(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題はシューズの通気性を向上させるためのものである。
【0010】
本発明が解決しようとする他の課題はシューズの曲げ現状を向上させて、ユーザーの利便性を高めるためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するための本発明の一つの特徴によるシューズはユーザーの足が挿入される足の挿入スペースを具備するボディ、上記のボディの前方に外側に突出されていて上記のボディの延長方向に沿って延長されている空気通路部、そして、上記の空気通路部の幅方向に位置する足の支持部を含む。
【0012】
上記の特徴によるシューズは上記の空気通路部と上記の足の支持部の間に位置する空気通路をさらに含むことができる。
【0013】
上記の足の支持部は複数個であることができ、上記の複数個の足の支持部は上記の空気通路部の延長方向に沿って決められた間隔で位置することができる。
【0014】
上記の複数個の足の支持部はお互いに異なる大きさを有することができる。
【0015】
上記の足の支持部はバー(bar)やバンド(band)の形からなることができる。
【0016】
上記の足の支持部は上記の空気通路部の幅方向に位置することができる。
【0017】
上記の足の支持部は上記の空気通路部の内部に突出されている突起の形を有することができる。
【0018】
上記の足の支持部はバーやバンドの形で構成されていて、上記の空気通路部の幅方向に位置する第1足の支持部と上記の空気通路部の内部に突出されている突起の形を有する第2足の支持部を含むことができる。
【0019】
上記の第1足の支持部と上記の第2足の支持部は、お互いに対応されるように位置することができる。
【0020】
上記の特徴によるシューズは上記の足の挿入スペースの内に位置するインソールをさらに備えることができる。
【0021】
上記のインソールは複数個の水分排出部を含むことができる。
【0022】
上記の複数個の水分排出部はそれぞれ上記のインソールの厚さ方向に上記のインソールを貫通することができる。
【0023】
上記のインソールは上記のインソールの下部面に位置する複数個の低の突起をさらに含むことができる。
【0024】
上記のボディは足裏が位置する底部を含むことができる。
【0025】
上記のインソールと対面する上記の底部の上部面は凹部と凸部を具備する凸凹面からなることができる。
【0026】
上記の凹部は上記の水分排出部と対応されるように位置することができる。
【0027】
上記のボディ、上記の空気通路部および上記の足の支持部は天然ゴム、合成ゴム、または合成樹脂からなることができる。
【0028】
ユーザーの身体と隣接した上記の足の支持部の部分は繊維が部着されることができる。
【発明の効果】
【0029】
このような特徴によれば、シューズの内側に空気の通路が位置するため、シューズ内に発生する汗、熱または臭いなどの排出が迅速で効果的に行われて、ユーザーの足の健康が向上され、シューズの着用感が優れている。
【0030】
また、通気の通路が形成された空気通路部の延長方向に沿って位置する足の支持部によりシューズに足が挿入され足の挿入スペースが限定されるので、シューズの前方の中央部分から外側に突出された空気通路部に足の挿入スペースの増加が行われない。これにより、シューズの着用の際にシューズが緩む現象が防止されて、シューズの着用感が向上される。
【0031】
また、空気通路部はシューズのボディから延長され一体に構成されているので、空気通路部によりシューズの曲げ動作が妨げられなく、ユーザーの足の動作によって容易で柔らかくシューズの曲げ動作が行われるので、シューズの利便性が向上され、シューズの重さの減少によりシューズの着用感もよくなる。
【0032】
これに加えて、シューズ内で発生する汗を底部側に排出されたり汗を収集するインソールが備えるので、シューズの着用感と衛生性がよくなり、足の健康も向上される。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付された図面を参考にして、本発明の実施例を詳細に説明する。本発明を説明する上で、当該分野で既に公知された技術または構成に関する具体的な説明を付加することが、本発明の要旨を不明にすることができると判断される場合には、詳細な説明では、これを一部省略するようにする。また、本明細書で用いられる用語は、本発明の実施例を適切に表現するために用いられる用語たちとして、これは、該当分野の関係者や習慣などによって異なる場合がある。したがって、本用語の定義は、本明細書の全般にわたった内容に基づき定まられるべきである。
【0035】
ここで用いられる専門用語は、単に特定の実施例を言及するためのものであり、本発明を限定することを意図していない。ここで用いられる単数形は、フレーズがこれと明らかに反対の意味を示さない限り、複数形も含む。
【0036】
明細書で用いられる「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分、および/または群の存在や付加を除外するものではない。
【0037】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例によるシューズについて詳細に説明する。
【0038】
まず、
図1ないし
図5を参考にして、発明の一実施例によるシューズについて説明する。
【0039】
本発明の一実施例によるシューズ1は、ボディ10は、ボディ10の前方の外側方向に突出している空気通路部20と空気通路部20に取り付けられている複数個の足の支持部30を備える。
【0040】
ボディ10は、ユーザー200の足が挿入されて、ユーザー200の足に着用されている部分であって、底部110、底部110と連結されている足甲部120及び足甲部120と連結されている足首部130を備える。
【0041】
底部110は、ユーザー200の足裏が位置する部分であって、シューズの着用の際にユーザーの足裏と接する。
【0042】
足甲部120は、ユーザー200の足甲を包み込む部分であって、底部110と足甲部120で囲包されているスペースの内にユーザー200の足が挿入されてシューズの着用が行われる。
【0043】
足首部130は、足甲部120の端部とシームレスに連結されて、ユーザー200の胴体側に突出される部分で、足首部130の突出長さに応じて、ユーザーの足首だけでなく、足の一部も本例のシューズ1の内に着用される。
【0044】
このとき、足首部130が省略されたり、足首部130の突出長さは調節することができ、これらの足首部130の省略や突出長さの調整により、様々な種類のシューズが製造される。
【0045】
空気通路部20は、足甲部120と足首部130の前方の中央部分に定められた幅W20を有して外側方向に突出されている凸部である。
【0046】
これらの空気通路部20は、ボディ10の足甲部120から足首部130の方向に沿って一直線に位置している。
【0047】
この際に、空気通路部20は、底部110と足甲部120の連結部分に位置して足の指が、主に位置するシューズ1のトゥキャップ部分121の上部部分、すなわち足甲の先頭部分と対応している足甲部120の部分(つまり、足甲の先頭部分122)から足首部130の端部までシームレスに同じ方向に沿って一直線に伸びている。本例では、トゥキャップ部分121は、足甲部120の一部になる。
【0048】
この際に、空気通路部20の幅W20は、高さに関係なく同一であることができ、シューズ1を着用したユーザー200の不便さと美観を損なわずシューズ1の内で発生した熱や汗の排出が効率的に行われる程度の大きさならいい。例えば、空気通路部20の幅W20は0.5cmないし2cmであることができる。
【0049】
空気通路部20の突出高さH20は、同じ高さで幅方向に沿ってお互いに異なることができる。つまり、空気通路部20の内部面と外部面の平面形状が
図2に示したように、角度の付いた形状ではなく、曲面で構成されているので、同じ高さで空気通路部20は、中央部分の突出高さH20が縁の部分の突出高さH20より大きくすることができる。
【0050】
本例で、突出高さH20は、足甲の先頭部分122から足首部130に向かって延長され、隣接する空気通路部20の内部面と同じ距離で離隔されるように延長される仮想の線L1で空気通路部20の内部面までの最短距離であり、空気通路部20の幅W20は、幅方向にお互いに反対側で対面している空気通路部20の内部面の両側面との間の最短距離であることができる。
【0051】
したがって、
図3に示したように、空気通路部20は、ボディ10の前方の中央部分に定められた幅W20を有して外側方向に突出されており、ユーザー200の胴体側に延長されているボディ10の延長方向に沿ってボディ10の端部まで延長されている。
【0052】
複数個の足の支持部30は、シューズ1の内に挿入されているユーザー20の足と脚の部分を安全かつ便利に支持するための部分であって、空気通路部20の内部面の両側面との間にそれぞれ位置し、空気通路部20の延長方向(つまり、幅方向の反対方向であって、足甲部120から足首部130に向かっての方向)に従って離隔されるように配列されている。
【0053】
これらの足の支持部30は、バー(bar)形状やバンド(band)形状と同じ形状とサイズを有することができるが、位置する位置に応じて、足の支持部30の形状とサイズの少なくとも一つは、異なることができる。位置により形状とサイズの少なくとも一つが異なる場合、足の支持部30の形状とサイズは、足の支持部30の接するユーザーの身体形状に応じて定められることができる。
【0054】
したがって、足の支持部30の一側面は、空気通路部20の内部面の一側面と連結されており、足の支持部30の他側面は、空気通路部20の内部面の他側面と連結されており、各足の支持部30は、空気通路部20の幅方向に並んで位置する。
【0055】
この際、2つの隣接足の支持部30は、同一の間隔で離隔されており、複数個の足の支持部30は、空気通路部20の延長方向に沿って一定の間隔で離隔されることができる。
【0056】
しかし、代替的な例では、隣接する二つの足の支持部30の離隔距離は異なることができる。このような場合には、
図1に図示したように、複数個の足の支持部30は、空気通路部20の延長方向に沿って一定に位置する代わりに、定められた特定の位置にのみ位置することができる。
【0057】
例えば、複数個の足の支持部30は、ユーザーの足甲の部分と対応している空気通路部20の部分のユーザーの脚の部分と対応している空気通路部20の部分に定められた間隔で離隔されるように位置し、足の曲げ現象が主に発生する足首部分に対応する空気通路部20の部分には、足の支持部30が位置しないことができる。この際に、足の支持部30が位置している部分での離隔距離は、同一であることができる。
【0058】
このように、空気通路部20の定められた特定の位置でのみ、複数個の足の支持部30が位置する場合、複数個の足の支持部30は、シューズ1の内に位置している足の不快感を最小限にするために、すでに記述したように、空気通路部20からのシューズ1の曲げ動作が主に行われる部分、すなわち足首部分に対応する部分には、足の支持部30が位置しないことができる。
【0059】
このように、定められた特定の位置に複数の足の支持部30が位置する場合、シューズ1の活動性が向上し、シューズ1の足首部分の折り畳み動作の際に足の支持部30と皮膚との接触による皮膚の損傷が防止される。
【0060】
このように、空気通路部20の延長方向に沿って複数個の足の支持部30が位置することによって、各足の支持部30が位置している空気通路部20の開放された部分は、足の支持部30によって詰まるようになり、足甲部120と足首部130で囲包されている空間と分離される。
【0061】
したがって、下部と側部は、ボディ10の底部110、足甲部120、足首部130及び空気通路部20によって囲包されていて、上部が開放されているシューズ1の内のスペースは、底部110、足甲部120、足首部130及び複数個の足の支持部30によって囲包されたスペースS10と、空気通路部20と、複数個の足の支持部30によって囲包されたスペースS10に分けられる。
【0062】
この際に、スペースS10は、ユーザー200の足が挿入される足の挿入スペースであり、スペースS10は、シューズ1の内部と外部との空気の流れが行われる空気通路になるので、空気通路部20と足の支持部30との間に空気通路S20が形成される。
【0063】
この際、空気通路S20は、足の支持部30が位置する部分では、ユーザーの足が挿入されるボディ10の足の挿入スペースS10と分離されるが、足の支持部30が位置しない部分では、足の挿入スペースS10とつながっており、足の挿入スペースS10は、空気通路S20を介して外部と通じるようになる。
【0064】
したがって、このような空気通路20の形成のために、シューズ1の内の外部との間の空気の流れが構成されてシューズ1の内で発生する熱や汗が空気通路S20を介して速やかに外部に排出されてシューズ1の内の環境を快適にしてくれる。
【0065】
また、シューズ1のボディ10から外側に突出されている空気通路部20を幅方向に横切るように、それぞれ位置する複数個の足の支持部30が位置することにより、
図5に示したように、実質的にユーザー200の足が挿入されて位置する足の挿入スペースS10は、すでに述べたように、ボディ10と、複数個の足の支持部30によって囲包された空間である。
【0066】
したがって、足の挿入スペースS10に足が挿入されると、シューズ1の前方の部分に位置するユーザー200の足甲とすねは複数個の足の支持部30によって位置が限定されるので、ボディ10の外側部分に突出された空気通路部20により、足の挿入スペースS10が増加するという問題が防止される。
【0067】
これにより、空気通路部20の形成にもかかわらず、空気通路部20による足の挿入スペースS10は増加しないので、ユーザー200の足と脚のサイズに接合するように足の挿入スペースS10のサイズが決まって空気通路部20により、シューズ1の着用感が落ちる問題が発生しない。
【0068】
このような本例のシューズ1でボディ10、空気通路部20と足の支持部30は、すべて同じ材料からなることができ、天然ゴム、合成ゴムまたは合成樹脂のような材質からなることができる。
【0069】
例えば、非毒性であり、耐化学性に優れ、絶縁性に優れたポリエチレン(PE)、耐光性・耐薬品性に優れ、電気絶縁性に優れたポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride; PVC)、非粘着性であり、非油性および高い絶縁性を有する熱可塑性ゴム、耐寒性、および酸やアルカリ成分に強いTPR(Thermoplastic Rubber)、耐熱性に優れ、低温でも柔軟性が優れたSBS(Styrene butadiene Styrene)、SEBS(Styrene ethylene butylene Styrene)またはEPDM(ethylene propylene diene M−class)からなることができる。
【0070】
この他にもボディ10、空気通路部20と足の支持部30は、SEPS(Styrene ethylene propylene Styrene)、SEEBS、SEEPS(Styrene−ethylene−ethylene/propylene−Styrene)、EVA(ethylene vinyl acetate)、TPU(thermoplastic polyurethane)、PU(polyurethane)、PS(polystyrene)、PP(polypropylene)、TPO、TPV(熱可塑性硬化ゴム)などのゴムや発泡樹脂からなることもできる。
【0071】
代替的な例で、ボディ10の底部120は、ボディ10の他の部分120、130と異なる材料からなることができ、この場合も底部120、足甲部120及び足首部130は、天然ゴムや合成ゴム、または合成樹脂のような材質からなることができる。
【0072】
他の例で、ボディ10と空気通路部20は、お互いに同一の材料で構成されているが、足の支持部30の一部は、ボディ10と空気通路部20と、他の材料からなることができる。この場合、ボディ10と空気通路部20は、天然ゴムや合成ゴム、または合成樹脂のような材質からなるが、ユーザーの身体に隣接して、皮膚との接触が行われる足の支持部30の部分は繊維などが付け加えた形態になって、それ以外の部分の足の支持部30は、ボディ10と同じ材料からなることができる。
【0073】
本例で、足の支持部30の数は、複数個であるが、これとは異なり一つであることもできる。
【0074】
次に、
図6ないし
図16を参考にして、本発明の他の実施例によるシューズ1a−1fを説明する。
【0075】
本実施例では、
図1ないし
図5に示したシューズ1と比べて、同一の構造を有して同じ機能を実行する構成要素については、
図1ないし
図5に示したシューズ1と同一の符号を付与し、それについての詳細な説明は省略する。
【0076】
まず、
図6ないし
図7bを参考にして、本発明の他の実施例による一例のシューズ1aを説明する。
【0077】
図1ないし
図5に示したシューズ1と比べて、本発明の他の実施例によるシューズ1aは、ボディ10の底部110に位置するインソール50をさらに備える。
【0078】
したがって、
図6に示したように、本例に他のシューズ1aは、底部110、足甲部120及び足首部130を備えたボディ10は、ボディ10の前方の中央部分に外側に突出されるように位置している空気通路部20、空気通路部20の延長方向に沿って位置されている複数個の足の支持部30と底部110と接するように位置されているインソール50を備える。
【0079】
これらのインソール50は、底部110の形状と実質的に同一の形状を有しており、またシューズ1aの足の挿入スペースS10を取り囲んでいる底部110の内に位置するので、底部110のサイズよりも小さいサイズを有する。
【0080】
本例で、インソール50は、
図7a及び
図7bのような水分排出部51を備えることができる。
【0081】
この際に、水分排出部51は、インソール50の厚さ方向にインソール50を完全に貫通する穴の形であるか、インソール50を完全に貫通せずにインソール50の表面に形成された溝の形であることができる。
【0082】
インソール50に形成された水分排出部51の形状は、例えば、
図7aのように直線状であるか、
図7bのような円形の形状であることができるが、これに限定されず、これらの直線や円形以外にも、三角形や四角形のような多角形や楕円形状、波形状など多様な形状を有することができ、すべてが同じ形状とサイズを有することができたり、さまざまなサイズと形状を有することができる。
【0083】
また、本例のインソール50は、底部110に着脱可能に位置するので、ユーザーの必要に応じて足の挿入スペースS10の内に位置したり、足の挿入スペースS10、外部に取外しすることができる。したがって、ユーザーはインソール50をシューズ1aから分離して別々に洗濯することができる。
【0084】
これらのインソール50は、天然ゴムや合成ゴム、または合成樹脂のような弾性力を有する材料からなることができ、ユーザーの足裏と接する面には繊維が追加で付着されることができる。
【0085】
これらのインソール50がシューズ1aに加えて備えられる場合、シューズ1aを着用したユーザー200の足に加わる衝撃の大きさが大きく緩和され足の保護機能がさらに強化され、ユーザー200の満足度が向上される。
【0086】
さらに、インソール50に形成された水分排出部51によって足裏から排出される汗は水分排出部51を介して底部110に向かって排出されたり、水分排出部51に形成された溝に溜まるようになる。したがって、シューズ1aの着用感が向上し、汗から足を保護することになる。
【0087】
また、水分排出部51が穴の形になる場合、底部110に排出された汗は気化されて空気通路部20を介して外部に速やかに排出され、ユーザーの足で発生する熱も水分排出部51と、空気通路部20を介して速やかに外部に排出される。
【0088】
このように、シューズ1aがインソール50をさらに備えている場合、
図6に示したシューズ1aでインソール50と接している底部110の該当の内部面(つまり、上部面)は、平坦面を有している。
【0089】
しかし、
図8及び
図9に示した本実施例による他の例によるシューズ1bにおいて、ボディ10bの底部110bの内部面は平坦面ではなく、凹凸面を有しており、この点を除けば、
図8及び
図9に示したシューズ1bは、
図6に示したシューズ1aと同じ構造を有する。このような本例のインソール50に形成された水分排出部51は、インソール50を厚さ方向に貫通する穴の形を有する。
【0090】
また、
図8と
図9に示したシューズ1bをお互いに比べると、そのシューズ1bの底部110bの内部面に形成された凹凸の形状がお互いに異なる。
【0091】
すなわち、
図8の場合、底部110bの内部面に形成された凹部111と凸部112は、半円のような曲面を有しているのに対し、
図9の場合に底部110bの内部面に形成された凹部111と凹部112は、長方形のような角ばった面を有している。
【0092】
この際に、
図9のシューズ1bの底部110bの内部面に形成された凹凸面の例は、
図10aに示すような格子の形で構成されて正方形の凹部111が形成されたり
図10bに示すようにハニカム形状で構成されて六角形の凹部111が形成されることができる。
【0093】
しかし、
図8及び
図9に示した底部110bの凹凸形状は、一例として、様々な形状の凹凸形状を有することができる。
【0094】
この際に、底部110bに形成された凹部111は、水分排出部51と対面する位置に形成される。
【0095】
このように、インソール50と接している底部110bの内部面が凹部111と凸部112を備えた凹凸面からなるので、インソール50は、底部110bの凸部112とは接しているが凹部111と接していないので底部110bとインソール50との間、すなわち、水分排出部51と凹部111との間には空きスペースが存在する。
【0096】
一般的に、床と接するシューズの底部はユーザー200の足裏の曲げに沿ってつま先の部分、中足骨及びかかと部分が床に密着され、中足骨とかかとの間のアーチ(arch)の部分は床と接しない構造を有するようになる。
【0097】
また、シューズを間に置いて、床と接するつま先、中足骨及びかかと部分も同時に床に接触されず、ユーザー200の歩行形態や運動過程に応じて順番に床と接する。
【0098】
したがって、シューズ1bの底部110bは、部分的に床との接触および非接触が交互に行われるので、水分排出部51を介して底部110の凹部111に汗などのような水分が溜まるようになり、溜まった水分は、時間の経過に応じて気化され、床と接していないインソール50と底部110bとの間の空きスペースに沿って移動して空気通路S20を介して外部に排出される。
【0099】
これにより、凹凸面である底部110bにより、インソール50の水分排出部51を通過した水分は、凹凸面の凹部111に効率的に集められ、インソール50と底部110bとの間に形成された空間を介して水分の蒸発が効率的に行われるので、汗の排出効果はさらに向上される。
【0100】
また、インソール50で底部110bに向かって排出された汗は水分排出部51と凹部111との間の空きスペースの中に位置するので底部110b側に向かって排出された汗が再びインソール50に向かって流入されることが防止される。
【0101】
加えて、既に記述したように、底部110bの平坦面によってインソール50と底部110bとの間には、お互いに圧着されていないスペースが存在するので、ユーザー200は、破れのようなインソールを損なうことなく安全かつ簡単にインソール50をシューズ1bの中で分離することができ、インソール50の寿命は延長される。
【0102】
図11に示した本実施例による他の例のシューズ1cは、
図8及び
図9とは異なり、インソール50cと接しているボディ10の底部110の内部面は、
図6のように平坦面を有するのに対し、底部110と接しているインソール50cの該当面(つまり、下部面)に複数個の底の突起52が取り付けられている。したがって、このような複数個の底の突起52によって、インソール50cの下部面は、凹凸面を有する。
【0103】
この際に、底の突起52は、穴の形で行われた、隣接する水分排出部51との間に位置する。底の突起52のサイズ、位置、および形状は、水分排出部51のサイズ、位置、および形状に応じて定められることができる。
【0104】
このように、インソール50cの下部面に複数個の底の突起52が付着されることを除けば、
図11のシューズ1cは、
図6に示したシューズ1aと同じ構造を有する。
【0105】
これらの複数の底の突起52により、底部110の内部面はほとんど対応するインソール50cの底の突起52と接するようになるので、インソール50cと底部110との間[つまり、水分排出部51と、これに対応する底部110の内部面の間]に空きスペースが形成される。したがって、すでに述べたように、インソール50cと底部110との間に形成された空きスペースによって水分排出部51を介して排出された汗の排出効果も大幅に向上され、底部110側に向かって排出された汗が再びインソール50cに向かって流入される現象が防止される。また、底部110に圧着されていないインソール50cの部分が存在して、インソール50cの寿命も増加する。
【0106】
図9ないし
図11に示した例で、底部110bの内部面とインソール50cの下部面のいずれか一つが凹凸面を有するが、これに限定されず、底部110bの内部面とインソール 50cの下部面のすべて凹凸面を有することができる。このような場合、底部110bの内部面とインソール50cの下部面にそれぞれ形成された凸部がお互いに対応するように位置して、インソール50、50cに形成された穴の形の水分排出部51と凹部の間に空きスペースが形成されるようにする。
【0107】
次に、
図12ないし
図14を参考にして、本発明の他の実施例によるシューズ1dについて説明する。
【0108】
図1ないし
図4に示したシューズ1と比べると、
図12及び
図13に示したシューズ1dは、足の支持部30aを除けば、
図1ないし
図4のシューズ1と同じ構造を有する。
【0109】
したがって、
図12及び
図13のシューズ1dも底部110、足甲部120と足首部130を備えるボディ10は、ボディ10の前方の外側方向に突出している空気通路部20と空気通路部20に取り付けられている複数個の足の支持部30aを備える。
【0110】
この際、複数個の足の支持部30aは、空気通路部20の内部面の両側面との間にそれぞれ位置する代わりに、空気通路部20の内部面に一定の間隔で離隔されるように、空気通路部20の延長方向に沿って位置する。
【0111】
各足の支持部30aは、長方形または円形のような一定の断面形状を有しており、空気通路部20の内部面から足の柱の形で構成されており、足の挿入スペースS10に向かって突出されている突起で構成されている。
【0112】
したがって、空気通路S20は、空気通路部20の内部面と各足の支持部30aの端部の先端を仮想の線で連結した仮想線L1aとの間の空間であり、足の挿入スペースS10は、仮想線L1a、底部110、足甲部120、足首部130によって囲包された空間である。
【0113】
この際、各足の支持部30aの突出高さは取り付け位置により異なっており、長さL40も装着位置に応じて異なって、各足の支持部30aの形状は、接する身体の形状に応じて定められることができる。
【0114】
また、空気通路部20の延長方向に離隔されている足の支持部30aの離隔距離を同じであるが、位置に応じて異なる可能性があり、シューズの曲げ動作などに対するシューズ1dの活動性を高めることができる。
【0115】
各足の支持部30aの表面、すなわち、身体と接する面は、繊維が付着することができる。
【0116】
これらの足の支持部30aは、ボディ10と同じ材料からなることができる。
【0117】
図12及び
図13に、空気通路部20の該当位置に1つの足の支持部30aが位置するが、これに限定されず、
図14に示したように、代替的な例で、空気通路部20の同じ高さには、空気通路部20の幅方向に離隔されている複数個の足の支持部30aが位置することができる。この際、幅方向に並んで位置する足の支持部30aの数は、位置に応じて異なることができ、足首部分と隣接する空気通路部20には、幅方向に一つの足の支持部30aが位置するが足甲とふくらはぎに隣接した空気通路部20には、幅方向に複数個の足の支持部30aが位置することができる。
【0118】
これらの突起形状の足の支持部30aは、
図1ないし
図4に図示した足の支持部30と一緒に用いることができる。
【0119】
すなわち、
図15に示したシューズ1eで、
図1に示した足の支持部30に対応されるように空気通路部20の内部面から足の挿入スペースS10に向かって突出されている複数個の突起30aが位置する。
【0120】
したがって、バンドやベルトの形で構成された足の支持部30は、第1足の支持部であり、突起の形で構成された足の支持部は、第2足の支持部であることができる。これにより、各第1足の支持部30と、各第2足の支持部30aは、お互いに対面している。
【0121】
このように、第1および第2足の支持部30、30aが空気通路部20の延長方向に沿って離隔されるように位置する場合、第1および第2足の支持部30、30aによる足と脚の支持機能が向上され、シューズ1eの活動性と利便性が向上される。
【0122】
この場合にも、同じ高さに位置する第2足の支持部30aは、空気通路部20の幅方向に離隔されている複数個の足の支持部30aが存在することができる。
【0123】
また、
図16に示した他のシューズ1fのように、空気通路部20の位置により、バンドやベルト状の第1足の支持部30や突起の形態の第2足の支持部30aが混在することができる。
【0124】
このような場合、足の支持部30、30aと隣接する身体の形に応じて、第1または第2足の支持部30、30aが用いられることができる。
【0125】
図12ないし
図16に示したシューズ1dから1fの場合にも、
図6、
図8及び
図11に示したインソール50、50cが適用されることは当然である。本発明では、床と直接接するシューズ1、1aないし1fの底部110、110bの下部面は、平坦面で示されているが、これに限定されず、滑り止めなどのために、様々な形状に構成された凹凸を備えた凹凸面であることができる。
【0126】
以上、本発明のシューズの実施例について説明した。本発明は、上述した実施例及び添付した図面に限定されるものではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者の観点から、様々な修正や変形が可能である。したがって、本発明の範囲は、本明細書の請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。