(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プログレッシブ駆動により前記表示部が1フレームの画像を表示するための表示動作を行う第1の期間と、前記インターレース駆動により前記表示部が1フレームの画像を表示するための表示動作を行う第2の期間とは実質同一である請求項1記載の液晶表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、各実施形態について説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、液晶表示装置10は、撮像部11、表示部12及び画像処理部13を備える。
【0010】
撮像部11は、例えばCCDイメージセンサ及びCMOSイメージセンサ等のイメージセンサ(撮像素子)を含み、例えば当該撮像部11の前方の領域(に存在する被写体)を撮像する。この撮像部11においては例えばイメージセンサが2次元状に配列されており、当該イメージセンサの各々は、露光されることによって当該イメージセンサに照射された光量を電気信号として蓄える。撮像部11は、所定の露光時間毎に、イメージセンサの各々に蓄えられた電気信号を画像信号として出力する。
【0011】
表示部12は、例えば液晶表示パネルを有し、撮像部11(に含まれるイメージセンサ)から出力される画像信号に基づいて当該液晶表示パネルに画像を表示する。
【0012】
画像処理部13は、表示部12による画像の表示を可能とするために、撮像部11から出力される画像信号に対する画像処理を実行する。
【0013】
なお、
図1においては省略されているが、液晶表示装置10は、例えば当該液晶表示装置10の処理の実行に必要なプログラム、撮像部11から出力される画像信号またはその他のデータを記憶する記憶装置等を更に備えているものとする。
【0014】
ここで、
図1に示すように、液晶表示装置10には、当該液晶表示装置10(撮像部11)周辺の光(外光)の強度を検出する外光センサ20が接続されている。
【0015】
上記した撮像部11(に含まれるイメージセンサ)は後述する高感度モード(第1のモード)及び高速モード(第2のモード)で駆動するように構成されており、当該イメージセンサの駆動モード(高感度モード及び高速モード)は、外光センサ20によって検出される外光の強度(つまり、撮像部11周辺の明暗)に基づいて切り替えられる。
【0016】
上記したように本実施形態は各部11〜13を備える液晶表示装置10として実現されるものとして説明するが、本実施形態は、例えば撮像部11を有する撮像装置(カメラ)と表示部12及び画像処理部13を有する液晶表示装置とを備える画像表示システムとして実現されていても構わない。この場合、画像処理部13が例えば撮像装置側に設けられる構成としてもよい。すなわち、本実施形態は、例えば液晶表示装置10のような単体の装置のみではなく、複数の装置の組み合わせ(つまり、画像表示システム)として実現されていても構わない。
【0017】
もちろん、外光センサ20は、撮像部11に組み込まれる構成でも構わない。また、外光センサ20は、例えば液晶表示装置10内に組み込まれる構成であっても構わない。
【0018】
図2は、
図1に示す液晶表示装置10に備えられる表示部12の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、表示部12は、信号処理部121、表示パネル122(ディスプレイ)、パネル駆動部(パネルドライバ)123、光源装置124及び光源駆動部125等を備える。
【0019】
信号処理部121は、表示パネル122及び光源装置124の動作を制御する演算処理部である。信号処理部121は、表示パネル122を駆動するためのパネル駆動部123及び光源装置124を駆動するための光源駆動部125と接続されている。
【0020】
ここで、撮像部11から出力された画像信号は、例えばベイヤー配列と称される画素データの行列を含む。このような画像信号は、画像処理(ベイヤー変換)が実行されることによって、RGB成分を含む画像信号に変換される。なお、この画像処理は、例えば画像処理部13内で実行されるものとする。
【0021】
信号処理部121は、上記したように画像処理が実行された画像信号を入力する。信号処理部121は、入力された画像信号に対して必要な処理を実行し、パネル駆動部123(表示パネル122)に出力する。
【0022】
また、信号処理部121は、入力された画像信号に基づいて光源制御信号を生成し、当該光源制御信号を光源駆動部125に出力する。
【0023】
表示パネル122は、互いに対向配置された2つの基板の間に液晶層を有し、複数の画素PXが2次元のマトリクス状(行列状)に配列された構成を有する。
【0024】
パネル駆動部123は、信号出力回路123a及び走査回路123bを備える。信号出力回路123aは、信号線DTLによって表示パネル122と電気的に接続されている。信号出力回路123aは、信号処理部121から出力された画像信号を保持し、当該画像信号を表示パネル122に順次出力する。
【0025】
走査回路123bは、走査線SCLによって表示パネル122と電気的に接続されている。走査回路123bは、表示パネル122における画素を選択するためのスイッチング素子のオン及びオフを制御する。
【0026】
光源装置124は、例えば表示パネル122の背面に配置され、当該表示パネル122に向けて光を照射する。
【0027】
光源駆動部125は、例えば信号処理部121から出力される光源制御信号に基づいて光源装置124に供給される電流またはデューティ比を調整することにより、表示パネル122を照射する光の量(強度)を制御する。
【0028】
このような表示部12においては、パネル駆動部123(信号出力回路123a及び走査回路123b)及び光源駆動部125の動作に応じて、光源装置124からの光が照射される表示パネル122において行状に配列されている複数の画素PX(以下、表示ラインと表記)毎に信号処理部121から出力された画像信号(ライン画像信号)が順次書き込まれる。これにより、画像信号に基づく画像が表示パネル122に表示される。なお、表示パネル122は複数の表示ライン(例えば、768表示ライン)を有し、各表示ラインに書き込まれた画像信号は、次の画像信号が書き込まれるまで当該表示ライン(画素PX)において保持(表示)される。
【0029】
ここで、
図3を参照して、上記した画像信号に基づく画像の表示制御について簡単に説明する。
【0030】
ここでは、撮像部11に含まれるイメージセンサが高感度モード(第1のモード)で駆動する場合を想定する。高感度モードで駆動する場合、イメージセンサは、例えば1/120sの露光時間(第1の露光時間)毎に画像信号を出力する(つまり、120Hzの駆動周波数で駆動する)。具体的には、イメージセンサは、1/120sの露光時間に従って露光されることによって当該イメージセンサに蓄えられた光量(電気信号)を画像信号として出力する。なお、1/120sの露光時間でイメージセンサから出力される画像信号は、1フレームの画像を表す信号であり、例えば1ライン目〜768ライン目の各表示ラインに書き込まれる複数のライン画像信号から構成されるものとする。
【0031】
上記したようにイメージセンサが高感度モードで駆動する場合、表示部12は、
図3に示すように120Hzプログレッシブ駆動(方式)により画像を表示する。この120Hzプログレッシブ駆動によれば、高感度モードで駆動するイメージセンサから出力された画像信号に基づいて1/120sで1フレームの画像が表示される。すなわち、この場合における表示パネル122は、120Hzのリフレッシュレートで駆動される(つまり、1/120s毎に書き換えられる)。
【0032】
なお、プログレッシブ駆動とは、1フレームの画像を表示するために複数の表示ラインを上から順に走査する方式(順次走査方式)をいう。このプログレッシブ駆動によれば、1回の走査で1フレームの画像が表示される。
【0033】
なお、
図3においては便宜的に1フレームの画像を表示する場合について示しているが、本実施形態においては、例えば表示部12によって動画像が表示される場合を想定している。この場合には、
図3において説明した表示制御が当該動画像を構成する画像を表示する度に連続して行われる。以下の説明においても同様に動画像が表示されるものとする。
【0034】
ここで、上記したイメージセンサにおける露光時間(つまり、露光量)が適切でない場合、表示部12によって表示される画像の質が低下する場合がある。
【0035】
具体的には、イメージセンサ(を含む撮像部11)が非常に明るい場所で使用される際に
図3と同様の露光時間(1/120s)で当該イメージセンサが露光された場合には、当該イメージセンサにおける露光量が過剰となり、液晶表示装置10において表示される画像の質(画質)が低下する。
【0036】
この場合には、イメージセンサにおける露光時間を短くして露光量を低減させることにより、画質の低下を抑制する(つまり、画質を向上させる)ことができる。
【0037】
ここで、
図4を参照して、イメージセンサにおける露光時間を短くした場合における画像信号に基づく画像の表示制御(本実施形態に対する比較例)について説明する。
【0038】
ここでは、撮像部11に含まれるイメージセンサが高速モード(第2のモード)で駆動する場合を想定する。高速モードで駆動する場合、イメージセンサは、例えば高感度モード時の露光時間(1/120s)よりも短い1/240sの露光時間(第2の露光時間)毎に画像信号を出力する(つまり、240Hzの駆動周波数で駆動する)。具体的には、イメージセンサは、1/240sの露光時間に従って露光されることによって当該イメージセンサに蓄えられた光量(電気信号)を画像信号として出力する。
【0039】
上記したようにイメージセンサが高速モードで駆動する場合に、
図4に示すように、表示部12が240Hzプログレッシブ駆動により1フレームの画像を表示するものとする。この240Hzプログレッシブ駆動によれば、高速モードで駆動するイメージセンサから出力された画像信号に基づいて1/240sで1フレームの画像が表示される。すなわち、この場合における表示パネル122は、240Hzのリフレッシュレートで駆動される(つまり、1/240s毎に書き換えられる)。
【0040】
以下、上記した120Hzプログレッシブ駆動及び240Hzプログレッシブ駆動について説明する。
【0041】
図5は、120Hzプログレッシブ駆動について説明するための図である。
図6は、240Hzプログレッシブ駆動について説明するための図である。
【0042】
なお、
図5及び
図6において、VSは、画像を表示(走査)する際に垂直方向のタイミングを計るための垂直同期信号(VSYNC)を示す。表示部12は、このVSに従って表示パネル122(ディスプレイ)を上から下まで走査する。HSは、画像を表示(走査)する際に水平方向のタイミングを計るための水平同期信号(HSYNC)を示す。表示部12は、このHSに従って各表示ラインを順次走査する。
【0043】
図5を参照すると、120Hzプログレッシブ駆動においては、1/120s毎にVSが生成(出力)される。これによれば、120Hzプログレッシブ駆動においては、1/120sの間に、1ライン目から768ライン目までの全ての表示ラインへの画像信号の書き込み(つまり、表示パネル122の上から下までの走査)が完了される。
【0044】
一方、
図6を参照すると、240Hzプログレッシブ駆動においては、1/240s毎にVSが生成(出力)される。これによれば、240Hzプログレッシブ駆動においては、1/240sの間に、1ライン目から768ライン目までの全ての表示ラインへの画像信号の書き込み(つまり、表示パネル122の上から下までの走査)が完了される。
【0045】
ここで、
図5に示す120Hzプログレッシブ駆動においては、1/120sで1ライン目から768ライン目までの表示ラインにライン画像信号が順次書き込まれる。これに対して、
図6に示す240Hzプログレッシブ駆動においては、1/240sで1ライン目から768ライン目までの表示ラインにライン画像信号が順次書き込まれる。
【0046】
すなわち、1表示ラインに対してライン画像信号を各々の画素に書き込む時間を充電時間とすると、
図6に示す240Hzプログレッシブ駆動における充電時間302は、
図5に示す120Hzプログレッシブ駆動における充電時間301よりも短くなる。
【0047】
したがって、例えばイメージセンサにおける露光時間を短くするために当該イメージセンサの駆動モードを高感度モードから高速モードに変更し、表示部12における駆動を120Hzプログレッシブ駆動から240Hzプログレッシブ駆動とした場合には、上記した充電期間の変化に伴い書き込み電圧を変更する必要がある。
【0048】
また、
図5に示すように、120Hzプログレッシブ駆動において、例えば各表示ラインとして配列されている複数の画素PXに書き込まれた画像信号が当該画素PXにおいて保持される時間、すなわち、当該表示ラインにおいて次の画像信号が書き込まれる(書き換えられる)までの時間(以下、応答時間と表記)は、1/120sである。これに対して、
図6に示すように、240Hzプログレッシブ駆動の場合の応答時間は、1/240sである。
【0049】
したがって、上記したようにイメージセンサの駆動モードを高感度モードから高速モードに変更し、表示部12における駆動を120Hzプログレッシブ駆動から240Hzプログレッシブ駆動とした場合には、上記した充電時間に加えて、応答時間をも変更する必要がある。
【0050】
このように充電時間及び応答時間を変更する場合には、表示部12においてガンマ(補正等)に関する設定をも変更する必要があり、結果として、画像の表示制御が複雑化し、液晶表示装置における負荷が増加する。
【0051】
そこで、本実施形態に係る液晶表示装置10は、イメージセンサの駆動モード(つまり、露光時間)が変更された場合であっても当該液晶表示装置10における負荷を増加させることなく画像の表示制御を適切に行うための構成を有する。
【0052】
以下、
図7を参照して、本実施形態に係る液晶表示装置10に備えられる画像処理部13の機能構成の一例について説明する。
【0053】
図7に示すように、画像処理部13は、入力部131、判定部132、処理部133及び出力部134を含む。なお、これらの各部131〜134の一部または全ては、例えば、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、プログラム等のソフトウェアによって実現されてもよいし、当該ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ構成として実現されてもよい。
【0054】
入力部131は、撮像部11(に含まれるイメージセンサ)から出力される画像信号を入力する。また、入力部131は、外光センサ20によって検出された外光の強度を入力する。
【0055】
ここで、外光センサ20によって検出された外光の強度は、撮像部11においても入力される。外光の強度を入力した撮像部11は、当該外光の強度に基づいて撮像部11周辺の明暗を判定し、当該判定結果に基づいて当該撮像部11に含まれるイメージセンサの駆動モードを切り替える。この場合、撮像部11は、外光の強度(の値)が予め定められた値より大きい(つまり、撮像部11の周辺が明るい)場合には、イメージセンサの駆動モードを高速モードに切り替える。一方、撮像部11は、外光の強度(の値)が予め定められた値より小さい(つまり、撮像部11の周辺が暗い)場合には、イメージセンサの駆動モードを高感度モードに切り替える。
【0056】
判定部132は、入力部131によって入力された外光の強度(つまり、撮像部11周辺の明暗)に基づいてイメージセンサの駆動モード(撮像部11における切り替え後の駆動モード)を判定する。この場合、判定部132は、上記したように外光の強度が予め定められた値より大きい場合にはイメージセンサの駆動モードが高速モードである(つまり、高速モードに切り替えられた)と判定し、外光の強度が予め定められた値より小さい場合にはイメージセンサの駆動モードが高感度モードである(つまり、高感度モードに切り替えられた)と判定する。
【0057】
ここでは、判定部132が外光の強度に基づいてイメージセンサの駆動モードを判定するものとして説明したが、当該イメージセンサの駆動モードは、例えば撮像部11から通知されるような構成であっても構わない。
【0058】
処理部133は、入力部131によって入力された画像信号に対して画像処理を実行し、当該画像信号をRGB成分を含む画像信号(つまり、表示部12において表示可能な形式の信号)に変換する。なお、処理部133によって画像処理が実行された後の画像信号は、表示部12において各表示ライン(1ライン目から768ライン目までの表示ライン)に書き込まれる複数のライン画像信号を含む。
【0059】
ここで、判定部132によってイメージセンサの駆動モードが高速モードであると判定された場合、処理部133は、画像処理が実行された後の画像信号の一部を間引く処理を実行する。具体的には、処理部133は、上記した1ライン目から768ライン目までの各表示ラインに書き込まれる複数のライン画像信号のうちの所定の表示ラインに書き込まれるライン画像信号を間引くものとする。
【0060】
出力部134は、処理部133によって一部が間引かれた画像信号を表示部12に出力する。
【0061】
なお、判定部132によってイメージセンサの駆動モードが高感度モードであると判定された場合には、処理部133によって画像処理が実行された後の画像信号(つまり、1ライン目から768ライン目までの各表示ラインに書き込まれる複数のライン画像信号を含む画像信号)が表示部12に出力される。
【0062】
ここで、上記した外光センサ20によって検出された外光の強度は、表示部12においても入力される。この場合、表示部12においては、上記した画像処理部13に含まれる判定部132と同様に、撮像部11に含まれるイメージセンサの駆動モードが判定される。
【0063】
イメージセンサの駆動モードが高感度モードであると判定された場合、表示部12は、上記した
図3及び
図5において説明した120Hzプログレッシブ駆動による画像の表示制御を実行する。
【0064】
一方、イメージセンサの駆動モードが高速モードであると判定された場合、表示部12は、後述する240Hzインターレース駆動による画像の表示制御を実行する。
【0065】
なお、インターレース駆動(方式)とは、1フレームの画像を表示するために複数の表示ラインを例えば所定ライン毎に飛び越し走査する方式(飛び越し走査方式)をいう。すなわち、インターレース駆動によれば、複数回の走査で1フレームの画像が表示される。
【0066】
次に、
図8のフローチャートを参照して、本実施形態に係る液晶表示装置10の動作の概要について説明する。
【0067】
まず、液晶表示装置10においては、外光センサ20によって検出された外光の強度に基づいて撮像部11周辺の明暗が判定される(ステップST1)。この判定処理によれば、上記したように外光の強度が予め定められた値より小さい場合には撮像部11周辺が明るくないと判定され、外光の強度が予め定められた値より大きい場合には撮像部11周辺が明るいと判定される。
【0068】
撮像部11周辺が明るくないと判定された場合(ステップST1のNO)、イメージセンサは、高感度モードで駆動する(ステップST2)。イメージセンサが高感度モードで駆動する場合の露光時間は例えば1/120sである。
【0069】
また、撮像部11周辺が明るくないと判定された場合、表示部12は、プログレッシブ駆動により画像を表示する(ステップST3)。上記したようにイメージセンサにおける露光時間が1/120sである場合、表示部12は、120Hzプログレッシブ駆動で動作する。
【0070】
一方、撮像部11周辺が明るいと判定された場合(ステップST1のYES)、イメージセンサは、高速モードで駆動する(ステップST4)。イメージセンサが高速モードで駆動する場合の露光時間は、上記した高感度モード時の露光時間の1/2であり、例えば1/240sである。
【0071】
また、撮像部11周辺が明るいと判定された場合、表示部12は、インターレース駆動により画像を表示する(ステップST5)。上記したようにイメージセンサにおける露光時間が1/240sである場合、表示部12は、240Hzインターレース駆動で動作する。
【0072】
ここで、
図9及び
図10を参照して、本実施形態における240Hzインターレース駆動について説明する。
【0073】
上記したように表示部12が240Hzインターレース駆動により画像を表示する場合、撮像部11に含まれるイメージセンサは高速モードで駆動する。この場合、イメージセンサは、
図9に示すように、1/240sの露光時間毎に画像信号を出力する。
【0074】
本実施形態における240Hzインターレース駆動においては、1/240sの露光時間にイメージセンサから出力される画像信号の一部が間引かれた画像信号に基づいて画像が表示される。
【0075】
ここで、高速モードで駆動するイメージセンサは、
図9に示すように、1/240s毎に画像信号S1−1,S1,S1+1を順次出力するものとする。なお、これらの画像信号S1−1,S1,S1+1はイメージセンサが高速モードで駆動している間に1/240s毎に順次出力される複数の画像信号の一部であり、
図9においては、画像信号S1−1,S1,S1+1以外の画像信号については省略されている。
【0076】
上記したようにイメージセンサから出力される各画像信号(画像信号S1−1,S1,S1+1等)は、表示部12における各表示ライン(1ライン目から768ライン目までの表示ライン)に書き込まれる複数のライン画像信号を含む。
【0077】
以下の説明においては、イメージセンサから出力される画像信号に含まれる複数のライン画像信号のうち、例えば1ライン目の表示ラインに書き込まれるライン画像信号を、1ライン目のライン画像信号と称する。同様に、2ライン目の表示ラインに書き込まれるライン画像信号を、2ライン目のライン画像信号と称する。他の表示ラインに書き込まれるライン画像信号についても同様であるものとする。
【0078】
まず、画像信号S1−1が出力された1/240s後にイメージセンサから画像信号S1が出力された場合を想定する。この場合、画像信号S1は、画像処理部13に含まれる入力部131によって入力され、処理部133によって画像処理される。
【0079】
ここで、上記したようにイメージセンサの駆動モードは高速モードであるため、処理部133は、画像処理された画像信号S1の一部を間引く処理を実行する。この場合、処理部133は、画像信号S1に含まれる1ライン目〜768ライン目のライン画像信号のうち、例えば偶数ライン(2ライン目、4ライン目、6ライン目、…、768ライン目)のライン画像信号を画像信号S1から間引くものとする。これにより、処理部133は、奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号を含む画像信号(以下、画像信号S1´と表記)を生成する。
【0080】
処理部133によって生成された画像信号S1´は、出力部134によって表示部12に出力される。
【0081】
この場合、表示部12は、
図10に示すように、画像信号S1´に含まれる奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号を、対応する表示ライン(奇数表示ライン)に順次書き込む。
【0082】
なお、画像信号S1´に含まれる奇数ラインのライン画像信号が奇数表示ラインに書き込まれる際の充電時間(1表示ラインに対してライン画像信号を書き込む時間)303は、上記した
図5に示す120Hzプログレッシブ駆動における充電時間301と実質同一とする。なお、本実施形態において、実質同一とは、完全に一致する場合及び実質的に同一である場合を含むものとする。以下の説明においても同様である。
【0083】
ここで、表示部12によって画像信号S1´(に含まれる各ライン画像信号)が書き込まれる表示ラインの数は、上記した120Hzプログレッシブ駆動時に書き込まれる表示ライン数の1/2である。このため、表示部12による画像信号S1´に基づく書き込み動作は、
図10に示すように、上記した120Hzプログレッシブ駆動における書き込み動作が行われる時間(つまり、1/120s)の1/2の時間(つまり、1/240s)で完了する。
【0084】
ここで、
図9に戻ると、高速モードで駆動するイメージセンサは、画像信号S1が出力された1/240s後に画像信号S1+1を出力する。イメージセンサから画像信号S1+1が出力された場合、当該画像信号S1+1は、画像処理部13に含まれる入力部131によって入力され、処理部133によって画像処理される。
【0085】
次に、処理部133は、画像処理された画像信号S1+1の一部を間引く処理を実行する。この場合、処理部133は、画像信号S1+1に含まれる1ライン目〜768ライン目のライン画像信号のうち、奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号を画像信号S1+1から間引くものとする。これにより、処理部133は、偶数ライン(2ライン目、4ライン目、6ライン目、…、768ライン目)のライン画像信号を含む画像信号(以下、画像信号S1+1´と表記)を生成する。
【0086】
上記したように画像信号S1´は奇数ラインのライン画像信号を含む画像信号であり、画像信号S1+1´は偶数ラインのライン画像信号を含む画像信号である。すなわち、高速モードで駆動するイメージセンサから連続して出力される画像信号S1及びS1+1においては、それぞれ異なる表示ラインに書き込まれるライン画像信号が間引かれる(つまり、画像信号毎に間引くラインを変える)。
【0087】
処理部133によって生成された画像信号S1+1´は、出力部134によって表示部12に出力される。
【0088】
この場合、表示部12は、
図10に示すように、画像信号S1+1´に含まれる偶数ライン(2ライン目、4ライン目、6ライン目、…、768ライン目)のライン画像信号を、対応する表示ライン(偶数表示ライン)に順次書き込む。
【0089】
なお、画像信号S1+1´に含まれる偶数ラインのライン画像信号が偶数表示ラインに書き込まれる際の充電時間(1表示ラインに対してライン画像信号を書き込む時間)304は、上記した充電時間303と同様に、120Hzプログレッシブ駆動における充電時間301と実質同一である。
【0090】
この場合、表示部12による画像信号S1+1´に基づく書き込み動作は、上記した画像信号S1´に基づく書き込み動作の場合と同様に、1/240sで完了する。
【0091】
このように240Hzインターレース駆動においては、画像信号S1(画像信号S1´)及び画像信号S1+1(画像信号S1+1´)に基づく書き込み動作によって、1フレームの画像が表示される(つまり、全ての表示ラインに画像信号が書き込まれる)。すなわち、240Hzインターレース駆動によれば1/120sで1フレームの画像が表示され、表示パネル122は、120Hzのリフレッシュレートで駆動される(1/120s毎に書き換えられる)。
【0092】
ここで、上記したように240Hzインターレース駆動における充電時間は、120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一である。換言すれば、240Hzインターレース駆動において全ての表示ラインに画像信号を書き込む書き込み時間と、120Hzプログレッシブ駆動において全ての表示ラインに画像を書き込む書き込み時間とは、実質同一である。
【0093】
また、240Hzインターレース駆動において、各表示ラインにおける応答時間(当該表示ラインとして配列されている複数の画素PXに書き込まれた画像信号が当該画素PXにおいて保持される時間)は、
図10に示すように、1/120sである。
【0094】
すなわち、本実施形態における240Hzインターレース駆動においては、上記したイメージセンサが高感度モードで駆動する場合における120Hzプログレッシブ駆動時と比較して、充電時間及び応答時間は変わらない。換言すれば、本実施形態においては、120Hzプログレッシブ駆動の場合と240Hzインターレース駆動の場合とで、充電時間及び応答時間に基づく表示部12が1フレームの画像を表示するための表示動作を行う期間(表示パネル122におけるリフレッシュレート)は実質同一となる。
【0095】
なお、ここではイメージセンサから画像信号S1及びS1+1が出力される場合における画像の表示制御(240Hzインターレース駆動)について説明したが、例えばイメージセンサから画像信号S1+2及びS1+3(図示せず)が出力される場合についても同様の表示制御が実行される。
【0096】
具体的には、例えば画像信号S1+1の次に画像信号S1+2が出力された場合には、表示部12においては、当該画像信号S1+2から偶数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号S1+2´(つまり、奇数ラインのライン画像信号)に基づく表示制御(書き込み動作)が行われる。また、画像信号S1+2の次に画像信号S1+3が出力された場合には、表示部12においては、当該画像信号S1+3から奇数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号S1+3´(つまり、偶数ラインのライン画像信号)に基づく表示制御(書き込み動作)が行われる。他の画像信号が出力された場合も同様である。
【0097】
なお、液晶表示装置10(表示部12)においては、例えば液晶層(の画素領域)の上下に画像信号に応じた電圧を付与し、液晶分子の配向状態を変化させることにより透過率を変化させて画像を表示する。このような液晶表示装置10において、付与する電圧の極性を変化させない直流駆動を採用した場合には、液晶層中の不純物が電荷となり一方に偏って蓄積することによって液晶が劣化する。このため、液晶表示装置10においては、付与する電圧の極性を所定の間隔毎に逆にする交流駆動が採用される。
【0098】
ここで、
図11及び
図12を参照して、各画素PX(液晶層の画素領域)に付与される電圧の極性(以下、単に画素PXの極性と表記)の一例について説明する。
【0099】
図11は、上記した120Hzプログレッシブ駆動における各画素PXの極性を示す。上記したように複数の画素PXは2次元のマトリクス状に配列されているが、
図11に示すように、120Hzプログレッシブ駆動においては、隣接する画素PX毎に極性が反転するように駆動される。換言すれば、
図11の矢印401によって示されるように、例えば1表示ラインにおいて隣接する画素PXの極性は互いに異なる。更に、
図11の矢印402によって示されるように、隣接する表示ライン間で対応する(隣接する)画素PXの極性は互いに異なる。
【0100】
図11に示す例では、1ライン目の表示ラインにおける各画素PXの極性は「正(+)、負(−)、正(+)、負(−)、正(+)、…」であり、2ライン目の表示ラインにおける各画素PXの極性は「負(−)、正(+)、負(−)、正(+)、負(−)、…」である。なお、3ライン目以降についても同様であるため、その詳しい説明を省略する。
【0101】
また、
図11の矢印403によって示されるように、120Hzプログレッシブ駆動により画像(1フレームの画像)が書き換えられる場合、各画素PXの極性はそれぞれ反転する(変化する)。
【0102】
なお、
図11においては、便宜的に1ライン目〜5ライン目の表示ラインについてのみ示されているが、他の表示ラインについても同様である。
【0103】
図12は、上記した240Hzインターレース駆動における各画素PXの極性を示す。240Hzインターレース駆動においては、
図12の矢印501によって示されるように、各表示ラインにおいて隣接する画素PXの極性は互いに異なる。
【0104】
ここで、上記したように240Hzインターレース駆動によれば、奇数ラインのライン画像信号及び偶数ラインのライン画像信号が、1/240s毎に交互に書き込まれる。
【0105】
まず、奇数ラインのライン画像信号が表示ラインに書き込まれるものとすると、
図12の矢印502によって示されるように、当該ライン画像信号が書き込まれる表示ライン(1ライン目の表示ライン、3ライン目の表示ライン、5ライン目の表示ライン、…)において隣接する表示ライン間で対応する画素PXの極性は異なる。この場合においては、例えば1ライン目の表示ラインと3ライン目の表示ラインとが隣接する関係にあり、3ライン目の表示ラインと5ライン目の表示ラインとが隣接する関係にあるものとする。
【0106】
図12に示す例では、1ライン目の表示ラインにおける各画素PXの極性は「正(+)、負(−)、正(+)、負(−)、正(+)、…」であり、3ライン目の表示ラインにおける各画素PXの極性は「負(−)、正(+)、負(−)、正(+)、負(−)、…」である。なお、5ライン目以降についても同様であるため、その詳しい説明を省略する。
【0107】
次に、偶数ラインのライン画像信号が表示ラインに書き込まれるものとすると、
図12の矢印503によって示されるように、当該ライン画像信号が書き込まれる表示ライン(2ライン目の表示ライン、4ライン目の表示ライン、…)において隣接する表示ライン間で対応する画素PXの極性は異なる。この場合においては、例えば2ライン目の表示ラインと4ライン目の表示ラインとが隣接する関係にあり、4ライン目の表示ラインと6ライン目の表示ラインとが隣接する関係にあるものとする。
【0108】
図12に示す例では、2ライン目の表示ラインにおける各画素PXの極性は「正(+)、負(−)、正(+)、負(−)、正(+)、…」であり、4ライン目の表示ラインにおける各画素PXの極性は「負(−)、正(+)、負(−)、正(+)、負(−)、…」である。なお、6ライン目以降についても同様であるため、その詳しい説明を省略する。
【0109】
なお、
図12に示すように、240Hzインターレース駆動により画像(1フレームの画像)が書き換えられる場合、各画素PXの極性はそれぞれ反転する(変化する)。すなわち、奇数ラインのライン画像信号が書き換えられる場合には、
図12の矢印504によって示されるように、当該表示ライン(1ライン目の表示ライン、3ライン目の表示ライン、5ライン目の表示ライン、…)における各画素PXの極性が反転する。一方、偶数ラインのライン画像信号が書き換えられる場合には、
図12の矢印505によって示されるように、当該表示ライン(2ライン目の表示ライン、4ライン目の表示ライン、…)における各画素PXの極性が反転する。
【0110】
すなわち、上記した各画素PXの極性は、画像信号が書き込まれる表示ライン毎に異なるとともに、更に画像信号が書き換えられる度に(つまり、1フレーム毎に)変化する。
【0111】
上記したように本実施形態において、イメージセンサは、高感度モードで駆動する場合には例えば1/120s(第1の露光時間)毎に画像信号を出力し、高速モードで駆動する場合には1/240s(第2の露光時間)毎に画像信号を出力する。また、表示部12は、例えば、イメージセンサが高感度モードで駆動する場合には120Hzプログレッシブ駆動により画像を表示し、イメージセンサが高速モードで駆動する場合には240Hzインターレース駆動により画像を表示する。本実施形態においては、このような構成により、液晶表示装置10における負荷または画質等の観点から画像の表示制御を適切に行うことが可能となる。
【0112】
なお、本実施形態において、イメージセンサが高感度モードで駆動する場合において表示部12が表示動作を行う期間(第1の期間)と、当該イメージセンサが高速モードで駆動する場合において表示部12が表示動作を行う期間(第2の期間)とは実質同一とする。具体的には、イメージセンサが高速モードで駆動する場合には、イメージセンサから出力される画像信号の一部を間引く処理を実行して画像を表示する。
【0113】
これによれば、イメージセンサの駆動モードが高感度モードである場合と高速モードである場合とで、表示部12の表示動作における充電時間(1表示ラインに対して画像信号を書き込む時間)及び応答時間(表示ラインにおいて画像信号が書き換えられるまでの時間)を変更する必要がない。この場合、イメージセンサの駆動モードに応じて例えばガンマに関する設定等を変更する必要がないため、当該変更に伴う処理の複雑化(つまり、負荷の増加)を回避することが可能となる。
【0114】
なお、上記した240Hzインターレース駆動により表示される画像のボケの量は120Hzプログレッシブ駆動と同等であるが、当該画像の重心の位置は240Hz(すなわち、1/240s)で更新することができる。このため、本実施形態における240Hzインターレース駆動によれば、120Hzプログレッシブ駆動と同等の負荷(応答)であるにもかかわらず、少なくとも当該120Hzプログレッシブ駆動よりも高い(つまり、240Hzプログレッシブ駆動に近い)動画性能を実現することが可能となる。
【0115】
ここで、
図13に示すグラフは、画素密度(ppi)と当該画素密度のディスプレイ(液晶表示装置10)を目視した人が画素を認識することができる画面までの距離(視距離)との関係を視力別に示している。
【0116】
なお、ここで説明する画面とは例えばスマートフォン等のディスプレイであり、人が当該スマートフォンのディスプレイを目視する際の距離が概ね30cmである場合を想定する。また、
図13に示す曲線600は、視力の平均値を示しているものとする。
【0117】
これによれば、視力が平均値程度である人が30cmの距離でスマートフォンのディスプレイを目視する場合、当該ディスプレイにおける画素密度が概ね400ppi以上であれば画素は認識されない。
【0118】
解像度の低い現行の液晶パネルを用いてインターレース駆動を行っても、今までは表示される画像中にジャギーが視認されてしまい実使用上インターレース駆動をすることはできなかった。しかしながら、上記したように画素密度が400ppi以上となるように液晶表示装置10を構成することにより、ジャギーの幅が狭くなり視認されなくなる。また、240Hzインターレース駆動することによって、通常の60Hzよりも1フレームの画像更新距離が少なくなるため、ジャギーの長さが短くなり、、液晶表示装置10に表示される画像を目視する人によってジャギーが認識されない。よって、本実施形態においては、上記した表示パネル122が例えば120Hz以上のリフレッシュレートで駆動され、かつ、400ppi以上の画素密度を有することにより、インターレース駆動によって生じるジャギーの影響を低減し、ユーザにとって視認性の高い画像を表示することができる。
【0119】
なお、本実施形態においては、イメージセンサが高感度モードで駆動する(つまり、露光時間が1/120sである)場合に120Hzプログレッシブ駆動により画像が表示され、イメージセンサが高速モードで駆動する(つまり、露光時間が1/240sである)場合に240Hzインターレース駆動により画像が表示されるものとして説明したが、例えば、露光時間が長い場合にプログレッシブ駆動により画像が表示され、露光時間が短い場合にインターレース駆動により画像が表示されることにより、イメージセンサの各駆動モード時における表示部12の表示動作を行う期間(例えば、充電時間及び応答時間)を実質同一とするものであれば、当該イメージセンサにおける露光時間及び表示部12の表示動作を行う期間等は異なるものであっても構わない。
【0120】
また、液晶表示装置10においては例えば当該液晶表示装置10(に含まれる各部11〜13)内のフレームバッファ等を用いることにより1フレームの画像を表す画像信号単位で処理が実行されるが、本実施形態は、当該各部11〜13が同期して駆動するように制御することにより、画像信号単位ではなく、例えば1表示ライン分のライン画像信号単位で処理を実行する低遅延システム等に適用されても構わない。
【0121】
また、本実施形態においては液晶表示装置10について主に説明したが、本実施形態は、例えば有機EL表示装置(OLED)ディスプレイ等の表示装置に適用されても構わない。
【0122】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る液晶表示装置の構成、当該液晶表示装置に含まれる表示部及び画像処理部の構成については、前述した第1の実施形態と同様であるため、適宜、
図1、
図2及び
図7等を用いて説明する。また、以下の説明においては、前述した第1の実施形態と同様の部分についてはその詳しい説明を省略し、当該第1の実施形態と異なる部分について主に述べる。
【0123】
本実施形態に係る液晶表示装置10は、撮像部11に含まれるイメージセンサから出力される画像信号(の形式)が前述した第1の実施形態とは異なる。
【0124】
本実施形態においては、前述した第1の実施形態と同様に、イメージセンサが高感度モードで駆動する(つまり、露光時間が1/120sである)場合には120Hzプログレッシブ駆動により画像が表示され、イメージセンサが高速モードで駆動する(つまり、露光時間が1/240sである)場合には240Hzインターレース駆動により画像が表示されるものとする。
【0125】
なお、本実施形態における120Hzプログレッシブ駆動については、前述した第1の実施形態において説明した通りであるため、その詳しい説明を省略する。
【0126】
以下、
図14を参照して、本実施形態における240Hzインターレース駆動について説明する。
【0127】
上記したように表示部12が240Hzインターレース駆動により画像を表示する場合、撮像部11に含まれるイメージセンサは高速モードで駆動する。この場合、イメージセンサは、
図14に示すように、1/240sの露光時間毎に画像信号を出力する。
【0128】
ここで、本実施形態において、高速モードで駆動するイメージセンサは、1フレームの画像を表す画像信号の一部が間引かれた画像信号を出力する。具体的には、イメージセンサは、1フレームの画像を表す画像信号に含まれる複数のライン画像信号(1ライン目〜768ライン目のライン画像信号)のうち、例えば偶数ライン(2ライン目、4ライン目、6ライン目、…、768ライン目)のライン画像信号が間引かれた画像信号(つまり、1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目のライン画像信号を含む画像信号)を出力する。
【0129】
ここでは、
図14に示すように、イメージセンサが1/240s毎に画像信号S2−1,S2,S2+1を順次出力するものとする。なお、これらの画像信号S2−1,S2,S2+1はイメージセンサが高速モードで駆動している間に1/240s毎に順次出力される複数の画像信号の一部であり、
図14においては、画像信号S2−1,S2,S2+1以外の画像信号については省略されている。
【0130】
上記したようにイメージセンサから出力される各画像信号(画像信号S2−1,S2,S2+1等)は、奇数ラインのライン画像信号を含む。
【0131】
まず、画像信号S2−1が出力された1/240s後にイメージセンサから画像信号S2が出力された場合を想定する。この場合、画像信号S2は、画像処理部13に含まれる入力部131によって入力され、処理部133によって画像処理され、出力部134によって表示部12に出力される。
【0132】
この場合、表示部12は、出力部134によって出力された画像信号S2に含まれる奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号を、対応する表示ライン(奇数表示ライン)に順次書き込む。
【0133】
なお、図示しないが、画像信号S2に含まれるライン画像信号が奇数表示ラインに書き込まれる際の充電時間(1表示ラインに対してライン画像信号を書き込む時間)は、前述した120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一とする。
【0134】
また、表示部12によって画像信号S2(に含まれる各ライン画像信号)が書き込まれる表示ラインの数は、前述した120Hzプログレッシブ駆動時に書き込まれる表示ライン数の1/2である。このため、表示部12による画像信号S2に基づく書き込み動作は、120Hzプログレッシブ駆動における書き込み動作が行われる時間(つまり、1/120s)の1/2の時間(つまり、1/240s)で完了する。
【0135】
次に、高速モードで駆動するイメージセンサは、画像信号S2が出力された1/240s後に画像信号S2+1を出力する。イメージセンサから画像信号S2+1が出力された場合、当該画像信号S2+1は、画像処理部13に含まれる入力部131によって入力され、処理部133によって画像処理され、出力部134によって表示部12に出力される。
【0136】
ここで、画像信号S2+1は、上記したように奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号を含む画像信号である。この場合、表示部12は、画像信号S2+1に含まれる奇数ラインのライン画像信号(をコピーしたライン画像信号)を偶数ラインのライン画像信号として用いる。これにより、表示部12は、奇数ラインのライン画像信号を含む画像信号S2+1に基づいて、偶数ラインのライン画像信号を偶数表示ラインに順次書き込むことができる。
【0137】
なお、画像信号S2+1に含まれるライン画像信号が偶数表示ラインに書き込まれる際の充電時間(つまり、1表示ラインに対してライン画像信号を書き込む時間)は、120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一である。
【0138】
この場合、表示部12による画像信号S2+1に基づく書き込み動作は、上記した画像信号S2に基づく書き込み動作の場合と同様に、1/240sで完了する。
【0139】
このように240Hzインターレース駆動においては、画像信号S2及びS2+1に基づく書き込み動作によって、1フレームの画像が表示される(つまり、全ての表示ラインに画像信号が書き込まれる)。すなわち、本実施形態における240Hzインターレース駆動によれば1/120sで1フレームの画像が表示され、表示パネル122は、120Hzのリフレッシュレートで駆動される(1/120s毎に書き換えられる)。
【0140】
ここで、上記したように本実施形態における240Hzインターレース駆動における充電時間は、120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一である。また、本実施形態における240Hzインターレース駆動において、各表示ラインにおける応答時間(当該表示ラインとして配列されている複数の画素PXに書き込まれた画像信号が当該画素PXにおいて保持される時間)は、1/120sである。
【0141】
すなわち、本実施形態における240Hzインターレース駆動においては、上記したイメージセンサが高感度モードで駆動する場合における120Hzプログレッシブ駆動時と比較して、充電時間及び応答時間(すなわち、表示部12が1フレームの画像を表示するための表示動作を行う期間)は変わらない。
【0142】
ここでは、イメージセンサから画像信号S2及びS2+1が出力される場合における画像の表示制御(240Hzインターレース駆動)について説明したが、高速モードで駆動している間にイメージセンサから他の画像信号が出力された場合についても同様の表示制御が実行される。
【0143】
なお、上記したように高速モードで駆動するイメージセンサが奇数ラインのライン画像信号を含む画像信号(つまり、偶数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号)を出力する場合においても、
図15に示す本実施形態に対する比較例のように、例えば当該奇数ラインのライン画像信号と当該ライン画像信号の各々をコピーした偶数ラインのライン画像信号とを1フレームの画像を表す画像信号(つまり、1ライン目〜768ライン目のライン画像信号)として用いることにより、240Hzプログレッシブ駆動を実現することは可能である。
【0144】
しかしながら、このような本実施形態に対する比較例によれば、イメージセンサの駆動モードを高感度モードから高速モードに変更し、表示部12における駆動を120Hzプログレッシブ駆動から240Hzプログレッシブ駆動とした場合に、充電時間及び応答時間を変更する必要があり、液晶表示装置における負荷が増加する。
【0145】
上記したように本実施形態において、イメージセンサは、高感度モード(第1のモード)で駆動する場合には1フレーム画像を表す画像信号(つまり、1ライン目〜768ライン目のライン画像信号)を出力し、高速モード(第2のモード)で駆動する場合には1フレームの画像を表す画像信号の一部が間引かれた画像信号(例えば、1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目のライン画像信号)を出力する。
【0146】
イメージセンサが高速モードで駆動する場合、表示部12は、先に出力された画像信号S2に基づいてライン画像信号を奇数表示ラインに書き込み、後に出力された画像信号S2+1に基づいてライン画像信号を偶数表示ラインに書き込むことによって、1フレームの画像を表示する。なお、本実施形態においては、画像信号S2に含まれるライン画像信号は奇数表示ラインに割り振られ、画像信号S2+1に含まれるライン画像信号は偶数表示ラインに割り振られる。
【0147】
このような構成によれば、前述した第1の実施形態と同様に、イメージセンサの駆動モードが高感度モードである場合と高速モードである場合とで、表示部12の表示動作における充電時間(1表示ラインに対して画像信号を書き込む時間)及び応答時間(表示ラインにおいて画像信号が書き換えられるまでの時間)を変更する必要がないため、当該変更に伴う処理の複雑化(つまり、負荷の増加)を回避することが可能となる。
【0148】
更に、本実施形態における240Hzインターレース駆動によれば、前述した第1の実施形態と同様に、120Hzプログレッシブ駆動と同等の負荷で、当該120Hzプログレッシブ駆動よりも高い動画性能を実現することが可能となる。
【0149】
なお、本実施形態においては、画像信号S2+1に含まれる奇数ラインのライン画像信号(をコピーしたライン画像信号)を偶数ラインのライン画像信号として用いるものとして説明したが、当該画像信号S2+1(つまり、奇数ラインのライン画像信号)に対して平均化処理を施すことによって、偶数ラインのライン画像信号が生成される構成としても構わない。具体的には、画像処理部13は、例えば画像信号S2+1に含まれる1ライン目及び3ライン目のライン画像信号(つまり、奇数ラインにおいて隣接するライン画像信号)を平均化することによって、2ライン目のライン画像信号を生成する。また、画像処理部13は、例えば画像信号S2+1に含まれる3ライン目及び5ライン目のライン画像信号を平均化することによって、4ライン目のライン画像信号を生成する。画像処理部13は、このような処理を隣接する奇数ラインのライン画像信号毎に実行することにより、偶数ラインのライン画像信号を生成することができる。このような構成によれば、単に奇数ラインのライン画像信号を偶数ラインのライン画像信号として用いる場合と比較して、より質の高い画像(動画像)を表示することが可能となる。
【0150】
更に、本実施形態においては、奇数ラインのライン画像信号を含む画像信号(つまり、偶数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号)がイメージセンサから出力されるものとして説明したが、例えば偶数ラインのライン画像信号を含む画像信号(つまり、奇数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号)がイメージセンサから出力される構成であっても構わない。
【0151】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る液晶表示装置の構成、当該液晶表示装置に含まれる表示部及び画像処理部の構成については、前述した第1の実施形態と同様であるため、適宜、
図1、
図2及び
図7等を用いて説明する。また、以下の説明においては、前述した第1の実施形態と同様の部分についてはその詳しい説明を省略し、当該第1の実施形態と異なる部分について主に述べる。
【0152】
本実施形態に係る液晶表示装置10は、撮像部11に含まれるイメージセンサから出力される画像信号(の形式)が前述した第1の実施形態とは異なる。
【0153】
本実施形態においては、前述した第1の実施形態と同様に、イメージセンサが高感度モードで駆動する(つまり、露光時間が1/120sである)場合には120Hzプログレッシブ駆動により画像が表示され、イメージセンサが高速モードで駆動する(つまり、露光時間が1/240sである)場合には240Hzインターレース駆動により画像が表示されるものとする。
【0154】
なお、本実施形態における120Hzプログレッシブ駆動については、前述した第1の実施形態において説明した通りであるため、その詳しい説明を省略する。
【0155】
以下、
図16を参照して、本実施形態における240Hzインターレース駆動について説明する。
【0156】
上記したように表示部12が240Hzインターレース駆動により画像を表示する場合、撮像部11に含まれるイメージセンサは高速モードで駆動する。この場合、イメージセンサは、
図16に示すように、1/240sの露光時間毎に画像信号を出力する。
【0157】
ここで、本実施形態において、高速モードで駆動するイメージセンサは、1フレームの画像を表す画像信号の一部が間引かれた画像信号を出力する。具体的には、イメージセンサは、1フレームの画像を表す画像信号に含まれる複数のライン画像信号(1ライン目〜768ライン目のライン画像信号)のうち、例えば偶数ライン(2ライン目、4ライン目、6ライン目、…、768ライン目)のライン画像信号が間引かれた画像信号及び奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号が間引かれた画像信号を交互に出力する。換言すれば、本実施形態において、イメージセンサは、インターレース駆動により画像信号を出力する(1ライン置きのライン画像信号を含む画像信号をラインを変えて交互に出力する)。
【0158】
なお、本実施形態において、イメージセンサは、高感度モードで駆動する場合、前述したように1フレームの画像を表す画像信号(1ライン目〜768ライン目のライン画像信号を含む画像信号)を出力する。換言すれば、本実施形態において、高感度モードで駆動するイメージセンサは、プログレッシブ駆動により画像信号を出力する(全てのラインのライン画像信号を含む画像信号を出力する)。
【0159】
ここでは、
図16に示すように、イメージセンサが1/240s毎に画像信号S3−1,S3,S3+1を順次出力するものとする。なお、これらの画像信号S3−1,S3,S3+1はイメージセンサが高速モードで駆動している間に1/240s毎に順次出力される複数の画像信号の一部であり、
図16においては、画像信号S3−1,S3,S3+1以外の画像信号については省略されている。
【0160】
画像信号S3−1及びS3+1は奇数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号(つまり、偶数ラインのライン画像信号を含む画像信号)であるものとし、画像信号S3は偶数ラインのライン画像信号が間引かれた画像信号(つまり、奇数ラインのライン画像信号)であるものとする。
【0161】
まず、画像信号S3−1が出力された1/240s後にイメージセンサから画像信号S3が出力された場合を想定する。この場合、画像信号S3は、画像処理部13に含まれる入力部131によって入力され、処理部133によって画像処理され、出力部134によって表示部12に出力される。
【0162】
表示部12は、出力部134によって出力された画像信号S3に含まれる奇数ライン(1ライン目、3ライン目、5ライン目、…、767ライン目)のライン画像信号を、対応する表示ライン(奇数表示ライン)に順次書き込む。
【0163】
なお、図示しないが、画像信号S3に含まれるライン画像信号が奇数表示ラインに書き込まれる際の充電時間(1表示ラインに対してライン画像信号を書き込む時間)は、前述した120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一とする。
【0164】
また、表示部12によって画像信号S3(に含まれる各ライン画像信号)が書き込まれる表示ラインの数は、前述した120Hzプログレッシブ駆動時に書き込まれる表示ライン数の1/2である。このため、表示部12による画像信号S3に基づく書き込み動作は、120Hzプログレッシブ駆動における書き込み動作が行われる時間(つまり、1/120s)の1/2の時間(つまり、1/240s)で完了する。
【0165】
次に、高速モードで駆動するイメージセンサは、画像信号S3が出力された1/240s後に画像信号S3+1を出力する。イメージセンサから画像信号S3+1が出力された場合、当該画像信号S3+1は、画像処理部13に含まれる入力部131によって入力され、処理部133によって画像処理され、出力部134によって表示部12に出力される。
【0166】
ここで、画像信号S3+1は、上記したように偶数ライン(2ライン目、4ライン目、6ライン目、…、768ライン目)のライン画像信号を含む画像信号である。この場合、表示部12は、出力部134によって出力された画像信号S3+1に含まれる偶数ラインのライン画像信号を、対応する表示ライン(偶数表示ライン)に順次書き込む。
【0167】
なお、画像信号S3+1に含まれるライン画像信号が偶数表示ラインに書き込まれる際の充電時間(つまり、1表示ラインに対してライン画像信号を書き込む時間)は、120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一である。
【0168】
この場合、表示部12による画像信号S3+1に基づく書き込み動作は、上記した画像信号S3に基づく書き込み動作の場合と同様に、1/240sで完了する。
【0169】
このように240Hzインターレース駆動においては、画像信号S3及びS3+1に基づく書き込み動作によって、1フレームの画像が表示される(つまり、全ての表示ラインに画像信号が書き込まれる)。すなわち、本実施形態における240Hzインターレース駆動によれば1/120sで1フレームの画像が表示され、表示パネル122は、120Hzのリフレッシュレートで駆動される(1/120s毎に書き換えられる)。
【0170】
ここで、上記したように本実施形態における240Hzインターレース駆動における充電時間は、120Hzプログレッシブ駆動における充電時間と実質同一である。また、本実施形態における240Hzインターレース駆動において、各表示ラインにおける応答時間(当該表示ラインとして配列されている複数の画素PXに書き込まれた画像信号が当該画素PXにおいて保持される時間)は、1/120sである。
【0171】
すなわち、本実施形態における240Hzインターレース駆動においては、上記したイメージセンサが高感度モードで駆動する場合における120Hzプログレッシブ駆動時と比較して、充電時間及び応答時間(すなわち、表示部12が1フレームの画像を表示するための表示動作を行う期間)は変わらない。
【0172】
ここでは、イメージセンサから画像信号S3及びS3+1が出力される場合における画像の表示制御(240Hzインターレース駆動)について説明したが、高速モードで駆動している間にイメージセンサから他の画像信号が出力された場合についても同様の表示制御が実行される。
【0173】
なお、上記したようにイメージセンサがインターレース駆動により画像信号を出力する場合においても、
図17に示す本実施形態に対する比較例のように、例えば奇数ラインのライン画像信号及び当該ライン画像信号の各々をコピーした偶数ラインのライン画像信号(または偶数ラインのライン画像信号及び当該ライン画像信号の各々をコピーした奇数ラインのライン画像信号)を1フレームの画像を表す画像信号(つまり、1ライン目〜768ライン目の画像信号)として用いることにより、240Hzプログレッシブ駆動を実現することは可能である。
【0174】
しかしながら、このような本実施形態に対する比較例によれば、イメージセンサの駆動モードを高感度モードから高速モードに変更し、表示部12における駆動を120Hzプログレッシブ駆動から240Hzプログレッシブ駆動とした場合に、充電時間及び応答時間を変更する必要があり、液晶表示装置における負荷が増加する。
【0175】
上記したように本実施形態において、イメージセンサは、高感度モード(第1のモード)で駆動する場合にはプログレッシブ駆動により画像信号を出力し、高速モード(第2のモード)で駆動する場合にはインターレース駆動により画像信号を出力する。
【0176】
イメージセンサが高速モードで駆動する場合、表示部12は、先に出力された画像信号S3に基づいてライン画像信号を奇数表示ラインに書き込み、後に出力された画像信号S3+1に基づいてライン画像信号を偶数表示ラインに書き込むことによって、1フレームの画像を表示する。
【0177】
このような構成によれば、前述した第1の実施形態と同様に、イメージセンサの駆動モードが高感度モードである場合と高速モードである場合とで、表示部12の表示動作における充電時間(1表示ラインに対して画像信号を書き込む時間)及び応答時間(表示ラインにおいて画像信号が書き換えられるまでの時間)を変更する必要がないため、当該変更に伴う処理の複雑化(つまり、負荷の増加)を回避することが可能となる。
【0178】
更に、本実施形態における240Hzインターレース駆動によれば、前述した第1の実施形態と同様に、120Hzプログレッシブ駆動と同等の負荷で、当該120Hzプログレッシブ駆動よりも高い動画性能を実現することが可能となる。
【0179】
なお、本実施形態においては、240Hzインターレース駆動時にイメージセンサからインターレース駆動により画像信号が出力されることにより、表示部12における書き込み動作において当該画像信号をそのまま用いることが可能であるため、前述した第2の実施形態と比較して、液晶表示装置10における負荷を低減することが可能となる。
【0180】
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、画像の表示制御を適切に行うことが可能な液晶表示装置を提供することができる。
【0181】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。