(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マスターノード処理ユニットはさらに、前記第2の広告信号の観測パラメータと前記第1の広告信号を含む前記IDノードからの一セットの先の広告信号の観測パラメータの平均とを比較するべく動作可能となることにより、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号それぞれの観測パラメータを比較するべく動作可能となる請求項1のシステム。
前記第2の広告信号に先立ってブロードキャストされた前記IDノードからの広告信号の前記平均されたセットの受信信号強度インジケータ値は、前記第2の広告信号に先立つ移動窓内にブロードキャストされた前記IDノードからの広告信号の、前記一セットの受信信号強度インジケータ値の移動平均を含む請求項6のシステム。
前記マスターノード処理ユニットは、(a)前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号間の検出時間ギャップが前記しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)前記マスターノードの第1の通信インタフェイスが、いずれもが互いからの前記しきい時間ギャップ内に前記マスターノードによって受信される前記IDノードからの少なくともしきい数の広告信号を検出している場合、前記事象候補を前記オンライン事象として識別するべく動作可能となり、前記第1の広告信号の検出及び前記第2の広告信号の検出は、前記IDノードから前記しきい数の広告信号に含まれる請求項12のシステム。
前記マスターノード処理ユニットは、(a)前記第1の通信インタフェイスが前記第2の広告信号を検出して以来の検出時間が、しきい時間ギャップよりも大きく、かつ、(b)前記マスターノード処理ユニットが、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号を含む前記IDノードからの信号に関連するオンライン事象を以前に識別している場合、前記事象候補をオフライン事象として識別するべく動作可能となる請求項10のシステム。
前記マスターノード処理ユニットは、前記第1の通信インタフェイスが、少なくとも前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号を検出するが、前記マスターノードが前記第1の広告信号を検出した時から一定の時間間隔内に前記IDノードから少なくともしきい数の広告信号を検出しない場合、前記事象候補を散発性事象として識別するべく動作可能となる請求項1のシステム。
前記マスターノード処理ユニットは、周期的報告インターバルが終了する場合、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて、前記事象候補をチェックポイント事象として識別するべく動作可能となる請求項1のシステム。
前記マスターノード処理ユニットはさらに、前記チェックポイント事象を前記識別された事象候補として前記第2の通信インタフェイスが前記サーバに報告することを引き起こした後、前記メモリストレージに格納された収集された信号情報を削除するべく動作可能であり、
前記収集された信号情報は、前記第1の広告信号から、及び前記第2の広告信号から収集され、かつ、検出後には前記メモリストレージに前もって格納されている請求項16のシステム。
前記IDノードはさらに、前記IDノードの近傍に関連する環境データを検知し、前記環境データを前記IDノードに対するセンサデータとして前記マスターノードに与えるべく動作可能なセンサを含み、
経時的に収集されたセンサデータは、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号に含まれ、
前記観測パラメータは、前記IDノード上の前記センサにより収集されたセンサデータを含み、
前記マスターノード処理ユニットは、前記マスターノード処理ユニットによる比較が、前記第2の広告信号の一部として含まれる前記センサデータの第2の値が、前記第1の広告信号の一部として含まれる前記センサデータの第1の値と比較した場合のしきい量を超えて異なることを示す場合、前記事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となる請求項1のシステム。
前記調整応答は、前記報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含み、前記更新されたコンテキストデータは、前記IDノードを管理する場合に前記マスターノード処理ユニットによって使用される請求項25のシステム。
前記第2の通信インタフェイスは、前記識別された事象候補を報告するときにメッセージを前記サーバに送信するべく動作可能となり、前記メッセージは、前記識別された事象候補を、前記第2の通信経路上の前記第1のIDノードのための低減されたモニタリングオーバーヘッドとして反映する請求項30のマスターノード装置。
前記観測された変化は、前記第1の広告信号の少なくとも第1の信号強度値と前記第2の広告信号の第2の信号強度値との間の観測信号強度値におけるシフトを含み、前記変化は、前記第1のIDノードに関連する要約された情報を前記事象候補として反映する請求項32のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットはさらに、前記第2の広告信号の観測パラメータと前記第1の広告信号を含む前記第1のIDノードからの一セットの先の広告信号の観測パラメータの平均とを比較するべく動作可能となることにより、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号それぞれの前記観測パラメータを比較するべく動作可能となる請求項30のマスターノード装置。
前記第2の広告信号に先立ってブロードキャストされた前記第1のIDノードからの広告信号の前記平均されたセットの受信信号強度インジケータ値は、前記第2の広告信号に先立って窓内でブロードキャストされた前記第1のIDノードからの広告信号の前記セットの受信信号強度インジケータ値の移動平均を含む請求項36のマスターノード装置。
前記観測パラメータは、前記第1のIDノードからブロードキャストされ、かつ、前記ノード処理ユニットが前記第1の通信インタフェイスを介して検出した連続的な広告信号間の時間を含む請求項30のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットはさらに、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号間の時間ギャップを検出し、前記検出された時間ギャップがしきい時間ギャップ未満の場合、前記事象候補を識別するべく動作可能となることにより、前記事象候補を識別するべく動作可能となる請求項40のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットは、前記検出された時間ギャップが前記しきい時間ギャップ未満であり、前記第1の通信インタフェイスが、前記第1のIDノードが前記第2の広告信号の後の前記しきい時間ギャップ内にブロードキャストした少なくとも一つの付加的な広告信号を検出する場合、前記事象候補をオンライン事象として識別するべく動作可能となる請求項41のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットは、(a)前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号間の前記検出された時間ギャップが前記しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)前記第1の通信インタフェイスが、相互間のしきい時間ギャップ内でそれぞれが前記第1の通信インタフェイスにより検出される前記第1のIDノードからの少なくともしきい数の広告信号を検出している場合、前記事象候補を前記オンライン事象として識別するべく動作可能となり、
前記第1の広告信号の検出、及び前記第2の広告信号の検出は、前記第1のIDノードからの前記しきい数の広告信号に含まれる請求項42のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットは、(a)前記第1の通信インタフェイスが第2の広告信号を検出して以来の検出時間が、しきい時間ギャップよりも大きく、かつ、(b)前記ノード処理ユニットが前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号を含む前記第1のIDノードからの信号に関連するオンライン事象を以前に識別した場合、前記事象候補をオフライン事象として識別するべく動作可能となる請求項30のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットは、前記第1の通信インタフェイスが、少なくとも前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号を検出するが、前記第1の通信インタフェイスが前記第1の広告信号を検出した時から一定の時間間隔内に前記第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を検出しない場合、前記事象候補を散発性事象として識別するべく動作可能となる請求項30のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットは、周期的報告インターバルが終了する場合、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて、前記事象候補をチェックポイント事象として識別するべく動作可能となる請求項30のマスターノード装置。
前記ノード処理ユニットはさらに、前記第2の通信インタフェイスが前記チェックポイント事象を前記サーバに報告することを引き起こした後、前記メモリストレージに格納された収集された信号情報を削除するべく動作可能であり、
前記収集された信号情報は、前記第1の広告信号から、及び前記第2の広告信号から収集され、かつ、検出後には前記メモリストレージに前もって格納されている請求項46のマスターノード装置。
前記調整応答は、前記報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含み、前記更新されたコンテキストデータは、前記IDノードを管理するときに前記ノード処理ユニットによって使用される請求項30のマスターノード装置。
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、
第1のIDノードがブロードキャストした第1の広告信号を当該マスターノードが受信するステップと、
前記第1のIDノードが前記第1の広告信号をブロードキャストした後に前記第1のIDノードがブロードキャストした第2の広告信号を、前記マスターノードが受信するステップと、
前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて前記事象候補を、前記マスターノードが識別するステップと、
前記第1のIDノードに対する前記事象候補を、前記マスターノードが前記サーバに報告するステップと、
前記マスターノードが前記事象候補に基づいて前記サーバからの調整応答を受信するステップと
を含む方法。
前記報告するステップはさらに、前記事象候補を前記サーバに、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号間の観測された変化を反映する要約情報として送信することにより、前記第1のIDノードについてのデータフィードを、前記マスターノードが単純化することを含む請求項59の方法。
前記識別するステップはさらに、少なくとも前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号間のパターンを、前記観測パラメータに基づいて前記マスターノードが識別することを含み、
前記パターンは、前記第1のIDノードに関連する要約された情報を前記事象候補として反映する請求項59の方法。
前記識別するステップはさらに、前記第1の広告信号の少なくとも第1の信号強度値と前記第2の広告信号の第2の信号強度値との間の観測パターンを、前記マスターノードが識別することを含み、
前記観測パターンは、前記第1のIDノードに関連する要約された情報を前記事象候補として反映する請求項59の方法。
前記サーバに報告された事象候補により、前記マスターノードが前記第1のIDノードから受信した信号すべてについての情報によって前記サーバを更新する必要性が回避される請求項63の方法。
前記事象候補を識別するステップは、前記第2の広告信号の観測パラメータと前記第1の広告信号を含む前記第1のIDノードからの一セットの先の広告信号の観測パラメータの平均とを比較することを含む請求項59の方法。
前記第2の広告信号に先立ってブロードキャストされた前記第1のIDノードからの広告信号の前記平均されたセットの受信信号強度インジケータ値は、前記第2の広告信号に先立って移動窓内でブロードキャストされた前記第1のIDノードからの広告信号の一セットの受信信号強度インジケータ値の移動平均を含む請求項66の方法。
前記報告するステップは、前記マスターノードによる前記サーバへの前記事象候補の送信を、前記後続広告信号の観測信号強度値に基づく前記検出された続いてのシフトが、前記続いての事象しきい値未満となるまで遅延させることを含む請求項69の方法。
前記事象候補を前記オンライン事象として識別するステップは、(a)前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号間の検出時間ギャップが前記しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)前記マスターノードが、いずれもが互いからの前記しきい時間ギャップ内に前記マスターノードによって受信される前記第1のIDノードからの少なくともしきい数の広告信号を受信している場合に行われ、
前記第1の広告信号の受信と前記第2の広告信号の受信とは、前記第1のIDノードから前記しきい数の広告信号が受信されることに含まれる請求項73の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、前記マスターノードが少なくとも前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号を受信するが、前記マスターノードが前記第1の広告信号を受信した時から一定の時間間隔内に、前記第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号は受信していない場合、前記事象候補を散発性事象として識別することを含む請求項59の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、周期的報告インターバルが終了する場合、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて前記事象候補をチェックポイント事象として識別することを含む請求項59の方法。
前記第1のIDノードからの警告フラグを前記マスターノードが検出することであって、前記警告フラグは、前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号の少なくとも一方の一部であることと、
前記マスターノードが前記警告フラグを検出したときに前記周期的報告インターバルを低減することと
をさらに含む請求項77の方法。
前記第1の広告信号及び前記第2の広告信号に基づいて収集された情報を、前記マスターノードが前記チェックポイント事象を前記サーバに報告した後、前記マスターノードに関するデータ低減を目的としてリセットすることをさらに含む請求項77の方法。
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、
第1のIDノードが経時的にブロードキャストした複数の広告信号を前記マスターノードが検出するステップと、
前記広告信号の観測パラメータが経時的に変化して前記事象候補を反映する場合、前記第1のIDノードに対する事象候補を前記マスターノードが識別するステップと、
前記第1のIDノードに事象候補を前記マスターノードが前記サーバに報告するステップと、
前記マスターノードが前記事象候補に基づいて前記サーバからの調整応答を受信するステップと
を含む方法。
前記報告するステップはさらに、前記事象候補を、前記広告信号間の観測された変化を反映する要約情報として前記サーバに送信することにより、前記第1のIDノードについて前記マスターノードが取得したデータを前記マスターノードが低減することを含む請求項93の方法。
前記サーバに報告された事象候補により、前記マスターノードが前記第1のIDノードから受信した各広告信号の信号強度値についての情報によって前記サーバを更新する必要性が回避される請求項96の方法。
前記事象候補を識別するステップは、前記事象候補を識別するべく、前記広告信号のうち最新検出のものの観測パラメータと、前記広告信号のうち以前に検出されたものの観測パラメータの移動平均とを比較することを含む請求項93の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、前記マスターノードが、前記広告信号の連続するもの同士の間のしきい時間ギャップ内に前記第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信している場合、前記事象候補をオンライン事象として識別することを含む請求項93の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、(a)前記マスターノードが最後の広告信号を受信して以来の経過時間がしきい時間ギャップを超えており、かつ、(b)前記第1のIDノードからの広告信号の少なくとも一部分に関連するオンライン事象を前記マスターノードが以前に識別している場合、前記事象候補をオフライン事象として識別することを含む請求項93の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、前記マスターノードが少なくとも第1の広告信号を受信しているが、前記マスターノードが前記第1の広告信号を受信した時から一定の時間間隔内にしきい数の連続的な広告信号を受信していない場合、前記事象候補を散発性事象として識別する請求項93の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、前記時間間隔が終了して前記マスターノードが、前記第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの付加的な広告信号を検出する場合、前記事象候補をチェックポイント事象として識別することを含む請求項104の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、前記観測パラメータが前記第1のIDノードのための観測出力電力設定を含む場合、前記事象候補を送信電力変化事象として識別することを含む請求項93の方法。
前記事象候補を識別するステップはさらに、前記観測パラメータが、前記第1のIDノード上のセンサが収集したセンサデータを含む場合、前記事象候補を環境変化事象として識別することを含む請求項93の方法。
前記検出するステップは、前記第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号と前記第1セットの広告信号の後に前記第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号とを前記マスターノードが検出することを含み、
前記第1セットの広告信号及び前記第2セットの広告信号は前記複数の広告信号の一部であり、
前記識別するステップは、
第1のチェックポイント要約を、前記第1セットの広告信号の統計的代表値として前記マスターノードが生成することと、
第2のチェックポイント要約を、前記第2セットの広告信号の統計的代表値として前記マスターノードが生成することと、
前記第1のチェックポイント要約及び前記第2のチェックポイント要約それぞれのための観測パラメータの比較に基づいて前記マスターノードが前記事象候補を識別することと
を含む請求項93の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで典型的な実施形態を詳細に参照する。可能な場合はいつでも、同じ又は類似の部分を参照するべく図面及び明細書において同じ参照番号が使用される。
【0021】
一般に、以下は、ここに記載される原理によって管理され、操作され、及び適用されるコンテキストアウェア階層無線ノードネットワークの様々な実施形態を説明する。一般に、無線ノードネットワークの実施形態は、高レベルデバイス又はノード(例えばマスターノード)を備えた短距離通信に依存する一以上の低レベルデバイス又はノード(例えばIDノード)を含み得る。高レベルデバイス又はノードが異なる通信経路を経由してサーバと通信するべく動作可能である一方、低レベルノードはサーバと直接通信することができない。当業者にわかることだが、異なる機能的通信ネットワーク構成要素(一般にネットワークデバイスと称される)のそのような階層は、複数ノードのネットワークとして特徴付けることができる。当業者にわかることだが、いくつかの実施形態において、無線ノードネットワークは、サーバとともに、当該サーバが専用無線構成要素ではないかもしれないという事実にもかかわらず、異なる無線ノードも含み得る。他の実施形態において、ネットワークは、類似タイプの無線ノード、又は異なるタイプの無線ノードを含んでよい。
【0022】
さらに、当業者にわかるように、ここに記載の各実施形態は、アダプティブかつコンテキストアウェアなノード要素の無線ノードネットワークを使用するモニタリング及びノード管理の技術のような特定の技術に改善をもたらす。それぞれの実施形態は、そのような無線ノードネットワークにおいて動作する一以上のノードの特定の技術的適用を記載する。ここで、以下の本開示により説明及びサポートされるように、当該特定の技術的適用によって、かかる技術分野が改善ないしは向上する。
【0023】
当業者が以下の詳細な説明を通して理解することだが、ノードは、アイテム(例えば物体、小包、人、機器)に関連付けることができ、ネットワークの動作中に動的にプログラムされている間に、及び当該アイテムが予想経路(例えば出発地ポイントから目的地ポイントまでの通過経路)に沿って移動する間に、当該アイテムを識別して場所特定するべく使用することができる。以下ではさらに、無線ノードネットワークの様々な実施形態、無線ノードネットワークの構成要素を管理する典型的な方法、無線ノードネットワークの構成要素の場所を良好に決定する典型的な方法、及び無線ノードネットワークに依存する物流オペレーションを向上させるための無線ノードネットワークの適用が記載される。特に、
図1〜33が、無線ノードネットワークの一実施形態内で展開される様々なタイプのネットワーク要素の基本動作についての図及びフローチャートを与える一方、
図34〜44は、無線ノードネットワークの要素に関連する事象候補の向上したモニタリングのための、及び当該事象候補に基づいた無線ノードネットワークのアダプティブ管理のための、システム、装置及び方法の実施形態に関する詳細を与える。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る物流/出荷/輸送環境において使用される典型的な無線ノードネットワークの基本図を例示する。
図1に示される典型的なネットワークは、ネットワーク105に接続されたサーバ100を含む。ネットワーク105はまた、マスターノード110aのような異なるネットワーク構成要素に動作可能に接続され、マスターノード110aを介して間接的にIDノード120aに接続される。マスターノード110aは典型的に、短距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)フォーマットの通信)を介してIDノード120aに接続される。マスターノード110aは典型的に、長距離無線通信(例えばセルラー)及び/又は中距離無線通信(例えば無線ローカルエリアデータネットワーク又はWiFi)を介するネットワーク105を経由してサーバ100に接続される。IDノード120aは典型的に、小包の中に容易に配置できる低コストデバイスであり、梱包の一部として統合され、又は小包130、人又は物体(例えば車両等)のような、追跡及び場所特定対象アイテムに関連付けられる。一般に、IDノードが、マスターノードと直接通信することができるが、サーバとは直接通信することができない一方、マスターノードは、サーバと直接通信するとともに、それとは別個にかつ直接的に他のノード(IDノード又は他のマスターノード)と通信することができる。タスク及び機能を異なるレベルで効率的かつ経済的に分散させるべく、典型的な無線ノードネットワーク内でノードの階層を展開する能力は、以下に詳述されるように、かかるノードのネットワークを使用して広範なアダプティブな場所特定、追跡、管理及び報告のアプリケーションを容易にするのに役立つ。
【0026】
一般に、低コストかつ低複雑性のIDノード120aは、IDノード120a(及び関連アイテム)の場所の追跡を続けることの一部として、高複雑性のマスターノード110a及びサーバ100によって管理され、IDノード120aの場所及びステータスについてインテリジェントで、強固かつ広い可視性が得られる。典型的な実施形態において、IDノード120aはまず、アイテム(例えば小包130、人又は物体)に関連付けられる。IDノード120aがアイテムとともに移動すると、IDノード120aはマスターノード110aに関連付けられるようになり、かかる情報によってサーバ100が更新される。IDノード120a及びアイテムのさらなる移動により、IDノード120aは、マスターノード110aとの関連付け解除がされるとともに、他のマスターノード(図示せず)にハンドオフされてそれに関連付けられるようになり、その後、サーバ100は再び更新される。それゆえ、サーバ100は一般に、アイテムが一の場所から他の場所へと物理的に移動するにつれて、IDノード120aに関連する情報をコーディネートかつ管理するべく動作する。典型的なIDノード及びマスターノードの一実施形態のアーキテクチャ及び機能のさらなる詳細が
図3及び4に関して以下に詳述される一方、典型的なサーバ100が
図5に関して以下に詳述される。
【0027】
サーバ100がネットワーク105を経由して接続されるように示されるが、当業者にわかるように、サーバ100は、実装の詳細及び所望の通信経路に応じて、マスターノード110aのような
図1に例示の他の構成要素との直接的な又は専用の接続を有し得る。さらに、当業者にわかるように、典型的なサーバは、情報の集合をデータベース(
図1に図示せず)包含することができるが、そのような情報の集合を保持するべく、他の実施形態において多数のサーバプラットフォーム又はネットワークストレージサーバに保持された多数のデータベースを使用することができる。さらに、当業者にわかることだが、データベースは、マスターノード110aのようなデバイスに直接アクセス可能となり得る情報の集合のネットワーク化されたストレージを本質的に与えるクラウド技術を実装することができる。
【0028】
ネットワーク105は、様々な通信ネットワーク又は経路を含む一般的なデータ通信ネットワークとしてよい。当業者にわかることだが、かかる典型的なネットワーク又は経路には、本発明の一実施形態における
図1に示されるサーバ100と他の構成要素とを相互接続するネットワークの所望の実装に応じて、ハードワイヤード構造(例えばLAN、WAN、遠隔通信ライン、遠隔通信支援構造、及び遠隔通信処理機器等)、無線構造(例えばアンテナ、受信機、モデム、ルータ、リピータ等)、及び/又はその双方の組み合わせを実装することができる。
【0029】
マスターノード110a及びIDノード120aはノードのタイプである。ノードは一般に、ネットワーク構成要素の一部として一以上のタスクを行うべく使用される装置又はデバイスである。ノードの一実施形態は、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、又はインターネットプロトコル6(IPv6)識別子のようなハードウェア無線に割り当てられたアドレスのような固有の識別子を有し得る。いくつかの実施形態において、ノードの固有の識別子は、出荷識別子(例えば、一例においては出荷追跡番号)に相関させることができ、又はそれ自体が出荷の追跡参照となることもできる。
【0030】
IDノード120aのようなIDノードは一般に、低コストの能動的無線デバイスである。一の実施形態において、典型的なIDノードは、可変RF特性(例えばプログラム可能RF出力電力範囲、プログラム可能受信機感度)を備えた短距離無線を有する送受信機ベースの処理又はロジックユニットと、処理ユニットによりアクセス可能なメモリと、処理ユニットに動作可能に結合されたタイマーと、IDノードの回路に電力を供給する電源(例えば電池)とを含む。例えば、典型的なIDノードの物理的な実装は小さく、ひいては、小包、ラベル、コンテナ又は他のタイプの物体への一体化に適するようにできる。IDノードのいくつかの実装において、当該ノードは再充電可能である一方、他の実装では、IDノードの電源を再充電することが許可されない。他の実装において、IDノードは、様々な環境的に過酷な条件における強固なかつ信頼性のある動作を可能にするべく、環境的には内蔵型又は密封型とされる。
【0031】
マスターノード110aのようなマスターノードは一般に、IDノード120a及びサーバ100間のインテリジェントブリッジとしての役割を果たす。したがって、マスターノードは一般に、IDノードよりも高機能性である。実施形態の一例において、典型的なマスターノードは、処理又はロジックユニットと、他のノード(IDノード及び他のマスターノード)と通信するべく使用される短距離無線(可変RF特性を有し得る)と、サーバ100との通信のための中距離及び/又は長距離無線と、当該処理ユニットによりアクセス可能なメモリと、当該処理ユニットに動作可能に結合されたタイマーと、当該マスターノードの回路に電力を与える電源(例えば電池又は有線電源接続)とを有するデバイスである。マスターノード110aのような典型的なマスターノードは、既知の固定された場所、又は代替的に、当該マスターノードが自身でその場所を決定できるようにする専用場所位置決め回路(例えばGPS回路)を有する移動ユニットとすることができる。
【0032】
当業者にわかることだが、
図1に例示の実施形態は、単数のマスターノード及び単数のIDノードのみを示す一方、本発明の一実施形態に整合する無線ネットワークは、それぞれがサーバ100及び/又は他のマスターノードと通信する広いアレイの類似する又は異なるマスターノードと、広範な類似する又は異なるIDノードとを含んでよい。すなわち、
図1に示される典型的なネットワークが基本的な実施形態となる一方、
図2に示される典型的なネットワークは、本発明の他実施形態に係る詳細な典型的な無線ノードネットワークとなる。
【0033】
ここで
図2を参照すると、サーバ100及びネットワーク105を含む他の典型的な無線ノードネットワークが示される。ここで、マスターノード110a、110b、110cが展開されてネットワーク105に(及び各接続のおかげでサーバ100に)及び互いに接続される。IDノード120a、120b、120eは、様々なマスターノードへと異なる経路を介して接続可能に又は動作可能に通信するように示される。しかしながら、IDノード120c及び120dは、
図2においてIDノード120bに接続されるが、いずれのマスターノードにも接続されないように示される。これが当てはまり得るのは、例えば、IDノード120b、120c、120dが、大きなコンテナ210(又はパレット上で一緒にグループ化されたもの)の中において異なるアイテム(例えば小包)に関連付けられている場合である。かかる一例において、IDノード120bのみが、任意のマスターノードの無線通信範囲内に残り得る。これは、例えば、最接近するマスターノードに対するコンテナ内の異なるIDノードの位置、コンテナにより引き起こされる有害なRF遮蔽、アイテムの梱包により引き起こされる有害なRF遮蔽、又は、無線送信とのインタフェイスをなす他の近接材料(例えば、IDノードとコンテナ外側の任意のマスターノードとの間にある金属アイテムのいくつかの小包)により引き起こされる有害なRF遮蔽に由来し得る。すなわち、
図2に示される典型的なネットワークの例示の構成において、IDノード120c及び120dは、マスターノードから外れた範囲となり得るが、それでもなお、IDノード120bを介したマスターノードへの動作可能な通信経路を有する。
【0034】
実際のところ、一例において、コンテナ210内の配置に先立ってIDノード120bは、現実的にマスターノードとしてよいが、コンテナ210内に配置されるときに変化するRF環境は、マスターノードが場所信号(例えばGPS信号)を介して自身の場所を特定する能力を妨害し、当該マスターノードが一時的にIDノードとして動作しながらも依然としてコンテナ210内の他のIDノードとの通信及びデータ共有を与えることを引き起こし得る。
【0035】
ユーザアクセスデバイス200、205は、ネットワーク105、マスターノード及びIDノードに接続され得るように
図2にも例示される。一般に、ユーザアクセスデバイス200及び205によりユーザは、典型的な無線ノードネットワークの一以上の構成要素と相互作用をすることができる。様々な実施形態において、ユーザアクセスデバイス200、205は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、(アップル社のiPad(登録商標)タッチ画面タブレットのような)タブレット、パーソナルエリアネットワークデバイス(Bluetooth(登録商標)デバイス)、(アップル社のiPhone(登録商標)のような)スマートフォン、(サムスン社のGalaxyGear(登録商標)スマートウォッチデバイス、又はGoogleGlass(登録商標)ウェアラブルスマート光学機器のような)スマートウェアラブルデバイス、又は、ネットワーク105を介してサーバ100と通信し、有線若しくは無線通信経路を介してマスターノード及びIDノードと通信することができる他のそのようなデバイスを使用して実装することができる。すなわち、典型的なユーザアクセスデバイスは、容易に動かされるように意図された移動タイプのデバイス(タブレット又はスマートフォン)としてもよく、(デスクトップコンピュータのような)固定された場所から操作されるように意図された非移動タイプのデバイスとしてもよい。
【0036】
図2に示されるように、ユーザアクセスデバイス200、205はネットワーク105に結合されて通信するが、それぞれ直接的な態様で(例えば、近距離無線通信(NFC)を介して、Bluetooth(登録商標)無線接続を経由して、Wi−Fiネットワーク、専用有線接続又は他の通信経路を経由して)、互いに又は他のネットワーク構成要素と通信することもできる。
【0037】
一例において、デバイス200又は205のようなユーザアクセスデバイスは、出荷プロセスの開始において(IDノード120aのような)IDノードを小包の追跡番号に関連付けることと、サーバ100と協調して通過中の小包及び関連IDノードのステータス及び/又は場所をチェックすることと、出荷された小包に関連するマスターノード又はIDノードからできる限りデータを取得することとを容易にし得る。すなわち、当業者にわかることだが、デバイス200、205のようなユーザアクセスデバイスは、ユーザがアイテムの出荷を開始し、アイテムを追跡し、アイテムのステータス及び場所を決定し、及びアイテムについての情報を取得することができる本質的に相互作用的な通信プラットフォームである。
【0038】
デバイス200又は205のような典型的なユーザアクセスデバイスは、以下に詳述される様々な実施形態においてマスターノード又はIDノードとして動作するのに十分なハードウェア及びコード(例えばアプリケーション又は他のプログラムコードの単数又は複数のセクション)を含み得る。例えば、デバイス200は、移動スマートフォンとして実装することができ、典型的なIDノードとして機能的に動作することができる。典型的なIDノードは、かかるノードとのデータ関連付け及び共有を目的として広告パケットメッセージを他のIDノード又はマスターノードにブロードキャストする。他例において、デバイス200は、移動スマートフォンとして実装されるとともに、ここに記載されるように、IDノード及び他のマスターノードと通信し及びこれらに関連付けられた典型的なマスターノードとして動作してサーバ100と通信することができる。すなわち、当業者であれば、
図3の典型的なIDノード、及び
図4の典型的なマスターノード、並びにこれらそれぞれの部分、コード及びプログラムモジュールには、デバイス200又は205のような、適切にプログラムされたユーザアクセスデバイスを実装できることがわかる。すなわち、
図3の典型的なIDノード、及び
図4の典型的なマスターノードの以下の記載は、IDノード又はマスターノードそれぞれとして動作するユーザアクセスデバイスに当てはまる。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態に係る典型的なIDノードデバイスの詳細な図である。前述のように、IDノードの一実施形態は、可変RF特性(例えばプログラム可能RF出力電力範囲、プログラム可能受信機感度)を備えた短距離無線を有する送受信機ベースの処理又はロジックユニットと、処理ユニットによりアクセス可能なメモリと、処理ユニットに動作可能に結合されたタイマーと、IDノードの回路に電力を供給する電源(例えば電池)とを含む。ここで
図3の詳細な実施形態を参照すると、典型的なIDノード120aは、可変電力短距離通信インタフェイス375に結合された処理又はロジックユニット300、メモリストレージ315、揮発性メモリ320、タイマー370及び電池355を含むように示される。当業者にわかることだが、処理ユニット300は、一般にデータに関する計算を行い、IDノード120a内の演算及びアプリケーションプログラムコード及び他のプログラムモジュール又はそのセクションを実行する低電力消費マイクロコントローラのようなロジックである。それゆえ、典型的な処理ユニット300は、IDノード120aの、送受信機ベースの処理コアとして動作する。
【0041】
当業者にまたもわかることだが、典型的なIDノード120aは、ユニット300のような単数のプロセッサ又はロジックユニットを実装することができるハードウェアベースの構成要素である。一の実施形態において、処理ユニット300には、Intel(登録商標)8051CPUコアと、特定のアプリケーションの必要性に応じて指示される関連周辺回路とを実装することができる。処理ユニット300及び複雑かつ高機能なマイクロプロセッサを実装するべく、あまり複雑でないマイクロコントローラ又は別個の回路を使用することもできる。追加的に、典型的な処理ユニット300は、IDノード120aのコアとして使用される単数チップの送受信機に統合することもできる。
【0042】
IDノード120aの可変電力短距離通信インタフェイス375は一般に、処理ユニット300に結合されたプログラム可能無線及び全方向性アンテナである。他の実施形態において、インタフェイス375は、方向性が望ましい場合は異なるアンテナプロファイルを備えたアンテナを使用してよい。可変電力短距離通信インタフェイス375の例は、特定の短距離通信経路(例えば2.4GHzで通信するBluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)接続経路)にデバイスを動作可能に結合するための他のインタフェイス用ハードウェア(図示せず)を含み得る。
【0043】
一の実施形態において、RF出力電力及び/又はRF受信機感度のような、無線の送受信機の様々なRF特性は、処理ユニット300の制御のもと、動的にかつプログラム的に変えることができる。他の実施形態において、周波数、デューディーサイクル、タイミング、変調スキーム、拡散スペクトル周波数ホッピングアスペクト等のような、無線の送受信機のさらなるRF特性を、IDノード120aの所望の実装及び予想される用途に応じてRF出力信号を柔軟に調整する必要性により、プログラム的に変えることができる。以下に詳しく説明するが、いくつかの実施形態は、プログラム的に改変又は調整可能なパラメータを有するブロードキャストプロファイルを使用することができる。換言すれば、IDノード120a(又は任意の他のIDノード)の実施形態は、プログラム的に調整可能なRF特性(調整可能なRF出力信号電力、調整可能なRF受信機感度、異なる周波数又は周波数帯域に切り替える能力等)を有し得る。
【0044】
IDノード120aのための電池355は、IDノード120aに実装される回路に一般に電力を供給する一定タイプの電源である。一の実施形態において、電池355は再充電可能電源としてよい。他の実施形態において、電池355は、使用後の使い捨てが意図された非再充電可能電源としてよい。IDノードのいくつかの実施形態において、電源は、太陽電池のような代替エネルギー生成を含んでよい。
【0045】
IDノード120aのためのタイマー370は一般に、例えば時間遅延、パルス生成及び発振器アプリケーションにおいて使用される一以上のタイミング回路を与える。IDノード120aが、全体的な省電力技術の一部として所定の時間間隔にわたるスリープ又は休止状態に入ることにより電力を節約する一実施形態において、タイマー370は、処理ユニット300のタイミング動作管理を支援する。追加的に、一実施形態により、IDノードは、異なるノードをタイマー370に対して同期させるためのデータと、共通のタイミング基準とをノード及びサーバ間で共有することができる。
【0046】
一実施形態は、IDノード120aを、ステータスを表示して開始/終了のような基本的な相互作用を許容する基本ユーザインタフェイス(UI)305を随意的に含むように実装することができる。一の実施形態において、UI305には、マルチモードLEDのようなステータス灯を実装することができる。当該光灯の異なる色により、IDノード120aのための異なるステータス又はモード(例えば、広告モード(ブロードキャスト)、スキャニングモード(リスニング)、現在の電力ステータス、電池レベルステータス、関連付けステータス、エラー、検知された条件(例えば温度しきい値超過、湿度しきい値超過等))を示すことができる。IDノードの他の実施形態は、かかるステータス又はモード情報が一以上のプロンプトとそもに表示されるグラフィックディスプレイ等により、高機能な態様でU!305を実装することができる。
【0047】
さらなる実施形態において、IDノードのUI305の一部として使用される典型的なステータス灯はまた、出荷状態も示すことができる。詳しくは、典型的な出荷状態が、出荷されたアイテムのステータス、又は出発地から目的地までのアイテムの現在の出荷行路のステータスを含み得る。
【0048】
一実施形態はまた、一以上のセンサ360を随意的に含むIDノード120aを実装することができる。いくつかの実施形態において、一以上のセンサ360を実装したIDノードをセンサノードと称する。センサ360の例は、一以上の環境センサ(例えば気圧、動き、光、温度、湿度、磁界、高度、姿勢、配向、加速度等)、及び専用場所センサ(例えばGPSセンサ、IRセンサ、近接センサ等)を含み得る。当業者に理解されることだが、他の特性を測定する付加タイプのセンサをセンサ360として使用することも考慮される。追加的に、当業者に理解されることだが、センサノードは、キャプチャされたセンサデータの管理、収集、ストレージ、共有及び公表を管理する付加的なプログラムの特徴を含み得る。
【0049】
一実施形態はさらに、一以上の磁気スイッチ365を随意的に含むIDノード120aを実装することができる。リードスイッチのような磁気スイッチ365は一般に、適用された磁界に応答して電気経路又は接続を、閉又は開にするように動作する。換言すれば、磁気スイッチ365は、磁界の存在又は磁界の除去によって作動される。様々なアプリケーションが、以下に詳しく記載される実施形態において説明されるように、磁気スイッチ365を有するIDノード120aの動作を含み得る。
【0050】
図3に示される実施形態と整合するように、典型的なIDノード120aは、TexasInstruments社のCC2540 Bluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)システムオンチップに基づいて実装することができる。これは、IDノードとして動作するとともに、必要に応じて、IDノードを構成する異なる可能なセンサ及び他の回路(例えば付加的ロジックチップ、リレー、磁気スイッチ)とのインタフェイスをなす様々な周辺機器(例えばタイマー回路、USB、USART、汎用I/Oピン、IRインタフェイス回路、DMA回路)を含む。
【0051】
追加の実施形態において、当業者にわかるように、IDノードにおける類似の機能を他のタイプのハードウェアに実装することもできる。例えば、IDノード110aには、電力、処理速度、RF特性の調整可能性のレベル、プロセッサに結合されたメモリ格納ユニットの数、コスト、スペース等のようなIDノードの要件に応じて、以下に述べるノード制御及び管理コードと同じ動作制御及び機能性を有する特別に最適化されたハードウェア(例えば固有の特定用途向け集積回路(ASIC))、別個のロジック、又はハードウェアとファームウェアとの組み合わせを実装することができる。
【0052】
上述したように、IDノード120aは、処理ユニット300によってアクセス可能なメモリを含む。メモリストレージ315及び揮発性メモリ320はそれぞれが、処理ユニット300に動作可能に結合される。双方のメモリ構成要素により、処理ユニット300が使用するプログラミング及びデータ要素が与えられる。
図3に示される実施形態において、メモリストレージ315は、様々なプログラムコード(例えばノード制御及び管理コード325)及び他のデータ要素(例えばプロファイルデータ330、セキュリティデータ335、関連付けデータ340、共有データ345、センサデータ350等)を保持する。メモリストレージ315は、情報(例えば実行可能なコード/モジュール、ノードデータ、センサ測定値等)を不揮発性かつ非一時的な態様で保つことができる有体的かつ非過渡的なコンピュータ可読媒体である。そのようなメモリストレージ315の例には、長期かつ不揮発性の情報のストレージが許容されるハードディスクドライブ、ROM、フラッシュメモリ、又は他の媒体構造が含まれ得る。対照的に、揮発性メモリ320は典型的に、IDノード120aの動作中に処理ユニット300によって使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)構造である。IDノード120aの電源投入時、揮発性メモリ320には、IDノード120aの特定の動作を容易にするのに役立つ(ノード制御及び管理コード325のような)動作プログラム又は特定のプログラムモジュールが実装され得る。また、IDノード120aの動作中、揮発性メモリ320は、メモリストレージ315からプログラムされ又はロードされた命令をIDノード120aが実行するときに生成された所定のデータ(例えばプロファイルデータ330、セキュリティデータ335、関連付けデータ340、共有データ345、センサデータ350等)も含み得る。しかしながら、当業者にわかることだが、
図3に例示されるデータ要素のすべてが、メモリストレージ315及び揮発性メモリ320に同時に現れる必要があるわけではない。
【0054】
一般に、ノード制御及び管理コード325の実施形態は、IDノード120aのようなノードの挙動を一般に制御するプログラム機能又はプログラムモジュールとして実装されるソフトウェア特徴部の集合である。一実施形態において、コード325の機能は一般に、マスターノード、IDノード及びセンサノードのような異なるタイプのノードに実装されるものに類似する。しかしながら、当業者にわかることだが、いくつかの動作原理が、そのようなノード間で類似する一方、他の実施形態は、ノードの所望のアプリケーション及び用途に応じてある程度の特定化がされた及び異なる態様の機能を実装することができる。
【0055】
一般的な実施形態において、典型的なノード制御及び管理コード325は一般に、いくつかのプログラム機能又はプログラムモジュールを含む。これらは、(1)どのようにして及びいつノードが通信するのかを管理するノード広告又はクエリ(スキャン)ロジックマネージャ(ここではノード通信マネージャとも称する)、(2)ノード間での情報交換をし得る否か及びどのようにし得るのかを管理する情報制御及び交換マネージャ、(3)可変短距離通信のためのRF出力信号電力及び/又は受信機感度の電力消費及び側面を管理するノード電力マネージャ、(4)当該ノードを他のノードに関連付けるのかに焦点を当てる関連付けマネージャを含む。以下には、ノードにより使用されるこれらの基本プログラムモジュールの様々な実施形態が記載される。
【0056】
ノード通信マネージャ(広告&スキャニング)
【0057】
典型的な実施形態において、ノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャ、どのようにして及びいつノードがそのアドレスを広告(送信)し、又は近隣ノードのアドレスを求めるクエリ(スキャン)を広告(送信)すべきかを管理する。広告は一般に、様々な部分(例えばヘッダ、フィールド、フラグ等)に異なる情報を有し得るメッセージによって行われる。メッセージは、単数又は複数のパケットであり得る。
【0058】
典型的な実施形態において、(「クエリ」又は「スキャン」モードとは反対の)「広告」モードは、IDノードにとってのデフォルトモードであり、ノードが、そのアドレス、及び当該ノードについての関連メタデータを有するメッセージをブロードキャスト又は送信する。例えば、一の実施形態において、典型的なメタデータは、RF出力電力レベル、参照番号、ステータスフラグ、電池レベル及びノードの製造者名のような情報を含み得る。
【0059】
図6は、本発明の一般的な実施形態に係る典型的な広告データパケットの構造又はフォーマットを例示する図である。ここで
図6を参照すると、IDノード120aのようなIDノードから信号又はメッセージとしてブロードキャストされた典型的な広告データパケット600の構造が示される。パケット600は、明確に分かれたタイプのメタデータをパケットの異なる部分に別個に保持する典型的なメタデータ及びフォーマットを示す詳細レベルが増加するように表される。異なる実施形態は、IDノードの展開されたアプリケーションに応じて異なるタイプのメタデータを含む。
【0060】
図7は、本発明の一実施形態に係る典型的な広告データパケットのためのサンプルコンテンツを例示する図である。ここで
図7を参照すると、典型的な広告データパケット700が、典型的なメタデータを伴って例示される。メタデータは、RF出力電力レベル(例えば「TX電力レベル」)、参照番号(例えば「FDX ID’(ASCIIショートネーム)」、ステータスフラグ(例えば「ステータスフラグ値(「受領確認要求済み」を示す)」)、電池レベル(例えば「電池レベル値(73%充電を示す)」、及びノードの製造者名(例えば「会社識別子(現在のところFedEx(登録商標)に対して未識別)」)のような提示サンプル情報を含む。一の実施形態において、当業者にわかることだが、セキュリティを目的として参照番号が省略され又は曖昧にされ得る。
【0061】
一の実施形態において、典型的な広告データパケットは、
図7において上述したように、ブロードキャストを行うノードのタイプ、及びブロードキャストノードの場所を識別するのに役立つ一つの方法を可能にするRF出力電力レベルを含み得る。しかしながら、ブロードキャストRF出力電力レベルが固定されてノードタイプにより知られている場合、ノードタイプのみを、パケット700のような典型的な広告データパケットから識別可能とする必要がある。
【0062】
ノードがどのように通信するのかについては、典型的なノードはいくつかの異なる通信モードの一つにあればよい。広告(又は送信若しくはブロードキャスト)モードにあるノードは、クエリ(又はスキャン若しくはリスニング)モードにおいて他のノードセットにとって可視である。一実施形態において、広告の周波数及び長さは、アプリケーション及び電力に依存し得る。例えば、通常動作において、典型的なノードは一般に、周期的な態様で広告し、サーバ100により設定される条件により指示される所定のインターバルで他のノードに能動的接続をなすことを予測する。一実施形態において、かかる条件は、ネットワークのサーバ又は高レベルノードにより、一のノードに対して個別に設定することができる。
【0063】
典型的なノードは、特定期間内に広告パケットの受領確認を受信していない場合、一以上の警告段階に入る。例えば、典型的なノードは、当該典型的なノードにより特定の時間間隔(一般に警告インターバルとも称する)内にブロードキャストされた広告パケットに対する受領確認を他のノードから受信していな場合、当該典型的なノードは、警告段階1ステータスに入る。これにより、典型的なノードには、警告段階1ステータスを示すように改変された一以上の部分を有するフォローアップ広告パケットを発行するプロンプトが与えられる。詳しくは、この典型的なフォローアップ広告パケットは、広告パケットの受信時にSCAN_REQメッセージを送信するように近隣のノードに命令する異なる広告警告ヘッダを有し得る。
【0064】
典型的なノードは、当該典型的なノードによりブロードキャストされた広告パケットの受領確認を、他の時間間隔内にマスターノードから受信していない場合(例えば、能動的に接続するマスターノードからの要求、なされた成功接続)、警告段階2ステータスのような他の警告段階に入る。これにより、典型的なノードには、警告段階2ステータスを示すように改変された一以上の部分を有するフォローアップ広告パケットを発行するプロンプトが与えられる。詳しくは、この典型的なフォローアップ広告パケットは、広告パケットの受信時にSCAN_REQメッセージを送信するように近隣のマスターノードに命令する異なる広告警告ヘッダを有し得る。
【0065】
典型的なノードは、バックエンドへアップロードするべくデータを有する場合、さらに他のタイプの警告段階に入る。一の実施形態において、例えば、典型的なノードが、当該典型的なノードにより収集された(又は典型的なノードと通信していた一以上の他のノードから受信された)センサデータを有する場合、データはサーバ100へとアップロードする必要があり、当該典型的なノードは、警告段階3のような更新警告段階に入る。これにより、典型的なノードには、警告段階3ステータスを示すように改変された一以上の部分を有するフォローアップ広告パケットを発行するプロンプトが与えられる。詳しくは、典型的なフォローアップ広告パケットは、データ(例えばセンサデータ350)が典型的なノード(例えばIDノード120a)から近隣のマスターノード(例えばマスターノード110a)へと送信されるように当該典型的なノードとの接続をするように近隣のマスターノードに命令する異なる広告警告ヘッダを有し得る。送信されたデータはその後、近隣のマスターノードによりセンサデータ450として、マスターノードの揮発性メモリ420及びメモリストレージ415のいずれか一方又は双方に格納することができる。そのストレージ動作に引き続き、近隣のマスターノードは、データ(例えばセンサデータ450)をサーバ100へと送信する。
【0066】
図7に例示されかつ警告レベル段階の上記記載に説明されたように、典型的な広告データパケットのヘッダにおけるステータスフラグは、一以上の実施形態における関連付けロジックに使用されるフィールドである。例えば、一の実施形態において、広告データパケットにステータスフラグが存在することにより、第1のノードが、そのステータスを第2のノードへと通信し、第2のノードが、そのステータスを、サーバ100のようなバックエンドサーバへと、第1のノードから当該サーバへの能動的な直接接続なしに報告する。換言すれば、ステータスフラグは、ノード間の(受動的関連付けのような)受動的な相互作用を容易にするのに役立つ。
【0067】
詳細な実施形態において、いくつかの典型的なステータスタイプが他のノードとの通信について確立される。例えば、典型的なステータスタイプは以下を含み得る。
*警告レベル0…問題なし、通常動作。
*警告レベル1…いずれかの利用可能なノードがその広告パケットの受信を受領確認するように広告ノードが要求している。
*警告レベル2…いずれかの利用可能なマスターノードがその広告パケットの受信を受領確認するように広告ノードが要求している。
*警告レベル3…アップロード用のデータ…ノードが、マスターノードを介してアップロードするべく利用可能なデータをキャプチャしている。
*同期…(タイマー又は場所情報のような)データを同期することができるデバイス又はセンサとの接続を広告ノードが要求する。
【0068】
ステータスを、例えば広告データパケットのヘッダの一部分を介してブロードキャストすることにより、ブロードキャストノードの範囲内にある一以上のノードは、当該ノードのステータスを決定し、ステータスメッセージにおいて要求されている場合に能動的接続を開始することができる。
【0069】
広告ノードからの多くの情報の要求は、いくつかの実施形態において、SCAN_REQメッセージのフォーマットで入来する。一般に、典型的なSCAN_REQは、スキャニング(リスニング)マスターノードから広告ノードへと、当該広告ノードから付加的情報を要求するように送信されるメッセージである。この例において、警告ステータスビットは、スキャニングマスターノードに対し、例えばアプリケーション層において、広告ノードがSCAN_REQを受け入れるモードにあるか又は受け入れないモードにあるかを示すことができる。一の実施形態において、ノード広告の接続不可能かつ発見可能なモードは、Bluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)規格と整合する。
【0070】
他の実施形態において、ノードは、他のノードのスキャニング又はリスニングの間にさらに異なる動作モードを有し得る。例えば、ノードのクエリ又はスキャニングモードは能動的又は受動的とすることができる。ノードが受動的である間にスキャニングすると、ノードは、広告データパケットを受信するが、受領確認をしてSCAN_REQを送信することはない。しかしながら、ノードが能動的である間にスキャニングすると、ノードは、広告データパケットを受信するとともに、SCAN_REQを送信することによって受領確認をする。詳細な実施形態は、Bluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)規格と整合するスキャニング又は照会の受動的モード及び能動的モードを与え得る。
【0071】
一実施形態において、典型的なノードは、短距離無線での他の無線ノードのブロードキャストをリスニングするときにスキャニングする。典型的なスキャニングノードは、例えば、広告ノードのMACアドレス、広告ノードから送信されるRF出力信号の信号強度、及び任意の広告ノードにより公表される他のメタデータ(例えば広告データパケットにおける他の情報)をキャプチャすることができる。当業者にわかることだが、ノードがスキャニングするときの「リスニング」範囲は変わり得る。例えば、クエリは限られ得る。換言すれば、ノードが特に興味を有することと、それに対してリスニングすることとの範囲を集中させ又は限定することができる。そのような場合、例えば、収集された情報は、標的とされたグループの短距離無線ノード広告からの特定の情報に限られ得るが、当該情報の集合は、任意の広告デバイスからの情報が収集される場合、「オープン」とみなすことができる。
【0072】
ノードが広告又はスキャニングをする場合、実施形態は、さらにステータスフラグ及び付加的なモードを、広告又はスキャニングをするときにノードがどのようにして通信し及び管理されるのかの一部として使用することができる。一例において、スキャニング(リスニング)をするノードが、警告レベル1又は2のステータスを示すステータスフラグを伴う広告データパケットを受信し、かつ、スキャニングノードが「受動的」スキャニングモードにある場合、当該ノードは、所定のインターバルの間「能動的」スキャニングモードに切り替わる。しかしながら、この状況でのスキャニングノードが既に「能動的」スキャニングモードにある場合、ノードは、SCAN_REQメッセージを送信して広告ノードからSCAN_RSPを受信する(例えば広告ノードから要求された付加的情報を与えるメッセージ)。スキャニングノードはその後、「受動的」スキャニングモードに戻るように切り替わる。
【0073】
他例において、広告(ブロードキャスト)ノードは、SCAN_REQをスキャニングノードから受信すると、広告ノードは、その広告データパケットが受領確認されていることを考慮する。さらに、広告ノードはその「警告」ステータスフラグをリセットして警告レベル0ステータスに戻す。これにより、広告ノードは、その広告への受領確認を、スキャニングノードに全く接続することなく、有効に受信することができる。これにより、電力消費が有利にかつ著しく節約される。
【0074】
さらなる他例において、スキャニングノードが、警告レベル3のステータスフラグが設定された広告データパケットを受信すると、当該スキャニングノードは、広告デバイスとの接続を試みる。ひとたび接続がなされると、広告デバイスは、そのデータの、接続されたデバイスへのアップロードを試みる。
【0075】
すなわち、コード325のノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャの実施形態は、複数のノードが様々な有利な態様で互いに通信し合うときに、一以上のステータスフラグ、広告モード、スキャニングモードに依存し得る。
【0077】
典型的な実施形態において、ノード制御及び管理コード325の情報制御及び交換マネージャ部分が、複数のノード間で情報を交換し得る否か及びどのように交換し得るかを決定する。典型的な実施形態において、情報制御及び交換マネージャは、異なるノードオペレーション状態を確立し、当該状態の所望のパラダイムに応じて情報を変えることができる。詳しくは、情報制御及び交換マネージャの実施形態は、「接続不可能広告」状態又は動作モード、「発見可能広告」状態又はモード、及び「一般広告」状態又はモード動作による複数のノード間の異なるレベルの情報交換を確立する。ノードが「接続不可能広告」モードにある場合、ノード情報交換は制限される。例えば、広告ノードは、一以上のクエリ(スキャニング)ノードによりキャプチャされた情報をブロードキャストすることができるが、2方向の情報交換は生じない。
【0078】
ノードが「発見可能広告」モードにありかつスキャニングノードが「能動的」モードにある場合、ノード情報交換は双方の方向で可能となる。例えば、広告ノードが広告パケットを送信すると、その応答としてスキャニングノードはSCAN_REQパケットを送信する。広告ノードがSCAN_REQを要求する付加的情報を受信した後、当該広告ノードは、要求された情報を伴うSCAN_RSPを送信する。すなわち、「発見可能広告」モードにおいては、2方向の情報交換が存在するが、情報を交換する2つのノード間で能動的接続が行われることはない。
【0079】
最終的に、高度な2方向の情報交換に対しては、当該ノード間の能動的接続を使用することができ、異なるノードへ及び異なるノードからの双方の方向で情報を交換することができる。詳細な実施形態において、このレベルの2方向の情報交換では、複数のノードが最初に識別され、その後、能動的接続確立の一部として認証される。ひとたび認証され、その後互いに能動的に接続し合えば、当該ノードは、行きつ戻りつ安全に情報を共有することができる。一例において、以前にキャプチャされた環境l情報をマスターノードへとアップロードしているセンサノードは、このモード又は状態にあるとしてよい。他例において、ノードスキャニング動作の格納された結果をマスターノードへとアップロードしているIDノードも、このモード又は状態にあるとしてよい。さらなる他例において、タイマー及び/又は場所情報を対応するノードと共有するマスターノードも、このモード又は状態にあるとしてよい。
【0081】
典型的な実施形態において、ノード制御及び管理コード325のノード電力マネージャ部分は、ノードにおける電力消費と、電力の有利な使用との管理(例えばRF出力信号電力の調整可能なレベル)に焦点を当てる。一般に、ノードは、(IDノードにおける電池355のような)電池、又は(マスターノードにおける電池/電力インタフェイス470のような)外部電源とのインタフェイスのいずれかにより電力を得る。外部電源の例には、いくつかの実施形態において、施設内のコンセント又は電力接続から供給される電力、又は輸送機関(例えば自動車、トラック、列車、航空機、船等)上で生成される電力が含まれ得る。当業者にわかることだが、外部電源とのインタフェイスは一般に「有線」電力接続と称され、ノード電力マネージャには、ノードが有線であるか又は電池355のような電池から電力を受けるかを通知され得る。さらなる実施形態は、誘導コイルを介してのような無線電力送信による外部電源とのインタフェイスを実装することができる。
【0082】
一の実施形態において、ノードは、複数のタスクを行うときに使用される電力を管理することができる。例えば、ノードは、どのノードが特定のタスクを行うべきかを決定するときの電力を管理することができる。詳しくは、実現可能な又は所望される場合に特定のタスクを達成するべく有線ノードの使用を選択して、電池により電力を受けるノードを、他のエネルギー負担又は強要の少ないタスクのために確保しておくことにより、一グループのデバイスの集合的な電力消費を管理することができる。他の実施形態において、履歴データは、特定のタスクを達成するのに必要な電力をシステムに通知するすることができ、システムは、どのノードが当該特定のタスクを達成すべきかを、かかる履歴データに基づいて決定することができる。他の実施形態において、プロファイルデータはまた、特定のタスクを達成するのに必要な電力をシステムに通知するべく使用することができる(例えば、所定の時間間隔にわたり及び所定の条件のもとでセンサデータを収集するセンサノードの動作のための電力要件を記述するセンサプロファイル)。システムはまた、どのノードが特定のタスクを達成すべきかを、かかるプロファイルデータに基づいて決定することができる。
【0083】
他例において、典型的なノード電力マネージャは、特定のタスクを正確に達成するべく電力をどのように使用及び調整するのが最善かを決定するときの電力を管理することができる。一の実施形態において、(IDノードからの短距離RF出力信号のような)ノードからのRF信号出力は、一定範囲の出力電力を通じて周期的に動くようにしてよく、又は検出可能な態様で2以上の設定間で単に切り替えられるだけとしてよい。以下に詳述されるように、RF出力信号電力の可変性及び動的調整により、(一以上のマスターノードのような)他のノードが、各ノードをRF出力信号電力の上側範囲に見ることができ、広告ノードに物理的に近いノードを当該信号電力の下側範囲でのみ見ることができる。
【0084】
他例において、典型的なノード電力マネージャは、そのRF出力信号電力の特性変化を、ノードが(コンテキストデータ560、及び当該タイプの情報を利用する関連付けロジックのような)コンテキストデータのおかげで物理的な場所又は他のノードに関連付けられていた場合、引き起こすことができる。一の実施形態において、ノードは、当該ノードが通信する頻度、及び/又はそのRF出力電力の電力保存特性を変更するように命令されてよい。
【0085】
さらなる他例において、すべての広告ノードは、それぞれのノード電力マネージャを有し得る。ノード電力マネージャは、各ノードが最大RF出力信号電力レベルでブロードキャストすることを周期的に引き起こし、IDノード又はマスターノードをスキャニングする範囲内にあることを保証する。このようにすることで、通信範囲内にある確率を増加させることができるので、個々のノードを適切に場所特定してネットワーク内で管理することができる。ブロードキャスト持続時間は、必要に応じてペアリングが生じ得るように設定し又は動的に変更することができる。
【0086】
典型的なノード電力マネージャは、RF出力信号電力レベルを調整するというよりもむしろ、いくつかの実施形態において、ノードのRF受信機感度を調整することができる。これにより、調整可能な受信範囲(ブロードキャストの単なる調整可能な範囲とは対照的である)が許容され、これは同様に、ここに説明されるように電力管理及び場所決定性向上のために使用することができる。
【0087】
さらなる他の実施形態において、ノード電力マネージャが一のノードの一を超えるRF特性を同時かつ独立に調整することができる組み合わせアプローチを使用することができる。例えば、典型的なノード電力マネージャは、RF出力信号電力レベルを調整し、ノードのRF受信機感度を、当該ノードが場所特定されて他のノードに関連付けられたときに調整することもできる。当業者にわかることだが、これは、ノードが異常に密集したエリア、及び変化するRF出力信号電力レベルの組み合わせにおいて特に有用となり得る。
【0088】
典型的なノードマネージャの実施形態は、ノードの電力特性(例えば電力消費、電力使用、出力信号周波数、出力信号デューディーサイクル、タイミング、電力レベル等)を調整するときに電力プロファイル(例えば典型的なタイプのプロファイルデータ330、430)を参照することができる。
【0090】
典型的な実施形態において、ノード制御及び管理コード325のノード関連付けマネージャ部分は、以下に詳述されるように、コード525においてサーバ側関連付けマネージャと連動かつ整合して、どのようにしてノードが他のノードに関連するのかに焦点を当てる。すなわち、典型的なノード関連付けマネージャは、ノードにおいて実行されると、どのようにして当該ノードが、サーバからの入力を備えた一以上の他のノードに関連する(例えば能動的接続モードに入る)かを命令する。
【0091】
ノードのための典型的なノード関連付けマネージャは、ステータスフラグを介して、ノードが受領確認又は接続を要求するか否か、又はバックエンドにアップロードするべく利用可能な情報を有するか否かを表示する。すなわち、ノードが他のノードに関連付けられていないか又はまだ能動的に接続されていない間、ノードのステータスは、例えば、ノードのブロードキャストヘッダにおけるステータス情報から推定することができる。
【0092】
ノード間の接続に関し、一般に安全接続及び非安全接続が存在する。一の実施形態が一以上の組のノード間の非安全接続を許容する一方、他の実施形態は、ノードの安全接続又は認証ペアリングに依存する。ノードが他のノードとペアになる一の実施形態において、典型的なノード関連付けマネージャは最初に、関連付けられるべきノードを識別して、関連付け要求をサーバに送信する。要求には、ノードをペアリングして、サーバ100のようなサーバからの対応ペアリング証明書を求める特定の要求が含まれ得る。サーバ100は、特定のノードについて、当該ノードが無線近接範囲内にあって将来のペアリングが生じ得ることを示す情報に基づく段階的なペアリング証明書を有し得る。ノード関係に対する可視性が、ノードが現在の又は将来の状態の近接範囲内にあることを示すスキャン広告、又はバーコードスキャン情報のような第三者データを介して決定されているかもしれない。
【0093】
上述した典型的なノード情報交換モードのもとで交換情報に接続し又は接続しない場合、ノードは一般に、典型的なIDノードのための典型的な広告サイクルを構成する一定数の状態で動作する。ノードに対するそのような典型的な広告サイクルは、
図8を参照して、及び以下に詳述されるようにコード525においてサーバ側関連付けマネージャと連動かつ整合して、以下にさらに説明される。
【0095】
一の実施形態において、ノード制御及び管理コード325はまた、空輸モードプログラムモジュール(図示せず)を含み得る。他の実施形態において、空輸モードプログラムモジュールは、コード325のノード電力マネージャプログラムモジュールの一部として実装することができる。典型的な空輸モードプログラムモジュールは一般に、IDノードの可変電力短距離通信インタフェイス375の出力電力を、当該IDノードが航空機で動作しているときに、管理するべく動作する。無線デバイスを航空機内で動作させることは、いくつかの状況においては、航空機の他の電子システムに意図しない影響を及ぼし得る。詳しくは、空輸モードプログラムモジュールの実施形態は、航空機の特定の動作及び/又は動作条件に応じてIDノードを異なる状態又はモードから遷移させるように動作することができる。例えば、典型的な空輸モードプログラムモジュールは、検出された環境条件(例えば圧力、高度)及び/又は航空機に関連付けられたフライト詳細情報に基づいて、IDノードを一つの状態又はモード(例えば離陸前の通常モード、離陸中の無効モード、空中にいる間の空輸モード、降下中の無効モード、及び着陸後の通常モード)に遷移させるように動作することができる。このようにして、IDノードは、航空機に載せされているときに通常動作し、いくつかの状況において完全に動作無効とされ、飛行機モードでは、センシング及びセンサデータキャプチャが許容されるが、航空機搭載電子機器との干渉を回避するべくRF出力信号の送信が制限されるように動作することができる。航空機において(IDノードのような)無線デバイスを管理する方法に関連するさらなる情報は、「航空機に載せられた無線デバイスを管理するシステムと方法」との名称の米国特許出願第12/761,963号明細書に詳細に開示されている。これは、参照としてここに組み入れられる。
【0097】
以前に述べたように、揮発性メモリ320はまた、プログラムされ又はメモリストレージ315からロードされた命令をIDノード120aが実行するときに生成された所定のデータ(例えばプロファイルデータ330、セキュリティデータ335、関連付けデータ340、共有データ345、センサデータ等)を含み得る。一般に、IDノードのようなノードにおいて使用されるデータは、他のノードから受信され、又は動作中に当該ノードにより生成され得る。
【0098】
一の実施形態において、プロファイルデータ330は、ブロードキャストプロファイル(以下に詳述)のようなIDノードに対して一般的なタイプの挙動を画定する一定タイプのデータである。IDノード120aがBLEデバイスである他の実施形態において、プロファイルデータ330は、(デバイス内の電池の状態を露出させる)電池サービス、BLEデバイス間の近接、又はBLEデバイス間のメッセージングに関連するBluetooth(登録商標)互換プロファイルを含み得る。すなわち、典型的なプロファイルデータ330は、ノード挙動のパラメータを画定する一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。
【0099】
一の実施形態において、ノードの安全なペアリングを許容することが所望され得る。以下に詳述されるように、ノードの安全なペアリングの一部として、ペアリング証明書の要求が生成されてサーバ100に送信される。よって、典型的なセキュリティデータ335(例えばP1Nデータ、セキュリティ証明書、鍵等)が、要求されたセキュリティ証明書のような、ノード間の安全な関係の提供に関連付けられた一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。
【0100】
関連付けデータ340のような関連付けデータは一般に、ノード間の接続関係を識別する。例えば、IDノード120aは、IDノード120aがマスターノード110aの範囲内で移動するときに、及びサーバが(認証によって)2つのノードに関連するように命令した後に、マスターノード110aに関連付けられるようになる。その結果、IDノード120a及びマスターノード110a間の関係を識別する情報をサーバ100に与え、及びいくつかのポイントにおいて、IDノード120a及びマスターノード110aそれぞれに与えることができる。すなわち、典型的な関連付けデータ340は、ノード間の関連付けを識別する一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。
【0101】
共有データ345が、ノード間で交換される一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。例えば、(環境データのような)コンテキストデータを、一定タイプの共有データ345としてよい。
【0102】
センサデータ350がまた、搭載センサから又は他のノードから記録及び収集された一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。例えば、センサデータ350は、IDノードに搭載された温度センサからの温度の読み、及び/又は他のIDノードにおける湿度センサからの(例えば
図2に示されるコンテナ210内の他のIDノードからの)湿度の読みを含み得る。
【0103】
すなわち、(
図3に示されるノード120aのような)IDノードは、可変RF特性を備えた短距離無線を介して他のIDノード及びマスターノードと通信し、他のノードに関連付けられ、他のノードにブロードキャスト及びスキャンをし、他のノードに関連付けられ、並びに他のノードとの情報の格納/交換をする低コスト無線ノードである。
【0105】
図4に詳しく示されるマスターノード110aのようなマスターノードは、多くのIDノード特徴部を共有するが、一般には、それらを拡張してサーバ100とのブリッジとして機能する。一般に、IDノードが典型的な無線ノードネットワークにおける一定タイプの低レベルノードである一方、マスターノードは一定タイプの高レベルノードである。典型的なマスターノードは、固定された場所にあり又は静止しているが、他の例のマスターノードは、可動及び移動デバイスとして実装することができる。
【0106】
ここで
図4を参照すると、典型的なマスターノード110aは、短距離通信インタフェイス480、メモリストレージ415、揮発性メモリ420、クロック/タイマー460、及び電池/電力インタフェイス470に結合された処理又はロジックユニット400を含む。いくつかの実施形態において、短距離通信インタフェイス480は、受信機感度及びRF出力電力レベルのような可変電力特性を有し得る。当業者にわかることだが、処理ユニット400は、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラのようなロジックであるが、これは一般に、データの計算を行い、マスターノード110a内の動作及びアプリケーションプログラムコード並びに他のプログラムモジュールを実行する。
【0107】
一般に、当業者にわかることだが、
図4のIDノード110aに関するハードウェアは、マスターノードを含む各タイプのノードに現れる類似のハードウェア及びソフトウェア特徴部に当てはまる。当業者にわかることだが、典型的なマスターノード110aは、所望の実装に応じてプロセッサ400に単数のプロセッサ若しくはロジックユニット、強力なマルチコアプロセッサ、又は複数のプロセッサを実装するハードウェアベースの構成要素である。一の実施形態において、処理ユニット400には、低電力マイクロプロセッサ及び関連周辺回路を実装することができる。一定タイプのプロセッサとしての処理ユニット400と、複雑かつ高機能な汎用又は専用プロセッサとを実装するべく、あまり複雑でないマイクロコントローラ又は別個の回路を使用することができる。
【0108】
さらなる他の実施形態において、典型的な処理ユニット400は、ラズベリーパイ(登録商標)コンピュータのモデルB−Rev−2のようなシングルボードコンピュータの一部として使用される低電力ARM1176JZ−Fアプリケーションプロセッサによって実装することができる。ARMアプリケーションプロセッサは、ラズベリーパリコンピュータにおいて展開されるBroadcom(登録商標)BCM2835システムオンチップ(SoC)の中に埋め込まれる。この実施形態において、ラズベリーパイコンピュータデバイスは、典型的なマスターノード110aのコアとして動作し、メモリストレージ415として動作する安全なデジタルメモリカードスロット及びフラッシュメモリカードと、揮発性メモリ420として動作する512メガバイトRAMメモリストレージと、メモリストレージ415に格納されて揮発性メモリ420で動く(Linux(登録商標)のような)オペレーティングシステムと、クロック/タイマー460を実装する周辺機器と、電力インタフェイス470として動作する電源とを含む。
【0109】
IDノード120aにおける短距離インタフェイス375と同様に、典型的なマスターノード110aは、プログラム可能無線としての短距離通信インタフェイス480と、処理ユニット400に結合された全方向性アンテナとを含む。いくつかの実施形態において、短距離通信インタフェイス480は、受信機感度及び/又はRF出力信号電力レベルのような可変RF電力特性を有し得る。いくつかの実施形態において、インタフェイス480は、指向性が所望される場合に異なるアンテナプロファイルを備えたアンテナを使用することができる。短距離通信インタフェイス480の例は、デバイスを特定の短距離通信経路(例えば2.4GHzのBluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)接続経路通信)に動作可能に結合するべく他のハードウェア(図示せず)を含み得る。一の実施形態において、短距離通信プロトコルを有効にするべくBLEが使用されるが、可変電力短距離インタフェイス480には、超低電力通信プロトコル、超広帯域インパルス無線通信、ZigBee(登録商標)プロトコル、IEEE802.15.4規格通信プロトコル等のような他の低電力の短距離通信プロトコルを実装することができる。
【0110】
一の実施形態において、RF出力電力及びRF受信機感度のような無線送受信機の様々なRF特性は、処理ユニット400の制御を受けて動的かつプログラム的に変化する。他の実施形態において、周波数、デューディーサイクル、タイミング、変調スキーム、拡張スペクトル周波数ホッピングアスペクト等のような無線送受信機のさらなるRF特性は、典型的なマスターノード110aの所望の実装及び予想される使用に応じて必要であれば、RF出力信号を柔軟に調整する必要性に応じてプログラム的に変更することができる。換言すれば、マスターノード110a(又は任意の他のマスターノード)の実施形態は、(調整可能なRF出力信号電力、調整可能なRF受信機感度、異なる周波数又は周波数帯域を切り替える能力等のような)プログラム的に調整可能なRF特性を有し得る。
【0111】
短距離通信インタフェイス480に加え、典型的なマスターノード110aは、ネットワーク105を介して通信経路をサーバ100に与える中距離及び/又は長距離通信インタフェイス485を含む。当業者にわかることだが、いくつかの実施形態において、展開された典型的な通信インタフェイスは、(インタフェイス480のような)短距離通信インタフェイス(インタフェイス485のような)又は中距離/長距離通信インタフェイスを用いるものとみなすことができる。しかしながら、一般的な実施形態においては、通信インタフェイスとの言及は、複数の異なる典型的なデータ通信インタフェイスを集合的に実装する一方で依然として一般に「通信インタフェイス」又は「無線通信インタフェイス」と称されるインタフェイスを含み得る。
【0112】
一の実施形態において、通信インタフェイス485には、IEEE802.11g準拠のWiFi送受信機の形式で中距離無線を実装することができる。他の実施形態において、通信インタフェイス485には、セルラー無線の形式で長距離無線を実装することができる。さらなる他の実施形態において、WiFi送受信機及びセルラー無線は双方とも、最も利用可能性が高いときに又は優先順位に応じて使用することができる(例えば、できる限りの低コストを理由に利用可能な場合にWiFi送受信機を最初に使用しようと試み、そうでない場合はセルラー無線に依存する)。換言すれば、一実施形態は、中距離WiFi送受信機無線の代替として、又は中距離無線が、ネットワーク105内の接続インフラストラクチャ無線から届かない場合、インタフェイス485の長距離セルラー無線部分に依存する。すなわち、これらの実施形態において、中距離及び/又は長距離通信インタフェイス485は、キャプチャされたノード情報(例えばプロファイルデータ430、関連付けデータ440、共有データ445、センサデータ450及び場所データ455)をサーバ100へと通信するべく使用することができる。
【0113】
マスターノード110aの電池/電力インタフェイス470は一般に、マスターノード110aに実装される回路に電力を供給する。一の実施形態において、電池/電力インタフェイス470は、再充電可能電源としてよい。例えば、マスターノードは、遠隔場所におけるマスターの展開を容易にするのに役立つべく、電源を充電するソーラーパネルを伴う再充電可能電源を有し得る。他の実施形態において、電池/電力インタフェイス470は、使用後の使い捨てが意図された非再充電可能電源としてよい。さらなる他の実施形態において、電池/電力インタフェイス470は、(マスターノード110aにおける電力コード及び内部電源のような)電力インタフェイスコネクタとしてよい。すなわち、典型的なマスターノードは、固定された又は静止した構成にあるとき、外部電源に結合された電気コンセントに接続された電力コードにより電力が供給される。しかしながら、他の移動マスターノードは、電池のような内部電源を使用することができる。
【0114】
マスターノード110aのクロック/タイマー460は一般に、例えば、時間遅延、パルス生成及び発振器アプリケーションにおいて使用される一以上のタイミング又はカウント回路を与える。マスターノード110aが、全体的な省電力技術の一部として所定の時間間隔だけスリープ又は休止状態に入ることにより電力を節約する一実施形態において、クロック/タイマー460は、タイミング又はカウント動作を管理するときの処理ユニット400を支援する。
【0115】
随意的に、一実施形態はまた、一以上のセンサ465(IDノードベースのセンサノードに展開されて
図3に関して上述されたセンサに類似)を含むマスターノード110aを実装することができる。追加的に、マスターノード110aの実施形態はまた、ステータスを表示するユーザインタフェイス405を与えることもできる。これにより、キャプチャされたノードデータをレビューするための基本的な相互作用と、(通知を見ることのような)ノード及びサーバ100との相互作用とが可能となる。一の実施形態において、ユーザインタフェイス405は、ディスプレイ、相互作用ボタン又はソフトキー、及び当該ディスプレイとの相互作用を容易にするポインティングデバイスを与えることができる。さらなる実施形態において、ユーザインタフェイス405の一部としてデータ入力デバイスも使用することができる。他の実施形態において、ユーザインタフェイス405は、一以上の灯光(例えばステータス灯)、可聴入力及び出力デバイス(例えばマイクロホン及びスピーカ)、又はタッチ画面の形態をとってよい。
【0116】
以前に述べたように、マスターノード110aのような典型的なマスターノードは、既知の固定された場所に位置決めされてよく、又は代替的に、当該マスターノード自体がその場所を決定し若しくはその場所をそれ自体で決定することを許容する専用場所位置決め回路475(例えばGPS回路)を含む。他の実施形態において、場所特定回路475は、(GPSよりもむしろ)、他の衛星ベースのシステム(例えば欧州ガリレオシステム、ロシアGLONASSシステム、中国コンパスシステム)、地上無線ベースの位置決めシステム(例えば携帯電話のタワーベースの又はWiFiベースのシステム)、赤外線位置決めシステム、可視光ベースの位置決めシステム、及び超音波ベースの位置決めシステム)と互換性のある場所特定回路のような代替的な回路及び技術を信頼することができる。
【0117】
メモリストレージ415及び揮発性メモリ420は、典型的なマスターノード110aにおいて、双方が動作可能に処理ユニット400に結合される。双方のメモリ構成要素は、処理ユニット400が使用するプログラム要素であり、処理ユニット400にアクセス可能なデータ要素(典型的なIDノード120aのメモリストレージ315及び揮発性メモリ320に格納される可能なデータ要素に類似する)を保持及び格納する。
【0118】
図4に示される実施形態において、メモリストレージ415は、様々な実行可能なプログラムコード(例えばマスター制御及び管理コード425)、IDノードのメモリストレージ315に保持されたもの(例えばプロファイルデータ430、セキュリティデータ435、関連付けデータ440、共有データ445、センサデータ450等)に類似するデータ、及び、マスターノード110aの動作に固有の他のデータ(例えば特定のノードの場所に関連する場所データ455)を保持する。メモリストレージ315と同様、メモリストレージ415は、情報(例えば実行可能なコード/モジュール、ノードデータ、センサ測定値等)を不揮発性かつ非一時的な態様で保持することができる有体的かつ非過渡的なコンピュータ可読媒体である。
【0119】
IDノード120aにおける揮発性メモリ320と同様、揮発性メモリ420は典型的に、マスターノード110aの動作中に処理ユニット400が使用するランダムアクセスメモリ(RAM)構造である。マスターノード110aの電源投入時、揮発性メモリ120には、マスターノード110aの特定の動作を容易にするのに役立つ(マスター制御及び管理コード425のような)動作プログラム又は特定のプログラムモジュールが実装され得る。また、マスター110aの動作中、揮発性メモリ420は、メモリストレージ415からプログラムされ又はロードされた命令をマスターノード110aが実行するときに生成された所定のデータ(例えばプロファイルデータ430、セキュリティデータ435、関連付けデータ440、共有データ445、センサデータ450等)も含み得る。
【0121】
一般に、マスター制御及び管理コード425の実施形態は、マスターノード110aのようなマスターノードの挙動を一般に制御するプログラム機能又はプログラムモジュールとして実装されるソフトウェア特徴部の集合である。一の実施形態において、マスター制御及び管理コード425は一般に、いくつかのプログラム機能又はプログラムモジュールを含む。これらは、(1)どのようにして及びいつノードが通信するのかを管理するノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャ、(2)情報交換をし得るか否か及びどのようにし得るのかを管理する情報制御及び交換マネージャ、(3)可変短距離通信のためのRF出力信号電力及び/又は受信機感度の電力消費及び側面を管理するノード電力マネージャ、(4)当該ノードを他のノードに関連付けるのかに焦点を当てる関連付けマネージャ、(5)ノード場所を決定する場所アウェア/キャプチャモジュールを含む。
【0122】
マスターノードプログラムモジュール及びIDノードモジュール
【0123】
典型的な実施形態において、マスターノード制御及び管理コード425のプログラムモジュール(1)〜(4)は一般に、
図3に関して上述されたノード制御及び管理コード325の、類似の名称のプログラムモジュール(1)〜(4)の機能と整合する。追加的に、ノード制御及び管理コード325が空輸モードプログラムモジュールも含むとき、当業者には、マスターノード制御及び管理コード425もまた、空輸中のマスターノードの有利な動作を許容するべく、類似の機能の空輸モードプログラムモジュールを含み得ることが認識かつ理解される。しかしながら、以下に記載の例と整合して、そのようなモジュールは、マスターノードにある場合、IDノードを制御するモジュールと比較していくつかの差異を有し得る。
【0125】
コード425の典型的なプログラムモジュール(1)〜(4)に加え、マスターノード制御及び管理コード425の典型的な実施形態はさらに、ノード場所に関連して典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールを含む(一般には、マスターノードのための場所マネージャモジュールと称される)。一般に、典型的なマスターノードにおいて展開される典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールは、それ自身の場所を決定し、いくつかの実施形態においては、接続されたノードの場所を決定する。典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールの実施形態は、ここに詳述されるように、他のノードのノード場所を決定するときに(例えばサーバ制御及び管理コード525の一部として)サーバに常駐して動作する場所マネージャプログラムコードとともに動作してよい。
【0126】
一の実施形態において、マスターノードは、既知の固定場所に位置決めされてよい。そのような実施形態において、典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールは、マスターノード場所が、メモリストレージ415の固定された、事前設定された、又は事前プログラムされた部分(例えばメモリストレージ415に保持された場所データ455における情報)に画定され得る既知の固定場所であることを認識することができる。そのような場所情報の例には、マスターノードの場所を識別する従来型の場所座標又は他の記述的な詳細が含まれ得る。マスターノードが常に、本質的に既知の又は固定された場所にあるというわけではない他の実施形態において(例えば移動マスターノードに対し)、典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールは、マスターノードにおけるGPS回路475のような場所特定回路と通信して当該マスターノードの現在の場所を決定することができる。
【0127】
一実施形態において、マスターノードの場所は、サーバへと通信することができる。サーバは、その場所情報を、無線ノードネットワークにおける管理及び追跡ノードの一部として使用することができる。例えば、典型的なマスターノードが移動し、場所特定回路475を使用して新たな現在の場所を決定した場合、当該マスターノードは、当該マスターノードの新たな現在の場所をサーバに与えることができる。追加的に、マスターノードの典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールが、当該マスターノードに関連付けられたノードの場所を決定すると、当該マスターノードはまた、当該マスターノードに関連付けられたそのノードの場所をサーバに与えることもできる。
【0129】
図3及び4が典型的なIDノード及び典型的なマスターノードそれぞれのハードウェア及びソフトウェアの側面の詳細を例示するが、
図5は、本発明の一実施形態に係る典型的な無線ノードネットワークの一部として動作する典型的なサーバの詳細な図を与える。典型的な実施形態において、サーバ100は、関連付け及びデータ管理サーバ(ADMS)とも称される。これは、ノードを管理し、ノードから情報を収集し、ノードから収集された情報を格納し、ノードが動作している環境に関連するコンテキストデータを保持し又は当該コンテキストデータへのアクセスを有し、ノードに関する情報(例えばステータス、センサ情報等)を、要求するエンティティに与えることができる。この機能を利用する様々な実施形態のさらなる詳細が以下に説明される。当業者にわかることだが、ノード密度、地理的設置特性及びネットワーク接続性は、無線ノードネットワークの実施形態に所望される最終的なアーキテクチャに影響を与え得るすべてのタイプの因子の例である。
【0130】
ここで
図5を参照すると、典型的なサーバ100は、少なくとも無線マスターノードとの接続及び相互作用が可能なネットワークコンピューティングプラットフォームとして示される。他の実施形態において、典型的なサーバ100はまた、一以上のユーザアクセスデバイスとの接続及び相互作用も可能である。当業者にわかることだが、典型的なサーバ100は、広範な方法で実装され得るハードウェアベースの構成要素である。例えば、サーバ100は、単数のプロセッサを使用し、又は(ユーザアクセスデバイス200、205のような)デバイス及び(マスターノード110aのような)無線ノードと通信するマルチプロセッサ構成要素の一以上の部分として実装することができる。
【0131】
一般に、当業者はさらに、サーバ100が、単数のコンピューティングシステム、分散されたサーバ(例えば別個のサーバ関連タスクのための別個のサーバ)、階層サーバ(例えば、情報が異なるレベルで保持され、実装に応じてタスクが異なるレベルで行われる複数のレベルで実装されたサーバ)、又は複数の別個の構成要素が、クライアントデバイス(例えばデバイス200、205、又はマスターノード110a)の視点から一つのサーバコンピューティングプラットフォームデバイスとして機能することをロジック上許容するサーバファームとして実装することができる。いくつかのリージョナル展開において、典型的なサーバが、特定の地理的領域専用のサーバを含み得る。異なる領域内で収集された情報が、各リージョナルサーバに実装された異なる規制制御及び要件を含みかつそれらの影響を受ける。
【0132】
同様に、
図5に示される実施形態が単数のメモリストレージ515を例示するが、典型的なサーバ100は、一を超えるメモリストレージ媒体を展開することができる。そして、メモリストレージ媒体は、異なる非一時的形態であってよい(例えば従来型ハードディスクドライブ、フラッシュメモリのようなソリッドステートメモリ、光ドライブ、RAIDシステム、クラウドストレージ構成のメモリ、ネットワークストレージ機器等)。
【0133】
図5に示される典型的なサーバ100は、そのコアにおいて、ネットワークインタフェイス590に結合された処理又はロジックユニット500を含む。これは、一以上のマスターノードと、いくつかの実施形態において、デバイス200、205のようなユーザアクセスデバイスとを備えたネットワーク105を介した動作可能な接続及び通信を容易かつ可能にする。一の実施形態において、サーバ100は、一以上のマスターノードと直接通信する中距離及び/又は長距離通信インタフェイス595を含み得る。これらの通信経路とともに(サーバ制御及び管理コード525のような)プログラムコード又はプログラムモジュールを使用して、サーバ100は一般に、IDノードに関連付けられたアイテムが一の場所から他の場所へ物理的に移動するときに、IDノードに関連する情報をコーディネートかつ管理するべく動作する。
【0134】
コンピューティングプラットフォームとして、典型的なサーバ100の処理ユニット500は、メモリストレージ515及び揮発性メモリ520に動作可能に結合される。これらは、様々な実行可能なプログラムコード(例えばサーバ制御及び管理コード525)、マスター又はIDノードの各メモリストレージに保持されたデータに類似するデータ(例えばプロファイルデータ530、セキュリティデータ535、関連付けデータ540、共有データ545、センサデータ550、場所データ555)、及び、ノードが動作している環境に関連するコンテキストデータ560(例えば無線ノードネットワークの中から生成された情報、及び無線ノードネットワークの外部で作り出された情報)を集合的に格納して与える。
【0135】
メモリストレージ315及びストレージ415と同様に、メモリストレージ515は、有体的かつ非過渡的なコンピュータ可読媒体である。当該媒体には、情報(例えば実行可能なコード/モジュール(例えばサーバ制御及び管理コード525)、ノード関連データ(例えばプロファイルデータ530、セキュリティデータ535、関連付けデータ540、場所データ555等)、測定情報(例えば一定タイプの共有データ545、センサデータ550等)、及び、ノードに対するコンテキスト環境の情報(例えばコンテキストデータ560)が不揮発性かつ非一時的な態様で保持され得る。
【0136】
当業者にわかることだが、上述の特定のプログラムコード及びデータの識別は網羅的というわけではなく、複数の実施形態が、さらなる実行可能なプログラムコード又はモジュールとともに、IDノード、マスターノード及びサーバのような処理ベースのデバイスの動作に関連する他のデータも含み得る。
【0138】
上述したように、サーバ100は、無線ノードネットワークにおけるノード管理の一部としてコンテキストデータ560にアクセスすることができる。典型的なサーバ100は、一実施形態によれば、コンテキストデータベース565におけるそのようなコンテキストデータ560の集合を含み得る。
図5に例示されるように、典型的なコンテキストデータベース565は、サーバ100内部の処理ユニット500によりアクセス可能な単数のデータベースである。当業者であれば容易に理解することだが、コンテキストデータ560のアクセス可能な集合を与える他の構成も、本発明の実施形態の範囲及び原理の中で可能でありかつ考慮される。例えば、コンテキストデータベース565は、専用インタフェイス又はネットワーク格納デバイス(又はネットワークアタッチトストレージ(NAS)ユニット)を介してサーバ100の外側に保持されるアクセス可能なストレージのような、外部からアクセス可能なデータベース(又は多数のデータベース)としてよい。さらなる他の実施形態において、コンテキストデータベースは、サーバ100とは別個ではあるが、サーバ100から別個のデータベースサーバへの通信経路を介して(例えばネットワーク105を介して)アクセス可能な外部データベースサーバ(図示せず)によって別個に保持されてよい。さらに、当業者にわかることだが、コンテキストデータベース565には、(コンテキストデータ560、センサデータ550、共有データ545等のような)サーバ100にとってアクセス可能な情報の集合の分散ネットワークストレージを本質的に与えるクラウド技術を実装することができる。
【0139】
コンテキストデータベース565内には、ノードが動作しており又は動作すると予想される環境に一般に関連するコンテキストデータ560の集合の典型的な実施形態を保持してよい。詳しくは、コンテキストデータ560は一般に、類似するノードが、所与のノードが現在経験しているもの、又は所与のノードが移動するにつれて経験すると予想されるものに類似する環境で経験するものに関連する。
【0140】
一般的な例において、ノードが実際に動作し又は動作すると予想される環境は、異なるタイプの環境を含み得る。これは、例えば、電子通信環境(例えば、信号が散乱され得るか又はRF通信を妨害し若しくは遮蔽する材料若しくは構造を含み得るRF環境)、識別されたノードが移動する予想経路の物理環境(例えば温度、湿度、セキュリティ及び他の物理特性)、どのようにしてノードが移動し又は移動すると予想されるのかに関連する輸送機関環境(例えばトラック、飛行機、コンベアシステムの速度及び他のパラメータ)、及び、特定のノードに近い一エリア内のノードの密度に関連する密度環境(例えば、どれほど多くのノードが、
図22Aに示される構造2200のような回廊、又は特定のIDノードがその出荷経路を通過すると予想される保管施設を占めると予想されるのか)である。
【0141】
ノードの動作環境のこれらの異なる側面を踏まえ、典型的なコンテキストデータ560は、アイテムの移動に関連する異なる構造及び条件(例えば特定のタイプの宅配便業者デバイス、車両、施設、輸送コンテナ等)に関連する情報を与えることができる。そのような情報は、出荷会社のような、無線ノードネットワークを動作させるエンティティによって生成することができる。追加的に、典型的なコンテキストデータ560は、無線ノードネットワークの外部で生成された第三者データを含み得る。すなわち、データ560のようなコンテキストデータは、ノードが動作している環境に一般に関連する広範なデータを含み、本発明の実施形態に係る向上したノード管理能力を有利に与えるべく使用することができる。
【0142】
一般に、
図5は、データベース565に及び揮発性メモリ520に保持される典型的なタイプのコンテキストデータ560を例示する。当業者にわかることだが、コンテキストデータ560はまた、そのような情報をデータベースに保持することに加えて又はその代わりに、他のデータ構造に保持することもできる。
図5に例示されるように、典型的なタイプのコンテキストデータ560は、スキャンデータ570、履歴データ575、出荷データ580、レイアウトデータ585、RFデータ587及び第三者データを含み得るがこれらに限られない。
【0143】
スキャンデータ570は一般に、一事象に関連する特定のアイテムのために収集されたデータである。例えば、アイテムが(小包130のような)小包に配置される場合、ラベルが生成されて小包の外装に配置される。ラベルは、キャプチャ可能な適切なスキャニングデバイスによりスキャンされたときに小包を識別する視覚的な識別子を含み得る。識別子のスキャニング(一定タイプの事象)に応じて生成された情報は、一定タイプのスキャンデータとみなすことができる。他のスキャンデータ570は例えば、小包に関連する手動情報入力時に生成された一般在庫データ、キャプチャされた小包管理制御データ、及びバーコードスキャンデータを含み得る。
【0144】
履歴データ575は一般に、共通の特性に関連して以前に収集及び/又は分析されたデータである。履歴データ575は、無線ノードネットワークの動作に関連する特定の特性のオペレーションの知識及びノウハウを具体化する。例えば、共通の特性は、特定の事象(例えば、屋外環境から建物のような特定の閉じた環境へのアイテムの移動)、一定タイプのアイテム(例えば一定タイプの小包、一定タイプの出荷対象内容物、場所、出荷経路等)、特定のアイテムに関する成功率(例えば成功裏の出荷)等としてよい。履歴データ575の他の例には、アイテムが一の場所から他の場所へと移動するときにどのようにして履歴処理されたのかに関連付けられた処理情報を含み得る(例えば、特定の施設内を移動するとき、処理情報は、アイテムが特定のコンベア上にあることを示し、当該コンベアについての情報(速度、及びアイテムがコンベア上にあることが予想される時間)を含み得る)。
【0145】
出荷データ580は一般に、一の場所から他の場所へと移動されるアイテムに関連するデータである。一の実施形態において、出荷データ580は、追跡番号、出荷対象アイテムの内容物情報、出発地場所及び目的地場所に関連するアドレス情報、並びに移動しているアイテムの他の特性を含み得る。
【0146】
レイアウトデータ585は一般に、予想経路の一以上の部分の物理エリアに関連するデータである。例えば、レイアウトデータ585の実施形態は、建物概略図と、ノードが通過し得る建物の部分の物理的寸法とを含み得る。一実施形態はさらに、通過予定の物理エリアに関連付けられた密度情報と、当該エリアにおいてレイアウトデータのタイプとして予想される数の潜在的ノードとを含み得る。他例において、レイアウトデータの一実施形態は、一グループの小包をパレット上でどのように組み立て、出荷コンテナ(例えばユニットロードデバイス(ULD))の中に置くかについての構成を含み得る。出荷コンテナは、単数のモード又は複合輸送を伴う様々な形態でアイテムの集合体を移動させるのに役立つ。
【0147】
RFデータ587は一般に、特定のタイプのノードの信号経路環境についての信号劣化情報であり、そうでなければ当該タイプのノードにとって最適な信号経路環境からの信号変動、干渉又は他の劣化を引き起こし得る特定の有害なRF条件に関係し得る。例えば、RFデータは、特定の梱包又は場所を使用するときの遮蔽効果、小包が特定のタイプのコンテナの中にあり又はペレット化された積荷の一部として組み立てられるときの遮蔽効果、特定の内容物が出荷されたときの遮蔽効果、並びに他の物理的及び電子的干渉因子を含み得る。
【0148】
第三者データ589は、ネットワークの外側で生成されたデータを一般に含む付加的タイプのコンテキストデータ560である。例えば、第三者データは、アイテムが一の場所から他の場所への予想経路に沿って移動するときに通過予定の特定のエリアに関連付けられた気象情報を含み得る。当業者にわかることだが、一の場所から他の場所へのアイテムの移動により直面する物理的及び環境的条件に関連する他のタイプの第三者データもまた、コンテキストデータ560とみなすことができる。
【0149】
上述したコンテキストデータ560のようなコンテキストデータにより、サーバ100は有利なことに、アイテム移動を良好に管理し、良好な場所決定を与え、無線ノードネットワークの異なるレベルのインテリジェントな動作及び管理を向上させ、並びに無線ノードネットワークの動作中にアイテムの現在の場所及びステータスに対して向上した可視性を与えるのに役立つ。一の実施形態において、サーバ制御及び管理コード525は、無線ノードネットワークがコンテキスト的にアウェアかつ応答性となり得る機能性を与えることができる。
【0151】
一般に、サーバ制御及び管理コード525は、典型的なサーバ100の動作を制御する。一実施形態において、サーバ制御及び管理コード525は、コード内のプログラム機能又は一般にサーバ100の挙動を制御する別個のプログラムモジュールとして実装されたソフトウェア特徴部の集合である。すなわち、典型的なサーバ制御及び管理コード525には、いくつかのプログラム機能又はプログラムモジュールを実装することができる。これは、(1)無線ノードネットワークにおけるノードの強固かつインテリジェントな管理のためのフレームワークを与えるサーバ側関連付けマネージャ、(2)無線ノードネットワークにおけるノードの管理をコンテキストデータに基づいて向上させるコンテキストベースのノードマネージャ、(3)ノード管理の安全ペアリングの側面を管理するセキュリティマネージャ、(4)更新された又は異なるプログラミングを特定のノードに与えてノードと情報を共有するノード更新マネージャ、(5)ネットワークにおけるノードの場所を決定及び追跡する場所マネージャ、並びに(6)ノードの現在のステータスに関連する情報の要求を与え、又は一般にノードについての若しくはノードから収集された情報を与える情報更新マネージャを含むがこれらに限られない。
【0153】
サーバ側関連付けマネージャ(サーバ側関連付け管理機能とも称する)は一般に、安全情報フレームワークを使用して無線ノードネットワークにおけるノードをインテリジェントに管理する責任を負う典型的なコード525におけるプログラムモジュールである。一実施形態において、このフレームワークは、コンテキスト駆動型の学習センサプラットフォームとなるように実装することができる。フレームワークはまた、(RFスキャン、場所、日付/時刻、及びセンサデータのような)情報がノード間で安全に共有される方法、ノードの挙動を変更する方法、及びノードが「喪失」とみなされていると知る方法を可能にすることができる。サーバ側関連付けマネージャの動作中に確立されたフレームワークにより、ノードのネットワークを、各IDノードの物理的な場所を決定する向上したかつ最適な精度を備えたシステムとして管理することができる。そのような関連付け管理フレームワーク及び方法の特定の実施形態に関するさらなる情報が、以下に詳述される。
【0154】
コンテキストベースの関連付けマネージャ
【0155】
コンテキストベースのノードマネージャは一般に、典型的なコード525におけるプログラムモジュールであり、ノードの可視性を与え得る向上したデータ基盤を与える管理動作の一部としてコンテキストデータを組み入れる責任を負う。いくつかの実施形態において、コンテキストベースのノードマネージャは、サーバ側関連付けマネージャの一部として実装することができるが、他の実施形態は、コンテキストベースのノードマネージャを別個のプログラムモジュールとして実装することができる。
【0156】
一の実施形態において、向上したデータ基盤は、コンテキストデータ560(例えばスキャンデータ570、履歴データ575、出荷データ580、レイアウトデータ585、及び一の場所から他の場所へと移動するアイテム及びIDノードを取り巻く条件及び環境に関する情報を与える他の第三者コンテキストデータ)のようなコンテキストデータに依存する。かかるコンテキストデータ(例えばネットワークのノウハウ、建物のレイアウト、及び無線ノードネットワークとともに使用されるノード及び出荷経路の動作知識)は、ロバストに強化されたコンテキスト環境におけるノードの追跡及び場所特定をサーバ100が管理することができる向上した建物ブロックを与えることができる。一実施形態において、コンテキストベースの管理は、ノードが無線ノードネットワークを介して移動するときに、いつ及びどのように関連付けを予測すべきかについてのデータ分析を介してシステムにとっての可視性を与える。他の実施形態において、これは、動作環境、梱包、小包内容物、及び/又はアイテム及びそのIDノードに関連する他の小包により引き起こされ得るRF信号劣化を良好に理解するための基盤となり得る。
【0158】
典型的なサーバ制御及び管理コード525において別個に又は関連付けマネージャモジュールの一部として実装することができるセキュリティマネージャモジュールは、ノードの安全なペアリングの側面を管理することにより、無線ノードネットワークにおける2つのノードの関連付けに役立つ。一の実施形態において、セキュリティマネージャモジュールは、一のノードが他のノードに安全に接続できるように適切なペアリング証明書を与える。すなわち、一のノードが他のノードとの接続を所望すれば、一実施形態は、ノードの接続又は関連付けの成功を可能とするべく、サーバにより生成され、ノードに与えられ、及びノード内で観測される適切なペアリング証明書の生成を要求する。
【0159】
(マスターノード110aのような)ノードが動作時に、(IDノード120aのような)ノードの、接続の所望先のアドレスを識別する。このアドレスにより、ノードは、ペアリング要求を準備して当該要求をサーバ110に送信する。サーバ100は、関連付けマネージャのセキュリティマネージャモジュールの制御下で動作し、ノード要求が他のノードに接続され又は関連付けられるべきか否かを決定する。否定の場合、サーバは、要求されたセキュリティ証明書を発行しない。肯定の場合、コード525の関連付けマネージャが設定した所望の関連付け管理パラダイムに応じてサーバは、無線ペアリングの成功に必要な要求された証明書と、関連付けられたノード間の安全な通信の確立とを与える。
【0161】
典型的なサーバ制御及び管理コード525は、ノード更新マネージャモジュールを含み得る。これは、更新されたプログラミング情報を、無線ノードネットワーク内のノードに与え、かかるノードから情報(例えば共有データ545、センサデータ550)を収集する。ノード更新モジュールは、典型的なサーバ制御及び管理コード525において別個に又は関連付けマネージャモジュールの一部として実装することができる。
【0162】
更新をノードのプログラミングに与えることにより、電力を節約してノードをシステムとして良好に管理するノード機能の分散が容易かつ可能となる。例えば、一実施形態は、特定の機能の責任を一のノードから他のノードへ一時的に移行させることにより、コンテキスト又は関連付けの状況に応じて、異なるノードの機能上の責任を改変することができる。典型的に、サーバは、他のノードに対し機能上の責任を変更するように命令する。しかしながら、いくつかの実施形態において、マスターノードが、他のノードに命令して機能上の責任を改変させることもできる。
【0163】
ノード間で及びサーバと(例えば典型的なノード更新マネージャを介して)情報を共有することにより、サーバ100の関連付け管理機能の一部としてノードから情報を収集し、他のノードと情報を共有することが容易になる。例えば、一実施形態は、RFスキャンデータ(一定タイプの共有データ545)、ノードの場所についての情報(一定タイプの場所データ555)、日付/時刻についてのシステム情報(他のタイプの共有データ545)、及びセンサノードから収集されたセンサ測定値(一定タイプのセンサデータ550)を収集及び共有することができる。
【0165】
典型的なサーバ制御及び管理コード525は、ノード場所を決定及び追跡するのに役立つ場所マネージャモジュールを含み得る。一般的な実施形態において、ノードの場所は、ノード自体によって(例えばマスターノードの、場所特定回路475を介して自身の場所を決定する能力)、当該ノードに関連付けられたノードによって(例えばマスターノードがIDノードの場所を決定することができる場合)、サーバ自体によって(例えばコード525の一部として実装される一以上の技術により決定された場所情報を使用して)、及びマスターノードとサーバとの組み合わせ努力によって決定することができる。
【0166】
一般に、典型的なIDノードは、直接的又は間接的にマスターノードに依存してその実際の物理的場所を決定することができる。複数の実施形態が、ノード場所を決定する一以上の方法論を使用し得る。例えば、以下に具体的に記載されるように、ノード場所を決定する可能な方法は、ノードのRF特性(例えばRF出力信号レベル及び/又はRF受信機感度レベル)の制御、相対的な近接性の決定、関連付け情報の考慮、コンテキスト情報及びRF環境のための場所調整の考慮、連鎖式三角測量、並びに、様々な場所決定方法論を組み合わせた階層的な及びアダプティブな方法に関連し得る。そのような典型的な技術によって、どのようにして典型的な場所マネージャモジュールがノードの場所を決定するのかについてのさらなる情報及び例が、以下に詳しく与えられる。
【0167】
追加的に、当業者にわかることだが、追跡対象アイテムについてのコンテキスト情報に基づいて、何が、実行可能な場所対実際の場所を構成するのかを決定することもできる。例えば、大きなアイテムに要求される場所精度は、動作決定及びステータス更新がコンテキスト知識を容易に実装することができるように、小さなアイテムよりも相対的に低くてよい。アイテムのサイズが既知であれば、それに応じて場所精度をチューニングすることができる。すなわち、大きなアイテムが追跡される場合、又はそれについてのシステムのコンテキストアウェアネスが、低い場所精度を使用してよいという場合、強力な信号、ひいては広いスキャニングエリアが用いられる。これは、RF干渉又は遮蔽が問題となる状況において役立つ。
【0169】
典型的なサーバ制御及び管理コード525は、無線ノードネットワークの動作、及びノードのステータスに関連する情報を与える情報更新マネージャモジュールを含み得る。かかる情報は、無線ノードネットワークの外側にある(ユーザアクセスデバイス200のような)デバイスからの要求に応答して与えることができる。例えば、アイテムを出荷する人が、当該アイテムの現在のステータスを、サーバ100に接続して当該情報を要求する自分のラップトップ又はスマートフォン(タイプのユーザアクセスデバイス)を介して問い合わせることができる。これに応答して、情報更新マネージャモジュールは、かかる要求のサービスを、どのノードが当該アイテムに関連付けられているかを決定し、当該アイテムに関連するステータス情報(例えば場所データ等)を収集し、及び要求された情報を問い合せをするエンティティに、標的となる、タイムリーかつ有用な形態で与えることによって提供することができる。他例において、ユーザアクセスデバイスは、サーバ100に接続されて特定のセンサデータを特定のノードから要求することができる。これに応答して、情報更新マネージャは、ノード更新マネージャをコーディネートして、要求に応じて収集されたセンサデータ545をユーザアクセスデバイスに与えることができる。
【0171】
典型的なサーバ制御及び管理コード525の一実施形態は随意的に、ノードフィルタリングマネージャを含んでよい。これは、多重レベルフィルタリング機構を備えたノードのトラフィックを管理するのに役立つ。フィルタリングは本質的に、潜在的な関連付け及び通信を制限するルールを設定する。そのようなノードフィルタリング管理の一例は、マスターノードのためのフィルタリングの異なるレベル又はモード(例えば、マスターノードへの通信及び管理の負担を制限する方法としてどのIDノードをマスターノードによって管理することができるか)を画定することができる。
【0172】
一例において、「ローカル」モードは、IDノードのみが通信し、割り当てられたマスターノードによって管理される場合に画定することができる。この場合、割り当てられたマスターノードは、最新の無線ノードがサーバ100に戻って接触する場所、及び/又は第三者データが、当該割り当てられたマスターノード及びIDノードが物理的かつ無線的に近接していることを示す場所にある。すなわち、トラフィックフィルタリングの「ローカル」モードに対し、割り当てられたマスターノードのみが、密接しかつ割り当てられたIDノードからの情報を通信及び処理する。
【0173】
あまり制約的でないフィルタリングモードに移行すると、フィルタリングの「リージョナル」モードが画定され得る。この場合、IDノードは、サーバ100へと戻って最後に報告された場所、及び/又は第三者データが、IDノードが場所特定されたことを示す場所にある任意のマスターノードによって管理される。すなわち、トラフィックフィルタリングの「リージョナル」モードに対しては、IDノードに近い任意のマスターノードが、当該IDノードからの情報を通信及び処理することができる。これは、例えば、関連付け及びペアリングの特定の施設内への限定を実装することを所望する場合に有用となり得る。
【0174】
最も制約的でないフィルタリングモードにおいて、フィルタリングの「グローバル」モードを、IDノードが任意のマスターノードと通信し及び任意のマスターノードにより管理されることが許容される本質的にシステムワイドな通信として画定することができる。換言すれば、トラフィックフィルタリングの「グローバル」モードにより、無線ノードネットワーク内の任意のIDノードは、当該IDノード近くの特定のマスターノードを介して情報を通信し、当該IDノードからの情報を通信及び処理することができる。
【0175】
すなわち、かかる典型的なフィルタリングモードにより、所定の条件(例えば損傷、有害な環境条件、有害なノード条件等)にあるIDノードが、「警告」ステータスフラグの使用によって、通信及び関連付けの管理に役立つ場所にある任意のフィルタリング機構をバイパスする必要があるとの信号を送ることができる。そのような例において、これは、IDノードが「発見」されて他のノードに接続されるようにするべく、マスターノードレベルで設定された任意のフィルタリングルールを無視するように動作する。
【0176】
すなわち、典型的なサーバ100は、コード525を実行して上述したタイプのデータへのアクセスを有する場合、ノードを管理し、ノードからの情報を収集し、ノードから収集された情報を格納し、ノードが動作している環境に関連するコンテキストデータを保持又はそれへのアクセス有し、及びノードについての情報(例えばステータス、センサ情報等)を、要求するエンティティに与えるように動作可能である。
【0178】
典型的な管理及び通信の原理をどのようにして典型的な無線ノードネットワーク内に実装できるのかを良好に例示するべく、
図8〜12が、無線ノードネットワークの典型的な構成要素がどのようにして一般に、様々な実施形態における異なるタイプの動作中に情報の通信(広告&スキャニング)、関連付け、及び交換をするのかについて、いくつかの例を与える。
図22A〜Cはまた、典型的なIDノードが通過経路に沿って(例えば回廊に沿って)移動し、一実施形態において異なるマスターノード及びサーバによって追跡及び管理されるときの、かかる典型的な関連付け及び通信の作業の詳細な適用を与える。
【0180】
一般に上述されたように、ノードは、当該ノードが他のノードと接続可能となって他のノードと通信することができるいくつかの異なるタイプの広告状態を有し得る。そして、ノードが無線ノードネットワーク内で移動すると、ノードの広告及び接続状態が、以前に接続されていたノードとの関連付けを解除し、新たなノードとの関連付けをし、又は自身が他のノードに関連付けられていないことを発見するというように変わり得る。いくつかの状況において、ノードは問題がなく、通常の動作において他のノードに接続され又は関連付けられないこともある。しかしながら、他の状況において、ノードには、非常に長い時間において他のノードに接続されていない場合、潜在的に喪失される問題が生じ得る。それゆえ、ノードは、これらの異なる動作状況において異なるタイプの広告状態を経験し得る。
【0181】
一般に、ノードは、所定時間にわたり他のノードに接続不可能な状態にあってよい(接続不可能インターバルとも称する)。しかし、その後、他の状態においてノードは、接続されることを望んで、画定された接続可能期間(接続可能インターバルとも称する)の間、その旨の広告をする。ノードが接続されるように広告をすると、ノードは、一定のポイントにおいて接続されると予測し得る。換言すれば、一のノードが他のノードに接続されることを予測する選択可能時間が存在し得る。しかしながら、当該ノードがその時間(警告インターバルと称する)内に他のノードに接続されない場合、当該ノードは、状況に応じて特定の又は緊急のアクションをとる必要がある。例えば、一のノードが他のノードに30分間(例えば警告インターバルの一例)接続されていない場合、当該ノードは内部的に、接続されるべき他のノードを「一生懸命に」探す動作に変わる。具体的には、ノードは、任意の利用可能なマスターノードが、接続を求めるノードがブロードキャストした広告パケットの受領を確認することを要求するべく、そのステータスフラグを警告レベル0(問題なし、通常動作)から警告レベル2に変更する。
【0182】
図8は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおける典型的なIDノードによる典型的な広告状態(又は情報交換及びノード接続可能性の状態)と状態間の遷移に関与する因子とを例示する図である。ここで
図8を参照すると、ノードの典型的な広告サイクルの一部として3つの典型的なノード状態が例示される。すなわち、IDノード接続不可能広告状態805、IDノード発見可能広告状態815、及びIDノード一般広告状態830である。これらの状態間の遷移は、上述したタイプのインターバルの満了に関連する因子に依存する。一実施形態において、これらのインターバルそれぞれの持続時間は、システム実装、及びIDノードが動作しているコンテキスト環境に依存する。そのような時間インターバルは、例えば、サーバ100によって、ノードを更新し及びノードの動作を管理するときに当該ノードに与えられるデータ(例えばプロファイルデータ、関連付けデータ、コンテキストデータ)の一部として設定することができる。
【0183】
図8に示される例を参照すると、典型的なIDノードは、例えば30分に設定された警告インターバルを有し、5分に設定された接続不可能インターバルを備えたIDノード接続不可能広告状態805にある。状態805において、IDノードは、ブロードキャスト又は広告をするが接続可能であり、SCAN_REQメッセージ(多くの情報を他のノードから広告ノードに送るべきとの一定タイプの要求)を受信しない。すなわち、状態805にあるIDノードは、この例において、少なくとも5分の間、接続不可能態様の広告をするが、30分以内に接続されることを予測する。
【0184】
警告インターバルがまだ経過しておらず(因子810)かつ接続不可能インターバルが依然として継続している(因子825)場合、IDノードは状態805にとどまるだけである。しかしながら、警告インターバルが経過しておらず(因子810)かつ接続不可能インターバルが経過している(因子825)場合、IDノードは、一定時間(例えば一分間の接続可能インターバル)他のノードとの接続を望んで試みるモードに入り、
図8の典型的な広告サイクルにおけるIDノード一般広告状態830へと移行する。状態830において、接続可能インターバルが継続している限り、IDノードは、他のノードとの接続が可能なこの状態にとどまり、IDノードがブロードキャストをしている旨の広告パケットに応答して他のノードからのSCAN_REQタイプの要求を受信する。しかしながら、接続可能インターバル(例えば1分間)が経過し又は満了すると(因子835)、IDノードは、接続不可能広告状態805に戻り、次回、接続不可能インターバルが満了する(及びIDノードが再び状態830において接続を試みる)か、又は警告インターバルが最終的に経過する(及びIDノードが、その状態830の接続努力にもかかわらず、自身が他のノードに接続されていない状況にあることを発見する)かのいずれかとなる。
【0185】
警告インターバルが最終的に経過すると(因子810)、IDノードはIDノード発見可能広告状態815に移行する。ここで、IDノードはまだ接続可能ではないが、IDノードがブロードキャストをしている旨の広告パケットに応答してSCAN_REQタイプの要求を他のノードから受信する。この状態815において、典型的なIDノードは、そのステータスフラグを改変して、その警告インターバルが満了した旨、及び当該ノードがもはや通常動作をしていない旨を示しかつ反映させる。換言すれば、IDノードは、ステータスフラグを、当該IDノードが緊急に他のノードとの接続を必要としていることを示すべくブロードキャストされる一定タイプの警告ステータスに変更することができる。例えば、IDノードがブロードキャストする広告パケットのステータスフラグは、当該ノードがデータ(例えば警告レベル3ステータス)のアップロードを必要とするか又はタイマー若しくは他のデータを他のノードに同期するか(例えば同期ステータス)に応じて高次の警告レベルの一つに変更され得る。ステータスフラグのこのように変更され、状態815にあるIDノードがブロードキャストすると、IDノードは、当該ブロードキャストを受信しており、他のノードから当該IDノードへと送信されるさらなる情報がSCAN_REQメッセージを介して要求されている(因子820)旨の、他のノードからの要求を待つ。ひとたびSCAN_REQメッセージがIDノードにより受信されると(因子820)、警告インターバル内に他のノードに接続されなかったゆえに警告モードに移行したIDノードは、当該他のノードに接続され、必要に応じてデータをアップロード又は共有し、その後、状態805にシフトバックして警告インターバル及び接続不可能インターバルを再始動させる。
【0186】
マスターノードからIDノードへの関連付けの例
【0187】
広告(ブロードキャスト)及びスキャニング(リスニング)は、関連付け動作中にノードが通信することができる方法である。
図9〜12は、いくつかの典型的な無線ノードネットワーク動作の一部として接続及び関連付けをするときに、無線ノードネットワークのネットワーク要素(例えばIDノード、マスターノード及びサーバ)がどのようにして通信及び動作できるのかの例を与える。
【0188】
図9は、一実施形態に係る典型的なマスターからIDノードへの関連付け中の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで
図9を参照すると、典型的なマスターノードM1_910aは、典型的なIDノードA_920aの通信範囲内に例示される。マスターノードM1_910aはまた、サーバ900へと戻る通信経路も有する。図示のように、マスターノードM1_910aがスキャニング又はリスニングモード(例えば「M1scan」ラベルにより示される)にある一方、IDノードA_920aは、広告又はブロードキャストモード(例えば「Aadv」ラベルにより示される)にある。この例において、M1マスターノード910aは、少なくとも一つの広告データパケットのAの広告を介してIDノードA_920aのアドレスをキャプチャしており、それをサーバ900に報告する。この態様において、キャプチャ及び報告動作が、ノードと近接性ベースの管理制御との「受動的」関連付けを有効に作り出す。そのような関連付けは、サーバ900のようなサーバに、関連付けデータ540のような関連付けデータの一部として記録することができる。
【0189】
他の実施形態において、マスターノード及びIDノード間の受動的関連付けは、「能動的」関連付け又は接続へと拡張することができる。例えば、
図9に示される実施形態を参照すると、サーバ900は、マスターノードM1_910aに対し、IDノードA_920aとの関連付け、接続又はペアリングを命令し、要求されたセキュリティ情報(例えばP1N証明書、セキュリティ証明書、鍵)をマスターノードM1_910aへと転送する。IDノードA_920aの広告状態に応じ、IDノードA_910aは可視のみ可能(発見可能)となるが接続可能ではない。かかる状況において、マスターノードM1_910aは、IDノードA_920aが接続可能状態(例えばIDノード一般広告状態)となってペアリング可能となるまで待つ必要がある。
図8を参照して上述されたように、各IDノードは、ペアリング及び接続が可能な各時間中に所定の時間窓を有する。
【0190】
この例において、IDノードA_920aがマスターノードM1_910aとのペアリングに成功すると、IDノードA_920aはもはやそのアドレスを広告しない。デフォルトでは、関連付けられていないデバイスがそのアドレスを広告する。ペアリングされ又は関連付けられたノードは、命令された場合にのみ、そのアドレスを広告する。
【0191】
IDノードからIDノードへの関連付けの例
【0192】
様々な実施形態において、IDノードは、他のIDノードに関連付けられ及び接続され得る。
図10は、本発明の一実施形態に係る典型的なIDからIDノードへの関連付けの間の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで
図10を参照すると、典型的なマスターノードM1_910a、IDノードA_920a及びサーバ900は、
図9に示されるのと同様に設けられるが、IDノードA_920aの通信範囲内にあるIDノードB_920bが追加されている。この例において、IDノードA_920aは、IDノードB_920bをリスニングするクエリ(スキャン)モード(例えばAscan)を継続中である。IDノードA_910aが、一以上の広告データパケットを伴うIDノードB_920bの広告(例えばBadv)を、IDノードB_920bからの広告メッセージの一部として検出すると、IDノードA_920aは、IDノードB_920bが、例えば、アップロード用のデータ(例えばセンサデータ350)を有していることを示すメッセージからステータスフラグを識別する。その結果、IDノードA_920aは、(例えば一定タイプの関連付けデータ340として)スキャン結果のログ記録し、次にマスターノードM1_910aに接続されたときにIDノードA_920aは、キャプチャされたスキャンログ情報をサーバ900にアップロードする。この態様において、IDノードスキャニング、キャプチャ及び報告の動作は、異なるIDノード間の「受動的」関連付けを有効に作り出す。かかる受動的関連付けは、サーバ900に関連付けデータ540の一部として記録することができる。
【0193】
他の実施形態において、2つのIDノード間の受動的関連付けは、「能動的」関連付け又は接続へと拡張することができる。例えば、
図10に示される実施形態を参照すると、当該モードのもとでキャプチャされたステータスフラグとIDノードB_920bについてのアップロードされた情報とに基づき、サーバ900は、マスターノードM1_910aを介してIDノードA_920aに、IDノードB_920bから情報をダウンロードする目的でIDノードB_920bとの能動的接続又はペアリングをする旨の要求を発行することができる。一例において、IDノードA_920a及びIDノードB_920b間の能動的接続を認証するセキュリティ証明書が、当該証明書をサーバ900から受信したマスターノードM1_910aからIDノードA_920aへとダウンロードされる。他例において、必須のセキュリティ証明書は、IDノードA_920aにおいて事前に準備されていてもよい。そして、IDノードからIDノードへの接続に依存するよりもむしろ、マスターノードM1は、M1がIDノードB_920bの通信範囲内にあれば、直接IDノードB_920bに接続されてよい。
【0194】
情報クエリのIDノードからマスターノードへの例
【0195】
典型的なIDノードはまた、他のノード、マスターノード及びIDノードの双方にクエリを発行することができる。
図11は、本発明の一実施形態に係る典型的なIDからマスターノードへのクエリ中の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで
図11を参照すると、
図9に示されるのと同様の群のノードが現れるが、典型的なマスターノードM1_910aが広告又はブロードキャストモード(例えばM1 adv)にある一方でIDノードA_920aがスキャニングモード(例えばAscan)にある点が異なる。この構成において、IDノードA_920aは、マスターノードM1_910aに対し情報をクエリすることができる。一の実施形態において、クエリは、IDノードがそのステータスフラグを設定することを介して開始することができる。要求される情報は、マスターノードM1_910aが保持する現在の時刻、場所又は環境情報のような共有予定の情報となり得る。
【0196】
受動的関連付けの例において、AscanモードにあるIDノードA_920aは、マスターノードM1_910aのアドレスをキャプチャしている。しかしながら、IDノードは直接サーバ900に接続されてペアリングセキュリティ証明書(例えばIDノードA_920a及びマスターノードM1_910a間の能動的接続を認証するセキュリティピン情報)を要求することができないので、受動的関連付け及び対応するペアリングが、マスターノードから開始される。他例において、IDノードA_920aが、以前の接続からセキュリティデータ335として格納したペアリング証明書を有することもできる。これにより、IDノードA_920aはその後、受動的関連付けの後にマスターノードM1_910aとの能動的関連付けを開始することができる。
【0198】
以前に述べたように、ノードは、一以上の実施形態において警告段階又はレベルに入ることができる。例えば、ノードが、一定の設定期間(例えばいくつかの実施形態において記載される警告インターバル)内に、マスターノードから広告パケットの受領確認を受信していない場合、ノードは、「発見」され又は情報を転送するべく、より特化された広告のための特定の警告段階に入ることができる。
図12は、本発明の一実施形態に係る典型的な警告広告モードの間の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで
図12を参照すると、
図9に示されるのと類似するグループのノードが現れるが、他のマスターノード(マスターノードM2_910b)及び他のIDノード(IDノードB_920b)が追加されている。典型的なIDノードA_920aが広告又はブロードキャストモード(例えばAadv)にある一方、ノードM1、M2及びBはそれぞれ、スキャニングモード(例えばM1scan、M2Scan及びBscan)にある。この例及び
図12に示される構成において、IDノードA_920aからの広告メッセージにおけるステータスフラグは、当該メッセージのヘッダにおいて、任意の近隣マスターノードに受領確認を要求する特定の警告レベル(例えば警告レベル2)に設定されている。一例において、このモードは、一定の設定期間又は時間にIDノードA_920aが他のノードに接続されない場合に入ることができる。他例において、(例えばサーバ900又は他の近隣ノードから)受信した命令に応じて、又は、(光のような)センサ入力が検出又は登録され、及びノードがそのアドレスの連続的な更新をセキュリティ特徴部として発行するときのような、トリガーを受けた(時間以外の)条件に応じて、IDノードA_920aは、この特化された広告モードに入ることができる。この警告レベルに及びこの特化された広告モードに設定されたIDノードA_920aは、それゆえ能動的ペアリングモードに設定され、ペアリング証明書を待つ。
【0199】
受動的関連付けの視点から、スキャニングモードにあるノードはいずれも、そのような広告ノード(例えばこの警告モードにおけるIDノードA_920a)に受動的に関連付けをすることができる。すなわち、一実施形態において、IDノードA_920aがブロードキャストした広告ヘッダにおける警告レベル2のステータスフラグは、能動的接続なしで単に受動的に関連付けをするよりむしろ、緊急かつ能動的な介入が要求されていることを示す。
【0200】
能動的関連付けの視点から、IDノードA_920aの特別な広告ヘッダをアップロードするノードはいずれも、サーバ900からのセキュリティ証明書を転送することができる。これにより、かかる証明書を受信するノードは、IDノードA_920aとの能動的な関連付け又はペアリングをすることができる。
【0201】
図8が、ノードがどのようにして広告をするかの例を与え、
図9〜12が、異なる典型的なデバイス(例えばIDノード、マスターノード及びサーバ)がどのようにして異なる方法で広告及び関連付けをするのかを与える一方、
図22A〜Cは、典型的な無線ノードネットワーク内でどのようにして関連付け及び関連付け解除が適用されるのかについて拡張する漸進的な例示のセットを与える。具体的には、
図22A〜Cは、本発明の典型的な実施形態に係る典型的な通過経路を通ってIDノードが移動するにつれて、典型的なIDノードがサーバ及び異なるマスターノードによって追跡及び管理される場合に関連付け及び関連付け解除がどのようにして生じるのかを示す。
【0202】
ここで
図22Aを参照すると、入口及び出口ポイントを有する構造2200が示される。一例において、構造2200は、建物又は施設の回廊又は他の部分でよい。他例において、構造2200は、アイテム及びそのIDノードを入口ポイントから出口ポイントへと輸送するコンベアシステムとしてよい。マスターノードM1_2210aが構造2200の入口ポイント近くに場所特定される一方、マスターノードM2_2210bは出口ポイント近くに場所特定される。当業者にわかることだが、他のマスターノードを、構造2200における付加的ポイントに設けてよいが、便宜上、かつ、以下の関連付けのハンドオフの説明を簡単にするべく、図示しない。サーバ100は、ネットワーク105を介してマスターノードM1_2210a及びマスターノードM2_2210bのそれぞれに動作可能に接続される。
【0203】
一の実施形態において、サーバ100は、寸法上のレイアウトデータ585、及び構造2200を構成する材料のような、構造2200に関連するコンテキストデータ560へのアクセスを有する。コンテキストデータ560は、IDノードが入口ポイントから出口ポイントへと構造2200を横切るときにどのようにして動作し追跡が成功したのかについての履歴データ575を含み得る。例えば、サーバ100は、構造2200が、アイテム及びそのIDノードを入口ポイントから出口ポイントへと800フィートの距離にわたり輸送することができるコンベアであることを示すコンテキストデータを有し得る。コンテキストデータはさらに、典型的なアイテムが構造2200のコンベア上を所定速度で移動していることと、入口ポイントから出口ポイントまでの公称時間が約5分となり得ることとを示すことができる。すなわち、サーバ100は、IDノードが動作している環境についてのコンテキストデータへのアクセスを有し、これを活用してIDノードを良好かつ正確に管理することができる。
【0204】
図22Aでは、IDノードA_2220aが、入口ポイントにおいて構造2200に入るように示される。ここで、IDノードA_2220aは、例えば、5秒の接続可能インターバルを伴う10秒の接続不可能インターバルで構造2200に入るときに、マスターノードに接続されることを願って広告している。この例において、サーバ100は、IDノードA_2220aが入口ポイントの近くに場所特定されていることがわかっており、IDノードA_2220aが入口ポイントにおいてマスターノードM1_2210aの近くに来るべきことを予想する。すなわち、サーバ100は、接続可能及び接続不可能インターバルを設定し、ひいては、IDノードA_2220aが、当該IDノードの予測経路沿いのかつ移動速度に従った次のマスターノードに接続されるのに十分な機会を与えることができる。
【0205】
追加的に、サーバ100は、このコンテキストにおいて警告インターバルを1分に設定することができる。ここで、IDノードA_2220aが1分以内に他のノードに接続されない場合、IDノードA_2220aは、警告ステータスを示す変更されたステータスフラグを有するメッセージを伴ったブロードキャスト又は広告をすることができる。その結果、IDノードA_2220aは、緊急にIDノードA_2220aが接続されかつ本質的に発見されるべきとわかる広い範囲の他のノードに接続され得る。当業者にわかることだが、サーバ100が、コンテキスト(例えばコンベアのタイプ、コンベアの速度、入口ポイント近くのノードの密度等)に応じて、IDノードの現在の環境に良好に順応するように広告サイクルインターバルを調整することができる。
【0206】
マスターノードM1_2210aは、スキャニング(リスニング)している場合、ノードAの接続不可能インターバルの間にIDノードA_2220aからの広告パケットを最初に検出することができる。しかしながら、IDノードA_2220aが広告状態を変更し、一般的な広告状態における接続可能ノードとしてブロードキャストをすると(すなわち接続可能インターバルの間に)、マスターノードM1_2210aは、SCAN_REQにより、ブロードキャストされたメッセージの受領を確認してIDノードA_2220aからのさらなる情報を求めることができる。マスターノードM1_2210aは、要求された情報をIDノードA_2220aから受信し、その後、サーバ100と通信して当該サーバにIDノードA_2220aとの受動的関連付けを通知する。サーバ100は、能動的関連付けが所望されているか否かを決定し、マスターノードM1_2210a及びIDノードA_2220a間の能動的関連付けを、セキュリティ証明書をマスターノードM1_2210aに送信することによって認証することができる。これにより、当該ノードは、安全に接続されて情報を共有することができる。そして、マスターノードM1_2210aは、IDノードA_2220aの場所を決定して(又はサーバ100も、マスターノードM1及び/又はIDノードAに命令することでそうすることができ)、IDノードA_2220aの場所をサーバ100に与えることができる。すなわち、サーバ100は、IDノードA_2220aの場所を、少なくとも関連付けを介してそれが構造2220に入るときに管理及び追跡することができる。
【0207】
図22Bにおいて、IDノードA_2220aは、マスターノードM1_2210aに関連付けられたまま、構造2200を通る通過経路の一部を下るように横切っている。しかしながら、一定のポイントにおいてマスターノードM1_2210a及びIDノードA_2220aは、サーバ100への方向で(又はもはや互いに通信することができない場合に)関連付けが解除されている。IDノードA_2220aが構造2200内のコンベア上に存在する一例において、サーバ100は、IDノードA_2220aに対し、例えばIDノード電力を節約するべく特定の時間間隔の間、低電力モードへと移行するように命令することができる。他例において、低電力モードは、良好な場所精度を与えることができる。サーバ100がコンテキストデータへのアクセスを有するので、サーバ100は、IDノードA_2220aが、所与の時刻に入口ポイント近くのマスターノードM1_2210aに関連付けられたことを知り、特定の時間間隔の終わりまでずっとIDノードA_2220aが出口ポイントの近くにはないという決定をする。IDノードA_2220aがこのようにプログラムされている場合、ひとたび特定の期間が経過すれば、IDノードA_2220aは、出口ポイント近くに存在するはずであり、マスターノードM2_2210bとの接続を求めることができる通常の動作モードに置かれることとなる。
【0208】
IDノードA及びマスターノードM1に関して説明された関連付けプロセスと同様、IDノードA_2220aが出口ポイント近くのマスターノードM2_2210bにアプローチするときにIDノードA_2220a及びマスターノードM2_2210bを関連付けることができる。ひとたび接続されると、ノード場所及び関連付けデータはサーバ100において更新される。そして、IDノードA_2220aが構造2200を通って移動し続けるにつれ、
図22Cに示されるように、IDノードA_2200aは出口ポイントに到達し得る。ここで、ノード場所及び関連付けデータが、サーバ100において再び更新される。
【0209】
当業者には、そのような原理がどのようにして、(例えば能動的/受動的関連付け及び関連付け解除を介して)他のマスターノード間でハンドオフされるときのIDノードのさらなる動きに適用されてサーバ100において、これらの関連付け及びノード場所の追跡を続けることができるのかがわかる。追加的に、サーバ100が関連付け、関連付け解除、及びコンテキスト環境動作を追跡かつモニタリングするにつれ、サーバ100は、どのようにすれば良好にコンテキスト情報を使用し、良好にノードを追跡し、IDノードが使用する電力を管理し、及び場所の精度を向上させることができるのかを本質的に学習する。
【0210】
またも当業者にわかることだが、一定レベルのRF電力レベルと場所の精度とには一般的なトレードオフが存在する。ノードのRF電力レベルが高く設定されている場合、他のノードとの広告及び接続は長距離離れていてもよい。しかしながら、そのような高い電力レベル設定では、システムが異なるノード間を判別して当該異なるノードを場所特定する能力が課題となり得る。
【0211】
無線ノードネットワーク内の関連付け管理
【0212】
一般に上に説明されたように、ノードの管理は、ノード間で作り出されかつ追跡される関連付けに依存し得る。いくつかの実施形態において、信頼される関連付けは、サーバがノード間の能動的接続を明示的に認証する能動的関連付けとなり得る。他の実施形態において、信頼される関連付けは、マスターノード(一定タイプの管理ノード)が他のノードに関連付けられるが当該他のノードには能動的に接続されない受動的関連付けとなり得る。受動的関連付けのおかげで、サーバは、能動的関連付けを要求することなく、他のノードの追跡及び管理を続けることができる。すなわち、当業者にわかることだが、さらに他の実施形態において、無線ノードネットワークを管理するためにサーバが信頼する関連付けは、能動的及び受動的双方の関連付けを含み、一般に認証され、又は、詳しくは、一定程度の接続及び通信を有する安全接続を認証して当該接続を使用することができる。
【0213】
図23〜25は、能動的及び受動的関連付けの例を含む本発明の異なる実施形態に係る、少なくとも複数のノード及び一のサーバを有する無線ノードネットワークの関連付け管理の典型的な方法のフロー図を与える。当業者にわかることだが、無線ノードネットワークの関連付け管理の、これらの典型的な方法はそれぞれが、非一時的コンピュータ可読媒体に格納される命令であって、実行されると以下に記載の各方法(例えば方法2300、2400及び2500)及びこれらの方法の記載のバリエーションのステップを行う命令によって実装することができる。
【0214】
ここで
図23を参照すると、方法2300は、ステップ2305において、第2のノードに能動的に関連付ける潜在性のある第1のノードを識別することから始まる。一例において、関連付けのためにノードを識別することは、第1のノードに関連するステータス情報を決定するべく第1のノードが送信したメッセージをレビューすることと、第1のノードが第2のノードに関連付けられるべきか否かを決定するべく当該ステータス情報を分析することとを含み得る。さらなる例において、ステータス情報は、複数の異なるステータスレベルのうち、特定のステータスレベルにあるときの、第1のノードが第2のノードに対して接続を要求しているか否かを示す一つを含み得る。
【0215】
次に、関連付け要求は、ステップ2310においてサーバに送信される。一例において、関連付け要求は、関連付けられるべき第1のノード及び第2のノードを識別し、第1及び第2のノードが安全に接続されて関連付けの一部としてデータを共有することができるように当該ノードが使用する一以上の適切なセキュリティ証明書 (例えばPF証明書、セキュリティ証明書、鍵等)の送信を要求する。一の実施形態は、サーバからの一つの証明書のみを認証証明書として要求することができる。他の実施形態は、2つの証明書を使用することができ、一方は後に、チャレンジに応答する証明書として使用することができる。例えば、IDノードがチャレンジされる場合、IDノードは、応答認証証明書を送信することができる。その結果、マスターノードは当該応答を確認し、認証された関連付けの適切なセキュリティ証明書をIDノードに与えることができる。いくつかの場合において、IDノードには、サーバによって、そのような応答認証証明書(一般に鍵)が与えられている。
【0216】
ステップ2315において、第2のノードは、関連付け要求に関連するサーバから許可応答を受信する。一例において、許可応答は、(ノードに格納され得る)第1の認証証明書及び第2の認証証明書をサーバから受信することを含み得る。それゆえ、第1の認証証明書及び第2の認証証明書は、サーバによって一定タイプのセキュリティデータとして作り出すことができるとともに、第1のノード及び第2のノードの接続、並びに第1のノード及び第2のノード間の安全な情報共有を認証するべく与えることができる。
【0217】
サーバからのこの認証により、第1のノード及び第2のノードは、ステップ2320において関連付けることができる。一例において、方法2300は、認証証明書に基づき第2のノードから第1のノードへの認証された接続を確立することによって当該ノードの関連付けることができる。そして、方法2300は、第1及び第2のノードが関連付けられた後にサーバが確立したプロファイルに応じて、第1のノード及び第2のノード間の共有データを安全に与えることができる。
【0218】
一実施形態において、方法2300はまた、第2のノードが第1のノードに関連付けられた後に、第2のノードがタスクの責任を得るようにすることを含む。ただし、これは、当該タスクの責任が以前に第1のノードにあった場合である。例えば、第2のノードが外部電源から電力供給を受け、第1のノードが電池から電力供給を受ける場合、当該タスクに良好に適した(例えば、電力の利用可能性が高い、又は再充電若しくは置換の必要がない電源を有する)ノードに当該責任をシフトさせることが有利となり得る。
【0219】
図24は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークの関連付け管理の他の方法の例を、サーバの視点から示すフロー図である。ここで
図24を参照すると、方法2400は、ステップ2405において、サーバが第2のノードから関連付け要求を受信することから始まる。関連付け要求は、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を求める。
【0220】
ステップ2410において、サーバは、第1のノード及び第2のノードの(実際の又は相対的な)場所を決定する。一の実施形態において、サーバは、第2のノードの場所データを受信する。例えば、第2のノードがマスターノードである場合、第2のノードの場所データは、マスターノードの現在の場所のGPS座標とすることができ、これをサーバに与える。そして、一実施形態において、サーバは、当該サーバが第1のノードを場所特定するのに利用可能な、上に詳述されたような複数の場所特定方法の少なくとも一つ(又は第1のノードのリファインされた場所が決定されるようなかかる方法の組み合わせ)を使用して第1のノードの場所を決定することができる。
【0221】
ステップ2415において、サーバは、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されているか否かを、少なくとも第1のノード場所及び第2のノード場所に基づいて決定する。一の実施形態において、関連付けが所望されているか否かは、第1のノードを第2のノードに関連付けることがコンテキストデータに基づいて予想されるか否かを決定することによって決定することができる。他の実施形態において、関連付けが所望されているか否かは、潜在的ノードが関連付けられるのを制限する現在のフィルタリングモードを識別することによって決定することができる。現在のフィルタリングモードが第1のノードが第2のノードに関連付けられるのを許容する場合にのみ、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可が与えられる。例えば、これは、第2のノードが現在のフィルタリングモードに整合する第1のノードの場所範囲内にあることを、当該現在のフィルタリングモードが画定する場合にのみ許可を与えることを含む。これは、他のノードに関連付けられるノードを制限するべく動作するローカル、リージョナル又はグローバルフィルタリングモードのような特定のフィルタリングモードによって画定される。それゆえ、方法は、現在のフィルタリングモードを、(例えば第1のノードの警告ステータスに応じて)現在のフィルタリングモードの一種の無視として第1のノードが第2のノードに関連付けられることを許容する他のフィルタリングモードに改変することができる。
【0222】
ステップ2420において、サーバは、ステップ2420において、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されている場合に新たな関連付けデータを記録する。ステップ2425において、サーバは、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を与える応答を第2のノードに送信する。一実施形態において、サーバはまず、第1のノード及び第2のノードの接続と、第1のノード及び第2のノードの情報共有とを認証する認証証明書を生成することができる。これは、証明書情報を調べることによるか、又は2つのノードが能動的にペアリングしてデータ共有をすることを許容する特定の認証証明書を作り出すプロセスを経ることによる。認証証明書によりサーバは、それらを応答として送信することができる。
【0223】
他例において、サーバは、当該サーバが、第2のノードが第1のノードとの関連付けを解除した後に第3のノードとの関連付けを要求すると予想する場合、第2のノード及び第3のノードに関連する認証証明書を事前に準備しておくことができる。例えば、これは、第2のノード(例えばマスターノード)がコンテナに置かれ、第2のノードがサーバとの接続を喪失し得る将来において第3のノードに接続される必要があることをコンテキストが示す場合に行われる。
【0224】
方法2400はまた、サーバが第2のノードから共有データを受信することを含む。共有データは、第1のノードに由来してよく、又は第1及び第2のノード双方に由来する部分を有してよい。例えば、第2のノードは、安全な態様で第1のノードと関連付けられ及び能動的にペアリングされる許可を受信していてよい。第1のノードは、アップロードすべきデータ(例えばセンサデータ)を有することを示し、第2のノードは、第1のノードから当該データを受信することができる。当該共有に引き続き、第2のノードは、第1のノードからの共有センサデータを、サーバへの送信によってアップロードすることができる。
【0225】
方法はさらに、第2のノードが第1のノードに関連付けられた後に第2のノードに対し、第1のノードが以前に行っていたタスクの責任を引き継ぐように命令することを含み得る。例えば、第2のノードが外部電源から電力供給を受け、第1のノードが電池から電力供給を受ける場合、所定のタスクに対する責任を、強固な電源を備えたノード(例えば外部電源により電力供給を受けるノード)へと引き継がせることができる。
【0226】
詳しくは、プログラム可能プロファイルにより、所定のタスクに対する責任が確立され、追跡され、変更されてよい。例えば、一の実施形態において、サーバは、タスクの責任がどれくらいの長さ変更されるのかについてのプロファイルを確立することができる。いくつかの場合において、プロファイルは、このプロファイルを有するノードが、デフォルトノードに復帰する前にどれくらいの長さ、所定のタスクに対する責任を負うことになるかについての時間間隔を画定することができる。他例において、(マスターノードのような)ノードは、特定の条件下でそれ以上の責任を負うことがないように、かかるプロファイルを無効にし得る(低電力状況、又はサーバと通信できない場合のような)デフォルト条件トリガーを有し得る。
【0227】
さらに、一実施形態は、他のノードが所定のタスクに対する責任を負うものを決定するマスターノードを有し得る。これは、サーバへのアクセスが限られる状況(例えば空輸環境)において有用となり得る。しかしながら、かかるプロファイルの管理は、多くのタイプのコンテキストデータにサーバレベルで容易にアクセスできることにより、他の実施形態において容易に達成することができる。
【0228】
関連付け管理をシステムとして実装する一実施形態において、無線ノードネットワークの、そのような関連付け管理のための典型的なシステムは、第1のノード、第2のノード及びサーバを含み得る第2のノードは、ノード処理ユニット、当該ノード処理ユニットに結合されたノード揮発性メモリ、当該ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイス、及び当該ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスを含む。第1の通信インタフェイスは、第1のノード及び第2のノード間の短距離通信経路を与え、第2の通信インタフェイスは、第2のノード及びサーバ間の長距離通信経路を与える。
【0229】
サーバは、サーバ処理ユニット、処理ユニットに結合されたサーバ揮発性メモリ、及びサーバと第2のノードの第2の通信インタフェイスとの間に長距離通信経路を与える第3の通信インタフェイスを含む。
【0230】
ノード揮発性メモリが、少なくとも第1のプログラムコードセクション(例えばマスター制御及び管理コード425、又はそれらの部分)を保持する一方、サーバ揮発性メモリは、少なくとも第2のプログラムコードセクション(例えばサーバ制御及び管理コード525、又はそれらの部分)を保持する。
【0231】
ノード揮発性メモリに常駐する第1のプログラムコードセクションを実行するとき、第2のノードのノード処理ユニットは、第1のノードを第2のノードとの関連付けのための潜在性として識別し、第2の通信インタフェイスを介してサーバに関連付け要求を送信し、第2の通信インタフェイスを介してサーバから(当該サーバが生成した少なくとも認証情報を有する)関連付け応答を受信し、当該認証情報を第1のノードに与え、並びに第1のノード及び第2のノードを関連付けるべく動作可能である。
【0232】
一例において、ノード処理ユニットはさらに、第1のノードに関連するステータス情報をレビューして第1のノードが第2のノードとの関連付けを所望しているか否かを決定するべく動作可能である。他例において、ノード処理ユニットはさらに、第1及び第2のノードが関連付けられた後に、サーバが与える共有プロファイルに従って第1及び第2のノード間に共有データを安全に与えるべく動作可能である。共有プロファイルは、特定のノード間で安全に共有される情報のタイプを画定することができる。
【0233】
サーバ揮発性メモリに常駐する第2のプログラムコードセクションを実行するとき、サーバ処理ユニットは、第1のノード及び第2のノードの場所を決定し、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されているか否かを、少なくとも第1のノードの場所及び第2のノードの場所に基づいて決定し、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されている場合に新たな関連付けデータをサーバ揮発性メモリに格納し、並びに第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を与える第2のノードに認証応答を送信するべく動作可能である。
【0234】
一の実施形態において、システム内の第2のノードは、第2のノードの第1のノードとの関連付けが成功した後、第1のノードによって以前に渡されたタスクの責任を負うことができる。例えば、第2のノードが外部電源から電力供給を受け、第1のノードが電池から電力供給を受ける場合、システムは、タスク(特に、著しい電力消費、著しい時間にわたる一連の動作、又はその双方を含むタスク)を、第1のノードよりも多くの電力が利用可能な第2のノードのような他のノードに再び割り当てることによって有効かつ効率的に管理することができる。
【0235】
他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、潜在的ノードが関連付けられるのを制限する現在のフィルタリングモードを設定し、当該現在のフィルタリングモードが第1のノードが第2のノードに関連付けられるのを許容する場合にのみ、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を与えるように動作可能となり得る。さらなる実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、現在のフィルタリングモードを改変(例えば無視)して異なるフィルタリングモードにするべく動作可能となり得る。このようにして、サーバは、ノードがどのようにして管理されるかを順応させ、第1のノードが警告ステータスレベルにあり、現在のフィルタリングモード下で許可されるよりも大グループのノードに接続を緊急に要求している場合のように、所望される場合、第1のノードが第2のノードに関連付けられるのを許容することができる。
【0236】
図23及び24に例示される典型的な方法が能動的関連付けに焦点を当てているが、
図25は、一実施形態に係る少なくとも複数のノード及び一のサーバを有するが、他のノードに受動的に関連付けられるノードの視点からの無線ノードネットワークの関連付け管理の方法の例を示すフロー図である。ここで
図25を参照すると、方法2500は、ステップ2505において、第1のノードからブロードキャストされたメッセージを第2のノードが受信することから始まる。ステップ2510において、第2のノードは、第1のノードのアドレスを当該メッセージからキャプチャする。ステップ2515において、第1のノード及び第2のノードは、第1のノードのキャプチャされたアドレス及び第2のノードのアドレスを関連付けデータとして第2のノードのメモリに格納することによって関連付けられる。ステップ2520において、第2のノードは、関連付けデータをサーバに送信する。
【0237】
いくつかのポイントにおいて、サーバは、第2のノードが第1のノードからブロードキャストされた付加的メッセージを受信していない場合、更新された関連付けデータを備えた第2のノードによって更新される。例えば、第2のノード及び第1のノードは、関連付けられて時間間隔にわたり安全に接続されたままとされ得るが、結局、第1のノードが、接続がもはや実行可能とならないように移動し、又は第1のノードが、自身が移動する予想経路に沿って他のノードの近くに(例えば一構造内のコンベアに沿った、当該構造の入口ポイントからの予想出荷経路であるが、今や当該構造の出口ポイントの近くに)移動することとなり得る。第1のノードは、コンベア上で移動すると、出口ポイント近くの他のノードに近づき、当該出口ポイント近くの当該他のノードとの関連付けによって良好に管理されるようになる。すなわち、更新された関連付けデータには、第1のノードが第2のノードから関連付け解除されたことが反映される。
【0238】
方法2500はさらに、第2のノードに第1のノードの場所を決定させることと、第2のノードの現在の場所、及び第1のノードの決定された場所に関してサーバを更新することとを含み得る。追加的に、方法2500は、第1のノードのリファインされた場所を画定するサーバから場所情報を受信することを含み得る。
【0239】
受動的関連付け管理を、少なくとも他のノード及びサーバを有する無線ノードにおける管理ノード(例えばマスターノード)として実装する一実施形態において、そのような典型的な管理ノードは、処理ユニット、それぞれが当該処理ユニットに結合された第1及び第2の通信インタフェイス、当該処理ユニットに結合された揮発性メモリ、及び当該処理ユニットに結合されたメモリストレージを含む。第1の通信インタフェイスは、他のノードへの第1の通信経路を与え、当該他のノードからブロードキャストされたメッセージを受信し、当該メッセージを処理ユニットに与えることができる。第2の通信インタフェイスは、サーバへの第2の通信経路を与える。
【0240】
メモリストレージは、少なくともノード関連付けマネージャモジュールを、処理ユニットが実行するプログラムコードとして保持することができる。処理ユニットが当該モジュールを揮発性メモリにロードして当該モジュールの命令を実行すると、当該処理ユニットは、第1の通信インタフェイスからのメッセージを受信し、当該メッセージから他のノードのアドレスをキャプチャし、当該他のノードのキャプチャされたアドレス、及び管理ノードのアドレスを、関連付けデータの一部としてメモリストレージに格納し、当該関連付けデータを、第2の通信インタフェイスを介してサーバに送信するべく動作可能となる。
【0241】
一例において、メモリストレージはまた、場所マネージャモジュールを保持し、処理ユニットが場所マネージャモジュールを揮発性メモリにロードして当該モジュールの命令を実行するときに、当該処理ユニットは、他のノードの場所を決定し、管理ノードの現在の場所を(例えばGPS場所特定信号を介して)決定し、当該管理ノードの現在の場所及び当該他のノードの決定された場所に関してサーバを更新するべく動作可能である。
【0242】
ノードの管理はさらに、第1の通信インタフェイスが他のノードからブロードキャストされる付加的メッセージを受信しない場合、更新された関連付けデータに関してサーバを更新するべく動作可能である。更新された関連付けデータには、他のノードが管理ノードから関連付け解除されていることが反映される。
【0243】
無線ノードネットワーク内のコンテキスト管理
【0244】
一般に上述されたように、ノードの管理は、当該ノードのコンテキスト環境に依存し得る。
図5に示されるように、サーバ100は、広範な異なるコンテキストデータ560へのアクセスを有する。データ560のようなコンテキストデータは、ノードが動作する環境に一般に関連する広範なデータを含み、本発明の複数の実施形態に係る向上したノード管理能力を有利に与えるべく使用することができる。したがって、一実施形態において、かかるコンテキストデータの使用によりデータ基盤が与えられるので、サーバは、ネットワーク内のノードに関連する管理タスクを良好かつ効率的に実装し、ノードがネットワーク内を移動するときに(例えばIDノードが、出荷対象アイテムとともに、予想又は予測された通過経路に沿って出発地から目的地へと移動するときに)かかるタスクを調整して関連コンテキストデータを考慮することができる。例えば、サーバは、その関連コンテキストデータに依存する能力を利用することにより、どのようにしてノードに動作するように命令し、どのようにして一のノードが他のノードに関連付けられ、どのようにしてノードを良好に場所特定し、及びどのようにしてノードの場所を報告する要求を効率的に追跡し及びこれに応答するかを有利に改変することができる。
【0245】
図26は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークのコンテキスト管理の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図26を参照すると、方法2600は、ステップ2605において、少なくとも一つのノードをサーバによって識別することから始まる。一例において、
図22aに示されるように、サーバ100は、IDノードA_2220aを、マスターノードM1_2210aから受信した通信の一部として識別する。ステップ2610において、サーバは、識別されたノードの動作環境に関連するコンテキストデータを、当該識別されたノードが当該動作環境内を移動するときに決定する。
【0246】
一の実施形態において、コンテキストデータは、スキャンデータ、履歴データ、出荷データ、RFデータ及びレイアウトデータのような一以上のタイプのデータを含み得る。
図22aに示される例に対し、サーバ100は、(コンテキストデータベース565に保持され得る)コンテキストデータ560にアクセスすることにより、コンテキストデータ560の、IDノードA_2220aの動作環境に関連する部分を決定することができる。かかるコンテキストデータ560は、この例において、IDノードA_2220aに接続された出荷対象アイテムに関連する出荷データ、IDノードA_2220aに接続されたアイテムが構造2200に入ったときにスキャンされたときについてのスキャンデータ、構造2200内に場所特定されたコンベアをノードが横切るのにどれくらいの時間かかったかについての履歴データ、及び構造220の寸法についてのレイアウトデータを含み得る。当業者にわかることだが、コンテキストデータは、無線ノードネットワーク内で作り出され又は第三者により作り出された動作環境情報(例えばIDノードA_2220aの動作環境に関連する気象情報)を含み得る。
【0247】
一の実施形態においてサーバが、識別されたノードの動作環境に関連するコンテキストデータを決定する一方、詳細な実施形態において、そのような現在の又は予想されるノードの動作環境は、一以上のタイプの環境を含み得る。例えば、現在の又は予想されるノードの動作環境は、電子通信環境、ノードが移動する予想経路の物理的環境、ノードがどのようにして移動するのかに関連する輸送機関環境、及びサーバが識別した特定のノード近くのエリア内にあるノードの密度に関連する密度環境を含み得る。
【0248】
ステップ2610に戻ると、決定ステップは、識別されたノードが予測経路内を移動して他のノードの場所へと向かうときの、当該識別されたノードの予想動作環境に関連するコンテキストデータを決定することを含み得る。他例において、決定ステップは、識別されたノードの予想動作環境と、当該識別されたノードが、他のノードとの予測される関連付けを求めて予測経路内を移動して当該他のノードへと向かうときの、他のノードの予想動作環境とに関連するコンテキストデータを決定することを含み得る。
【0249】
ステップ2615において、サーバは、決定されたコンテキストデータを考慮するべくなされた調整により、識別されたノードに関連する管理タスクを行う。当該タスクを行うときに(RF信号劣化情報のような)決定されたコンテキストデータが、実際には調整が必要ないことを示す場合、決定されたコンテキストデータを受けて、調整がされることはない。すなわち、当業者にわかることだが、調整は、コンテキスト上必要とされるときに行われ、常に要求されるわけではない。
【0250】
一の実施形態において、管理タスクを行うことは、識別されたノードに対し一般にその動作を、決定されたコンテキストデータに基づいて改変するように命令することを含み得る。例えば、サーバ100は、IDノードA_2220aに対し、その接続可能及び接続不可能インターバルを、(ノードAが構造2200に入ったときに生成されたスキャンデータのようなコンテキストデータから、サーバ100が知っている)マスターノードM1にアプローチするときに変更するように命令する管理タスクを行うことができる。すなわち、この例において、サーバ100は、コンテキストデータに基づいてIDノードA_2220aの向上した可視性を活用し、ノードAの動作を有利に改変することにより、当該ノードのマスターノードM1_2210aとの関連付けが成功する確率を増加させることができる。
【0251】
他の実施形態において、管理タスクを行うことは、決定されたコンテキストデータに基づいて関連付けパラメータを改変する調整とともに、識別されたノードを他のノードに関連付けすることを含み得る。換言すれば、コンテキストデータは、ノードの関連付けの一部として有用となり得る。一例において、関連付けパラメータは、識別されたノードを他のノードに関連付けることに関連する警告インターバル又は接続可能インターバルのような、少なくとも一つの改変されたタイミングインターバルを含み得る。これらのインターバルは、サーバが2つのノードを関連付け、例えば、ノードが能動的にペアリングをして必要に応じて安全にデータ共有をする確率及び機会を高めるべく、インターバルをより適切な持続時間に設定するときに行われる調整の一部として改変することができるパラメータである。
【0252】
さらなる他の実施形態において、管理タスクを行うことは、決定されたコンテキストデータに基づいて電力設定に行われる調整とともに、識別されたノードを場所特定することを含み得る。一例において、電力設定の調整は、サーバと直接通信するマスターノードに対して行われる。他例において、電力設定の調整は、この動作調整情報が他のノードから渡されたIDノードに対して行われてよい。一の実施形態において、電力設定自体は、出力電力レベルを、識別されたノード(例えば調整されたRF出力信号レベルを伴うマスターノード)の動作環境における有害な条件を考慮するべく調整することを含み得る。有害な条件は、例えば、構造が通常のRF通信を減衰させ又は妨害する有害なRF通信環境としてよい。他例において、有害な条件は、識別されたノード近くの高密度なノードの密集としてよい。
【0253】
詳しくは、出力電力レベルは、第1のノードの動作環境における遮蔽条件を考慮して調整することができる。かかる遮蔽条件は、例えば、第1のノードの動作環境における梱包、小包内容物、近接小包、近接小包内容物、及び物理的インフラストラクチャの一以上によって生じ得る。例えば、識別されたノードは、金属コンテナの近くに場所特定される場合、有害なRF通信環境で動作しているが、有害な遮蔽条件に良好に対処するべくこのコンテキストデータに基づいて出力電力レベルを増加させ得る。
【0254】
さらに他の実施形態において、管理タスクを行うことは、識別されたノードの場所を、当該識別されたノードのステータスに関連する要求をサーバが受信したこと応答して与えることを含み得る。例えば、サーバ100がIDノードA_2220aのステータスについての要求をユーザアクセスデバイス205から受信する場合、サーバ100は、構造2200内に存在するが、ノードA_2220aにより出荷対象アイテムに関連するスキャンデータのようなコンテキストデータを考慮するための調整を受けて、構造の入口に近いものとしてリファインされたノードAの場所を与えることができる。
【0255】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法2600は、
図5及び22Aに例示のサーバ100のような、サーバ制御及び管理コード525の一以上の部分(例えばコンテキストベースのノードマネージャ)を実行するサーバに実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード525を実行するとき、サーバの処理ユニット500は、方法2600及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
【0257】
図22A〜CにおけるIDノードA_2220aを追跡することのような、本発明の一以上の実施形態に係る無線ノードネットワークの管理及び動作の一部として、ノードの場所の決定が行われる。上述のように、典型的なIDノードは、その場所を決定するべくマスターノードに直接的又は間接的に依存し得る。ここに説明かつ記載される実施形態において、ノードの場所は一般に、現在又は過去の場所を包含する。例えば、ノードの場所を決定する実施形態は、当該ノードが移動していなければ現在の場所となり得るが、当該ノードが移動状態にある場合には必ず、当該場所を過去の場所として決定し得る。
【0258】
同様に、場所との用語は単独で、様々な程度の精度の位置を含み得る。例えば、場所は、3次元空間に画定された座標による実際の位置を包含し得るが、場所との用語の使用はまた、単なる相対的な位置も含み得る。すなわち、場所との用語は、明示的に特定のタイプの場所に限定されない限り、一般的な意味を有するように意図される。
【0259】
ノード場所を決定することは、マスターノード単独、サーバ単独、又はサーバと一緒に働くマスターノードによって行われ得る。そして、かかるデバイス上では、複数の実施形態が、一以上の方法論を使用してノードの場所を決定し、当該場所をさらにリファインすることができる。かかる方法論の例は、ノードのRF特性(例えばRF出力信号レベル及び/又はRF受信機感度レベル)を制御することにノード場所が関連し得ると決定すること、相対的な近接性を決定すること、関連付け情報を考慮すること、コンテキスト情報及びRF環境に対する場所調整を考慮すること、連鎖式三角測量、並びに様々な場所決定方法論を組み合わせる階層的かつアダプティブな方法を含み得るがこれらに限られない。これらの典型的なノード場所決定技術の詳細な記載が以下に与えられる。
【0261】
一の実施形態において、ノードの近接を決定するべく2つ以上のノード間の信号強度測定を使用することができる。いずれのノードの実際の場所もわかっていない場合、一実施形態は、近接性を介して2つのノードの場所関係を推定することができる。
【0263】
例えば、複数のノードの無線ノードネットワークにおいてノードの場所を決定する典型的な方法は、当該ノードの一つの出力電力のような一ノードの電力特性を変化させることに関与し得る。一般に、及び
図13を参照して説明されるように、電力特性は、複数のノードのうち、ブロードキャストするノードに近いものを識別するべく変わり得る。ブロードキャストするノードが一つの又は一連の信号を送信することができる一方、他のノードは、当該信号の一以上の受信を報告することができる。送信ノードからブロードキャストされた少なくとも一つ信号を受信する当該他のノードは、接近グループのノードの一部とみなされ得る。そして、電力特性が変化(増加若しくは減少又はその双方)すると、最接近するグループのノード(又は単数のノード)が、ブロードキャストノードから少なくとも一つ信号を受信するノードのうち最小グループのノードとして識別され得る。したがって、絶対的ではないが、ブロードキャストノードのための一定タイプの場所を、最接近した一つ又は一グループのノードに基づいて決定することができる。これは、各ノードに対して一セットの最接近ノードの情報を得るべく、近隣ノードに対して繰り返すことができる。詳しくは、各ノードに対する典型的なセットの最接近ノード情報は、どのノードが(最低電力特性を介して)最接近しているのかと、この情報に、どの他のノードが(ますます大きくなる電力特性を介して)段階的にさらに離れていくのかを強固に補足することとを含み得る。すなわち、最接近ノード情報のセットにより、ネットワーク内のノードが互いにどれほど接近しているのかを決定する基礎が得られる。これにより、各ノードに対して一定タイプの場所決定が与えられる。
【0264】
追加的に、ノードが互いにどれほど接近しているのかについての決定をさらに向上させるべく、所定の実施形態において、コンテキストデータを参照することができる。例えば、当該セットの最接近ノード情報を、アイテムが配送システムにおいて管理制御を変更するときに登録されるスキャン情報のようなコンテキストデータと組み合わせることにより、ノードの場所を決定する方法をさらにリファインすることができる。スキャン及び他のコンテキスト情報は、一以上のノードが、例えば、同じコンテナ、車両にあり、又は一緒にベルト上を移動していることを知っているか否かを決定するのに役立つ。すなわち、このタイプのコンテキストデータは、当該ノードが互いにどれほど接近しているのかを当該コンテキストデータに基づいてリファインするさらなるステップに統合することができる。
【0265】
一般に、近接性に基づくノードの場所は、無線ノードネットワークにおいて複数のノードの電力特性が変化し又は変更されるときに決定することができる。
図28は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおけるノードの電力特性を変えることによる、場所決定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図28を参照すると、方法2800は、ステップ2805において、第1のノードに対し、第1のノードがブロードキャストする一以上の信号に対する電力特性を変えるように命令することから始まる。詳細な実施形態において、かかる命令は、第1のノードが、例えば、(出力電力レベルのような)電力特性を複数の値の間で段階的に減少させ又は段階的に増加させるようにする。
【0266】
ステップ2810において、方法2800は続いて、無線ノードネットワークにおいて第1のノードの近くに存在する第1グループの他のノードを、第1のノードが電力特性を変えるときに第1のノードがブロードキャストした信号の少なくとも一つを受信した他のノードの電力特性に基づいて識別する。さらなる実施形態において、ステップ2810は、第1グループの他のノードのどれが、第1のノードが、ブロードキャストされた信号の出力電力レベルを段階的に変えるときに、当該ブロードキャストされた信号の少なくとも一つを受信しているかを段階的に識別する。段階的に識別されたノードは、第1のノードにますます接近している一セットのノードとみなすことができる。
【0267】
ステップ2815において、方法2800は続いて、最接近する一以上の他のノードを、第1のノードが電力特性を変えるときに第1のノードがブロードキャストした一以上の信号の少なくとも一つを受信した最小グループの他のノードとして識別する。
【0268】
ステップ2820において、方法2800は、最接近する一以上の他のノードに基づいて第1のノードの場所を決定することにより終了する。すなわち、電力特性が変更されると、第1のノードがブロードキャストした信号の少なくとも一つを受信したノードのグループが変わり、最小のそのようなグループが(一つのノードだけであっても)第1のノードに最接近するグループのノードとなる。詳細な実施形態において、ステップ2820は、最接近する一以上の他のノードと、第1のノードにますます接近するノードのセットとに基づいて、第1のノードの場所を決定することを含み得る。ますます接近するノードのセットは、リファインされた場所決定のために詳細な近接情報を与える。
【0269】
例えば、
図14を参照すると、IDノードF_920fにますます接近するノードが、最も遠くに離れたノードM3と、M3よりも接近したM1とを含み得る。IDノードFの電力特性が段階的に減少し、その出力電力レベルがP1からP2へと変化すると、信号をM3はもはや受信できないが、M1及びM2は依然として受信する。そして、IDノードFの電力特性が段階的に減少し続けると、その出力電力レベルはP2からP3へと変化し、信号をM1はもはや受信できないが、M2のみがIDノードFに最接近する最後のノードとして受信する。 すなわち、この例において、IDノードFの場所を決定することは、M2が最接近するノードであって、ますます接近するノードのセットはM1及びM3を含む。M1はM3よりも接近しているとの事実に基づき得る。
【0270】
他の実施形態において、第1のノードの場所に対して一以上のさらなるリファインを行うことができる。一例において、ステップ2805〜2820は、第2のノードが、第2のノードがブロードキャストする一以上の信号に対する電力特性を変えるように命令されている場合に繰り返すことができる。方法2800はその後、第2のノードの場所に基づいて第1のノードの場所をさらにリファインする。詳細な例において、ステップ2805〜2820は、第2のノードがブロードキャストする一以上の信号に対する電力特性を変えるように第2のノードが命令されている場合に繰り返すことができる。方法2800はその後、第2のノードの場所、及び第2のノードにますます接近するノードのセットに基づいて第1のノードの場所をさらにリファインする。どのノードが他のノードにどの程度接近するか、どれが付加的ノードに対してさらに繰り返されるのかについての、このますます相互に関連する情報により、複数の実施形態は、ネットワーク内の第1のノードの場所をさらにリファインすることができる。
【0271】
方法2800はさらに、第1のノードに関連するコンテキストデータを決定することと、当該コンテキストデータに基づいて第1のノードの場所をリファインすることとを含み得る。電力特性が出力電力レベルである一実施形態において、ステップ2805〜2815においてブロードキャストされる信号の出力電力レベルの段階的な変化は、コンテキストデータに基づいて設定することができる。
【0272】
方法2800はまた、第1のノードに最接近するノードに関連するコンテキストデータを決定し、当該コンテキストデータに基づいて第1のノードの場所をリファインすることができる。さらなる他の例において、方法2800は、第1のノードにますます接近するノードのセットにおける段階的に識別されたノードに関連するコンテキストデータを決定し、当該コンテキストデータに基づいて第1のノードの場所をリファインすることができる。例えば、最接近するノードと、ますます接近するノードのセットとは、これらが同じコンテナ内に存在することを示すスキャンデータを有する。この典型的なコンテキストデータは、場所特定されるノードの場所をさらにリファインするべく使用することができる。これは、ノードがコンテナの近くに存在することを効率的に決定するのに役立つ。それゆえ、当業者にわかることだが、場所特定されるノードのためのコンテキストデータとともに、当該ノードに接近すると識別されたノードは、ノードの場所をさらにリファインするのに有利に役立つ関連入力を与えることができる。
【0273】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法2800は、
図5及び22Aに例示されるサーバ100のような、サーバ制御及び管理コード525(例えば場所マネージャ)の一以上の部分を実行するサーバ装置に実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、サーバの処理ユニット500は、コード525を実行するときに、方法2800及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能である。
【0274】
かかるサーバ装置の一実施形態は、無線ノードネットワークにおいて複数のノードと通信するべく動作可能な(サーバ100のような)サーバを含み得る。
図5に関して説明されたように、サーバは一般に、サーバ処理ユニット、サーバ揮発性メモリ、サーバメモリストレージ、及び少なくとも一つの通信インタフェイスを含む。この実施形態において、揮発性メモリ、メモリストレージ及び通信インタフェイスはそれぞれが処理ユニットに結合される。メモリストレージは、一以上のノードの場所に関連する少なくともプログラムコードセクション及び場所データを保持する。通信インタフェイスは、サーバをノードに動作可能に結合する通信経路を与える。
【0275】
サーバ処理ユニットは、上述のように、上述の方法2800と当該方法のバリエーションに対し、上述したステップ及び動作を行うべくプログラムコードセクションを実行しているときに動作可能である。
【0276】
一定時間間隔にわたり信号パターン及び強度を観測するときの近接性
【0277】
他の実施形態において、近接性を介してノードの場所を決定する改善された方法は、広告ノード及びリスニングノード間の信号パターン及び強度を分析することを含み得る。一の実施形態において、特定の時間間隔内に観測されたメッセージカウント及び/又は記録された信号強度に基づいて、関連付けのためのしきい値を設定し、ノード(例えばIDノード)を場所特定する能力を、他のノード(例えばマスターノード)のそれよりも改善することができる。いくつかの実施形態において、観測されたメッセージカウントは、繰り返し時間にわたる平均カウントとして実装することができる。なおもさらに、他の実施形態は、関連付けのためにしきい値を設定するべく信頼されるデータの品質の改善に役立つように、観測データセット内にある範囲外の観測をフィルタリングし、その結果、ノードの場所を決定することができる。
【0278】
詳細な例において、近接性を介してノードの場所を決定する改善された方法は、キャプチャされた広告メッセージカウントを、ノードの場所のための構成要素として示してノードの移動方向を決定することができる。この例において、2つの典型的なマスターノード(例えばマスターノードM1_910a及びM2_910b)は、一つのIDノード(例えばIDノードA_920a)から広告メッセージをキャプチャすることができる。マスターノードM1は、2分間隔内のIDノードAからの60個のメッセージを観測かつキャプチャし(例えば観測に関連する情報を記録し)、マスターノードM2は、同じ間隔内のIDノードAからの7つの広告メッセージのみを観測かつキャプチャする。IDノードAからのメッセージがどれくらいの頻度でマスターノードM1により観測されたかの、マスターノードM2により観測されたものと比べての差異に基づき、システムは、IDノードAがマスターノードM1及びその既知の場所に近接していると決定することができる。
【0279】
さらなる実施形態において、キャプチャされた記録の平均時間スタンプを比較することにより、システムは、場所の決定を正確に行うことができる。例えば、マスターノードM2において発見された平均キャプチャメッセージが、ますます大きくなっている(例えばメッセージがIDノードAからマスターノードM2へと向かうのに長くかかる)場合、これは、IDノードAがマスターノードM2から離れるように移動していることを示す。マスターノードM2に見出される平均キャプチャメッセージが、ますます大きくなってくる一方で、マスターノードM1に見出される平均キャプチャメッセージがますます小さくなってくる場合、これは、IDノードAがマスターノードM2から離れかつマスターノードM1に向かうように移動していることを示す。すなわち、一定数の観測された時間間隔にわたり、メッセージタイミングの変化(送信から受信まで)もまた、ノードの場所を向上又はリファインさせるべく信頼することができる。
【0280】
さらなる他の実施形態において、観測された信号強度は、場所決定及び移動方向の見積もりの一構成要素としてよく、これによりシステムは、正確な場所決定を行うことができる。例えば、2つのマスターノード(M1_910a及びM2_920b)が、ノード(IDノードA_920a)からの広告メッセージをキャプチャしている。M1が2分間に60個のメッセージをIDノードAからキャプチャする一方、M2は7つのメッセージのみをキャプチャする。IDノードAからの信号のためにマスターノードM1により観測された平均信号強度は、マスターノードM2により観測された平均信号強度より高い。この観測された信号強度情報に基づき、システムはIDノードAがM1に存在すると決定するが、予測経路は、IDノードAがM2に向かっていることを示し得る。マスターノードM1及びM2がキャプチャ記録を続けると、システム(例えばM1及びM2と通信するサーバ900上で動作する管理コード524)は、M1及びM2からのキャプチャ記録の連続供給を処理する。この観測された信号強度の情報により、サーバ900は、観測された時間間隔(2分)にわたるIDノードAからのメッセージのカウント及び平均信号強度が、IDノードAがM2に接近しかつM1から離れるように物理的に移動しているときに、M2での観測に対しては増加し、M1での観測に対しては減少すると予測する。すなわち、観測された電力レベルの変化、及びメッセージがどれくらいの頻度で観測されたかの変化により、一実施形態において実際のノードの移動が示される。
【0281】
ノード近接場所決定及びノード方向決定を、一定時間間隔にわたり観測された信号パターン及び特性強度に基づかせることにより、IDノードの場所が誤って決定されることを引き起こす不要かつスプリアスな信号異常の可能性を低減するという利点が得られる。そして、ノード場所のリファインの一部としてノードの移動特性(例えば一つのノードに近接するように動き、一つのノードに近接するが他のノードからは離れるように動く等)を決定する上記の典型的な方法は、ここに記載のノード場所決定のための様々な実施形態との組み合わせにおいて適用することができる。
【0282】
図27は、本発明の一実施形態に係る、一定時間にわたり観測された信号パターン及び特性表示に基づく無線ノードネットワークにおけるノードの近接場所特定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図27を参照すると、方法2700は、ステップ2705において、第1及び第2の他のノードに対し、一定時間にわたり一方のノードからブロードキャストされた任意のメッセージを検出するように命令することから始まる。時間間隔は、コンテキストデータのような様々な因子に基づいて設定することができる。詳しくは、時間間隔は、一方のノードが異なるコンテキスト環境へと移動するときに、コンテキストデータに基づいて動的に変更することができる。
【0283】
方法2700は、サーバが、ステップ2710において第1の他のノードから第1の表示を受信することと、ステップ2715において第2の他のノードから第2の表示を受信することとを有する。最終的に、方法2700は、ステップ2720において、一方のノードの場所を、第1の表示と第2の表示との差異に基づいて決定する。
【0284】
第1の表示は、一定時間の間に第1の他のノードが検出した一方のノードからブロードキャストされたメッセージの特性に関連する。同様に、第2の表示は、当該一定時間の間に第2の他のノードが検出した一方のノードからブロードキャストされたメッセージの特性に関連する。これらの表示は、例えば、他のノードそれぞれが受信したメッセージのカウント、通過時間因子(例えばメッセージがブロードキャスト後に検出される平均通過時間)、及び平均信号強度を含み得る。
【0285】
一の実施形態において、第1の表示は、第1の他のノードが一定時間間隔の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第1のカウントとしてよく、第2の表示は、第2の他のノードが当該一定時間間隔の間に検出した当該一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第2のカウントとしてよい。それゆえ、一つのノードの場所を決定することは、第1のカウントが第2のカウントよりも大きい場合、第2の他のノードよりも第1の他のノードに接近する場所としてよい。追加的に、方法2700はさらに、複数の時間間隔にわたる第1のカウントと第2のカウントとの比較に基づいて一つのノードの実際のノード移動方向を決定することを含み得る。例えば、方法2700は、これらの時間間隔のうちのいくつかにわたり観測を繰り返し、第1のカウント及び第2のカウントを経時的に追跡してどちらが増加し、どちらが減少するかを決定し、これらの経時的測定に基づいて一つのノードの移動を決定することができる。
【0286】
他の詳細な実施形態において、第1の表示は、第1の他のノードが所定時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第1の時間因子としてよく、第2の表示は、第2の他のノードが当該所定次官の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第2の時間因子としてよい。そして、一つのノードの実際のノード移動方向は、第1の時間因子と第2の時間因子との比較に基づき得る。詳細な実施形態において、第1の時間因子は、第1の他のノードにおいて検出されたメッセージの、一つのノードから当該第1の他のノードへ向かう平均通過時間でよく、第2の時間因子は、第2の他のノードにおいて検出されたメッセージの、一つのノードから当該第2の他のノードへ向かう平均通過時間である。それゆえ、一つのノードの場所を決定することは、第1の時間因子が第2の時間因子よりも大きい場合に当該場所が第2の他のノードよりも第1の他のノードに接近しているということでよい。
【0287】
さらなる他の実施形態において、第1の表示は、第1の他のノードが当該時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第1の平均信号強度としてよく、第2の表示は、第2の他のノードが当該時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第2の平均信号強度としてよい。それゆえ、一つのノードの場所を決定することは、第1の平均信号強度が第2の平均信号強度よりも大きい場合に当該場所が第2の他のノードよりも第1の他のノードに接近しているということでよい。
【0288】
方法2700はまた、一実施形態において、繰り返された時間にわたる第1の平均信号強度の変化度、及び第2の平均信号強度の変化度を観測することと、第1の平均信号強度の変化度と第2の平均信号強度の変化度との比較に基づいて一つのノードの実際のノード移動方向を決定することとを含み得る。
【0289】
他の実施形態において、方法2700はまた、一つのノードの決定された場所をリファインすることができる。この実施形態において、方法2700はさらに、第1の他のノードから受信された第1の更新場所、及び第2の他のノードから受信された第2の更新場所の少なくとも一方に基づいて、一つのノードの場所をリファインすることを含んでよい。例えば、第1の他のノードが移動マスターノードであり、2つのノードのうち、場所特定される一つのノードに近い方である場合、当該実施形態は、第1の他のノードの現在の場所を与える当該第1の他のノードに搭載された場所信号経路を利用することができる。その現在の場所データを、第1の他のノードによってサーバに送信することにより、当該一つのノードに対する場所の計算の点で当該サーバを更新することができる。
【0290】
さらに他の実施形態において、方法2700は、ノードの場所をリファインするべくコンテキストデータを、決定された場所に積層することができる。一つのノードに関連するコンテキストデータをサーバによって決定し、当該一つのノードの場所を、当該コンテキストデータに基づいてリファインすることができる。他例において、コンテキストデータは、一つのノードの場所と比較したときに第1の他のノード及び第2の他のノードの近い方に関連する。例えば、サーバは、特定のマスターノードが、第2のマスターノードよりも一つのノードに近いこと、及び当該特定のマスターノードがコンテナ内に存在することをアウェア(認識)することができる。この付加的コンテキストデータが特定のマスターノードに関連することにより、サーバは、当該コンテキストデータに基づいて一つのノードの場所をリファインすることができる。特定のマスターノード近くの環境に関連付けられた特定の遮蔽のコンテキストデータ(例えば既知のRF遮蔽特性を有する特定のタイプのULD等)のような、他の典型的なタイプの関連コンテキストデータも、一つのノードの場所をリファインするときに信頼することができる。
【0291】
追加的に、方法2700は、一つのノードが予測どおりに挙動するか否かを見ようと試みることを含み得る。具体的には、方法2700のさらなる実施形態はさらに、一つのノードの場所を、当該一つのノードの予測経路と比較して当該一つのノードが当該予測経路の外側に場所特定されているか否かを決定することを含み得る。これにより、サーバは、予測経路が作り出されるときに学習された履歴データを使用し、この予測経路に関連付けられた許容範囲内に存在するものに対して、一つのノードの追跡を続けることができる。方法はまた、一つのノードが予測経路の外側に存在するか否かの通知を生成することができる。この態様において、その後、一つのノードを場所特定するべく、実行可能なタスクを行うこと、すなわち、例えば当該一般的なエリア内のノードに対するフィルタモードオプションを変更すること等、ができる。
【0292】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法2700は、サーバ制御及び管理コード525の一以上の部分(例えば場所マネージャ)を実行する
図5及び22Aに例示のサーバ100のようなサーバに実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード525を実行するとき、サーバの処理ユニット500は、方法2700及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
【0293】
可変RF特性による関連付け駆動の場所特定
【0294】
上述したように、2つ以上のノード間の信号強度測定は、ノード間の相対的な距離を決定するべく使用することができる。(マスターノードM1_910aのような)ノードの一つが既知の場所を有する場合、既知の場所ノードの範囲内にある一以上のノードの相対的場所は一般に、システムが既知の場所のノードと関連付けられたノードとの間の距離を、どの程度正確に決定できるかの関数となる。換言すれば、一実施形態は、アイテム及びその関連ノードの相対的な場所を、当該ノードの既知の場所からの距離を決定するべく関連付け駆動の可変低電力RF出力信号を信頼することにより、識別することができる。
【0296】
一般に上述されたように、ノード場所を決定することは、ノードのRF特性(例えばRF出力信号レベル及び/又はRF受信機感度レベル)を制御することに関連し、具体的には、マスターノード広告を制御する側面に関与し得る。
図13は、本発明の一実施形態に係るマスターノード広告を使用した典型的な場所決定を例示する図である。
図13に示される実施形態において、既知の場所を備えたマスターノードM1_910aのようなマスターノードは、広告メッセージを可変のRF出力電力レベルでブロードキャストしている。
図13は、典型的な異なるRF出力電力レベルを、マスターノードM1_910aについての同心円範囲1305〜1315として例示する。すなわち、マスターノードM1_910aは、範囲1305に関連する最大電力P1でブロードキャストすることができるが、RF出力電力レベルを制御して当該RF出力電力レベルを動的にP2まで変化させて小さな範囲1310でブロードキャストし、又はP3まで変化させてさらに小さな範囲1315でブロードキャストすることもできる。
【0297】
例示の実施形態において、IDノードA〜E_920a〜920eを受信することは、クエリ(スキャン)モードにおいてであり、それぞれが、送信するM1からどれくらい離れたところに場所特定されているかを決定するべく異なるレベルで受信した信号を使用することができる。当業者にわかることだが、
図13に示される例示の実施形態が受信ノードすべてをIDノードとして有する一方、他の実施形態は、受信ノードをマスターノード若しくはIDノード又はその混合として有してよい。
【0298】
図13の典型的な実施形態において、ノードA〜Eの場所は、マスターノードM1_910aの既知の場所に基づいて決定することができる。その場所は、受信ノードA〜Eそれぞれが最後にノードM1から信号を受信する場合には範囲測定をプラスして当該範囲測定の信頼因子に因数分解し、可変RF信号電力に従ってノードの場所決定を与える。範囲測定の品質に応じて、個々の受信ノードは、個々に計算された場所を有しても有さなくてもよい。さらなる他の実施形態において、スキャン情報のような第三者又はコンテキストデータが利用可能な場合、リファインされた場所は、かかるデータを付加的信頼因子として使用することにより決定される。M1の通信範囲がP1からP3へと制限されると、関連付けによる場所の精度が上がる。
【0299】
図13の例示において、ノードの場所を決定する典型的な方法は、マスターノード広告を使用するように記載される。まず、マスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480が、その最大出力であるP1に設定されると、マスターノードM1_910aが、IDノードA〜E_920a〜920eのそれぞれによって見える。解析又は履歴の測定に基づいて、P1の電力レベルにあるM1の可変電力短距離通信インタフェイス480における無線の屋外性能(最適な範囲)は、ほぼ30フィート(9.1メートル)となるように以前に見出されている。すなわち、個々のIDノードA〜E_920a〜920eからのRSSIレベルを検証する必要なしに、かつ、能動的較正フェーズの必要なしに、システムは、IDノードA〜EがマスターノードM1_910aから30フィート(9.1メートル)以内に存在することを知ることができる。
【0300】
次に、マスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480が、この例において中程度の出力レベルであるP2に設定されると、マスターノードM1はノードA及びBから見える。以前の解析又は履歴の測定より、P2の電力レベルで実行されるマスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480の屋外性能(最適な範囲)が、ほぼ15フィート(4.6メートル)であると決定されている。すなわち、個々のノードからのRSSIレベルを検証する必要なしに、我々は、IDノードA_920a及びB_920bがマスターノードM1から15フィート(4.6メートル)以内に存在することがわかる。さらに、我々は、マスターノードM1_910a(例えばIDノードC_920c、D_920d及びE_920e)からブロードキャストされたRF信号をもはや受信しないIDノードが、マスターノードM1_910aから30フィート(9.1メートル)以内のどこかに存在するが、恐らくはM1から15フィート(4.6メートル)を超えて離れていることがわかる。
【0301】
そして、マスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480が、この例においてその最小出力レベルであるP3に設定されると、マスターノードM1はIDノードB_920bから見える。以前の解析又は履歴の測定より、P3の電力レベルで実行されるマスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480の屋外性能(最適な範囲)が、ほぼ5フィート(1.5メートル)であると決定されている。すなわち、個々のIDノードからのRSSIレベルを検証する必要なしに、我々は、IDノードB_920bの場所が、マスターノードM1_910aの既知の場所から5フィート(1.5メートル)以内に存在することがわかる。
【0302】
上記の例において説明された範囲を定めるステップは、その後、各ノードの相対的な場所の正確な画像を構築するべく、識別されたノードのいずれかに対して繰り返すことができる。RF特性設定(例えばRF出力信号電力レベル設定)の粒度により、範囲を定めるステップを行うときの場所差分のさらなる粒度が得られる。一の実施形態において、範囲を定めるステップは、一セットの総計RF特性設定(例えば広い範囲にわたるわずかな数の設定)にわたって行うことができ、その後、RF特性設定のための多くの選択範囲にわたって類似のステップを行うことができる。
【0303】
図29は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワーク内のノードの一以上の関連付けを使用する場所決定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図29を参照すると、方法2900は、第1のノードが一以上の第1のメッセージを第1の予想又は予測範囲距離においてブロードキャストするステップ2905から始まる。一の実施形態において、第1の予想範囲距離は、第1のノードのための最適な範囲である。例えば、第1のノードの、その通信インタフェイスの無線は、クリアな環境を仮定する最大範囲においてノードがブロードキャストすることができる最大設定を有する。かかる設定は、既知の予想範囲距離を与える。
図13の例において、マスターノードM1_910aは、ノードM1から第1の範囲距離に到達する最大電力レベルP1でブロードキャストされる。しかしながら、ノードM1が有害なRF遮蔽環境内に存在するとわかっている場合、第1の予想範囲距離は、かかる遮蔽のコンテキスト環境(例えば一定タイプのコンテキストデータ)を考慮するべく調整された距離となり得る。予想範囲距離は、一以上のタイプの関連コンテキスト(例えばノードからのRF出力信号がどのようにして妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータ)に応じて調整することができる。
【0304】
ステップ2910において、方法2900は、第1のノードに関連付けられたノードのどれが、第1のメッセージの少なくとも一つで受信したのかを識別する。一の実施形態において、第1のノードは、その搭載メモリストレージにおける関連付けデータに対し、どれが関連付けられたノードなのかを識別することの一部としてアクセス及びレビューをすることができる。一例において、第1のノードとの関連付けは、受動的関連付け(例えば能動的にペアリングされかつ安全に接続されているわけではない)若しくは能動的関連付け(例えば能動的にペアリングされかつ安全に接続及びデータ共有ができる)又はその双方のタイプの関連付けの組み合わせとしてよい。
【0305】
次に、ステップ2915において、第1のノードは、第1の予想範囲距離よりも段階的に小さくなる第2の予想範囲距離において一以上の第2のメッセージをブロードキャストする。
図13の例において、マスターノードM1_910aを第1のノードとしてよく、ここでは、ノードM1からの第2の予想範囲距離に到達する中程度の電力レベルP2でブロードキャストされる。この態様でRF電力レベルを段階的に変更することにより、マスターノードM1_910aはこのとき、
図13に示されるようにノードC〜Eに到達することができない。
【0306】
ステップ2920において、方法2900は、複数の第2のメッセージのいずれも受信していないが、複数の第1のメッセージの少なくとも一つは受信している、識別された関連付けられたノードの一以上の場所であって、第1のノードから第1及び第2の予想範囲距離間に存在する場所を決定することにより終了する。再びであるが、
図13の例において、マスターノードM1_910aは、(RF電力レベルP2で第2の予想範囲距離から送信されたメッセージを受信していなかった場合に)マスターノードM1の既知の場所から(マスターノードM1が電力レベルP1でブロードキャストされていた)第1の予想範囲距離と(マスターノードM1が電力レベルP2でブロードキャストされていた)第2の予想範囲距離との間へのノードC〜Eの場所を決定することができる。
【0307】
一の実施形態において、方法2900はまた、第1のノードが、第3の予想範囲距離(第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲)において一以上の第3のメッセージをブロードキャストすることと、複数の第3のメッセージのいずれも受信していないが複数の第2のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードの一以上の場所であって、第1のノードから第2の予想範囲距離のほぼ近くに存在する場所を決定することとを有し得る。再びであるが、
図13の例において、電力レベルをP1まで下げるように段階的に変更して当該P1レベルのための予想範囲距離において第3のメッセージをブロードキャストすることにより、マスターノードM1は、マスターノードM1の場所からP2の予想範囲距離にほぼ近くなるように、ノードAの場所を決定することができる(ノードAは第2のメッセージを受信したが第3のメッセージは受信していない)。
【0308】
方法2900の付加的実施形態はまた、そのような決定された場所を、第1のノードの場所を更新することによってリファインすることができる。一の実施形態において、第1のノードは移動ノードとしてよい。それゆえ、リファインすることは、第1のノードの現在の移動場所を決定することと、複数の第2のメッセージのいずれも受信していないが複数の第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードの一以上の場所を、第1のノードの現在の移動場所に基づいてリファインすることとを含み得る。すなわち、第1のノードが移動して自身の場所を更新する場合(例えばマスターノードにおいて場所特定回路475が受信したGPS信号を介して)、第1のノードは、自身の更新された場所を活用し、関連付けられたノードの場所を有利にリファインすることができる。
【0309】
そして、いくつかの実施形態において、関連付けられたノードのリファインされた場所が、サーバへと送信される。これは、サーバに更新を与え、ネットワークにおけるノードの場所の追跡及び管理を支援する。再びであるが、
図13の例を戻って参照すると、マスターノードM1_910aは、IDノードA〜E_920a〜920eの場所のような、関連付けられたノードを場所特定する方法を利用し、ノードM1及びノードM1に関連付けられたノードのいずれかの現在の場所に関連するこの新たな場所データを備えたサーバ100を更新することができる。
【0310】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法2900は、マスター制御及び管理コード425の一以上の部分(例えば場所アウェア/キャプチャモジュール)を実行するノード(例えば
図4のマスターノード110a、
図13のマスターノードM1_910a、又は
図22AのマスターノードM1_2210a)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード110a上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード425を実行するとき、マスターノードの処理ユニット400は、方法2900及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
【0311】
他の実施形態において、方法2900に関連するステップを参照して記載された関連付けによる場所決定を使用する無線ノードネットワークにおけるノード装置が記載される。上述のように、そのようなノード装置には、ノード処理ユニット、ノード揮発性メモリ、ノードメモリストレージ、並びに第1及び第2の通信インタフェイスを有するマスターノードを実装することができる。メモリ及び通信インタフェイスのそれぞれは、ノード処理ユニットに結合される。さらに、ノードメモリストレージは少なくとも、プログラムコードセクション、関連付けデータ及び場所データ、並びに、時には出荷情報を保持する。第1の通信インタフェイスが、ネットワークにおいてノードを複数の他のノードに動作可能に結合する第1の通信経路を与える一方、第2の通信インタフェイスは、ネットワークにおいてノードをサーバに動作可能かつ別個に結合する第2の通信経路を与える。
【0312】
この実施形態において、ノード処理ユニットは、動作可能である。第1の予想範囲距離において第1の通信インタフェイスを介して一以上の第1のメッセージを送信し、第1のノードに関連付けられた他のノードのどれが当該第1のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを識別するべく動作可能である。一の実施形態において、ノード処理ユニットは、第1のノードに関連付け(例えば受動的、能動的又はその双方のタイプの関連付け)られたノードのどれが当該第1のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを識別すると、ノードメモリストレージにおける関連付けデータにアクセスするべく動作可能となり得る。
【0313】
第1の予想範囲距離は、第1の通信インタフェイスにとっての最適な送信範囲としてよく、詳細な例において、コンテキストデータ(例えばノードの周囲の環境から固有のRF遮蔽)に基づいて調整されてよい。さらなる他の実施形態において、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離は、第1の通信インタフェイスから送信されたRF出力信号がどのようにしてノードの環境により妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータに基づいて調整されてよい。
【0314】
ノード処理ユニットはまた、第2の予想範囲距離(第1の予想範囲距離よりも段階的に小さい)において第1の通信インタフェイスを介して一以上の第2のメッセージを送信し、いずれの第2のメッセージも受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信した識別された関連付けられたノードの一以上の場所を決定するべく動作可能である。その場所は、ノードの既知の場所からの第1の予想範囲距離と、当該ノードの既知の場所からの第2の予想範囲距離との間に存在する。さらなる例において、ノード処理ユニットは、決定された場所を場所データの一部としてノードメモリストレージに格納するべく動作可能となり得る。
【0315】
ノード処理ユニットはまた、第3の予想範囲距離(第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲)において第1の通信インタフェイスを介して一以上の第3のメッセージを送信し、いずれの第3のメッセージも受信しないが第2のメッセージの少なくとも一つは受信した識別された関連付けられたノードの一以上の場所を決定するべく動作可能となり、ここで、当該場所は、当該ノードの既知の場所からの第2の予想範囲距離と、当該ノードの既知の場所からの第3の予想範囲距離との間に存在する。
【0316】
他の実施形態において、ノードは移動し、ノード処理ユニットは、第2のメッセージを受信しないが第1のメッセージを受信した識別された関連付けられたノードの一以上の場所を、第1のノードの場所を更新することによりリファインするべくさらに動作可能となり得る。詳しくは、ノード処理ユニットは、第1のノードの現在の移動場所を決定し(例えば有効GPS信号のためにノードに搭載された場所特定回路によるチェック、及びかかる信号に基づく場所ロック)、第2のメッセージのいずれも受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードの一以上の場所を、第1のノードの現在の移動場所に基づいてリファインするべく動作可能となり得る。ノード処理ユニットはまた、リファインされた場所を、第2の通信インタフェイスを介してサーバに送信するべく動作可能となり得る。
【0318】
図13がマスターノード広告を介した場所決定の一例を与える一方、
図14は、IDノード広告を介した場所決定に焦点を当てる。特に、
図14は、本発明の一実施形態に係るIDノード広告を使用した典型的な場所決定を例示する図である。
図14に示される例示の実施形態において、典型的なIDノードF_920fは、広告モードにあるが、既知の場所にはない。
図13と同様に、
図14は、IDノードF_920fからの典型的な異なるRF出力電力レベルを、IDノードF_920fまわりの同心円範囲1405〜1415として例示する。すなわち、IDノードF_920fは、範囲1405に関連して最大電力P1でブロードキャストすることができるが、RF出力電力レベルを制御して当該RF出力電力レベルを動的にP2まで変化させて小さな範囲1410でブロードキャストし、又はP3まで変化させてさらに小さな範囲1415でブロードキャストすることもできる。マスターノードM1〜M3_910a〜910cは、未知の場所を有するIDノードF_920fの相対的に近くにある様々な既知の場所に設けられる。それゆえ、IDノードF_920fは、自身の短距離通信インタフェイスのRF出力信号電力レベルのようなRF特性を、システムがどのようにしてIDノード広告を介してIDノードFの場所を決定することができるのかの一部として調整する能力を利用することができる。
【0319】
例示の実施形態において、IDノードF_920fのRF出力信号電力レベルは、可変電力短距離通信インタフェイス375の動作に関連する(プロファイル設定又はパラメータのような)プログラム可能設定を介して変更し又は動的に調整することができる。追加的に、実際の通信範囲が周囲の環境により変わり得るが、各電力レベルにおけるIDノードの送信機の最大予想通信範囲は、最適な動作環境又は実質的にRF遮蔽又は干渉の不存在を仮定すれば既知である。すなわち、ブロードキャストノードのための特定の電力レベル設定は、対応する予想範囲距離に固有に関連付けられる。
【0320】
IDノード広告を使用してノードの場所を決定する典型的な方法において、RF出力信号電力レベルは、マスターノード関連付けを介した場所を改善するべく複数の電力レベルにわたって変化し得る。詳しくは、IDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375が、その最大出力であるP1に設定されると、IDノードF_920fが、マスターノードM1〜3_910a〜910cのそれぞれによって見える。P1の電力レベルにあるIDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375における無線の予想屋外性能又は範囲距離(最適な範囲、又は解析若しくは履歴測定に基づく範囲)は、ほぼ30フィート(9.1メートル)となるように以前に見出されている。すなわち、個々のマスターノードからRSSIレベルを検証することなく、システムは、IDノードFがマスターノードM1〜M3から30フィート(9.1メートル)以内に存在することがわかる。
【0321】
次に、この例において、IDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375が、その中程度出力レベルであるP2に設定されると、IDノードF_920fは、マスターノードM1_910a及びM2_910bによって見える。P2の電力レベルで動作するIDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375における無線の予想屋外性能又は範囲距離(最適な範囲、又は解析若しくは履歴測定に基づく範囲)は、ほぼ15フィート(4.6メートル)である。すなわち、この例において、個々のノードからRSSIレベルを検証することなく、我々は、マスターノードM1_910a及びM2_910bが、IDノードF_920fから15フィート(4.6メートル)以内に存在することがわかる。さらに、我々は、この例において、IDノードF_920f(例えばマスターノードM3_910c)からブロードキャストされたRF信号をもはや受信していないマスターノードが、IDノードF_920fから30フィート(9.1メートル)以内のどこかに存在するが、恐らくはノードFから15フィート(4.6メートル)を超えて離れていることがわかる。
【0322】
そして、この例において、IDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375が、その最小出力レベルであるP3に設定されると、IDノードF_920fが、マスターノードM2_910bのみによって見える。P3の電力レベルにあるIDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375における無線の予想屋外性能又は範囲距離(最適な範囲、又は解析若しくは履歴測定に基づく範囲)は、ほぼ5フィート(1.5メートル)である。すなわち、この例において、マスターノードからRSSIレベルを検証することなく、我々は、IDノードF_920fの場所が、マスターノードM2_910bの既知の場所から5フィート(1.5メートル)以内に存在することがわかる。
【0323】
上記の例において説明された、広告IDノードのRF特性の変化に関して範囲を定めるステップは、その後、各ノードの相対的な場所の完全な画像を構築するべく、識別されたノードのいずれかに対して繰り返すことができる。
【0324】
さらに、かかる範囲を定めるステップ同士のタイミングは、ノードが移動しているか否かに応じて動的に変えることができる。当業者にわかることだが、移動していると、かかる範囲を定めるステップを介した迅速なフローが、ノードの移動を受けて良好な精度を与えるのに役立つ。すなわち、ノードに対して特定の電力レベルで一以上のメッセージをブロードキャストするように命令することと、その後に当該ノードに対して異なる電力レベルで一以上のメッセージをブロードキャストするように命令することとの時間インターバルは、ノードが移動しているときには短い方が望ましい。これは、コンテキストデータに基づいて決定することができる。例えば、コンテキストデータは、ノードが、動いているコンベアシステム上のノード小包の中に存在することを示すことができる。それゆえ、ノードは、コンベアシステムに沿って位置決めされ得る固定されたマスターノードに対して移動している。すなわち、サーバは、第1のノードが、範囲を定めるステップを行うようにすることができる。ここで、ノードが移動しておらず実質的に静止していることをコンテキストデータが示す状況と比較して相対的に迅速な連続性で電力が変化する。
【0325】
図30は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおけるノードの一以上の関連付けを使用した、場所決定の他の典型的な方法を例示するフロー図である。
図30と、これが関連付けを使用してノードを、一以上のマスターノード広告技術を使用してマスターノードを場所特定する特定の方法をどのように説明するのかを参照すると、方法3000は、ステップ3005において、第1のノードに対して第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするように命令することにより始まる。ここで、第1の電力レベルは第1の予想範囲距離に関連する。一例において、第1の予想範囲距離は、第1のノードに対する最適な範囲(例えば障害が存在せずノード間のクリアな信号経路が存在することを仮定する送信範囲)とすることができる。他例において、第1の予想範囲距離は、コンテキストデータに基づいて調整された第1のノードに対する最適な範囲(例えば第1のノードの周囲RF環境に関連するデータ)とすることができる。
【0326】
ステップ3010において、方法3000は、第1のノードに関連付けられたノードのどれがステップ3010の既知の場所を有するかを識別する。例えば、このタイプの識別は、どのノードが(例えば受動的関連付けを介して、能動的関連付けを介して、又はその双方の組み合わせを介して)第1のノードに関連付けられているかを示す関連付けデータをレビューし、そのレビューされた関連付けデータに基づいて、どのノードが第1のノードの関連付けられるかを決定し、及びそれらの関連付けられたノードのどれが既知の場所を有するかを識別することによって達成することができる。
【0327】
方法3000は続いて、ステップ3015において、識別された関連付けられたノードのどれが第1のメッセージの少なくとも一つを受信したかを決定する。次に、方法3000は、ステップ3020において第1のノードに対し、第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするように命令する。ここで、第2の電力レベルは第2の予想範囲距離に関連付けられ、第2の電力レベルは第1の電力レベルよりも段階的に小さい。さらなる例において、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離は、第1のノードからのRF出力信号がどのようにして妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータに基づいて調整することができる。
【0328】
ステップ3025において、方法3000は、識別された関連付けられたノードのどれが少なくとも一つの第2のメッセージを受信したかを決定する。方法3000は、ステップ3030において、当該方法が、、第2のメッセージの少なくとも一つを受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信した識別された関連付けられたノードのそれぞれからの第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離に又はこれらの間に第1のノードの場所が存在すると決定することで終了する。
【0329】
上述のように、ノードの場所を決定することは、移動を考慮した場合に改善することができる。それゆえ、方法3000の一実施形態は、第1のノードに対し一以上の第1のメッセージをブロードキャストするように命令した後、第1のノードに対し一定時間インターバル内に一以上の第2のメッセージをブロードキャストするように命令することができる。時間インターバルは、いくつかの実装において所定としてよいが、他の実装において、第1のノードに関連するコンテキストデータに基づいて動的にパラメータを設定してよい。詳しくは、時間インターバルは、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが移動していることを示す場合に先の値から低減させるが、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが実質的に静止していることを示す場合には、先の値から増加させるようにしてよい。
【0330】
他の実施形態において、方法3000はさらに、第1のノードに対して第3の電力レベルで一以上の第3のメッセージをブロードキャストするように命令することを含み得る。かかる第3の電力レベルは、第3の予想範囲距離と、第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲に関連する。その後、方法は、第3のメッセージはいずれも受信していないが第2のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第2の予想範囲距離及び第3の予想範囲距離に又はこれらの間に第1のノードの場所が存在すると決定することができる。
【0331】
他の実施形態において、方法3000は、第2のメッセージの少なくとも一つは受信していないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードの一以上の更新された場所により、第1のノードの場所をリファインすることを含み得る。例えば、第1のノードが移動マスターノードに関連付けられている場合、第1のノードの場所は、移動マスターノードの更新された場所によってリファインすることができる(どれが以前に決定されたノードよりも第1のノードに近いか)。
【0332】
さらなる実施形態において、方法3000の動作における第1のノードは、自身の場所を自己アウェア(認識)していなくともよい。他の実施形態において、方法3000の動作における第1のノードは、以前に第1のノードの場所を自己アウェア(認識)しているが、一以上の第1のメッセージをブロードキャストする前はもはや第1のノードの場所を自己アウェア(認識)することができない。詳しくは、第1のノードは、第1のメッセージをブロードキャストする前は、第1のノードの環境周囲の変化ゆえに、第1のノードの場所をもはや自己アウェア(認識)していないかもしれない。かかる環境の変化は、例えば、第1のノードが場所信号を受信することを邪魔する構造(例えば建物、車両、航空機、コンテナ等)の内側に第1のノードが移動している場合としてよい。
【0333】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3000は、(
図14のIDノードFのような)IDノードの動作を、IDノード広告を介した場所決定の一部として制御するべくマスター制御及び管理コード425の一以上の部分(例えば場所アウェア/キャプチャモジュール)を実行するノード(例えば
図4のマスターノード110a)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード110a上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード425を実行するとき、マスターノードの処理ユニット400は、方法3000及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
【0334】
装置の視点から、関連付けによる場所決定を使用する無線ノードネットワークにおける典型的なノード装置は、ノード処理ユニット、当該ノード処理ユニットに結合されてこれにより使用されるノードメモリ(例えばノード揮発性メモリ及びノードメモリストレージ)を含み得る。ノードメモリストレージは少なくとも、プログラムコードセクション、関連付けデータ及び場所データを保持する。ノード装置はさらに、ノード処理ユニットに結合された第1の通信経路を与えて当該ノードをネットワークにおける複数の他のノードに動作可能に結合する第1の通信インタフェイスを含む。例えば、
図4に例示されるマスターノード110は、かかるタイプの動作構造を含む。
【0335】
ノード処理ユニット(例えばマスターノード110aの処理ユニット400)は、ノード揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するとき、特定の機能又はステップを行うべく動作可能である。特に、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスを介して第1の他のノード(例えばIDノード、又は一時的にIDノードとして動作するマスターノード)に命令を通信し、当該第1の他のノードが第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能である。ここで、第1の電力レベルは第1の予想範囲距離に関連する。
【0336】
第1の予想範囲距離は、第1のノードにとっての最適な範囲、詳しくは、コンテキストデータに基づいて調整された第1のノードにとっての最適な範囲としてよい。さらなる詳細において、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離は、第1のノードからブロードキャストされたRF出力信号がどのようにして妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータに基づいて調整することができる。
【0337】
ノード処理ユニットはまた、第1のノードに関連付けられたノードのどれが既知の場所を有するのかを識別するべく動作可能である。これを行うべく、ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージに格納された関連付けデータ(例えばどのノードが第1の他のノードに受動的又は能動的に関連付けられたのかを示すデータ)に対しアクセス及びレビューをすることができ、レビューされた関連付けデータに基づいて残りの他のノードのどれが第1の他のノードに関連付けられるのかを決定することができ、及び第1の他のノードに関連付けられると決定された残りの他のノードのどれが既知の場所を有するかを識別することができる。
【0338】
ノード処理ユニットはまた、識別された関連付けられたノードが第1のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを決定し、第1の通信インタフェイスを介して第1のノードが他の命令を通信して第1のノードに第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能である。ここで、第2の電力レベルは、第2の予想範囲距離に対してであり、第1の電力レベルよりも段階的に小さい。
【0339】
最終的に、ノード処理ユニットは、識別された関連付けられたノードのどれが第2のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを決定し、その後、第1のノードの場所が、第2のメッセージの少なくとも一つを受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離に又はこれらの間に存在することを決定するべく動作可能である。
【0340】
さらなる実施形態において、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスを介して第3の命令を第1のノードに通信し、第1のノードが第3の電力レベルで一以上の第3のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能となり得る。第3の電力レベルは、第3の予想範囲距離と、第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲に関連する。追加的に、ノード処理ユニットはその後、第3のメッセージのいずれも受信していないが第2のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第2の予想範囲距離及び第3の予想範囲距離に又はこれらの間に第1のノードの場所が存在すると決定するべく動作可能となり得る。
【0341】
さらに他の実施形態において、ノード処理ユニットは、第1のノードに送信される命令間の時間インターバルを備えた第1のノードの移動を考慮することができる。特に、ノード処理ユニットはさらに、第1の通信インタフェイスを介して第1のノードに他の命令を通信し、第1のノードに第1のメッセージをブロードキャストするように命令した後の時間インターバル内に第2のメッセージをブロードキャストさせるべく動作可能となり得る。詳細な例において、時間インターバルは、第1のノードに関連するコンテキストデータに基づいて動的に設定してよい。さらなる詳細において、時間インターバルは、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが移動している(例えば第1のノードが動いているコンベアシステムの上に存在している)ことを示す場合、プログラム的に先の値から低減することができ、及び/又はインターバルの時間値は、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが実質的に静止している(例えばノードが、最近保管領域に置かれたノード小包の中に存在する)ことを示す場合に先の値から増加させることができる。
【0342】
ノード処理ユニットは、さらなる実施形態において、第1の他のノードの場所を、第2のメッセージの少なくとも一つを受信していないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードの一以上の更新された場所によってリファインし、リファインされた場所を、第2の通信インタフェイス(例えば処理ユニット400に結合された中距離/長距離範囲通信インタフェイス485)がサーバへと送信するのを引き起こすべく動作可能となり得る。
【0343】
サーバの視点から、
図31は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおけるノードの一以上の関連付けを使用した場所決定のための、さらに他の典型的な方法を例示する(
図30に類似する)フロー図である。当業者にわかることだが、サーバが、方法3000に展開されかつ上述されたステップを実装するべく動作することができる一方、
図31は、(サーバコード525を実行する処理ユニット500のような)サーバ処理ユニットがどのようにして、かかる方法を、方法3100を介してネットワークの当該レベルに実装することができるかについてのさらなる詳細を与える。この詳細な実施形態において、サーバは、マスターノード(例えば第1のノード)と直接通信し、当該マスターノードがどのようにしてIDノード(例えば第2のノード)と相互作用をして当該IDノード上で動作を引き起こすことができるのかを制御することができる。すなわち、ステップ3105は、ステップ3005に類似するが、詳細には、第1のノードの要求によりネットワークにおける第2のノードが、第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく、通信インタフェイスを介した第1のノードとの通信を求める。ここで、第1の電力レベルは、第1の予想範囲距離に関連しかつ対応する。同様に、ステップ3120は、ステップ3020に類似するが、詳細には、第1のノードの要求により第2のノードが、第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく、通信インタフェイスを介した第1のノードとの通信を求める。ここで、第2の電力レベルは、第2の予想範囲距離に関連し、第1の電力レベルよりも段階的に小さい。方法3100の他のステップは、方法3000に対して上に例示かつ説明されたものに類似し、類似の原理が方法3100に当てはまる。
【0344】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3100は、マスターノードに(
図14のIDノードFのような)IDノードの動作を、IDノード広告を介した場所決定の一部として制御するように命令するサーバ制御及び管理コード525の一以上の部分を実行するサーバ(例えば
図5のサーバ100)に実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ−可読媒体に格納することができる。すなわち、サーバの処理ユニット500は、コード525を実行するときに、方法3100及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能である。
【0345】
そして、上述したノード装置に類似して、一の実施形態は、関連付けによる場所決定を使用する無線ノードネットワークに典型的なサーバ装置を含む。典型的なサーバ装置は一般に、サーバ処理ユニット、当該サーバ処理ユニットに結合され及びこれにより使用されるサーバメモリ(例えばサーバ揮発性メモリ及びサーバメモリストレージ)を含む。サーバメモリストレージは少なくとも、プログラムコードセクション、関連付けデータ及び場所データを保持する。サーバ装置さらに、サーバ処理ユニットに結合された通信インタフェイスであって、サーバをネットワークにおける少なくとも第1のノードに動作可能に結合する通信経路へのアクセスを与える通信インタフェイスを含む。
【0346】
典型的なサーバ処理ユニットは、サーバ揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するときに、特定の機能又はステップを行うべく動作可能である。特に、サーバ処理ユニットは、通信インタフェイスを介して第1のノードと通信し、第1のノードの要求によりネットワークにおける第2のノードが第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすことであって、第1の電力レベルは第1の予想範囲距離に関連することと、ネットワークにおける第2のノードに関連付けられた残りのノードのどれが既知の場所を有するかを識別することと、識別された関連付けられたノードのどれが第1のメッセージの少なくとも一つを受信したかを決定することと、第1のノードの要求により第2のノードが第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく、通信インタフェイスを介して第1のノードと通信することであって、第2の電力レベルは第2の予想範囲距離に関連し、第1の電力レベルよりも段階的に小さいことと、識別された関連付けられたノードのどれが第2のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを決定することと、第2のノードの場所が、第2のメッセージのいずれも受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離に又はこれらの間に存在することを決定することとを動作可能に行う。そして、さらなる実施形態において、サーバ装置の処理ユニットはさらに、決定された場所を場所データの一部としてサーバメモリストレージに格納するべく動作可能となり得る。
【0347】
他の実施形態において、サーバ装置の処理ユニットは、通信インタフェイスを介して第1のノードと通信し、第1のノードと通信して第2のノードが一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こした後の時間インターバル内に、第2のノードが一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能となり得る。以前に述べたように、このタイプの時間インターバルは、第2のノードに関連するコンテキストデータに基づいて動的に設定することができる。コンテキストデータはまた、ノード装置に関して上述されたように使用することもできるが、ここで第2のノードに適用されて、第1の予想範囲距離が、当該コンテキストデータに基づいて調整された第2のノードの最適な範囲となるようにしてよい。
【0348】
広告を介したマスターノードの場所決定
【0349】
他の実施形態において、マスターノードは、もはやその場所を知らないことがある。例えば、かかる状況は、マスターノードがその現在の場所を、GPS場所特定回路475を介して決定するが、当該マスターノードは、適当な数のGPS信号へのアクセスなしに自身を見出す(例えば多様なGPS衛星からの十分な数のGPS信号の欠如ゆえに場所を決定することができない)場合に生じる。かかる状況は、屋内を移動するマスターノードが場所信号と干渉する構造に近接するときに生じ得る。
【0350】
マスターノードが自身の場所を、広告技術を介して決定しようと試みる典型的な実施形態において、当該マスターノードは、(例えば検出GPS信号の喪失時、処理ユニット400がマスターノードの場所が未知であることを示す別個の信号の検出時、処理ユニット400が(例えば加速度計(図示せず)等を介して)移動を検知するが、場所特定回路475が更新されたノード場所情報を与えていると確認できない時等)場所信頼性の喪失を検出することができる。換言すれば、マスターノードは、もはや既知の場所を有していないことをアウェア(認識)するようになる。
【0351】
次に、マスターノードは、
図14に関して行われるように記載されたIDノードF_920fと同様の態様で一以上の広告メッセージのブロードキャストを始めることによって応答する。これは、未知の場所を有するマスターノードが近隣の他のノードの既知の場所を有利に活用することができるように行われる。それゆえ、一実施形態は、一定タイプの活用される連鎖効果を許容することができることにより、特定のタイプのノードの既知の場所を使用して、場所情報を、自身の場所を知らない他のノード(例えばIDノード)又は場所信頼性の喪失を検出したノード(例えばマスターノード)へと拡張することができる。すなわち、かかる実施形態は、従来型の搭載場所特定回路475のための信号が利用できない場合、マスターノード(マスターノード機能を備えた機器)の屋内の場所を決定するべく使用することができる。
【0352】
典型的な方法3000及び
図30に戻ると、方法3000は、第1のノードが、第1のノードの場所を自己アウェア(認識)していないようになり得る。これは、第1のノード(例えばIDノード)が実際のところ、以前に自身の場所を自己アウェア(認識)している(例えば受信されたGPS信号を介して)が、その場所をもはや自己アウェア(認識)していない(例えばGPS信号がもはや受信できない場合)マスターノードであるときに生じ得る。このマスターノードは、第1のメッセージをブロードキャストする前にIDノードとして動作するマスターノード変更動作を有する。換言すれば、マスターノードによる場所信号受信を邪魔する構造の内側へとマスターノードが移動したときのようなマスターノード周囲の環境の変化ゆえに、当該マスターノードはもはや、その場所を自己アウェア(認識)しておらず、第1のメッセージをブロードキャストする前に、場所決定を目的としてIDノードとして動作し始める。よって、一実施形態は有利なことに、クリアな屋外環境から屋内環境へと移動するときにノードが動作をアダプティブに改変することを許容することができる。そして、サーバが、そのようなマスターノードと相互作用をする一方、当該マスターノードは、場所特定を目的として一時的にIDノードとして動作している。
【0353】
改善されたRSSI測定による場所特定
【0354】
他の実施形態において、従来型RSSI測定への一以上の改善を使用してノードの近接を決定するべく、2つ以上のノード間の信号強度測定を使用することができる。Bluetooth4.0を使用してのような従来型RSSI測定において、当業者にわかることだが、拡散スペクトル技術の一部としてのアダプティブ周波数ホッピングは、望ましくないことに信号強度の変動を引き起こし得る。換言すれば、周波数ホッピング及び拡散スペクトルを、セキュリティ及び干渉回避のために使用する利点は、かかる信号を安定した近接性ベースの場所決定のために使用することに負の影響を及ぼし得る。よって、場所決定を目的として信号の安定性、及び変動への制限を強調することが所望される。
【0355】
一の実施形態において、RSSI測定に対する一定タイプの改善は、ノードからの広告中に使用されるチャンネル数及び/又は対応周波数範囲を低減することを含み得る。例えば、ノードは、ノード広告中に使用されるチャンネル数及び/又は周波数範囲を低減するべく可変電力短距離通信インタフェイス375/480をアダプティブに制御する処理ユニット300/400を有し得る。かかる動的な変更は、いくつかの実施形態において、(例えば周波数、電力レベル、デューディーサイクル、チャンネル番号、チャンネル間隔、代替的な変動モード等)ノードのRF特性を有効に画定するRFプロファイルデータのような、特定のタイプのプロファイルデータ330/430の内容を改変することによって実装することができる。一つのさらなる実施形態において、Bluetooth(登録商標)通信のための従来型周波数ホッピング、拡散スペクトル及びチャンネル割り当てのような、デフォルトの又はさらなる規格の通信プロトコルを与える第1の変動モードを画定することができる。一以上のRF特性を改変してノードからのRF出力信号のますます安定した及び少ない変動を与える他の代替的なモード(一以上)を画定することもできる。すなわち、ノードは、RSSI測定を使用した向上した場所決定を目的として、ノードのRF出力信号の安定性をますます強調して変動を制限するRF特性に関する一以上のモードへと動的に置くことができる。
【0356】
他の実施形態において、一定タイプのRSSI測定の改善は、ノードのためにRF出力信号の変化を引き起こし得る自動利得制御(AGC)回路(図示せず)の可視性を保証してこれを有利に管理することを含み得る。例えば、ノードは、一定タイプのAGC回路を可変電力短距離通信インタフェイス375/480の一部として含み得る。このタイプのAGC回路により、可変電力短距離通信インタフェイス375/480の一部であるノード処理ユニット300/400又は他のロジック回路は、(例えばRSSI場所決定技術の使用を試みる場合に)所定条件下で変動を制限することができる。この例において、異なるAGC回路設定は、ノードのRF特性(例えば周波数、電力レベル、デューディーサイクル、チャンネル番号、チャンネル間隔、代替的な変動モード等)を有効に画定する典型的なRFプロファイルデータに画定することができる。これは、ノードがどのようにして、ノードのRF出力信号の安定性をますます強調してRSSI測定を使用した向上した場所決定を目的として変動を制限するそのようなRF特性(AGC回路設定を含む)に関する一以上のモードに動的に置かれるようになるのかの、さらなる他の例である。
【0357】
RF信号品質の環境因子に対する調整による場所特定
【0358】
一般に、当業者にわかることだが、環境因子は、RF信号のような通信信号の、信号経路環境に応じて望ましくない変化をする態様での変動、又は送信及び受信を引き起こし得る。受動的物理干渉因子(例えば電子信号遮蔽の形態)は実質的に近く、ノードの出力範囲にわたり信号強度の低下を引き起こす。追加的に、能動的無線干渉因子は、受信近傍にある他の能動的デバイスに応じてノードのRF出力範囲にわたり変化し得る。すなわち、ノードの近接環境は、通信に、ひいてはノードを場所特定する能力に影響を及ぼす複数の有害な因子を有し得る。
【0359】
一の実施形態において、場所決定を行うことは、類似タイプの状況にある類似タイプのノードに対する異なるRF環境因子を調整かつ考慮するデータ解析タイプのアプローチのよって向上させることができる。例えば、特定のタイプのノードのRF出力信号の品質と、既知の感度の受信機までの、当該信号の対応物理範囲とを、所与の環境に対して決定することができる。この例において、システムは、その信号の最大範囲を、屋外接続性のような所定の条件に基づいて画定する。これにより、干渉又は物理遮蔽による信号劣化なしに環境を仮定することができる。しかしながら、干渉及び物理遮蔽は双方とも、ノードのRF出力信号の範囲を狭め得る。動的にアダプティブに学習する態様において、システムは、特定のタイプのノードがどのようにして、所定設定(例えばRF出力信号電力レベルに対して報告された信号強度及び対応設定)のもと特定の環境において動作することができるのかについての情報を収集することができる。類似の環境のこの分析は繰り返すことができる。換言すれば、類似のノードが直面する予想環境のそのようなデータ解析を介して、信号喪失情報を生成し、場所決定をリファインするべく一定タイプのコンテキストデータ(すなわちRFデータ)として類似の環境にあるノードに対して適用することができる。よって、典型的な実施形態は、予想環境のコンテキスト評価(例えば信号分散を引き起こす梱包、小包内容物、近接小包、近接小包内容物及び物理インフラストラクチャのような物理遮蔽)に基づくアダプティブ信号喪失特性を使用して、較正フェーズを要求することなく場所決定をリファインすることができる。
【0360】
そして、これらのデータポイントを、ノードが当該時刻に場所特定された物理環境を記述する第三者データと有利に組み合わせることにより、場所をなおもさらにリファインすることができる。かかる情報は、類似の環境に存在すると予想される類似のタイプのノードを管理し及び場所特定する将来の努力におけるRFデータ(一定タイプのコンテキストデータ)として使用することができる。
【0361】
詳しくは、既知のRF障害を調整するべくコンテキスト及びデータ解析に基づいて場所決定をリファインする一実施形態において、既知のRF感度の受信機に対するノードのRF出力信号の最大物理範囲が決定される。一例において、この第1の範囲値は、類似の環境にあるが信号範囲に負の影響を与える物理遮蔽又は信号干渉が実質的に存在しない類似タイプの送信機・受信機ノードペアの、理論上の又は公称の屋外範囲と称することができる。実際のRF範囲値とみなし得る第2の範囲値は、類似の環境にあるが通信範囲を狭めるコンテキスト因子が存在する信号観測範囲としてよい。当該因子は、梱包、小包内容物、近接小包、近接小包内容物、物理的インフラストラクチャ、他の無線源からの干渉、又は車両若しくは施設レイアウト情報のような荷送人固有の情報のような因子ゆえの物理遮蔽を含む。異なる範囲値の先のデータ分析へのアクセスにより、及び送信ノードが存在した動作環境(例えばノードの近接環境に類似の環境)の知識により、リファインされた場所は、ノードのRF環境であると予想されるものをインテリジェントに調整する実際のRF出力範囲の近似を使用して決定することができる。換言すれば、(類似のノードがどのようにして類似の環境で動作するのかについての信号劣化情報のような)ノードに関連する適切なコンテキスト環境を知ることにより、リファインされたノードの場所を与えるインテリジェントだが効率的な(通信距離調整のような)調整を行うように改善された場所決定を行うことができる。
【0362】
図2に示される例のような一例において、マスターノード110bは、(複数グループのアイテムを航空機で輸送するべく使用されることが周知のユニフォームロードデバイス(ULD)コンテナ210のような)内側にIDノードを有するコンテナの外側に存在する。小包(及び関連IDノード)がスキャニングノード(例えばマスターノード110b)から10フィート(3メートル)未満離れていることが既知の場合、マスターノード110b及びIDノード120b間の第1の又は理論的な範囲値は、特定のRF出力電力レベルにおいて10フィート(3メートル)であると決定することができる。類似のタイプのノードによるが、コンテナ210の壁を通して通信する結果入射RF信号が喪失している類似の距離での第2の範囲値は、4〜5フィート(1.2〜1.5メートル)となり得る。第三者情報又はスキャンデータのようなコンテキストデータが、送信ノードがULDコンテナ210内にあることを示す場合、システムは、この既知のRF障害(例えばULDコンテナ210を通して送信するための特性)に関連付けられたデータ解析に応じて送信範囲が制限されると予測し、ひいては、ULDコンテナ内のブロードキャストノードを見ることができる可能なスキャニングノードを低減させるか又は、その聞こえるRF出力電力を増加させるように送信ノードに要求する。
【0363】
図32は、本発明の一実施形態に係るコンテキストデータに基づく無線ノードネットワークにおける第1のノードの場所決定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図32を参照すると、方法3200は、ステップ3205において、(マスターノード又はサーバのような)ネットワークデバイスが、第1のノードの近接環境に関連する第1のタイプのコンテキストデータにアクセスすることから始まる。
【0364】
第1のタイプのコンテキストデータは、第2のノードが第1のノードと類似のタイプである場合、第2のノードがどのようにして第1のノードの近接環境に類似の環境で動作するのかについての信号劣化情報を含む。すなわち、第1のノードの現在の近接環境に対する実際の測定を較正するよりもむしろ、信号劣化情報は、類似のタイプのノードがどのようにして類似の環境で動作することができるのかに基づいて、一般的な近接環境において一般に予想されるものについての補償情報を与える。類似のノードの類似の環境は一般に、第1のノードの近接環境であると予想されるものの近似となるので、これにより、当該近接環境の実際の較正を有利に回避することができる。一の実施形態において、信号劣化情報は、(第1のノードの近接環境に類似の環境のような)有害な通信環境にさらされたときに第2のノードがどのように通信するのかと、(遮蔽因子及び干渉因子に邪魔される環境のような)公称の通信環境にさらされたときに第2のノードがどのように通信するのかとの差異に基づき得る。当業者にわかることだが、公称の通信環境は、通信を遮蔽し又は通信に干渉する影響すべてを完全に解消する必要がない。
【0365】
信号劣化情報のタイプ及び側面は、広範な因子に応じて変わり得る。一の実施形態において、信号劣化情報は、遮蔽及び干渉の少なくとも一方に関連し得る。すなわち、信号劣化情報は、通信環境に影響を与える受動的因子及び能動的因子の双方を含み得る。
【0366】
他の実施形態において、類似の環境が有害な通信環境である場合、信号劣化環境は、第2のノードの劣化動作に基づき得る。詳しくは、信号劣化情報は、有害な通信環境にさらされた場合に第2のノードがどのようにして通信するのかと、屋外環境のような実質的に通常の通信環境にさらされた場合に第2のノードがどのようにして通信するのかとの差異に基づき得る。
【0367】
さらに他の実施形態において、信号劣化情報は、出荷された(例えば現在出荷された又は過去に出荷された)及び第1のノードの近接環境に場所特定された一以上のアイテムに対する少なくとも出荷データに関連し得る。例えば、第1のノード近くの小包は、RF信号を妨害又は邪魔する金属材料を含み、信号劣化情報は、第1のノード近くで出荷された密接する複数の小包についてのそのような情報に関連し得る。他例において、信号劣化情報は、第1のノードの近接環境にある一以上の物理的構造のための、少なくともレイアウトデータに関連し得る。詳しくは、レイアウトデータは、第1のノードのための予測経路近くのノードの近接環境における一以上の物理的構造(例えば壁、機械類、エンクロージャ及び輸送機関)に対するものでよい。さらなる他例において、信号劣化情報は、第2のノードの動作の前に分析された一以上についての少なくとも履歴データに関連する。
【0368】
ステップ3210において、マスターノード又はサーバのようなネットワークデバイスは、第1のタイプのコンテキストデータに基づいて、第1のノードに関連する予想通信距離を調整することができる。一例において、予想通信距離は、デバイスの無線のパラメータに基づく理論的ブロードキャスト距離としてよい。そのような予想通信距離は、無線の範囲の推定として既知である。一例において、調整された通信距離は、第1のノードからの送信を目的として予想された低減範囲距離を含む。他例において、調整された通信距離は、第1のノードのための予想された低減受信機感度距離を含む。
【0369】
さらなる他例において、通信距離を調整することは、ネットワークデバイスが、信号劣化情報と第2のタイプのコンテキストデータとに基づいて通信距離をアダプティブに調整することによって達成することができる。換言すれば、通信距離は、他のタイプのコンテキストデータとともに考慮される信号劣化情報、第1のノードがどのようにして動かされているのか(第1のノードのための予測通過経路に沿った第1のノードの予想移動のような)、又は第1のノード近くの他のノードの密度に基づいて調整することができる。
【0370】
ステップ3215において、ネットワークデバイスは、調整された通信距離に基づいて第1のノードの場所を決定する。さらなる実施形態において、方法はまた、調整された通信距離を、更新されかつ調整された通信距離を有する第1のノードの移動に基づいてネットワークデバイスによって更新することができるとともに、第1のノードの場所をリファインすることができる。これは、第1のノードが、自身の場所を自己決定することができる移動マスターノードであるときに生じ得る。
【0371】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3200は、対応する制御及び管理コードの、上述した方法3200のステップを行う一以上の部分を実行するネットワークデバイス(例えば
図4の典型的なマスターノード110a、又は
図5のサーバ100)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード110a上のメモリストレージ415、又はサーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、各ネットワークデバイスの処理ユニットは、方法3200及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
【0372】
詳しくは、無線ノードネットワークにおける第1のノードの場所をコンテキストデータに基づいて決定する典型的なネットワークデバイス装置は、処理ユニット、当該処理ユニットに結合された揮発性メモリ、及び当該処理ユニットに結合されたメモリストレージを含み得る。典型的なネットワークデバイスさらに、処理ユニットに結合された通信インタフェイスを含み、ネットワークデバイスを当該ネットワーク内の第1のノードに動作可能に結合する通信経路を与える。
【0373】
デバイスのためのメモリストレージは、少なくともプログラムコードセクションと、少なくとも信号劣化情報を有するコンテキストデータとを保持する。一定タイプのコンテキストデータとしてのそのような信号劣化情報は、第2のノードが第1のノードと類似のタイプであるときに、当該第2のノードがどのようにして、第1のノードの近接環境に類似の環境で動作するのかについての情報である。信号劣化情報の例は、方法3200のステップ3205に対して上述されたものを含み得る。
【0374】
揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するとき、ネットワークデバイスの処理ユニットは、方法3200に対して上記かつ上述されたステップを行うべく動作可能である。詳しくは、処理ユニットは、信号劣化情報にアクセスするべく少なくともメモリストレージに接続し、第1のノードに関連する通信距離を(必要に応じて)信号劣化情報に基づいて調整し、調整された通信距離に基づいて第1のノードの場所を決定し、及び第1のノードの決定された場所を場所データとしてメモリストレージに格納するべく動作可能である。
【0375】
処理ユニットによって通信距離を調整することは、方法3200のステップ3210に対して上述したように達成することができる。そして、上述のように、処理ユニットはさらに、通信距離をアダプティブに調整するべく動作可能である。ここで、上に詳述したように、移動、及び予想ノードの移動のような他のタイプのコンテキストデータも考慮される。
【0376】
さらなる実施形態において、ネットワークデバイスは、(
図4に示される典型的なマスターノード110aのGPS回路475のような)場所特定回路を含む移動マスターノードとしてよい。この実施形態において、ネットワークデバイスの処理は、処理ユニットが受信した場所特定回路からの出力信号に基づいてネットワークデバイスの場所を決定し、調整された通信距離とネットワークデバイスの場所とに基づいて第1のノードの場所を決定するべくさらに動作可能となり得る。それゆえ、第1のノードの近接環境に関連する第1のタイプのコンテキストデータは、第1のノードの決定された場所に基づく。
【0377】
当業者はまた、いくつかの動作環境において、信号劣化情報が、一実施形態では通信距離への調整を必要としないこともわかる。しかしながら、他の環境(例えば有害なRF環境)において、信号劣化情報は、毎回行われることがないまでも、当該実施形態において通信距離を調整する基礎を与えることができる。よって、通信距離への調整は、第1のノードのすべての近接環境において必要というわけではないが、必要であれば、第1のノードの近接環境に基づいて行うことができる。この通信距離を調整する一実施形態の能力は、必要なときに及び必要であれば、有利なことに第1のノードの場所を正確に特定することを許容する。
【0379】
いくつかの実施形態において、ノードの場所を決定する様々な方法は、少なくとも一部が三角測量技術に依存し得る。換言すれば、無線ノードネットワークが受信機・送信機ペア上のデータを収集するので、少なくとも一部が三角測量を利用する個々のノードの場所を決定する他の方法が可能となる。
図15は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワーク内での三角測量を介した典型的な場所決定を例示する図である。ここで
図15の例示の実施形態を参照すると、3つの典型的なマスターノードM1〜M3_910a〜910cが、各マスターノードが既知の場所を有するように示される。典型的なIDノードA〜E_920a〜920eはまた、少なくとも典型的なマスターノードMA−M3_910a〜910cの一以上の通信範囲にあるように示される。
【0380】
この例示において、マスターノードM1〜M3は、IDノードA〜Eからの広告メッセージを様々な既知の電力レベルで検出かつ収集することができる。キャプチャされた情報は、マスターノードM1〜M3によって、場所決定が行われるバックエンドサーバ100へと転送される。十分な情報が入手可能なノードの場所を高い精度で決定するべく、例えば、RSSIのような因子、及び各電力レベルでの各ノードの可視性を使用することができる。
【0381】
ノードを三角測量する典型的なシステムにとって、既知の場所を有する3つのノードが、ブロードキャストノードから見えている必要がある。この例において、2つの広告IDノードA_920a及びB_920bが、既知の場所を有する3つのノード(マスターノードM1〜M3_910a〜910c)によって見えている。キャプチャされた情報に基づき、IDノードA_920a及びIDノードB_920bの場所が計算される。
【0383】
他の実施形態において、場所が推定されたノードを、無線ノードネットワークにおける他のノードの場所を決定するべく、三角測量技術とともに使用することができる。
図16は、本発明の一実施形態に係る連鎖式三角測量を介した典型的な場所決定を例示する図である。IDノードA及びB_920a及び920cの場所は、
図15に示す典型的な実施形態の例示のように、マスターノードM1〜M3にわたる三角測量によって決定されている。しかしながら、
図16に例示されるように、一実施形態によれば、IDノードC_920cの場所もまた決定されている。
【0384】
例えば、連鎖式三角測量を介してノードの場所を決定する典型的な方法は、(
図15を参照して説明されるように)計算されたIDノードB_920bの場所を決定することから始まる。次に、三角測量に必要な喪失している第3の信号ポイントを得るべく、IDノードB_920bに近い方のノードを使用することができる。これは、IDノードB_920bを、IDノードC_902cからのメッセージを聞くようにクエリ(スキャン)モードに置くことによって達成することができる。IDノードCは広告をし、ひいてはIDノードBがキャプチャし得る信号を与えるように命令される。Cの信号プロファイルをキャプチャした後、IDノードBは、そのキャプチャ情報を通信又は共有し、これをバックエンドサーバ100へと、マスターノードM1又はM2のいずれかを介して転送する。IDノードC_920cの場所決定の結果は、計算された基準(例えばIDノードBの場所)に部分的に基づくことによる高レベルの位置エラーを有し得るが、活用されたIDノードC_920cの場所決定は、IDノードC_920cについて有用な情報が収集可能な程度に十分正確となり得る(又は実行可能な場所となり得る)。例えば、活用され又は連鎖されたIDノードCの場所決定は、コンテキストデータの助けにより、ノードM1、M2、及びIDノードBがすべてIDノードCに十分に近いことを示すので、IDノードCが同じコンテナノードM1、M2、及びIDノードB内に存在していると決定される。
【0385】
三角測量への近接を介した場所特定(LP2T)
【0386】
連鎖式三角測量が、三角測量への近接を介した場所決定(LP2T)をする一実施形態において、開始ポイントが、上述のように近接法に基づいてIDノードからマスターノードまでの相対的な場所を決定している。しかしながら、相対的なIDノードの場所が決定されている場合、より正確な又はリファインされたIDノードの場所を、IDノードからブロードキャストされたRF出力信号をキャプチャした後に当該IDノードの観測された信号強度に基づいて三角測量をすることができるマスターノードすべての場所に基づいて決定することができる。この例において、近接ベースの場所は、近接決定された場所にあるノードとスキャニングマスターノードとの間で履歴的に観測された可能性が高い信号劣化を推定する三角測量計算における入力として使用される。さらなる実施形態において、信号劣化のパターンについての履歴データを考慮することにより、より正確な三角測量が可能となり、ひいてはより正確な場所決定がもたらされる。
【0387】
図33は、本発明の一実施形態に係るサーバを有する無線ノードネットワークにおける複数のノードの一つに対し連鎖式三角測量を使用してノード場所を決定する典型的な方法を例示するフロー図である。かかる典型的なノード場所は、精密又は正確である必要はないが、絶対性なしに十分に正確となり得る。
【0388】
ここで
図33を参照すると、方法3300は、ステップ3305において、サーバが第1のノードの場所を第1のノードから受信することから始まる。次に、ステップ3310において、サーバは、第2のノードの場所を第2のノードから受信する。例えば、
図16に示される例を参照すると、マスターノードM1_910a及びM2_910bは、その場所座標それぞれを、その搭載場所特定回路からサーバに送信するので、当該サーバは、これらの2つのマスターノードの現在の場所を有する。
【0389】
ステップ3315において、サーバは、第3のノードの場所を推定する。例えば、
図16に示される例において、サーバは、IDノードB_920bの場所を推定することができる。一の実施形態において、推定は、既知の場所を有する他のノードに対する第3のノードの近接ベースの場所をサーバに決定させることを含む。その結果、近接ベースの場所は、第3のノードの推定場所として動作する。
【0390】
他の実施形態において、第3のノードの場所の推定は、第3のノードの(既知の場所を有するノードとしての)第1のノードに対する又は(既知の場所を有する他のノードとしての)第2のノードに対する相対的な場所をサーバに決定させることを含む。方法3300はまた、他の実施形態において、第3のノードのリファインされた場所を第3のノードの推定場所に関連する第3のノードコンテキストデータに基づいて決定するべく、第3のノードの推定場所をサーバに調整させることを含む。
【0391】
ステップ3320において、方法3300は、第1及び第2のノードそれぞれに対して決定された距離と、一つのノードの第3のノードの推定場所に対して決定された距離とに基づいてサーバが当該一つのノードの場所を三角測量することで終了する。
【0392】
詳細な実施形態において、方法3300は、第1のノード近くのコンテキスト環境に関連する第1のノードコンテキストデータと、第2のノード近くのコンテキスト環境に関連する第2のノードコンテキストデータとにアクセスすることにより、一つのノードの場所を三角測量することができる。かかるコンテキスト環境は、コンベアシステム上の、若しくは特定の施設内の、又は一つのノードが受信している信号を劣化させ若しくは遮蔽する材料と隣り合う環境を含み得る。次に、詳細な三角測量は、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離を、当該一つのノードの第1のノードの場所にリファインされた距離を与える第1のノードコンテキストデータに基づいてサーバに調整させることを有する。その後、サーバは、一つのノードの場所を、第1のノードの場所に対する当該一つのノードの調整された決定された距離、第2のノードの場所に対する当該一つのノードの調整された決定された距離、及び第3のノードのリファインされた場所に対する当該一つのノードの決定された距離に基づいて三角測量することができる。
【0393】
さらなる実施形態において、方法3300はまた、サーバが命令を送信するのを引き起こして当該サーバが、一つのノードに一定時間にわたり複数の広告信号をブロードキャストさせるようにすることを含む。かかる実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの一定時間にわたって第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。他の実施形態において、第2のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第2のノードによりキャプチャされ第2のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。
【0394】
さらに他の実施形態において、サーバは命令を送信して一つのノードが、異なる電力レベルで複数の広告信号をブロードキャストするのを引き起こすことができる。かかる実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。他の実施形態において、第2のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第2のノードによりキャプチャされ第2のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。
【0395】
さらなる他の実施形態において、方法3300はまた、場所情報を要求エンティティ(例えば他のノード、ユーザアクセスデバイス等)へとサーバに、一つのノードの場所の要求を当該エンティティから受信するときに送信させることを有し得る。
【0396】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3300は、上述の機能のいずれかを実装するべく(コード525のような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(
図5に例示の典型的なサーバ100のような)サーバに実装することができる。かかるコードは、(典型的なサーバのメモリストレージ515のような)非一時的コンピュータ−可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット500のような)サーバの処理ユニットは、方法3300及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
【0397】
サーバ装置がまた、無線ノードネットワークにおける複数のノードの一つに対して連鎖式三角測量を使用して場所を決定する一実施形態において記載される。サーバ装置は一般に、サーバ処理ユニット、サーバ揮発性メモリ、サーバメモリストレージ及び通信インタフェイスを含む。サーバ揮発性メモリ、サーバメモリストレージ及び通信インタフェイスはそれぞれが、装置においてサーバ処理ユニットに結合されるように構成される。サーバメモリストレージは、少なくともプログラムコードセクション、及びネットワークにおけるノードに関連する場所データを保持する。いくつかの実施形態において、サーバメモリストレージはまた、第1のノードコンテキストデータ及び第2のノードコンテキストデータのようなコンテキストデータを保持し得る。通信インタフェイスは、サーバに動作可能に結合されてネットワークにおける第1及び第2のノードのようなノードを有する通信経路を与える。
【0398】
サーバ処理ユニットは、サーバ揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するとき、方法3300に関連する上記ステップに記載の機能のような様々な機能を行うべく動作可能である。特に、サーバ処理ユニットは、一つのノードの場所を求める要求を通信インタフェイスを介して受信するべく動作可能である。当該要求に基づいて、サーバ処理ユニットはその後、第1及び第2のノードそれぞれの場所を受信し、当該場所を、サーバメモリストレージに保持された場所データの一部として格納するべく動作可能である。サーバ処理ユニットはさらに、第3のノードの場所を推定し、当該推定された第3のノードの場所を、サーバメモリストレージに保持された場所データの一部として格納するべく動作可能である。サーバ処理ユニットはその後、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離、第2のノードの場所に対する当該一つのノードの決定された距離、及び推定された第3のノードの場所に対する当該一つのノードの決定された距離に基づいて当該一つのノードの場所を三角測量するべく動作可能である。そして、最終的に、サーバ処理ユニットは、当該要求に応答して要求エンティティへと、通信インタフェイスを介して場所情報を送信するべく動作可能である。
【0399】
一の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、既知の場所を有する他のノードに対する近接ベースの第3のノードの場所を決定するべく動作可能となることによって第3のノードの場所を推定するべく動作可能である。ここで、近接ベースの場所は、推定された第3のノードの場所として動作する。
【0400】
他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、一つのノードが一定時間にわたって複数の広告信号をブロードキャストするのを引き起こす命令を、通信インタフェイスを介して送信するべく動作可能となり得る。この実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの、一定時間にわたって第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。代替的に、一つのノードから第2のノードの場所までの決定された距離は、当該一つのノードから第2のノードがキャプチャして第2のノードがサーバに報告する信号に基づき得る。
【0401】
他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、一つのノードが異なる電力レベルで複数の広告信号をブロードキャストするのを引き起こす命令を、通信インタフェイスを介してを介して送信するべく動作可能となり得る。かかる実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。代替的に、一つのノードから第2のノードの場所までの決定された距離は、当該一つのノードから第2のノードがキャプチャして第2のノードがサーバに報告する信号に基づき得る。
【0402】
さらなる他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、第1のノードに対する又は代替的に第2のノードに対する第3のノードの相対的な場所を決定するべく動作可能となることにより、第3のノードの場所を推定するべく動作可能となり得る。
【0403】
さらに他の実施形態において、コンテキストデータは、場所をリファインするべく信頼することができる。具体的には、サーバ処理ユニットはさらに、第3のノードの推定された場所を調整し、当該第3のノードの推定された場所に関連する第3のノードコンテキストデータに基づいて第3のノードのリファインされた場所を決定するべく動作可能となり得る。
【0404】
詳細な実施形態において、サーバメモリストレージはさらにコンテキストデータを保持し、サーバ処理ユニットはさらに、サーバメモリストレージに保持されたコンテキストデータの一部として第1のノードコンテキストデータにアクセスするべく動作可能になることにより、三角測量をするべく動作可能となり得る。ここで、第1のノードコンテキストデータは、第1のノード近くのコンテキスト環境に関連する。同様に、サーバ処理ユニットはさらに、サーバメモリストレージに保持されたコンテキストデータの一部として第2のノードコンテキストデータにアクセスするべく動作可能となり得る。ここで、第2のノードコンテキストデータは、第2のノード近くのコンテキスト環境に関連する。サーバ処理ユニットはその後、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離を第1のノードコンテキストデータに基づいて調整し、第1のノードの場所に対する当該一つのノードのリファインされた距離を与えるべく動作可能となり得る。それゆえ、サーバ処理ユニットは、第1のノードの場所に対する一つのノードの調整された決定された距離、第2のノードの場所に対する当該一つのノードの調整された決定された距離、及び第3のノードのリファインされた場所に対する当該一つのノードの決定された距離に基づいて、当該一つのノードの場所の三角測量をするべく動作可能となり得る。
【0405】
ノード場所を決定するべく組み合わされた方法
【0406】
ノードの場所特定について上述された例を踏まえ、当業者には、さらなる実施形態が、無線ノードネットワークにおけるノードのリファインされた場所を決定するときに、一つを超える上記場所決定技術を使用することを明示的に考慮することがわかる。例えば、かかる組み合わせの実施形態は、無線ネットワークにおけるノードの場所に関する第1の場所情報を生成するべく、第1の場所特定技術を適用する順序付け又は優先順位付けをするアプローチを応用する。その後、第2の場所特定技術が、階層の又は優先順位付けされたセットの技術(そのいくつかは、所定の状況において良好に作用し、コンテキスト環境に基づいて選択され又は動的に優先順位付けされる)から選択され、ノードの場所に関する第2の場所情報を生成し、又はノードの場所をリファインするべく応用される。他の実施形態は、さらにリファインされた場所情報を生成するべく、付加的な場所特定技術を応用することができる。
【0407】
一実施形態において、典型的な階層にある情報は一般に、どの技術が最初に使用するのに好ましいかを、他の場所特定技術を応用するべき時のランク付けされたグループ化又はリスト化と同様に識別する。典型的な階層におけるそのような情報は、(成功した履歴データ及び経験に基づいて)固定され、又は、複数のノードが互いに移動し合う時間にわたって、及び、例えば、現在の若しくは予想されるコンテキスト環境よりも多くの情報を与えるコンテキストデータに基づいて、動的に改変される。
【0408】
車両環境におけるノード場所決定の応用
【0409】
ノードの場所を決定する上述の様々な典型的な方法及び技術は、ノードの場所特定をする有利な方法を与える。しかしながら、さらなる実施形態は有利なことに、かかる方法及び技術は、ノードが車両の中に場所特定され、車両内で移動され、又は配送のため車両から除去される物流オペレーションを扱うときに、車両環境において応用することができる。
【0410】
本質的に、複数の実施形態は、一以上のアイテムを出荷するべくノードによって有効にされた小包(一般にノード小包又はノード有効小包と称する)を使用することができる。かかるノード小包は、有利なことに、車両/輸送/出荷/物流環境において配置され、場所特定され、移動され、又は配送のために除去され得る。この記載全体に説明されるように、ノード小包は一般に、特定のノードに関連する出荷対象小包である。ノード及びその関連小包は、出荷プロセスの一部として一緒に移動する。一般的な実施形態において、ノードは、小包の中にあるだけでよい。他の実施形態において、ノードは小包に取り付けられ(例えばノードの一以上のステータスインジケータが小包等を通して可視となる場合に小包の内装部分に貼り付けられ、小包の一部に固定され)てよい。他の実施形態において、ノード小包のノードは、外装、内装、又はノード小包内の別個の/クッションの材料を含むべく使用される小包又は梱包材料の一部としてよい。詳しくは、ノードは、小包又は梱包材料の一部として統合(例えばパレット、ULDコンテナ、段ボール箱等の一部として統合)され得る。さらなる他の詳細な実施形態において、ノード小包のノードは、当該ノードとともに出荷されるアイテムを保持する一般的なコンテナを形成するのを助けるべく使用される小包又は梱包材料の中に、完全に又は部分的に埋め込むことができる。ここに説明されるように、
図75A、75B、76〜78には、ノード小包の一部として使用可能な異なる典型的なノード有効梱包材料の様々な例示が与えられる。
【0411】
図20は、本発明の一実施形態に係る典型的な車両環境に場所特定された典型的なノード小包を例示する図である。ここで
図20を参照すると、典型的な車両9300が、出荷対象の小包を運ぶ一般的な移動物流輸送又は輸送機関の一例として例示される。当業者にわかることだが、車両9300は、様々なタイプの物流輸送機関(例えば自動車、配送バン、自律車両、トラック、トレーラ、列車、航空機、海洋船舶(船)等)として実装することができる。典型的な車両9300内において、小包は、格納ユニットA_9305又は格納ユニットB_9310のような異なる格納デバイス又はユニット内に置かれ、格納され、及びまとめられる。一般に、格納デバイス又はユニットは、一以上の小包を、安全な出荷を保証し、小包への損傷を最小化し、及び格納されるものをまとめる方法を与えるのに役立つ構成で保持するのに役立つ。格納ユニットの異なる実施形態は、単数の小包を格納してよく、又は、異なるタイプの梱包材料(例えば段ボール箱、木製及び非木製のパレット、コンテナ等)を使用する広範な異なるタイプの小包を多数格納してよい。
【0412】
車両9300は、車両マスターノード9315、すなわち
図4に関して示されかつ記載されたマスターノード110aのようなマスターノードの典型的な実装を含む。車両マスターノード9315は、(典型的なマスターノード110aのインタフェイス485のような)長距離通信インタフェイスを介してサーバ100と通信するべく動作可能であり、格納ユニットA_9305に関連付けられたマスターノード9320、格納ユニットB_9310に関連付けられたマスターノード9325、及びかかる格納ユニットと格納ユニット内に格納されたノード小包との一部に関連付けられた他のノードのような、他のノードと通信するべく動作可能である。詳しくは、各格納ユニットは、いくつかの実施形態において、特定の棚、ロッカー、レセプタクル、又は特定の格納ユニットの他の部分に関連付けられたビルトインノードを含み得る。
【0413】
すなわち、(格納ユニットA_9305のような)典型的な格納ユニットは、安全かつインテリジェントにノード小包を輸送する物流車両内で使用されるノード有効化格納ユニットとしてよい。それゆえ、典型的な格納ユニット自体が、ノード(例えばマスターノード、及び当該ユニットの異なる部分に割り当てられた一以上の他のノード(IDノード又は他のマスターノード))の階層を有し、特定のノード小包の場所を、当該ノード小包が、ユニット内の格納場所に置かれ、ユニットの格納場所間若しくは異なるユニット間を移動し、ユニット内の格納場所から単に除去されるときにここに記載の様々な場所決定方法を介して検出するべく動作可能である。
【0414】
図20に示されるように、様々なノード小包9330a〜9330dを、車両9300内の格納ユニットA_9305の異なる格納場所に保持することができる。同様に、他のノード小包9330e〜9330gが、格納ユニットB_9310の複数部分に保持される。かかるノード小包は、ノード小包に関連する出荷情報に応じて特定の格納場所の中に置くことができる。例えば、ノード小包は、特定のノード小包の重量、(予想配送スケジュールに従うような)計画されたローディングスキーム、格納ユニット内の特定の異なる場所の格納容量、又は特定の異なる場所の格納タイプ(例えば封筒タイプの小包を格納する一の場所、箱詰めコンテナタイプの小包を格納する他の場所、コンテナ詰め小包(例えばULD)を格納する他の場所等)に応じて特定の格納場所に置くことができる。
【0415】
コンテナ詰めされた小包グループ(例えば小包を扱う空輸物流を最適化するべく作られたULDタイプのコンテナ)の出荷は、空輸環境においてノード小包を出荷するときに移動格納ユニット(可動ユニットロードデバイス(ULD))が展開される一例である。
図21は、本発明の一実施形態に係る典型的な空輸環境でノード小包を出荷するのに役立つコンテナとして使用されるULDのような、典型的な移動格納ユニットを例示する図である。ここで
図21を参照すると、典型的な航空機機体9400の切り欠き斜視図が例示される。特に、機体9400における貨物保管領域の典型的なフロア9405が、貨物エリア内での貨物の移動に役立つ複数のローラー要素を有するように示される。追加的に、
図21には図示しないが、貨物保管領域及びフロア9405は典型的に、機体9400内にロードされる任意の貨物の保持に役立つ構造及び締結ポイントを含む。典型的な機体9400内の貨物保管領域は、付加的フロア9410によって上側エリアと下側エリアとに分けられる。
【0416】
図21に例示の切り欠き斜視図は下側貨物エリアを示す。ここで、様々なULDコンテナ9420a〜9420dが、(航空機の場所並びに通信のモード及びステータスに応じて)サーバ100と通信するべく動作可能な空輸マスターノード9415に沿って示される。これは、
図20に示される車両マスターノード9315が行うのと酷似する。一般に、ULDコンテナ9420a〜dの例示の構成は、
図20に例示かつ記載される格納ユニットと同様に使用される。例えば、ULDコンテナ9420a〜dはそれぞれが、中に異なる格納場所を有し、専用のかつ内部取り付けの一以上のマスターノード(図示せず)が、ULD並びに他のノード及びサーバの中にロードされた異なるノード小包を追跡し、モニタリングし、これと通信する。これは、格納ユニットA_9305のマスターノード9320が、格納ユニット並びに他のノード及びサーバ100内にロードされた異なるノード小包を追跡し、モニタリングし、これと通信するのと酷似する。各ULD内のノード小包は、当該ULD内のノードと通信し、かつ、空輸マスターノード9415と直接的に(又は当該ULD内の他のマスターノードを介して間接的に)通信することができる。そして、このようにして、出荷情報は、特定のノード小包の重量、ULDのために計画されたローディングスキーム(例えば予想配送スケジュールに従って)、ULD内の特定の異なる場所の格納容量、又は特定の異なる場所の格納タイプに応じて、特定のノード小包の重量、ULDのために計画されたローディングスキーム(例えば予想配送スケジュールに従って)、ULD内の特定の異なる場所の格納容量、又は特定の異なる場所の格納タイプに応じて、ノード小包が特定のULD内の特定の格納場所に置かれるときに使用することができる。
【0417】
ノード小包を配送のために最初に置き、格納し、保持し、場所特定し、移動し、及び最終的に除去するときに使用される構造を示す
図93及び94に示される典型的な車両環境を踏まえ、当業者にわかることだが、ノードを場所特定する方法に関連する上述の実施形態それぞれが、典型的な車両環境に応用されるとさらに向上され得る。例えば、一の実施形態において、ノードの場所を決定することはさらに、ノードの場所となる車両内のノード有効小包の場所を決定することを含み得る。詳細な実施形態において、ノードの場所を決定する方法はさらに、ノードの決定された場所に基づいて、ノード有効小包が車両内のどこに場所特定されているのかに関する場所メッセージを生成する。かかるメッセージは、ユーザ(例えば出荷対象の小包を扱う物流職員)に対して、ノード(例えばスマートフォン又はスマートウェアラブルデバイス)として動作するノード又はユーザアクセスデバイスのユーザインタフェイス上に表示することができる。例えば、かかる表示メッセージは、一定タイプの情報プロンプト(「格納ユニットAの格納場所01にある集荷小包X」)又は戦略的命令(「小包Xを格納ユニットAの格納場所01に置きなさい」)若しくは(「小包Xを格納ユニットAの格納場所01に移動させて格納ユニットBの場所03に格納しなさい」)としてよい。いくつかの実施形態において、ノードの場所を決定するネットワークデバイス又はノードはまた、そのような表示をユーザに与えるが、他の実施形態においては、ユーザへの表示のために他のノードに場所メッセージが送信されてよい。
【0418】
他の実施形態において、ノードの場所を決定する典型的な方法はまた、ノード有効小包に関連する出荷情報にアクセスし、ノードの決定された場所とアクセスされた出荷情報とに基づいて当該ノード有効小包が車両内のどこに再び場所特定されるのかに関する再場所特定メッセージを生成する。かかるメッセージは、上述の場所特定メッセージと同様にユーザに対して表示される。すなわち、かかる再場所特定メッセージは、ユーザ(例えば出荷対象の小包を扱う物流職員)に対してノード(例えばスマートフォン又はスマートウェアラブルデバイス)として動作するノード又はユーザアクセスデバイスのユーザインタフェイス上に表示され、いくつかの実施形態において、ノードの場所を決定するネットワークデバイス又はノードが、ユーザに対してそのような表示を与えるが、他の実施形態においては、再場所特定メッセージが、ユーザへの表示を目的として他のノードに送信される。
【0419】
詳しくは、出荷情報は、ノード有効小包をどこに再び場所特定すべきか又は最初に置くべきかを決定するときに使用される当該ノード有効小包の重量情報を含み得る。
【0420】
他の実施形態において、かかる出荷情報は、ノード有効小包をどこに場所特定又は再場所特定すべきかをまとめるのに役立つローディングスキームを作り出すべく使用される。すなわち、車両内におけるノード有効小包の場所特定又は再場所特定を、ローディングスキームに応じて決定することができる。詳しくは、かかるローディングスキームは、予想配送スケジュールに関連し得る。ここで、ノード有効小包は、予想配送スケジュールに応じて車両内に置かれ又は車両から除去される。
【0421】
無線ノードネットワークの物流アプリケーション
【0422】
上述のように、典型的な無線ノードネットワークは、アイテムが場所特定される物流アプリケーションにおいて有用となり得る。さらに、かかる典型的な無線ノードネットワークはまた、アイテムが場所間で移動する物流アプリケーションにおいて有用であり、当該ネットワークは、そのような物流環境内におけるアイテムの向上したレベルの可視性及び管理性を与える。換言すれば、本発明の一以上の原理に係る典型的な無線ノードネットワークの一実施形態は、アイテムをいつ出荷及び追跡するかとの情報を管理する向上した物流オペレーションを有効にすることに役立つ。
図17は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークの典型的な構成要素を使用した物流オペレーションの一例を示す図である。
【0424】
ここで
図17を参照すると、IDノード120aが展開され、かつ、出荷対象のアイテム(例えば小包130)に関連付けられて例示される。小包130が出荷1700のための準備状態にあり、出荷1705の一部として通過状態にあり、意図された受取人1710の所有状態にあると、これらの3つのフェーズの間に、典型的な無線ノードネットワークの複数の構成要素が展開されて当該出荷に関する情報を管理する。
【0425】
出荷予定のアイテムに関連する管理物流のために無線ノードネットワークを使用する一般的な例において、出荷顧客は最初に、(小包130のような)アイテムが出発地場所から目的地場所へと出荷される旨を(IDノードのような)ノードに登録する。アイテム及びIDノードが集合的に出発地から目的地への経路を通過すると、当該アイテム及びノードの一以上の管理ハンドオフが発生する。各ハンドオフは、小包130に関連付けられたIDノードが、その出発地から目的地への出荷経路を通って移送されるときにたどる出荷経路の認識(アウェア性)に基づく。小包130及びIDノードのハンドオフは、サーバ100が管理する(マスターノード110a〜110hのような)マスターノードにより、予想出荷経路に沿って管理かつコーディネートされる。出荷経路に沿ったオペレーションの間、サーバ100は、複数のノードから情報を受信かつ更新し、異なるノード間のハンドオフを管理かつ認証し、並びに、現在の関連付け、共有データ、利用可能なセンサデータ、ノードの場所、及びノードの場所をリファインするのに役立つコンテキストデータに関連する情報を追跡する。すなわち、小包130に関連付けられたIDノードによって、最初のドロップオフ前に出荷顧客が出荷1700のためにアイテムを準備するときの、及び受取人1710へのアイテム配送後の、顧客にとっての小包130の可視性を、通過1705中の従来型管理制御を超えるように拡張することができる。
【0426】
詳細な実施形態において、無線ノードネットワークを使用した出荷予定のアイテムに関連する管理物流のための典型的な方法は、ノードに出荷予定のアイテムを登録することから始まる。例えば、出荷顧客は、ユーザアクセスデバイス200を制御して、小包130(一定タイプのアイテム)を出荷する準備の一部として、最初にIDノード120a及び小包130を追跡番号に関連付けるべくデバイス200を使用する。一の実施形態において、デバイス200は、小包130の追跡番号を入力するべくデバイス200において常駐かつ動作する特定のアプリ又は他のプログラムモジュールを使用してよい。デバイス200はその後、その情報を、追跡番号を小包130及びIDノード120aに関連付けるべくネットワーク105を介してサーバ100に戻す。デバイス200は、いくつかの実施形態において、小包130(及びIDノード120a)の出荷のためのラベルを印刷することができる。他の実施形態において、IDノード120aには、それに関連付けられた既存の出荷及び支払い関連情報を予めプログラムしていてもよい。他の実施形態におけるラベルなしの出荷及び支払いのさらなる詳細が以下に記載される。
【0427】
このアクションと同時に、出荷顧客は、IDノード120aを小包130に関連付ける。例えば、出荷顧客は、IDノード120aを小包130の中に置き、いくつかの場合において、IDノード120aを小包130の特定の部分に物理的に取り付けることができる。他例において、出荷顧客は、ラベル自体がIDノード120aを含む外装ラベルを小包130に置いてもよい。他の例は、IDノード120aを小包130とともに、集合的に一緒に移動するアイテム又は小包の大きな小包、コンテナ又はペレットの中に有効にグループ化することができる。
【0428】
この態様において、デバイス200は、アプリ又は他のプログラムモジュールの制御下で一定タイプのマスターノードとして動作し、関連付け管理の視点から小包130及びIDノード120aに関連付けられる。例えば、デバイス200は、IDノード120aと通信するべくデバイス200上で動くBluetooth(登録商標)ハードウェア及びソフトウェアに沿ったアプリ又は他のプログラムモジュールを介して動作することができる。他の実施形態は、デバイス200がIDノード120aと通信するための他の短距離通信インタフェイスを信頼する。そして、一の実施形態において、デバイス200は、IDノード120aに接続して能動的にペアリングするべく、又はIDノード120aに接続するべくサーバ100から一以上のセキュリティ証明書を受信することができる。
【0429】
サーバ100における少なくとも出荷情報により、サーバ100は、小包130のための予測出荷経路を決定することができる。一の実施形態において、サーバ100は、アイテムを出荷するためのポイントAからポイントBへの、特定の出荷経路(例えば特定の宅配便業者によるA近くの集荷、車両による特定の施設への輸送、ポイントB近くの他の施設への航空機を介したさらなる輸送、及びポイントBの宅配便業者による配送を容易にするための車両による輸送)を使用する最適な経路を示す履歴データを有する。一例において、予測経路は、出発地ポイント及び目的地ポイントのような2つのポイント間の経路の一部分のためのものにすぎない。
【0430】
さらなる例において、予測経路(又はその一部)は、出荷対象アイテムのコンテキスト環境に基づいて調整することができる。例えば、コンテキストデータ(気象情報、特定の通過セグメントの成功についての履歴データ、第三者の運送業者のための容量情報等)に応じてサーバ100は、最初に予測された出荷経路を改変し、現在の条件及びコンテキストのもとで最適化されるリファインされた予測出荷経路を与えることができる。これにより、サーバ100はさらに、どのマスターノードが予想出荷経路(又はリファインされた出荷経路)に沿って使用できるのかを予想し、ポイントBへの小包130の出荷を効率的に管理するのに役立つことができる。さらに当業者にわかることだが、一実施形態は、どのマスターノードが、予想出荷経路(又はリファインされた出荷経路)に沿って使用されるのかを部分的にのみ識別し、さらなるマスターノードが、小包130が能動的にポイントBへの経路に存在するときに、コンテキストデータ(例えばマスターノード利用可能性、気象情報等)に応じて識別することができる。
【0431】
詳細な例において、サーバ100は、小包130及びIDノード120aが移動する適切な出荷経路を予測するべくソートデータ解析を使用し、予測マスターノードであるIDノード120aが、その行路の間の範囲内に存在することを識別する。
図17に例示されたフローの例において、ノード110a〜110hは、典型的な予測出荷経路に沿った異なるマスターノードに言及する。これは少なくとも、IDノード120a及び小包130の出発地及び目的地それぞれでの集荷及びドロップオフを含む。
【0432】
一例において、出荷顧客は、小包130及びそれが関連付けられたIDノード120aを、出荷予定アイテムのためのドロップボックス又はリポジトリに置くことができる。
図17の示される例において、ドロップボックスは、ドロップノード110aとして表される。本質的に、ドロップノード110aには、ドロップボックス、又はロッカーユニットタイプの物流リポジトリ(より一般にはここで、ノード有効物流レセプタクルと称する)に接続され又は統合された一定タイプのマスターノードを実装することができる。出荷顧客が、IDノード120aをドロップノード110aの中に物理的に置くと、デバイス200は、IDノード120aをドロップノード110aへとハンドオフし、この関連付け情報によりサーバ100を更新し、及びIDノード120aから関連付け解除することができる。この態様において、システムは、ドロップノード110aからの集荷に先立ち、(小包130のような)アイテムのステータス及び場所への可視性を有する。典型的なノード有効物流レセプタクルのさらなる詳細が以下に記載される。
【0433】
ドロップノード110aにおいて、宅配便業者は、小包130及びIDノード120aを集荷する。宅配便業者は宅配便業者ノード110bを有する。これは、追跡番号と、集荷時刻における関連付けられたIDノード120aとを知っており、又は、キャプチャされた追跡番号(IDノード110aがブロードキャスト又は広告した情報の一部)に基づいてIDノード120aのMACアドレスを調べる。基本的に、マスターノードの責任は宅配便業者ノード110bへと移送又はハンドオフされる。宅配便業者ノード110bはこのとき、(宅配便業者ノード110bから、IDノード110aと宅配便業者ノード110bとの関連付け、及びドロップノード110aとIDノード110aとの関連付け解除を認証するサーバへの通信のおかげで)IDノード120aに能動的に接続されかつ関連付けられたマスターノードとして動作する。
【0434】
異なるマスターノード及びIDノード120a間で生じるのと類似のハンドオフが、サーバ100が異なるマスターノードに送信した命令に従って、小包130及びIDノード120aが予想出荷経路を通過するときに生じる。一の実施形態において、そのようなハンドオフの間に、要求され、認証され、及び適切なマスターノードに送信されたセキュリティ証明書との関連付けが達成される。他の実施形態において、関連付けは、能動的なかつ認証されたペアリングを要求しない受動的関連付けにすぎない。ただし、受動的関連付けはなおも、システムは、予想出荷経路を通過するときにIDノード120a及び小包130の追跡を続ける。
【0435】
新たな関連付け(能動的及び受動的)及び関連付け解除が、サーバ100へと更新される。そして、サーバ100は、小包130及びIDノード120aが出荷経路を通過するときに、(ULDノード110eのような)マスターノードの動作を、空輸中又はGPS信号が失われたときのIDノードとしての動作へとシフトする変更のような、異なるノードプログラミングの変更をすることができる。他例において、所定の移動タイプのノードは、移動タイプのノードの電力を保存する方法として、有線タイプのノードへと変更される責任を有し得る。IDノード120aが所定インターバルでの関連付けに失敗し、再取得する必要がある場合、IDノード120aは、そのステータスフラグを特定の警告段階へと更新し、発見されるようにと、ますます広い範囲のマスターノードとの通信を試みる。
【0436】
通過の間、サーバ100は、異なるノードと、コンテキストデータ、タイマー/クロックデータ、環境データ等のような情報を共有することができる。IDノード120aからのセンサデータは、マスターノードからのスキャンを介して集められ、その後サーバ100へと戻るように転送される。そして、関連付け、受け渡し、IDノード120aとの間で(マスターノード)を介して行き来する情報をサーバ100が管理するとき、サーバ100は、上述した様々な場所決定技術の一以上を使用してIDノード120aの場所を決定することができる。それゆえ、サーバ100は、かかる情報を求める要求に応答して、IDノード120a及びその小包130に関連する情報を与えることができる。
【0437】
小包130及びIDノード120aが目的地(例えばポイントB)に到着したとき、宅配便業者ノード110hは、ひとたびIDノード120aが当該目的地に置かれて宅配便業者ノード110hとの関連付けが解除されるとサーバ100を更新する。しかしながら、可視性は、そのような(目的地に到着することのような)ドロップオフ事象で終了する必要はない。受取人顧客のユーザアクセスデバイス205は、他のマスターノードとして作用し、配送後にIDノード120aに関連付けられる。一例において、サーバ100には、配送が行われた旨が宅配便業者ノード110hによって通知される。その後、サーバ100は、この情報をデバイス205に通知する。これに応答して、デバイス205上のアプリ又は他のプログラムモジュールが、デバイス205にノードとして動作させて能動的にIDノード120aとの関連付けを求めさせる。デバイス205及びIDノード120aが接続して能動的関連付けの認証をサーバ100から与えられると、サーバ100は通知を受けて、さらなる情報をデバイス205に与え(例えばセンサデータ等)、IDノード120a及び小包130についての、配送が行われた後の更新された場所データを決定することができる。他例において、能動的関連付けは、デバイス205及びIDノード120a間で必要とされず、デバイス205はなおも受動的関連付けを介してステータス情報を収集する。ここで、ステータス情報は、目的地への配送後のIDノード120に関するさらなる可視性を与える。
【0438】
図18及び19は、
図17に例示されるもののような無線ノードネットワークを使用してアイテムの出荷を管理する様々な典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図18を参照すると、典型的な方法1800は、ステップ1805においてIDノード及び出荷予定のアイテムを登録するべく出荷情報をサーバに送信し、ステップ1810においてIDノードを、アイテム出荷の予測経路に関連する第1のマスターノードに関連付けることから始まる。ステップ1815において、サーバは、IDノード及び第1のマスターノード間の当該関連付けを反映するべく更新される。典型的に、これは、第1のマスターノードからサーバへの通信の形態となる。第1のマスターノードが、出荷顧客が操作するユーザアクセスデバイス(例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス及びスマートウェアラブルデバイスの一つ)である場合、サーバは、IDノードが第1のマスターノードに関連付けられる旨をアウェア(認識)できるように予測経路における集荷事象の前に更新することができる。
【0439】
例えば、出荷顧客が自分のスマートフォンを使用して出荷情報を入力し、IDノード及び(小包130のような)アイテムが出発地ポイントから目的地ポイントへと出荷される予定である旨を登録する。アイテム及びIDノードが初期の宅配便業者によって(例えばドロップボックス、ロッカーユニット又は他のレセプタクルから)集荷される前に、出荷顧客のスマートフォンは、第1のマスターノードとして動作してIDノードに関連付けられる。それゆえ、サーバの更新により、サーバは今や、出発地ポイントから目的地ポイントへの予測出荷経路における集荷事象の前のIDノードのステータス及び場所への可視性を有する。
【0440】
方法1800は、ステップ1820において、IDノードが予測経路を通過するにつれて当該IDノードと、予測経路に関連する第2のマスターノードとが関連付けられるときの、当該IDノード及び第1のマスターノードの関連付け解除へと続く。一例において、IDノードは、第1のマスターノードとの関連付けを解除される必要なしに、第2のマスターノードとの関連付けを開始する。すなわち、当業者にわかることだが、IDノードは、所与の時点で一以上のマスターノードに関連付けられ、IDノードの、異なるマスターノードとの安全なデータ共有の必要性に応じて所定のマスターノードとの関連付けを選択的に解除することができる。
【0441】
ステップ1825において、IDノードが予測経路を通過し続けるときに、サーバは、当該IDノード及び第1のマスターノード間の関連付け解除(既に生じている場合)、並びに当該IDノード及び第2のマスターノード間の関連付けを反映するべく更新される。ステップ1830において、方法は、IDノードを、アイテム出荷の予測経路の一端近くの第3のマスターノードに関連付け、その後、ステップ1835において、IDノード及び第3のマスターノード間の関連付けを反映する旨をサーバに通知する。
【0442】
方法1800において、ステップ1830でIDノードを第3のマスターノードに関連付けることは、予測経路におけるドロップオフ事象の後に行うことができる。方法はまた、IDノードを第1、第2又は第3のマスターノードのいずれかに関連付けるときに予測経路の環境的側面を調整するべく、コンテキストデータを信頼する。
【0443】
例えば、アイテム及びIDノードが目的地へ又はその近くへ配送された後、受取人のスマートフォンは、IDノードに関連付けられた第3のマスターノードとして動作し得る。受取人のスマートフォンが、IDノードに関連付けられた第3のマスターノードとして動作する間、センサデータのようなデータが受取人と共有される。それゆえ、サーバの更新により、サーバは今や、ドロップオフ事象後のIDノードのステータス及び場所への可視性を有する。
【0444】
その後、受取人は、与えられたIDノード及びアイテムの登録を解除し、当該アイテムは今や、受取人の所有及び制御の状態にある。例えば、受取人は、IDノードをアイテム(例えば小包130)から除去し、IDノードを非アクティブ化し、さもなくばデバイスへの電力を落とし、IDノードの非アクティブ化ステータス(及びIDノードと第3のマスターノードとの関連付け解除)に関してサーバを更新し、その後、他のアイテムを出荷するときの将来的な使用を目的としてIDノードのクリーンアップ及び/又は再充電をする。
【0445】
方法1800はまた、予測経路に関連するコンテキストデータを受信することを含み得る。一の実施形態において、かかるコンテキストデータは、有利なことに、IDノードをいずれかのマスターノードに関連付けるときに予測経路の一以上の環境的側面に起因する調整を許容する。例えば、コンテキストデータは、IDノードに関するRF遮蔽の問題を引き起こし得る小包130(アイテム)における材料のタイプを示すスキャンデータを含み得る。
【0446】
ここで
図19を参照すると、典型的な方法1900が、所定タイプのノード関連付けを認証可能なサーバの視点から説明される。サーバは、いくつかの実施形態において、IDノード及びマスターノードが受動的に関連付けられるときに関連付け情報によって更新される。かかる状況において、ノードは、安全にデータを共有し得る認証された関連付けをまだ確立していない。しかしながら、方法1900は詳しくは、能動的関連付けが確立されたときに一実施形態がアイテムの出荷を管理できることを説明する。
【0447】
方法1900は、ステップ1905において、IDノード及び出荷予定のアイテムを登録するべくサーバが出荷情報を受信することから始まる。方法1900はその後、ステップ1910において、第1セットの認証証明書(例えばセキュリティピン情報)を第1のマスターノードに与え、アイテム出荷の予測経路に関連する第1のマスターノードにIDノードが関連付けられることを許可する。一例において、第1のマスターノードは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス又はスマートウェアラブルデバイスのようなユーザアクセスデバイスであってよい。そして、ステップ1920は、予測経路においてであっても集荷に先立って行うことができる。
【0448】
ステップ1915において、サーバは、IDノード及び第1のマスターノード間の関連付けを反映する更新を受信する。方法1900はその後、ステップ1920において、第2セットの認証証明書を第2のマスターノードに与え、IDノードが予測経路を通過するときに当該IDノードが第2のマスターノードに関連付けられて当該IDノードが第1のマスターノードから関連付け解除されることを許可する。ステップ1925において、サーバはその後、IDノードが予測経路(又は予測経路の一部分)を通過し続けるにつれて、IDノード及び第2のマスターノード間の関連付けを反映する更新を受信する。IDノードと第1のマスターノードとの関連付けが解除されると、サーバはまた更新される。
【0449】
いくつかの例において、方法1900は、ステップ1930において、IDノードがアイテム出荷の予測経路の一端に到達するときにIDノードの第3のマスターノードとの関連付けを許可するべくサーバが第3セットの認証証明書を第3のマスターノードに与えるようにする。いくつかの例において、このステップは、予測経路におけるドロップオフ事象の後に行うことができる。
【0450】
最終的に、ステップ1935において、サーバは、IDノードと第3のマスターノードとの関連付けを反映する通知を受信する。IDノードと第2のマスターノードとが関連付けを解除されると、サーバもまた更新され得る。
【0451】
方法1900において、他の実施形態は、マスターノードのいずれかに、予測経路の一部分の環境的側面に関連するコンテキストデータを与えるサーバを有する。例えば、典型的なコンテキストデータは、IDノードがマスターノード間を移動している施設に関連するレイアウトデータを含み得る。詳しくは、受信されたコンテキストデータは、IDノードを第1、第2又は第3のマスターノードのいずれかに関連付けるときに、予測経路の環境的側面を調整するべく信頼することができる。
【0452】
さらに他の実施形態において、方法1900はまた、IDノードの場所を、サーバが受信した関連付け情報と、第1、第2又は第3のマスターノードの少なくとも一つに関連する場所情報とに基づいて決定することができる。
【0453】
以前に述べたように、サーバは、アイテム出荷の予測経路の少なくとも一部分に沿った第1のポイントから第2のポイントへの通過経路を予測することができる。一例において、第1のポイントは出発地であり、第2のポイントは目的地ポイントであり、双方とも、アイテムの出荷情報において識別される。しかしながら、他の例において、予測経路に沿った第1及び第2のポイントは、出荷対象アイテムの出発出荷ポイント又は究極の目的地を包含することのない、単なる暫定ポイントとなり得る。さらに、他の例は、IDノードが経路を通過するときに予測経路を調整することができる。このようにして、サーバは、例えば、最適化するべくコンテキストデータに基づいて、又は少なくともアイテム出荷を管理するときに変化するコンテキスト環境を考慮して、適合することができる。
【0454】
他の実施形態において、プロセッサ(例えばサーバ100のプロセッサ500)上で実行されるときに、少なくとも一つIDノード、複数のマスターノード、及びサーバを有する無線ノードネットワークを使用してアイテムの出荷を管理する方法の他の実施形態を行う命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。この実施形態において、典型的な方法は、IDノード及び出荷予定のアイテムを登録するべくサーバが出荷情報を受信することから始まる。方法は、第1のポイントから第2のポイントへのアイテムの通過経路の第1の部分を予測する。例えば、第1のポイントを出発地ポイントとし、第2のポイントを目的地ポイントとすることができる。その双方ともが、出荷情報において識別される。他例において、第1及び第2のポイントは、通過経路に沿った任意の2つのポイントである。さらに、通過経路は、通過中に特定のタイプのマスターノードを使用する一連の部分又はセグメントとして予測することができる(例えば、集荷のための特定の宅配便業者が使用するマスターノード、集荷宅配便業者が使用する予想車両、車両が使用する一以上の予想施設、予想航空経路(例えば予想出発飛行場、予想航空機、航空機で使用される一定タイプのULD又はパレットのような予想タイプのコンテナ、及び予想到着飛行場)、予想到着飛行場近くの施設、アイテムを運ぶべく使用される車両、及び目的地ポイントにおいてアイテムを配送する宅配便業者)。当業者が理解することだが、典型的な予測経路又は通過経路の潜在的部分のいくつかは、ローカル配送にとって相対的に単純となり、又は複合的視点からは、出発地ポイント及び目的地ポイントが互いから非常に離れている場合に極めて複雑となる。
【0455】
次に、方法は、出発地ポイント近くのIDノードに関連付け又は接続をする第1のマスターノードを認証する。これは、IDノード及び出荷対象アイテムにとっての集荷事象に先立って行われる。例えば、第1のマスターノードが、出荷顧客用のユーザアクセスデバイス(例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス及びスマートウェアラブルデバイス)である場合、IDノードのステータス及び場所についての可視性を、集荷事象に先立つところまで拡張することができる。一の実施形態において、かかる認証は、サーバ100が、IDノードに関する第1のマスターノードから情報を受信し、第1のマスターノード及びIDノードが能動的にペアリングされかつ関連付けされるべきことを決定し、第1のマスターノードがIDノードと能動的にペアリングされかつ接続されるこをと許可する一定タイプの認証証明書として、適切なセキュリティピン情報を送信するときに、サーバ100によって行われる。第1のマスターノードがIDノードに関連付けられた後、サーバは当該関連付けを反映する更新を受信する。
【0456】
次に、サーバは、予測通過経路上の第2のポイントにおいてIDノードの管理責任が第1のマスターノードから第2のマスターノードへとハンドオフされたときに、第2のマスターノードがIDノードに関連付けられることを認証する。一の実施形態において、方法は、第1のマスターノードがIDノードとの関連付けを解除することを認証する。しかしながら、他の実施形態において、第1のマスターノードは、IDノードが第2のマスターノードに関連付けられることを認証された後であっても、当該IDノードに関連付けられたままとなり得る。サーバはその後、IDノードが通過経路の予測された第1の部分で継続するにつれて、当該IDノード及び第2のマスターノード間の関連付けを反映するべきとの更新を受信する。
【0457】
方法はさらに、IDノードの管理責任が、第2のマスターノードから、予測通過経路上の目的地ポイント近くの第3のマスターノードへとハンドオフされるときに、第2のマスターノードがIDノードとの関連付けを解除されるとともに第3のマスターノードが当該IDノードに関連付けられることを認証する。これは、IDノード及び出荷対象アイテムにとっての集荷事象に先立って行われる。例えば、第3のマスターノードが受取人のユーザアクセスデバイス(例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス及びスマートウェアラブルデバイス)である場合、IDノードのステータス及び場所についての可視性を、ドロップオフ事象の後にまで拡張することができる。第3のマスターノードがIDノードに関連付けられた後、サーバは、当該IDノード及び第3のマスターノード間の関連付けを反映した通知を受信する。
【0458】
そして、この方法の間、サーバは、サーバが受信した関連付け情報と、第1、第2又は第3のマスターノードの少なくとも一つに関連する場所情報とに基づいてIDノードの場所を決定することができる。上述のように、ノードを場所特定し、いくつかの場合において、ノードの場所をさらに正確にリファインするようにコンテキストデータによって有害なRF環境条件を調整するべく、様々な技術が利用可能である。それゆえ、サーバは、無線ノードネットワークにおけるノードの場所を追跡し続け、そうすることが要求かつ認証されるときにその情報を(他のタイプの共有又はセンサ情報とともに)与えることができる。
【0459】
無線ノードネットワークの物流アプリケーションのシステム上の視点から、無線ノードネットワークを使用したアイテム出荷管理のための典型的なシステムが開示される。
図17を参照すると、典型的なシステムは一般に、(ノード120aのような)IDノード、(ノード110a〜110hのような)複数のマスターノード及び(サーバ100のような)サーバを含む。IDノードは、(小包130のような)出荷対象アイテムに登録される。各マスターノードは、アイテムが出発地ポイントから予想通過経路の指定ポイントへと出荷されるときに、当該アイテムの予想通過経路の異なる部分に場所特定されるように予測される。各マスターノードは、短距離通信経路を介してIDノードと通信するべく動作可能であり、かつ、他のマスターノード及びサーバ100と通信するべく動作可能である。
【0460】
サーバは、IDノードの場所及びマスターノードの場所を追跡及び報告するべく動作する。
図17に示されるように、サーバ100は、異なるマスターノード(110a〜110h)、及び所定の時刻でIDノード120aに関連付けられたマスターノードとして動作かつ機能するユーザアクセスデバイス200、205と通信するべくネットワーク105を信頼する。以前に述べたように、サーバ100は、ネットワークにおけるIDノード120a又は他のノードの一つの場所を決定するべく様々な異なる技術(又は異なる技術の組み合わせ)を用いることができる。
【0461】
サーバはまた、IDノードが予想通過経路に沿って移動するにつれて異なるマスターノード間でのIDノードの管理責任が移送されることを容易にするべく動作可能である。例えば、上述のように、複数のノードが、ブロードキャスト及びスキャニングの方法により通信し、無線ノードネットワーク管理の一部としてのサーバ100の制御のもとで関連付けられる。このようにして、第1のマスターノードは、IDノード及び出荷予定のアイテムの集荷事象に先立って当該IDノードに関連付けられる。一例において、ユーザアクセスデバイス200は、マスターノードとして動作し、宅配便業者がドロップノード110aに置いてそのドロップノード110aに関連するレセプタクルから集荷する前にIDノード120aに関連付けられる。
【0462】
その後、予想通過経路の中間ポイントにおいてIDノードが第1のマスターノードとの関連付けを解除された後、第2のマスターノードが、当該IDノードに関連付けられる。そして、第3のマスターノードは、IDノード及び出荷予定のアイテムに対するドロップオフ事象の後にIDノードに関連付けられる。例えば、ユーザアクセスデバイス205は、マスターノードとして動作し、IDノード120a及びアイテムが、意図された目的地ポイントで降ろされた(例えば一定タイプのドロップオフ事象)後に、IDノード120aに関連付けられる。
【0463】
システムの一実施形態において、各マスターノードは、IDノードとの関連付け解除又は関連付けが完了すると、サーバを更新するべく動作可能となる。これにより、サーバには、無線ノードネットワークにおいてノードの管理及び追跡を管理するべく使用可能な関連付け情報が与えられる。ノードを関連付けるとき、サーバは、マスターノード及びIDノード間の所望の関連付けを認証するべく、一セットの認証証明書を、複数のマスターノード、及びIDノードの一つに送信するべく動作可能となる。サーバはまた、予想通過経路の一部の環境的側面に関連する情報(例えばIDノード又は当該IDノードを保持するコンテナとともに出荷対象アイテムのRF遮蔽の側面、建物レイアウト情報等)のようなコンテキストデータに基づいてIDノードの場所を決定するべく動作可能となり得る。
【0464】
当業者が容易にわかることだが、かかる典型的な無線ノードネットワークの動作は、ここに記載のように、小包のみの追跡に限られず、物体又は人のような他のタイプのアイテムの物流及び追跡を管理するべく使用することができる。実際のところ、いくつかの実施形態は、制約的な屋内環境へと移動するときのアイテム、物体及び人の良好な追跡を、一以上のマスターノードが存在するときに広告モードで低電力IDノードを使用することによって容易にする向上した能力を与える。
【0465】
事象候補に基づく向上したモニタリング&ネットワーク管理
【0466】
上述したように、典型的な無線ノードネットワークの様々な要素は、コンテキスト駆動型の学習フレームワークを使用した無線ノードネットワークにおけるノードのインテリジェントなモニタリング及び管理に対し、一実施形態における所定の役割及び責任を有し得る。かかるフレームワークの一実施形態は、マスターノードを展開して、IDノードをモニタリングする無線ノードネットワークの典型的な要素としての、当該マスターノードの一般的な近傍における異なるIDノードから発せられる信号を聞くことができる。マスターノードは、特定のIDノードからの信号を検出し、当該特定のIDノードに対して一連のそのような信号を追跡し、そのような信号に関連する観測パラメータ(又は当該信号の要約された代表値、若しくは一般にチェックポイントと称する当該信号の統計的代表値)を比較することにより、当該IDノードのステータス(さらに一般には、IDノードに関して進行中のことを示すIDノードに対するノード事象と称する)を識別する。マスターノードは、所定の事象基準のもとで適切であれば、識別ステータスを、当該識別ステータスがサーバへと選択的に報告し戻してもよい程度に十分に重要であるとみなす。これは、キャプチャされた信号すべて、又はそのような信号の要約された若しくは統計的な代表値すべてをサーバに与えるだけとは対照的である。これは有利なことに、モニタリング動作中のマスターノード及びサーバ間のデータ通信トラフィックを管理するのに役立ち、サーバへの過負荷を回避するのにも役立つ。サーバは、マスターノードからの選択的な報告を受けた後、識別されたノード事象に関連する情報を処理し、当該報告された情報が(既知のRF干渉源、又はRF通信信号を減衰させる既知の構造物の中に入ることのような)既知のノードアクティビティに対応するか否かを決定する。適切であれば、(RF干渉源を示すコンテキストデータのような)ノード管理情報の更新を介して、サーバがどのようにしてネットワーク管理を管理するのかを順応させ、その管理フィードバックを管理ノードへと配送し戻す。このように一実施形態によれば、管理ノード(例えばマスターノード)及びサーバが、特定のモニタリング態様でシステムにおける低レベルのノードが経験していることに順応し、選択的に報告し、報告された情報を評価し、並びに報告された情報に、当該システム内のノードへの更新されたコンテキストデータ及び更新されたフィードバックによって順応するモニタリング及び学習システムの一部として動作する。
【0467】
上述したように、ノードに関連するモニタリングされた又は観測されたステータスは一般に、ノード事象と称する。ノードのためのノード事象は、例えば、モニタリングノード(典型的にはマスターノード)によって識別されるような、当該ノードがモニタリングノードによって検出されているか否かのステータス、当該ノードがどのようにしてモニタリングノードと通信しているかを示すステータス、当該ノードがどのような情報を通信又はブロードキャストしているのかについてのステータス、及び当該ノードのステータス更新(例えば、観測されたステータスが変更されて、モニタリングノードへと向かう又はモニタリングノードから離れる動きを反映しているか否か)を含み得る。以下に記載の実施形態のいくつかにおいて、ノード事象のモニタリングは、特定のIDノードに関連する様々な異なるタイプの典型的な事象、例えば第1目撃事象、散発性事象、オンライン事象、オフライン事象、チェックポイント事象、ベンチマークチェックポイント事象及びシフト事象、に関与し得る。かかる典型的な事象は、一実施形態において、マスターノードが観測した現行の又は更新されたブロードキャストノードのステータスを表し、いくつかの実施形態において、マスターノードが受信したIDノードの広告信号の特定のパラメータ(例えば、IDノードからブロードキャストされている検出された広告信号の経時的な観測されたRSSIレベル、検出された広告信号内のヘッダ情報に反映された観測設定又はインジケータ)、又はそのような観測パラメータの特定の変化(例えば観測されたタイミングの有意な変化、検出された広告信号の観測された信号強度レベルの変化、広告信号パケット内のデータを介してIDノードがブロードキャストするデータの変化のような)を観測することに関与し得る。
【0468】
当業者にわかることだが、ノード事象のモニタリングは、経時的に極めて大量のスキャンデータを生成し得る。例えば、一実施形態では、マスターノードがスキャニング又はリスニングモードにあり、一以上のIDノードから、当該IDノードが当該マスターノードに対して移動するときに経時的に連続してブロードキャストされる多数の広告信号を検出することができる。かかる実施形態におけるノード事象に対するノードモニタリングは、検出された異なるスキャンデータからの一以上の観測パラメータ(例えば当該IDノードの一つからブロードキャストされた異なる検出された広告信号)を比較することに関与し得る。比較は、特定のIDノードからブロードキャストされた2つの検出された広告信号に関連する観測信号強度のような観測パラメータを比較することに関与し得るが、他の実施形態において、比較は、検出された広告信号群の要約された代表値に関連する観測パラメータを比較することに関与し得る。かかる比較により、モニタリングノードは、当該IDノードに関連するノード事象を学習することができ、所定の事象基準に基づいて適切な場合、かかるノード事象をサーバに、IDノードのステータスに関する事象データ(例えば特定のIDノードのための変化したステータス又は単に更新されたステータスを反映したノード事象)を含む報告事象候補として報告し返す。
【0469】
上述したように、いくつかの実施形態において、モニタリングノードは、受信したスキャンデータ(例えば検出された広告信号)を、一連の経時的な要約されたチェックポイントとしてキャプチャ及び分析することができる。各チェックポイントは、特定の時間間隔にわたって検出された信号の、又は特定数の検出された信号に関する、要約された代表値とみなすことができる。いくつかの実施形態において、各チェックポイントはさらに、特定の時間間隔にわたる検出信号の観測の統計的代表値(例えば平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均)とみなすことができる。例えば、モニタリングマスターノードは、一度に10個の検出信号を要約するチェックポイント(一般にチェックポイント要約とも称する)を生成することができる。チェックポイントに対する観測パラメータは、例えば、IDノードからの10個の連続的に検出された広告信号それぞれからの、観測信号強度の平均を表すことができる。このようにして、マスターノードは、2以上の検出信号に関連する観測パラメータを単に比較するのではなく、先のチェックポイントの観測パラメータを備えたチェックポイントに関連付けられた信号の観測パラメータの比較に基づいて事象候補を識別することができる。(各検出信号の比較ではなく)チェックポイントの比較により、モニタリングノードは、ノイズが多い環境に良好に順応し、隣接するチェックポイントに基づいてノード事象を事象候補として、さらに選択的に識別し、適切な場合には、かかる事象候補を、ノード事象が識別された特定のチェックポイントについての関連事象データ情報を備えたサーバに報告し返すことができる。すなわち、一般的な実施形態が、検出された信号同士の観測パラメータを比較するが、他の実施形態はさらに、検出された連続的な信号を一群として処理し、その後、連続的な群の要約された又は他の統計的な代表値の(観測信号強度のような)観測パラメータを比較する。
【0470】
事象候補をモニタリングする一実施形態は、(
図34及び35に関して例示かつ記載されたマスターノード3410のような)マスターノードを使用して、様々なノード(例えばIDノード又は他のマスターノード)がブロードキャストした広告信号を受信し、モニタリングし、検出し、又はそうでない場合観測することができるので、進行中のノード事象の異なるタイプに関連する情報が、キャプチャされ、要約され(いくつかの例において)、評価され、及びバックエンドサーバへと、事象候補(例えばノード事象に関連する一定タイプの要約されたデータ)として選択的に報告される。当業者にわかることだが、典型的マスターノードが、どのようにして関連ノード事象情報を分析して事象候補として選択的に報告するのかを有利に要約かつ単純化する態様により、かかるシステムにおける事象候補のモニタリングに関連するサーバ相互作用に対するマスターノードの改善された効率が可能となり、システム動作が、かかる態様でモニタリング中のマスターノードからのデータフィード低減を介してサーバに過負荷をかけないことにより、向上する。
【0471】
付加的な実施形態は、(
図34及び36に関して例示及び記載されたサーバ3400のような)バックエンドサーバを使用して、事象がどれほど密接に、既知のノード関連アクティビティを代表するサーバアクセス可能データに相関するのかを決定するべく、受信した事象候補をランク付け又はスコア化するプロセスを適用することができる。かかるランク付け又はスコア化の信頼性タイプに基づいて、バックエンドサーバは、ノードに起こっていること、及びいくつかの場合においては当該ノードに関連付けられた小包に起こっていることについて学習し、その後、ネットワークの他の要素の管理に役立てるべく使用される(関連ノード管理コンテキストデータ及び/又は関連ノード管理ルールデータのような)ノード管理情報を調整、変更又はリファインすることができる。例えば、サーバは、報告された事象候補に基づいてフィードバックをマスターノードに与え、当該マスターノード自体がどのようにして動作するのか、及び/又は当該マスターノードがどのようにして自身の制御下で、更新されたコンテキストデータ若しくは更新されたノード管理ルール(例えばマスターノード及び/又はIDノードがどのようにして機能し、動作し、他のノードに報告するか等を画定する修正された動作プロファイル)を介してIDノードの一以上を管理するのかについて、改変又はその他の更新をする。このような更新されたノード管理ルールはまた、さらなる調査のために、新たなノードに関連する又はノード関連のアクティビティ(例えばノードの近くで停止するモータ、ノードに立ち寄る車両、一時的に通信不能となり得る所定タイプの施設構造物にさらされているノード)を識別することができる。すなわち、サーバは、マスターノードからの観測と、所定の観測が特定のノード関連アクティビティに適切に対応するか否かに関してサーバが決定する信頼因子とに基づいて、一定タイプの学習システムのコアとして動作することができるので、当該サーバは、ノードの動的ステータスに関連した変化を正確に認識し、それに応じて応答することができる。
【0472】
換言すれば、複数の実施形態は、IDノードに関連する事象候補をモニタリングするマスターノードを有するシステムを、解析ベースの処理を展開するバックエンドサーバとともに展開することができる。ここで、事象候補は、ネットワーク内のノードの改善されたサーバベースの管理と、ノード事象情報がどのようにして無線ノードネットワーク管理のための基礎としてキャプチャ及び報告され得るのかについての質/効率の向上とを目的とする一定タイプの入力としての既知の又は新たなノード関連アクティビティの相関の信頼性に対してランク付けされ得る。
【0473】
かかる典型的なシステムの一般的な実施形態が
図34に例示されるが、これは、(検出された信号及び/又はかかる信号の、チェックポイントの形態の要約された代表値を介して)事象候補をモニタリングして、報告された事象候補を、無線ノードネットワークの管理の一部として処理する。ここで
図34を参照すると、典型的なネットワーク化システムが、
図1及び2に示されるものと同様に示されるが、モニタリング及び管理がどのようにして達成され得るのかについてのさらなる詳細を伴う。特に、
図34が例示するように、ネットワークは、ネットワーク105に接続されたサーバ3400を含む。サーバ3400はまた、マスターノード3410のような異なるネットワーク構成要素に動作可能に接続され、(マスターノード3410を介して異なるIDノードのような)他のネットワーク構成要素に間接的に接続される。マスターノード3410(すなわちノード120a及び120e)と通信する典型的なIDノードのいくつかが、コンテナ3420の外側に例示されるが、残りのIDノード(すなわちノード120b〜120d)はコンテナ3420内に設けられるように示される。
【0474】
図34に示されるシステムの実施形態において、マスターノード3410は、マスターノード3410と通信し得るIDノードの一以上(例えばIDノード120a〜120eの一以上)に関連する事象候補をモニタリングする(システムの一部としての)向上した装置にマスターノード3410を特に適合させる事象検出エンジンコード3415を実行している。マスターノード3410が
図34に示されるIDノードの一つからの広告信号を検出すると、マスターノード3410は、当該IDノードに関連する観測窓又は事象ホライズンとみなされ得るものにおける、この第1の広告信号の、及び一連の連続的にブロードキャストされた広告信号のいずれかの、タイミング及び(RSSI値のような)観測信号強度値を追跡することができる。マスターノード3410は、事象ホライズン中に(例えば、第1の広告信号が検出される開始時に、連続的な信号のモニタリングの最中に、検出された広告信号に関連する側面又はパラメータの有意なシフト又は変更が観測される間に、さらなる連続信号がもはや検出されない間に等)事象候補を識別することができる。マスターノード3410は、検出された広告信号の比較、又は、いくつかの実施形態において、連続的に検出された広告信号の群の異なるチェックポイント要約の比較に基づいて、事象ホライズンの間に事象候補を識別することができる。
【0475】
ひとたびノード事象が、サーバに報告し返されるべき事象候補として識別されると、マスターノード3410は当該事象候補を、(検出された広告信号についての観測すべてを報告するのとは対照的に)要約された情報をサーバ3400がブロードキャストID信号のステータスに反映する単純化されたデータフィードにおいて、サーバ3400に報告することができる。
図34に示されるように、サーバ3400は、事象候補解析エンジン3405を実行することによりサーバ3400を特別に、サーバに保持されたデータにより既に特徴付けられているノード関連アクティビティに事象候補を相関させることの一部として(例えば、シフトをRSSI値に反映するノード事象を、遮蔽されたトンネルを通過するIDノードのノード関連アクティビティに相関させることができる場合)、マスターノード3410から受信した報告された事象候補を処理する(システムの一部としての)向上した装置となるように適合させる。
【0476】
図35は、本発明の一実施形態に係る、事象候補がサーバに報告されるのをモニタリングするべく動作する
図34に例示のネットワークにおいて示される典型的マスターノード3410の詳細図である。ここで
図35を参照すると、典型的マスターノード3410が、
図4におけるマスターノード110aに対して図示及び上述したものと同様の詳細レベルで例示される。これは、マスターノード110aに現れて
図4を参照して説明されたものと同様の構成要素を含む(ここで、同様に標識された要素は一般に同じである)。しかしながら、
図35は、典型的マスターノード3410を、事象候補の向上したモニタリングを与える実施形態において使用される付加的なソフトウェア及び付加的なタイプのデータを有するように例示する。
【0477】
特に、典型的マスターノード3410は、メモリストレージ415と、事象検出エンジンコード3415を含む揮発性メモリ420とを有する。一般に、事象検出エンジンコード3415はプログラムモジュールを含む。プログラムモジュールは、短距離通信インタフェイス480を介して(例えばコード425のノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャと協調するコードセクションを介して)広告信号を検出するべく処理ユニット400上で実行されるマスター制御及び管理コード425の複数部分とともに動作し、当該広告信号の特定の観測に基づいて事象候補を識別し、識別された事象候補を中距離/長距離通信インタフェイスがサーバ3400に(例えばコード425の情報制御及び交換マネージャと協調するコードセクションを介して)報告することを引き起こしてよい。
【0478】
図4におけるマスターノード110aに関して説明されたことと同様、
図35に示される典型的マスターノード3410も、メモリストレージ415及び揮発性メモリ420内に格納される異なるタイプのデータを生成及び使用することができる。特に、事象検出エンジンコード3415が処理ユニット400上で実行中の場合、一実施形態では、事象候補をモニタリングしようと試みるときに複数タイプの事象データ3500を生成及び/又は信頼することができる。一の実施形態において、事象データ3500は一般に、特定のタイプのノード事象を示し得るノードからの信号の観測に関連するデータとみなすことができる。典型的な事象データ3500は、ノードからの検出信号の一以上の観測パラメータの視点から当該ノードのステータスを特徴付けるのに集合的に役立つタイミング情報及び観測信号強度情報のような、様々なタイプの測定情報を含み得る。例えば、かかる測定情報は、マスターノード3410の範囲内にあるIDノードの一つがブロードキャストした広告信号の第1の目撃を示すタイムスタンプ情報と、(例えばクロック/タイマー460が与える)経過時間を示すタイマー情報と、かかるIDノードがブロードキャストした多くの信号をどのようにして(例えば、所定のギャップ時間を超えて経過する信号間の特定の時刻前の、又は第1の目撃後の若しくはクロック/タイマー460若しくは処理ユニット400自体が決定する特定タイプの事象間の特定の事象ホライズンにわたる)特定の時間枠内で検出してきたのかについてのカウントと、実際値、又は、観測信号強度スプリアスを平滑化するのに役立つ移動平均値のような平均タイプの値となり得る観測信号強度値(例えばRSSI値)とを含み得る。事象データ3500のさらなる実施形態はまた、情報の測定タイプに関連するしきい値情報(例えばカウンタ値、時間値、レベル値)を含み得る。追加的に、事象データ3500の実施形態は、検出される広告信号をブロードキャストするIDノードに関連するノード識別子、及び識別ノードに由来する情報を含み得る。例えば、ノードの現行電池電圧(一定タイプのセンサデータ)、ノードに関連付けられた温度値(他のタイプのセンサデータ)、及び短距離通信インタフェイス480を介してマスターノード3410が検出するブロードキャスト信号を介して当該ノードが与えるペイロードデータを含み得る。当業者にとってさらにわかるように、かかる事象データ3500はまた、検出された広告信号の群又はセットのチェックポイント要約に関連する同様のタイプの情報を含み得る。
【0479】
モニタリングノードとして有用なマスターノード3410の一実施形態は、Intel(登録商標)Edisonプラットフォームコンピューティングデバイスに基づいて実装することができる。当業者にわかることだが、Intel(登録商標)Edisonプラットフォームコンピューティングデバイスは、複数の通信インタフェイス(例えばWi−Fi、BluetoothLowEnergy)を有する統合された無線信号のモニタリング及び通信と、マスターノード3410の特定の実施形態を目的とした所望の柔軟性及び拡張性のための拡張ボードオプションを備えた複数の多重化GPIOインタフェイスを有する低電力パッケージにおけるデータ収集とをサポートするデュアルコアCPU及びシングルコアマイクロコントローラを含む。
【0480】
短距離通信インタフェイス480を介して受信した信号の観測に基づき、マスターノード3410の一実施形態は、所定事象データの要約を事象候補としてサーバ3400に報告することができる。
図36は、本発明の一実施形態に係る
図34に例示されたネットワークにおける、事象候補を受信して当該事象候補に基づいて当該ネットワークを管理するべく動作する典型的なサーバ3400の詳細な図である。ここで
図36を参照すると、当業者にわかるように、典型的サーバ3400が、
図5のサーバ100に対して図示及び説明したのと同様の詳細レベルで例示されるが、サーバ100に現れかつ
図5を参照して説明されたのと同様の構成要素を含む(ここで、同様に識別された要素は一般に同じである)。しかしながら、
図36は、典型的なサーバ3400を(
図35に示されるマスターノード3410と同様に)、マスターノード3410からの事象候補の受信に応答してネットワークの向上した管理を与える実施形態において使用される付加的なソフトウェア及び付加的なタイプのデータを有するように例示する。
【0481】
特に、典型的なサーバ3400はメモリストレージ515と、事象候補解析エンジンコード3415を含む揮発性メモリ520とを有する。一般に、及び以下にさらに詳述されるように、事象候補解析エンジンコード3415の一実施形態は、受信した事象候補情報3600を相関させ又は確証し、適切なノード管理情報3605を更新し、及び一定タイプの応答フィードバックをマスターノード3410のために、更新されたノード管理情報3605の少なくともいくつかを有する管理メッセージの形態で生成するべく、処理ユニット500上で(例えばコード525のコンテキストベースのノードマネージャと協調するコードセクションを介して)実行されるサーバ制御及び管理コード525の複数部分とともに動作してよいプログラムモジュールを含む。この態様において、典型的な事象候補解析エンジンコード3415は、ネットワークの管理を向上させるべくサーバ3400の動作を特別に適合させる。このような向上した管理により、サーバ3400は、報告された事象候補から(事象候補がノード関連アクティビティを実際に代表する信頼性の予測スコア化又はランク付けに基づいて)本質的に学習し、学習したことに基づいて特定のノード要素のために、改善されたフィードバック制御を与えることができる。
【0482】
典型的なノード管理情報3605は一般に、無線ノードネットワークにおけるノード要素の一以上に関連するノード管理データ及び/又はノード管理ルールである。例えば、典型的なノード管理データは、
図5及び36に示されたコンテキストデータ560によって実装することができ、上に説明されたように、一般に、同様のノード(マスターノード又はIDノード)が、所与のノードが現在経験していること又はこれから経験すると予想されることと同様の環境で経験したことに関する。典型的なノード管理ルールは、ノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを一般に画定するルールデータ3610によって実装することができる。例えば、ルールデータ3610は、マスターノード3410がどれくらいの長さ、特定の電力レベルでブロードキャストし続けるか、マスターノード3410がどのようにして迅速に事象候補を報告するのか、又はマスターノード3410がどのようにして、IDノード120aがそのブロードキャスト電力レベルを増加させることを引き起こすか(例えばプロファイルデータ530をIDノード120aに関連するように変更すること)についてのパラメータを含む。それゆえ、(コンテキストデータ560のような)ノード管理データ、及び(ルールデータ3610のような)ノード管理ルールは、報告された事象候補に応答してネットワーク内のノードに動作の変更を引き起こすことの一部としてサーバ3400が信頼及び更新するノード管理情報3605の例である。
【0483】
事象候補の向上したモニタリングに関連するマスターノード動作
【0484】
図34に示されたシステム実施形態と、
図35及び36に示されたマスターノード3410及びサーバ3400に関する詳細とを踏まえ、マスターノード3410がモニタリングする事象ホライズンの一例を説明することができる。ここで、マスターノード3410は、例えば、検出されたIDノード広告信号に関連するタイミング及び観測信号強度パラメータを観測する。一般に、マスターノード3410の一実施形態は、スキャニングモードに入ることができる。ここでは、マスターノード3410が、近隣IDノードからブロードキャストされる広告信号を聞いた後に、第1の信号目撃後に引き続く事象ホライズンの間の連続した付加的な信号、又は連続した付加的な信号の要約された群をモニタリングする。
図37A〜37Mは、本発明の一実施形態に係る経時的な、検出信号の典型的なタイムラインと、マスターノード3410のようなマスターノードが識別し得る異なるタイプの典型的な事象候補とを示す一連のグラフの例示である。
【0485】
ここで
図37Aを参照すると、例示のグラフは、横軸及び縦軸を含む。横軸は、右へと進行する時刻ポイント(例えばt
0〜t
8)を表す。縦軸は、マスターノード3410が検出した信号の典型的な観測パラメータ(例えば、IDノード120aのようなIDノードがブロードキャストしてマスターノード3410が受信する広告信号の観測RSSI値)を表す。すなわち、IDノード120aからの広告信号がマスターノード3410によって経時的に検出されると、
図37Aのグラフは、マスターノード3410による連続した検出、及びそのような検出の関連解釈を代表する様々なデータポイントを示す。
【0486】
特に、マスターノード3410は、時刻t
0のポイント3700においてIDノード120aからの初期広告信号を検出する。マスターノード3410は、この初期検出を、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得る第1の目撃事象として識別する。その後、
図37Aのグラフに示されるように、さらなる連続的な信号が、ポイント3705までの互いのギャップ時間内に検出される。グラフ上で3700及び3705間に示されるポイントは、連続的な信号が検出されるときに、連続的な信号のそれぞれに対する観測RSSI値を代表する。すなわち、グラフは、複数タイプの事象データ3500と、かかる事象データ3500のための基礎として連続的に検出された信号に関連するタイミング及び信号レベルパラメータを、マスターノード3410がどのようにして観測するのかとを示す。
【0487】
マスターノード3410が連続的な信号の所定のサンプル数nを検出すると、マスターノード3410はポイント3710において、サンプル窓内の観測RSSI値の第1の移動平均を生成することができる。これは、連続的な信号の最後のn個の検出された信号からの観測RSSI値に関与する。このポイントにおいて、マスターノード3410はポイント3710を、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得るオンライン事象として識別する。ポイント3710はまた、(IDノード120aの初期要約ステータスを代表する)第1の移動平均の形態にある観測RSSI値の要約ステータスを代表する事象の最初のチェックポイントタイプとしてみなされ得る。いくつかの実施形態において、マスターノード3410は、観測RSSI値の移動平均を使用しなくてもよく、その代わりに、検出信号群に対する観測RSSI値の他の統計的代表値を信頼してよい。
【0488】
以下に詳述されるように、チェックポイント事象の考慮及び報告は、報告された事象によってサーバ3400が圧倒されることをマスターノード3410が回避するのに役立ち、その代わりに、要約された情報の追跡及び報告が、有利なことに、IDノード120aのステータスについてマスターノード3410が与えるデータフィードを単純化するのに役立つことが許容される。
【0489】
図37Bにおいて、IDノード120aからのさらなる連続的な広告信号を検出するマスターノード3410の動作を反映する同じグラフが続く。ここで、実際の観測RSSI値及び当該観測RSSI値の移動平均は、経時的にポイント3715から反映されている。ポイント3720において、マスターノード3410は、ポイント3710における最初のチェックポイント事象以来、さらなるn個の連続的な信号を検出している(それぞれがポイント3720まで互いの時間ギャップ内で検出される)。それゆえ、マスターノード3410はポイント3720を、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得る他のチェックポイント事象として識別する。換言すれば、一実施形態によれば、マスターノード3410は、ノード120aのステータスを代表するマスターノード3410による観測を周期的に要約して単純化する方法として、チェックポイント事象又は要約(例えばこの第1のチェックポイント事象はオンライン事象とも識別される)を利用する。
【0490】
図37Cにおいて、グラフは、IDノード120aからのなおもさらに連続的な広告信号を検出するマスターノード3410の動作を反映する。ここで、実際の観測RSSI値及び当該観測RSSI値の移動平均が、経時的にポイント3720からポイント3725まで、さらにはポイント3730まで反映されている。マスターノード3410は、ポイント3720における第2のチェックポイント事象以来、他のn個の連続的な信号を検出するので、ポイント3730を第3のチェックポイント事象として識別する。それゆえ、マスターノード3410はポイント3730を、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得る第3のチェックポイント事象として識別する。
【0491】
図37Dにおいて、マスターノード3410は、介在する実際の観測RSSI値と、先の2つのチェックポイント事象間の移動平均とを事象データ3500から削除することにより、搭載メモリ415/420を節約するのに役立つ。そうすることにより、マスターノード3410は、その搭載リソースを効率的に使用し、検出された連続的な広告信号の観測パラメータ(例えば移動平均処理により平滑化された観測RSSI値)について、要約された情報を保持することに焦点を当てることができる。
【0492】
マスターノード3410はその後、連続的に検出された信号のスキャン/モニタリングを続け、
図37Eのポイント3740を第4のチェックポイント事象として識別してよい。第4のチェックポイント事象は、
図37Fに示される事象データ3500としてマスターノード3410がメモリに保持するものを低減する前に、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得る。
【0493】
マスターノード3410の一実施形態は、例えば、検出広告信号同士のパターンを識別することによって一定タイプの事象候補を識別することができる。例えば、マスターノード3410は、広告信号の観測パラメータ、例えば、観測RSSI値がドロップすることを示すパターン、の変化を観測することができる。
図37Gは、連続的な信号の付加的な検出を例示する。ここで、観測されたパターンは、ポイント3740〜3741〜3743間の観測RSSI値のシフトを反映する。特に、マスターノード3410がサンプル窓の移動平均を、当該サンプル窓内に現れるポイント3741及び3743として決定すると、マスターノード3410は、ポイント3740及び3745に反映された観測RSSI値の移動平均を生成する。
図37Gに示されるように経時的に変化しれたこれらの移動平均により、ポイント3740(最新のチェックポイント)及びポイント3745(観測RSSI値の最新に決定された移動平均)間の観測された移動平均間で検出されたシフトは、ΔRSSIとして示される。時間が進行するにつれ、さらなる連続的な広告信号がマスターノード3410によって検出されると、最新の観測RSSI値の平均と最新のチェックポイントの平均との間で検出されたシフト(すなわちΔRSSI)をしきい値と比較して、当該検出シフトがサーバ3400に報告するのに十分有意か否かを見ることができる。換言すれば、
図37Hに示されるように、ポイント3755においてΔRSSIがRSSIしきい値よりも大きい場合、マスターノード3410は、
図37Iに示される事象データ3500としてマスターノード3410がメモリに保持するものと低減する前に、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得るシフト事象としてポイント3755を識別する。
【0494】
図37J〜37Mは、IDノード120aからの連続的な広告信号の観測RSSI値(及び特にはその各移動平均)としてのさらなる検出が、ポイント3775まで落ち込む前に横ばい状態になることを例示する。ポイント3775の後、IDノード120aからのさらなる連続的な広告信号は、ギャップ時間の経過前において検出されない。換言すれば、マスターノード3410はこの場合、
図37J〜37Mに示されるように連続的に検出される信号のスキャン/モニタリングを続けることと、
図37Jのポイント3750及び3765をそれぞれ第5及び第6のチェックポイント事象として識別することと、
図37K及び37Lに示される事象データ3500としてマスターノード3410がメモリに保持するものを低減する前に、第5及び第6のチェックポイント事象を、そのうち一タイプの事象候補としてサーバ3400に報告することと、その後、
図37Mに示される事象データ3500としてマスターノード3410がメモリに保持するものを低減する前に、一定タイプの事象候補としてサーバ3400に報告され得るオフライン事象としてポイント3775を識別することとを行い得る。
【0495】
要約すると、
図37A〜37Mのグラフは、IDノードに関連する事象が検出され、識別され、モニタリングされ、及びサーバ3400に報告され得る典型的な事象ホライズンの実施形態を代表する。この特定の例において、一連の連続的に検出された広告信号は、検出された信号の連続するもの同士の間のギャップ時間(I、連続した検出信号間の時間がしきい時間)が経過していない限り、ポイント3700において検出された第1の目撃広告信号から、及びポイント3775において検出された最後の目撃広告信号マスターノードを介して、マスターノード3410によって受信される。
【0496】
しかしながら、いくつかの例において、特定のIDノードは、ほんの短時間でマスターノード3410の範囲内に入来し、マスターノード3410は、IDノードがブロードキャストした一つのみの又はほんの少数の連続的な広告信号を検出することができるが、その後、IDノードとのさらなる接触を失う。すなわち、
図37A〜37Mに示される例が、オンライン事象を識別するべく経時的にIDノードからの十分な数の信号を最初に検出するマスターノード3410を有し、他の例において、検出広告信号の連続するもの同士の間のギャップ時間が、オンライン事象に先立って経過し得る。かかる状況において、マスターノード3410は、第1の目撃後にギャップ時間が経過する時刻ポイントを、IDノードに関連するスプリアス事象として識別することができる。スプリアス事象は、この場合、さらに他のタイプの事象候補としてサーバ3400に報告される。
【0497】
当業者にわかることだが、少なくとも異なる検出信号の観測パラメータ(例えばタイミング及び/又は観測信号強度レベル)の比較に基づいて事象候補をモニタリングする一実施形態のそのような一般的な例は、一以上の異なるIDノードをモニタリングして、モニタリングされた異なるIDノードについて事象候補情報を単純化されかつ要約された態様でサーバ3400に報告するように拡張することができる。サーバ3400はこの場合、そのような報告された事象候補から(例えば、一つのみのIDノードに関連し、及び/又は複数のIDノードに関連する報告された事象候補の組み合わせから)学習することができる。すなわち、ここに記載の様々な異なる実施形態は、一つのみのマスターノードよりはむしろ、それぞれの事象候補を同じサーバに報告する異なるマスターノードも有し得る典型的な無線ノードネットワークの中で及びその一部として展開される大きなスケールのモニタリングシステムに適用可能である。ここで、異なるマスターノードは、同じIDノードに関連する異なる事象候補を報告し得る。かかる態様において、サーバ3400には、一つの特定のIDノードの観測されたステータスについての異なる視点が与えられる。当該ステータスは、当該特定のIDノードの範囲となり得る複数のマスターノードによって与えられる。
【0498】
またも当業者にわかることだが、一実施形態の他の例は、マスターノード3410の内部にチェックポイント又はチェックポイント要約として代表される累積された群又はセットにおいて、検出された広告信号を使用することができる。チェックポイントの比較は、サーバ3400に事象候補として報告するのを保証する程度に有意なノード事象を示し得る。すなわち、マスターノード3410のモニタリングによって与えられる洞察は、2つのみの検出広告信号に基づき、又は、他の例において、マスターノード3410がどれほど頻繁に観測パラメータ(例えばRSSI値)を比較するのかを管理することにより、事象候補としてサーバ3400に報告するのを保証するノード事象を識別するべく、広告信号の群の内部代表値の生成に関与し得る。
【0499】
図34に示された典型的なシステム、
図35に示された典型的マスターノード3410、
図36に示された典型的なサーバ3400、及び
図37A〜37Mとともに与えられた典型的な動作説明に関連する上記説明を踏まえ、無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのための方法、装置及びシステムのさらなる実施形態が以下に記載される。
【0500】
詳しくは、
図38は、本発明の一実施形態に係る、IDノードがブロードキャストした第1及び第2の広告信号の受信に基づいて無線ノードネットワーク内の事象候補をモニタリングする典型的な方法を例示するフロー図である。この方法の実施形態において、無線ノードネットワークは、少なくとも複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを含む。ここで
図38を参照すると、方法3800は、マスターノードが、ステップ3805において第1のIDノードがブロードキャストした第1の広告信号を受信し、第1のIDノードが第1の広告信号をブロードキャストし、その後、ステップ3810において第1のIDノードがブロードキャストした第2の広告信号を受信することから始まる。ステップ3815において、方法3800は、マスターノード識別が、第1の広告信号及び第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて、事象候補を識別することへと進む。ステップ3815において事象候補がひとたび識別されると、方法は、マスターノードが事象候補をサーバに報告するステップ3820へと進む。かかる報告は、さらなる実施形態において、マスターノードに、第1の広告信号及び第2の広告信号間の観測された変化を反映する要約情報として事象候補をサーバに送信することにより、第1のIDノードについてのデータフィードを単純化させることを有し得る。換言すれば、ステップ3820の一実施形態は、マスターノードが第1のIDノードから受信したすべての信号についての情報によってサーバを更新する必要性を回避する方法として、サーバに報告された事象候補を有し得る。
【0501】
方法3800のさらなる実施形態において、事象候補の識別は、増加した詳細レベルで達成することができる。例えば、一つのさらなる実施形態において、ステップ3815における事象候補の識別は、マスターノードが、観測パラメータに基づいて少なくとも第1の広告信号及び第2の広告信号間のパターンを識別することを有し得る。(
図37G及び37Hに示されるものと同様の)識別された減少観測者信号強度レベルパターンのような識別されたパターンは、第1のIDノードに関連する要約された情報を事象候補として反映する。詳しくは、ステップ3815において事象候補を識別することは、少なくとも第1の広告信号の第1の信号強度値と第2の広告信号の第2の信号強度値との間の観測パターンを識別することに関与し得る。ここで、観測パターンは、第1のIDノードに関連する要約された情報を事象候補として反映する。
【0502】
方法3800の他の実施形態において、事象候補の識別は、観測対象の移動平均に関与し得る。詳しくは、ステップ3815における事象候補の識別は、第2の広告信号の観測パラメータを、第1の広告信号を含む第1のIDノードからの一セットの先の広告信号の観測パラメータの平均と比較するマスターノードを有する。例えば、
図37A〜37Mを参照して上述されたように、事象候補を識別するべく観測RSSI値の移動平均を決定して使用することができる。ここで、移動平均は、サンプル窓にわたるn個の検出広告信号の一セットにわたる。
【0503】
方法3800のなおもさらなる実施形態において、ステップ3815においてモニタリング及び検出された異なるIDノード広告信号の比較の焦点となる観測パラメータを、事象候補の識別の一部として、様々な形態及び組み合わせでさらに実装することができる。詳しくは、一の実施形態における観測パラメータは、マスターノードが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator (RSSI))を含み得る。それゆえ、ステップ3815において事象候補を識別するステップは、第2の広告信号の受信信号強度インジケータ値と、第2の広告信号に先立ってブロードキャストされた第1のIDノードからの広告信号の一セットの受信信号強度インジケータ値の平均とを比較することを含み得る。さらに詳しくは、第2の広告信号に先立ってブロードキャストされた第1のIDノードからの広告信号の平均されたセットの受信信号強度インジケータ値は、さらなる実施形態において、第2の広告信号に先立って移動窓内でブロードキャストされた第1のIDノードからの広告信号の一セットの受信信号強度インジケータ値の移動平均を含み得る。例えば、上述したように、移動平均は、n個の検出された連続的な広告信号のサンプル窓に関与する。ここで、検出された連続的な信号は、検出された信号間に経過するギャップ時間に先立って連続して検出される。
【0504】
方法3800のさらなる実施形態において、観測パラメータは、モニタリングされた広告IDノード信号の受信信号強度値としてマスターノードが観測したものにおけるシフトを検出することに関与し得る。換言すれば、一の実施形態における観測パラメータは、マスターノードが受信した観測信号強度値におけるシフトを含み得る。それゆえ、ステップ3815において事象候補を識別することはさらに、第1の広告信号と第2の広告信号とを比較した場合の受信信号強度値におけるシフトを検出し、検出された受信信号強度値のシフトが少なくともしきい値となる場合に当該事象候補をシフト事象として識別することを含み得る。
【0505】
いくつかの実施形態において、マスターノードは、関連事象候補をサーバに報告する前に観測信号強度値におけるさらに完璧なシフトを観測するべく待機することができる。特に、さらなる実施形態によれば、観測パラメータは、マスターノードが受信した信号強度値における観測シフトを含み得る。それゆえ、ステップ3815において事象候補を識別し、及びステップ3820においてサーバに事象候補を報告するステップはさらに、さらなる実施形態において詳細なステップを含み得る。
【0506】
例えば、そのような詳細なステップは、受信した第1の広告信号と受信した第2の広告信号とを比べての信号強度値における観測シフトが少なくとも開始しきい値となる場合、受信信号強度値における最初のシフトを検出することと、マスターノードが、第1のIDノードが第2の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした後続広告信号を受信することと、受信した第2の広告信号と受信した後続広告信号とを比べての信号強度値に観測シフトが存在する場合、受信信号強度値における続いてのシフトを検出することと、その後、当該最初のシフトを検出した後になって初めて検出された続いてのシフトが、続いての事象しきい値未満となる場合、マスターノードが事象候補を、シフト事象としてサーバに報告することとを含み得る。このようにして、マスターノードはさらに、サーバへのデータフィードの単純化を向上させることができる。換言すれば、一実施形態によれば、報告するステップは、マスターノードによるサーバへの事象候補の送信を、後続広告信号の観測信号強度値に基づく検出された続いてのシフトが、続いての事象しきい値未満となるまで遅延させることを含み得る。
【0507】
他の実施形態において、マスターノードは、シフト事象の報告まで待機するのではなくむしろ、第1のしきい値(例えば上に説明された開始しきい値)を検出した後にシフト事象を事象候補として最初に報告する。その後、マスターノードがさらに、受信信号強度値における他のしきい値を超えた下降又は変更を検出した場合、マスターノードは、他のシフト事象を事象候補として報告することができる。そうでない場合、マスターノードは、連続するマルチポイントのシフト事象における第1のチェックポイントと最後のチェックポイントとの間のシフト事象を平滑化することができる。
【0508】
なおもさらなる実施形態において、方法3800における観測パラメータは、連続する検出広告信号間のタイミングに関与する。詳しくは、一実施形態における観測パラメータは、第1のIDノードからブロードキャストされてマスターノードが受信した連続的な広告信号間の検出時間を含み得る。それゆえ、ステップ3815において事象候補を識別するステップは、(例えばマスターノード3410上のクロック/タイマー460を使用して)第1の広告信号及び第2の広告信号間の時間ギャップを観測パラメータとして検出し、検出された時間ギャップがしきい時間ギャップ未満の場合に事象候補を識別することを含み得る。
【0509】
追加的に、方法3800のなおもさらなる実施形態は、特定のタイプの事象となる特異性を備えた事象候補を識別することができる。詳しくは、さらなる実施形態では、ステップ3815において事象候補を識別することは、検出時間ギャップがしきい時間ギャップ未満の場合であって、マスターノードが、第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの付加的な広告信号を、第2の広告信号の後のしきい時間ギャップ内に受信する場合、マスターノードが事象候補をオンライン事象として識別することを有し得る。さらに詳しくは、事象候補をオンライン事象として識別することは、(a)第1の広告信号及び第2の広告信号間の検出時間ギャップがしきい時間ギャップ未満の場合、かつ、(b)マスターノードが、いずれもが互いからの当該しきい時間ギャップ内に当該マスターノードによって受信される第1のIDノードからの少なくともしきい数の広告信号を受信している場合の双方の場合に行うことができる。ここで、第1の広告信号の受信と第2の広告信号の受信とは、第1のIDノードからしきい数の広告信号が受信されることに含まれる。例えば、
図37Aに示されるポイント3710に対し、オンライン事象がマスターノード3410によって識別され、(これらはそれぞれが、しきい時間ギャップ内において、経過していれば、初期検出がむしろスプリアス性又は散発性タイプの事象であったことを示す)ポイント3700の後に連続的に検出された信号間のタイミングにある。
【0510】
方法3800の他のさらなる実施形態において、ステップ3815は、(a)マスターノードが第2の広告信号を受信して以来の検出時間が、しきい時間ギャップよりも大きい場合、かつ、(b)マスターノードが以前に、第1の広告信号及び第2の広告信号を含む第1のIDノードからの信号に関連するオンライン事象を識別している場合との双方の場合、マスターノードが事象候補をオフライン事象として識別することを有し得る。オフライン事象を識別するこのような例は、
図37Kのグラフにおいてポイント3775に反映されている。ここで、オンライン事象が、3710においてマスターノード3410によって識別されており、ポイント3775に関連付けられた信号をマスターノード3410が受信した後の時間が、しきい時間ギャップを経過している。IDノード120aがもはやブロードキャストされていないか、又はもはやマスターノード3410の範囲内に存在せず、ひいてはマスターノード3410にとってオフラインとみなされている。
【0511】
方法3800のさらに他の実施形態において、ステップ3815は、マスターノードが少なくとも第1の広告信号及び第2の広告信号を受信するが、当該マスターノードが第1の広告信号を受信した時から一定の時間間隔内に、第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号は受信していない場合、当該マスターノードが、事象候補を散発性事象として識別することを有し得る。
【0512】
なおもさらなる実施形態によれば、ステップ3815は、周期的報告インターバルが終了する場合、第1の広告信号及び第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて、事象候補をチェックポイント事象として識別し得る。例えば、
図37Bに示されるように、マスターノード3410は、ポイント3710及びポイント3720間の報告インターバルが終了した後に、ポイント3720をチェックポイント事象として識別する。ポイント3720における比較は、サンプル窓にわたる観測RSSI値の移動平均に関与する。
【0513】
方法3800はまた、観測パラメータが検出された信号において一定タイプのデータである場合、当該検出された信号の当該観測パラメータの変化に基づいて、他の事象候補を識別することができる。そのような他のタイプのノード事象の例は、プロファイル変化事象、送信電力変化事象及び環境変化事象を含み得る。詳しくは、一実施形態によれば、方法3800はさらに、観測パラメータが観測プロファイル設定を含み、当該比較により第2の広告信号の観測プロファイル設定が第1の広告信号の観測プロファイル設定とは異なることが示される場合にマスターノードが事象候補をプロファイル変化事象として識別するステップ3815を実装し得る。このような観測プロファイル設定は一般に、第1のIDノードの動作、及び/又はマスターノードの動作に関する。詳細な例によれば、典型的な観測プロファイル設定は、第1のノードからの広告信号のヘッダに示される観測リソースパラメータ(例えばノードによる現行メモリ使用、ノードにおける現行自由メモリ、ノードの現時点の残りの電池寿命等を示す、搭載ノードリソースのためのパラメータ)の形態をとり得る。すなわち、観測リソースパラメータへの変化は、広告信号における観測プロファイル設定の経時的な一定タイプの変化とみなすことができる。要約すれば、事象候補の識別の基礎をなす観測パラメータは、ノードがどのようにして、当該ノードのための動作プロファイルに応じて動作していることを特定的に示すのかに対して検出された変化に関与し得る。
【0514】
同様の態様で、他の実施形態によれば、方法3800はさらに、観測パラメータが第1のIDノードのための出力電力設定を含み、当該比較により第2の広告信号に関連する観測出力電力設定が第1の広告信号に関連する観測出力電力設定とは異なることが示される場合にマスターノードが事象候補を送信電力変化事象として識別するステップ3815を実装し得る。すなわち、当業者にわかることだが、第1のIDノードのための出力電力設定の観測パラメータは、ブロードキャスタ(例えば第1のIDノード)の視点からの設定値となる。これは、受信機(例えばマスターノード)の視点からの測定値である観測信号強度値とは対照的である。換言すれば、
図37A〜37Mが、マスターノード3410が検出した信号の、広告信号の観測RSSI値に対する観測パラメータを例示する一方、他の実施形態によれば、マスターノード3410は、広告信号の出力電力設定(これはブロードキャスタの視点からの電力であり、受信機の視点からの電力である観測RSSI値とは対照的である)を観測及びモニタリングして事象候補を送信電力変化事象として識別し得る。
【0515】
追加的に、さらに他の実施形態によれば、方法3800はさらに、観測パラメータが第1のIDノードにおいてセンサによって収集されたセンサデータを含むステップ3815であって、当該比較により第2の広告信号の一部として含まれる第2のセンサデータ値が第1の広告信号の一部として含まれる第1のセンサデータ値とは異なることが示される場合、マスターノードが事象候補を環境変化事象として識別するステップ3815を実装する。詳しくは、マスターノードは、当該比較により第2の広告信号の一部として含まれる第2のセンサデータ値が、第1の広告信号の一部として含まれる第1のセンサデータ値からの逸脱を反映することが示される場合に事象候補を環境変化事象として識別することができる。ここで、逸脱とは、しきい差異を超えることをいう。すなわち、検出された広告信号の複数部分に含まれるセンサデータに関する検出された環境の変化が、マスターノードが一定タイプの事象候補を識別することを引き起こし得る。
【0516】
方法3800のさらなる実施形態は、マスターノードがどれほど迅速に事象候補をサーバに報告することができるかを変更し得るさらなるステップを含み得る。例えば、方法3800はさらに、マスターノードが、第1のIDノードからの警告フラグを検出することを有し得る。ここで、警告フラグは、第1の広告信号及び第2の広告信号の少なくとも一方の一部である。このような警告フラグは、例えば、広告パケットにおいて使用され得る(ステータスフラグのような)広告データ及びフラグに関して以前に説明された警告段階ステータスを示す広告パケット信号ヘッダの一部となり得る。警告フラグの検出時、マスターノードはその後、当該マスターノードがどれほど頻繁に更新又は報告事象候補を送信することができるのか(例えば当該ノードについての要約された情報がサーバに報告される次のチェックポイント事象の前にどれくらいの時間があるか)に対する報告インターバルを改変することができる。例えば、周期的報告インターバルは、マスターノードが警告フラグを検出する場合に低減され得る。かかる報告インターバルは、マスターノードにより調整可能な時間間隔、又はさらなる事象候補(例えば新たなチェックポイント事象等)を報告する前にマスターノードにより調整可能な一定数の信号受信のような、調整可能値となり得る。かかる実施形態において、マスターノードは、IDノードが警告ステータスを有し得ることをアダプティブに認識することができる。警告ステータスは、ひとたび検出されると、迅速に扱われ又は頻繁に更新されてサーバに戻されることが望ましい。その結果、サーバは、マスターノード及び他の制御入力への管理フィードバックにより効率的かつ有効に警告ステータス状況を管理することができる。
【0517】
他の実施形態は警告フラグを、異なるIDノードとともに使用される多くの異なるタイプの動作プロファイルの一つ(例えば警告プロファイル)に対応するプロファイル識別子として実装することができる。この実施形態において、プロファイル識別子の検出時、マスターノードはその後、当該マスターノードが、かかる情報に対してバックエンドサーバに負担を与える必要なしに特定の警告プロファイルが特定のIDノードによって使用されていることを認識しているとの前提のもと、所定のモニタリング機能を改変することができる。この実施形態によれば、マスターノード3410のようなモニタリングマスターノードが、異なるタイプのIDノードに対する異なるタイプの警告プロファイルそれぞれを、プロファイルデータ430として保持することができる。プロファイル識別子によりマスターノードは、どのようにしてこの特定のIDノードをモニタリングするのかを適合することができる。詳しくは、プロファイル識別子は、マスターノードに対し、どの警告プロファイルが使用されているのか、及びどのようにして特定のIDノードについてのモニタリング及び報告を適合させるべきかを、例えば、時間インターバル及びしきい値(例えば報告インターバル、しきい時間ギャップ、オンライン事象に対応するIDノードから受信するしきい数の広告信号等)に関連するノード管理ルールを介して、知らせる。これにより、IDノードは、警告プロファイルを自律的又は応答可能に変更し、新たな広告信号を生成することができる。ここで、新たな信号は、警告プロファイルを変更した後の当該信号のヘッダ内の適切なプロファイル識別子を含む。この場合、モニタリングするマスターノードは、この警告プロファイルの用途を学習し、当該マスターノードがどのようにしてこの特定のIDノードをモニタリングして当該IDノードについての報告をするのかを適合させることができる。それゆえ、この実施形態において特定のIDノードをモニタリングするマスターノードは、バックエンドサーバに負担を与える必要性を控えることとなる。
【0518】
しかしながら、さらなる実施形態において、バックエンドサーバは、警告プロファイルの変更を開始し、いくつかの場合、所定のIDノードが使用するための新たな警告プロファイルを作り出すことができる。例えば、バックエンドサーバ3400は、新たな警告プロファイルを、サーバ3400(
図36に示す)上のプロファイルデータ530の一部として作り出すことができる。サーバ3400はその後、新たな警告プロファイルを、これらの特定のIDノードを管理及びモニタリングする(マスターノード3410のような)関連管理ノードにプッシュし、又はそうでない場合送信することができる。かかる管理ノードはその後、(新たな又は更新された管理ルールデータを有する)新たな警告プロファイルと、プロファイルデータ430における対応プロファイル識別子とを、マスターノードに搭載されたメモリに格納することができる。管理ノード(例えばマスターノード3410)はその後、新たな警告プロファイル及び対応プロファイル識別子を特定のIDノードに、当該IDノードが使用する一定タイプの更新されたノード管理ルールとして与えることができる。このように、IDノードは、新たな警告プロファイルに応じた新たな態様で、及びモニタリングマスターノードによって効率的に認識され得る方法で、自律的又は選択的に動作するように更新することができる。
【0519】
方法3800によればまた、いくつかの実施形態において、マスターノードは、当該マスターノードに関するデータ低減を目的として当該マスターノードが、チェックポイント事象をサーバに報告した後、第1の広告信号及び第2の広告信号に基づいて、収集された情報をリセットすることができる。例えば、
図37Dを参照して説明されたように、マスターノード3410は、介在する実際の観測RSSI値、及び先の2つのチェックポイント事象間の移動平均を事象データ3500から削除することにより、搭載メモリ415/420の節約に役立ち得る。かかるデータを削除することは、マスターノード3410が収集した情報(例えば検出された広告信号の所定のものに関連する観測値及びタイミングについてのデータ)をリセットする方法となる。そうすることにより、マスターノード3410は、検出された連続的な広告信号の観測パラメータについての要約された情報を保持することに焦点を当てて、データの低減及び単純化を目的として保持されるものを低減することができる。
【0520】
方法3800はまた、さらなる実施形態において、マスターノードが、報告された事象候補に関連するサーバ フィードバックを受信してこれに応答することを有する。例えば、方法3800の他の実施形態によればまた、マスターノードは、事象候補に基づいてサーバから調整応答を受信することができる。詳しくは、調整応答は、マスターノード及び第1のIDノード少なくとも一方のための調整されたプロファイル、又は少なくとも一つの他のIDノードのための調整されたプロファイルを含み得る。調整応答はまた、いくつかの実施形態において、報告された事象候補が反映された更新されたコンテキストデータを含み得る。
【0521】
方法3800の他の実施形態は、事象候補を識別することの一部として、チェックポイントを生成及び比較することに拡張することができる。特に、方法3800によればまた、マスターノードが、第1のIDノードが第2の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした第3の広告信号を受信し、その後、第1のIDノードが第3の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした第4の広告信号を受信することができる。マスターノードはその後、第1の広告信号及び第2の広告信号の統計的代表値(例えば平均値、中央値、平均、移動平均、又は重み付き平均)として第1のチェックポイント要約を生成することができる。同様に、マスターノードは、第3の広告信号及び第4の広告信号の統計的代表値として第2のチェックポイント要約を生成することができる。マスターノードは、関連広告信号を統計的に要約するこれら2つのチェックポイントに基づいて、事象候補を識別することができる。換言すれば、マスターノードは、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較(例えば第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約に対する平均観測信号強度の比較)に基づいて、事象候補を識別することができる。
【0522】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法3800は、上述した方法3800のステップを行うべく、事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図35の典型的マスターノード3410)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、当該マスターノードの処理ユニット400が、方法3800及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得るので、(
図34に示される一以上のIDノード及び
図34に示されるサーバ3400のような)他のネットワークデバイスと相互作用するように特に適合され得る。
【0523】
図39は、本発明の一実施形態に係る、IDノードによって経時的にブロードキャストされる複数の広告信号の検出又は受信に基づいて、無線ノードネットワーク内の事象候補をモニタリングする他の典型的な方法を例示するフロー図である。この方法実施形態において、無線ノードネットワークは、少なくとも複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを含む3つの異なるネットワークレベルにおけるネットワーク構成要素を含む。ここで
図39を参照すると、方法3900は、ステップ3905において、マスターノードが、第1のIDノードによって経時的にブロードキャストされた複数の広告信号を検出することから始まる。詳しくは、複数の広告信号は、第1のIDノードによって経時的にブロードキャストされた連続して検出された広告パケット信号となり得る。
【0524】
ステップ3910において、方法3900は、マスターノードが、広告信号の観測パラメータが経時的に変化して事象候補を反映する場合に第1のIDノードに対する事象候補を識別することへと進む。方法3800と同様、方法3900の様々なさらなる実施形態は、さらに以下に説明されるように、増加された詳細レベルをステップ3910に実装することができる。ステップ3915において、方法3900は、マスターノードが事象候補をサーバに報告することによって終了する。詳しくは、一実施形態によれば、マスターノードは、事象候補を、広告信号間の観測された変化を反映する要約情報としてサーバに送信することにより、当該マスターノードが取得した第1のIDノードについてのデータを(例えば第1のIDノードがブロードキャストした検出広告信号の観測パラメータを介して)低減することができる。
【0525】
上述したように、方法3900のさらなる実施形態によれば、マスターノードは、さらに詳細なステップによって事象候補を識別することができる。例えば、一のさらなる実施形態において、ステップ3910において事象候補を識別することは、マスターノードが、広告信号間で要約された観測パターンを含む観測パラメータに基づいて、事象候補を識別することを有し得る。例えば、観測パラメータは、マスターノードが検出する(受信RSSI値のような)観測信号強度値を含み得る。かかる実施形態において、事象候補をサーバに報告することにより、マスターノードが第1のIDノードから受信する各広告信号の信号強度値についての多過ぎる情報によってサーバを更新する必要性を回避することができる。
【0526】
方法3900の他の実施形態において、事象候補を識別することは、マスターノードが観測し得るものの移動平均に関与し得る。詳しくは、ステップ3910において事象候補を識別することは、マスターノードが、事象候補を識別するべく、広告信号のうち最新検出のものの観測パラメータと、広告信号のうち以前に検出されたものの観測パラメータの移動平均とを比較することを有し得る。
【0527】
方法3900のさらなる実施形態は、方法3800と同様、事象候補を識別するときにステップ3910において、さらなる特定タイプの観測パラメータを使用する。観測パラメータが、マスターノードが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む一の実施形態において、方法3900のステップ3910によれば、マスターノードは、事象候補を識別するべく、広告信号のうち最新検出のものの受信信号強度インジケータ値と、先の移動窓内の先の広告信号の受信信号強度インジケータ値の移動平均とを比較し得る。
【0528】
方法3900の他の実施形態において、観測パラメータは、マスターノードが広告IDノード信号の受信信号強度値として観測するもののシフトを検出することに関与し得る。換言すれば、観測パラメータは、一の実施形態において、マスターノードが検出した信号強度のシフトを含み得る。それゆえ、事象候補を識別するステップは、各広告信号の信号強度値の検出シフトがしきい値を超える場合にマスターノードが事象候補をシフト事象として識別することを有し得る。
【0529】
観測パラメータがマスターノードにより受信された信号強度値に観測シフトを含む詳細な実施形態において、マスターノードは、ステップ3910及び3915を実装することができる。これは、複数の広告信号間の信号強度値の観測シフトが、少なくとも最初のしきい値である場合に受信信号強度値の最初のシフトを検出することと、マスターノードが、第1のIDノードが複数の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの後続広告信号を受信することと、信号強度値の観測シフトが、受信した複数の広告信号の最後のものと、受信した後続広告信号との比較の間にある場合、受信信号強度値の続いてのシフトを検出することと、最初のシフトを検出して初めて検出された続いてのシフトが続いての事象しきい値未満の場合、マスターノードが事象候補をシフト事象としてサーバに報告することとによる。
【0530】
付加的な実施形態は、事象候補を他のタイプの事象として識別することができる。例えば、方法3900の一の実施形態において、マスターノードは、当該マスターノードが少なくともしきい数の広告信号を、当該広告信号の連続するもの同士の間のしきい時間ギャップ内に第1のIDノードから受信している場合、ステップ3910において事象候補をオンライン事象として識別することができる。他の実施形態において、マスターノードは、(a)当該マスターノードが最後の広告信号を受信して以来の経過時間がしきい時間ギャップを超えており、かつ、(b)第1のIDノードからの広告信号の少なくとも一部分に関連するオンライン事象を当該マスターノードが以前に識別している場合、ステップ3910において事象候補をオフライン事象として識別することができる。さらなる実施形態において、マスターノードは、当該マスターノードが少なくとも第1の広告信号を受信しているが、当該マスターノードが第1の広告信号を受信した時から一定の時間間隔内にしきい数の連続的な広告信号を受信していない場合、ステップ3910において事象候補を散発性事象として識別することができる。さらに他の実施形態において、マスターノードは、当該時間間隔が終了してマスターノードが、第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの付加的な広告信号を検出する場合、ステップ3910において、事象候補をチェックポイント事象として識別することができる。
【0531】
方法3900はまた、観測パラメータが検出信号における一定タイプのデータである場合、当該検出信号の観測パラメータの変化に基づいて、事象候補を識別することができる。例えば、方法3900のさらなる実施形態において、観測パラメータは、ノードに関連付けられた観測プロファイル設定を含み得る。それゆえ、ステップ3910において事象候補を識別するステップはさらに、広告信号の観測プロファイル設定が、経時的に第1の設定から第2の設定へと変化する場合、事象候補をプロファイル変化事象として識別することに関与し得る。このような観測プロファイル設定は、第1のIDノードの動作及び/又はマスターノードの動作に関連し得る。他の例において、ステップ3910において事象候補を識別するステップはさらに、観測パラメータが第1のIDノードのための観測出力電力設定を含む場合、事象候補を送信電力変化事象として識別することに関与し得る。さらに他の例において、ステップ3910において事象候補を識別するステップはさらに、観測パラメータが、第1のIDノード上のセンサが収集したセンサデータを含む場合、事象候補を環境変化事象として識別することに関与し得る。
【0532】
方法3900のさらなる実施形態は、マスターノードがどれほど迅速に事象候補をサーバに報告するのかを変更し得るさらなるステップを含み得る。例えば、方法3900はさらに、マスターノードが、第1のIDノードからの警告フラグを検出することを有し得る。ここで、警告フラグは、複数の広告信号の少なくとも一つの一部である。ひとたびマスターノードが、少なくとも一つの広告信号から(例えば一以上の広告信号のヘッダ情報から)警告フラグを検出すると、当該マスターノードは、マスターノードが事象候補を識別してサーバに報告する前の時間間隔を低減することができる。
【0533】
方法3900の他の実施形態は、警告フラグを、上に説明されたように異なるIDノードとともに使用される動作プロファイル(例えば警告プロファイル)の多くの異なるタイプの一つに対応するプロファイル識別子として実装することができる。詳しくは、プロファイル識別子は、特定の警告プロファイルが第1のIDノードによって使用されていることを示す。このような警告プロファイルは、第1のIDノードによる広告信号ブロードキャスト動作を支配する複数の動作プロファイルの一つとしてよい。
【0534】
しかしながら、さらなる実施形態において、バックエンドサーバは、警告プロファイルの変更を開始することができ、いくつかの場合において、所定のIDノードが使用する新たな警告プロファイルを作り出すことができる。例えば、バックエンドサーバ3400は、新たな警告プロファイルを、サーバ3400(
図36に示す)上のプロファイルデータ530の一部として作り出すことができる。サーバ3400はその後、新たな警告プロファイルを、これらの特定のIDノードを管理及びモニタリングする(マスターノード3410のような)関連管理ノードにプッシュし、又はそうでない場合送信することができる。すなわち、方法3900の拡張によれば、マスターノードは、新たな警告プロファイルを受信し、(新たな又は更新された管理ルールデータを有する)当該新たな警告プロファイル、及びプロファイルデータ430における対応プロファイル識別子を、マスターノードに搭載されたメモリに格納することができる。マスターノードはこの場合、新たな警告プロファイルと、第1のIDノードに対応するプロファイル識別子とを、例えば、第1のIDノードが使用することとなる一定タイプの更新されたノード管理ルールとして、与えることができる。このように、IDノードは、新たな警告プロファイルに応じた新たな態様で、及びモニタリングマスターノードによって効率的に認識され得る方法で、自律的又は選択的に動作するように更新することができる。
【0535】
方法3900の付加的な実施形態によればまた、マスターノードは、チェックポイント事象を事象候補としてサーバに報告した後の広告信号に基づいて、当該マスターノード上のメモリの使用を節約するべく、当該マスターノードが収集した情報をリセットすることができる。これが、マスターノード及びサーバ間のデータフィードを、事象候補をモニタリングすることに関連するように単純化して、当該サーバがネットワーク内のノードのステータスに遅れないままでいる方法となる。
【0536】
方法3900によればまた、さらなる実施形態において、マスターノードは、報告された事象候補に関連するサーバフィードバックを受信しこれに応答することができる。例えば、方法3900の他の実施形態によればまた、マスターノードは、事象候補に基づいてサーバから調整応答を受信する。ここで、調整応答は、マスターノード及び第1のIDノードの少なくとも一方のための調整されたプロファイルを含み得る。さらなる実施形態において、調整応答は、他のIDノードの少なくとも一つのための調整されたプロファイルを含むとともに、報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含み得る。
【0537】
方法3900の他の実施形態は、チェックポイントを生成して事象候補識別の一部として比較することに拡張し得る。特に、方法3900によれば、マスターノードは、第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号と、第1セットの広告信号の後に第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号とを検出することができる。ここで、第1セットの広告信号及び第2セットの広告信号は、ステップ3905において検出された複数の広告信号の一部である。方法3900のこのさらなる実施形態は、マスターノードが、第1セットの広告信号の統計的代表値として第1のチェックポイント要約を生成することと、同様に、第2セットの広告信号の統計的代表値として第2のチェックポイント要約を生成することとによって進行する。連続的な広告信号の関連セット又は群を統計的に要約するこれら2つのチェックポイントに基づいて、マスターノードは事象候補を識別することができる。換言すれば、マスターノードは、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較(例えば第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約に対する平均観測信号強度の比較)に基づいて、事象候補を識別することができる。
【0538】
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3900は、上述したように方法3900のステップを行うべく事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図35の典型的マスターノード3410)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、(
図34に示される一以上のIDノード及び
図34に示されるサーバ3400のような)他のネットワークデバイスとの相互作用をするように特に適合され得る。マスターノードの処理ユニット400は、方法3900及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0539】
図40は、本発明の一実施形態に係る、IDノードから複数の信号を受信して当該信号のうち提案されるもの同士の間の複数の時間ギャップを検出することに基づく、無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのための典型的な方法を例示するフロー図である。この方法の実施形態において、無線ノードネットワークは、少なくとも複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを含む。ここで
図40を参照すると、方法4000は、ステップ4005において、マスターノードが第1のIDノードをスキャニングすることから始まる。例えば、一実施形態によれば、マスターノード3410は、近隣IDノードがブロードキャストしたBluetooth(登録商標)フォーマットの広告パケット信号を聞くスキャニングモードにおいて、Bluetooth(登録商標)ラジオ送受信機を短距離通信インタフェイス480の一部として使用することができる。方法4000によれば、マスターノードは、当該マスターノードが各信号をステップ4015の一部として受信するように第1のIDノードから複数の信号をステップ4010の一部として受信し、当該信号のうち連続するもの同士の間の複数の時間ギャップを検出する。
【0540】
検出信号の観測信号レベル、及び検出時間ギャップは、事象候補を識別するときに方法4000が使用する典型的なタイプの観測パラメータである。特に、ステップ4020において、方法4000は、マスターノードが、各信号の観測パラメータにおける変更を識別するべく各信号を比較することへと進む。詳しくは、信号の識別された観測パラメータの変化は、経時的な観測パラメータに基づく信号間の検出シフトを含み得る。例えば、かかるシフトは、観測パラメータが、マスターノードが検出する観測信号強度値であり、経時的な観測信号強度値が有意なシフトを示する場合に(例えば検出シフトが、
図37Hの例に示される観測信号強度値のしきい差異を超える場合に)存在し得る。
【0541】
さらに詳しくは、さらなる実施形態によれば、観測パラメータは、マスターノードが検出する信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)であり、ステップ4020の比較するステップが、事象候補を識別するべく、最新の一つの受信信号の受信信号強度インジケータ値と、以前に受信した複数の信号のローリング窓の受信信号強度インジケータ値の移動平均とを比較することを含み得る。
【0542】
ステップ4025において、方法4000は、観測パラメータにおける識別された変化及び検出された時間ギャップの少なくとも一方が、サーバに報告される特定のタイプのノードステータス又は事象に関連付けられた事象基準に整合する場合にマスターノードが事象候補を識別することへと進む。ステップ4025のさらなる実施形態において、識別された事象候補は、(a)マスターノードが、信号の観測パラメータにおける経時的な変化を、当該信号に対する観測信号強度値における経時的なシフトを反映するとして識別し、かつ、(b)当該シフトが、しきい値を超える場合を満たす条件を事象基準が含む場合にシフト事象とみなされ得る。他の実施形態において、観測パラメータが、マスターノードが受信した信号強度値における観測シフトとなり得る場合、当該マスターノードは、事象候補を識別して当該事象候補をサーバに報告することができる。これは、受信した複数の信号間の信号強度値における観測シフトが少なくとも開始しきい値となる場合、受信信号強度値における最初のシフトを検出することと、第1のIDノードが当該受信した複数の信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの後続信号を受信することと、受信した複数の信号の最後のものと当該受信した後続信号との比較で当該信号強度値における観測シフトがある場合に当該受信した信号強度値における続いてのシフトを検出することと、最初のシフトを検出して初めて検出された続いてのシフトが、続いての事象しきい値未満の場合、マスターノードが事象候補をシフト事象としてサーバに報告することとによる。
【0543】
ステップ4025の他の実施形態において、事象候補は、(a)マスターノードが、第1のノードからの信号のうち少なくともしきい数の連続するものを受信し、かつ、(b)当該信号のうち連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、しきい時間ギャップを超えない場合を満たす条件を事象基準が含む場合にオンライン事象としてみなされ得る。
【0544】
ステップ4025の付加的な実施形態において、事象候補は、(a)マスターノードが最後の信号を受信して以来の経過時間が、しきい時間ギャップよりも大きく、かつ、(b)マスターノードが、当該マスターノードが第1のIDノードから受信した信号の残りに関連するオンライン事象を以前に識別した場合を満たす条件を事象基準が含む場合にオフライン事象としてみなされ得る。
【0545】
ステップ4025のさらなる実施形態において、事象候補は、マスターノードが少なくとも第1の信号を受信しているが、当該マスターノードが第1の信号を検出した時から一定の時間間隔内にしきい数の連続的な信号を受信していない場合を満たす条件を事象基準が含む場合に散発性事象としてみなされ得る。
【0546】
ステップ4025のさらに他の実施形態において、事象候補は、周期的報告インターバルが終了してマスターノードが、第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの付加的な信号を検出する場合を満たす条件を事象基準が含む場合にチェックポイント事象としてみなされ得る。
【0547】
最後に、ステップ4030において、方法4000は、マスターノードが事象候補をサーバに報告することへと進む。詳しくは、ステップ4030において報告することは、(経時的に受信した信号に対しマスターノードが収集した情報すべてというよりむしろ)信号のパラメータにおける経時的な変化を反映する要約情報のみとして、事象候補をサーバに送信することにより、マスターノードが第1のIDノードについて複数の信号から取得したデータを当該マスターノードが低減することを含む。換言すれば、事象候補をサーバに報告することは、マスターノードが第1のIDノードから受信する信号それぞれの信号強度値についての情報によってサーバを更新する必要性を回避するのに役立ち得る。
【0548】
さらなる実施形態において、方法4000はまた、プロファイル変化事象、送信電力変化事象又は環境変化事象に関連するさらなるタイプの事象候補を識別することができる。特に、方法4000はまた、マスターノードが、信号の経時的に変化するプロファイル設定を検出する場合にプロファイル変化事象を識別し、当該マスターノードが当該プロファイル変化事象をサーバに報告することを含み得る。同様に、方法4000によれば、マスターノードは、当該マスターノードが信号の経時的に変化する送信電力設定を検出する場合に送信電力変化事象を識別し、その後、サーバに対して送信電力変化事象を報告することができる。方法4000によればまた、マスターノードは、当該マスターノードが信号を介して第1のIDノードから収集したセンサデータの経時的な変化を検出する場合に環境変化事象を識別し、その後、環境変化事象をサーバに報告することができる。
【0549】
方法4000のさらなる実施形態はまた、事象候補をサーバに報告するインターバルを、例えば、マスターノードが観測する関連ノード事象にサーバが遅れることのないように、変更することができる。詳しくは、方法4000の一実施形態によれば、マスターノードは、第1のIDノードのステータスを反映する警告フラグを検出し(ここで、警告フラグは、受信した複数の信号の少なくとも一つの一部である)、その後、当該警告フラグの検出後の周期的報告インターバルを低減することができる。周期的報告インターバルは、例えば、マスターノードにより調整可能な時間間隔、若しくはマスターノードにより調整可能な一定数の信号受信、又は警告フラグ条件のもとで周期的報告インターバルに影響を与えて適切に変更する調整可能側面の組み合わせ、を含み得る。
【0550】
方法4000の他の実施形態は、上に説明されたように異なるIDノードとともに使用される(警告プロファイルのような)多くの異なるタイプの動作プロファイルに対応するプロファイル識別子として警告フラグを実装することができる。詳しくは、かかるプロファイル識別子は、第1のIDノードが使用する警告プロファイルを示し得る。かかる警告プロファイルは、第1のIDノードによる広告信号ブロードキャスト動作を支配する複数の動作プロファイルの一つとなり得る。
【0551】
他の実施形態において、方法4000はまた、チェックポイント事象を事象候補としてサーバに報告した後の信号に基づいて、マスターノード上のメモリ使用を節約するべく、マスターノードが収集した情報をリセットするステップを含み得る。かかる実施形態において(
図37E及び37Fに示されたものと同様)、チェックポイント事象に先立ってマスターノード3410が収集したデータのいくつかがリセットされ得るので、メモリ空間を再使用することができる(すなわち、もはや、保持すべき情報により一杯になることがない)。
【0552】
さらに他の実施形態において、方法4000によれば、マスターノードは、報告された事象候補に基づいてフィードバックをサーバから受信して適切なマスターノード応答を生成することができる。詳しくは、方法4000はさらに、事象候補に基づいて調整応答をサーバから受信するステップを含み得る。かかる調整応答は、マスターノード及び第1のIDノードの少なくとも一方のための調整されたプロファイル、若しくは他のIDノードの少なくとも一つのための調整されたプロファイル、又はかかる調整されたプロファイルの組み合わせ、を含み得る。かかる調整応答は、他の例において、報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含み得る。ここで、サーバが、報告された事象候補に基づいてノードのコンテキスト環境について多くを「学習」し、当該更新されたコンテキストデータを与える結果、マスターノードは、それ自体及び/又はその制御内にあるIDノードの管理を、当該更新されたコンテキストデータにより向上させて改善することができる。
【0553】
方法4000の他の実施形態は、事象候補を識別することの一部として(広告信号に基づいて)チェックポイントを生成及び比較することへと拡張することができる。特に、方法4000によればまた、マスターノードは、第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号、及び第1セットの広告信号の後に第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号を受信することができる。ここで、第1セットの広告信号及び第2セットの広告信号は、マスターノードが第1のIDノードから受信する複数の信号の一部である。方法4000によればこの場合、マスターノードは、第1のチェックポイント要約を、第1セットの広告信号の統計的代表値として生成し、同様に、第2のチェックポイント要約を、第2セットの広告信号の統計的代表値として生成する。それゆえ、比較するステップ4020は、変化を識別するべく第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータを比較するように修正することができる。
【0554】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4000は、上述した方法4000のステップを行うべく事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図35の典型的マスターノード3410)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、(
図34に示される一以上のIDノード及び
図34に示されるサーバ3400のような)他のネットワークデバイスと相互作用するように特に適合され得る。マスターノードの処理ユニット400は、方法4000及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0555】
複数のIDノード及びサーバを有する無線ノードネットワーク内での事象候補の向上したモニタリングのための典型的マスターノード装置のさらなる実施形態は、以下に記載されるように、
図40を参照して上述された方法4000の実施形態と同様に動作する。この実施形態において、マスターノード装置は一般に、ノード処理ユニットと、当該ノード処理ユニットに結合されて使用されるメモリストレージ(例えばノード揮発性メモリ420及びノードメモリストレージ415)を含む。メモリストレージは、(事象検出エンジンコード3415のような)事象検出エンジンコードの少なくとも一実施形態を保持する。ノード処理ユニットはまた、第1の通信インタフェイス及び第2の通信インタフェイスに結合されてこれらとともに使用される。特に、第1の通信インタフェイス(例えば典型的マスターノード3410における短距離通信インタフェイス480)は、第1の通信経路を経由して少なくとも第1のIDノードと通信するべく動作可能である。対照的に、第2の通信インタフェイス(例えば典型的マスターノード3410における中/長距離通信インタフェイス485)は、第2の通信経路を経由してサーバと通信するべく動作可能である。いくつかの実施形態において、第1及び第2の通信経路は同じであるが、他の実施形態において、第1及び第2の通信経路は別個であってよい。
【0556】
ノード処理ユニット(例えばマスターノード3410の処理ユニット400)は、メモリストレージに保持された事象検出エンジンコードを実行するときに、特化された新規の機能を介してマスターノード装置を適合する特定の機能又はステップを行うべく動作可能である。特に、かかるコードにより適合されたノード処理ユニットは、第1のIDノードが第1の通信経路を経由してブロードキャストする第1の広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出することと、第1のIDノードが第1の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードが第1の通信経路を経由してブロードキャストする第2の広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出することと、第1の広告信号及び第2の広告信号のそれぞれの観測パラメータを比較することと、第1の広告信号及び第2の広告信号のそれぞれの観測パラメータの比較に基づいて事象候補を識別することと、識別された事象候補を、第2の通信インタフェイスが第2の通信経路を経由してサーバに報告することを引き起こすこととを行うべく動作可能である。
【0557】
このマスターノード装置のさらなる実施形態において、第2の通信インタフェイスは、識別された事象候補を報告するときにメッセージをサーバに送信することができる。ここで、メッセージは、識別された事象候補を、第2の通信経路上の第1のIDノードのための低減されたモニタリングオーバーヘッドとして反映する。詳しくは、識別された事象候補を反映するメッセージは、マスターノード装置が行う観測すべてとは対照的に、第1の広告信号及び第2の広告信号間の観測された変化を反映する要約情報を含み得る。詳しくは、観測パラメータが、ノード処理ユニットが第1の通信インタフェイスを介して検出する信号強度値となり得る場合、観測された変化は、少なくとも第1の広告信号の第1の信号強度値と第2の広告信号の第2の信号強度値との間の観測信号強度値におけるシフトとなり得る。それゆえ、観測された変化は、事象候補として第1のIDノードに関連する要約された情報を反映し得る。
【0558】
このマスターノード装置のさらなる実施形態によれば、ノード処理ユニットは、第2の広告信号の観測パラメータを、第1のIDノードからの、第1の広告信号を含む一セットの先の広告信号の観測パラメータの平均と比較するべく動作可能となり得る。他の言い方をすれば、観測パラメータが、ノード処理ユニットが検出した受信信号強度インジケータを含む一実施形態において、当該ノード処理ユニットは、第2の広告信号の受信信号強度インジケータ値と、第1の広告信号を含む第1のIDノードからの先の広告信号の一セットの受信信号強度インジケータ値の平均とを比較するべくさらに動作可能となることにより、第1の広告信号及び第2の広告信号のそれぞれの観測パラメータを比較することができる。さらに他の実施形態において、第2の広告信号に先立ってブロードキャストされた第1のIDノードからの広告信号の受信信号強度インジケータ値の平均セットは、第2の広告信号に先立って窓内でブロードキャストされた第1のIDノードからの広告信号の受信信号強度インジケータ値の移動平均として実装され得る。
【0559】
このマスターノード装置の他の実施形態において、ノード処理ユニットは、第1の広告信号の信号強度値と第2の広告信号の信号強度値とを比較するときに受信信号強度値におけるシフトを検出し、その後、受信信号強度値において検出されたシフトが少なくともしきい値である場合に事象候補をシフト事象として識別するようにさらに動作可能となることにより、事象候補を識別するべく動作可能となり得る。さらに詳細な実施形態によれば、観測パラメータは、ノード処理ユニットが検出する信号強度値における観測シフトであり得る。それゆえ、ノード処理ユニットは、(a)複数の広告信号間の信号強度値における観測シフトが少なくとも開始しきい値である場合に受信信号強度値における最初のシフトを検出することと、(b)第1のIDノードが第2の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの後続広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出することと、(c)第2の広告信号と受信した後続広告信号とを比べての信号強度値に観測シフトが存在する場合、受信信号強度値における続いてのシフトを、第1の通信インタフェイスを介して検出することと、(d)当該最初のシフトを検出した後になって初めて、検出された続いてのシフトが、続いての事象しきい値未満となる場合、事象候補をシフト事象としてサーバに報告することを第2の通信インタフェイスに引き起こすこととを行うべくさらに動作可能となることにより、事象候補を識別し、当該事象候補をサーバに報告することを第2の通信インタフェイスに引き起こすべく動作可能となり得る。
【0560】
さらに他の実施形態において、観測パラメータは、第1のIDノードからブロードキャストされて第1の通信インタフェイスを介してノード処理ユニットが検出する連続的な広告信号間の時間を含み得る。それゆえ、ノード処理ユニットは、第1の広告信号及び第2の広告信号間の時間ギャップを検出し、当該検出時間ギャップが、しきい時間ギャップ未満の場合に事象候補を識別するべくさらに動作可能となることにより、事象候補を識別するべく動作可能となり得る。
【0561】
このマスターノード装置の様々なさらなる実施形態が、事象候補を特定のタイプのノード事象として識別することについて、詳細に記載され得る。例えば、一の実施形態において、ノード処理ユニットは、検出時間ギャップが、しきい時間ギャップ未満であり、かつ、第1の通信インタフェイスが、第2の広告信号の後に当該しきい時間ギャップ内で第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの付加的な広告信号を検出する場合、事象候補をオンライン事象として識別するべく動作可能となり得る。詳しくは、ノード処理ユニットは、(a)第1の広告信号及び第2の広告信号間の検出された時間ギャップが、しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)第1の通信インタフェイスが、相互間のしきい時間ギャップ内でそれぞれが第1の通信インタフェイスにより検出される第1のIDノードからの少なくともしきい数の広告信号を検出している場合、事象候補をオンライン事象として識別するべく動作可能となり得る。ここで、第1の広告信号の検出、及び第2の広告信号の検出は、第1のIDノードからのしきい数の広告信号に含まれ得る。
【0562】
他の実施形態において、ノード処理ユニットは、(a)第1の通信インタフェイスが第2の広告信号を検出して以来の検出時間が、しきい時間ギャップよりも大きく、かつ、(b)ノード処理ユニットが、第1の広告信号及び第2の広告信号を含む第1のIDノードからの信号に関連するオンライン事象を以前に識別している場合、事象候補をオフライン事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0563】
さらに異なる実施形態において、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスが、少なくとも第1の広告信号及び第2の広告信号を検出するが、第1の通信インタフェイスが第1の広告信号を検出した時から一定の時間間隔内に第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号は検出しない場合、事象候補を散発性事象として識別する動作可能となり得る。
【0564】
さらに他の実施形態において、ノード処理ユニットは、周期的報告インターバルが終了する場合、第1の広告信号及び第2の広告信号の観測パラメータの比較に基づいて、事象候補をチェックポイント事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0565】
観測パラメータが観測プロファイル設定を含む場合、ノード処理ユニットは、第2の広告信号の観測プロファイル設定が第1の広告信号の観測プロファイル設定とは異なることを当該比較が示す場合に事象候補をプロファイル変化事象として識別するべく動作可能となり得る。同様の態様において、観測パラメータが第1のIDノードのための観測出力電力設定を含む場合、ノード処理ユニットは、当該ノード処理ユニットによる比較が、第2の広告信号に関連する観測出力電力設定が第1の広告信号に関連する観測出力電力設定とは異なることを示す場合に事象候補を送信電力変化事象として識別するべく動作可能となり得る。そして最後に、観測パラメータは、第1のIDノード上のセンサが収集するセンサデータを含む場合、ノード処理ユニットは、当該ノード処理ユニットによる比較が、第2の広告信号の一部として含まれる第2のセンサデータ値が、第1の広告信号の一部として含まれる第1のセンサデータ値と比較した場合にしきい量を超えて異なることを示す場合に事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0566】
このマスターノード装置の一実施形態により、例えば、警告状況に応答するべく、事象候補をサーバに報告するインターバルをアダプティブに変更することができる。例えば、ノード処理ユニットは、第1のIDノードからの警告フラグを検出し、当該警告フラグの検出に基づいて周期的報告インターバルを低減するべくさらに動作可能となり得る。警告フラグは、第1の広告信号及び第2の広告信号の少なくとも一方のためのヘッダの一部となり得る。そして、周期的報告インターバルは、ノード処理ユニットにより調整可能な時間間隔、又はノード処理ユニットにより調整可能な一定数の信号受信となり得る。
【0567】
マスターノード装置のさらなる実施形態は、以前に説明したように異なるIDノードとともに使用される多くの異なるタイプの動作プロファイル(例えば警告プロファイル)の一つに対応するプロファイル識別子として、このような警告フラグを実装することができる。それゆえ、警告フラグは、第1のIDノードが使用する警告プロファイルを示すプロファイル識別子を含み得る。ここで、警告プロファイルは、第1のIDノードによる広告信号ブロードキャスト動作を支配する複数の動作プロファイルの一つである。
【0568】
ノード処理ユニットはまた、さらなる事象候補をモニタリングするときに保持され得るデータの低減の一部としてチェックポイント事象をサーバに報告することを第2の通信インタフェイスに引き起こした後に、メモリストレージに格納された収集信号情報(例えば少なくとも第1の広告信号及び第2の広告信号から集められた観測信号強度値及びタイミング情報)の所定のものを削除するべく動作可能となり得る。
【0569】
事象候補の報告後にとられ得る応答アクションに関し、ノード処理ユニットは、報告された事象候補に基づいてサーバから調整応答を、第2の通信インタフェイスを介して受信するべくさらに動作可能となり得る。調整応答は、マスターノード装置及び第1のIDノードの少なくとも一方のための調整されたプロファイル、又は他のIDノードの少なくとも一つのための調整されたプロファイルを含み得る。他の実施形態において、調整応答は、報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含み得る。ここで、かかる更新されたコンテキストデータは、IDノードを管理するときにノード処理ユニットによって使用され得る。
【0570】
このマスターノード装置の他の実施形態は、広告信号をモニタリングすることのチェックポイント要約視点から事象候補を識別することができる。特に、かかる実施形態によれば、マスターノード装置のノード処理ユニットは、第1のIDノードが第2の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードが第1の通信経路を経由してブロードキャストした第3の広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出し、その後、第1のIDノードが第3の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードが第1の通信経路を経由してブロードキャストした第4の広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出するべく動作可能となり得る。ノード処理ユニットはまた、第1の広告信号及び第2の広告信号の統計的代表値として第1のチェックポイント要約を生成するとともに、第3の広告信号及び第4の広告信号の統計的代表値として第2のチェックポイント要約を生成するべく動作可能となり得る。ノード処理ユニットはさらに、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータを比較し、その後、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較に基づいて事象候補を識別するべく動作可能となり得る。
【0571】
図34を参照して一般に説明されたように、さらなる他の実施形態は、無線ノードネットワーク内の事象候補を識別するモニタリングシステムを含み得る。モニタリングシステムは、少なくともサーバ、IDノードブロードキャスト広告信号、及び無線ノードネットワーク内に設けられたマスターノードを含む。この典型的なモニタリングシステムにおけるマスターノードには、上述したマスターノード装置の実施形態を実装することができる。
【0572】
いくつかの状況において、典型的なIDノードは一定プロファイルのもとで動作し、当該プロファイルに画定されたルールに応じて電力をサイクルさせることができる。それゆえ、サイクルIDノードを観測するマスターノードは、IDノードが、サイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定によってブロードキャストすることが既知であり又は検出される場合、事象候補をモニタリングするための改変された方法を使用することができる。
図41は、本発明の一実施形態に係る、IDノードからの複数の信号の受信に基づいて無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングをし、当該IDノードがサイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定によってブロードキャストしているか否かを検出する典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図41を参照すると、方法4100は、無線ノードネットワークが、複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有することから始まる。ステップ4105において、マスターノードは、第1のIDノードがブロードキャストした第1の複数の広告信号を受信する。方法4100はその後、第1の複数の広告信号の少なくとも一つに基づいて、第1のIDノードがサイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定によってブロードキャストしているか否かをマスターノードが検出するステップ4110へと進む。例えば、マスターノードは、電力プロファイルを見出すべく、第1のIDノードがブロードキャストしている広告信号データパケットのヘッダの特定部分に頼ることができる。電力プロファイルは、第1のIDノードが現在、周期的にIDノードがそのブロードキャスト電力を変更するサイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定のもとでのモードで動作していることを示し得る。そうである場合、マスターノードにより事象候補をモニタリングすることは、サイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定のもとで動作しないIDノードにより事象候補をモニタリングすることとは異なる特定のステップに関与し得る。
【0573】
ステップ4115において、方法4100は、第1のIDノードが第1の複数の広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした第2の複数の広告信号をマスターノードが受信することへと進む。かかる第2の複数の広告信号は、サイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定(例えば低電力レベルから、中間電力レベルへ、高電力レベルへとのサイクル)によってブロードキャストされる。サイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定は、第1のIDノードが、どのようにして異なる電力レベルにおいてブロードキャストするのかを改変するサイクル周期を画定する。
【0574】
ステップ4120において、マスターノードは、当該サイクル周期に整合する第1の時間窓内の第1の複数の広告信号に対する観測パラメータの第1の平均を決定し、その後、ステップ4125において、当該サイクル周期に整合する第2の時間窓内の第2の複数の広告信号に対する観測パラメータの第2の平均を決定する。かかるサイクル周期にわたって生の観測パラメータ(例えば観測信号強度値又はRSSI値)に対する当該平均を決定することにより、有利なことに、ステップ4130において、さらに有意な比較が可能となる。特に、ステップ4130によれば、マスターノードは、第1の平均及び第2の平均の比較が、第1のIDノードに対する観測された変化を示す場合(例えば第2の平均観測信号強度が、第1の平均観測信号強度未満の又は超過のしきい値よりも大きい場合)に事象候補を識別する。その後、ステップ4135において、マスターノードは事象候補をサーバに報告する。
【0575】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4100は、典型的マスターノード(例えば
図35の典型的マスターノード3410)に実装して上述した方法4100のステップを行うべく事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、他のネットワークデバイス(例えば
図34に示される一以上のIDノード及び
図34に示されるサーバ3400)と相互作用をするように特に適合され得る。マスターノードの処理ユニット400が、方法4100及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0576】
事象候補をモニタリングする詳細な実施形態は、ベンチマークチェックポイントと、サーバに報告された事象候補の一部として与えられる特定タイプの生成された事象データとの使用に関連するさらなる向上に関与し得る。ベンチマークチェックポイント事象は一般に、(モニタリングが少なくともオンライン事象タイプの事象候補に到達した場合の)事象ホライズン中の周期的なポイントであり、先のベンチマークチェックポイント事象以来の(生の観測か又は当該観測の統計的代表値(例えば移動平均)かとの)マスターノードの一定数の観測を要約する。例えば、検出された広告信号の観測パラメータ(例えば
図37A〜Mに示されるRSSI値)の移動平均は、当該移動平均の窓を画定する一定数nの連続する広告信号に依存し得る。それゆえ、窓は本質的に、広告信号が検出されてそれにより移動平均を計算するためのサンプル幅nの時間ポイントとなる。時間が進んでさらに連続的な広告信号が検出されると、幅nの移動平均窓は本質的に、時間的に順方向へとスライドし、その後、最後のn個の広告信号観測をカバーするのみとなる。すなわち、第1のチェックポイント事象は、マスターノードが移動平均窓を埋めるのに十分な数の連続的な広告信号をIDノードから受信した場合に識別され得る。IDノードがモニタリングした事象ホライズンにおいて計算された第1の移動平均に基づくかかる第1のチェックポイント事象は、(例えばシフト事象が生じたか否かを識別する場合、)比較のためのポイント又は基準として後に使用され得る第1のベンチマークチェックポイント事象とみなすことができる。そして、時間が進んでIDノードからさらに連続的な広告信号が検出されると、マスターノードは、かかる比較のために使用されるベンチマークチェックポイント事象を周期的に更新することができる。さらに、マスターノードはまた、新たなチェックマーク事象を新たな要約チェックポイント事象としてサーバに周期的にのみ報告し得る。換言すれば、マスターノードは、ベンチマークチェックポイント事象を一定タイプのベースラインとして信頼し、現行のベースラインベンチマークチェックポイント事象との比較に使用される新たなチェックポイント事象を識別し、ベンチマークチェックポイント事象を当該新たなチェックポイント事象によって更新し、その後、当該新たなチェックポイント事象を新たな要約チェックポイント事象としてサーバに周期的にのみ報告することができる。要約すると、さらなる実施形態は、ベンチマークチェックポイント事象を、無線ノードネットワークの管理を向上させかつ単純化する事象候補のための、向上された処理及びモニタリングの一部として使用することができる。
【0577】
図42A〜42Dは、本発明の一実施形態に係る、複数のIDノードと、当該IDノードと通信するマスターノードと、当該マスターノードと通信するサーバとを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのための、典型的な方法の部分を例示する詳細なフロー図である。一般に、
図42A〜42Dは、典型的マスターノードが事象候補をモニタリングするときに行う典型的なステップを記載する。わかるように、かかるステップにより、マスターノードは本質的に、広告信号をスキャニングし、ひとたび一つのIDノードからの第1の信号を検出すると、マスターは、その特定のIDノードに関連する事象ホライズンのモニタリングを始め、関連ノード事象を識別して当該識別されたノード事象を、特定のタイプの関連事象データを有する事象候補としてサーバに報告し返する。一般に、IDノードに関連付けられた事象のためのかかる関連事象データは、検出された広告信号に関連するタイミング情報及び観測信号強度情報と、IDノードがマスターノードへと当初与えた情報(例えば第1のIDノードに関連付けられた現在の電池電圧及び/又は温度値のようなセンサデータ、及び第1のIDノードが与えるペイロードデータ)とを含み得る。当業者にわかることだが、
図42A〜42Dに説明される典型的な実施形態は、経時的な広告信号検出によるノイズ問題の回避に役立つ態様としての、移動平均の決定に関与し得る。同様のステップを備えた他の実施形態は、事象候補をモニタリングするときに検出された広告信号の他のタイプの統計的代表値を展開することができる。
【0578】
詳しくは、ここで
図42Aを参照すると、方法4200は、ステップ4202において、マスターノードが、一以上のIDノードからブロードキャストされた広告信号をスキャニングすることから始まる。マスターノードがステップ4204において、第1のIDノードがブロードキャストした第1の信号を検出する場合、方法4200はステップ4206へと進む。しかしながら、マスターノードが依然として信号を検出しない場合、方法4200は、広告信号のスキャニングを保持するべくステップ4202へと戻る。ステップ4206において、マスターノードは、事象候補を、第1のIDノードに関連する第1の目撃事象として識別する。ステップ4208での応答において、マスターノードは、ひとたび当該マスターノードが第1の目撃事象を識別すると、第1の目撃事象を代表する事象データを生成する。基本的に、ステップ4208において生成された事象データは第1の目撃事象を代表し、第1のIDノードの少なくとも一の識別子(例えば媒体アクセス制御(MAC)アドレスのような、IDノードに関連する固有識別子)、及び第1の目撃事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含む。詳しくは、第1の目撃事象を特徴付けるかかるタイミング情報及び観測信号強度情報は、マスターノードが第1の信号及びその第1の信号の観測信号強度値(例えば観測又は受信されたRSSI値)を検出した時を識別するタイムスタンプを含み得る。ステップ4210において、マスターノードは、第1の目撃事象を代表する事象データの生成時、第1の目撃事象を代表する事象データをサーバに報告する。
【0579】
ステップ4212において、マスターノードは、第1のIDノードのステータスを反映する警告フラグを検出することができる。例えば、警告フラグは、IDノードに対する警告段階を示す検出された第1の広告信号の一部(例えば信号のヘッダの一部分におけるステータス)となり得る。いくつかの実施形態において、広告信号ヘッダにおける警告フラグは、IDノードが使用し得るいくつかの異なる動作プロファイルの一つに対応するプロファイル識別子として実装することができる。
【0580】
ステップ4212において警告フラグが検出されると、方法4200はステップ4214へと進むことができる。そうでない場合、ステップ4212は直接ステップ4216へと進む。ステップ4214において、マスターノードは、この第1のIDノードについてサーバを、さらに頻繁にモニタリングし可能であれば更新する態様としての、この第1のIDノードに対するサンプリング/報告インターバルを変更することができる。例えば、マスターノードは、当該マスターノードが、警告フラグが設定されていることを検出した場合、報告された事象候補と第1のIDノード上の関連事象データとによって当該マスターノードがどれくらい頻繁にサーバを更新するのかを増加させることができる。他の例において、マスターノードは、当該マスターノードが、警告フラグが設定されていることを検出した場合、第1のIDノードからの、どれくらい多くの検出信号が、チェックポイント事象として認定するのに必要とされるのかを減少させることができる。その後、ステップ4214はステップ4216へと進む。ここで、方法4200によれば、マスターノードは、付加的な広告信号をスキャンし続ける。
【0581】
図42Aに示されたステップ4216の後、方法4200は、遷移(A)を介して
図42Bへと進む。ここで、方法4200は、第1のIDノードから次の連続的な広告信号を受信する前にギャップ時間が経過したか否かをマスターノードが決定するステップ4218へと続く。そうである場合、ステップ4218は、マスターノードが事象候補を散発性事象として識別するステップ4220へと進む。換言すれば、マスターノードは、(1)マスターノードが、第1のIDノードに関連する第1のベンチマークチェックポイント事象を識別しておらず、かつ、(2)マスターノードが、第1のIDノードからの最新の信号を当該マスターノードが検出した時からギャップ時間内に第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を検出していない(例えば、いずれかの後続信号が検出された場合であって後続信号が検出される前にギャップ時間が経過している)場合、事象候補を散発性事象として識別する。
【0582】
ステップ4222において、マスターノードは、散発性事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報のような、散発性事象を代表する事象データを生成する。詳しくは、方法4200のさらなる実施形態によれば、散発性事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、マスターノードが散発性事象を識別する時のタイムスタンプ、ギャップ時間が経過する前にマスターノードが第1の信号から検出した第1のIDノードがブロードキャストした任意の信号の観測信号強度値の平均、及びギャップ時間が経過する前にマスターノードが第1の信号から検出した第1のIDノードがブロードキャストした信号のカウントの一以上を含む。その後、ステップ4224において、マスターノードは、散発性事象を代表する事象データをサーバに報告し、その後、方法4200は、マスターノードが再び広告信号のスキャンを始める方法4200の最初へと戻る。
【0583】
しかしながら、マスターノードがステップ4218において、第1のIDノードからの次の連続的な広告信号を受信する前にギャップ時間が経過していないと決定する場合、方法4200のステップ4218は、ステップ4226へと進む。ここで、マスターノードは、第1のIDノードからの付加的な連続する広告信号をスキャンし続ける。ステップ4228において、マスターノードが次の信号を検出する場合、方法4200は、ステップ4230へと進むが、そうでない場合、スキャニングを続けるべくステップ4226へと戻る。ステップ4230において、マスターノードは、第1のIDノードからの他の連続する広告信号を受信する前にギャップ時間が経過したか否かを決定する。ギャップ時間が経過すると、マスターノードは、事象候補を散発性事象として識別することに関連するステップ4220へと進む。しかしながら、マスターノードが、第1のIDノードからの他の連続する広告信号の受信ゆえに、ステップ4230においてギャップ時間が経過していないと決定すると、方法4200は、ステップ4232へと進む。ここで、マスターノードはさらに、第1のIDノードからブロードキャストされる初期数の後続する連続的な信号を検出/受信したか否かを決定する。そうでない場合、マスターノードは本質的に、移動平均窓に対して十分な広告信号検出を依然として蓄積し、ステップ4232は、4226へと戻って第1のIDノードからのさらなる広告信号をスキャニングし続ける。しかしながら、マスターノードが、ステップ4232において第1のIDノードからブロードキャストされた初期数の後続する連続的な信号を検出している場合、方法4200は、ステップ4234へと進む。
【0584】
ステップ4234において、初期数の後続する連続的な信号それぞれ同士の間の経過時間が、(そうでない場合に散発性タイプの事象を識別したであろう)ギャップ時間未満の場合、マスターノードは、初期数の後続する連続的な信号の統計的代表値(例えば第1のIDノードからブロードキャストされた初期数の後続する連続的な信号(第1の信号を含む)の観測信号強度値の第1の移動平均)を決定する。このタイプの事象基準のもとで散発性タイプの事象とみなされる代わりに、方法4200は、ステップ4236へと進む。ここで、マスターノードは、ステップ4234において決定された観測信号強度値の第1の移動平均に基づいて事象候補を第1のベンチマークチェックポイント事象として識別する。第1のベンチマークチェックポイント事象は、マスターノードによる第1のIDノードの検出オンライン状態を代表し、第1のIDノードが本質的にマスターノードと「オンライン」であることを示す「オンライン事象」タイプの事象候補とも称される。その結果、マスターノードは、一貫して第1のIDノードから広告信号を受信して当該信号に関連するパラメータを、第1のIDノードに関連する事象ホライズンの間に他の事象候補をモニタリングすることの一部として観測する。ステップ4238において、方法4200によれば、マスターノードは、ステップ4236においてひとたび当該マスターノードが第1のベンチマークチェックポイント事象を識別するすると、第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データを生成する。第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する当該事象データは少なくとも、第1のベンチマークチェックポイント事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報を含む。詳しくは、方法4200のさらなる実施形態によれば、第1のベンチマークチェックポイント事象をオンライン事象として特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、マスターノードが第1のベンチマークチェックポイント事象を識別する時のタイムスタンプ、第1のベンチマークチェックポイント事象における観測信号強度値の移動平均、及び識別された第1の目撃事象と識別された第1のベンチマークチェックポイント事象との間に第1のIDノードがブロードキャストしてマスターノードが検出した信号のカウントの一以上を含む。その後、方法4200は、第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データをマスターノードがサーバに報告するステップ4240へと進み、その後、遷移(B)を介して
図42Cに示されるステップ4242へと進む。
【0585】
ここで
図42Cを参照すると、マスターノードは、第1のベンチマークチェックポイント事象を識別してサーバに報告した後に、連続的な広告信号を再びスキャニングしており、ステップ4242において、次の連続的な広告信号及び先の検出信号の受信の間のギャップ時間が経過したか否かを決定する。そうである場合、方法4200はステップ4244へと進む。ここで、マスターノードは、事象候補を第1のIDノードに関連するオフライン事象として識別する。これは、(1)マスターノードがステップ4236において、第1のIDノードに関連する第1のベンチマークチェックポイント事象を以前に識別しており、かつ、(2)マスターノードが、当該マスターノードが、ステップ4242において決定された第1のIDノードからの後続する連続的な信号の最新のものを検出した時からギャップ時間内に、第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を検出できないことを理由とする。それゆえ、方法4200は、オフライン事象を代表する事象データをマスターノードが生成するステップ4246へと進む。この事象データは、オフライン事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含む。詳しくは、方法4200のさらなる実施形態によれば、オフライン事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、マスターノードがオフライン事象を識別した時のタイムスタンプ、最新のベンチマークチェックポイント事象とマスターノードがオフライン事象を識別した時との間の観測信号強度値の移動平均、及び最新のベンチマークチェックポイント事象とマスターノードがオフライン事象を識別した時との間に第1のIDノードがブロードキャストしてマスターノードが検出した信号のカウントの一以上を含む。その後、ステップ4248において、マスターノードは、オフライン事象を代表する事象データをサーバに報告した後、方法4200は、方法4200の最初へと戻り、当該マスターノードが広告信号を再びスキャンし始める。
【0586】
しかしながら、方法4200が、ステップ4242において他の連続する広告信号を受信する前にギャップ時間が経過したことを決定した場合、方法4200は、ステップ4250へと進む。ここで、マスターノードは、第1のIDノードからの付加的な連続する広告信号をスキャンし続ける。マスターノードがステップ4252において他の広告信号を検出し、かつ、ギャップ時間が経過していない場合、方法4200は、ステップ4256へと移動する。ここで、マスターノードは、この新たに検出された信号を含む観測パラメータ(例えば観測RSSI値)の次の移動平均を決定する。当業者にわかることだが、移動平均以外の統計的代表値(例えば中央値、又は設定数の検出信号の単なる平均)を使用して、検出された広告信号を要約し得る実施形態に対し、ステップ4256は、このような代替的統計的代表値の決定又は生成が、(例えばステップ4260において)次のセットの連続的な広告信号を受信又は検出した後に生じる場合、随意的となり得る。
【0587】
しかしながら、ステップ4252新たな信号が検出されない場合、方法4200は、ステップ4250においてスキャニングすることへと戻る。そして、ギャップ時間が経過した場合、ステップ4254は、マスターノードが事象候補を、上述したオフライン事象として識別することができるように、ステップ4244へと進む。
【0588】
ステップ4256においてひとたびマスターノードが次の移動平均を決定すると、当該マスターノードは、最新のベンチマークチェックポイント事象(例えばステップ4236からの第1のベンチマークチェックポイント事象)の後に後続するしきい数の広告信号を検出(及びそのそれぞれの移動平均を検出)したか否かを決定する。そうでない場合、方法4200におけるマスターノードは、ステップ4250に戻って付加的な連続する広告信号をスキャニングし続ける必要がある。しかしながら、そうである場合、方法4200は、ステップ4260へと進む。ここで、マスターノードは、新たなチェックポイント事象を識別し、遷移(C)を介して
図42Dのステップ4262へと進む。
【0589】
ここで
図42Dを参照すると、マスターノードは今、新たなチェックポイント事象を識別(及び当該ポイントの観測信号強度値の新たな移動平均を決定)したところであり、シフト事象を識別可能か否かを見るべく付加的な分析を行うことができる。詳しくは、方法4200は、引き続きステップ4262において、新たなチェックポイント事象に関連付けられた観測信号強度値の移動平均と、以前のベンチマークチェックポイント事象に関連付けられた観測信号強度値の移動平均とを比較し、これらの移動平均間の差異(すなわちΔRSSI)を決定する。再びであるが、当業者にわかるように、方法4200の他の実施形態は、ステップ4262におけるベンチマークチェックポイントの比較(例えば以前のチェックポイント事象及び新たなチェックポイント事象に代表される検出広告信号の観測信号強度値のそれぞれの平均の比較)に関連付けられた異なるタイプの統計的代表値を使用することができる。
【0590】
ステップ4262から、方法4200は、ステップ4264へと進む。ここで、マスターノードは、新たなチェックポイント事象に関連付けられた観測信号強度値の移動平均と、以前のベンチマークチェックポイント事象に関連付けられた観測信号強度値の移動平均との差異が、しきい観測信号強度差異値以上か否か(すなわちΔRSSI≧RSSI
thか否か)を検出する。そうである場合、ステップ4264は、ステップ4266へと進む。そうでない場合、ステップ4264は、ステップ4274へと進む。
【0591】
ステップ4264において検出した差異が、しきい観測信号強度差異値(すなわちRSSI
th)以上である場合、ステップ4266においてマスターノードは事象候補を、第1のIDノードに関連するシフト事象として識別する。方法4200はその後、ステップ4268へと進む。ここで、マスターノードは、シフト事象を代表する事象データを生成する。この事象データは、シフト事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含む。詳しくは、方法4200のさらなる実施形態によれば、シフト事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、マスターノードがシフト事象を識別した時のタイムスタンプ、最新のベンチマークチェックポイント事象とマスターノードがシフト事象を識別した時との間の観測信号強度値の移動平均、及び最新のベンチマークチェックポイント事象とマスターノードがシフト事象を識別した時との間に第1のIDノードがブロードキャストしてマスターノードが検出した信号のカウントの一以上を含む。なおもさらなる実施形態によれば、シフト事象に関連する典型的事象データは、観測信号強度が増加するか又は減少するかについての勾配情報、及びいくつかの例においては、当該勾配の相対値を含む。その後、マスターノードは、ステップ4270において、シフト事象を代表する事象データをサーバに報告する。ステップ4270の後、方法は、ステップ4272へと進む。
【0592】
移動平均の差異がまだ、しきい観測信号強度差異値以上ではないことによりステップ4264が直接ステップ4274へと進む場合、ステップ4274によれば、マスターノードは新たなチェックポイント事象を識別すると、当該マスターノードが、最後のベンチマークチェックポイント事象以来、しきい数zの連続的な新たなチェックポイント事象を成功裏に識別したか否かを決定する。そうでない場合、ステップ4274は直接ステップ4272へと進む。しかしながら、マスターノードが、最後のベンチマークチェックポイント事象(ステップ4260において識別された最新の新たなチェックポイント事象を含む)以来、しきい数zの連続的な新たなチェックポイント事象を成功裏に識別した場合、当該マスターノードはステップ4276において、事象候補を新たな要約チェックポイント事象として識別し、ステップ4278において、新たな要約チェックポイント事象(新たな要約チェックポイント事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含む)を代表する事象データを生成する。詳しくは、方法4200のさらなる実施形態によれば、新たな要約チェックポイント事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、マスターノードが新たな要約チェックポイント事象を識別した時のタイムスタンプ、最新のベンチマークチェックポイント事象とマスターノードが新たな要約チェックポイント事象を識別した時との間の観測信号強度値の移動平均、及び最新のベンチマークチェックポイント事象とマスターノードが新たな要約チェックポイント事象を識別した時との間に第1のIDノードがブロードキャストしてマスターノードが検出した信号のカウントの一以上を含む。その後、マスターノードは、ステップ4280において、新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データをサーバに報告する。ステップ4280の後、方法4200は、ステップ4272へと進む。
【0593】
ステップ4272において、方法4200によれば、マスターノードは、以前のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データを、ステップ4260において識別された新たなチェックポイント事象、又はステップ4276において識別された新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データによって置換する。その後、方法4200は、遷移(B)を介してステップ4242へと戻り、さらなる連続的な広告信号をスキャニングし続ける。
【0594】
さらに他の実施形態において、方法4200はさらに進み、マスターノード事象候補が、特定の条件のもとでプロファイル変化事象として識別される。一例において、マスターノードは、当該マスターノードが、第1のIDノードからブロードキャストされた後続する連続的な信号に反映された第1のIDノードの改変されたプロファイル設定を観測した場合、事象候補を、第1のIDノードに関連するプロファイル変化事象として識別する。その後、マスターノードは、プロファイル変化事象を代表する事象データ(プロファイル変化事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測プロファイル設定情報を含む)を生成し、当該プロファイル変化事象を代表する事象データの生成時、当該プロファイル変化事象を代表する事象データをサーバに報告することができる。
【0595】
他の例において、マスターノードは、当該マスターノードが当該マスターノードのプロファイル設定を改変する場合、事象候補を、マスターノードに関連するプロファイル変化事象として識別する。その後、マスターノードは、プロファイル変化事象を代表する事象データ(プロファイル変化事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測プロファイル設定情報を含む)を生成し、当該プロファイル変化事象を代表する事象データの生成時、当該プロファイル変化事象を代表する事象データをサーバに報告することができる。
【0596】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4200は、上述した方法4200のステップを行うべく事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図35の典型的マスターノード3410)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、他のネットワークデバイス(例えば
図34に示される一以上のIDノード、及び
図34に示されるサーバ3400)との相互作用をするように特に適合され得る。マスターノードの処理ユニット400が、方法4200及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0597】
さらに他の実施形態において、無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのためのさらなる典型的マスターノード装置が以下のように記載できる。ネットワークは、当該ネットワークの低レベルにある複数のIDノード、及び当該ネットワークの最高レベルにあるサーバを含み得る。この実施形態におけるマスターノード装置は、ネットワークの中間レベル要素として組み込まれ、ノード処理ユニット、メモリストレージ、タイマー、第1の通信インタフェイス、及び第2の通信インタフェイス(例えば
図4及び35に対して図示及び記載された典型的マスターノード3410及び内部の典型的回路構成要素のような)を含む。メモリストレージ、タイマー及び通信インタフェイスはそれぞれが、マスターノード装置のノード処理ユニットに結合される。メモリストレージは、少なくとも事象検出エンジンコードプログラムモジュール、又はノード処理ユニットが実行するアプリケーションを保持する。ノード処理ユニットに結合されたタイマーは、開始事象後の(例えば一つのIDノードからブロードキャストされた広告信号の検出後の)経過時間を追跡するべく動作可能である。ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスは、第1の通信経路(例えばLowEnergyBluetooth(登録商標)信号をサポートする信号経路)を経由して少なくとも第1のIDノードと通信するべく動作可能である。ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスは、第2の通信経路(例えばセルラー、LAN又はWi−Fi信号経路)を経由してサーバと通信するべく動作可能である。メモリストレージに保持された事象検出エンジンコードを実行するとき、マスターノード装置におけるノード処理ユニットは、特に適合され、ひいては、事象候補をモニタリングしている間に無線ノードネットワークの他の要素との相互作用をするべく動作可能となる。
【0598】
特に、ノード処理ユニットは、メモリストレージに格納された実行コードのもとで適合され、第1の通信経路を経由して第1のIDノードがブロードキャストした第1の信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出することと、マスターノードが第1の信号を検出した場合に事象候補を、第1のIDノードに関連する第1の目撃事象として識別することと、第1の目撃事象の識別後に第1の目撃事象を代表する事象データを生成することであって、当該第1の目撃事象を代表する事象データは、第1のIDノードの識別子を含み、さらには第1の目撃事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むことと、第2の通信インタフェイスが第1の目撃事象を代表する事象データをサーバに与えることを引き起こすこととを行うべく動作可能となる。
【0599】
ノード処理ユニットはさらに、第1の信号の検出後の第1のIDノードに対する事象ホライズン内において第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号のいずれかを、第1の通信インタフェイスを介してモニタリングすることと、第1の信号と第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号のいずれかとの連続するもの同士の間の経過時間を、タイマーと連携して追跡することと、第1の信号の受信信号強度インジケータ値、及び第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号のいずれかを追跡することとを行うべく動作可能となる。それゆえ、ノード処理ユニットはまた、事象候補を、第1のノードに関連して第1の目撃事象から始まる事象ホライズン内にある後続事象として識別することであって、当該後続事象は、タイマーにより追跡される経過時間に関連するタイミング情報に基づいて、かつ、受信信号強度インジケータ値により示される観測信号強度情報に基づいて識別されることと、タイマーにより追跡される経過時間に関連する少なくともタイミング情報を含んで受信信号強度インジケータ値により示される観測信号強度情報に基づく後続事象を代表する事象データを生成することと、当該後続事象を代表する事象データを第2の通信インタフェイスがサーバに与えること引き起こすこととを行うべく動作可能となる。
【0600】
このマスターノード装置のさらなる実施形態において、後続事象は、散発性事象、第1のベンチマークチェックポイント事象(オンライン事象ともみなされる)、オフライン事象、シフト事象、及び新たなチェックポイント事象を含み得る。詳しくは、一実施形態によれば、後続事象は、(1)ノード処理ユニットが、第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内のしきい数の信号の検出を代表する第1のベンチマークチェックポイント事象となる事象ホライズン内の以前の事象を識別しておらず、かつ、(2)ノード処理ユニットが、第1のIDノードからの一連の連続的な信号の最新のものをマスターノードが検出した時からタイマーにより追跡される場合の経過時間がギャップ時間を超える前に、第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出していない場合、散発性事象となり得る。
【0601】
このマスターノード装置の他の実施形態において、ノード処理ユニットが、第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内のしきい数の信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出するが、しきい数の検出信号のそれぞれ同士の間の経過時間がギャップ時間を超えない場合、後続事象は、第1のIDノードの検出オンライン状態を代表する第1のベンチマークチェックポイント事象を含み得る。
【0602】
このマスターノード装置のさらに他の実施形態において、後続事象は、(1)ノード処理ユニットが、第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内のしきい数の信号の検出を代表する第1のベンチマークチェックポイント事象となる事象ホライズン内の以前の事象を識別しており、かつ、(2)ノード処理ユニットが、第1のIDノードからの一連の連続的な信号の中の最新の信号からの経過時間がギャップ時間を超えているときに第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を検出していない場合、オフライン事象を含み得る。
【0603】
このマスターノード装置のさらなる他の実施形態において、(1)ノード処理ユニットが、第1のベンチマークチェックポイント事象となる事象ホライズン内の以前の事象を識別しており、当該第1のベンチマークチェックポイント事象は、第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内の早期のしきい数の信号の検出を代表し、かつ、(2)ノード処理ユニットが、第1のベンチマークチェックポイント事象の識別後、第1のIDノードからの一連の連続的な信号の中の後続しきい数の信号を検出する場合、後続事象は、新たなチェックポイント事象を含み得る。さらなる詳細において、一実施形態によれば、ノード処理ユニットはさらに、(1)しきい数の以前のチェックポイント事象を識別するときに、新たなチェックポイント事象を代表する事象データを生成し、(2)当該しきい数の以前のチェックポイント事象の識別後に第2の通信インタフェイスが当該新たなチェックポイント事象を代表する事象データをサーバに与えることを引き起こすべくさらに動作可能となることにより、後続事象を代表する事象データを生成して、第2の通信インタフェイスが当該後続事象を代表する事象データをサーバに与えることを引き起こすべく動作可能となる。
【0604】
このマスターノード装置のさらなる実施形態において、ノード処理ユニットがさらに、新たなチェックポイント事象の受信信号強度インジケータ値と以前のベンチマークチェックポイント事象の受信信号強度インジケータ値との少なくともしきい差異を検出するべく動作可能となる場合、後続事象はシフト事象を含み得る。
【0605】
上述した実施形態に記載したように、事象候補として報告するべきノード事象の向上したモニタリングは、異なる検出広告信号の観測パラメータを比較することに関与し得る。これはまた、いくつかの例において、異なる検出広告信号に依存するチェックポイントに関与し得る。さらなる実施形態は、このような比較を、特に検出広告信号のチェックポイント要約に基づいて行う。それゆえ、(マスターノード3410のような)モニタリングノードは、異なる広告信号を検出する一方、モニタリングノードの内部で連続的に生成されたチェックポイント(チェックポイント要約とも称する)のような、かかる検出された信号の要約された群又はセットに基づいて、潜在的な事象候補を分析及び識別することができる。
【0606】
一般的な例において、ブロードキャスト低レベルIDノードからの30の連続した検出された広告信号の各群は記録され、当該群の信号のチェックポイントすなわち要約された代表値としてモニタリングマスターノードによって追跡され得る。各チェックポイント要約は、以前のチェックポイントの同様の観測可能パラメータに対して比較可能な観測可能パラメータ(例えば要約された信号群に対する平均RSSI値)を有する。かかる比較により、様々な事象基準と比較しての、しきい値又は関連する変化未満であることが明らかになる場合、チェックポイント要約は、関連事象候補を代表するものとして報告されない。しかしながら、比較が事象基準に整合して、チェックポイントに基づくモニタリングされた変化から、IDノードに対する関連ノード事象を識別する場合、モニタリングマスターノードは、ノード事象を事象候補としてサーバに報告することができる。すなわち、モニタリングマスターノード(又はかかるモニタリングマスターノードを使用するシステム)の一実施形態は、低レベルIDノード統計的に関連する観測を与える連続するチェックポイントに基づいて事象候補を識別することによるいくつかの展開において、さらに効率的に動作することができる。
【0607】
図45は、本発明の一実施形態に係る、検出された広告信号の複数の群又はセットを代表するチェックポイント要約ポイントに基づく無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのための典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図45を参照すると、方法4500が記載される。ここで、無線ノードネットワークは、
図34に例示のものと同様、ネットワークの低レベルにある複数のIDノード、当該IDノードと通信する中間レベルにあるマスターノード、及び当該マスターノードと通信する最高レベルにあるサーバを含む。方法4500は、ステップ4505から始まる。ここで、マスターノードは、第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号を受信し、その後、ステップ4510において、マスターノードが受信した第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成する。例えば、検出された第1セットの広告信号が10の信号を含む場合、第1のチェックポイント要約は、これら10の検出信号を、要約された代表値(例えば10の検出信号それぞれに対する観測信号強度値の平均)によって代表することができる。
【0608】
ステップ4515において、方法4500は、マスターノードが、第1のIDノードが第1セットの広告信号をブロードキャストした後に、第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号を受信することへと続き、その後、ステップ4520において、マスターノードが受信した第2セットの広告信号を代表する第2のチェックポイント要約を生成する。すなわち、上記例において、第2セットの広告信号は、IDノードからの次のセットの10の連続的に検出された広告信号を含むこととなる。それゆえ、第2のチェックポイント要約は、この次のセットの10の検出信号を代表し、この次のセットに対する観測パラメータ(例えばこれら次の10の検出信号のそれぞれに対する観測信号強度値の平均)を記録することができる。
【0609】
ステップ4525において、方法4500は、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較に基づいてマスターノード事象候補を識別することへと続く。詳しくは、チェックポイント要約のためのこのような観測パラメータは、関連セットの広告信号のための観測信号強度値の統計的代表値、例えば、関連セットの広告信号を代表する平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均となり得る。再びであるが、上述した例において、マスターノード(例えば
図34及び35に示すマスターノード3410)は、事象候補を識別することの一部として、第1の10の検出信号に対する観測信号強度値の平均(例えば観測信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)値)と、次の10の検出信号に対する観測信号強度値の平均とを比較することができる。
【0610】
詳しくは、方法4500のさらなる実施形態は、特定事象基準及び比較結果に対する詳細な事象候補を識別することができる。例えば、ステップ4525において事象候補を識別するステップはさらに、(a)第1セットの広告信号及び第2セットの広告信号の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)第1のセット及び第2のセットにおいてマスターノードが第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信している場合、マスターノード事象候補を、第1のIDノードのためのオンライン事象として識別することを含む。
【0611】
他の実施形態において、ステップ4525において事象候補を識別するステップはさらに、第1のチェックポイント要約の観測パラメータと第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの差異が少なくともしきい値である場合、マスターノード事象候補を、第1のIDノードに対するシフト事象として識別することを含み得る。
【0612】
さらに他の実施形態において、ステップ4525において事象候補を識別するステップはさらに、(第1セットの広告信号の検出後の)第2セットの広告信号の任意の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、マスターノードがモニタリングする第1のIDノードのための事象ホライズンの間にしきい時間ギャップよりも大きい場合、マスターノード事象候補をオフライン事象として識別することを含み得る。
【0613】
なおもさらに、他の実施形態によれば、ステップ4525は、マスターノードが第1のIDノードから少なくとも一つの広告信号を受信しているが、当該マスターノードが少なくとも一つの広告信号を受信したときからの一定の時間間隔内に第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信していない場合、マスターノード事象候補を散発性事象として識別することを含み得る。例えば、マスターノードは、第1のIDノードからの8つの連続したブロードキャスト広告信号を検出してはいるが、チェックポイント要約のための次のセットの信号を構成するのに十分な必須の10の信号を検出してはいない。すなわち、この例において、マスターノードは、事象候補として報告されるものが散発性事象であると識別することができる。
【0614】
さらに他の詳細な実施形態において、ステップ4525において事象候補を識別するステップはさらに、周期的報告インターバルが終了したときに、第1のチェックポイント要約の観測パラメータと第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの比較に基づいて、マスターノード事象候補をチェックポイント事象として識別することを含み得る。例えば、マスターノードが使用する周期的報告インターバルは、しきい時間間隔を含み、この時間間隔の満了時、マスターノードは、第2のチェックポイント要約をチェックポイント事象(すなわちサーバに報告された一定タイプの事象候補)として報告することを知る。他の例において、マスターノードが使用する周期的報告インターバルは、受信若しくは検出されたしきい数の広告信号、又は最後に報告されたチェックポイント事象以来に生成されたしきい数のチェックポイント要約を含み得る。しきい数が満たされると、マスターノードは、引き続いて第2のチェックポイント要約を、チェックポイント事象(すなわちサーバに報告される一定タイプの事象候補)として報告する用意ができる。
【0615】
方法4500のさらに他の実施形態において、ステップ4520によれば、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較が、第1セットの広告信号に反映された第1の観測プロファイル設定が、第2セットの広告信号に反映された第2の観測プロファイル設定とは異なることを示す場合、マスターノードは事象候補をプロファイル変化事象として識別することができる。第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、方法4500のいくつかの実装において、第1のIDノードの動作に関連するが、方法4500の他の実装においてはマスターノードの動作に関連し得る。
【0616】
なおもさらに、ステップ4520によれば、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較が、第1セットの広告信号に反映された第1の観測出力電力設定が、第2セットの広告信号に反映された第2の観測出力電力設定とは異なることを示す場合、マスターノードは、当該マスターノードが事象候補を、送信電力変化事象として識別することにより、事象候補を識別するステップを実装することができる。
【0617】
一つの代替的実施形態において、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較が、第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が、第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値とは異なることを示す場合、ステップ4525において事象候補を識別するステップはさらに、マスターノードが事象候補を環境変化事象として識別することを含み得る。センサデータ値は、例えば、各セット内の広告信号の一以上のヘッダに含まれ得る。すなわち、マスターノードは、チェックポイント要約のそれぞれに関連付けられた観測センサデータを介して第1のIDノードに対して生じる環境変化を学習することができる。
【0618】
他の代替的実施形態において、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較が、第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が、第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値からの逸脱を反映することを示す場合、ステップ4525において事象候補を識別するステップはさらに、マスターノード事象候補を環境変化事象として識別することを含み得る。ここで、逸脱とは、しきい差異を超えることをいう。
【0619】
ステップ4530において、方法4500は、マスターノードが関連事象候補を識別した後に事象候補をサーバに報告することへと続く。このステップは、事象候補を識別するときにのみ選択的に行われるので、かかる報告ステップによれば、マスターノードは事象候補を、第1のチェックポイント要約が代表する第1セットの広告信号と、第2のチェックポイント要約が代表する第2セットの広告信号との間の観測された変化を反映する要約情報としてサーバに送信することにより、第1のIDノードについてのデータフィードを単純化することができる。
【0620】
方法4500の付加的な実施形態はまた、さらなるアルゴリズム的なステップを含み得る。例えば、方法4500の他の実施形態によれば、マスターノードはまた、第1のIDノードからプロファイル識別子を検出することができる。かかるプロファイル識別子は、第1又は第2セットの広告信号における少なくとも一つの広告信号の一部となり得る。マスターノードは、プロファイル識別子(例えば広告信号のヘッダの一部として含まれるフラグ又は他のデータ)の検出に応答し、周期的報告インターバルを、当該プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて改変することができる。このような警告プロファイルは、第1のIDノードをモニタリングしてサーバに報告することに関連する一以上の異なるノード管理ルールを含み得る。
【0621】
追加的に、周期的報告インターバルは、マスターノードにより調整可能なしきい時間間隔のような時間因子に基づき得る。それゆえ、マスターノードは、この報告インターバルを調整し、チェックポイント事象を識別事象候補として頻繁に報告することができるので、サーバの更新が頻繁となる。代替的に、周期的報告インターバルは、モニタリングマスターノードがどれほど頻繁に、識別された事象候補の形態でサーバの更新を与えるかを増加又は減少させることと同様の態様でマスターノードにより調整可能な、しきい数の信号受信に基づき得る。
【0622】
方法4500のさらなる実施形態はまた、少なくとも第1セットの広告信号及び第2セットの広告信号に基づいて収集された情報を、チェックポイント事象をサーバに報告した後にリセットするマスターノードを有する。マスターノードにより格納された収集された情報の、このリセット又はクリアは、マスターノードの搭載リソースの効率的使用を容易にする一定タイプのデータ低減を実装する。
【0623】
方法4500のさらに他の実施形態は、事象候補の報告後のサーバからのフィードバックに関与する。詳しくは、かかるさらなる実施形態によれば、マスターノードは、報告された事象候補に基づいてサーバからの調整応答を受信することができる。サーバが関連事象候補について通知されたことに基づき生成した調整応答は、マスターノード及び第1のIDノードの少なくとも一方の調整されたプロファイル(例えばネットワーク内の特定の無線ノードがどのようにして機能及び通信するのかを支配する動作プロファイルの一部として保持された一以上のノード管理ルールに対する変化)を含み得る。なおもさらに、調整応答は、例えば、第1のIDノードに対する報告された事象候補が、マスターノードにより管理及びモニタリングされる他のIDノードが、当該報告された事象候補を受けて、どのようにして動作するのかをサーバが変更することを有する時のような、他のIDノードの少なくとも一つの調整されたプロファイルを含み得る。代替的に、調整応答は、報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータ、例えば、無線ノードネットワークにおけるマスターノード又はIDノードの予想される近接環境で新たに発見されたRF干渉源を反映する更新されたコンテキストデータ、を含み得る。
【0624】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4500は、上述した方法4500のステップを行うべく事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図35における典型的マスターノード3410)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、汎用コンピュータのものを超えて、他のネットワークデバイス(例えば
図34に示される一以上のIDノード、及び
図34に示されるサーバ3400)との相互作用をするように特に適合され得る。マスターノードの処理ユニット400が、方法4500及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0625】
詳しくは、チェックポイント要約に基づいた事象候補の向上したモニタリングのためのマスターノード装置の一実施形態が以下のように記載される。典型的マスターノード装置は、無線ノードネットワーク内の中間レベル無線ノード要素として展開され、その要素は、当該ネットワーク内の低レベルにある複数のIDノード、及び高レベルにあるサーバを有する。詳しくは、この実施形態における典型的マスターノード装置は一般に、ノード処理ユニット、メモリストレージ、第1の通信インタフェイス、及び第2の通信インタフェイスを含む。第1の通信インタフェイスは、ノード処理ユニットに結合され、第1の通信経路(例えばBluetooth(登録商標)又はNFCフォーマットの短距離無線データ通信経路のような短距離無線通信経路)を経由して少なくとも第1のIDノードと通信するべく動作可能となる。第2の通信インタフェイスは、ノード処理ユニットに結合され、第2の通信経路(例えば、Wi−Fi又はセルラー長距離無線データ通信経路のような長距離無線通信経路)を経由してサーバと通信するべく動作可能となる。メモリストレージ(例えば
図35に示されるマスターノード3410のメモリストレージ415)はまた、ノード処理ユニット(例えば処理ユニット400)に結合され、ノード処理ユニットが実行する事象検出エンジンコード(例えばコード3415)を保持する。
【0626】
動作において、メモリストレージに保持された事象検出エンジンコードを実行すうr場合、ノード処理ユニットは、マスターノード装置がどのようにして、チェックポイント要約に基づいて事象候補をモニタリングするべく相互作用的に動作するのかを向上させかつ改善することの一部として特定のかつ特別にプログラムされた機能ステップを行うべく、当該コードのアルゴリズム的な命令を実行する。特に、ノード処理ユニットは、事象検出エンジンコードを実行する場合、第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出するべく動作可能となる。ひとたび第1セットの広告信号が検出すると、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスによって検出された第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成するべく動作可能となる。同様に、ノード処理ユニットは、第1のIDノードが第1セットの広告信号をブロードキャストした後に第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して検出し、第1の通信インタフェイスによって検出された第2セットの広告信号を代表する第2のチェックポイント要約を生成するべく動作可能となる。ノード処理ユニットはその後、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータ(例えば第1の通信インタフェイスによって検出された観測信号強度値又はRSSI)を比較するべく動作可能である。この観測パラメータは、詳しくは、チェックポイント要約によって代表されるそれぞれの広告信号の統計的代表値、例えば、特定のチェックポイント要約に関連付けられた広告信号それぞれに対する平均観測信号強度、となり得る。観測信号強度値の統計的代表値に関連する他の例は、平均値、中央値、(時間窓、又は一定数の検出に基づく窓に対する)移動平均、又は重み付き平均を含み得る。
【0627】
ノード処理ユニットはこの場合、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較に基づいて事象候補を識別し、識別された事象候補を第2の通信インタフェイスが第2の通信経路を経由してサーバに報告することを引き起こすべく動作可能である。詳しくは、第2の通信インタフェイスは、識別事象候補を報告するときにメッセージをサーバに送信することができる。ここで、メッセージは、少なくとも、第1のチェックポイント要約が代表する第1セットの広告信号と、第2のチェックポイント要約が代表する第2セットの広告信号との間の観測された変化を示す要約情報を含む第1のIDノードについての、低減されたモニタリングデータフィードを含む。
【0628】
事象候補を識別することの一部として、マスターノード装置のさらなる実施形態は、ノード処理ユニットが、特定の事象基準に対する比較に基づいて、事象候補を識別するべく動作可能となることを有し得る。例えば、マスターノード装置の一実施形態によれば、第1の通信インタフェイスが第1のIDノードから少なくとも一つの広告信号を検出するが、第1の通信インタフェイスが少なくとも一つの広告信号を検出した時から一定の時間間隔内に第1のIDノードからの少なくともしきい数の広告信号(一定タイプの観測パラメータ)は検出しない場合、ノード処理ユニットは、事象候補を散発性事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0629】
マスターノード装置の他の実施形態によれば、(a)第1セットの広告信号及び第2セットの広告信号の連続するもの同士の間の検出時間ギャップ(一定タイプの観測パラメータ)が、しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)第1の通信インタフェイスが、第1のセット及び第2のセットにおける第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信する(広告信号に対する他のタイプの観測)場合、ノード処理ユニットは、事象候補を、第1のIDノードに対するオンライン事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0630】
マスターノード装置のさらなる実施形態によれば、第1のチェックポイント要約の観測パラメータと、第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの差異が少なくともしきい値である場合、例えば、第2のチェックポイント要約の平均観測信号強度が、第1のチェックポイント要約の平均観測信号強度と比較して、しきいレベルを超えて降下する場合、ノード処理ユニットは、事象候補を、第1のIDノードに対するシフト事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0631】
マスターノード装置のさらに他の実施形態によれば、第1セットの広告信号を検出した後の第2セットの広告信号の連続するもののいずれか同士の間の検出時間ギャップ(一定タイプの観測パラメータ)が、第1のIDノードに対する事象ホライズン中のしきい時間ギャップよりも大きい場合、ノード処理ユニットは、事象候補をオフライン事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0632】
マスターノード装置の他の実施形態によれば、周期的報告インターバルが終了し(当該インターバルが時間基準に基づいて、又は一定数の検出信号基準に基づいてのいずれか)、第1のチェックポイント要約の観測パラメータと、第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの比較に基づく場合、ノード処理ユニットは、事象候補をチェックポイント事象として識別するべく動作可能となり得る。
【0633】
付加的な実施形態によれば、ノード処理ユニットはさらに、第1のIDノードからの、例えば、第1セットの広告信号及び第2セットの広告信号のいずれかにおける少なくとも一つの広告信号のヘッダ部からの、プロファイル識別子を識別するべく動作可能となり得る。マスターノード装置は、識別されたプロファイル識別子に基づいて、どの警告プロファイルが第1のIDノードによって使用されているかを学習してノード処理ユニットに、プロファイル識別子に対応する当該警告プロファイルに基づいて周期的報告インターバルを改変させることができる。以前に説明されたように、警告プロファイルは、第1のIDノードをモニタリングしてサーバに報告することに関連するノード管理ルール群の一つとなり得る。詳しくは、周期的報告インターバルは、プロファイル識別子の識別に応答してノード処理ユニットにより調整可能なしきい時間間隔を含み、又は、代替的に、プロファイル識別子の識別に応答してノード処理ユニットにより調整可能なしきい数の信号受信を含み得る。
【0634】
チェックポイント要約に基づいて事象候補をモニタリングするマスターノード装置の実施形態はまた、事象候補を一定タイプの変化事象として識別することができる。例えば、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較により、第1セットの広告信号に反映された第1の観測プロファイル設定が、第2セットの広告信号に反映された第2の観測プロファイル設定とは異なることが示される場合、ノード処理ユニットは、事象候補をプロファイル変化事象として識別するべく動作可能となり得る。かかる観測プロファイル設定はまた、第1のIDノード、マスターノード又は双方の動作に関連し得る。
【0635】
他の例において、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較により、第1セットの広告信号に反映された第1の観測出力電力設定が、第2セットの広告信号に反映された第2の観測出力電力設定とは異なることが示される場合、ノード処理ユニットは、事象候補を送信電力変化事象として識別するべく動作可能となり得る。IDノードが広告信号を生成するための出力電力設定は、広告信号自体の一部として(例えば
図7に示される広告パケット700の例に含まれる「TX電力レベル」情報のようなヘッダ情報の一部として)見える。
【0636】
さらに他の例において、ノード処理ユニットは、第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約のそれぞれに対する観測パラメータの比較により、第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が、第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値とは異なることが示され、当該比較が、しきい差異を超えるセンサデータ値間の偏差を反映する場合、事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となり得る。詳しくは、IDノード上の典型的なセンサが、経時的なセンサデータの変化を与え、連続的な広告信号がIDノードからブロードキャストされるときに、センサデータ値が、連続的にブロードキャストされた広告信号の一部として与えられる。すなわち、マスターノード装置のノード処理ユニットは、そのような経時的な観測センサデータを比較して環境変化事象(例えばIDノードに関連付けられた小包が、その置かれている(熱源に隣接する又は日光中の)場所ゆえに、又は小包の内容物からもたらされる(例えば望ましくない化学反応からの、又は内容物の内部燃焼からの)熱ゆえに、急激な温度増加を経験する)を識別することができる。
【0637】
チェックポイント要約に基づいて事象候補をモニタリングするマスターノード装置のさらなる実施形態は、報告された事象候補に基づいてサーバフィードバックを受信してこれに応答することに関与し得る。例えば、ノード処理ユニットは、第2の通信インタフェイスを介して、事象候補に基づくサーバからの調整応答を受信するべく、さらに動作可能となり得る。第2の通信インタフェイスを経由して受信された当該調整応答は、マスターノード装置のための、第1のIDノードのための、又は当該マスターノード装置により管理される他のIDノードの一つのための調整されたプロファイルを含み得るサーバからのメッセージとなり得る。このような調整されたプロファイルは、特定の無線ノード要素がどのようにして動作するのかを、例えば使用電力レベル、ブロードキャスト広告信号の周波数等を、支配及び画定する一以上の修正された又は新たなノード管理ルールとなり得る。同様に、調整応答は、報告された事象候補が反映された更新されたコンテキストデータを備えたメッセージとなり得る。
【0638】
当業者に理解されることだが、(方法4500及びそのバリエーションに関連して上述したものに整合する)上述したチェックポイント要約に基づいて事象候補をモニタリングするマスターノード装置の上述した異なる実施形態はまた、無線ノードネットワーク内のチェックポイント要約に基づいて事象候補を識別する大きなモニタリングシステムの一部として展開することができる。かかるモニタリングシステムは、ネットワークの最高レベルに設けられたサーバ、広告信号をブロードキャストしているネットワークの低レベルに設けられたIDノード、及びネットワークの中間レベルに設けられたマスターノードを含み得る。IDノードが、出荷かつ追跡される小包に関連付けられる一方、マスターノードは、当該IDノードが当該マスターノードの通信範囲内に入ってくるときに当該IDノードからの信号をモニタリングする役割を果たすことができる。マスターノードは、上の実施形態で特に記載したように、広告信号を検出し、連続するチェックポイント要約を生成し、連続するチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータを比較して事象候補を識別し、マスターノード上の第2の通信インタフェイスが、識別された事象候補をサーバに報告することを引き起こすべく動作する。サーバは、モニタリングシステムの一部として、識別事象候補をマスターノードから受信し、当該識別事象候補に基づいて応答性調整応答をマスターノードへと送信するべく動作可能である。マスターノードへのフィードバックとして与えられるそのような応答性調整応答は、マスターノードのための調整されたプロファイル、IDノードのための調整されたプロファイル、及び識別された事象候補が反映された更新されたコンテキストデータの少なくとも一つを含む。
【0639】
上述した実施形態のいくつかに記載のように、ノード事象を事象候補として報告する向上したモニタリングは、低レベルIDノードがブロードキャストした一セット又は一群の広告信号を本質的に要約及び代表するチェックポイント要約(一般にチェックポイントとも称する)を生成することに関与し得る。さらなる実施形態において、生成されたチェックポイントそれぞれを、サーバにより処理される一定タイプの事象候補として当該サーバに報告することはさらに、モニタリングマスターノードに課されるモニタリング及び報告の負担を下げる一定程度のシステムレベルの改善を依然として与えることができる。換言すれば、(装置自体として、又はシステムの装置要素として)無線ノードネットワークの中間レベルにあるマスターノードが実行するモニタリング及び追跡の機構としてチェックポイントの使用を展開することにより、バックエンド管理サーバへのマスターノードがモニタリングするデータフィードを、かかるシステムマスターノードが検出した各広告信号の生データをサーバに単に送信することと比較して有効に低減することができる。
【0640】
一般的な例において、ブロードキャスト低レベルIDノードからの30個の連続的に検出された広告信号の各群を、チェックポイントとして、すなわち当該信号群の要約された代表値として、モニタリングマスターノードが記録及び追跡することができる。各チェックポイント要約は、観測可能パラメータ(例えば要約された信号群のための平均RSSI値)を有する。これは、基本の典型的実施形態において、事象候補をモニタリングする態様としてモニタリングマスターノードによりサーバに報告され得る。この基本例において、当該群の信号の要約された代表値(例えば30の検出広告信号の群の平均RSSI値)を、ブロードキャストをし及びモニタリングされるIDノードに対する事象候補として報告することができる。(報告されたチェックポイントを介しての)当該報告された事象候補により、モニタリングマスターノードはサーバに、ブロードキャストIDノードが「依然としてここに」存在すること(無線ノードネットワークの要素を管理するときにサーバにとって本来かつ単独で有用な情報)を知らせる。
【0641】
さらに、ノード事象をモニタリングして事象候補として報告する方法、装置及びシステムの実施形態は、すべてのチェックポイントが報告されるわけではないが、要約されたチェックポイントの所定のものだけが報告されるように、モニタリングマスターノードがどのようにしてチェックポイントを使用するのかを拡張することができる。例えば、チェックポイントに関与するさらなる実施形態によれば、モニタリングマスターノードは、経時的に連続するチェックポイント要約(それぞれが、IDノードからの検出された広告信号の異なる群又はセットに基づく)を生成し、その後、異なるチェックポイント要約の観測パラメータを比較することができる。詳しくは、現在の生成チェックポイントに対する観測可能パラメータ(例えば平均RSSI値)を、以前のチェックポイントの同様の観測可能パラメータと比較することができる。かかる比較により、様々な事象基準と比較しての、しきい値又は関連する変化未満であることが明らかになる場合、チェックポイント要約は、関連事象候補を代表するものとして報告されない。しかしながら、比較が事象基準に整合して、チェックポイントに基づくモニタリングされた変化から、IDノードに対する関連ノード事象を識別する場合、モニタリングマスターノードは、ノード事象を事象候補としてサーバに報告することができる。
【0642】
それゆえ、モニタリングノード(例えばマスターノード3410)は、異なる広告信号のそれぞれを検出するが、モニタリングノードの内部で連続的に生成されたチェックポイントに基づいて、潜在的な事象候補を分析及び識別することができる。いくつかの場合、モニタリングマスターノードは、異なるチェックポイント要約の比較に基づいて潜在的な事象候補を分析及び識別する。このようにして、サーバに報告され得るものは、有利なことに、特定のIDノードに起こっていることについてのリファインされた又はインテリジェントに集約されたノード事象情報となり得る。すなわち、モニタリングマスターノード(又はかかるモニタリングマスターノードを使用するシステム)の様々な実施形態は、関連IDノードのステータスを示す低レベルIDノードの、統計的に関連する観測を与える一以上連続するチェックポイントに基づいて、事象候補を識別することによるいくつかの展開において効率的に動作し得る。
【0643】
図46は、本発明の一実施形態に係る、チェックポイント要約に基づく無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのための他の典型的な方法を例示するフロー図である。典型的な無線ノードネットワークは、複数の低レベルIDノード、当該IDノードと通信する中間レベルにあるマスターノード、及び当該マスターノードと通信する最高レベルにあるサーバを有する。ここで
図46を参照すると、典型的な方法4600は、ステップ4605において、マスターノードが、いずれかのIDノードから発せられる一以上のブロードキャスト信号を、当該IDノードからの一以上のブロードキャスト信号を送信するべく当該IDノードにプロンプトを出すことなしに聞くモニタリングモードの動作をアクティブにすることから始まる。例えば、RFIDタグリーダによるプロンプトを必要とする従来のRFIDタグの応答とは対照的に、マスターノードは、IDノードにブロードキャストさせるプロンプトを出す必要はないが、その代わり、短距離広告パケット信号をブロードキャストしている無線IDノードを聞くモニタリングモードをアクティブにすることができる。
【0644】
ステップ4610において、無線ノードネットワーク内の第1のIDノードがブロードキャストした第1の広告信号をマスターノードが受信した場合、方法4600は、ステップ4610から直接ステップ4615へと進む。そうでない場合、ステップ4610は、アクティブになったモニタリングモードに留まり、信号の受信を待つ。
【0645】
ステップ4615において、方法4600は、第1のIDノードがブロードキャストした受信した第1の広告信号に関連する観測パラメータをマスターノードが記録することへと進む。このような観測パラメータは、例えば、検出した広告信号の一部(例えばヘッダ)内の信号又は観測情報に対する観測信号強度レベルとなり得る。観測パラメータは、当該展開、マスターノード上のアクセス可能メモリにより利用可能なメモリ書き込み速度、及び意図しない電源喪失ゆえのデータ喪失を回避する必要性又は願望に応じて、揮発性及び/又は不揮発性メモリに記録することができる。
【0646】
ステップ4610においてマスターノードが受信した第1の広告信号と、ステップ4615において記録した当該信号の観測パラメータとにより、方法4600は、第1のIDノードがブロードキャストした連続的な広告信号を検出するべくステップ4620に進む。すなわち、第1のIDノードからブロードキャストされた次の広告信号がステップ4620において受信され、ステップ4620は、直接ステップ4625へと進む。そうでない場合、ステップ4620は、アクティブになったモニタリングモードに留まり、第1のIDノードからのさらなる広告信号の受信を待つ。
【0647】
ステップ4625において、方法4600は、マスターノードが、第1のIDノードがブロードキャストした次の連続的に受信した広告信号に関連する観測パラメータを記録することへと進む。詳しくは、受信広告信号の当該観測パラメータは、例えば、マスターノードが検出する信号強度を反映した受信信号強度インジケータ(RSSI)値であり得る。他の例において、観測パラメータは、第1のIDノードが与え、かつ、第1のIDノードに関連するマスターノードがキャプチャしたセンサデータとなり得る。例えば、第1のIDノードがブロードキャストした広告信号は、広告信号のヘッダ部分内にセンサデータを含み得る。かかるセンサデータは、検出された広告信号を介してマスターノードによって観測され、低レベルIDノードアクティビティ又はステータス(例えばIDノードが検知する温度条件、又はIDノードが検知する湿度条件)を示し得る。
【0648】
ステップ4630において、マスターノードは、受信信号(すなわちステップ4610及び4620において受信した当該広告信号)の合計が、第1の広告信号、及び後続群の連続的に受信した広告信号を含む所定群の広告信号に対応する十分な数の受信信号となるか否かを決定する。そうでない場合、ステップ4630は、ステップ4620へと戻ってさらなる広告信号の受信を待つ。しかしながら、そうである場合、ステップ4630はステップ4635へと進む。
【0649】
いくつかの実施形態において、所定群を構成する信号の数は、サーバによって画定することができる。例えば、サーバは、方法4600の実施形態を参照して説明されたモニタリング及び報告を目的として所定群を構成するとみなされる特定数の広告信号の形態のノード管理情報をマスターノードに与えることができる。他の実施形態において、この数は、モニタリングを続けるマスターノード及び/又はサーバによって動的に改変され得る。例えば、マスターノードは、ブロードキャストIDノードが警告を発したこと(例えば警告ステータスの増加、プロファイルステータスの変化、センサデータに基づく環境ステータスの変化等)を検出することができる。ここで、マスターノードはその後、所定群における信号の数を変えることによって自身のモニタリングを自己適合し、又は、他の例においては、当該警告をサーバに報告することができる。その結果、サーバは、所定群の中の信号の数の変化を指示し、ネットワークのサーバレベルからのモニタリングプロセスを、モニタリングを目的として当該群の中の信号の数が変わったマスターノードに送信されたノード管理メッセージを介してリファインできるようにする。
【0650】
ステップ4635において、方法4600は、受信広告信号に基づいてチェックポイント要約を生成することへと進む。詳しくは、マスターノードは、受信した第1の広告信号(ステップ4610において受信した信号)、及び連続的に受信した後続群の広告信号(ステップ4630において連続的に受信した信号)を含む第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成する。第1のチェックポイント要約は、第1セットの広告信号の変換可能なデータ代表値であり、受信した第1の広告信号ブロードキャストに関連する記録された観測パラメータ(ステップ4615において記録)と、連続的に受信した後続群の広告信号それぞれに関連する記録された観測パラメータ(ステップ4625において記録)とに基づいて生成された要約観測パラメータを含む。詳しくは、第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータは、第1セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値として実装することができる。観測信号強度値の当該統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は第1セットの広告信号からの観測信号強度値(又はキャプチャされたセンサデータ)に関連する重み付き平均を使用して実装することができる。
【0651】
ステップ4640において、方法4600は、マスターノードが、第1のチェックポイント要約を、第1のIDノードに対する事象候補としてサーバに送信することへと進む。詳しくは、ステップ4640によれば、マスターノードは、第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータに基づく第1のノードの要約されたモニタリングされたステータスを示す事象候補をサーバに送信することにより、第1のIDノードのステータスに関連するサーバのためのデータフィードを単純化することができる。すなわち、ステップ4640において行われる送信により、モニタリングマスターノードがサーバにオーバーヘッドを報告することが向上し、報告された第1のチェックポイント要約を介して事象候補についてシステムのサーバに通知する全体的な効率が改善される。
【0652】
上に説明されたステップ4640が、事象候補として報告された第1のチェックポイント要約を有する一方、方法4600のさらなる実施形態においては、ステップ4640における送信は、周期的報告インターバル基準に基づいて行うことができる。特に、さらなる実施形態により、ステップ4640に実装されるのは、第1のチェックポイント要約が、マスターノードが生成した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準を満たす場合、例えば5回ごとのチェックポイント要約のみを送信するが、他の先のチェックポイント要約はモニタリングマスターノードの内部に残る場合、マスターノードが、第1のチェックポイント要約を、第1のIDノードに対する事象候補としてサーバに送信することをことである。
【0653】
さらに詳細な実施形態、ステップ4640における送信はさらに、マスターノードが、第1のチェックポイント要約の生成時にマスターノードのメモリにおけるチェックポイントカウントを増やすことと、マスターノードが、増やされたチェックポイントカウントと、当該マスターノードが生成した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準とを比較することと、増やされたチェックポイントカウントが周期的報告インターバル基準に一致する場合(例えば第1のチェックポイント要約が、最後に報告されたチェックポイント要約に対する5回目のチェックポイント要約となる場合)、マスターノードを使用して第1のチェックポイント要約を事象候補としてサーバに報告することとを含む。周期的報告インターバル基準により、しきい数の生成チェックポイント要約を、第1のチェックポイント要約を事象候補としてサーバに報告する報告条件として識別することができる。かかるしきい数は、いくつかの実施形態において所定である(例えば5回ごとのチェックポイント要約のみが報告される)が、他の実施形態によれば、マスターノードは、かかるしきい数を調整することができる。
【0654】
詳しくは、周期的報告インターバル基準の調整に対し、方法4600のさらなる実施形態によれば、マスターノードはさらに、第1のIDノードからプロファイル識別子を検出することができる。プロファイル識別子は例えば、受信された第1の広告信号、及び連続的に受信された後続群の広告信号(例えばブロードキャストされた広告信号の一つのヘッダにおける情報)の少なくとも一方の一部としてよい。この場合マスターノードは、この検出されたプロファイル識別子に応答し、周期的報告インターバル基準を、プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて改変することができる。警告プロファイルは、第1のIDノードのモニタリング及びサーバへの報告に関連するノード管理ルールを含む。すなわち、(プロファイル識別子によって示される)第1のIDノードに対する警告プロファイルは、IDノードが迅速な注目を必要としていることを反映し、モニタリングマスターノードが、どれくらい頻繁にチェックポイント要約をサーバに報告するのかを変更することが保証される。例えば、第1のIDノードは、(前述した)特定の警告段階に入ったとき、警告プロファイルを使用することに自律的に切り替えることができ、モニタリングマスターノードはその後、有利なことに、当該特定のIDノードが周期的報告インターバル基準を調整することによって、どのようにしてモニタリングされるのかに適合することができるので、IDノード上の事象候補情報がシステム内のサーバにさらに頻繁に送信されるようになる。
【0655】
他のさらなる実施形態において、方法4600によればまた、マスターノードは、要約観測パラメータを調整して報告することができる。特に、マスターノードは、当該マスターノードが生成したがサーバには報告されない少なくとも一つの以前のチェックポイント要約により、第1のチェックポイント要約を統計的に要約する要約観測パラメータを調整することができる。例えば、マスターノードは、現在の(第1の)チェックポイント要約の平均と、以前のチェックポイント要約が報告されていない4つの既に未報告の要約観測パラメータとの平均となる要約観測パラメータを、サーバに報告するべく調整することができる。この態様において、調整された要約観測パラメータは、最後のチェックポイント要約が事象候補として報告されて以来のIDノードのステータスの統計的代表値を与える。
【0656】
詳細な実施形態において、方法4600によれば、マスターノードは、現在の(第1の)チェックポイント要約と先のチェックポイントとの比較に基づいて事象候補をサーバに報告することができる。例えば、方法4600のこの実施形態はまた、マスターノードが、以前のチェックポイント要約の以前の要約観測パラメータと、第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとを比較し、第1のIDノードのステータスの変化を識別することができる。それゆえ、マスターノードはその後、第1のIDノードのステータスにおける変化が当該比較により識別される場合、第1のチェックポイント要約を事象候補としてサーバに送信することができる。第1のIDノードのステータスにおける当該変化は、例えば、以前のチェックポイント要約の以前の要約観測パラメータが、第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとは、しきいレベルを超えて異なる場合に存在し得る。詳しくは、比較から識別される第1のIDノードのステータスにおける典型的な変化は、例えば、第1のIDノードのための短縮された事象ホライズンを示す散発性事象、第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最初を示すオンライン事象、以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータと第1のチェックポイント要約のための要約観測パラメータとの少なくともしきい差異を示すシフト事象、及び第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最後を示すオフライン事象のような、ノード事象となり得る。なおもさらに、比較から識別された第1のIDノードのステータスの典型的な変化は、例えば、第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの間に第1のIDノードがプロファイル設定を変更したことを示すプロファイル変化事象と、モニタリングされる事象ホライズンの間に第1のIDノードが出力電力設定を変更したことを示す送信電力変化事象と、モニタリングされる事象ホライズンの間に第1のIDノードがキャプチャしたセンサデータの変化を示す環境変化事象とのような、ノード事象となり得る。
【0657】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4600は、上述した方法4600のステップを行うべく、事象検出エンジンコード3415とともにマスター制御及び管理コード425の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図35の典型的マスターノード3410)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード3410上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、マスターノードは、汎用コンピュータのものを超えて、他のネットワークデバイス(例えば
図34に示される一以上のIDノード、及び
図34に示されるサーバ3400)との相互作用をするように特に適合され得る。マスターノードの処理ユニット400が、方法4600及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0658】
なおもさらに、当業者にわかることだが、このような典型的マスターノードは、方法4600及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく適合され、無線ノードネットワーク内の事象候補を識別するノードモニタリングシステム実施形態の一部として展開することができる。このような典型的なモニタリングシステムは、ネットワークの最高レベルに設けられたサーバ、広告信号をブロードキャストするネットワークの低レベルに設けられたIDノード、及びネットワークの中間レベルに設けられたマスターノードを含む。IDノードが、出荷及び追跡される小包に関連付けられる一方、マスターノードは、当該IDノードが当該マスターノードの通信範囲内に入ってくるときにブロードキャストされた広告信号をモニタリングする役割を果たすことができる。マスターノードはさらに、マスターノード処理ユニット、メモリストレージ、並びに第1及び第2の通信インタフェイスを含む。マスターノードのメモリストレージは、マスターノード処理ユニットが実行する事象検出エンジンコードを保持するマスターノード処理ユニットに結合される(例えば
図35を参照して図示及び説明されたように、処理ユニット400が実行する事象検出エンジンコード3415をメモリストレージ415が保持する)。第1の通信インタフェイスが、マスターノード処理ユニットに結合され、第1の通信経路を経由してIDノードと通信するべく動作可能である一方、第2の通信インタフェイスもまた、マスターノード処理ユニットに結合され、第2の通信経路を経由してサーバと通信するべく動作可能である。それゆえ、
図34に示されるものと同様、第1の通信経路は第2の通信経路とは異なる。ここで、マスターノード3410からIDノード120a〜eへの第1の通信経路は、ネットワーク105を介したマスターノード3410からサーバ3400への通信経路とは別個であり分離されている。
【0659】
モニタリングシステム内のモニタリング及び報告要素として、マスターノードは、マスターノード処理ユニット上の事象検出エンジンコードを実行するとき、IDノードからの一以上のブロードキャスト信号の送信のために当該IDノードにプロンプトを出すことなしに、IDノードから発せられる一以上のブロードキャスト信号を第1の通信インタフェイスが聞くことを引き起こすように動作可能である。マスターノードはこの場合、(そのマスターノード処理ユニット及び他の要素を介して)IDノードがブロードキャストした第1の広告信号を第1の通信インタフェイスを介して検出し、IDノードがブロードキャストした検出された第1の広告信号に基づいて第1の観測パラメータをメモリストレージに記録するべくさらに動作可能となる。マスターノードはこの場合、IDノードがブロードキャストした後続群の広告信号を、第1の通信インタフェイスを介して連続的に検出し、後続群の観測パラメータを記録するべく動作可能となる。ここで、各観測パラメータは、IDノードがブロードキャストした連続的に受信した後続群の広告信号のそれぞれ一つに基づく。
【0660】
詳しくは、第1の観測パラメータ及び後続群の観測パラメータのそれぞれは、マスターノードが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)値となり得る。それゆえ、マスターノードは、IDノード広告信号をモニタリングし、特に、かかる信号のRSSI値を観測する。しかしながら、他の詳細なシステム実施形態において、第1の観測パラメータ及び後続群の観測パラメータのそれぞれは、IDノードに関連するマスターノードがキャプチャした複数のセンサデータの一つとなり得る。それゆえ、マスターノードは、IDノード広告信号をモニタリングし、特に、かかる広告信号内のセンサデータ(例えば、IDノードが生成し、当該IDノードからブロードキャストされる広告信号内に含まれる環境センサデータ、小包モニタリングセンサデータ、又は他のセンサデータ)を観測パラメータとして観測する。
【0661】
かかる信号それぞれに対する検出された広告信号及び観測されたパラメータにより、システムのマスターノードは、検出された第1の広告信号、及び連続的に検出された後続群の広告信号を含む第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成するべく動作可能となる。詳しくは、生成された第1のチェックポイント要約は、検出された第1の広告信号のブロードキャストに基づいて、記録された観測パラメータに基づいて生成された要約観測パラメータを含む。記録された観測パラメータはそれぞれが、連続的に検出された後続群の広告信号に基づく。システムのマスターノードはこの場合、第2の通信インタフェイスが、第2の通信経路を経由して第1のチェックポイント要約を、IDノードに対する事象候補としてサーバに報告することを引き起こすべく動作可能である。
【0662】
システムのサーバ(例えば
図34及び36に描かれるサーバ3400)は、事象候補をマスターノードから受信し、当該事象候補に基づいて当該マスターノードへと応答性調整応答を送信するべく動作可能である。システムのサーバ(例えばサーバ3400)が生成及び送信する当該応答性調整応答は、マスターノードのための調整されたプロファイル、IDノードのための調整されたプロファイル、及び識別された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータの少なくとも一つを含む。
【0663】
詳しくは、かかるシステム実施形態によれば、システムのマスターノード処理ユニットが第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータを、IDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号の観測信号強度値の統計的代表値として生成するべくさらに動作可能となる。観測信号強度値の当該統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は観測信号強度値の重み付き平均として実装することができる。
【0664】
さらなるシステム実施形態において、チェックポイントを事象候補として報告することは、各チェックポイントに対してなされるよりも周期的にしてよい。例えば、マスターノード処理ユニットは、マスターノードが生成して当該マスターノードのメモリストレージ内に格納される一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準を、第1のチェックポイント要約が満たすか否かを決定するべくさらに動作可能となることにより、第2の通信インタフェイスが第1のチェックポイント要約をサーバに報告することを引き起こすべく動作可能となり得る。マスターノードはその後、第1のチェックポイント要約が周期的報告インターバル基準を満たすとき(例えば当該基準が、毎回のチェックポイント又は5回ごとのチェックポイントを報告するときに画定されるとき)に初めて、第2の通信インタフェイスが第1のチェックポイント要約を事象候補としてサーバに送信することを引き起こすべく動作可能となり得る。かかる周期的報告管理計画のもと、マスターノードの処理ユニットはさらに要約観測パラメータを調整し、マスターノードが生成したがサーバに報告されない少なくとも一つの以前のチェックポイント要約によって第1のチェックポイント要約を統計的に要約するべく動作可能となり得る。
【0665】
なおもさらに、マスターノード処理ユニットは、第1のチェックポイント要約の生成時にチェックポイントカウントを増やすべくさらに動作可能となることにより、第1のチェックポイント要約をサーバに第2の通信インタフェイスが報告することを引き起こすべく動作可能となり得る。チェックポイントカウントは、マスターノードのメモリ内に生成かつ保持されるデータ構造(例えば事象データ3500)となり得る。処理ユニットはこの場合、増やされたチェックポイントカウントと、マスターノードが生成した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準とを比較し、当該増やされたチェックポイントカウントが周期的報告インターバル基準に一致して初めて、第1のチェックポイント要約を事象候補として第2の通信インタフェイスがサーバに送信することを引き起こすべく動作可能である。かかる周期的報告インターバル基準は、いくつかの実施形態において、しきい数の生成チェックポイント要約を、第1のチェックポイント要約を事象候補としてサーバに報告するための報告条件として識別することができる。
【0666】
さらに他のシステム実施形態において、マスターノード処理ユニットは、IDノードからのプロファイル識別子を、第1の通信インタフェイスを介して検出するべく動作可能となり得る。かかるプロファイル識別子は、検出された第1の広告信号、及び連続的に検出された後続群の広告信号の少なくとも一つの一部(例えば関連プロファイル識別子データを含む広告信号のヘッダの一部分)となり得る。プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて、マスターノード処理ユニットは、周期的報告インターバル基準を改変するべく動作可能となり得る。ここで、警告プロファイルは、IDノードをモニタリングすること、及びサーバへ報告することに関連する複数のノード管理ルールを含み得る。
【0667】
上述した典型的な方法4600のバリエーションと同様に、上述したシステム実施形態は、先のチェックポイントの比較に関与するように拡張させることができる。例えば、さらなるシステム実施形態において、システムのマスターノード処理ユニットはさらに、以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータを求めてメモリストレージにアクセスし、その後、以前の要約観測パラメータと、第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとを比較してIDノードのステータスにおける変化を識別するべく動作可能となり得る。したがって、以前の要約観測パラメータと第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとを比較することにより、マスターノード処理ユニットがIDノードのステータスにおける変化を識別する場合、システムのマスターノードの第2の通信インタフェイスは、第1のチェックポイント要約を事象候補としてサーバに送信することができる。システムのIDノードのステータスにおける当該変化は、以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータが、第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとは、しきいレベルを超えて異なる場合、モニタリングされたノードの条件を含み得る。詳細なシステム実施形態において、IDノードのステータスの変化により、第1のチェックポイント要約は、例えば、IDノードのための短縮された事象ホライズンを示す散発性事象、IDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最初を示すオンライン事象、以前のチェックポイント要約の以前の要約観測パラメータと第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとの少なくともしきい差異を示すシフト事象、及び第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最後を示すオフライン事象のような、特定のノード事象として識別することができる。なおもさらに、他の実施形態によれば、IDノードのステータスの変化により、第1のチェックポイント要約が、例えば、IDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの間にIDノードがプロファイル設定を変更したことを示すプロファイル変化事象、モニタリングされる事象ホライズンの間にIDノードが出力電力設定を変更したことを示す送信電力変化事象、及びモニタリングされる事象ホライズンの間にIDノードがキャプチャしたセンサデータの変化を示す環境変化事象のような、特定のノード事象として識別され得る。
【0668】
要約すると、方法、装置及びシステムの様々な実施形態は、様々な異なるタイプのノード事象に関連する事象候補のための無線ノードネットワークの要素をモニタリングしてインテリジェントかつ効率的な態様でネットワークにおける高レベルサーバに報告する能力の向上を与える典型的マスターノードの(相互作用モニタリングデバイスとしての又はシステムの一部としての)動作に関与する。事象候補の当該向上したモニタリングにより、無線ノードネットワーク(例えばそれぞれが異なる低レベルIDノードに関連付けられて出荷されるアイテムの物流追跡及び物流管理に使用されるノード要素のネットワーク)の動作を改善する基盤が得られる。
【0669】
事象候補処理を介しての向上した管理に関連するサーバ動作
【0670】
上述した典型的マスターノードが、事象候補のモニタリング及び事象候補のサーバへの報告の向上を与える一方、さらなる実施形態は、サーバ(例えば
図34及び36に関して例示及び上述したサーバ3400)と、このサーバが、報告された情報からの「学習」の一部として受信事象候補をランク付け又はスコア化する一定の解析タイプのプロセスを適用するべく、どのようにすれば特に適合され得るかとの点に焦点を当てる。これは、例えば、既知のノード関連アクティビティを代表する他のサーバアクセス可能データに対し、事象がどれほど密接に相関するかを決定し、それに従って管理動作を調整することである。当業者にわかることだが、かかる実施形態は、統計的尺度、及び特徴の、その特性に基づく正しいカテゴリーへの分類(例えば事象候補が、既知のノード関連アクティビティに明確に帰属させ得る一定タイプのノード事象であるか否か)を使用して特徴抽出機能を適用することができる。これを行うとき、実施形態は、本質的に変換可能なデータに対して動作する。例えば、ここに記載の実施形態に具体的に適用されると、事象候補の一部として送信された事象データはノード事象を代表し、サーバにより、更新されたノード管理情報へと変換される。
【0671】
更新され、調整され、変更され、又はリファインされたノード管理情報(例えば関連ノード管理コンテキストデータ及び/又は関連ノード管理ルールデータ)は、ネットワークの他の要素(例えばネットワークにおけるマスターノード又はIDノード)の管理に役立てるべくサーバによって使用され得る。例えば、報告された事象候補に基づいて、サーバは、フィードバックをマスターノードに与え、マスターノード自体がどのようにして動作するのか、及び/又はマスターノードがどのようにして、更新されたコンテキストデータ又は更新されたノード管理ルール(例えばマスターノード又はIDノードがどのように機能、動作、他のノードに報告等するのかを画定する修正された動作プロファイル)を介した自身の制御のもとで一以上のIDノードを管理するのかを改変し、又はそうでない場合は更新することができる。換言すれば、実施形態は、マスターノードが、バックエンドサーバ解析タイプの処理に統合された一以上の事象候補をモニタリングするように、システムを展開することができる。ここで、事象候補は、ネットワーク内のノードの改善された管理と、ノード事象情報がどのようにして無線ノードネットワーク管理のための基礎としてキャプチャ及び報告されるのかについての質/効率の向上とを目的とする一定タイプの入力としての既知の又は新たなノード関連アクティビティとの相関の信頼性に対してランク付けされ得る。
【0672】
上に説明されたように、
図36は、本発明の一実施形態に係る、事象候補を受信し、当該事象候補に基づいてネットワークを管理するべく動作する
図34に例示されたネットワークにおける典型的なサーバ3400の詳細な図である。
図36に関して図示及び記載される典型的なサーバ3400は、
図43及び44に関して以下に記載される方法の一部として展開することができる。詳しくは、
図43は、本発明の一実施形態に係る、事象候補の受信及び処理に基づく無線ノードネットワークの向上した管理のための典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図43を参照すると、方法4300は、ステップ4305において、マスターノードが識別した事象候補をサーバが受信することから始まる。
【0673】
方法4300の一の実施形態において、事象候補は、第1のIDノードに関連し、第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表する。他の実施形態において、第1のIDノードに関連する更新されたステータスは、第1のIDノードがブロードキャストするものにおける信号強度のシフト(例えばマスターノードが、事象候補がシフト事象である場合に識別される第1のIDノードからの広告信号に対するRSSI値の有意な減少を観測する場合)を含み得る。詳しくは、更新されたステータスは、(例えば第1のベンチマークチェックポイント事象又は新たな要約チェックポイント事象によって反映される)第1のIDノードの変化したステータス、第1のIDノードの未変化のステータス、又は第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含み得る。
【0674】
なおもさらに、方法4300の他の実施形態によれば、事象候補は、第1のIDノードを含むIDノードのサブセットに関連し得る。例えば、報告された事象候補は、IDノードの各サブセットに対する識別されたシフト事象を反映し得る。
【0675】
ステップ4310において、方法4300は、サーバが、当該サーバに保持され第1のIDノードに関連するコンテキストデータに基づいて事象候補に対する予測スコアを生成することへと進む。ここで、予測スコアは、事象候補がノード関連アクティビティに対応するか否かに焦点を当てる。詳しくは、予測スコアは、事象候補がノード関連アクティビティに対応するか否かに関連する信頼因子を含む。一例において、ノード関連アクティビティは、検出可能物理的アクティビティ(例えば車両がノードに密に近接して運転されること、又はノードが特定の輸送機関デバイス若しくはシステム上で移動すること)、及び検出可能電磁的アクティビティ(例えばノード近隣のモータ又は他のエンジンにより生成されるRFノイズ)となり得る。他の例において、ノード関連アクティビティは、第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられる予想アクティビティ(例えばノードが他のノードからの通信を受信しないように遮蔽し得るトンネルを通る予想される動き)を含み得る。なおもさらに、ノード関連アクティビティは、第1のIDノードに関連するコンテキストデータにより既に特徴付けられているわけではない新たな物理的又は電磁的ノード関連アクティビティを含み得る。ノード関連アクティビティの付加的な例は、第1のIDノード、マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つを移動すること、RF干渉源にさらすこと、並びに第1のIDノードをコンテナ(例えば出荷コンテナ、ULDコンテナ、一定タイプのコンテナとして動作する車両(例えば配送バン、トラクタートレーラー等))内に配置することを含み得る。
【0676】
詳しくは、ステップ4310において事象候補のために予測スコアを生成することは、第1のIDノードに関連するコンテキストデータ(例えばコンテキストデータ560及びコンテキストデータベース565に保持されるデータ)の少なくとも一部分に対する事象候補の評価に基づき得る。さらなる実施形態において、予測スコアを生成するときに使用されるこの部分の一部となり得る典型的なコンテキストデータは、例えば、第1のIDノードに関連する一以上のスキャンデータ、マスターノードに関連するスキャンデータ、無線ノードネットワークにおける第2のマスターノードに関連するスキャンデータ、第2のIDノードに関連するスキャンデータ、第1のIDノードに関連する履歴データ、マスターノードに関連する履歴データ、無線ノードネットワークにおける第2のマスターノードに関連する履歴データ、第2のIDノードに関連する履歴データ、第1のIDノードを備えた出荷対象アイテムに関連する出荷データ、第1のIDノードのための予想環境に関連するレイアウトデータ、第1のIDノードのための予想信号経路環境に関連するRFデータ、及び無線ノードネットワークの外側から生じ、第1のIDノードが直面する予想物理的条件に関連する第三者データのような、様々な形態をとり得る。
【0677】
さらなる実施形態において、方法4300によれば、ステップ4310は、事象候補と第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分とのパターン一致をサーバに識別させ、その後、当該事象候補と第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分とのパターン一致をサーバが識別する範囲に基づいて、事象候補のための予測スコアとして格付けを割り当てることにより、事象候補のための予測スコアを生成することができる。
【0678】
さらに他の実施形態において、方法4300によれば、ステップ4310は、サーバが事象候補と第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分との比較をし、その後、当該事象候補と第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分との比較に基づいて事象候補のための予測スコアとして確率ランクを決定することにより、事象候補のための予測スコアを生成することができる。
【0679】
ステップ4315において、方法4300は、事象候補の一定タイプ、及び事象候補のための予測スコアに基づいて、サーバがノード管理情報を更新することへと進む。前述したように、典型的なノード管理情報は一般に、ノード管理データ(例えばコンテキストデータ560)、及び/又は無線ノードネットワークにおける一以上のノード要素に関連するノード管理ルール(例えばルールデータ3610)として実装することができる。すなわち、方法4300の特定の実施形態において、ノード管理情報は、サーバが保持するノード管理データを含み得る。ここで、ノード管理データは、無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードに関連し、サーバが保持するコンテキストデータ(例えばデータ560又はデータベース565内のデータ)を含む。さらなる実施形態によれば、ノード管理情報は、サーバに保持されマスターノードに関連するノード管理データ、サーバに保持され無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定するノード管理ルール、サーバに保持されマスターノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定するノード管理ルール、マスターノードがどのようにして事象候補を識別するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルール、及びマスターノードがどのようにしてマスターノード及びサーバ間のデータフィードを単純化するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルールを含み得る。
【0680】
ステップ4315のさらに他の実施形態において、方法4300は、更新するステップに、サーバがノード管理情報を、ノード関連アクティビティと第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すように変換することを実装することができる。かかる変換は、事象候補のタイプ、及び事象候補のための予測スコアに基づき得る。他の言い方をすれば、変換されたノード管理情報は、予測スコア又は信頼性ランク付けを尺度とする報告された事象候補を良好に考慮するべく、更新、修正、変更、又はそうでない場合は改変することができる。
【0681】
ステップ4320において、方法4300は、サーバが管理メッセージをマスターノードに送信することへと進む。ここで、管理メッセージは、更新されたノード管理情報の少なくとも一部分をマスターノードに、当該マスターノードへのフィードバックとして与え得る。かかるフィードバックはその後、無線ノードネットワークの一以上の要素の向上した管理のために使用される。方法4300のさらなる実施形態において、送信するステップは、マスターノードがどのようにして動作するのかを改変し、又はマスターノードがどのようにして少なくとも一つのIDノードを管理するのかを改変するマスターノードのための管理制御入力として、更新されたノード管理情報をサーバがマスターノードに与えることに関与し得る。詳しくは、制御入力として与えられる更新されたノード管理情報の当該一部分は、マスターノードがどのようにして事象候補を識別するのかをリファインする更新されたノード管理ルールを含み得る。これにより、マスターノードがどのようにして(前述した)マスターノード及びサーバ間のデータフィードを単純化するのかをリファインすることができる。
【0682】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4300は、上述した方法4300のステップを行うべく事象候補解析エンジンコード3405とともにサーバ制御及び管理コード525の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図34及び36の典型的サーバ3400)に実装することができる。かかるコードは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えばサーバ3400上のメモリストレージ515に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、サーバは、他のネットワークデバイスと(例えば
図34に示されたマスターノード3410に直接的に、及び
図34に示されるマスターノード3410に直接発行されるメッセージ、コマンド及び命令を介して
図34に示される一以上のIDノードに間接的に)相互作用をするべく特に適合され得る。サーバの処理ユニット500が、方法4300及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0683】
図44は、本発明の他の実施形態に係る、事象候補の受信及び処理に基づく無線ノードネットワークの向上した管理のための他の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで
図44を参照すると、方法4400は、マスターノードが識別した事象候補をサーバが受信するステップ4405から始まる。事象候補は、第1のIDノードに関連し、第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表する。このような更新されたステータスは、方法4400のさらなる実施形態において、第1のIDノードの変化したステータス、第1のIDノードの未変化のステータス、又は第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含み得る。
【0684】
ステップ4410において、方法4400は、サーバが事象候補を、サーバが保持して第1のIDノードに関連するコンテキストデータに基づいてノード関連アクティビティを代表する信頼性のためにランク付けをすることへと進む。詳しくは、事象候補のランク付けをするステップは、ノード関連アクティビティを代表する信頼性のための第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分に対する事象候補の評価に基づいて予測スコアを生成することに関与し得る。一般に、ノード関連アクティビティは、ノード動作に影響を与え又は関連するアクティビティとなり得る。例えば、ノード関連アクティビティは、第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられる予想アクティビティとなり得る。他の例において、ノード関連アクティビティは、現在のところ、第1のIDノードに関連するように識別されるコンテキストデータの現行状態により特徴付けられていない新たなアクティビティとなり得る。
【0685】
ステップ4415において、方法4400は、サーバが、事象候補の一定タイプ及び事象候補のランク付けに基づいてノード管理情報を修正することへと進む。かかるノード管理情報は、サーバによって保持され、マスターノード及び第1のIDノードの少なくとも一方に関連する。詳しくは、典型的なノード管理情報は、(a)無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードに関連する、サーバが保持するノード管理データであって、サーバに保持され第1のIDノードに関連するコンテキストデータを含むノード管理データ、(b)サーバに保持されマスターノードに関連するノード管理データ、(c)サーバに保持され無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定するノード管理ルール、(d)サーバに保持されマスターノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定するノード管理ルール、(e)マスターノードがどのようにして事象候補を識別するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルール、及び(f)マスターノードが当該マスターノード及びサーバ間のデータフィードをどのようにして単純化するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルールの少なくとも一つを含み得る。
【0686】
方法4400のさらなる実施形態において、修正するステップはさらに、ノード関連アクティビティと、第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すべく、サーバにノード管理情報を変換させることを含んでよい。かかる変換は、事象候補のタイプ、及び事象候補のランク付けに基づく。かかるノード関連アクティビティの例はさらに、第1のIDノード、マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つの動き、第1のIDノード及びマスターノード間の通信を妨げる遮蔽源にさらすこと、RF干渉源にさらすこと、並びに第1のIDノードをコンテナ内に配置することの少なくとも一つを含む。
【0687】
ステップ4420において、方法4400は、サーバが管理メッセージをマスターノードに送信することへと進む。管理メッセージは、修正されたノード管理情報の少なくとも一部分をマスターノードに、当該マスターノードが使用する指示入力として与える。かかる指示入力は、マスターノードの動作を制御するべく、又はマスターノードがどのようにして動作するのかを改変するべく、マスターノードが使用することができる。他例において、指示入力は、少なくとも一つのIDノードが動作を改変することを引き起こすべくマスターノードが使用することができ、マスターノードがどのようにして少なくとも一つのIDノードを管理するのかを改変する。詳しくは、指示入力は、マスターノードがどのようにして事象候補を識別するのかを画定し、又はマスターノードがどのようにしてマスターノード及びサーバ間のデータフィードを単純化するのかをリファインする、更新されたノード管理ルールを含み得る。
【0688】
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法4300は、上述した方法4300のステップを行うべく事象候補解析エンジンコード3405とともにサーバ制御及び管理コード525の一以上の部分を実行する典型的マスターノード(例えば
図34及び36の典型的サーバ3400)に実装することができる。かかるコードは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えばサーバ3400上のメモリストレージ515に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、サーバは、他のネットワークデバイスと(例えば
図34に示されたマスターノード3410に直接的に、及び
図34に示されるマスターノード3410に直接発行されるメッセージ、コマンド及び命令を介して
図34に示される一以上のIDノードに間接的に)相互作用をするべく特に適合され得る。サーバの処理ユニット500が、方法4300及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からのアルゴリズム的な動作又はステップを行うべく動作可能となるように特に適合され得る。
【0689】
他の装置実施形態において、無線ノードネットワークの向上した管理のためのさらなる典型的なサーバ装置が以下のように記載される。ネットワークは、少なくとも複数のIDノードと、当該IDノードと通信する一のマスターノードとを有する。この実施形態におけるサーバノード装置は一般に、(例えば
図5及び36に関して図示及び記載されたこのサーバ装置の典型的なサーバ3400及び内部の典型的な回路構成要素のような)サーバ処理ユニット、メモリストレージ、タイマー及びネットワーク通信インタフェイスを含む。詳しくは、メモリストレージは、サーバ処理ユニットに結合され、少なくとも事象候補解析エンジンコードと、IDノード及びマスターノードの一以上を無線ノードネットワーク管理の一部として制御するべく使用されるノード管理情報とを保持する。メモリストレージに格納されるノード管理情報は、少なくとも、IDノードのコンテキスト環境を記述するコンテキストデータと、ノード制御動作に使用されるルールデータとを含む。メモリストレージに格納されたノード管理情報は少なくとも、IDノード又はマスターノードのコンテキスト環境(例えばIDノード又はマスターノードが遭遇すると予想される物理的環境における予想されるRF干渉又はノイズ源)を記述するコンテキストデータ、及びノード制御動作のために使用されるルールデータを含む。例えば、ルールデータは、無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードのための動作プロファイル(例えば電力プロファイル、警告プロファイル等)の少なくとも一つパラメータを画定し、マスターノードがどのようにして事象候補を識別するのかについての一以上のパラメータを画定し、又はマスターノードがどのようにしてデータフィードを単純化して当該マスターノードとサーバ装置のネットワークインタフェイスとを結合するのかについての一以上のパラメータを画定することができる。
【0690】
メモリストレージのようなネットワークインタフェイスが、例えば典型的なネットワークインタフェイス590に関する
図5及び36に関して図示及び記載されたサーバ処理ユニットに結合される。ネットワークインタフェイスは、ネットワーク通信経路を経由してマスターノードと通信するべく動作可能である。これにより、サーバはマスターノードと直接相互作用をすることができるが、IDノードとは直接相互作用をすることができない。その代わり、サーバは、(一以上のIDノードへの情報又は制御の入力を転送可能な媒介手段として作用する)マスターノードを介してIDノードと間接的に相互作用をすることができる。
【0691】
メモリストレージに保持された事象候補解析エンジンコードを実行するとき、サーバ装置におけるサーバ処理ユニットは、特に適合され得るデバイスのコアとなる。すなわち、事象候補の受信に応答してネットワークの向上した管理を与える間に、新規かつ非従来的な態様で無線ノードネットワークの他の要素と相互作用をするべく動作可能となる。特に、サーバ処理ユニットは、メモリストレージに格納された実行コードのもとで適合され、マスターノードからの事象候補を、ネットワークインタフェイスを介して受信するべく動作可能である。ここで、事象候補は、マスターノードにより、第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表するものと識別される。更新されたステータスは、いくつかのさらなる実施形態において、第1のIDノードの変化したステータス、第1のIDノードの未変化のステータス、又は第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含み得る。
【0692】
サーバ処理ユニットはこの場合、コンテキストデータの少なくとも一部分に対する事象候補の評価に基づいて事象候補に対する信頼度を生成するべく動作可能となる(ここで、信頼度は、事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示す)。かかるノード関連アクティビティは、第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられる予想アクティビティ、又は第1のIDノードに関連するように識別されたコンテキストデータの現行状態により特徴付けられてはいない新たなアクティビティとなり得る。ノード関連アクティビティはまた、検出可能物理的アクティビティ及び検出可能電磁的アクティビティの少なくとも一方を含み得る。ノード関連アクティビティのさらなる例は、第1のIDノード、マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つの動き、第1のIDノードとマスターノードとの通信を妨げる遮蔽源にさらすこと、RF干渉源にさらすこと、並びに第1のIDノードをコンテナ内に配置することを含み得る。
【0693】
サーバ処理ユニットはまた、事象候補の一定タイプ及び事象候補のための信頼度に基づいて、メモリストレージに格納されたノード管理情報を更新するべく動作可能である。ノード管理情報を更新するべく、サーバは、詳細な実施形態において、ノード関連アクティビティと、第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すように、ノード管理情報を変換するべく動作可能となり得る。詳しくは、サーバ処理ユニットは、事象候補のタイプ及び事象候補の信頼度に基づいてノード管理情報を変換するべく動作可能となり得る。
【0694】
サーバ処理ユニットはまた、ネットワークインタフェイスが管理メッセージをマスターノードに送信することを引き起こすべく動作可能である。ここで、管理メッセージは、更新されたノード管理情報少なくとも一部分を、マスターノードが使用する指示入力としてマスターノードに与える。さらなる実施形態において、指示入力は、少なくとも一つのIDノードが動作を改変することを引き起こすように、マスターノードによって使用される。他の実施形態において、指示入力は、マスターノードの動作を制御し、マスターノードがどのようにして動作するのかを改変し、又はマスターノードがどのようにして少なくとも一つのIDノードを管理するのかを改変するべく、マスターノードによって使用され得る。他の実施形態において、指示入力は、マスターノードがどのようにして事象候補を識別するのかを画定するための、又はマスターノードがどのようにして当該マスターノード及びサーバ間のデータフィードを単純化するのかをリファインするための、更新されたルールデータを含み得る。
【0695】
他の実施形態はさらに、このような典型的なサーバ装置を、システム実施形態の一部として活用することができる。例えば、複数のIDノードを有する無線ノードネットワークのための向上したノード管理システムの一実施形態が以下のように記載される。システムは一般に、マスターノード、及び当該マスターノードと無線ノードネットワークの一部として通信するサーバを含む。マスターノードは、報告メッセージを生成するべく動作可能となるように事象検出エンジンコードを実行する無線ノードネットワーク内の一要素として設けられる。報告メッセージは、第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表する事象候補についての情報(例えば第1のIDノードの変化したステータス、第1のIDノードの未変化のステータス、又は第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータス)を伝える。マスターノードはまた、システムの一部として動作し、報告メッセージの生成に応答しての一定タイプのフィードバックとして管理メッセージをサーバから受信する。かかる管理メッセージは、以下に記載されるように、システムがどのようにしてネットワークを管理するのかを向上させて改善するべく、生成された報告メッセージに応答してサーバが学習し、アダプティブに指示フィードバックを発行するときの、マスターノードに対する指示又は制御入力を含み得る。
【0696】
サーバは、
図34に示されるネットワーク105のような第1の通信経路を経由してマスターノードと通信する。サーバは、IDノード及びマスターノードの一以上を無線ノードネットワーク管理の一部として制御するべく使用されるノード管理情報を保持する。かかるノード管理情報は一般に、少なくとも、IDノードのコンテキスト動作環境を記述するコンテキストデータ、及びIDノード及びマスターノードのノード制御動作のために使用されるルールデータを含む。詳しくは、ルールデータ(論理的には一以上のノード管理ルールとも称する)は、一以上のIDノードのための動作プロファイルの少なくとも一つパラメータ、及び/又はマスターノードのための動作プロファイルの少なくとも一つのパラメータを画定することができる。
【0697】
サーバが、当該サーバに保持された事象候補解析エンジンコードを実行すると、当該サーバは、システムがどのようにして無線ノードネットワーク内の要素の向上した管理を与えるかに関するシステム実施形態の一部として新規かつ非従来的な動作を与えるように特に適合され得る。詳しくは、サーバは、事象候補解析エンジンコードを実行するとき、マスターノードからの報告メッセージを最初に受信して当該報告メッセージから事象候補を抽出するべく動作可能となる。報告メッセージにおける事象候補は、第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表するものと、マスターノードにより以前に識別されている。
【0698】
サーバはさらに、このシステム実施形態の一部として、サーバが保持するコンテキストデータの少なくとも一部分と比較される事象候補の評価に基づいて、事象候補に対する信頼度を生成するべく動作可能である。信頼度は、事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示す。前述したように、典型的なノード関連アクティビティは、検出可能物理的アクティビティ及び検出可能電磁的アクティビティの少なくとも一方を含み得る。他の実施形態において、ノード関連アクティビティは、第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられる予想アクティビティとなり得る。なおもさらに、ノード関連アクティビティは、(例えば信頼度が、システムにより以前から特徴付けられていない新たなノード関連アクティビティを事象候補が代表することを示す最小ポイント未満である場合)第1のIDノードに関連するものと識別されたコンテキストデータにより特徴付けられていない新たなアクティビティとなり得る。さらに詳しくは、典型的なノード関連アクティビティは、ノードに関連する動き(例えば第1のIDノード、マスターノード、及び/又は当該マスターノード近くの物体の動き)、第1のIDノードとマスターノードとの通信を妨げる遮蔽源にさらすこと(例えばノードが、当該ノードとの電磁的通信を遮蔽し、そうでない場合は低減する構造物の隣に置かれること)、RF干渉源にさらすこと(例えばノードが、当該ノードとの通信を邪魔し又は損なう望ましくない電磁的干渉波を発するモータの近くに存在すること)、及び第1のIDノードをコンテナ内に配置すること(例えばIDノードを、当該IDノードが外部マスターノードと直接通信するのをもはや許可しない金属ULD内に配置すること)を含み得る。
【0699】
サーバはまた、事象候補の一定タイプ及び事象候補の信頼度に基づいてノード管理情報を更新するべく、システム実施形態の一部として動作可能である。それゆえ、サーバは、当該サーバが無線ノードネットワーク内の構成要素を迅速かつ効率的に管理することができるように、報告された事象候補から本質的に「学習」するシステム構成要素となる。さらなる実施形態において、サーバは、ノード関連アクティビティと第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すようにノード管理情報を変換することにより、ノード管理情報を更新することができる。詳しくは、サーバは、事象候補のタイプ及び事象候補の信頼度に基づいてノード管理情報を変換することができる。
【0700】
このシステム実施形態におけるサーバはさらに、(上述のようにシステムにおけるマスターノードが受信する)管理メッセージをマスターノードに送信するべく動作可能となる。管理メッセージは、更新されたノード管理情報の少なくとも一部分を、マスターノードが使用する指示入力としてマスターノードに与える。詳細な実施形態において、指示入力は、マスターノードがどのようにして動作するのかを当該マスターノードが改変することを引き起こすことのように、マスターノードの動作を制御するべく当該マスターノードによって使用することができる。他の実施形態において、サーバからマスターノードへの指示入力によれば、マスターノードは、当該IDノードの少なくとも一つが動作を改変することを引き起こし、又は、さらなる詳細において、マスターノードが第2の管理メッセージを当該IDノードの少なくとも一つに送信することを引き起こすことができる。ここで、第2の管理メッセージは、IDノードの一つがどのようにして動作するのかを当該IDノードの一つが改変することを引き起こす。例えば、指示入力として与えられた修正されたノード管理情報の当該部分は、更新されたルールデータ(例えばノードが動作中に使用する新たな又は修正されたノード管理ルール又はプロファイル)を含み得る。
【0701】
複数のIDノードを有する無線ノードネットワークの向上した管理のための詳細なシステム実施形態が以下のように記載される。ここで、システムは複数の事象候補を扱う。システムは一般に、無線ノードネットワーク内に設けられたサーバ及びマスターノードを含む。マスターノード(例えばマスターノード3410)は、第1の通信経路(例えばネットワーク105)を経由してサーバ(例えばサーバ3400)と通信し、第1の通信経路とは異なる第2の通信経路を経由してIDノード(例えばIDノード120a〜120e)と通信する。
【0702】
マスターノードは、マスターノード上で実行可能かつマスターノードに特に適合された第1のエンジンコード(例えば事象検出エンジンコード3415)を保持する。マスターノードは、サーバの所定機能とともに、この集合的システム実施形態の一部として新規かつ非従来的な動作を与えるべく動作可能となる。特に、マスターノードが第1のエンジンコードを実行すると、マスターノードは、第1のIDノードに関連する第1の更新されたステータスを検出し(ここで検出された第1のステータスは第1の事象候補により代表される)、第2のIDノードに関連する第2の更新されたステータスを検出し(ここで検出された第2のステータスは第2の事象候補により代表される)、第1の事象候補及び第2の事象候補を、第1の通信経路を経由してサーバに送信し、並びに第1の事象候補及び第2の事象候補のサーバへの送信後に応答の管理メッセージを受信するべく動作可能となる。
【0703】
この特定のシステム実施形態において、サーバは、IDノード及びマスターノードの一以上を無線ノードネットワーク管理の一部として制御するべく使用されるノード管理情報を保持する。かかるノード管理情報は少なくとも、IDノードのコンテキスト動作環境を記述するコンテキストデータ、並びにIDノード及びマスターノードのノード制御動作のために使用されるルールデータを含む。
【0704】
サーバはまた、当該サーバ上で実行可能な第2のエンジンコード(例えば事象候補解析エンジンコード3400)を保持する。その結果、サーバは、この実施形態におけるマスターノードの上述した機能とともに、この集合的システム実施形態の一部として新規かつ非従来的な動作を与えるべく、特に適合されて動作可能となり得る。詳しくは、サーバが第2のエンジンコードを実行すると、当該サーバは、第1の事象候補及び第2の事象候補をマスターノードから最初に受信するべく動作可能となる。サーバはさらに、サーバが保持するコンテキストデータの少なくとも第1の部分と比較される第1の事象候補の評価に基づいて、第1の事象候補のための第1の信頼度を生成するべく動作可能となる。第1の信頼度は、第1の事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示す。サーバはまた、サーバが保持するコンテキストデータの少なくとも第2の部分と比較される第2の事象候補の評価に基づいて、第2の事象候補のための第2の信頼度を生成するべく動作可能である。ここで、第2の信頼度は、第2の事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示す。
【0705】
サーバはさらに、第1の信頼度及び第2の信頼度を比較し、検出された第1の変化、及び検出された第2の変化が、同じノード関連アクティビティに対応するパターンを代表する程度を反映する組み合わせ信頼度を決定し、第1の事象候補の一定タイプ、及び第2の事象候補の一定タイプ、並びに組み合わせ信頼度に基づいてノード管理情報を更新し、さらに当該管理メッセージをマスターノードに送信するべく動作可能である。かかる管理メッセージは、更新されたノード管理情報の少なくとも一部分を、マスターノードが使用する指示入力(例えばIDノードのコンテキスト動作環境を記述する更新されたコンテキストデータ、及び/又はIDノード及びマスターノードのノード制御動作のために使用される更新されたルールデータ)としてマスターノードに与える。
【0707】
以下に続くのは、上述の異なる実施形態の一以上の側面に焦点を当てるための、特定の実施形態の典型的なセットである。特定の実施形態それぞれに対する異なるセットそれぞれが、報告された事象候補に基づくネットワーク内の無線ノードネットワーク要素及び管理構成要素に関連するノード固有事象候補の改善されかつ向上したモニタリングの技術に改善をもたらす。これらは、無線ノードネットワークをどのようにしてモニタリングし、ネットワークの異なる要素を学習モードで個別かつアクティブにどのようにして管理するのかについての効率を改善することから、ネットワークの全体的な動作を改善するのに役立つ。それゆえ、さらなる実施形態のそれぞれにおいて、見出しは、そのような無線ノードネットワークにおける一以上のノードの特定の技術的適用を記載する番号付けされた側面であり、上の本開示により明示的に説明及びサポートされるように、これらの技術分野が改善され又は向上する。特定の見出しの下に現れる番号付けされた側面はそれぞれ、当該特定の見出しの下に従属関係にあるように現れる他の番号付けされた側面を参照する。
【0708】
さらなる実施形態A−目撃事象、散発性事象及びベンチマークチェックポイント事象に基づいて無線ノードネットワーク内の事象候補を事象モニタリングするシステム、装置及び方法
【0709】
[実施形態147]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、当該マスターノードが、第1のIDノードがブロードキャストした第1の信号を検出するステップ(a)と、当該マスターノードが当該第1の信号を検出する場合、当該マスターノードが、当該事象候補を当該第1のIDノードに関連する第1の目撃事象として識別するステップ(b)と、ひとたび当該マスターノードが当該第1の目撃事象を識別すると、当該マスターノードが、当該第1の目撃事象を代表する事象データを生成するステップ(c)であって、当該第1の目撃事象を代表する事象データは、当該第1のIDノードの識別子を含み、さらには、当該第1の目撃事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むステップ(c)と、当該第1の目撃事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該第1の目撃事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップ(d)と、(1)当該マスターノードが、当該第1のIDノードに関連する第1のベンチマークチェックポイント事象を識別しておらず、かつ、(2)当該マスターノードが、当該第1のIDノードからの最新の信号を当該マスターノードが検出した時からギャップ時間内に当該第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を検出していない場合、当該マスターノードが当該事象候補を、当該第1のIDノードに関連する散発性事象として識別するステップ(e)と、当該マスターノードが当該散発性事象を識別する場合、当該マスターノードが当該散発性事象を代表する事象データを生成するステップ(f)であって、当該散発性事象を代表する事象データは、当該散発性事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むステップ(f)と、当該散発性事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該散発性事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップ(g)と、当該第1のIDノードからブロードキャストされて当該マスターノードが検出した当該第1の信号を含む初期数の後続する連続的な信号に対する観測信号強度値の第1の平均を、当該初期数の後続する連続的な信号それぞれの間の経過時間が当該ギャップ時間未満である限り、当該マスターノードが決定するステップ(h)と、当該観測信号強度値の第1の平均に基づいて、当該マスターノードが当該事象候補を第1のベンチマークチェックポイント事象として識別するステップ(i)であって、当該第1のベンチマークチェックポイント事象は、当該マスターノードによる当該第1のIDノードの検出されたオンライン状態を代表するステップ(i)と、ひとたび当該マスターノードが当該第1のベンチマークチェックポイント事象を識別すると、当該マスターノードが、当該第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データを生成するステップ(j)であって、当該第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データは、当該第1のベンチマークチェックポイント事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むステップ(j)と、当該第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該第1のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップ(k)とを含む方法。
【0710】
[実施形態148]
(1)当該マスターノードが、当該第1のIDノードに関連する第1のベンチマークチェックポイント事象を以前に識別しており、かつ、(2)当該マスターノードが、当該マスターノードが当該第1のIDノードからの後続する連続的な信号の最新のものを検出した時から当該ギャップ時間内に、第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を検出できない場合、当該マスターノードが当該事象候補を、当該第1のIDノードに関連するオフライン事象として識別するステップ(l)と、ひとたび当該マスターノードが当該オフライン事象を識別すると、当該マスターノードが、当該オフライン事象を代表する事象データを生成するステップ(m)であって、当該オフライン事象を代表する事象データは、当該オフライン事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むステップ(m)と、当該オフライン事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該オフライン事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップ(n)とをさらに含む実施形態147の方法。
【0711】
[実施形態149]
当該第1のベンチマークチェックポイント事象の後に当該マスターノードが、当該観測信号強度値の後続しきい数の移動平均を決定する場合、当該マスターノードが、第1のIDノードに関連する新たなチェックポイント事象を識別するステップ(o)と、当該新たなチェックポイント事象に関連付けられた観測信号強度値の移動平均と以前のベンチマークチェックポイント事象に関連付けられた観測信号強度値の移動平均との差異が、しきい観測信号強度差異値以上であるか否かを当該マスターノードが検出するステップ(p)と、ステップ(p)において検出された差異が当該しきい観測信号強度差異値以上である場合、当該マスターノードが当該事象候補を当該第1のIDノードに関連するシフト事象として識別するステップ(q)と、ひとたび当該マスターノードが当該シフト事象を識別すると、第1のIDノードに関連するシフト事象を代表する事象データを当該マスターノードが生成するステップ(r)であって、当該シフト事象を代表する事象データは、当該シフト事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むステップ(r)と、当該シフト事象を代表する事象データの生成時、当該シフト事象を代表する事象データを当該サーバに当該マスターノードが報告するステップ(s)とをさらに含む実施形態147の方法。
【0712】
[実施形態150]
当該マスターノードがしきい数の連続的な新たなチェックポイント事象を連続して識別している場合に、当該マスターノードが、当該事象候補を新たな要約チェックポイント事象として識別するステップ(t)と、当該マスターノードが当該しきい数の連続的な新たなチェックポイント事象を連続して識別した後、当該マスターノードが、当該新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データを生成するステップ(u)であって、当該新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データは、当該新たな要約チェックポイント事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むステップ(u)と、当該新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップ(v)とをさらに含む実施形態147の方法。
【0713】
[実施形態151]
ステップ(p)に引き続き、当該以前のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データを、当該新たなチェックポイント事象を代表する事象データによって置換するステップをさらに含む実施形態147の方法。
【0714】
[実施形態152]
ステップ(v)に引き続き、当該以前のベンチマークチェックポイント事象を代表する事象データを、当該新たな要約チェックポイント事象を代表する事象データによって置換するステップをさらに含む実施形態150の方法。
【0715】
[実施形態153]
当該第1のIDノードに関連付けられた事象のための事象データは、当該第1のIDノードが当該マスターノードへと当初与えた情報を含み、当該情報はさらに、少なくとも当該第1のIDノードの現行電池電圧、当該第1のIDノードに関連付けられた温度値、及び当該第1のIDノードが与えたペイロードデータを含む実施形態147の方法。
【0716】
[実施形態154]
当該第1の目撃事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、当該マスターノードが当該第1の信号及び当該第1の信号のための観測信号強度値を検出した時を識別するタイムスタンプを含む群からの一以上をさらに含む実施形態147の方法。
【0717】
[実施形態155]
当該散発性事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、当該マスターノードが当該散発性事象を識別した時のタイムスタンプ、当該第1の信号から当該ギャップ時間が経過する前に当該第1のIDノードがブロードキャストして当該マスターノードが検出したいずれかの信号に対する観測信号強度値の平均、及び当該第1の信号から当該ギャップ時間が経過する前に当該第1のIDノードがブロードキャストして当該マスターノードが検出した当該信号のカウントを含む群からの一以上を含む実施形態147の方法。
【0718】
[実施形態156]
当該第1のベンチマークチェックポイント事象をオンライン事象として特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、当該マスターノードが当該第1のベンチマークチェックポイント事象を識別する時のタイムスタンプ、当該第1のベンチマークチェックポイント事象における観測信号強度値の移動平均、及び当該識別された第1の目撃事象と当該識別された第1のベンチマークチェックポイント事象との間で当該第1のIDノードがブロードキャストして当該マスターノードが検出する信号のカウントを含む群からの一以上を含む実施形態147の方法。
【0719】
[実施形態157]
当該オフライン事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、当該マスターノードが当該オフライン事象を識別する時のタイムスタンプ、最新のベンチマークチェックポイント事象と当該マスターノードが当該オフライン事象を識別する時との間の観測信号強度値の移動平均、当該最新のベンチマークチェックポイント事象と当該マスターノードが当該オフライン事象を識別する時との間に当該第1のIDノードがブロードキャストして当該マスターノードが検出した信号のカウント含む群からの一以上を含む実施形態148の方法。
【0720】
[実施形態158]
当該シフト事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、当該マスターノードが当該シフト事象を識別する時のタイムスタンプ、最新のベンチマークチェックポイント事象と当該マスターノードが当該シフト事象を識別する時との間の観測信号強度値の移動平均、及び当該最新のベンチマークチェックポイント事象と当該マスターノードが当該シフト事象を識別する時との間に当該第1のIDノードがブロードキャストして当該マスターノードが検出する信号のカウントを含む群からの一以上を含む実施形態149の方法。
【0721】
[実施形態159]
当該新たな要約チェックポイント事象を特徴付けるタイミング情報及び観測信号強度情報は、当該マスターノードが当該新たな要約チェックポイント事象を識別する時のタイムスタンプ、最新のベンチマークチェックポイント事象と当該マスターノードが当該新たな要約チェックポイント事象を識別する時との間の観測信号強度値の移動平均、及び当該最新のベンチマークチェックポイント事象と当該マスターノードが当該新たな要約チェックポイント事象を識別する時との間に当該第1のIDノードがブロードキャストして当該マスターノードが検出する信号のカウントを含む実施形態150の方法。
【0722】
[実施形態160]
当該第1のIDノードのステータスを反映する警告フラグを当該マスターノードが検出することであって、当該警告フラグは当該第1の信号の一部であることと、当該マスターノードが当該警告フラグが設定されている場合、当該マスターノードがどれほど頻繁に当該サーバを、当該第1のIDノードに関連する報告によって更新するのかを増加させることとをさらに含む実施形態147の方法。
【0723】
[実施形態161]
当該増加させるステップは、当該警告フラグが設定されていることを当該マスターノードが検出する場合、チェックポイント事象としての資格を得るのに必要な当該第1のIDノードからの検出信号のしきい数を、当該マスターノードが減少させることを含む実施形態160の方法。
【0724】
[実施形態162]
当該増加させるステップは、当該警告フラグが設定されていることを当該マスターノードが検出する場合、当該新たなチェックポイント事象を代表する事象データを当該マスターノードが報告するのに必要な以前のチェックポイント事象のしきい数を、当該マスターノードが減少させることを含む実施形態160の方法。
【0725】
[実施形態163]
当該警告フラグは、当該第1のIDノードが使用する警告プロファイルを示すプロファイル識別子を含み、当該第1のIDノードのための警告プロファイルは、当該第1のIDノードによる広告信号ブロードキャスト動作を支配する複数の動作プロファイルの一つである実施形態160の方法。
【0726】
[実施形態164]
当該第1のIDノードからブロードキャストされた後続する連続的な信号に反映された当該第1のIDノードの改変されたプロファイル設定を当該マスターノードが観測した場合、当該マスターノードが当該事象候補を、第1のIDノードに関連するプロファイル変化事象として識別するステップと、ひとたび当該マスターノードが当該プロファイル変化事象を識別すると、当該プロファイル変化事象を代表する事象データを当該マスターノードが生成するステップであって、当該プロファイル変化事象を代表する事象データは、当該プロファイル変化事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測プロファイル設定情報を含むステップと、当該プロファイル変化事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該プロファイル変化事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップとをさらに含む実施形態147の方法。
【0727】
[実施形態165]
当該マスターノードがマスターノードのプロファイル設定を改変する場合、当該マスターノードが当該事象候補を、当該マスターノードに関連するプロファイル変化事象として識別するステップと、ひとたび当該マスターノードが当該プロファイル変化事象を識別すると、当該プロファイル変化事象を代表する事象データを当該マスターノードが生成するステップであって、当該プロファイル変化事象を代表する事象データは、当該プロファイル変化事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測プロファイル設定情報を含むステップと、当該プロファイル変化事象を代表する事象データの生成時、当該マスターノードが、当該プロファイル変化事象を代表する事象データを当該サーバに報告するステップとをさらに含む実施形態147の方法。
【0728】
[実施形態166]
複数のIDノード及び一のサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのためのマスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、当該ノード処理ユニットに結合されたメモリストレージであって、当該ノード処理ユニットが実行する事象検出エンジンコードを保持するメモリストレージと、当該ノード処理ユニットに結合されて開始事象の後の経過時間を追跡するべく動作可能なタイマーと、当該ノード処理ユニットに結合されて少なくとも第1のIDノードと第1の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、当該ノード処理ユニットに結合されて当該サーバと第2の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、
【0729】
当該ノード処理ユニットは、当該メモリストレージに保持された事象検出エンジンコードを実行するとき、第1のIDノードが当該第1の通信経路を経由してブロードキャストされる第1の信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出することと、当該マスターノードが当該第1の信号を検出した場合に事象候補を当該第1のIDノードに関連する第1の目撃事象として識別することと、当該第1の目撃事象の識別の後に当該第1の目撃事象を代表する事象データを生成することであって、当該第1の目撃事象を代表する事象データは、当該第1のIDノードの識別子を含み、さらに、当該第1の目撃事象を特徴付ける少なくともタイミング情報及び観測信号強度情報を含むことと、当該第1の目撃事象を代表する事象データを当該第2の通信インタフェイス当該サーバに与えることを引き起こすことと、当該第1の信号の検出後の当該第1のIDノードに対する事象ホライズン内において当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号におけるいずれかを、当該第1の通信インタフェイスを介してモニタリングすることと、当該第1の信号と、当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号におけるいずれかとの連続するもの同士の間の経過時間を、当該タイマーを介して追跡することと、当該第1の信号と、当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号のいずれかとに対する受信信号強度インジケータ値を追跡することと、当該事象候補を、当該第1のノードに関連する後続事象として、当該第1の目撃事象から始まる事象ホライズン内で識別することであって、当該後続事象は、当該タイマーが追跡する当該経過時間に関連するタイミング情報に基づき、かつ当該受信信号強度インジケータ値が示す観測信号強度情報に基づき、識別されることと、当該後続事象を代表する事象データを、当該受信信号強度インジケータ値に示される観測信号強度情報に基づいて、当該タイマーが追跡する当該経過時間に関連する少なくとも当該タイミング情報を含むように生成することと、当該後続事象を代表する事象データを当該第2の通信インタフェイスが当該サーバに与えることを引き起こすこととを行うべく動作可能であるマスターノード装置。
【0730】
[実施形態167]
当該後続事象は、(1)当該ノード処理ユニットが、当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内のしきい数の信号の検出を代表する第1のベンチマークチェックポイント事象となる当該事象ホライズン内の以前の事象を識別しておらず、かつ、(2)当該ノード処理ユニットが、当該第1のIDノードからの一連の連続的な信号における最新のものを当該マスターノードが検出した時から当該時間により追跡される場合の当該経過時間がギャップ時間を超える前に、当該第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出していない場合、散発性事象を含む実施形態166のマスターノード装置。
【0731】
[実施形態168]
当該ノード処理ユニットが、当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内のしきい数の信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出し、かつ、当該しきい数の検出された信号のそれぞれの間の経過時間がギャップ時間を超えない場合、当該後続事象は、当該第1のIDノードの検出オンライン状態を代表する第1のベンチマークチェックポイント事象を含む実施形態166のマスターノード装置。
【0732】
[実施形態169]
(1)当該ノード処理ユニットが、当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内のしきい数の信号の検出を代表する第1のベンチマークチェックポイント事象となる事象ホライズン内の以前の事象を識別しており、かつ、(2)当該ノード処理ユニットが、当該第1のIDノードからの一連の連続的な信号の中の最新の信号からの経過時間がギャップ時間を超えているときに当該第1のIDノードがブロードキャストした後続信号を検出していない場合、当該後続事象はオフライン事象を含む実施形態166のマスターノード装置。
【0733】
[実施形態170]
(1)当該ノード処理ユニットが、第1のベンチマークチェックポイント事象となる事象ホライズン内の以前の事象を識別しており、当該第1のベンチマークチェックポイント事象は、当該第1のIDノードがブロードキャストした一連の連続的な信号内の早期のしきい数の信号の検出を代表し、かつ、(2)当該ノード処理ユニットが、当該第1のベンチマークチェックポイント事象の識別後、当該第1のIDノードからの一連の連続的な信号の中の後続しきい数の信号を検出する場合、当該後続事象は新たなチェックポイント事象を含む実施形態166のマスターノード装置。
【0734】
[実施形態171]
当該ノード処理ユニットはさらに、しきい数の以前のチェックポイント事象の識別時、当該新たなチェックポイント事象を代表する事象データを生成することと、当該しきい数の以前のチェックポイント事象の識別後、当該新たなチェックポイント事象を代表する事象データを当該第2の通信インタフェイスが当該サーバに与えることを引き起こすこととを行うべくさらに動作可能となることにより、当該後続事象を代表する事象データを生成することと、当該後続事象を代表する事象データを当該第2の通信インタフェイスが当該サーバに与えることを引き起こすこととを行うべく動作可能となる実施形態170のマスターノード装置。
【0735】
[実施形態172]
当該ノード処理ユニットがさらに、当該新たなチェックポイント事象の当該受信信号強度インジケータ値と以前のベンチマークチェックポイント事象の当該受信信号強度インジケータ値との少なくともしきい差異を検出するべく動作可能である場合、当該後続事象はシフト事象を含む実施形態166のマスターノード装置。
【0736】
さらなる実施形態B−無線ノードネットワーク内のIDノードに関連する事象候補をモニタリングすることに関連する時間ギャップのシステム、装置及び方法
【0737】
[実施形態61]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、当該マスターノードが第1のIDノードをスキャニングするステップと、当該マスターノードが当該第1のIDノードから複数の信号を受信するステップと、当該マスターノードが各信号を受信するときに当該信号の連続するもの同士の間の複数の時間ギャップを検出するステップと、各信号の観測パラメータにおける変化を識別するべく各信号を比較するステップと、当該観測パラメータにおいて識別された変化、及び当該検出された時間ギャップの少なくとも一方が事象基準に一致する場合、当該マスターノードが当該事象候補を識別するステップと、当該マスターノードが当該第1のIDノードに対する事象候補を当該サーバに報告するステップとを含む方法。
【0738】
[実施形態62]
当該報告するステップはさらに、当該マスターノードが当該複数の信号から当該第1のIDノードについて取得したデータを、当該信号のパラメータにおける経時的な変化を反映する要約情報として当該事象候補を当該サーバに送信することによって当該マスターノードが低減するステップを含む実施形態61の方法。
【0739】
[実施形態63]
当該信号の観測パラメータにおける変化は、経時的な当該観測パラメータに基づく当該信号間の検出されたシフトを含む実施形態61の方法。
【0740】
[実施形態64]
当該観測パラメータは、当該マスターノードが検出した観測信号強度値を含む実施形態63の方法。
【0741】
[実施形態65]
当該サーバに報告された事象候補により、当該マスターノードが当該第1のIDノードから受信した各信号の信号強度値についての情報によって当該サーバを更新する必要性が回避される実施形態64の方法。
【0742】
[実施形態66]
当該観測パラメータは、当該マスターノードが検出する信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)を含み、当該比較するステップは、事象候補を識別するべく、当該信号の最新の一つの受信信号の受信信号強度インジケータ値と、以前に受信した複数の信号のローリング窓の受信信号強度インジケータ値の移動平均とを比較することを含む実施形態61の方法。
【0743】
[実施形態67]
当該事象候補は、(a)当該マスターノードが、当該信号の観測パラメータにおける経時的な変化を、当該信号に対する当該観測信号強度値における経時的なシフトを反映するとして識別し、かつ、(b)当該シフトが、しきい値を超える場合を満たす条件を事象基準が含む場合にシフト事象を含む実施形態64の方法。
【0744】
[実施形態68]
当該観測パラメータは、当該マスターノードが受信した当該信号強度値における観測シフトを含み、当該事象候補を識別して当該事象候補を当該サーバに報告するステップはさらに、当該受信した複数の信号間の当該信号強度値における観測シフトが少なくとも開始しきい値となる場合、当該受信信号強度値における最初のシフトを検出することと、当該受信した複数の信号を当該第1のIDノードがブロードキャストした後に当該第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの後続信号を当該マスターノードが受信することと、当該受信した複数の信号の最後のものと当該受信した後続信号との比較で当該信号強度値における観測シフトがある場合に当該受信した信号強度値における続いてのシフトを検出することと、当該最初のシフトを検出して初めて、かつ、当該検出された続いてのシフトが、続いての事象しきい値未満の場合、当該マスターノードが当該事象候補をシフト事象として当該サーバに報告することとを含む実施形態64の方法。
【0745】
[実施形態69]
当該事象候補は、(a)当該マスターノードが、当該第1のノードからの信号のうち少なくともしきい数の連続するものを受信し、かつ、(b)当該信号のうち連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、しきい時間ギャップを超えない場合を満たす条件を当該事象基準が含む場合にオンライン事象としてみなされる実施形態61の方法。
【0746】
[実施形態70]
当該事象候補は、(a)当該マスターノードが最後の信号を受信して以来の経過時間が、しきい時間ギャップよりも大きく、かつ、(b)当該マスターノードが当該第1のIDノードから受信した信号の残りに関連するオンライン事象を以前に識別した場合を満たす条件を当該事象基準が含む場合にオフライン事象を含む実施形態61の方法。
【0747】
[実施形態71]
当該事象候補は、当該マスターノードが少なくとも第1の信号を受信しているが、当該マスターノードが当該第1の信号を検出した時から一定の時間間隔内にしきい数の連続的な信号を受信していない場合場合を満たす条件を当該事象基準が含む場合に散発性事象を含む実施形態61の方法。
【0748】
[実施形態72]
当該事象候補は、周期的報告インターバルが終了して当該マスターノードが、当該第1のIDノードがブロードキャストした少なくとも一つの付加的な信号を検出する場合を満たす条件を事象基準が含む場合のチェックポイント事象を含む実施形態61の方法。
【0749】
[実施形態73]
当該第1のIDノードのステータスを反映する警告フラグを当該マスターノードが検出することであって、当該警告フラグは当該受信した複数の信号の少なくとも一つの一部であることと、当該マスターノードが当該警告フラグを検出するときに当該周期的報告インターバルを低減することとをさらに含む実施形態72の方法。
【0750】
[実施形態74]
周期的報告インターバルは前記マスターノードにより調整可能な時間間隔を含む実施形態73の方法。
【0751】
[実施形態75]
周期的報告インターバルは前記マスターノードにより調整可能な一定数の信号受信を含む実施形態73の方法。
【0752】
[実施形態76]
当該警告フラグは、当該第1のIDノードが使用する警告プロファイルを示すプロファイル識別子を含み、当該第1のIDノードのための警告プロファイルは、当該第1のIDノードによる広告信号ブロードキャスト動作を支配する複数の動作プロファイルの一つであるむ実施形態73の方法。
【0753】
[実施形態77]
当該チェックポイント事象を事象候補として当該サーバに報告した後の信号に基づいて、当該マスターノード上のメモリ使用を節約するべく、当該マスターノードが収集した情報をリセットすることをさらに含む実施形態72の方法。
【0754】
[実施形態78]
当該マスターノードが、当該信号の経時的に変化するプロファイル設定を検出する場合、プロファイル変化事象を識別することと、当該マスターノードが、当該第1のIDノードに対するプロファイル変化事象を当該サーバに報告することとをさらに含む実施形態61の方法。
【0755】
[実施形態79]
当該マスターノードが当該信号の経時的に変化する送信電力設定を検出する場合、送信電力変化事象を識別することと、当該マスターノードが、当該第1のIDノードに対する送信電力変化事象を当該サーバに報告することとをさらに含む実施形態61の方法。
【0756】
[実施形態80]
当該マスターノードが、当該信号を介して当該第1のIDノードから収集されたセンサデータの経時的な変化を検出する場合、環境変化事象を識別することと、当該マスターノードが、当該第1のIDノードに対する環境変化事象を当該サーバに報告することとをさらに含む実施形態61の方法。
【0757】
[実施形態81]
当該マスターノードが、当該事象候補に基づいて当該サーバからの調整応答を受信することをさらに含む実施形態61の方法。
【0758】
[実施形態82]
当該調整応答は、当該マスターノード及び当該第1のIDノードの少なくとも一方のための調整されたプロファイルを含む実施形態81の方法。
【0759】
[実施形態83]
当該調整応答は、当該他のIDノードの少なくとも一つのための調整されたプロファイルを含む実施形態82の方法。
【0760】
[実施形態84]
当該調整応答は、当該報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含む実施形態81の方法。
【0761】
[実施形態85]
当該受信するステップは、当該第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号、及び当該第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号を、当該第1セットの広告信号の後、当該マスターノードが受信することであって、当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号は、当該マスターノードが当該第1のIDノードから受信した当該複数の信号の一部であることを含み、さらには、当該第1セットの広告信号の統計的代表値として第1のチェックポイント要約を当該マスターノードが生成するステップと、当該第2セットの広告信号の統計的代表値として第2のチェックポイント要約を当該マスターノードが生成するステップとを含み、当該比較するステップは、当該変化を識別するべく、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータを比較することを含む実施形態61の方法。
【0762】
さらなる実施形態C−無線ノードネットワーク内のIDノードのサイクル電力に関連付けられた事象候補の向上したモニタリングのシステム、装置及び方法
【0763】
[実施形態146]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、第1のIDノードがブロードキャストした第1の複数の広告信号を当該マスターノードが受信するステップと、当該第1のIDノードがサイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定をブロードキャストするか否かを、当該第1の複数の広告信号の少なくとも一つに基づいて当該マスターノードが検出するステップであって、当該サイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定は、当該第1のIDノードが、異なるRF電力レベルでのブロードキャストをどのようにするのかを改変するサイクル周期を画定するステップと、第1のIDノードがブロードキャストした第2の複数の広告信号を、当該第1のIDノードが当該第1の複数の広告信号をブロードキャストした後に当該マスターノードが受信するステップであって、当該第2の複数の広告信号が当該サイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定とともにブロードキャストされるステップと、当該第1の複数の広告信号の観測パラメータの、当該サイクル周期に整合する第1の時間窓内の第1の平均を、当該マスターノードが決定するステップと、当該第2の複数の広告信号の観測パラメータの、当該サイクル周期に整合する第2の時間窓内の第2の平均を、当該マスターノードが決定するステップと、当該第1の平均及び当該第2の平均の比較が、当該第1のIDノードに対する観測された変化を示す場合、当該マスターノードが当該事象候補を識別するステップと、当該マスターノードが当該第1のIDノードに対する当該事象候補を当該サーバに報告するステップとを含む方法。
【0764】
付加的な実施形態は、上述した実施形態146からのステップを行うべく動作可能にプログラムされ又は構成されたマスターノードを含み得る。追加的に、システム実施形態は、かかるプログラム済みマスターノード及び上述した第1のIDノードを含み得る。なおもさらに、他のシステムは、サーバ、当該プログラム済みマスターノード、及び第1のIDノードを含み、当該第1のIDノードは、実施形態146において、当該IDノードのためのサイクルブロードキャストRF電力プロファイル設定に関するモニタリングを与える態様で相互作用をするように記載される。
【0765】
さらなる実施形態D−無線ノードネットワーク内のIDノードに関連する事象候補のモニタリングに基づくチェックポイント要約のシステム、装置及び方法
【0766】
[実施形態173]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、第1のIDノードがブロードキャストした第1の複数の広告信号を当該マスターノードが受信するステップと、当該マスターノードが受信した当該第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を、当該マスターノードが生成するステップと、当該第1のIDノードが当該第1セットの広告信号をブロードキャストした後に当該第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号を、当該マスターノードが受信するステップと、当該マスターノードが受信した当該第2セットの広告信号を代表する第2のチェックポイント要約を、当該マスターノードが生成するステップと、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれのための観測パラメータの比較に基づいて当該マスターノードが事象候補を識別するステップと、当該マスターノードが当該第1のIDノードに対する事象候補を当該サーバに報告するステップとを含む方法。
【0767】
[実施形態174]
当該報告するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約が代表する第1セットの広告信号と当該第2のチェックポイント要約が代表する第2セットの広告信号との間の観測された変化を反映する要約情報として当該事象候補を当該サーバに送信することにより、当該マスターノードが、当該第1のIDノードについてのデータフィードを単純化することを含む実施形態173の方法。
【0768】
[実施形態175]
当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータは、当該第1セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含み、当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータは、当該第2セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含む実施形態173の方法。
【0769】
[実施形態176]
当該観測信号強度値の統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均からなる群からの一つを含む実施形態175の方法。
【0770】
[実施形態177]
各観測信号強度値は、当該マスターノードが検出した受信信号強度インジケータ(RSSI)信号強度を反映する実施形態173の方法。
【0771】
[実施形態178]
当該事象候補を識別するステップはさらに、(a)当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが当該しきい時間ギャップであり、かつ、(b)当該第1のセット及び当該第2のセットにおいて当該マスターノードが当該第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信している場合、当該マスターノードが当該事象候補を当該第1のIDノードのためのオンライン事象として識別することを含む実施形態173の方法。
【0772】
[実施形態179]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータと当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの差異が少なくともしきい値である場合、当該マスターノードが当該事象候補を当該第1のIDノードのためのシフト事象として識別する実施形態173の方法。
【0773】
[実施形態180]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該第1セットの広告信号の検出後の当該第2セットの広告信号の任意の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、当該マスターノードがモニタリングする当該第1のIDノードのための事象ホライズンの間に当該しきい時間ギャップよりも大きい場合、当該マスターノードが当該事象候補をオフライン事象として識別する実施形態173の方法。
【0774】
[実施形態181]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該マスターノードが当該第1のIDノードから少なくとも一つの広告信号を受信しているが、当該マスターノードが当該少なくとも一つの広告信号を受信した時からの一定の時間間隔内に当該第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信していない場合、当該マスターノードが当該事象候補を散発性事象として識別することを含む実施形態173の方法。
【0775】
[実施形態182]
当該事象候補を識別するステップはさらに、周期的報告インターバルが終了したときに、当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータと当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの比較に基づいて、当該マスターノードが当該事象候補をチェックポイント事象として識別することを含む実施形態173の方法。
【0776】
[実施形態183]
当該第1のIDノードからのプロファイル識別子を当該マスターノードが検出することであって、当該プロファイル識別子は当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号における少なくとも一つの広告信号の一部であることと、当該プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて当該周期的報告インターバルを当該マスターノードが改変することであって、当該警告プロファイルは、当該第1のIDノードをモニタリングして当該サーバに報告することに関連する複数のノード管理ルールを含むこととをさらに含む実施形態182の方法。
【0777】
[実施形態184]
当該周期的報告インターバルは、当該マスターノードにより調整可能なしきい時間を含む実施形態183の方法。
【0778】
[実施形態185]
当該周期的報告インターバルは、当該マスターノードにより調整可能なしきい数の信号受信を含む実施形態183の方法。
【0779】
[実施形態186]
少なくとも当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号に基づいて収集された情報を、当該マスターノードが当該チェックポイント事象を当該サーバに報告した後、当該マスターノードのデータ低減を目的としてリセットすることをさらに含む実施形態182の方法。
【0780】
[実施形態187]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第1セットの広告信号に反映された第1の観測プロファイル設定が、当該第2セットの広告信号に反映された第2の観測プロファイル設定とは異なることを示す場合、当該マスターノードが当該事象候補をプロファイル変化事象として識別することを含む実施形態173の方法。
【0781】
[実施形態188]
当該第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、当該第1のIDノードの動作に関連する実施形態187の方法。
【0782】
[実施形態189]
当該第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、当該マスターノードの動作に関連する実施形態187の方法。
【0783】
[実施形態190]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する当該観測パラメータの比較が、第1セットの広告信号に反映された第1の観測出力電力設定が第2セットの広告信号に反映された第2の観測出力電力設定とは異なることを示す場合、当該マスターノードが当該事象候補を送信電力変化事象として識別することを含む実施形態173の方法。
【0784】
[実施形態191]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する当該観測パラメータの比較が、当該第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が当該第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値とは異なることを示す場合、当該マスターノードが当該事象候補を環境変化事象として識別することを含む実施形態173の方法。
【0785】
[実施形態192]
当該事象候補を識別するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が、当該第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値からの逸脱を反映することを示す場合、当該マスターノードが当該事象候補を環境変化事象として識別することを含み、前記逸脱はしきい差異よりも大きい実施形態173の方法。
【0786】
[実施形態193]
当該マスターノードが、当該事象候補に基づいて当該サーバからの調整応答を受信することをさらに含む実施形態173の方法。
【0787】
[実施形態194]
当該調整応答は、当該マスターノード及び当該第1のIDノードの少なくとも一方のための調整されたプロファイルを含む実施形態193の方法。
【0788】
[実施形態195]
当該調整応答は、当該他のIDノードの少なくとも一つのための調整されたプロファイルを含む実施形態194の方法。
【0789】
[実施形態196]
当該調整応答は、当該報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含む実施形態193の方法。
【0790】
[実施形態197]
複数のIDノード及び一のサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングのためのマスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、当該ノード処理ユニットに結合されたメモリストレージであって、当該ノード処理ユニットが実行する事象検出エンジンコードを保持するメモリストレージと、当該ノード処理ユニットに結合されて少なくとも第1のIDノードと第1の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、当該ノード処理ユニットに結合されて当該サーバと第2の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、
【0791】
当該ノード処理ユニットは、当該メモリストレージに保持された事象検出エンジンコードを実行するとき、当該第1のIDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出することと、当該第1の通信インタフェイスによって検出された第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成することと、当該第1のIDノードが当該第1セットの広告信号をブロードキャストした後に当該第1のIDノードがブロードキャストした第2セットの広告信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出することと、当該第1の通信インタフェイスによって検出された第2セットの広告信号を代表する第2のチェックポイント要約を生成することと、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータを比較することと、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較に基づいて事象候補を識別することと、当該識別された事象候補を、当該第2の通信インタフェイスが当該第2の通信経路を経由して当該サーバに報告することを引き起こすこととを行うべく動作可能であるマスターノード装置。
【0792】
[実施形態198]
当該第2の通信インタフェイスは、当該識別された事象候補を報告するときにメッセージを当該サーバに送信するべく動作可能であり、当該メッセージは、当該第1のIDノードについての低減されたモニタリングデータフィードであって、当該第1のチェックポイント要約が代表する第1セットの広告信号と当該第2のチェックポイント要約が代表する第2セットの広告信号との間の観測された変化を示す要約情報を少なくとも含む低減されたモニタリングデータフィードを含む実施形態197のマスターノード装置。
【0793】
[実施形態199]
当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータは、当該第1セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含み、当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータは、当該第2セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含む実施形態197のマスターノード装置。
【0794】
[実施形態200]
当該観測信号強度値の統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均からなる群からの一つを含む実施形態199のマスターノード装置。
【0795】
[実施形態201]
当該観測信号強度値は、当該第1の通信インタフェイスが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む実施形態199のマスターノード装置。
【0796】
[実施形態202]
当該ノード処理ユニットはさらに、(a)当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、当該しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)当該第1のセット及び当該第2のセットにおいて当該第1の通信インタフェイスが当該第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信している場合、当該事象候補を当該第1のIDノードのためのオンライン事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能である実施形態199のマスターノード装置。
【0797】
[実施形態203]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータと当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの差異が少なくともしきい値となる場合、当該事象候補を当該第1のIDノードのためのシフト事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能である実施形態199のマスターノード装置。
【0798】
[実施形態204]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1セットの広告信号の検出後の、当該第2セットの広告信号の任意の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、当該第1のIDノードのための事象ホライズンの間に当該しきい時間ギャップよりも大きい場合、当該事象候補をオフライン事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能である実施形態199のマスターノード装置。
【0799】
[実施形態205]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1の通信インタフェイスが当該第1のIDノードから少なくとも一つの広告信号を検出するが、当該第1の通信インタフェイスが当該少なくとも一つの広告信号を検出した時から一定の時間間隔内に当該第1のIDノードから少なくともしきい数の広告信号は検出しない場合、当該事象候補を散発性事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能である実施形態197のマスターノード装置。
【0800】
[実施形態206]
当該ノード処理ユニットはさらに、周期的報告インターバルが終了したときに、当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータと当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの比較に基づいて、当該事象候補をチェックポイント事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態197のマスターノード装置。
【0801】
[実施形態207]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1のIDノードからのプロファイル識別子を識別することであって、当該プロファイル識別子は当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号のいずれかにおける広告信号の少なくとも一つの一部であることと、当該プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて当該周期的報告インターバルを改変することであって、当該警告プロファイルは当該第1のIDノードをモニタリングして当該サーバに報告することに関連する複数のノード管理ルールを含むこととを行うべく動作可能となる実施形態206のマスターノード装置。
【0802】
[実施形態208]
周期的報告インターバルは、当該プロファイル識別子の識別に応答して当該ノード処理ユニットが調整可能なしきい時間間隔を含む実施形態207のマスターノード装置。
【0803】
[実施形態209]
周期的報告インターバルは、当該ノード処理ユニットが当該プロファイル識別子の識別に応答して調整可能なしきい数の信号受信を含む実施形態207のマスターノード装置。
【0804】
[実施形態210]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、第1セットの広告信号に反映された第1の観測プロファイル設定が第2セットの広告信号に反映された第2の観測プロファイル設定とは異なることを示す場合、当該事象候補をプロファイル変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態197のマスターノード装置。
【0805】
[実施形態211]
当該第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、当該第1のIDノードの動作に関連する実施形態210のマスターノード装置。
【0806】
[実施形態212]
当該第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、当該マスターノードの動作に関連する実施形態210のマスターノード装置。
【0807】
[実施形態213]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第1セットの広告信号に反映された第1の観測出力電力設定が当該第2セットの広告信号に反映された第2の観測出力電力設定とは異なることを示す場合、当該事象候補を送信電力変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態197のマスターノード装置。
【0808】
[実施形態214]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が当該第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値とは異なることを示す場合、当該事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態197のマスターノード装置。
【0809】
[実施形態215]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が当該第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値からの逸脱を反映することを示す場合、当該事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となり、当該逸脱はしきい差異よりも大きい実施形態197のマスターノード装置。
【0810】
[実施形態216]
当該ノード処理ユニットはさらに、当該事象候補に基づいて当該サーバからの調整応答を、当該第2の通信インタフェイスを介して受信するべく動作可能となる実施形態197のマスターノード装置。
【0811】
[実施形態217]
当該調整応答は、当該マスターノード及び当該第1のIDノードの少なくとも一方のための調整されたプロファイルを含む実施形態216のマスターノード装置。
【0812】
[実施形態218]
当該調整応答は、当該他のIDノードの少なくとも一つのための調整されたプロファイルを含む実施形態217のマスターノード装置。
【0813】
[実施形態219]
当該調整応答は、前記報告された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータを含む実施形態216のマスターノード装置。
【0814】
[実施形態220]
無線ノードネットワーク内の事象候補を識別するモニタリングシステムであって、当該無線ノードネットワークの最高レベルに設けられたサーバと、当該無線ノードネットワークの低レベルに設けられたIDノードと、当該無線ノードネットワークの中間レベルに設けられたマスターノードとを含み、当該マスターノードはさらに、マスターノード処理ユニットと、当該マスターノード処理ユニットに結合されたメモリストレージであって、当該マスターノード処理ユニットが実行する事象検出エンジンコードを保持するメモリストレージと、当該マスターノード処理ユニットに結合されて当該IDノードと第1の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、当該マスターノード処理ユニットに結合されて当該サーバと第2の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、当該第1の通信経路は当該第2の通信経路とは異なり、
【0815】
当該マスターノードは、当該マスターノード処理ユニット上の当該事象検出エンジンコードを実行するとき、第1のIDノードが当該第1の通信経路を経由してブロードキャストする第1セットの広告信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出することと、当該第1の通信インタフェイスが検出した第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成することと、当該第1のIDノードが当該第1の通信経路を経由してブロードキャストした第2セットの広告信号を、当該第1のIDノードが当該第1セットの広告信号をブロードキャストした後に当該第1の通信インタフェイスを介して検出することと、当該第1の通信インタフェイスが検出した第2セットの広告信号を代表する第2のチェックポイント要約を生成することと、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータを比較することと、当該第1のチェックポイント要約及び第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較に基づいて当該事象候補を識別することと、当該識別された事象候補を当該サーバに当該第2の通信経路を経由して当該第2の通信インタフェイスが報告することを引き起こすこととを行うべく動作可能であり、
【0816】
当該サーバは、当該識別された事象候補を当該マスターノードから受信して、当該識別された事象候補に基づいて応答性調整応答を当該マスターノードに送信するべく動作可能であり、当該応答性調整応答は、当該マスターノードのための調整されたプロファイル、当該IDノードのための調整されたプロファイル、及び当該識別された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータの少なくとも一つを含むシステム。
【0817】
[実施形態221]
当該マスターノードの第2の通信インタフェイスは、当該識別された事象候補を報告するときにメッセージを当該サーバに送信するべく動作可能となり、当該メッセージは、当該IDノードについての低減されたモニタリングデータフィードであって、当該第1のチェックポイント要約が代表する第1セットの広告信号と当該第2のチェックポイント要約が代表する第2セットの広告信号との間の観測された変化を示す要約情報を含む低減されたモニタリングデータフィードを少なくとも含む実施形態220のシステム。
【0818】
[実施形態222]
当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータは、当該第1セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含み、当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータは、当該第2セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含む実施形態220のシステム。
【0819】
[実施形態223]
当該観測信号強度値の統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均からなる群からの一つを含む実施形態222のシステム。
【0820】
[実施形態224]
当該観測信号強度値は、当該第1の通信インタフェイスが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)を含む実施形態222のシステム。
【0821】
[実施形態225]
当該マスターノードはさらに、(a)当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、当該しきい時間ギャップ未満であり、かつ、(b)当該第1のセット及び当該第2のセットにおいて当該マスターノードが当該IDノードから少なくともしきい数の広告信号を受信している場合、当該事象候補を当該IDノードのためのオンライン事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態222のシステム。
【0822】
[実施形態226]
当該マスターノードはさらに、当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータと当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの差異が少なくともしきい値である場合、当該事象候補を当該IDノードのためのシフト事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態222のシステム。
【0823】
[実施形態227]
当該マスターノードはさらに、当該第1セットの広告信号の検出後の、当該第2セットの広告信号の任意の連続するもの同士の間の検出時間ギャップが、当該IDノードのための事象ホライズンの間に当該しきい時間ギャップよりも大きい場合、当該事象候補をオフライン事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態220のシステム。
【0824】
[実施形態228]
当該マスターノードはさらに、当該第1の通信インタフェイスが当該IDノードから少なくとも一つの広告信号を検出するが、当該第1の通信インタフェイスが当該少なくとも一つの広告信号を検出した時から一定の時間間隔内に当該IDノードから少なくともしきい数の広告信号は検出しない場合、当該事象候補を散発性事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態220のシステム。
【0825】
[実施形態229]
当該マスターノードはさらに、周期的報告インターバルが終了したときに、当該第1のチェックポイント要約の観測パラメータと当該第2のチェックポイント要約の観測パラメータとの比較に基づいて、当該事象候補をチェックポイント事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態220のシステム。
【0826】
[実施形態230]
前記マスターノードはさらに、当該IDノードからのプロファイル識別子を識別することであって、当該プロファイル識別子は、当該第1セットの広告信号及び当該第2セットの広告信号のいずれかにおける広告信号の少なくとも一つの一部であることと、当該プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて当該周期的報告インターバルを改変することであって、当該警告プロファイルは当該IDノードをモニタリングして当該サーバに報告することに関連する複数のノード管理ルールを含むこととを行うべく動作可能である実施形態229のシステム。
【0827】
[実施形態231]
周期的報告インターバルは、当該プロファイル識別子の識別に応答して当該ノード処理ユニットが調整可能なしきい時間間隔を含む実施形態230のシステム。
【0828】
[実施形態232]
周期的報告インターバルは、当該ノード処理ユニットが当該プロファイル識別子の識別に応答して調整可能なしきい数の信号受信を含む実施形態230のシステム。
【0829】
[実施形態233]
前記マスターノードはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第1セットの広告信号に反映された第1の観測プロファイル設定が当該第2セットの広告信号に反映された第2の観測プロファイル設定とは異なることを示す場合、当該事象候補をプロファイル変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態220のシステム。
【0830】
[実施形態234]
当該第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、当該IDノードの動作に関連する実施形態233のシステム。
【0831】
[実施形態235]
当該第1の観測プロファイル設定及び第2の観測プロファイル設定は、当該マスターノードの動作に関連する実施形態233のシステム。
【0832】
[実施形態236]
当該マスターノードはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第1セットの広告信号に反映された第1の観測出力電力設定が当該第2セットの広告信号に反映された第2の観測出力電力設定とは異なることを示す場合、当該事象候補を送信電力変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態220のシステム。
【0833】
[実施形態237]
当該マスターノードはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が当該第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値とは異なることを示す場合、当該事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となる実施形態220のシステム。
【0834】
[実施形態238]
当該マスターノードはさらに、当該第1のチェックポイント要約及び当該第2のチェックポイント要約それぞれに対する観測パラメータの比較が、当該第2セットの広告信号に関連付けられた第2のセンサデータ値が当該第1セットの広告信号に関連付けられた第1のセンサデータ値からの逸脱を反映することを示す場合、当該事象候補を環境変化事象として識別するべく動作可能となることにより、当該事象候補を識別するべく動作可能となり、当該逸脱はしきい差異よりも大きい実施形態220のシステム。
【0835】
さらなる実施形態E−無線ノードネットワーク内のIDノードに関連する事象候補のモニタリングに基づく向上したチェックポイント要約のシステム、装置及び方法
【0836】
[実施形態239]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワーク内の事象候補の向上したモニタリングの方法であって、いずれかのIDノードから発せられる一以上のブロードキャスト信号を、当該IDノードからの一以上のブロードキャスト信号を送信するべく当該IDノードにプロンプトを出すことなしに聞くモニタリングモードの動作を当該マスターノードがアクティブにすることと、第1のIDノードがブロードキャストした第1の広告信号を当該マスターノードが受信することと、当該第1のIDノードがブロードキャストした当該受信した第1の広告信号に関連する観測パラメータを当該マスターノードが記録することと、当該第1のIDノードがブロードキャストした後続群の広告信号を当該マスターノードが連続的に受信することと、当該第1のIDノードがブロードキャストした当該連続的に受信した後続群の広告信号のそれぞれに関連する観測パラメータを当該マスターノードが記録することと、当該受信した第1の広告信号及び当該連続的に受信した後続群の広告信号を含む第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を当該マスターノードが生成することであって、当該第1のチェックポイント要約は、当該受信した第1の広告信号ブロードキャストに関連する記録された観測パラメータと、当該連続的に受信した後続群の広告信号のそれぞれに関連する記録された観測パラメータとに基づいて生成された要約観測パラメータを含むことと、当該第1のチェックポイント要約を当該第1のIDノードに対する事象候補として当該サーバに当該マスターノードが送信することとを含む方法。
【0837】
[実施形態240]
当該送信するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータに基づいて当該第1のノードの要約されたモニタリングされたステータスを示す当該事象候補を当該サーバに送信することにより、当該第1のIDノードのステータスに関連する当該サーバのためのデータフィードを当該マスターノードが単純化することを含む実施形態239の方法。
【0838】
[実施形態241]
当該第1のチェックポイント要約のための要約観測パラメータは、当該第1セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値を含む実施形態239の方法。
【0839】
[実施形態242]
当該観測信号強度値の統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均からなる群からの一つを含む実施形態241の方法。
【0840】
[実施形態243]
当該受信した第1の広告信号に関連する観測パラメータ、及び当該連続的に受信した後続群の広告信号のそれぞれに関連する観測パラメータそれぞれが、当該マスターノードが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)値を含む実施形態239の方法。
【0841】
[実施形態244]
当該受信した第1の広告信号に関連する観測パラメータ、及び当該連続的に受信した後続群の広告信号のそれぞれに関連する観測パラメータそれぞれが、当該第1のIDノードに関連する当該マスターノードによりキャプチャされた複数のセンサデータの一つを含む実施形態239の方法。
【0842】
[実施形態245]
当該送信するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約が、当該マスターノードが生成した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準を満たす場合、当該第1のチェックポイント要約を当該第1のIDノードに対する事象候補として当該サーバに当該マスターノードが送信することを含む実施形態239の方法。
【0843】
[実施形態246]
当該送信するステップはさらに、当該第1のチェックポイント要約の生成時に当該マスターノードのメモリにおけるチェックポイントカウントを当該マスターノードが増やすことと、当該増やされたチェックポイントカウントと、当該マスターノードが生成した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準とを当該マスターノードが比較することと、当該増やされたチェックポイントカウントが当該周期的報告インターバル基準に一致する場合、当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに当該マスターノードが報告することとを含む実施形態245の方法。
【0844】
[実施形態247]
当該周期的報告インターバル基準は、しきい数の生成されたチェックポイント要約を、当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに報告するための報告条件として識別する実施形態246の方法。
【0845】
[実施形態248]
当該第1のIDノードからのプロファイル識別子を当該マスターノードが検出することであって、当該プロファイル識別子は当該受信した第1の広告信号及び当該連続的に受信した後続群の広告信号の少なくとも一つの一部であることと、当該プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて当該周期的報告インターバル基準を当該マスターノードが改変することであって、当該警告プロファイルは、当該第1のIDノードをモニタリングして当該サーバに報告することに関連する複数のノード管理ルールを含むこととをさらに含む実施形態245の方法。
【0846】
[実施形態249]
当該マスターノードが生成したが当該サーバに報告されされない少なくとも一つの以前のチェックポイント要約により、当該第1のチェックポイント要約を統計的に要約するべく、当該事象候補の一部として当該サーバに報告された当該要約観測パラメータを当該マスターノードが調整することをさらに含む実施形態246の方法。
【0847】
[実施形態250]
当該第1のIDノードのステータスにおける変化を識別するべく、以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータと当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとを比較することと、当該比較が当該第1のIDノードのステータスにおける変化を識別する場合、当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに送信することとをさらに含む実施形態239の方法。
【0848】
[実施形態251]
当該第1のIDノードのステータスにおける変化は、当該以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータが、当該要約第1のチェックポイント要約の観測パラメータとは、しきいレベルを超えて異なる場合を含む実施形態250の方法。
【0849】
[実施形態252]
当該第1のIDノードのステータスにおける変更は、当該第1のチェックポイント要約を、当該第1のIDノードのための短縮された事象ホライズンを示す散発性事象、当該第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最初を示すオンライン事象、当該以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータと当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとの少なくともしきい差異を示すシフト事象、及び当該第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最後を示すオフライン事象からなる群からの少なくとも一つのノード事象として識別する実施形態250の方法。
【0850】
[実施形態253]
当該第1のIDノードのステータスにおける変化は、当該第1のチェックポイント要約を、当該第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの間に当該第1のIDノードがプロファイル設定を変更したことを示すプロファイル変化事象、当該モニタリングされる事象ホライズンの間に当該第1のIDノードが出力電力設定を変更したことを示す送信電力変化事象、及び当該モニタリングされる事象ホライズンの間に当該第1のIDノードがキャプチャしたセンサデータにおける変化を示す環境変化事象からなる群からの少なくとも一つのノード事象として識別する実施形態250の方法。
【0851】
[実施形態254]
無線ノードネットワーク内の事象候補を識別するモニタリングシステムであって、当該無線ノードネットワークの最高レベルに設けられたサーバと、当該無線ノードネットワークの低レベルに設けられたIDノードと、当該無線ノードネットワークの中間レベルに設けられたマスターノードとを含み、当該マスターノードはさらに、マスターノード処理ユニットと、当該マスターノード処理ユニットに結合されたメモリストレージであって、当該マスターノード処理ユニットが実行する事象検出エンジンコードを保持するメモリストレージと、当該マスターノード処理ユニットに結合されて当該IDノードと第1の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、当該マスターノード処理ユニットに結合されて当該サーバと第2の通信経路を経由して通信するべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、当該第1の通信経路は当該第2の通信経路とは異なり、
【0852】
当該マスターノードは、当該マスターノード処理ユニット上の事象検出エンジンコードを実行するときに、当該IDノードからの一以上のブロードキャスト信号の送信のために当該IDノードにプロンプトを出すことなしに、当該IDノードから発生される一以上のブロードキャスト信号を当該第1の通信インタフェイスが聞くことを引き起こすことと、当該IDノードがブロードキャストした第1の広告信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出することと、当該IDノードがブロードキャストした当該検出された第1の広告信号に基づいて第1の観測パラメータを当該メモリストレージに記録することと、当該IDノードがブロードキャストした後続群の広告信号を、当該第1の通信インタフェイスを介して連続的に検出することと、後続群の観測パラメータを記録することであって、当該観測パラメータのそれぞれは、当該IDノードがブロードキャストした当該連続的に受信した後続群の広告信号の各一つに基づくことと、当該検出された第1の広告信号及び当該連続的に検出された後続群の広告信号を含む第1セットの広告信号を代表する第1のチェックポイント要約を生成することであって、当該第1のチェックポイント要約は、当該検出された第1の広告信号のブロードキャストに基づく当該記録された観測パラメータに基づいて生成された要約観測パラメータを含み、当該記録ed観測パラメータはそれぞれが、当該連続的に検出された後続群の広告信号に基づくことと、当該第1のチェックポイント要約を当該IDノードに対する事象候補として当該サーバに、当該第2の通信経路を経由して当該第2の通信インタフェイスが報告することを引き起こすこととを行うべく動作可能であるシステム。
【0853】
[実施形態255]
当該マスターノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータを、当該IDノードがブロードキャストした第1セットの広告信号に対する観測信号強度値の統計的代表値として生成するべく動作可能である実施形態254のシステム。
【0854】
[実施形態256]
当該観測信号強度値の統計的代表値は、平均値、中央値、平均、広告信号のサブセット窓にわたる移動平均、スライド時間窓にわたる移動平均、又は重み付き平均からなる群からの一つを含む実施形態255のシステム。
【0855】
[実施形態257]
当該第1の観測パラメータ及び当該後続群の観測パラメータはそれぞれが、当該マスターノードが検出した信号強度を反映する受信信号強度インジケータ(RSSI)値を含む実施形態254のシステム。
【0856】
[実施形態258]
当該第1の観測パラメータ及び当該後続群の観測パラメータそれぞれが、当該IDノードに関連して当該マスターノードがキャプチャした複数のセンサデータの一つを含む実施形態254のシステム。
【0857】
[実施形態259]
当該マスターノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約が、当該マスターノードが生成して当該マスターノードのメモリストレージ内に格納した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準を満たすか否かを決定することと、当該第1のチェックポイント要約が当該周期的報告インターバル基準を満たして初めて当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに当該第2の通信インタフェイスが送信することを引き起こすこととを行うべく動作可能となることにより、当該第1のチェックポイント要約を当該サーバに当該第2の通信インタフェイスが報告することを引き起こすべく動作可能となる実施形態254のシステム。
【0858】
[実施形態260]
当該マスターノード処理ユニットはさらに、当該第1のチェックポイント要約の生成時にチェックポイントカウントを増やすことと、当該増やされたチェックポイントカウントと当該マスターノードが生成した一以上の先のチェックポイント要約に対する周期的報告インターバル基準とを比較することと、当該増やされたチェックポイントカウントが当該周期的報告インターバル基準に一致して初めて当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに当該第2の通信インタフェイスが送信することを引き起こすこととを行うべく動作可能となることにより、当該第1のチェックポイント要約を当該サーバに当該第2の通信インタフェイスが報告することを引き起こすべく動作可能となる実施形態254のシステム。
【0859】
[実施形態261]
当該周期的報告インターバル基準は、しきい数の生成されたチェックポイント要約を、当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに報告するための報告条件として識別する実施形態260のシステム。
【0860】
[実施形態262]
当該マスターノード処理ユニットはさらに、当該IDノードからプロファイル識別子を、当該第1の通信インタフェイスを介して検出することであって、当該プロファイル識別子は当該検出された第1の広告信号及び当該連続的に検出された後続群の広告信号の少なくとも一つの一部であることと、当該プロファイル識別子に対応する警告プロファイルに基づいて当該周期的報告インターバル基準を改変することであって、当該警告プロファイルは、当該IDノードをモニタリングして当該サーバに報告することに関連する複数のノード管理ルールを含むこととを行うべく動作可能となる実施形態260のシステム。
【0861】
[実施形態263]
当該マスターノード処理ユニットはさらに、当該要約観測パラメータを調整し、当該第1のチェックポイント要約を、当該マスターノードが生成したが当該サーバに報告されない少なくとも一つの以前のチェックポイント要約によって統計的に要約するべく動作可能となる実施形態254のシステム。
【0862】
[実施形態264]
当該マスターノード処理ユニットはさらに、以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータを求めて当該メモリストレージにアクセスすることと、当該IDノードのステータスの変化を識別するべく、当該以前の要約観測パラメータと当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとを比較することとを行うべく動作可能となり、当該以前の要約観測パラメータと当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとの比較により、当該マスターノード処理ユニットが、当該IDノードのステータスにおける変化を識別する場合、前記第2の通信インタフェイスは、当該第1のチェックポイント要約を当該事象候補として当該サーバに送信する実施形態254のシステム。
【0863】
[実施形態265]
当該IDノードのステータスにおける変化は、当該以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータが当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとは、しきいレベルを超えて異なる場合、モニタリングされたノード条件を含む実施形態264のシステム。
【0864】
[実施形態266]
当該IDノード識別のステータスにおける変化は、前記第1のチェックポイント要約を、当該前記IDノードのための短縮された事象ホライズンを示す散発性事象、当該IDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの最初を示すオンライン事象、当該以前のチェックポイント要約のための以前の要約観測パラメータと当該第1のチェックポイント要約の要約観測パラメータとの少なくともしきい差異を示すシフト事象、及び当該第1のIDノードのためのモニタリングされる事象ホライズンの終了を示すオフライン事象からなる群からの少なくとも一つのノード事象として識別する実施形態264のシステム。
【0865】
[実施形態267]
当該IDノードのステータスにおける変化は、当該第1のチェックポイント要約を、当該IDノードのためにモニタリングされる事象ホライズンの間に当該IDノードがプロファイル設定を変更したことを示すプロファイル変化事象、当該モニタリングされる事象ホライズンの間に当該IDノードが出力電力設定を変更したことを示す送信電力変化事象、及び当該モニタリングされる事象ホライズンの間に当該IDノードがキャプチャしたセンサデータにおける変化を示す環境変化事象からなる群からの少なくとも一つのノード事象として識別する実施形態264のシステム。
【0866】
[実施形態268]
当該サーバは、当該マスターノードから当該事象候補を受信し、当該事象候補に基づいて当該マスターノードに応答性調整応答を送信するべく動作可能となり、当該応答性調整応答は、当該マスターノードのための調整されたプロファイル、当該IDノードのための調整されたプロファイル、及び当該識別された事象候補を反映する更新されたコンテキストデータの少なくとも一つを含む実施形態254のシステム。
【0867】
さらなる実施形態F−無線ノードネットワークの要素に関連する事象候補に基づく無線ノードネットワークの向上した管理のシステム、装置及び方法
【0868】
[実施形態1]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワークの向上した管理のための方法であって、当該マスターノードが識別した事象候補を当該サーバが受信することであって、当該事象候補は第1のIDノードに関連し、当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表することと、当該サーバが保持して当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータに基づいて、当該事象候補のための予測スコアを当該サーバが生成することであって、当該予測スコアは、当該事象候補がノード関連アクティビティに対応するか否かに焦点を当てることと、当該事象候補の一定タイプ、及び当該事象候補のための予測スコアに基づいて当該サーバがノード管理情報を更新することと、管理メッセージを当該マスターノードに当該サーバが送信することであって、当該管理メッセージは、当該更新されたノード管理情報の少なくとも一部分を、当該無線ノードネットワークの一以上の要素の向上した管理のために使用される当該マスターノードへのフィードバックとして当該マスターノードに与えることとを含む方法。
【0869】
[実施形態2]
当該事象候補は、当該第1のIDノードを含む当該IDノードのサブセットに関連する実施形態1の方法。
【0870】
[実施形態3]
当該第1のIDノードに関連する当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードがブロードキャストするものにおける信号強度のシフトを含む実施形態1の方法。
【0871】
[実施形態4]
当該事象候補のための予測スコアを生成するステップはさらに、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分に対する当該事象候補の評価に基づいて当該予測スコアを生成することを含む実施形態1の方法。
【0872】
[実施形態5]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該第1のIDノードに関連するスキャンデータを含む実施形態4の方法。
【0873】
[実施形態6]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該マスターノードに関連するスキャンデータを含む実施形態4の方法。
【0874】
[実施形態7]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該無線ノードネットワークにおける第2のマスターノードに関連するスキャンデータを含む実施形態4の方法。
【0875】
[実施形態8]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、第2のIDノードに関連するスキャンデータを含む実施形態4の方法。
【0876】
[実施形態9]
前記当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該第1のIDノードに関連する履歴データを含む実施形態4の方法。
【0877】
[実施形態10]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該マスターノードに関連する履歴データを含む実施形態4の方法。
【0878】
[実施形態11]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該無線ノードネットワークにおける第2のマスターノードに関連する履歴データを含む実施形態4の方法。
【0879】
[実施形態12]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、第2のIDノードに関連する履歴データを含む実施形態4の方法。
【0880】
[実施形態13]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該第1のIDノードを備えた出荷対象アイテムに関連する出荷データを含む実施形態4の方法。
【0881】
[実施形態14]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該第1のIDノードのための予想環境に関連するレイアウトデータを含む実施形態4の方法。
【0882】
[実施形態15]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該第1のIDノードのための予想信号経路環境に関連するRFデータを含む実施形態4の方法。
【0883】
[実施形態16]
当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分は、当該無線ノードネットワークの外側から生じる第三者データであって、当該第1のIDノードが直面する予想物理的条件に関連する第三者データを含む実施形態4の方法。
【0884】
[実施形態17]
当該事象候補のための予測スコアを生成するステップはさらに、当該事象候補と当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分とのパターン一致を当該サーバが識別することと、当該事象候補と当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分とのパターン一致を当該サーバが識別する範囲に基づいて、当該事象候補のための予測スコアとしての格付けを当該サーバが割り当てることとを含む実施形態1の方法。
【0885】
[実施形態18]
当該事象候補のための予測スコアを生成するステップはさらに、当該サーバが、当該事象候補を、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分と比較することと、当該事象候補と当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの当該一部分との比較に基づいて確率ランクを当該事象候補のための予測スコアとして当該サーバが決定することとを含む実施形態1の方法。
【0886】
[実施形態19]
当該予測スコアは、当該事象候補が当該ノード関連アクティビティに対応するか否かに関連する信頼因子を含む実施形態1の方法。
【0887】
[実施形態20]
当該ノード関連アクティビティは、検出可能物理的アクティビティ及び検出可能電磁的アクティビティの少なくとも一方を含む実施形態1の方法。
【0888】
[実施形態21]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられる予想アクティビティを含む実施形態1の方法。
【0889】
[実施形態22]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータにより既に特徴付けられているわけではない新たなアクティビティを含む実施形態1の方法。
【0890】
[実施形態23]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理データを含み、当該ノード管理データは、当該無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードに関連し、当該ノード管理データは、当該サーバが保持して当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータを含む実施形態1の方法。
【0891】
[実施形態24]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理データを含み、当該ノード管理データは当該マスターノードに関連する実施形態1の方法。
【0892】
[実施形態25]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理ルールを含み、当該ノード管理ルールは、当該無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定する実施形態1の方法。
【0893】
[実施形態26]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理ルールを含み、当該ノード管理ルールは、当該マスターノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定する実施形態1の方法。
【0894】
[実施形態27]
当該ノード管理情報は、当該マスターノードがどのようにして当該事象候補を識別するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルールを含む実施形態1の方法。
【0895】
[実施形態28]
当該ノード管理情報は、当該マスターノードがどのようにして当該マスターノード及び当該サーバ間のデータフィードを単純化するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルールを含実施形態1の方法。
【0896】
[実施形態29]
当該更新するステップはさらに、当該ノード関連アクティビティと当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すべく当該サーバが当該ノード管理情報を変換することを含み、当該変換は、当該事象候補のための事象候補及び予測スコアのタイプに基づく実施形態1の方法。
【0897】
[実施形態30]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード、当該マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つを動かすことを含む実施形態1の方法。
【0898】
[実施形態31]
当該ノード関連アクティビティは、RF干渉源にさらすことを含む実施形態1の方法。
【0899】
[実施形態32]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードをコンテナ内に配置することを含む実施形態1の方法。
【0900】
[実施形態33]
当該送信するステップはさらに、当該更新されたノード管理情報の当該一部分を当該マスターノードのための管理制御入力として当該マスターノードに当該サーバが与えることを含み、当該制御入力は、当該マスターノードがどのように動作するのかを改変する実施形態1の方法。
【0901】
[実施形態34]
当該送信するステップはさらに、当該更新されたノード管理情報の当該一部分を当該マスターノードのための管理制御入力として当該マスターノードに当該サーバが与えることを含み、当該制御入力は、当該マスターノードがどのようにして当該IDノードの少なくとも一つを管理するのかを改変する実施形態1の方法。
【0902】
[実施形態35]
当該管理制御入力として与えられた当該更新されたノード管理情報の当該一部分は、当該マスターノードがどのようにして当該事象候補を識別するのかをリファインする更新されたノード管理ルールを含む実施形態33の方法。
【0903】
[実施形態36]
当該管理制御入力として与えられた当該更新されたノード管理情報の当該一部分は、当該マスターノードがどのようにして当該マスターノードと当該サーバとの間のデータフィードを単純化するのかをリファインする更新されたノード管理ルールを含む実施形態33の方法。
【0904】
[実施形態37]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの変更されたステータスを含む実施形態1の方法。
【0905】
[実施形態38]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの未変化のステータスを含む実施形態1の方法。
【0906】
[実施形態39]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含む実施形態1の方法。
【0907】
[実施形態40]
複数のIDノード、当該IDノードと通信するマスターノード、及び当該マスターノードと通信するサーバを有する無線ノードネットワークの向上した管理のための方法であって、当該マスターノードが識別した事象候補を当該サーバが受信することであって、当該事象候補は第1のIDノードに関連し、当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表することと、当該サーバが保持して当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータに基づいてノード関連アクティビティを代表する信頼性のために当該サーバが当該事象候補をランク付けをすることと、当該事象候補の一定タイプと当該事象候補のランク付けとに基づいてノード管理情報を当該サーバが修正することであって、当該ノード管理情報は、当該サーバが保持して当該マスターノード及び当該第1のIDノードの少なくとも一方に関連することと、管理メッセージを当該マスターノードに当該サーバが送信することであって、当該管理メッセージは、当該修正されたノード管理情報の少なくとも一部分を当該マスターノードに、当該マスターノードが使用する指示入力として与えることとを含む方法。
【0908】
[実施形態41]
当該事象候補のランク付けをするステップはさらに、当該ノード関連アクティビティを代表する信頼性のための当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分に対する事象候補の評価に基づいて予測スコアを生成することを含む実施形態40の方法。
【0909】
[実施形態42]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられた予想アクティビティである実施形態40の方法。
【0910】
[実施形態43]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するように識別されたコンテキストデータの現行状態により特徴付けられてはいない新たなアクティビティである実施形態40の方法。
【0911】
[実施形態44]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理データを含み、当該ノード管理データは、当該無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードに関連し、当該ノード管理データは、当該サーバが保持して当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータを含む実施形態40の方法。
【0912】
[実施形態45]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理データを含み、当該ノード管理データは当該マスターノードに関連する実施形態40の方法。
【0913】
[実施形態46]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理ルールを含み、当該ノード管理ルールは、当該無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定する実施形態40の方法。
【0914】
[実施形態47]
当該ノード管理情報は、当該サーバが保持するノード管理ルールを含み、当該ノード管理ルールは、当該マスターノードのための動作プロファイルの一以上のパラメータを画定する実施形態40の方法。
【0915】
[実施形態48]
当該ノード管理情報は、当該マスターノードがどのようにして当該事象候補を識別するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルールを含む実施形態40の方法。
【0916】
[実施形態49]
当該ノード管理情報は、当該マスターノードがどのようにして当該マスターノード及び当該サーバ間のデータフィードを単純化するのかについての一以上のパラメータを画定するノード管理ルールを含む実施形態40の方法。
【0917】
[実施形態50]
当該修正するステップはさらに、当該サーバが当該ノード管理情報を、当該ノード関連アクティビティと当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すように変換することを含み、当該変換は、当該事象候補のタイプ、及び当該事象候補のランク付けに基づく実施形態40の方法。
【0918】
[実施形態51]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード、当該マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つを動かすことを含む実施形態50の方法。
【0919】
[実施形態52]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード及び当該マスターノード間の通信を妨げる遮蔽源にさらすことを含む実施形態50の方法。
【0920】
[実施形態53]
当該ノード関連アクティビティはRF干渉源にさらすことを含む実施形態50の方法。
【0921】
[実施形態54]
当該ノード関連アクティビティは、第1のIDノードをコンテナ内に配置することを含む実施形態50の方法。
【0922】
[実施形態55]
当該指示入力は、当該マスターノードがどのように動作するのかを改変する実施形態40の方法。
【0923】
[実施形態56]
当該指示入力は当該マスターノードの動作を制御するべく前記マスターノードによって使用される実施形態40の方法。
【0924】
[実施形態57]
当該指示入力は、マスターノードがどのようにして当該IDノードの少なくとも一つを管理するのかを改変する実施形態40の方法。
【0925】
[実施形態58]
当該指示入力は当該マスターノードにより、当該IDノードの少なくとも一つが動作を改変することを引き起こすように使用される実施形態40の方法。
【0926】
[実施形態59]
当該指示入力は、当該マスターノードがどのようにして当該事象候補を識別するのかを画定する更新されたノード管理ルールを含む実施形態55の方法。
【0927】
[実施形態60]
当該指示入力は、当該マスターノードがどのようにして当該マスターノードと当該サーバとの間のデータフィードを単純化するのかをリファインする更新されたノード管理ルールを含む実施形態55の方法。
【0928】
[実施形態61]
当該更新されたステータスは当該第1のIDノードの変更されたステータスを含む実施形態40の方法。
【0929】
[実施形態62]
当該更新されたステータスは当該第1のIDノードの未変化のステータスを含む実施形態40の方法。
【0930】
[実施形態63]
当該更新されたステータスは当該第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含む実施形態40の方法。
【0931】
[実施形態64]
複数のIDノード、及び当該IDノードと通信するマスターノードを含む無線ノードネットワークの向上管理のためのサーバ装置であって、サーバ処理ユニットと、当該サーバ処理ユニットに結合されたメモリストレージであって、当該メモリストレージは当該サーバ処理ユニットが実行する事象候補解析エンジンコードを保持し、当該メモリストレージはさらに、当該IDノード及び当該マスターノードの一以上を、当該無線ノードネットワークの管理として制御するべく使用されるノード管理情報を保持し、当該ノード管理情報は、当該IDノードコンテキスト環境、及びノード制御動作のために使用されるルールデータを記述する少なくともコンテキストデータを含むメモリストレージと、当該サーバ処理ユニットに結合されて当該マスターノードとネットワーク通信経路を経由して通信するべく動作可能なネットワークインタフェイスであって、当該ネットワーク通信経路により当該サーバは当該マスターノードと直接相互作用をするが、当該サーバは当該IDノードと直接相互作用をすることができないネットワークインタフェイスとを含み、当該サーバ処理ユニットは、当該メモリストレージに保持されて当該ノード管理情報へのアクセスを有する当該事象候補解析エンジンコードを実行するとき、当該マスターノードから事象候補を当該ネットワークインタフェイスを介して受信することであって、当該事象候補は、当該マスターノードにより、当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表するものと識別されることと、当該コンテキストデータの少なくとも一部分に対する当該事象候補の評価に基づいて当該事象候補のための信頼度を生成することであって、当該信頼度は、当該事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示すことと、当該事象候補の一定タイプ及び当該事象候補のための信頼度に基づいて、当該メモリストレージに格納された当該ノード管理情報を更新することと、管理メッセージを当該マスターノードに当該ネットワークインタフェイスが送信することを引き起こすことであって、当該管理メッセージは、当該更新されたノード管理情報の少なくとも一部分を、当該マスターノードが使用する指示入力として当該マスターノードに与えることとを行うべく動作可能となるサーバ装置。
【0932】
[実施形態65]
当該指示入力は当該マスターノードの動作を制御するべく前記マスターノードによって使用される実施形態64のサーバ装置。
【0933】
[実施形態66]
当該指示入力は当該マスターノードにより、当該IDノードの少なくとも一つが動作を改変することを引き起こすように使用される実施形態64のサーバ装置。
【0934】
[実施形態67]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられた予想アクティビティである実施形態64のサーバ装置。
【0935】
[実施形態68]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するように識別されたコンテキストデータの現行状態により特徴付けられてはいない新たなアクティビティである実施形態64のサーバ装置。
【0936】
[実施形態69]
当該ルールデータは、当該無線ノードネットワーク内の一以上のIDノードのための動作プロファイルの少なくとも一つパラメータを画定する実施形態64のサーバ装置。
【0937】
[実施形態70]
当該ルールデータは、当該無線ノードネットワーク内の当該マスターノードのための動作プロファイルの少なくとも一つパラメータを画定する実施形態64のサーバ装置。
【0938】
[実施形態71]
当該ルールデータは、当該マスターノードがどのようにして当該事象候補を識別するのかについての一以上のパラメータを画定する実施形態64のサーバ装置。
【0939】
[実施形態72]
当該ルールデータは、当該マスターノードがどのようにして、当該マスターノードと当該サーバ装置のネットワークインタフェイスとを結合するデータフィードを単純化するのかについての一以上のパラメータを画定する実施形態64のサーバ装置。
【0940】
[実施形態73]
当該ノード管理情報はさらに、当該マスターノードに関連するコンテキストデータを含む実施形態64のサーバ装置。
【0941】
[実施形態74]
当該サーバ処理ユニットはさらに、当該ノード関連アクティビティと当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すように、当該ノード管理情報を変換するべく動作可能となることにより、当該メモリストレージに格納されたノード管理情報を更新するべく動作可能となる実施形態64のサーバ装置。
【0942】
[実施形態75]
当該ノード関連アクティビティは、検出可能物理的アクティビティ及び検出可能電磁的アクティビティの少なくとも一方を含む実施形態74のサーバ装置。
【0943】
[実施形態76]
当該サーバ処理ユニットは、当該事象候補のタイプ、及び当該事象候補の信頼度に基づいて当該ノード管理情報を変換するべく動作可能となる実施形態74のサーバ装置。
【0944】
[実施形態77]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード、当該マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つを動かすことを含む実施形態74のサーバ装置。
【0945】
[実施形態78]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード及び当該マスターノード間の通信を妨げる遮蔽源にさらすことを含む実施形態74のサーバ装置。
【0946】
[実施形態79]
当該ノード関連アクティビティはRF干渉源にさらすことを含む実施形態74のサーバ装置。
【0947】
[実施形態80]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードをコンテナ内に配置することを含む実施形態74のサーバ装置。
【0948】
[実施形態81]
当該指示入力は、当該マスターノードがどのように動作するのかを改変する実施形態64のサーバ装置。
【0949】
[実施形態82]
当該指示入力は、マスターノードがどのようにして当該IDノードの少なくとも一つを管理するのかを改変する実施形態64のサーバ装置。
【0950】
[実施形態83]
当該指示入力は、当該マスターノードがどのようにして当該事象候補を識別するのかを画定する更新されたルールデータを含む実施形態81のサーバ装置。
【0951】
[実施形態84]
当該指示入力は、当該マスターノードがどのようにして当該マスターノード及び当該サーバ間のデータフィードを単純化するのかをリファインする更新されたルールデータを含む実施形態81のサーバ装置。
【0952】
[実施形態85]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの変更されたステータスを含む実施形態64のサーバ装置。
【0953】
[実施形態86]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの未変化のステータスを含む実施形態64のサーバ装置。
【0954】
[実施形態87]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含む実施形態64のサーバ装置。
【0955】
[実施形態88]
複数のIDノードを有する無線ノードネットワークのための向上したノード管理システムであって、第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表する事象候補に関する報告メッセージを生成することと、当該生成された報告メッセージに応答して管理メッセージを受信することとを行うべく動作可能となる事象検出エンジンコードを実行する当該無線ノードネットワーク内に設けられたマスターノードと、第1の通信経路を経由して当該マスターノードと通信するサーバであって、当該無線ノードネットワークの管理の一部として当該IDノード及び当該マスターノードの一以上を制御するべく使用されるノード管理情報を保持するサーバとを含み、当該ノード管理情報は、当該IDノードのコンテキスト動作環境を記述する少なくともコンテキストデータと、当該IDノード及び当該マスターノードのノード制御動作のために使用されるルールデータとを含み、当該サーバに保持された事象候補解析エンジンコードを当該サーバが実行するとき、当該サーバは、当該報告メッセージを当該マスターノードから受信することと、当該報告メッセージから当該事象候補を抽出することであって、当該事象候補は、当該マスターノードにより、当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスを代表するものとして識別されることと、当該サーバが保持するコンテキストデータの少なくとも一部分と比較される当該事象候補の評価に基づいて、当該事象候補に対する信頼度を生成することであって、当該信頼度は、当該事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示すことと、当該事象候補の一定タイプ及び当該事象候補のための信頼度に基づいて当該ノード管理情報を更新することと、当該管理メッセージを当該マスターノードに送信することであって、当該管理メッセージは、当該更新されたノード管理情報の少なくとも一部分を、当該マスターノードが使用する指示入力として当該マスターノードに与えることとを行うべく動作可能となるシステム。
【0956】
[実施形態89]
当該指示入力は当該マスターノードの動作を制御するべく前記マスターノードによって使用される実施形態88のシステム。
【0957】
[実施形態90]
当該指示入力は当該マスターノードにより、当該IDノードの少なくとも一つが動作を改変することを引き起こすように使用される実施形態88のシステム。
【0958】
[実施形態91]
当該ノード関連アクティビティは、検出可能物理的アクティビティ及び検出可能電磁的アクティビティの少なくとも一方を含む実施形態88のシステム。
【0959】
[実施形態92]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連するコンテキストデータの少なくとも一部分により特徴付けられた予想アクティビティである実施形態88のシステム。
【0960】
[実施形態93]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードに関連すると識別されたコンテキストデータにより特徴付けられた新たなアクティビティである実施形態88のシステム。
【0961】
[実施形態94]
当該ルールデータは、一以上のIDノードのための動作プロファイルの少なくとも一つのパラメータを画定する実施形態88のシステム。
【0962】
[実施形態95]
当該ルールデータは、当該無線ノードネットワーク内の当該マスターノードのための動作プロファイルの少なくとも一つパラメータを画定する実施形態88のシステム。
【0963】
[実施形態96]
当該サーバは、当該ノード関連アクティビティと当該第1のIDノードに関連する更新されたステータスとの対応関係をさらに示すように当該ノード管理情報を変換することにより、当該ノード管理情報を更新する実施形態88のシステム。
【0964】
[実施形態97]
当該サーバは、当該事象候補のタイプと当該事象候補の信頼度とに基づいて当該ノード管理情報を変換する実施形態96のシステム。
【0965】
[実施形態98]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード、当該マスターノード、及び当該マスターノード近くの物体の少なくとも一つを動かすことを含む実施形態96のシステム。
【0966】
[実施形態99]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノード及び当該マスターノード間の通信を妨げる遮蔽源にさらすことを含む実施形態96のシステム。
【0967】
[実施形態100]
当該ノード関連アクティビティは、RF干渉源にさらすことを含む実施形態96のシステム。
【0968】
[実施形態101]
当該ノード関連アクティビティは、当該第1のIDノードをコンテナ内に配置することを含む実施形態96のシステム。
【0969】
[実施形態102]
当該サーバは、当該マスターノードがどのようにして動作するのかを当該マスターノードが改変することを引き起こすように当該管理メッセージを送信するべく動作可能である実施形態88のシステム。
【0970】
[実施形態103]
当該サーバは、当該マスターノードが第2の管理メッセージを当該IDノードの少なくとも一つに送信することを引き起こすように当該管理メッセージを送信するべく動作可能であり、当該第2の管理メッセージは、当該IDノードの当該一つが、当該IDノードの当該一つがどのようにして動作するのかを改変することを引き起こす実施形態88のシステム。
【0971】
[実施形態104]
当該指示入力として与えられた当該修正されたノード管理情報の当該部分は、更新されたルールデータを含む実施形態88のシステム。
【0972】
[実施形態105]
前記更新されたステータスは、当該第1のIDノードの変更されたステータスを含む実施形態88のシステム。
【0973】
[実施形態106]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの未変化のステータスを含む実施形態88のシステム。
【0974】
[実施形態107]
当該更新されたステータスは、当該第1のIDノードの要約されたチェックポイントステータスを含む実施形態88のシステム。
【0975】
[実施形態108]
複数のIDノードを有する無線ノードネットワークのための向上したノード管理システムであって、サーバと、当該無線ノードネットワーク内に設けられて当該サーバと第1の通信経路を経由して通信し、かつ、当該第1の通信経路とは別個の第2の通信経路を経由して当該IDノードと通信するマスターノードとを含み、当該マスターノードが第1のエンジンコードを実行するとき、当該マスターノードは、第1のIDノードに関連する第1の更新されたステータスを検出することであって、当該検出された第1のステータスは第1の事象候補によって代表されることと、第2のIDノードに関連する第2の更新されたステータスを検出することであって、当該検出された第2のステータスは第2の事象候補によって代表されることと、当該第1の事象候補及び当該第2の事象候補を、当該マスターノードが当該第1の通信経路を経由して当該サーバに送信することと、当該第1の事象候補及び当該第2の事象候補を送信することに応答して管理メッセージを受信することとを行うべく動作可能となり、当該サーバは、当該IDノード及び当該マスターノードの一以上を当該無線ノードネットワークの管理の一部として制御するべく使用されるノード管理情報を保持し、当該ノード管理情報は、当該IDノードのコンテキスト動作環境を記述する少なくともコンテキストデータと、当該IDノード及び当該マスターノードのノード制御動作のために使用されるルールデータとを含み、当該サーバに保持された第2のエンジンコードを当該サーバが実行するとき、当該サーバは、当該第1の事象候補及び当該第2の事象候補を当該マスターノードから受信することと、当該サーバが保持するコンテキストデータの少なくとも第1の部分と比較される第1の事象候補の評価に基づいて、当該第1の事象候補のための第1の信頼度を生成することであって、当該第1の信頼度は、当該第1の事象候補がノード関連アクティビティを代表する程度を示すことと、当該サーバが保持するコンテキストデータの少なくとも第2の部分と比較される第2の事象候補の評価に基づいて、当該第2の事象候補のための第2の信頼度を生成することであって、当該第2の信頼度は、当該第2の事象候補が当該ノード関連アクティビティを代表する程度を示すことと、当該検出第1の変更及び当該検出第2の変更が当該ノード関連アクティビティに対応するパターンを反映する程度を反映する組み合わせ信頼度を決定するべく、当該第1の信頼度及び当該第2の信頼度を比較することと、当該第1の事象候補の一定タイプ、当該第2の事象候補の一定タイプ、及び当該組み合わせ信頼度に基づいて当該ノード管理情報を更新することと、当該管理メッセージを当該マスターノードに送信することであって、当該管理メッセージは、当該更新されたノード管理情報の少なくとも一部分を、当該マスターノードが使用する指示入力として当該マスターノードに与えることとを行うべく動作可能となるシステム。
【0976】
強調されるべきことだが、ここに複数の実施形態に記載される方法及び当該方法のバリエーションのいずれかを行う動作シーケンスは、単なる典型的なものであり、様々な動作シーケンスを、依然として真正である間に又は本発明の原理に応じて、追従させることができる。
【0977】
上に概要が説明された典型的な実施形態の少なくともいくつかの部分は、無線ノードネットワークにおいてノードを良好に管理かつ場所特定し、又は階層ノードネットワークの一部としてかかるノード及びネットワーク要素を使用するべく、他の典型的な実施形態の複数部分に関連付けて使用することができる。さらに、ここに開示される典型的な実施形態の少なくともいくつかは、互いから独立して及び/又は互いの組み合わせで使用することができ、ここに開示されないデバイス及び方法への応用を有し得る。
【0978】
当業者にわかることだが、複数の実施形態が、一以上の利点を与えるが、すべての実施形態が必ずしも、ここに記載される一つの特定の利点を与えるわけではない。追加的に、当業者に明らかなことだが、ここに記載の構造及び方法論に対して様々な修正及びバリエーションをなし得る。すなわち、本発明が、明細書に記載された主題に限定されないことを理解すべきである。むしろ、本発明は、修正例及びバリエーションをカバーすることが意図される。