特許第6768650号(P6768650)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6768650
(24)【登録日】2020年9月25日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】チャンネルフレームのための継手
(51)【国際特許分類】
   F16B 37/04 20060101AFI20201005BHJP
【FI】
   F16B37/04 K
【請求項の数】15
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-525384(P2017-525384)
(86)(22)【出願日】2015年11月13日
(65)【公表番号】特表2018-500511(P2018-500511A)
(43)【公表日】2018年1月11日
(86)【国際出願番号】US2015060618
(87)【国際公開番号】WO2016077717
(87)【国際公開日】20160519
【審査請求日】2018年11月13日
(31)【優先権主張番号】14/541,966
(32)【優先日】2014年11月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506257537
【氏名又は名称】クーパー テクノロジーズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104385
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫
(74)【代理人】
【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】チィホイ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】フェン・リウ
【審査官】 保田 亨介
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0260083(US,A1)
【文献】 実開平04−010113(JP,U)
【文献】 実開昭63−154810(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B23/00−43/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側表面と、前記外側表面に形成された嵌合溝と、を含むチャンネルフレームで使用するための継手であって、前記継手が、
内面と、外面と、前記内面と前記外面との間に延在する第1及び第2対向側面と、前記内面と前記外面との間に延在する、縦方向の第1及び第2対向端部と、を含むベースであって、前記チャンネルフレームの前記嵌合溝内への挿入用に構成され、前記第1及び第2対向側面間の幅と、前記縦方向の第1及び第2対向端部間の長さと、前記外面に向かって細くなる略ダブテール形状とを有し、前記ベースの長さは、前記ベースの幅より長い、前記ベースと;
前記ベースの前記外面に取り付けられるばね部材であって、前記外面から外側に向かって延在し、前記ベースの前記縦方向の第1及び第2対向端部のそれぞれに上方で対向するような関係で配置され、前記ベースが前記嵌合溝に挿入された際に、前記チャンネルフレームの前記外側表面と係合するように、面外にかつ互いに独立して弾性的に撓み可能である第1及び第2ウィングを含む前記ばね部材と、を含み、前記ベース及び前記ばね部材が前記継手を前記嵌合溝に固定するためのクランプを形成する、継手。
【請求項2】
前記ばね部材が、環状部分と、前記環状部分から半径方向外側に延在される第1及び第2ウィングと、を含む請求項1に記載の継手。
【請求項3】
各第1及び第2ウィングが、前記環状部分に連接されかつ前記環状部分から半径方向に離間して延在する第1のセクションと、前記第1のセクションに連接されかつ前記第1のセクションから上方に及び半径方向に離間して延在する第2のセクションと、前記第2のセクションに連接されかつ前記第2のセクションから半径方向に離間して延在する第3のセクションと、を含む、請求項2に記載の継手。
【請求項4】
前記ばね部材が前記ベースの前記外面に直接取り付けられた、請求項1に記載の継手。
【請求項5】
前記ベースがねじ開口部を含み、前記継手が、前記ベースにロッドを固定するための前記ねじ開口部に螺合可能な前記ロッドをさらに含む、請求項1に記載の継手。
【請求項6】
外側表面と、前記外側表面に形成され、ダブテール形の断面形状を有する嵌合溝と、を含む前記チャンネルフレームと組み合わせた、請求項1に記載の継手。
【請求項7】
継手を、外側表面と、前記外側表面に形成された嵌合溝と、を含むチャンネルフレームに固定するための方法であって、前記方法が、
前記継手の長手方向軸に沿って、前記継手のベースを前記嵌合溝内に挿入することを含み、前記継手は、前記ベースに固定される、環状部分及び該環状部分から延在するウィングを有するばね部材をさらに含み、
力を前記ばね部材の前記ウィングに加えることによって、前記継手を前記嵌合溝において回転させ、前記ベースの端部を前記嵌合溝の略側面に配置し、及び前記継手の前記ばね部材の少なくとも一部分を前記嵌合溝の前記外側表面上方に配置して、前記継手を前記嵌合溝にクランプすることと、
前記継手を前記嵌合溝内に回転させた後、前記ばね部材の前記ウィングを前記チャンネルフレームの前記外側表面に係合することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記継手を前記回転させることが、前記継手を約90度回転させることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ウィングを撓ませ、前記ウィングを前記チャンネルフレームの前記外側表面にクランプ係合させることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
長手方向軸を有し、及び前記長手方向軸に沿って延在する内部を画定する細長の本体であって、外側表面と、前記外側表面に形成され、ダブテール形の断面形状を有する嵌合溝とを備えた及び前記細長の本体の長手方向に延在する、側面を含む、前記細長の本体と;
前記細長の本体に固定される継手であって、該継手が、
前記嵌合溝内へ挿入され、内面と、外面と、前記内面と前記外面との間に延在する第1及び第2対向側面と、前記内面と前記外面との間に延在する、縦方向の第1及び第2対向端部とを含むベースであって、前記第1及び第2対向側面間の幅と、前記縦方向の第1及び第2対向端部間の長さと、前記外面に向かって細くなる略ダブテール形状とを有し、前記ベースの長さは、前記ベースの幅より長い、前記ベースと、
前記ベースの前記外面に取り付けられるばね部材であって、前記外面から外側に向かって延在し、前記ベースの前記縦方向の第1及び第2対向端部のそれぞれに上方で対向するような関係で配置され、面外にかつ互いに独立して弾性的に撓み可能であり、前記細長の本体の前記外側表面と係合する第1及び第2ウィングを含む前記ばね部材と、を含み、前記ベース及び前記ばね部材が、前記継手を前記嵌合溝に固定するクランプを形成する、前記継手と、を含む、
チャンネルフレームアセンブリ。
【請求項11】
前記ばね部材が、環状部分を含み、
前記第1及び第2ウィングは、前記環状部分から半径方向外側に延ばされる、請求項10に記載のチャンネルフレームアセンブリ
【請求項12】
各前記第1及び第2ウィングが、前記環状部分に連接されかつ前記環状部分から半径方向に離間して延在する第1のセクションと、前記第1のセクションに連接されかつ前記第1のセクションから上方に及び半径方向に離間して延在する第2のセクションと、前記第2のセクションに連接されかつ前記第2のセクションから半径方向に離間して延在する第3のセクションと、を含む、請求項11に記載のチャンネルフレームアセンブリ
【請求項13】
前記ばね部材が前記ベースの前記外面に直接取り付けられた、請求項10に記載のチャンネルフレームアセンブリ
【請求項14】
前記側面が、内側表面と、前記本体の前記内部に向かって内側に延在する対向側壁部と、前記対向側壁部の間に延在した及び前記対向側壁部と相互接続する底壁部と、をさらに含み、前記嵌合溝が、前記対向側壁部及び前記底壁部で前記側面の前記外側表面によって画定され、内部レールが、前記対向側壁部及び前記底壁部で前記側面の前記内側表面によって画定される、請求項10に記載のチャンネルフレームアセンブリ
【請求項15】
前記継手の前記ベースがねじ開口部を含み、前記継手が、前記ベースにロッドを固定するための前記ねじ開口部に螺合可能な前記ロッドをさらに含む、請求項10に記載のチャンネルフレームアセンブリ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、機能性を持つ少なくとも1つの追加的な側面を備えたチャンネルフレーム(channel framing)と、チャンネルフレームの追加的な機能側面で使用するための継手と、に関する。
【背景技術】
【0002】
チャンネルフレームの1つのタイプは、ストラットチャンネル(strut channel)と称され、構造体支持のために、多くの場合、冷暖房または換気システム等の配線、配管、または機械部品を支持するために、建設業及び電気産業で使用される。ストラットチャンネルは、一般に、金属シートから形成され、金属シートは、さらなる剛性をもたらすため、また相互接続する構成要素を取り付けるための位置として、内側に湾曲されたリップを備えた開口チャンネル形状に折り曲げられている。開口チャンネルに対向するストラットチャンネルの側面は、通常、土台建造物への相互接続またはストラットの締結を容易にするために、そのベースにある種の孔を有する。他の側面(例えば、左側面及び右側面)は、典型的には、いかなる機能性も有さない。したがって、ストラットチャンネルは、実際にはストラット上への構成要素の取り付け用に一面のみを有する。本発明は、チャンネルフレームに着脱することができ、クランプ力を調整するために調整可能な継手、継手をチャンネルフレームに固定するための方法、及び、取り付けられたコンポーネントの構造的支持を提供するために、チャンネルフレームを天井又は他の高架構造物に吊設するための、継手とチャンネルフレームとのアセンブリを提供することを目的とする。
【発明の概要】
【0003】
一態様では、外側表面と、該外側表面に形成された嵌合溝と、を含むチャンネルフレームで使用するための継手が、通例、内面と、外面と、該内面と該外面との間に延在する側面と、を含むベースを含む。ベースは、チャンネルフレームの嵌合溝内への挿入用に構成される。ばね部材が、ベースに取り付けられ、ベースの外面の略上方に配置される。ばね部材は、ベースが嵌合溝内に挿入された際に、チャンネルフレームの外側表面と係合するように構成される。ベース及びばね部材は、継手を嵌合溝に固定するためのクランプを形成する。
【0004】
他の態様では、外側表面と、該外側表面に形成された嵌合溝と、を含むチャンネルフレームに継手を固定する方法が、通例、継手のベースを、継手の長手方向軸に沿って嵌合溝内に挿入することを含む。継手は、嵌合溝において回転し、ベースの端部を嵌合溝の略側面に配置し、及び継手のばね部材の少なくとも一部分を嵌合溝の外側表面上方に配置して、外側表面と係合する。ベース及びばね部材は、継手を嵌合溝に固定するためのクランプを形成する。
【0005】
さらに他の態様では、チャンネルフレームアセンブリが、通例、長手方向軸を有する及び該長手方向軸に沿って延在する内部を画定する、細長の本体を含む。本体は、外側表面と該外側表面に形成された嵌合溝とを備えた及び該本体の長手方向に延在する、側面を含む。継手は、嵌合溝に固定されるように構成される。継手は、嵌合溝内への挿入用に構成されたベースを含む。ばね部材が、ベースに取り付けられ、ベースが嵌合溝内に挿入される際に、本体の外側表面と係合するように構成される。ベース及びばね部材は、継手を嵌合溝に固定するためのクランプを形成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】チャンネルフレームの斜視図である。
図1A】チャンネルフレームの他の実施形態の斜視図である。
図2】チャンネルフレームの正面図である。
図2A】チャンネルフレームの拡大正面図である。
図3】チャンネルフレームの底面図である。
図4】チャンネルフレームの右側面に取り付けられたロッドハンガアセンブリを含む継手を備えた、図1のチャンネルフレームの斜視図である。
図5】チャンネルフレームと係合するフィッティングベントのウィングを示す、図4のチャンネルフレーム及び継手の端面図である。
図6図4のロッドハンガアセンブリの連結部品の斜視図である。
図7図6の連結部品の分解図である。
図8図6の連結部品の上面図である。
図9】連結部品の底面図である。
図10】連結部品の側面図である。
図11】連結部品の正面図である。
図12】チャンネルフレームの右側面に取り付けられた連結部品の右面図である。
図13】連結部品のナット部の実施形態である。
図14】連結部品のナット部の他の実施形態である。
【0007】
一致する参照符号は、図面全体を通して一致する部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1及び図2図3を参照すると、チャンネルフレームは、通例、参照番号10で示される。本開示の教示による好適なチャンネルフレーム10は、セーフティグレーチング産業、ばね鋼ファスナ産業、ケーブルトレイ及びラダー、パイプハンガ、ソーラー産業、ラック及びランウェイ、電気エンクロージャ、地震産業、ならびに屋上支持を含むがそれらに限定されない多くの異なる分野、産業、及び用途で使用されるように構設され得る。
【0009】
チャンネルフレーム10は、4つの側面と、本体の長さL1(図3)に沿って延在する長手方向軸Aと、を備えた、略正方形または略長方形の断面形状を持つ、通例11で示される細長の本体を有する。図示されるように、本体11は、上側面12と、下側面14と、右側面16と、左側面18と(それぞれが通例表示される)を備えるが、各側面のそれぞれ相対的な位置は、使用時のチャンネルフレームの向きに依存する。フレーム10の高さH1は、上側面12と下側面14との間に延在する。上側面12(または溝穴付面)は、幅W1(図2A)を有する連続溝穴19(すなわち上側面が開放されている)を画定する。上側面12は、溝穴19の両側に外側表面13と、チャンネルフレーム10の開放内部22をもたらす内側(または下側)に下がるリップ20と、を有する。
【0010】
図示された実施形態では、下側面14、右側面16、左側面18の各々は、それぞれ本体11の長手方向に(例えば、本体の全長L1に沿って)延在する長さL2(図3)と、本体の略長手方向軸Aに向かって延在する深さD1(図2A)と、を有する嵌合溝26を画定する。図示された実施形態では、嵌合溝26は、実質的に同一の断面形状及び寸法を有する。他の実施形態では、少なくとも、溝穴付面(例えば、上側面12)に対向する側面(例えば、下側面14)が、嵌合溝26を画定する一方で、他の2つの側面(例えば、右側面16及び左側面18)が、嵌合溝を画定しても、画定しなくても良い。こうしたチャンネルフレームの例は、通例、図1Aにおいて10’で示される。図1Aに示す図示された例では、上側面すなわち溝穴付面12’が、図1におけるチャンネルフレーム10の上側面12と同様であり、下側面14’及び嵌合溝26’は、図1におけるチャンネルフレームの下側面14及び嵌合溝26とそれぞれ同様である。右側面16’及び左側面18’が溝を含まないことに加えて、チャンネルフレーム10’とチャンネルフレーム10との間の他の違いは、上側面12と下側面14、及び上側面12’と下側面14’との間の高さ方向の寸法である。本チャンネルフレーム10’では、高さH2は幅Wよりも小さく、特に、高さは幅の50%未満であっても良い(例えば、高さは25mmであり得、幅は50mmであり得る)。チャンネルフレーム10’は、他の寸法を有し得る。
【0011】
図2に示すチャンネルフレーム10を再び参照すると、各嵌合溝26は、対応する側面14、16、18の略平坦な外側表面32から内側に、本体11の内部22に向かって延在する、対向側壁部28によって画定される。側壁部28は、側壁部の間にまたがり及び側壁部と相互接続する底壁部30まで延在する。側壁部28は、外側表面32から内側に、嵌合溝26の底部30に向かって延在しながら、互いに離反するように外側に張り出し、その結果、各嵌合溝は、略ダブテール形の断面形状を有する。したがって、図2Aに示すように、各嵌合溝26は、その入口に第1の比較的狭い幅W2(例えば最小幅)と、底壁部30に隣接した第2の比較的幅広の幅W3(例えば最大幅)と、を有する。より詳細に以下に説明するように、嵌合溝26は、継手をストラットチャンネル10の側面14、16、18のうちのいずれか1つに取り付けるかまたは固定するのに使用する、継手の連結部品の少なくとも一部を収容するように構成される。連結部品は、嵌合溝内に概して「ロック」(ツイストロック等)されるように構成され、継手が溝から外れるのを防ぐ。
【0012】
図示された実施形態では、開口部34が、嵌合溝26の底壁部30のそれぞれを貫通して延在する。開口部34は、チャンネルフレーム10を構造体(例えば天井)に取り付けるように構成され得る。開口部34は、例えば、一般に当該技術分野で公知のノックアウト、あるいは、穴あきスロットもしくは半スロット、またはスロットであっても良い。同一のチャンネルフレームは異なるタイプの開口部の組み合わせを含み得るが、図示された実施形態に示すように、典型的には、チャンネルフレーム10における開口部34は、同一のタイプの開口部である。
【0013】
チャンネルフレーム10は、低炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、もしくは他の金属等の剛性の高い金属、またはガラス繊維もしくはプラスチック等の他の材料で形成され得る。チャンネルフレーム10は、チャンネルフレームを鋼から形成する際等に、圧延機を用いて冷間成形され得るか、または、チャンネルフレームをアルミニウムから形成する際等に、チャンネルフレームが押出ダイスから押出成形され得る。チャンネルフレーム10は、他の方法で形成されても良い。チャンネルフレーム10の厚みは、約0.5mm〜約4mmであり得る。1つの非限定的な例では、チャンネルフレーム10は、18ゲージ(1.2mm)鋼板金属または20ゲージ(0.9mm)鋼板金属から形成され得る。他の非限定的な実施形態では、チャンネルフレーム10の幅と高さのそれぞれの寸法は、50mmに対して53.5mmであり得る。
【0014】
図4及び図5を参照すると、チャンネルフレーム10(または10’)で使用するための継手は、通例、参照番号58で示される。図示された継手58は、通例、同一の参照番号58で示されるロッドハンガアセンブリの形態であり、これは、チャンネルフレーム10を天井または他の高架構造体に吊設するために使用され得る。図示されたロッドハンガアセンブリ58は、通例60で示される連結部品と、該連結部品に固定され、そこから外側に延在するねじロッド63と、を含む。図示された実施形態では、ロッド63は、以下に説明するように、連結部品60に螺着固定されている。ロッド63は、連結部品60に、溶接等の他の方法で取り付けられ得る。さらに、図示された連結部品60は、別の構成要素(例えば、ブラケット)をチャンネルフレーム10に取り付けるためのボルトまたはねじスタッドを含むがこれらに限定されない他の構成要素への接続機構として構成され得る。
【0015】
図示された連結部品60は、ナットまたは嵌合溝ナットと一般に称され得る。図6図11で示唆され得るように、連結部品60は、通例62Aで示されるナット部(広義には「ベース」)と、通例62Bで示されるばね部(広義には「ワッシャ」)と、を含む。ナット部62Aは、長さL3(図9)と、長手方向軸LA1と、高さH3(図10)と、幅W4(図)と、を有する。ナット部62Aは、内(下)面64と、外(上)面66(図7)と、対向側面68と、対向端部70と、を含む。ばね部62Bは、通常、ナット部62Aの外面66上に配置される。ばね部62Bは、長さL4(図9)と、長手方向軸LA2と、高さH4(図10)と、幅W5(図8)と、を有する。ばね部62Bは、内(下)面67と、外(上)面69(図10)と、を含む。ばね部62Bの内面67の少なくとも一部は、ナット部62Aの外面66と係合する。連結部品60のナット部62Aの長さL3は、各側面14、16、18の外側表面32における嵌合溝26の第1の幅すなわち最小幅W2よりも長い一方で、連結部品のナット部62Aの幅W4は、嵌合溝の第1の幅W2よりも短く、したがって、連結部品は、以下に記載する方法で、嵌合溝のいずれかに挿入され、取り付けられ得る。さらに、ナット部62Aの高さH3は、嵌合溝26の深さD1と実質的に相等しく、その結果、ばね部62Bの内面67が、概して側面14、16、18の外側表面32に、または該外側表面32の上方に配置され、チャンネルフレーム10の各側面の外側表面と、対応する嵌合溝26の対向側面で係合するように適合される。より詳細に以下に説明するように、ナット部62A及びばね部62Bはクランプを形成し、ロッドハンガアセンブリ58の連結部品をチャンネルフレーム10にさらに固定する。
【0016】
連結部品60の対向端部70において、対角線状に対向するナット部62Aの第1及び第2の角74は、このような設置(図4及び図12を参照)を容易にするように丸みを帯びている。逆に、対角線状に対向するナット部62Aの第3及び第4の角76は、嵌合溝26における連結部品60の係止を容易にするために、また嵌合溝26における連結部品の過回転を防止するために、実質的に四角形状にする(すなわち、丸みを帯びていない)ことが好ましい。また、連結部品60のナット部62Aにおける対向端部70ならびに第1及び第2の角74は、嵌合溝26の対向壁部28の角度と略適合するように、外面66から内面64に向けて外向きに斜角を付けられるか、または面取りされる。より詳細に後述するように、斜角付きの丸みを帯びた角74は、連結部品60が嵌合溝26に対して横方向位置まで向きを変えることを容易にし、連結部品の長手方向軸LA1がチャンネルフレーム10の長手方向軸に略垂直になる一方、斜角付き対向端部70は、嵌合溝26の側壁部28と底壁部30との間の空間形状に略対応する形状を有する。連結部品60のナット部62Aは、該部品を完全に貫通してその内面64からその外面66に延在する中心ねじ開口部71を有することにより、上記で開示したように「ナット」となる。
【0017】
取り付けの際に、斜角付き対向端部70は、嵌合溝26のそれぞれの壁部28と係合し得る。一実施形態では、斜角付き対向端部70は、端部とそれぞれの壁部28との間の摩擦を増強するように構成された摩擦増強部72を含むことによって、溝26におけるナット部62Aの長手方向への動きを抑制する。例えば、図6図12に示す実施形態では、摩擦増強部72は、ローレットが切られている(すなわち、複数のローレットを含む)。他の実施形態(図13)では、ナット部62A’の摩擦増強部72’は、その対向端部70’にディンプル部(すなわち、複数のディンプルまたは圧痕)を含んでも良い。さらに他の実施形態(図14)では、ナット部62A”の摩擦増強部72”は、その対向端部70”に歯部を含んでも(すなわち、複数の細長い歯を含んでも)良い。摩擦増強部は、ナット部と溝の壁部との間の摩擦を増強するための他の構成を有しても良い。例えば、摩擦増強材料が、対向端部に適用され得る。
【0018】
ばね部62Bは、環状セクション80と、環状セクションから略下方に延在する脚82と、環状セクションから半径方向外側に延在するウィング84と、を含む。各脚82は、環状セクション80から横方向に延在する第1のセクション86と、第1のセクションから下方に延在する第2のセクション88と、を含む。図示された実施形態では、第2のセクション88は、第1のセクション86から約90度の角度で下方に延在する。しかしながら、他の角度も想定される。各脚82の第2のセクション88は、ナット部62Aの側面68にある溝100(図6及び図10を参照)の対のうちの1つに確実に固定(例えば、かしめ、接着剤、溶接、ろう付け、または他の手段によって)される。他の構成も可能である。
【0019】
ばね部62Bの長さL4(図9)は、チャンネルフレーム10の嵌合溝26における第1の幅すなわち最小幅W2よりも長いため、ばね部の内面67の一部が、対応するチャンネルフレームの側面14、16、18の外側表面32上方に配置された状態で、及び/または該外側表面32に接触した状態で、ばね部が嵌合溝にまたがることができる。ばね部62Bは、それを貫通してナット部62Aのねじ開口部71と略位置合わせされた、ねじなし(クリアランス)開口部90を有する。
【0020】
図10に示すように、ばね部62Bの各ウィング84は、環状セクション80から半径方向に離間して延在する第1のセクション92と、第1のセクションから上方に及び半径方向に離間して延在する第2のセクション94と、第2のセクションから半径方向に離間して延在する第3のセクション96と、を含む。図示された実施形態では、第2のセクション94は、約45度の角度で上方に延在するが、第2のセクション94は、他の角度で上方に延在し得る。図示された実施形態では、第3のセクション96は、第1のセクション92に実質的に平行に延在するが、第3のセクションは、第1のセクションを横切って延在する場合もある。例えば、第3のセクション96は、図5に示すように下方に曲げられる場合がある。より詳細に以下に説明するように、第2のセクション94の角度によって、チャンネルフレーム10における外側に張り出した側面壁部28と外側表面32との間で、ベンド73と係合するための係合表面がもたらされ得る。また、該角度によって、チャンネルフレーム10の構造における任意の非制御公差が説明され得る。ばね部62Bのウィング84は、以下に説明するように、連結部品60を嵌合溝26内で回転させる際に、面外に弾性的に撓み可能である。ウィング84は、連結部品60をクランプするための、対応する側面14、16、18の各外側面32と、対応する嵌合溝26の側壁部28と、に対する付勢力またはばね力を提供し、対象物(例えば、ねじロッド63または他の構成要素)がアセンブリに固定されるまで、連結部品をフレーム10上の所望または特定の位置に保持する。
【0021】
連結部品60のナット部62Aは、ロックウェル硬度30〜50C、より好ましくは40〜45Cを有する亜鉛被覆、熱処理したAISI 1018鋼等の金属で形成され得る。連結部品60のばね部62Bは、ばね鋼で形成され得る。他の材料が使用されても良い。
【0022】
図12を参照すると、連結部品60をチャンネルフレーム10上に取り付けるために、連結部品60は、嵌合溝26と位置合わせされ、嵌合溝26内に、その外側から内側に向かって、連結部品のナット部62Aの内面64が概して溝内の底に到達するまで挿入される。連結部品60のナット部62Aが嵌合溝26の底30に位置すると、次いで、ばね部62Bをハンドルとして適切に用いることで、連結部品が第1の方向(例えば、図12に表示したように右回り)に向きを変え(回転し)、連結部品におけるナット部の丸みを帯びた、斜角付きの角74が、嵌合溝26における外側に張り出した側壁部28と接触するようになる。連結部品60にさらなる回転力を加えることによって、ばね部62Bは、外側に張り出した側壁部28と外側表面32との間でベンド73と係合して、ウィングの第2のセクション94が、ベンド及び外側に張り出した側壁部28上に載り、ナット部62Aの斜角付きの丸みを帯びた角74(例えば、ランプ)のそれぞれの上に載るようになる。その結果、ウィング84は外側表面32から離れる方向に撓む。初期撓みは、ウィング84、特にウィングの第1のセクション92の略弾性以下であり、したがって、ウィングによって外側表面32に向かって反力が加えられる。連結部品60の回転は、約90度(例えば、約4分の1回転)まで、連結部品が嵌合溝26に対して横方向に延在し、及び斜角付き端部70が嵌合溝を画定する対向側壁部28と当接関係になるまで、同じ向きに続行される。こうした位置では、ナット部62Aの内面64は嵌合溝の略底部30にあり、ウィング84の第3のセクション96はチャンネルフレーム10の外側表面32に対向する。ナット部62Aの斜角付きの丸みを帯びた角74は、連結部品の横方向位置までの回転を容易にするが、連結部品をさらなる回転に対して支えるのに役立つ非縮小(角形)の角76は、さらなる回転を妨げる。連結部品60がこの横方向位置まで向きを変えた後に、ばね部62Bはユーザーによってゆるめられる。
【0023】
ばね部62Bのウィング84は、ウィングをチャンネルフレーム10の側面14、16、18の外側表面32に接近及び離反する方向に撓ませることによって、手動で調節され得る(図5)。ウィング84の撓みは、連結部品60のばね部62B及びナット部62Aによって相互に接近する方向に加えられるクランプ力を調節して、連結部品の斜角付き側面70が、嵌合溝26における外側に張り出した側壁部28とクランプ係合する状態にし、ならびに、ばね部の内面67の一部が、対応する側面14、16、18の外側表面32とクランプ係合する状態にする。この手動調節は、一般的に、ウィング84、特にウィングの第1のセクション92の弾性を超え、したがって、ウィングは所望のクランプ力を維持するために、撓み位置でとどまるであろう。一実施形態では、約1〜約2.5ポンドの荷重撓みによって、ウィング84が可塑的に変形する。他の実施形態では、約3ポンドの荷重撓みによって、ウィング84が可塑的に変形する。連結部品60は、上述の工程順序を単に逆にすることによって、フレーム10から迅速及び簡易に除去(再利用に関して)され得る。
【0024】
加えて、少なくとも一部の実施形態では、連続した溝穴開口部を有する溝穴付面(例えば、側面12)に加えて、チャンネルフレームの1つ以上の側面が、構成要素(例えば、ハンガーロッド、パイプ等)をチャンネルフレームに接続するために使用され得る。一特定用途では、溝穴付面に対向する側面(例えば、側面14)が、所望の構成要素をチャンネルフレームに接続するために使用され得る。さらに、溝穴19を有するチャンネルフレーム10の側面12は、従来のチャンネルフレームの溝穴付面と同一の構成を有し、本明細書で記載するシステムが、既存のチャンネルナット、パイプクランプ、種々の継手等に適合できるようにし得る。
【0025】
本発明または本発明の好ましい実施形態(複数可)の要素を紹介する際の冠詞「a」、「an」、「the」及び「said(前記)」は、1つまたは複数の要素が存在することを意味することが意図される。用語「comprising(含む)」「including(含む、備える)」及び「having(有する)」は、非排他的であり、列挙した要素以外の追加的な要素があっても良いことを意味することが意図される。
【0026】
本発明の範囲から逸脱することなく、上記の構造、製品、及び方法において種々の変更がなされ得るが、上記の説明に含まれる及び添付の図面に示される全ての事項は、例示的なものであり、限定的な意味ではないと解釈されるべきであることが意図される。
図1
図1A
図2
図2A
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14