【文献】
vivo, NEC, Spreadtrum, ZTE, Sanechips, Intel, Huawei, HiSilicon,WF on UL PTRS Port Indication[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1721664,2017年12月 4日,[検索日:2018.08.17],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1721664.zip>
【文献】
LG Electronics, Intel, ZTE, Sanechips, Spreadtrum, Huawei, HiSilicon, InterDigital, Nokia, Shanghai-bell- Nokia, Samsung,WF on PT-RS power boosting[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1721517,2017年12月 1日,[検索日:2018.08.17],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1721517.zip>
【文献】
Ericsson,Remaining details on PTRS design[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720741,2017年11月18日,[検索日:2018.08.13],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720741.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2情報は伝送ランク指示子(TRI)及び前記PUSCHの伝送のための前記プレコーティング行列のための伝送プレコーティング行列指示子(TPMI)に関連する、請求項1に記載の端末の位相トラッキング参照信号の伝送方法。
前記第2情報は、前記PUSCHの伝送のための前記プレコーティング行列が前記部分コヒーレントのプレコーティング行列又は前記非−コヒーレントのプレコーティング行列であるか否かを指示する、請求項6に記載の端末の位相トラッキング参照信号の伝送方法。
前記第2情報は伝送ランク指示子(TRI)及び前記PUSCHの伝送のための前記プレコーティング行列のための伝送プレコーティング行列指示子(TPMI)に関連する、請求項9に記載の端末。
前記第2情報は、前記PUSCHの伝送のための前記プレコーティング行列が前記部分コヒーレントのプレコーティング行列又は前記非−コヒーレントのプレコーティング行列であるか否かを指示する、請求項14に記載の端末。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の実施例は本発明の構成要素と特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は別の構成要素や特徴と結合しない形態で実施されてもよく、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例において説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。
【0030】
図面に関する説明において、本発明の要旨を曖昧にさせ得る手順又は段階などは記述を省略し、当業者のレベルで理解可能な程度の手順又は段階も記述を省略する。
【0031】
明細書全体を通じて、ある部分がある構成要素を「含む(comprising又はincluding)」とされているとき、これは、別に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書でいう“…部”、“…器”、“モジュール”などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの結合によって具現することができる。また、「ある(a又はan)」、「1つ(one)」、「その(the)」及び類似の関連語は、本発明を記述する文脈において(特に、以下の請求項の文脈において)本明細書に別に指示されたり文脈によって明らかに反駁されない限り、単数及び複数の両方を含む意味で使うことができる。
【0032】
本明細書において本発明の実施例は基地局と移動局との間のデータ送受信関係を中心に説明される。ここで、基地局は、移動局と通信を直接行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書において基地局によって行われるとされている特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)によって行われてもよい。
【0033】
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークにおいて、移動局との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードで行うことができる。このとき、「基地局」は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、gNode B(gNB)、発展した基地局(ABS:Advanced Base Station)又はアクセスポイント(access point)などの用語に言い換えることができる。
【0034】
また、本発明の実施例において、端末(Terminal)は、ユーザ機器(UE:User Equipment)、移動局(MS:Mobile Station)、加入者端末(SS:Subscriber Station)、移動加入者端末(MSS:Mobile Subscriber Station)、移動端末(Mobile Terminal)、又は発展した移動端末(AMS:Advanced Mobile Station)などの用語に言い換えることができる。
【0035】
また、送信端はデータサービス又は音声サービスを提供する固定及び/又は移動ノードを意味し、受信端はデータサービス又は音声サービスを受信する固定及び/又は移動ノードを意味する。したがって、上りリンクでは移動局を送信端にし、基地局を受信端にすることができる。同様に、下りリンクでは移動局を受信端にし、基地局を送信端にすることができる。
【0036】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802.xxシステム、3GPP(3rd Generation Partnership Project)システム、3GPP LTEシステム及び3GPP 5G NRシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも1つに開示されている標準文書によってサポートすることができ、特に、本発明の実施例は、3GPP TS 38.211、3GPP TS 38.212、3GPP TS 38.213、3GPP TS 38.321及び3GPP TS 38.331の文書によってサポートすることができる。すなわち、本発明の実施例のうち、説明していない自明な段階又は部分は、上記文書を参照して説明することができる。また、本文書に開示している用語はいずれも、上記標準文書によって説明することができる。
【0037】
以下、本発明に係る好適な実施形態を添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのもので、本発明が実施され得る唯一の実施形態を表すことを意図するものではない。
【0038】
また、本発明の実施例で使われる特定用語は本発明の理解易さのために提供されるものであり、このような特定用語の使用は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更されてもよい。
【0039】
以下、本発明の実施例を使用可能な無線接続システムの一例として3GPP NRシステムについて説明する。
【0040】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに適用することができる。
【0041】
本発明の技術的特徴に関する説明を明確にするために、本発明の実施例を3GPP NRシステムを主として記述する。但し、本発明が提案する実施例は、他の無線システム(例えば、3GPP LTE, IEEE 802.16, IEEE 802.11など)にも同様に適用できる。
【0043】
1.1.物理チャネル及びこれを用いた信号送受信方法
【0044】
無線接続システムにおいて端末は下りリンク(DL:Downlink)で基地局から情報を受信し、上りリンク(UL:Uplink)で基地局に情報を送信する。基地局と端末とが送受信する情報は一般データ情報及び種々の制御情報を含み、基地局と端末とが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0045】
図1は、本発明の実施例で使用可能な物理チャネル及びそれらを用いた信号送信方法を説明するための図である。
【0046】
電源が消えた状態で電源がついたり、新しくセルに進入したりした端末は、S11段階で、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。そのために、端末は基地局からプライマリ同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization Channel)及びセカンダリ同期チャネル(S−SCH:Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得する。
【0047】
その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)信号を受信してセル内放送情報を取得することができる。
【0048】
一方、端末は初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0049】
初期セル探索を終えた端末は、S12段階で、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、及び物理下りリンク制御チャネル情報に対応する物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Control Channel)を受信して、より具体的なシステム情報を取得することができる。
【0050】
その後、端末は基地局への接続を完了するために、段階S13〜段階S16のようなランダムアクセス過程(Random Access Procedure)を行う。そのために、端末は物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)でプリアンブル(preamble)を送信し(S13)、物理下りリンク制御チャネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネルでプリアンブルに対するRAR(Random Access Response)を受信する(S14)。端末はRAR内のスケジューリング情報を用いてPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を送信し(S15)、物理下りリンク制御チャネル信号及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネル信号の受信のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う(S16)。
【0051】
上述したような手順を行った端末は、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、物理下りリンク制御チャネル信号及び/又は物理下りリンク共有チャネル信号の受信(S17)、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)信号及び/又は物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)信号の送信(S18)を行う。
【0052】
端末が基地局に送信する制御情報を総称して上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)という。UCIは、HARQ−ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indication)、PMI(Precoding Matrix Indication)、RI(Rank Indication)情報などを含む。
【0053】
NRシステムにおいてUCIは一般的にPUCCHで周期的に送信されるが、実施例によっては(例えば、制御情報とトラフィックデータが同時に送信されるべき場合)、PUSCHで送信されてもよい。また、ネットワークの要求/指示によって端末はPUSCHでUCIを非周期的に送信することもできる。
【0054】
1.2.ニューマロロジー(Numerologies)
【0055】
本発明が適用可能なNRシステムにおいては、以下の表のような様々なOFDMニューマロロジーが支援されている。この時、搬送波帯域幅部分(carrier bandwidth part)ごとのニューマロロジーパラメータμ及び循環前置(cyclic prefix)情報は、下りリンク(DL)又は上りリンク(UL)ごとに各々シグナリングされる。一例として、下りリンク搬送波帯域幅部分のためのニューマロロジーパラメータμ及び循環前置情報は、上位階層シグナリングDL−BWP−mu及びDL−MWP−cpを通じてシグナリングされる。他の例として、上りリンク搬送波帯域幅部分のためのニューマロロジーパラメータμ及び循環前置情報は、上位階層シグナリングUL−BWP−mu及びUL−MWP−cpを通じてシグナリングされる。
【0058】
下りリンク及び上りリンクの伝送は10ms長さのフレームで構成される。フレームは1ms長さの10つのサブフレームで構成される。この時、各々のサブフレームごとに連続するOFDMのシンボルの数は
である。
【0059】
各々のフレームは2つの同じサイズのハーフフレーム(half−frame)で構成される。この時、各々のハーフフレームはサブフレーム0−4及びサブフレーム5−9で構成される。
【0060】
ニューマロロジーパラメータμ又はこれによる副搬送波間隔(subcarrier spacing)ΔFに対して、スロットは1つのサブフレーム内において昇順に
のようにナンバリングされ、1つのフレーム内において昇順に
のようにナンバリングされる。この時、1つのスロット内に連続するOFDMシンボルの数
は、循環前置によって以下の表のように決定される。1つのサブフレーム内の開始スロット
は、同じサブフレーム内の開始OFDMシンボル
と時間次元で整列されている(aligned)。以下の表2は一般循環前置(normal cyclic prefix)のためのスロットごと/フレームごと/サブフレームごとのOFDMシンボルの数を示し、表3は拡張された循環前置(extended cyclic prefix)のためのスロットごと/フレームごと/サブフレームごとのOFDMのシンボルの数を示す。
【0063】
本発明が適用可能なNRシステムにおいては、上記のようなスロット構造であって、セルフスロット構造(Self−Contained slot structure)が適用されている。
【0064】
図2は本発明に適用可能なセルフスロット構造(Self−Contained slot structure)を示す図である。
【0065】
図2において、斜線領域(例えば、symbol index=0)は下りリンク制御(downlink control)領域を示し、黒色領域(例えば、symbol index=13)は上りリンク制御(uplink control)領域を示す。その他の領域(例えば、symbol index=1〜12)は下りリンクデータ伝送又は上りリンクデータ伝送のために使用される。
【0066】
このような構造により基地局及びUEは1つのスロット内でDL伝送とUL伝送を順次に行うことができ、1つのスロット内でDLデータを送受信し、これに対するUL ACK/NACKも送受信することができる。結果として、この構造ではデータ伝送エラーの発生時にデータの再伝送までにかかる時間を短縮させることにより、最終データ伝達の遅延を最小化することができる。
【0067】
このようなセルフスロット構造においては、基地局とUEが送信モードから受信モードに、又は受信モードから送信モードに転換するために一定の時間長さのタイムギャップ(time gap)が必要である。このために、セルフスロット構造においてDLからULに転換される時点の一部OFDMシンボルは、ガード区間(guard period、GP)として設定されることができる。
【0068】
以上ではセルフスロット構造がDL制御領域及びUL制御領域を全て含む場合を説明したが、制御領域はセルフスロット構造に選択的に含まれることができる。即ち、本発明によるセルフスロット構造は、
図6に示したように、DL制御領域及びUL制御領域を全て含む場合だけではなく、DL制御領域又はUL制御領域のみを含む場合もある。
【0069】
一例として、スロットは様々なスロットフォーマットを有することができる。この時、各々のスロットのOFDMシンボルは、下りリンク(‘D’と表す)、フレキシブル(‘X’と表す)及び上りリンク(‘U’と表す)に分類される。
【0070】
従って、下りリンクスロットにおいてUEは下りリンク伝送が‘D’及び‘X’シンボルでのみ発生すると仮定できる。同様に、上りリンクスロットにおいてUEは上りリンク伝送が‘U’及び‘X’シンボルでのみ発生すると仮定できる。
【0071】
1.4.アナログビーム形成(Analog Beamforming)
【0072】
ミリ波(Millimeter Wave、mmW)では波長が短いので、同一面積に多数のアンテナ要素(element)の設置が可能である。即ち、30GHz帯域において波長は1cmであるので、5*5cmのパネルに0.5lambda(波長)間隔で2次元(2−dimension)配列する場合、総100個のアンテナ要素を設けることができる。これにより、ミリ波(mmW)では多数のアンテナ要素を使用してビーム形成(beamforming、BF)利得を上げてカバレッジを増加させるか、或いはスループット(throughput)を向上させることができる。
【0073】
この時、アンテナ要素ごとに伝送パワー及び位相の調節ができるように、各々のアンテナ要素はTXRU(transceiver)を含む。これにより、各々のアンテナ要素は周波数リソースごとに独立的なビーム形成を行うことができる。
【0074】
しかし、100余個の全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性が乏しい。従って、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピングし、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビーム方向を調節する方式が考えられている。かかるアナログビーム形成方式では全帯域において1つのビーム方向のみを形成できるので、周波数選択的なビーム形成が難しいという短所がある。
【0075】
これを解決するために、デジタルビーム形成及びアナログビーム形成の中間形態として、Q個のアンテナ要素より少ない数のB個のTXRUを有するハイブリッドビーム形成(hybrid BF)が考えられる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の連結方式によって差はあるが、同時に伝送可能なビームの方向はB個以下に制限される。
【0076】
図3及び
図4は、TXRUとアンテナ要素(element)の代表的な連結方式を示す図である。ここで、TXRU仮想化(virtualization)モデルは、TXRUの出力信号とアンテナ要素の出力信号との関係を示す。
【0077】
図3はTXRUがサブアレイ(sub−array)に連結された方式を示している。
図3の場合、アンテナ要素は1つのTXRUのみに連結される。
【0078】
反面、
図4はTXRUが全てのアンテナ要素に連結された方式を示している。
図4の場合、アンテナ要素は全てのTXRUに連結される。この時、アンテナ要素が全てのTXRUに連結されるためには、
図4に示したように、別の加算器が必要である。
【0079】
図3及び
図4において、Wはアナログ位相シフター(analog phase shifter)により乗じられる位相ベクトルを示す。即ち、Wはアナログビーム形成の方向を決定する主要パラメータである。ここで、CSI−RSアンテナポートと複数のTXRUとのマッピングは1:1又は1:多である。
【0080】
図3の構成によれば、ビーム形成のフォーカシングが難しいという短所があるが、全てのアンテナ構成を低価で構成できるという長所がある。
【0081】
図4の構成によれば、ビーム形成のフォーカシングが容易であるという長所がある。但し、全てのアンテナ要素にTXRUが連結されるので、全体費用が増加するという短所がある。
【0082】
本発明が適用可能なNRシステムにおいて、複数のアンテナが使用される場合、デジタルビーム形成(Digital beamforming)及びアナログビーム形成を結合したハイブリッドビーム形成(hybrid beamforming)方式が適用される。この時、アナログビーム形成(又はRF(radio frequency)ビーム形成)は、RF端でプリコーディング(又は組み合わせ(combining))を行う動作を意味する。またハイブリッドビーム形成において、ベースバンド(baseband)端とRF端は各々プリコーティング(又は組み合わせ)を行う。これによりRFチェーンの数とD/A(Digital to analog)(又はA/D(analog to digital))コンバーターの数を減らしながらデジタルビーム形成に近接する性能を得られるという長所がある。
【0083】
説明の便宜上、ハイブリッドビーム形成の構造は、N個の送受信端(transceiver unit、TXRU)とM個の物理的アンテナで表すことができる。この時、送信端から伝送するL個のデータ階層(digital layer)に対するデジタルビーム形成は、N*L(L by L)行列で表される。その後、変換されたN個のデジタル信号はTXRUを介してアナログ信号に変換され、変換された信号に対してM*N(M by N)行列で表されるアナログビーム形成が適用される。
【0084】
図5は、本発明の一例によるTXRU及び物理的アンテナ観点におけるハイブリッドビーム形成の構造を簡単に示す図である。この時、
図5においてデジタルビームの数はL個であり、アナログビームの数はN個である。
【0085】
さらに、本発明が適用可能なNRシステムにおいては、基地局がアナログビーム形成をシンボル単位で変更できるように設計して、所定の地域に位置した端末に効率的なビーム形成を支援する方法が考えられる。さらに、
図5に示したように、所定のN個のTXRUとM個のRFアンテナを1つのアンテナパネルに定義した時、本発明によるNRシステムにおいては、互いに独立したハイブリッドビーム形成が適用可能な複数のアンテナパネルを導入する方案も考えられる。
【0086】
以上のように基地局が複数のアナログビームを活用する場合、端末ごとに信号の受信に有利するアナログビームが異なる。よって本発明が適用可能なNRシステムにおいては、基地局が所定のスロット内でシンボルごとに異なるアナログビームを適用して(少なくとも同期信号、システム情報、ページング(paging)など)信号を伝送することにより、全ての端末が受信機会を得るようにするビーム掃引(beam sweeping)動作が考えられている。
【0087】
図6は本発明の一例による下りリンク(Downlink、DL)伝送過程において、同期信号(Synchronization signal)とシステム情報(System information)に対するビーム掃引(Beam sweeping)動作を簡単に示す図である。
【0088】
図6において、本発明が適用可能なNRシステムのシステム情報がブロードキャスティング(Broadcasting)方式で伝送される物理的リソース(又は物理チャネル)を、xPBCH(physical broadcast channel)と称する。この時、1つのシンボル内で互いに異なるアンテナパネルに属する複数のアナログビームは同時に伝送可能である。
【0089】
また
図6に示したように、本発明が適用可能なNRシステムにおいて、アナログビームごとのチャネルを測定するための構成であって、(所定のアンテナパネルに対応する)単一のアナログビームが適用されて伝送される参照信号(Reference signal、RS)であるビーム参照信号(Beam RS、BRS)の導入が論議されている。BRSは複数のアンテナポットに対して定義され、BRSの各々のアンテナポットは単一のアナログビームに対応する。この時、BRSとは異なり、同期信号又はxPBCHは、任意の端末がよく受信するようにアナログビームのグループ内の全てのアナログビームが適用されて伝送される。
【0090】
1.5.PT−RS(Phase Tracking Reference Signal)
【0091】
本発明に関連する位相雑音(phase noise)について説明する。時間軸上に発生するジッター(jitter)は周波数軸上において位相雑音として現れる。この位相雑音は時間軸上の受信信号の位相を以下の式のようにランダムに変更させる。
【0093】
数1において、
パラメータは各々受信信号、時間軸信号、周波数軸信号、位相雑音による位相回転(phase rotation)値を示す。数1における受信信号がDFT(Discrete Fourier Transform)過程を経る場合、以下の数2が導き出される。
【0095】
数2において、
パラメータは各々CPE(Common Phase Error)及びICI(Inter Cell Interference)を表す。この時、位相雑音間の相関関係が大きいほど数2のCPEが大きい値を有する。かかるCPEは、無線LANシステムにおけるCFO(Carrier Frequency Offset)の一種であるが、端末の立場では位相雑音という観点でCPEとCFOを類似に解釈できる。
【0096】
端末はCPE/CFOを推定することにより周波数軸上の位相雑音であるCPE/CFOを除去し、端末が受信信号に対してCPE/CFOを推定する過程は、受信信号の正確なデコーディングのために先行されるべきである。これにより、端末がCPE/CFOを正確に推定できるように、基地局は所定の信号を端末に伝送し、この信号は、位相雑音を推定するための信号として端末と基地局の間に予め共有されたパイロット信号、又はデータ信号が変更又は複製された信号であることができる。以下、位相雑音を推定するための一連の信号を総称して、PCRS(Phase Compensation Reference Signal)、PNRS(Phase Noise Reference Signal)又はPT−RS(Phase Tracking Reference Signal)と呼ぶ。以下、説明の便宜上、該当構成はいずれもPT−RSと称する。
【0097】
1.5.1.時間領域パターン(又は時間密度(time density))
【0098】
図7は本発明に適用可能なPT−RSの時間領域パターンを示す。
【0099】
図7に示したように、PT−RSは適用されるMCS(Modulation and Coding Scheme)レベルによって異なるパターンを有する。
【0101】
図7及び表4に示したように、PT−RSは適用されるMCSレベルによって互いに異なるパターンにマッピングされて伝送される。
【0102】
構成をより一般化すると、PT−RSの時間領域パターン(又は時間密度)は、以下の表のように定義される。
【0104】
この時、時間密度1は
図7のPattern#1に対応し、時間密度2は
図7のPattern#2に対応し、時間密度4は
図7のPattern#3に対応する。
【0105】
表5を構成するパラメータptrs−MCS1、ptrs −MCS2、ptrs−MCS3及びptrs−MCS4は、上位階層シグナリングにより定義される。
【0106】
1.5.2.周波数領域パターン(又は周波数密度(frequency density))
【0107】
本発明によるPT−RSは、1つのRB(Resource Block)ごとに1つの副搬送波、2つのRBごとに1つの副搬送波、又は4つのRBごとに1つの副搬送波にマッピングされて伝送されることができる。この時、上記のようなPT−RSの周波数領域パターン(又は周波数密度)は、スケジュールされた帯域幅のサイズによって設定できる。
【0108】
一例として、スケジュールされた帯域幅によって表6のような周波数密度を有することができる。
【0110】
ここで、周波数密度1はPT−RSが1つのRBごとに1つの副搬送波にマッピングされて伝送される周波数領域パターンに対応し、周波数密度1/2はPT−RSが2つのRBごとに1つの副搬送波にマッピングされて伝送される周波数領域パターンに対応し、周波数密度1/4はPT−RSが4つのRBごとに1つの副搬送波にマッピングされて伝送される周波数領域パターンに対応する。
【0111】
構成をより一般化すると、PT−RSの周波数領域パターン(又は周波数密度)は、以下の表のように定義される。
【0113】
この時、周波数密度2はPT−RSが2つのRBごとに1つの副搬送波にマッピングされて伝送される周波数領域パターンに対応し、周波数密度4はPT−RSが4つのRBごとに1つの副搬送波にマッピングされて伝送される周波数領域パターンに対応する。
【0114】
構成において、周波数密度を決定するためのスケジュールされた帯域幅の基準値であるN
RB0及びN
RB1は、上位階層シグナリングにより定義される。
【0115】
1.6.DM−RS (Demodulation Reference Signal)
【0116】
本発明が適用可能なNRシステムにおいて、DM−RSはフロントローディング構造(frond load structure)で送受信できる。又はフロントローディングDM−RS以外の追加DM−RS(Additional DM−RS)がさらに送受信されることができる。
【0117】
フロントローディングDM−RSは速いデコーディングを支援する。Front loaded DM−RSがロードされる1番目のOFDMシンボルは、3番目の(例えば、l=2)又は4番目のOFDMシンボル(例えば、l=3)に決定される。1番目のOFDMシンボルの位置は、PBCH(Physical Broadcast Channel)により指示される。
【0118】
Front loaded DM−RSが占めるOFDMシンボルの数は、DCI(Downlink Control Information)及びRRC(Radio Resource Control)シグナリングの組み合わせにより指示される。
【0119】
Additional DM−RSは高速の端末のために設定される。Additional DM−RSは、スロット内の中間/最後のシンボルに位置することができる。1つのFront loaded DM−RSシンボルが設定される場合、Additional DM−RSは0〜3つのOFDMシンボルに割り当てられる。2つのFront loaded DM−RSシンボルが設定される場合、Additional DM−RSは0又は2つのOFDMシンボルに割り当てられる。
【0120】
Front loaded DM−RSは2つのタイプに構成され、上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を通じて2つのタイプのうち、いずれか一方が指示される。
【0121】
図8は本発明に適用可能な2つのDM−RS設定タイプを簡単に示す図である。
【0122】
図8において、P0〜P11はポート番号1000〜1011に各々対応することができる。2つのDM−RS設定タイプのうち、実質的に端末に対して設定されるDM−RS設定タイプは、上位階層シグナリング(例えば、RRC)により指示される。
【0123】
第1のDM−RS設定タイプ(DM−RS configuration type 1)の場合、Front loaded DM−RSが割り当てられるOFDMシンボルの数によって以下のように区分できる。
【0124】
第1のDM−RS設定タイプ(DM−RS configuration type 1)及びFront loaded DM−RSが割り当てられるOFDMシンボルの数=1
【0125】
最大4つのポート(例えば、P0〜P3)が長さ-2 F−CDM(Frequency −Code Division Multiplexing)及びFDM(Frequency Division Multiplexing)方法に基づいて多重化される。RS密度はRB(Resource Block)内におけるポート当たり6REに設定できる。
【0126】
第1のDM−RS設定タイプ(DM−RS configuration type 1)及びFront loaded DM−RSが割り当てられるOFDMシンボルの数=2
【0127】
最大8つのポート(例えば、P0〜P7)が長さ-2 F−CDM、長さ-2 T−CDM (Time−Code Division Multiplexing)及びFDM方法に基づいて多重化される。ここで、上位階層シグナリングによりPT−RSの存在が設定される場合、T-CDMは[1 1]に固定される。RS密度はRB内におけるポート当たり12REに設定できる。
【0128】
第2のDM−RS設定タイプ(DM−RS configuration type 2)の場合、Front loaded DM−RSが割り当てられるOFDMシンボルの数によって以下のように区分できる。
【0129】
第2のDM−RS設定タイプ(DM−RS configuration type 2)及びFront loaded DM−RSが割り当てられるOFDMシンボルの数=1
【0130】
最大6つのポート(例えば、P 〜P5)が長さ-2 F-CDM及びFDM方法に基づいて多重化される。RS密度はRB(Resource Block)内におけるポート当たり4REに設定できる。
【0131】
第2のDM−RS設定タイプ(DM−RS configuration type 2)及びFront loaded DM−RSが割り当てられるOFDMシンボルの数=2
【0132】
最大12つのポート(例えば、P0〜P11)が長さ-2 F-CDM、長さ-2 T-CDM及びFDM方法に基づいて多重化される。ここで、上位階層シグナリングによりPT−RSの存在が設定される場合、T-CDMは[1 1]に固定される。RB密度はRB内におけるポート当たり8REに設定できる。
【0133】
図9は本発明に適用可能な第1のDM0RS設定タイプのFront loaded DM−RSに関する例を簡単に示す図である。
【0134】
より具体的には、
図9の(a)においてはDM−RSが1つのシンボルにフロントローディング構造(Front loaded DM−RS with one symbol)を示し、
図9の(b)においてはDM−RSが2つのシンボルにフロントローディング構造(Front loaded DM−RS with two symbols)を示す。
【0135】
図9において、Δは周波数軸におけるDM−RSオフセット値を意味する。この時、同一のΔを有するDM−RS portsは互いに周波数ドメインにおいてコード分割多重化(code division multiplexing in frequency domain;CDM-F)又は時間ドメインにおいてコード分割多重化(code division multiplexing in time domain;CDM-T)される。また、互いに異なるΔを有するDM−RS portsは互いにCDM-Fされることができる。
【0136】
端末はDCIを通じて基地局により設定されたDM−RSポート設定情報を得る。
【0137】
1.7.DM−RSポートグループ (DM−RS port group)
【0138】
本発明において、DM−RSポートグループとは、互いにQCL(Quasi co-located)又は部分的QCL(Quasi co-located)関係にあるDM−RSの集合を意味する。ここで、QCL関係とは、ドップラー拡散(Doppler spread)及び/又はドップラーシフト(Doppler shift)などのチャネル環境が同一であると仮定できることを意味し、部分的QCL関係とは、一部のチャネル環境が同一であると仮定できることを意味する。
【0139】
図10は端末が2つのDM−RSポートグループで1つの基地局と信号を送受信する動作を簡単に示す図である。
【0140】
図10に示したように、端末は2つのパネルを含む。この時、1つの基地局(例えば、TRP(Transmission Reception Point)など)は、端末と2つのビームを通じて連結される。この時、各ビームは1つのDM−RSポートグループに対応することができる。これは、互いに異なるパネルに対して夫々定義されたDM−RSポートは、互いにドップラー拡散(Doppler spared)及び/又はドップラーシフト(Doppler shift)の観点でQCLされていないことがあるためである。
【0141】
又は、他の実施例において、端末の複数のパネルが1つのDM−RSポートグループを構成することもできる。
【0142】
この時、各DM−RSポートグループごとにDCIが定義される場合、端末は各DM−RSポートグループごとに互いに異なるCW(Codeword)を伝送できる。この場合、1つのDM−RSポートグループは、1つ又は2つのCWを伝送できる。より具体的には、対応するレイヤの数が4以下であると、1つのDM−RSポートグループは1つのCWを伝送でき、対応するレイヤの数が5以上であると、1つのDM−RSポートグループは2つのCWを伝送できる。また、互いに異なるDM−RSポートグループは、互いに異なるスケジュールされた帯域幅(scheduled BW)を有することができる。
【0143】
又は、UL伝送に参与する全てのDM−RSポートグループに1つのDCIが定義される場合、全てのDM−RSポートグループは1つ又は2つのCWを伝送できる。一例として、2つのDM−RSポートグループで伝送される総レイヤの数が4以下であると、1つのCWが伝送され、総レイヤの数が5以上であると、2つのCWが伝送されることができる。
【0144】
本発明において、UL DM−RSポートグループの数はSRI(SRS Resource Indication)により端末に設定される。一例として、SRIが2つのビームを端末に設定する場合、端末及び基地局は端末に対して2つのDM−RSポートグループが設定されたと思うことができる。本発明の一例によると、この構成はコードブック基盤のUL伝送の場合に限って適用できる。
【0145】
又は、本発明において、UL DM−RSポートグループの数はSRSリソースセットの数により端末に設定される。一例として、互いに異なる2つのSRSリソースセットに属した複数のSRIが端末に設定される場合、端末及び基地局は、上記端末に対して2つのDM−RSポートグループが設定されたと思うことができる。本発明の一例によると、この構成は非−コードブック基盤のUL伝送の場合に限って適用できる。
【0146】
1.8.DCI format in NR system
【0147】
本発明が適用可能なNRシステムにおいては、以下のようなDCIフォーマットを支援できる。まず、NRシステムにおいては、PUSCHスケジューリングのためのDCIフォーマットでDCI format 0_0、DCI format 0_1を支援し、PDSCHスケジューリングのためのDCIフォーマットでDCI format 1_0、DCI format 1_1を支援することができる。また、その以外の目的に活用可能なDCIフォーマットとして、NRシステムではさらにDCI format 2_0、DCI format 2_1、DCI format 2_2、DCI format 2_3を支援できる。
【0148】
ここで、DCI format 0_0は、TB(Transmission Block)基盤(又はTB−level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCI format 0_1は、TB基盤(又はTB−level)のPUSCH又は(CBG(Code Block Group)基盤の信号送受信が設定された場合には)CBG基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。
【0149】
また、DCI format 1_0は、TB基盤(又はTB−level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCI format 1_1は、TB基盤(又はTB−level)のPDSCH又は(CBG基盤の信号送受信が設定された場合には)CBG基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。
【0150】
また、DCI format 2_0は、スロットフォーマットを知らせるために使用され(used for notifying the slot format)、DCI format 2_1は、特定のUEが意図した信号伝送がないことを仮定するPRB及びOFDMシンボルを知らせるために使用され(used for notifying the PRB(s) and OFDM symbol(s) Where UE may assume no transmission is intended for the UE)、DCI format 2_2は、PUCCH及びPUSCHのTPC(Transmission Power Control)命令の伝送のために使用され、DCI format 2_3は、1つ以上のUEによるSRS伝送のためのTPC命令グループの伝送のために使用される(used for the transmission of a group of TPC commands for SRS transmissions by one or more UEs)。
【0151】
DCIフォーマットに対する具体的な特徴は、3GPP TS 38.212文書により裏付けられる。即ち、DCIフォーマット関連特徴のうち、説明していない自明な段階又は部分は、文書を参照して説明できる。また、この文書に開示している全ての用語は、標準文書により説明できる。
【0152】
1.9.伝送スキーム(Transmission schemes)
【0153】
本発明が適用可能なNRシステムにおいては、PUSCHのために以下の2つの伝送スキームを支援する:コードブック基盤の伝送及び非−コードブック基盤の伝送。
【0154】
本発明が適用可能な一実施例において、上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を通じて伝送される上位階層パラメータPUSCH-Config内のtxConfigが‘codebook’に設定された場合、UEに対してコードブック基盤の伝送が設定されることができる。これとは異なり、上位階層パラメータPUSCH-Config内のtxConfigが‘noncodebook’に設定された場合、UEに対して非−コードブック基盤の伝送が設定されることができる。もし、上位階層パラメータtxConfigが設定されていない場合、特定のDCIフォーマット(例えば、3GPP TS 38.211に定義されたDCIフォーマット0_0など)によりトリガーされるPUSH伝送は1つのPUSCHアンテナポートに基づく。
【0155】
以下の説明において、ランク(rank)はレイヤ(layer)の数と同じ意味を示す。よって、説明の便宜上、以下の説明では、関連する技術的特徴については‘レイヤの数’と総称する。
【0156】
1.9.1. Codebook基盤のUL伝送
【0157】
UEが互いに異なるパネルを通じてコヒーレント(coherent)伝送を行う場合、位相雑音によりビーム形成の正確度(beamforming accuracy)が損傷することができる。よって、好ましくは、位相雑音がある場合、UEは互いに異なるパネルを通じて非−コヒーレント伝送(non−coherent transmission)を行うことができる。
【0158】
以下、本発明においてコヒーレント伝送及び非−コヒーレント伝送について詳しく説明する前に、基本的な信号動作の構成について説明する。
【0160】
上記のように、各プリコーディング行列の行(横)方向は特定の(物理)アンテナに対応し、各プリコーディング行列の列(縦)は特定のレイヤに対応する。
【0161】
この時、全てのアンテナは各アンテナごとにRF(Radio Frequency)チェーンが1:1にマッピングされることができる。ここで、RFチェーンとは、単一のデジタル信号がアナログ信号に変換される処理ブロックを意味する。
【0162】
ここで、コヒーレント伝送は、コードブックに基づいて各レイヤが(又は各レイヤのデータが)全てのアンテナを介して伝送される動作を意味する。
【0163】
より具体的には、Full−coherentプリコーディング行列に基づいて信号を伝送する場合、各アンテナを介して伝送される信号はbasebandにおいて以下のように生成できる。
【0165】
一例として、上記の例示によれば、第1のアンテナのために、1/4(X
1+X
2+X
3+X
4)信号が生成され、第2のアンテナのために、1/4(X
1−X
2+ X
3−X
4)が生成される。
【0166】
一方、非−コヒーレント伝送は、各レイヤ(又は各レイヤのデータ)が上記レイヤに対応する特定の1つのアンテナを介して伝送される動作を意味する。
【0167】
より具体的には、Non−coherentプリコーディング行列に基づいて信号を伝送する場合、各アンテナを介して伝送される信号はbasebandにおいて以下のように生成できる。
【0169】
この時、Basebandにおいて、上記のような信号が生成される理由は、以下の通りである。
【0170】
上述したアンテナ−RF chainの構成において、各アンテナに連結されるRF chainは複数のRF素子の組み合わせであり、これらは各々固有の歪曲(例えば、phase shifting、amplitude attenuation)を発生させる。
【0171】
よって、歪曲が小さい場合には問題にならないが、その値が大きい場合にはビーム形成に影響を与える。
【0172】
一例として、以下の式においては、RF chainを経た伝送信号の汚染を表現するために、さらに特定の行列(e.g.,phase shifted matrix due to RF impairment)を表す。この時、歪曲がないと、行列はidentity行列になる。
【0174】
上記の式において、X
1というデータは、[1 1 j j]というベクトル方向に伝送されるべきであるが、RF chainが発生させた歪曲により
方向に伝送されることを示す。従って、θ
1 θ
2、θ
3、θ
4値が大きいほど、信号伝送方向が所望の方向と大きく異なること意味する。
【0175】
この時、もし4つのRF chainが発生させる歪曲が大きくても、これらの歪曲のサイズが全て同一である場合にはいかなる問題にならない。これは、
であり、θ1のサイズに関係なくビーム方向が変化しないためである。
【0176】
よって、RF chainの歪曲が大きい場合は、数6のようにむしろビーム形成を行わないnon−coherent伝送方式が好ましい。
【0178】
以上の数を参照すると、データX
1の観点で、歪曲により汚染されたcodebookと汚染されていないcodebookの間には単にe
jθ1、e
jθ2、e
jθ3、e
jθ4の差があるだけである。結果的に、この歪曲はチャネル推定時に補正できる。
【0179】
従って、RF chainの歪曲が大きくないか或いは全てのRF chainが発生させる歪曲が同一である場合、デジタルビーム形成を行えるFull−coherent codebookを使用して信号を伝送することが好ましい。一方、各RF chainごとに歪曲が異なり、これらのサイズがビーム形成に影響を与えるほど大きい場合には、デジタルビーム形成が不可能なnon−coherent codebookを使用して信号を伝送することが好ましい。
【0180】
さらに、Partial coherent codebook with rank4の場合(又は4つのレイヤのためのPartial coherent codebookである場合)は、第1のアンテナと第3のアンテナに連結されたRF chainの特性が類似して、これらが発生させる歪曲が同一であると思われる。かかる関係は、第2のアンテナと第4のアンテナについても同様に適用できる。
【0181】
従って、Partial coherent codebook with rank4(又は4つのレイヤのためのPartial coherent codebook)の場合(例えば、表13のTPMIインデックス1又は2)、送信器(例えば、端末)は、第1のアンテナと第3のアンテナ(又は第2のアンテナと第4のアンテナ)についてはcoherent伝送方式で信号を伝送し、第1のアンテナと第2のアンテナの間ではnon−coherent方式で信号を伝送できる。このような特徴は、表10のTPMIインデックス4〜11、表12のTPMIインデックス6〜13、表13のTPMIインデックス1〜2から確認できる。
【0182】
一方、MCS(Modulation and Coding Scheme)が低い場合は、位相雑音による影響が大きくない(即ち、marginalである)。これにより、ビーム形成の正確度に対する損傷も大きくない(即ち、marginalである)。この場合、好ましくは、UEはコヒーレントのコンバイニング(coherent combining)を行うことができる。
【0183】
なお、位相雑音による影響はRF(Radio Frequency)によって相対的であり、特に高いRF素子の場合、位相雑音が非常に小さい。
【0184】
従って、本発明に適用可能なNRシステムにおいては、non−coherent/coherentの伝送をいずれも支援できる。
【0185】
コードブック基盤の伝送のために、UEはTPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)及び上位階層シグナリングPUSCH-Config内のcodebookSubsetの受信に基づいてコードブックサブセットを決定する。ここで、codebookSubsetは、UEが支援可能なコードブックを指示するUE能力(capability)に依存して、‘FullAndPartialAndNonCoherent’、‘PartialAndNonCoherent’、‘nonCoherent’のうちのいずれか1つに設定される。この時、‘FullAndPartialAndNonCoherent’は、UEがフル(Full)コヒーレントのコードブック、部分(Partial)コヒーレントのコードブック及び非−コヒーレントのコードブックを全部支援できることを意味し、‘PartialAndNonCoherent’は、UEが部分(Partial)コヒーレントのコードブック及び非−コヒーレントのコードブックを支援できることを意味し、‘nonCoherent’はUEが非−コヒーレントコードブックのみを支援できることを意味する。
【0186】
ここで、コードブックに適用される最大伝送ランク(又はレイヤの数)は、上位階層パラメータPUSCH-Config内のmaxRankにより設定される。
【0187】
この時、自分のUE能力として‘PartialAndNonCoherent’伝送を報告したUEは、codebook Subsetが‘FullAndPartialAndNonCoherent’に設定されることを期待しない。これは、上述したように、UE能力として‘PartialAndNonCoherent’伝送を報告することは、UEがフル(Full)コヒーレントのコードブックに基づく信号伝送を支援しないことを意味するため、UEはフル(Full)コヒーレントのコードブックに基づく信号伝送のための設定(即ち、codebook Subsetが‘FullAndPartialAndNonCoherent’に設定)を期待しない。
【0188】
これと同様に、自分のUE能力として‘nonCoherent’伝送を報告したUEは、codebook Subsetが‘FullAndPartialAndNonCoherent’又は‘PartialAndNonCoherent’に設定されることを期待しない。
【0189】
本発明が適用可能なNRシステムにおいては、UL波型(waveform)として2つのオプションを支援する:第1のオプションは、CP-OFDM(Cyclic Prefixー−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)であり、第2のオプションはDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform−spread−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)。この時、DFT-s-OFDMの波型を生成するためには、変換プリコーディング(transform precoding)の適用が必要である。
【0190】
よって、本発明によるUEに対して変換プリコーディングが非活性化されるか又はUEの変換プリコーディングの適用が不可能な場合、UEは上りリンク波型としてCP-OFDM波型を用いる。逆に、UEに対して変換プリコーディングが活性化されるか又はUEの変換プリコーディングの適用が可能な場合には、UEは上りリンク波型としてDFT-s-OFDM波型を用いる。
【0191】
以下、特定のUEに対して変換プリコーディングが非活性化されたか又は特定のUEが変換プリコーディングの適用が不可能な場合、いずれも変換プリコーディングが非活性化された(with transform precoding disabled)場合であると総称する。
【0192】
この時、コードブック基盤の伝送のために決定されるプリコーダWは、伝送レイヤの係数、アンテナポートの数及びUL伝送をスケジューリングするDCIに含まれたTPMIに基づいて、以下の表により決定される。
【0193】
表8は2つのアンテナポートを用いた単一のレイヤ伝送のためのプリコーディング行列Wを示し、表9は変換プリコーディングが非活性化された(with transform precoding disabled)4つのアンテナポートを用いた単一のレイヤ伝送のためのプリコーディング行列Wを示す。
【0196】
表10は変換プリコーディングが非活性化された(with transform precoding disabled)2つのアンテナポートを用いた2つのレイヤ伝送のためのプリコーディング行列Wを示し、表11は変換プリコーディングが非活性化された(with transform precoding disabled)4つのアンテナポートを用いた2つのレイヤ伝送のためのプリコーディング行列Wを示し、表12は変換プリコーディングが非活性化された(with transform precoding disabled)4つのアンテナポートを用いた3つのレイヤ伝送のためのプリコーディング行列Wを示し、表13は変換プリコーディングが非活性化された(with transform precoding disabled)4つのアンテナポートを用いた4レイヤ伝送のためのプリコーディング行列Wを示す。
【0201】
1.9.2.Non−codebook基盤のUL伝送
【0202】
非−コードブック基盤の伝送のために、複数のSRSリソースが設定された場合、UEは(広帯域)SRI(Sounding reference signal Resource Indicator)に基づいてPUSCHプリコーダ及び伝送ランク(又はレイヤの数)を決定できる。ここで、SRIはDCI又は上位階層シグナリングを通じて提供される。
【0203】
ここで、決定されるプリコーダは単位行列(identity matrix)である。
【0205】
以下、上記のような技術的思想に基づいて、本発明が提案する構成についてより詳しく説明する。
【0206】
本発明において、プリコーダ又はプリコーディング行列とは、UEがUL PT−RSを伝送するために使用する伝送行列を意味する。
【0207】
また、本発明において、UL PT−RSパワーブーストとは、UEが1つのレイヤに対するPUSCHの伝送電力対比1つのUL PT−RSポートの伝送電力を増加させる動作を意味する。即ち、UL PT−RSパワーブーストのレベルは、1つのUL PT−RSポートの伝送電力が1つのレイヤに対するPUSCHの伝送電力対比どのくらい高いかを示すことができる。
【0208】
即ち、本発明による特定PT−RSポートのUL PT−RSパワーブーストのレベルとは、PT−RSポートに連結された(又は関連した)PUSCHレイヤを基準としてPT−RSポートの伝送電力がどのくらいブースティングされるかを指示する値を意味する。また、本発明による特定PT−RSポートのUL PT−RSパワーブーストのレベルとは、PT−RSポートに連結された(又は関連した)レイヤにおけるPUSCH伝送電力を基準として特定PT−RSポートで伝送されるPT−RSの伝送電力がどのくらいブースティングされるかを指示する値を意味する。
【0209】
本発明において、UL PT−RSパワーブーストは、多重PT−RSポートによるパワーブースト(又はパワー共有)及び/又は多重レイヤによるパワーブースト(又はパワー共有)を含む。
【0210】
まず、多重PT−RSポートによるパワーブーストは、UEに対してPT−RSポートの数が2つに設定される場合に適用できる。より具体的には、UEに対して第1、第2のPT−RSポート(即ち、PT−RSポートの数が2つ)が設定される場合、UEは第2のPT−RSポート(又は第1のPT−RSポート)が伝送されるリソース要素から電力を借りることにより第1のPT−RSポート(又は第2のPT−RSポート)のパワーをブースティングしてPT−RSを伝送することができる。
【0211】
この時、UEに対して設定された各PT−RSポートは、関連する(又は対応する)DM−RSポートが割り当てられた互いに異なる副搬送波に割り当てられることができる。即ち、2つのPT−RSポートに各々対応するPT−RSは、互いに異なる副搬送波、即ち互いに異なるリソース要素に割り当てられることができる。
【0212】
以下、‘対応する(correspond to)’という表現は、‘関連する(related to)’又は‘連関する(associated with)’などの表現に変更又は適用できる。
【0213】
また、多重レイヤによるパワーブーストは、1つのPT−RSポートに関連して(associated with)複数のレイヤが設定される場合に適用できる。より具体的には、UEに対して1つのPT−RSポートに関連する2つのレイヤが設定される場合、UEは1つのPT−RSポートを通じて(又は1つのPT−RSポートを用いて)レイヤ間のパワーブーストによりPT−RSを伝送できる。
【0214】
さらに、PT−RSパワーブーストのために使用されなかった他のアンテナポート(例えば、CSI-RSなど)から伝送電力を借りる方法を考慮できるが、このためにはより動的範囲(dynamic range)を有する電力増幅器(power amplifier)が必要であるという問題がある。よって、UEの具現において大きい費用が発生するという問題がある。
【0215】
従って、本発明では、UL PT−RSポートパワーブーストの方法として、多重PT−RSポートによるパワーブースト(又はパワー共有)及び/又は多重レイヤによるパワーブースト(又はパワー共有)を適用する構成について詳しく説明する。
【0216】
以下、上記のような技術的思想に基づいてコードブック又は非−コードブック基盤のUL伝送のためのPT−RSパワーブーストの方法及びこれに基づくPT−RSの伝送方法について詳しく説明する。
【0217】
本発明において、UEはUE能力(capability)としてUEがFull−coherent又はPartial−coherent又はnon−coherentを支援することを基地局に報告できる。この時、UEがFull−coherentを支援することは、UEがFull−coherent、Partial−coherent及びnon−coherentプリコーディングの行列に基づくPT−RS伝送が可能であることを意味する。同様に、UEがPartial−coherentを支援することは、UEがPartial−coherent及びnon−coherentプリコーディング行列に基づくPT−RS伝送が可能であることを意味する。UEがnon−coherentを支援することは、UEがnon−coherentプリコーディング行列に基づくPT−RS伝送のみが可能であることを意味する。
【0218】
よって、基地局はプリコーディング行列に関する情報(例えば、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)及びTRI(Transmission Rank Indicator))をUEに提供できる。具体的には、基地局はDCI(Downlink Control Information)を通じてプリコーディング行列に関する情報(例えば、TPMI及びTRI)をUEに提供できる。又は、基地局は上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を通じてプリコーディング行列に関する情報(例えば、TPMI及びTRI)を指示する情報をUEに提供できる。
【0219】
基地局は、Full−coherentを支援できると報告したUEに、Full−coherent、Partial−coherent及びnon−coherentプリコーディングの行列のうちのいずれか1つのプリコーディング行列に関する情報(例えば、TPMI及びTRIなど)を伝送できる。
【0220】
また、基地局は、Partial−coherentを支援できると報告したUEに、Partial−coherent及びnon−coherentプリコーディングの行列のうちのいずれか1つのプリコーディング行列に関する情報(例えば、TPMI及びTRIなど)を伝送できる。
【0221】
また、基地局は、non−coherentを支援できると報告したUEには、non−coherentプリコーディング行列に関する情報(例えば、TPMI及びTRIなど)を伝送できる。
【0222】
プリコーディング行列に関する情報は、表8〜表13に開示されたプリコーディング行列のうち、いずれか1つに関連する情報である(又は表8〜表13に開示されたプリコーディング行列のうち、いずれか1つを指示する情報である)。この時、Full coherentプリコーディング行列は、行列の全ての要素値が0ではない行列を意味し、non−coherentプリコーディング行列は、各行(row)内の要素値が0ではない要素の数が最大1つである同時に、各列(column)内の要素値が0ではない要素の数が最大1つである行列を意味し、Partial−coherentプリコーディング行列は、Full coherent プリコーディング行列及びnon−coherent行列ではない行列を意味する。
【0223】
UEは基地局から設定されたプリコーディング行列に基づいて上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定し、決定された上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルに基づいてPT−RSを伝送できる。より具体的には、UEは設定されたPT−RSポートごとに関連する(又は対応する)ULレイヤにより決定された上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルに基づいてPT−RSを伝送できる。
【0224】
以下、設定されたプリコーディング行列に基づいて上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定する具体的な方法について説明する。
【0225】
Full−coherentプリコーディング行列の場合
【0226】
図10は本発明の一例によってFull−coherentプリコーディング行列が設定された例を示す図である。
【0227】
上述したように、Full−coherentプリコーディング行列とは、行列の全ての要素値が0ではない行列を意味する。
【0228】
UE能力としてFull−coherentプリコーディング行列を支援できると報告したUEは、UL PT−RSポートの数として1を期待できる。よって、本発明において、Full−coherentプリコーディング行列が設定される場合、ただ1つのPT−RSポートをUEに設定できる。
【0229】
この場合、上りリンクPT−RSパワーブーストの因子(factor)又はパワーブーストのレベルは、以下の数を満たす。
【0231】
ここで、Xは1つのPT−RSポートに関連して設定された(PUSCH)レイヤの数に対応する。
【0232】
一例として、
図10に示したように、UEに対して表13のTPMIインデックス4に対応するプリコーディング行列が設定され、UL PT−RSポートがlayer#0に関連する場合、PT−RSポートのプリコーダは、表9のTPMIインデックス13に対応するプリコーディング行列に対応すると仮定できる。ここで、UL PT−RSポートがlayer#0に関連することは、DCI又はRRCシグナリングを通じて伝達できる。即ち、実施例によってUL PT−RSポートは、layer#0ではないlayer#1、layer#2又はlayer#3に関連することができ、これに関する情報はDCI又はRRCシグナリングを通じてUEに伝達できる。
【0233】
これにより、UEは異なる3つのレイヤからパワーを借りることができ、PUSCH対比PT−RSのEPRE(Energy Per Resource Element)(PUSCH to PT−RS EPRE)は、アンテナ電力の制約を維持しつつ(while keeping per antenna power constraint)、6dBに設定されることができる。
【0234】
Partial−coherentプリコーディング行列の場合
【0235】
図11は本発明の他の例によってPartial−coherent プリコーディング行列が設定された例を示す図である。
【0236】
Partial−coherentプリコーディング行列の場合、各レイヤは1つ又は2つのアンテナポート上で伝送できる。
【0237】
最大ランク3のプリコーディング行列の場合(又は最大3つのレイヤのためのプリコーディング行列の場合)、各レイヤを伝送するアンテナポートは重畳しない。即ち、各レイヤは異なるアンテナポート上で伝送される。
【0238】
反面、ランク4のプリコーディング行列の場合(又は4つのレイヤのためのプリコーディング行列の場合)、各レイヤは2つのアンテナポート上で伝送され、一対のレイヤは同じセットのアンテナポート上で伝送される。
【0239】
従って、1つのPT−RSポートが設定される場合、最大ランク3のプリコーディング行列(又は最大3つのレイヤのためのプリコーディング行列)が設定されるUEは、UL PT−RSパワーブーストを行えない反面、ランク4(又は4つのレイヤのためのプリコーディング行列)のプリコーディング行列が設定されるUEは、レイヤごとに重畳するアンテナポートに起因して、3dBほどUL PT−RSパワーブーストを行うことができる。
【0240】
他の例として、UEに対して2つのPT−RSポートが設定される場合、周波数領域でミューティングされたREから電力を借りることにより(power borrowing)、最大ランク3のプリコーディング行列(又は最大3つのレイヤのためのプリコーディング行列)が設定されるUEは、3dBほどUL PT−RSパワーブーストを行うことができ、ランク4のプリコーディング行列(又は4つのレイヤのためのプリコーディング行列)が設定されるUEは6dBほどUL PT−RSパワーブーストを行うことができる。
【0241】
この場合、上りリンクPT−RSパワーブーストの因子(factor)又はパワーブーストのレベルは、以下の数を満たす。
【0242】
まず、ランク1、ランク2、ランク3のPartial−coherentプリコーディング行列(又は1つ、2つ又は3つのレイヤのためのPartial−coherentプリコーディング行列)が設定されるUEは、以下の式を満たすUL PT−RSパワーブーストを行うことができる。
【0244】
ここで、YはUEに設定されたUL PT−RSポートの数であり、1又は2の値を有する。
【0245】
又は、ランク4のPartial−coherentプリコーディング行列(又は4つのレイヤのためのPartial−coherentプリコーディング行列)が設定されるUEは、以下の式を満たすUL PT−RSパワーブーストを行うことができる。
【0247】
ここで、YはUEに設定されたUL PT−RSポートの数であり、1又は2の値を有する。また、Zは同一のUL PT−RSポートを共有するPUSCHレイヤの数を示す。
【0248】
一例として、
図11に示したように、UEに対して表13のTPMIインデックス2に対応するプリコーディング行列が設定され、UL PT−RSポートがlayer#0に関連する場合、PT−RSポートのプリコーダは、表9のTPMIインデックス2に対応するプリコーディング行列になる。上述したように、1つのUL PT−RSポートがlayer#0に関連することは、DCI又はRRCシグナリングを通じて伝達できる。即ち、実施例によってUL PT−RSポートは、layer#0ではないlayer#1に関連することができ、これに関する情報は、DCI又はRRCシグナリングを通じてUEに伝達できる。
【0249】
よって、UEは異なるPT−RSポートからパワーを借りることができ、PUSCH対比PT−RSのEPRE(Energy Per Resource Element)(PUSCH to PT−RS EPRE)は、アンテナ電力の制約を維持しつつ(while keeping per antenna power constraint)3dBに設定できる。
【0250】
反面、UEに対して表12のTPMIインデックス2に対応するプリコーディング行列が設定され、UL PT−RSポートがlayer#0に関連する場合、PT−RSポートのプリコーダは表11のTPMIインデックス5に対応するプリコーディング行列になる。
【0251】
この場合、アンテナ電力の制約を維持するために、PUSCH対比PT−RSのEPREは0dBになる。
【0252】
さらに、UEに2つのUL PT−RSポートが設定される場合、さらなるUL PT−RSポートを設定でき、さらなるUL PT−RSポートは、DCI又はRRCシグナリングによりlayer#2又はlayer#3に関連することができる。
【0253】
Non−coherentプリコーディング行列の場合
【0254】
図12は本発明のさらに他の実施例によってNon−coherent プリコーディング行列が設定された例を示す図である。
【0255】
Non−coherentプリコーディング行列の場合、各レイヤは1つのアンテナポート上で伝送できる。この時、アンテナ電力の制約を維持するために、PT−RSポートは異なるレイヤから電力を借りることができる。
【0256】
反面、2つのPT−RSポートが設定される場合は、特定のPT−RSポートは(他のPT−RSポートのために)周波数領域上にミューティングされたREから3dBほどの電力を借りることができる。
【0257】
従って、この場合、上りリンクPT−RSパワーブーストの因子(factor)又はパワーブーストのレベルは、数8のように、
を満たす。ここで、YはUEに設定されたUL PT−RSポートの数であり、1又は2の値を有する。
【0258】
一例として、
図12に示したように、UEに対して表13のTPMIインデックス0に対応するプリコーディング行列が設定され、UL PT−RSポートがlayer#0に関連する場合、PT−RSポートのプリコーダは、表9のTPMIインデックス0に対応するプリコーディング行列になる。上述したように、1つのUL PT−RSポートがlayer#0に関連することは、DCI又はRRCシグナリングを通じて伝達できる。即ち、実施例によってUL PT−RSポートはlayer#0ではなくlayer#1に関連することができ、これに関する情報はDCI又はRRCシグナリングを通じてUEに伝達できる。
【0259】
この場合、アンテナ電力の制約を維持するために、PUSCH対比PT−RSのEPREは0dBになる。
【0260】
以下、本発明によって変換プリコーディングが非活性化される場合、UEのUL PT−RSパワーブースト方法及びこれに基づくUL PT−RSの伝送方法に適用可能な全ての実施例について詳しく説明する。
【0261】
以下、指示されたTPMI内のSRS(Sounding Reference Signal)ポート0及び2がPT−RSポート0を共有し、指示されたTPMI内のSRSポート1及び3がPT−RSポート1を共有すると仮定する。即ち、以下のように、SRS port group#0(例えば、SRSポート0及び2)は1つのPT−RSポートを共有し、SRS port group#1(例えば、SRSポート1及び3)は他のPT−RSポートを共有すると仮定する。
【0263】
まず、設定されたプリコーディング行列がランク2であるプリコーディング行列の場合(又は2つのレイヤのためのプリコーディング行列の場合)、UEは以下のように上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定できる。以下、下記のような4つのランク2プリコーディング行列(又は2つのレイヤのためのプリコーディング行列)に基づいてUEが上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定する方法について詳しく説明する。
【0265】
一例として1つのPT−RS portがUEに割り当てられる場合(又は設定される場合)、UEはA又はBに対応するプリコーディング行列に基づいてパワーブーストを行わない。
【0266】
この場合、UEがPT−RSパワーブーストを行うためには、使用されていない他のアンテナポート(例えば、CSI−RSポートなど)から電力を借りる必要がある。しかし、かかる動作はより動的な範囲(dynamic range)を有する電力増幅器(power amplifier)を必要とするので、具現において好ましくない。
【0267】
特に、B行列の場合、2つのレイヤが同一のUL PT−RSポートを共有するので、B行列については、1つのPT−RSポートのみが定義される。
【0268】
逆に、A行列の場合、2つのレイヤが互いに異なるUL PT−RSポートを共有するので、A行列については1つのPT−RSポート又は2つのPT−RSポートが定義される。特に、A行列について2つのPT−RSポートが定義される場合、UEは他のPT−RSポートが伝送されるREから電力を借りることができる。従って、A行列について2つのPT−RSポートが定義される場合、UEは両方のPT−RSポートの各々について3dBのパワーブーストが可能である。
【0269】
C行列の場合、B行列と同様に1つのPT−RSポート又は2つのPT−RSポートが定義されることができる。従って、C行列について1つのPT−RSポートが設定されると、UEは0dBパワーブーストが可能であり、C行列について2つのPT−RSポートが設定されると、UEは3dBパワーブーストが可能である。
【0270】
D行列はFull−coherent行列であって、D行列については1つのPT−RSポートのみを定義できる。よって、D行列の場合、UEは3dBパワーブーストが可能である。
【0271】
次に、設定されたプリコーディング行列がランク3であるプリコーディング行列の場合(又は3つのレイヤのためのプリコーディング行列の場合)、UEは次のように上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定できる。以下、下記のような2つのランク3プリコーディング行列(又は3つのレイヤのためのプリコーディング行列)に基づいて、UEが上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定する方法について詳しく説明する。
【0273】
A行列について、1つのPT−RSポートが割り当てられる場合(又は設定される場合)、UEは上述したランク2のA又はB行列(又は2つのレイヤのためのA又はB行列)と同様の理由で、同一のPT−RSポートに割り当てられたレイヤからパワーを借りることができないので、これによりパワーブーストを行うことができない(即ち、0dBパワーブーストが可能である)。
【0274】
B行列はFull−coherent行列であって、B行列については1つのPT−RSポートのみを定義できる。よって、B行列の場合、UEは4.77dBパワーブーストが可能である。
【0275】
次に、設定されたプリコーディング行列がランク4であるプリコーディング行列の場合(又は4つのレイヤのためのプリコーディング行列の場合)、UEは次のように上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定できる。以下、下記のような1つのランク4プリコーディング行列(又は4つのレイヤのためのプリコーディング行列)に基づいて、UEが上りリンクPT−RSパワーブーストのレベルを決定する方法について詳しく説明する。
【0277】
プリコーディング行列は、Partial coherent行列であって、1つのPT−RSポートについて2つのレイヤが割り当て(又は共有)される構成を表す。よって、PT−RSポートの数が1つである場合、UEは3dBパワーブーストが可能であり、PT−RSポートの数が2つである場合、UEは他のPT−RSポートからパワーを借りることができて(power borrowing)、総6dBのパワーブーストが可能である。
【0278】
上述したUEのUL PT−RSパワーブーストのレベル決定方法は、UL PT−RSポートの数及び同一の活性化SRSポートの組み合わせを共有するPUSCHレイヤの数(the number of PUSCH layers sharing the same combination of active SRS ports)に基づいて以下のように決定できる。
【0279】
この場合、UEのUL PT−RSパワーブーストのレベル(A[dB])は、以下の式を満たす。この時、数10におけるBは、以下の表に基づいてRRCパラメータ及び同一の活性化SRSポートの組み合わせを共有するPUSCHレイヤの数(the number of PUSCH layers sharing the same combination of active SRS ports)に基づいて決定できる。
【0280】
[数10]
A=10*log
10(# of UL PT−RS ports)+B
【0282】
この時、RRCパラメータ‘01’、‘10’、‘11’については、表14のRRCパラメータ‘00’と異なるB値を定義できる。
【0283】
本発明において、UEに別のRRCパラメータが設定されていない場合、UEは基本値(default value)としてRRC parameters=00を使用できる。即ち、UEに別のRRCパラメータが設定されていない場合、UEは基本設定としてUL PT−RSパワーブーストのレベルを決定するB値が0[dB](同一の活性化SRSポートの組み合わせを共有するPUSCHレイヤの数が1である場合)、3[dB]((同一の活性化SRSポートの組み合わせを共有するPUSCHレイヤの数が2である場合)、4.77[dB](同一の活性化SRSポートの組み合わせを共有するPUSCHレイヤの数が3である場合)、6[dB](同一の活性化SRSポートの組み合わせを共有するPUSCHレイヤの数が4である場合)であることを期待する(又は仮定するか見なす)ことができる。
【0284】
さらに、Partial−coherentプリコーディング行列又はnon−coherentプリコーディング行列の場合、上述したUEのUL PT−RSパワーブーストのレベルは以下のように決定できる。
【0285】
まず、Partial−coherentプリコーディング行列又はnon−coherentプリコーディング行列が適用される場合、UEのPT−RSパワーブーストのレベルは、UL PT−RSポートの数のみに基づいて決定される。但し、例外的に以下の2つのPartial−coherentプリコーディング行列においては、1つのPT−RSポートに対して2つのレイヤが共有されるので、UEのPT−RSパワーブーストのレベルとしてさらに3dBが適用されることができる。
【0287】
より具体的には、Full−coherent行列を除いたプリコーディング行列のうち、2つのPartial−coherent行列のみが同一のactive SRS portsの組み合わせ(又は同一のPT−RSポート)を使用するレイヤから電力を借りることができる。よって、2つのプリコーディング行列は、Partial−coherentプリコーディング行列であるにもかかわらず、2つのプリコーディング行列のlayer#0とlayer#1は同一のSRSポートを共有する。同様に、2つのプリコーディング行列のlayer#2と#3は、同一のSRSポートを共有する。従って、2つのプリコーディング行列の場合、レイヤの間でパワーを借りることが(power borrowing)可能である。
【0288】
よって、UEのUL PT−RSパワーブーストのレベル(A[dB])は以下の式を満たし、Non−coherentプリコーディング行列の場合、Bは0であり、前の2つのプリコーディング行列を除いたPartial−coherentプリコーディング行列の場合、Bは0であり、前の2つのプリコーディング行列の場合、Bは3[dB]である。
【0289】
[数11]
A=10*log
10(# of UL PT−RS ports)+B
【0290】
この時、数11を満たすUL PT−RSパワーブーストのレベルは、PT−RSスケーリング因子(scaling factor)βに対応する。
【0291】
より具体的には、変換プリコーディングが非活性化される場合、UEに対して上位階層パラメータUL-PTRS−presentが設定されると、PT−RSスケジューリング因子βは基本値(default value)=00であるRRCパラメータUL-PTRS−EPRE-ratioにより指示される値に基づいて、以下のように決定できる:
【0292】
−TPMIにより指示されたプリコーディング行列が表10のTPMIインデックス0、表11のTPMIインデックス0〜13、表12のTPMIインデックス0〜2、表13のTPMIインデックス0のうちのいずれか1つに対応するプリコーディング行列である場合、PT−RSスケジューリング因子βは
である。ここで、
は実質的なUL PT−RSポートの数(actual number of UL PT−RS ports)を示す。
【0293】
− TPMIにより指示されたプリコーディング行列が表13のTPMIインデックス1又は2のうちのいずれか1つに対応するプリコーディング行列である場合には、PT−RSスケジューリング因子βは
である。
【0294】
−それ以外の場合、PT−RSスケジューリング因子βは1である。
【0296】
又は、non−coherentコードブック基盤のUL伝送又はPartial coherentコードブック基盤のUL伝送の場合、本発明によるPT−RSスケーリング因子βは下記のように決定できる。
【0297】
−TPMIにより指示されたプリコーディング行列が表10のTPMIインデックス0、表11のTPMIインデックス0〜13、表12のTPMIインデックス0〜2、表13のTPMIインデックス0のうちのいずれか1つに対応するプリコーディング行列である場合、PT−RSスケジューリング因子βは
である。ここで、
は実質的なUL PT−RSポートの数(actual number of UL PT−RS ports)を示す。
【0298】
−TPMIにより指示されたプリコーディング行列が表13のTPMIインデックス1又は2のうちのいずれか1つに対応するプリコーディング行列である場合には、PT−RSスケジューリング因子βは
である。
【0299】
この時、RRC設定がないか又はRRCが設定されなかった場合、η
1及びη
2は基本値(default value)である1及び2に設定される。また、η
1及びη
2はRRCシグナリングにより再設定できる。
【0300】
上述した構成において、部分-コヒーレントのコードブック又は非−コヒーレントのコードブック基盤のUL伝送において、PT−RSポートの数が2に設定される場合(例えば、上位階層パラメータUL-PTRS−portsが2である場合)、実質的なUL PTRSポート及び指示されたプリコーディング行列(又はTPMI)から派生され(derived from)、各UL PTRSポートに関連する伝送レイヤは、以下の規則に従って決定される。
【0301】
1>指示されたプリコーディング行列(又はTPMI)内のSRSポート#0及び#2(又はDMRSポート#0及び#2)は、PTRSポート#0を共有する。
【0302】
2>指示されたプリコーディング行列(又はTPMI)内のSRSポート#1及び#3(又はDMRSポート#1及び#3)は、PTRSポート#1を共有する。
【0303】
3>UL PTRSポート#0は、指示されたプリコーディング行列(又はTPMI)内のSRSポート#0及び#2(又はDMRSポート#0及び#2)を通じて伝送されるレイヤのうち、ULレイヤxに関連する。
【0304】
4>UL PTRSポート#1は、指示されたプリコーディング行列(又はTPMI)内のSRSポート#1及び#3(又はDMRSポート#1及び#3)を通じて伝送されるレイヤのうち、ULレイヤyに関連する。
【0305】
5>この時、x及びyはULグラント内の最大2ビットの指示子を通じてUEに提供される。この時、2ビットの指示子の第1のビットはxを指示するために使用され、第2のビットはyを指示するために使用される。一例として、x及び/又はyは、DCIフォーマット0_1のDCIパラメータ‘PTRS−DMRS連関(association)’を通じて提供される。
【0306】
さらに、本発明によるUEは、以下のような非−コードブック基盤のUL伝送のためのPT−RSパワーブースト方法を行うことができる。
【0307】
より具体的には、非−コードブック基盤のUL伝送(Non−codebook based ULtransmission)の場合、コードブック基盤のUL伝送とは異なり、基地局は間接的にUEにレイヤ間のSRSポート構成を知らせることができない。従って、非−コードブック基盤のUL伝送の場合、UEのPT−RSパワーブーストのレベルは、上述したnon−coherentプリコーディング行列の場合と同様に(即ち、UL PT−RSポートの数のみに基づいて)決定される。
【0308】
さらに、上述したUEのUE能力(capability)の報告に関連して、本発明によるUEは、以下のようにPT−RSパワーブーストを行うことができる。
【0309】
一例として、UEがUE能力としてnon−coherentを報告することは、UEの伝送アンテナ間のパワー共有ができないことを意味する。従って、UEがUE能力としてnon−coherentを報告した場合、UEは非−コードブック基盤のUL伝送を通じてPT−RSを伝送する時、多重PT−RSポートによるパワーブーストを行うことはできるが、多重レイヤによるパワーブーストはできない。
【0310】
なお、非−コードブック基盤のUL伝送の場合、各SRSリソースごとにPT−RSポートインデックスが定義されることにより、UEは設定されたSRSリソースにおいていくつかのPT−RSポートが定義されたかを分かることができる。従って、UEは多重PT−RSポートによるパワーブーストを正確に行うことができる。
【0311】
他の例として、UEがUE能力としてFull−coherentを報告することは、UEの伝送アンテナ間のパワー共有が可能であることを意味する。この場合、上述したように、UEに対して1つのPT−RSポートのみが定義され、UEは全てのアンテナポート間のパワー共有を行うことができる。即ち、UE能力としてFull−coherentを報告したUEは、非−コードブック基盤のUL伝送を通じてPT−RSを伝送する時、全てのSRSリソース(port)間にパワー共有及びこれに基づくパワーブーストを行うことができる。
【0312】
さらに他の例として、UEがUE能力としてPartial−coherentを報告することは、UEの一部のアンテナポート間でのみパワー共有が可能であることを意味する。
【0313】
なお、基地局は、どのSRSリソースに連結されたアンテナポート同士にパワー共有されるのかを分かる必要がある。従って、UEはこの情報を基地局にUE能力の観点で報告できる。
【0314】
但し、そうではない場合は、UEはnon−coherentの場合と同様に、アンテナポート間でパワー共有ができないことを仮定できる。従って、この場合、UEは多重UL PT−RSポートの数に基づくパワーブーストのみを行うことができる。
【0315】
また、上述した表14及び表15におけるRRCパラメータ‘01’、‘10’、‘11’に対応する値は、以下の実施例がさらに適用されて設定できる。
【0316】
さらに、コードブック基盤のUL伝送のためのPUSCH to PTRS power ratio per layer per REは以下の式のように定義できる。
【0317】
[数12]
−A−10*Log
10(N
PT−RS)[dB]
【0318】
上記式において、Aは以下の表により決定され、N
PT−RSはUEに設定されたPT−RSポートの数を意味する。
【0320】
ここで、SRSポートグループとは、同一のPT−RS portを共有するSRS portのグループを意味する。
【0321】
Full−coherentの場合、1つのSRS port groupのみが定義される。この場合、端末の全てのアンテナポートは他のアンテナポートとパワーを共有できる。
【0322】
Partial−coherentの場合、2つのSRS port groupが定義される。この場合、端末のアンテナポートのうち、同一のグループ内に含まれたアンテナポートのみがパワーを共有できる。
【0323】
Non−coherentの場合、端末の全てのアンテナポートは、パワーを供給することができない。
【0324】
結果として、例示によると、端末は同一のSRS port group内に定義されたレイヤの数ほどPT−RSをパワーブーストして伝送できる。
【0325】
一例として、端末が基地局にPartial−coherentを報告すると仮定する。この場合、端末と基地局は以下のコードーワード(又はプリコーディング行列)を下記のように2つのSRS port groupに解釈できる。この時、layer#0、#1はSRS port #0のみに連結され、layer#2、#3はSRS port #1のみに連結される。従って、PT−RS port#0がlayer#0に連結されていると、端末はlayer#0を通じたPT−RSの伝送時、layer#1からパワーを借りることができる。反面、端末はlayer #0を通じたPT−RSの伝送時、互いに異なるSRS portグループに属したlayer#2、#3からはパワーを借りることができない。
【0327】
なお、端末がFull−coherentと報告した場合、上記のようなコードーワード(又はプリコーディング行列)であっても端末は全てのアンテナポートの間のpower sharingが可能であると仮定できる。
【0328】
UE能力(capability on Full/Partial/non coherent)及び/又は設定されたTPMI(又はコードーワード)の形態に基づいて、UEはUL PT−RSパワーブーストのレベルを決定できる。
【0329】
又は、UE能力(capability on Full/Partial/non coherent)及び/又は設定されたTPMI(又はコードーワード)の形態に基づいて、UEはUL PT−RSパワーブースト関連の基本値を決定できる。
【0330】
一例として、端末がFull−coherentをsupportすると報告した場合、端末は全てのアンテナポート間のパワー共有が可能である。また、1つのPT−RSのみが定義される。この時、UE及び/又はgNBは表16において00番目のrowをdefaultと仮定する。
【0331】
他の例として、端末がPartial−coherentを報告(Full−coherent not support)する場合、端末は同一のSRS port group内に属したSRS port同士にパワー共有が可能である。また、最大2つのPT−RSが可能である。この時、UE及び/又はgNBは表16において00番目のrowをdefaultと仮定する。
【0332】
さらに他の例として、端末がnon−coherentを報告(Full−coherent not support)する場合、端末はアンテナポート間でパワー供給ができないと仮定し、01番目のrowをdefaultと仮定することができる。
【0333】
さらに、端末は以下のように基本値(default value)を決定できる。
【0335】
この時、レイヤ及びREごとのPUSCH対比PTRSパワー比率は、以下の式及び表により決定されると仮定する。
【0336】
[数13]
PUSCH to PTRS power ratio per layer per RE=−A
【0338】
Full−coherentを報告したUEは基本値として00を使用する。
【0339】
Partial−coherent/non−coherentを報告したUEは、基本値として01を使用する(即ち、レイヤ間のパワーブースト及びPT−RS portの数によるパワーブーストを支援しない)。
【0341】
この時、レイヤ及びREごとのPUSCH対比PTRSパワー比率は、以下の式及び表により決定されると仮定する。
【0342】
[数14]
PUSCH to PTRS power ratio per layer per RE=−A
【0344】
Full−coherentを報告したUEは基本値として00を使用する。
【0345】
Partial−coherentを報告したUEは基本値として01を使用する。
【0346】
この時、Partial−coherentの場合、2つのレイヤが同じSRS port groupに属すると、端末はレイヤ間のパワーブーストを通じて3dB boostingが可能である。また、2つのレイヤが互いに異なるSRS port groupに属しても、2つのPT−RS portが定義されると、この場合にも端末は3dB boostingが可能である。
【0347】
Non−coherentを報告したUEは基本値として10を使用する。
【0348】
この時、Non−coherentの場合、2つのレイヤが互いに異なるSRS port groupに属する場合、端末は3dB boostingが可能である。しかし、2つのレイヤが同一のSRS port groupに属すると、端末はレイヤ間でパワーを借りることができない。従って、端末は基本値として10を使用する。この時、UL PT−RS portが2つである場合にのみ例外的にパワーブーストが可能であるように設定することができる。
【0350】
図13は本発明に適用可能な端末と基地局の間のUL PT−RSを送受信する動作を簡単に示す図であり、
図14は本発明に適用可能な端末のUL PT−RS伝送方法を示すフローチャートである。
【0351】
端末は基地局からPT−RS伝送のためのパワーブーストに関する第1の情報及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)伝送のためのプリコーディング行列に関する第2の情報を受信する(S1310、S1410)。
【0352】
端末は第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定する(S1320、S1420)。この時、パワーブーストのレベルは、レイヤ及びリソース要素(resource element;RE)及びレイヤごとのPUSCHパワー対比PT−RSパワーの比率に関連する。
【0353】
特に、端末が第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が第2の情報により指示される部分(Partial)コヒーレントのプリコーディング行列又は非−コヒーレントのプリコーディング行列であるプリコーディング行列に基づいて、PT−RSポートの数に基づくパワーブーストのレベルを決定することを含む。
【0354】
端末は決定されたパワーブーストのレベルを用いて基地局にPT−RSを伝送する(S1330、S1430)。
【0355】
ここで、第1の情報は複数のパワーブーストのレベルを指示できる。この時、端末が第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が第2の情報に基づいて複数のパワーブーストのレベルのうちの1つを決定することを含む。
【0356】
より具体的には、端末が第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が部分コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報に基づいて、パワーブーストのレベルを第1の情報により指示される複数のパワーブーストのレベルのうち、第1のパワーブーストのレベルに決定するか或いは非−コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを第1の情報により指示される複数のパワーブーストのレベルのうち、第1のパワーブーストのレベルと異なる第2のパワーブーストのレベルに決定することを含む。
【0357】
本発明において、端末がPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が部分コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び1のようなPT−RSポートの数に基づいて、PUSCHレイヤの数が2又は3である状態でパワーブーストのレベルを0dBに決定するか或いはPUSCHレイヤの数が4である状態でパワーブーストのレベルを3dBに決定することを含む。
【0358】
本発明において、端末がPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が部分コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び2のようなPT−RSポートの数に基づいて、PUSCHレイヤの数が2又は3である状態でパワーブーストのレベルを3dBに決定するか或いはPUSCHレイヤの数が4である状態でパワーブーストのレベルを6dBに決定することを含む。
【0359】
本発明において、端末がPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が非−コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び1のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを0dBに決定することを含む。
【0360】
本発明において、端末がPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、端末が非−コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び2のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを3dBに決定することを含む。
【0361】
本発明において、第2の情報は、伝送ランクの指示子(Transmit Rank Indicator;TRI)及びPUSCH伝送のためのプリコーディング行列のための伝送プリコーディング行列の指示子(Transmit Precoding Matrix Indicator;TPMI)に関連する。
【0362】
特に、第2の情報は、PUSCH伝送のためのプリコーディング行列が部分コヒーレントのプリコーディング行列又は非−コヒーレントのプリコーディング行列であるか否かを指示できる。
【0363】
さらに、端末はPUSCH伝送が非−コードブック基盤であることを決定し、非−コードブック基盤のPUSCH伝送に基づいて、PT−RSポートの数に基づくパワーブーストのレベルを以下のように決定できる。
【0364】
−1のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを0dBに決定。
【0365】
−2のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを3dBに決定。
【0366】
上述した提案方式に対する一例も本発明の具現方法の1つとして含まれてもよく、一種の提案方式と見なし得ることは明白な事実である。また、上述した提案方式は独立して具現されてもよく、一部の提案方式の組合せ(又は、併合)の形態で具現されてもよい。上記提案方法適用の有無に関する情報(又は、上記提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に事前に定義されたシグナル(例えば、物理層シグナル又は上位層シグナル)で知らせるように規則が定義されてもよい。
【0368】
図15は提案する実施例が具現される端末及び基地局の構成を示す図である。
図15に示された端末及び基地局は、上述した端末と基地局の間の位相トラッキング参照信号の送受信方法の実施例を具現するために動作する。
【0369】
端末(UE:User Equipment)1は、上りリンクでは送信端として動作し、下りリンクでは受信端として動作することができる。また、基地局(eNB:e−Node B)100は、上りリンクでは受信端として動作し、下りリンクでは送信端として動作することができる。
【0370】
すなわち、端末及び基地局は、情報、データ及び/又はメッセージの送信及び受信を制御するためにそれぞれ、送信器(Transmitter)10,110及び受信器(Receiver)20,120を含むことができ、情報、データ及び/又はメッセージを送受信するためのアンテナ30,130などを含むことができる。この時、無線周波数(Radio Frequency、RF)モジュールは、送信器及び受信器などを全部含む構成を意味する。
【0371】
また、端末及び基地局は各々上述した本発明の実施例を行うためのプロセッサ40、140を含む。プロセッサ40、140はメモリ50、150及び/又は送信器10、110及び/又は受信器20、120を制御し、上述又は提案した手順及び/又は方法を具現するように構成される。
【0372】
一例として、プロセッサ40、140は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデムを含む。メモリ50、150はプロセッサ40、140に連結され、プロセッサ40、140の動作に関連する多様な情報を貯蔵する。例えば、メモリ50、150は、プロセッサ40、140により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、或いは上述/提案した手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを貯蔵する。送信器10,110及び/又は受信器20、120は、プロセッサ40、140に連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。ここで、プロセッサ40、140とメモリ50、150はプロセシングチップ(多と、System on a Chip、SoC)の一部であることができる。
【0373】
より具体的には、本発明による端末は、無線周波数(radio frequency;RF)モジュール、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続でき、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが以下の動作を行うようにする命令(instructions)を貯蔵する少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。
【0374】
この時、上述した動作は、少なくとも1つのプロセッサがRFモジュールを通じて基地局からPT−RSの伝送のためのパワーブーストに関する第1の情報及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)の伝送のためのプリコーディング行列に関する第2の情報を受信し、第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定し、パワーブーストのレベルはリソース要素(resource element;RE)及びレイヤごとのPUSCHパワー対比PT−RSパワーの比率に関連し、基地局にRFモジュールを通じて、上記決定されたパワーブーストのレベルを用いてPT−RSを伝送することを含む。この時、第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、第2の情報により指示されるプリコーディング行列である部分コヒーレントのプリコーディング行列又は非−コヒーレントのプリコーディング行列に基づいてPT−RSポートの数に基づくパワーブーストのレベルを決定することを含む。
【0375】
ここで、第1の情報は複数のパワーブーストのレベルを指示できる。この時、少なくとも1つのプロセッサが第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、少なくとも1つのプロセッサが第2の情報に基づいて複数のパワーブーストのレベルのうちのいずれか1つを決定することを含む。
【0376】
より具体的には、少なくとも1つのプロセッサが第1の情報及び第2の情報に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、少なくとも1つのプロセッサが部分コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報に基づいて、パワーブーストのレベルを第1の情報により指示される複数のパワーブーストのレベルのうち、第1のパワーブーストのレベルに決定するか、或いは非−コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報に基づいて、パワーブーストのレベルを第1の情報により指示される複数のパワーブーストのレベルのうち、第1のパワーブーストのレベルと異なる第2のパワーブーストのレベルに決定することを含む。
【0377】
本発明において、少なくとも1つのプロセッサがPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、少なくとも1つのプロセッサが部分コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び1のようなPT−RSポートの数に基づいて、PUSCHレイヤの数が2又は3である状態でパワーブーストのレベルを0dBに決定するか、或いはPUSCHレイヤの数が4である状態でパワーブーストのレベルを3dBに決定することを含む。
【0378】
本発明において、少なくとも1つのプロセッサがPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、少なくとも1つのプロセッサが部分コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び2のようなPT−RSポートの数に基づいて、PUSCHレイヤの数が2又は3である状態でパワーブーストのレベルを3dBに決定するか、或いはPUSCHレイヤの数が4である状態でパワーブーストのレベルを6dBに決定することを含む。
【0379】
本発明において、少なくとも1つのプロセッサがPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、少なくとも1つのプロセッサが非−コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び1のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを0dBに決定することを含む。
【0380】
本発明において、少なくとも1つのプロセッサがPT−RSポートの数に基づいてパワーブーストのレベルを決定することは、少なくとも1つのプロセッサが非−コヒーレントのプリコーディング行列を指示する第2の情報及び2のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを3dBに決定することを含む。
【0381】
本発明において、第2の情報は、伝送ランクの指示子(Transmit Rank Indicator;TRI)及びPUSCH伝送のためのプリコーディング行列のための伝送プリコーディング行列の指示子(Transmit Precoding Matrix Indicator;TPMI)に関連する。
【0382】
特に第2の情報は、PUSCH伝送のためのプリコーディング行列が部分コヒーレントのプリコーディング行列又は非−コヒーレントのプリコーディング行列であるか否かを指示できる。
【0383】
さらに端末は、PUSCH伝送が非−コードブック基盤であることを決定して、非−コードブック基盤のPUSCH伝送に基づいて、PT−RSポートの数に基づくパワーブーストのレベルを以下のように決定できる:
【0384】
− 1のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを0dBに決定。
【0385】
− 2のようなPT−RSポートの数に基づいて、パワーブーストのレベルを3dBに決定。
【0386】
端末及び基地局に含まれた送信器及び受信器は、データ送信のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能、直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及び/又はチャネル多重化機能を有することができる。また、
図15の端末及び基地局は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)ユニットをさらに含むことができる。
【0387】
一方、本発明において端末として、個人携帯端末機(PDA:Personal Digital Assistant)、セルラーフォン、個人通信サービス(PCS:Personal Communication Service)フォン、GSM(Global System for Mobile)フォン、WCDMA(Wideband CDMA)フォン、MBS(Mobile Broadband System)フォン、ハンドヘルドPC(Hand−Held PC)、ノートPC、スマート(Smart)フォン、又はマルチモードマルチバンド(MM−MB:Multi Mode−Multi Band)端末機などを用いることができる。
【0388】
ここで、スマートフォンとは、移動通信端末機と個人携帯端末機の長所を混合した端末機であり、移動通信端末機に、個人携帯端末機の機能である日程管理、ファクシミリ送受信、及びインターネット接続などのデータ通信機能を統合した端末機を意味することができる。また、マルチモードマルチバンド端末機とは、マルチモデムチップを内蔵して携帯インターネットシステム及び他の移動通信システム(例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)2000システム、WCDMA(Wideband CDMA)システムなど)のいずれにおいても作動し得る端末機のことを指す。
【0389】
本発明の実施例は、様々な手段によって具現することができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はそれらの結合などによって具現することができる。
【0390】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、1つ又はそれ以上のASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processor)、DSPD(digital signal processing device)、PLD(programmable logic device)、FPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0391】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、以上で説明した機能又は動作を行うモジュール、手順又は関数などの形態として具現することができる。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ2680,2690に格納し、プロセッサ2620,2630によって駆動することができる。上記メモリユニットは上記プロセッサの内部又は外部に設けられて、既に公知である様々な手段によって上記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0392】
本発明は、本発明の技術的アイディア及び必須特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態として具体化することができる。したがって、上記の詳細な説明はいずれの面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。