特許第6770104号(P6770104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6770104温度センサを有するプリント基板への熱的結合を用いる電気的接続装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770104
(24)【登録日】2020年9月28日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】温度センサを有するプリント基板への熱的結合を用いる電気的接続装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/66 20060101AFI20201005BHJP
   B60L 53/16 20190101ALI20201005BHJP
【FI】
   H01R13/66
   B60L53/16
【請求項の数】13
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-567799(P2018-567799)
(86)(22)【出願日】2017年6月13日
(65)【公表番号】特表2019-521486(P2019-521486A)
(43)【公表日】2019年7月25日
(86)【国際出願番号】EP2017064373
(87)【国際公開番号】WO2018001719
(87)【国際公開日】20180104
【審査請求日】2019年2月25日
(31)【優先権主張番号】102016211876.5
(32)【優先日】2016年6月30日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516018245
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト イー−モビリティ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】PHOENIX CONTACT E−Mobility GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ・フェルトナー
(72)【発明者】
【氏名】カルステン・ガルト
(72)【発明者】
【氏名】ターニャ・ゲブハルト
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−039147(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/044068(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/56−13/72
B60L53/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対応する接続デバイスに結合しかつ電気エネルギーを伝える電気的接続装置(1)であって、
− 前記電気的接続装置(1)のハウジング(10)内に配置されておりかつ前記ハウジングに接続されている少なくとも1つの電力接点(40)と、
− 前記電力接点(40)の温度を判定する少なくとも1つの温度センサと、
を含み、
− 前記電気的接続装置(1)は、前記電気的接続装置の前記ハウジング(10)内に配置されておりかつ前記電力接点(40)と前記ハウジング(10)の保持部分(12)との間に配置されているプリント基板(20)を含み、
− 前記プリント基板(20)は、前記電力接点(40)と前記保持部分(12)との間に配置されているばね力装置(30)により、前記電力接点(40)と前記保持部分(12)との間にクランプされており、
− 前記プリント基板(20)は、前記ばね力装置(30)により、前記電力接点(40)に熱的に結合されており、
− 前記少なくとも1つの温度センサは前記プリント基板(20)上に配置され
− 前記ばね力装置(30)は、前記電力接点(40)の長手方向軸(L)に平行な方向に前記電力接点(40)に力をかけることを特徴とする、電気的接続装置(1)。
【請求項2】
前記プリント基板(20)は、前記ばね力装置(30)により、前記電力接点(40)に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項3】
前記プリント基板(20)は、導電性形態でありかつ前記ばね力装置(30)により前記電力接点(40)に電気的に接続されている接触面(21)を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項4】
前記ばね力装置(30)は、表面実装型ばね力装置(30)の形態であり、前記接触面(21)にはんだ付けされていることを特徴とする、請求項3に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項5】
− 前記プリント基板(20)は、前記電力接点(40)が通って突出している貫通孔(22)を含み、
− 前記プリント基板(20)の前記接触面(21)は、前記プリント基板の前記貫通孔(22)を取り囲むことを特徴とする、請求項3または4に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項6】
− 前記ばね力装置(30)は前記電力接点(40)と前記プリント基板(20)との間に配置されており、前記電力接点(40)および前記プリント基板(20)に電気的に接続されており、
− 前記プリント基板(20)は、前記ばね力装置(30)により、前記保持部分(12)に当接してクランプされていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項7】
− 前記電力接点(40)は、固定フランジ(43)を含み、前記電力接点(40)は、前記固定フランジ(43)により前記ハウジング(10)に接続されており、
− 前記固定フランジ(43)は、前記電力接点(40)の長手方向軸(L)から離れるように径方向に延在していることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項8】
前記ばね力装置(30)は前記固定フランジ(43)と前記ハウジング(10)の前記保持部分(12)との間に配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項9】
前記プリント基板(20)は前記電力接点(40)の抵抗コーディングに使用されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項10】
前記プリント基板(20)の面法線が前記電力接点(40)の長手方向軸(L)に実質的に平行に配向されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項11】
− 前記ハウジング(10)は、前部領域(11)と、前記前部領域(11)に接続され得る後部領域(13)と、を含み、
− 前記電力接点(40)は、前記後部領域(13)内に配置されており、前記後部領域(13)に接続されており、
− 前記ハウジング(10)の前記保持部分(12)は、前記前部領域(11)内に配置されており、
− 前記プリント基板(20)は、前記後部領域(13)と前記前部領域(11)との間に配置されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項12】
前記温度センサは温度依存型電気抵抗器、特にサーミスタであることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)。
【請求項13】
電気エネルギーの受容器へ前記電気エネルギーを送達する充電ステーションにおいて、電源ケーブルにより前記充電ステーションに電気的に接続されている充電プラグ(100)の形態の、請求項1から12のいずれか一項に記載の電気的接続装置(1)を含むことを特徴とする、充電ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対応する接続デバイスに結合しかつ電気エネルギーを伝える電気的接続装置に関する。本発明は、電気エネルギーの受容器へ電気エネルギーを送達する充電ステーションにさらに関する。
【背景技術】
【0002】
電気で運転可能な車両用のプラグコネクタまたは充電プラグの形態の電気的接続装置が先行技術から知られており、それら電気的接続装置は、ソケットの形態の対応する接続デバイスへ接続するように設計されている。これに関して、特許文献1に開示されている充電プラグを参照する。電力接点が充電プラグ内に配置されており、各々は第1の接続領域と第2の接続領域とを有する。該第1の接続領域は接触ソケットの形態であり、接触ピンへの直流的接続に適しており、該接触ピンは電気エネルギー受容器、例えば車両の電池に直流的に接続されている。しかし、また、接触ソケットが電池に接続されている、可能性のある構造が存在し、その場合、第1の接続領域は接触ピンの形態である。電力接点の第2の接続領域は、電気エネルギー源、例えば充電ステーションまたは一般に給電グリッドへ直流的に接続するように設計されている。この目的のために、第2の接続領域は充電ケーブルにしっかりと接続される。
【0003】
電力接点を通って流れる充電電流の結果として、電力接点は、抵抗損の結果として必然的に熱くなる。しかし、電力接点の加熱は最大温度上昇に制限される。標準IEC62196−3によれば、例えば、最大温度上昇は50Kに制限される。これは、ほとんど標準化されている、プラグコネクタの幾何学的形状に関して、最大200Aの継続的負荷の最大充電電流につながる。
【0004】
電池の断続的再充電の場合、他方で、350A以上のより高い充電電流が、所望の短い時間帯内に電池を再充電するために、限られた期間に必要とされる。これは、最大温度上昇を超える、電力接点の一時的加熱につながる。
【0005】
プラグコネクタの過熱を回避するために、温度センサを備えたプラグコネクタを設けることが先行技術から知られている。これらの温度センサはプラグコネクタの温度を監視する。温度が、定められた限界値を超過するとすぐに、監視用電子機器により充電動作が、中断されるかまたは充電電流が低減される。
【0006】
特許文献2が、電気自動車を充電ステーションに接続する充電ケーブル用のプラグ接続デバイス(plugging device)を記載している。該プラグ接続デバイスは、充電ステーションまたは電気自動車内の接続装置への接続のために、ハウジングと、ハウジングと関連する電気接点と、を含む。また、サーミスタの形態の温度検出手段がハウジング内に設けられており、ハウジング内の温度は該温度検出手段により評価されることが可能である。
【0007】
生産技術に関する理由でかつ複数の機能性を一体化するかまたは組み合わせるために、少なくとも1つの電力接点および好ましくは複数の電力接点に熱的にかつ随意に電気的にも接続されるプリント基板を、電気的接続装置内に設けることが望ましい。しかし、特に、プリント基板が電気的接続装置のプラグイン方向に対して垂直に配向されている場合、すなわちプリント基板の面法線が電気的接続装置のプラグイン方向に平行にかつしたがって電力接点の長手方向軸に平行に配向されている場合、設置されるプリント基板の厚さ公差のため、プリント基板の電力接点への熱的結合および随意に電気的接続を実現することが常に確実に可能であるとは限らない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】独国特許発明第102012105774号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第102009034886号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が基づく目的は、少なくとも1つの電力接点へのプリント基板の信頼できる熱的結合が確実にされる電気的接続装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明が基づく目的は、請求項1の特徴を有する電気的接続装置により達成される。該電気的接続装置の有利な実施形態が、請求項1に従属する請求項に記載されている。
【0011】
より正確には、本発明が基づく目的は、対応する接続デバイスに結合しかつ電気エネルギーを伝える電気的接続装置であって、該電気的接続装置は、電気的接続装置のハウジング内に配置されておりかつ前記ハウジングに接続されている少なくとも1つの電力接点と、電力接点の温度を判定する少なくとも1つの温度センサと、を有する、電気的接続装置により達成される。本発明による電気的接続装置は、前記電気的接続装置のハウジング内に配置されておりかつ電力接点とハウジングの保持部分との間に配置されているプリント基板を有し、該プリント基板は、電力接点と保持部分との間に配置されているばね力装置により、電力接点と保持部分との間にクランプされていることを特徴とする。プリント基板は、電力接点に、直接またはばね力装置により、熱的に結合され、少なくとも1つの温度センサはプリント基板上に配置されている。
【0012】
本発明による電気的接続装置では、電力接点とのプリント基板の信頼できる接触が、直接またはばね力装置の仲介によりどちらかで、確実にされる。したがって、設置されるプリント基板の厚さ公差が確実に補償され得る。さらに、プリント基板が電気的接続装置内に浮動取付けされる(be float mounted)ことが可能であり、その結果、プリント基板の信頼できる接触が確実なままであると同時に、電気的接続装置の内部でのプリント基板の位置決めに関して上記の高水準を設定する必要がないので、本発明による電気的接続装置の組立ては簡略化される。
【0013】
電気的接続装置は、充電プラグおよび/または充電ソケットの形態を取り得る。電気的接続装置が充電プラグの形態である場合、電気的接続装置のハウジングは充電プラグハウジングの形態である。電気的接続装置が充電ソケットの形態である場合、電気的接続装置のハウジングは充電ソケットハウジングの形態である。
【0014】
電力接点へのプリント基板の機械的結合は、ばね力装置が電力接点と直接接触していることまたはプリント基板自体が電力接点と直接接触していることのどちらかを意味する。
【0015】
ばね力装置は、曲げられた金属ストリップの形態を取ることが好ましい。例えば、ばね力装置はばね鋼で形成され得る。横断面において、ばね力装置は例えばU形またはS形であり得る。
【0016】
ばね力装置は、電力接点の長手方向軸に平行な方向にかつ/または電力接点の長手方向軸に対して径方向に、電力接点に力をかけることができる。
【0017】
充電プラグが2つ以上の温度センサを含む場合、温度センサは全て、当然、プリント基板上に配置され得る。
【0018】
電気的接続装置は、プリント基板が、直接またはばね力装置により、電力接点に直流的に接続されるように設計されていることが好ましい。
【0019】
相応に設計された電気的接続装置は、プリント基板と電力接点との間のさらに改善された熱的結合を有する。さらに、相応に設計された電気的接続装置は、電力接点へのプリント基板の直流的接続に起因して、電力接点が、プリント基板により、例えば抵抗コーディングされ(be resistance coded)得るという利点を有する。さらに、情報がプリント基板と電力接点との間で交換され得る。
【0020】
電気的接続装置は、プリント基板が、直接またはばね力装置により電力接点に直流的に接続されている導電性接触面を有するように設計されていることが好ましい。
【0021】
この場合、導電性接触面は金属で作られているかまたは少なくとも1つの金属成分を有することが好ましい。
【0022】
電気的接続装置は、ばね力装置が表面実装型ばね力装置の形態でありかつ接触面にはんだ付けされるように設計されていることがさらに好ましい。
【0023】
ばね力装置はプリント基板にしっかりと接続されており、そのため、電気的接続装置の組立て時、ばね力装置は別々に配置される必要はないので、相応に設計された電気的接続装置がさらに簡略化された組立体を有する。さらに、相応に設計された電気的接続装置では、プリント基板へのばね力装置の、機械的および直流的両方の、信頼できる接続が常に確実にされる。
【0024】
また、表面実装型ばね力装置はSMDばね力装置とも呼ばれ得る。ここでのSMDは表面実装型デバイスを表す。ばね力装置はプリント基板の接触面上に直接はんだ付けされている。関連技術は表面実装と呼ばれる。
【0025】
有利な実施形態によれば、電気的接続装置は、プリント基板が、電力接点が通って突出する貫通孔を有しかつプリント基板の接触面はプリント基板の貫通孔を取り囲むように設計されている。
【0026】
プリント基板の径方向位置決め、すなわち電気的接続装置のプラグイン方向に対して垂直な位置決めが電力接点により行われるので、相応に設計された電気的接続装置はさらに改善された組立て特性を有する。
【0027】
電力接点は、電気エネルギー受容器またはエネルギー伝達装置への直流的接続のための第1の接続領域と、充電ケーブルへの直流的接続のための第2の接続領域と、を有する。電力接点の第1の接続領域は、プリント基板の貫通孔を通って突出していることが好ましい。
【0028】
さらなる有利な実施形態によれば、電気的接続装置は、ばね力装置が電力接点とプリント基板との間に配置されておりかつ電力接点およびプリント基板に直流的に接続されるように設計されており、プリント基板は、ばね力装置により、保持部分に当接してクランプされている。
【0029】
したがって、ばね力装置は導電性である。例えば、ばね力装置は鉄鋼、好ましくはばね鋼で形成され得る。したがって、力が、ばね力装置により、保持部分の方向に、プリント基板にかけられる。
【0030】
電気的接続装置は、電力接点が固定フランジを有し、電力接点が固定フランジにより充電プラグハウジングに接続されるように設計され、該固定フランジは電力接点の長手方向軸から離れるように径方向に延在していることがさらに好ましい。
【0031】
電気的接続装置は、ばね力装置が固定フランジとハウジングの保持部分との間に配置されるように設計されていることがさらに好ましい。
【0032】
電気的接続装置の相応な設計の結果として、電力接点の機械的接触および直流的接触はいずれも、プリント基板により直接またはばね力装置によりどちらかで、確実に達成される。
【0033】
電気的接続装置の有利な実施形態によれば、プリント基板は電力接点の抵抗コーディングに使用される。
【0034】
相応に設計された電気的接続装置では、様々な機能性、すなわち電力接点の抵抗コーディングおよび電力接点の温度判定は、単一構成要素、すなわちプリント基板により実行される。したがって、相応に設計された電気的接続装置は、より少ない部品を有し、結果として、生産コストの低減および組立ての複雑さの低減の両方をもたらす。
【0035】
抵抗コーディングは、充電ケーブルを介して伝えられる電流強度の値に関して、プリント基板上に配置されているコーディング手段により行われ得る。該コーディング手段は、特に、オーム抵抗器の形態を取り得る。
【0036】
車両ユーザにより使用されている充電ケーブルが、充電ケーブルを介して流れることができる最大許容可能電流強度を定める、そのケーブル線における一定の銅横断面を有する。コーディング、すなわちこの値の設定のために、充電ケーブルは、その2つのプラグのうちの少なくとも1つの領域内にオーム抵抗器を有し、その公称値は、許容可能な電流強度と明らかに関連している。いずれの場合、例えば16A、32Aまたは63Aにおいても、充電ケーブルに許可されている各公称電流強度値は、それに対応する特定のオーム抵抗器値を有する。
【0037】
電気的接続装置のさらなる有利な実施形態によれば、プリント基板の面法線が電力接点の長手方向軸に実質的に平行に配向されている。
【0038】
相応に設計された電気的接続装置は、有利な組立て特性を有する。さらに、機械的および直流的両方の確実な接触が電力接点とプリント基板またはばね力装置との間で達成される。
【0039】
面法線が電力接点の長手方向軸に平行に配向されている特徴は、電気的接続装置のプラグイン方向に平行な、プリント基板の面法線の配向をもたらす。電気的接続装置は、プラグイン方向の挿入により、接続デバイスに機械的にかつ電気的に結合される。
【0040】
電気的接続装置は、ハウジングが、前部領域と、前部領域に接続され得る後部領域と、を有するように設計され、電力接点は後部領域内に配置されており、後部領域に接続されており、ハウジングの保持部分は前部領域内に配置されており、プリント基板は後部領域と前部領域との間に配置されていることがさらに好ましい。
【0041】
相応に設計された電気的接続装置は組み立てるのが特に簡単である。
【0042】
電気的接続装置は、温度センサが温度依存型の電気抵抗器、特にサーミスタであるように設計されていることが好ましい。
【0043】
あるいは、また、温度センサはNTC抵抗器(NTCサーミスタ)、PTC抵抗器(PTCサーミスタ)、またはKTYセンサの形態であり得る。
【0044】
本発明が基づく目的は、電気エネルギー受容器へ電気エネルギーを送達する充電ステーションによりさらに達成され、該充電ステーションは、電源ケーブルにより充電ステーションに電気的に接続される、前述されている充電プラグの形態の電気的接続装置を有する。
【0045】
本発明のさらなる有利な詳細および特徴が、以下に説明される例示的実施形から得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1A】分解された後部領域を有する、正面から斜めに見た充電プラグの形態の、本発明による電気的接続装置の斜視図である。
図1B図1Aに示されている充電プラグの前部領域の斜視図である。
図2A】本発明による充電プラグのコネクタ面の平面図である。
図2B】断面K−Kに沿った、図2Aに示されている充電プラグの横断面図である。
図2C図2Bに示されている横断面図の詳細図である。
図3A】異なる断面を有する、図2Aに示されているコネクタ面の図である。
図3B】断面K−Kに沿った、図3Aに示されている充電プラグの横断面図である。
図3C】本発明による充電プラグのプリント基板が結合されている状態の、電力接点の側面横断面図である。
図4A】本発明による充電プラグのプリント基板が両接点に結合されている状態の、2つの電力接点の斜視図である。
図4B】異なる視野からの、図4Aに示されているシステムの図である。
図4C】単独で見た、本発明による充電プラグのプリント基板の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
後続の記載において、同一参照記号は同一の構成要素または特徴を指し、その結果、記載の反復を回避するために、1つの図に関して設けられている部品に関連する記載が他の図にも適用される。さらに、1つの実施形態に関して記載された個々の特徴が、他の実施形態においても別々に用いられ得る。
【0048】
図1Aおよび図1Bでは、図示の例示的実施形において充電プラグ1の形態の、本発明による電気的接続装置1が示されている。該充電プラグ1は、対応する接続デバイスに結合するようにかつ電気エネルギーを伝えるように設計されている。対応する接続デバイスが、例えば、電池に接続される、(図に示されていない)自動車の充電ソケットであり得る。
【0049】
図に示されている充電プラグ1は、直流電流を伝えるように設計されている2つの電力接点40を含む。該電力接点40は図4Aおよび図4Bにおいてより明瞭に見ることができる。電力接点40は、エネルギー受容器(例えば、電気自動車の接触ソケット)に結合する第1の接続領域41と、例えば(図に示されていない)充電ステーションと充電ケーブルにより電気的に接続され得る第2の接続領域42と、を有する。電力接点40の該第1の接続領域41は接触ピン41の形態である。
【0050】
充電プラグ1は、図示の例示的実施形において充電プラグハウジング10の形態のハウジング10を有する。該充電プラグハウジング10は、前部領域11と後部領域13とを有する(図2B参照)。前部領域11は後部領域13に接続可能であるように構成されていることが、図2Bから分かる。前部領域11には前部カバー14が設けられていることが、図からさらに分かる。電力接点40は固定フランジ43(図4B参照)によりハウジング10の後部領域13に接続されることが、図2Bからさらに分かる。
【0051】
本発明による充電プラグは、ハウジング10内に配置されているプリント基板20をさらに含み、プリント基板20は、電力接点40と、前部領域11内に設けられている、ハウジング10の保持部分12と、の間に配置されている。この場合、プリント基板20は、電力接点40と保持部分12との間に配置されている複数のばね力装置30により、電力接点40と保持部分12との間にクランプされている。より正確には、ばね力装置30は固定フランジ43とプリント基板20との間に配置されており、これにより、ばね力装置30は保持部分12の方向にプリント基板20に力をかけ、その結果として、浮動式に配置されているプリント基板20は電力接点と保持部分12との間にクランプされている。
【0052】
その結果、固定フランジ43がばね力装置30によって接触された場合、ばね力装置30と各電力接点40との間に直流的接続が形成されるように、ばね力装置30は好ましくはばね鋼で作られているので、プリント基板20は各電力接点40に、ばね力装置30により、熱的に結合されており、直流的に接続されている。
【0053】
ここで、ばね力装置30は、表面実装型ばね力装置30の形態であり、表面実装型ばね力装置30は、SMDばね力装置30とも呼ばれ、プリント基板20の接触面21にはんだ付けされている。その結果、各電力接点40とプリント基板20の対応する接触面21との間に直流的接続が存在する。
【0054】
図4Cはプリント基板20を独立して示している。プリント基板20は、電力接点40の各第1の接続領域41が通って突出する2つの貫通孔22を有することが分かる。その結果、電力接点40の第1の接続領域41による、プリント基板20の径方向位置決めが確実にされる。既に前述されている通り、プリント基板20は、貫通孔22をそれぞれ取り囲む金属接触面21を有する。接触面21の各々の上に、3つのばね力装置30が、円周方向に離間されておりかつ各接触面21にはんだ付けされているように配置されている。図示の例示的実施形態では、ばね力装置30は、複数の曲げ部を有するばね鋼ストラップ30の形態である。プリント基板20に電力を供給するためにかつデータ交換のために、プリント基板20は複数の電気端子23を有する。
【0055】
図面からは分からないが、プリント基板20は、プリント基板20に結合されている電力接点40の温度を判定し得る温度センサを有する。プリント基板20は、貫通孔22の数およびしたがって電力接点40の数に対応するいくつかの温度センサを有し、その結果、各電力接点40の温度が別々に判定され得ることが好ましい。
【0056】
さらに、プリント基板20は、充電プラグ1内に設置されている貫通孔22の数およびしたがって電力接点40の数に対応するいくつかのコーディング手段を有し、各電力接点40の抵抗コーディングが、これらコーディング手段により可能にされる。ここで、コーディング手段はオーム抵抗器の形態であることが好ましい。
【0057】
プリント基板20の面法線が電力接点40の各長手方向軸Lに実質的に平行に配向されていることが、図2B図2C図3B図3C図4Aおよび図4Bから分かる。
【符号の説明】
【0058】
1 電気的接続装置、充電プラグ
4 細部
10 ハウジング、充電プラグハウジング
11 (ハウジングの)前部領域
12 (ハウジングの)保持部分
13 (ハウジングの)後部領域
20 プリント基板
21 (プリント基板の)接触面
22 (プリント基板の)貫通孔
23 (プリント基板の)電気端子
30 ばね力装置、ばね、SMDばね力装置、表面実装型ばね力装置、ばね鋼ストラップ
40 電力接点
41 (電力接点の)第1の接続領域、接触ピン
42 (電力接点の)第2の接続領域
43 (電力接点の)固定フランジ
L (電力接点の)長手方向軸、充電プラグのプラグイン方向
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C