特許第6768555号(P6768555)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6768555担当医決定装置、担当医決定プログラム、研修状況管理装置、研修状況管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6768555
(24)【登録日】2020年9月25日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】担当医決定装置、担当医決定プログラム、研修状況管理装置、研修状況管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20201005BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20201005BHJP
【FI】
   G16H40/20
   G06Q10/06
【請求項の数】9
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-32074(P2017-32074)
(22)【出願日】2017年2月23日
(65)【公開番号】特開2018-136836(P2018-136836A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2019年12月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 裕紀
(72)【発明者】
【氏名】岩村 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】薄井 健一
(72)【発明者】
【氏名】大久保 陽介
(72)【発明者】
【氏名】平沢 陽介
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−132971(JP,A)
【文献】 特開2007−172275(JP,A)
【文献】 特開2015−95217(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 − 80/00
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
病院に所属する複数の研修医が専門医として認定されるための実績に関する研修状況情報として、研修医の名前と、研修で経験するべき診療実績と、達成するべき基準症例数と、現在の経験状況とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、所定の疾患に関する前記診療実績について、前記経験状況が前記基準症例数未満である研修医を抽出し抽出した研修医を前記所定の疾患であると仮決定された患者の担当医として優先的に決定する担当医決定部と
を具備する担当医決定装置。
【請求項2】
患者に関する問診情報に基づいて患者の疾患を仮決定する疾患仮決定部をさらに具備し、
前記担当医決定部は、前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、前記仮決定された疾患に関する前記診療実績について、前記経験状況が前記基準症例数未満である研修医を抽出し抽出した研修医を前記疾患が仮決定された患者の担当医として決定する請求項1記載の担当医決定装置。
【請求項3】
前記記憶部は、疾患と診療科とが対応付けられている関連情報をさらに記憶し、
前記関連情報に基づき、前記仮決定された疾患と対応付けられる診療科を取得する情報取得部をさらに具備し、
前記担当医決定部は、前記研修状況情報に含まれる前記診療科の研修医から、前記担当医を決定する請求項2記載の担当医決定装置。
【請求項4】
前記担当医決定部は、他の診療科で疾患が決定された患者について、前記研修状況情報に含まれる研修医から前記担当医を決定する請求項1記載の担当医決定装置。
【請求項5】
前記記憶部は、疾患と、当該疾患において実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかとが対応付けられている関連情報をさらに記憶し、
前記関連情報に基づき、前記所定の疾患と対応付けられる前記処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかを取得する情報取得部をさらに具備し、
前記担当医決定部は、前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、前記処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかである前記診療実績について、前記経験状況が前記基準症例数未満である研修医も考慮して、前記担当医を決定する請求項1記載の担当医決定装置。
【請求項6】
前記記憶部は、疾患と、当該疾患において実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかとが対応付けられている関連情報をさらに記憶し、
前記関連情報に基づき、前記仮決定された疾患と対応付けられる前記処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかを取得する情報取得部をさらに具備し、
前記担当医決定部は、前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、前記処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかである前記診療実績について、前記経験状況が前記基準症例数未満である研修医も考慮して、前記担当医を決定する請求項2記載の担当医決定装置。
【請求項7】
前記関連情報では、疾患と診療科とがさらに対応付けられており、
前記情報取得部は、前記関連情報に基づき、前記仮決定された疾患と対応付けられる診療科をさらに取得し、
前記担当医決定部は、前記研修状況情報に含まれる前記診療科の研修医から、前記担当医を決定する請求項6記載の担当医決定装置。
【請求項8】
前記記憶部は、疾患と、当該疾患において実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかとが対応付けられている関連情報をさらに記憶し、
前記関連情報に基づき、他の診療科で決定された疾患と対応付けられる前記処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかを取得する情報取得部をさらに具備し、
前記担当医決定部は、前記他の診療科で疾患が決定された患者について、前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、前記処置、検査、診断、試験、及び手術のうち少なくともいずれかである前記診療実績について、前記経験状況が前記基準症例数未満である研修医も考慮して、前記担当医を決定する請求項1記載の担当医決定装置。
【請求項9】
病院に所属する複数の研修医が専門医として認定されるための実績に関する研修状況情報として、研修医の名前と、研修で経験するべき診療実績と、達成するべき基準症例数と、現在の経験状況とを対応付けた前記研修状況情報を取得する処理と、
前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、所定の疾患に関する前記診療実績について、前記経験状況が前記基準症例数未満である研修医を抽出し抽出した研修医を前記所定の疾患であると仮決定された患者の担当医として優先的に決定する処理と
をプロセッサに実施させる担当医決定プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、担当医決定装置、担当医決定プログラム、研修状況管理装置、及び研修状況管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医師の質の一層の向上を図ること等を目的とし、「専門医のあり方に関する検討会」が、平成23年10月から開催された。そして、この検討会についての報告書が、平成25年4月にとりまとめられた。この報告書を踏まえ、専門医が統一的に認定されるように、平成26年5月に、一般社団法人日本専門医機構が設立された。新たな専門医制度の制定は、平成29年度開始を目標に進められている。
【0003】
専門医制度が確立することにより、医師は充実した研修プログラムでその診療水準を高めることが可能となる。また、医師は、修得した知識、技能、及び態度について認定を受け、それを社会に開示できるようになる。これにより、患者は診療を受けるに当たって医師の専門性の情報が得られることになる。
【0004】
ところで、専門医であると認定されるためには、専門医を目指す医師(以下、研修医と称する。)は、各領域専門医委員会により定められた研修期間に、定められた診療実績を挙げることが必要である。従来の情報管理システムでは、研修医は、自身が経験した疾患等の症例数を検索することで、現在、どの程度の診療実績を挙げているかを確認することは可能である。しかしながら、従来の情報管理システムでは、所定の研修期間内に、定められた診療実績を挙げられずに専門医として認定されない状況、すなわち、認定漏れが発生するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−018365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、目的は、専門医を目指す医師が、所定の研修期間内に、定められた診療実績を挙げられずに専門医として認定されない事態を防ぐことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、担当医決定装置は、記憶部、及び担当医決定部を具備する。記憶部は、病院に所属する複数の研修医が専門医として認定されるための実績に関する研修状況情報を記憶する。担当医決定部は、前記研修状況情報に含まれる研修医のうち、所定の疾患について経験しなければならない残件数が研修の残期間に対して大きい研修医を、前記所定の疾患であると仮決定された患者の担当医として優先的に決定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態に係る医用情報システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、図1に示される担当医決定装置の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、図2に示される処理回路が担当医を決定する際の動作を表すフローチャートである。
図4図4は、図2に示される関連情報に含まれる情報を示す図である。
図5図5は、図2に示される関連情報に含まれるその他の情報を示す図である。
図6図6は、図2に示される研修状況情報を示す図である。
図7図7は、図2に示される研修状況情報から抽出される情報を示す図である。
図8図8は、第2の実施形態に係る医用情報システムの機能構成を示すブロック図である。
図9図9は、図8に示される研修状況管理装置の機能構成を示すブロック図である。
図10図10は、図8に示される研修状況管理装置が研修状況を管理する際の動作を説明する図である。
図11図11は、図8に示される出力装置で表示される研修個人情報、及び推定研修完了日を表す図である。
図12図12は、図8に示される出力装置で表示される研修個人情報、推定研修完了日、第2推定研修完了日を表す図である。
図13図13は、図8に示される研修状況管理装置が研修状況を管理する際の動作のその他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用情報システムの機能構成の例を示すブロック図である。図1に示される医用情報システムは、担当医決定装置10、入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40を具備する。本実施形態において、例えば、担当医決定装置10、入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40は、LAN(Local Area Network)等の病院内ネットワークに互いに通信接続可能に接続されているものとする。
【0011】
なお、担当医決定装置10、入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40は、必ずしも病院内ネットワークに接続されていなくてもよい。例えば、担当医決定装置10、入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40のうち、一部、又は全てが院外のネットワークに接続されていてもよい。このとき、病院内ネットワークと、院外のネットワークに接続される装置との間には、ファイアウォールの機能を有する装置、例えば、プロキシサーバ等が設けられる。
【0012】
また、担当医決定装置10、入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40は、必ずしも個々のハードウェアにより実現されなくてもよい。例えば、担当医決定装置10、入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40は、全ての装置が1つのハードウェアに共存しても構わないし、少なくともいずれかが1つのハードウェアに共存しても構わない。
【0013】
担当医決定装置10は、専門医を目指す医師(以下、研修医と称する。)の研修の進捗状況を参照し、初診の患者の担当医、又は自病院内の他科から紹介された患者の担当医を決定するための装置である。担当医決定装置10は、例えば、サーバにより実現される。本実施形態において、専門医とは、それぞれの診療領域における適切な教育を受けて、患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師を意味する。
【0014】
図2は、図1に示される担当医決定装置10の機能構成の例を示すブロック図である。図2に示される担当医決定装置10は、処理回路11、通信インタフェース12、及び記憶回路13を有する。処理回路11、通信インタフェース12、及び記憶回路13は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0015】
処理回路11は、担当医決定装置10の中枢として機能するプロセッサである。処理回路11は、記憶回路13等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
【0016】
通信インタフェース12は、病院内ネットワークを介して接続された入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40との間でデータ通信を行う。入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40との通信の規格は、如何なる規格であっても良いが、例えば、HL7(Hearth Level 7)が挙げられる。
【0017】
記憶回路13は、種々の情報を記憶するHDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路13は、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。なお、記憶回路13は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、記憶回路13は、複数の記憶装置により実現されても構わない。
【0018】
記憶回路13は、本実施形態に係る処理プログラム等を記憶している。また、記憶回路13は、研修医の研修状況情報131を記憶している。
【0019】
研修状況情報131は、研修医が専門医として認定されるための実績に関する情報である。研修状況情報131には、例えば、研修医が所属する診療科、医師名、専門医認定までの残りの期間、経験が必要な項目、達成すべき基準症例数、及び実際に経験した件数等が含まれる。なお、診療科は、研修医が専門医と認定されることを試みている科と換言してもよい。経験が必要な項目には、例えば、診断・治療法、手技の名称、疾患名、及び処置名等が含まれる。基準症例数は、日本専門医機構、又は日本消化器病学会等の各学会が定めた、所定の研修期間中に経験しなければならない症例数を意味する。
【0020】
また、記憶回路13は、疾患と関連付けられた種々の情報を含む関連情報132を記憶している。関連情報132には、例えば、後述する疾患仮決定機能111において疾患名を仮決定することが可能な情報が含まれる。疾患名を仮決定することが可能な情報には、例えば、部位に関する情報、症状に関する情報、家族に関する情報、他病院での受診歴、過去の病歴等が含まれる。
【0021】
また、関連情報132には、例えば、所定の疾患が診断された患者が受診するべき診療科についての情報が含まれる。また、関連情報132には、例えば、所定の疾患が診断された患者に対して実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術等についての情報が含まれる。関連情報132は、予め記憶回路13に記憶されている。
【0022】
入力装置20は、患者、又は医療スタッフ等の操作者が問診票に必要事項を入力するための端末である。入力装置20は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、及びPC等により実現される。入力装置20は、例えば、処理回路、入力インタフェース、表示回路、及び通信インタフェースを有する。
【0023】
入力装置20の処理回路は、入力装置20の中枢として機能するプロセッサである。
【0024】
入力装置20の入力インタフェースは、例えば、マウス、キーボード、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパネル等により実現される。入力インタフェースは、例えば、問診票に対する入力指示を受け付ける。入力インタフェースは、操作者からの入力指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路へ出力する。なお、入力インタフェースは、マウス、及びキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、入力装置20とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
【0025】
入力装置20の表示回路は、例えば、表示インタフェースと表示機器とを有する。表示機器としては、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び当技術分野で知られている他の任意のディスプレイが適宜利用可能である。表示インタフェースは、表示対象を表すデータをビデオ信号に変換する。表示機器は、表示インタフェースで変換されたビデオ信号を表示する。
【0026】
入力装置20の通信インタフェースは、病院内ネットワークを介して接続された担当医決定装置10、診療情報保管装置30、及び出力装置40との間でデータ通信を行う。例えば、通信インタフェースは、操作者により入力された入力情報を、予め設定した方式に則って変換し、変換したデータを、病院内ネットワークを介して担当医決定装置10へ送信する。
【0027】
診療情報保管装置30は、診療情報を電子化して保管するための装置である。診療情報保管装置30は、例えば、サーバにより実現される。診療情報保管装置30は、例えば、処理回路、通信インタフェース、及び記憶回路を有する。
【0028】
診療情報保管装置30の処理回路は、診療情報保管装置30の中枢として機能するプロセッサである。
【0029】
診療情報保管装置30の通信インタフェースは、病院内ネットワークを介して接続された担当医決定装置10、入力装置20、及び出力装置40との間でデータ通信を行う。
【0030】
診療情報保管装置30の記憶回路は、種々の情報を記憶するHDD、SSD、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路13は、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。
【0031】
記憶回路は、診療情報を記憶している。診療情報には、例えば、診療録、検査結果、担当医、及び電子カルテが含まれる。なお、記憶回路は、問診票に関する情報を記憶していてもよい。問診票に関する情報は、入力装置20で記憶されていても構わない。
【0032】
出力装置40は、医師、及び看護師等の医療スタッフが診療情報を確認、作成、及び更新するための装置である。出力装置40は、例えば、PC等により実現される。出力装置40は、例えば、処理回路、入力インタフェース、出力インタフェース、及び通信インタフェースを有する。
【0033】
出力装置40の処理回路は、出力装置40の中枢として機能するプロセッサである。
【0034】
出力装置40の入力インタフェースは、例えば、マウス、キーボード、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパネル等により実現される。入力インタフェースは、例えば、操作者からの表示指示を受け付ける。入力インタフェースは、操作者からの表示指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路へ出力する。
【0035】
出力装置40の出力インタフェースは、例えば、表示インタフェースと表示機器とを有する。表示機器としては、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び当技術分野で知られている他の任意のディスプレイが適宜利用可能である。表示インタフェースは、表示対象を表すデータをビデオ信号に変換する。表示機器は、表示インタフェースで変換されたビデオ信号を表示する。また、出力インタフェースは、印刷機器を有してもよい。印刷機器は、例えば、プリンタであり、印刷対象を表す画像データを所定用紙に印刷する。なお、出力インタフェースは、表示機器、及び印刷機器等の物理的な出力部品を備えるものだけに限られない。例えば、出力装置40とは別体に設けられた外部の出力機器へ画像データを送信する回路も出力インタフェースの例に含まれる。
【0036】
出力装置40の通信インタフェースは、病院内ネットワークを介して接続された担当医決定装置10、入力装置20、及び診療情報保管装置30との間でデータ通信を行う。例えば、通信インタフェースは、診療情報保管装置30から送信された診療情報を予め設定した方式に則って復号し、復号した診療情報を処理回路へ出力する。
【0037】
図2に示される処理回路11は、記憶回路13に記憶されている処理プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路11は、処理プログラムを実行することで、疾患仮決定機能111、情報取得機能112、担当医決定機能113、及び記憶制御機能114を有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって疾患仮決定機能111、情報取得機能112、担当医決定機能113、及び記憶制御機能114が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが処理プログラムを実行することにより疾患仮決定機能111、情報取得機能112、担当医決定機能113、及び記憶制御機能114を実現しても構わない。
【0038】
疾患仮決定機能111は、疾患名を仮決定する機能である。具体的には、例えば、処理回路11は、問診票について入力された問診情報を受信すると、疾患仮決定機能111を実行する。疾患仮決定機能111を実行すると処理回路11は、問診情報と、記憶回路13に記憶されている関連情報132とに基づき、問診情報に対応する疾患名を仮決定する。
【0039】
また、例えば、処理回路11は、自病院内において患者の診療科の変更依頼が生じると、疾患仮決定機能111を実行する。疾患仮決定機能111を実行すると処理回路11は、診療情報保管装置30に記憶されている電子カルテに基づき、疾患名を仮決定する。
【0040】
情報取得機能112は、仮決定した疾患名と関連する情報を取得する機能である。具体的には、例えば、処理回路11は、疾患名を仮決定すると、情報取得機能112を実行する。情報取得機能112を実行すると処理回路11は、疾患名が仮決定された患者が受診するべき診療科を、関連情報132に基づいて取得する。また、処理回路11は、疾患名が仮決定された患者に対して実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術等を、関連情報132に基づいて取得する。
【0041】
担当医決定機能113は、担当医を決定する機能である。具体的には、例えば、処理回路11は、情報取得機能112により疾患名と関連する情報が取得されると、担当医決定機能113を実行する。担当医決定機能113を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名、この疾患名と関連する情報、及び研修状況情報131に基づき、優先して診療実績を積むべき研修医を、疾患名が仮決定された患者の担当医として決定する。
【0042】
記憶制御機能114は、診療情報保管装置30を制御する機能である。具体的には、例えば、処理回路11は、担当医を決定すると、記憶制御機能114を実行する。記憶制御機能114を実行すると処理回路11は、診療情報保管装置30の記憶回路に記憶されている診療情報を更新する。すなわち、処理回路11は、診療情報に含まれている担当医名を、決定した担当医名に変更するように、診療情報保管装置30を制御する。
【0043】
次に、以上のように構成された担当医決定装置10による担当医決定動作を、処理回路11の処理手順に従って説明する。図3は、図2に示される処理回路11が担当医を決定する際の動作の例を表すフローチャートである。
【0044】
まず、継続通院以外、又は初診等で来院した患者には、病院の受け付けで問診票が手渡される。患者は、自覚症状に基づき、問診票に記載されている質問に対する答えを、問診票へ記入する。具体的には、患者は、具合の悪い部位、及びその部位の症状を問診票へ記入する。患者は、必要事項が記入された問診票を受け付けへ提出する。
【0045】
受け付けでは、医療スタッフが患者から問診票を受け取る。医療スタッフは、問診票に記入されている回答に基づき、入力装置20に表示されているフォームへ必要事項を入力する。入力装置20は、問診票の回答の入力が完了すると、入力された問診情報を、例えば、HL7ファイルへ変換する。入力装置20は、HL7ファイルを、病院内ネットワークを介して担当医決定装置10へ送信する。
【0046】
なお、患者へ、問診票が表示された端末としての入力装置20が病院の受け付けで手渡されてもよい。このとき、入力装置20は、問診票における質問に対する回答候補を、選択可能な形式で表示することが好ましい。具体的には、例えば、具合の悪い部位が、頭、顔、胸、腹、背中、腰、尻、腕、及び足のように列挙して表示される。また、選択した部位についての症状が、例えば、頭を選択した場合には、頭痛、めまい、及び吐き気のように列挙して表示される。なお、入力装置20は、問診票に関する情報を診療情報保管装置30から読み出してもよいし、自装置に予め記憶していてもよい。
【0047】
患者は、自覚症状に基づき、問診票に表示されている項目を選択するように指示を入力する。患者は、必要事項の入力が完了すると入力装置20を受け付けへ返却する。
【0048】
担当医決定装置10の処理回路11は、問診情報に関するHL7ファイルを受信する(ステップS31)。HL7ファイルを受信すると処理回路11は、疾患仮決定機能111を実行する。疾患仮決定機能111を実行すると処理回路11は、HL7ファイルの内容と、記憶回路13に記憶されている関連情報132とに基づき、疾患名を仮決定する(ステップS32)。
【0049】
具体的には、疾患仮決定機能111を実行すると処理回路11は、記憶回路13に記憶されている関連情報132を読み出す。処理回路11は、HL7ファイルに記載される部位、及び症状を、関連情報132に含まれる「疾患名を仮決定することが可能な情報」と照合する。HL7ファイルに記載される部位、及び症状が、「疾患名を仮決定することが可能な情報」に含まれる部位、及び症状と一致する場合、処理回路11は、一致すると判断した部位、及び症状と関連付けられている疾患名が、来院した患者が患っていると考えられる疾患名であると仮決定する。
【0050】
処理回路11は、疾患名を仮決定すると、情報取得機能112を実行する。情報取得機能112を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名に基づいて関連情報132を検索し、疾患名が仮決定された患者が受診する診療科を決定する(ステップS33)。
【0051】
具体的には、例えば、関連情報132に、図4に示される関係が含まれているとする。図4は、図2に示される関連情報132に含まれる情報の例を示す図である。図4によれば、疾患:「食道炎」、「GERD(胃食道逆流症)」、及び「食道潰瘍」は、診療科:「消化器科」と関連付けられ、疾患:「急性上気道感染症」、「細菌性肺炎」、及び「気管支拡張症」は、診療科:「呼吸器科」と関連付けられている。
【0052】
情報取得機能112を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名を、関連情報132に含まれる「疾患名」と照合する。仮決定した疾患名が、「疾患名」と一致する場合、処理回路11は、一致すると判断した疾患名と関連付けられている診療科を、患者が受診する診療科であると決定する。すなわち、仮決定した疾患名が「GERD」である場合、処理回路11は、疾患:「GERD」と関連付けられている診療科:「消化器科」を、患者が受診する診療科であると決定する。
【0053】
また、情報取得機能112を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名に基づいて関連情報132を検索し、疾患名が仮決定された患者に対して実施される処置、検査、診断、試験、及び手術等を推定する(ステップS34)。
【0054】
具体的には、例えば、関連情報132に、図5に示される関係が含まれているとする。図5は、図2に示される関連情報132に含まれる情報の例を示す図である。図5によれば、疾患:「食道炎」は、診断:「内視鏡 胃」と関連付けられ、疾患:「GERD」は、診断:「内視鏡 食道」、及び/又は診断:「内視鏡 胃」と関連付けられ、疾患:「食道潰瘍」は、検査:「X線検査 食道」、及び/又は検査:「食道内圧検査」と関連付けられている。
【0055】
情報取得機能112を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名を、関連情報132に含まれる「疾患名」と照合する。仮決定した疾患名が、「疾患名」と一致する場合、処理回路11は、一致すると判断した疾患名と関連付けられている処置、検査、診断、試験、及び手術を、患者が受ける処理、検査、診断、試験、及び手術であると推定する。すなわち、仮決定した疾患名が「GERD」である場合、処理回路11は、疾患:「GERD」と関連付けられている診断:「内視鏡 食道」、及び/又は診断:「内視鏡 胃」を、患者が受ける処理、検査、診断、試験、及び手術であると推定する。
【0056】
処理回路11は、診療科を決定し、処理、検査、診断、試験、及び手術等を推定すると、担当医決定機能113を実行する。担当医決定機能113を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名、この疾患名に対して決定された診療科、この疾患名に対して推定された処理、検査、診断、試験、及び手術等、並びに、研修状況情報131に基づき、以下のように患者の担当医を決定する。
【0057】
まず、担当医決定機能113を実行すると処理回路11は、仮決定した疾患名、この疾患名に対して決定された診療科、並びに、この疾患名に対して推定された処理、検査、診断、試験、及び手術等に基づき、研修状況情報131から必要な情報を抽出する(ステップS35)。
【0058】
具体的には、例えば、研修状況情報131に、図6に示される情報が含まれているとする。図6は、図2に示される研修状況情報131の例を示す図である。図6によれば、研修状況情報131には、診療科名、医師名、研修期間の残り期間、研修で経験するべき診療実績、達成するべき基準症例数、及び現在の経験状況が含まれる。
【0059】
図6によれば、「消化器科」に所属する「医師A」は、残り期間:「5ヶ月」である。また、「医師A」の経験状況は、疾患:「食道潰瘍」、及び検査:「X線検査 食道」が、基準症例数を超えている。「消化器科」に所属する「医師B」は、残り期間:「27ヶ月」である。また、「医師B」の経験状況は、疾患:「食道潰瘍」、及び検査:「X線検査 食道」が、基準症例数を超えている。「精神科」に所属する「医師C」は、残り期間:「10ヶ月」である。また、「医師C」の経験状況は、疾患:「統合失調症」が、基準症例数を超えている。
【0060】
担当医決定機能113を実行すると処理回路11は、研修状況情報131から、決定した診療科に所属する医師について、仮決定した疾患名、並びに、推定した処理、検査、診断、試験、及び手術等を含むレコードを抽出する。例えば、仮決定した疾患名が「GERD」であり、決定した診療科が「消化器科」であり、推定した診断が「内視鏡 食道」、及び「内視鏡 胃」である場合、処理回路11は、「消化器科」に属する「医師A」、及び「医師B」について、残り期間、並びに、疾患:「GERD」、診断:「内視鏡 食道」、及び診断:「内視鏡 胃」についての基準症例数、及び経験状況を抽出する。図7は、このとき抽出される情報の例を表す図である。
【0061】
処理回路11は、研修状況情報131から情報を抽出すると、抽出した情報に基づき、実績を積むことの緊急性を表す緊急度を算出する(ステップS36)。緊急度は、例えば、現在の経験状況から基準症例数までの残数と、研修期間の残り期間とに基づいて算出される。具体的には、緊急度は、残数を、残り期間の日数で割った値で表される。なお、緊急度は、診療実績毎に重みを付けても構わない。例えば、疾患についての緊急度は、処理、検査、診断、試験、及び手術等についての緊急度よりも高くなるように、大きい重み係数が乗じられていても構わない。
【0062】
続いて、処理回路11は、算出したパラメータに基づき、最も緊急度の高い医師を、来院した患者の担当医として決定する(ステップS37)。具体的には、例えば、残数を、残り期間の日数で割った値が最大となる医師を担当医として決定する。図7の例によれば、医師A、及び医師Bのうち、疾患:「GERD」について2/150(件/日)、診断:「内視鏡 食道」について3/150(件/日)、及び診断:「内視鏡 胃」について2/150(件/日)の医師Aが担当医として決定される。
【0063】
処理回路11は、担当医を決定すると、記憶制御機能114を実行する。記憶制御機能114を実行すると処理回路11は、診療情報保管装置30に記憶されている診療情報を更新する(ステップS38)。具体的には、処理回路11は、来院した患者の担当医名を診療情報に記憶する。
【0064】
出力装置40は、医師、及び看護師等の医療スタッフから入力される表示指示に応じ、診療情報保管装置30に記憶されている診療情報を表示する。これにより、担当医となった研修医は、自身が担当医として決定されたことを確認することが可能となる。
【0065】
なお、自病院の他科から担当医を変更する旨の依頼があった場合、以下の処理が実行される。担当医変更の依頼があった場合、依頼情報には疾患、及び診療科が既に含まれている。処理回路11は、既に決定されている疾患名、及び診療科に基づき、ステップS34以降の処理を実施する。そして、処理回路11は、ステップS37において担当医を決定すると、担当変更の依頼のあった患者の電子カルテに記載されている担当医名を、決定した担当医名に変更する。
【0066】
以上のように、第1の実施形態では、担当医決定装置10は、研修医が所属する診療科、研修医の氏名、専門医認定までの残り期間、研修が必要な項目、達成すべき基準症例数、及び実際に経験した件数等が含まれる研修状況情報131を記憶している。担当医決定装置10は、患者について仮決定された疾患名が入力されると、入力された疾患名についての診療実績が残り期間に対して乏しい医師を、研修状況情報131に基づいて抽出する。そして、担当医決定装置10は、抽出した医師を、疾患名が入力された患者の担当医とするようにしている。これにより、担当医決定装置10は、入力された疾患名に関する経験を積む必要のある医師のうち、認定漏れとなる可能性が高い医師を、優先的に担当医として決定することが可能となる。
【0067】
したがって、第1の実施形態に係る担当医決定装置10によれば、専門医を目指す医師が、所定の研修期間内に、定められた診療実績を挙げられずに専門医として認定されない事態を防ぐことができる。
【0068】
また、第1の実施形態では、担当医決定装置10は、患者の疾患に基づき、患者が受診する診療科を決定する。そして、担当医決定装置10は、決定した診療科に属する医師から担当医を決定するようにしている。これにより、担当医を決定する際の処理が低減されることになる。
【0069】
なお、第1の実施形態では、処理回路11は、仮決定した疾患名を用い、この疾患名が仮決定された患者に対して実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術等を推定する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。処理回路11は、疾患名が仮決定された患者に対して実施され得る処置、検査、診断、試験、及び手術等を推定しなくても構わない。すなわち、処理回路11は、ステップS33で診療科を決定した後、ステップS34を経ずに、ステップS35で、疾患名、及び診療科に基づき、研修状況情報131から必要な情報を抽出するようにしてもよい。これにより、疾患のみの経験に基づいて担当医を決定することが可能となるため、担当医を決定する際の処理が単純化されることになる。
【0070】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1つの病院内ネットワークにおいて、担当医決定装置10が研修状況情報131に基づいて担当医を決定することで、専門医の認定漏れを防止する処理について説明した。第2の実施形態では、複数の病院内ネットワーク間で共有する疾患等に関する情報を研修状況情報131に反映させることで、専門医の認定漏れを防止する処理について説明する。
【0071】
図8は、第2の実施形態に係る医用情報システムの機能構成の例を示すブロック図である。図8に示される医用情報システムは、第1病院についての医用情報システム(以下、第1医用情報システムと称する。)と、第2病院についての病院内ネットワーク(以下、第2医用情報システムと称する。)とを具備する。第1医用情報システムと、第2医用情報システムとは、セキュリティが確保された通信ネットワークを介して接続されている。なお、セキュリティが確保された通信ネットワークには、例えば、専用回線、及びVPN(Virtual Private Network)等により構築される病院間ネットワークが含まれる。
【0072】
なお、図8では、2つの病院が通信ネットワークにより接続されている場合を例に示しているが、これに限定されない。通信ネットワークに接続される病院は、3つ以上であっても構わない。
【0073】
図8に示される第1医用情報システムは、入力装置20−1、診療情報保管装置30−1、出力装置40−1、及び研修状況管理装置50−1を有する。第2の実施形態において、入力装置20−1、診療情報保管装置30−1、出力装置40−1、及び研修状況管理装置50−1は、例えば、LAN等の病院内ネットワークに互いに通信接続可能に接続されているものとする。
【0074】
なお、入力装置20−1、診療情報保管装置30−1、出力装置40−1、及び研修状況管理装置50−1は、必ずしも病院内ネットワークに接続されていなくてもよい。例えば、入力装置20−1、診療情報保管装置30−1、出力装置40−1、及び研修状況管理装置50−1のうち、一部が院外のネットワークに接続されていてもよい。このとき、病院内ネットワークと、院外のネットワークに接続される装置との間には、ファイアウォールの機能を有する装置、例えば、プロキシサーバ等が設けられる。
【0075】
また、入力装置20−1、診療情報保管装置30−1、出力装置40−1、及び研修状況管理装置50−1は、必ずしも個々のハードウェアにより実現されなくてもよい。例えば、入力装置20−1、診療情報保管装置30−1、出力装置40−1、及び研修状況管理装置50−1は、全ての装置が1つのハードウェアに共存しても構わないし、少なくともいずれかが1つのハードウェアに共存しても構わない。
【0076】
図8に示される第2医用情報システムは、入力装置20−2、診療情報保管装置30−2、出力装置40−2、及び研修状況管理装置50−2を有する。第2の実施形態において、入力装置20−2、診療情報保管装置30−2、出力装置40−2、及び研修状況管理装置50−2は、例えば、LAN等の病院内ネットワークに互いに通信接続可能に接続されているものとする。なお、第1医用情報システムの構成と、第2医用情報システムの構成とは、それぞれ同様である。よって、以下では、入力装置20−1,20−2、診療情報保管装置30−1,30−2、出力装置40−1,40−2、及び研修状況管理装置50−1,50−2をそれぞれ、入力装置20、診療情報保管装置30、出力装置40、及び研修状況管理装置50として説明する。
【0077】
研修状況管理装置50は、研修医による研修の進捗状況等を管理するための装置である。研修状況管理装置50は、例えば、サーバにより実現される。本実施形態では、研修状況管理装置50が通信ネットワークに接続する場合を例に説明している。このとき、研修状況管理装置50は、外部の通信ネットワークから病院内ネットワークを保護する機能、例えば、ファイアウォールの機能を有するものとする。なお、病院内ネットワークにファイアウォール機能を有する外部ネットワーク接続用装置を接続し、この外部ネットワーク接続用装置により外部の通信ネットワークと接続する構成としても構わない。
【0078】
図9は、図8に示される研修状況管理装置50の機能構成の例を示すブロック図である。図9に示される研修状況管理装置50は、処理回路51、通信インタフェース52、及び記憶回路53を有する。処理回路51、通信インタフェース52、及び記憶回路53は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0079】
処理回路51は、研修状況管理装置50の中枢として機能するプロセッサである。処理回路51は、記憶回路53等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
【0080】
通信インタフェース52は、病院内ネットワークを介して接続された入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40との間でデータ通信を行う。入力装置20、診療情報保管装置30、及び出力装置40との通信の規格は、如何なる規格であっても良いが、例えば、HL7が挙げられる。
【0081】
記憶回路53は、種々の情報を記憶するHDD、SSD、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路53は、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。記憶回路53は、本実施形態に係る処理プログラム等を記憶している。
【0082】
また、記憶回路53は、自病院に在籍する研修医の研修状況情報131を記憶している。
【0083】
また、記憶回路53は、自病院において発生した疾患、及び各疾患が発生した日が記憶されている履歴情報531を記憶している。また、履歴情報531には、自病院において実施された処置、検査、診断、試験、及び手術等、並びに、これらが実施された日も記憶されている。履歴情報531は、自病院において疾患が発生する度、並びに、自病院において処置、検査、診断、試験、及び手術等が実施される度に、日付と共にレコードが追加される。
【0084】
また、記憶回路53は、他病院において発生した疾患、及びこの疾患が発生した日が記憶されている他病院情報532を記憶している。また、他病院情報532には、他病院において実施された処置、検査、診断、試験、及び手術等、並びに、これらが実施された日も記憶されている。他病院情報532に含まれる情報は、病院毎に管理されている。他病院情報532は、他病院から送信される情報に基づいて更新される。また、他病院情報532には、病院に関する情報、例えば、住所、院長名、及び病院規模等を記憶していてもよい。
【0085】
図9に示される処理回路51は、記憶回路53に記憶されている処理プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路51は、処理プログラムを実行することで、他病院情報取得機能511、研修状況取得機能512、及び出力制御機能513を有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって他病院情報取得機能511、研修状況取得機能512、及び出力制御機能513が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが処理プログラムを実行することにより他病院情報取得機能511、研修状況取得機能512、及び出力制御機能513を実現しても構わない。
【0086】
他病院情報取得機能511は、必要とする情報を他病院から取得する機能である。具体的には、例えば、処理回路51は、他病院に記憶されている情報の取得を依頼されると、他病院情報取得機能511を実行する。他病院情報取得機能511を実行すると処理回路51は、他病院に対して通信インタフェース52を介し、必要とする情報を要求する。
【0087】
研修状況取得機能512は、指定された医師についての研修状況を取得する機能である。具体的には、例えば、処理回路51は、指定された医師についての研修状況を表示する依頼を受け付けると、研修状況取得機能512を実行する。研修状況取得機能512を実行すると処理回路51は、指定された医師の研修状況を表す研修個人情報を研修状況情報131から取得する。また、研修状況取得機能512を実行すると処理回路51は、指定された医師について、診療実績が基準症例数に達する日である推定研修完了日を算出する。なお、推定研修完了日は、推定検収完了月と換言してもよい。
【0088】
出力制御機能513は、出力装置40を制御して所定の情報を出力させる機能である。具体的には、例えば、処理回路51は、研修個人情報を取得すると、出力制御機能513を実行する。出力制御機能513を実行すると処理回路51は、取得した研修個人情報を出力装置40に表示、及び/又は印刷させる。また、処理回路51は、推定研修完了日を算出すると、出力制御機能513を実行する。出力制御機能513を実行すると処理回路51は、算出した推定研修完了日を出力装置40に表示、及び/又は印刷させる。
【0089】
次に、以上のように構成された研修状況管理装置50による動作を、処理回路51の処理手順に従って説明する。図10は、図8に示される研修状況管理装置50−1,50−2が研修状況を管理する際の動作の例を説明する図である。
【0090】
まず、第1病院に在籍する研修医は、出力装置40−1の入力インタフェースから、自身の氏名を入力すると共に、研修状況の表示を要求する表示指示を入力する。
【0091】
第1医用情報システムの研修状況管理装置50−1は、病院内ネットワークを介し、入力された表示指示を受信する(ステップS101)。表示指示を受信すると研修状況管理装置50−1の処理回路51は、研修状況取得機能512を実行する。研修状況取得機能512を実行すると処理回路51は、入力された氏名と一致する医師名と対応付けられた情報を研修個人情報として、研修状況情報131から取得する(ステップS102)。
【0092】
処理回路51は、研修個人情報を取得すると、自病院における疾患等の発生傾向を参照して推定研修完了日を算出する(ステップS103)。具体的には、処理回路51は、研修個人情報を取得すると、研修状況管理装置50−1の記憶回路53から履歴情報531を読み出す。処理回路51は、読み出した履歴情報531に基づき、自病院において発生した所定疾患の総数、自病院において実施された所定処置の総数、自病院において実施された所定検査の総数、自病院において実施された所定診断の総数、自病院において実施された所定試験の総数、自病院において実施された所定手術の総数、及び、これらの総数をカウントするのに要したそれぞれの期間を取得する。処理回路51は、取得した情報を疾患等の発生傾向として扱い、推定研修完了日を算出する。例えば、処理回路51は、「現在の日付+現在の経験状況から基準症例数までの残数÷発生した総数÷発生数をカウントした期間」を計算することで推定研修完了日を算出する。例えば、図7に示される医師Aについて疾患:「GERD」の推定研修完了日を算出する場合、処理回路51は、「現在の日付『2016年9月』+残数『2』÷GERDが発生した総数÷GERDの発生総数をカウントした期間」から、2017年11月と算出する。
【0093】
処理回路51は、研修個人情報を取得し、推定研修完了日を算出すると、出力制御機能513を実行する。出力制御機能513を実行すると処理回路51は、研修個人情報、及び推定研修完了日を出力装置40−1に表示させる(ステップS104)。このとき、処理回路51は、研修期間を徒過する推定研修完了日が存在する場合には、徒過している推定研修完了日を、徒過していない推定研修完了日と識別可能に表示する。例えば、処理回路51は、研修期間を徒過している推定研修完了日を赤文字で表示し、研修期間を徒過していない推定研修完了日を黒文字で表示する。
【0094】
図11は、図8に示される出力装置40−1で表示される研修個人情報、及び推定研修完了日の一例を表す図である。図11では、図7に示される医師Aについての研修個人情報、及び推定研修完了日を表している。図7によれば、医師Aの残り期間は5ヶ月である。現在の日付を2016年9月とする場合、医師Aの研修期間は2017年2月までである。そのため、2017年2月を徒過する推定研修完了日は、赤文字で表示されている。
【0095】
なお、ステップS103では、研修個人情報に含まれる全ての疾患等についての推定研修完了日を算出する場合を説明した。しかしながら、これに限定されない。処理回路51は、例えば、以下のように処理を進めても構わない。すなわち、処理回路51は、ステップS102で研修個人情報を取得すると、取得した研修個人情報を出力装置40−1に表示させる。処理回路51は、研修個人情報として表示する疾患等についての選択を受け付ける。選択があった場合、処理回路51は、選択された疾患等についての推定研修完了日を算出する。処理回路51は、算出した推定研修完了日を、研修個人情報に加えて出力装置40−1に表示させる。
【0096】
処理回路51は、出力装置40−1に表示される、研修期間を徒過している項目について、他病院の情報を要するか否かの入力を受け付ける。例えば、処理回路51は、他病院の情報を要する旨のアイコンを出力装置40−1に表示させる。医師は、他病院の情報を要する場合、出力装置40−1に表示されるアイコンを選択する。他病院の情報を要する旨が入力されると(ステップS105)、処理回路51は、他病院のシステムに対して情報の送信を依頼する(ステップS106)。
【0097】
このとき、処理回路51は、必要とする情報を送信するように、第2医用情報システムへ依頼信号を送信する。具体的には、処理回路51は、第2医用情報システムの研修状況管理装置50−2に記憶されている履歴情報531の少なくとも一部を送信するように、第2医用情報システムへ依頼信号を送信する。例えば、処理回路51は、履歴情報531に含まれる情報のうち、医師により指定された疾患等に係る情報を送信するように、第2医用情報システムへ依頼信号を送信する。
【0098】
第2医用情報システムの研修状況管理装置50−2は、第1医用情報システムの研修状況管理装置50−1から依頼信号を受信する。依頼信号を受信すると研修状況管理装置50−2の処理回路51は、記憶回路53から履歴情報531を読み出す(ステップS107)。処理回路51は、読み出した情報を、通信ネットワークを介して第1医用情報システムへ送信する(ステップS108)。
【0099】
第1医用情報システムの研修状況管理装置50−1は、第2医用情報システムから送信される情報を受信する。情報を受信すると研修状況管理装置50−1の処理回路51は、受信した他病院についての情報を、記憶回路53の他病院情報532に記憶する(ステップS109)。
【0100】
処理回路51は、受信した情報を他病院情報532に記憶すると、研修状況取得機能512を実行する。研修状況取得機能512を実行すると処理回路51は、他病院における疾患等の発生傾向を参照して第2推定研修完了日を算出する(ステップS110)。具体的には、処理回路51は、研修状況管理装置50−1の記憶回路53から、研修個人情報、及び他病院情報532を読み出す。処理回路51は、読み出した他病院情報532に基づき、他病院において発生した所定疾患等の総数、及びこの総数をカウントするのに要した期間を取得する。処理回路51は、取得した情報を疾患等の発生傾向として扱い、第2推定研修完了日を算出する。例えば、処理回路51は、「現在の日付+現在の経験状況から基準症例数までの残数÷第2病院にて発生した総数÷第2病院において発生数をカウントした期間」を計算することで第2推定研修完了日を算出する。例えば、図7に示される医師Aについて疾患:「GERD」の第2推定研修完了日を算出する場合、処理回路51は、「現在の日付『2016年9月』+残数『2』÷第2病院にてGERDが発生した総数÷第2病院においてGERDの発生総数をカウントした期間」から、2017年1月と算出する。
【0101】
処理回路51は、第2推定研修完了日を算出すると、出力制御機能513を実行する。出力制御機能513を実行すると処理回路51は、第2推定研修完了日を、研修個人情報、及び推定研修完了日に加えて出力装置40−1に表示させる(ステップS111)。このとき、処理回路51は、算出した第2推定研修完了日に加え、第2推定研修完了日が見込まれる病院についての情報、例えば、病院名を出力装置40−1に表示させてもよい。
【0102】
図12は、図8に示される出力装置40−1で表示される研修個人情報、推定研修完了日、第2推定研修完了日の一例を表す図である。図12は、図11に示される表示に第2推定研修完了日を加えて表示した図である。図12では、第2病院へ派遣されれば、研修期間内である2017年1月に疾患:「GERD」の経験状況が基準症例数に達することが表されている。
【0103】
なお、他病院情報532に複数の病院についての情報が記憶されている場合、ステップS110において、病院毎の第2推定研修完了日が算出される。処理回路51は、算出した複数の第2推定研修完了日を所定の規則に基づいて表示する。例えば、処理回路51は、算出した複数の第2推定研修完了日を出力装置40−1に表示させる。また、処理回路51は、算出した複数の第2推定研修完了日のうち、研修期間を徒過しない第2推定研修完了日を、出力装置40−1に表示させるようにしてもよい。また、処理回路51は、算出した複数の第2推定研修完了日のうち、第1病院に在籍する医師にとって最も好ましい第2推定研修完了日を選択し、選択した第2推定研修完了日を出力装置40−1に表示させるようにてもよい。最も好ましい第2推定研修完了日とは、例えば、研修期間を徒過しない第2推定研修完了日のうち、最先の完了日、第1病院から最も近い病院で見込まれる第2推定研修完了日、及び第1病院にとって最も優先度の高い病院で見込まれる第2推定研修完了日等を意味する。
【0104】
また、ステップS105乃至ステップS111では、医師により指定された疾患等についての第2推定研修完了日を算出する場合を説明した。しかしながら、これに限定されない。処理回路51は、例えば、図13のように処理を進めても構わない。
【0105】
すなわち、処理回路51は、第1病院に在籍する研修医からの入力をトリガとして(ステップS131)、研修個人情報を取得する(ステップS132)。処理回路51は、研修個人情報を取得すると、自病院における疾患等の発生傾向を参照して推定研修完了日を算出する(ステップS133)。処理回路51は、推定研修完了日を算出すると、他病院のシステムに対して情報の送信を依頼する(ステップS134)。処理回路51は、他病院における疾患等の発生傾向を参照して第2推定研修完了日を算出する(ステップS135)。そして、処理回路51は、第2推定研修完了日を算出すると、研修個人情報、第1推定研修完了日、及び第2推定研修完了日を、出力装置40−1に表示させる(ステップS136)。
【0106】
また、上記では、第2推定研修完了日を、病院毎に算出する場合を例に説明したが、これに限定されない。処理回路51は、複数の病院を掛け持ちした場合の第2推定研修完了日を算出してもよい。例えば、処理回路51は、「現在の日付+現在の経験状況から基準症例数までの残数÷(第1病院にて発生した総数÷第1病院において発生数をカウントした期間+第2病院にて発生した総数÷第2病院において発生数をカウントした期間)」を計算する。なお、第3病院が存在する場合には、第2病院と第3病院を掛け持ちした場合の第2推定研修完了日を算出しても構わない。
【0107】
以上のように、第2の実施形態では、研修状況管理装置50は、自病院における疾患等の履歴情報に基づき、経験件数が基準症例数に達する時期を予測する。また、研修状況管理装置50は、他の病院における疾患等の履歴情報に基づき、他病院において、経験件数が基準症例数に達する時期を予測する。これにより、研修状況管理装置50は、研修医が研修期間内に必要な診療実績を積めるか否かを、自病院に加え、他の病院への出向も含めて管理することが可能となる。
【0108】
したがって、第2の実施形態に係る研修状況管理装置50によれば、専門医を目指す医師が、所定の研修期間内に、定められた診療実績を挙げられずに専門医として認定されない事態を防ぐことができる。
【0109】
なお、第2の実施形態では、処理回路51は、処置、検査、診断、試験、及び手術等についても推定研修完了日、及び第2推定研修完了日を算出する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。処理回路51は、疾患のみについて推定研修完了日、及び第2推定研修完了日を算出するようにしても構わない。これにより、研修状況の視覚化が単純化されることになる。
【0110】
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、第1、及び第2の実施形態の各プロセッサは、プロセッサ毎に単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0112】
10…担当医決定装置、11…処理回路、111…疾患仮決定機能、112…情報取得機能、113…担当医決定機能、114…記憶制御機能、12…通信インタフェース、13…記憶回路、131…研修状況情報、132…関連情報、20,20−1,20−2…入力装置、30,30−1,30−2…診療情報保管装置、40,40−1,40−2…出力装置、50,50−1,50−2…研修状況管理装置、51…処理回路、511…他病院情報取得機能、512…研修状況取得機能、513…出力制御機能、52…通信インタフェース、53…記憶回路、531…履歴情報、532…他病院情報。
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