(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770122
(24)【登録日】2020年9月28日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】導電性ボール搭載方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/60 20060101AFI20201005BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20201005BHJP
【FI】
H01L21/92 604H
H01L21/68 N
【請求項の数】13
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-41406(P2019-41406)
(22)【出願日】2019年3月7日
(65)【公開番号】特開2020-77836(P2020-77836A)
(43)【公開日】2020年5月21日
【審査請求日】2019年3月7日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0135516
(32)【優先日】2018年11月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504115688
【氏名又は名称】プロテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PROTEC CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コ ユン ソン
(72)【発明者】
【氏名】行森 美昭
【審査官】
平野 崇
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−154193(JP,A)
【文献】
特開2006−186140(JP,A)
【文献】
特開2000−294681(JP,A)
【文献】
特開平05−299424(JP,A)
【文献】
特開2018−064065(JP,A)
【文献】
特開2011−114089(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/60
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)導電性ボールが搭載されるように設けられた多数の載置孔を備えるマスクを設けて水平に固定する段階と、
(b)前記マスクの下面に接触して各載置孔の下部を塞ぐことができるように上面が平板形状に形成された支持プレートを前記マスクの下面に接触させて前記マスクを支持する段階と、
(c)載置部を用いて前記マスクの載置孔に前記導電性ボールを搭載する段階と、
(d)前記導電性ボールが搭載されたマスクの上面に保持部を接触させ、前記保持部によって前記マスクの各載置孔に搭載された導電性ボールを、前記載置孔に搭載された状態に維持させる段階と、
(e)前記(d)段階を行いながら移送ユニットによって前記支持プレート、およびフラックスが塗布された基板のうちの少なくとも一つを移送して前記マスクの下側に前記基板を配置させる段階と、
(f)制御部によって前記保持部の作動を中止させて、前記マスクの載置孔に搭載された前記導電性ボールを前記基板上に落とす段階と;を含んでなることを特徴とする、導電性ボール搭載方法。
【請求項2】
前記(d)段階は、静電チャックを備える前記保持部を用いて、静電気力によって、前記載置孔に搭載された導電性ボールをクランプし、
前記(f)段階は、前記制御部が前記保持部の静電チャックの作動を中止させて、前記載置孔に搭載された導電性ボールを前記基板に落とす、請求項1に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項3】
前記(d)段階は、多孔性材質の第2吸着部材を備える前記保持部を用いて、真空吸着によって、前記載置孔に搭載された状態の導電性ボールをクランプし、
前記(f)段階は、前記制御部が前記保持部の第2吸着部材の作動を中止させて、前記載置孔に搭載された導電性ボールを前記基板に落とす、請求項1に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項4】
前記(b)段階は、多孔性材質の第1吸着部材を備える前記支持プレートを用いて、真空吸着によって前記マスクの下面を吸着しながら支持し、
前記(d)段階を行うとき、前記(b)段階の支持プレートの第1吸着部材の作動を中止させる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項5】
前記(b)段階は、透明材質で形成された前記第1吸着部材を備える前記支持プレートを用いて行う、請求項4に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項6】
前記(b)段階は、前記マスクの下面に接触して前記マスクの載置孔に光を伝達することができる発光部を備える前記支持プレートを用いて行う、請求項5に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項7】
(g)前記(c)段階を行った後に、前記マスクの上側から検査カメラを用いて前記マスクを撮影する段階;および
(h)前記(g)段階で撮影した映像を用いて、前記マスクの載置孔に前記導電性ボールが搭載された状態を前記制御部が検査する段階、をさらに含む、請求項6に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項8】
前記(d)段階は、前記載置孔に搭載された前記導電性ボールが前記保持部に接触した状態となるように行い、
(i)前記(f)段階を行いながら、前記導電性ボールが前記基板に落ちるように分離ユニットによって前記保持部から前記導電性ボールを分離する段階、をさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項9】
前記(i)段階は、前記分離ユニットを用いて、前記マスクと前記保持部との間に圧縮空気を噴射する方法で行う、請求項8に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項10】
前記(i)段階は、前記分離ユニットを用いて、前記マスクと前記保持部を水平方向に相対移動させる方法で行う、請求項8に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項11】
前記(e)段階は、前記マスクに対して前記支持プレートを移送する支持プレート移送部と、前記マスクに対して前記基板を移送する基板移送部と、前記マスクに対して前記保持部を移送する保持部移送部とを備える前記移送ユニットを用いて行う、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項12】
前記(b)段階は、少なくとも一部分が透明材質で形成される前記支持プレートを用いて行う、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の導電性ボール搭載方法。
【請求項13】
前記(c)段階は、チャンバーの内部に配置された多数の導電性ボールに圧縮空気を噴射して前記マスクの載置孔に前記導電性ボールを搭載させるサイクロンヘッド型の前記載置部を用いて行う、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の導電性ボール搭載方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性ボール搭載方法に係り、さらに詳細には、マスクに設けられた載置孔を介して導電性ボールを基板に搭載する工程を行う上で工程不具合の発生を防止することができ、非常に小さなサイズの導電性ボールも効果的に基板に搭載することができる導電性ボール搭載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LSI(Large Scale Integration)デバイス、LCD(Liquid Crystal Display)を始めとした半導体装置などを実装するとき、電気的接続のために半田ボール(solder ball)などの導電性ボールを用いる場合が多い。
【0003】
導電性ボールは、直径1mm程度以下の微細な粒子形態である。このような導電性ボールは、基板に搭載されて基板の電気的実装に使用される。通常、載置孔が設けられたマスクは、フラックスが塗布された基板上に配置され、導電性ボールは載置孔を介して基板に移されてフラックスによって一時的に接着されこと、それにより導電性ボールが基板に実装される。
【0004】
最近では、半導体装置が集積化・小型化されるにつれて、導電性ボールのサイズも非常に小さくなった。また、マスクを用いて一度にマウントされる導電性ボールの個数も非常に増加してきた。
【0005】
これにより、数万個または数十万個以上の100μmよりも小さなサイズの導電性ボールをマスクを介して基板に実装する工程を効果的に行うことができる導電性ボール搭載方法が必要とされてきた。
【0006】
このように小さなサイズの導電性ボールをマウントする場合、導電性ボールのサイズと類似する厚さを有するマスクを使用する。このように薄い厚さのマスクを使用する場合、マスクのマウンディングホールに導電性ボールがマウントされない不具合が発生する可能性が高くなる。また、載置孔に導電性ボールをマウントする時間も増える。
【0007】
したがって、速い速度でマスクの載置孔に導電性ボールを搭載しながらも、導電性ボールが載置孔に搭載されない不具合の発生可能性を下げることができる導電性ボール搭載方法が必要とされている。
【0008】
このように薄いマスクを使用する場合、マスクが撓む変形が起こり易い。また、マスクの下側に配置される基板も撓み易い構造である。このように基板とマスクが撓んで変形すると、基板とマスクとの間にギャップが発生して、載置孔載置孔に搭載された導電性ボールがギャップを介して抜け出してしまう不具合が発生するおそれがある。このように載置孔の周辺に存在しうる基板とマスクとの間のギャップを介して導電性ボールが抜け出すことも工程不具合の原因となる。また、このようなギャップにより、一つの載置孔に導電性ボールが2つ搭載される不具合が発生するおそれもある。
【0009】
このような不具合が発生しないように、マスクの変形を防止しながらも多数の小型導電性ボールをマスクを介して速く基板に実装することができる導電性ボール搭載方法が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述したような課題を解決するために案出されたもので、その目的は、小さなサイズの導電性ボールを抜け落ちなく速やかに基板に実装することができる導電性ボール搭載方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を解決するために、本発明の導電性ボール搭載方法は、(a)導電性ボールが搭載されるように設けられた多数の載置孔を備えるマスクを設けて水平に固定する段階と、(b)前記マスクの下面に接触して各載置孔の下部を塞ぐことができるように上面が平板形状に形成された支持プレートを前記マスクの下面に接触させて前記マスクを支持する段階と、(c)載置部を用いて前記マスクの載置孔に前記導電性ボールを搭載する段階と、(d)前記導電性ボールが搭載されたマスクの上面に保持部を接触させ、前記保持部によって前記マスクの各載置孔に搭載された導電性ボールを、前記載置孔に搭載された状態に維持させる段階と、(e)前記(d)段階を行いながら移送ユニットによって前記マスク、前記支持プレート、およびフラックスが塗布された基板のうちの少なくとも一つを移送して前記マスクの下側に前記基板を配置させる段階と、(f)制御部によって、前記保持部の作動を中止させることによって、前記マスクの載置孔に搭載された前記導電性ボールを前記基板上に落とす段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の導電性ボール搭載方法は、マスクの変形を防止して導電性ボールの抜け落ちなく高い品質で導電性ボール搭載工程を行うことができるという効果がある。
【0013】
また、本発明の導電性ボール搭載方法は、非常に小さなサイズの導電性ボールの基板に搭載する工程を効果的に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施するための導電性ボール搭載装置の構成図である。
【
図2】
図1に示された導電性ボール搭載装置を用いて本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程を説明するための図である。
【
図3】
図1に示された導電性ボール搭載装置を用いて本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程を説明するための図である。
【
図4】
図1に示された導電性ボール搭載装置を用いて本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程を説明するための図である。
【
図5】
図1に示された導電性ボール搭載装置を用いて本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程を説明するための図である。
【
図6】
図5に対応する本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る導電性ボール搭載方法を実施するための導電性ボール搭載装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施するための導電性ボール搭載装置の構成図である。
【0017】
図1を参照すると、本実施形態の導電性ボール搭載方法を実施するための導電性ボール搭載装置は、マスク100、支持プレート200、載置部300および保持部400を含む。
【0018】
マスク100は、薄い金属平板の形状に形成される。マスク100には、多数の載置孔101が設けられる。基板10に導電性ボールBを実装するために、マスク100を使用する。基板10に導電性ボールBを実装しようとする位置と対応する、マスク100上の位置に載置孔101が設けられる。マスク100の載置孔101に2つ以上の導電性ボールBが搭載されることを防止するために、マスク100は、導電性ボールBの直径とほぼ同じかそれよりも少し厚く形成される。
【0019】
支持プレート200はマスク100の下側に配置される。支持プレート200は、後述する移送ユニット500によってマスク100に対して相対移動できるように設置される。支持プレート200は、マスク100の下面に接触する位置に配置され、マスク100の下面を支持する。マスク100は、厚さに比べて非常に広い面積を有するので、自重によって下側に変形し易い構造となっている。支持プレート200は、マスク100の下面に接触した状態でマスク100を支持してマスク100の変形を防止する役割を果たす。また、支持プレート200がマスク100の下面に接触すると、マスク100に設けられた載置孔101の下部を塞ぐ役割を果たす。その結果、マスク100の載置孔101に搭載される導電性ボールBが支持プレート200によって下方に抜けずに載置孔101に収容された状態が維持される。
【0020】
本実施形態の支持プレート200は、発光部201と多孔性材質の第1吸着部材210を備える。第1吸着部材210は、平板状に形成され、マスク100の下面に接触するように配置される。第1吸着部材210に真空ポンプが連結されると、載置孔101に下方に流れる空気の流れが、載置孔101に導電性ボールBが搭載されることを誘導する。また、第1吸着部材210は、導電性ボールBが載置孔101から抜け出さずに載置孔101に収容された状態で第1吸着部材210にくっ付いているようにする。本実施形態の場合、支持プレート200の第1吸着部材210は透明材質で形成される。支持プレート200の発光部201はLEDランプから構成される。発光部201から光を発生させると、透明材質の第1吸着部材210を介して光が伝達され、マスク100の下面と載置孔101を照らす。
【0021】
載置部載置部300はマスク100の上側に配置される。載置部300は、移送ユニット500によって水平方向に移送される。本実施形態の場合、サイクロンヘッド型の載置部300が使用される。サイクロンヘッドは、円筒状チャンバーの内部に多数の導電性ボールBが収容され、そのチャンバーの内部に圧縮空気が噴射される構造で構成される。本実施形態の場合、公知の様々な構造のサイクロンヘッドが載置部300として使用できる。載置部300がマスク100の上面に沿って動くと、載置部300のチャンバー内部に収容された導電性ボールBが任意の方向に動いてから、載置部300の下側の載置孔101に搭載される。場合によっては、サイクロンヘッドと異なる構造を持つ載置部を使用することも可能である。マスク100に対して動くブラシやスキージなどを備えた形の載置部を用いてマスク100に導電性ボールBを搭載するように構成することも可能である。
【0022】
保持部400はマスク100の上側に配置される。保持部保持部400は、移送ユニット500によって水平方向と上下方向に移送されるように設置される。保持部400は、マスク100の上面に接触して導電性ボールBを載置孔101に搭載された状態にホールドする。すなわち、支持プレート200が移されてマスク100の下面を支持しなくても、保持部400は、導電性ボールBが下方に抜け落ちずに載置孔101に収容された状態となるようにする。
【0023】
保持部400は、様々な構成が使用できる。代表的に、先立って説明した第1吸着部材210と類似した構造の吸着部材や静電チャックなどが保持部400として使用できる。本実施形態の場合、静電チャックを備えた構造の保持部400を例として説明する。保持部400の静電チャックは、印加された電力によって静電気力を発生させて物体をクランプする役割を果たす。本実施形態の場合、保持部400の静電チャックは、マスク100の上面に接触してマスク100と各載置孔101に収容された導電性ボールBをクランプする。制御部が静電チャックの静電気力を除去すると、載置孔101に収容された導電性ボールBは下方に落ちる。
【0024】
移送ユニット500は、支持プレート移送部510と保持部移送部530と基板移送部520を備える。上述したように、移送ユニット500の支持プレート移送部510は、マスク100に対して支持プレート200を移送する。移送ユニット500の保持部移送部530は、マスク100に対して保持部400を移送する。また、移送ユニット500の基板移送部520は、マスク100に対して基板10を水平方向および上下方向に移送する。
【0025】
本実施形態の場合、導電性ボールBを付着させるためのフラックスがパッド11に塗布された基板10を基板移送部520がマスク100の下側で動かす。基板移送部520は、必要に応じて基板10のを、基板10のマスク100の下面に近接した状態へ移送する。
【0026】
移送ユニット500は、載置部300と後述する検査カメラ600などのその他の構成を移送する機能も行う。
【0027】
制御部は、前述した保持部400と移送ユニット500と保持部400を含む主要構成の作動を制御する。
【0028】
検査カメラ600はマスク100の上側に配置される。検査カメラ600は、移送ユニット500によって必要な方向に移動できるように設置される。検査カメラ600は、その下側に配置されたマスク100を撮影する。検査カメラ600で撮影された映像は、制御部に伝達され、載置孔101に導電性ボールBがマウントされた状態を検査する用途に使用される。
【0029】
分離ユニットは、保持部400に付いている導電性ボールBを保持部400から分離する役割を果たす。上述したように、導電性ボールBは、静電チャックによって保持部400に付いており、静電チャックの作動を中止させると、導電性ボールBは保持部400から離れる。分離ユニット530は、導電性ボールBが保持部400からさらによく離れるように役立てる役割を果たす。
【0030】
本実施形態の場合、移送ユニット500の保持部移送部530が分離ユニット530の機能を行う。静電チャックの静電気力が除去された状態で、保持部移送部530が保持部400をマスク100に対して水平方向にスライドさせると、保持部400に付いていた導電性ボールBがさらによく離れる。
【0031】
以下、上述したように構成された導電性ボール搭載装置を用いて本発明に係る導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程について説明する。
【0032】
まず、
図2に示すように、多数の載置孔101を有するマスク100を設けて水平に固定する((a)段階)。
【0033】
次いで、
図2に示すように、移送ユニット500を作動させて支持プレート200をマスク100の下面に接触させる((b)段階)。
【0034】
このような状態で、制御部は、載置部300を作動させてマスク100の各載置孔101に導電性ボールBを搭載する((c)段階)。
【0035】
このように支持プレート200をマスク100の下面に接触させることにより、マスク100の弛みや撓みを防止することができる。半導体工程の高度化に伴い、100μmより小さなサイズの導電性ボールBを使用する場合が多くなった。このような場合、マスク100が非常に微細に変形しても、導電性ボールB搭載工程の不具合をもたらすおそれがある。本発明の場合、支持プレート200を用いてマスク100の下面を支持した状態で載置部300を作動させるので、マスク100の弛みや撓みを防止しながら効果的に導電性ボールB搭載工程を行うことができるという利点がある。よって、載置孔101に導電性ボールBが搭載されないか、載置孔101に搭載された導電性ボールBがマスク100の変形により発生した隙間から抜け出す事態の発生を防止することができる。
【0036】
また、上述したように、支持プレート200の第1吸着部材210によってマスク100の下面は吸着されるので、マスク100は、支持プレート200の上面に密着した状態で平らな状態を維持する。第1吸着部材210に加わる真空がマスク100の下面だけでなく載置孔101にも伝達されるので、導電性ボールBがさらに効果的に載置孔101に搭載される。導電性ボールBが載置孔101に搭載されると、導電性ボールBは、真空によって第1吸着部材210の上面に吸着された状態に維持される。したがって、載置部300によって加わる圧縮空気または他の導電性ボールBとの衝突が作用しても、導電性ボールBは載置孔101から抜け出さなくなる。結果として、マスク100の載置孔101に導電性ボールBを搭載する工程を行う時間が短縮される。
【0037】
載置部300が導電性ボールB搭載工程を完了すると、制御部は、
図3に示すように、載置部300をマスク100の一側に移して待機させる。次に、制御部は、発光部201を作動させてLEDランプを点灯させる。発光部201から発生した光は、透明材質で形成された第1吸着部材210を介してマスク100の下面に照射される。
【0038】
制御部は移送ユニット500を作動させて検査カメラ600をマスク100の上側に移送し、検査カメラ600はマスク100を撮影する((g)段階)。マスク100の載置孔101に導電性ボールBが搭載されていない場合、発光部201から発生した光が載置孔101を介して上側に照らされる。
【0039】
制御部は、検査カメラ600で撮影した映像を用いて、マスク100の載置孔101に導電性ボールBが搭載された状態を検査する((h)段階)。制御部は、載置孔101が明るく撮影されるか否かを基準に、載置孔101が空いているか否かを非常に容易に検査することができる。空いている載置孔101の位置を制御部が把握すると、再び載置部300を作動させて該当位置に導電性ボールBを搭載する。制御部が移送ユニット500を作動させて、空いている載置孔101の位置に載置部300を移送し、載置部300を作動させて、空いている載置孔101に導電性ボールBを搭載する。
【0040】
このように透明材質の第1吸着部材210と発光部201と検査カメラ600を用いて導電性ボールBの搭載有無を非常に簡単に検査することができる。また、空いている載置孔101には直ちに導電性ボールBを搭載することができる。このように載置部300の作動後に直ちに導電性ボールBの搭載有無を検査することができるので、本発明によって導電性ボールB搭載工程の品質を向上させかつ工程の速度を飛躍的に向上させることができる。
【0041】
上述したように導電性ボールBの載置孔101搭載工程が完了すると、
図3に示すように、保持部400によって導電性ボールBをホールドする工程を行う((d)段階)。まず、移送ユニット500は、載置部300をマスク100の縁部へ移送する。次に、制御部は、移送ユニット500によって保持部400をマスク100の上面に接触させる。このような状態で、制御部は、保持部400を作動させる前または直後に第1吸着部材210の作動を中止させる。
【0042】
制御部が保持部400の静電チャックを作動させると、静電チャックから発生した静電気力によって、マスク100と導電性ボールBは保持部400の下面に密着する。制御部が第1吸着部材210の作動を中止させたので、第1吸着部材210によって支持プレート200に密着していたマスク100と導電性ボールBは、自然に保持部400の下面に密着する。このとき、導電性ボールBは、マスク100の載置孔101に搭載された状態を維持しながら、静電チャックに付着する。マスク100が静電チャックに密着した状態なので、載置孔101の上部に、導電性ボールBが抜け出す隙間が存在しなくなる。結果として、導電性ボールBは、堅固に保持部400に付着した状態を維持する。このような状態で、移送ユニット500が支持プレート200をマスク100の下面から離れるようにしても、導電性ボールBはマスク100から離脱しなくなる。
【0043】
次いで、制御部は、
図4に示すように、支持プレート200を他所に移し、基板10をマスク100の下面に近接する位置まで移送する((e)段階)。このとき、制御部は、移送ユニット500の基板移送部520を制御して、基板10をマスク100に対して水平方向に整列し、マスク100の下面に近接する位置に基板10を上昇させる。基板移送部520は、基板10の下面を吸着する方法でクランプしてマスク100に対して移送する。この時、基板移送部520は、基板10がマスク100にできる限り近づきながら接触はしない程度の位置まで基板10をマスク100に対して近接させることが良い。
【0044】
その次に、
図5に示すように、保持部400に付いている導電性ボールBを離して基板10に付着させる工程を行う((f)段階)。制御部が保持部400の作動を中止させると、静電チャックの静電気力がもはや作用しなくなる。保持部400に付いていた導電性ボールBは、載置孔101を経由して下側の基板10上に落ちる。導電性ボールBが付着すべき基板10のパッド11には、フラックス(flux)が予め塗布されているので、基板10上に落とされた導電性ボールBは、フラックスによって基板10に一時的に接着される。このような導電性ボールBは、追って基板10と共にリフローで加熱されて基板10に接着される。
【0045】
保持部400に残っている静電気力や、保持部400と導電性ボールBとの間に自体的に発生した静電気力などの原因により、一部の導電性ボールBは、保持部400から離れずに残っていることがある。特に、100μm以下の非常に小さな導電性ボールBを使用する場合には、このような現象が発生する確率が高くなる。
【0046】
このように導電性ボールBが保持部400からよく離れない場合のために、導電性ボールBが基板10上に落ちるように分離ユニットを用いて保持部400から導電性ボールBを分離する段階を行うこともできる((i)段階)。
【0047】
分離ユニット530は、保持部400から導電性ボールBを分離させるための構成である。保持部400から導電性ボールBを分離するための分離ユニットは、様々な構成が使用できる。例えば、マスク100と保持部400との間に圧縮空気を噴射して保持部400から導電性ボールBを分離することが可能である。また、保持部400に小さな衝撃を加える形の分離ユニットを構成して使用することも可能である。
【0048】
本実施形態では、保持部400を移送する保持部移送部530を分離ユニットとして用いて(i)段階を行う場合を例として説明する。制御部が保持部400の作動を中止させると、導電性ボールBが基板10に落ちる。
図5に示すように、保持部移送部530を用いて保持部400をマスク100に対して水平方向に微細にスライドさせる。保持部400のスライディングによって導電性ボールBが載置孔101を介して基板10に落ちる現象が加速化される。導電性ボールBが載置孔101に収容された状態なので、保持部400が水平方向に動いても、導電性ボールBは動かない。導電性ボールBは、載置孔101に留まってから下方に落ちる。自重によって下方に落ちた導電性ボールBは、基板10に付着する。このような分離ユニット530を使用することにより、導電性ボールBを基板10に付着させる工程の品質と作業速度を向上させることができる。すなわち、導電性ボールB搭載工程の不具合率を大幅に減らすことが可能である。
【0049】
本発明は、上述したように、平板状の支持プレート200を用いてマスク100を支持した状態で導電性ボールBを載置孔101に搭載する工程を行うので、マスク100の弛みや反り(warpage)などの変形を防止しつつ導電性ボールB搭載工程を行うことができるという利点がある。このようにマスク100の変形を防止すると、非常に小さなサイズの導電性ボールBを搭載する場合、非常に薄いマスク100を使用する場合でも、導電性ボールB搭載工程の不具合を効果的に防止することができる。
【0050】
また、
図4に示すように、支持プレート200がマスク100の下面を支持しない場合でも、保持部400がマスク100および導電性ボールBを上側からホールドおよび支持するので、マスク100の変形を防止する。これにより、本発明は、載置孔101に搭載された導電性ボールBが抜け出すことを防止する効果がある。
【0051】
また、
図5に示すように、基板移送部520によって基板10の下面を平坦な状態で支持しながら導電性ボールBを基板10にボンディングするので、基板10の変形も防止される。よって、載置孔101に搭載された導電性ボールBが基板10のパッド11に付着せずに漏れる現象の発生を防止することができるという利点がある。
【0052】
以上、本発明について好適な例を挙げて説明したが、本発明の範囲が先立って説明および図示した形態に限定されるものではない。
【0053】
例えば、先立って、透明材質で形成された第1吸着部材210を備える支持プレート200を用いて(b)段階を行うと説明したが、透明でない第1吸着部材を用いて(b)段階を行うことも可能である。また、第1吸着部材210を備えず、単にマスク100の下面を支持する形で構成された支持プレートを用いて(b)段階を行うことも可能である。吸着機能はないが、一部分が透明材質で形成されて載置孔101を照らすことが可能な構造の支持プレートを用いて、本発明の導電性ボール搭載方法を行うことも可能である。
【0054】
また、検査カメラ600を用いてマスクを撮影する段階を行わない導電性ボール搭載方法を実施することも可能である。
【0055】
また、先立って、保持部400は静電チャックを備えてマスク100と導電性ボールBをホールドすると説明したが、
図6に示すような構造の保持部410を用いて(d)段階および(f)段階を行うことも可能である。この場合、保持部410は多孔性材質の第2吸着部材411を備える。第2吸着部材411は、載置孔101に搭載された状態の導電性ボールBをマスク100の上面に接触した状態で上側から吸着する。すなわち、
図6に示した形態の保持部410は、マスク100と導電性ボールBを吸着する方式でマスク100および導電性ボールBをホールドする。この場合、基板10がマスク100の下側に配置されると、制御部は、保持部400の第2吸着部材411の作動を中止させて、載置孔101に搭載された導電性ボールBが基板10に落ちるように(f)段階を行う。
【0056】
また、上述したような分離ユニットを備えない構造の導電性ボール搭載装置を用いて本発明の導電性ボール搭載方法を実施することも可能であり、上述したような他の構造の分離ユニットを有する導電性ボール搭載装置を用いて本発明の導電性ボール搭載方法を実施することも可能である。
【0057】
また、先立ってサイクロンヘッド型の載置部300を使用する場合を例として説明したが、他の構造の載置部を用いてマスク100の載置孔101に導電性ボールBを搭載するように(c)段階を行うことも可能である。
【0058】
また、先立って、基板移送部520は、基板10の下面を吸着して固定し移送すると説明したが、吸着以外の他の方法で基板10を固定し移送する構造の基板移送部を用いて(c(e)段階を行うことも可能である。
【符号の説明】
【0059】
B 導電性ボール
10 基板
11 パッド
100 マスク
101 載置孔
200 支持プレート
210 第1吸着部材
201 発光部
300 載置部
400、410 保持部
411 第2吸着部材
500 移送ユニット
510 支持プレート移送部
520 基板移送部
530 保持部移送部
600 検査カメラ