(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力装置と、配車管理サーバと無線通信する端末通信装置と、表示装置と、前記操作入力装置、前記端末通信装置および前記表示装置を制御する端末制御装置とを備えるユーザ端末上で動作するプログラムであって、
前記端末制御装置に、
現在位置特定装置が特定した前記ユーザ端末の現在位置又は前記操作入力装置を介して入力された目標配車位置に車両が配車されるまでの1以上の待ち時間を、前記操作入力装置を介してユーザから受け付けさせるステップと、
受け付けた前記待ち時間毎に、当該待ち時間以内に配車可能な1台又は複数台の車両を前記表示装置に表示させるステップと、
前記操作入力装置を介して1台の配車要求車両が前記配車可能車両の中から選択された場合には、前記配車要求車両の配車要求処理を実行させるステップと、
前記操作入力装置を介して配車要求処理を終了させるためにキャンセル操作がなされた場合には、当該キャンセル操作がなされた際に受け付けていた待ち時間、前記ユーザ端末の場所、前記キャンセル操作がなされた時刻の少なくとも1つを前記配車管理サーバへ送信させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
現在位置検出装置、車両通信装置および車両制御装置を有する複数の車両と、操作入力装置、端末通信装置、表示装置および端末制御装置を有する複数のユーザ端末と、サーバ通信装置およびサーバ制御装置を有する配車管理サーバとを備える配車システム上で実行されるプログラムであって、
前記複数の車両の前記車両制御装置に、前記現在位置検出装置が検出した前記複数の車両の現在位置を、前記車両の車両識別情報と共に、所定のタイミングで前記配車管理サーバに送信させるステップと、
前記サーバ制御装置に、前記車両から受信した前記現在位置を前記車両識別情報と共に保持させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記操作入力装置を介してユーザから配車案内要求を受け付けると、配車案内処理を開始させるステップと、
前記配車管理サーバに、前記ユーザ端末の前記操作入力装置により入力された待ち時間又は前記ユーザ端末の現在位置若しくは目標配車位置の受信に伴って、前記待ち時間自体又前記は待ち時間の特定に必要な情報を含む、1台又は複数台の配車可能車両の車両情報を前記ユーザ端末に送信させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記操作入力装置に入力された前記待ち時間に対応する1台又は複数台の前記配車可能車両を、前記配車管理サーバから受信した前記車両情報を用いて前記表示装置に表示させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記操作入力装置を介して1台の配車要求車両が前記配車可能車両の中から選択された場合、前記配車要求車両の配車要求を前記配車管理サーバに対して送信させるステップと、
前記配車要求を受信した前記配車管理サーバに、前記配車要求に対応する前記車両に対して、前記ユーザ端末の前記現在位置又は前記目標配車位置を含む配車指令を送信させるステップと、
前記配車指令を受信した前記車両に、前記配車指令を車両表示装置に表示する又は前記配車指令で指定された前記ユーザ端末の前記現在位置又は前記目標配車位置に前記車両を移動させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記配車可能車両の表示が行われたにもかかわらず、前記配車要求処理を終了させるためにキャンセル操作がなされた場合には、当該キャンセル操作がなされた際に受け付けていた待ち時間、前記ユーザ端末の場所、前記キャンセル操作がなされた時刻の少なくとも1つを前記配車管理サーバへ送信させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来技術においては、顧客(ユーザ)の状況(たとえば、現在位置や場所、日時等。また、何分までなら待てるといったユーザの流動的な意思など。)を考慮した柔軟な処理という観点からの工夫はなされてこなかった。さらに、顧客(ユーザ)の予約実績を活かした改善も期待される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、本発明の一実施形態にかかる配車用ユーザ端末は、
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力装置と、
外部と無線通信する端末通信装置と、
表示装置と、
前記操作入力装置、前記端末通信装置および前記表示装置を制御する端末制御装置と
を備えるものであって、
前記端末制御装置は、
現在位置特定装置が特定した前記ユーザ端末の現在位置又は前記操作入力装置を介して入力された目標配車位置に車両が配車されるまでの待ち時間を、前記操作入力装置を介してユーザから受け付け、
受け付けた前記待ち時間毎に、1台又は複数台の配車可能車両を前記表示装置に表示させ、
前記操作入力装置を介して1台の配車要求車両が前記配車可能車両の中から選択された場合、前記配車要求車両の配車要求処理を実行する
ことを特徴とする。
【0012】
上記実施形態によれば、ユーザから受け付けた待ち時間毎に表示された1台又は複数台の配車可能車両の中から配車要求車両が選択された場合、前記配車要求車両の配車要求処理を実行する。従って、待ち時間をユーザ自身が設定可能であり、ユーザにとって待ち時間が許容可能な時間でない場合、ユーザは、配車要求を見送る又はキャンセルすることができる。よって、ユーザの利便性を向上することができる。
【0013】
なお、ここに言う待ち時間は、前記車両の現在位置から前記ユーザ端末の前記現在位置若しくは前記目標位置までの距離として利用してもよい。
【0014】
前記端末制御装置は、受け付けた前記待ち時間毎に、1台又は複数台の前記配車可能車両を、前記配車可能車両の車両属性情報と共に前記表示装置に表示させてもよい。また、前記車両属性情報は、前記配車可能車両の現在位置、所属会社、利用価格、車種名又は搭乗可能人数の少なくとも1つを含んでもよい。
【0015】
これにより、ユーザは、待ち時間に加えて、配車可能車両の車両属性情報を確認した上で、配車要求するか否かを判断することが可能となる。例えば、同じ待ち時間の複数の配車可能が表示されている場合、ユーザは、車両属性情報を比較して配車要求車両を選択することが可能となる。よって、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0016】
前記操作入力装置は、例えばタッチパネルとしてもよい。また、前記端末制御装置は、前記待ち時間の入力表示として、スライダ又はラジオボタンを前記タッチパネルに表示させてもよい。これにより、ユーザは、待ち時間の入力を円滑に行うことが可能となる。
【0017】
前記端末制御装置は、前記操作入力装置で受け付けた前記待ち時間毎に、1台又は複数台の前記配車可能車両を、前記表示装置中の地図画面上に表示させてもよい。これにより、例えば、ユーザに土地勘があれば、待ち時間をユーザ自らが判断して配車要求車両を選択することが可能となる。よって、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0018】
前記端末制御装置は、前記ユーザからの前記待ち時間の受付け前は、最短待ち時間の前記配車可能車両と当該最短待ち時間を前記表示装置に表示させてもよい。これにより、ユーザは、最短待ち時間を容易に知ることが可能となる。
【0019】
また、本発明の一実施形態にかかる配車システムは、
現在位置検出装置、車両通信装置および車両制御装置を有する複数の車両と、
操作入力装置、端末通信装置、表示装置および端末制御装置を有する複数のユーザ端末と、
サーバ通信装置およびサーバ制御装置を有する配車管理サーバと
を備えるものであって、
前記複数の車両の前記車両制御装置は、前記現在位置検出装置が検出した前記複数の車両の現在位置を、前記車両の車両識別情報と共に、所定のタイミングで前記配車管理サーバに送信し、
前記サーバ制御装置は、前記車両から受信した前記現在位置を前記車両識別情報と共に保持し、
前記ユーザ端末は、前記操作入力装置を介してユーザから配車案内要求を受け付けると、配車案内処理を開始し、
前記配車管理サーバは、前記ユーザ端末の前記操作入力装置により入力された待ち時間又は前記ユーザ端末の現在位置若しくは目標配車位置の受信に伴って、前記待ち時間自体又は前記待ち時間の特定に必要な情報を含む、1台又は複数台の配車可能車両の車両情報を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記操作入力装置に入力された前記待ち時間に対応する1台又は複数台の前記配車可能車両を、前記配車管理サーバから受信した前記車両情報を用いて前記表示装置に表示させ、
また、前記ユーザ端末は、前記操作入力装置を介して1台の配車要求車両が前記配車可能車両の中から選択された場合、前記配車要求車両の配車要求を前記配車管理サーバに対して送信し、
前記配車要求を受信した前記配車管理サーバは、前記配車要求に対応する前記車両に対して、前記ユーザ端末の前記現在位置又は前記目標配車位置を含む配車指令を送信し、
前記配車指令を受信した前記車両は、前記配車指令を車両表示装置に表示する又は前記配車指令で指定された前記ユーザ端末の前記現在位置又は前記目標配車位置に前記車両を移動させる
ことを特徴とする。
【0020】
上記実施形態によれば、ユーザから受け付けた待ち時間に対応して表示された1台又は複数台の配車可能車両の中から配車要求車両が選択された場合、前記配車要求車両の配車要求を行って、配車要求車両の配車を行う。従って、待ち時間をユーザ自身が設定可能であり、ユーザにとって待ち時間が許容可能な時間でない場合、ユーザは、配車要求を見送る又はキャンセルすることができる。よって、ユーザの利便性を向上することができる。
【0021】
前記ユーザ端末において、前記配車可能車両の表示が行われたにもかかわらず、前記配車要求が行われずにキャンセルが行われた場合、前記ユーザ端末は、キャンセル情報を前記配車管理サーバに通知してもよい。また、前記配車管理サーバは、前記キャンセル情報と、前記操作入力装置に入力された前記待ち時間に対応する1台又は複数台の前記配車可能車両に関する情報とを関連付けて管理してもよい。これにより、ユーザによるキャンセルと、待ち時間(または待ち時間に対応する配車可能車両)とを関連付けて利用することが可能となる。
【0022】
また、本発明の一実施形態にかかるプログラムは、
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力装置と、外部と無線通信する端末通信装置と、表示装置と、前記操作入力装置、前記端末通信装置および前記表示装置を制御する端末制御装置とを備える配車用ユーザ端末上で動作するものであって、
前記端末制御装置に、
現在位置特定装置が特定した前記ユーザ端末の現在位置又は前記操作入力装置を介して入力された目標配車位置に車両が配車されるまでの待ち時間を、前記操作入力装置を介してユーザから受け付けさせるステップと、
受け付けた前記待ち時間毎に、1台又は複数台の配車可能車両を前記表示装置に表示させるステップと、
前記操作入力装置を介して1台の配車要求車両が前記配車可能車両の中から選択された場合、前記配車要求車両の配車要求処理を実行させるステップと
を実行することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の一実施形態にかかるプログラムは、
現在位置検出装置、車両通信装置および車両制御装置を有する複数の車両と、操作入力装置、端末通信装置、表示装置および端末制御装置を有する複数のユーザ端末と、サーバ通信装置およびサーバ制御装置を有する配車管理サーバとを備える配車システム上で実行されるものであって、
前記複数の車両の前記車両制御装置に、前記現在位置検出装置が検出した前記複数の車両の現在位置を、前記車両の車両識別情報と共に、所定のタイミングで前記配車管理サーバに送信させるステップと、
前記サーバ制御装置に、前記車両から受信した前記現在位置を前記車両識別情報と共に保持させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記操作入力装置を介してユーザから配車案内要求を受け付けると、配車案内処理を開始させるステップと、
前記配車管理サーバに、前記ユーザ端末の前記操作入力装置により入力された待ち時間又は前記ユーザ端末の現在位置若しくは目標配車位置の受信に伴って、前記待ち時間自体又前記は待ち時間の特定に必要な情報を含む、1台又は複数台の配車可能車両の車両情報を前記ユーザ端末に送信させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記操作入力装置に入力された前記待ち時間に対応する1台又は複数台の前記配車可能車両を、前記配車管理サーバから受信した前記車両情報を用いて前記表示装置に表示させるステップと、
前記ユーザ端末に、前記操作入力装置を介して1台の配車要求車両が前記配車可能車両の中から選択された場合、前記配車要求車両の配車要求を前記配車管理サーバに対して送信させるステップと、
前記配車要求を受信した前記配車管理サーバに、前記配車要求に対応する前記車両に対して、前記ユーザ端末の前記現在位置又は前記目標配車位置を含む配車指令を送信させるステップと、
前記配車指令を受信した前記車両に、前記配車指令を車両表示装置に表示する又は前記配車指令で指定された前記ユーザ端末の前記現在位置又は前記目標配車位置に前記車両を移動させるステップと
を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一実施形態にかかる配車システム等によれば、顧客(ユーザ)の状況を考慮した柔軟な処理を行うことができるという有利な効果を奏することができる。また、本発明の一実施形態にかかる配車システム等によれば、必要に応じて顧客(ユーザ)のキャンセル実績を活かした改善された配車システムを提供できるという有利な効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の一実施形態にかかる配車システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において「配車ないし配車要求」とは、現在位置(あるいは、指定位置)への速やかな車両の手配を依頼するものであり、将来の時刻を指定してその指定時間に配車を依頼する「配車予約」とは区別される(以下、「配車ないし配車要求」を単に「配車」あるいは「配車要求」と呼ぶ。)。
【0027】
図1に、本発明の一実施形態にかかる配車システムの全体構成例を示す。
図1に示されるように、配車システム10は、その最小限の構成として、配車管理サーバ(群)11と、1以上の車両12a〜12cと、ユーザが使用する各種情報処理装置(
図1において、例示的に、スマートフォン、携帯電話、携帯情報端末あるいはタブレット端末としてのユーザ端末13a〜13cが示されている。以下、総称して「ユーザ端末」とも言う)とで構成され、サーバ(群)、車両および各種端末間は、
図1に示されるように専用回線やインターネット等の公衆回線(有線の回線として、18)で相互に通信可能に接続されている。また、回線は有線であっても無線であってもよく、車両(における通信機能を備えた情報端末)12a〜12cや利用者端末13a〜13bは、無線で図示しない基地局や無線ルータ等を介してインターネット19に乗り入れ、更に回線18を介して配車管理サーバ(群)11と相互に通信可能に接続されている。
【0028】
また、本願の出願時点でのユーザ端末は、PCと同等の処理能力(通信処理速度や画像処理能力等)を備えているものも多く、小型のコンピュータとも言うべきものである。
【0029】
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、端末の記憶部におけるHDDないしSSD等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPUにおいて演算実行される。
【0030】
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0031】
また、配車管理サーバ11のハードウェア構成も、基本的にはPCを採用することができる。なお、本発明はこれに限定されるものではないが、配車管理サーバ11は、必要に応じてそのハードウェアスペックを上げるにあたり、複数のPCを並列的に作動させることによって大規模データの処理に適した構成をとることもできる。
【0032】
図2に、本発明の一実施形態にかかる車両12において情報処理を実施するシステム(以下、「車両システム」ともいう。)を構成するハードウェアの機能ブロック図を例示する。車両12の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、およびこれらの連携動作によって実現されている。
【0033】
図2において、ハードウェアブロック全体としての車両システム200は、大別すると、図示しないハードウェアボタン、ディスプレイに設けられたマルチタッチ入力パネル、マイク等で構成される入力部201と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAMおよび/又はROM等で構成される記憶部202と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部203と、ディスプレイ等で構成される表示部204と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部205と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、および/または専用無線回線等を介して車両運行管理サーバへアクセスするための通信インタフェースから構成される通信インタフェース部206と、スピーカやバイブレーション等の出力部207と、時刻等を計時するための計時部208と、CMOS等のイメージセンサ等からなるセンサ部209と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部210とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(
図2においては、便宜上各線が適宜区分された結線211としてひとまとめに表す)によって接続されている。
なお、センサ部209には、車両システム200(車両12a等)の位置を特定するためのGPSセンサモジュールが含まれる。また、センサ部209を構成するCMOS等のイメージセンサ等によって検知された信号は、入力部201において入力情報として処理される。
さらに、センサ部209には、車両のサービス状態(例えば、空車、賃走、回送、迎車、貸切、休憩中)を検知ないし取得する機能も備わる。
【0034】
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部202を構成するハードディスクディスク等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部202内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU203において演算実行される。
【0035】
なお、演算実行は必ずしもCPU等の中央処理部203で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0036】
図3に、本発明の一実施形態にかかるユーザ端末(情報処理装置)としてのスマートフォン(あるいは、タブレット端末でも良いが、説明の便宜上スマートフォンとする)の外観構成を示す。
図3において、ユーザ端末(スマートフォン)13は、筐体部131とディスプレイ132と筐体131の下部中央部に設けられたハードウェアボタン133とからなる。ディスプレイ132は典型的には液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、文字や画像など様々な情報を表示することができる。また、ディスプレイ132にメニューボタンやソフトウェアキーボードを表示させ、これを指ないしタッチペン(不図示)等で触れることによりスマートフォン13への指示(コマンド)とすることができる。この点で上記ハードウェアボタン133は必須の構成要素ではないが、本発明の説明の便宜上、一定の機能を担うボタンとして実装されている。もちろん、これらハードウェアボタン133を、ディスプレイ132の一部に表示させたメニューボタンで代替させることも可能である。
【0037】
また、ディスプレイ132には、マルチタッチ入力パネルが含まれており、タッチ入力パネル上でのタッチ入力位置座標が入力デバイスインタフェース(不図示)を介してスマートフォン13の処理系(CPU)へ送信され処理される。そして、このマルチタッチ入力パネルは、パネルに対する複数の接触点を同時に感知することができるよう構成されている。この検出(センサ)については様々な方法で実現することができ、必ずしも接触センサに限られず、例えば、光学式のセンサを利用してパネルに対する指示点を抽出することも可能である。さらに、センサには、接触式のセンサや光学式のセンサのほか、人の肌の接触を感知する静電容量方式のセンサを用いることも可能である。
【0038】
また、
図3には現れていないが、スマートフォン13は、マイクやスピーカを備えることもできる。この場合にはマイクより拾ったユーザの声などを判別して入力コマンドとすることも可能である。さらに、
図3には現れていないが、スマートフォン13の背面等には、CMOS等のカメラデバイスが実装されている。
【0039】
図4に、本発明の一実施形態にかかるスマートフォン13を構成するハードウェアの機能ブロック図を例示する。スマートフォン13の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、およびこれらの連携動作によって実現されている。
【0040】
図4において、ハードウェアブロック全体としてのスマートフォン400は、大別すると、
図3におけるハードウェアボタン133、ディスプレイ132に設けられたマルチタッチ入力パネル、マイク等で構成される入力部401と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAMおよび/又はROM等で構成される記憶部402と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部403と、ディスプレイ132等で構成される表示部404と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部405と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、および通信インタフェースから構成される通信インタフェース部406と、スピーカやバイブレーション等の出力部407と、時刻等を計時するための計時部408と、CMOS等のイメージセンサ等からなるセンサ部409と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部410とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(
図4においては、便宜上各線が適宜区分された結線411としてひとまとめに表す)によって接続されている。
なお、センサ部409には、スマートフォン400(13a等)の位置を特定するためのGPSセンサモジュールが含まれる。また、センサ部409を構成するCMOS等のイメージセンサ等によって検知された信号は、入力部401において入力情報として処理される。
【0041】
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部402を構成するハードディスクディスク等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部402内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU403において演算実行される。
【0042】
なお、演算実行は必ずしもCPU等の中央処理部403で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0043】
図5に、本発明の一実施形態にかかる配車システムにおける配車管理サーバ(情報管理サーバ)の機能ブロック図を示す。例示的に、配車管理サーバの動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、およびソフトウェアとこれらハードウェアとの連携動作によって実現されている。
【0044】
図5において、ハードウェアブロック全体としての配車管理サーバ500は、大別すると、各種比較・演算処理を行うためのCPU501と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の記憶部502と、キーボードやポインティングデバイス等の入力部503と、ディスプレイやスピーカ等の出力部504と、各種信号制御のための制御部505と、通信(インタフェース)部506(無線、有線を問わない)と、時刻等を計時するための計時部507と、電源部508とからなる。
【0045】
これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(
図5においては、便宜上各線が適宜区分された結線509としてひとまとめに表す)によって接続されている。
【0046】
また、本発明の実施に必要な配車管理サーバ500上で実行されるプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部502を構成するハードディスクディスク、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部502内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU501において演算実行される。
【0047】
なお、演算実行は必ずしもCPU501等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0048】
次に、
図6の動作フローないしフローチャートを用いて、本発明にかかる一実施形態における配車システムあるいは情報処理装置(ユーザ端末)の動作を説明する。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態における配車システムの全体動作フローの概略を示す。
図6において、「ユーザ端末」は、情報処理装置であり、
図1におけるユーザ端末13a〜13cがこれに対応し、「車両」は、
図1における12a〜12cがこれに対応する。また、「配車管理サーバ」は、
図1における配車管理サーバ11がこれに対応する。また、
図6中、t1〜t15は、時系列の流れを示し、経時的に後述する動作や処理が行われるものである。
【0050】
まず、時刻t1において、ユーザ(顧客)は、ユーザ端末を介して配車管理サーバから自身のユーザ端末を本発明にかかる情報処理装置として動作させるためのアプリケーションソフトウェアをダウンロードする(ステップS601)。このアプリケーションソフトウェアは、本発明にかかるプログラムの一部を処理するためのクライアントソフトウェアである。そして、ダウンロードしたアプリケーションソフトウェアをユーザ端末にインストールする(ステップS602)。このとき、ユーザ端末からは、必要に応じて、ユーザ登録としてユーザ自身の氏名(ニックネーム)のほか、例示的に次表のようなアカウント情報を配車管理サーバへ送信(アップロード)して登録・保存することもできる(時刻t2、ステップS603、S604)。
【表1】
上表における「決済情報」には、一例として、クレジット決済をする場合のクレジットカード番号等を予め登録しておくことができる(この場合、図示しない本人名義等も登録事項となる。)。
【0051】
以上のデータ項目は、ユーザデータとして配車管理サーバ上で保存される(時刻t3、ステップS605)。
【0052】
次に、時刻t4〜t6までは、車両が自らの状況を配車管理サーバに報告する車両情報更新処理が行われる。すなわち、車両は、センサ部(
図2の209)からセンサ値を取得する(ステップS606)。ここでのセンサ値には、例えば、車両の現在位置、サービス状態(例えば、空車、賃走、回送、迎車、貸切、休憩中)が含まれる。次いで、車両は、自己の識別情報(車両ID)と共に、自己の現在位置およびサービス状態を配車管理サーバに送信する(ステップS607)。車両の現在位置を受信した配車管理サーバは、車両IDに対応させて車両の現在位置を更新する(ステップS608)。また、車両IDに対応させてあらかじめ記憶管理されている車両属性情報(所属会社、利用価格、車種名又は搭乗可能人数等)を読み出すこともできる。
なお、車両の現在位置の送信と、車両のサービス状態の送信は、別々に行ってもよい。その場合、配車管理サーバでの情報更新も、現在位置とサービス状態に分けて別々に行われる。
図6では、ステップS606〜S608の処理を1回のみ表示し、その後の図示を省略しているが、ステップS606〜S608の処理は、所定のタイミング(例えば一定間隔(例えば数秒〜数十秒程度)の周期)で繰り返される。
【0053】
時刻t7〜t15までは、配車案内処理が行われる。すなわち、時刻t7において、ユーザ端末から配車管理サーバに対して配車案内開始要求コマンドが送信される(ステップS609)。配車案内開始要求コマンドは、配車案内処理の開始を要求する命令であり、ユーザ端末に表示されているメニュー「タクシーの配車」の選択を契機として送信される。或いは、ユーザ端末にインストールされているアプリケーションソフトウェアの起動を契機として送信されてもよい。配車案内開始要求コマンドには、ユーザの識別情報(ユーザID)と、ユーザ端末の現在位置が含まれる。
【0054】
時刻t7〜t8において、配車案内開始要求コマンドを受信した配車管理サーバは、ユーザ端末の現在位置までの予想移動時間(ユーザにとっての待ち時間)が最も短い車両を配車可能車両として検索する(ステップS610)。当該検索は、ユーザ端末の現在位置、各車両の現在位置およびサービス状態(特に空車であるか否か)、記憶部502の地図情報等に基づいて行われる。そして、時刻t8において、配車管理サーバは、検索結果をユーザ端末に送信する(ステップS611)。ここにいう検索結果には、最も待ち時間が短い車両(配車可能車両)の現在位置、待ち時間および車両属性情報が含まれる。車両属性情報は、所属会社、利用価格、車種名又は搭乗可能人数等である。車両の現在位置を、車両属性情報に含めて定義してもよい。
【0055】
時刻t8において、ユーザ端末は、配車管理サーバから受信した検索結果を用いて配車案内画面を表示する。本実施形態の場合、最短待ち時間の配車可能車両が地図画面上に表示される(
図9参照)。詳細は
図9および
図10を参照して後述するが、本発明の一実施形態では、ユーザが待ち時間を設定することも可能である。例えば、最小待ち時間が3分である場合(
図9)に、待ち時間を7分に変更することで複数の配車可能車両を選択可能にすることができる(
図10)。一実施形態において、待ち時間の設定は、スライダ(
図9の920等)を用いて行うことができる。
【0056】
また、配車案内画面には、キャンセルボタン(
図9の940等)が表示されている。ユーザは、所望の配車可能車両が見つからない場合、キャンセルボタンを押すことで、配車案内をキャンセル又は中止することができる。一実施形態において、ユーザ端末は、キャンセル情報を配車管理サーバに送信してもよい。そして、キャンセル情報を受信した配車管理サーバは、キャンセル情報を用いて車両の配置を変更してもよい(詳細は、
図11を参照して後述する)。
一実施形態において、キャンセル情報を受信した管理サーバでは、当該キャンセルがなされるまでのユーザ端末とのやりとり(そのときのユーザ位置や日時、待ち時間を変更した回数、キャンセルに至るまでに最後に指定した待ち時間、操作を開始してからキャンセルに至るまでの操作時間等)を記録管理することができる。
【0057】
ユーザがスライダを移動させて待ち時間を変化させると(換言すると、新たな待ち時間を再入力すると)、ユーザ端末は、当該新たな待ち時間を配車管理サーバに送信する(時刻t9、ステップS613)。新たな待ち時間を受信した配車管理サーバは、当該新たな待ち時間に対応する車両(配車可能車両)を検索する(時刻t9〜t10、ステップS614)。そして、時刻t10において、配車管理サーバは、新たな検索結果をユーザ端末に送信する(ステップS615)。ここにいう検索結果には、ユーザが設定した待ち時間に対応する車両(配車可能車両)の現在位置、待ち時間および車両属性情報が含まれる。一実施形態において、検索によって得られるユーザが設定した待ち時間に対応する車両(配車可能車両)とは、待ち時間がユーザ設定値以下である車両である。
【0058】
時刻t10において、ユーザ端末は、配車管理サーバから受信した新たな検索結果を用いて配車案内画面を表示する(ステップS616、
図10参照)。ユーザ端末に表示されている配車可能車両の中からユーザが特定の車両(配車要求車両)を選択すると、ユーザ端末は、配車要求コマンドを配車管理サーバに送信する(時刻t11、ステップS617)。配車要求コマンドは、配車要求車両の車両ID、ユーザIDおよびユーザ端末の現在位置(配車目標位置)の情報を含む。
【0059】
配車要求コマンドを受信した配車管理サーバは、配車要求車両に対して配車指令を送信する(時刻t12、ステップS618)。配車指令は、配車要求車両に対して、目標配車位置(ユーザ端末の現在位置)およびユーザ名を含む。なお、配車管理サーバが配車指令を受信するよりも前に、別のユーザ端末から配車要求コマンドを受信している可能性がある。換言すると、既にその車両は、別のユーザへの配車が決まっている可能性がある。そのような場合、配車管理サーバは、ユーザ端末に対して配車が不可である旨のメッセージを送信してもよい。そのようなメッセージを受信したユーザ端末は、配車管理サーバから受信した配車可能車両を更新し、再度配車案内をしてもよい。
【0060】
配車指令を受信した車両(配車要求車両)は、配車に関する指令内容(目標配車位置およびユーザ名)と、了解ボタンと、不可ボタンとを車両内の表示部(
図2の204)に表示する(時刻t12、ステップS619)。配車要求車両の運転手は、指令内容を確認し、配車可能であれば、了解ボタンを押し、配車不可であれば、不可ボタンを押す。了解ボタン又は不可ボタンが押されると、配車要求車両は、配車管理サーバに対して回答(配車の了解又は不可)を通知する(時刻t13、ステップS620)。
ここで、本発明の他の実施形態においては、ステップS619〜ステップS620を割愛することもできる。この場合、配車要求コマンドを受信した配車管理サーバは、配車要求車両に対して配車指令を送信し、配車要求を受けた車両は、強制的に目標配車位置(ユーザ端末の現在位置)へ向かうこととなる。
【0061】
配車管理サーバは、配車要求車両からの回答を記憶部(
図5の502)に反映する(時刻t13〜S14、ステップS621)。そして、配車管理サーバは、ユーザ端末に対して、配車要求車両からの回答を通知する(時刻t14、ステップS622)。なお、配車要求車両からの回答が「配車不可」である場合、配車管理サーバは、新たな配車可能車両の情報を合わせてユーザ端末に対して送信してもよい。
【0062】
配車管理サーバを介して配車要求車両からの回答を受信したユーザ端末は、回答の内容を表示部(
図4の404)に表示する(時刻t14〜t15、ステップS623)。そして、回答が「配車了解」である場合、ユーザは、その場で車両の配車を待つ。回答が「配車不可」である場合、ユーザは、上記と同様の方法により新たな配車要求車両を選択することができる。或いは、キャンセルボタン(
図9の940等)を押すことで配車案内をキャンセル又は中止してもよい。
なお、ステップS619〜ステップS620を割愛した本発明の他の実施形態においては、ステップS622の回答通知(及びステップS623の回答内容の表示)は、配車可能車両が目標配車位置(ユーザ端末の現在位置)へ向かった旨の通知となる(必要に応じて到着予想時間が改めて表示される)。
【0063】
図7は、
図6の処理を実現するためのユーザ端末の具体的な処理を示すフローチャートである。ステップS701において、ユーザ端末の入力部(タッチパネル)を用いてユーザがアプリケーションソフトウェアの起動を指令すると、ユーザ端末の中央処理部は、アプリケーションソフトウェアを起動する。ステップS702において、中央処理部は、図示しないメニューを表示部に表示させる。当該メニューには、「タクシーの配車」が含まれる。それ以外のメニューとして、例えば、「タクシーの配車予約」が含まれてもよい。また、メニューと共に、アプリケーションを終了するための終了ボタン(図示せず)も表示される。
【0064】
メニューにおいて「タクシーの配車」が選択されると(ステップS703:Yes)、中央処理部は、ユーザが配車を要求するための配車要求処理を実行する(ステップS704)。配車要求処理の詳細については
図8を参照して詳述する。
【0065】
図7のステップS703に戻り、ユーザが「タクシーの配車」を選択していない場合(ステップS703:No)、中央処理部は、選択されたそれ以外の別メニュー(例えば「タクシーの予約」)の実行を待つ(ステップS705)。なお、説明の便宜上、ステップS705において、別メニューが選択されていない場合、複数のメニューが表示されたままの状態となるが、何らアプリを実行しないまま、例えばステップS702へ復帰する図示しない復帰手段は存在するものとする。
【0066】
ステップS704又はS705の後、ユーザ端末は、アプリケーションを終了するか否かを判定する(ステップS706)。具体的には、メニューが表示されている状態で終了ボタンが選択されたか否かを判定する。アプリケーションを終了する場合(ステップS706:Yes)、中央処理部は、アプリケーションを終了する(ステップS707)。アプリケーションを終了しない場合(ステップS706:No)、ステップS702に戻る。
【0067】
図8は、本発明の一実施形態における配車要求処理(
図7のステップS704)のフローチャートである。配車要求処理において、中央処理部(
図4の403)は、配車管理サーバ(
図5の500)に対して、配車情報要求コマンドを送信する(ステップS801)。配車情報要求コマンドは、配車可能車両の情報を要求する命令であり、ユーザIDおよびユーザ端末の現在位置を含む。配車情報要求コマンドを受信した配車管理サーバは、空車状態の車両のうち、ユーザ端末までの移動時間(ユーザにとっての待ち時間)が最短の車両を検索する。そして、最短待ち時間の車両(配車可能車両)の車両情報をユーザ端末に送信する。ここでの車両情報は、待ち時間、現在位置、所属会社、利用価格、車種名および搭乗可能人数等を含む。
【0068】
配車管理サーバから車両情報を受信すると(ステップS802)、ユーザ端末の中央処理部は、車両選択画面(
図9および
図10)を表示部(
図4の404)に表示させる(ステップS803)。
【0069】
図9は、本発明の一実施形態における車両選択画面の例を示す。
図9の車両選択画面は、スマートフォン900におけるものであり、地図画面910と、スライダ920と、目盛バー930と、キャンセルボタン940とを含む。地図画面910は、ユーザ端末(スマートフォン)の現在位置を中心とする周辺地図を示す。地図画面910には、ユーザ端末の現在位置を示す現在位置アイコン950と、配車可能車両を示す車両アイコン960とが含まれる。上記のように、車両アイコン960に対応する配車要求車両は、最短待ち時間の車両である。ユーザが車両アイコン960をクリックすると、車両属性情報と、「この車両を配車しますか」とのメッセージと、OKボタンと、要求決定キャンセルボタンを含む配車要求確認画面とが表示される(いずれも図示せず)。
【0070】
あるいは、他の実施形態においては、ユーザが車両アイコン960をクリックせずとも、車両アイコン960が表示された段階で、所属会社、利用価格、搭乗可能人数等の車両属性情報を表示させてもよい(この場合は、複数車両が表示されているときに一目で互いの比較を行うことができ、便利である)。
そして、ユーザがOKボタンを選択すると、当該車両が配車要求車両として選択され、ユーザ端末は、配車管理サーバに対して配車要求コマンドを送信して配車要求車両の配車を要求する。配車要求確認画面で要求決定キャンセルボタンが選択されると、車両選択画面に戻る。
【0071】
配車要求確認画面に表示される車両属性情報としては、例えば、所属会社、利用価格、車種名および搭乗可能人数が含まれる。従って、ユーザは、車両の待ち時間および現在位置のみならず、これらの車両属性情報を考慮して、配車要求車両を選択することが可能となる。
【0072】
スライダ920は、待ち時間を設定するものであり、横方向の位置をユーザが調整可能である。すなわち、スライダ920を左に移動すると待ち時間が短くなり、スライダ920を右に移動すると待ち時間が長くなる。目盛バー930は、スライダ920の可動範囲(待ち時間の範囲)を示すバーであり、待ち時間を示す数値(1、3、5、7、10、15)を含む。キャンセルボタン940は、配車要求処理を終了させるボタンである。
【0073】
図8に戻り、車両選択画面において車両アイコン960が選択され、配車要求確認画面でOKボタンが押されることで配車要求車両が選択されると(ステップS804:Yes)、中央処理部は、通信インタフェース部(
図4の406)を介して配車管理サーバに対して配信要求コマンドを送信する(ステップS805)。当該配信要求コマンドを受信した配車管理サーバは、配信要求コマンドに含まれる車両IDに対応する車両(配車要求車両)に対して配車指令を送信し、配車要求車両の配車を指令し、配車要求車両の配車手配ができた場合、ユーザ端末に配車手配の完了を通知する。配車手配の完了通知を受けたユーザ端末の中央処理部は、その旨を表示部に表示させる(
図8のステップS806)。
一方、別のユーザ端末からの配車要求により既に配車要求車両が別のユーザに配車されることとなっている場合、ユーザ端末の中央処理部は、配車管理サーバから配車不可の旨の通知を受け、その旨を表示部に表示させる(
図8のステップS806)。配車不可の場合、再度ステップS801に戻り(
図8のフローとしては、不図示)、新たな配車可能車両を表示する。
【0074】
図8のステップS804に戻り、車両選択画面において車両アイコンが選択されていない場合(ステップS804:No)、中央処理部は、待ち時間の変更が行われたか否かを判定する(ステップS807)。具体的には、スライダ920の位置が変更されたか否かを判定する。待ち時間が変更された場合(ステップS807:Yes)、中央処理部は、変更後の待ち時間を、ユーザIDおよびユーザ端末の現在位置と共に配車管理サーバに通知する(ステップS808)。当該通知を受信した配車管理サーバは、新たな待ち時間に対応する空車状態の車両を検索し、新たな待ち時間に対応する車両(配車可能車両)の車両情報をユーザ端末に送信する。新たな車両情報を受信したユーザ端末は、車両選択画面に表示する車両情報を更新する(ステップS809)。更新後の車両情報は、新たなステップS803において用いられる。
【0075】
図10は、本発明の一実施形態における車両選択画面の別の例を示す。
図10の車両選択画面は、スマートフォン1000におけるものであり、地図画面1000と、スライダ1020と、目盛バー1030と、キャンセルボタン1040とを含む。地図画面1000は、ユーザ端末(スマートフォン)の現在位置を中心とする周辺地図を示す。地図画面1000には、ユーザ端末の現在位置を示す現在位置アイコン1050と、配車可能車両を示す車両アイコン1060、1061、1062が含まれる。
【0076】
車両アイコン1060は、
図9の車両アイコン960に対応するものである。すなわち、待ち時間が最短の配車可能車両に対応する。一方、車両アイコン1061、1062は、
図9には対応するものが存在しない。これは、
図9の例ではスライダ920が待ち時間3分のところに位置していたところ、
図10の例ではスライダ1020が待ち時間7分のところに位置しているためである。すなわち、アイコン1061、1062は、ユーザがスライダ1020を用いて待ち時間を3分から7分に変更したことで検索された新たな配車可能車両に対応する。
【0077】
上記のように、本発明の一実施形態では、ユーザが車両アイコン1060、1061、1062のいずれかを選択すると、配車要求確認画面にそのアイコンに対応する車両の車両属性情報が表示される。従って、ユーザは、当該車両属性情報を考慮して、配車要求車両を選択することができる。配車要求確認画面での操作については、
図9の例と
図10の例は同様である。
【0078】
あるいは、他の実施形態においては、ユーザが車両アイコンをクリックせずとも、車両アイコン1060、1061、1062が表示された段階で、それぞれの車両の所属会社、利用価格、搭乗可能人数等の車両属性情報を表示させてもよい。この場合は、複数車両比較を行うことができ、便利である。
【0079】
図8に戻り、ステップS809の後、又は待ち時間が変更されていない場合(ステップS807:No)、中央処理部は、キャンセルボタン(
図9の940等)が押されたか否かを判定する(ステップS810)。キャンセルボタンが押された場合(ステップS810:Yes)、中央処理部は、キャンセル情報を配車管理サーバに送信し(ステップS811)、今回の配車要求処理を終了する(ステップS812)。キャンセル情報は、キャンセルボタンが押された際に選択されていた待ち時間、場所(ユーザ端末の現在位置)およびキャンセル時刻(年月日を含めてもよい)の情報を含むものであり、配車管理サーバにおいて車両の再配置で用いられる(詳細は、
図11を参照して後述する)。キャンセルボタンが押されていない場合(ステップS810:No)、ステップS803に戻る。
【0080】
本発明の一実施形態において、キャンセル情報には、上記情報に加えて、あるいは、上記情報に替えて、以下の情報を含めることもできる。
(1)キャンセルを行ったユーザID(会員を特定できる情報)。
(2)キャンセルボタンが押されるまでに選択されていたそれぞれの待ち時間において、出現していた車両属性情報。これらの情報は、なぜユーザに選択してもらえなかったのかを分析するのに役立つ情報である。
(3)キャンセルボタンが押されるまでに選択されていたそれぞれの待ち時間を選択した時刻。これにより、例えばユーザがそれぞれの待ち時間に対応する画面をどれくらいの時間眺めていたかを知ることができる。
(4)同じ日(時刻をまたいで未明時刻となった場合もその日に含む)に、ユーザが1回以上のキャンセルを行った後に配車要求をした場合には、当該配車要求を行った日時及び場所、ならびに、必要に応じて配車要求対象の車両に関する車両属性情報。
【0081】
図11は、本発明の一実施形態において配車管理サーバが実行するキャンセル情報活用処理のフローチャートである。キャンセル情報活用処理は、ユーザ端末での配車要求処理において、ユーザが配車要求をキャンセルした際の情報(キャンセル情報)を用いて車両の配置を効率化する処理である。キャンセル情報活用処理は、配車管理サーバが作動している間、配車管理サーバのCPU(
図5の501)が継続的に実行する。
【0082】
図11に示されるキャンセル情報活用処理において、配車管理サーバは、いずれかのユーザ端末からキャンセル情報を受信したか否かを判定する(ステップS1101)。キャンセル情報を受信した場合(ステップS1101:Yes)、配車管理サーバは、受信したキャンセル情報を用いて、記憶部(
図5の502)のデータベースを更新する(ステップS1102)。上記のように、キャンセル情報は、キャンセルボタンが押された際に選択されていた待ち時間、場所(ユーザ端末の現在位置)およびキャンセル時刻の情報が含まれる。あるいは、他の実施形態においては、当該キャンセルがなされるまでのユーザ端末とのやりとり(そのときのユーザ位置や日時、待ち時間を変更した回数、キャンセルに至るまでに最後に指定した待ち時間、操作を開始してからキャンセルに至るまでの操作時間等)が含まれる。データベースでは、地域および時間帯の組み合わせ毎に、過去一定期間(例えば1ヶ月)での平均車両台数およびキャンセル件数を記憶している。平均車両台数は、その時間帯においてその地域に存在している車両(配車管理サーバが管理対象としているタクシー)の台数(サービス状態を問わない)である。加えて、データベースは、場所および時間帯の組み合わせ毎に目標車両台数を記憶している。目標車両台数は、その時間帯においてその地域に存在している車両(配車管理サーバが管理対象としているタクシー)の台数(サービス状態を問わない)の目標値である。
【0083】
続いて、配車管理サーバは、車両再配置の必要性を判定する(ステップS1103)。具体的には、新たなキャンセル情報が属する地域および時間帯の組み合わせにおいて、キャンセル件数が閾値を超えたか否かを判定する。キャンセル件数が閾値を超えた場合、配車管理サーバは、当該地域および時間帯の組み合わせ(対象組み合わせ)について目標車両台数と平均車両台数の差を算出する。そして、当該差がマイナス(目標車両台数に対して平均車両台数が十分大きい)である場合、車両再配置の必要性があると判定する。
【0084】
車両再配置の必要性がある場合(ステップS1104:Yes)、配車管理サーバは、対象組み合わせについて車両再配置を行う(ステップS1105)。具体的には、配車管理サーバは、対象組み合わせの目標車両台数を所定数増加させる。そして、対象組み合わせの現在の車両台数が目標車両台数を下回っている場合、現在の車両台数が目標車両台数を上回っている近隣地域から当該地域へ車両を移動させるように車両に対して指示を出す。当該指示は、例えば、近隣地域で空車状態である車両の表示部に、対象地域への移動を要求するメッセージを表示することで行う。ステップS1101:No又はステップS1104:Noの場合、ステップS1101:に戻る。ステップS1105の後、今回のキャンセル情報活用処理を終了する(ステップS1106)。
【0085】
以上によれば、本発明の一実施形態において、ユーザから受け付けた待ち時間毎に表示された1台又は複数台の配車可能車両の中から配車要求車両が選択された場合(
図8のステップS804:Yes)、配車要求車両の配車要求処理を実行する(
図6のステップS617〜S623、
図8のステップS805、S806)。従って、待ち時間をユーザ自身が設定可能であり、ユーザにとって待ち時間が許容可能な時間でない場合、ユーザは、配車要求を見送る又はキャンセルすることができる。よって、ユーザの利便性を向上することができる。
【0086】
(その他のバリエーション)
本発明の一実施形態において、ユーザ端末(端末制御装置)は、受け付けた待ち時間毎に、1台又は複数台の配車可能車両を、配車可能車両の車両属性情報と共に表示部に表示させる(
図6のステップS616、
図8のステップS803、
図9、
図10)。車両属性情報は、配車可能車両の現在位置、所属会社、利用価格、車種名および搭乗可能人数を含む。これにより、ユーザは、待ち時間に加えて、配車可能車両の車両属性情報を確認した上で、配車要求するか否かを判断することが可能となる。例えば、同じ待ち時間の複数の配車可能が表示されている場合、ユーザは、車両属性情報を比較して配車要求車両を選択することが可能となる。よって、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0087】
本発明の一実施形態において、ユーザ端末(400)の表示部(404)はタッチパネルである(
図3、
図9、
図10)。また、ユーザ端末(400)の中央処理部(403)(端末制御装置)は、待ち時間の入力表示として、スライダ(920、1020)をタッチパネルに表示させる(
図9、
図10)。これにより、ユーザは、待ち時間の入力を円滑に行うことが可能となる。
【0088】
本発明の一実施形態において、ユーザ端末(400)の中央処理部(403)(端末制御装置)は、入力部(401)(操作入力装置)で受け付けた待ち時間毎に、1台又は複数台の配車可能車両を、表示部(404)(表示装置)中の地図画面(910、1000)上に車両アイコン(960、1060〜1062)として表示させる(
図9、
図10)。これにより、例えば、ユーザに土地勘があれば、待ち時間をユーザ自らが判断して配車要求車両を選択することが可能となる。よって、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0089】
本発明の一実施形態において、ユーザ端末(400)の中央処理部(403)(端末制御装置)は、ユーザからの待ち時間の受付け前は、最短待ち時間の配車可能車両を最短待ち時間と共に、表示部(404)(表示装置)に表示させる(
図6のステップS612、
図8のステップS801〜S803、
図9)。これにより、ユーザは、最短待ち時間を容易に知ることが可能となる。
【0090】
本発明の一実施形態では、ユーザ端末(400)において、配車可能車両の表示が行われたにもかかわらず、配車要求が行われずにキャンセルが行われた場合(
図8のステップS810:Yes)、ユーザ端末は、キャンセル情報を配車管理サーバ(500)に通知する(
図8のステップS811)。このとき、一実施形態において、配車管理サーバは、キャンセル情報と、入力部(401)(操作入力装置)に入力された待ち時間に対応する1台又は複数台の配車可能車両に関する情報とを関連付けて管理する(
図11)。これにより、ユーザによるキャンセル手続きと、待ち時間(または待ち時間に対応する配車可能車両)とを関連付けて利用することが可能となる。
【0091】
(さらなるバリエーション)
上述した実施形態では、ユーザ端末において、配車案内を開始する際、最短待ち時間の配車可能車両を表示させたが(
図6のステップS612、
図8のステップS801〜S803、
図9)、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、配車案内を開始する際は配車可能車両を表示せず、ユーザが待ち時間を入力した際に初めて配車可能車両を表示させるように制御されてもよい。
【0092】
上述した実施形態では、待ち時間は、配車可能車両の現在位置からユーザ端末(400)の現在位置までのものであったが(換言すると、ユーザ端末の現在位置が目標配車位置であったが)、本発明はこれに制限されるものではなく、ユーザ端末で別途入力された目標配車位置(ユーザ端末の現在位置以外の位置)に対するものであってもよい。その場合、例えば配車要求をする段階(
図6のステップS617)で、配車管理サーバを介してユーザ端末から配車要求車両には、当該目標配車位置を通知し、配車要求車両の表示部に当該目標配車位置を表示してもよい。
【0093】
上述した実施形態では、単一の待ち時間に対応させて配車管理サーバから配車可能車両の車両情報を取得し、新たな待ち時間が設定された場合、再度配車管理サーバから配車可能車両の車両情報を取得したが(
図6のステップS613〜S616)、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、単一の待ち時間が選択されているが、ユーザから新たな待ち時間の入力がない段階で、その他の待ち時間についての配車可能車両の車両情報を取得してもよい。或いは、最初からユーザ端末の現在位置(又は目標配車位置)に基づいてスライダ(920、1020)の全範囲又一部の範囲について配車可能車両の車両情報を取得してもよい。
【0094】
上述した実施形態では、ユーザによる待ち時間の入力を、スライダ(920,1020)を用いて行ったが(
図9、
図10)、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、スライダの代わりに、ラジオボタンを用いてもよい。或いは、待ち時間の増加ボタンと減少ボタンを設け、これらのボタン操作により待ち時間を変更させてもよい。
【0095】
上述した実施形態では、待ち時間の単位を時間(「分」)としたが(
図9、
図10)、本発明はこれに制限されるものではなく、配車可能車両の現在位置からユーザ端末の現在位置までの距離(「m」)を待ち時間を示すものとしてもよい。
【0096】
上述した実施形態では、選択した待ち時間以下の配車可能車両をすべて表示した。例えば、待ち時間として7分を選択すると、待ち時間が7分以下の配車可能車両を全て表示した(
図10)。しかし、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、選択した待ち時間を基準として所定の時間範囲にある配車可能車両の表示も可能である。例えば、待ち時間として7分を選択すると、待ち時間が5〜7分の範囲にある配車可能車両を表示し、待ち時間が5分未満の配車可能車両は表示しないことも可能である。この場合、スライダの両端を指でドラックすることにより、5〜7分の範囲を3〜5分の範囲に変更したり、5〜9分の範囲に変更したりできる。この場合、スライダは範囲指定可能な操作仕様となる。
【0097】
上述した実施形態では、配車可能車両を地図画面上に表示したが(
図9、
図10)、本発明はこれに制限されるものではなく、例えば、配車可能車両をリストで表示してもよい。
【0098】
上述した実施形態では、配車要求車両が実際に配車可能か否かを車両の運転手が判断することとしたが(
図6のステップS620)、本発明はこれに制限されるものではなく、例えば、車両が自動運転車両である場合、車両の中央処理部(
図2の203)が判断してもよい。
【0099】
上述した実施形態では、キャンセル情報をユーザ端末から配車管理サーバに送信して利用したが(
図8のステップS811、
図11)、キャンセル情報の利用は省略してもよい。
【0100】
以上、具体例に基づき、本発明にかかる配車システム等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態としては、システム又は装置を実施するための方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
【0101】
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
【0102】
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
【0103】
本明細書(特許請求の範囲、要約、および図面を含む)に記載された構成要件の全ておよび/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
【0104】
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、および図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
【0105】
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、および図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
【解決手段】配車システム10において、配車用ユーザ端末13a〜13cの端末制御装置は、現在位置特定装置が特定したユーザ端末の現在位置等に車両が配車されるまでの待ち時間を、操作入力装置を介してユーザから受け付け、受け付けた待ち時間毎に、1台又は複数台の配車可能車両を表示装置に表示させる。さらに、操作入力装置を介して1台の配車要求車両が配車可能車両の中から選択された場合、配車要求車両の配車要求処理を実行する。