特許第6770425号(P6770425)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770425
(24)【登録日】2020年9月29日
(45)【発行日】2020年10月14日
(54)【発明の名称】連続ビス締付機に用いるビスロープ
(51)【国際特許分類】
   F16B 15/08 20060101AFI20201005BHJP
   B25B 23/04 20060101ALI20201005BHJP
   B23P 19/06 20060101ALI20201005BHJP
【FI】
   F16B15/08 C
   B25B23/04 A
   B23P19/06 A
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-249783(P2016-249783)
(22)【出願日】2016年12月22日
(65)【公開番号】特開2018-105342(P2018-105342A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年4月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000181468
【氏名又は名称】株式会社ムロコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100080528
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 冨士男
(74)【代理人】
【識別番号】100073601
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 和男
(72)【発明者】
【氏名】荒井 邦博
(72)【発明者】
【氏名】落合 富明
【審査官】 保田 亨介
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−136269(JP,A)
【文献】 特開2008−036741(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0318108(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D47/00−55/00
B23P19/06
B25B21/00−23/18
B65D85/00−85/28
85/575
F16B15/00−15/08
F41A1/00−99/00
F41B1/00−15/10
F41C3/00−33/08
F41F1/00−7/00
F41G1/00−11/00
F41H1/00−13/00
F41J1/00−13/02
F42B1/00−99/00
F42C1/00−99/00
F42D1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビス締め付け用のビットを突設配置してこのビットをスイッチ操作とクラッチで回転駆動するグリップユニットと、前記ビットの先端を締付作用位置に臨ませるとともに締付作用位置の側方に設けたフィーダブロック及びこのフィーダブロックに対向配置したガイドカバーを具備し、ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部を具備するビス締付機本体ユニットと、ビスロープにより保持された多数のビスを順に供給するマガジンユニットと、を有する連続ビス締付機に用いるビスロープであって、
前記ビスロープは、長さ方向に連なる帯状部材とこの帯状部材の背面側に所定の間隔をもって設ける綴り片とにより、各ビスのネジ部の一定部位を、所定の平行間隔をもって、かつ、前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部における当該傾斜角度に対応する傾斜角度をもってビスロープの送り込み先方側に向けて下降して斜め配置に保持するとともに、前記帯状部材の正面側においてその長さ方向に沿ってガイド溝を連続形成して構成され、
前記ビスロープが使用された際、前記ガイドカバーのガイド突起部と前記ビスロープのガイド溝との係合により前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で、かつ、各ビスを被締結部材に対して垂直状態としつつ前記ビットの締付作用位置側に至るほど各ビスのビス頭の高さ位置を低下させる態様で前記締付作用位置へ順に誘導し、各ビスの締め付け動作終了後、締付作用位置の側方にビスの離脱部位が順に排出されるように構成したこと、
を特徴とする連続ビス締付機に用いるビスロープ。
【請求項2】
ビス締め付け用のビットを突設配置してこのビットをスイッチ操作とクラッチで回転駆動するグリップユニットと、前記グリップユニットの下方に配置されて、前記グリップユニットを下降、上昇可能に支持し、前記ビットの先端を締付作用位置に臨ませるとともに、締付作用位置の側方に設けたフィーダブロック及びこのフィーダブロックに対向配置したガイドカバーを具備し、前記フィーダブロック及びガイドカバー間においてビスロープにより支持された複数のビスを前記締付作用位置に誘導し下方の締付対象箇所に連続的に締め付けるとともに、前記ガイドカバーの前記ビスロープを誘導する側の壁面には、前記ビスロープの送り込み先方側に向けて下降してビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部を具備するビス締付機本体ユニットと、ビスロープにより保持された多数のビスを順に供給するマガジンユニットと、を有する連続ビス締付機に用いるビスロープであって、
前記ビスロープは、長さ方向に連なる帯状部材とこの帯状部材の背面側に所定の間隔をもって設ける綴り片とにより、各ビスのネジ部の一定部位を、所定の平行間隔をもって、かつ、前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部における当該傾斜角度に対応する傾斜角度をもってビスロープの送り込み先方側に向けて下降して斜め配置に保持するとともに、前記帯状部材の正面側においてその長さ方向に沿ってガイド溝を連続形成して構成され、
前記ビスロープが使用された際、前記ガイドカバーのガイド突起部と前記ビスロープのガイド溝との係合により前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で、かつ、各ビスを被締結部材に対して垂直状態としつつ前記ビットの締付作用位置側に至るほど各ビスのビス頭の高さ位置を低下させる態様で前記締付作用位置へ順に誘導し、各ビスの締め付け動作終了後、締付作用位置の側方にビスの離脱部位が順に排出されるように構成したこと、
を特徴とする連続ビス締付機に用いるビスロープ。
【請求項3】
前記ビスロープにおける帯状部材の正面側において、前記ガイド溝以外の位置に前記帯状部材の長さ方向に対して多数の凹陥部を点在状態に、かつ、全長にわたって設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の連続ビス締付機に用いるビスロープ。
【請求項4】
前記ビスロープにおける帯状部材の正面側において、前記ガイド溝の上側位置であって、かつ、その背面側の隣り合う前記綴り片の間の位置に対応する位置、及び前記ガイド溝の下側位置であって、かつ、その背面側の綴り片の位置に対応する位置の双方に、各々前記帯状部材の長さ方向に対して多数の凹陥部を点在状態に、かつ、全長にわたって設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の連続ビス締付機に用いるビスロープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続ビス締付機に用いるビスロープ(登録商標「VISROPE」)に関し、詳しくは、連続ビス締付機を使用する場合、その締付機に多数のビスを装着したビスロープを使用する際、ビス頭部の直径の大きさによる、ビスの連結ピッチの制限を緩和し、ビス頭部の外形や厚み等に関係なく、対応するビス頭部の形状の制約を緩和し、それにより、対応するビスの種類を拡大するとともに、例えば被締結部材の先穴位置を狙って打ち込むようなことも可能とした連続ビス締付機に用いるビスロープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば木板、金属板又は石膏板等の板材を床面又は壁面に固定するために、ビスを連続的に締め付ける連続ビス締付機が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、グリップハンドルを形成した締付機本体に駆動機を内蔵するとともに、該駆動機にビス締付用のビットを着脱自在に連結し、前記締付機本体の前部に、前後方向へ摺動自在になるようにビス送り機構本体を取り付け、該ビス送り機構本体内に前記ビットを回転自在に挿通させ、また該締付機本体に該ビットによるビスの締め付け深さを調節する締付深さ調節機構を構成し、前記ビス送り機構本体に、多数のビスを帯状部材に並列状態に取り付けたビスロープの各ビスを、上記ビットによる締付動作に伴うビス送り機構本体の前後方向への摺動に連動して順次上記ビットによる締付作用位置に送り出すビス送り機構を構成し、また、前記ビス送り機構本体に、当接面を突設して成る先端ブロックを該ビス送り機構本体に対して前後方向の所望位置に固定できるように構成した連続ビス締付機が提案されている。
【0004】
上記特許文献1の連続ビス締付機におけるビスロープ101の場合、図17図18に示すように、多数のビスSを、帯状部材102と綴り片103とによりこの帯状部材102の側面に所定の間隔で、かつ、前記帯状部材102に対し直交する配置で並列状態に保持する簡略な構造により構成したものであり、また、上記特許文献1の連続ビス締付機におけるビス送り機構は、前記ビスロープ101により保持している各ビスSを、前記ビットによる締付動作に伴う前記ビス送り機構本体の前後方向への摺動に連動して順次平行移動させつつ前記締付作用位置に送り出す構成としている。
【0005】
上記特許文献1以外でも、従来実用化されている各種の連続ビス締付機におけるビスロープの構成、ビス送り機構の構成は上述した場合と同様なものがほとんどである。
【0006】
従来においては、特定の連続ビス締付機を使用する場合、その締付機に多数のビスを装着したビスロープを使用可能とするためには、ビス頭部の直径に合わせてビスの連結ピッチを設定する必要があり、仮にビスの連結ピッチ固定となると、これに対応できるビスの種類が限定されてしまうこと、また、仮にビス頭部で各ビスをガイドするとなると、ビス頭部の形状の制約があってビスの種類が更に限定されてしまうこと、更に、元々が締結しようとする特定の穴のない部材を締結する用途には、従来のような構成のビスロープでも使用できるが、従来のような構成のビスロープでは、例えば被締結部材の先穴位置を狙って打ち込むようなことは難しいというのが実情であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−136269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来の事情に鑑み創作されたものであり、特定の連続ビス締付機を使用する場合、その締付機に多数のビスを装着したビスロープを使用する際、ビス頭部の直径の大きさによる、ビスの連結ピッチの制限を緩和し、ビス頭部の外形や厚み等に関係なく、対応するビス頭部の形状の制約が生ずることなく、それにより、対応するビスの種類を拡大するとともに、例えば被締結部材の先穴位置を狙って打ち込むようなことも可能とした連続ビス締付機に用いる構成としたビスロープを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る連続ビス締付機に用いるビスロープは、ビス締め付け用のビットを突設配置してこのビットをスイッチ操作とクラッチで回転駆動するグリップユニットと、前記グリップユニットの下方に配置され、前記グリップユニットを下降、上昇可能に支持し、前記ビットの先端を締付作用位置に臨ませるとともに、締付作用位置の側方に設けたフィーダブロック、及びこのフィーダブロックに対向配置したガイドカバーを具備し、前記フィーダブロック、及びガイドカバー間においてビスロープにより支持された複数のビスを前記締付作用位置に誘導し下方の締め付け対象箇所に連続的に締め付けるとともに、前記ガイドカバーの前記ビスロープを誘導する側の壁面には、前記ビスロープの送り込み先方側に向けて下降してビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部を具備するビス締付機本体ユニットと、を有する連続ビス締付機に用いるビスロープであって、前記ビスロープは、長さ方向に連なる帯状部材とこの帯状部材の背面側に所定の間隔をもって設ける綴り片とにより、各ビスのネジ部の一定部位を、所定の平行間隔をもって、かつ、前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部における当該傾斜角度に対応する傾斜角度をもってビスロープの送り込み先方側に向けて下降して斜め配置に保持するとともに、前記帯状部材の正面側にその長さ方向に沿ってガイド溝を連続形成して構成され、前記ガイドカバーのガイド突起部と前記ビスロープのガイド溝との係合により前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で、かつ、各ビスを被締結部材に対して垂直状態としつつとしつつ前記ビットの締付作用位置側に至るほど各ビスのビス頭の高さ位置を低下させる態様で前記締付作用位置へ順に誘導し、各ビスの締め付け動作終了後、締付作用位置の側方にビスの離脱部位が順に排出されるように構成したことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1又は2記載の発明によれば、特定の連続ビス締付機用のビスロープとして機能させることができるとともに、各ビスの頭部直径の大小や形状の制約等が減少し、使用するビスの種類選択の自由度を拡大することが可能な連続ビス締付機に用いるビスロープを実現し提供することができる。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明と同様な効果を奏するとともに、前記ガイド溝以外の位置に前記帯状部材の長さ方向に対して多数の凹陥部を点在状態に、かつ、全長にわたって設けているので、ビスロープのコイル状への巻回時における前記ガイド溝の曲げバランスが良好となり、この結果、保持される多数のビスを全体として良好な状態で塊状として保持することが可能な連続ビス締付機に用いるビスロープを実現し提供することができる。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明と同様な効果を奏するとともに、ガイド溝の両側に上側凹陥部、下側凹陥部の双方を設けたものを使用することによって、前記請求項3記載と同様な効果、すなわち、ビスロープのコイル状への巻回時における前記ガイド溝上側、下側の曲げバランスが良好となり、この結果、保持される多数のビスを全体として良好な状態で塊状として保持することが可能な連続ビス締付機に用いるビスロープを実現し提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は本発明の実施例に係るビスロープが用いられる連続ビス締付機の正面側から見た全体構成を示す概略斜視図である。
図2図2は本実施例に係るビスロープが用いられる連続ビス締付機の側面側から見た全体構成を示す概略斜視図である。
図3図3は本実施例に係るビスロープが用いられる連続ビス締付機の上面側から見た全体構成を示す概略斜視図である。
図4図4図1に示すA部の概略拡大図である。
図5図5図1に示す矢印C側から見たビス締付機本体ユニットの部分拡大図である。
図6図6図2に示すB部の概略拡大図である。
図7図7は本実施例に係るビスロープが用いられるビス締付機本体ユニットを構成するガイドカバーの概略拡大正面図である。
図8図8は本実施例に係るビスロープが用いられるビス締付機本体ユニットを構成するガイドカバーの概略拡大背面図である。
図9図9は本実施例に係るビスロープが用いられるビス締付機本体ユニットを構成するガイドカバーの概略拡大側面図である。
図10図10はビスを保持した本実施例に係るビスロープの一部を示す概略平面図及び側面図である。
図11図11はビスを保持した本実施例に係るビスロープの一部を示す側面図であり当該ビスロープに頭部径が大きなビスを用いる場合の例を示すものである。
図12図12はビスを保持した本実施例に係るビスロープの上面側から見た部分拡大断面図である。
図13図13はビスを保持した本実施例に係るビスロープの下面側から見た部分拡大断面図である
図14図14は多数のビスを保持した本実施例に係るビスロープをコイル状に巻回した状態を示す概略斜視図である。
図15図15は本実施例に係るビスロープが用いられる連続ビス締付機におけるビス締付機本体ユニットによるビスロープの締付作用位置への送り込み状態及び排出状態を示す部分拡大斜視図である。
図16図16は本実施例に係る連続ビス締付機におけるビス締付機本体ユニットによるビスロープの締付作用位置への送り込み状態及び排出状態とともに当該連続ビス締付機をもって被締結部材の先穴位置を狙って打ち込む状態を示す参考図である。
図17図17はビスを保持した従来のビスロープの一部を示す概略平面図である。
図18図18はビスを保持した従来のビスロープの一部を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、特定の連続ビス締付機を使用する場合、その締付機に多数のビスを装着したビスロープを使用する際、ビス頭部の直径の大きさによる、ビスの連結ピッチの制限を緩和し、ビス頭部の外形や厚み等に関係なく、対応するビス頭部の形状の制約を緩和し、それにより、対応するビスの種類を拡大するとともに、例えば被締結部材の先穴位置を狙って打ち込むようなことも可能とした連続ビス締付機に用いるビスロープを実現し提供するという目的を、ビス締め付け用のビットを突設配置してこのビットをスイッチ操作とクラッチで回転駆動するグリップユニットと、前記グリップユニットの下方に配置され、前記グリップユニットを下降、上昇可能に支持し、前記ビットの先端を締付作用位置に臨ませるとともに、締付作用位置の側方に設けたフィーダブロック、及びこのフィーダブロックに対向配置したガイドカバーを具備し、前記フィーダブロック、及びガイドカバー間においてビスロープにより支持された複数のビスを前記締付作用位置に誘導し下方の締め付け対象箇所に連続的に締め付けるとともに、前記ガイドカバーの前記ビスロープを誘導する側の壁面には、前記ビスロープの送り込み先方側に向けて下降してビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部を具備するビス締付機本体ユニットと、を有する連続ビス締付機に用いるビスロープであって、前記ビスロープは、長さ方向に連なる帯状部材とこの帯状部材の背面側に所定の間隔をもって設ける綴り片とにより、各ビスのネジ部の一定部位を、所定の平行間隔をもって、かつ、前記ビスロープを被締結部材に対して傾斜状態で誘導するように構成したガイド突起部における当該傾斜角度に対応する傾斜角度をもってビスロープの送り込み先方側に向けて下降して斜め配置に保持するとともに、前記帯状部材の正面側にその長さ方向に沿ってガイド溝を連続形成して構成され、前記ビスロープにおける帯状部材の正面側において、前記ガイド溝以外の位置に前記帯状部材の長さ方向に対して多数の凹陥部を点在状態に、かつ、全長にわたって設けている構成により実現した。
【実施例】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る連続ビス締付機に用いるビスロープについて詳細に説明する。
【0016】
本実施例に係るビスロープ6は、以下に説明する連続ビス締付機1に用いるビスロープ6であって、この連続ビス締付機1は、本願の出願人が先に出願した特願2016−090793号の連続ビス締付機と略同様の構成である。以下、この連続ビス締付機1について概説する。
【0017】
すなわち、本実施例に係る後記ビスロープ6が用いられる連続ビス締付機1は、図1乃至図3及び図14に示すように、この連続ビス締付機1の操作者が片手で握り、下方に押し下げるとともに下方に突出させたビット22を回転駆動してビスSを目的箇所に締付操作するためのグリップユニット2と、前記グリップユニット2の下部に配置され前記ビット22による回転力を利用してビスSを目的箇所に締め付けるビス締付機本体ユニット3と、前記ビス締付機本体ユニット3の後部に着脱可能に配置され、このビス締付機本体ユニット3に対して詳細は後述するが本実施例に係るビスロープ6により保持された多数のビスSを順に供給するマガジンユニット4と、前記グリップユニット2の上部に配置されるとともに、前記グリップユニット2に対して挿脱可能に、かつ、高さ調整可能に構成し、連続ビス締付機1の操作者が両手で(又は片手で)握って操作するハンドルユニット5と、を有している。
【0018】
前記連続ビス締付機1においては、前記ハンドルユニット5を必須の構成とするものではない。当該ハンドルユニット5は前記グリップユニット2の上部に装着脱自在となるように構成している。
【0019】
前記連続ビス締付機1の使用に際しては、当該ハンドルユニット5を装着して使用するか、また、ハンドルユニット5を装着しないで使用するかは自在である。
【0020】
前記ビット22は、一般工具のドライバーに相当する部材であり、断面形状が六角形状の軸から成るものである。このビット22の両端には、ビスの頭部、例えば+溝などの係合溝に係合する係合凸部を形成し、この係合凸部の近傍に、噛み合わせ用の溝が円周方向に形成してあるものである。
【0021】
前記グリップユニット2は、操作者が片手を挿入し握るための空間を形成する表裏2枚構造のハンドルカバー11と、このハンドルカバー11の上部を覆うエンドカバー12と、ハンドルカバー11の下部に配置する筒形状のハウジング13と、このハウジング13の下部に順に添設する下第1カバー14a、下第2カバー14bと、前記下第2カバー14bの更に下部に添設するブロックヘッド15と、を有している。
【0022】
前記エンドカバー12の下面側には、前記ビット22を回転駆動する図示しない回転駆動源の回転開始又は回転停止を行うためのトリガースイッチ16を配置するとともに、その隣り位置には前記回転駆動源を正転又は逆転するためのディレクションレバー17を取り付けている。
【0023】
前記トリガースイッチ16、ディレクションレバー17は、一体型に構成されていて、偶発的な正転、逆転切り替え防止を図っている。
【0024】
また、前記エンドカバー12の前部側には、前記ハンドルユニット5の下端側を挿入するハンドルユニット挿入口18を設けるとともに、前記ハンドルカバー11の前部には前記ハンドルユニット5をグリップユニット2自体に固定し又は固定解除を行うハンドルユニットロックレバー19を配置している。
【0025】
前記グリップユニット2におけるエンドカバー12の後部には、図2に示すように、前記連続ビス締付機1の動作に必要な電力供給用の電源コード(図示せず)を保持するためのコード保持部20を取り付けている。
【0026】
前記ブロックヘッド15は、前記グリップユニット2と、前記ビス締付機本体ユニット3との間に介在させる平行配置の一対のガイドポール21a、21bの外周に対して上下動可能に嵌装する左右一対のガイドポール挿入筒15a、15bを平行配置で備えるとともに、一対のガイドポール挿入筒15a、15bの下部位置の中間部にはビット22が挿通されるビット挿入筒15cを設けている。
【0027】
そして、前記グリップユニット2により上端部を保持したビット22が、ビット挿入筒15cを貫通する状態で下方に突出させ、このビット22の下端側を前記ビス締付機本体ユニット3の内部に臨ませている。
【0028】
前記ビス締付機本体ユニット3は、外観形態を画する箱形状のフィーダブロック32を主要な構成部品とし、前記グリップユニット2から突出されビット挿入筒15cを貫通したビット22の先端部を前記フィーダブロック32内の締付作用位置に臨ませている。
【0029】
前記フィーダブロック32の上面部には、前記グリップユニット2におけるブロックヘッド15の一対のガイドポール挿入筒15a、15bに挿入されて、ブロックヘッド15、すなわち、前記グリップユニット2の下降、上昇動作をガイドする一対のガイドポール21a、21bの下端部が装着される一対のガイドポール受部32a、32bを設けている。
【0030】
前記グリップユニット2と、前記ビス締付機本体ユニット3との間には、前記ブロックヘッド15に上端部を連結し、下端側を前記ビス締付機本体ユニット3内に臨ませた図示しないフィードレバー操作体を配置し、前記ビス締付機本体ユニット3に設けたビス送り機構部31を構成する図示しないフィードレバーに係合させ、前記グリップユニット2の下降、上昇動作と後述するビス送り機構部31の動作とを連動させるように構成している。
【0031】
また、前記ビス締付機本体ユニット3は、このビス締付機本体ユニット3における締付動作に連動して、前記ビス締付機本体ユニット3の側部から供給される後記構成のビスロープ6の帯状部材7に取り付けた各ビスSを、前記締付作用位置に送り込むビス送り機構部31を組み込んでいる。
【0032】
前記ビス送り機構部31は、前記フィーダブロック32と、このフィーダブロック32の前面右側に該フィーダブロック32に対して前後方向(フィーダブロック32の奥行方向)に前記フィーダブロック32に対する位置を調整ダイアル34によって微調整可能に取り付けるガイドカバー33と、を具備し、前記フィーダブロック32とガイドカバー33の背面側との間の領域において後記ビスロープ6とともにビスSを通過させビスSのビス頭を締付作用位置に誘導するように構成している。
【0033】
また、前記ビス送り機構部31は、詳細構造は省略するが前記フィードレバー、図1に示すグリップフィンガー35、図示しないリンク機構等を含み、前記グリップユニット2の下降、上昇動作に連動して前記フィードレバー操作体、フィードレバー、グリップフィンガー35等を動作させ、後記ビスロープ6により保持されているビスSの締付作用位置への誘導、締付作用位置でのビスSの保持、締め付け終了後の後記構成のビスロープ6の空部位の側方への排出を行うようになっている。
【0034】
前記ビス締付機本体ユニット3の下部には、スクリューガイド44を含むスクリューガイド位置調整機構部41を配置している。
【0035】
すなわち、前記ビス締付機本体ユニット3の下部には、締め付けられるビスSを通過させるとともに、その下端面を前記ビスSの締め付け対象箇所の面上に当接させるスクリューガイド44を配置している。
【0036】
そして、前記スクリューガイド44に下端部を連結し垂直上方に立設したアジャスタープレート42をフィーダブロック32内に臨ませ、前記フィーダブロック32に設けたアジャストレバー43の操作によりアジャスタープレート42をフィーダブロック32に対して位置調整可能に、かつ、連結及び連結解除可能とすることで、前記スクリューガイド44の前記ビス締付機本体ユニット3に対する位置(ビス締付機本体ユニット3からの突出位置)を調整するように構成している。
【0037】
次に、後記構成のビスロープ6により保持された多数のビスSを順に前記ビス締付機本体ユニット3のフィーダブロック32、ガイドカバー33の間に供給する前記マガジンユニット4について概説する。
【0038】
前記マガジンユニット4は、図1乃至図3、及び図14に示すように、前記ビス締付機本体ユニット3の背面側に配置されるとともに、多数のビスSを取り付けた後記ビスロープ6を円形コイル状に巻回した状態で内部に収納する有底円筒状のマガジン本体51と、このマガジン本体51の開口部を施蓋する開閉可能な蓋体52と、前記マガジン本体51の外周の一部に設けた装着部53と、を具備し、前記装着部53を前記ビス締付機本体ユニット3の背面側に着脱可能な状態で装着することで、前記マガジン本体51、蓋体52を前記ビス締付機本体ユニット3と一体化し、また、必要に応じて分離し得るように構成している。
【0039】
更に、前記マガジンユニット4のマガジン本体51には、後記ビスロープ6用の繰り出し口54、マガジンサイドカバー55を設けている。なお、上記マガジンサイドカバー55を設けない構成としても実施できる。
【0040】
次に、前記ビスSを保持するビスロープ6の具体的構成について、図10乃至図13を参照して説明する。
【0041】
本実施例に係るビスロープ6は、長さ方向に連なる四角形の帯状部材7と、この帯状部材7の背面側に所定の間隔をもって設ける綴り片8とにより各ビスSのネジ部S1の一定部位を所定の平行間隔をもって、かつ、所定の傾斜角度θをもって斜め配置に保持している。
【0042】
前記ビスロープ6は、前記帯状部材7の正面側にその長さ方向に沿って一定幅のガイド溝9を連続形成し、更に、前記ガイド溝9の上側位置に多数の上側凹陥部10aを点在状態に、全長にわたって設け、前記ガイド溝9の下側位置に多数の下側凹陥部10bを点在状態に、全長にわたって設けている。
なお、本発明において、前記上側凹陥部10a、下側凹陥部10bは、これらを設ける位置を図示例に限定するものではなく、前記ビスロープ6における帯状部材7の正面側において、前記ガイド溝9以外のいずれかの位置に前記帯状部材7の長さ方向に対して多数の凹陥部を点在状態に、かつ、全長にわたって設けて構成しても良い。
【0043】
すなわち、前記帯状部材7は、その断面(又は端面)形状を概略凹状に形成している。
【0044】
上述した上側凹陥部10a、下側凹陥部10bは、前記ビスロープ6の曲げバランスとビスロープ6のコイル形状を調整するために設けるものであり、前記ビスロープ6に対しいずれか一方のみ設けても良いし、双方を設けても良いが、上側凹陥部10a、下側凹陥部10bの双方を設けた場合のほうが後述するように良好な曲げ性を得ることが判明した。
【0045】
次に、前記ビス締付機本体ユニット3におけるビス送り機構部31を構成するフィーダブロック32、ガイドカバー33について、図4乃至図9を参照して更に詳述する。
前記ガイドカバー33は、その正面上部に、円形段カム36を具備し、この円形段カム36に調整ダイアル34を装着し、調整ダイアル34を回転操作することで前記フィーダブロック32に対する前後方向(フィーダブロック32の厚さ方向)の位置を微調整し、これにより、フィーダブロック32、ガイドカバー33間のビスロープ6の通過領域の間隔寸法を調整し得るように構成している。
【0046】
また、前記ガイドカバー33の前記ビスロープ6を誘導する側の壁面には、前記ビスロープ6の送り込み先方側に向けて下降する傾斜形状(傾斜角度θ)に形成され、前記帯状部材7のガイド溝9に係合して前記ビスロープ6を傾斜状態で誘導するガイド突起部37と、このガイド突起部37の上下両側に同じく傾斜角度θをもって形成した一対のガイドカバー凹陥部38a、38bとを設けている。
【0047】
そして、前記ガイド突起部37を前記帯状部材7のガイド溝9に係合させるとともに前記帯状部材7のガイド溝9の両側における正面側の一対の突出領域を前記一対のガイドカバー凹陥部38a、38b内に各々没入させた状態で前記ビスSを保持するビスロープ6を傾斜状態で誘導するように構成している。
【0048】
前記ビス締付機本体ユニット3は、更に前記フィーダブロック32の正面側で前記締付作用位置より先方側に第1空ビスロープガイド片61、第2空ビスロープガイド片62を設け、図14に示すように、締め付け動作が終了しビスSが離脱した後のビスロープ6の部位(空部位)を第1空ビスロープガイド片61、第2空ビスロープガイド片62によりビス締付機本体ユニット3の側方に排出するように構成している。
【0049】
次に、本実施例に係るビスロープ6及びこのビスロープ6を使用する連続ビス締付機1の作用効果について、前記ビスロープ6自体の作用効果と、このビスロープ6を使用した場合の連続ビス締付機1による各ビスSの締付作用位置へ誘導、及びビスロープ6の排出動作を主にし、かつ、図14をも参照して説明する。
【0050】
上述した構成の本実施例に係るビスロープ6によれば、各ビスSを所定の平行間隔をもって、かつ、所定の傾斜角度θをもって斜め配置に保持することにより、各ビスSとして頭部直径が大きいものを使用する場合においても、隣り合うビスSの頭部同士が干渉(接触)することが無くなり、これにより、各ビスSの頭部直径が例えば連結ピッチ以上の場合でも、ビスロープ6における各ビスSの連結ピッチを不変とすることが可能となり、使用するビスSの種類選択の自由度を拡大することが可能となる。なお、例えば頭部径が大きなビスを用いる場合、図11に示すように、各ビス頭を夫々オーバーラップするような形態で隣り合うビスの頭部同士が干渉(接触)すること無く円滑に使用可能となる。
【0051】
また、図14に示すように、多数のビスSを連続的に保持した本実施例に係る上述した構成からなるビスロープ6をコイル状に巻回した場合、前記ビスロープ6として既述したようなガイド溝9の両側に上側凹陥部10a、下側凹陥部10bの双方を設けたものを使用することによって、ビスロープ6のコイル状への巻回時における前記ガイド溝9の上側、下側の曲げバランスが良好となり、この結果、前記ビスロープ6により保持される多数のビスSを全体として良好な状態で塊状として前記マガジン本体51内に適切に収納し、繰り出し口54から円滑に繰り出すことが可能であることが判明した。
【0052】
更に、前記ビスロープ6のガイド溝9の下側位置に下側凹陥部10bを点在状態で連続的に設けているので、例えば空ロープの曲がりをコントロールすることができる。
【0053】
これに対して、前記ビスロープ6においてガイド溝9の下側のみ或いは上側のみに下側凹陥部10bまたは上側凹陥部10aを設けた構造のものを使用した場合、前記ガイド溝9の上側、下側の曲げバランスが良好でなくなり、多数のビスSが全体としてその外観形態がハの字状、若しくは逆ハの字状を呈する塊状となり、前記マガジン本体51内に適切に収納できないものであった。
【0054】
このように、前記ビスロープ6として既述したようなガイド溝9の両側に、上側凹陥部10a、下側凹陥部10bの双方を設けたものを使用することは、前記ビスロープS自体をコイル状に巻回した状態での多数のビスS全体の外観形態の形状コントロールの容易化に寄与するものである。
【0055】
また、本実施例に係るビスロープ6を使用する連続ビス締付機1によれば、前記構成のビスロープ6が使用されたときのみ、図15に示すように、前記ガイドカバー33のガイド突起部37と前記ビスロープ6のガイド溝9との係合により前記ビスロープ6を被締結部材に対して傾斜状態で、かつ、各ビスSを被締結部材に対して垂直状態としつつ前記ビット22の締付作用位置側に至るほど各ビスSのビス頭の高さ位置を低下させる態様で前記締付作用位置へ順に誘導し、各ビスSの締め付け動作終了後、締付作用位置の側方にビスSの離脱部位を前記第1空ビスロープガイド片61、前記第2空ビスロープガイド片62によりガイドしつつ順に締め付け目的箇所の上面に接触させることなく円滑に排出することができる。
更にまた、以上説明した本実施例に係るビスロープ6を使用する連続ビス締付機1によれば、図16に示すように、例えば被締結部材の先穴位置を狙って打ち込むようなことが可能となる。
【0056】
このような本実施例に係るビスロープ6及びこのビスロープ6を使用する連続ビス締付機1によれば、連続ビス締付機1とビスロープ6との組み合わせの一元化を図り、ある連続ビス締付機1に対してこの連続ビス締付機1のみに使用できるビスロープ6、及び当該ビスロープ6を使用した場合にのみ連続ビス締付作業が実行可能な連続ビス締付機1を実現し提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、トラック荷台の床面等、ビルディング、家屋等の建造物の床等を構成する構造材へのビスの締付作業、船舶の床等の構造材へのビスの締付作業等に使用する連続ビス締付機及びこの連続ビス締付機用のビスロープとして好適に適用可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 連続ビス締付機
2 グリップユニット
3 ビス締付機本体ユニット
4 マガジンユニット
5 ハンドルユニット
6 ビスロープ
7 帯状部材
8 綴り片
9 ガイド溝
10a 上側凹陥部
10b 下側凹陥部
11 ハンドルカバー
12 エンドカバー
13 ハウジング
14a 下第1カバー
14b 下第2カバー
15 ブロックヘッド
15a ガイドポール挿入筒
15b ガイドポール挿入筒
15c ビット挿入筒
16 トリガースイッチ
17 ディレクションレバー
18 ハンドルユニット挿入口
19 ハンドルユニットロックレバー
20 コード保持部
21a ガイドポール
21b ガイドポール
22 ビット
31 ビス送り機構部
32 フィーダブロック
32a ガイドポール受部
32b ガイドポール受部
33 ガイドカバー
34 調整ダイアル
35 グリップフィンガー
36 円形段カム
37 ガイド突起部
38a ガイドカバー凹陥部
38b ガイドカバー凹陥部
41 スクリューガイド位置調整機構部
42 アジャスタープレート
43 アジャストレバー
44 スクリューガイド
51 マガジン本体
52 蓋体
53 装着部
54 繰り出し口
55 マガジンサイドカバー
61 第1空ビスロープガイド片
62 第2空ビスロープガイド片
S ビス
S1 ネジ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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