特許第6768757号(P6768757)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社クボタの特許一覧

特許6768757管内への付属部品の装着方法および装着設備
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6768757
(24)【登録日】2020年9月25日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】管内への付属部品の装着方法および装着設備
(51)【国際特許分類】
   B23P 21/00 20060101AFI20201005BHJP
   B23P 19/04 20060101ALI20201005BHJP
   F16L 21/00 20060101ALI20201005BHJP
   B23P 19/02 20060101ALN20201005BHJP
【FI】
   B23P21/00 306D
   B23P19/04 G
   B23P19/04 E
   F16L21/00 F
   !B23P19/02 E
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-178218(P2018-178218)
(22)【出願日】2018年9月25日
(65)【公開番号】特開2020-49556(P2020-49556A)
(43)【公開日】2020年4月2日
【審査請求日】2019年9月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】特許業務法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】瀧澤 智哉
【審査官】 三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−011024(JP,A)
【文献】 特開平09−103924(JP,A)
【文献】 特開2010−261468(JP,A)
【文献】 特開2016−068191(JP,A)
【文献】 特開2000−296423(JP,A)
【文献】 特開平07−308828(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0092309(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 19/00−21/00
F16L 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管内に形成された溝に環状の付属部品を装着する装着方法であって、
開閉自在な一対の爪を載置台に載置された付属部品の内側に挿入し、
上下方向に立てた状態で載置台に設けられ且つ付属部品の外周側に配置された曲げピンと一対の爪との少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させて、曲げピンを一対の爪の間に位置させることにより、付属部品の一部を径方向における内側へ変形させて内向き変形部を付属部品に形成し、
一対の爪を閉じて、付属部品の内向き変形部を一対の爪で両側から挟んで付属部品を把持した状態で、曲げピンと一対の爪との少なくとも一方を他方に対して相対的に付属部品の径方向へ移動させて、曲げピンと付属部品とを離間させ、
付属部品を、載置台から持ち上げて、管の開口端部から管内の溝の位置まで挿入し、
一対の爪を開いて付属部品を溝に嵌め込むことを特徴とする管内への付属部品の装着方法。
【請求項2】
付属部品を溝に嵌め込んだ後、付属部品の溝からはみ出した部分を押え部材で押え付けて溝に嵌め込むことを特徴とする請求項1に記載の管内への付属部品の装着方法。
【請求項3】
一対の爪を備えたロボットを用いて、付属部品を溝に装着することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管内への付属部品の装着方法。
【請求項4】
管はダクタイル鉄管であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管内への付属部品の装着方法。
【請求項5】
周方向において複数に分割された保持部材と、保持部材同士を接続する複数の接続部材とを有し、保持部材と接続部材との結合部分が径方向内側に凹んだ環状の付属部品を、管内に形成された溝に装着する装着設備であって、
付属部品が載置される載置台と、
上下方向に立てた状態で載置台に設けられ且つ付属部品の結合部分の外周側に配置される曲げピンと、
開閉自在な一対の爪を備えたロボットとを有し、
ロボットは付属部品の内側に一対の爪を挿脱自在であり、
曲げピンと一対の爪との少なくとも一方が他方に対して相対的に付属部品の径方向へ移動することにより、曲げピンが一対の爪の間に出入り可能であることを特徴とする管内への付属部品の装着設備。
【請求項6】
ロボットは付属部品の溝からはみ出した部分を押え付けて溝に嵌め込む押え部材を備えていることを特徴とする請求項5記載の管内への付属部品の装着設備。
【請求項7】
付属部品は、軟質材からなる円環状の部品であって、溝に配設される金属製のリング部材の外周面と溝の内周面との間に配設されて、リング部材を保持することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の管内への付属部品の装着設備。
【請求項8】
管はダクタイル鉄管であることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の管内への付属部品の装着設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管内に形成された溝に環状の付属部品を装着する装着方法および装着設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の付属部品としては、例えば図20に示すように、管101内に装着されるロックリングホルダー102がある。
【0003】
管101は、一端部に挿し口103を有し、他端部に受口104を有し、挿し口103と受口104との間に直管部117を有している。図21に示すように、受口104の内周面にはロックリング収容溝105が全周にわたり形成されている。ロックリング収容溝105には、周方向において一つ割りの金属製のロックリング107が装着されている。ロックリングホルダー102はロックリング107の外周側とロックリング収容溝105の内周側との間に配置されている。
【0004】
ロックリングホルダー102は、樹脂製の弾性変形可能な円環状の部材であり、ロックリング107を保持するとともに心出しする機能を有している。
【0005】
図22図23に示すように、ロックリングホルダー102は、周方向106において複数に分割された保持部材108と、周方向106において隣接する保持部材108同士を接続する複数の接続部材109とを有している。
【0006】
保持部材108は、ロックリング107を外周側から保持するものであり、受口奥側部分に、径方向内側へ突出する係止片110を有している。
【0007】
接続部材109は、保持部材108の外周に設けられており、径方向における外側へ円弧状に張り出しており、弾性変形可能な姿勢でロックリング収容溝105の内周面に当接し、保持部材108を径方向における内側へ付勢している。
【0008】
図21はロックリングホルダー102を備えた管継手112の断面図である。一方の管101の受口104に他方の管121の挿し口103が挿入されている。受口104内には、受口104の内周と挿し口103の外周との間をシールするための円環状のシール部材113が設けられている。また、挿し口103の先端外周には挿し口突部114が全周に亘り形成されている。
【0009】
これによると、地震等によって挿し口103が離脱方向115に移動しても、挿し口突部114が受口奥側からロックリング107に係合することにより、挿し口103が受口104から離脱するのを防止することができる。
【0010】
また、挿し口103を受口104に挿入する際、ロックリング107が挿入方向116においてロックリングホルダー102の係止片110に係合することにより、ロックリング107がロックリング収容溝105から受口奥側へ離脱するのを防止することができる。
【0011】
尚、上記のようなロックリングホルダー102および管継手112については例えば下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2010−261468
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来、図20に示すように、作業者122が手作業でロックリングホルダー102を管101内のロックリング収容溝105に嵌め込んでいるが、この際、ロックリングホルダー102を一旦変形させてロックリング収容溝105に嵌め込む必要があり、ロックリングホルダー102を変形させるのに手間を要するといった問題がある。
【0014】
本発明は、付属部品の装着作業に要する手間を軽減することが可能な管内への付属部品の装着方法および装着設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本第1発明は、管内に形成された溝に環状の付属部品を装着する装着方法であって、
開閉自在な一対の爪を載置台に載置された付属部品の内側に挿入し、
上下方向に立てた状態で載置台に設けられ且つ付属部品の外周側に配置された曲げピンと一対の爪との少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させて、曲げピンを一対の爪の間に位置させることにより、付属部品の一部を径方向における内側へ変形させて内向き変形部を付属部品に形成し、
一対の爪を閉じて、付属部品の内向き変形部を一対の爪で両側から挟んで付属部品を把持した状態で、曲げピンと一対の爪との少なくとも一方を他方に対して相対的に付属部品の径方向へ移動させて、曲げピンと付属部品とを離間させ、
付属部品を、載置台から持ち上げて、管の開口端部から管内の溝の位置まで挿入し、
一対の爪を開いて付属部品を溝に嵌め込むものである。
【0016】
これによると、一対の爪を使って、内向き変形部を付属部品に形成し、内向き変形部を一対の爪で挟んで付属部品を把持し、付属部品を管内の溝の位置まで挿入し、一対の爪を開いて付属部品を溝に嵌め込むため、付属部品を変形させる際の手間を減らすことができる。これにより、付属部品の装着作業に要する手間を軽減することが可能となる。
【0018】
また、曲げピンと一対の爪とを用いて、容易に、内向き変形部を付属部品に形成して、付属部品を把持することができる。
【0019】
本第発明における管内への付属部品の装着方法は、付属部品を溝に嵌め込んだ後、付属部品の溝からはみ出した部分を押え部材で押え付けて溝に嵌め込むものである。
【0020】
これによると、付属部品を確実に溝に嵌め込むことができる。
【0021】
本第発明における管内への付属部品の装着方法は、一対の爪を備えたロボットを用いて、付属部品を溝に装着するものである。
【0022】
これによると、ロボットを用いて付属部品を管の開口端部から管内の溝に嵌め込むため、付属部品の装着作業に要する労力を軽減することができる。
【0023】
本第発明における管内への付属部品の装着方法は、管はダクタイル鉄管である。
【0024】
本第発明は、周方向において複数に分割された保持部材と、保持部材同士を接続する複数の接続部材とを有し、保持部材と接続部材との結合部分が径方向内側に凹んだ環状の付属部品を、管内に形成された溝に装着する装着設備であって、
付属部品が載置される載置台と、
上下方向に立てた状態で載置台に設けられ且つ付属部品の結合部分の外周側に配置される曲げピンと、
開閉自在な一対の爪を備えたロボットとを有し、
ロボットは付属部品の内側に一対の爪を挿脱自在であり、
曲げピンと一対の爪との少なくとも一方が他方に対して相対的に付属部品の径方向へ移動することにより、曲げピンが一対の爪の間に出入り可能である。
【0025】
これによると、ロボットの一対の爪を付属部品の内側に挿入し、曲げピンと一対の爪との少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させて、曲げピンを一対の爪の間に入り込ませることにより、付属部品の一部を径方向における内側へ変形させて内向き変形部を付属部品に容易に形成することができる。
【0026】
その後、一対の爪を閉じて、付属部品の内向き変形部を一対の爪で両側から挟んで付属部品を把持し、付属部品を管の開口端部から管内の溝の位置まで挿入し、一対の爪を開いて付属部品を溝に嵌め込む。
【0027】
このように、曲げピンとロボットの爪とを用いて、容易に、内向き変形部を付属部品に形成することができるため、付属部品を変形させる際の手間を減らすことができる。また、ロボットを用いて付属部品を管の開口端部から管内の溝に嵌め込むため、付属部品の装着作業に要する労力を軽減することができる。
【0028】
本第発明における管内への付属部品の装着設備は、ロボットは付属部品の溝からはみ出した部分を押え付けて溝に嵌め込む押え部材を備えているものである。
【0029】
これによると、ロボットは、付属部品を溝に嵌め込んだ後、付属部品の溝からはみ出した部分を押え部材で押え付けて溝に嵌め込むことにより、付属部品を確実に溝に嵌め込むことができる。
【0030】
本第発明における管内への付属部品の装着設備は、付属部品は、軟質材からなる円環状の部品であって、溝に配設される金属製のリング部材の外周面と溝の内周面との間に配設されて、リング部材を保持するものである。
【0031】
本第発明における管内への付属部品の装着設備は、管はダクタイル鉄管である。
【発明の効果】
【0032】
以上のように本発明によると、付属部品の装着作業に要する手間を軽減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の第1の実施の形態におけるロックリングホルダーの装着設備の側面図である。
図2】同、装着設備の一部拡大側面図である。
図3図2におけるX−X矢視図である。
図4図2におけるY−Y矢視図である。
図5図2におけるZ−Z矢視図である。
図6】同、装着設備の一部拡大側面図であり、爪をロックリングホルダーの内側に挿入した様子を示す。
図7図6におけるX−X矢視図である。
図8】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、内向き変形部を形成した様子を示す。
図9】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、爪を閉じて、内向き変形部を把持した様子を示す。
図10】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、ロックリングホルダーを曲げピンから離間させた様子を示す。
図11】同、装着設備の側面図であり、ロボットを用いてロックリングホルダーを載置台から持ち上げた様子を示す。
図12】同、装着設備の一部拡大側面図であり、ロボットを用いてロックリングホルダーを受口内のロックリング収容溝に装着する様子を示す。
図13】同、装着設備の一部拡大側面図であり、ロボットの押え部材を用いてロックリングホルダーのはみ出し部分をロックリング収容溝に嵌め込む時の様子を示す。
図14】同、装着設備のロボットの押え部材を用いてロックリングホルダーのはみ出し部分をロックリング収容溝に嵌め込む時の様子を示す断面図である。
図15】本発明の第2の実施の形態におけるロックリングホルダーの装着設備の一部拡大側面図である。
図16】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、爪をロックリングホルダーの内側に挿入した様子を示す。
図17】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、内向き変形部を形成した様子を示す。
図18】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、爪を閉じて、内向き変形部を把持した様子を示す。
図19】同、装着設備の載置台上に載置されたロックリングホルダーの平面図であり、曲げピンをロックリングホルダーから離間させた様子を示す。
図20】従来のロックリングホルダーを管内に装着する作業を示す図である。
図21】同、ロックリングホルダーを装着した管継手の断面図である。
図22】同、ロックリングホルダーの斜視図である。
図23図22におけるX−X矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については同一の符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
【0035】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1図5に示すように、1は管101内のロックリング収容溝105にロックリングホルダー102(付属部品の一例)を装着する装着設備である。尚、管101は例えばダクタイル鉄管である。また、ロックリングホルダー102は、樹脂等の軟質材からなる円環状の部材であって、保持部材108と接続部材109との結合部分118を径方向における内側へ変形させて内向き変形部119(図8図10参照)を形成することが可能である。
【0036】
装着設備1は、管101を水平に支持する支持装置2と、装着前のロックリングホルダー102が載置される載置台3(載置部の一例)と、アーム型の多関節産業用ロボット4とを有している。
【0037】
尚、載置台3から見て、支持装置2で支持された管101の受口104に近付く向きを前方Aとし、反対方向を後方Bとする。
【0038】
支持装置2は、複数の支持ローラ7を介して管101の直管部117を支持する支持台8と、受口104を下から受ける受台9とを有している。
【0039】
載置台3は上端部に載置面12を有し、載置面12には、載置面12の所定位置Cに載置されたロックリングホルダー102の外周側に配置される曲げピン13(曲げ部材の一例)と二本一対の位置決めピン14(位置決め部材の一例)とが設けられている。
【0040】
位置決めピン14は、ロックリングホルダー102を所定位置Cに位置決めするものであり、曲げピン13よりも後方位置にある。これら曲げピン13と位置決めピン14とはそれぞれ、ロックリングホルダー102の周方向Dにおいて異なった位置にある結合部分118に面するように配置されている。
【0041】
ロボット4のアーム17は、先端部に、軸心22の周りに回動自在な台板23を有している。この台板23には、ロックリングホルダー102を把持する開閉自在な一対の爪18と、ロックリングホルダー102のロックリング収容溝105からはみ出した部分を押え付けてロックリング収容溝105に嵌め込む板状の押え部材20とが備えられている。
【0042】
ロボット4は、載置面12の所定位置Cに載置されたロックリングホルダー102の内側に、一対の爪18を挿脱自在である。図7図10に示すように、一対の爪18が曲げピン13に対して前後方向A,Bへ移動することにより、曲げピン13が一対の爪18の間に出入り可能である。
【0043】
また、図3の実線で示すように、一対の爪18を開いた場合、両爪18の間隔が拡大し、図3の仮想線で示すように、一対の爪18を閉じた場合、両爪18の間隔が縮小する。
【0044】
以下に、装着設備1を用いて、ロックリングホルダー102を管101内のロックリング収容溝105に装着する装着方法を説明する。
【0045】
先ず、図1図2図4に示すように、ロックリングホルダー102を載置台3の載置面12に載置する。この際、図3に示すように、曲げピン13と位置決めピン14とがそれぞれ、異なった位置の結合部分118に、ロックリングホルダー102の外側から当接する。これにより、ロックリングホルダー102が載置面12の所定位置Cに位置決めされる。
【0046】
次に、図6図7に示すように、ロボット4のアーム17を作動して、一対の爪18を開いた状態でロックリングホルダー102の内側に挿入する。その後、図8に示すように、ロボット4のアーム17を作動して、一対の爪18を曲げピン13に対して前方Aへ移動させて、曲げピン13を一対の爪18の間に位置させることにより、ロックリングホルダー102の一部を径方向における内側へ変形させて、内向き変形部119をロックリングホルダー102に形成する。
【0047】
その後、図9に示すように、一対の爪18を閉じて、ロックリングホルダー102の内向き変形部119を一対の爪18で両側から挟んでロックリングホルダー102を把持する。
【0048】
このようにしてロックリングホルダー102を把持した状態で、図10に示すように、ロボット4のアーム17を作動して、一対の爪18を曲げピン13に対して後方Bへ移動させることにより、一対の爪18と共にロックリングホルダー102が後方Bへ移動して曲げピン13から離間する。
【0049】
その後、図11に示すように、ロボット4のアーム17を作動して、ロックリングホルダー102を、一対の爪18間に把持した状態で載置台3から持ち上げ、図12に示すように、管101の受口104(開口端部の一例)から管101内のロックリング収容溝105の位置まで挿入する。
その後、一対の爪18を開いてロックリングホルダー102をロックリング収容溝105に嵌め込む。この際、ロックリングホルダー102は、一対の爪18による拘束から解放されるため、自身の弾性によって円環形状に戻ることで、ロックリング収容溝105に嵌る。
【0050】
その後、ロボット4のアーム17を作動して、一対の爪18を受口104内から管101の外部へ脱抜する。
【0051】
次に、図13図14に示すように、台板23を軸心22の周りに180°回動して押え部材20を下に向け、ロボット4のアーム17を作動して、押え部材20を受口104から管101内に挿入し、ロックリングホルダー102のロックリング収容溝105からはみ出した部分Eを、押え部材20で下方(径方向外側の一例)へ押え付けてロックリング収容溝105に嵌め込む。
【0052】
その後、ロボット4のアーム17を作動して、押え部材20を受口104内から管101の外部へ脱抜する。これにより、ロックリングホルダー102がロックリング収容溝105に装着される。
【0053】
これによると、図8図10に示すように、曲げピン13とロボット4の爪18とを用いて、容易に、内向き変形部119をロックリングホルダー102に形成することができるため、ロックリングホルダー102を変形させる際の手間を減らすことができる。また、ロボット4を用いてロックリングホルダー102を管101の受口104からロックリング収容溝105に嵌め込むため、ロックリングホルダー102の装着作業に要する労力を軽減することができる。
【0054】
また、ロボット4を用いてロックリングホルダー102をロックリング収容溝105に嵌め込んだ後、図13図14に示すように、ロックリングホルダー102のロックリング収容溝105からはみ出した部分Eをロボット4の押え部材20で押え付けてロックリング収容溝105に嵌め込むことにより、ロックリングホルダー102を確実にロックリング収容溝105に嵌め込むことができる。
【0055】
上記第1の実施の形態では、図3に示すように載置台3に位置決めピン14を設けているが、位置決めピン14を設けていないものであってもよい。
【0056】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図15図16に示すように、載置台3の載置面12には、載置面12の所定位置Cに載置されたロックリングホルダー102の外周側に配置される曲げピン31(曲げ部材の一例)と、円弧状の位置決め璧32(位置決め部材の一例)と、前後方向A,Bに長い長孔33とが設けられている。
【0057】
長孔33は載置台3の表裏両側に貫通している。曲げピン31は、長孔33に嵌め込まれて載置面12から上方へ突出しており、長孔33に案内されて、長孔33の前端位置P1と後端位置P2との間を前後方向A,Bへ往復移動自在である。また、載置台3の裏側には、曲げピン31を前後方向A,Bへ往復移動させるシリンダー装置34が設けられている。
【0058】
位置決め璧32は、ロックリングホルダー102を所定位置Cに位置決めするものであり、所定位置Cに載置されたロックリングホルダー102の外周側に配置されて、曲げピン31よりも後方位置にある。
【0059】
ロボット4は、載置面12の所定位置Cに載置されたロックリングホルダー102の内側に、一対の爪18を挿脱自在である。図16図19に示すように、曲げピン31は、一対の爪18に対して前後方向A,Bへ移動することにより、一対の爪18の間に出入り可能である。
【0060】
以下に、装着設備1を用いて、ロックリングホルダー102を管101内のロックリング収容溝105に装着する装着方法を説明する。
【0061】
先ず、図15図16に示すように、シリンダー装置34を作動して曲げピン31を前端位置P1に移動させておき、この状態で、ロックリングホルダー102を載置台3の載置面12に載置する。この際、ロックリングホルダー102を曲げピン31と位置決め璧32との間に配置することにより、ロックリングホルダー102が載置面12の所定位置Cに位置決めされる。
【0062】
次に、ロボット4のアーム17を作動して、一対の爪18を開いた状態でロックリングホルダー102の内側に挿入する。その後、図17に示すように、シリンダー装置34を作動して曲げピン31を前端位置P1から後端位置P2まで移動させることにより、曲げピン31が一対の爪18の間に突入し、ロックリングホルダー102の一部が径方向における内側へ変形し、内向き変形部119がロックリングホルダー102に形成される。
【0063】
その後、図18に示すように、一対の爪18を閉じて、ロックリングホルダー102の内向き変形部119を一対の爪18で両側から挟んでロックリングホルダー102を把持する。
【0064】
次に、図19に示すように、シリンダー装置34を作動して、曲げピン31を後端位置P2から前端位置P1まで移動させてロックリングホルダー102から退避させる。
【0065】
その後、ロボット4のアーム17を作動して、ロックリングホルダー102を、一対の爪18間に把持した状態で、載置台3から持ち上げ、管101の受口104(開口端部の一例)から管101内のロックリング収容溝105の位置まで挿入する。
その後、一対の爪18を開いてロックリングホルダー102をロックリング収容溝105に嵌め込めばよい。
【0066】
これによると、曲げピン31とロボット4の爪18とを用いて、容易に、内向き変形部119をロックリングホルダー102に形成することができるため、ロックリングホルダー102を変形させる際の手間を減らすことができる。
【0067】
上記各実施の形態では、付属部品の一例としてロックリングホルダー102を挙げ、リング部材の一例としてロックリング107を挙げたが、これらはロックリングホルダー102とロックリング107とに限定されるものではなく、ロックリングホルダー102やロックリング107以外の円環状の部材であってもよい。
【0068】
上記各実施の形態では、図2図15に示すように、押え部材20を板状の部材にしているが、板状に限らず、棒状の部材であってもよい。
【0069】
上記各実施の形態では、図13図14に示すように、台板23を軸心22の周りに180°回動して押え部材20を下に向けた後、押え部材20を受口104から管101内に挿入し、ロックリングホルダー102のはみ出し部分Eを押え部材20で下方へ押え付けてロックリング収容溝105に嵌め込んでいるが、押え部材20の台板23への取付位置を変更して、台板23を軸心22の周りに回動させずに、ロックリングホルダー102のはみ出し部分Eを押え部材20で下方へ押え付けることも可能である。
【0070】
上記第1の実施の形態では、図8図9に示すように、一対の爪18を曲げピン13に対して移動させて、曲げピン13を一対の爪18の間に位置させることにより、ロックリングホルダー102に内向き変形部119を形成しており、また、上記第2の実施の形態では、図17図18に示すように、曲げピン31を一対の爪18に対して移動させて、曲げピン13を一対の爪18の間に位置させることにより、ロックリングホルダー102に内向き変形部119を形成しているが、一対の爪18と曲げピン13との両者を移動させて、曲げピン13を一対の爪18の間に位置させることにより、ロックリングホルダー102に内向き変形部119を形成してもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 装着設備
4 ロボット
13,31 曲げピン(曲げ部材)
18 爪
20 押え部材
101 管
102 ロックリングホルダー(付属部品)
104 受口(開口端部)
105 ロックリング収容溝
107 ロックリング(リング部材)
119 内向き変形部
E はみ出した部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23