特許第6770172号(P6770172)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6770172近傍界電力伝送システムの小型高効率設計
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770172
(24)【登録日】2020年9月28日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】近傍界電力伝送システムの小型高効率設計
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/20 20160101AFI20201005BHJP
   H01Q 21/28 20060101ALI20201005BHJP
   H01Q 7/00 20060101ALI20201005BHJP
   H01Q 9/16 20060101ALI20201005BHJP
   H01Q 9/30 20060101ALI20201005BHJP
   H01Q 1/24 20060101ALI20201005BHJP
   H04B 5/02 20060101ALI20201005BHJP
   H01F 38/14 20060101ALI20201005BHJP
【FI】
   H02J50/20
   H01Q21/28
   H01Q7/00
   H01Q9/16
   H01Q9/30
   H01Q1/24 Z
   H04B5/02
   H01F38/14
【請求項の数】18
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2019-507785(P2019-507785)
(86)(22)【出願日】2017年8月14日
(65)【公表番号】特表2019-531682(P2019-531682A)
(43)【公表日】2019年10月31日
(86)【国際出願番号】US2017046800
(87)【国際公開番号】WO2018032009
(87)【国際公開日】20180215
【審査請求日】2019年4月1日
(31)【優先権主張番号】15/269,729
(32)【優先日】2016年9月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/374,578
(32)【優先日】2016年8月12日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514160238
【氏名又は名称】エナージャス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ホッセイニ,アリスター
(72)【発明者】
【氏名】リーブマン,マイケル,エー.
【審査官】 早川 卓哉
(56)【参考文献】
【文献】 特許第3795071(JP,B2)
【文献】 特開2000−323916(JP,A)
【文献】 特開平11−032452(JP,A)
【文献】 米国特許第05142292(US,A)
【文献】 特開2000−268138(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J50/00−50/90
H02J7/00−7/12
H02J7/34−7/36
H04B5/00−5/06
H01Q1/12−1/26
H01Q3/00−3/46
H01Q5/00−11/20
H01Q21/00−25/04
H01F38/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機を備えた近傍界無線周波数(RF)電力伝送システムであって、
前記送信機は、
基板の第1の面の上または下方に配置され、第1の期間中に第1の方向に第1の電流を流して第1のRF放射を生成するように構成された、第1のアンテナ要素と、
前記基板の前記第1の面の上または下方に配置された第2のアンテナ要素であって、前記第1の期間中に、前記第1の方向と異なりかつ前記第1の方向と逆の第2の方向に第2の電流を流して第2のRF放射を生成するように構成され、その結果、(i)前記第2のRF放射の遠方界部分が前記第1のRF放射の遠方界部分を実質的に相殺すると共に、(ii)前記第2のRF放射の近傍界部分が前記第1のRF放射の近傍界部分を実質的に相殺しない、第2のアンテナ要素と、
前記基板の第2の面の上または下方に配置された接地面であって、前記第2の面は前記第1の面の反対側である、接地面と、
前記接地面を貫通する第1のビアであって、前記第1の電流を供給するように構成された第1の給電線を収容する、第1のビアと、
前記接地面を貫通する第2のビアであって、前記第1のビアと異なり、かつ前記第2の電流を供給するように構成された第2の給電線を収容する、第2のビアと、
を備え、
前記第1のアンテナ要素は、前記第2のアンテナ要素の上方に位置され、
電子装置が前記送信機に近接して配置されるときのみ、前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素は、前記第1のRF放射および前記第2のRF放射を生成し、
前記第2のRF放射の前記近傍界部分及び前記第1のRF放射の前記近傍界部分は、当該第2のRF放射の当該近傍界部分及び当該第1のRF放射の当該近傍界部分を前記電子装置を充電するための使用可能な電力に変換する前記電子装置に伝送される、近傍界RF電力伝送システム。
【請求項2】
前記接地面を貫通するビアであって、前記第1の電流および前記第2の電流を供給するように構成された給電線を収容するビアをさらに備える、請求項1に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項3】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、スパイラルアンテナのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項4】
前記第1のアンテナ要素がダイポールアンテナの第1のポールのセグメントであり、前記第2のアンテナ要素が前記ダイポールアンテナの第2のポールのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項5】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、ループアンテナのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項6】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、同心ループを含むループアンテナのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項7】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、モノポールアンテナのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項8】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、2つのスパイラルポールを含む複合ダイポールアンテナのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項9】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、階層型スパイラルアンテナのセグメントである、請求項1又は2に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項10】
前記接地面が、銅または銅合金の均質な金属シートで構築される、請求項1から9のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項11】
前記接地面が、ループ、スパイラル、およびメッシュからなる群から選択される形状に配置された金属片で構築される、請求項1から9のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項12】
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素が、銅または銅合金で構築される、請求項1から11のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項13】
前記第1のRF放射の前記遠方界部分が、前記第2のRF放射の前記遠方界部分を相殺する、請求項1から12のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項14】
前記接地面が、前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素によって生成されたRF放射の少なくとも一部分を反射するように構成される、請求項1から13のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項15】
前記接地面が、前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素によって生成されたRF放射の少なくとも一部分を相殺するように構成される、請求項1から13のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項16】
前記電力伝送システムが、電力送信機として構成される、請求項1から15のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項17】
前記基板が、所定の透磁率または誘電率のメタマテリアルを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の近傍界RF電力伝送システム。
【請求項18】
第1のアンテナ要素、第2のアンテナ要素、接地面、第1のビアおよび第2のビアを備えた送信機を利用した近傍界RF電力伝送の方法であって、
前記第1のアンテナ要素が第1のRF放射を生成するように、接地面を貫通する前記第1のビアを通じて、前記第1のアンテナ要素に第1の電流を供給することと、
前記第2のアンテナ要素が第2のRF放射を生成するように、前記第1のビアと異なりかつ前記接地面を貫通する前記第2のビアを通じて、前記第2のアンテナ要素に第2の電流を供給することと
を含み、
前記第1の電流は第1の方向を向き、前記第2の電流は、前記第1の方向と異なりかつ前記第1の方向と逆の第2の方向を向き、その結果、(i)前記第2のRF放射の遠方界部分が前記第1のRF放射の遠方界部分を実質的に相殺すると共に、(ii)前記第2のRF放射の近傍界部分が前記第1のRF放射の近傍界部分を実質的に相殺せず、
前記第1のアンテナ要素は、前記第2のアンテナ要素の上方に位置され、
電子装置が前記送信機に近接して配置されるときのみ、前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素は、前記第1のRF放射および前記第2のRF放射を生成し、
前記第2のRF放射の前記近傍界部分及び前記第1のRF放射の前記近傍界部分は、当該第2のRF放射の当該近傍界部分及び当該第1のRF放射の当該近傍界部分を前記電子装置を充電するための使用可能な電力に変換する前記電子装置に伝送され
前記第1のアンテナ要素および前記第2のアンテナ要素は、基板の第1の面の上または下方に配置され、
前記接地面は、前記基板の前記第1の面の反対側の第2の面の上または下方に配置される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本出願は、一般に無線電力充電システムに関し、より詳細には、電力を送信または受信するための近傍界無線周波数(RF)アンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ラップトップコンピュータ、スマートフォン、携帯用ゲーム装置、タブレット、またはその他などの電子装置は、動作するために電力を必要とする。一般的に理解されるように、電子装置は少なくとも1日1回、または使用頻度の高いもしくは電力を大量に消費する電子装置では1日2回以上と、頻繁に充電される。そのような作業は退屈であり、ユーザにとって負担になることがある。例えば、ユーザは、電子装置の充電が切れた場合に備えて充電器を持ち運ぶ必要があることがある。さらに、ユーザによっては電子機器に接続するための利用可能な電源を探し出さなければならず、これは不便であり時間がかかる。最後に、ユーザによっては、電子装置を充電できるように、壁または何らかの他の電源にプラグ接続しなければならない。このような作業により、充電中に電子装置が使えなかったり、または携帯できなかったりすることがある。
【0003】
[0003] いくつかの従来の解決策には誘導性の充電パッドが含まれ、これには磁気誘導コイルまたは共振コイルが用いられることがある。当技術分野で理解されるように、そのような解決策は、電子装置が(i)誘導性充電パッド上の特定の位置に載置されること、および(ii)磁場は特定の配向を有するため、給電のために特定の向きに置かれること、を依然として必要とする。さらに、誘導性充電ユニットは、両方の装置(即ち、充電器、および充電器によって充電される装置)内に大きなコイルを必要とするが、これは、例えば、寸法および費用という理由から望ましくないことがある。したがって、電子装置が誘導性充電パッド上に正しい配向で置かれないと、十分に充電できなかったり、または充電を受けられなかったりすることがある。また、充電マットの使用後に電子装置が期待された通りに充電されていないと、ユーザは苛立つことがあり、それによって充電マットの信頼性が損なわれたり、ユーザに受け入れられなくなったりすることがある。
【0004】
[0004] 他の解決策では、遠方界RF波伝達を用いて、装置を充電するための離れた場所に、RF波の強め合う干渉によっていくらかのエネルギーを作り出す。しかし、そのような解決策は、特定の用途および構成により適している。というのも、通常、遠方界RF波伝達による解決策は、RF波の位相制御および振幅制御を実現するために、多数のアンテナアレイおよび回路を使用するからである。さらに、遠方界アンテナは、近傍界充電システムの場合には効率的でないことがある。パッチアンテナなどの一部のアンテナは、近傍界電力伝送に使用されてきた。しかし、特に、生成された電力は送信機の近傍界の距離内の特定のエリアに集中するのではなく、むしろ全方向に漏出し得るため、パッチアンテナも、近傍界においては電力伝送効率が低い。
【0005】
[0005] したがって、当技術分野において、遠方界アンテナおよび近傍界アンテナの上述の欠点に対処し、近距離RF場アンテナを高結合効率で構築する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本明細書に開示されるシステムは、前述の問題に対処し、かつその他の多数の利益も提供することができる。
【0007】
[0007] (A1)いくつかの実施形態において、近傍界無線周波数(RF)電力伝送システムが提供され、この近傍界RF電力伝送システムは、基板の第1の面の上または下方に配置され、第1の期間中に第1の方向に第1の電流を流して第1のRF放射を生成するように構成された、第1のアンテナ要素と、上記基板の上記第1の面の上または下方に配置され、上記第1の期間中に、上記第1の方向と逆の第2の方向に第2の電流を流して第2のRF放射を生成するように構成され、その結果、上記第2のRF放射の遠方界部分が上記第1のRF放射の遠方界部分を相殺する、第2のアンテナ要素と、上記基板の第2の面の上または下方に配置された接地面であって、上記第2の面は上記第1の面の反対側である、接地面とを備える。
【0008】
[0008] (A2)A1の近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記システムは、上記接地面を貫通するビアであって、上記第1の電流および上記第2の電流を供給するように構成された給電線を収容するビアを含む。
【0009】
[0009] (A3)A1の近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記システムは、上記接地面を貫通する第1のビアであって、上記第1の電流を供給するように構成された第1の給電線を収容する、第1のビアと、上記接地を貫通する第2のビアであって、上記第2の電流を供給するように構成された第2の給電線を収容する、第2のビアとを含む。
【0010】
[0010] (A4)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、スパイラルアンテナのセグメントである。
【0011】
[0011] (A5)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素は、ダイポールアンテナの第1のポールのセグメントであり、上記第2のアンテナ要素は、上記ダイポールアンテナの第2のポールのセグメントである。
【0012】
[0012] (A6)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、ループアンテナのセグメントである。
【0013】
[0013] (A7)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、同心ループを含むループアンテナのセグメントである。
【0014】
[0014] (A8)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、モノポールアンテナのセグメントである。
【0015】
[0015] (A9)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、2つのスパイラルポールを含む複合ダイポールアンテナのセグメントである。
【0016】
[0016] (A10)A1〜A3のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、階層型スパイラルアンテナのセグメントである。
【0017】
[0017] (A11)A1〜A10のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記接地面は、銅または銅合金の均質な金属シートで構築される。
【0018】
[0018] (A12)A1〜A10のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記接地面は、ループ、スパイラル、およびメッシュからなる群から選択される形状に配置された金属片で構築される。
【0019】
[0019] (A13)A1〜A12のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、銅または銅合金で構築される。
【0020】
[0020] (A14)A1〜A13のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記基板は、所定の透磁率または誘電率のメタマテリアルを含む。
【0021】
[0021] (A15)A1〜A14のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記接地面は、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素によって生成されたRF放射の少なくとも一部分を反射するように構成される。
【0022】
[0022] (A16)A1〜A15のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記接地面は、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素によって生成されたRF放射の少なくとも一部分を相殺するように構成される。
【0023】
[0023] (A17)A1〜A16のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記電力伝送システムは、電力受信機として構成される。
【0024】
[0024] (A18)A1〜A16のいずれか1つの近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記電力伝送システムは、電力送信機として構成される。
【0025】
[0025] (A19)いくつかの実施形態において、近傍界RF電力伝送の方法も提供され、この方法は、接地面を通る1つまたは複数のビアを通じて、第1のアンテナ要素に、この第1のアンテナが第1のRF放射を生成するように、第1の電流を供給することと、第2のアンテナ要素に、この第2のアンテナが第2のRF放射を生成するように、第2の電流を供給することとを含み、上記第1の電流は第1の方向を向き、上記第2の電流は、上記第1の方向と逆の第2の方向を向き、その結果、上記第2のRF放射の遠方界部分が上記第1のRF放射の遠方界部分を相殺し、上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素は、基板の第1の面の上または下方に配置され、上記接地面は、上記基板の上記第1の面の反対側の第2の面の上または下方に、かつ上記第1のアンテナ要素および上記第2のアンテナ要素の下方に、配置される。
【0026】
[0026] (A20)A19の近傍界RF電力伝送システムのいくつかの実施形態において、上記接地面、上記第1のアンテナ要素、上記基板、および上記第2のアンテナ要素は、それぞれ近傍界電力伝送システムの一部であり、この近傍界電力伝送システムはA1〜A18のいずれか1つにしたがって構成される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
[0027] 添付の図面は本明細書の一部を構成し、本明細書に開示される主題の実施形態を例示する。
図1A】[0028] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図1B】[0028] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図2A】[0029] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図2B】[0029] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図2C】[0029] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図2D】[0029] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図3】[0030] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図4】[0031] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図5】[0032] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図6】[0033] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図7】[0034] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図8】[0035] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図9A】[0036] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
図9B】[0036] 一実施形態による例示的なシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[0037] 次に、図面に示される例示的な実施形態を参照し、本明細書で具体的な用語を使用してそれらを説明する。しかし、それによって特許請求の範囲または本開示の範囲を限定することは意図されないことが理解されよう。本開示を入手した当業者が思いつくであろう、本明細書において例示される発明の特徴の変更およびさらなる修正、ならびに本明細書において例示される主題の原理の追加的な適用は、本明細書に開示される主題の範囲内であるとみなすべきである。本開示は、本明細書の一部を形成する図面に例示される実施形態を参照して、本明細書で詳細に説明される。本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態を用いることができ、かつ/または他の変更を加えることができる。詳細な説明において説明される例示的な実施形態は、本明細書で提示される主題を限定することを意図するものではない。
【0029】
[0038] 本明細書において、近傍界RFベースの電力伝送結合において高い電力伝送効率を有する電力伝達システムの、様々な実施形態が開示される。電力伝送システムにおける送信機および受信機の電力伝送効率は、送信機によって送信または生成される電力の量と、受信機によって収集される電力の量とを関連付ける、パーセンテージまたは比率として定義することができる。電力伝送効率は、送信機と受信機の結合に依存し得る。送信機と受信機が十分に結合されている場合、送信機の1つまたは複数の送信アンテナによって送信される電力の大部分が、受信機の1つまたは複数の受信アンテナに集中する。一方、送信機と受信機が十分に結合されていない場合、比較的少ない電力が受信機アンテナに集中し、望ましくない方向への漏出によって電力が失われる。したがって、電磁力の大部分が送信機と受信機の間に捕捉されるか、または他の形で集中する、より十分に結合した電力送信機および受信機を有することが望ましい。
【0030】
[0039] 本明細書で説明される近傍界電力伝送システムの実施形態では、蛇行した配置で互いに近接して構築または印刷されたアンテナ要素を含むことができる。蛇行した配置において、隣り合ったアンテナ要素は、互いに逆方向に流れる電流を伝導する。この電流の流れは、アンテナによって生成されるか、または電流の流れの電磁効果によって他の方法で生成されるいかなる遠方界RF放射も、完全に、またはほぼ完全に相殺する。言い換えると、第1の経路を流れる第1の電流に対して、第1の経路を流れる第1の電流によって生成された遠方界放射を相殺する、第2の相殺経路を流れる第2の電流が存在してよい。したがって、遠方界への電力の放射は存在しないことがある。しかし、送信機と受信機の間で電力の伝送が生じ得る近傍界有効域においては、そのような相殺は生じないことがある。当業者は、互いに逆方向に流れる電流によって生成された時間的に変動する電場および磁場に関するマクスウェルの方程式の1つまたは複数の解が、電流が互いに逆方向に流れると、遠方界の電磁放射は相殺され、近傍界の電磁放射は相殺されないことを規定することを理解するであろう。当業者はまた、近傍界有効域が、電力伝送システムのごく近傍の、または電力伝送システムに近接または隣接する電磁力の存在によって画定されることも理解するはずである。当業者はさらに、近傍界/遠方界の区別を理解するであろう。例えば、近傍界はアンテナ要素のごく近傍を指すことがあり、かつ放射近傍界(フレネル)領域も含むことがあり、遠方界はアンテナ要素のごく近傍を越えたエリアを指すことがある。
【0031】
[0040] 本明細書で説明される近傍界電力伝送システムの実施形態では、アンテナの裏に接地面を含むことができる。送信機として機能する近傍界電力伝送システムの場合、接地面は、例えば、送信機アンテナによって生成される電磁波に対するリフレクタとして機能することによって、電力伝送システムの送信アンテナの裏に電力が伝送されないようにすることがある。同様に、受信機として機能する近傍界電力伝送システムの場合、接地面は、受信した電磁波が受信機の裏側から放射しないようにすることがある。したがって、1つまたは複数の接地面を有することで、送信機および/または受信機の裏側からの電力の漏出を阻止することによって、送信機と受信機の間に電磁力を集中させるか、または捕捉することができる。
【0032】
[0041] アンテナは、モノポール、蛇行したモノポール、ダイポール、蛇行したダイポール、スパイラル、ループ、および同心ループなどの様々な形状に構築することができる。アンテナはまた、スパイラルダイポールなどの複合構成で構築してもよい。さらに、階層型アンテナ、例えば、第1の階層レベルに第1のスパイラルダイポールを有し、第1の階層レベルの上方の第2の階層レベルに第2のスパイラルダイポールを有するアンテナがあってもよい。いくつかの実施形態では、最も低い階層レベルに単一の接地面を設けてもよい。他の実施形態では、各階層レベルに接地面を含んでもよい。複合構造または階層構造は、広帯域設計および/またはマルチバンド設計の場合に必要とされることがある。例えば、非階層構造または非複合構造は、第1の周波数、および送信機と受信機の間の第1の距離においては非常に効率的であり得るが、他の周波数および距離においては非効率的なことがある。複合構造や階層構造などの、より複雑な構造を組み込むことで、広い範囲の周波数および距離にわたって効率を高めることができる。
【0033】
[0042] いくつかの実施形態において、送信アンテナおよび対応する受信アンテナは、互いに鏡像であるか、または対称でなければならないことがある。言い換えると、受信アンテナは、対応する送信アンテナと同一またはほぼ同一の形状および/または寸法構成を有することがある。そのような類似性によって、より十分な結合が保証され、したがってより高い電力伝送効率をもたらすことができる。しかし、他の実施形態では、送信アンテナと受信アンテナは互いに対称でなくてもよい。さらに、類似しない対の場合、本明細書に開示されるアンテナは、他のアンテナ(例えば、パッチ、ダイポール、スロット)と対にしてもよい。これらの場合、近傍界結合効率は、特定の用途に関しては依然として許容できるものであり得る。様々な種類の送信アンテナを、様々な種類の受信アンテナと組み合わせてよい。
【0034】
[0043] 従来のシステムでは、周波数が低下して波長が増大するにつれて、対をなすアンテナを延長しなければならないことがある。本明細書に記載の近傍界電力伝送システムの実施形態では、小型のアンテナも実現することができる。例えば、従来の多くのシステムにおいて、900MHzの電磁波を送信および/または受信するために使用される半波長ダイポールアンテナは、アンテナの一方の端部から他方の端部までが、典型的には33.3センチメートル(cm)またはおおよそ1フィート(ft)である。しかし、本明細書に記載の実施形態では、より小さいフォームファクタを用いてそのような結果を達成することができる。本明細書に開示される蛇行した配置によって、アンテナを互いに折り返すか、またはスパイラル状にすることができる。したがって、長いアンテナを、比較的小さい筐体内に印刷または構築することができる。例えば、非常に低い周波数、例えば400MHzで動作する送信機/受信機は、約6ミリメートル(mm)×6mmから約14mm×14mmのアンテナ寸法へと小型化することができる。さらに、本明細書に開示される近傍界電力伝送システムは、当技術分野において既知の送信機および受信機と比較して、極めて高い電力伝送効率を有する。
【0035】
[0044] 本明細書に開示される近傍界電力伝送システムは、携帯電話、衣類、および玩具などの電子装置において使用することができる。例えば、第1の電力伝送システムは、充電マット内に埋め込まれた送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよく、第2の電力伝送システムは、携帯電話内に埋め込まれた受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。携帯電話が充電マットに近接して配置されると、送信機は受信機に電力を伝送することができる。いくつかの実施形態において、近傍界電力伝送システムは、遠方界電力伝送システムと組み合わせて使用してもよい。例えば、携帯電話は、近傍界受信機と遠方界受信機の両方を有することができる。携帯電話が近傍界送信機を有する充電マット上に配置されると、携帯電話内の近傍界受信機は、近傍界送信機から電力を受信することができる。携帯電話が充電マットから離されて異なる位置に配置されると、携帯電話内の遠方界受信機は、遠方界送信機から電力を受信することができる。
【0036】
[0045] 図1Aは、例示的な近傍界電力伝送システム100の概略図面の上面斜視図である。図1Bは、例示的な近傍界電力伝送システム100の概略図面の底面斜視図である。電力伝送システム100は、上面101、底面102および側壁103を備えてよい。いくつかの実施形態では、電力伝送システム100の構成要素を収容する筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面101は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁103は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0037】
[0046] 電力伝送システム100は、電力伝送システム100が第2の電力伝送システム(図示せず)に隣接するとき、RFエネルギーを放射することができ、したがって電力を伝送することができる。このように、電力伝送システム100は、電力送信機として機能するように「送信側」とすることもでき、電力伝送システム100は、電力受信機として機能するように「受信側」とすることもできる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム100が送信機と関連付けられている場合、電力伝送システム100(または電力伝送システム100の下位構成要素)は、送信機装置に一体化されてもよく、または外部で送信機に配線されてもよい。同様に、いくつかの実施形態において、電力伝送システム100が受信機と関連付けられている場合、電力伝送システム100(または電力伝送システム100の下位構成要素)は、受信機装置に一体化されてもよく、または外部で受信機に配線されてもよい。
【0038】
[0047] 上面101、側壁103および底面102の間に画定された空間内に、基板107を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム100は筐体を含まなくてもよく、基板107が上面101、側壁103および底面102を含んでもよい。基板107は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を生成することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0039】
[0048] 上面101の上または下方に、アンテナ104を構築することができる。電力伝送システム100が電力送信機と関連付けられているとき、アンテナ104は、電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム100が電力受信機と関連付けられているとき、アンテナ104は、電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム100は送受信機として動作することができ、アンテナ104は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ104は、金属、合金、メタマテリアルおよび複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ104は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ104は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図1Aおよび図1Bに示す例示的なシステム100において、アンテナ104は、互いに近接して配置されたアンテナセグメント110を含むスパイラルの形状に構築されている。アンテナセグメント110を通って流れる電流は、互いに逆方向とすることができる。例えば、アンテナセグメント110bにおいて電流が図1Aの左から右に流れている場合、アンテナセグメント110a、110cのそれぞれにおける電流は右から左に流れてよい。電流が逆方向に流れることにより、電力伝送システム100の遠方界において、電磁放射が互いに相殺される。言い換えると、想像線115の左側の1つまたは複数のアンテナセグメント110によって生成された遠方界電磁放射は、想像線115の右側の1つまたは複数のアンテナセグメント110によって生成された遠方界電磁放射によって相殺される。したがって、電力伝送システム100の遠方界において、電力は漏出しないことがある。しかし、そのような相殺は、電力の伝送が生じ得る電力伝送システム100の近傍界有効域においては生じないことがある。
【0040】
[0049] 電力伝送システム100は、底面102に、または底面102の上方に、接地面106を含むことができる。接地面106は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態において、接地面106は、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面106を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面106を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線(図示せず)をアンテナに運ぶビア105は、接地面106を貫通してよい。給電線は、アンテナ104に電流を供給することができる。いくつかの実施形態では、接地面106を、アンテナ104に電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面106を、アンテナ104に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア105を接地面106から絶縁する絶縁エリア108を、ビア105と接地面106の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面106は、アンテナ104によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム100の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ104が上面101から、または上面101に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面102から電磁力が漏出しないことがある。
【0041】
[0050] したがって、アンテナ104および接地面106の存在により、電力伝送システム100によって送信または受信される電磁波は、システム100の近傍界に蓄積する。システム100の遠方界への漏出は最小限となる。
【0042】
[0051] 図2Aは、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム200の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム200は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム200は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム200は、上面201、底面(図示せず)、および側壁203によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面201は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁203は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0043】
[0052] 上面201、側壁203および底面202の間に画定された空間内に、基板207を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム200は筐体を含まなくてもよく、基板207が上面201、側壁203、および底面202を含んでもよい。基板207は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を生成することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0044】
[0053] 上面201の上または下方に、アンテナ204を構築することができる。電力伝送システム200が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ204は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム200が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ204は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム200は送受信機として動作することができ、アンテナ204は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ204は、金属、合金、メタマテリアル、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ204は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ204は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図2Aに示す例示的なシステム200において、アンテナ204は、互いに近接して配置されたアンテナセグメントを含むスパイラルの形状に構築されている。ビア205を通して、信号供給線(図示せず)をアンテナ204に接続することができる。
【0045】
[0054] 図2Bは、例示的な電力伝達システム200の側面図を概略的に示す。示されているように、上部金属層はアンテナ204を形成することができ、下部金属層は接地面206を形成することができる。基板207は、上部金属層と下部金属層の間に配置することができる。基板207は、FR4、メタマテリアル、または当技術分野において既知のその他の任意の材料などの材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づかなければならないことがある。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を生成することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0046】
[0055] 図2Cは、アンテナ204の上面斜視図を概略的に示す。アンテナ204は、ビア205を通り抜ける給電線(図示せず)のための接続点209を備える。図2Dは、接地面206の側面斜視図を概略的に示す。一実施形態において、接地面206は、均質な金属層を備える。他の実施形態において、接地面206は、細長片、メッシュ、および格子などの構造を含んでもよく、完全に均質でなくてもよい。接地面206は、ビア205が貫通するソケット209も備えることができる。接地面206は、ソケット209の周りに、接地面206の他の部分からソケット209を絶縁する絶縁領域210も含むことができる。いくつかの実施形態において、接地面は、ビアを通り抜ける線への電気的接続を有してもよく、絶縁領域210は必要とされないことがある。
【0047】
[0056] 図3は、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム300の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム300は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム300は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム300は、上面301、底面(図示せず)、および側壁303によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面301は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁303は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0048】
[0057] 上面301、側壁303、および底面302の間に画定された空間内に、基板307を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム300は筐体を含まなくてもよく、基板307が上面301、側壁303、および底面302を含んでもよい。基板307は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を送信することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0049】
[0058] 上面の上または下方に、アンテナ304を構築することができる。電力伝送システム300が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ304は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム300が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ304は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム300は送受信機として動作することができ、アンテナ304は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ304は、金属、合金、メタマテリアル、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ304は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ304は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図3に示す例示的なシステム300において、アンテナ304は、第1の蛇行ポール309aおよび第2の蛇行ポール309bを含むダイポールの形状に構築されている。第1の蛇行ポール309aへの第1の給電線(図示せず)は、第1のビア305aによって運ばれてよく、第2の蛇行ポール309bへの第2の給電線(図示せず)は、第2のビア305bによって運ばれてよい。第1の給電線は、第1の蛇行ポール309aに電流を供給することができ、第2の給電線は、第2の蛇行ポール309bに電流を供給することができる。第1の蛇行ポール309aは、互いに近接して配置されたアンテナセグメント310を含み、第2の蛇行ポール309bは、やはり互いに近接して配置されたアンテナセグメント311を含む。隣り合ったアンテナセグメント310、311を通って流れる電流は、互いに逆方向とすることができる。例えば、アンテナセグメント310bにおいて電流が図3の左から右に流れている場合、アンテナセグメント310a、310cのそれぞれにおける電流は右から左に流れてよい。電力伝送システム300の任意の数のアンテナセグメント310にわたって電流が逆方向に流れることにより、電力伝送システム300によって生成される遠方界電磁放射は互いに相殺される。追加的または代替的に、第1のポール309aのアンテナセグメント310によって生成された遠方界電磁放射は、第2のポール309bのアンテナセグメント311によって生成された電磁放射によって相殺され得る。遠方界の相殺は、任意の数のセグメント310、311にわたって、かつ/または任意の数のポール309にわたって生じ得ることを理解されたい。したがって、電力伝送システム300の遠方界において、電力は漏出しないことがある。しかし、そのような相殺は、電力の伝送が生じ得る電力伝送システム300の近傍界有効域においては生じないことがある。
【0050】
[0059] 電力伝送システム300は、底面に、または底面の上方に、接地面(図示せず)を含むことができる。接地面は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態では、接地面を、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線をアンテナに運ぶビア305は、接地面を貫通してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナに電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナ304に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア305を接地面から絶縁する絶縁エリアを、ビア305と接地面の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面は、アンテナ304によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム300の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ304が上面301から、または上面301に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面から電磁力が漏出しないことがある。
【0051】
[0060] 図4は、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム400の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム400は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム400は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム400は、上面401、底面(図示せず)、および側壁103によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面401は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁403は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0052】
[0061] 上面401、側壁403、および底面402の間に画定された空間内に、基板407を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム400は筐体を含まなくてもよく、基板407が上面401、側壁403、および底面402を含んでもよい。基板407は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を生成することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0053】
[0062] 上面401の上または下方に、アンテナ404を構築することができる。電力伝送システム400が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ404は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム400が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ404は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム400は送受信機として動作することができ、アンテナ404は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ404は、金属、合金、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ404は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ404は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図4に示す例示的なシステム400において、アンテナ404は、互いに近接して配置されたループセグメント410を含むループの形状に構築されている。隣り合ったループセグメント410を通って流れる電流は、互いに逆方向とすることができる。例えば、第1のループセグメント410aにおいて電流が図4の左から右に流れている場合、第2のループセグメント410bにおける電流は右から左に流れてよい。電流が逆方向に流れることにより、電力伝送システム400の遠方界において、電磁放射は互いに相殺される。したがって、電力伝送システム400の遠方界において、電力は漏出しないことがある。しかし、そのような相殺は、電力の伝送が生じ得る電力伝送システム400の近傍界有効域においては生じないことがある。
【0054】
[0063] 電力伝送システム400は、底面に、または底面の上方に、接地面(図示せず)を含むことができる。接地面は、金属、合金、メタマテリアル、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態では、接地面を、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線(図示せず)をアンテナに運ぶビア405は、接地面を貫通してよい。給電線は、アンテナ404に電流を提供することができる。いくつかの実施形態では、接地面106をアンテナに電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナ404に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア405を接地面から絶縁する絶縁エリアを、ビア305と接地面の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面は、アンテナ404によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム400の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ404が上面401から、または上面401に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面から電磁力が漏出しないことがある。
【0055】
[0064] 図5は、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム500の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム500は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム500は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム500は、送受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム500は、上面501、底面(図示せず)、および側壁503によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面501は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁503は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0056】
[0065] 上面501、側壁503、および底面502の間に画定された空間内に、基板507を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム500は筐体を含まなくてもよく、基板507が上面501、側壁503、および底面502を含んでもよい。基板507は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を送信することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0057】
[0066] 上面501の上または下方に、アンテナ504を構築することができる。電力伝送システム500が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ504は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム500が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ504は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム500は送受信機として動作することができ、アンテナ504は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ504への給電線(図示せず)は、ビア505によって運ばれてよい。給電線は、アンテナ504に電流を提供することができる。アンテナ504は、金属、合金、メタマテリアル、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ504は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ504は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図5に示す例示的なシステム500において、アンテナ504は、互いに近接して配置されたアンテナセグメント510を含む同心ループの形状に構築されている。図5に示すように、単一の同心ループは、アンテナセグメント510のうちの2つを含むことができる。例えば、最も内側のループは、ループを概ね二等分する想像線512の右側に、第1のアンテナセグメント510cを含んでよく、想像線512の左側に、対応する第2のアンテナセグメント510c’を含んでよい。隣り合ったアンテナセグメント510を通って流れる電流は、互いに逆方向とすることができる。例えば、アンテナセグメント510a’、510b’、510e’において、電流が図5の左から右に流れている場合、アンテナセグメント510a、510b、510cのそれぞれにおける電流は、右から左に流れてよい。電流が逆方向に流れることにより、電力伝送システム500の遠方界において、電磁放射は互いに相殺される。したがって、電力伝送システム500の遠方界に、電力が伝送されないことがある。しかし、そのような相殺は、電力の伝送が生じ得る電力伝送システム500の近傍界有効域においては生じないことがある。当業者は、遠方界において電磁放射が相殺されること、および近傍界においてそのような相殺が生じないことが、互いに逆方向に流れる電流によって生成された時間的に変動する電場および磁場に関するマクスウェルの方程式の1つまたは複数の解によって規定されることを理解するであろう。当業者はさらに、近傍界有効域は、電力伝送システム500のごく近傍における電磁力の存在によって画定されることも理解するはずである。
【0058】
[0067] 電力伝送システム500は、底面に、または底面の上方に、接地面(図示せず)を含むことができる。接地面は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態では、接地面を、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線をアンテナに運ぶビア505は、接地面を貫通してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナに電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナ504に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア505を接地面から絶縁する絶縁エリアを、ビア305と接地面の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面は、アンテナ504によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム500の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ504が上面501から、または上面501に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面から電磁力が漏出しないことがある。
【0059】
[0068] 図6は、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム600の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム600は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム600は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム600は、上面601、底面(図示せず)、および側壁603によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面601は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁603は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0060】
[0069] 上面601、側壁603、および底面602の間に画定された空間内に、基板607を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム600は筐体を含まなくてもよく、基板607が上面601、側壁603、および底面602を含んでもよい。基板607は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を送信することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0061】
[0070] 上面601の上または下方に、アンテナ604を構築することができる。電力伝送システム600が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ604は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム600が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ604は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム600は送受信機として動作することができ、アンテナ604は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ604は、金属、合金、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ604は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ604は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図6に示す例示的なシステム600において、アンテナ604は、モノポールの形状に構築されている。ビア605は、アンテナ604に給電線(図示せず)を運ぶことができる。給電線は、アンテナ604に電流を提供することができる。
【0062】
[0071] 電力伝送システム600は、底面に、または底面の上方に、接地面(図示せず)を含むことができる。接地面は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態では、接地面を、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線をアンテナ604に運ぶビア605は、接地面を貫通してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナに電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナ604に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア605を接地面から絶縁する絶縁エリアを、ビア605と接地面の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面は、アンテナ604によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム600の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ604が上面601から、または上面601に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面から電磁力が漏出しないことがある。
【0063】
[0072] 図7は、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム700の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム700は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム700は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム700は、上面701、底面(図示せず)、および側壁103によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面701は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁703は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0064】
[0073] 上面701、側壁703、および底面702の間に画定された空間内に、基板707を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム700は筐体を含まなくてもよく、基板707が上面701、側壁703、および底面702を含んでもよい。基板707は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を送信することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0065】
[0074] 上面701の上または下方に、アンテナ704を構築することができる。電力伝送システム700が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ704は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム700が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ704は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム700は送受信機として動作することができ、アンテナ704は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ704は、金属、合金、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ704は、銅または銅合金で作製することができる。ビア705は、アンテナに給電線(図示せず)を運ぶことができる。給電線は、アンテナ704に電流を提供することができる。アンテナ704は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図7に示す例示的なシステム700において、アンテナ704は、互いに近接して配置されたアンテナセグメント710を含むモノポールの形状に構築されている。隣り合ったアンテナセグメント710を通って流れる電流は、互いに逆方向とすることができる。例えば、アンテナセグメント710bにおいて電流が図7の左から右に流れている場合、アンテナセグメント710a、710cのそれぞれにおける電流は右から左に流れてよい。電流が逆方向に流れることにより、電力伝送システム700の遠方界において、電磁放射は互いに相殺される。したがって、電力伝送システム700の遠方界において電力の伝送は生じないことがある。しかし、そのような相殺は、電力の伝送が生じ得る電力伝送システム700の近傍界有効域においては生じないことがある。当業者に理解されるように、遠方界において電磁放射が相殺されること、および近傍界においてそのような相殺が生じないことは、互いに逆方向に流れる電流によって生成された時間的に変動する電場および磁場に関するマクスウェルの方程式の1つまたは複数の解によって規定される。当業者はさらに、近傍界有効域は、電力伝送システム700のごく近傍における電磁力の存在によって画定されることも理解するはずである。電力伝送システム700は、底面に、または底面の上方に、接地面(図示せず)を含むことができる。接地面は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態では、接地面を、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線をアンテナ704に運ぶビア705は、接地面を貫通してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナに電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナ704に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア705を接地面から絶縁する絶縁エリアを、ビア705と接地面の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面は、アンテナ704によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム700の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ704が上面701から、または上面701に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面から電磁力が漏出しないことがある。
【0066】
[0075] 図8は、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム800の上面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム800は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム800は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム800は、上面801、底面(図示せず)、および側壁803によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面801は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁803は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0067】
[0076] 上面801、側壁803、および底面802の間に画定された空間内に、基板807を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム800は筐体を含まなくてもよく、基板807が上面801、側壁803、および底面802を含んでもよい。基板807は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を送信することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0068】
[0077] 上面801の上または下方に、アンテナ804を構築することができる。電力伝送システム800が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ804は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム800が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ804は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム800は送受信機として動作することができ、アンテナ804は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ804は、金属、合金、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ804は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ804は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図8に示す例示的なシステム800において、アンテナ804は、第1のスパイラルポール820aおよび第2のスパイラルポール820bを備える複合ダイポールとして構築されている。第1のスパイラルポール820aに電流を供給する第1の給電線を、第1のビア805aを通して設けることができ、第2のスパイラルポール820bに電流を供給する第2の給電線を、第2のビア805bを通して設けることができる。スパイラルポール820のそれぞれにおけるアンテナセグメントは、スパイラルダイポール820によって生成された遠方界における電磁放射を互いに相殺することができ、それによって遠方界への電力の伝送を減少させることができる。例えば、第1のスパイラルポール820aにおけるアンテナセグメントは、互いが生成した遠方界電磁放射を相殺することができる。追加的に、または代案において、第1のスパイラルポール820aの1つまたは複数のアンテナセグメントによって生成された遠方界放射は、第2のスパイラルポール820bの1つまたは複数のアンテナセグメントによって生成された遠方界放射によって相殺することができる。当業者は、遠方界において電磁放射が相殺されること、および近傍界においてそのような相殺が生じないことが、互いに逆方向に流れる電流によって生成された時間的に変動する電場および磁場に関するマクスウェルの方程式の1つまたは複数の解によって規定されることを理解するであろう。
【0069】
[0078] 電力伝送システム800は、底面に、または底面の上方に、接地面(図示せず)を含むことができる。接地面は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態では、接地面を、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線をアンテナに運ぶビア805は、接地面を貫通してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナに電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面をアンテナ804に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア805を接地面から絶縁する絶縁エリアを、ビア805と接地面の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面は、アンテナ804によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム800の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ804が上面801から、または上面801に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面から電磁力が漏出しないことがある。
【0070】
[0079] 複合アンテナ804は、広帯域設計および/またはマルチバンド設計の場合に必要とされ得る。例えば、非複合構造は、第1の周波数、および送信機と受信機の間の第1の距離においては非常に効率的であり得るが、他の周波数および距離においては非効率的なことがある。複合アンテナ80などのより複雑な構造を組み込むことで、広い範囲の周波数および距離にわたって効率を高めることができる。
【0071】
[0080] 図9Aおよび図9Bは、それぞれ、本開示の一実施形態による例示的な近傍界電力伝送システム900の上面斜視図および側面斜視図を概略的に示す。いくつかの実施形態において、電力伝送システム900は、電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。他の実施形態において、電力伝送システム100は、電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられてよい。電力伝送システム900は、上面901、底面902、および側壁903によって画定される筐体を備えてよい。いくつかの実施形態では、筐体を、電磁波の通過に対する障害を最小限とする材料で構築してよい。他の実施形態では、筐体の異なる部分を、透磁率および誘電率などの電磁特性が異なる材料で構築してもよい。例えば、上面901は、最小限の障害で電磁波を通過させてもよく、側壁903は、減衰、吸収、反射、または当技術分野において既知の他の技術によって、電磁波を遮断してもよい。
【0072】
[0081] 上面901、側壁903、および底面902の間に画定された空間内に、基板907を配置することができる。いくつかの実施形態において、電力伝送システム900は筐体を含まなくてもよく、基板907が上面901、側壁903、および底面902を含んでもよい。基板907は、電流を伝導する電線を、絶縁、反射、吸収、またはその他の方法で収容可能な、メタマテリアルなどの任意の材料を含んでよい。メタマテリアルは、所望の透磁率および誘電率を得るために設計された幅広い種類の合成材料であり得る。透磁率および誘電率のうちの少なくとも一方は、電力伝送要件、および/または政府規制に対するコンプライアンスの制約に基づいてよい。本明細書に開示されるメタマテリアルは、放射を受信することができるか、または放射を送信することができ、薄いリフレクタとして機能することもできる。
【0073】
[0082] 電力伝送システムは、階層型アンテナ904を含んでよく、これは上面901の上または下方に構築することができる。電力伝送システム900が電力送信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ904は電磁波を送信するために用いられ得る。代替的に、電力伝送システム900が電力受信機の一部であるか、またはそれと関連付けられているとき、アンテナ904は電磁波を受信するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、電力伝送システム900は送受信機として動作することができ、アンテナ904は電磁波の送信および受信の両方を行うことができる。アンテナ904は、金属、合金、および複合素材などの材料で構築することができる。例えば、アンテナ904は、銅または銅合金で作製することができる。アンテナ904は、電力伝送要件に基づいて、様々な形状を有するように構築することができる。図9Aおよび図9Bに示す例示的なシステム900において、アンテナ104は、レベル0階層型アンテナ904aおよびレベル1階層型アンテナ904bを有する、階層型スパイラル構造に構築されている。階層型アンテナ904のそれぞれは、アンテナセグメントを含んでよく、アンテナセグメントは、互いに逆方向に流れる電流を有して遠方界放射を相殺する。例えば、レベル0階層型アンテナ904aにおけるアンテナセグメントは、互いが生成した遠方界電磁放射を相殺することができる。追加的に、または代案において、レベル0階層型アンテナ904aの1つまたは複数のアンテナセグメントによって生成された遠方界放射は、レベル1階層型アンテナ904bの1つまたは複数のアンテナセグメントによって生成された遠方界放射によって相殺することができる。アンテナへの給電線(図示せず)は、ビア905を通して運ばれる。給電線は、アンテナ904に電流を供給することができる。
【0074】
[0083] 電力伝送システム900は、底面902に、または底面902の上方に、接地面906を含むことができる。接地面906は、金属、合金、および複合素材などの材料によって形成することができる。一実施形態において、接地面906は、銅または銅合金によって形成することができる。いくつかの実施形態では、接地面906を、材料の均質なシートで構築してよい。他の実施形態では、接地面906を、ループ、スパイラル、およびメッシュなどの形状に配置された材料片を用いて構築してもよい。給電線をアンテナに運ぶビア905は、接地面906を貫通してよい。いくつかの実施形態では、接地面906を、アンテナ904のうちの1つまたは複数に電気的に接続してよい。いくつかの実施形態では、接地面906を、アンテナ904に電気的に接続しなくてもよい。そのような実装の場合、ビア905を接地面906から絶縁する絶縁エリア908を、ビア905と接地面906の間に構築してもよい。いくつかの実施形態において、接地面906は、アンテナ904によって生成された電磁波のリフレクタとして機能することができる。言い換えると、接地面は、底面を越えて形成された透過像を相殺および/または反射することによって、電力伝送システム900の底面を越えた電磁伝達を可能にしないことがある。接地面によって電磁波を反射することで、アンテナ904が上面901から、または上面901に向かって送信する電磁波を強化することができる。したがって、底面902から電磁力が漏出しないことがある。いくつかの実施形態では、複数の接地面があってもよく、階層型アンテナ904のそれぞれに対して接地面があってもよい。いくつかの実施形態において、階層型アンテナは、複数のビアを通して運ばれる異なる給電線を有する。
【0075】
[0084] 階層型アンテナ904は、広帯域設計および/またはマルチバンド設計の場合に必要とされ得る。例えば、非階層構造は、第1の周波数、および送信機と受信機の間の第1の距離においては非常に効率的であり得るが、他の周波数および距離においては非効率的なことがある。階層型アンテナ904などのより複雑な構造を組み込むことで、広い範囲の周波数および距離にわたって効率を高めることができる。
【0076】
[0085] 前述の方法の説明および工程の流れ図は、単に例証的な例として提供されたものであり、様々な実施形態のステップが、提示された順序で実行されなければならないことを要求または意味するように意図したものではない。前述の実施形態におけるステップは、任意の順序で実行されてもよい。「次いで(then)」「次に(next)」等の語は、ステップの順序を限定するように意図したものではない。これらの語は、単に、方法の説明を通じて読者を導くために使用される。工程の流れ図は、動作を逐次的な工程として説明していることがあるが、動作の多くは、並列にまたは同時に行うことができる。さらに、動作の順序は並べ替えることができる。工程は、方法、関数、手続き、サブルーチン、サブプログラムなどに相当することがある。工程が関数に相当する場合、その工程の終了は、呼び出し元関数または主関数に関数を戻すことに相当することがある。
【0077】
[0086] 開示した実施形態の前述の説明は、当業者が本明細書に記載の実施形態およびその変形形態を実施または使用することができるように提供されたものである。これらの実施形態への様々な修正例は当業者には容易に明らかであり、本明細書で規定する一般的な原理は、本明細書に開示される主題の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示した実施形態に限定されるように意図されるものではなく、下記の特許請求の範囲ならびに本明細書に開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を授けられるべきである。
【0078】
[0087] 様々な態様および実施形態を開示したが、他の態様および実施形態も考えられる。開示した様々な態様および実施形態は、例示目的のものであり、限定することを意図したものではなく、真の範囲および趣旨は下記の特許請求の範囲によって示される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B