(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770142
(24)【登録日】2020年9月28日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】投影表示設備及び表示方法
(51)【国際特許分類】
H04N 5/74 20060101AFI20201005BHJP
G03B 21/00 20060101ALI20201005BHJP
G03B 21/14 20060101ALI20201005BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20201005BHJP
G09G 5/391 20060101ALI20201005BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20201005BHJP
【FI】
H04N5/74 D
G03B21/00 F
G03B21/14 Z
G09G5/00 510B
G09G5/00 520V
G09G5/00 550H
G09G5/36 520G
【請求項の数】12
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-120978(P2019-120978)
(22)【出願日】2019年6月28日
(65)【公開番号】特開2020-137107(P2020-137107A)
(43)【公開日】2020年8月31日
【審査請求日】2019年6月28日
(31)【優先権主張番号】201910133086.8
(32)【優先日】2019年2月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】596039187
【氏名又は名称】台達電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DELTA ELECTRONICS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】江 馥任
【審査官】
鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開2020−061593(JP,A)
【文献】
特開2019−003108(JP,A)
【文献】
特開2013−050627(JP,A)
【文献】
特開2013−050628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/74
G03B 21/00
G03B 21/14
G09G 5/00
G09G 5/36
G09G 5/391
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のビデオ信号における連続した第1のフレーム及び第2のフレームに基づいて動き運算補正を実行して、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に補間フレームを生成し、前記第1のフレームと補間フレームを第3のフレームになるように組み合わせるための処理回路と、
第2のビデオ信号を投影し表示することに用いられ、画像投影表示装置の原生解像度が前記第2のビデオ信号の解像度と同じである画像投影表示装置と、
を含み、
前記処理回路は、更に、前記第3のフレームを解体して複数の第4のフレームを発生させ、前記第4のフレームを第2のビデオ信号として出力することに用いられ、且つ前記第1のビデオ信号の解像度が前記第2のビデオ信号の解像度より高い投影表示設備。
【請求項2】
前記処理回路は、更に、前記第3のフレームを複数のブロックに解体し、前記ブロックの各々における異なる画素データに基づいて前記第4のフレームを発生させることに用いられる請求項1に記載の投影表示設備。
【請求項3】
前記ブロックの各々における異なる画素データは、時計回り方向によって配列される請求項2に記載の投影表示設備。
【請求項4】
前記第4のフレームにおける第1者は前記ブロックの各々における第1の画素データに基づいて発生し、
前記第4のフレームにおける第2者は前記ブロックの各々における第2の画素データに基づいて発生し、
前記第4のフレームにおける第3者は前記ブロックの各々における第3の画素データに基づいて発生し、
前記第4のフレームにおける第4者は前記ブロックの各々における第4の画素データに基づいて発生する請求項2に記載の投影表示設備。
【請求項5】
前記処理回路は、前記第1のフレームの複数の奇数列データと前記補間フレームの複数の偶数列データを交錯して組み合わせて、前記第3のフレームを発生させることに用いられる請求項1に記載の投影表示設備。
【請求項6】
前記画像投影表示装置は、前記第2のビデオ信号を周期的に偏向して投影して、投影画面を発生させるための多軸シフト装置を更に含む請求項1に記載の投影表示設備。
【請求項7】
第1のビデオ信号における連続した第1のフレームと第2のフレームによって動き運算補正を実行して前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に補間フレームを生成し、前記第1のフレームと補間フレームを第3のフレームになるように組み合わせる工程と、
更に前記第3のフレームを解体して複数の第4のフレームを発生させ、前記第4のフレームを第2のビデオ信号として出力することに用いられ、且つ前記第1のビデオ信号の解像度が前記第2のビデオ信号の解像度より高い工程と、
前記第2のビデオ信号を画像投影表示装置によって表示する工程と、
を備える表示方法。
【請求項8】
前記第3のフレームは、前記第1のフレームの複数の奇数列データと前記補間フレームの複数の偶数列データにより交錯して組み合わせられる請求項7に記載の表示方法。
【請求項9】
前記第3のフレームは複数のブロックに解体され、前記ブロックの各々における異なる画素データに基づいて前記第4のフレームを発生させる請求項7に記載の表示方法。
【請求項10】
前記ブロックの各々における異なる画素データは、時計回り方向によって配列される請求項9に記載の表示方法。
【請求項11】
前記第4のフレームにおける第1者は前記ブロックの各々における第1の画素データに基づいて発生し、
前記第4のフレームにおける第2者は前記ブロックの各々における第2の画素データに基づいて発生し、
前記第4のフレームにおける第3者は前記ブロックの各々における第3の画素データに基づいて発生し、
前記第4のフレームにおける第4者は前記ブロックの各々における第4の画素データに基づいて発生する請求項9に記載の表示方法。
【請求項12】
前記画像投影表示装置は、前記第2のビデオ信号を周期的に偏向して投影し、投影画面を発生させるための多軸シフト装置を更に含む請求項7に記載の表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、投影表示設備及び表示方法に関し、特に、補間フレーム(inserting frame)と解像度の向上に適用される投影表示設備及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高解像度の影像は、明らかな細部情報と高品質の鑑賞度を提供し、ユーザ体験(User Experience)及び数多くの応用分野に大いに役立つ。数多くの影像信号が4K(3840×2160)を超えた解像度に発展され、更に8K(7680×4320)の表示解像度に発展され、普通の投影表示設備には、8Kに対応する投影表示素子は未だない。そのため、当時の投影表示設備であれば、8Kの表示解像度に対応できない。
【発明の概要】
【0003】
上記問題を改善するために、本願のある態様は、第1のビデオ信号における連続した第1のフレーム及び第2のフレームに基づいて動き運算補正を実行して、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に補間フレームを生成し、前記第1のフレームと補間フレームを第3のフレームになるように組み合わせるための処理回路と、前記第2のビデオ信号を投影し表示することに用いられ、前記画像投影表示装置の原生解像度が前記第2のビデオ信号の前記解像度と同じである画像投影表示装置と、を含み、前記処理回路は、更に、前記第3のフレームを解体して複数の第4のフレームを発生させ、前記第4のフレームを第2のビデオ信号として出力することに用いられ、且つ前記第1のビデオ信号の解像度が前記第2のビデオ信号の解像度より高い投影表示設備を提供する。
【0004】
本願の別の態様は、第1のビデオ信号における連続した第1のフレームと第2のフレームによって動き運算補正を実行して前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に補間フレームを生成し、前記第1のフレームと補間フレームを第3のフレームになるように組み合わせる工程と、更に前記第3のフレームを解体して複数の第4のフレームを発生させ、前記第4のフレームを第2のビデオ信号として出力することに用いられ、且つ前記第1のビデオ信号の解像度が前記第2のビデオ信号の解像度より高い工程と、前記第2のビデオ信号を画像投影表示装置によって表示する工程と、を備える表示方法を提供する。
【発明の効果】
【0005】
以上をまとめると、本願の実施例の提供した投影表示設備及び表示方法によれば、低原生解像度を有する投影設備により高解像度の表示画面を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本願の図面については、下記のように説明される。
【
図1】本願のある実施例による投影表示設備を示す模式図である。
【
図2】本願のある実施例による動き運算補正を示す操作模式図である。
【
図3】本願のある実施例による第3のフレームを組み合わせる操作を示す模式図である。
【
図4】本願のある実施例による第4のフレームを発生させる操作を示す模式図である。
【
図5】本願のある実施例による偏向投影を示す模式図である。
【
図6】本願のある実施例による表示方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本文に使用される全ての語彙も、その一般的な意味を有する。上記の語彙の通常によく用いられる辞典での定義は、本明細書の内容において、ここで検討される何れの語彙の使用例を例示として含むだけであるが、本開示内容の範囲や意味が制限されない。同様に、本開示内容も、この明細書に示す様々な実施例に限定されない。
【0008】
本文に使用される「含む」、「有する」等の用語は、何れも開放的な用語であり、つまり「〜を含むが、それに限定されない」という意味である。また、本文に使用される「及び/又は」は、関連列挙項目における1つ又は複数の項目の何れの1つ及びその全ての組み合わせを含む。
【0009】
本文において、様々な素子、部品、領域、層及び/又はブロックを説明するために、「第1の」、「第2の」及び「第3の」等の語彙が使用されることは、理解されるべきである。しかし、前記素子、部品、領域、層及び/又はブロックは、前記術語により制限されるべきではない。前記語彙は、単一の素子、部品、領域、層及び/又はブロックを区別するためのものだけである。従って、下記第1の素子、部品、領域、層及び/又はブロックは、本願の本意から逸脱せずに、第2の素子、部品、領域、層及び/又はブロックと呼ばれてもよい。
【0010】
本文に使用される「結合」又は「接続」とは、何れも2つ又は多くの素子が互いに直接実体的に又は電気的に接触し、又は互いに間接実体的に又は電気的に接触してもよいし、2つ又は多くの素子が互いに操作又は作動してもよい。
【0011】
下記
図6の表示方法600を説明するために、様々な関連の語彙又は素子を順次に
図1〜
図5に合わせて説明する。
【0012】
図1を参照されたい。
図1は、本願のある実施例による投影表示設備100を示す模式図である。ある実施例において、投影表示設備100は、高解像度のビデオ信号を受信して、低い原生解像度を有する投影成像装置によってこのビデオ信号の画面を発生させ、この画面が等価的に前記の高解像度を有するようにすることに用いられる。
【0013】
例えば、ある適用において、投影表示設備100は、規格8K60Hzの第1のビデオ信号SINを受信して、最高規格が4Kである画像投影表示装置120によって人の目に8Kの解像度の効果を与える画面(つまり、第2のビデオ信号SOUT)を発生させることに用いられ、その実際的な出力規格は4K240Hzである。異なる適用において、投影表示設備100は、デジタルテレビ、デジタルミニ反射鏡、家用及び専門プロジェクト等の装置であってよい。
【0014】
ある実施例において、投影表示設備100は、処理回路110と画像投影表示装置120を含む。処理回路110が画像投影表示装置120に結合される。ある実施例において、処理回路110は、投影画面を発生させるように、下記表示方法600の操作を実行することに用いられる。
【0015】
ある実施例において、処理回路110は、モーションブラー(Motion blur)抑制回路(未図示)、影像処理回路(未図示)、色管理回路(未図示)等の影像処理回路及び上記回路の操作及び/又はタイミングを制御する少なくとも1つの制御回路を含んでよい。モーションブラー抑制回路は、影像のシャープネス又は流暢さを向上させるために、第1のビデオ信号SINに基づいて動き検出又は補正(例えば、下記で言及される動き運算補正)を実行してよい。影像処理回路は、下記
図3及び/又は
図4の操作を実行することに用いられてよい。色管理回路は、操作の要求に応じて色割れ等の操作を実行することに用いられる。
【0016】
ある実施例において、処理回路110は、プロセッサとメモリとの組み合わせであってよい。モーションブラー抑制回路、影像処理回路、色管理回路等の影像処理回路の機能は、プロセッサにより使用されるように、少なくとも1つのプログラミング・コードにより達成されてメモリに保存されてよい。
【0017】
ある実施例において、プロセッサは、中央プロセッサ(CPU)、特定用途向け集積回路(Application-specific integrated circuit;ASIC)、マルチプロセッサ、分散型処理システム、又は好適なプロセッサである。
【0018】
ある実施例において、メモリは、非一時コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。ある実施例において、コンピュータ読み取り可能な保存媒介は、電気、磁気、光学、赤外線及び/又は半導体システム(又は設備や装置)である。例えば、コンピュータ読み取り可能な保存媒介は、半導体又は固体メモリ、磁気テープ、リムーバブルディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory;RAM)、読出し専用メモリ(read only memory;ROM)、ハードディスク及び/又は光学磁気ディスクを含む。光学磁気ディスクを使用する1つ又は複数の実施例において、コンピュータ読み取り可能な保存媒介は、読出し専用の記憶光ディスク(CD-ROM)、繰り返し消去、再録音可能な光ディスク(Compact Disc ReWritable;CD-R/W)及び/又はデジタル多用途ディスク(digital versatile disc;DVD)を含む。
【0019】
上記処理回路110に関わる実施形態は、例示として用いられるが、本願はこれに限定されない。処理回路110を実施するための様々な回路又はユニットは、何れも本開示内容の範囲に含まれる。
【0020】
ある実施例において、画像投影表示装置120は、デジタルミニ反射鏡素子121、多軸シフト装置122、レンズ123及び光源124を含んでよい。
【0021】
ある実施例において、デジタルミニ反射鏡素子121は、複数のミニ反射鏡(未図示)からなるアレイを含んでよい。光源124の発出した光により、デジタルミニ反射鏡素子121は、レンズ123によって表示画面を投射することができる。ある実施例において、投影表示設備100は、第1のビデオ信号SINの解像度に基づいて多軸シフト装置122を起動させることができる。
【0022】
ある実施例において、多軸シフト装置122は、2組の音声コイルモータ(未図示)及び1つのレンズ(未図示)を含んでよい。1組の音声コイルモータ(voice coil)は、デジタルミニ反射鏡素子121の投射した表示画面が第1の軸方向(例えば、垂直軸方向)に沿ってシフトするように、レンズを連動させてよい。別の1組の音声コイルモータは、デジタルミニ反射鏡素子121の投射した表示画面が第2の軸方向(例えば、水平軸方向)に沿ってシフトするように、レンズを連動させてよい。上記シフトにより、表示画面の解像度が等価的に向上する。シフトの詳細な操作については、後で
図5に合わせて説明する。
【0023】
ある実施例において、画像投影表示装置120は、3840×2160の原生解像度(4Kの解像度とも呼ばれる)を有する。ある適用状況において、処理回路110の受信した第1のビデオ信号SINの解像度が画像投影表示装置120の原生解像度よりも高い。例えば、第1のビデオ信号SINの解像度は、7680×4320の解像度(8Kの解像度とも呼ばれる)であってよい。
【0024】
ある関連技術において、受信したビデオ信号の解像度が投影表示設備の原生解像度より高い場合、投影表示設備は、原生解像度を有する画面のみを示す。上記技術に比べると、本願の実施例の投影表示設備100は、下記の表示方法600を実行し、低い原生解像度の画像投影表示装置120によって高解像度を有する投影画面を提供する。
【0025】
図2は、本願のある実施例による動き運算補正の操作200を示す模式図である。
図2に示すように、第1のビデオ信号210(前記
図1における第1のビデオ信号SINに相当する)の規格は8K60Hzである。
【0026】
第1のビデオ信号210は、例えば、第1のフレーム211と第2のフレーム212のような連続した複数のフレームを含む。ある実施例において、処理回路110は、第1のフレーム211と第2のフレーム212に基づいて動き運算補正を実行して補間フレーム230を発生させ、また補間フレーム230を第1のフレーム211と第2のフレーム212との間に挿入する。前記の第1のフレーム211と第2のフレーム212は、第1のビデオ信号210における何れの2つの連続したフレームであってよい。例えば、処理回路110は、第2のフレーム212と次のフレーム(未図示)に基づいて動き運算補正を実行して、別の補間フレームを発生させて第2のフレーム212と前記の次のフレーム(未図示)との間に挿入することができる。このように類推すると、処理されたビデオ信号の規格は8K120Hzまで向上することができる。ある実施例において、前記の連続とは、時間で連続した2枚のフレーム、又は番号が関わっている2枚のフレームであってよいが、本願はこれに限定されない。
【0027】
各実施例において、前記の動き運算補正は、動き検出及び動き補正(Motion Estimation And Motion Compensation;MEMC)の影像処理技術であってよい。ある実施例において、この影像処理技術は、インターレース解除(de-interlacing)及び/又は動作補間(motion interpolation)等の運算を含んでよい。上記の動き運算は、例示として用いられるが、本願はこれに限定されない。様々なタイプの動き運算補正は、何れも本願の範囲内に含まれる。
【0028】
図3は、本願のある実施例による組合
図2における第1のフレーム211と補間フレーム230の操作300を示す模式図である。
【0029】
ある実施例において、第1のフレーム211及び/又は補間フレーム230の各々の画面は、複数列のデータから配列されてなる。各列のデータは、複数の影像データ値(例えば、画素値)を含んでよい。ある実施例において、処理回路110は、第1のフレーム211の複数の奇数列データと補間フレーム230の偶数列データとを交錯して組み合わせて、第3のフレーム320にする。
【0030】
例えば、
図3における第3のフレーム320の1列目のデータ310と2列目のデータ314はそれぞれ第1のフレーム211の1列目のデータと3列目のデータであるが、第3のフレーム320の2列目のデータ312と4列目のデータ316はそれぞれ補間フレーム230の2列目のデータと4列目のデータである。
【0031】
図4は、本願のある実施例による第4のフレームを発生させる操作400を示す模式図である。ある実施例において、処理回路110は、
図3の第3のフレーム320を複数のブロック(例えば、ブロック410、412、414及び416)に解体して、前記ブロックの各々の異なるの画素データによって複数の第4のフレーム(例えば、フレーム420、422、424及び426)を発生させることができる。
【0032】
例えば、
図4に示すように、処理回路110は、第3のフレーム320の複数の画素データを複数のブロック410、412、414及び416に分割することができる。複数のブロック410、412、414及び416の各々の異なる画素データがこの所定の方向によって配列される。例えば、
図4に示すように、前記の所定の方向は、時計回り方向であってよい。各ブロック410、412、414及び416の各々の複数の画素データが対応するブロック内の左上隅から時計回り方向で順次に配列される。例えば、複数の画素データが対応するブロックの左上隅、右上隅、右下隅及び左下隅の位置に順次に配列され、複数の画素データ1〜4として順次に番号づけられる。
【0033】
次に、処理回路110は、複数のブロック410、412、414及び416の各々の対応する画素データに基づいて複数の第4のフレーム420、422、424及び426の対応するものを発生させることができる。例えば、処理回路110は、複数のブロック410、412、414及び416の各々の画素データ1を第4のフレーム420として組み合わせ、また複数のブロック410、412、414及び416の各々の画素データ2を第4のフレーム422として組み合わせることができる。このように類推すると、処理回路110は、複数の画素データ3を第4のフレーム424として組み合わせ、また複数の画素データ4を第4のフレーム426として組み合わせることができる。最後に、発生した全ての第4のフレームを繋いで第2のビデオ信号430になる。
【0034】
つまり、画素単位4x4のフレームを例として、処理回路110は、第3のフレーム320の16個の画素ドットを順次に左上、右上、右下及び左下の4つのブロック410、412、414及び416に分割することができる。各ブロックの4つの画素ドットを更に左上、右上、右下及び左下の4つの位置に分けて、順次に番号づけ、また、4つのブロックにおける同じ番号の画素ドットを、第4のフレーム420、第4のフレーム422、第4のフレーム424と第4のフレーム426という別々に新しいフレームに合成することができる。
【0035】
ある実施例において、
図4に示すように、第3のフレーム320の各々が4つの第4のフレーム420、422、424及び426に解体されることができるので、全ての第4のフレーム420、422、424及び426からなる第2のビデオ信号430の規格は、等価的に4K240Hzに調整されることができる。
【0036】
図5は、本願のある実施例による偏向投影の操作500を示す模式図である。ある実施例において、前記の多軸シフト装置122は、高解像度の投影画面を発生させるように、周期的に時計回りに偏向して第2のビデオ信号430を投影することに用いられてよい。人の目の視覚的持続の原因で、ユーザの感知した投影画面は、等価的に重ね合わせた4つの4Kの解像度のフレームと見られてよい。このように、ユーザの感知した投影画面の解像度は、等価的に8Kの解像度に向上される。
【0037】
ある実施例において、
図5の初期影像位置510は、多軸シフト装置122が作動していない(偏向せず)場合に、デジタルミニ反射鏡素子121のレンズ123によって投射した初期影像位置を表す。
【0038】
ある実施例において、多軸シフト装置122の発生したシフトは、所定の方向(例えば、前記の時計回り方向)によってシフトする。例えば、多軸シフト装置122の偏向投影作動としては、まず、第2のビデオ信号430の影像(つまり、第4のフレーム420)を初期影像位置510から投影位置511にシフトさせ、また第2のビデオ信号430の影像(つまり、第4のフレーム422、424及び426)を時計回り方向で順次に投影位置512、投影位置513及び投影位置514に移動させる。人の目の視覚的持続の原因で、最後に示される画面は、つまり、影像520である。
【0039】
図6は、本願のある実施例による投影表示設備100の表示方法600を示す流れ図である。容易に理解させるために、表示方法600については、前記投影表示設備100及び
図2〜
図5における複数の操作に合わせて説明する。
【0040】
操作S610では、第1のビデオ信号210を受信して、連続した第1のフレーム211と第2のフレーム212との間で動き運算補正を実行して、補間フレーム230を生成する。
【0041】
ここでの操作については、前記
図2の操作200を参照してよいので、ここで繰り返して説明しない。ある実施例において、動き運算補正によって、第1のビデオ信号210の連続した2つの画面ごとに新しいフレームを挿入することで、動き画面の連続性を増加させることができる。ビデオの毎秒間のフレームが多いほど、示される動き影像の流暢性がよい。
【0042】
操作S620では、第1のフレーム211の複数の奇数列データと補間フレーム230の偶数列データとを交錯して組み合わせて、第3のフレーム320にする。
【0043】
ここでの操作については、前記
図3の操作300を参照してよいので、ここで繰り返して説明しない。ある実施例において、第1のフレーム211と補間フレーム230との間でそれぞれ奇、偶数列データを取って第3のフレーム320を発生させることで、前に動き運算補正の操作200により向上した画面連続性の効果を続けることができる。
【0044】
操作S630では、第3のフレーム320を複数のブロック410、412、414及び416に解体して、前記ブロック410、412、414及び416の各々における異なる画素データ1〜4に基づいて第4のフレーム420、422、424及び426を発生させる。ここでの操作については、前記
図4の操作400を参照してよいので、ここで繰り返して説明しない。
【0045】
操作S640では、発生した全ての第4のフレーム410、412、414及び416を第2のビデオ信号430として出力する。
【0046】
操作S650では、画像投影表示装置120によって第2のビデオ信号430を周期的に偏向して投影し、投影画面を発生させる。
【0047】
ある実施例において、周期的に偏向して投影することは、人の目の視覚的持続の特性を利用して、複数の画面を快速に偏向して投影して1つの画面になるように積み重ね、解像度の向上効果を発生させるためのものである。
【0048】
例として、
図4及び
図5に示すように、第2のビデオ信号430は4つの第4のフレームを含み、第2のビデオ信号430を周期的に偏向して投影し、人の目の視覚的持続の原因で、4つの第4のフレームが1つの高解像度の画面になるように積み重ねる。
【0049】
ある実施例において、当時の投影設備の提供した最大解像度が4Kであれば、前記操作及び処理によって、画面の解像度を8Kに向上させることができる。
【0050】
上記のビデオ信号規格において、4Kの解像度とは、デイスプレイ又は表示内容の水平解像度が四千の画素のレベルに達成し、垂直解像度が二千の画素のレベルに達成するものである。4Kの映画の長さと幅は一般的に4096×2160又は3840×2160である。8Kの解像度の長さと幅は7680×4320であり、その合計画素も4Kより4倍高い。
【0051】
上記のビデオ信号規格において、4K60Hzにおける60Hz(ヘルツ)はフレーム率、つまり、1秒間に何枚のフレーム(画面;frame)が表示されるかを表す。1秒間に表示する画面が多いほど、ビデオがより流暢になる。
【0052】
上記各実施例の言及した解像度及び/又はフレーム率の様々な数値は、何れも例示として用いられるが、且つ本願はこれに限定されない。様々な解像度及び/又はフレーム率も本願に含まれる範囲にある。
【0053】
上記制御方法600における複数の操作は例示だけであり、この例示における順序によって実行するように限定されるわけではない。本願の各実施例の操作形態と範囲に違反せずに、表示方法600での様々な操作については、適当に増加したり、取り替えたり、省略したり又は異なる順序で実行してもよい。
【0054】
以上をまとめると、本願の実施例の提供した投影表示設備及び表示方法によれば、低原生解像度を有する投影設備により高解像度の表示画面を発生させることができる。
【0055】
本発明を実施形態によって以上のように開示したが、本発明を制限することではなく、当業者なら誰でも、本発明の精神や範囲から逸脱しない限り、様々な変更や修正を行うことができるため、本発明の保護範囲は後に付いた特許請求の範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0056】
100 投影表示設備
SOUT 第2のビデオ信号
120 画像投影表示装置
122 多軸シフト装置
124 光源
210 第1のビデオ信号
212 第2のフレーム
300、400、500、S610、S620、S650、200、S630、S640 操作
312 2列目のデータ
316 4列目のデータ
414、416 ブロック
424、426 第4のフレーム
511、512 投影位置
520 影像
4k240Hz、8k60Hz、8k120Hz 規格
1、2、3、4 画素データ
SIN 第1のビデオ信号
110 処理回路
121 デジタルミニ反射鏡素子
123 レンズ
211 第1のフレーム
230 補間フレーム
310 1列目のデータ
314 3列目のデータ
320 第3のフレーム
410、412 ブロック
420、422 第4のフレーム
430 第2のビデオ信号
510 初期影像位置
513、514 投影位置
600 表示方法