(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記停電対策判定部は、選定された前記サーボシステムにおける停電対策の方法を、ソフトウェアによる制御により実現可能な停電対策の方法、または、ハードウェアの実装により実現可能な停電対策の方法のいずれかに判定することを特徴とする請求項1に記載のサーボアンプ選定装置。
前記サーボシステムの使用場所と停電発生状況とが対応付けて格納された停電情報データベースから、選定された前記サーボシステムの使用場所に対応する停電発生状況を取得する情報取得部を備え、
前記停電対策出力部は、前記情報取得部によって取得された前記停電発生状況を出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサーボアンプ選定装置。
前記停電情報データベースには、前記停電発生状況と、停電対策を実施していたことにより停電からの回復時に復旧した前記サーボシステムに関する復旧情報とが対応付けて格納され、
前記情報取得部は、選定された前記サーボシステムの使用場所に対応する前記停電発生状況及び当該停電発生状況に対応する前記復旧情報を取得し、
前記停電対策出力部は、前記情報取得部によって取得された前記停電発生状況及び前記復旧情報を出力することを特徴とする請求項4に記載のサーボアンプ選定装置。
前記停電情報データベースは、ネットワークを介して接続された複数の前記サーボシステムからの動作に関する情報により逐次更新されていることを特徴とする請求項4または5に記載のサーボアンプ選定装置。
前記情報取得部は、前記サーボシステムにおいて停電時に発生し得る不具合を表す危険情報が前記サーボシステムの分類と対応付けて格納された危険情報データベースから、選定された前記サーボシステムに対応する前記危険情報を取得し、
前記停電対策出力部は、前記情報取得部によって取得された前記危険情報に基づいて、前記停電時の危険性に関する情報を出力することを特徴とする請求項7に記載のサーボアンプ選定装置。
前記危険情報データベースは、ネットワークを介して接続された複数の前記サーボシステムからの動作に関する情報に基づいて逐次更新されていることを特徴とする請求項8に記載のサーボアンプ選定装置。
前記危険情報データベースには、停電対策を実施していたことにより停電からの回復時に復旧した前記サーボシステムに関する復旧情報から特定された前記危険情報に対する停電対策が格納され、
前記情報取得部は、前記危険情報と併せて、当該危険情報に対する前記停電対策を取得することを特徴とする請求項8または9に記載のサーボアンプ選定装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るサーボアンプ選定システム1のシステム構成を示す模式図である。
図1に示すように、サーボアンプ選定システム1は、管理装置10と、選定装置20と、複数のサーボシステム30とを含んで構成され、管理装置10と選定装置20は、インターネット等のネットワーク40を介して通信可能に構成されている。また、管理装置10と複数のサーボシステム30は、セキュアネットワーク50を介して通信可能に構成されている。具体的には、サーボシステム30との通信が許可された装置(例えば管理装置)のみがセキュアネットワーク50を介してサーボシステム30と通信できるように構成される。
【0021】
管理装置10は、管理対象である複数のサーボシステム30の諸元データを記憶している。さらに、管理装置10は、セキュアネットワーク50を介して複数の稼働しているサーボシステム30の動作に関する情報を逐次収集し、複数のサーボシステム30の動作の履歴を記憶する。なお、サーボシステム30の動作の履歴には、稼働時の動作の履歴及び停電時の動作の履歴が含まれる。
また、管理装置10は、管理している各種情報(例えば、複数のサーボシステム30の諸元データや履歴のデータ等)について、選定装置20またはサーボシステム30から送信要求を受信すると、要求された情報を選定装置20またはサーボシステム30に送信する。
【0022】
選定装置20は、サーボシステム30A(図示せず)として選定される候補となる複数のサーボシステムの諸元データを記憶している。サーボシステムの諸元データには、サーボモータ及びスピンドルモータの諸元データ、サーボアンプ及びスピンドルアンプの諸元データが含まれている。また、選定装置20は、選定されるサーボシステム30に要求される機械条件の入力を受け付け、記憶しているサーボシステムの諸元データを参照して、サーボシステム30の構成を選定する。サーボシステム30Aの構成を選定する方法としては、例えば、特開2017−093209号公報に記載された電動機システムの選定方法を用いることができる他、特開2017−093265号公報あるいは特開2011−166953号公報に記載された選定方法等、既存の各種選定方法を用いることも可能である。
【0023】
また、選定装置20は、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件の入力を受け付け、選定されたサーボシステム30Aの諸元データを参照して、設定条件に対して、停電時の動作に必要となる電流(必要電流)、停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)、停電時に可動連結部を引き離すための消費エネルギー(引き離し消費エネルギー)を算出する。そして、選定装置20は、選定されたサーボシステム30Aにおける停電対策の方法を判定する。具体的には、選定装置20は、停電対策の方法として、ソフトウェアによる停電対策またはハードウェアによる停電対策のいずれが適切であるかを判定し、停電対策として必要な制御電源保持用ユニットの数、回生放電ユニットの数、DCリンク電圧保持用ユニットの数(以下、「停電時の必要構成条件」ともいう。)を決定する。選定装置20は、決定した停電時の必要構成条件をユーザインターフェース画面(UI画面)に表示する。
さらに、選定装置20は、後述するように管理装置10において管理されている各サーボシステム30に関する主に停電及び停電対策に係る各種情報の送信要求を送信し、要求に応じて管理装置10から送信された各種情報を取得することができる。
【0024】
図2は、サーボシステム30Aにおける停電対策の概念を示す模式図である。
図2に示すように、サーボシステム30Aにおける停電対策を施す場合、ソフトウェアによる停電対策(パラメータ変更による停電対策)及びハードウェアによる停電対策(停電対策用ユニットの設置による停電対策)とのうち、いずれか適切なものを決定する必要がある。一般に、ソフトウェアによる対策は、停電対策用ユニットを追加する必要はないが、停電時の動作に多くのエネルギーが必要な場合や、多数の動作を行う場合には、使用できないことがある。一方、停電対策用ユニットは、ハードウェアの追加が必要であるが、多くのエネルギーを必要とする動作や、多数の動作を行うことが可能である。
したがって、サーボシステム30Aにおけるモータの仕様や、停電時の動作の内容により各種条件を考慮の上、停電対策のための構成(停電時の必要構成条件)を適切に設定する必要がある。
【0025】
なお、本実施形態において、ソフトウェアによる停電対策は、CNCに実装されたサーボシステム30Aの制御ソフトウェアに対する停電時の動作設定によって実現される。具体的には、CNCに実装されたサーボシステム30Aの制御ソフトウェアに対して、サーボシステムを設計するユーザが、その設計に合わせてパラメータを入力することで、ソフトウェアによる停電対策が実現される。例えば、ユーザによって設定されたパラメータに応じて、後述するDCリンク電圧保持用ユニットの電圧の制御内容が変化される。この結果、停電時には、ユーザが設定したパラメータに応じて、可動連結部の引き離しや、モータの停止等の動作が行われる。
【0026】
また、
図3は、停電対策用ユニットの構成例を示す模式図である。
図3に示すように、停電対策用ユニットには、共通電源となるコンバータユニット、サーボアンプ及びスピンドルアンプを含むインバータユニット、停電時におけるモータの安全停止のための回生放電ユニット、停電時における機械(連結可動部等)の安全退避のためのDCリンク電圧保持用ユニット、停電時における制御電源となる制御電源保持用ユニットが含まれている。これらのうち、回生放電ユニット、DCリンク電圧保持用ユニット及び制御電源保持用ユニットは、サーボシステム30Aに備えられるサーボアンプの種類、数、用途等により、適切な数及び組み合わせが変化する。
したがって、停電対策用ユニットを用いる場合において、停電対策用ユニットをどのような構成とするかについても、選定されたサーボシステム30A及びその停電時の動作における設定条件に応じて適切に決定することが求められる。
【0027】
図1において、複数のサーボシステム30は、複数の生産ラインに組み込まれた実稼働しているサーボシステムであり、サーボモータ、サーボアンプ、スピンドルモータ、スピンドルアンプ等を備えている。各サーボシステム30の諸元データ、稼働時及び停電時の動作の履歴は、複数のサーボシステム30それぞれからセキュアネットワーク50を介して管理装置10に適宜送信される。
【0028】
次に、管理装置10及び選定装置20の構成を説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る管理装置10の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM12と、RAM13と、入力部14と、表示部15と、記憶部16と、通信部17とを備えている。
【0029】
CPU11は、記憶部16に記憶された各種プログラムを実行することにより、管理装置10全体を制御する。例えば、CPU11は、複数のサーボシステム30から情報を収集すると共に、選定装置20またはサーボシステム30からの各種情報の送信要求に応じて、要求された情報を送信する処理(以下、「システム管理処理」ともいう。)のためのプログラムを実行する。システム管理処理のためのプログラムを実行することにより、CPU11には、機能的構成として、情報収集部11aと、履歴データ管理部11bと、要求受付部11cと、情報提供部11dと、が形成される。
【0030】
情報収集部11aは、管理装置10において管理している複数のサーボシステム30から、稼働時の動作の履歴及び停電時の動作の履歴を収集する。
履歴データ管理部11bは、情報収集部11aによって収集されたサーボシステム30における稼働時の動作の履歴及び停電時の動作の履歴を、サーボシステム30を識別する情報と対応付けて、履歴データ記憶部16bに記憶する。
要求受付部11cは、選定装置20またはサーボシステム30から、管理装置10において管理している各種情報の送信要求を受け付ける。
情報提供部11dは、要求受付部11cにおいて受け付けられた送信要求に応じて、要求された情報を選定装置20またはサーボシステム30に送信する。
【0031】
ROM12には、管理装置10を制御するための各種システムプログラムが予め書き込まれている。
RAM13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成され、CPU11が各種処理を実行する際に生成されるデータを記憶する。
入力部14は、キーボードやマウス、または、タッチセンサ等の入力装置によって構成され、ユーザ(システム管理者等)による管理装置10への各種情報の入力を受け付ける。
【0032】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置によって構成され、管理装置10の各種処理結果を表示する。
記憶部16は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置によって構成され、システム管理処理のためのプログラム等を記憶する。また、記憶部16には、複数のサーボシステム30の諸元データを記憶する諸元データ記憶部16aと、複数のサーボシステム30における動作の履歴(稼働時及び停電時の動作の履歴)のデータを記憶する履歴データ記憶部16bとがそれぞれ形成される。
通信部17は、有線または無線LANやUSB等、所定の通信規格に基づいて信号処理を行う通信インターフェースを備え、管理装置10が他の装置との間で行う通信を制御する。
【0033】
次に、選定装置20の構成を説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る選定装置20の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、選定装置20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、入力部24と、表示部25と、記憶部26と、通信部27とを備えている。
【0034】
CPU21は、記憶部26に記憶された各種プログラムを実行することにより、選定装置20全体を制御する。例えば、CPU21は、ユーザの要求に応じたサーボシステムを選定し、選定されたサーボモータの停電時の必要構成条件を出力する処理(以下、「停電時必要条件出力処理」ともいう。)のためのプログラムを実行する。停電時必要条件出力処理のためのプログラムを実行することにより、CPU11には、機能的構成として、ユーザインターフェース(UI)表示制御部21aと、サーボシステム選定部21bと、必要条件算出部21cと、停電対策判定部21dと、情報要求部21eと、が形成される。
【0035】
UI表示制御部21aは、ユーザによる各種情報の入力を受け付けると共に、停電時必要条件出力処理の結果を含む各種情報を表示するユーザインターフェース(UI)画面を表示部25に表示する。UI画面においては、例えば、選定されるサーボシステム30Aに要求される機械条件(サーボシステムの選定条件)や、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件が入力される。また、UI画面においては、選定されたサーボシステム30Aの構成や、停電時の必要構成条件が表示される。
【0036】
サーボシステム選定部21bは、UI画面において入力された、選定されるサーボシステム30Aに要求される機械条件に基づいて、諸元データ記憶部26aに記憶されているサーボシステムの諸元データを参照して、サーボシステム30Aの構成(サーボモータ及びサーボアンプを含むシステム構成)を選定する。
【0037】
必要条件算出部21cは、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件(UI画面において入力された設定条件)、及び、選定されたサーボシステム30Aの諸元データに基づいて、設定条件に対して、停電時の必要構成条件を決定するためのパラメータを算出する。具体的には、必要条件算出部21cは、停電時の必要構成条件を決定するためのパラメータとして、停電時の動作に必要となる電流(必要電流)、停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)、停電時に可動連結部を引き離すための消費エネルギー(引き離し消費エネルギー)及びインバータユニット(制御電源)のバックアップに必要なエネルギー(必要バックアップエネルギー)を算出する。
【0038】
このとき、停電時の動作に必要となる電流(必要電流)は、インバータユニット(制御電源)の電流容量の合計値として算出することができる。
また、停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)は、モータ1台あたりの回転エネルギーW[J]をSI単位系において、
W=5.48×10
3(Jm+JL)×Vm
2 (1)
として求め、モータの台数分の合計値として算出することができる。ただし、(1)式において、Jmはモータのロータイナーシャ[kg・m
2]、JLは負荷のモータ軸換算イナーシャ[kg・m
2]、Vmは早送り中のモータ回転数[min
−1]を表している。
【0039】
また、停電時に可動連結部を引き離すための消費エネルギー(引き離し消費エネルギー)は、(A)停電発生後、引き離しを開始するまでの切削に必要なエネルギーW2[J]と、(B)引き離す軸を動かすためのエネルギーW3[J]との合計として算出することができる。具体的には、(A)のエネルギーW2[J]は、SI単位系において以下のように算出することができる。
W2=32×P2 (2)
ただし、(2)式において、P2は停電発生前の最大切削出力[kW]を表し、最大切削時のモータ換算軸トルクTm[N・m]とモータ回転数n[min
−1]とから、
P2=1.047×10
−4×n×Tm (3)
として算出することができる。
【0040】
また、(B)のエネルギーW3[J]は、SI単位系において以下のように算出することができる。
W3=5.48×10
3(Jm+JL)×Vm
2+6.28×TL×d/L (4)
ただし、(4)式において、Jmはモータのロータイナーシャ[kg・m
2]、JLは負荷のモータ軸換算イナーシャ[kg・m
2]、Vmは早送り中のモータ回転数[min
−1]、TLは、水平軸の場合は機械の摩擦トルク(モータ換算値)[N・m]、重力軸の場合は早送り上昇中に必要なトルク(モータ換算値)[N・m]、dはワークとツールとが干渉しない位置までの距離[mm]、Lはモータ1回転当たりの移動量[mm/rev]を表している。
【0041】
また、インバータユニット(制御電源)のバックアップに必要なエネルギー(必要バックアップエネルギー)W4[J]は、SI単位系において以下のように算出することができる。
W4=Is×Vd×1.2×t (5)
ただし、(5)式において、IsはDCリンク電圧保持用ユニットの供給電流[A]、tは可動連結部の引き離し時間[s]を表している。
【0042】
停電対策判定部21dは、停電対策として必要な制御電源保持用ユニットの数、回生放電ユニットの数、DCリンク電圧保持用ユニットの数(停電時の必要構成条件)を決定する。そして、停電対策判定部21dは、決定した停電時の必要構成条件をユーザインターフェース画面(UI画面)に表示する。
【0043】
このとき、停電対策として必要な制御電源保持用ユニットの数は、インバータユニット(制御電源)の電流容量の合計値と制御電源保持用ユニットの電流容量との関係で定まる。具体的には、制御電源保持用ユニットの電流容量がインバータユニット(制御電源)の電流容量の合計値以上となるように制御電源保持用ユニットの数が選定される。
【0044】
また、停電対策として必要な回生放電ユニットの数は、(条件1)停電時に同時に減速させる各モータの最大出力の総和、(条件2)停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)、の各条件と、回生放電ユニット1台あたりに予め設定された各条件についての閾値との関係で定まる。具体的には、停電時に同時に減速させる各モータの最大出力の総和が回生放電ユニット1台あたりに予め設定された出力の閾値以下となり、かつ、停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)が回生放電ユニット1台あたりに予め設定された回転エネルギーの閾値以下となるように回生放電ユニットの数が選定される。
【0045】
また、停電対策として必要なDCリンク電圧保持用ユニットの数は、停電時に可動連結部を引き離すための消費エネルギー(引き離し消費エネルギー)とインバータユニット(制御電源)のバックアップに必要なエネルギー(必要バックアップエネルギー)との合計(W2+W3+W4)を、(DCリンク電圧保持用ユニット1台当たりの供給可能エネルギー量×0.7)で除した値以上となるように選定される。
情報要求部21eは、管理装置10において管理されている各種情報(複数のサーボシステム30の動作履歴等)の送信要求を送信し、送信要求に応じて管理装置10から送信された各種情報を取得する。
【0046】
ROM22には、選定装置20を制御するための各種システムプログラムが予め書き込まれている。
RAM23は、DRAM等の半導体メモリによって構成され、CPU21が各種処理を実行する際に生成されるデータを記憶する。
入力部24は、キーボードやマウス、または、タッチセンサ等の入力装置によって構成され、ユーザ(サーボシステムの選定作業者)による選定装置20への各種情報の入力を受け付ける。
【0047】
表示部25は、LCD等の表示装置によって構成され、選定装置20の各種処理結果を表示する。
記憶部26は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置によって構成され、システム管理処理のためのプログラム等を記憶する。また、記憶部26には、サーボシステム30として選定される候補となる複数のサーボシステムの諸元データを記憶する諸元データ記憶部26aが形成される。
通信部27は、有線または無線LANやUSB等、所定の通信規格に基づいて信号処理を行う通信インターフェースを備え、選定装置20が他の装置との間で行う通信を制御する。
【0048】
[UI画面の表示例]
図6は、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件を入力するためのUI画面の一例を示す模式図である。
図6に示すように、停電対策の設定条件を入力するUI画面では、停電時に実行する所望の動作の入力が促される。
例えば、
図6に示すUI画面では、可動部の回転を止めるか否か及び回転を止める軸の指定、さらに、可動連結部(歯車等)を引き離すか否か、引き離す軸の指定及び引き離す場合の距離の入力を促す表示が行われている。なお、
図6においては、可動部の回転を止めること及び回転を止める軸は「X軸」であること、可動連結部を引き離すこと、引き離す軸は「X軸」であること及び引き離す距離は「50mm」であることが入力されている。
ユーザは、UI画面において、選定されたサーボシステム30Aの停電対策として設定する条件を入力する。
【0049】
図7は、
図6の入力例に対して表示された停電時の必要構成条件の一例を示す模式図である。
図7に示すUI画面においては、停電対策の方法として、制御電圧保持用ユニットが1台必要であること、回生放電ユニットが1台必要であること、DCリンク電圧保持用ユニットが2台必要であることが表示されている。
なお、制御電圧保持用ユニットの数は、停電対策として設定された動作に必要な電流から算出される。また、回生放電ユニットの数は、停電時に回転を停止する軸数及び回転エネルギーから算出される。さらに、DCリンク電圧保持用ユニットの数は、停電時に引き離す軸数及び引き離しに要するエネルギーから算出される。
【0050】
また、
図8は、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件を入力するためのUI画面の他の例を示す模式図である。
図8に示すUI画面では、
図6と同様に、可動部の回転を止めるか否か及び回転を止める軸の指定、さらに、可動連結部(歯車等)を引き離すか否か及び引き離す場合の距離の入力を促す表示が行われている。ただし、
図8においては、可動連結部を引き離すこと、引き離す軸は「X軸」であること及び引き離す距離は「10mm」であることが入力され、可動部の回転を止めることについては入力されていない(即ち、可動部の回転は止めない)例が示されている。
【0051】
図9は、
図8の入力例に対して表示された停電時の必要構成条件の一例を示す模式図である。
図9に示すUI画面においては、停電対策の方法として、制御電圧保持用ユニットが1台必要であること、回生放電ユニットが不要であること、DCリンク電圧保持用ユニットが不要であり、ソフトウェアによる対策を行うべきこと(パラメータの設定の指示)が表示されている。
【0052】
[動作]
次に、管理装置10及び選定装置20の動作を説明する。
[システム管理処理]
図10は、管理装置10が実行するシステム管理処理の流れを説明するフローチャートである。システム管理処理は、管理装置10の起動と共に開始され、システム管理処理の停止が指示されるまで繰り返し実行される。
【0053】
ステップS1において、情報収集部11aは、管理装置10において管理している複数のサーボシステム30から、稼働時の動作の履歴及び停電時の動作の履歴を収集する。
ステップS2において、履歴データ管理部11bは、情報収集部11aによって収集されたサーボシステム30における稼働時の動作の履歴及び停電時の動作の履歴を、サーボシステム30を識別する情報と対応付けて、履歴データ記憶部16bに記憶する。
【0054】
ステップS3において、要求受付部11cは、選定装置20またはサーボシステム30から、管理装置10において管理している各種情報の送信要求を受け付ける。
ステップS4において、情報提供部11dは、要求受付部11cにおいて受け付けられた送信要求に応じて、要求された情報を選定装置20またはサーボシステム30に送信する。
ステップS4の後、システム管理処理が繰り返される。
【0055】
[停電時必要条件出力処理]
図11は、選定装置20が実行する停電時必要条件出力処理の流れを説明するフローチャートである。停電時必要条件出力処理は、選定装置20において停電時必要条件出力処理の実行が指示されることにより開始される。
ステップS11において、UI表示制御部21aは、UI画面において、選定されるサーボシステム30Aに要求される機械条件(サーボシステムの選定条件)の入力を受け付ける。
ステップS12において、サーボシステム選定部21bは、UI画面において入力された、選定されるサーボシステム30Aに要求される機械条件に基づいて、諸元データ記憶部26aに記憶されているサーボシステムの諸元データを参照して、サーボシステム30Aの構成を選定する。
【0056】
ステップS13において、UI表示制御部21aは、UI画面において、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件の入力を受け付ける。
ステップS14において、必要条件算出部21cは、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件(UI画面において入力された設定条件)、及び、選定されたサーボシステム30Aの諸元データに基づいて、設定条件に対して、停電時の必要構成条件を決定するためのパラメータを算出する。具体的には、必要条件算出部21cは、停電時の必要構成条件を決定するためのパラメータとして、停電時の動作に必要となる電流(必要電流)、停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)、停電時に可動連結部を引き離すための消費エネルギー(引き離し消費エネルギー)及びインバータユニット(制御電源)のバックアップに必要なエネルギー(必要バックアップエネルギー)を算出する。
【0057】
ステップS15において、停電対策判定部21dは、停電対策として必要な制御電源保持用ユニットの数、回生放電ユニットの数、DCリンク電圧保持用ユニットの数(停電時の必要構成条件)を決定する。
ステップS16において、停電対策判定部21dは、決定した停電時の必要構成条件をUI画面に表示する。
【0058】
ステップS17において、UI表示制御部21aは、停電時必要条件出力処理の終了が指示されたか否かの判定を行う。
停電時必要条件出力処理の終了が指示されていない場合、ステップS17においてNOと判定されて、処理はステップS13に移行する。
一方、停電時必要条件出力処理の終了が指示された場合、ステップS17においてYESと判定されて、停電時必要条件出力処理は終了となる。
【0059】
以上のように、本実施形態に係るサーボアンプ選定システム1は、サーボシステム30Aの選定が行われた場合に、そのサーボシステム30Aにおける停電対策の設定条件の入力を受け付ける。そして、サーボアンプ選定システム1は、選定されたサーボシステム30Aの諸元データを参照し、設定条件に対して、停電時の動作に必要となる電流(必要電流)、停電時の動作に必要な回転エネルギーの合計(回転エネルギー合計)、停電時に可動連結部を引き離すための消費エネルギー(引き離し消費エネルギー)を算出する。さらに、サーボアンプ選定システム1は、停電対策として必要な制御電源保持用ユニットの数、回生放電ユニットの数、DCリンク電圧保持用ユニットの数(停電時の必要構成条件)を決定する。そして、サーボアンプ選定システム1は、決定した停電時の必要構成条件を選定装置20のUI画面に表示する。
【0060】
これにより、選定されたサーボシステム30Aの諸元に基づいて、停電時における動作の安全性や復旧の容易性等、停電対策の適切性を考慮した停電対策を示す情報をユーザに提供することができる。
したがって、サーボシステム30Aの構成を選定する際に、より適切な停電対策を施すことが可能な技術を実現することが可能となる。
【0061】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るサーボアンプ選定システム1は、選定装置20において停電対策の設定条件の入力を受け付ける際に、管理装置10において管理されている情報を参照し、選定されたサーボシステム30の設置場所における停電の発生状況及び停電対策の効果(特に停電対策用ユニットの有無による効果)を表示する機能が加わっている点で、第1実施形態のサーボアンプ選定システム1と異なっている。
したがって、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、他の部分については、第1実施形態の説明を参照するものとする。
【0062】
本実施形態において、管理装置10の履歴データ管理部11bは、複数のサーボシステム30の停電時の動作の履歴から、地域毎に停電の発生状況及び停電対策によって復旧したサーボシステム30の数を表す停電情報のデータベース(以下、「停電情報データベース」ともいう。)を生成する。履歴データ管理部11bは、生成した停電情報データベースを履歴データ記憶部16bに記憶する。なお、停電情報データベースの生成は、例えば、
図10に示すシステム管理処理のステップS2において実行することができる。
【0063】
そして、管理装置10の要求受付部11cが、選定装置20から、選定されたサーボシステム30Aにおける停電対策を補助するための情報(以下、「停電対策補助情報」ともいう。)の送信要求を受信すると、管理装置10の情報提供部11dは、送信要求に対応するサーボシステム30Aの設置予定場所(地域)における停電情報を停電情報データベースから取得し、停電対策補助情報として選定装置20に送信する。停電対策補助情報は、例えば、停電対策の効果を示す数値あるいはコメント等の形態で示される情報であり、ユーザが停電対策を決定するための判断材料となるデータ、または、サーボアンプ選定システム1が推奨する停電対策を表す推奨情報が提供される。なお、停電対策補助情報の送信は、例えば、
図10に示すシステム管理処理のステップS4において実行することができる。
【0064】
選定装置20の情報要求部21eは、選定されたサーボシステム30Aに対応する停電対策補助情報の送信要求を管理装置10に送信し、要求に応じて管理装置10から送信された停電対策補助情報を取得する。このとき送信される送信要求には、サーボシステム30Aの設置予定場所が含まれている。なお、停電対策補助情報の送信要求及び取得は、例えば、
図11のステップS13において実行することができる。
【0065】
図12は、本実施形態において、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件を入力するためのUI画面の一例を示す模式図である。
図12に示すUI画面では、停電対策として、停電対策用ユニットを設置するか否かの入力を促す画面において、停電対策補助情報を表示させるためのアイコン(「確認」ボタン)が「停電対策補助情報を確認」の文字列と共に表示されている。また、
図12に示すUI画面では、選定されたサーボシステム30Aを設置(納入)する予定の場所の入力を促す表示が行われている。
【0066】
図12に示すUI画面において、ユーザがサーボシステム30Aの設置(納入)予定場所を入力し、停電対策補助情報を表示させるためのアイコンを操作すると、選定装置20の情報要求部21eが、停電対策補助情報の送信要求を管理装置10に送信し、これに対応して、停電対策補助情報が管理装置10から送信される。
図13は、停電対策補助情報が表示されたUI画面の一例を示す模式図である。
図13に示すUI画面では、サーボシステム30Aの納入予定場所である「日本 東京」における停電によるシステムの停止件数、及び、これに対して停電対策用ユニットによって安全に復旧したシステムの件数が停電対策補助情報として表示されている。
ユーザは、
図13に示すUI画面において停電対策補助情報を参照の上、停電対策用ユニットの追加の要否を入力することができる。
【0067】
以上のように、本実施形態におけるサーボアンプ選定システム1は、選定装置20において停電対策の設定条件の入力を受け付ける際に、管理装置10において管理されている情報を参照し、選定されたサーボシステム30Aの設置場所等における停電の発生状況及び停電対策の効果(特に停電対策用ユニットの有無による効果)を示す停電対策補助情報を表示する。
そのため、ユーザは、停電対策補助情報を参照の上、停電対策用ユニットの追加の要否を決定することができる。
したがって、サーボシステム30Aの構成を選定する際に、より適切な停電対策を施すことが可能な技術を実現することが可能となる。
【0068】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るサーボアンプ選定システム1は、地域毎及びサーボシステム30の分類(システム構成あるいは種類等)毎に、停電の発生状況及び停電対策によって復旧したサーボシステム30の数を表す停電情報を格納した停電情報データベースを生成する。また、本実施形態に係るサーボアンプ選定システム1は、サーボシステム30の分類毎に、停電時に発生し得る不具合を表す危険情報のデータベース(以下、「危険情報データベース」ともいう。)を生成する。そして、本実施形態に係るサーボアンプ選定システム1は、第1実施形態及び第2実施形態に係るサーボアンプ選定システム1に対し、選定されたサーボシステム30の設置場所及びサーボシステム30の分類における停電時の危険情報の発生の可能性及び危険を回避するための推奨対策を表示する機能が加わっている点で、第1実施形態及び第2実施形態のサーボアンプ選定システム1と異なっている。
したがって、主として第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分について説明し、他の部分については、第1実施形態及び第2実施形態の説明を参照するものとする。
【0069】
本実施形態において、管理装置10の履歴データ管理部11bは、複数のサーボシステム30の停電時の動作の履歴から、地域毎及びサーボシステム30の分類毎に停電の発生状況及び停電対策によって復旧したサーボシステム30の数を表す停電情報のデータベース(停電情報データベース)を生成する。履歴データ管理部11bは、生成した停電情報データベースを履歴データ記憶部16bに記憶する。なお、停電情報データベースの生成は、例えば、
図10に示すシステム管理処理のステップS2において実行することができる。
また、管理装置の履歴データ管理部11bは、複数のサーボシステム30の停電時の動作の履歴から、停電時に発生し得る不具合を表す危険情報のデータベース(危険情報データベース)を生成する。履歴データ管理部11bは、生成した危険情報データベースを履歴データ記憶部16bに記憶する。なお、危険情報データベースの生成は、例えば、
図10に示すシステム管理処理のステップS2において実行することができる。
【0070】
そして、管理装置10の要求受付部11cが、選定装置20から、選定されたサーボシステム30Aにおける停電対策を補助するための情報(停電対策補助情報)の送信要求を受信すると、管理装置10の情報提供部11dは、送信要求に対応するサーボシステム30Aの設置場所(地域)及びサーボシステム30Aの分類に対応する停電情報を停電情報データベースから取得する。また、管理装置10の情報提供部11dは、送信要求に対応するサーボシステム30の設置場所(地域)及びサーボシステム30の分類における危険情報を危険情報データベースから取得する。そして、管理装置10の情報提供部11dは、取得した停電情報及び危険情報を停電対策補助情報として選定装置20に送信する。なお、停電対策補助情報の送信は、例えば、
図10に示すシステム管理処理のステップS4において実行することができる。
【0071】
選定装置20の情報要求部21eは、選定されたサーボシステム30Aに対応する停電対策補助情報の送信要求を管理装置10に送信し、要求に応じて管理装置10から送信された停電対策補助情報を取得する。このとき送信される送信要求には、サーボシステム30Aの設置予定場所及びサーボシステム30Aの分類が含まれている。なお、停電対策補助情報の送信要求及び取得は、例えば、
図11のステップS13において実行することができる。
【0072】
図14は、本実施形態において、選定されたサーボシステム30Aに対する停電対策の設定条件を入力するためのUI画面の一例を示す模式図である。
図14に示すUI画面では、停電対策として、停電対策用ユニットを設置するか否かの入力を促す画面において、停電対策補助情報を表示させるためのアイコン(「確認」ボタン)が「停電対策補助情報を確認」の文字列と共に表示されている。また、
図14に示すUI画面では、選定されたサーボシステム30Aを設置(納入)する予定の場所の入力を促す表示、及び、サーボシステム30Aの分類(種類)の入力を促す表示が行われている。
図14に示すUI画面において、ユーザがサーボシステム30Aの設置(納入)予定場所及びサーボシステム30Aの分類を入力し、停電対策補助情報を表示させるためのアイコンを操作すると、選定装置20の情報要求部21eが、停電対策補助情報の送信要求を管理装置10に送信し、これに対応して、停電対策補助情報が管理装置10から送信される。
【0073】
図15は、停電対策補助情報が表示されたUI画面の一例を示す模式図である。
図15に示すUI画面では、納入予定場所である「日本 東京」、及び、サーボシステム30Aの分類(種類)である「ギヤ加工機」において停電時に発生し得る不具合を表す危険情報が停電対策補助情報として表示されている。
図15に示す停電対策補助情報では、停電時に対策を行っていない場合のリスクの度合い、停電時に発生し得る事象、推奨される停電対策の内容が表示されている。
ユーザは、
図15に示すUI画面において停電対策補助情報を参照の上、停電対策用ユニットの追加の要否及び停電対策の内容を入力することができる。
【0074】
以上のように、本実施形態におけるサーボアンプ選定システム1は、選定装置20において停電対策の設定条件の入力を受け付ける際に、管理装置10において管理されている情報を参照し、選定されたサーボシステム30Aの設置場所及びサーボシステム30Aの分類における停電時の危険情報の発生の可能性及び危険を回避するための推奨対策を示す停電対策補助情報を表示する。
そのため、ユーザは、停電対策補助情報を参照の上、停電対策用ユニットの追加の要否及び停電対策の内容を決定することができる。
したがって、サーボシステム30の構成を選定する際に、より適切な停電対策を施すことが可能な技術を実現することが可能となる。
【0075】
なお、本発明は、上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、種々の変更及び変形等が可能である。
例えば、選定装置20において停電時の必要構成条件を決定するためのパラメータを算出する方法は、上述の実施形態で説明した例に限らず、種々の算出方法を採用することが可能である。
【0076】
また、上述の実施形態において、管理装置10及び選定装置20等の機能の一部または全部を、例えばネットワーク40を介して通信可能な他の装置に備え、複数の装置全体として、サーボアンプ選定システム1の機能を実現する構成としてもよい。
【0077】
以上説明した実施形態のサーボアンプ選定システム1の機能の全部または一部は、ハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの組合せにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、プロセッサがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。ハードウェアで構成する場合、サーボアンプ選定システム1の機能の一部または全部を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等の集積回路(IC)で構成することができる。
【0078】
サーボアンプ選定システム1の機能の全部または一部をソフトウェアで構成する場合、サーボアンプ選定システム1の動作の全部または一部を記述したプログラムを記憶した、ハードディスク、ROM等の記憶部、演算に必要なデータを記憶するDRAM、CPU、及び各部を接続するバスで構成されたコンピュータにおいて、演算に必要な情報をDRAMに記憶し、CPUで当該プログラムを動作させることで実現することができる。
【0079】
これらのプログラムは、様々なタイプのコンピュータ可読媒体(computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。コンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。コンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM(Digital Versatile Disk)、DVD−R、DVD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory))を含む。また、これらのプログラムは、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
【0080】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。