特許第6770136号(P6770136)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770136
(24)【登録日】2020年9月28日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】非燃焼・加熱式タバコ
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/85 20200101AFI20201005BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20201005BHJP
   A24F 47/00 20200101ALI20201005BHJP
【FI】
   A24F40/85
   A24F40/40
   A24F47/00
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-102588(P2019-102588)
(22)【出願日】2019年5月31日
(65)【公開番号】特開2019-208507(P2019-208507A)
(43)【公開日】2019年12月12日
【審査請求日】2019年5月31日
(31)【優先権主張番号】201810544152.6
(32)【優先日】2018年5月31日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201820828153.9
(32)【優先日】2018年5月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519198650
【氏名又は名称】ヂャオ シュエ
【氏名又は名称原語表記】Zhao Xue
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂャオ シュエ
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特表2017−501687(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/153443(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第107568787(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第105968756(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/85
A24F 40/40
A24F 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状中空ロッドと、ロッドの先端に設けられた洗浄用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる非燃焼・加熱式タバコであって、
前記洗浄用分離スリーブのロッド横断面に被覆した領域に複数の吸気孔が設けられており、洗浄用分離スリーブの厚さが3μm〜3mmであり、前記煙発生部材部は、一端が洗浄用分離スリーブに緊密に接続され、他端が降温濾過部に接続され、前記降温濾過部は、位置制限部、温度制御部、中空部、及び濾過吸着部の4つのうちの1つ又は複数の組み合わせから形成され、前記煙発生部材部と降温濾過部の直径がロッドの内径に等しく、前記温度制御部は、ポリ乳酸繊維に包まれた螺旋状の温度制御スプリングであり、前記温度制御部の直径がロッドの内径以下である、ことを特徴とする非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項2】
前記洗浄用分離スリーブは、シート状の可撓性材料で製造され、ロッドの先端に被覆するように巻き付けられ、ロッドの横断面積を超える被覆部分が折り畳まれてプレスされて、ロッドの外壁に緊密に結合されて一体となっている、ことを特徴とする請求項1に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項3】
前記洗浄用分離スリーブは、円形シート状であり、直径がロッドの外径に等しく、粘着方式でロッド及び煙発生部材部の端部に被覆されている、ことを特徴とする請求項1に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項4】
前記洗浄用分離スリーブは、ロッドの先端を被覆するように配置された円形キャップ状構造であり、締めエッジ部がロッドの先端の外筒壁に噛み合うように包まれるか、或いは、ロッドの先端の内筒壁内に係入されている、ことを特徴とする請求項1に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項5】
前記ロッドの材料と洗浄用分離スリーブの材料はともに、アルミ箔、アルミ箔と紙との複合物、プラスチック、シリコーン、ゲル、紙材料、金属、木材、ポリ乳酸のうちの1種である、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項6】
前記ロッドの外において、ロッド軸方向にさらにロッドの長さと一致する装飾用紙に包まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項7】
前記煙発生部材部は、予め紙を円筒状に巻いてロッドの軸方向に規則的に配列した細長い棒状煙発生部材、予め紙を円筒状に巻いてランダムに配列した湾曲糸状煙発生部材及び不規則的な粒子状煙発生部材のうちの1つ又は複数である、ことを特徴とする請求項5に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項8】
前記位置制限部は、セラミック、木材、シリコーン、プラスチック、ポリ乳酸、酢酸繊維、植物粉末、金属又はその他の可塑性耐高温材料のうちの1つ又は複数の組み合わせで成形された円柱体であり、前記位置制限部には、少なくとも1つのエアゾル通過孔が設けられており、前記エアゾル通過孔の形状が円形、楕円形、紡錘形、扇形、三角形、4〜24角形のうちの1種であり、前記エアゾル通過孔の横断面積が位置制限部の横断面積の10%〜95%である、ことを特徴とする請求項1に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項9】
前記位置制限部が直径がロッドの内径以下の螺旋状制限スプリングであり、且つ位置制限部が中空部に隣接していない、ことを特徴とする請求項1に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【請求項10】
前記不規則的な粒子状煙発生部材は、植物粒子及び/又はでんぷん粒子に煙発生剤及びエッセンス・香料を添加して製造されたものである、ことを特徴とする請求項7に記載の非燃焼・加熱式タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新型タバコの技術分野に属し、具体的には、非燃焼・加熱式タバコのタバコ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
非燃焼・加熱式タバコは、タバコを燃やさないことを主な特徴とし、その加熱温度が350℃より低く、加熱過程において少量の副流煙のみが発生するので、国内外の各大手タバコ会社により注目されており、現在、その研究が盛んに行われている。
【0003】
従来の非燃焼・加熱式タバコの煙発生部材は刻みタバコ型とシート型に分けられ、刻みタバコ型充填物は、刻みタバコ葉又は刻みタバコ茎であり、通常の巻きタバコプロセス技術を用いて、紙巻タバコ製造機により成形され、シート型充填物は、タバコシートであり、複合プロセス技術で刻みタバコシートに作成し、フィルター複合接続装置により成形されるものでる。刻みタバコ用プロセスとシート用プロセス自体の特徴により従来のタバコの煙発生部の充填物がすべて糸状物である。
【0004】
従来の非燃焼・加熱式タバコのヒーターは、ニードル型又はシート型加熱体をタバコの煙発生部材に挿入して加熱する挿入式加熱と、非挿入被覆式加熱の2種に分けられる。消費者が吸う前に、先ず加熱体をタバコに挿入する必要があり、この際にタバコにける刻みタバコが落ちてヒーターに入りやすい。消費者が吸った後、タバコにおけるコークス化した煙発生部材がニードル型又はシート型加熱体に粘着して、ヒーターの加熱キャビティに残存され、その結果、2回目吸う際に異臭やより多くの有害成分を放出する。煙発生部材の残存により、2回目の加熱温度の伝達も悪くなるとともに、洗浄しにくくなり、消費者のエクスペリエンス及び製品の安全性を低減させる。ヒーター内に残存物が長期的に堆積すると、ヒーターはスケールが形成されて破損されやすくなり、加熱器具の耐用期間を短縮させる。
【0005】
また、刻みタバコ状又は刻みタバコ茎状の非燃焼・加熱式タバコでは、ニードル型加熱器具又は被覆型加熱器具しか適用できず、原因としては、ブレード式加熱体をタバコに挿入する際に、抵抗が大きいため、タバコの先端の煙発生部材を煙発生部材の後部の中空部に押し込みやすく、その結果、中空部に目詰りが発生しやすく、タバコの吸い(吸引)抵抗が大きくなり、消費者が加熱されたエアゾルを吸うことができないことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、従来技術の問題を解決するために、挿入式加熱器具専用の非燃焼・加熱式タバコのタバコ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の技術案により実現される。
非燃焼・加熱式タバコであって、円筒状中空ロッドと、ロッドの先端に設けられた洗浄用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなり、前記洗浄用分離スリーブのロッド横断面に被覆した領域に複数の吸気孔が設けられており、洗浄用分離スリーブの厚さが3μm〜3mmであり、前記煙発生部材部は、一端が洗浄用分離スリーブに緊密に接続され、他端が降温濾過部に接続され、前記降温濾過部は、位置制限部、温度制御部、中空部及び濾過吸着部の4つのうちの1つ又は複数の組み合わせから形成され、前記煙発生部材部と降温濾過部の直径がロッドの内径に等しい。煙発生部材部を包むロッド及び/又は中空部に対応するロッドには、さらに複数の給気孔が設けられている。
【0008】
好ましくは、前記洗浄用分離スリーブは、シート状の可撓性材料で製造され、ロッドの先端に被覆するように巻き付けられ、ロッドの横断面積を超える被覆部分が折り畳まれてプレスされて、ロッドの外壁に緊密に結合されて一体となっており、又は、食用接着剤でロッドの前部の筒壁に接着され、該構造を有する洗浄用分離スリーブを用いる場合、前記ロッドの外において、さらにロッドの軸方向にロッドの長さと一致する装飾用紙に包まれている。装飾用紙の長さはロッドの長さより小さくてもよい。
【0009】
好ましくは、前記洗浄用分離スリーブは、円形シート状であり、直径がロッドの外径に等しく、粘着方式でロッド及び煙発生部材部の端部に被覆されている。
【0010】
好ましくは、前記洗浄用分離スリーブは、ロッドの先端を被覆するように配置された円形キャップ状構造であり、締めエッジ部がロッドの先端の外筒壁に噛み合うように包まれ、或いは、ロッドの先端の内筒壁内に係入されている。
【0011】
前記ロッド材料と洗浄用分離スリーブの材料はともに、アルミ箔、アルミ箔と紙との複合物、プラスチック、シリコーン、ゲル、紙材料、木材、金属、ポリ乳酸のうちの1種である。植物粉末をロッドと洗浄用分離スリーブの材料として用いてもよい。
【0012】
前記煙発生部材部は、予め紙を円筒状に巻いてロッドの軸方向に沿って規則的に配列した細長い棒状煙発生部材、予め紙を円筒状に巻いてランダムに配列した湾曲糸状煙発生部材及び非規則的な粒子状煙発生部材のうちの1つ又は複数である。
【0013】
紙を円筒状に巻いてロッドの軸方向に沿って規則的に配列した細長い棒状煙発生部材は以下の複数種を含む。a.タバコの軸方向に規則的に配列されたタバコシート糸状煙発生部材、b.タバコの軸方向に規則的に配列した麻パルプ繊維シートで製造された糸状煙発生部材、c.タバコの軸方向に規則的に配列した木材パルプ繊維シートで製造された糸状煙発生部材。紙を円筒状に巻いてランダムに配列した湾曲糸状煙発生部材は以下の複数種を含む。(1)ランダムに配列した湾曲状タバコ刻みタバコ茎煙発生部材、(2)ランダムに配列した刻みタバコ、(3)ランダムに配列した刻みタバコ茎、(4)刻みタバコ・茎。非規則的な粒子状煙発生部材は、マイクロ波で膨張させたタバコ茎粒子煙発生部材とマイクロ波で膨張させた植物粒子の2種を含む。前記のマイクロ波で膨張させた植物粒子は、大麻の花及び大麻の葉をマイクロ波による膨張の方法により製造された粒子を含む。
【0014】
前記位置制限部は、セラミック、木材、シリコーン、プラスチック、ポリ乳酸、酢酸繊維、植物粉末、金属又はその他の可塑性耐高温材料のうちの1つ又は複数の組み合わせで成形される円柱体であり、前記位置制限部には、少なくとも1つのエアゾル通過孔が設けられており、前記エアゾル通過孔の形状が円形、楕円形、紡錘形、扇形、三角形、4〜24角形のうちの1種であり、前記エアゾル通過孔の横断面積が位置制限部横断面積の10%〜95%であり、紙材料を位置制限部の材料として用いてもよい。
【0015】
前記温度制御部は、複数本のポリ乳酸繊維又は吸熱機能を有する繊維をロッドの軸方向に紙材料で包んで形成された円柱体であり、その円柱体内にさらに、少なくとも1本の中空パイプが貫通して設けられており、前記中空パイプの管壁に複数の孔が設けられており、中空パイプの総横断面積が制限濾過ユニットの横断面積の10〜95%であり、前記濾過吸着部は複数本のポリ乳酸繊維、酢酸繊維、木材パルプ繊維のうちの少なくとも1種を紙材料で包んで形成された円柱体である。
【0016】
好ましくは、前記位置制限部が直径がロッドの内径以下の螺旋状制限スプリングであり、且つ位置制限部が中空部に隣接していない。
【0017】
好ましくは、前記温度制御部は、円筒状の酢酸繊維フィルタロッド又は木材パルプ繊維紙質フィルタロッドであり、フィルタロッドの酢酸繊維又は木材パルプ繊維には、粒径の範囲が20〜1200メッシュの間であるポリ乳酸粉末又は粒子が均一に添加されている。
【0018】
好ましくは、前記温度制御部は、ポリ乳酸繊維に包まれた螺旋状の温度制御スプリングであり、直径がロッドの内径以下である。
【発明の効果】
【0019】
従来技術に比べて、本発明は以下の有益な効果を有する。
【0020】
1、本発明は、洗浄用分離スリーブを配置することで、使用者が加熱体をタバコに挿入する際に、刻みタバコが落ちることがなく、また煙発生部材にける細い部分が加熱過程にヒーターに落ちることがなく、このように、ヒーター内部の清潔さが確保される。
【0021】
2、本発明の洗浄用分離スリーブは、厚さが小さくとも3μmであり且つ可撓性材料で製造されるので、消費者が使用するときに、加熱体を容易に洗浄分離スリーブに刺し込み、順調に煙発生部材に挿入することができるため、使用しやすい。
【0022】
3、洗浄用分離スリーブが配置されているため、消費者が吸った後に加熱体を抜き出すときに、洗浄用分離スリーブは加熱体に粘着したコークス化煙発生部材を分離するとともに、タバコにおけるコークス化物を加熱筒に残し、毎回使用後にヒーターがきれいに保たれていることを保証する。
【0023】
4、本発明は、位置制限部を設けることで、加熱体(特にブレード式加熱体)をタバコに挿入するときにロッド内の煙発生部材(特に巻き付けられて湾曲した糸状煙発生部材)をタバコの後部に押し込むことにより、加熱体と煙発生部材との接触が不十分になって加熱効果を損なうことを良好に防止し、また、煙発生部材が押されて変形してエアロゾル通路を塞ぐという問題を効果的に防止する。また、位置制限部に複数の孔を有するため、煙発生部材位置を限定するとともに、煙を効果的に輸送することができ、設計が非常に合理的である。
【0024】
5、本発明は、中空パイプを有する特徴を有する温度制御部を設けることで、中空パイプの変形を引き起こすことなく、ポリ乳酸繊維が吸熱して変形したときに一部のエアロゾル通路を塞ぎ、エアロゾルを正常に輸送する機能を果たす。それにより、エアロゾル温度を効果的に下げて、また、ポリ乳酸繊維が熱変形してエアロゾル通路を塞ぐという問題を解決する。
【0025】
6、本発明は、温度制御部における中空パイプの管壁に孔を設けることによって、タバコの中心部のエアロゾルの温度を効果的に低減させる。加熱後に生じた熱量を有するエアロゾルを位置制限部によりタバコの後部(吸い側)へ輸送するときに、タバコ内のロッド側壁に接近する部分のエアロゾルに含まれる熱量がその後の対応位置での温度制御部における吸熱繊維により吸収され、同時に繊維が徐々に変形して一部のエアロゾル通路を塞ぐが、タバコの中心部で吸熱繊維と接触していない熱いエアロゾルが中空パイプを通過するとき、エアロゾルに含まれる熱エネルギーが管壁における孔の対応位置の吸熱繊維により連続的に吸収され、それにより降温したエアロゾルがパイプを介してタバコの吸い側に連続的に輸送される。
【0026】
7、本発明は、中空部を設けることで、主に温度制御部と協力してエアロゾルの温度を低減させる。また、巻きタバコの後部に柔軟に配置可能なユニットとして、冷却降温作用を果たすことができるだけでなく、吸い抵抗を減少させ、エアロゾルの流れをよくし、位置制限部又は温度制御部のための移動空間を提供する役割を有する。
【0027】
8、位置制限部として、金属材料で製造された制限スプリングを用いる場合、制限スプリングのコイルの密度を調整することで多くの煙の熱エネルギーを吸収でき、且つ、制限機能を持つ。制限スプリングが弾性を有するため、加熱体を煙発生部材に挿入した際に生じてタバコの後部へ押す圧力を吸収でき、煙発生部材が押されて変形して堆積することによって、加熱体との接触不良又はガス通路の部分的な目詰まりを引き起こすことを防止する。加熱体が所望位置まで挿入されると、その反発力により、押されて後部へ移動した煙発生部材(特に刻みタバコ状)が元の位置に押し戻されて、それにより加熱体との良好な接触を維持する。
【0028】
9、温度制御部として、ポリ乳酸繊維又は吸熱機能を有する他の繊維に包まれた金属製コイルスプリングが使用される場合、スプリングの内部が中空通路であるため、エアロゾルを効果的に輸送でき、また、エアロゾルがコイルスプリングの降温部を通過したときに、エアロゾルに含まれる熱量がポリ乳酸繊維及び金属材料により同時に吸収され、且つ必要に応じてコイルスプリングの直径、長さ及びそれに包まれたポリ乳酸繊維の密度を調整することにより、対応するエアロゾル熱量を吸収することができ、科学的かつ効果的な温度制御手段と言える。
【0029】
10、温度制御部として、ポリ乳酸粉末又は粒子が均一に添加された酢酸繊維フィルタロッドが使用される場合、熱いエアロゾルが該部分を通過したときに、エアロゾルに含まれる熱量が優先的に酢酸繊維中のポリ乳酸粉末により吸収され、ポリ乳酸粉末が熱エネルギーを吸収すると相変化して徐々に溶融して変形するが、酢酸繊維が変形せず、優れたエアロゾル通過性を維持でき、従って、ガスの温度を低減させるとともに、ガスの正常な流動を確保することができ、ガスの輸送通路を塞ぐことがない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の構造模式図である。
図2】本発明の構造模式図である。
図3】本発明の洗浄用分離スリーブの構造模式図である。
図4】本発明の洗浄用分離スリーブの構造模式図である。
図5】本発明の洗浄用分離スリーブの構造模式図である。
図6】本発明の洗浄用分離スリーブの構造模式図である。
図7】本発明の制限スプリングの構造模式図である。
図8】本発明の位置制限部の横断面模式図である。
図9】本発明の位置制限部の横断面模式図である。
図10】本発明の温度制御部の構造模式図である。
図11】本発明の温度制御部の横断面模式図である。
図12】本発明の温度制御部の横断面模式図である。
図13】本発明の温度制御部の横断面模式図である。
図14】本発明の中空パイプ構造の模式図である。
図15】本発明の中空パイプ構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面と実施例を参照しながら、本発明について更に説明するが、本発明の保護範囲は実施例により限定されない。
【0032】
実施例1
非燃焼・加熱式タバコは、厚さが0.15mmで高剛度を有する紙で製造された長さ45mm、直径7.1mmの中空ロッドと、ロッドの先端に包まれた浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、円形に予めダイカットされた、厚さ3μm、直径12mmのアルミ箔であり、アルミ箔の中心の直径7mmの円形範囲内に直径1mmの吸気孔が20個設けられている。、前記煙発生部材部は、タバコの軸方向に規則的に配列したタバコシート糸状煙発生部材で充填されてなるものであり、その長さが13mmである。前記降温濾過部は、長さが32mmであり、煙発生部材側に近い長さ3mmの位置制限部と、位置制限部に接続されて消費者のリップに近い長さ29mmの濾過吸着部との2つの部分から構成されている。
【0033】
前記位置制限部は、ABSプラスチックを金型により射出成形して製造された円柱体であり、横断面が円形のエアロゾル通過口が6つ貫通して設けられている。その通路の横断面の総面積が位置制限部の横断面の総面積の80%を占めている。前記濾過吸着部は、PLA(ポリ乳酸)材料を伸線してなるフィラメントを高通気性を有する通常の巻きタバコ用紙で包んで円柱体の形状にしたものであり、その直径を本タバコのロッドの内径と一致させ、適切な長さに切ってロッドに入れる。
【0034】
位置制限部の材料を金属に変更してもよい。
【0035】
ロッドの煙発生部材部を包む位置に、さらに、2列の環状給気孔が設けられており、第1列の孔がタバコの先端口と3mm離れ、第2列の孔が第1列の孔と3mm離れ、各列には12個の孔があり、各孔の直径が0.5mmである。この構造により外界からの自然空気を補充して、酸素を十分に供給することを確保して、加熱効率を向上させる。
【0036】
本タバコを加工するに際、予め所定長さの紙質ロッドを45mmの長さに切り、ロッドの一端(タバコの先端)のロッド端面から5ミリメートル離れたロッドの外壁範囲内で、圧縮成形方式で該一部のロッド壁を15μm厚さにプレスし、このように、アルミ箔材料でロッドの前部を包むときに、包まれた後のロッドの前部外壁が突出するという問題を防止するように、折り畳んで被覆する厚さを薄くプレスしていないロッドの他の部分の高さとほぼ一致させる。まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、PLA(ポリ乳酸)繊維で製造された濾過吸着部を予め製造された紙質ロッドに充填して、次に、位置制限部、糸状シート煙発生部材部を順に充填し(煙発生部材部の一端がタバコの先端面と面一になる)、さらに、タバコの端部にアルミ箔製の浄化用分離スリーブを包み、浄化用分離スリーブをタバコの先端面に被覆し、中心に孔を開けた位置とタバコ前部の横断面の円形口とを重ねて、金型により円形シートのタバコ横断面を超えた余分な部分を折り畳んでタバコの前部の外筒壁に包み、次に、金型によりプレスして締め付けることで外筒壁と密着させ、最後に、厚さ0.1mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。
【0037】
消費者が本構造のタバコを使用するときに、選択したヒーターの加熱体の長さが13mmを超えてはならず、タバコをヒーターの煙案内筒に沿ってニードル型加熱器具に正常に挿入すればよく、加熱ニードルは浄化用分離スリーブを経てその後の煙発生部材部に順調に挿入されて加熱し、エアロゾルを発生させて消費者の喫煙に供する。吸った後にタバコを抜き出し、浄化用分離スリーブのバリア作用により、煙発生部材がヒーターの加熱筒に落ちることがなく、消費者が加熱キャビティ又は加熱ニードルを頻繁にクリーンせずに済み、このため、使用しやすく、実用性が高い。
【0038】
この構造のタバコには、ニードル型又はシート型加熱体で加熱する加熱器具が適用できる。
【0039】
実施例2
非燃焼・加熱式タバコは、厚さが0.2mmで高剛度を有するPP材料で製造された長さ48mm、直径7.3mmの中空ロッドと、ロッドの先端に包まれた浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、正方形に予めダイカットされた厚さ0.2mm、高さ15mmのアルミ箔複合紙であり、アルミ箔の中心の直径7.2mmの円形範囲内に直径0.5mmの吸気孔が30個設けられている。前記煙発生部材部は、円筒状に予め巻いてランダムに配列した湾曲状刻みタバコ茎の煙発生部材で充填され、その長さが15mmであるものであり、前記降温濾過部は、長さが33mmであり、煙発生部材端に近い長さ5mmの位置制限部と、位置制限部に接続された長さ20mmの中空部と、中空部に接続され且つ消費者のリップに近い長さ8mmの濾過吸着部との3つの部分で構成されている。
【0040】
前記位置制限部は、ポリ乳酸材料を金型により射出成形して製造された円柱体であり、横断面が長方形のエアロゾル通過口が4つ貫通して設けられており、その通路の横断面の総面積が位置制限部の横断面の総面積の60%を占め、前記濾過吸着部は、酢酸繊維を紡糸して形成した極細糸を、まず、通常のフィルター成形紙で包んで円柱体の形状にしたものであり、直径を本タバコのロッドの内径と一致させ、適切な長さに切ってロッドに入れる。
【0041】
位置制限部の材料を木材又は植物粉末製品に変更してもよい。
【0042】
煙発生部材部に包まれたロッドの位置において、分離部材の末端ラインから2mm離れて、1列の環状給気孔が設けられており、各列には20個の孔がある。各孔の直径が0.3mmであり、巻きタバコの後部の中空部に対応するロッド位置にさらに、煙発生部材の末端ラインから5mm離れて、1列の環状の給気孔が設けられている。各列には12個の孔があり、各孔の直径が0.3mmである。この構造により外界からの自然空気を補充して、吸い抵抗を低減させ、ガス温度を低減させ、加熱効率を向上させる。
【0043】
本タバコを加工するに際、予めPPプラスチックを射出成形して長さ48mmの中空筒にし、ロッドの一端(タバコの先端)のロッド端面から10ミリメートル離れたロッドの外壁範囲内で、予め金型によりプレスする方式で該一部のロッド壁を0.1mm厚さにプレスし、このように、アルミ箔複合紙でロッドの前部を包むときに、包まれた後のロッドの前部外壁が突出するという問題を防止するように、折り畳んで被覆する厚さを薄くプレスしていないロッドの他の部分の高さとほぼ一致させる。まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、酢酸繊維で製造された濾過吸着部を予め製造されたロッドに充填して、中空部の位置を残し、次に、位置制限部、刻みタバコ茎の煙発生部材部を順に充填し(煙発生部材部の一端がタバコの先端面と面一になる)、さらに、タバコの端部にアルミ箔製の浄化用分離スリーブを包み、浄化用分離スリーブをタバコの先端面に被覆し、中心に孔を開けた位置をタバコ前部の横断面の円形口とを重ねて、金型により円形シートのタバコ横断面を超えた余分な部分を折畳んで、予め接着剤が塗られて薄くプレスされたタバコ前部の外筒壁に包み、次に、金型によりプレスして締め付けることで外筒壁と密着させる。最後に、厚さ0.1mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。
【0044】
消費者が本構造のタバコを使用するときに、選択したヒーターの加熱体の長さが15mmを超えてはならず、タバコをヒーターの煙案内筒に沿ってニードル型加熱器具に正常に挿入すればよく、加熱ニードルは浄化用分離スリーブを経てその後の煙発生部材部に順調に挿入されて加熱し、エアロゾルを発生させて消費者の喫煙に供する。吸った後にタバコを抜き出し、浄化用分離スリーブのバリア作用により、煙発生部材がヒーターの加熱筒に落ちることがなく、消費者が加熱キャビティ又は加熱ニードルを頻繁にクリーンせずに済み、このため、使用しやすく、実用性が高い。
【0045】
この構造タバコには、ニードル型又はシート型加熱体で加熱する加熱器具が適用できる。
【0046】
実施例3
非燃焼・加熱式タバコは、厚さが0.05mmのアルミニウム材料で製造された長さ40mm、直径7mmの中空筒と、ロッドの先端に貼り付けられた浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、円形シート状に予めダイカットされた厚さ0.1mm、直径7mmのPEプラスチックであり、アルミ箔の中心の直径6mmの円形範囲内に直径0.3mmの吸気孔が38個設けられている。前記煙発生部材部は、マイクロ波で膨張させたタバコ茎粒子の煙発生部材で充填されるものであり、その長さが12mmであり、前記降温濾過部は、長さが28mmであり、煙発生部材端に近い長さ8mmの位置制限部と、位置制限部に接続されて消費者のリップに近い長さ20mmの中空部との2つの部分から構成されている。
【0047】
前記位置制限部は、シリコーン材料を金型により射出成形して製造された円柱体であり、横断面が楕円形のエアロゾル通過口が6つ貫通して設けられており、その通路の横断面の総面積が位置制限部の横断面の総面積の20%を占める。
【0048】
巻きタバコの中部に包まれたロッド位置と中空部位置には、それぞれ1列の環状吸気孔が設けられており、孔を開ける距離と孔径は実施例2と同じである。
【0049】
本タバコを加工するに際、まず、中空部位置を残し、次に、ロケータで位置を決定して位置制限部、マイクロ波で膨張させたタバコ茎粒子の煙発生部材部を充填し、さらに、タバコの先端面において、予め製造されたPE洗浄用分離円形シートを熱圧着方式でタバコの先端口に貼り付ける。最後に、製品商標が印刷された長さ20mmのチップペーパーをロッドの外壁に包んで貼付け、装飾用紙の一端をロッドの後部(消費者の吸い側に近い)と面一にする。
【0050】
消費者が本タバコを使用するときに、選択したヒーターの加熱体の長さが12mmを超えてはならず、PE材料製の浄化用分離スリーブに複数の孔が設けられているため、材料の平面靭性を低減させて、加熱体が刺しやすいようにする。また、PEは耐高温材料であるので、異臭を発生させにくい。
【0051】
実施例4
非燃焼・加熱式タバコは、厚さが1.5mmの木質材料で製造された長さ50mm、直径7.5mmの中空筒と、ロッドの先端を被覆するように配置された浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、キャップ状に予め製造された外蓋式シリコーン材料製のスリーブキャップであり、スリーブキャップの最上部の厚さを2mm、スリーブキャップの下辺縁の厚さを0.2mm、内径を7.3mm、スリーブキャップの下縁の長さを10mmとし、スリーブキャップの中心の直径7mmの円形範囲内には直径0.5mmの吸気孔が40個設けられている。前記煙発生部材部は、タバコの軸方向に規則的に配列したタバコシート糸状煙発生部材を充填してなるものであり、その長さが15mmである。前記降温濾過部は、長さが35mmであり、煙発生部材端に近い長さ3mmの位置制限部と、位置制限部に接続されて長さ15mmの温度制御部と、温度制御部に接続されて長さ10mmの中空部と、中空部に接続されて消費者のリップに近い長さ7mmの濾過吸着部との4つの部分で構成されている。
【0052】
前記位置制限部は、紙で巻かれた円柱体であり、横断面が三角形のエアロゾル通過口が1つ貫通して設けられており、その通路の横断面の総面積が位置制限部横断面積の95%を占める。
【0053】
前記温度制御部は、複数本のポリ乳酸繊を紙材料で包んで形成する円柱体であり、その円柱体の中心位置にさらに直径3mmの中空パイプが貫通して設けられている。
【0054】
前記濾過吸着部は酢酸繊維フィルタロッドである。
【0055】
本タバコを加工するに際、予め木材を長さ50mmの中空筒に製造し、まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、酢酸繊維で製造された濾過吸着部を予め製造されたロッドに充填して、次に、中空部位置を残し、温度制御部、位置制限部、タバコシート煙発生部材部を順に充填し(煙発生部材部の一端がタバコの先端面と面一になる)、さらに、タバコの先端部を被覆するように予め製造された浄化用分離スリーブを配置し、最後に、厚さ0.1mm、長さ40mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、装飾用紙の一端をロッドの後部(消費者の吸い側に近い)と面一にして、他端をキャップ下縁と突き合せる。シリコーンスリーブキャップは可撓性材料であり、成形しやすく、且つ所定の伸縮性を有し、加熱体を刺しやすくするとともに、製品の工業的生産を効率よく行うことができる。さらに、シリコーン材料は、耐高温特性を有するので、高温でも異臭が発生することがない。
【0056】
実施例5
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.3mmのシリコーンで製造された長さ45mm、直径7.3mmの中空筒と、ロッドの先端を被覆するように配置された浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、キャップ状に予め製造されたポリ乳酸製の埋め込み式スリーブキャップであり、厚さが0.2mm、内径が6.5mm、スリーブキャップの下縁の長さが5mmであり、スリーブキャップの中心の直径6mmの円形範囲内に直径0.2mmの吸気孔が50個設けられている。前記煙発生部材部は、タバコの軸方向に規則的に配列した麻パルプ繊維シートで製造された糸状煙発生部材で充填されたものであり、その長さが13mmである。前記降温濾過部は、長さが32mmであり、煙発生部材端に近い長さ15mmの温度制御部と、温度制御部に接続される長さ10mmの中空部と、中空部に接続されて消費者のリップに近い長さ7mmの濾過吸着部との3つの部分から構成されている。
【0057】
前記温度制御部は、複数本のポリ乳酸繊を紙材料で包んで形成する円柱体であり、その円柱体の中心位置にさらに、直径3mmの中空パイプが貫通して設けられ、パイプ内には、3つの同じ横断面積の通路に均等に仕切るための支持構造を有し、中空パイプの管壁に複数の孔が設けられており、中空パイプの総横断面積が制限濾過ユニットの横断面積の10%である。
【0058】
前記濾過吸着部は通常の巻きタバコ用酢酸繊維フィルタロッドである。
【0059】
本タバコを加工するに際、予めシリコーンを用いて長さ45mmの中空筒を製造し、まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、酢酸繊維で製造された濾過吸着部を予め製造されたロッドに充填して、中空部位置を残し、次に、温度制御部、タバコシート煙発生部材部(煙発生部材部の一端がタバコの先端面と面一になる)を順に充填し、さらに、下縁側壁がロッドの先端側壁の内面を被覆するように、予め製造された浄化用分離スリーブでタバコの先端部を被覆する。最後に、厚さ0.1mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。
【0060】
実施例6
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.2mmの紙で製造された長さ46mm、直径7.1mmの中空筒と、ロッドの先端を被覆するように配置された浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、予めキャップ状に製造された外蓋式ゲル材料製スリーブキャップであり、厚さが0.15mm、内径が6.9mm、スリーブキャップの下縁長さが6mmであり、スリーブキャップの中心の直径6.5mmの円形範囲内に直径0.6mmの吸気孔が20個設けられている。前記煙発生部材部は、ランダムに配列した刻みタバコを充填してなるものであり、その長さが14mmであり、前記降温濾過部は、長さが32mmであり、ポリ乳酸繊維円柱体のみから構成されている。
【0061】
前記降温濾過部は、複数本のポリ乳酸繊を紙材料で包んで形成する円柱体であり、その円柱体の中心位置にさらに、直径3mmの中空パイプが貫通して設けられており、パイプの中心線位置に、パイプ内を2つの同じ横断面積の通路に均等に仕切る支持構造が設けられ、中空パイプの管壁に複数の孔が設けられており、中空パイプの総横断面積が制限濾過ユニットの横断面積の95%である。
【0062】
本タバコを加工するに際、予め紙を長さ46mmの中空筒に製造し、まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、ポリ乳酸繊維製の降温濾過部を予め製造されたロッドに充填して、刻みタバコ製の煙発生部材部を充填し(煙発生部材部の一端がタバコ先端面と面一になる)、さらに、タバコの先端部を被覆するように予め製造された浄化用分離スリーブを配置する。最後に、厚さ0.15mm、長さ40mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、装飾用紙の一端をロッドの後部(消費者の吸い側に近い)に面一にして、他端をスリーブキャップの下縁に突き合せる。
【0063】
実施例7
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.2mmのPETで製造された長さ46mm、直径7.3mmの中空筒と、ロッドの先端を被覆するように配置された浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、キャップ状に予め製造された埋め込み式紙材料製スリーブキャップであり、厚さが3mm、内径が6.6mm、スリーブキャップの下縁の長さが3mmであり、キャップの中心の直径6mmの円形範囲内に直径0.3mmの吸気孔が30個設けられている。前記煙発生部材部は、ランダムに配列した刻みタバコ茎を充填してなるものであり、その長さが13mmであり、前記降温濾過部は、長さが33mmであり、煙発生部材端に近い長さ5mmの位置制限部と、温度制御部に接続された長さ28mmの中空部との2つの部分で構成されている。
【0064】
前記位置制限部は、酢酸繊維で製造された円柱体であり、横断面が扇形のエアロゾル通過口が1つ貫通して設けられており、その通過口の横断面積が位置制限部の横断面の総面積の10%を占め、その後部が中空部となっている。
【0065】
煙発生部材部に包まれたロッド位置には、分離部材の末端ラインから3mm離れて、1列の環状給気孔が設けられている。各列には20個の孔があり、各孔の直径が0.2mmであり、巻きタバコの後部の中空部に対応するロッド位置にさらに、煙発生部材の末端ラインから5mm離れて、1列の環状給気孔が設けられている。各列には20個の孔があり、各孔の直径が0.2mmである。この構造は、外界の自然空気を補充して、ガス温度を低減させる。
【0066】
本タバコを加工するに際、予めPETプラスチックを長さ45mmの中空筒に製造し、まず、中空部位置を残し、次に、位置制限部、刻みタバコ茎製の煙発生部材部を順に充填し(煙発生部材部の一端がタバコ先端面と面一になる)、さらに、下縁側壁がロッドの先端側壁の内面を被覆するように、予め製造された浄化用分離スリーブでタバコの先端部を被覆するする。最後に、厚さ0.15mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。本例では、パルプをプレスして乾燥させて成形した洗浄用分離スリーブキャップを用いるため、低コストで、加工しやすい。さらに、パルプに所定量の抗コークス化製剤を添加することにより、紙材料製スリーブキャップが加熱体と接触する過程に、高温により焦げや異臭を発生させることはない。紙材料自体の靭性が低いので、加熱体により刺されやすい。
【0067】
また、刻みタバコ茎形態の煙発生部材を用いるので、加熱されて生じたエアロゾルの温度がシート状煙発生部材より低く、それに加えて、ロッドに設けられた気孔が補助降温作用を有し、従って、後部に温度制御部を設けなくてもよい。
【0068】
実施例8
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.08mmのアルミ箔で製造された長さ44mm、直径7.1mmの中空筒と、ロッドの先端を被覆するように配置された浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、キャップ状に予め製造された外蓋式アルミニウム材料製のスリーブキャップであり、厚さが0.015mm、内径が6.9mm、スリーブキャップの下縁長さが5mmであり、スリーブキャップの中心の直径6mmの円形範囲内に直径0.4mmの吸気孔が22個設けられている。前記煙発生部材部は、タバコの軸方向に規則的に配列した木材パルプ繊維シート製の糸状煙発生部材を充填してなるものであり、その長さが12mmであり、前記降温濾過部は、長さが32mmであり、煙発生部材端に近い長さ20mmの温度制御部と、温度制御部に接続される長さ12mmの濾過吸着部との2つの部分から構成されている。
【0069】
前記温度制御部は、複数本のポリ乳酸繊を紙材料で包んで形成する円柱体であり、その円柱体の中心位置にさらに、中空パイプが4つ貫通して設けられており、中間パイプの直径が3mmであり、品字状に配置された外周の3本のパイプの直径が1.5ミリメートルである。
【0070】
前記濾過吸着部は紙質フィルター(木材パルプ繊維)である。
【0071】
本タバコを加工するに際、予めアルミ箔を長さ44mmの中空筒に製造し、まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、紙質繊維製の濾過吸着部を予め製造されたロッドに充填し、温度制御部、木材パルプ繊維シート煙発生部材部を順に充填し(煙発生部材部の一端がタバコ先端面と面一になる)、さらに、タバコの先端部を被覆するように予め製造された浄化用分離スリーブを配置する。最後に、厚さ0.05mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。
【0072】
この構造のタバコに使用されているマルチパイプ温度制御部の形態は、エアロゾルの熱量を効果的に吸収するとともに、エアロゾルの通過性を確保することができ、ポリ乳酸繊維が加熱されて変形することによりエアロゾル通路を塞ぐという問題がない。
【0073】
実施例9
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.15mmのアルミ箔と紙の複合物で製造された長さ45mm、直径7.1mmの中空筒と、ロッドの先端に包まれた浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、円形に予めダイカットされたアルミ箔シートであり、エッジに複数の溝を有するアルミ製ビールボトルキャップの形状にプレスされるものであり、厚さが12μm、内円直径が7mmであり、アルミ箔の中心直径6.5mmの円形範囲内に直径0.6mmの吸気孔が25個設けられている。前記煙発生部材部は、タバコの軸方向に規則的に配列したタバコシート糸状煙発生部材を充填してなるものであり、その長さが13mmであり、前記降温濾過部は、長さが32mmであり、巻きタバコの後部は、煙発生部材端に近い長さ3mmの位置制限部と、位置制限部に接続される長さ6mmの中空部と、中空部に接続される長さ15mmの温度制御部と、温度制御部に接続される長さ8mmの濾過吸着部との4つの部分から構成されている。
【0074】
前記位置制限部は、セラミック材料で製造された円柱体であり、横断面が紡錘形のエアロゾル通過口が5つ貫通して設けられており、その通路の横断面の総面積が位置制限部の横断面の総面積の80%を占める。
【0075】
前記温度制御部は、円筒状の酢酸繊維フィルタロッドであり、フィルタロッドの酢酸繊維には、粒径範囲が20〜60メッシュである円形のポリ乳酸粒子が均一に添加されている。
【0076】
前記濾過吸着部は、通常の巻きタバコ用酢酸繊維フィルターである。
【0077】
本タバコを加工するに際、予めアルミ箔と紙の複合物を長さ45mmの中空筒に製造し、まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、濾過吸着部を予め製造されたロッドに充填し、温度制御部を充填し、予め中空部位置を残し、タバコシート煙発生部材部を充填し(煙発生部材部の一端がタバコ先端面に面一になる)、さらに、タバコの先端部を被覆するように予め製造された浄化用分離スリーブを配置し、締め付け金型装置を用いて溝付きスリーブキャップの下縁部をロッドの先端の外壁に緊密にプレスする。最後に、厚さ0.08mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。下縁部に溝を有するアルミ箔製の洗浄用分離キャップを用いるため、キャップとタバコとの結合部が美観で平坦であり、成形しやすい。
【0078】
実施例10
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.1mmのゲルで製造された長さ45mm、直径7.3mmの中空筒と、ロッドの先端に貼り付けてプレスした洗浄用分離シートと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記洗浄用分離シートは、円形に予めダイカットされたアルミ箔シートであり、直径が7.5mm、厚さが7μmであり、アルミ箔の中心の直径6.8mmの円形範囲内に直径0.2mmの吸気孔が35個設けられている。前記煙発生部材部は、マイクロ波で膨張させた植物粒子を充填してなるものであり、その長さが13mmであり、前記降温濾過部は長さが32mmであり、巻きタバコの後部は、煙発生部材端に近い長さ6mmの位置制限部と、位置制限部に接続される長さ20mmの温度制御部と、温度制御部に接続される長さ6mmの濾過吸着部との3つの部分から構成されている。
【0079】
前記位置制限部は、外径5mm、中空内径4mmの螺旋状の防錆炭素鋼スプリングである。
【0080】
前記温度制御部は、ポリ乳酸粉末が均一に添加されて粒径範囲が800〜1200メッシュである円筒状の酢酸繊維フィルタロッドである。
【0081】
前記濾過吸着部は、ポリ乳酸繊維フィルターである。
【0082】
本タバコを加工するに際、予めゲル材料を長さ45mmの中空筒に製造し、まず、断面をロッドの底部(消費者の吸い側に近い)と平行にするように、濾過吸着部を予め製造されたロッドに充填し、温度制御部、位置制限部及びマイクロ波で膨張させた植物粒子製の煙発生部材部を順に充填し(煙発生部材部の一端がタバコ先端面に面一になる)、さらに、熱圧着方式で予め製造された洗浄用分離シートをタバコの先端部に貼り付け、加熱金型によりプレスする方式で、タバコ直径を超えた部分をロッドの先端の外筒壁に熱圧着させる。最後に、厚さ0.03mmの通常の巻きタバコ用チップペーパー(装飾用紙)をロッドの軸方向に沿って接着剤でロッドに包み、長さをロッドの長さと一致させる。
【0083】
スプリング形態の位置制限部を用いると、制限スプリングのコイルの密度を調整することで、吸収するガス熱エネルギーの大きさを調節し、且つ制限機能を持つ。制限スプリングが弾性を有するため、加熱体が煙発生部材に挿入されたときに生じた、タバコの後部への押し力を吸収でき、煙発生部材が押されて変形して堆積することによって、加熱体との接触不良又はガス通路の部分的な目詰まりを引き起こすことを防止する。加熱体が所望位置まで挿入されると、そのスプリングの反発力により、押されて後部へ移動した煙発生部材(特に刻みタバコ状)が元の位置に押し戻されて、それにより加熱体との良好な接触を維持する。
【0084】
実施例11
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.08mmのポリ乳酸で製造された長さ45mm、直径7.3mmの中空筒と、ロッドの先端を被覆するように配置された浄化用分離スリーブと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記浄化用分離スリーブは、キャップ状に予め製造されたタバコ粉末又はマイクロ波で膨張させたタバコ茎粉末をプレス成形した埋め込み式スリーブキャップであり、厚さが0.1mm、内径が6.8mm、スリーブキャップの下縁長さが3mmであり、スリーブキャップの中心の直径6mmの円形範囲内に直径0.5mmの吸気孔が20個設けられている。前記煙発生部材部は、タバコの軸方向に規則的に配列した麻パルプ繊維シート製の糸状煙発生部材を充填してなるものであり、その長さが13mmであり、前記降温濾過部は、長さが32mmであり、煙発生部材端に近い長さ10mmの位置制限部と、位置制限部に接続される長さ22mmの濾過吸着部との2つの部分から構成されている。
【0085】
前記位置制限部は、外径4mm、中空内径3mmの高弾性プラスチック製の螺旋状スプリングである。
【0086】
前記濾過吸着部は、ポリ乳酸繊維フィルターである。
【0087】
本タバコの加工方式は実施例7とほぼ同様である。消費者が本構造のタバコを使用するとき、使用されるヒーターの加熱体の長さが13mmを超えてはならない。
【0088】
プラスチック材料で製造された制限スプリングを選択する場合、コストが低く、湿気により錆が生じることがない。
【0089】
実施例12
非燃焼・加熱式タバコは、厚さ0.2mmの紙で製造された長さ46mm、直径7.1mmの中空筒と、ロッドの先端に貼り付けてプレスした洗浄用分離シートと、順にロッド内に設けられた煙発生部材部及び降温濾過部とからなる。前記洗浄用分離シートは、円形に予めダイカットされたPPプラスチックシートであり、直径が7.1mm、厚さが25μmであり、シートの中心の直径6.8mmの円形範囲内に直径0.6mmの吸気孔が18個設けられている。前記煙発生部材部は、刻みタバコ茎を充填してなるものであり、その長さが15mmであり、前記降温濾過部は、長さが31mmであり、巻きタバコの後部は、煙発生部材端に近い長さ20mmの位置制限部と、位置制限部に接続される長さ11mmの濾過吸着部との2つの部分から構成されている。
【0090】
前記位置制限部は、外径5mm、中空内径4mmの螺旋状プラスチックスプリングである。プラスチックスプリングのコイルを中心として、1層のポリ乳酸繊維で巻き付けて包まれている。
前記濾過吸着部は、円筒状のポリ乳酸繊維フィルタロッドである。
接着剤による粘着方式で洗浄用分離シートをタバコの先端面に貼り付ける以外、本タバコの加工方式は実施例10とほぼ同様である。
【0091】
ポリ乳酸繊維に包まれた制限スプリングを選択する場合、制限スプリングは、制限作用を果たすとともに、温度制御作用を果たすこともでき、従って、本願における位置制限部は温度制御部と一体に製造される。このような設計により、品質を確保する上、タバコの構造を簡略化させて、コストを削減させる。
【0092】
実施例13
以下の相違点以外、以上の実施例を繰り返す。
【0093】
前記降温濾過部は、順に配置された位置制限部、中空部、2つの中空パイプを有するポリ乳酸繊維製の温度制御部(パイプには複数の孔が設けられている)、及び酢酸繊維製の濾過吸着部の4つのユニットを連結して構成されている。このような構成により、エアロゾルが位置制限部におけるエアロゾル通過孔を介して吸い側へ送られる際に、ポリ乳酸繊維吸着部に優先的に接触し、ポリ乳酸繊維は、熱量を吸着して変形する作用を有するため、エアロゾル中の熱量を大幅に吸着して、エアロゾルの温度を低減させる反面、それによる生じた変形により、位置制限部のこの端面と接触するポリ乳酸繊維が収縮して凝固して、エアロゾル輸送通路の一部を塞ぎ、このとき、中間パイプは、変形しないため、通路として機能できる。また、通路における複数の孔がさらに後続エアロゾルにおける熱量を対応位置のポリ乳酸繊維へ伝導して、エアロゾルの温度を効果的に低減させるとともに、エアロゾルの通過通路の目詰まりを防止するという2重作用を果たすことができる。中空部が位置制限部と温度制御部との間に設けられることで、温度制御部の側壁位置での吸熱繊維の変形によりエアロゾル通路の一部が塞がれるとき、中空部は、エアロゾルを温度制御部の中心でパイプ口へガイドする役割を果たすことができる。
【0094】
実施例14
以下の相違点以外、実施例11を繰り返す。
【0095】
前記位置制限部は、横断面の外直径が3mm、内径が2.5mmである2本の螺旋状のプラスチック製制限スプリングである。
【0096】
前記温度制御部は、不規則状で粒径が100〜200メッシュであるポリ乳酸粒子が添加されている酢酸繊維フィルタロッドで製造されるものである。
【符号の説明】
【0097】
図面において、1:浄化用分離スリーブ、2:吸気孔、3:煙発生部材部、4:位置制限部、5:ロッド、6:中空部、7:降温濾過部、8:濾過吸着部、9:温度制御部、10:中空パイプ、11:制限スプリング、12:装飾用紙、13:エアロゾル通過口、14:ポリ乳酸繊維、15:孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15