遊技情報を表示可能な装置である。遊技情報表示装置23は、大型の液晶ディスプレイよりなる液晶表示部233を備えている。遊技機21側から取り込む遊技信号を集計等して遊技情報表示装置23が生成する各種の遊技情報は、この液晶表示部233の画面に表示できる。
【0036】
液晶表示部233の画面の下側には、呼出ボタン234、リセットボタン235、メニューボタン236、リモコン受信部237が配置され、上部にランプ部238が配設されている。呼出ボタン234としては、玉詰まり等が生じた場合に従業員を呼び出すためのサービスコールボタン234Aと、会員登録を希望する遊技者が従業員を呼び出すために操作する呼出操作手段の一例をなす会員登録リクエストボタン234Bと、が設けられている。
【0037】
次に、以上のような構成の遊技場用システム1における会員登録処理の内容を説明する。会員登録処理には、(1)仮登録の後の本登録による会員登録、(2)カード登録機5による新規登録による会員登録がある。
【0038】
(1)仮登録→本登録による会員登録
仮登録は、従業員が携帯するタブレット端末4を利用する登録処理である。仮登録を希望する遊技者は、フロアの従業員に直接、声を掛けるか、遊技情報表示装置23が備える会員登録リクエストボタン234Bを操作して従業員を呼び出す必要がある。
【0039】
遊技情報表示装置23は、会員登録リクエストボタン234Bが操作されると、ランプ部238を点灯させると共に、会員登録を希望する旨を表す呼出信号を管理装置20に向けて送信する。この呼出信号には、送信元の遊技機21の台番IDが対応付けされているため、管理装置20側では、呼出信号の送信元の遊技機21を特定可能である。呼出信号を受信した管理装置20は、従業員が携帯するタブレット端末4に向けて、会員登録を希望する旨を表す呼出信号を遊技機21の台番IDと共に送信する。
【0040】
タブレット端末4は、図9の呼出中台番表示画面のごとく、管理装置20から呼出信号を受信したとき、タッチパネルディスプレイ45の上部帯状のタイトルバーの右端の「呼出中台番」表示欄453に、呼出がかかった遊技機21の台番を5個を限度として表示する。この「呼出中台番」表示欄453には、呼出時点が古いものから5個の台番が表示され、5個を超える台番については「・・・」の表示により続きがある旨が表示される。
【0041】
「呼出中台番」表示欄453はタッチ操作が可能であり、指先等でタッチ操作がなされると、サブウィンドウであるリクエスト状況表示ウィンドウ454がポップアップ表示される。このリクエスト状況表示ウィンドウ454には、「呼出中台番」表示欄453に既に表示されている台番を含め、全ての「呼出中」の遊技機21の台番が呼出時刻と共に表示される。リクエスト状況表示ウィンドウ454では、上下方向のフリック操作あるいはスワイプ操作により全ての台番をスクロール表示可能である。
【0042】
なお、タブレット端末4側では、システム設定により「呼出中台番」表示欄453、及びリクエスト状況表示ウィンドウ454に表示させる呼出種別を予め設定可能である。図9では、会員登録を希望する旨の呼出を表示させるように設定されたタブレット端末4の動作例を示しているが、玉詰まり等が生じたときのサービスコールの呼出を表示させるように設定することもでき、会員登録の呼出及びサービスコールの呼出の両方を表示させるように設定することも可能である。「呼出中台番」表示欄453、及びリクエスト状況表示ウィンドウ454において、サービスコールボタン234Aの操作による呼出と、会員登録リクエストボタン234Bの操作による呼出と、で、台番表示の表示色を切り換えることも良い。
【0043】
タブレット端末4を携帯する従業員は、「呼出中台番」表示欄453、あるいはリクエスト状況表示ウィンドウ454の表示により会員登録を希望する遊技者の遊技機21を確認できる。未登録の会員カード101を準備している従業員は、その遊技機21まで移動し、遊技者に会員登録の意思を確認すると良い。遊技者の会員登録の意思を確認できたときには、遊技情報表示装置23の会員登録リクエストボタン234Bを再操作することでランプ部238を消灯できると共に呼出解除信号を管理装置20に送信できる。タブレット端末4の「呼出中台番」表示欄453、及びリクエスト状況表示ウィンドウ454における台番表示等は、管理装置20を介して呼出解除信号を受信したときに消去される。
【0044】
タブレット端末4が表示するリクエスト状況表示ウィンドウ454において、対応する遊技機21の台番欄をダブルタップすると、仮登録の必要事項(暗証番号、生年月日、性別、電話番号)の入力画面である図10の会員情報入力画面に切替可能である。仮登録の必要事項のうち、生年月日、性別、電話番号等については、遊技者に聞き取りした情報を従業員が入力すると良い。一方、暗証番号については、例えば、大きなテンキー等が配置された図示しない暗証番号入力画面をタブレット端末4に表示させ、遊技者本人のタッチ操作により数字等を入力させると良い。
【0045】
図10の会員情報入力画面の各項目への入力を終えた後、画面右下に配置された「次へ」ボタンへのタッチ操作が行われると、図11(a)のカード認識画面に表示が切り替わる。このカード認識画面は、未登録の会員カード101の読取による認識を求める画面である。従業員は、予め準備している未登録の会員カード101(図1参照。)をタブレット端末4のカード読取り面46(図2参照)にかざし、会員カード101の識別情報であるカードIDをタブレット端末4に読み取らせて認識させる必要がある。
【0046】
タブレット端末4は、未登録の会員カード101を認識すると、図11(b)の登録内容確認画面を切替表示する。この登録内容確認画面は、登録内容の確認を求める画面であり、例えば従業員はこの登録内容確認画面を遊技者に見せて確認させることができる。遊技者の確認に応じて同画面の右下に配置された「登録する」ボタンをタッチ操作すれば良く、タブレット端末4はこのタッチ操作に応じて認識したカードIDと共に登録内容を管理装置20に送信する。
【0047】
管理装置20は、カードIDと共に会員情報(暗証番号、生年月日、性別)を受信すると、仮登録完了の旨を表す仮登録完了信号をタブレット端末4に返信する。仮登録完了信号の受信によりタブレット端末4による仮登録が正常に終了し、タブレット端末4の表示画面が図11(c)の登録完了画面に切替表示される。一方、管理装置20は、カードIDを対応付けて(ヒモ付けて)、受信した会員情報(暗証番号、生年月日、性別)を記憶することで仮登録を完了する。
【0048】
従業員は、図11(c)の登録完了画面の表示によりタブレット端末4による仮登録の完了を確認できたとき、仮登録した会員カード101を遊技者へ手渡すことができる。そのとき、本登録には所定の申込用紙の提出が必要であること、遊技場内の景品交換カウンタでその申込用紙を提出できること、等を遊技者に知らせて早期の本登録を促すと良い。
【0049】
本登録のための申込用紙は、景品交換カウンタ等で配布されている。仮会員の遊技者は、申込用紙に必要事項を記入し、仮登録済みの会員カード101と共に、景品交換カウンタの従業員に提出する必要がある。なお、申込用紙へ記入する事項としては、以下の事項がある。
(申込用紙の記入事項)
・暗証番号
・生年月日
・性別
・氏名
・職業
・住所
・電話番号
・好きな機種 など。
【0050】
景品交換カウンタの従業員は、仮登録を済ませた遊技者から記入済みの申込用紙を受け取ったとき、仮登録済みの会員カード101をカード登録機5へ挿入し、申込用紙の記入事項の入力操作を含む本登録移行操作を実施する。本登録移行操作を受け付けたカード登録機5は、カードから読み取ったカードIDや入力された事項と共に、本登録要求信号を管理装置20に向けて送信する。管理装置20側では、受信したカードIDに対応する会員登録データについて、受信した氏名や住所等の事項の追加記録が正常に完了できたとき、本登録完了通知を返信する。管理装置20の本登録完了通知の返信を受けたカード登録機5は、挿入された会員カード101の本登録が完了し、遊技者に引渡し可能である旨を表示する。
【0051】
(2)新規登録による会員登録
記入済みの申込用紙を景品交換カウンタの従業員に提出すれば、仮登録を経由せずに新規登録による会員登録が可能である。新規登録を希望する遊技者から記入済みの申込用紙を受け取った従業員は、未登録の会員カード101をカード登録機5に挿入した上で、申込用紙に記入された暗証番号、生年月日、性別、氏名、住所等を入力する。
【0052】
このような新規登録操作を受け付けたカード登録機5は、管理装置20に対してカードIDと共に新規登録要求信号を送信する。管理装置20側では、新規登録要求信号と共に受信したカードIDに対応する会員登録データとして、氏名や住所等の事項を正常に記録できたとき、新規登録完了通知を返信する。管理装置20から新規登録完了通知の返信を受けたカード登録機5は、挿入された会員カード101の新規登録が完了し、遊技者に引渡し可能である旨を表示する。
【0053】
本例の遊技場用システム1における管理装置20は、各会員の会員登録データ(図12)を記憶し管理していると共に、会員登録の動向を表す会員登録集計データ(図13)を集計して管理している。
図12に例示の会員登録データでは、会員カード101のカードIDが会員を特定する会員No.として取り扱われている。そして、会員毎に、暗証番号、生年月日、氏名などの申込用紙の記入事項のほか、仮登録フラグ及び本登録フラグのフラグデータが記憶、管理されている。
【0054】
仮登録フラグは、上記の仮登録の履歴を表すフラグである。本登録フラグは、本登録の履歴を表すフラグである。管理装置20は、仮登録したときに仮登録フラグ(F)を記憶し、本登録したときに本登録フラグ(F)を記憶する。図8に例示の会員登録データによれば、例えば、会員No.(カードID)「00000001」の会員が、仮登録をしてから本登録へ移行していることがわかる。また、例えば、会員No.「00000002」の会員は、仮登録をしてから未だ本登録をしていないことがわかる。本登録を済ませていないこの会員については、氏名などのデータが未登録となっている。さらに、例えば、会員No.「00000003」の会員は、仮登録をしないで上記の新規登録により直接、本登録をしていることがわかる。
【0055】
また、管理装置20は、図13に例示する会員登録集計データを集計して管理している。この会員登録集計データの各集計項目は、以下の通りである。この会員登録集計データを参照すれば、タブレット端末4を利用した仮登録の利用率など会員登録の動向等を精度高く把握できる。
【0056】
・総登録件数=仮登録フラグ及び本登録フラグのうち少なくとも何れか一方が記憶された会員数。
・仮登録件数=仮登録フラグが記憶された会員数。
・本登録件数=本登録フラグが記憶された会員数。
・未移行件数=仮登録フラグが記憶されたが本登録フラグが記憶されていない会員数。
・直本登録件数=仮登録フラグが記憶されず本登録フラグのみが記憶された会員数。
・仮登録率=仮登録件数/総登録件数
・本登録移行率=(仮登録件数−未移行件数)/仮登録件数
・直本登録率=直本登録件数/総登録件数
【0057】
次に、会員カード101の使用を条件として遊技者に会員サービスを提供する遊技用装置の一例である計数貸出ユニット3の動作を説明する。
計数貸出ユニット3は、紙幣投入口32に紙幣が投入されたとき、その金額を入金残高として記憶すると共に、貸出可能な度数(1度数:125玉)をタッチパネルディスプレイ33に表示し、貸玉の払出が可能な状態を設定する。
【0058】
また、計数貸出ユニット3は、遊技カード10を受け付けたときには、遊技カード10に記録されたカードIDを読み出して管理装置20に送信し、カードの使用許可を待機する。管理装置20側では、カードの有効性に加えて入金残高や持玉数等がカードID毎に管理されているデータベースが参照される。有効なカードであれば、計数貸出ユニット3に向けて使用許可と共に、入金残高や持玉数等が返信される。一般カード102の場合には、カードに記録された入金残高等が正しければ計数貸出ユニット3で使用可能となる。会員カード101の場合には、使用許可と共に受信した入金残高や持玉数等を利用可能となる。計数貸出ユニット3は、遊技カード10を正常に受け付けたとき、使用可能な入金残高や持玉数等をタッチパネルディスプレイ33に表示する。
【0059】
さらに、管理装置20は、計数貸出ユニット3から受信したカードIDが仮登録の会員カードのものであった場合、その旨を報知する。具体的には、仮登録した遊技者が来場した旨を報知する画面をPCモニタ20Mの画面に表示する。PCモニタ20Mの監視等により遊技場内の状況を監視・管理する遊技場の管理者は、仮登録の遊技者が来場した旨の報知を受けたとき、インカム等を利用して本登録を促す営業活動を実施するよう、ホール従業員に指示を与えることが可能になる。
【0060】
なお、貯玉サービスを利用可能な本登録済みの会員カード101の場合、管理装置20側で管理されている貯玉数があれば、上記の使用許可と共にその貯玉数が送信される。貯玉数が有れば、暗証番号の入力を条件として貯玉数をタッチパネルディスプレイ33に表示し、貯玉の払出という貯玉サービスを提供可能な状態を設定する。なお、仮登録の会員カード101では、貯玉の預け入れが不可能であり、貯玉サービスを利用できない。このように遊技用装置の一例である計数貸出ユニット3は、使用された会員カード101が本登録済みであるか否かに応じて異なるサービスを提供するように構成されている。
【0061】
入金残高等が表示された状態でパチンコ遊技機21側に設けられた貸出ボタン214が操作されると、計数貸出ユニット3は、パチンコ遊技機21が備える払出機構から1度数ずつ貸玉が払出されるように遊技機を制御する。貸玉の払出が行われると、その代金が入金残高から差し引かれると共に、タッチパネルディスプレイ33の残りの貸出可能度数の表示が更新される。持玉数あるいは貯玉数が表示された状態では、払出ボタン34の操作に応じて持玉あるいは貯玉の中から玉を払い出させることができる。払出ボタン34の1回の操作に応じて、125玉を払い出させることができ、その払出に応じてタッチパネルディスプレイ33に表示された持玉数あるいは貯玉数が減算更新される。
【0062】
また、遊技を通じて獲得した玉を計数貸出ユニット3に計数させる際には、パチンコ遊技機21の下皿212のスライドレバーを操作し、下皿212の玉を計数受け皿372に流下させて計数部37に供給すれば良い。計数部37は、供給された玉の検知に応じて計数を開始する。計数された玉数は、持玉数に加算され、これによりタッチパネルディスプレイ33の表示が更新される。
【0063】
遊技を終了した後、パチンコ遊技機21が備える返却ボタン215が操作されると、遊技カード10が返却あるいは発行される。遊技カード10を利用した遊技の場合には、返却ボタン215の操作に応じて遊技カード10が返却される。一方、遊技カード10を未挿入の遊技の場合には、返却ボタン215の操作に応じてカードストック部363から一般カード102が繰り出され、入金残高と持玉数が記録されて新規に発行される。遊技カード10を返却あるいは発行する際には、入金残高及び持玉数のデータ等の情報がカードIDと共に管理装置20に送信される。
【0064】
なお、会員カード101と一般カード102とではカードに記録されるデータが相違している。一般カード102には、カードの識別情報であるカードIDのほか、入金残高や持玉数等が記録される。会員カード101には、カードIDのほか、入金残高が記録される一方、持玉数、貯玉数等は記録されない。会員カード101に対応する持玉数、貯玉数等のデータは、専ら管理装置20側でカードIDが対応付けされた状態で管理されている。
【0065】
また、計数貸出ユニット3の動作中においては、状態表示部31が各種の作動状態を表示する。例えばカードストック部363の一般カード102が無くなったときには計数貸出ユニット3がエラー状態となり、状態表示部31がその旨を表示し、その後、従業員によって遊技カード10が補充されて計数貸出ユニット3が正常状態に復帰すると状態表示部31によるエラー表示が終了する。
【0066】
遊技カード10の挿入中では、状態表示部31に遊技カード10の種別や登録状態が表示される。具体的には、一般カード102、仮登録会員の会員カード101、及び本登録会員の会員カード101のうちのいずれであるかが状態表示部31に表示される。さらに、挿入された会員カード101が仮登録状態の場合、計数貸出ユニット3は、本登録を勧めるメッセージをタッチパネルディスプレイ33に表示する。このメッセージと共に、本登録により貯玉サービス等の会員サービスの利用が可能になる旨を表示することも有効であり、本登録の動機付けとなる。
【0067】
以上のように構成された遊技場用システム1では、従業員が携帯するタブレット端末4により仮登録の会員カード101を発行できる。仮登録した会員カード101は、カード登録機5で本登録が可能である。この遊技場用システム1が導入された遊技場であれば、会員登録を希望する遊技中の遊技者に対して、その場で従業員が所定の操作を行うことで即座に会員カード101を発行して遊技者へ手渡すことが可能である。
【0068】
遊技場用システム1では、遊技機21毎に個別に設置された遊技情報表示装置23の会員登録リクエストボタン234Bを操作することで会員登録のために従業員を呼出可能である。そして、従業員が携帯するタブレット端末4を利用して仮登録された会員カード101を、遊技機21の前に着席したままで受け取ることができる。遊技者は、仮登録に必要な情報を口頭などで従業員に伝えたり、従業員が目の前に差し出すタブレット端末4の暗証番号入力画面に指先等でタッチして好みの数字等を入力し、入力された内容を確認するだけで良い。
【0069】
一方、従業員の側では、会員登録を希望する遊技者から呼出があったとき、タブレット端末4に遊技機21の台番等が表示されるため、直ちに会員登録を希望する遊技者の所在を確認できる。遊技場用システム1では、遊技者が会員登録のための呼出を行ったとき、従業員が迅速に対応できるので遊技者を待たせるおそれが少なく、会員登録を希望する遊技者の気持ちをそぐことがない。
【0070】
このように遊技場用システム1は、仮登録の際に遊技者側の手続や作業などを必要とせず、遊技者の手を煩わせることがない。この遊技場用システム1は、会員登録の際の遊技者側の負担を減らすことで、会員登録を促進できる有用なシステムである。例えば遊技中に会員サービスを利用する必要性が生じたとき、遊技者は、例えば、遊技機21の前を離れることなく遊技を続けながら従業員を呼び出し、仮登録の会員カード101の発行を受けて少なくとも一部の会員サービスを利用できる。
【0071】
この遊技場用システム1が導入された遊技場では、タブレット端末4を携帯する従業員が、例えば遊技中の遊技者に声を掛けて会員登録の勧誘を行い、その場で従業員が所定の操作を行うことで即座に仮登録済みの会員カード101を発行して遊技者へ手渡すことができる。このような会員登録の手続であれば、遊技者側に手間を要求することがないので会員登録を促進できる。また、仮登録の会員カード101を利用して遊技中の遊技者については、計数貸出ユニット3の状態表示部31の表示により特定可能であるため、本登録を行えば一層便利な会員サービスを利用できる等、勧誘のための営業活動を実施できる。
【0072】
遊技用装置の一例である計数貸出ユニット3等は、受け付けた会員カード101が本登録済みであるか否かに応じて異なるサービスを提供し、本登録済みであれば貯玉サービスの利用を可能とする。このように本登録済みであるか否かに応じてサービスの内容が異なれば、仮登録から本登録へ移行するように遊技者を動機付けできる。
【0073】
遊技場用システム1では、仮登録された会員カード101から計数貸出ユニット3がカードIDを読み取ったとき、管理装置20側で仮登録の遊技者が来場した旨が報知される。遊技場の管理者が仮登録の遊技者の来場を把握できるようになるので、本登録を勧誘するように遊技場の従業員に対する指示が可能になる。仮登録の遊技者に対してタイミング良く本登録を勧誘すれば、会員登録を促進でき遊技場側の収益向上を図ることが可能になる。
【0074】
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
本登録を行う条件として、必要事項を記入した所定の申込用紙の提出を設定したが、これに限定されるものではない。例えば、遊技者が自ら本登録の手続を行うための端末を遊技場内に設置し、その端末で上記必要事項が入力されたときに本登録を行うようにしてもよい。仮登録済みの会員カード101を所持している遊技者は、その会員カード101のカードIDを上記端末に読み取らせたうえで手続を行うことにより、仮登録から本登録へ移行できる。
【0075】
仮登録の会員と本登録の会員とで、享受できるサービスの内容に差異を設けることが望ましい。例えば、本登録の会員は貯玉を払い戻して再遊技に利用する貯玉サービスを利用できる一方で、仮登録の会員は貯玉サービスを利用できないように設定することができる。このような設定、運用を行うことにより、本登録を動機付けでき移行率を高めることができる。
【0076】
携帯する従業員の識別情報である従業員IDを読み取ることができるようにタブレット端末(携帯端末装置)4を構成することも良い。この場合には、会員カード101のカードIDと対応付けて、氏名や住所や性別などの会員情報、仮登録済みであることを示す情報、本登録済みであることを示す情報、及び従業員IDを記憶管理するように管理装置20を構成すると良い。このように仮登録の作業を行った従業員の従業員IDを会員カード101のカードIDと対応付けて記憶、管理すれば、各従業員の仮登録の状況を把握することが可能となり、従業員の勤務評価に資することができる。
【0077】
仮登録する際に入力する会員情報の種類として、本例では、暗証番号、生年月日、性別を例示している。この組み合わせには限定されないが、少なくとも暗証番号は必要である。
一般カード102には持玉数を記憶するようにしたが、識別情報であるカードIDのみを記憶し、その識別情報に基づいて管理装置20が記憶している持玉数を特定するようにしてもよい。一般カード102は、原則として当日限り有効であるが、当日中に入金残高の精算をしなかった場合には例外的に翌日以降も精算できるようにしてもよい。
【0078】
会員カード101には識別情報であるカードIDのほか入金残高を記憶し、持玉数や貯玉数を記憶しないようにしたが、持玉数や貯玉数を会員カード101にも記憶し、管理装置20側が記憶している持玉数・貯玉数と照合した上で景品交換するようにしてもよい。
記録媒体の形態として本例では会員カード101等を例示したが、カードに限定されずコイン形状等どのような形態であってもよい。
【0079】
遊技機として、遊技に応じて遊技媒体である玉を払い出すパチンコ遊技機21を例示している。遊技媒体である玉を払い出さず、ポイントを電子データとして加算記憶し、ポイントを消費して玉を発射する封入式遊技機であってもよい。また、遊技機は、パチンコ遊技機に限定されず、例えばパロット(登録商標)やスロットマシンであってもよい。スロットマシンとしては、メダルやコイン等を遊技媒体(遊技価値)として利用して遊技されるタイプであっても良いが、メダル等を使用せず遊技価値としてのポイントを使用して(賭けて)遊技でき、入賞したときにポイントが付与される、いわゆる完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
【0080】
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
【符号の説明】
【0081】
1 遊技場用システム
10 遊技カード
101 会員カード(会員記録媒体)
102 一般カード
20 管理装置
20M PCモニタ(報知手段)
201 アクセスポイント(AP)
21 パチンコ遊技機(遊技機)
23 遊技情報表示装置
234B 会員登録リクエストボタン(呼出操作手段)
25 精算機(遊技用装置)
27 景品交換端末(遊技用装置)
29 中継装置
3 計数貸出ユニット(遊技用装置)
4 タブレット端末(携帯端末装置)
5 カード登録機(記録媒体登録装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13