(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シリンダ運搬ホイールおよびピストン運搬ホイールの各々によって支持されているそれぞれのスプロケットおよびベルトアセンブリをさらに備え、前記スプロケットおよびベルトアセンブリは、それらの円形運動方向と逆に前記1つ以上のシリンダおよび前記1つ以上のピストンを回転させ、それらのそれぞれの経路が交差するときの周期的相互嵌合のためのそれらの対向関係を維持するように動作可能である、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
圧縮、爆発、および排気のために、前記シリンダの中へのピストン進入とタイミングを合わせた関係における前記1つ以上のシリンダへの可燃性流体供給源をさらに備えている、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記1つ以上のシリンダの各々は、シリンダ車軸に結合されているシリンダヘッドを備え、前記シリンダ車軸は、前記シリンダに動作可能に結合されている燃料噴射器ノズルに燃料を送達するための燃料管を含む、請求項4に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
排気ガスのパージまたは燃焼ガスの過給のうちの少なくとも1つのために、前記シリンダの中へのピストン進入とタイミングを合わせた関係における前記1つ以上のシリンダへの空気供給源をさらに備えている、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記1つ以上のシリンダの各々は、シリンダ車軸に結合されているシリンダヘッドを備え、前記シリンダ車軸は、前記シリンダに動作可能に結合されている空気噴射器ノズルに空気を送達するための空気管を含む、請求項6に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記可燃性流体動作軌道エンジンの動作中、前記1つ以上のピストンおよび前記1つ以上のシリンダの圧力、空気品質、または冷却のうちの少なくとも1つを制御する送風機アセンブリをさらに備えている、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記1つ以上のシリンダの各々は、前記シリンダの入口の近位に位置しているシールシステムを備え、前記シールシステムは、非金属可撓性シールを備えている、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
各シリンダのために、前記非金属可撓性シールは、あるパーセンテージのガラスで充填されたポリテトラフルオロエチレンを備えている、請求項10に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記1つ以上のピストンの各々は、前ピストンの端部部分の近位に位置しているシールシステムを備え、前記シールシステムは、非金属可撓性シールを備えている、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記1つ以上のシリンダの各々または前記1つ以上のピストンの各々のうちの1つに結合されているシールシステムをさらに備え、前記シールシステムは、非金属可撓性シールと、シールエナジャイザとを備えている、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
前記1つ以上のシリンダは、複数のシリンダを備え、前記1つ以上のピストンは、複数のピストンを備え、各ピストン−シリンダ対の縦方向軸は、全ての時間において、各他の協働するシリンダおよびピストン対のそれぞれの縦方向軸に平行である、請求項1に記載の可燃性流体動作軌道エンジン。
そのそれぞれの運搬ホイールによって運搬されるそれぞれのスプロケットおよびベルトアセンブリを用いて、各部材の回転を駆動することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
前記ピストン部材に結合されている可燃性流体起爆装置によって、前記ピストン部材が対応するシリンダ部材内に位置付けられている間に前記可燃性流体を爆発させることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
前記シリンダ部材の各々または前記ピストン部材の各々のうちの1つに結合されているシールシステムを提供することをさらに含み、前記シールシステムは、非金属可撓性シールを備えている、請求項16に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図面では、同じ参照番号は、類似する要素または行為を識別する。図面における要素のサイズおよび相対的位置は、必ずしも、縮尺通りに描かれない。例えば、種々の要素および角度の形状は、必ずしも、縮尺通りに描かれず、これらの要素のいくつかは、図面の視認性を改良するために、恣意的に拡大され、位置付けられ得る。さらに、描かれるような要素の特定の形状は、必ずしも、特定の要素の実際の形状に関する任意の情報を伝えることを意図されず、単に、図面における容易な認識のために選択されている場合がある。
【
図1】
図1は、3シリンダ実装による、エンジンのシリンダ駆動ホイールアセンブリおよびピストン駆動ホイールアセンブリの斜視図である。
【
図2A】
図2A−2Dは、1つの図示される実装による、ピストンおよびシリンダがそれらのそれぞれの運搬ホイールによって画定されるようなその進行経路の結果として接近、相互嵌合、および退出するエンジンの側面立面図の漸進的概略描写である。
【
図2B】
図2A−2Dは、1つの図示される実装による、ピストンおよびシリンダがそれらのそれぞれの運搬ホイールによって画定されるようなその進行経路の結果として接近、相互嵌合、および退出するエンジンの側面立面図の漸進的概略描写である。
【
図2C】
図2A−2Dは、1つの図示される実装による、ピストンおよびシリンダがそれらのそれぞれの運搬ホイールによって画定されるようなその進行経路の結果として接近、相互嵌合、および退出するエンジンの側面立面図の漸進的概略描写である。
【
図2D】
図2A−2Dは、1つの図示される実装による、ピストンおよびシリンダがそれらのそれぞれの運搬ホイールによって画定されるようなその進行経路の結果として接近、相互嵌合、および退出するエンジンの側面立面図の漸進的概略描写である。
【
図3】
図3は、1つの図示される実装による、エンジンの正面左斜視図である。
【
図4】
図4は、1つの図示される実装による、エンジンの正面右斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、1つの図示される実装による、側面ケースおよびその関連付けられる構成要素が除去されたエンジンの正面右部分分解図である。
【
図5B】
図5Bは、1つの図示される実装による、側面ケースおよびその関連付けられる構成要素が除去されたエンジンの後面左部分分解図である。
【
図6A】
図6Aは、1つの図示される実装による、側面ケースおよびその関連付けられる構成要素が除去されたエンジンの後面右部分分解図である。
【
図6B】
図6Bは、1つの図示される実装による、側面ケースおよびその関連付けられる構成要素が除去されたエンジンの正面左部分分解図である。
【
図7】
図7は、1つの図示される実装による、噴射空気コンプレッサ、スタータモータ、冷却空気送風機、および発電機を図示するエンジンの断面斜視図である。
【
図8】
図8は、1つの図示される実装による、ケースおよび他の構成要素が除去されたエンジンのシリンダ駆動ホイールアセンブリおよびピストン駆動ホイールアセンブリの斜視図である。
【
図9】
図9は、1つの図示される実装による、空気噴射ライン、燃料入ライン、および点火ラインを図示するシリンダ駆動ホイールアセンブリの断面斜視図である。
【
図10】
図10は、1つの図示される実装による、エンジン冷却を図示するエンジンの断面斜視図である。
【
図11】
図11は、1つの図示される実装による、伝動装置冷却を図示するシリンダ駆動ホイールアセンブリの斜視図である。
【
図12】
図12は、1つの図示される実装による、エンジンの空気および燃料分配システムを図示するエンジンの断面斜視図である。
【
図13】
図13は、1つの図示される実装による、エンジンの空気および燃料分配システムに関するポートタイミングを図示する概略図である。
【
図14】
図14は、1つの図示される実装による、エンジンの排気および空気冷却を図示するエンジンの断面斜視図である。
【
図15】
図15は、1つの図示される実装による、エンジンのシリンダアセンブリの断面斜視図である。
【
図16】
図16は、1つの図示される実装による、シリンダアセンブリの斜視図である。
【
図17】
図17は、1つの図示される実装による、ピストンアセンブリの断面斜視図である。
【
図18】
図18は、1つの図示される実装による、
図17のシリンダアセンブリの後面斜視図である。
【
図19】
図19は、1つの図示される実装による、エンジンのシリンダ駆動ホイールアセンブリおよびピストン駆動ホイールアセンブリの側面立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明では、種々の開示される実装の徹底的な理解を提供するために、ある具体的詳細が、記載される。しかしながら、当業者は、実装が、これらの具体的詳細のうちの1つ以上のものを伴わずに、もしくは他の方法、構成要素、材料等を用いて実践され得ることを認識するであろう。他の事例では、コンピュータシステム、サーバコンピュータ、および/または通信ネットワークに関連付けられる周知の構造は、実装の説明を不必要に不明瞭にすることを回避するために、詳細に示されず、説明されない。
【0018】
文脈が別様に要求しない限り、本明細書および続く請求項全体を通して、単語「〜を備えている」は、「〜を含む」と同義語であり、包括的または非限定的である(すなわち、追加の列挙されていない要素または方法行為を除外しない)。
【0019】
本明細書全体を通して、「一実装」または「ある実装」の言及は、実装と関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実装に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通した種々の箇所における語句「一実装では」または「ある実装では」の出現は、必ずしも、全てが同一の実装を指すわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実装において、任意の好適な様式で組み合わせられ得る。
【0020】
本明細書および添付される請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別様に示さない限り、複数指示物を含む。用語「または」は、概して、文脈が明確に別様に示さない限り、「および/または」を含むその意味において採用されることにも留意されたい。
【0021】
本明細書に提供される見出しおよび本開示の要約は、便宜のためだけのものであり、実装の範囲または意味を解釈しない。
【0022】
時として、本明細書で軌道エンジンと称される本開示のエンジン設計は、オットーサイクルエンジンの基本的機械的原理のいくつかを変更する。往復運動の代わりに、軌道エンジン設計は、ピストンおよびシリンダの非往復軌道運動を採用する。したがって、軌道エンジンは、いかなるエンジンブロック、いかなるクランクシャフトもしくは関連付けられる接続ロッド、いかなる別個のはずみ車、吸気もしくは排気弁もしくは水ポンプ、またはそれらの支持器材も有していない。
【0023】
代わりに、軌道エンジンのピストンおよびシリンダの各々は、それら自身のそれぞれの運搬または駆動ホイールに取り付けられる。シリンダ駆動ホイールの位置に対するピストン駆動ホイールの関係および位置を配置し、維持することによって、ピストン/シリンダ経路の重複が、達成されることができる。ピストンおよびシリンダ経路のこの結合は、軌道エンジンの「ストローク」を表す。ピストンホイールおよびシリンダホイールは、それらのそれぞれの(かつ平行な)軸上で反対方向に回転し、それによって運搬される個々のピストンおよびシリンダは、軌道運動にあり、ホイール軸を周回するが、同時に、それら自身のそれぞれの軸の周りに逆回転し、全ての時間において、相互嵌合のための位置を保つ。つまり、ピストンおよび協働するシリンダのそれぞれの組は、それらのそれぞれのホイール上のそれらの相対的位置付けにかかわらず、共通の縦方向軸を共有する。
【0024】
作業ユニット(ピストンと篏合シリンダを備えている組)は、常時、ピストンホイールおよびシリンダホイールの360°の回転全体を通して整列されたままである。単純に言うと、ピストンは、常時、組またはユニットにおけるその関連付けられたシリンダの方に向き、シリンダは、その関連付けられたピストンの方に開いて向けられる。したがって、シリンダ壁に対してピストンを押し、摩擦を引き起こすいかなる角度力も存在しない。これは、軸方向整列が一時的かつ局所的である半径方向ピストン/シリンダ配置システムと対照的である。軌道エンジンでは、シリンダ/ピストン角度が約0度を上回らない前述の縦方向整列は、以下にさらに説明されるように、圧縮力および燃焼力の両方が、ピストン/シリンダ中心線と直接一直線になることを可能にする。
【0025】
本開示のピストンおよびシリンダは、常時、共通の縦方向軸に沿った相互嵌合のために同じように向けられ、側面荷重を回避する。いくつかの実装では、軌道エンジンのピストンおよびシリンダは、それらを所望の相対的位置に保つために、スプロケットおよび歯付きベルトによって向けられた状態を維持される。
【0026】
ピストンがその動力ストロークの途中であるときにその最大レバーアームまたはトルクが達成されるオットーサイクルエンジンと異なり、軌道エンジンは、動力ストロークの全距離を通してそのレバーアームを増加させる。軌道エンジンレバーアームは、オットーサイクルエンジンレバーアームを上回り、ストロークは、(典型的なシリンダ孔の要因として)より長く、各シリンダは、1つおきではなく、エンジンの各回転ごとに動力ストロークを完了し、軌道エンジンが低RPMにおいて高馬力を達成することを可能にし、それは、エンジンを動作させることにおいて、より適度なエンジン速度、より多くの仕事、およびより少ない摩擦摩耗を意味する。これらの機械的利点は、燃料効率を顕著に増加させる。
【0027】
シリンダおよびピストン運搬アセンブリの両方が、結合されたはずみ車としての役割を果たす。質量を有する全てのエンジン構成要素が、ホイールの回転軸の周りに回転/軌道運動し、それらは、常時、釣り合いがとれている。ピストンおよびシリンダは、軌道運動し、したがって、それらの運動方向またはそれらの速度を変化させない(エンジン速度に関連する場合を除いて)ので、オットーサイクル往復エンジンにおいて失われるエネルギーは、軌道エンジンにおいて保存される。
【0028】
軌道エンジンは、いくつかの実装では、ガソリン、ディーゼル、バイオディーゼル等の液体可燃性燃料によって動作可能である。他の実装では、軌道エンジンは、天然ガス、プロパン等のガス状可燃性流体を用いて動作可能である。以下に説明されるように、いくつかの実装は、吸気または排気弁を要求せず、これは、増加させられたエンジン効率および簡易化を提供する。
【0029】
軌道エンジンに対して、摩擦、圧送、冷却、およびさらには振動損失が、現在の設計と比較して、実質的に、おそらく、50%も低減させられる。現在のオットーサイクルエンジンと比較した簡易化および安価な材料に起因する燃焼効率、減少された重量、および削減された製造コストを追加するので、軌道エンジンが世界のエンジン近代化需要を満たす上で大きな一歩となることが、明白である。
【0030】
本開示の軌道エンジンに対して、ピストンおよびシリンダの両方は、圧縮ストロークのために互いに向かって運動し、動力ストロークのために互いから離れて運動する。ピストンおよびシリンダの速度は、その相対的運動を効果的に倍増するように組み合わせられ、ピストンおよびシリンダは、常時、一直線であるので、ストロークは、往復エンジンの場合のように接続ロッドの角度によって限定されない。より長いストローク対孔比は、より短いストローク対孔比と比較して、燃焼チャンバガスにさらされるより小さい表面積を有する。より小さい面積は、低減させられたシリンダ内熱伝達および増加させられたエネルギー伝達に直接つながる。内燃エンジンの大部分に対するストローク/孔率は、0.9〜1.2である一方、本明細書に議論される軌道エンジンに対する比率は、例えば、1.5〜3.0であり得る。これらのより大きい比率は、より完全な燃焼およびより清浄な排気を確実にする。
【0031】
さらに、軌道エンジンにおけるピストンおよびシリンダは、完全に係合解除するので、排気もしくは吸気弁または機構がそれらを動作させるいかなる必要性も存在しない。2サイクルエンジンでは、「ストローク」の一部は、エンジンの「呼吸」を達成するために使用される。2サイクルエンジンである軌道エンジンでは、ピストンおよびシリンダが動力ストロークの終了時に分離すると、シリンダの全直径が、排気がピストン/シリンダチャンバの底部において退出するように開放し、チャンバの上部に加えられる冷却および通気空気によって補助される。
【0032】
シリンダホイールおよびピストンホイールの両方が、釣り合いがとれており、各ホイールがはずみ車であるので、運動動力学は、動力サージを軽減するための別個のはずみ車を要求しない。エンジンが起動しているとき、その効率の証拠として、振動は殆どまたは全く存在しない。
【0033】
エンジン構成要素駆動システムは、いくつかの設計では、ピストンおよびシリンダの位置付けを制御するためのギヤを採用する。理解され得るように、ギヤは、重く、それらを潤滑にするための油を要求する。加えて、ギヤは、正確度をもたらす「はね返り」を可能にする、ある程度の動き嵌めを要求する。ギヤ駆動システムの他の欠点は、ギヤボックスにおける大きい高価なオイルシールの必要性および漏出の潜在性である。
【0034】
本明細書に議論される実装では、ギヤは、コグベルトおよび滑車と置換される。非限定的実施例として、そのようなコグベルトは、ポリウレタンまたは他の好適な材料から作製され得る。そのような実装では、いかなる油も、要求されず、いかなる「はね返り」も、存在しない。以下にさらに議論されるように、信頼性を確実にするために、軌道エンジンの2つの側に駆動ベルトの複製が存在する。ベルト故障が存在する場合、エンジンは、損傷せず、ベルトが交換されるまで継続して動作するであろう。センサが、任意のベルト故障を検出し、ベルトが交換されるまでエンジンの動力出力を限定し得る。ギヤ駆動システムに対するベルト駆動システムのさらなる利点は、ベルト緊張およびベルト整列が、組み込まれ、ピストンシリンダ整列の正確度を確実にし得ることである。
【0035】
いくつかの実装では、最大エンジン効率を達成するために、加圧空気噴射システムが、提供され、それは、排気ガスをパージし、燃焼ガスを過給する。
【0036】
いくつかの実装では、軌道エンジンは、燃焼プロセスの熱および圧力に耐え、いかなる潤滑も要求しないように設計された非金属可撓性シール(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(25%ガラス繊維充填))を組み込む。非限定的実施例として、シールは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(25%ガラス繊維充填)または他の好適な材料から形成され得る。これらのシールは、殆ど圧縮漏出を有しておらず、シリンダとピストンとの間にいかなる接触も存在しないので、ピストン上に殆ど摩耗が存在せず、効率をさらに改良する。このタイプのシールは、長い寿命を有し、要求される場合、スパークプラグを交換することと同程度に容易に交換されることができる。シールは、ピストン(
図16−19)内またはシリンダのそれぞれの入口内に含まれ得る。シールがピストン内に位置付けられる実装では、シールのみがシリンダの壁に接触するので、燃焼熱は、ピストンの本体から分離される。
【0037】
駆動機構における非潤滑ピストンシールの採用および油の使用の排除は、本開示の軌道エンジンを、空気および燃料のみで動作する世界で唯一の内燃エンジンにする。圧縮および動力ストロークがいずれの往復運動も伴わずに生成されるという事実も加えて、それを真に効率的かつ独特にする。本開示の軌道エンジンの種々の特徴は、図面を参照して以下に詳細に議論される。
【0038】
図1は、可燃性流体動作軌道エンジン14のためのピストン駆動ホイールアセンブリ10およびシリンダ駆動ホイールアセンブリ12を示す。エンジン14の完全組立図が、
図3および4に示される。シリンダ駆動ホイールアセンブリ12は、3つのシリンダ16のバンクを備え、ピストン駆動ホイールアセンブリ10は、3つのピストン18の対応するバンクを備えている。他の実装では、より多いまたはより少ないシリンダ/ピストン対が、含まれ得る。ピストン18の各々は、ピストン車軸またはシャフト22(
図12)に結合されるピストンヘッド20と、ピストン本体24とを備えている。シリンダ16の各々は、シリンダ車軸またはシャフト28(
図12)に結合されているシリンダヘッド26(
図11)と、ピストン18を受け取るために構成されるシリンダスリーブ30とを備えている。ピストン18の各々は、それらが、全ての時間において、対応するシリンダ16と共通の縦方向軸上で対向関係にあるように配置される。
【0039】
図2A−2Dは、動作中のピストンおよびシリンダの運動を図示する。この図示では、シリンダ170およびピストン172が、示される。シリンダ170および172は、
図16−19を参照して以下にさらに議論される。概して、シリンダ170およびピストン172は、シリンダ170および172のためのシールシステムがシリンダではなくピストンに結合されることを除いて、多くの点でシリンダ16およびピストン18と類似する。
【0040】
図2A−2Dに示されるように、シリンダ170およびピストン172は、それぞれ、それぞれのシリンダおよびピストン運搬または駆動ホイール36A、36Bおよび38A、38B(
図1参照)によって画定される交差する逆方向経路32および34に沿った軌道運動のために構成される。運搬ホイール36A、36Bおよび38A、38Bは、
図1に最良に示され、
図2A−2Dに示される経路32および34に沿った円形運動において、それぞれのシリンダ170およびピストン172を回転させるように動作可能である。運搬ホイール36A、36Bは、主要シリンダアセンブリ車軸またはシャフト40(
図2A−2D)の周囲を回転し、運搬ホイール38A、38Bは、主要ピストンアセンブリシャフト42の周りに回転する。
【0041】
図1および8に最良に見られ得るように、ピストン18の軌道運動は、駆動シャフト42Aに結合される調節可能ピストンスプロケット46A、固定中心スプロケット50A、およびアイドラスプロケット52Aの周囲に位置付けられるピストン伝動整列ベルト44A(
図8)によって制御される。そのような構成要素は、ピストン運搬ホイール38A、38Bの各々の上に複製され、ピストン運搬ホイール38Aに関連付けられる構成要素は、文字「A」を用いて指定され、ピストン運搬ホイール38Bに関連付けられる構成要素は、文字「B」を用いて指定される。同様に、シリンダ16の軌道運動は、駆動シャフト40Aに結合される調節可能シリンダスプロケット56A、固定中心スプロケット60A、およびアイドラスプロケット62Aの周囲に位置付けられるシリンダ伝動整列ベルト54Aによって制御される。そのような構成要素は、シリンダ運搬ホイール36A、36Bの各々の上に複製され、シリンダ運搬ホイール36Aに関連付けられる構成要素は、文字「A」を用いて指定され、シリンダ運搬ホイール36Bに関連付けられる構成要素は、文字「B」を用いて指定される。したがって、シリンダ16およびピストン18の回転および軌道運動は、これらのスプロケットおよびベルトを使用して生産され得、したがって、シリンダおよびピストン運搬ホイールアセンブリ36A、36Bおよび38A、38Bは、円形に、かつ軌道上で、全ての時間において、交差する逆方向経路に沿って共通の縦方向軸上で対向関係において、ピストン/シリンダを運搬する。
【0042】
シリンダ運搬ホイールアセンブリ36A、36Bは、それぞれの外側リングスプロケット64A、64Bを含み、ピストン運搬ホイールアセンブリ38A、38Bは、それぞれの外側リングスプロケット66A、66Bを含む。シリンダ運搬ホイールアセンブリ36Aは、第1のコグベルト68Aによって、ピストン運搬ホイールアセンブリ38Aに結合され、シリンダ運搬ホイールアセンブリ36Bは、第2のコグベルト68Bによって、ピストン運搬ホイールアセンブリ38Bに結合される。コグベルト68A−68Bは、それぞれ、動力取り出しスプロケット70Aおよび70Bにも結合され、それらは、発電機74(
図1)に結合される動力取り出しシャフト72を駆動するために使用される。コグベルト68A−68Bは、任意の好適な材料(例えば、ポリウレタン等)から作製され得る。いくつかの実装では、コグベルトは、例えば、Gates Corporationから利用可能なポリチェーンブランドベルトであり得る。
【0043】
上で指摘されるように、ギヤの代わりにベルト68Aおよび68Bを利用することによって、いかなる油も、要求されず、いかなるはね返りも、存在しない。さらに、ベルト故障が存在する場合、2つのベルト68Aおよび68Bが存在するので、エンジン14は、損傷せず、故障したベルトが交換されるまで継続して動作するであろう。センサ(図示せず)が、任意のベルト故障を検出し、ベルトが交換されるまでエンジンの動力出力を限定し得る。
【0044】
図1、5A−5B、および6A−6Bに示されるように、エンジン14は、下側テンショナスライドアセンブリ76A、76Bと、上側テンショナスライドアセンブリ78A、78Bとを含み得、それらは、ベルト緊張および駆動ホイール整列を提供し、ピストンシリンダ整列の正確度を確実にする。シリンダ16およびピストン18の各々は、磁気送信機77を含み得、それは、中心上部ケース92上に位置付けられるそれぞれのシリンダ整列センサ79(
図3)またはピストン整列センサ81によって感知される。スライドアセンブリ76A、76Bおよび78A、78Bは、シリンダ整列センサ79およびピストン整列センサ81によって検出される整列信号に応答して、自動的に制御され得る。
【0045】
スタータギヤ80(
図5A)が、スタータアセンブリ82に結合され、ピストン運搬ホイールアセンブリ38B(
図8)上のスプロケット84に結合される。
【0046】
シリンダおよびピストンは、
図2A−2Dに示される共通の縦方向軸A−A上に留まるべきであるので、それらは、それらの横断軸上で向きを変える必要がある(すなわち、それらがホイール36A、36B、38A、38Bによって円形に運搬される際、360度の進行全体を通してその対応するピストン/シリンダ内に整列されたままであるように、円形移動方向と逆に回転される必要がある)。それらのそれぞれの運搬ホイール36A、36Bおよび38A、38Bの円形回転に対するシリンダ16およびピストン18の逆回転の比率は、共通の縦方向軸A−A上の軸方向整列を維持するために必要とされるもの全てである。典型的には、これは、殆どの実装では、1:1であろう。
【0047】
エンジン14のピストン172およびシリンダ170の各々の基本的移動が、
図2A−2Dに図式的に図示される。示されるように、ピストン運搬ホイール38A、38Bは、ピストンアセンブリ車軸42の周りに、円形経路34上で時計回り(CW)に回転するピストン172を運搬する。シリンダ運搬ホイール36A、36Bは、ピストンアセンブリ車軸42と平行であるシリンダアセンブリ車軸40の周りに、円形経路32上で反時計回り(CCW)に回転するように示されるシリンダ170を運搬する。示されるように、経路32は、経路34と交差する。ピストン172とシリンダ170とは、図示されるように、それらが互いに接近しながら、それらが互いに離れながら整列している。
【0048】
前述の回転および軌道運動を達成するために、シリンダ16およびピストン18の各々のシャフト58および48は、運搬ホイール36A、36Bおよび38A、38Bによって運搬されるそれぞれのスプロケット56および46と結合され、それらは、順に、それぞれ、ベルト54および44を介して、それぞれの固定中心スプロケット60および50に結合される。この構造は、それらのそれぞれの運搬ホイール36A、36Bおよび38A、38Bの回転に対して1:1比でシリンダ16およびピストン18を逆回転させるように動作する。
【0049】
以下にさらに詳細に議論されるように、シリンダおよびピストン18の周期的相互嵌合と一致する燃焼のために、シリンダ16の各々への可燃性流体供給源が存在する。排気ガスをパージし、燃焼ガスを過給するために、シリンダ16の各々への空気噴射供給源も存在する。スパークプラグ90(
図7)を備えている可燃性流体起爆装置が、ピストン18の各々と動作可能に関連付けられる。動作中、運搬ホイール36A、36Bおよび38A、38Bは、1つのシリンダ/ピストン対間の爆発の爆発運動力下で回転し、「円形サイクル」において、他のシリンダ/ピストン対を一緒にし、以下同様である。エンジン14は、圧縮および噴射器圧力を増加させることによるディーゼル動作、ならびに蒸気、圧縮ガス、または他の流体(例えば、液体、ガス)エネルギー源による動作のために好適である。
【0050】
図3、4、5A−5B、および6A−6Bに示されるように、エンジン14は、上部ケース92と、底部ケース94と、左側面ケース96と、右側面ケース98とを含む。ケース92、94、96、および98、ならびに排気バッフル100は、ピストン/シリンダ対のための雰囲気制御チャンバを形成する。
【0051】
ここで
図9、11、および12を参照すると、燃料が、主要シリンダアセンブリ車軸40に結合される燃料入ポート102を通してエンジン14に進入する。燃料は、シリンダアセンブリ車軸40に分配され、それは、燃料ハブ106および燃料ライン108によって回転ユニオン110に分配され、回転ユニオン110は、燃料噴射器ノズル104を介してシリンダ16の各々のシリンダヘッド26の中に噴射する。燃料流は、決定されたポートタイミング(
図13参照)に従って、電子燃料制御調整器(図示せず)を通して、コンピュータ制御ユニット(CCU)によって起動され得る。
【0052】
エンジン14のための点火は、点火分配アセンブリ112によって制御され得、それは、ピストン車軸22を通して点火整流子118(
図5B)に延びているスパークプラグワイヤ116の端部部分114を介して、スパークプラグ90にエネルギーを送達する。スパークプラグワイヤ116は、左側面ケース98の内面に取り付けられる点火整流子118に結合される。理解され得るように、エンジン14のディーゼルバージョンでは、圧縮の熱が点火を開始し、燃料を燃焼させるために使用されるので、点火システムは、必要とされない。
【0053】
エンジン14は、二重の送風機120およびボリュート122と、排気移行ダクト124とを含む呼吸システムを備えている。送風機120の各々は、送風機モータと、送風機インペラとを含み得る。送風機120の各々は、2つのボリュート122のうちの1つに結合され、ボリュート122の各々は、エンジン14の雰囲気制御チャンバ(
図10および14参照)のうちの1つに差し向けられる。
【0054】
送風機120は、空気ポンプ126を伴う送風機テンショナアセンブリに結合され、空気ポンプ126は、空気ライン129によって空気タンク128に流体的に結合され、空気ポンプ入口管131を介して空気クリーナアセンブリ130に流体的に結合される。空気ポンプ126は、空気ポンプ/テンショナスプロケット134および動力取り出し駆動スプロケット71に結合される送風機ベルト132を介して、動力取り出しシャフト72に結合される。送風機120も、送風機スプロケット136および送風機ベルト132を介して、動力取り出しシャフト72に結合される。
【0055】
動作時、コンピュータ制御ユニット(CCU)は、送風機120およびバタフライ空気制御フラップ140(
図1)を制御し得る。正圧が、送風機120および空気ポンプ126の速度を調整することによって、雰囲気制御チャンバ内で維持され得る。低エンジン速度では、排気ガスの一部は、シリンダ16の燃焼チャンバ内で利用可能な酸素を限定するために、再循環され得る。エンジン14の速度が増加するにつれて、バタフライ空気制御フラップ140は、開放され得る。エンジン冷却が、必要に応じて送風機120の出力を増加させることによって制御され得る。
【0056】
空気タンク128は、空気ライン150を介して、その右側の主要シリンダアセンブリ車軸40に結合される空気入ポート152に空気を送達する。空気は、シリンダアセンブリ車軸40に分配され、それは、空気ハブ154および空気ライン156によって回転ユニオン158に分配され、回転ユニオン158は、空気噴射器ノズル159を介してシリンダ16のそれぞれのシリンダヘッド26の中心に噴射する。空気流は、決定されたポートタイミング(
図13参照)に従って、電子空気制御調整器(図示せず)を通して、コンピュータ制御ユニット(CCU)によって起動され得る。
【0057】
ここで
図15を参照すると、他のピストン/シリンダ動作システムとは異なり、いくつかの実装では、エンジン14は、ピストン18に接続されるのではなく、各シリンダ16の入口部分160に位置するシールシステムを有する。ピストン18は、シリンダ16と接触しないので、シリンダの壁の潤滑は、要求されない。シールシステムは、非金属可撓性シール162(例えば、PTFE(25%ガラス繊維充填))と、シールエナジャイザ164とを含み、それらは、シリンダ16の入口部分160における環状陥凹166内に位置付けられる。シール162およびシールエナジャイザ164は、選択的に取り外し可能なシリンダリングキャップ168によって、シリンダ16の入口部分160における陥凹166内に保持される。
【0058】
シール162は、燃焼プロセスの熱および圧力に耐えるように設計される。シール162は、殆ど圧縮漏出を有しておらず、シリンダ16とピストン18との間にいかなる接触も存在しないので、ピストン上18に殆ど摩耗が存在せず、効率をさらに改良する。シール162は、長い寿命を有し、要求される場合、スパークプラグを交換することと同程度に容易に交換されることができる。
【0059】
図16−19に示される別の実装によると、エンジン14は、シリンダ170(
図16)と、ピストン172(
図17−18)とを含み、それらは、シールシステムを含み、シール174が、シリンダではなく、ピストンの端部部分176の近位に位置付けられる。特に、
図16は、シリンダヘッド178と、シリンダ本体またはスリーブ180と、ピストン172を受け取る開放端部部分182と、シリンダシャフトまたは車軸184とを含むシリンダ170を示す。
【0060】
図17は、ピストンヘッド186と、ピストンシャフト188と、ピストン本体190と、ピストン本体ノーズ192とを含むピストン172を示す。ピストン本体ノーズ192は、ピストン本体190の端部部分176内のねじ山付き開口194と選択的にネジ式で係合され得る。ピストン本体ノーズ192が、ピストン本体190の端部部分176に結合されると、ピストンシール174およびばねエナジャイザ196を含む開口が、形成される。Oリングシール198も、ピストン本体190に面するピストン本体ノーズ192の外周の周囲に位置付けられる。上で説明されるピストン18と同様に、ピストン172は、上で議論されるように、点火システムに選択的に電気的に結合され得る、スパークプラグワイヤ202に結合されるスパークプラグ200を含む。上で議論されるように、スパークプラグは、ディーゼル動作のために採用されない。有利なこととして、シリンダ170ではなく、ピストン172上に圧縮シール174を配置することによって、より少ない熱が、エンジンの動作中にピストンに伝達され得る。
【0061】
いくつかの実装では、シリンダおよび/またはピストンは、セラミック材料から作製され得る。ピストンがシリンダ壁と接触せず、シリンダおよびピストンの両方が各動力ストローク後に独立して「呼吸」することを可能にされるので、それらの間の熱の伝達は、要求されない。これは、低熱伝導セラミックの使用が、より多くの燃焼熱エネルギーを機械的エネルギーに変換することを可能にし、エンジンの熱効率を大幅に増加させる。
【0062】
ここで
図11を参照すると、シリンダ運搬ホイールアセンブリ36A、36Bは、対応する入力開口212の周囲に位置付けられる、複数の空気取入口210を含み得る。動作中、空気取入口210は、入力開口212を通して、シリンダ運搬ホイールアセンブリ36A、36Bの内部チャンバの中に空気を運ぶ。空気は、出力開口214を通してシリンダ運搬ホイールアセンブリ36A、36Bから退出する。ピストン運搬ホイールアセンブリ36A、36Bは、類似する、または同じ空気取入口、入力開口、および出力開口を含む。入力開口、出力開口、および空気取入口は、それぞれのシリンダ運搬ホイールアセンブリ36A、36Bおよびピストン運搬ホイールアセンブリ38A、38Bのための冷却を提供する。
【0063】
図10は、エンジンの動作中のエンジン14の種々の構成要素を通した空気流を示す、多数の矢印を示し、それらは、エンジンのための冷却を提供する。
図14は、エンジン14の動作中の排気および冷却のための空気流を示す、複数の矢印を示す。
【0064】
図13は、例えば、エンジン14の空気および燃料分配システムのポートタイミングのための略
図220を示す。上で指摘されるように、シリンダ16への空気および燃料分配のタイミングは、好適な空気および燃料調整器によって制御され得る。略
図220は、時計回り回転に関してポートタイミングを示す。示されるように、上死点(TDC)は、0度にある。動力ストロークは、0〜58度である。第1の空気パージ段階が、60〜100度で起こり、第2の空気パージ段階が、100〜140度で起こる。空気過給段階(「空気パージ3」)が、302〜360度で起こる圧縮ストロークに先立って、260〜300度で起こる。燃料が、305〜335度で噴射される。
図13の略
図220に示されるポートタイミングは、説明を目的として提供され、限定することは意図されないことを理解されたい。
【0065】
前述の詳細な説明は、ブロック図、概略図、および実施例の使用を介して、デバイスおよび/またはプロセスの種々の実装を記載した。そのようなブロック図、概略図、および実施例が、1つ以上の機能および/もしくは動作を含む限りにおいて、そのようなブロック図または実施例内の各機能および/または動作は、広い範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または事実上それらの任意の組み合わせによって、個々に、および/または集合的に実装され得ることが、当業者によって理解されるであろう。当業者は、本明細書に記載される方法またはアルゴリズムの多くが、追加の行為を採用し得ること、いくつかの行為を省略し得ること、および/または規定されたものと異なる順序で行為を実行し得ることを認識するであろう。
【0066】
上で説明される種々の実装は、さらなる実装を提供するように組み合わせられることができる。それらが本明細書の具体的教示および定義と一貫する範囲で、限定ではないが、2006年4月17日に出願された米国仮特許出願第60/792603号、2008年9月28日に出願された米国仮特許出願第61/100751号、米国特許第7,721,687号、米国特許第8,161,924号、米国特許第8,555,830号、および2015年12月2日に出願された米国特許出願第14/957,256号を含む、本明細書に参照される、および/または出願データシートに列挙される米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および非特許公開の全てが、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。必要に応じて、種々の特許、出願、および公開のシステムまたは概念を採用し、またさらなる実装を提供するために、実装の側面は、修正されることができる。
【0067】
これらおよび他の変更が、上で詳述される説明に照らして、実装に成されることができる。概して、以下の請求項では、使用される用語は、請求項を本明細書および請求項において開示される具体的実装に限定するように解釈されるべきではなく、そのような請求項が享有する均等物の全範囲とともに、全ての可能性として考えられる実装を含むように解釈されるべきである。故に、請求項は、本開示によって限定されない。