特許第6769070号(P6769070)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6769070
(24)【登録日】2020年9月28日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】現像剤の搬送装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20201005BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20201005BHJP
【FI】
   G03G15/08 347
   G03G21/16 176
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-65089(P2016-65089)
(22)【出願日】2016年3月29日
(65)【公開番号】特開2017-181619(P2017-181619A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2019年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137752
【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 岳行
(74)【代理人】
【識別番号】100085040
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 雅裕
(74)【代理人】
【識別番号】100108925
【弁理士】
【氏名又は名称】青谷 一雄
(74)【代理人】
【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
(72)【発明者】
【氏名】久家 秀喜
(72)【発明者】
【氏名】船田 敦
(72)【発明者】
【氏名】堀井 清人
(72)【発明者】
【氏名】菅野 誠
【審査官】 堀川 あゆ美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−203386(JP,A)
【文献】 特開平09−160363(JP,A)
【文献】 特開2009−204771(JP,A)
【文献】 特開2010−262086(JP,A)
【文献】 特開平11−282234(JP,A)
【文献】 実開昭61−085865(JP,U)
【文献】 米国特許第04135805(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に現像剤が搬送される搬送路が形成された筒体であって、前記搬送路の上流部が内部に形成された第1の筒体と、前記第1の筒体に連結され且つ内部に前記搬送路の下流部が形成された第2の筒体と、を有する前記筒体と、
前記搬送路の内部に配置され、回転して現像剤を搬送する搬送部材と、
前記第1の筒体および前記第2の筒体の一方に設けられた被締結部材であって、前記第1の筒体に対して前記第2の筒体を締結する締結方向に対して、下流端部に配置された第1の面と、前記締結方向に沿って配置された第2の面と、を有する突起状の前記被締結部材と、
前記第1の筒体および前記第2の筒体の他方に設けられ且つ前記被締結部材と締結される締結部材であって、前記被締結部材と締結された場合に、前記第1の面に対向する第1の締結面が形成された腕部と、前記第2の面に対向する第2の締結面が形成された爪部と、を有する前記締結部材と、
を備え
前記締結方向に対して、前記第2の面は、前記第2の締結面の長さよりも長く形成されたことを特徴とする現像剤の搬送装置。
【請求項2】
前記締結方向に交差する方向に延びる前記第1の面と、前記第1の面の交差方向の端から前記締結方向に沿って延びる前記第2の面と、を有する突起状の前記被締結部材と、
前記締結方向に対して交差する方向に延び且つ表面に前記第1の締結面が形成された前記腕部と、前記腕部の先端から前記締結方向に延び且つ表面に前記第2の締結面が形成された前記爪部と、を有する前記締結部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤の搬送装置。
【請求項3】
前記被締結部材の形状が略コの字状であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤の搬送装置。
【請求項4】
前記締結部材が設けられている前記第1の筒体および前記第2の筒体の他方の外周面から径方向外側に突出して設けられた前記締結部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤の搬送装置。
【請求項5】
像保持体と、
前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記現像装置に、補給用の現像剤を搬送する請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤の搬送装置と、
前記像保持体の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体の可視像を定着する定着装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤の搬送装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、現像装置に現像剤を補給するための構成に関し以下の特許文献1〜3に記載の技術が従来公知である。
【0003】
特許文献1としての特開2013−57849号公報には、搬送パイプ(70)の一端が、中間ホッパー(6)に対して回動支点(64)を中心として回転可能に支持されると共に、他端が、支持フレーム(41)のプレート(42)に支軸(43)を中心として回転可能に支持された構成が記載されている。
【0004】
特許文献2としての特開2010−117658号公報には、トナー導出パイプ(56)の上流端がトナー導出口(52a)でトナー導出装置(50)からのパイプに接続されるとともに、下流端が、柔軟に変形可能なトナー導入パイプ(58)を介して現像装置(23)のトナー導入口(230a)に接続される構成が記載されている。
【0005】
特許文献3としての特開2012−203386号公報には、トナー搬送路(98)に弾性材料で形成された蛇腹状のゴムチューブが設けられており、受入口(84)と供給口(110)との相対位置がずれた場合に、位置ずれを吸収する様に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−57849号公報(「0047」〜「0055」、図11図15
【特許文献2】特開2010−117658号公報(「0030」〜「0048」、図2図5
【特許文献3】特開2012−203386号公報(「0064」、図6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、搬送路の連結部分が自由に変形可能な構成に比べて、組立性を向上させつつ破損を低減することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の現像剤の搬送装置は、
内部に現像剤が搬送される搬送路が形成された筒体であって、前記搬送路の上流部が内部に形成された第1の筒体と、前記第1の筒体に連結され且つ内部に前記搬送路の下流部が形成された第2の筒体と、を有する前記筒体と、
前記搬送路の内部に配置され、回転して現像剤を搬送する搬送部材と、
前記第1の筒体および前記第2の筒体の一方に設けられた被締結部材であって、前記第1の筒体に対して前記第2の筒体を締結する締結方向に対して、下流端部に配置された第1の面と、前記締結方向に沿って配置された第2の面と、を有する突起状の前記被締結部材と、
前記第1の筒体および前記第2の筒体の他方に設けられ且つ前記被締結部材と締結される締結部材であって、前記被締結部材と締結された場合に、前記第1の面に対向する第1の締結面が形成された腕部と、前記第2の面に対向する第2の締結面が形成された爪部と、を有する前記締結部材と、
を備え
前記締結方向に対して、前記第2の面は、前記第2の締結面の長さよりも長く形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像剤の搬送装置において、
前記締結方向に交差する方向に延びる前記第1の面と、前記第1の面の交差方向の端から前記締結方向に沿って延びる前記第2の面と、を有する突起状の前記被締結部材と、
前記締結方向に対して交差する方向に延び且つ表面に前記第1の締結面が形成された前記腕部と、前記腕部の先端から前記締結方向に延び且つ表面に前記第2の締結面が形成された前記爪部と、を有する前記締結部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像剤の搬送装置において、
前記被締結部材の形状が略コの字状であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤の搬送装置において、
前記締結部材が設けられている前記第1の筒体および前記第2の筒体の他方の外周面から径方向外側に突出して設けられた前記締結部材、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
前記技術的課題を解決するために、請求項5に記載の発明の画像形成装置は、
像保持体と、
前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記現像装置に、補給用の現像剤を搬送する請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤の搬送装置と、
前記像保持体の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体の可視像を定着する定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1,に記載の発明によれば、搬送路の連結部分が自由に変形可能な構成に比べて、組立性を向上させつつ破損を低減することができる。
また、請求項1,5に記載の発明によれば、第2の締結面の長さよりも第2の面が短く形成された場合に比べて、破損を低減できる。
請求項1,2,5に記載の発明によれば、突起状の被締結部材を腕部と爪部で囲むように締結することができる。
請求項3に記載の発明によれば、被締結部材の形状が略コの字状でない場合に比べて、締結部材に対して空間を満たすように配置されやすい。
請求項4に記載の発明によれば、締結部材が円筒部材にスリット状に形成される場合に比べて、締結部材の強度を確保しやすく、締結部材の破損を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2図2は実施例1の可視像形成装置の拡大説明図である。
図3図3は実施例1の現像剤の搬送装置の説明図である。
図4図4は実施例1のY色の現像剤の搬送装置の説明図であり、図4Aは側面図、図4Bは正面図である。
図5図5は実施例1の搬送部の連結構造の説明図であり、図5Aは搬送部の拡大図、図5B図5Aに示す状態から連結部分が取り外された状態の説明図である。
図6図6は水平搬送部の連結が取り外れた状態の説明図であり、図6Aは右方から見た図、図6Bは左方から見た図である。
図7図7は水平搬送部および傾斜搬送部の連結が取り外れた状態の説明図であり、図7Aは前方から見た図、図7Bは左方から見た図である。
図8図8は実施例1の搬送部の連結構造が取り外された状態の説明図であり、図8Aは前方から見た図、図8B図8Aの矢印VIIIB方向から見た図、図8C図8Aの矢印VIIIC方向から見た図、図8D図8Bの矢印VIIID方向から見た図である。
図9図9は従来の現像剤の搬送路を構成する部材の連結構造の説明図であり、図9Aは連結された状態の説明図、図9Bは連結が解除された状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0015】
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2は実施例1の可視像形成装置の拡大説明図である。
図1において、画像形成装置の一例としての複写機Uは、操作部UI、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U1、媒体供給装置の一例としてのフィーダ部U2、画像記録装置の一例としての作像部U3、および媒体処理装置U4を有している。
【0016】
(操作部UIの説明)
操作部UIは、複写開始や複写枚数の設定などに用いられる入力ボタンUIaを有する。また、前記操作部UIは、前記入力ボタンUIaにより入力された内容や、複写機Uの状態が表示される表示部UIbを有する。
【0017】
(フィーダ部U2の説明)
図1において、フィーダ部U2は、媒体収容容器の一例としての複数の給紙トレイTR1,TR2,TR3,TR4を有している。また、前記フィーダ部U2は、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された画像記録用の媒体の一例としての記録用紙Sを取り出して、作像部U3に搬送する媒体供給路SH1等を有している。
【0018】
(作像部U3及び媒体処理装置U4の説明)
図1において、作像部U3は、前記フィーダ部U2から搬送された記録用紙Sにスキャナ部U1により読み取った原稿画像に基づいて画像記録を行う画像記録部U3aを有する。
図1図2において、作像部U3の潜像形成装置の駆動回路Dは、スキャナ部U1から入力された画像情報に基づいて、それに応じた駆動信号を予め設定された時期に、各色Y〜Kの潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。各潜像形成装置ROSy〜ROSkの下方には、像保持体の一例としての感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkが配置されている。
【0019】
回転する感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面は、それぞれ、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電される。表面が帯電された感光体ドラムPy〜Pkの表面には、潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより静電潜像が形成される。感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの表面の静電潜像は、現像装置Gy,Gm,Gc,GkによりイエローY、マゼンタM、シアンC、黒Kの可視像の一例としてのトナー像に現像される。
なお、現像装置Gy〜Gkにおいて、現像により消費された現像剤は、現像剤の収容容器の一例としてのトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkから補給される。トナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkは、現像剤補給装置U3bに着脱可能に装着される。
【0020】
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色可視像の一例としてのカラートナー像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラートナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
なお、K色の画像情報のみの場合はK色の感光体ドラムPkおよび現像装置Gkのみが使用され、K色のトナー像のみが形成される。
1次転写後の感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより、表面に付着した残留現像剤や紙粉等の残留物が除去される。
【0021】
実施例1では、感光体ドラムPk、帯電ロールCRk、ドラムクリーナCLkが、像保持体ユニットの一例としてのK色の感光体ユニットUKとして一体化されている。そして、他の色Y,M,Cについても同様に、感光体ドラムPy,Pm,Pc、帯電ロールCRy,CRm,CRc、ドラムクリーナCLy,CLm,CLcにより、感光体ユニットUY,UM,UCが構成されている。
また、K色の感光体ユニットUKと、現像剤保持体の一例としての現像ロールR0kを有する現像装置Gkとにより、K色の可視像形成装置UK+Gkが構成される。同様に、Y,M,C色の感光体ユニットUY,UM,UCと、現像ロールR0y,R0m,R0cを有する現像装置Gy,Gm,Gcとにより、それぞれ、Y,M,C色の可視像形成装置UY+Gy,UM+Gm,UC+Gcが構成される。
【0022】
感光体ドラムPy〜Pkの下方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体の駆動部材の一例としての駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有する。中間転写ベルトBは矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
【0023】
前記バックアップロールT2aの下方には、2次転写ユニットUtが配置されている。前記2次転写ユニットUtは、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、2次転写ロールT2bには、中間転写ベルトBを挟んで、対向部材の一例としてのバックアップロールが対向している。バックアップロールT2aには、給電部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。コンタクトロールT2cには、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b及びコンタクトロールT2cにより、2次転写器T2が構成されている。
【0024】
前記ベルトモジュールBMの下方には、媒体の搬送路SH2が配置されている。前記フィーダ部U2の媒体供給路SH1から給紙された記録用紙Sは、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。レジロールRrは、中間転写ベルトB上に形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期に合わせて、記録用紙Sを下流側に搬送する。レジロールRrにより送り出された記録用紙Sは、レジ側の用紙ガイドSGr、転写前の用紙ガイドSG1で案内されて、2次転写領域Q4に搬送される。
中間転写ベルトB上のトナー像は、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写器T2により記録用紙Sに転写される。なお、カラートナー像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、前記2次転写器T2、中間転写ベルトBにより、実施例1の転写装置T1y〜T1k+T2+Bが構成されている。
【0025】
2次転写後の中間転写ベルトBは、2次転写領域Q4の下流側に配置された中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃される。ベルトクリーナCLBは、2次転写領域Q4において、転写されずに残った現像剤や紙粉などの残留物を、中間転写ベルトBから除去する。
【0026】
トナー像が転写された記録用紙Sは、転写後の用紙ガイドSG2で案内されて、搬送部材の一例としての媒体搬送ベルトBHに送られる。媒体搬送ベルトBHは、記録用紙Sを定着装置Fに搬送する。
定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。記録用紙Sは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域である定着領域Q5に搬送される。記録用紙Sのトナー像は、定着領域Q5を通過する際に、定着装置Fにより加熱および加圧されて、定着される。
前記可視像形成装置UY+Gy〜UK+Gk、転写装置T1y〜T1k+T2+B、定着装置Fにより、実施例1の画像記録部U3aが構成されている。
【0027】
前記定着装置Fの下流側には、切替部材の一例としての切替ゲートGT1が設けられている。前記切替ゲートGT1は、定着領域Q5を通過した記録用紙Sを、媒体処理装置U4側の排出路SH3または反転路SH4のいずれかに、選択的に切り替える。排出路SH3に搬送された記録用紙Sは、媒体処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。用紙搬送路SH5には、反りの補正部材の一例としてのカール補正部材U4aが配置されている。カール補正部材U4aは、搬入された記録用紙Sの反り、いわゆるカールを補正する。カールが補正された記録用紙Sは、媒体の排出部材の一例としての排出ロールRhにより、媒体の排出部の一例としての排出トレイTH1に、用紙の画像定着面が上向きで排出される。
【0028】
前記切替ゲートGT1により作像部U3の反転路SH4側に搬送された記録用紙Sは、切替部材の一例としての第2のゲートGT2を通って作像部U3の反転路SH4に搬送される。
このとき、記録用紙Sの画像定着面を下向きに排出する場合には、第2のゲートGT2を記録用紙Sの搬送方向後端が通過した後に、記録用紙Sの搬送方向を逆転させる。ここで、実施例1の第2のゲートGT2は、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第2のゲートGT2は、反転路SH4に搬送されてきた記録用紙Sをそのまま一旦通過させ、通過した記録用紙Sが反転、いわゆるスイッチバックされてくると、搬送路SH3,SH5側に案内する。そして、スイッチバックされた記録用紙Sは、カール補正部材U4aを通過して、画像定着面が下を向いた状態で排出トレイTH1に排出される。
【0029】
前記作像部U3の反転路SH4には循環路SH6が接続されており、その接続部には、切替部材の一例としての第3のゲートGT3が配置されている。また、反転路SH4の下流端は、媒体処理装置U4の反転路SH7に接続されている。
前記切替ゲートGT1を通って反転路SH4に搬送された記録用紙Sは、第3のゲートGT3により前記媒体処理装置U4の反転路SH7側に搬送される。実施例1の第3のゲートGT3は、第2のゲートGT2と同様に、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第3のゲートGT3は、反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sを、一旦通過させ、通過した記録用紙Sがスイッチバックされてくると、循環路SH6側に案内する。
【0030】
前記循環路SH6に搬送された記録用紙Sは、媒体の搬送路SH2を通って2次転写領域Q4に再送され、二面目の印刷が行われる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH,GT1〜GT3で示された要素により、実施例1の用紙搬送装置SUが構成されている。
【0031】
(現像剤の補給系の説明)
図3は実施例1の現像剤の搬送装置の説明図である。
図4は実施例1のY色の現像剤の搬送装置の説明図であり、図4Aは側面図、図4Bは正面図である。
図3において、作像部U3の上部には、容器の着脱部の一例としてのカートリッジホルダ1が支持されている。カートリッジホルダ1は、Y,M,C,Kの各トナーカートリッジKy〜Kkに対応して設けられている。カートリッジホルダ1には、トナーカートリッジKy〜Kkが着脱可能に支持される。
図3図4において、カートリッジホルダ1の後部には、現像剤の搬送装置の一例としてのディスペンサ6が支持されている。ディスペンサ6は、筒体の一例としての搬送経路7を有する。搬送経路7は、カートリッジホルダ1の後部下面に接続された水平搬送部11を有する。水平搬送部11は、後方に延びている。水平搬送部11の後端には、左斜め下方に延びる傾斜搬送部12が接続されている。傾斜搬送部12の下端には、下方に延びる落下搬送部13が接続されている。落下搬送部13の下端には、半円筒状の連結部14が設けられている。連結部14は、現像装置Gy〜Gkの円筒状の補給部16に連結される。前記各搬送部11〜13により、実施例1の搬送経路7が構成されている。
【0032】
図5は実施例1の搬送部の連結構造の説明図であり、図5Aは搬送部の拡大図、図5B図5Aに示す状態から連結部分が取り外された状態の説明図である。
図6は水平搬送部の連結が取り外れた状態の説明図であり、図6Aは右方から見た図、図6Bは左方から見た図である。
図7は水平搬送部および傾斜搬送部の連結が取り外れた状態の説明図であり、図7Aは前方から見た図、図7Bは左方から見た図である。
図4図7において、水平搬送部11は、第1の筒体の一例としての水平上流筒21と、第2の筒体の一例としての水平下流筒22とを有する。水平上流筒21と水平下流筒22は、内部が中空の筒状に形成されている。すなわち、水平上流筒21と水平下流筒22の内部の空間により、現像剤の搬送路の一部が構成される。水平上流筒21は、前端部に板状の流入部21aが形成されている。図7Bにおいて、流入部21aの中央部には、トナーカートリッジKy〜Kkからの現像剤が流入する流入口21bが形成されている。図5図7において、水平上流筒21の後端部には、円筒状の挿入部21cが形成されている。挿入部21cは、水平下流筒22の前端の内部に挿入されて、連結可能に構成されている。
【0033】
挿入部21cの前端に対応する位置には、被突き当て部の一例としての円環状のフランジ部21dが形成されている。フランジ部21dは、径方向の外側に突出するドーナツ型の板状に形成されている。
フランジ部21dには、被締結部材の一例としての水平連結突起23が形成されている。水平連結突起23は、水平上流筒21の外周面から径方向外側に突出して形成されている。また、水平連結突起23は、図6A図6Bに示すように、左右一対形成されている。水平連結突起23は、図6Aに示す締結方向Ybの下流端部に配置された下流壁24を有する。実施例1の下流壁24は、前後方向に延びる壁状に形成されている。締結方向Ybに対して、下流壁24の下流端には、第1の面の一例としての下流面24aが形成されている。下流壁24の前後両端部には、前壁26および後壁27が形成されている。前壁26および後壁27は、締結方向Ybの下流端が下流壁24の左右両端に連続して形成されている。実施例1の前壁26および後壁27は、締結方向Ybの上流側に向けて延びる壁状に形成されている。したがって、水平連結突起23は、側方から見た場合に、略コ字状に形成されている。また、前壁26および後壁27の外側には、第2の面の一例としての前面26aおよび後面27aが形成されている。
【0034】
水平下流筒22の前端には、フランジ部21dに対応して、突き当て部22aが形成されている。突き当て部22aの前面は、フランジ部21dの後面や、後壁27の後面27aが接触可能に構成されている。したがって、突き当て部22aの前面は、第2の締結面としての機能も有する。
突き当て部22aには、締結部材の一例としての水平連結フック31が形成されている。水平連結フック31は、水平下流筒22において、水平連結突起23に対応する位置に配置されている。よって、水平連結フック31は、水平連結突起23に対応して、左右一対配置されている。水平連結フック31は、腕部の一例としてのアーム部32を有する。アーム部32は、締結方向Ybに交差する方向である前方向に延びる。アーム部32には、締結方向Ybの上流側に第1の締結面の一例としての下流接触面32aが形成されている。実施例1では、下流接触面32aの長さが、前面26aと後面27aの間隔に対応するように、アーム部32の長さが設定されている。
【0035】
アーム部32の前端には、爪部33が形成されている。実施例1の爪部33は、締結方向Ybの上流側に延びている。爪部33の後面には、第2の締結面の一例としての前接触面33aが形成されている。なお、図5Aに示すように、実施例1の爪部33の締結方向Ybに沿った長さは、前壁26の締結方向Ybの長さに比べて短く形成されている。
よって、図5A図6Aにおいて、水平上流筒21の挿入部21cを水平下流筒22に挿入した状態で、水平下流筒22に対して水平上流筒21が締結方向Ybに移動するように、各搬送筒21,22を相対的に回転させると、水平連結突起23が水平連結フック31に締結され、搬送筒21,22どうしが連結される。なお、この時、水平連結突起23と水平連結フック31では、下流面24aが下流接触面32aに接触し、前面26aが前接触面33aに接触し、後面27aが突き当て部22aの前面に接触した状態となる。
【0036】
なお、図6Aに示すように、水平搬送部11の内部には、搬送部材の一例としての水平オーガ36が収容されている。実施例1の水平オーガ36は、回転軸36aの外周に螺旋状の搬送羽根36bが支持された構成をしている。水平オーガ36の後端部は、水平搬送部11を貫通しており、後端に、歯車37が支持されている。歯車37には、図示しない駆動源から駆動が伝達可能に構成されている。したがって、歯車37に駆動が伝達されると、水平オーガ36が回転して、水平搬送部11の内部の現像剤が搬送される。
【0037】
図5図7において、水平下流筒22の後側の下部には、傾斜連結部41が形成されている。傾斜連結部41は、挿入部21cと同様に、円筒状に構成されている。なお、実施例1の水平下流筒22は、水平上流筒21に対する第2の筒体としての機能を有するとともに、第2の筒体の一例としての傾斜搬送部12に対する第1の筒体としての機能も有する。図7において、水平下流筒22と傾斜搬送部12との締結方向Ycは、傾斜連結部41の周方向に設定されている。よって、実施例1では、水平下流筒22と傾斜搬送部12との締結方向Ycは、水平下流筒22と水平上流筒21との締結方向Ybと異なる。
【0038】
傾斜連結部41の上端部には、被突き当て部の一例としてのフランジ部41aが形成されている。フランジ部41aには、被締結部材の一例としての傾斜連結突起42が形成されている。フランジ部41aおよび傾斜連結突起42は、水平下流筒22と傾斜搬送部12との締結方向Ycに対して、フランジ部21dや水平連結突起23と同様に構成されている。
図5図7において、傾斜搬送部12の上端には、突き当て部22aおよび水平連結フック31と同様に構成された突き当て部12a、および、締結部材の一例としての傾斜連結フック43が形成されている。
なお、傾斜連結突起42も、水平連結突起23の下流壁24、前壁26、後壁27と同様の構成を有し、傾斜連結フック43も、水平連結フック31のアーム部32および爪部33と同様の構成を有するが、説明が繰り返しとなって重複するため、説明は省略する。
なお、傾斜搬送部12は、中空の筒状に構成されており、内部に現像剤の搬送路が形成されている。現像剤の搬送路には、水平オーガ36と同様に、搬送部材の一例としての傾斜オーガ44が配置されているが、説明が繰り返しとなるため、図示および詳細な説明は省略する。
【0039】
図8は実施例1の搬送部の連結構造が取り外された状態の説明図であり、図8Aは前方から見た図、図8B図8Aの矢印VIIIB方向から見た図、図8C図8Aの矢印VIIIC方向から見た図、図8D図8Bの矢印VIIID方向から見た図である。
図5図7図8において、傾斜搬送部12の下端部には、落下連結部51が形成されている。落下連結部51は、挿入部21c、傾斜連結部41と同様に、円筒状に構成されている。なお、実施例1の傾斜連結部41は、水平下流筒22に対する第2の筒体としての機能を有するとともに、第2の筒体の一例としての落下搬送部13に対する第1の筒体としての機能も有する。図8において、落下搬送部13と傾斜搬送部12との締結方向Ydは、落下連結部51の周方向に設定されている。
【0040】
落下連結部51の上端部には、被突き当て部の一例としてのフランジ部51aが形成されている。フランジ部51aには、被締結部材の一例としての落下連結突起52と、締結部材の一例としての落下連結フック53とが形成されている。実施例1では、フランジ部51aの右側および後側に落下連結突起52が配置され、左側に落下連結フック53が配置されている。
図5図8において、落下搬送部13の上端には、突き当て部13a、被締結部材の一例としての落下連結突起54、締結部材の一例としての落下連結フック56が形成されている。実施例1では、上側の落下連結突起52、落下連結フック53に対応して、右側および後ろ側に落下連結フック56が配置され、左側に落下連結突起54が配置されている。
【0041】
落下連結突起52,54および、落下連結フック53,56は、落下搬送部13と傾斜搬送部12との締結方向Ydに対して、水平連結突起23や水平連結フック31と同様に構成されている。
なお、落下連結突起52,54も、水平連結突起23の下流壁24、前壁26、後壁27と同様の構成を有し、落下連結フック53,56も、水平連結フック31のアーム部32および爪部33と同様の構成を有するが、説明が繰り返しとなって重複するため、説明は省略する。
【0042】
なお、落下搬送部13は、中空の筒状に構成されており、内部に現像剤の搬送路が形成されている。なお、落下搬送部13の内部の搬送路には、搬送部材は配置されておらず、重力で落下して現像剤が搬送されるように構成されている。
前記符号11〜53を付した各部材により、実施例1の現像剤の搬送装置の一例としてのディスペンサ6が構成されている。
【0043】
(現像剤の搬送装置の機能)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、ジョブが開始されると、現像装置Gy〜Gkでの現像剤の消費量に応じて、水平オーガ36等が駆動される。したがって、トナーカートリッジKy〜Kkの現像剤が、各搬送部11〜13を通じて現像装置Gy〜Gkに搬送される。
実施例1では、各搬送部11〜13は、複数の中空のパイプ状の部材が連結された構成となっている。
【0044】
図9は従来の現像剤の搬送路を構成する部材の連結構造の説明図であり、図9Aは連結された状態の説明図、図9Bは連結が解除された状態の説明図である。
現像剤の搬送路が曲がっていたり、型抜き等の製造上の制約等で、搬送部を複数の部材に分割して作製後、連結することが従来から行われている。図9において、従来の構成では、上流側の筒体01に角柱状の突起02が形成され、下流側の筒体03に突起02が通過可能な幅を有するL字状のスリット04が形成されている。したがって、筒体01,03を軸方向に連結させた後、周方向に回転させることで、突起02がスリット04の最も奥の位置まで移動し、筒体01,03どうしが締結される。
【0045】
ここで、現像剤の搬送経路には、トナーカートリッジKy〜Kkの着脱時や、現像装置Gy〜Gkの着脱時等に、外力が作用し、荷重がかかることがある。しかしながら、図9に示す構成では、上流側の筒体01と下流側の筒体03との締結を解除する方向以外の方向、例えば、筒体01,03の軸方向に対して軸を撓ませる方向や、締結する方向の外力が作用した場合、突起02がスリット04に対して十分に小さいため、突起02とスリット04との接触部分に応力が集中しやすい問題がある。したがって、スリット04の応力が集中した部分にヒビが入り、最悪の場合は、片持ち状の部分06の基端部06aが折れて、締結が解除される恐れがある。締結が解除されると、搬送路の現像剤が漏れだす問題がある。
【0046】
ここで、搬送路に荷重がかかっても破損しにくくするように、特許文献1〜3に記載の技術のように、連結部分で回転移動可能な構成としたり、搬送部の一部に伸縮性を有する部材を配置して、搬送路が自由に変形可能な状態とすることも従来から行われている。しかしながら、この構成では、現像剤の搬送装置を、画像形成装置に取り付ける際に、移動自由な部分を押さえながら取り付ける必要があり、組立性が悪化する問題がある。取り付け時に組立性を確保するには、各部位を案内する案内部材、ガイドのようなものを設けることも考えられるが、余分な部材、部位が増加したり、ガイド等を設置する場所も確保する必要がある。したがって、余分な部材等の追加で製造費用が増大したり、場所を確保するために設計の自由度が低下する問題もある。
【0047】
これらに対して、実施例1では、略コの字状の各突起23,42,52,54と各フック31,43,53,56とで締結される。したがって、フック31,43,53,56の内側の空間に対して、各突起23,42,52,54が、空間を満たすように配置されている。したがって、下流面24aが下流接触面32aに接触し、前面26aが前接触面33aに接触し、後面27aが突き当て部22aの前面に接触した状態となる。よって、図9に示す従来の構成に比べて、接触面積が広くなり、荷重がかかった場合の応力集中が緩和されやすい。
また、実施例1では、図9に示す構成に比べて、各突起23,42,52,54と各フック31,43,53,56の接触面積が大きく、摩擦力が確保されやすい。よって、図9に比べて、締結が緩みにくくなる。
特に、実施例1では、前壁26の長さが、爪部33よりも長く形成されており、突起02の場合と異なり、前接触面33aの全域に前面26aが接触する。よって、荷重がかかった場合に、前接触面33aの全域に力が分散しやすく、片持ち状の爪部33とアーム部32との連結部分に応力が集中しにくくなる。よって、図9に示す構成に比べて、片持ち状の爪部33が折れにくくなる。
【0048】
さらに、実施例1では、特許文献1〜3に記載の技術と異なり、自由に変形可能な部分を設けなくても、荷重が掛かった際に破損することが低減されている。よって、特許文献1〜3に記載の技術に比べて、自由に変形可能な部分が無い分、組立性が向上する。また、実施例1では、特許文献1〜3に比べて、ガイド等も必要なく、製造費用の増大を抑え、設計の自由度も確保可能である。
【0049】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機を例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、複写機Uは、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色や、3色以下、あるいは、5色以上の現像剤を使用する画像形成装置にも適用可能である。
【0050】
(H03)前記実施例において、4つのパイプ状の部材を連結して各搬送部11〜13が組み立てられる構成を例示したが、これに限定されず、5つ以上または3つ以下の部材が連結された構成に変更することも可能である。
(H04)前記実施例において、現像剤の搬送方向に対して上流側に突起23,42,52,54を設け、下流側にフック31,43,53,56を設ける構成を例示したが、これに限定されない。下流側に突起を設け、上流側にフックを設ける構成とすることも可能である。例えば、傾斜搬送部12は、両端部ともに突起として、水平下流筒22と落下搬送部13はフックとすることも可能である。また、水平上流筒21に水平連結突起23を一対設け、水平下流筒22に水平連結フック31を一対設けた構成を例示したが、例えば、水平上流筒21に突起とフックを設け、水平下流筒22にフックと突起を設けるように、互い違いの配置とすることも可能である。また、各突起23,42,52,54および各フック31,43,53,56を一対ずつ設ける構成を例示したが、1つとしたり、3つ以上とすることも可能である。
【0051】
(H05)前記実施例において、前壁26の長さが爪部33よりも長く形成することが望ましいが、前壁26と爪部33の長さを同一にしたり、短くすることも可能である。
【符号の説明】
【0052】
6…現像剤の搬送装置、
7…筒体、
21,22,12…第1の筒体、
22,12,13…第2の筒体、
23,42,52,54…被締結部材、
24a…第1の面、
26a…第2の面、
31,43,53,56…締結部材、
32…腕部、
32a…第1の締結面、
33…爪部、
33a…第2の締結面、
36…搬送部材、
F…定着装置、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像形成装置、
S…媒体、
T1y〜T1k+T2+B…転写装置、
U…画像形成装置、
Yb,Yc,Yd…締結方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9