特許第6770876号(P6770876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6770876
(24)【登録日】2020年9月30日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】測量機
(51)【国際特許分類】
   G01C 15/00 20060101AFI20201012BHJP
【FI】
   G01C15/00 103A
   G01C15/00 103Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-222425(P2016-222425)
(22)【出願日】2016年11月15日
(65)【公開番号】特開2018-80968(P2018-80968A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2019年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100087826
【弁理士】
【氏名又は名称】八木 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100168088
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 悠
(72)【発明者】
【氏名】弥延 聡
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 薫
【審査官】 山▲崎▼ 和子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−042386(JP,A)
【文献】 実開昭59−045580(JP,U)
【文献】 特開昭63−234176(JP,A)
【文献】 特開2010−038901(JP,A)
【文献】 特開2015−125099(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0093882(US,A1)
【文献】 垣内力 他,ビデオセオドライトを用いた動体の自動追尾と位置計測について,日本写真測量学会学術講演会発表論文集,日本,1998年10月,Vol.1998 秋季,253-256
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 1/00、3/00−3/32
5/00−15/14
G01S 7/48−7/51
17/00−17/95
G01B 11/00−11/30
G05D 1/00−1/12
JSTPlus(JDreamIII)
JMEDPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
H04N 5/222−5/257、7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットの位置を撮影画像から検出する追尾部と、
仮想的なターゲットの位置を作成する仮想ターゲット位置算出部と、
前記仮想ターゲット位置算出部で作成した前記仮想的なターゲットの位置を前記追尾部で捉えたように変換する仮想追尾部と、
前記仮想追尾部の出力を前記追尾部の出力と同等に扱い、水平軸および鉛直軸の回転動作を決定する追尾演算部と、
前記追尾演算部の出力から制御信号を生成するモータ制御部と、
前記モータ制御部の前記制御信号を受けて、前記水平軸および前記鉛直軸を回転させるモータと、
前記水平軸および前記鉛直軸の回転量を検出するエンコーダと、
を備え
前記仮想追尾部は、前記追尾部と前記仮想追尾部の制御周期のずれを補正するために、前記仮想追尾部の出力したデータの時系列データテーブルを作成し、前記追尾演算部に、前記時系列データのなかから前記追尾部のデータ取得時と一致するデータを出力することを特徴とする測量機。
【請求項2】
前記仮想ターゲット位置算出部は、極座標または三次元座標で前記仮想的なターゲットの位置を更新し、
前記仮想追尾部は、予め設定された望遠鏡の仮想視野に前記仮想的なターゲットが存在する場合は、前記仮想視野の中心から前記仮想的なターゲットまでのずれを計算する請求項1に記載の測量機。
【請求項3】
前記仮想ターゲット位置算出部は、前記仮想的なターゲットの動作パターンとして、少なくとも、前記仮想的なターゲットが水平方向に往復運動するパターン、前記仮想的なターゲットが傾斜して往復運動するパターン、前記仮想的なターゲットが長時間回転するパターン、前記仮想的なターゲットが所定の振動を有するパターンのいずれか一つを作成する請求項1または2に記載の測量機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動追尾機能を有する測量機に関する。
【背景技術】
【0002】
測量機、例えばモータドライブトータルステーションは、移動するターゲットを自動で追尾する機能を備えている。この測量機には、追尾光を照射する発光部とその反射光を受光する受光部が設けられ、点灯画像と消灯画像を取得してその差分を取り、望遠鏡の視軸からの隔たりが一定値以内に収まる位置をターゲット位置として検出する(特許文献1)。
【0003】
上記の追尾機能の性能評価は、回転運動や往復運動をさせることが可能な工具にターゲットを取り付けて、ターゲットの動きを測量機に追尾させることで行うか、測量機を回転および傾斜可能なテーブルに載せて動作させ、固定したターゲットを追尾させることで行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−300386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の性能評価では、ターゲットを動かすための工具や測量機を動かすためのテーブルなど、いずれにしても、測量機以外に、一定の動作をさせるための大型な装置が必要であった。
【0006】
本発明の目的は、測量機以外の装置を用いなくても、追尾性能を評価することのできる測量機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の測量機は、ターゲットの位置を撮影画像から検出する追尾部と、仮想的なターゲットの位置を作成する仮想ターゲット位置算出部と、前記仮想ターゲット位置算出部で作成した前記仮想的なターゲットの位置を前記追尾部で捉えたように変換する仮想追尾部と、前記仮想追尾部の出力を前記追尾部の出力と同等に扱い、水平軸および鉛直軸の回転動作を決定する追尾演算部と、前記追尾演算部の出力から制御信号を生成するモータ制御部と、前記モータ制御部の前記制御信号を受けて、前記水平軸および前記鉛直軸を回転させるモータと、前記水平軸および前記鉛直軸の回転量を検出するエンコーダと、を備える。
【0008】
上記態様において、前記仮想ターゲット位置算出部は、極座標または三次元座標で前記仮想的なターゲットの位置を更新し、前記仮想追尾部は、予め設定された望遠鏡の仮想視野に前記仮想的なターゲットが存在する場合は、前記仮想視野の中心から前記仮想的なターゲットまでのずれを計算するのも好ましい。
【0009】
上記態様において、前記仮想追尾部は、前記追尾部と前記仮想追尾部の制御周期のずれを補正するために、前記仮想追尾部の出力したデータの時系列データテーブルを作成し、前記追尾演算部に、前記時系列データのなかから前記追尾部のデータ取得時と一致するデータを出力するのも好ましい。
【0010】
上記態様において、前記仮想ターゲット位置算出部は、前記仮想的なターゲットの動作パターンとして、少なくとも、前記仮想的なターゲットが水平方向に往復運動するパターン、前記仮想的なターゲットが傾斜して往復運動するパターン、前記仮想的なターゲットが長時間回転するパターン、前記仮想的なターゲットが所定の振動を有するパターンのいずれか一つを作成するのも好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の測量機によれば、測量機以外の装置を用いなくても、追尾性能を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本形態に係る測量機の概略縦断面図である。
図2】本形態に係る測量機の制御ブロック図である。
図3】本形態に係る測量機の仮想追尾に係る制御ブロック図である。
図4】本形態に係る仮想追尾部の処理を説明するためのイメージ図である。
図5】本形態に係る追尾部と仮想追尾部のタイミングチャート図である。
図6】本形態に係る測量機の仮想追尾の制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本形態に係る測量機の概略縦断面図である。符号1が測量機である。測量機1は、整準部3の上に設けられた基盤部4と、基盤部4上を鉛直軸6周りに水平回転する托架部7と、托架部7に水平軸11周りに鉛直回転する望遠鏡9と、を有する。托架部7の水平回転と望遠鏡9の鉛直回転の協働により、測距光及び追尾光がターゲットに照射される。
【0015】
鉛直軸6の下端部には水平回転用のモータ5が設けられ、上端部には水平角検出用のエンコーダ21が設けられている。水平軸11の一方の端部には鉛直回転用のモータ12が設けられ、他方の端部には鉛直角検出用のエンコーダ22が設けられている。エンコーダ21,22は、アブソリュートエンコーダまたはインクリメンタルエンコーダである。
【0016】
図2は、本形態に係る測量機1の制御ブロック図である。測量機1は、測距部31と、追尾部32と、マイクロコントローラ23と、上述のモータ5,12と、上述のエンコーダ21,22とを有する。測距部31は、測距光として赤外パルスレーザ光をターゲット10に送光する。そして、ターゲット10からの反射光を例えばフォトダイオード等の受光部で受光し、測距信号に変換する。追尾部32は、発光部321から追尾光として測距光とは異なる波長の赤外レーザ光を出力する。追尾光は追尾光学系323を介してターゲット10に送光され、ターゲット反射して再び追尾光学系323を介して受光部322に入射する。受光部322は、例えばCCDセンサ、CMOSセンサ等のイメージセンサである。受光部322では、追尾光を含む風景画像(点灯画像)と追尾光を除いた風景画像(消灯画像)を取得する。受光部322で撮られた両画像は、画像処理装置324に送られ、画像の差分が求められる。差分を求めることにより、ターゲット10の像の中心が求められる。画像処理装置324は、画像上で、望遠鏡9の視野中心とターゲット10の中心との隔たり(ΔH,ΔV)を求め、マイクロコントローラ23に出力する。
【0017】
マイクロコントローラ23は、CPU,ROM,RAM等を集積回路に実装したものであり、托架部7に収容されている(図1)。マイクロコントローラ23は、追尾演算部33と、モータ制御部34と、後に詳述する仮想ターゲット位置算出部35および仮想追尾部36を有する。
【0018】
追尾演算部33は、追尾部32の出力(ΔH,ΔV)から、モータ5,12の回転動作を決定する。モータ制御部34は、追尾演算部33の出力から、モータ5,12の制御信号を生成する。制御信号を受けたモータ5,12は、鉛直軸6及び/又は水平軸11をそれぞれ追尾部32からの出力(ΔH,ΔV)に相当する位置まで回転させる。エンコーダ21,22は、それぞれ鉛直軸6,水平軸11の回転角を検出し、モータ制御部34へフィードバックさせる。測量機1では、望遠鏡9の視野中心とターゲット10の中心との隔たりが一定値以内に収まる位置がターゲット10の位置として検出されるまで、自動追尾が行われる。
【0019】
さらに、測量機1は、仮想追尾機能を有する。図3は、本形態に係る測量機1の仮想追尾に係る制御ブロック図である。
【0020】
仮想ターゲット位置算出部35は、極座標(Dt,Vt,Ht)または三次元座標(X,Y,Z)で、仮想ターゲット10´の位置を作成し、時々刻々と更新する。
【0021】
仮想追尾部36には、図4に示すように、予め、極座標(Dt,Vt,Ht)または三次元座標(X,Y,Z)で、望遠鏡9の仮想視野41が設定されている。仮想追尾部36は、まず、仮想ターゲット10´の水平角及び鉛直角と、仮想視野角を調べ、仮想視野41内に仮想ターゲット10´が存在するか否かを調べる。仮想視野41内に仮想ターゲット10´が存在する場合は、仮想視野41の中心42から仮想ターゲット10´の中心までの水平方向のずれ(ΔH)および鉛直方向のずれ(ΔV)を求めて、追尾演算部33に出力する。このように、仮想追尾部36は、仮想ターゲット位置算出部35で作成した仮想的なターゲットの位置を追尾部32で捉えたように空間的に変換する。
【0022】
ここで、好ましくは、仮想追尾部36は、実際の追尾部32と仮想追尾部36との分解能・遅れの特性を考慮し、時間的な変換も行う。図5は、本形態に係る追尾部32と仮想追尾部36のタイミングチャート図である。
【0023】
追尾部32の発光部321の発光パルス出力は、例えば発光時間が4[msec]、消灯時間が4[msec]で行われており、このため追尾部32の制御周期は8[msec]となっている。受光部322では、発光時間の平均的な位置で点灯画像が撮られるので、つまり、ターゲット10の位置は発光時間のうち2[msec]の位置で検出されたかのように取得される。この2[msec]が、受光部322の遅れとなる。追尾部32では、8[msec]で一セットとなるため、8[msec]に一回、望遠鏡9の視野中心とターゲット10の中心との隔たり(ΔH,ΔV)を追尾演算部33に出力する。
【0024】
一方、仮想追尾部36は、ソフトウェア上の処理であるため、データはマイクロコントローラ23のCPUの性能に応じて取得可能である。CPUの制御周期が例えば1[msec]であるとすると、仮想追尾部36は、仮想視野41の中心42と仮想ターゲット10´の中心との隔たり(ΔH,ΔV)を、1[msec]ごとに追尾演算部33に出力することができる。
【0025】
ここで、追尾部32と仮想追尾部36の分解能の違いを補正するために、仮想追尾部36は、出力したデータの時系列データテーブル51(図5)を作成する。時系列データテーブル51に示すデータd1,d2,d3…,d8は、それぞれ図5に示す仮想追尾部36の制御周期T1,T2,T3…,T8で得られた出力データ(ΔH,ΔV)である。この例では、仮想追尾部36は、追尾演算部33に対し、最新のデータd8ではなく、追尾部32のデータ取得時と一致する、6[msec]分過去のデータ、データd2を、出力する。このように、仮想追尾部36のデータを実際の追尾部32の制御周期と等しく出力すれば、仮想追尾部36は実際の追尾部32の動きを正確に再現することができる。
【0026】
追尾演算部33は、仮想追尾部36からの出力(ΔH,ΔV)を、実際の追尾部32と同等に扱い、モータ5,12の回転動作を決定する。モータ制御部34は、追尾演算部33の出力から、モータ5,12の制御信号を生成する。制御信号を受けたモータ5,12は、鉛直軸6及び/又は水平軸11をそれぞれ仮想追尾部36からの出力分(ΔH,ΔV)に相当する位置まで回転させる。エンコーダ21,22は、それぞれ鉛直軸6,水平軸11の回転角を検出し、モータ制御部34へフィードバックさせる。測量機1では、仮想視野41の中心と仮想ターゲット10´の中心との隔たりが一定値以内に収まる位置が仮想ターゲット10´の位置として検出されるまで、仮想的に自動追尾が行われる。
【0027】
図6は、本形態に係る測量機1の仮想追尾の制御フローチャートである。
【0028】
まず、ステップS1で、仮想ターゲット位置算出部35は、スタート時の望遠鏡9が向いている方向をエンコーダ21,22から検出し、ターゲット10の設置予定距離を入力等から取得して、仮想ターゲット10´の初期位置を決定する。
【0029】
次に、ステップS2で、仮想ターゲット位置算出部35は、仮想ターゲット10´を移動させ、仮想位置を更新する。仮想追尾部36は、仮想ターゲット10´を仮想追尾する。
【0030】
次に、ステップS3で、仮想追尾部36は、出力したデータの時系列データテーブル51を作成する。
【0031】
次に、ステップS4で、仮想追尾部36は、追尾部32との分解能・遅れの特性を補正する。
【0032】
次に、ステップS5で、追尾演算部33は、モータ5,12の回転動作(モータ5,12の目標位置・目標速度)を算出する。
【0033】
次に、ステップS6で、モータ制御部34は、モータ5,12の現在位置および現在速度から、制御信号を生成する。
【0034】
次に、ステップS7で、エンコーダ21,22は、鉛直軸6,水平軸11の回転角を取得する。
【0035】
次に、ステップS8で、追尾演算部33は、追尾が終了したか判断する。終了していない場合は、ステップS2に戻る。終了した場合は、仮想追尾を停止する。なお、上記のステップS4は、仮想追尾の制御フローに必須の要素とはしないが、行うと好ましい。
【0036】
なお、ステップS2における仮想ターゲット10´の動作パターンは、予めプログラムが組まれていてよく、作業者がパターンを任意に選択できるものとする。パターン例を次に示す。
【0037】
パターン1は、測量機1の視軸方向の先(例えば極座標Dt=10m)に仮想ターゲット10´を設置し、仮想ターゲット10´を(例えばモータパルス10Hzで)水平方向に往復運動させる(極座標Htを変更する)パターンである。パターン1は、従来の工具を用いた追尾性能の評価を模したパターンである。
【0038】
パターン2は、測量機1の視軸方向の先(例えば極座標Dt=10m)に仮想ターゲット10´を設置し、仮想ターゲット10´の水平角または鉛直角を(例えばモータパルス10Hzで)増減させる(極座標HtまたはVtを変更する)パターンである。パターン2は、従来のテーブルを用いた追尾性能の評価を模したパターンである。
【0039】
パターン3は、測量機1の視軸方向の先(例えば三次元座標Y=10m)に仮想ターゲット10´を設置し、仮想ターゲット10´を(例えばモータパルス10Hzで)長時間、所定の角速度で等速回転させる(三次元座標X,Zを変更する)パターンである。パターン3は、ある回転盤にターゲット10を固定し、回転盤を長時間、所定の角速度で等速回転させる連続使用評価を模したパターンである。
【0040】
パターン4は、仮想ターゲット10´に、(例えば三次元座標のZ方向に)所定の振動を与えるパターンである。このパターンによれば、ターゲット10が重機に搭載された場合の追尾性能を評価できる。
【0041】
本形態の測量機1によれば、仮想ターゲット位置算出部35により仮想的なターゲットの動きが算出され、仮想追尾部36によりあたかも追尾部32でターゲットを捉えたかのような処理が行われるので、測量機1の内部で追尾性能を評価することができる。このため、従来の追尾性能の評価のために用いられていた、ターゲットを動かすための工具や測量機を動かすためのテーブルなど、大型な装置が不要となる。
【0042】
さらに、本形態の測量機1によれば、追尾性能の評価は測量機1単体で行うことができるので、追尾性能の評価のための施設を用意する必要がなくなる。このため、測量現場や営業所など、工場以外の任意の場所で追尾性能を評価することができる。特に、極寒・極暑環境での追尾性能の評価では、測量機1単体をその環境に置けばよいため、施設環境の整備が今までよりも容易になる。また、本形態の測量機1は、仮想追尾部36のセンサスペックを変更すれば、開発中の追尾センのサ性能シミュレーションにも利用することができる。
【0043】
以上、本発明の好ましい測量機について、実施の形態を述べたが、当業者の知識に基づいて改変させることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0044】
1 測量機
5 水平回転モータ
6 鉛直軸
9 望遠鏡
10 ターゲット
11 水平軸
12 鉛直回転モータ
21 水平角検出エンコーダ
22 鉛直角検出エンコーダ
23 マイクロコントローラ
32 追尾部
33 追尾演算部
34 モータ制御部
35 仮想ターゲット位置算出部
36 仮想追尾部
41 仮想視野
42 仮想視野の中心
51 時系列データテーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6