特許第6771023号(P6771023)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6771023K−RAS調節物質
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6771023
(24)【登録日】2020年9月30日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】K−RAS調節物質
(51)【国際特許分類】
   C07D 211/28 20060101AFI20201012BHJP
   A61K 31/445 20060101ALI20201012BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20201012BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20201012BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20201012BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201012BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   C07D211/28CSP
   A61K31/445
   A61P1/04
   A61P1/18
   A61P11/00
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】21
【全頁数】259
(21)【出願番号】特願2018-510695(P2018-510695)
(86)(22)【出願日】2016年5月6日
(65)【公表番号】特表2018-519357(P2018-519357A)
(43)【公表日】2018年7月19日
(86)【国際出願番号】US2016031344
(87)【国際公開番号】WO2016179558
(87)【国際公開日】20161110
【審査請求日】2019年5月7日
(31)【優先権主張番号】62/158,356
(32)【優先日】2015年5月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/157,915
(32)【優先日】2015年5月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506115514
【氏名又は名称】ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
(73)【特許権者】
【識別番号】517384800
【氏名又は名称】ライドス・バイオメディカル・リサーチ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マコーミック,フランク
(72)【発明者】
【氏名】レンスロー,アダム・アール
(72)【発明者】
【氏名】ターナー,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ギージン,シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】メイシャッグ,アナ・イー
(72)【発明者】
【氏名】チェルトフ,オレーク
【審査官】 安藤 倫世
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/152588(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/155223(WO,A1)
【文献】 国際公開第2005/032472(WO,A2)
【文献】 特表2009−526807(JP,A)
【文献】 特表2006−504669(JP,A)
【文献】 特開平07−242641(JP,A)
【文献】 特開昭61−227567(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/048570(WO,A2)
【文献】 特表2006−519827(JP,A)
【文献】 特表2006−506451(JP,A)
【文献】 米国特許第05475109(US,A)
【文献】 特表2007−510703(JP,A)
【文献】 特表2018−511614(JP,A)
【文献】 Shi, Yan; Sitkoff, Doree; Zhang, Jing; Han, Wei; Hu, Zilun; Stein, Philip D.; Wang, Ying; Kennedy, Lawrence J.; O'Connor, Stephen P.; Ahmad, Saleem; Liu, Eddie C.-K.; Seiler, Steve M.; Lam, Patrick Y. S.; Robl, Jeffrey A.; Macor, John E.; Atwal, Karnail S.; Zahler, Robert,Amino(methyl)pyrrolidines as novel scaffolds for factor Xa inhibitors,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2007年,17(21),5952-5958
【文献】 REGISTRY(STN)[online],2007年,CAS登録番号 939705-56-3, 938827-79-3, 927581-98-4, 927551-13-1
【文献】 REGISTRY(STN)[online],2008年,CAS登録番号 1060988-53-5, 1046208-96-1
【文献】 REGISTRY(STN)[online],2009年,CAS登録番号 1099889-61-8
【文献】 REGISTRY(STN)[online],2010年,CAS登録番号 1235685-68-3
【文献】 REGISTRY(STN)[online],2011年,CAS登録番号 1335636-92-4,1335283-57-2,1322930-26-6,1322872-96-7,1322808-30-9,1322804-03-4,1322620-59-6,1303294-15-6,1303251-45-7,1303228-57-0,1303187-17-8,1303073-87-1,1302982-77-9,1302979-50-5,1302950-32-8,1302915-05-4,1302884-07-6,1276249-08-1,1276225-82-1,1276217-66-3,1276209-51-8
【文献】 REGISTRY(STN)[online],2013年,CAS登録番号1420531-71-0,1420450-66-3
【文献】 Madsen, Jeppe; Warren, Nicholas J.; Armes, Steven P.; Lewis, Andrew L.,Synthesis of rhodamine 6G-based compounds for the ATRP synthesis of fluorescently labeled biocompatible polymers,Biomacromolecules,2011年,12(6),2225-2234
【文献】 Imase, Hidetomo; Tanaka, Ken,A new route to tricyclic 2-pyridone frameworks via formation of bicyclic N-alkenyl alkynylamides followed by gold-catalyzed cycloisomerization,Chemistry Letters ,2009年,38(12),1152-1153
【文献】 Colombano, Giampiero; Travelli, Cristina; Galli, Ubaldina; Caldarelli, Antonio; Chini, Maria Giovanna; Canonico, Pier Luigi; Sorba, Giovanni; Bifulco, Giuseppe; Tron, Gian Cesare; Genazzani, Armando A.,A Novel Potent Nicotinamide Phosphoribosyltransferase Inhibitor Synthesized via Click Chemistry,Journal of Medicinal Chemistry,2010年,53(2),616-623
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Eは、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

であり、ここで、
16は、水素であり;
17は、水素であり;
18は、水素であり;
Yは、NまたはCHであり;
A環は、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルであり;
は、独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;
は、結合であり;
は、−NR7Bであり、ここで、R7Bは水素であり
非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり;
は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得;
、R、R、R10、R11、R12、R14、及びR15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;
同一の窒素原子に結合したR置換基及びR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;及び
同一の窒素原子に結合したR11置換基及びR12置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;7Bは水素であり;
X、X、及びXは、それぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;
n1、n2、v1、及びv2は、独立して、0〜4の整数であり;
m1及びm2は、独立して、1または2であり;
z1は、独立して、0〜5の整数であり;ならびに
z2は、独立して、0〜10の整数である。]
を有する化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項2】
YがNである、請求項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項3】
式:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、請求項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項4】
式:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、請求項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項5】
は、それぞれ独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOv1NR、−NO、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のC−C10アリール、または置換もしくは非置換の5〜10員ヘテロアリールであり;
は、水素、R48で置換されるかもしくは非置換のC−Cアルキル、R48で置換されるかもしくは非置換のC−Cシクロアルキル、R48で置換されるかもしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、R48で置換されるかもしくは非置換のC−C10アリール、またはR48で置換されるかもしくは非置換の5〜10員ヘテロアリールであり、
ここで、R48は、ハロゲン、−CX48、−CHX48、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHC(O)−OH、−OCX48、−OCHX48、または−OCH48であり、X48は、ハロゲンであり;
は、水素、R51で置換されるかもしくは非置換のC−Cアルキル、R51で置換されるかもしくは非置換のC−Cシクロアルキル、R51で置換されるかもしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、R51で置換されるかもしくは非置換のC−C10アリール、またはR51で置換されるかもしくは非置換の5〜10員ヘテロアリールであり、
ここで、R51は、ハロゲン、−CX51、−CHX51、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHC(O)−OH、−OCX51、−OCHX51、または−OCH51であり、X51は、ハロゲンであり;
は、水素、R54で置換されるかもしくは非置換のC−Cアルキル、R54で置換されるかもしくは非置換のC−Cシクロアルキル、R54で置換されるかもしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、R54で置換されるかもしくは非置換のC−C10アリール、またはR54で置換されるかもしくは非置換の5〜10員ヘテロアリールであり、
ここで、R54は、ハロゲン、−CX54、−CHX54、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHC(O)−OH、−OCX54、−OCHX54、または−OCH54であり、X54は、ハロゲンであり;ならびに
10は、水素、R57で置換されるかもしくは非置換のC−Cアルキル、R57で置換されるかもしくは非置換のC−Cシクロアルキル、R57で置換されるかもしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、R57で置換されるかもしくは非置換のC−C10アリール、またはR57で置換されるかもしくは非置換の5〜10員ヘテロアリールであり、
ここで、R57は、ハロゲン、−CX57、−CHX57、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHC(O)−OH、−OCX57、−OCHX57、または−OCH57であり、X57は、ハロゲンである、
請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項6】
が、それぞれ独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項7】
が、独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項8】
z1が、2または3である、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項9】
が、それぞれ独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項10】
が、それぞれ独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである、請求項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項11】
z2が0である、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項12】
が−CH−である、請求項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項13】
が−CH−であり、Lが結合であり、及びLが−NH−である、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項14】
化合物が、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩、及び医薬的に許容可能な添加剤を含む、医薬組成物。
【請求項16】
K−Rasタンパク質の活性レベルを低減させるための医薬組成物であって、式:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Yが、NまたはCHであり;
A環が、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルであり;
が、独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;
が、結合であり;
が、−NR7Bであり、ここで、R7Bは水素であり
非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり;
Eが、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

であり、ここで、R16、R17及びR18は、独立して水素であり;
が、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得;
、R、R、R10、R11、R12、R14、及びR15が、独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;
同一の窒素原子に結合したR及びR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;及び
同一の窒素原子に結合したR11及びR12置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;7Bが水素であり;
X、X、及びXが、それぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;
n1、n2、v1、及びv2が、独立して、0〜4の整数であり;
m1及びm2が、独立して、1または2であり;
z1が、独立して、0〜5の整数であり;ならびに
z2が、独立して、0〜10の整数である。]
を有する化合物またはその医薬的に許容可能な塩を含む、前記医薬組成物。
【請求項17】
前記K−Rasタンパク質が、K−Ras−4Bである、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
K−Rasタンパク質の活性レベルを低減させるための医薬組成物であって、式:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Yが、NまたはCHであり;
A環が、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルであり;
が、独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;
が、結合であり;
が、−NR7Bであり、ここで、R7Bは水素であり
非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり;
Eが、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

であり、ここで、R16、R17及びR18は、独立して水素であり;
が、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得;
、R、R、R10、R11、R12、R14、及びR15が、独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;
同一の窒素原子に結合したR及びR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;及び
同一の窒素原子に結合したR11及びR12置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;7Bが水素であり;
X、X、及びXが、それぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;
n1、n2、v1、及びv2が、独立して、0〜4の整数であり;
m1及びm2が、独立して、1または2であり;
z1が、独立して、0〜5の整数であり;ならびに
z2が、独立して、0〜10の整数である。]
を有する化合物またはその医薬的に許容可能な塩を含む、前記医薬組成物。
【請求項19】
前記K−Rasタンパク質が、K−Ras−4Bである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
癌の治療を必要とする対象における、癌を治療するための医薬組成物であって、式:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Yが、NまたはCHであり;
A環が、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルであり;
が、独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;
が、結合であり;
が、−NR7Bであり、ここで、R7Bは水素であり
非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり;
Eが、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

であり、ここで、R16、R17及びR18は、独立して水素であり;
が、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;及び
2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得;
、R、R、R10、R11、R12、R14、及びR15が、独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり;
同一の窒素原子に結合したR及びR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;及び
同一の窒素原子に結合したR11及びR12置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得;7Bが水素であり;
X、X、及びXが、それぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;
n1、n2、v1、及びv2が、独立して、0〜4の整数であり;
m1及びm2が、独立して、1または2であり;
z1が、独立して、0〜5の整数であり;ならびに
z2が、独立して、0〜10の整数である。]
を有する化合物またはその医薬的に許容可能な塩を含む、前記医薬組成物。
【請求項21】
前記癌が、膵癌、肺癌、または結腸直腸癌である、請求項20に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年5月6日出願の米国仮特許出願第62/157,915号、及び2015年5月7日出願の米国仮特許出願第62/158,356号の利益を主張し、これらの文献は、すべての目的を対象としてそれらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
ASCIIファイルとして提出された添付の「配列リスト」、表、またはコンピュータープログラムリストの参照
機械形式IBM−PCで、MS Windowsオペレーティングシステムによって2016年5月3日に作成された10,641バイトの48536−569001WO_ST25.txtというファイルに記載の配列リストは、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
連邦政府による支援を受けた研究開発の下でなされた発明の権利に関する記述
国立癌研究所(National Cancer Institute)によって付与された契約番号HHSN261200800001Eの下、本発明は、政府の支援を受けてなされたものである。政府は、本発明に対して一定の権利を有する。
【背景技術】
【0004】
K−Rasは、ヒトの癌において最も変異頻度が高い癌遺伝子である。この酵素の活性を直接調節することが過去に試みられたが、これまで成功していない。Rasタンパク質は、活性なGTP結合型の立体構造と、不活性なGDP結合型の立体構造との間でサイクルが回ることによって分子スイッチとして働く小型のグアニンヌクレオチド結合タンパク質である。Rasタンパク質は、細胞の増殖、分化、及び生存の制御において非常に重要な役割を担っている。Rasシグナル伝達経路の制御異常は、ほとんど例外なく疾患と関連する。Rasにおける過剰活性化体細胞変異(hyper−activating somatic mutation)は、ヒトの癌において見られる最も一般的な病変の1つである。3つのRasアイソフォーム(K−Ras、N−Ras、またはH−Ras)のいずれか1つが変異すると癌化につながることが示されているものの、ヒトの癌ではK−Rasの変異が最も一般的であり、群を抜いている。例えば、K−Rasの変異は、膵癌、結腸直腸癌、及び非小細胞肺癌と関連することが多いことが知られている。同様に、H−Rasの変異は、乳頭様甲状腺癌、肺癌、及び皮膚癌などの癌において一般的である。最後に、N−Rasの変異は、肝細胞癌において頻繁に生じる。当該技術分野では、有効なRas阻害剤及び抗癌化合物が必要とされている。本明細書では、当該技術分野におけるこうした問題及び他の問題に対する解決策について開示される。
【発明の概要】
【0005】
本明細書では、数ある中でも特に、限定はされないが、発癌性変異体を含むRas(例えば、K−Ras)タンパク質を標的とする共有結合性(例えば、可逆的または不可逆的)調節物質の使用について記載される。
【0006】
1つの態様では、式:
【0007】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物が提供され、式中、Yは、NまたはCHであり、A環は、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルであり、Rは独立して、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、Lは、結合、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7B−、−NR7BC(O)−、−C(O)NR7B−、−SONR7B−、−NR7BSO−、−OC(O)NR7B−、−NR7BC(O)O−、−CR9B=NO−、−ON=CR9B−、−NR8BC(O)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)−、−C(=NR10B)NR7B−、−OC(=NR10B)−、−C(=NR10B)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRSO−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、置換または非置換のC−Cアルキレン、置換または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり、Eは、求電子性部分であり、Rは独立して、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得、Rは独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R、R、R、R10、R7B、R8B、R9B、R10B、R11、R12、R14、及びR15は独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR置換基及びR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR11置換基及びR12置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、X、X、及びXはそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、n1、n2、v1、及びv2は独立して、0〜4の整数であり、m1及びm2は独立して、1〜2の整数であり、z1は独立して、0〜5の整数であり、ならびにz2は独立して、0〜10の整数である。
【0008】
別の態様では、本明細書に記載の化合物、及び医薬的に許容可能な添加剤を含む医薬組成物が提供される。
【0009】
別の態様では、そのような治療を必要とする患者における疾患の治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、疾患は、癌である。
【0010】
別の態様では、K−Rasタンパク質(例えば、ヒトK−Ras 4B)の活性レベルの低減方法が提供され、方法は、K−Rasタンパク質と、本明細書に記載の化合物(実施形態、実施例、図、及び表におけるものを含む)との接触を含む。
【0011】
別の態様では、K−Rasタンパク質の調節方法が提供される。方法は、K−Rasタンパク質と、有効量の本明細書に記載の化合物(実施形態、実施例、図、及び表におけるものを含む)との接触を含む。
【0012】
別の態様では、化合物に共有結合で(例えば、可逆的または不可逆的に)結合したK−Rasタンパク質が提供され、当該化合物は、例えば、本明細書に記載の化合物(調節物質、阻害剤、または実施形態、実施例、及び表におけるものを含む)である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A図1A〜1Cは、His−K−Ras 4B(G12V)及び(G12V/C185S)で選別をかけて得られたLC−MSデータである。Kは、化合物に結合してないHis−K−Ras 4B(G12V)(24823Da)を指す。Bは、βMeに結合したHis−K−Ras 4B(G12V)(24899Da)を指す。Cは、繋留性(tethering)化合物に結合したHis−K−Ras 4B(G12V)(6B9については25178Daに対して3G4については25114.5Da)を指す。Kmutは、化合物に結合していないHis−K−Ras 4B(G12V/C185S)(24808Da)を指す。
図1B図1A〜1Cは、His−K−Ras 4B(G12V)及び(G12V/C185S)で選別をかけて得られたLC−MSデータである。Kは、化合物に結合してないHis−K−Ras 4B(G12V)(24823Da)を指す。Bは、βMeに結合したHis−K−Ras 4B(G12V)(24899Da)を指す。Cは、繋留性(tethering)化合物に結合したHis−K−Ras 4B(G12V)(6B9については25178Daに対して3G4については25114.5Da)を指す。Kmutは、化合物に結合していないHis−K−Ras 4B(G12V/C185S)(24808Da)を指す。
図1C図1A〜1Cは、His−K−Ras 4B(G12V)及び(G12V/C185S)で選別をかけて得られたLC−MSデータである。Kは、化合物に結合してないHis−K−Ras 4B(G12V)(24823Da)を指す。Bは、βMeに結合したHis−K−Ras 4B(G12V)(24899Da)を指す。Cは、繋留性(tethering)化合物に結合したHis−K−Ras 4B(G12V)(6B9については25178Daに対して3G4については25114.5Da)を指す。Kmutは、化合物に結合していないHis−K−Ras 4B(G12V/C185S)(24808Da)を指す。
図2A図2A〜2Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例であり、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)、及び3G4のジスルフィドが代替の求電子性部分と交換された誘導体を示す。図2Aは、SMDC917069の構造を示し、本明細書では、3G4とも称される。図2Bは、SMDC963109の構造を示す。図2Cは、SMDC963108の構造を示す。図2Dは、SMDC963107の構造を示す。
図2B図2A〜2Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例であり、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)、及び3G4のジスルフィドが代替の求電子性部分と交換された誘導体を示す。図2Aは、SMDC917069の構造を示し、本明細書では、3G4とも称される。図2Bは、SMDC963109の構造を示す。図2Cは、SMDC963108の構造を示す。図2Dは、SMDC963107の構造を示す。
図2C図2A〜2Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例であり、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)、及び3G4のジスルフィドが代替の求電子性部分と交換された誘導体を示す。図2Aは、SMDC917069の構造を示し、本明細書では、3G4とも称される。図2Bは、SMDC963109の構造を示す。図2Cは、SMDC963108の構造を示す。図2Dは、SMDC963107の構造を示す。
図2D図2A〜2Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例であり、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)、及び3G4のジスルフィドが代替の求電子性部分と交換された誘導体を示す。図2Aは、SMDC917069の構造を示し、本明細書では、3G4とも称される。図2Bは、SMDC963109の構造を示す。図2Cは、SMDC963108の構造を示す。図2Dは、SMDC963107の構造を示す。
図3A図3A〜3Cは、6B9(ニペコ酸誘導体)、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)を含む、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9のジスルフィド部分は、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9、本明細書ではSMDC959899とも称される)またはジフルオロ−フェノキシ(53、本明細書ではSMDC963153とも称される)を含む、他の求電子性部分と交換されおり、3G4のジスルフィドは、代替の求電子性部分と交換されている。
図3B図3A〜3Cは、6B9(ニペコ酸誘導体)、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)を含む、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9のジスルフィド部分は、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9、本明細書ではSMDC959899とも称される)またはジフルオロ−フェノキシ(53、本明細書ではSMDC963153とも称される)を含む、他の求電子性部分と交換されおり、3G4のジスルフィドは、代替の求電子性部分と交換されている。
図3C図3A〜3Cは、6B9(ニペコ酸誘導体)、3G4(フェニルチアゾール含有化合物)を含む、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9のジスルフィド部分は、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9、本明細書ではSMDC959899とも称される)またはジフルオロ−フェノキシ(53、本明細書ではSMDC963153とも称される)を含む、他の求電子性部分と交換されおり、3G4のジスルフィドは、代替の求電子性部分と交換されている。
図4A図4A〜4Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9(ニペコ酸誘導体)、及び6B9のジスルフィド部分が、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9)またはジフルオロ−フェノキシ(53)を含む、他の求電子性部分と交換された誘導体が含まれる。6B9の、他の求電子性部分を有する誘導体が示される。
図4B図4A〜4Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9(ニペコ酸誘導体)、及び6B9のジスルフィド部分が、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9)またはジフルオロ−フェノキシ(53)を含む、他の求電子性部分と交換された誘導体が含まれる。6B9の、他の求電子性部分を有する誘導体が示される。
図4C図4A〜4Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9(ニペコ酸誘導体)、及び6B9のジスルフィド部分が、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9)またはジフルオロ−フェノキシ(53)を含む、他の求電子性部分と交換された誘導体が含まれる。6B9の、他の求電子性部分を有する誘導体が示される。
図4D図4A〜4Dは、選別から得られた化合物及びその誘導体の例を示し、6B9(ニペコ酸誘導体)、及び6B9のジスルフィド部分が、テトラフルオロ−フェノキシ(FB9)またはジフルオロ−フェノキシ(53)を含む、他の求電子性部分と交換された誘導体が含まれる。6B9の、他の求電子性部分を有する誘導体が示される。
図5A】K−Rasに結合する能力を有する化合物の例を示す。
図5B】K−Rasに結合する能力を有する化合物の例を示す。
図6A図6A及び図6Bは、化合物FB9を示す。求電子基は、テトラフルオロフェノキシ基であり、このテトラフルオロフェノキシ基は、図6Bに記載されるように、システインチオールとFB9の残部との間にチオエーテル結合が生じた後に脱離する基でもある。
図6B図6A及び図6Bは、化合物FB9を示す。求電子基は、テトラフルオロフェノキシ基であり、このテトラフルオロフェノキシ基は、図6Bに記載されるように、システインチオールとFB9の残部との間にチオエーテル結合が生じた後に脱離する基でもある。
図7A図7A及び図7Bは、精製されたK−Rasと、FTaseまたはGGTaseとを用いた、インビトロでのプレニル化アッセイを示す。ファルネシルトランスフェラーゼの蛍光基質である3,7−ジメチル−8−(7−ニトロ−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−オクタ−2,6−ジエン−1−ピロリン酸(NBD−GPP)は、ファルネシルピロリン酸の天然基質と類似した動力学を有する。図7Aは、3G4の濃度と共に示される。図7Bは、6B9の濃度と共に示される。
図7B図7A及び図7Bは、精製されたK−Rasと、FTaseまたはGGTaseとを用いた、インビトロでのプレニル化アッセイを示す。ファルネシルトランスフェラーゼの蛍光基質である3,7−ジメチル−8−(7−ニトロ−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−オクタ−2,6−ジエン−1−ピロリン酸(NBD−GPP)は、ファルネシルピロリン酸の天然基質と類似した動力学を有する。図7Aは、3G4の濃度と共に示される。図7Bは、6B9の濃度と共に示される。
図8A】6B9繋留化合物を用いた際のインビトロでのプレニル化を示す。
図8B】6B9繋留化合物を用いた際のインビトロでのプレニル化を示す。
図9】N−Rasを異なる化合物と比較するインビトロでのプレニル化を示し、用いた化合物は、下記のものである:1.KRAS4B野生型対照、2.KRAS4B変異体対照、3.50μMの6B9、4.20μMの6B9、5.8μMの6B9、6.3.2μMの6B9、7.1.3μMの6B9、及び8.0.5μMの6B9。ファルネシルトランスフェラーゼの蛍光基質である3,7−ジメチル−8−(7−ニトロ−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−オクタ−2,6−ジエン−1−ピロリン酸(NBD−GPP)は、ファルネシルピロリン酸の天然基質と類似した動力学を有する。
図10】BIACoreを使用した実験を示し、K−Ras 4Bに対して3G4を用いた実験である。表面プラズモン共鳴(SPR)及びForteBio/Octetを使用した実験では、3G4及び6B9断片(LB9)が、K−Ras 4Bにおいて二次性の非共有結合性相互作用部位を有していたかどうかが示される。実験では、化合物が、K−Ras 4Bと2つの部位(例えば、CAAX−ボックスのシステインである共有結合性部位、及び非共有結合性部位)で相互作用するかどうかが示されることになる。SPR実験では、潜在的な非共有結合性相互作用のみが得られるようにK−Ras 4B G12V/C185Sを用いた。3G4とK−Ras 4B G12V/C185Sとの結合曲線、化合物3G4とK−Ras C186Sとの結合曲線は、潜在的な非共有結合性相互作用を示している。
図11A図11A及び図11Bは、ForteBio/Octetアッセイを示す。タンパク質に対する化合物の結合、すなわち定常状態での結合対解離が測定されている。FB9の断片及びFB9Dの断片(FB9/FB9Dにおいて非共有結合性相互作用が生じる部分)を用いて、Aviタグを有するKras G12Dを試験した。LB9:=FB9の断片。DB9:=FB9Dの断片。Aviタグを有するK−Ras G12Dは、GTPyS/Mgと共に負荷した。LB9を用いた曲線は、DB9を用いた曲線と比較して良好であった。LB9のKdは、約17μMであった。
図11B図11A及び図11Bは、ForteBio/Octetアッセイを示す。タンパク質に対する化合物の結合、すなわち定常状態での結合対解離が測定されている。FB9の断片及びFB9Dの断片(FB9/FB9Dにおいて非共有結合性相互作用が生じる部分)を用いて、Aviタグを有するKras G12Dを試験した。LB9:=FB9の断片。DB9:=FB9Dの断片。Aviタグを有するK−Ras G12Dは、GTPyS/Mgと共に負荷した。LB9を用いた曲線は、DB9を用いた曲線と比較して良好であった。LB9のKdは、約17μMであった。
図12A図12A及び図12Bは、3G4を添加することによって誘導される立体構造変化の測定を示す。第二次高調波発生(SHG)実験である。SHG実験は、化合物3G4が、K−Ras 4Bに対して何らかの立体構造変化を誘導するかどうかを見るために設計した。蛍光のGTP類似体であるEDA−GTP−ATTO 390、またはシステインを標識する蛍光色素であるPyMPO−マレイミド、またはアミンを標識する別の蛍光色素であるPyMPO−SEのいずれかを用いて、FPLCで精製したK−Rasを標識した。標識したK−Ras 4Bは、His−タグを介してチップ表面に固定化し、DMSOまたは3G4化合物の存在下で実験を実施した。EDA−GTP−ATTO 390またはPyMPO−マレイミドのいずれかで標識したK−Ras 4B G12V/C185Sを用いて2つの実験を実施した。使用した蛍光色素であるEDA−GTP−ATT0 390及びPyMPO−マレイミドは、第二次高調波発生活性を有するものである。
図12B図12A及び図12Bは、3G4を添加することによって誘導される立体構造変化の測定を示す。第二次高調波発生(SHG)実験である。SHG実験は、化合物3G4が、K−Ras 4Bに対して何らかの立体構造変化を誘導するかどうかを見るために設計した。蛍光のGTP類似体であるEDA−GTP−ATTO 390、またはシステインを標識する蛍光色素であるPyMPO−マレイミド、またはアミンを標識する別の蛍光色素であるPyMPO−SEのいずれかを用いて、FPLCで精製したK−Rasを標識した。標識したK−Ras 4Bは、His−タグを介してチップ表面に固定化し、DMSOまたは3G4化合物の存在下で実験を実施した。EDA−GTP−ATTO 390またはPyMPO−マレイミドのいずれかで標識したK−Ras 4B G12V/C185Sを用いて2つの実験を実施した。使用した蛍光色素であるEDA−GTP−ATT0 390及びPyMPO−マレイミドは、第二次高調波発生活性を有するものである。
図13A図13A〜13Eは、GTPyS結合型またはGDP結合型のK−Ras G12Dに対するFB9の結合アッセイを示す。Hisタグを有するK−Rasの野生型、G12D、G12V、及びHisタグを有するK−Ras G12V/C185Sに対するFB9の結合を比較した。タンパク質は、GTPyS/Mgと共に負荷した。FB9との結合反応は、室温で4時間実施した。組換えの全長G12Dを、GDPまたはGTPySのいずれか、及びMg2+と共に負荷した。100μMの求電子性化合物に対して約10μMのタンパク質が室温で結合し、5時間後及び23時間後の時点で分析したものである。用いた化合物6B9は、テトラフルオロ−フェノキシ求電子基による修飾を有するものであった(FB9)。K−RasがGTPyS/Mg2+との複合体であるとき、化合物の結合は良好であった。K−Ras/GDP/Mg2+である場合、当該タンパク質は、5時間後に第2の部位で顕著に標識された。図13B及び図13Dは、5時間後に実施したものである。図13C及び図13Eは、23時間の時点で実施したものである。
図13B図13A〜13Eは、GTPyS結合型またはGDP結合型のK−Ras G12Dに対するFB9の結合アッセイを示す。Hisタグを有するK−Rasの野生型、G12D、G12V、及びHisタグを有するK−Ras G12V/C185Sに対するFB9の結合を比較した。タンパク質は、GTPyS/Mgと共に負荷した。FB9との結合反応は、室温で4時間実施した。組換えの全長G12Dを、GDPまたはGTPySのいずれか、及びMg2+と共に負荷した。100μMの求電子性化合物に対して約10μMのタンパク質が室温で結合し、5時間後及び23時間後の時点で分析したものである。用いた化合物6B9は、テトラフルオロ−フェノキシ求電子基による修飾を有するものであった(FB9)。K−RasがGTPyS/Mg2+との複合体であるとき、化合物の結合は良好であった。K−Ras/GDP/Mg2+である場合、当該タンパク質は、5時間後に第2の部位で顕著に標識された。図13B及び図13Dは、5時間後に実施したものである。図13C及び図13Eは、23時間の時点で実施したものである。
図13C図13A〜13Eは、GTPyS結合型またはGDP結合型のK−Ras G12Dに対するFB9の結合アッセイを示す。Hisタグを有するK−Rasの野生型、G12D、G12V、及びHisタグを有するK−Ras G12V/C185Sに対するFB9の結合を比較した。タンパク質は、GTPyS/Mgと共に負荷した。FB9との結合反応は、室温で4時間実施した。組換えの全長G12Dを、GDPまたはGTPySのいずれか、及びMg2+と共に負荷した。100μMの求電子性化合物に対して約10μMのタンパク質が室温で結合し、5時間後及び23時間後の時点で分析したものである。用いた化合物6B9は、テトラフルオロ−フェノキシ求電子基による修飾を有するものであった(FB9)。K−RasがGTPyS/Mg2+との複合体であるとき、化合物の結合は良好であった。K−Ras/GDP/Mg2+である場合、当該タンパク質は、5時間後に第2の部位で顕著に標識された。図13B及び図13Dは、5時間後に実施したものである。図13C及び図13Eは、23時間の時点で実施したものである。
図13D図13A〜13Eは、GTPyS結合型またはGDP結合型のK−Ras G12Dに対するFB9の結合アッセイを示す。Hisタグを有するK−Rasの野生型、G12D、G12V、及びHisタグを有するK−Ras G12V/C185Sに対するFB9の結合を比較した。タンパク質は、GTPyS/Mgと共に負荷した。FB9との結合反応は、室温で4時間実施した。組換えの全長G12Dを、GDPまたはGTPySのいずれか、及びMg2+と共に負荷した。100μMの求電子性化合物に対して約10μMのタンパク質が室温で結合し、5時間後及び23時間後の時点で分析したものである。用いた化合物6B9は、テトラフルオロ−フェノキシ求電子基による修飾を有するものであった(FB9)。K−RasがGTPyS/Mg2+との複合体であるとき、化合物の結合は良好であった。K−Ras/GDP/Mg2+である場合、当該タンパク質は、5時間後に第2の部位で顕著に標識された。図13B及び図13Dは、5時間後に実施したものである。図13C及び図13Eは、23時間の時点で実施したものである。
図13E図13A〜13Eは、GTPyS結合型またはGDP結合型のK−Ras G12Dに対するFB9の結合アッセイを示す。Hisタグを有するK−Rasの野生型、G12D、G12V、及びHisタグを有するK−Ras G12V/C185Sに対するFB9の結合を比較した。タンパク質は、GTPyS/Mgと共に負荷した。FB9との結合反応は、室温で4時間実施した。組換えの全長G12Dを、GDPまたはGTPySのいずれか、及びMg2+と共に負荷した。100μMの求電子性化合物に対して約10μMのタンパク質が室温で結合し、5時間後及び23時間後の時点で分析したものである。用いた化合物6B9は、テトラフルオロ−フェノキシ求電子基による修飾を有するものであった(FB9)。K−RasがGTPyS/Mg2+との複合体であるとき、化合物の結合は良好であった。K−Ras/GDP/Mg2+である場合、当該タンパク質は、5時間後に第2の部位で顕著に標識された。図13B及び図13Dは、5時間後に実施したものである。図13C及び図13Eは、23時間の時点で実施したものである。
図14A】異なる発癌性His−K−Ras 4Bに対する、求電子性の6B9誘導体(FB9)の結合を示す。
図14B】異なる発癌性His−K−Ras 4Bに対する、求電子性の6B9誘導体(FB9)の結合を示す。
図14C】異なる発癌性His−K−Ras 4Bに対する、求電子性の6B9誘導体(FB9)の結合を示す。
図14D】異なる発癌性His−K−Ras 4Bに対する、求電子性の6B9誘導体(FB9)の結合を示す。
図15A図15A〜15Dは、ジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体を用いた実験を示す。Kras G12D/GTPyS/Mg2+、DMSO対照、室温で2時間インキュベート。Kras G12Dに対するFB9の結合をジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体(53、54)と比較した。2時間のインキュベートの後、FB9の結合率は100%であった。ジフルオロフェノキシ−6B9(化合物「53」)の結合率は、FB9と同一条件下で比較すると約62%であった。化合物「53」の立体異性体(「54」)の結合率は、FB9と比較すると約35%であり、これは、化合物「53」の約50%である。立体特異的な相互作用は部分的なものであった。
図15B図15A〜15Dは、ジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体を用いた実験を示す。Kras G12D/GTPyS/Mg2+、DMSO対照、室温で2時間インキュベート。Kras G12Dに対するFB9の結合をジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体(53、54)と比較した。2時間のインキュベートの後、FB9の結合率は100%であった。ジフルオロフェノキシ−6B9(化合物「53」)の結合率は、FB9と同一条件下で比較すると約62%であった。化合物「53」の立体異性体(「54」)の結合率は、FB9と比較すると約35%であり、これは、化合物「53」の約50%である。立体特異的な相互作用は部分的なものであった。
図15C図15A〜15Dは、ジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体を用いた実験を示す。Kras G12D/GTPyS/Mg2+、DMSO対照、室温で2時間インキュベート。Kras G12Dに対するFB9の結合をジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体(53、54)と比較した。2時間のインキュベートの後、FB9の結合率は100%であった。ジフルオロフェノキシ−6B9(化合物「53」)の結合率は、FB9と同一条件下で比較すると約62%であった。化合物「53」の立体異性体(「54」)の結合率は、FB9と比較すると約35%であり、これは、化合物「53」の約50%である。立体特異的な相互作用は部分的なものであった。
図15D図15A〜15Dは、ジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体を用いた実験を示す。Kras G12D/GTPyS/Mg2+、DMSO対照、室温で2時間インキュベート。Kras G12Dに対するFB9の結合をジフルオロフェノキシ−6B9の立体異性体(53、54)と比較した。2時間のインキュベートの後、FB9の結合率は100%であった。ジフルオロフェノキシ−6B9(化合物「53」)の結合率は、FB9と同一条件下で比較すると約62%であった。化合物「53」の立体異性体(「54」)の結合率は、FB9と比較すると約35%であり、これは、化合物「53」の約50%である。立体特異的な相互作用は部分的なものであった。
図16A図16A及び図16Bは、K−Ras(G12D)、GTPyS/Mgに対するFB9及びFB9Dの結合の比較を示す。元の化合物(FB9):50μM、室温で2.5時間。FB9の結合と、そのエナンチオマーであるFB9Dの結合との比較も実施した。FB9の結合は、FB9Dのものと比較して約25〜30%良好であり、このことは、立体選択性は部分的であることを示している。
図16B図16A及び図16Bは、K−Ras(G12D)、GTPyS/Mgに対するFB9及びFB9Dの結合の比較を示す。元の化合物(FB9):50μM、室温で2.5時間。FB9の結合と、そのエナンチオマーであるFB9Dの結合との比較も実施した。FB9の結合は、FB9Dのものと比較して約25〜30%良好であり、このことは、立体選択性は部分的であることを示している。
図17A図17A及び図17Bは、3G4(フェニルチアゾール)の修飾、及び質量分析によって決定した相対的な結合性を示す。図17Bは、化合物TC−1と比較したKRasの標識度合いを示す。
図17B図17A及び図17Bは、3G4(フェニルチアゾール)の修飾、及び質量分析によって決定した相対的な結合性を示す。図17Bは、化合物TC−1と比較したKRasの標識度合いを示す。
図18A】3G4の追加修飾及び質量分析による結合アッセイを示す。
図18B】3G4の追加修飾及び質量分析による結合アッセイを示す。
図19A図19A〜19Cは、異なる求電子基を有する化合物3G4(テトラフルオロ−フェノキシ−3G4、ジフルオロ−フェノキシ−3G4、ジメチル−フェノキシ−3G4)を示す。ある特定の求電子性修飾の結果、本アッセイにおける結合性は減少した。3G4は、6B9とは異なるポケットを対象としている可能性がある(例えば、異なる接触または相互作用を生じさせる)。
図19B図19A〜19Cは、異なる求電子基を有する化合物3G4(テトラフルオロ−フェノキシ−3G4、ジフルオロ−フェノキシ−3G4、ジメチル−フェノキシ−3G4)を示す。ある特定の求電子性修飾の結果、本アッセイにおける結合性は減少した。3G4は、6B9とは異なるポケットを対象としている可能性がある(例えば、異なる接触または相互作用を生じさせる)。
図19C図19A〜19Cは、異なる求電子基を有する化合物3G4(テトラフルオロ−フェノキシ−3G4、ジフルオロ−フェノキシ−3G4、ジメチル−フェノキシ−3G4)を示す。ある特定の求電子性修飾の結果、本アッセイにおける結合性は減少した。3G4は、6B9とは異なるポケットを対象としている可能性がある(例えば、異なる接触または相互作用を生じさせる)。
図20A図20A〜20Cは、テトラフルオロフェノキシ−6B9(FB9)とBMEとの反応性を示す。1mMのFB9を用いて、5mMのBMEの非存在下または存在下、37℃で実験を実施した。0分、18分、及び55分の時点で分析を実施した。グラフは、時間に対する曲線下面積を示す。遊離化合物のピーク減少の解析によって、55分後に約25%の生成物が出現したことが示されている。
図20B図20A〜20Cは、テトラフルオロフェノキシ−6B9(FB9)とBMEとの反応性を示す。1mMのFB9を用いて、5mMのBMEの非存在下または存在下、37℃で実験を実施した。0分、18分、及び55分の時点で分析を実施した。グラフは、時間に対する曲線下面積を示す。遊離化合物のピーク減少の解析によって、55分後に約25%の生成物が出現したことが示されている。
図20C図20A〜20Cは、テトラフルオロフェノキシ−6B9(FB9)とBMEとの反応性を示す。1mMのFB9を用いて、5mMのBMEの非存在下または存在下、37℃で実験を実施した。0分、18分、及び55分の時点で分析を実施した。グラフは、時間に対する曲線下面積を示す。遊離化合物のピーク減少の解析によって、55分後に約25%の生成物が出現したことが示されている。
図21A図21A〜21Cは、BMEの非存在下または存在下でのFB9とKrasとの相互作用を示す。記載の時間、室温で実施した。BMEを滴定した結果、化合物の反応性は減少している。BME自体は、当該タンパク質と反応しなかった。
図21B図21A〜21Cは、BMEの非存在下または存在下でのFB9とKrasとの相互作用を示す。記載の時間、室温で実施した。BMEを滴定した結果、化合物の反応性は減少している。BME自体は、当該タンパク質と反応しなかった。
図21C図21A〜21Cは、BMEの非存在下または存在下でのFB9とKrasとの相互作用を示す。記載の時間、室温で実施した。BMEを滴定した結果、化合物の反応性は減少している。BME自体は、当該タンパク質と反応しなかった。
図22】G12Dを発現するRASなしMEFSを用いた、細胞に基づくアッセイを示す。K−Ras G12Dを外因的に発現するRASなし細胞を、EGFを用いて30分間または60分間刺激した。同時に、さまざまな濃度でFB9を添加した。さまざまな発癌性変異を発現する膵臓細胞株を用いて類似の実験を実施した。K−Rasのタンパク質レベルでの変化が可視である。増殖曲線も作成した。
図23】FB9処理と組み合わせたEGF刺激の経時変化を示す(L3.6pl G12D)。
図24】FB9処理、エルロチニブ処理、カルフィルゾミブ処理と組み合わせたEGF刺激を示す(L3.6pl G12D)。
図25A】FB9処理と組み合わせたEGF刺激の経時変化を示す(L3.6pl G12D)。
図25B】FB9処理と組み合わせたEGF刺激の経時変化を示す(L3.6pl G12D)。
図26】FB9処理と組み合わせたEGF刺激の経時変化を示す(L3.6pl G12D)。
図27】異なる精製K−Ras 4B形態のゲル内移動度及び抗体反応性の比較を示す。E.Coli:E.coliから精製した、プロセシングを受けていないK−Ras 4B。Fme:SF9細胞から精製した、プロセシングを受けたK−Ras 4B。FB9:FB9で約70%まで標識された、プロセシングを受けていないK−Ras 4B。
図28】短期及び長期の経時変化を示す。
図29】異なる抽出手法及び抗体による比較を示す。実験番号1及び実験番号2は、同一の培地溶液及び細胞を用いて同時に実施した(L3.6pl(G12D))。ペレット画分は、完全に溶液にはならなかった。Santa Cruz抗体によって認識されたペレット画分は、2つのバンドを示している。上のバンドがK−Rasである。
図30】ヒト膵癌細胞株の24時間にわたる増殖曲線を示す:EGFプラスFB9、またはEGFプラスFB9プラスエルロチニブ。
図31】ヒト膵癌細胞株の24時間にわたる増殖曲線を示す:EGFプラスFB9、またはEGFプラスFB9プラスエルロチニブ。
図32A】K−Ras 4B野生型C末端を示す:化合物3G4。
図32B】K−Ras 4B変異体C末端(C185S)を示す:化合物3G4。
図33】テトラフルオロフェノキシ−6B9に結合したKras G12Dの同定を示す。
図34】短期及び長期の経時変化を示す。
図35】細胞による取り込み実験を示し、MiaPaCa−2細胞における994566の24時間以内の安定性が示される。ペトリ皿に播種した1x10個の細胞を完全培地において994566で処理した。細胞を収集して200μlのアセトニトリルに含め、可溶化液を15,000gで15分間遠心し、濾過してHPLCバイアルに入れ、親化合物の存在をLC/MSによって分析した。
図36】FB9によるfmeKRAS4bの修飾を示す。組換えfmeKRAS4bをGDPまたはGppNHp(GTPの非加水分解性類似体)と共に負荷した後、37℃で100分間、FB9と反応させた。MALDI−TOFによる分析の結果、GTP類似体が存在すると、FB9による当該タンパク質の共有結合性修飾(350Daの質量付加)がより顕著であることが明らかとなった。
図37】FB9のビニルスルホンアミド類似体である化合物994566が、Kras4B G12Dを発現するマウス胚線維芽細胞(MEF)の増殖を阻害したことを示す。細胞は、血清を一晩欠乏させた後、994566及びEGF(30ng/ml)で処理した。8時間後に培地を完全培地(10%のFBS)に変更した後、化合物を再添加した。画像は、72時間の培養後に画像を撮影したものである。
図38A】FB9のビニルスルホンアミド類似体である化合物994566が、Kras4B G12Dを発現するマウス胚線維芽細胞(MEF)のKrasタンパク質発現を低減したことを示す。細胞は、血清を一晩欠乏させた後、994566及びEGF(30ng/ml)で処理した。8時間後に培地を完全培地(10%のFBS)に変更した後、化合物を再添加した。96時間の培養後に細胞可溶化液を収集した。
図38B】FB9のビニルアクリルアミド類似体(左)及びビニルスルホンアミド類似体(右)の構造を示す。
図39】FB9のビニルスルホンアミド類似体である化合物994566が、Kras4B G12Dを発現するマウス胚線維芽細胞(MEF)のKrasタンパク質発現を24時間の処理の後に低減したことを示す。細胞は、血清を一晩欠乏させた後、994566または994565で処理してから、直ちにEGF(30ng/ml)を添加した。24時間後に細胞を回収し、ウエスタンブロット分析に向けて処理した。
図40】当該タンパク質の立体構造を示し、H95が表面に存在しており、薬物が到達可能なように露出していることが示される。
図41】対照試料を示す。この実験では、HAタグを有するKras4B G12Vが安定的に形質導入されたマウス肺上皮細胞株を使用した。HA−Kras4BG12Vの発現をドキシサイクリンで48時間誘導した後、FB9の近縁類似体である化合物993784で細胞を処理した。免疫親和性クロマトグラフィーを使用して細胞可溶化液からKrasタンパク質を精製した後、SDS−PAGEにかけてから、Krasタンパク質に対する修飾をMALDI−TOFによって分析した。当該化合物で修飾された特徴的なペプチド断片が検出された(下パネル)。この断片は、対照試料には存在しないものであった(上から2番目のパネル)。
図42】MALDI−TOFの実験において使用したKRAS4bの配列を示す。GMTEYKLVVVGAGGVGKSALTIQLIQNHFVDEYDPTIEDSYRKQVVIDGETCLLDILDTAGQEEYSAMRDQYMRTGEGFLCVFAINNTKSFEDIHHYREQIKRVKDSEDVPMVLVGNKCDLPSRTVDTKQAQDLARSYGIPFIETSAKTRQGVDDAFYTLVREIRKHKEKMSKDGKKKKKKSKTKCVIM(配列番号1)。
図43】FB9によって修飾されたKRAS4B(配列番号1)のMALDI−TOFのスペクトルを示す。
図44】FB9で修飾された完全サイズ(1−188)のKRAS4bをGlu−Cで消化(室温で一晩)したもののMALDI−TOF MS(リニアモード)を示す。図44に記載の配列は、DIHHYRE(配列番号2)、GKKKKKKSKTKCVIM(配列番号3)、及びKMSKDGKKKKKKSKTKCVIM(配列番号4)である。
図45A図45A及び図45Bは、KRAS 4bにおいてFB9によって修飾された残基の同定を示す。図45Aは、Glu−Cによる消化後に得たペプチドをトリプシンによってさらに消化したものを示す。図45Bは、共通の断片、及び969.485のペプチドの断片化スペクトルと1320.614のペプチドの断片化スペクトルとの比較を示す。
図45B図45A及び図45Bは、KRAS 4bにおいてFB9によって修飾された残基の同定を示す。図45Aは、Glu−Cによる消化後に得たペプチドをトリプシンによってさらに消化したものを示す。図45Bは、共通の断片、及び969.485のペプチドの断片化スペクトルと1320.614のペプチドの断片化スペクトルとの比較を示す。
図46A】実験に使用したタンパク質の配列を示し、具体的には、GGTEYKLVVVGAGGVGKSALTIQLIQNHFVDEYDPTIEDSYRKQVVIDGETCLLDILDTAGQEEYSAMRDQYMRTGEGFLCVFAINNTKSFEDIHHYREQIKRVKDSEDVPMVLVGNKCDLPSRTVDTKQAQDLARSYGIPFIETSAKTRQGVDDAFYTLVREIRKHKEKMSKDGKKKKKKSKTKC(配列番号5)である。
図46B】FB9によって修飾されたFME−Kras4bタンパク質のMALDI−TOFスペクトルを示す。
図47】Kras4bにおいてFB9によって修飾されたペプチドのMALDI−TOF分析を示す。図47に記載の配列は、SFEDIHHYR(配列番号6)、SFEDIHHYREQIKR(配列番号7)、SFEDIHHYREQIK(配列番号8)、及びDSEDVPMVLVGNKCDLPSR(配列番号9)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
I.定義
本明細書で使用される略語は、それが化学的分野及び生物学的分野で使用される通常の意味を有する。本明細書に示される化学的な構造及び式は、化学的分野において知られる化学結合価の標準規則に従って構成される。
【0015】
置換基が、左から右に向かって記載される、その通常の化学式によって特定される場合、そうしたものは、右から左に向かって構造を記載すると生じることになる化学的に同一の置換基を等しく包含し、例えば、−CHO−は、−OCH−と等しい。
【0016】
単独または別の置換基の一部としての「アルキル」という用語は、別段の記載がない限り、直鎖(すなわち、非分岐)もしくは分岐鎖の炭素鎖(もしくは炭素)、またはそれらの組み合わせであって、完全飽和、一不飽和、または多価不飽和であり得るものを意味し、指定の数の炭素原子(すなわち、C−C10は、1〜10個の炭素を意味する)を有する、一価、二価、及び多価のラジカルを含み得る。アルキルは、非環化鎖である。飽和炭化水素ラジカルの例には、限定はされないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、(シクロヘキシル)メチル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、及び同様のものの同族体及び異性体などの基が含まれる。不飽和アルキル基は、1つまたは複数の二重結合または三重結合を有するものである。不飽和アルキル基の例には、限定はされないが、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−プロピニル及び3−プロピニル、3−ブチニル、ならびに高級同族体及び高級異性体が含まれる。アルコキシは、酸素リンカー(−O−)を介して分子の残部に結合したアルキルである。
【0017】
単独または別の置換基の一部としての「アルキレン」という用語は、別段の記載がない限り、アルキルに由来する二価のラジカルを意味し、限定はされないが、−CHCHCHCH−によって例示される。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有することになり、本明細書では、有する炭素原子数が10以下である基が好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、一般に、有する炭素原子数が8以下である、短鎖のアルキル基またはアルキレン基である。単独または別の置換基の一部としての「アルケニレン」という用語は、別段の記載がない限り、アルケンに由来する二価のラジカルを意味する。
【0018】
単独または別の用語と組み合わせて使用される「ヘテロアルキル」という用語は、別段の記載がない限り、少なくとも1つの炭素原子と、(例えば、O、N、P、Si、及びSからなる群から選択され、窒素原子及び硫黄原子が、任意選択で酸化され得、窒素ヘテロ原子が、任意選択で四級化され得る)少なくとも1つのヘテロ原子と、を含む、安定な直鎖もしくは分岐鎖、またはそれらの組み合わせを意味する。ヘテロ原子(複数可)(例えば、O、N、P、S、B、As、またはSi)は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に存在し得るか、またはアルキル基が分子の残部に結合している位置に存在し得る。ヘテロアルキルは、非環化鎖である。例には、限定はされないが、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH、−CH−CH=N−OCH、−CH=CH−N(CH)−CH、−O−CH、−O−CH−CH、及び−CNが含まれる。最大で2個または3個のヘテロ原子が連続し得、例えば、−CH−NH−OCH及び−CH−O−Si(CHなどである。
【0019】
同様に、単独または別の置換基の一部としての「ヘテロアルキレン」という用語は、別段の記載がない限り、ヘテロアルキルに由来する二価のラジカルを意味し、限定はされないが、−CH−CH−S−CH−CH−及び−CH−S−CH−CH−NH−CH−によって例示される。ヘテロアルキレン基については、ヘテロ原子は、鎖の末端のいずれかまたは両方も占有し得る(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ、及び同様のもの)。またさらに、アルキレン連結基及びヘテロアルキレン連結基については、連結基の式が記載される方向によって、連結基の配向が暗示されることはない。例えば、−C(O)R’−という式は、−C(O)R’−及び−R’C(O)−の両方に相当する。上記のように、本明細書で使用されるとき、ヘテロアルキル基には、−C(O)R’、−C(O)NR’、−NR’R’’、−OR’、−SR’、及び/または−SOR’などの、ヘテロ原子を介して分子の残部に結合した基が含まれる。「ヘテロアルキル」と記載された後に、−NR’R’’または同様のものなどの、特定のヘテロアルキル基が記載される場合、ヘテロアルキル及び−NR’R’’という用語は、重複ではないと理解されるか、または相互に排他的であると理解されることになる。むしろ、特定のヘテロアルキル基は、明確化のために記載される。したがって、本明細書では、「ヘテロアルキル」という用語は、−NR’R’’または同様のものなどの、特定のヘテロアルキル基の排除であると解釈されるべきではない。
【0020】
単独または他の用語と組み合わせて使用される「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」という用語は、別段の記載がない限り、それぞれ「アルキル」及び「ヘテロアルキル」の環式版を意味する。シクロアルキル及びヘテロアルキルは、芳香族ではない。さらに、ヘテロシクロアルキルについては、ヘテロ原子は、ヘテロ環が分子の残部に結合する位置を占有し得る。シクロアルキルの例には、限定はされないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチル、及び同様のものが含まれる。ヘテロシクロアルキルの例には、限定はされないが、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、及び同様のものが含まれる。単独または別の置換基の一部としての「シクロアルキレン」及び「ヘテロシクロアルキレン」は、それぞれシクロアルキル及びヘテロシクロアルキルに由来する二価のラジカルを意味する。
【0021】
単独または別の置換基の一部としての「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、別段の記載がない限り、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことが意図される。例えば、「ハロC−Cアルキル」という用語には、限定はされないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル、及び同様のものが含まれる。
【0022】
「アシル」という用語は、別段の記載がない限り、−C(O)Rを意味し、式中、Rは、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
【0023】
「アリール」という用語は、別段の記載がない限り、多価不飽和の芳香族炭化水素置換基であって、単一の環であり得るか、または共に融合(すなわち、融合環アリール)もしくは共有結合で連結された複数の環(好ましくは、1〜3つの環)であり得るものを意味する。融合環アリールは、融合環の少なくとも1つがアリール環である、共に融合した複数の環を指す。「ヘテロアリール」という用語は、窒素原子及び硫黄原子が任意選択で酸化され、窒素原子(複数可)が任意選択で四級化される、N、O、またはSなどのヘテロ原子を少なくとも1つ含むアリール基(または環)を指す。したがって、「ヘテロアリール」という用語は、融合環ヘテロアリール基(すなわち、融合環の少なくとも1つがヘテロ芳香族環である、共に融合した複数の環)を含む。5,6融合環ヘテロアリーレンは、一方が5員環、もう一方が6員環であり、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、共に融合した2つの環を指す。同様に、6,6融合環ヘテロアリーレンは、一方が6員環、もう一方も6員環であり、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、共に融合した2つの環を指す。また、6,5融合環ヘテロアリーレンは、一方が6員環、もう一方が5員環であり、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、共に融合した2つの環を指す。ヘテロアリール基は、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残部に結合し得る。アリール基及びヘテロアリール基の例には、限定はされないが、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、ピリダジニル、チアジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、プリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾイル ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラン、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチオフェニル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンゾイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、及び6−キノリルが含まれる。上記のアリール環系及びヘテロアリール環系のそれぞれを対象とする置換基は、後述の許容可能な置換基の群から選択される。単独または別の置換基の一部としての「アリーレン」及び「ヘテロアリーレン」は、それぞれアリール及びヘテロアリールに由来する二価のラジカルを意味する。ヘテロアリール基の置換基は、環ヘテロ原子である窒素に−O−結合し得る。
【0024】
スピロ環式環は、隣接した環が単一原子を介して結合した2つ以上の環である。スピロ環式環に含まれる個々の環は、同一または異なるものであり得る。スピロ環式環における個々の環は、置換または非置換であり得、一連のスピロ環式環に含まれる他の個々の環のものとは異なる置換基を有し得る。スピロ環式環に含まれる個々の環に可能な置換基は、環がスピロ環式環の一部ではないときに同一のその環に可能な置換基(例えば、シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を対象とする置換基)である。スピロ環式環は、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキレン、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレンであり得、スピロ環式環基に含まれる個々の環は、直前に記載のリストのいずれかであり得、有するすべての環が1つの型であるもの(例えば、すべての環が、置換されたヘテロシクロアルキレンであり、環がそれぞれ、同一または異なる置換ヘテロシクロアルキレンであるもの)が含まれる。スピロ環式環系と称されるとき、ヘテロ環式スピロ環式環は、少なくとも1つの環がヘテロ環式環であり、環がそれぞれ異なる環であり得るスピロ環式環を意味する。スピロ環式環系と称されるとき、置換されたスピロ環式環は、少なくとも1つの環が置換されており、置換基がそれぞれ、任意選択で異なり得ることを意味する。
【0025】
【化2】
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という記号は、分子または化学式の残部に対する、化学部分の結合点を示す。
【0026】
本明細書で使用されるとき、「オキソ」という用語は、炭素原子に二重結合で結合した酸素を意味する。
【0027】
「アルキルアリーレン」という用語は、アルキレン部分(本明細書では、アルキレンリンカーとも称される)に共有結合で結合したアリーレン部分として使用される。いくつかの実施形態では、アルキルアリーレン基は、式:
【0028】
【化3】
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を有する。
【0029】
アルキルアリーレン部分は、アルキレン部分またはアリーレンリンカー上で(例えば、置換基で)(例えば、2位、3位、4位、または6位の炭素において)置換され得、ハロゲン、オキソ、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−CHO、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCH −SOH、−OSOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜5員ヘテロアルキルで置換され得る)。いくつかの実施形態では、アルキルアリーレンは、非置換である。
【0030】
上記用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「アリール」、及び「ヘテロアリール」)はそれぞれ、記載のラジカルの置換形態及び非置換形態の両方を含む。ラジカルのそれぞれの型に好ましい置換基は、以下に記載されるものである。
【0031】
アルキルラジカル及びヘテロアルキルラジカル(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、及びヘテロシクロアルケニルと称されることが多い基を含む)を対象とする置換基は、限定はされないが、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)R’、−NR−C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R’’、−NRSOR’、−NR’NR’’R’’’、−ONR’R’’、−NR’C(O)NR’’NR’’’R’’’’、−CN、−NO、−NR’SOR’’、−NR’C(O)R’’、−NR’C(O)−OR’’、−NR’OR’’から選択される、さまざまな基の1つまたは複数であり得、当該置換基の数の範囲は、0〜(2m’+1)であり、m’は、そのようなラジカルにおける炭素原子の総数である。R、R’、R’’、R’’’、及びR’’’’は、それぞれ好ましくは独立して、水素基、置換もしくは非置換のヘテロアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基(例えば、1〜3つのハロゲンで置換されたアリール)、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアルキル基、アルコキシ基、もしくはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。本明細書に記載の化合物が、複数のR基を含むとき、例えば、R基は、それぞれ独立して選択され、同様に、R’基、R’’基、R’’’基、及びR’’’’基のうちの複数が存在するとき、こうした基は、それぞれ独立して選択される。R’及びR’’が、同一の窒素原子に結合するとき、それらが窒素原子と統合されて、4員環、5員環、6員環、または7員環を形成し得る。例えば、−NR’R’’には、限定はされないが、1−ピロリジニル及び4−モルホリニルが含まれる。置換基に関する上記の考察から、「アルキル」という用語は、ハロアルキル(例えば、−CF及び−CHCF)ならびにアシル(例えば、−C(O)CH、−C(O)CF、−C(O)CHOCH、及び同様のもの)などの、水素基以外の基に結合した炭素原子を含む基を含むことが意図されることを、当業者であれば理解するであろう。
【0032】
アルキルラジカルを対象として記載される置換基と同様に、アリール基及びヘテロアリール基を対象とする置換基は多様であり、例えば、−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)R’、−NR−C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R’’、−NRSOR’、−NR’NR’’R’’’、−ONR’R’’、−NR’C(O)NR’’NR’’’R’’’’、−CN、−NO、−R’、−N、−CH(Ph)、フルオロ(C−C)アルコキシ、及びフルオロ(C−C)アルキル、−NR’SOR’’、−NR’C(O)R’’、−NR’C(O)−OR’’、−NR’OR’’から選択され、当該置換基の数の範囲は、0から、芳香族環系に存在する利用可能な結合価の総数までの範囲であり、R’、R’’、R’’’、及びR’’’’は、好ましくは、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、及び置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択される。本明細書に記載の化合物が、複数のR基を含むとき、例えば、R基は、それぞれ独立して選択され、同様に、R’基、R’’基、R’’’基、及びR’’’’基の複数が存在するとき、こうした基は、それぞれ独立して選択される。
【0033】
環(例えば、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、アリーレン、またはヘテロアリーレン)を対象とする置換基は、環の特定の原子に対する置換基としてではなく、環に対する置換基として示され得る(一般に、浮遊(floating)置換基と称される)。そのような場合、置換基は、(化学結合価の規則に従って)任意の環原子に結合し得、融合環またはスピロ環式環の場合、融合環またはスピロ環式環の1員と関連して示される置換基(単一環に対する浮遊置換基)は、任意の融合環またはスピロ環式環に対する置換基であり得る(複数の環に対する浮遊置換基)。置換基が環に結合するが、特定の原子を対象とせず(浮遊置換基)、その置換基の添字が2以上の整数であるとき、複数の置換基が、同一の原子、同一の環、異なる原子、異なる融合環、異なるスピロ環式環に存在し得、置換基はそれぞれ、任意選択で異なり得る。環の分子残部への結合点が、単一原子に限定されない場合(浮遊置換基)、結合点は、任意の環原子であり得、融合環またはスピロ環式環の場合、任意の融合環またはスピロ環式環の任意の原子であり得、その際、化学結合価の規則に従う。環、融合環、またはスピロ環式環が、1つまたは複数の環ヘテロ原子を含み、その環、融合環、またはスピロ環式環が、1つまたは複数の浮遊置換基(限定はされないが、分子の残部への結合点を含む)と共に示されるとき、浮遊置換基は、ヘテロ原子に結合し得る。環ヘテロ原子が、浮遊置換基を有する構造または式において1つまたは複数の水素に結合していることが示されている場合であり(例えば、2つの結合が環原子への結合であり、第3の結合が水素への結合である環窒素)、ヘテロ原子が、浮遊置換基に結合するとき、置換基は、化学結合価の規則に従いつつ水素と交換されると理解されることになる。
【0034】
2つ以上の置換基は、任意選択で連結されて、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、またはヘテロシクロアルキル基を形成し得る。そのような、いわゆる環形成置換基は、典型的には、必須ではないが、環式基礎構造に結合することがわかる。1つの実施形態では、環形成置換基は、基礎構造の隣接員に結合する。例えば、環式基礎構造の隣接員に結合した2つの環形成置換基は、融合環構造を創出する。別の実施形態では、環形成置換基は、基礎構造の単一員に結合する。例えば、環式基礎構造の単一員に結合した2つの環形成置換基は、スピロ環式構造を創出する。さらに別の実施形態では、環形成置換基は、基礎構造の非隣接員に結合する。
【0035】
アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子に存在する置換基の2つは、−T−C(O)−(CRR’)−U−という式の環を任意選択で形成し得、式中、T及びUは、独立して−NR−、−O−、−CRR’−、または単結合であり、qは、0〜3の整数である。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子に存在する置換基の2つは、−A−(CH−B−という式の置換基と、任意選択で交換され得、式中、A及びBは、独立して−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−、または単結合であり、rは、1〜4の整数である。そのように形成された新たな環の単結合の1つは、任意選択で二重結合と交換され得る。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子に存在する置換基の2つは、−(CRR’)−X’−(C’’R’’R’’’)−という式の置換基と、任意選択で交換され得、式中、s及びdは、独立して0〜3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)NR’−である。R、R’、R’’、及びR’’’という置換基は、好ましくは、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、及び置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択される。
【0036】
本明細書で使用されるとき、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、及びケイ素(Si)を含むことが意図される
【0037】
本明細書で使用されるとき、「置換基」は、下記の部分から選択される基を意味する:
(A)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、非置換のアルキル、非置換のヘテロアルキル、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリール、ならびに
(B)下記から選択される少なくとも1つの置換基で置換されたアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール:
(i)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、非置換のアルキル、非置換のヘテロアルキル、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリールと、
(ii)下記から選択される少なくとも1つの置換基で置換されたアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール:
(a)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、非置換のアルキル、非置換のヘテロアルキル、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリール、及び
(b)下記から選択される少なくとも1つの置換基で置換されたアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール:オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、非置換のアルキル、非置換のヘテロアルキル、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリール。
【0038】
本明細書で使用されるとき、「size−limited substituent(サイズ限定置換基)」または「size−limited substituent group(サイズ限定置換基)」は、「置換基」を対象として上に記載される置換基のすべてから選択される基を意味し、置換または非置換のアルキルはそれぞれ、置換または非置換のC−C20アルキルであり、置換または非置換のヘテロアルキルはそれぞれ、置換または非置換の2〜20員ヘテロアルキルであり、置換または非置換のシクロアルキルはそれぞれ、置換または非置換のC−Cシクロアルキルであり、置換または非置換のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルであり、置換または非置換のアリールはそれぞれ、置換または非置換のC−C10アリールであり、及び置換または非置換のヘテロアリールはそれぞれ、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。
【0039】
本明細書で使用されるとき、「lower substituent(低級置換基)」または「lower substituent group低級(置換基)」は、「置換基」を対象として上に記載される置換基のすべてから選択される基を意味し、置換または非置換のアルキルはそれぞれ、置換または非置換のC−Cアルキルであり、置換または非置換のヘテロアルキルはそれぞれ、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルであり、置換または非置換のシクロアルキルはそれぞれ、置換または非置換のC−Cシクロアルキルであり、置換または非置換のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、置換または非置換の3〜7員ヘテロシクロアルキルであり、置換または非置換のアリールはそれぞれ、置換または非置換のC−C10アリールであり、及び置換または非置換のヘテロアリールはそれぞれ、置換または非置換の5〜9員ヘテロアリールである。
【0040】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物において記載される置換基はそれぞれ、少なくとも1つの置換基で置換される。より具体的には、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物において記載される置換されたアルキル、置換されたヘテロアルキル、置換されたシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたアリール、置換されたヘテロアリール、置換されたアルキレン、置換されたヘテロアルキレン、置換されたシクロアルキレン、置換されたヘテロシクロアルキレン、置換されたアリーレン、及び/または置換されたヘテロアリーレンはそれぞれ、少なくとも1つの置換基で置換される。他の実施形態では、こうした基の少なくとも1つまたはすべてが、少なくとも1つのサイズ限定置換基で置換される。他の実施形態では、こうした基の少なくとも1つまたはすべてが、少なくとも1つの低級置換基で置換される。
【0041】
本明細書に記載の化合物の他の実施形態では、置換もしくは非置換のアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−C20アルキルであり得、置換もしくは非置換のヘテロアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換の2〜20員ヘテロアルキルであり、置換もしくは非置換のシクロアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキルであり、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルであり、置換もしくは非置換のアリールはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−C10アリールであり、及び/または置換もしくは非置換のヘテロアリールはそれぞれ、置換もしくは非置換の5〜10員ヘテロアリールである。本明細書に記載の化合物の実施形態のいくつかでは、置換もしくは非置換のアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−C20アルキレンであり、置換もしくは非置換のヘテロアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換の2〜20員ヘテロアルキレンであり、置換もしくは非置換のシクロアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキレンであり、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキレンであり、置換もしくは非置換のアリーレンはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−C10アリーレンであり、及び/または置換もしくは非置換のヘテロアリーレンはそれぞれ、置換もしくは非置換の5〜10員ヘテロアリーレンである。
【0042】
いくつかの実施形態では、置換もしくは非置換のアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−Cアルキルであり、置換もしくは非置換のヘテロアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキルであり、置換もしくは非置換のシクロアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキルであり、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、置換もしくは非置換の3〜7員ヘテロシクロアルキルであり、置換もしくは非置換のアリールはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−C10アリールであり、及び/または置換もしくは非置換のヘテロアリールはそれぞれ、置換もしくは非置換の5〜9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、置換もしくは非置換のアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−Cアルキレンであり、置換もしくは非置換のヘテロアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキレンであり、置換もしくは非置換のシクロアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキレンであり、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレンはそれぞれ、置換もしくは非置換の3〜7員ヘテロシクロアルキレンであり、置換もしくは非置換のアリーレンはそれぞれ、置換もしくは非置換のC−C10アリーレンであり、及び/または置換もしくは非置換のヘテロアリーレンはそれぞれ、置換もしくは非置換の5〜9員ヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、化合物は、後述の実施例セクション、図、または表に示される化学種である。
【0043】
本発明のある特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心もしくはキラル中心)または二重結合を有し、絶対立体化学の点において、(R)−もしくは(S)−として、またはアミノ酸については(D)−もしくは(L)−として定義され得るエナンチオマー、ラセミ化合物、ジアステレオマー、互変異性体、幾何異性体、立体異性形態であり、個々の異性体は、本発明の範囲内に包含される。本発明の化合物には、不安定が故に合成及び/または単離が不可能であることが当該技術分野において知られるものは含まれない。本発明は、ラセミ形態及び光学的に純粋な形態の化合物を含むことを意図する。光学的に活性な(R)−異性体及び(S)−異性体、または(D)−異性体及び(L)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製してよく、または通常の手法を使用して分割してよい。本明細書に記載の化合物が、オレフィン結合または他の幾何不斉中心を含むとき、別段の記載がない限り、化合物は、E及びZの両方の幾何異性体を含むことが意図される。
【0044】
本明細書で使用されるとき、「異性体」という用語は、同一数かつ同一種の原子を有し、したがって分子量は同一であるが、原子の構造的な配置または立体配置という点で異なる化合物を指す。
【0045】
本明細書で使用されるとき、「互変異性体」という用語は、平衡状態において存在し、1つの異性形態から別の形態へと容易に変換される、2つ以上の構造異性体の1つを指す。
【0046】
本発明のある特定の化合物は、互変異性形態で存在し得ることが当業者には明らかであろうし、化合物のそのような互変異性形態はすべて、本発明の範囲内である。
【0047】
別段の記載がない限り、本明細書に記載の構造は、構造の立体化学的な形態のすべて、すなわち、不斉中心のそれぞれについて立体配置がRであるもの及びSであるものをすべて含むことも意図される。それ故に、単一の立体化学的な異性体、ならびに本発明の化合物のエナンチオマーの混合物及びジアステレオマーの混合物は、本発明の範囲内である。
【0048】
別段の記載がない限り、本明細書に記載の構造は、1つまたは複数の同位体的に濃縮された原子が存在することのみが異なる化合物を含むことも意図される。例えば、本明細書に記載の構造を有する化合物であって、重水素もしくは三重水素による水素置換を有するか、または13Cもしくは14Cが濃縮された炭素による炭素置換を有することのみが異なる化合物は、本発明の範囲内である。
【0049】
本明細書に記載の化合物は、そのような化合物を構成する1つまたは複数の原子の原子同位体の含有割合が天然と異なり得る。例えば、化合物は、例えば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125I)、または炭素−14(14C)などの、放射性同位体で放射標識され得る。本発明の化合物の同位体的に異なる形態はすべて、放射性の有無を問わず、本発明の範囲内に包含される。
【0050】
本出願の全体を通して、代替形態は、例えば、複数の可能なアミノ酸を含むそれぞれのアミノ酸位置といったマーカッシュ群(Markush group)で記載されることに留意されるべきである。マーカッシュ群のそれぞれのメンバーは、別々に考慮されるべきであり、それによって別の実施形態を含むことが特に企図され、マーカッシュ群は、単一の単位であると見なされることにはならない。
【0051】
「analog(類似体)」または「analogue(類似体)」は、化学及び生物学においてそれが有するそのままの通常の意味に従って使用され、別の化合物(すなわち、いわゆる「参照」化合物)と構造的に類似しているが、組成、例えば、異なる元素の原子による1つの原子の置換、または特定の官能基の存在、または別の官能基による1つの官能基の置換、または参照化合物の1つもしくは複数のキラル中心の絶対立体化学が異なる化学的な化合物を指す。したがって、類似体は、参照化合物と比較して、機能及び外観は類似または同等であるが、構造または起源が異なる化合物である。
【0052】
本明細書で使用されるとき、「a」または「an」という用語は、1つまたは複数を意味する。さらに、本明細書で使用されるとき、「a[n]で置換された」という語句は、特定の基が、指定の置換基のいずれかまたはすべての1つまたは複数で置換され得ることを意味する。例えば、アルキル基またはヘテロアリール基などの基が、「非置換のC−C20アルキルで置換されるか、または非置換の2〜20員ヘテロアルキルで置換される」場合、基は、1つもしくは複数の非置換のC−C20アルキル、及び/または1つもしくは複数の非置換の2〜20員ヘテロアルキルを含み得る。
【0053】
さらに、部分が、R置換基で置換される場合、基は、「Rで置換された」と称され得る。部分がRで置換される場合、部分は、少なくとも1つのR置換基で置換され、R置換基はそれぞれ、任意選択で異なる。(式(I)などの)化学属の記載において特定のR基が存在する場合、ローマ字記号または付加数が、特定のR基のそれぞれの出現を区別するために使用され得る。例えば、R13置換基が複数存在する場合、R13置換基はそれぞれ、R13A、R13B、R13C、R13D等として区別され得、R13A、R13B、R13C、R13D等はそれぞれ、R13の定義の範囲内であると定義され、任意選択で異なって定義される。
【0054】
本明細書で使用されるとき、「検出可能部分」は、化合物または生体分子に共有結合または非共有結合で結合することができ、例えば、当該技術分野において知られる手法を使用して検出することができる部分を指す。いくつかの実施形態では、検出可能部分は、共有結合で結合する。検出可能部分は、結合した化合物または生体分子のイメージングを提供し得る。検出可能部分は、2つの化合物間の接触を示し得る。検出可能部分の例は、フルオロフォア、抗体、反応性色素、放射標識された部分、磁性造影剤、及び量子ドットである。フルオロフォアの例には、フルオレセイン、ローダミン、GFP、クマリン、FITC、Alexa fluor、Cy3、Cy5、BODIPY、及びシアニン色素が含まれる。放射性核種の例には、フッ素−18、ガリウム−68、及び銅−64が含まれる。磁性造影剤の例には、ガドリニウム、酸化鉄及び鉄白金(iron platinum)、ならびにマンガンが含まれる。
【0055】
本発明の化合物の説明は、当業者に知られる化学結合の原理によって限定される。したがって、基が、数ある置換基の1つまたは複数によって置換され得る場合、そのような置換基は、化学結合の原理に従うように選択されると共に、本質的に不安定ではなく、ならびに/または当業者の知見において、水性条件、中性条件、及びいくつかの既知の生理学的条件などの環境条件下で不安定性を有する可能性が想定される化合物が得られるように選択される。例えば、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールは、当業者に知られる化学結合の原理に従って、環ヘテロ原子を介して分子の残部に結合し、それによって、本質的に不安定な化合物が生じることが回避される。
【0056】
「医薬的に許容可能な塩」という用語は、本明細書に記載の化合物に見られる特定の置換基に応じて、相対的に無毒な酸または塩基を用いて調製される、活性化合物の塩を含むことが意図される。本発明の化合物が、相対的に酸性の官能性を含むとき、溶媒を用いずに、または適した不活性溶媒において、そのような化合物の中性形態と、十分量の所望の塩基とを接触させることによって、塩基付加塩を得ることができる。医薬的に許容可能な塩基付加塩の例には、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アミノ塩、もしくはマグネシウム塩、または類似の塩が含まれる。本発明の化合物が、相対的に塩基性の官能性を含むとき、溶媒を用いずに、または適した不活性溶媒において、そのような化合物の中性形態と、十分量の所望の酸とを接触させることによって、酸付加塩を得ることができる。医薬的に許容可能な酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸(monohydrogencarbonic acid)、リン酸、一水素リン酸(monohydrogenphosphoric acid)、二水素リン酸(dihydrogenphosphoric acid)、硫酸、一水素硫酸(monohydrogensulfuric acid)、ヨウ化水素酸、または亜リン酸、及び同様のもののような無機酸に由来するもの、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、及び同様のもののような、相対的に無毒な有機酸に由来する塩が含まれる。アルギニン塩(arginate)及び同様のものなどの、アミノ酸の塩、ならびにグルクロン酸またはガラクツロン酸及び同様のもののような有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19を参照のこと)。本発明のある特定の化合物は、塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに化合物を変換することが可能な塩基性の官能性及び酸性の官能性の両方を含む。
【0057】
したがって、本発明の化合物は、医薬的に許容可能な酸などとの塩として存在し得る。本発明は、そのような塩を含む。そのような塩の例には、限定はされないが、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩(例えば、(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩、またはラセミ混合物を含む、それらの混合物)、コハク酸塩、安息香酸塩、及びグルタミン酸などのアミノ酸との塩、ならびに四級アンモニウム塩(例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、及び同様のもの)が含まれる。こうした塩は、当業者に知られる方法によって調製してよい。
【0058】
化合物の中性形態は、好ましくは、塩と、塩基または酸とを接触させ、通常の様式において親化合物を単離することによって再生される。化合物の親形態は、極性溶媒における溶解性などの、ある特定の物理的特性において、さまざまな塩の形態とは異なり得るものである。
【0059】
塩の形態に加えて、本発明は、プロドラッグの形態の化合物を提供する。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、生理学的条件下で化学変化が容易に生じて本発明の化合物を与える化合物である。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、投与後にインビボで変換され得る。さらに、プロドラッグは、例えば、適した酵素または化学試薬と接触したときなどの、エクスビボの環境において化学的または生化学的な方法によって本発明の化合物へと変換することができる。
【0060】
本発明のある特定の化合物は、非溶媒和形態、ならびに水和形態を含む溶媒和形態で存在することができる。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と等価であり、本発明の範囲内に包含される。本発明のある特定の化合物は、複数の結晶形態または非結晶形態で存在し得る。一般に、物理的形態はすべて、本発明によって企図される使用について等価であり、本発明の範囲内であると意図される。
【0061】
本明細書では、「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」という用語は、互換的に使用され、アミノ酸残基のポリマーであって、アミノ酸からならない部分に任意選択で複合化され得るポリマーを指す。用語は、1つまたは複数のアミノ酸残基が、対応する天然起源のアミノ酸の人工的な化学模倣体であるアミノ酸ポリマー、ならびに天然起源のアミノ酸ポリマー及び非天然起源のアミノ酸ポリマーに適用される。
【0062】
人工的であるか、もしくは操作されているか、または人工的もしくは操作されたタンパク質もしくは核酸(例えば、非天然型もしくは非野生型)に由来するか、もしくはそれを含むとき、ポリペプチドまたは細胞は、「組換え体」である。例えば、ベクター、または例えば、組換え生物のゲノムといった、任意の他の異種性位置に挿入されたポリヌクレオチドであって、その結果、そのポリヌクレオチドが天然において見出されるときに通常それに隣接するヌクレオチド配列と関連しないポリヌクレオチドは、組換えポリヌクレオチドである。組換えポリヌクレオチドに由来して、インビトロまたはインビボで発現するタンパク質は、組換えポリペプチドの例である。同様に、天然において見られないポリヌクレオチド配列、例えば、天然起源の遺伝子の変異体は、組換え体である。
【0063】
「同時投与」は、本明細書に記載の組成物が、1つまたは複数の追加治療の実施と同時、その直前、またはその直後に投与されることを意味する。本発明の化合物は、患者に対して単独投与または同時投与することができる。同時投与は、個々または組み合わせでの(複数の化合物)、化合物の同時投与または連続投与を含むことが意図される。したがって、調製物は、望まれるときは(例えば、代謝分解の低減のために)、他の活性物質と組み合わせることもできる。本発明の組成物は、局所経路によって経皮的に送達することができ、または外用スティック、溶液、懸濁液、乳濁液、ゲル、クリーム、軟膏、ペースト、ゼリー、塗布薬、粉末、及びエアロゾルとして製剤化することができる。
【0064】
本明細書で使用されるとき、「細胞」は、そのゲノムDNAの保存または複製に十分な代謝または他の機能を行う細胞を指す。細胞は、当該技術分野においてよく知られる方法によって同定することができ、当該方法には、例えば、未変化膜の存在、特定の色素による染色性、子孫の産生能力、または配偶子の場合は第2の配偶子と組み合わさって生存可能な子孫を産生する能力の決定が含まれる。細胞には、原核細胞及び真核細胞が含まれ得る。原核細胞には、限定はされないが、細菌が含まれる。真核細胞には、限定はされないが、酵母細胞、ならびに植物及び動物由来の細胞が含まれ、例えば、哺乳類、昆虫(例えば、スポドプテラ属(spodoptera))、及びヒトの細胞である。細胞は、それが天然に非接着性であるか、または例えば、トリプシン処理によって、表面に接着しないように処理すると有用であり得る。
【0065】
「treating(治療)」または「treatment(治療)」という用語は、緩和、寛解、症状の減少、または損傷、病態、もしくは病状に対する患者の耐容性向上、悪化または衰えの速度遅延、悪化終点の衰弱低減化、患者の身体的または精神的な健全性の改善などの、任意の客観的または主観的なパラメーターを含む、損傷、疾患、病態、または病状の治療または改善における成功の任意の徴候を指す。症状の治療または改善は、身体検査、精神神経検査、及び/または精神鑑定の結果を含む、客観的または主観的なパラメーターに基づき得るものである。例えば、本明細書に記載のある特定の方法は、癌の発生を低減し、及びまたは癌の寛解を引き起こすことによって癌を成功裏に治療する。本明細書に記載の組成物または方法の実施形態のいくつかでは、癌の治療は、癌細胞の増殖速度または伝播速度の遅延、転移の低減、または転移性腫瘍の増殖低減を含む。「treating(治療)」という用語及びその活用は、損傷、病態、病状、または疾患の予防を含む。
【0066】
「有効量」は、その化合物が存在しない場合と比較して、化合物が記載の目的を達成(例えば、その投与効果の達成、疾患の治療、酵素活性の低減、酵素活性の増加、シグナル伝達経路の低減、疾患または病状の1つまたは複数の症状の低減(例えば、GTP結合型のRas(例えば、K−Ras)によって刺激されるシグナル伝達経路の低減、Rasのシグナル伝達経路の活性の低減、K−Rasのシグナル伝達経路の活性の低減、K−Ras4Aのシグナル伝達経路の活性の低減、K−Ras4Bのシグナル伝達経路の活性の低減、H−Rasのシグナル伝達経路の活性の低減、N−Rasのシグナル伝達経路の活性の低減、変異K−Rasのシグナル伝達経路の活性の低減、SOSに対するK−Rasの結合の阻害、GEFに対するK−Rasの結合の阻害、膜に対するK−Rasの局在化の低減、K−Rasのプレニル化の低減、膜に対するK−Rasの局在化の阻害、K−Rasのプレニル化の阻害))するために十分な量である。「有効量」の例は、疾患の1つまたは複数の症状の治療、予防、または低減への寄与に十分な量であり、これは、「治療上有効な量」と称することもできる。1つまたは複数の症状の「低減」(及びこの語句の文法的同等形態)は、症状(複数可)の重症度もしくは頻度の減少、または症状(複数可)の排除を意味する。薬物の「予防上有効な量」は、対象に投与されると、意図される予防効果を有することになる薬物の量であり、意図される予防効果は、例えば、損傷、疾患、病態、または病状の発症(または再発)の予防または遅延、あるいは損傷、疾患、病態、もしくは病状、またはそれらの症状の発症(または再発)の可能性の低減である。完全な予防効果は、1回の用量の投与によって必ずしも生じるとは限らず、一連の用量の投与後にのみ生じ得る。したがって、予防上有効な量は、1回または複数回の投与において投与され得る。本明細書で使用されるとき、「活性低減量」は、アンタゴニストが存在しない場合と比較して、酵素の活性を低減するために必要なそのアンタゴニストの量を指す。本明細書で使用されるとき、「機能攪乱量」は、アンタゴニストが存在しない場合と比較して、酵素またはタンパク質の機能を攪乱(例えば、K−Rasと、PI3Kなどのシグナル伝達経路結合タンパク質との間のタンパク質−タンパク質相互作用の攪乱、K−RasとGEFとの相互作用の攪乱、K−RasとSOSとの相互作用の攪乱、K−RasとRafとの相互作用の攪乱、K−Rasの膜への局在化の攪乱、K−Rasのプレニル化の攪乱)するために必要なそのアンタゴニストの量を指す。正確な量は、治療目的に依存することになり、既知の手法を使用することで当業者によって確認可能であろう(例えば、Lieberman,Pharmaceutical Dosage Forms(vols.1−3,1992)、Lloyd,The Art,Science and Technology of Pharmaceutical Compounding(1999)、Pickar,Dosage Calculations(1999)、及びRemington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,2003,Gennaro,Ed.,Lippincott,Williams & Wilkinsを参照のこと)
【0067】
「対照」または「対照実験」は、それが有するそのままの通常の意味に従って使用され、実験の手順、試薬、または変数が排除されていることのみが異なる平行実験となるように実験の対象または試薬が処理される実験を指す。いくつかの実例では、対照は、実験効果の評価における比較標準として使用される。いくつかの実施形態では、対照は、本明細書(実施形態、実施例、図、または表を含む)に記載の化合物の非存在下におけるタンパク質(例えば、Ras、K−Ras、変異K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12D、K−Ras G13C、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)の活性(例えばシグナル伝達経路)の測定である。
【0068】
「接触」は、それが有するそのままの通常の意味に従って使用され、少なくとも2つの異なる種(例えば、生体分子を含む化学的な化合物、または細胞)の反応、相互作用、または物理的触れ合いに十分な近接化が可能となるプロセスを指す。しかしながら、得られる反応生成物は、添加試薬の間で生じる反応から直接生成し得るか、または1つもしくは複数の添加試薬から反応混合物において生成し得る中間体から生成し得ると理解されるべきである。
【0069】
「接触」という用語は、2つの種を反応させること、相互作用させること、または物理的に触れ合わせることを含み得、2つの種は、本明細書に記載の化合物、及びタンパク質または酵素(例えば、Ras、K−Ras、H−Ras、N−Ras、K−Ras4A、K−Ras4B、変異Ras、変異K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)であり得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、K−Rasであり得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、変異K−Ras(例えば、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)であり得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、K−Ras4Aであり得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、K−Ras4Bであり得る。いくつかの実施形態では、接触は、本明細書に記載の化合物と、シグナル伝達経路に関与するタンパク質または酵素とを相互作用させることを含む。
【0070】
本明細書で定義されるとき、タンパク質阻害剤相互作用に関する「inhibition(阻害)」、「inhibit(阻害する)」、「inhibiting(阻害)」という用語、及び同様のものは、阻害剤の非存在下におけるタンパク質の活性または機能と比較して、タンパク質の活性または機能に負の影響を及ぼすこと(例えば、低減)(例えば、GTP結合型のRas(例えば、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)によって刺激されるシグナル伝達経路、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合性、エフェクタータンパク質の活性化、グアニン交換因子(GEF)結合性、SOS結合性、GEF促進型のヌクレオチド交換、リン酸の放出、ヌクレオチドの放出、ヌクレオチド結合性、膜への局在化、タンパク質のプレニル化の低減)を意味する。いくつかの実施形態では、阻害は、疾患の低減、または疾患症状の低減を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、シグナル伝達経路(signal transduction pathway)またはシグナル伝達経路(signaling pathway)の活性の低減(例えば、GTP結合型のRas(例えば、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)が関与する経路の低減、変異K−Ras(例えば、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)が関与する経路の低減)を指す。したがって、阻害には、タンパク質(例えば、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)のシグナル伝達経路もしくは酵素活性、または当該タンパク質の量の、少なくとも部分的、部分的、または完全な、刺激の遮断、活性化の低減、防止、もしくは遅延、または不活性化、脱感作、もしくは下方制御が含まれる。いくつかの実施形態では、阻害は、Ras(K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D、K−Ras G12V、K−Ras G12S)と、シグナル伝達経路の結合パートナー(例えば、PI3K、SOS、Raf)との相互作用の阻害を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、RasとGEF(例えば、SOS)との相互作用の阻害を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、Rasのプレニル化の阻害を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、Rasの局在化の阻害を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、Rasの膜への局在化の阻害を指す。
【0071】
「調節物質」という用語は、その組成物が存在しない場合と比較して、標的分子のレベル、または標的分子の機能(例えば、エフェクタータンパク質結合性、エフェクタータンパク質の活性化、グアニン交換因子(GEF)結合性、SOS結合性、プレニル化、局在化)、またはその分子の標的の物理的状態(例えば、Rasの細胞内局在化、Rasの翻訳後プロセシング、Rasの翻訳後修飾(プレニル化))を増加または低減する組成物を指す(例えば、標的は、K−Rasであり得、機能は、GTPの加水分解であり得るか、またはGTP結合型のK−Rasによって活性化するシグナル伝達経路の活性化、すなわちK−Rasとタンパク質結合性パートナー(例えば、PI3K、SOS、Raf)との相互作用の活性化であり得る)。いくつかの実施形態では、K−Ras疾患の調節物質は、その化合物が存在しない場合と比較して、K−Rasと関連する疾患(例えば、癌、転移性癌)の1つまたは複数の症状の重症度を低減する化合物である。K−Ras調節物質は、その化合物が存在しない場合と比較して、K−Rasの活性もしくは機能または活性レベルもしくは機能レベル、あるいはK−Rasのレベル、あるいは特定の物理的状態のK−Rasのレベルを増加または低減する化合物である。変異K−Rasの調節物質は、その化合物が存在しない場合と比較して、変異K−Rasの活性もしくは機能または活性レベルもしくは機能レベル、あるいは変異K−Rasのレベル、あるいは特定の物理的状態の変異K−Rasのレベルを増加または低減する化合物である。K−Ras G12Cの調節物質、K−Ras G12Dの調節物質、K−Ras G13Cの調節物質、K−Ras G12Vの調節物質、K−Ras G12Sの調節物質、またはK−Ras G13Dの調節物質は、その化合物が存在しない場合と比較して、その特定の変異K−Rasの活性もしくは機能または活性レベルもしくは機能レベル、あるいはその特定の変異K−Rasのレベル、あるいは特定の物理的状態のその特定の変異K−Rasのレベルを増加または低減する化合物である。K−Ras阻害剤は、その化合物が存在しない場合と比較して、K−Rasの活性もしくは機能または活性レベルもしくは機能レベル、あるいはK−Rasのレベル、あるいは特定の物理的状態のK−Rasのレベルを低減する化合物である。変異K−Ras阻害剤は、その化合物が存在しない場合と比較して、変異K−Rasの活性もしくは機能または活性レベルもしくは機能レベル、あるいは変異K−Rasのレベル、あるいは特定の物理的状態の変異K−Rasのレベルを低減する化合物である。K−Ras G12C阻害剤、K−Ras G12D阻害剤、K−Ras G13C阻害剤、K−Ras G12V阻害剤、K−Ras G12S阻害剤、またはK−Ras G13D阻害剤は、その化合物が存在しない場合と比較して、その特定の変異K−Rasの活性もしくは機能または活性レベルもしくは機能レベル、あるいはその特定の変異K−Rasのレベル、あるいは特定の物理的状態のその特定の変異K−Rasのレベルを低減する化合物である。
【0072】
「調節する」という用語は、それが有するそのままの通常の意味に従って使用され、1つまたは複数の特性を変更または変動させる作用を指す。「調節」は、1つまたは複数の特性を変更または変動させるプロセスを指す。例えば、標的タンパク質に対する調節物質の作用に適用されるとき、調節することは、標的分子の特性もしくは機能の増加もしくは低減、または特定分子の量の増加もしくは低減による変更を意味する。
【0073】
「患者」または「それを必要とする対象」は、本明細書で提供される医薬組成物の投与によって治療することができる疾患もしくは病状に苦しんでいるか、またはそれが生じる傾向を有する生きた生物を指す。例には、限定はされないが、ヒト、他の哺乳類、ウシ、ラット、マウス、イヌ、サル、ヤギ、ヒツジ、雌ウシ、シカ、及び他の非哺乳類動物が含まれる。いくつかの実施形態では、患者は、ヒトである。
【0074】
「疾患」または「病状」は、本明細書で提供される化合物または方法で治療可能な患者または対象の存在状態または健康状態を指す。いくつかの実施形態では、疾患は、Rasと関連する(例えば、それによって引き起こされる)疾患である。いくつかの実施形態では、疾患は、K−Ras(例えば、K−Ras G12C、G13C、G12D、G12V、G12S、もしくはG13D)またはK−Rasシグナル伝達経路の異常な活性と関連する(例えば、それによって引き起こされる)疾患である(例えば、肺癌、乳癌、結腸癌、結腸直腸癌、膵癌、白血病)。疾患、障害、または病状の例には、限定はされないが、癌が含まれる。疾患、障害、または病状の例には、限定はされないが、MYH関連ポリープ症が含まれる。いくつかの実例では、「疾患」または「病状」は、癌を指す。いくつかの実例では、「疾患」または「病状」は、MYH関連ポリープ症を指す。いくつかの追加の実例では、「癌」は、ヒトの癌及び癌腫、肉腫、腺癌、リンパ腫、白血病等を指し、こうしたものには、固形及びリンパ系の癌、腎癌、乳癌、肺癌、膀胱癌、結腸癌、卵巣癌、前立腺癌、膵癌、胃癌、脳癌、頭頸部癌、皮膚癌、子宮癌、精巣癌、神経膠腫、食道癌、及び肝細胞癌を含む肝癌、B細胞性急性リンパ芽球性リンパ腫を含むリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(例えば、バーキットリンパ腫、小細胞型リンパ腫、及び大細胞型リンパ腫)、ホジキンリンパ腫、白血病(AML、ALL、及びCMLを含む)、または多発性骨髄腫が含まれる。
【0075】
本明細書で使用されるとき、「癌」という用語は、白血病、癌腫、及び肉腫を含む、哺乳類(例えば、ヒト)において見られるすべての型の癌、新生物、または悪性腫瘍を指す。本明細書で提供される化合物または方法で治療し得る癌の例には、甲状腺癌、内分泌系の癌、脳癌、乳癌、子宮頸癌、結腸癌、頭頸部癌、肝癌、腎癌、肺癌、非小細胞肺癌、黒色腫、中皮腫、卵巣癌、肉腫、胃癌、子宮癌、髄芽腫、結腸直腸癌、膵癌が含まれる。追加の例には、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、卵巣癌、横紋筋肉腫、原発性血小板血症、原発性マクログロブリン血症、原発性脳腫瘍、癌、悪性膵臓インスリノーマ、悪性カルチノイド、膀胱癌、前悪性皮膚病変、精巣癌、リンパ腫、甲状腺癌、神経芽細胞腫、食道癌、尿生殖器癌、悪性高カルシウム血症、子宮内膜癌、副腎皮質癌、膵内分泌部もしくは膵外分泌部の新生物、甲状腺髄様癌(medullary thyroid cancer)、甲状腺髄様癌(medullary thyroid carcinoma)、黒色腫、結腸直腸癌、乳頭様甲状腺癌、肝細胞癌、または前立腺癌が含まれる。
【0076】
「白血病」という用語は、造血器官の進行性の悪性疾患を広く指し、一般に、血液及び骨髄における白血球及びその前駆体の増殖及び発生に異常が生じることによって特徴付けられる。白血病は、一般に、(1)疾患の期間及び特徴(急性または慢性)と、(2)骨髄(骨髄性)、リンパ系(リンパ性)、または単球性という、関与する細胞型と、(3)血液における異常細胞の数の増加または非増加(白血病性または非白血病性(亜白血性)の)と、に基づいて臨床的に分類される。本明細書で提供される化合物または方法で治療し得る白血病の例には、例えば、急性非リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性顆粒球白血病、慢性顆粒球白血病、急性前骨髄球性白血病、成人T細胞白血病、非白血性白血病、白血性白血病(leukocythemic leukemia)、好塩基球性白血病、芽球性白血病、ウシ白血病、慢性骨髄性白血病、皮膚白血病、胎生細胞性白血病、好酸球性白血病、グロス白血病、ヘアリー細胞白血病、血芽球性白血病(hemoblastic leukemia)、血芽球細胞性白血病(hemocytoblastic leukemia)、組織球性リンパ腫、幹細胞性白血病、急性単球性白血病、白血球減少性白血病、リンパ性白血病(lymphatic leukemia)、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病(lymphocytic leukemia)、リンパ性白血病(lymphogenous leukemia)、リンパ性白血病(lymphoid leukemia)、リンパ肉腫細胞性白血病、肥満細胞性白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、単球性白血病、骨髄芽球性白血病、骨髄性白血病、骨髄顆粒球性白血病(myeloid granulocytic leukemia)、骨髄単球性白血病、ネーゲリ白血病(Naegeli leukemia)、形質細胞性白血病、多発性骨髄腫、形質細胞性白血病、前骨髄球性白血病、リーダー細胞性白血病、シリング白血病(Schilling’s leukemia)、幹細胞性白血病、亜白血性白血病、または未分化細胞性白血病が含まれる。
【0077】
「肉腫」という用語は、一般に、胚性結合組織のような物質から構成され、一般に、線維性または均一性の物質に密に詰め込まれた包埋細胞からなる腫瘍を指す。本明細書で提供される化合物または方法で治療し得る肉腫には、軟骨肉腫、線維肉腫、リンパ肉腫、黒色肉腫、粘液肉腫、骨肉腫、アベメシー肉腫(Abemethy’s sarcoma)、脂肪肉腫(adipose sarcoma)、脂肪肉腫(liposarcoma)、胞状軟部肉腫、エナメル上皮肉腫、ブドウ状肉腫、緑色腫肉腫(chloroma sarcoma)、絨毛癌、胎児性肉腫、ウィルムス腫瘍肉腫(Wilms’ tumor sarcoma)、子宮内膜肉腫、間質肉腫、ユーイング肉腫、筋膜肉腫(fascial sarcoma)、線維芽細胞肉腫(fibroblastic sarcoma)、巨細胞肉腫、顆粒球性肉腫、ホジキン肉腫、特発性多発性色素性出血性肉腫(idiopathic multiple pigmented hemorrhagic sarcoma)、B細胞の免疫芽球肉腫、リンパ腫、T細胞の免疫芽球肉腫、イエンセン肉腫、カポジ肉腫、クッパー星細胞肉腫、血管肉腫、白血肉腫、悪性間葉腫肉腫(malignant mesenchymoma sarcoma)、傍骨性骨肉腫、網状赤血球肉腫(reticulocytic sarcoma)、ラウス肉腫、漿液嚢胞性肉腫、滑膜肉腫、または末梢血管拡張性肉腫(telangiectaltic sarcoma)が含まれる。
【0078】
「黒色腫」という用語は、皮膚または他の器官のメラニン細胞系から生じる腫瘍を意味するために使用される。本明細書で提供される化合物または方法で治療し得る黒色腫には、例えば、末端黒子型黒色腫、無色素性黒色腫、良性若年性黒色腫、クラウドマン黒色腫、S91黒色腫、ハーディング・パッセー黒色腫(Harding−Passey melanoma)、若年性黒色腫、悪性黒子型黒色腫、悪性黒色腫、結節性黒色腫、爪下黒色腫、または表在拡大型黒色腫が含まれる。
【0079】
「癌腫」という用語は、周囲組織に浸潤し、転移を生じさせる傾向を有する上皮細胞から構成される悪性新生物を指す。本明細書で提供される化合物または方法で治療し得る癌腫の例には、例えば、甲状腺髄様癌、家族性甲状腺髄様癌、腺房癌、小葉癌、腺嚢癌腫、腺様嚢胞癌、腺癌(carcinoma adenomatosum)、副腎皮質の癌腫(carcinoma of adrenal cortex)、肺胞癌、肺胞上皮癌、基底細胞癌(basal cell carcinoma)、基底細胞癌(carcinoma basocellulare)、類基底細胞癌、基底扁平細胞癌、気管支肺胞上皮癌、細気管支癌、気管支原性肺癌、大脳様癌(cerebriform carcinoma)、胆管細胞癌、絨毛癌、粘液癌、面皰癌、子宮体癌(corpus carcinoma)、篩状癌、鎧状癌、皮膚癌(carcinoma cutaneum)、円柱細胞癌(cylindrical carcinoma)、円柱細胞癌(cylindrical cell carcinoma)、腺管癌、硬性癌(carcinoma durum)、胎児性癌、髄様癌、類表皮癌、腺様上皮癌、外方増殖性癌、潰瘍癌、線維性癌、ゼラチン状癌(gelatiniforni carcinoma)、膠様癌、巨細胞癌(giant cell carcinoma)、巨細胞癌(carcinoma gigantocellulare)、腺癌(glandular carcinoma)、顆粒膜細胞癌、毛母癌、血性癌(hematoid carcinoma)、肝細胞癌、ハースル細胞癌、硝子状癌、副腎癌(hypernephroid carcinoma)、乳児胎児性癌(infantile embryonal carcinoma)、上皮内癌(carcinoma in situ)、表皮内癌、上皮内癌(intraepithelial carcinoma)、クロンペシェール癌(Krompecher’s carcinoma)、クルチスキー細胞癌(Kulchitzky−cell carcinoma)、大細胞癌、レンズ状癌(lenticular carcinoma)、レンズ状癌(carcinoma lenticulare)、脂肪性癌(lipomatous carcinoma)、リンパ上皮癌、髄様癌(carcinoma medullare)、髄様癌(medullary carcinoma)、黒色癌、軟性癌(carcinoma molle)、粘液性癌、粘液分泌癌(carcinoma muciparum)、粘液細胞癌(carcinoma mucocellulare)、粘表皮癌、粘液癌(carcinoma mucosum)、粘液癌(mucous carcinoma)、粘液腫状癌、上咽頭癌、燕麦細胞癌、骨化性癌、類骨癌、乳頭癌、門脈周囲の癌(periportal carcinoma)、前浸潤癌、有棘細胞癌、髄質様癌(pultaceous carcinoma)、腎臓の腎細胞癌、予備細胞癌、肉腫様癌、シュナイダー癌、硬性癌、陰嚢癌、印環細胞癌、単純癌、小細胞癌、ソラノイド癌(solanoid carcinoma)、回転楕円面細胞癌、紡錘細胞癌、海綿様癌、扁平上皮癌(squamous carcinoma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、紐様癌(string carcinoma)、毛細血管拡張性癌(carcinoma telangiectaticum)、毛細血管拡張性癌(carcinoma telangiectodes)、移行上皮癌、結節癌(carcinoma tuberosum)、結節癌(tuberous carcinoma)、疣状癌、または絨毛癌が含まれる。
【0080】
「Ras associated cancer(Ras関連癌)」(本明細書では、「Ras related cancer(Ras関連癌)」とも称される)は、異常なRas活性またはシグナル伝達によって引き起こされる癌を指す。「異常なK−Ras活性と関連する癌」(本明細書では、「K−Ras関連癌」とも称される)は、異常なK−Ras活性またはシグナル伝達(例えば、変異K−Ras)によって引き起こされる癌である。K−Ras関連癌には、肺癌、非小細胞肺癌、乳癌、白血病、膵癌、結腸癌、結腸直腸癌が含まれ得る。Ras、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異K−Ras(K−Ras G12C変異体、K−Ras G13C変異体、K−Ras G12D変異体、K−Ras G12V変異体、K−Ras G12S変異体、K−Ras G13D変異体を含む)、変異N−Ras、及び変異H−Rasの1つまたは複数の異常な活性と関連する他の癌は、当該技術分野においてよく知られており、当業者であれば、そのような癌を判定することができる。
【0081】
「医薬的に許容可能な添加剤」及び「医薬的に許容可能な担体」は、対象への活性薬剤の投与及び対象による吸収を助け、患者に対して顕著かつ有害な毒性学的作用を引き起こすことなく、本発明の組成物に含めることができる物質を指す。医薬的に許容可能な添加剤の例には、限定はされないが、水、NaCl、正常生理食塩水、乳酸リンゲル液、正常スクロース、正常グルコース、結合剤、増量剤、崩壊剤、滑沢剤、被覆剤、甘味剤、風味剤、塩溶液(リンゲル液など)、アルコール、オイル、ゼラチン、ラクトース、アミロース、またはデンプンなどの糖質、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリジン、及び着色剤、ならびに同様のものが含まれる。そのような調製物は、滅菌することができ、望まれるのであれば、本発明の化合物との有害反応が生じない、滑沢剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧調整用の塩、緩衝剤、着色剤、及び/または芳香物質、ならびに同様のものなどの補助剤と混合することができる。本発明において有用な医薬添加剤が他にも存在することを、当業者であれば認識するであろう。
【0082】
「調製物」という用語は、担体としての封入材料と共に活性化合物の製剤を含むことが意図され、これによって、他の担体を含むか、または含まずに活性成分が担体に囲まれたカプセルが提供され、したがって、活性成分と担体とが結びつく。同様に、カシェー剤及びトローチ剤が含まれる。錠剤、粉末、カプセル、丸剤、カシェー剤、及びトローチ剤は、経口投与に適した固体の投与形態として使用することができる。
【0083】
本明細書で使用されるとき、「投与」という用語は、対象に対する、経口投与、坐薬としての投与、局所接触投与、静脈内投与、腹腔内投与、筋肉内投与、病巣内投与、くも膜下腔内投与、鼻腔内投与、もしくは皮下投与、または例えば、小型浸透圧ポンプといった、徐放装置の埋め込みを意味する。非経口及び経粘膜(例えば、頬側、舌下、経口蓋、経歯肉、経鼻、経腟、経直腸または経皮)を含む、任意の経路によって投与は実施される。非経口投与には、例えば、静脈内、筋肉内、細動脈内、皮内、皮下、腹腔内、脳室内、及び頭蓋内へのものが含まれる。他の様式の送達には、限定はされないが、リポソーム製剤、静脈内注入、経皮パッチ等の使用が含まれる。「同時投与」は、本明細書に記載の組成物が、1つまたは複数の追加治療の実施と同時、その直前、またはその直後に投与されることを意味する。こうした追加治療は、例えば、化学療法、ホルモン療法、放射線療法、または免疫療法などの癌治療である。本発明の化合物は、患者に対して単独投与または同時投与することができる。同時投与は、個々または組み合わせでの(複数の化合物)、化合物の同時投与または連続投与を含むことが意図される。したがって、調製物は、望まれるときは(例えば、代謝分解の低減のために)、他の活性物質と組み合わせることもできる。本発明の組成物は、局所経路によって経皮的に送達することができ、外用スティック、溶液、懸濁液、乳濁液、ゲル、クリーム、軟膏、ペースト、ゼリー、塗布薬、粉末、及びエアロゾルとして製剤化することができる。
【0084】
「administer(or administering)a Ras inhibitor(Ras阻害剤の投与(または投与))」という用語は、1つまたは複数のRasタンパク質の活性もしくはレベル(例えば、量)、またはそのシグナル伝達経路のレベルを阻害する化合物(例えば、Ras阻害剤、K−Ras阻害剤、N−Ras阻害剤、H−Ras阻害剤、変異K−Ras阻害剤、K−Ras G12C阻害剤、K−Ras G12V阻害剤、K−Ras G12S阻害剤、K−Ras G13C阻害剤、K−Ras G12D阻害剤、K−Ras G13D阻害剤)の、対象に対する投与を意味する。投与は、機構によって限定されるものではないが、Ras阻害剤が、1つもしくは複数のRasタンパク質の活性を低減するための十分な時間を与えること、またはRas阻害剤が、疾患(例えば、Ras阻害剤が、細胞周期の停止、細胞周期の遅延、DNA複製の低減、細胞複製の低減、細胞増殖の低減、転移の低減、または細胞死の誘発を生じさせ得る癌)の1つもしくは複数の症状を低減するための十分な時間を与えることを含み得る。「administer(or administering)a K−Ras inhibitor(K−Ras阻害剤の投与(または投与))」という用語は、1つまたは複数のK−Rasタンパク質(K−Ras、変異K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G12D、K−Ras G13C、K−Ras G13D)の活性もしくはレベル(例えば、量)またはそのシグナル伝達経路のレベルを阻害する化合物の投与を意味する。
【0085】
本明細書に記載の化合物は、特定のRas、K−Ras、変異K−Rasを発現する細胞と関連する疾患(例えば、癌)の治療において有用であることが知られる他の活性薬剤、または単独では有効であり得ないが、活性薬剤の効力に寄与し得る補助剤と共に、お互いに組み合わせて使用することができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、同時投与は、第2の活性薬剤の投与から0.5時間以内、1時間以内、2時間以内、4時間以内、6時間以内、8時間以内、10時間以内、12時間以内、16時間以内、20時間以内、または24時間以内となる1つの活性薬剤の投与を含む。同時投与は、同時、ほぼ同時(例えば、お互いに約1分以内、5分以内、10分以内、15分以内、20分以内、もしくは30分以内)、または任意の順序で連続的に実施される2つの活性薬剤の投与を含む。いくつかの実施形態では、同時投与は、共製剤化、すなわち、両方の活性薬剤を含む単一の医薬組成物を調製することによって達成することができる。他の実施形態では、活性薬剤は、別々に製剤化することができる。別の実施形態では、活性薬剤及び/または補助剤がお互いに連結または複合化され得る。
【0087】
非限定例として、本明細書に記載の化合物は、通常の化学療法剤と同時投与することができ、こうした化学療法剤には、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン(uramustine)、チオテパ、ニトロソ尿素等)、代謝拮抗剤(例えば、5−フルオロウラシル、アザチオプリン、メトトレキサート、ロイコボリン、カペシタビン、シタラビン、フロクスウリジン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド等)、植物アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセル等)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、リン酸エトポシド、テニポシド等)、抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシン等)、白金系化合物(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン(oxaloplatin)、カルボプラチン等)、及び同様のものが含まれる。
【0088】
本明細書に記載の化合物は、通常のホルモン療法剤と同時投与することもでき、こうしたホルモン療法剤には、限定はされないが、ステロイド(例えば、デキサメタゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、タモキシフェン、及びゴセレリンなどの性腺刺激ホルモン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)が含まれる。
【0089】
さらに、本明細書に記載の化合物は、通常の免疫療法剤と同時投与することができ、こうした免疫療法剤には、限定はされないが、免疫賦活剤(例えば、カルメット・ゲラン桿菌(Bacillus Calmette−Guerin)(BCG)、レバミソール、インターロイキン−2、アルファ−インターフェロン等)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20モノクローナル抗体、抗HER2モノクローナル抗体、抗CD52モノクローナル抗体、抗HLA−DRモノクローナル抗体、及び抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体−カリチアマイシン複合体、抗CD22モノクローナル抗体−シュードモナス菌体外毒素複合体等)、ならびに放射免疫療法(例えば、111In、90Y、または131I等に複合化した抗CD20モノクローナル抗体)が含まれる。
【0090】
追加の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、通常の放射線療法剤と同時投与することができ、こうした放射線療法剤には、限定はされないが、47Sc、64Cu、67Cu、89Sr、86Y、87Y、90Y、105Rh、111Ag、111In、117mSn、149Pm、153Sm、166Ho、177Lu、186Re、188Re、211At、及び212Biなどの放射性核種が含まれ、こうした放射性核種は、任意選択で腫瘍抗原を標的とする抗体に複合化される。
【0091】
癌の治療を目的とする治療的な使用では、本発明の医薬組成物において利用される化合物を投与する際の初期投与量は、1日に約0.001mg/kg〜約1000mg/kgであり得る。使用することができる1日の用量範囲は、約0.01mg/kg〜約500mg/kg、または約0.1mg/kg〜約200mg/kg、または約1mg/kg〜約100mg/kg、または約10mg/kg〜約50mg/kgである。しかしながら、患者の必要要件、治療中の病状の重症度、及び使用中の化合物または薬物に応じて投与量は変わり得るものである。例えば、投与量は、特定の患者において診断される癌の型及びステージを考慮して経験的に決定することができる。本発明の関連において患者に投与される用量は、経時的に患者に有利な治療応答を与えるために十分であるべきである。用量のサイズは、化合物の投与に伴って特定の患者に生じる任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度によっても決定されることになる。医師であれば、特定の状況に適切な投与量を決定することができる。一般に、化合物の最適用量未満である低投与量から治療は開始される。その後、状況に応じて最適な作用が生じるまで投与量は少量ずつ増やされる。便宜上、1日の総投与量を分割してよく、望まれるのであれば、その日のうちに分割投与してよい。
【0092】
本明細書に記載の化合物は、癌の治療において有用であることが知られる他の活性薬剤、または単独では有効であり得ないが、活性薬剤の効力に寄与し得る補助剤と共に、お互いに組み合わせて使用することができる。
【0093】
疾患(例えば、タンパク質関連疾患、異常なRas活性と関連する癌、K−Ras関連癌、変異K−Ras関連癌、活性化K−Ras関連癌、K−Ras G12C関連癌、K−Ras G12V関連癌、K−Ras G12S関連癌、K−Ras G13C関連癌、K−Ras G12D関連癌、K−Ras G13D関連癌)と関連する物質または物質の活性もしくは機能との関連における「関連」または「と関連する」という用語は、疾患(例えば、癌)が、その物質またはその物質の活性もしくは機能によって(完全または部分的に)引き起こされるか、あるいは疾患の症状が、その物質またはその物質の活性もしくは機能によって(完全または部分的に)引き起こされることを意味する。例えば、Rasの異常な活性または機能と関連する癌は、Rasの異常な活性もしくは機能(例えば、酵素活性、タンパク質−タンパク質相互作用、シグナル伝達経路)から(完全もしくは部分的に)生じる癌であり得るか、または疾患の特定の症状が、Rasの異常な活性もしくは機能によって(完全もしくは部分的に)引き起こされる癌であり得る。本明細書で使用されるとき、疾患と関連すると記載されるものが、原因物質であるならば、疾患治療の標的となる可能性がある。例えば、Rasの異常な活性もしくは機能と関連する癌、またはRas関連癌は、Rasの活性または機能(例えば、シグナル伝達経路の活性)の増加が癌を引き起こす場合、Ras調節物質またはRas阻害剤で治療し得る。例えば、K−Ras G12Vと関連する癌は、K−Ras G12Vを有する対象の発症リスクが、K−Ras G12Vを有さない対象と比較して高い癌であり得る。
【0094】
本明細書で使用されるとき、「異常な」という用語は、正常とは異なることを指す。酵素活性を説明するために使用されるとき、異常なは、正常な対照、または疾患を有さない正常な対照試料の平均と比較して高い活性または低い活性を指す。異常な活性は、疾患を引き起こす活性量であって、(例えば、化合物の投与、または本明細書に記載の方法の使用によって)その異常な活性が正常、または疾患と関連しない量に戻ると、結果的に疾患または1つもしくは複数の疾患症状が低減する活性量を指し得る。
【0095】
「抗癌剤」は、それが有するそのままの通常の意味に従って使用され、抗新生物特性、または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する組成物(例えば、化合物、薬物、アンタゴニスト、阻害剤、調節物質)を指す。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、化学療法剤である。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、癌の治療方法において有用である、本明細書に記載の薬剤である。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、癌の治療を対象として、FDA、または米国以外の国の類似の規制機関によって認可された薬剤である。抗癌剤の例には、限定はされないが、MEK(例えば、MEK1、MEK2、もしくはMEK1及びMEK2)阻害剤(例えば、XL518、CI−1040、PD035901、セルメチニブ/AZD6244、GSK1120212/トラメチニブ、GDC−0973、ARRY−162、ARRY−300、AZD8330、PD0325901、U0126、PD98059、TAK−733、PD318088、AS703026、BAY869766)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン、チオテパ、ニトロソ尿素、ナイトロジェンマスタード(例えば、メクロロエタミン(mechloroethamine)、シクロホスファミド、クロラムブシル、メイファラン(meiphalan))、エチレンイミン及びメチルメラミン(methylmelamine)(例えば、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン)、ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾシン)、トリアゼン(デカルバジン(decarbazine))、代謝拮抗剤(例えば、5−アザチオプリン、ロイコボリン、カペシタビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、葉酸類似体(例えば、メトトレキサート)、もしくはピリミジン類似体(例えば、フルオロウラシル、フロキソウリジン(floxouridine)、シタラビン)、プリン類似体(例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン)等)、植物アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセル等)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、リン酸エトポシド、テニポシド等)、抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシン等)、白金系化合物(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン(oxaloplatin)、カルボプラチン)、アントラセンジオン(例えば、ミトキサントロン)、置換された尿素(例えば、ヒドロキシ尿素)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン)、副腎皮質抑制剤(例えば、ミトタン、アミノグルテチミド)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド)、抗生物質(例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン)、酵素(例えば、L−アスパラギナーゼ)、分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼシグナル伝達の阻害剤(例えば、U0126、PD98059、PD184352、PD0325901、ARRY−142886、SB239063、SP600125、BAY43−9006、ワートマニン、もしくはLY294002、Syk阻害剤、mTOR阻害剤、抗体(例えば、リツキサン)、ゴシホール(gossyphol)、ゲナセンス(genasense)、ポリフェノールE(polyphenol E)、クロロフシン、全トランス型レチノイン酸(ATRA)、ブリオスタチン、腫瘍壊死因子関連アポトーシス誘発リガンド(TRAIL)、5−アザ−2’−デオキシシチジン、全トランス型レチノイン酸、ドキソルビシン、ビンクリスチン、エトポシド、ゲムシタビン、イマチニブ(Gleevec.RTM.)、ゲルダナマイシン、17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン(17−AAG)、フラボピリドール、LY294002、ボルテゾミブ、トラスツズマブ、BAY11−7082、PKC412、PD184352、20−エピ−1、25ジヒドロキシビタミンD3、5−エチニルウラシル、アビラテロン、アクラルビシン、アシルフルベン、アデシペノール、アドゼレシン、アルデスロイキン、ALL−TKアンタゴニスト、アルトレタミン、アンバムスチン、アミドックス、アミホスチン、アミノレブリン酸、アムルビシン、アムサクリン、アナグレリド、アナストロゾール、アンドログラホリド、血管新生阻害剤、アンタゴニストD、アンタゴニストG、アンタレリックス、抗背側化形態形成タンパク質−1(anti−dorsalizing morphogenetic protein−1)、抗アンドロゲン剤、前立腺癌、抗エストロゲン剤、アンチネオプラストン、アンチセンスオリゴヌクレオチド、アフィジコリングリシネート、アポトーシス遺伝子調節物質、アポトーシス制御物質、アプリン酸、ara−CDP−DL−PTBA、アルギニンデアミナーゼ、アスラクリン(asulacrine)、アタメスタン、アトリムスチン、アキシナスタチン1、アキシナスタチン2、アキシナスタチン3、アザセトロン、アザトキシン、アザチロシン、バッカチンIII誘導体、バラノール、バチマスタット、BCR/ABLアンタゴニスト、ベンゾクロリン、ベンゾイルスタウロスポリン、ベータラクタム誘導体、ベータ−アレチン、ベタクラマイシンB、ベツリン酸、bFGF阻害剤、ビカルタミド、ビスアントレン、ビスアジリジニルスペルミン(bisaziridinylspermine)、ビスナフィド、ビストラテンA、ビセレシン、ブレフラート(breflate)、ブロピリミン、ブドチタン(budotitane)、ブチオニンスルホキシミン、カルシポトリオール、カルホスチンC、カンプトテシン誘導体、カナリアポックスIL−2、カペシタビン、カルボキサミド−アミノ−トリアゾール、カルボキシアミドトリアゾール、CaRest M3、CARN700、軟骨由来の阻害剤、カルゼルシン、カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS)、カスタノスペルミン、セクロピンB、セトロレリクス、クロリン、クロロキノキサリンスルホンアミド、シカプロスト、シス−ポルフィリン、クラドリビン、クロミフェン類似体、クロトリマゾール、コリスマイシンA、コリスマイシンB、コンブレタスタチンA4、コンブレタスタチン類似体、コナゲニン、クラムベシジン816、クリスナトール、クリプトフィシン8、クリプトフィシンA誘導体、クラシンA、シクロペンタアントラキノン、シクロプラタム(cycloplatam)、シペマイシン、シタラビンオクホスフェート、細胞溶解性因子、シトスタチン(cytostatin)、ダクリキシマブ(dacliximab)、デシタビン、デヒドロジデムニンB(dehydrodidemnin B)、デスロレリン、デキサメタゾン、デキシホスファミド(dexifosfamide)、デクスラゾキサン、デクスベラパミル、ジアジクオン、ジデムニンB、ジドックス(didox)、ジエチルノルスペルミン、ジヒドロ−5−アザシチジン、9−ジオキサマイシン、ジフェニルスピロムスチン(diphenyl spiromustine)、ドコサノール、ドラセトロン、ドキシフルリジン、ドロロキシフェン、ドロナビノール、デュオカルマイシンSA、エブセレン、エコムスチン、エデルホシン、エドレコロマブ、エフロルニチン、エレメン、エミテフール、エピルビシン、エプリステリド、エストラムスチン類似体、エストロゲンアゴニスト、エストロゲンアンタゴニスト、エタニダゾール、リン酸エトポシド、エキセメスタン、ファドロゾール、ファザラビン、フェンレチニド、フィルグラスチム、フィナステリド、フラボピリドール、フレゼラスチン(flezelastine)、フルアステロン(fluasterone)、フルダラビン、フルオロダウノルニシン塩酸塩(fluorodaunorunicin hydrochloride)、ホルフェニメックス、ホルメスタン、フォストリエシン、ホテムスチン、ガドリニウムテキサフィリン、硝酸ガリウム、ガロシタビン(galocitabine)、ガニレリクス、ゼラチナーゼ阻害剤、ゲムシタビン、グルタチオン阻害剤、ヘプスルファム(hepsulfam)、ヘレグリン、ヘキサメチレンビスアセトアミド、ヒペリシン、イバンドロン酸、イダルビシン、イドキシフェン、イドラマントン、イルモホシン(ilmofosine)、イロマスタット、イミダゾアクリドン(imidazoacridone)、イミキモド、免疫賦活ペプチド、インスリン様増殖因子−1受容体阻害剤、インターフェロンアゴニスト、インターフェロン、インターロイキン、ヨーベングアン(iobenguane)、ヨードドキソルビシン、4−イポメアノール(ipomeanol,4−)、イロプラクト(iroplact)、イルソグラジン、イソベンガゾール(isobengazole)、イソホモハリコンドリンB(isohomohalicondrin B)、イタセトロン、ジャスプラキノリド、カハラリドF、ラメラリン−Nトリアセテート、ランレオチド、レイナマイシン、レノグラスチム、硫酸レンチナン(lentinan sulfate)、レプトルスタチン(leptolstatin)、レトロゾール、白血病抑制因子、白血球アルファインターフェロン、リュープロリド+エストロゲン+プロゲステロン、リュープロレリン、レバミソール、リアロゾール、直鎖ポリアミン類似体、親油性二糖ペプチド(lipophilic disaccharide peptide)、親油性白金化合物、リッソクリナミド7(lissoclinamide 7)、ロバプラチン、ロンブリシン、ロメトレキソール、ロニダミン、ロソキサントロン、ロバスタチン、ロキソリビン、ラルトテカン、ルテチウムテキサフィリン、リソフィリン(lysofylline)、溶解性ペプチド(lytic peptide)、マイタンシン(maitansine)、マンノスタチンA、マリマスタット、マソプロコール、マスピン、マトリライシン阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、メノガリル、メルバロン、メテレリン(meterelin)、メチオニナーゼ、メトクロプラミド、MIF阻害剤、ミフェプリストン、ミルテホシン、ミリモスチム、ミスマッチ二本鎖RNA、ミトグアゾン、ミトラクトール、マイトマイシン類似体、ミトナフィド(mitonafide)、マイトトキシン(mitotoxin)線維芽細胞増殖因子−サポリン、ミトキサントロン、モファロテン(mofarotene)、モルグラモスチム、モノクローナル抗体、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、モノホスホリルリピドA+ミオバクテリウム細胞壁sk(myobacterium cell wall sk)、モピダモール、多剤耐性遺伝子阻害剤、多腫瘍抑制因子−1を基礎とする治療(multiple tumor suppressor 1−based therapy)、マスタード抗癌剤、ミカペルオキシドB(mycaperoxide B)、マイコバクテリア細胞壁抽出物、ミリアポロン(myriaporone)、N−アセチルジナリン(N−acetyldinaline)、N−置換ベンズアミド、ナファレリン、ナグレスチプ(nagrestip)、ナロキソン+ペンタゾシン、ナパビン(napavin)、ナフテルピン(naphterpin)、ナルトグラスチム、ネダプラチン、ネモルビシン(nemorubicin)、ネリドロン酸(neridronic acid)、中性エンドペプチダーゼ、ニルタミド、ニサマイシン(nisamycin)、一酸化窒素調節物質、窒素酸化物抗酸化剤、ニトルリン(nitrullyn)、O6−ベンジルグアニン、オクトレオチド、オキセノン(okicenone)、オリゴヌ
クレオチド、オナプリストン、オンダンセトロン、オンダンセトロン、オラシン(oracin)、経口サイトカイン誘導因子、オルマプラチン、オサテロン、オキサリプラチン、オキサウノマイシン(oxaunomycin)、パラウアミン(palauamine)、パルミトイルリゾキシン(palmitoylrhizoxin)、パミドロン酸、パナキシトリオール、パノミフェン(panomifene)、パラバクチン(parabactin)、パゼリプチン(pazelliptine)、ペグアスパルガーゼ、ペルデシン(peldesine)、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ペントロゾール(pentrozole)、ペルフルブロン、ペルホスファミド、ペリリルアルコール、フェナジノマイシン(phenazinomycin)、フェニル酢酸、ホスファターゼ阻害剤、ピシバニール、ピロカルピン塩酸塩、ピラルビシン、ピリトレキシム、プラセチンA(placetin A)、プラセチンB(placetin B)、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤、白金複合体、白金化合物、白金−トリアミン複合体、ポルフィマーナトリウム、ポルフィロマイシン、プレドニゾン、プロピルビス−アクリドン、プロスタグランジンJ2、プロテアソーム阻害剤、プロテインA系免疫調節物質、タンパク質キナーゼC阻害剤、微細藻類由来のタンパク質キナーゼC阻害剤、タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤、プルプリン、ピラゾロアクリジン(pyrazoloacridine)、ピリドキシル化ヘモグロビンポリオキシエチレン複合体、rafアンタゴニスト、ラルチトレキセド、ラモセトロン、rasタンパク質ファルネシルトランスフェラーゼ(ras farnesyl protein transferase)阻害剤、ras阻害剤、ras−GAP阻害剤、脱メチル化レテリプチン(retelliptine demethylated)、レニウムRe186エチドロネート、リゾキシン(rhizoxin)、リボザイム、RIIレチンアミド、ログレチミド(rogletimide)、ロヒツキン(rohitukine)、ロムルチド、ロキニメックス、ルビギノンB1(rubiginone B1)、ルボキシル(ruboxyl)、サフィンゴール、サイントピン(saintopin)、SarCNU、サルコフィトールA(sarcophytol A)、サルグラモスチム、Sdi1模倣体、セムスチン、老化由来の阻害剤1(senescence derived inhibitor 1)、センスオリゴヌクレオチド、シグナル伝達阻害剤、シグナル伝達調節物質、単鎖抗原結合タンパク質、シゾフラン(sizofuran)、ソブゾキサン、ナトリウムボロカプテート(sodium borocaptate)、フェニル酢酸ナトリウム、ソルベロール(solverol)、ソマトメジン結合タンパク質、ソネルミン(sonermin)、スパルフォシン酸(sparfosic acid)、スピカマイシンD(spicamycin D)、スピロムスチン(spiromustine)、スプレノペンチン(splenopentin)、スポンギスタチン1(spongistatin 1)、スクアラミン、幹細胞阻害剤、幹細胞分裂阻害剤、スチピアミド(stipiamide)、ストロメライシン阻害剤、スルフィノシン(sulfinosine)、超活性血管作用性腸管ペプチドアンタゴニスト、スラジスタ(suradista)、スラミン、スウェインソニン、合成グリコサミノグリカン、タリムスチン(tallimustine)、タモキシフェンメチオジド、タウロムスチン(tauromustine)、タザロテン、テコガランナトリウム(tecogalan sodium)、テガフール、テルラピリリウム、テロメラーゼ阻害剤、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、テトラゾミン(tetrazomine)、タリブラスチン(thaliblastine)、チオコラリン(thiocoraline)、トロンボポエチン、トロンボポエチン模倣体、チマルファシン(thymalfasin)、サイモポエチン受容体アゴニスト、チモトリナン(thymotrinan)、甲状腺刺激ホルモン、エチルエチオプルプリンスズ、チラパザミン、チタノセンビクロリド(titanocene bichloride)、トプセンチン(topsentin)、トレミフェン、全能性幹細胞因子、翻訳阻害剤、トレチノイン、トリアセチルウリジン、トリシリビン、トリメトレキサート、トリプトレリン、トロピセトロン、ツロステリド(turosteride)、チロシンキナーゼ阻害剤、チロホスチン、UBC阻害剤、ウベニメクス、泌尿生殖洞由来の増殖阻害因子、ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト、バプレオチド、バリオリンB(variolin B)、ベクター系、赤血球遺伝子療法、ベラレソール(velaresol)、べラミン(veramine)、ベルジン(verdin)、ベルテポルフィン、ビノレルビン、ビンキサルチン(vinxaltine)、ビタキシン(vitaxin)、ボロゾール、ザノテロン(zanoterone)、ゼニプラチン、ジラスコルブ(zilascorb)、ジノスタチンスチマラマー、アドリアマイシン、ダクチノマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、シスプラチン、アシビシン、アクラルビシン、アコダゾール塩酸塩、アクロニン、アドゼレシン、アルデスロイキン、アルトレタミン、アンボマイシン、酢酸アメタントロン、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アントラマイシン、アスパラギナーゼ、アスペルリン、アザシチジン、アゼテパ、アゾトマイシン(azotomycin)、バチマスタット、ベンゾデパ(benzodepa)、ビカルタミド、ビスアントレン塩酸塩、ジメシル酸ビスナフィド、ビセレシン、硫酸ブレオマイシン、ブレキナルナトリウム、ブロピリミン、ブスルファン、カクチノマイシン、カルステロン、カラセミド、カルベチマー(carbetimer)、カルボプラチン、カルムスチン、カルビシン塩酸塩、カルゼルシン、セデフィンゴール(cedefingol)、クロラムブシル、シロレマイシン(cirolemycin)、クラドリビン、メシル酸クリスナトール、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダウノルビシン塩酸塩、デシタビン、デキソルマプラチン(dexormaplatin)、デザグアニン、メシル酸デザグアニン、ジアジクオン、ドキソルビシン、ドキソルビシン塩酸塩、ドロロキシフェン、ドロロキシフェンクエン酸塩、プロピオン酸ドロモスタノロン、デュアゾマイシン、エダトレキサート、エフロルニチン塩酸塩、エルサミトルシン、エンロプラチン、エンプロメート(enpromate)、エピプロピジン、エピルビシン塩酸塩、エルブロゾール、エソルビシン塩酸塩、エストラムスチン、エストラムスチンリン酸エステルナトリウム、エタニダゾール、エトポシド、リン酸エトポシド、エトプリン、ファドロゾール塩酸塩、ファザラビン、フェンレチニド、フロクスウリジン、リン酸フルダラビン、フルオロウラシル、フルオロシタビン(fluorocitabine)、ホスキドン、フォストリエシンナトリウム、ゲムシタビン、ゲムシタビン塩酸塩、ヒドロキシ尿素、イダルビシン塩酸塩、イホスファミド、イイモホシン(iimofosine)、インターロイキンI1(組換えインターロイキンIIもしくはrlL.sub.2を含む)、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−n1、インターフェロンアルファ−n3、インターフェロンベータ−1a、インターフェロンガンマ−1b、イプロプラチン、イリノテカン塩酸塩、酢酸ランレオチド、レトロゾール、酢酸リュープロリド、リアロゾール塩酸塩、ロメトレキソールナトリウム、ロムスチン、ロソキサントロン塩酸塩、マソプロコール、マイタンシン、メクロレタミン塩酸塩、酢酸メゲストロール、酢酸メレンゲストロール、メルファラン、メノガリル、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトトレキサートナトリウム、メトプリン、メツレデパ、ミチンドミド、ミトカルシン、ミトクロミン、ミトギリン、ミトマルシン、マイトマイシン、ミトスペル、ミトタン、ミトキサントロン塩酸塩、ミコフェノール酸、ノコダゾイエ(nocodazoie)、ノガラマイシン、オルマプラチン、オキシスラン、ペグアスパラガーゼ、ペリオマイシン、ペンタムスチン、硫酸ペプロマイシン、ペルホスファミド、ピポブロマン、ピポスルファン、ピロキサントロン塩酸塩、プリカマイシン、プロメスタン、ポルフィマーナトリウム、ポルフィロマイシン、プレドニムスチン、プロカルバジン塩酸塩、ピューロマイシン、ピューロマイシン塩酸塩、ピラゾフリン、リボプリン、ログレチミド、サフィンゴール、サフィンゴール塩酸塩、セムスチン、シムトラゼン、スパルホセートナトリウム(sparfosate sodium)、スパルソマイシン、スピロゲルマニウム塩酸塩、スピロムスチン、スピロプラチン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、スロフェヌル、タリソマイシン、テコガランナトリウム、テガフール、テロキサントロン塩酸塩、テモポルフィン、テニポシド、テロキシロン、テストラクトン、チアミプリン、チオグアニン、チオテパ、チアゾフリン、チラパザミン、トレミフェンクエン酸塩、酢酸トレストロン、リン酸トリシリビン、トリメトレキサート、グルクロン酸トリメトレキサート、トリプトレリン、ツブロゾール塩酸塩、ウラシルマスタード、ウレデパ、バプレオチド、ベルテポルフィン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、ビンデシン、硫酸ビンデシン、硫酸ビネピジン、硫酸ビングリシネート(vinglycinate sulfate)、硫酸ビンロイロシン、ビノレルビン酒石酸塩、硫酸ビンロシジン、硫酸ビンゾリジン、ボロゾール、ゼニプラチン、ジノスタチン、ゾルビシン塩酸塩、細胞周期をG2期〜M期で停止させ、及び/もしくは微小管の形成もしくは安定性を調節する薬剤、(例えば、Taxol.(商標)(すなわち、パクリタキセル)、Taxotere.(商標)、タキサン骨格を含む化合物、エルブロゾール(すなわち、R−55104)、ドラスタチン10(すなわち、DLS−10及びNSC−376128)、イセチオン酸ミボブリン(すなわち、CI−980として)、ビンクリスチン、NSC−639829、ディスコデルモリド(すなわち、NVP−XX−A−296として)、ABT−751(Abbott、すなわち、E−7010)、アルトリルチン(Altorhyrtin)(例えば、アルトリルチンA及びアルトリルチンC)、スポンギスタチン(Spongistatin)(例えば、スポンギスタチン1、スポンギスタチン2、スポンギスタチン3、スポンギスタチン4、スポンギスタチン5、スポンギスタチン6、スポンギスタチン7、スポンギスタチン8、及びスポンギスタチン9)、セマドチン塩酸塩(すなわち、LU−103793及びNSC−D−669356)、エポチロン(例えば、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC(すなわち、デスオキシエポチロンAもしくはdEpoA)、エポチロンD(すなわち、KOS−862、dEpoB、及びデスオキシエポチロンB)、エポチロンE、エポチロンF、エポチロンB N−オキシド、エポチロンA N−オキシド、16−アザ−エポチロンB、21−アミノエポチロンB(すなわち、BMS−310705)、21−ヒドロキシエポチロンD(すなわち、デスオキシエポチロンF及びdEpoF)、26−フルオロエポチロン、ステロイド(例えば、デキサメタゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、ゴセレリンもしくはリュープロリドなどの性腺刺激ホルモン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸メドロキシプロゲステロン)、エストロゲン(例
えば、ジエチルスチルベストロール(diethlystilbestrol)、エチニルエストラジオール)、抗エストロゲン剤(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(例えば、プロピオン酸テストステロン、フルオキシメステロン)、抗アンドロゲン剤(例えば、フルタミド)、免疫賦活剤(例えば、カルメット・ゲラン桿菌(Bacillus Calmette−Guerin)(BCG)、レバミソール、インターロイキン−2、アルファ−インターフェロン等)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20モノクローナル抗体、抗HER2モノクローナル抗体、抗CD52モノクローナル抗体、抗HLA−DRモノクローナル抗体、及び抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体−カリチアマイシン複合体、抗CD22モノクローナル抗体−シュードモナス菌体外毒素複合体等)、放射免疫療法(例えば、111In、90Y、もしくは131I等に複合化した抗CD20モノクローナル抗体)、トリプトライド、ホモハリントニン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、トポテカン、イトラコナゾール、ビンデシン、セリバスタチン、ビンクリスチン、デオキシアデノシン、セルトラリン、ピタバスタチン、イリノテカン、クロファジミン、5−ノニルオキシトリプタミン、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、EGFR阻害剤、上皮増殖因子受容体(EGFR)を標的とする治療(therapy)もしくは治療治療薬(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI−1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI−272、CP−724714、TAK−285、AST−1306、ARRY334543、ARRY−380、AG−1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI−420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB−569、CUDC−101、WZ8040、WZ4002、WZ3146、AG−490、XL647、PD153035、BMS−599626)、ソラフェニブ、イマチニブ、スニチニブ、ダサチニブ、Ras阻害剤、または同様のものが含まれる。
【0096】
「chemotherapeutic(化学療法剤)」または「chemotherapeutic agent(化学療法剤)」は、それが有するそのままの通常の意味に従って使用され、抗新生物特性、または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する化学的な組成物または化合物を指す。
【0097】
本明細書で使用されるとき、「求電子性」という用語は、電子密度を受け入れる能力を有する化学基を指す。「求電子性置換基」、「求電子性化学部分」または「求電子性部分」は、電子対または電子密度を受け入れることによって、求核剤などの電子供与基と反応し得、その結果、結合が形成される、電子不足の化学基、置換基、または部分(一価の化学基)を指す。いくつかの実施形態では、化合物の求電子性置換基は、システイン残基と反応する能力を有する。いくつかの実施形態では、求電子性置換基は、システイン残基(例えば、K−Rasのシステイン残基であり、ヒトK−Ras 4BのC185に対応する残基)と共有結合を形成する能力を有し、「共有結合性のシステイン修飾部分」または「共有結合性のシステイン修飾置換基」と称され得る。求電子性置換基と、システインのスルフヒドリル基との間に形成される共有結合は、可逆的または不可逆的な結合であり得る。いくつかの実施形態では、求電子性置換基は、ヒスチジン残基(例えば、K−Rasのヒスチジン残基であり、ヒトK−Ras 4BのH95に対応する残基)と共有結合を形成する能力を有し、「共有結合性のヒスチジン修飾部分」または「共有結合性のヒスチジン修飾置換基」と称され得る。求電子性置換基とヒスチジンとの間に形成される共有結合は、可逆的または不可逆的な結合であり得る。
【0098】
本明細書で使用されるとき、「求核性」は、電子密度を供与する能力を有する化学基を指す。
【0099】
「Ras」という用語は、ヒトのRas GTPaseタンパク質の1つまたは複数のファミリー(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras)を指す。「K−Ras」という用語は、ヒトK−Ras(例えば、ヒトK−Ras4A(NP_203524.1)、ヒトK−Ras4B(NP_004976.2)、またはK−Ras4A及びK−Ras4Bの両方)のヌクレオチド配列またはタンパク質を指す。「K−Ras」という用語は、野生型形態のヌクレオチド配列またはタンパク質と、その任意の変異体との両方を含む。いくつかの実施形態では、「K−Ras」は、野生型のK−Rasである。いくつかの実施形態では、「K−Ras」は、1つまたは複数の変異形態である。「K−Ras」XYZという用語は、K−RasのYと番号付けされたアミノ酸が野生型ではアミノ酸Xを有し、変異体では代わりにアミノ酸Zを有する変異K−Rasのヌクレオチド配列またはタンパク質を指す(例えば、K−Ras G12Cは、野生型タンパク質ではGを有するが、K−Ras G12C変異体タンパク質ではCを有する)。いくつかの実施形態では、K−Rasは、K−Ras4A及びK−Ras4Bを指す。いくつかの実施形態では、K−Rasは、K−Ras4Aを指す。いくつかの実施形態では、K−Rasは、K−Ras4Bを指す。いくつかの実施形態では、K−Rasは、本明細書に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質を指す。
【0100】
本明細書で使用されるとき、「Ras阻害剤試験化合物」という用語は、Rasタンパク質の活性、機能、またはレベル(例えば、量)を阻害する能力のアッセイにおいて特徴付けられる化合物を指す。本明細書で使用されるとき、「K−Ras阻害剤試験化合物」という用語は、K−Rasタンパク質の活性、機能、またはレベル(例えば、量)を阻害する能力のアッセイにおいて特徴付けられる化合物を指す。
【0101】
本明細書で使用されるとき、「シグナル伝達経路」という用語は、細胞構成成分、及び任意選択で細胞外構成成分(例えば、タンパク質、核酸、小分子、イオン、脂質)の間の一連の相互作用であって、この一連の相互作用によって、1つの構成成分の変化が1つまたは複数の他の構成成分に伝わり、これによってさらなる構成成分に変化が次々に伝わり得、こうしたものが、任意選択で他のシグナル伝達経路構成成分に伝播する一連の相互作用を指す。例えば、K−Rasと、本明細書に記載の化合物との結合は、K−Rasの1つもしくは複数のタンパク質−タンパク質相互作用に変化を引き起こし得るか、またはK−Rasと膜と間の相互作用に変化を引き起こし得るものであり、その結果、細胞の成長、増殖、または生存に変化が生じる。
【0102】
タンパク質内において、アミノ酸残基が所与の残基と同一の本質的構造位置を占めるとき、タンパク質におけるアミノ酸残基は、所与の残基に「対応する」。例えば、選択残基が、ヒトK−Ras4AもしくはヒトK−Ras 4B、またはそれらの両方におけるGly12と同一の本質的な空間関係または他の構造関係を占めるとき、選択タンパク質における選択残基は、ヒトK−Ras4AもしくはヒトK−Ras 4B、またはそれらの両方におけるGly12に対応する。いくつかの実施形態では、選択タンパク質と、ヒトK−Ras4Aタンパク質またはヒトK−Ras 4Bタンパク質との相同性が最大となるようにアライメントをとる場合、アライメントされた選択タンパク質においてGly12とのアライメントが生じる位置は、Gly12に対応すると言われる。一次配列のアライメントの代わりに、三次元構造のアライメントを使用することもでき、例えば、選択タンパク質の構造と、ヒトK−Ras4Aタンパク質またはヒトK−Ras 4Bタンパク質との対応が最大となるようにアライメントされ、全体構造が比較される。この場合、構造モデルにおいてGly12と同一の本質的位置を占めるアミノ酸は、Gly12残基に対応すると言われる。別の例では、選択残基(例えば、システイン残基)が、ヒトK−Ras 4BにおけるC185と本質的に同一の配列位置、空間位置、または他の構造位置をタンパク質内において占めるとき、選択タンパク質における選択残基は、ヒトK−Ras 4BのC185に対応する。
【0103】
「非置換のビニルスルホン部分」、「非置換のビニルスルホンアミド部分」、「非置換のフルオロ(C−C)アルキルケトン部分」、「非置換のクロロ(C−C)アルキルケトン部分」、「非置換のアクリルアミド部分」、「非置換のジスルフィド部分」、「非置換のチオール部分」、「非置換のホスホネート部分」、「非置換のアルデヒド部分」、「非置換のエノン部分」、「非置換のジアゾメチルケトン部分」、「非置換のジアゾメチルアミド部分」、「非置換のシアノシクロプロピルカルボキサミド部分」、「非置換のエポキシド部分」、「非置換のエポキシケトン部分」、「非置換のエポキシアミド部分」、「非置換のアリールアルデヒド部分」、「非置換のアリールジアルデヒド部分」、「非置換のジアルデヒド部分」、「非置換のナイトロジェンマスタード部分」、「非置換のプロパルギル部分」、または「非置換のプロパルギルアミド部分」という用語は、それが有するそのままの通常の化学的意味に従って使用され、化学結合価の規則に従ってそのような基のそれぞれが最小分子量を有する一価の化学基を指す。1つの命名基の置換形態は、化学結合価の規則に従って、本明細書に記載の置換基のいずれか1つまたは複数で置換され得る。
【0104】
H−Ras ヒト野生型
【0105】
MTEYKLVVVG AGGVGKSALT IQLIQNHFVD EYDPTIEDSY RKQVVIDGET CLLDILDTAG QEEYSAMRDQ YMRTGEGFLC VFAINNTKSF EDIHQYREQI KRVKDSDDVP MVLVGNKCDL AARTVESRQA QDLARSYGIP YIETSAKTRQ GVEDAFYTLV REIRQHKLRK LNPPDESGPG CMSCKCVLS(配列番号10)
【0106】
K−Ras 4A ヒト野生型
【0107】
mteyklvvvg aggvgksalt iqliqnhfvd eydptiedsy rkqvvidget clldildtag qeeysamrdq ymrtgegflc vfainntksf edihhyreqi krvkdsedvp mvlvgnkcdl psrtvdtkqa qdlarsygip fietsaktrq rvedafytlv reirqyrlkk iskeektpgc vkikkciim(配列番号11)
【0108】
K−Ras 4B ヒト野生型
【0109】
mteyklvvvg aggvgksalt iqliqnhfvd eydptiedsy rkqvvidget clldildtag qeeysamrdq ymrtgegflc vfainntksf edihhyreqi krvkdsedvp mvlvgnkcdl psrtvdtkqa qdlarsygip fietsaktrq gvddafytlv reirkhkekm skdgkkkkkk sktkcvim(配列番号12)
【0110】
II.化合物
1つの態様では、式:
【0111】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物が提供される。A環は、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルである。Yは、NまたはCHまたはCである。Rは独立して、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7A−、−NR7AC(O)−、−C(O)NR7A−、−SONR7A−、−NR7ASO−、−OC(O)NR7A−、−NR7AC(O)O−、−CR9A=NO−、−ON=CR9A−、−NR8AC(O)NR7A−、−NR8AC(=NR10A)NR7A−、−NR8AC(=NR10A)−、−C(=NR10A)NR7A−、−OC(=NR10A)−、−C(=NR10A)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンである。Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7B−、−NR7BC(O)−、−C(O)NR7B−、−SONR7B−、−NR7BSO−、−OC(O)NR7B−、−NR7BC(O)O−、−CR9B=NO−、−ON=CR9B−、−NR8BC(O)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)−、−C(=NR10B)NR7B−、−OC(=NR10B)−、−C(=NR10B)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンである。Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、置換または非置換のC−Cアルキレン、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンである。Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRSO−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、置換または非置換のC−Cアルキレン、置換または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンである。Eは、求電子性部分である。Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。Rは独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。Rは独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。R、R、R、R10、R7A、R8A、R9A、R10A、R7B、R8B、R9B、R10B、R11、R12、R14、及びR15は独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR置換基及びR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR11置換基及びR12置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。X、X、及びXはそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。記号n1、記号n2、記号v1、及び記号v2は独立して、0〜4の整数である。記号m1及び記号m2は独立して、1〜2の整数である。記号z1は独立して、0〜5の整数である。記号z2は独立して、0〜10の整数である。
【0112】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0113】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0114】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0115】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0116】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0117】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0118】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0119】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0120】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0121】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0122】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0123】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0124】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0125】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0126】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0127】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0128】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0129】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、L、L、E、Y z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0130】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0131】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、R、R、L、L、E、及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0132】
式IIの化合物の、いくつかの実施形態では、R、R、及びRは、水素である。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0133】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。
【0134】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0135】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。L、L、及びEは、(例えば、式I、式II、式III、式VI、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。
【0136】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0137】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、L、L、及びEは、(例えば、式I、式II、式III、式VI、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。
【0138】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0139】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、L、L、及びEは、(例えば、式I、式II、式III、式VI、式VI、及びそれらの実施形態、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。R1.1及びR1.2は、Rの意味を有する。R1.1及びR1.2は、任意選択で異なるハロゲン(例えば、F及び/またはCl)であり得る。Rは、ハロゲン(例えば、FまたはCl)であり得る。Rは、非置換のメチルであり得る。
【0140】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0141】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、L、L、L、L、E、Y、及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0142】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0143】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、L、L、E、及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0144】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHCH(CH)C(O)NH−、または非置換のC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−CHO−、−C(O)−、−NH−、または−O−である。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(CH)C(O)NH−、または非置換のC−Cアルキレンであり、Lは、結合、−CHO−、−C(O)−、−NH−、または−O−である。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、−O−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−S−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−S(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NRC(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)NR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SONR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SONH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NRSO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHSO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−OC(O)NR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−OC(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NRC(O)O−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)O−である。いくつかの実施形態では、Lは、置換または非置換のC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、非置換のメチレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。
【0145】
いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、−O−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−S−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−S(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NRC(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)NR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SONR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NRSO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−OC(O)NR−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NRC(O)O−である。いくつかの実施形態では、Lは、置換または非置換のC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、置換または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SONH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHSO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHSO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−OC(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)O−である。いくつかの実施形態では、Lは、非置換のC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、非置換の2〜3員ヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、−CHNH−である。いくつかの実施形態では、Lは、非置換のメチレンである。
【0146】
いくつかの実施形態では、A環は、C−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、3〜7員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、C−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、5〜7員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和のCシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、3員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、4員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、5員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、7員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和の3員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和の4員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和の5員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和の6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、飽和の7員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和の3員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和の4員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和の5員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和の6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、不飽和の7員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、アジリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、アジリニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ジアジリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ジアジリニルである。いくつかの実施形態では、A環は、アゼチジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、アゼチル(azetyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、ジアゼチジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、アジアゼチル(adiazetyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピロリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、アゼパニルである。いくつかの実施形態では、A環は、N−ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、N−ピロリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、N−アゼパニルである。いくつかの実施形態では、A環は、1−ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、1−ピロリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、1−アゼパニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピペラジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、イミダゾリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピラゾリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、オキサゾリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、イソオキサゾリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、チアゾリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、イソチアゾリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピラニルである。いくつかの実施形態では、A環は、チオピラニルである。いくつかの実施形態では、A環は、オキサニル(oxanyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、チアニル(thianyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、モルホリニルである。いくつかの実施形態では、A環は、チオモルホリニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ジオキサニル(dioxanyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、ジチアニル(dithianyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、ジアジニル(diazinyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、オキサジニル(oxazinyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、チアジニル(thiazinyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、ジオキシニル(dioxinyl)である。いくつかの実施形態では、A環は、ジチイニル(dithiinyl)である。
【0147】
いくつかの実施形態では、Yは、CHである。いくつかの実施形態では、Yは、Nである。いくつかの実施形態では、Yは、Cである。
【0148】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のCアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Clまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CN、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメチル、非置換のエチル、非置換のイソプロピル、または非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のn−プロピルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のn−ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のイソブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のペンチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘキシルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘプチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のオクチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Brである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメトキシである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のエトキシである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CFである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CClである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のピリジルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CNである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CONHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NOである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SOClである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SONHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHNHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−ONHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)NHNHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)NHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHSOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)Hである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)OHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R
は独立して、置換または非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の5〜6員ヘテロアリールである。
【0149】
いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲンまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、置換または非置換のCアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CHCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OCHCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−Clまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲン、−CX、−CN、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のメチル、非置換のエチル、非置換のイソプロピル、または非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のn−プロピルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のn−ブチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のイソブチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のペンチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のヘキシルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のヘプチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のオクチルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−Brである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のメトキシである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のエトキシである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CFである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CClである。いくつかの実施形態では、R1.1は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、非置換のピリジルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CNである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−CONHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NOである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SOClである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−SONHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHNHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−ONHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHC(O)NHNHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHC(O)NHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHSOHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHC(O)Hである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHC(O)OHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−NHOHである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のC
アルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換された2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換された3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換された5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換された2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換された3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、置換された5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.1は独立して、水素である。
【0150】
いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲンまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、置換または非置換のCアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CHCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OCHCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−Clまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲン、−CX、−CN、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のメチル、非置換のエチル、非置換のイソプロピル、または非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のn−プロピルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のn−ブチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のイソブチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のペンチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のヘキシルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のヘプチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のオクチルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−Brである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のメトキシである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のエトキシである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CFである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CClである。いくつかの実施形態では、R1.2は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、非置換のピリジルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CNである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−CONHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NOである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SOClである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−SONHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHNHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−ONHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHC(O)NHNHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHC(O)NHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHSOHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHC(O)Hである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHC(O)OHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−NHOHである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のC
アルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換された2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換された3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換された5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換された2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換された3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、置換された5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R1.2は独立して、水素である。
【0151】
いくつかの実施形態では、z1は、2である。いくつかの実施形態では、z1は、3である。いくつかの実施形態では、z1は、0である。いくつかの実施形態では、z1は、1である。いくつかの実施形態では、z1は、4である。いくつかの実施形態では、z1は、5である。
【0152】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−−OH、−SH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−−OH、−SH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素である。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得る。いくつかの実施形態では、2つの隣接したR置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のCアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SCHCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Clまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CX、−CN、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメチル、非置換のエチル、非置換のイソプロピル、または非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のn−プロピルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のn−ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のイソブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のペンチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘキシルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘプチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のオクチルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Brである。いくつかの実施
形態では、Rは独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のメトキシである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のエトキシである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CFである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CClである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のピリジルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CNである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−CONHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NOである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SOClである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−SONHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHNHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−ONHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)NHNHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)NHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHSOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)Hである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHC(O)OHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−NHOHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHXである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、置換された5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、非置換の5〜6員ヘテロアリールである。
【0153】
いくつかの実施形態では、z2は、0である。いくつかの実施形態では、z2は、1である。いくつかの実施形態では、z2は、2である。いくつかの実施形態では、z2は、3である。いくつかの実施形態では、z2は、4である。いくつかの実施形態では、z2は、5である。いくつかの実施形態では、z2は、6である。いくつかの実施形態では、z2は、7である。いくつかの実施形態では、z2は、8である。いくつかの実施形態では、z2は、9である。いくつかの実施形態では、z2は、10である。
【0154】
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、置換または非置換のヘテロアリールである。
【0155】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7A−、−NR7AC(O)−、−C(O)NR7A−、−SONR7A−、−NR7ASO−、−OC(O)NR7A−、−NR7AC(O)O−、−CR9A=NO−、−ON=CR9A−、−NR8AC(O)NR7A−、−NR8AC(=NR10A)NR7A−、−NR8AC(=NR10A)−、−C(=NR10A)NR7A−、−OC(=NR10A)−、−C(=NR10A)O−、置換もしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、置換もしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、置換もしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、または置換もしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0156】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−CH=NO−、−ON=CH−、−NHC(O)NH−、−NHC(=NH)NH−、−NHC(=NH)−、−C(=NH)NH−、−OC(=NH)−、−C(=NH)O−、置換もしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、置換もしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、置換もしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、または置換もしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0157】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、置換もしくは非置換のアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−CH=NO−、−ON=CH−、−NHC(O)NH−、−NHC(=NH)NH−、−NHC(=NH)−、−C(=NH)NH−、−OC(=NH)−、−C(=NH)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−CH(CHCl)CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)CH(CHCl)CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)CH(CHCl)CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたCアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、−O−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−S−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−S(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−SONH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHSO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−OC(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)O−である。いくつかの実施形態では、Lは、−CH=NO−である。いくつかの実施形態では、Lは、−ON=CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(=NH)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(=NH)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(=NH)NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−OC(=NH)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(=NH)O−である。
【0158】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7A−、−NR7AC(O)−、−C(O)NR7A−、−SONR7A−、−NR7ASO−、−OC(O)NR7A−、−NR7AC(O)O−、−CR9A=NO−、−ON=CR9A−、−NR8AC(O)NR7A−、−NR8AC(=NR10A)NR7A−、−NR8AC(=NR10A)−、−C(=NR10A)NR7A−、−OC(=NR10A)−、−C(=NR10A)O−、R7Aで置換されるかもしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、またはR7Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0159】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−CH=NO−、−ON=CH−、−NHC(O)NH−、−NHC(=NH)NH−、−NHC(=NH)−、−C(=NH)NH−、−OC(=NH)−、−C(=NH)O−、R7Aで置換されるかもしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R7Aで置換されるかもしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、またはR7Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0160】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7B−、−NR7BC(O)−、−C(O)NR7B−、−SONR7B−、−NR7BSO−、−OC(O)NR7B−、−NR7BC(O)O−、−CR9B=NO−、−ON=CR9B−、−NR8BC(O)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)−、−C(=NR10B)NR7B−、−OC(=NR10B)−、−C(=NR10B)O−、置換もしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、置換もしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、置換もしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、または置換もしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0161】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−CH=NO−、−ON=CH−、−NHC(O)NH−、−NHC(=NH)NH−、−NHC(=NH)−、−C(=NH)NH−、−OC(=NH)−、−C(=NH)O−、置換もしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、置換もしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、置換もしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、または置換もしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0162】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−CH=NO−、−ON=CH−、−NHC(O)NH−、−NHC(=NH)NH−、−NHC(=NH)−、−C(=NH)NH−、−OC(=NH)−、−C(=NH)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−NHC(O)NH−、置換もしくは非置換のアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−CH(CHCl)CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)CH(CHCl)CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)CH(CHCl)CH−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NHC(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、ハロで置換されたCアルキレンである。
【0163】
いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7B−、−NR7BC(O)−、−C(O)NR7B−、−SONR7B−、−NR7BSO−、−OC(O)NR7B−、−NR7BC(O)O−、−CR9B=NO−、−ON=CR9B−、−NR8BC(O)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)−、−C(=NR10B)NR7B−、−OC(=NR10B)−、−C(=NR10B)O−、R7Bで置換されるかもしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、またはR7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。いくつかの実施形態では、Lは、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−CH=NO−、−ON=CH−、−NHC(O)NH−、−NHC(=NH)NH−、−NHC(=NH)−、−C(=NH)NH−、−OC(=NH)−、−C(=NH)O−、R7Bで置換されるかもしくは非置換のアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキレン(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R7Bで置換されるかもしくは非置換のアリーレン(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニレン)、またはR7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリーレン(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0164】
いくつかの実施形態では、Lは、
【0165】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
である。C環は、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、C環は、置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロシクロアルキレン、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、C環は、R7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキレン、またはR7Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、C環は、R7Bで置換されるかもしくは非置換の5〜6員ヘテロシクロアルキレン、またはR7Bで置換されるかもしくは非置換の5〜6員ヘテロアリーレンである。
【0166】
いくつかの実施形態では、Eは、共有結合性のシステイン修飾部分である。いくつかの実施形態では、Eは、共有結合性のヒスチジン修飾部分である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0167】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
【0168】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0169】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0170】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0171】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0172】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0173】
16は独立して、水素、ハロゲン、CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−SOCl、−SOn1616D、−SOv16NR16A16B、−NHNR16A16B、−ONR16A16B、−NHC=(O)NHNR16A16B、−NHC(O)NR16A16B、−N(O)m16、−NR16A16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16A16B、−OR16D、−NR16ASO16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16、−OCHX16、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。R17は独立して、水素、ハロゲン、CX17、−CHX17、−CH17、−CN、−SOCl、−SOn1717D、−SOv17NR17A17B、−NHNR17A17B、−ONR17A17B、−NHC=(O)NHNR17A17B、−NHC(O)NR17A17B、−N(O)m17、−NR17A17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17A17B、−OR17D、−NR17ASO17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17、−OCHX17、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。R18は独立して、水素、ハロゲン、CX18、−CHX18、−CH18、−CN、−SOCl、−SOn1818D、−SOv18NR18A18B、−NHNR18A18B、−ONR18A18B、−NHC=(O)NHNR18A18B、−NHC(O)NR18A18B、−N(O)m18、−NR18A18B、−C(O)R18C、−C(O)−OR18C、−C(O)NR18A18B、−OR18D、−NR18ASO18D、−NR18AC(O)R18C、−NR18AC(O)OR18C、−NR18AOR18C、−OCX18、−OCHX18、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。R19は独立して、水素、ハロゲン、CX19、−CHX19、−CH19、−CN、−SOCl、−SOn1919D、−SOv19NR19A19B、−NHNR19A19B、−ONR19A19B、−NHC=(O)NHNR19A19B、−NHC(O)NR19A19B、−N(O)m19、−NR19A19B、−C(O)R19C、−C(O)−OR19C、−C(O)NR19A19B、−OR19D、−NR19ASO19D、−NR19AC(O)R19C、−NR19AC(O)OR19C、−NR19AOR19C、−OCX19、−OCHX19、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18D、R19A、R19B、R19C、R19Dは独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR16A置換基及びR16B置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR17A置換基及びR17B置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR18A置換基及びR18B置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR19A置換基及びR19B置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。X、X16、X17、X18、及びX19はそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。記号n16、記号n17、記号n18、記号n19、記号v16、記号v17、記号v18、及び記号v19は独立して、0〜4の整数である。記号m16、記号m17、記号m18、及び記号m19は独立して、1〜2の整数である。いくつかの実施形態では、R18は、−CNである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18は、水素である。いくつかの実施形態では、R16は、水素である。いくつかの実施形態では、R17は、水素である。いくつかの実施形態では、R19は、水素である。
【0174】
Xは独立して、−Fであり得る。Xは独立して、−Clであり得る。Xは独立して、−Brであり得る。Xは独立して、−Iであり得る。X16は独立して、−Fであり得る。X16は独立して、−Clであり得る。X16は独立して、−Brであり得る。X16は独立して、−Iであり得る。X17は独立して、−Fであり得る。X17は独立して、−Clであり得る。X17は独立して、−Brであり得る。X17は独立して、−Iであり得る。X18は独立して、−Fであり得る。X18は独立して、−Clであり得る。X18は独立して、−Brであり得る。X18は独立して、−Iであり得る。X19は独立して、−Fであり得る。X19は独立して、−Clであり得る。X19は独立して、−Brであり得る。X19は独立して、−Iであり得る。
【0175】
n16は独立して、0であり得る。n16は独立して、1であり得る。n16は独立して、2であり得る。n16は独立して、3であり得る。n16は独立して、4であり得る。n17は独立して、0であり得る。n17は独立して、1であり得る。n17は独立して、2であり得る。n17は独立して、3であり得る。n17は独立して、4であり得る。n18は独立して、0であり得る。n18は独立して、1であり得る。n18は独立して、2であり得る。n18は独立して、3であり得る。n18は独立して、4であり得る。n19は独立して、0であり得る。n19は独立して、1であり得る。n19は独立して、2であり得る。n19は独立して、3であり得る。n19は独立して、4であり得る。
【0176】
v16は独立して、0であり得る。v16は独立して、1であり得る。v16は独立して、2であり得る。v16は独立して、3であり得る。v16は独立して、4であり得る。v17は独立して、0であり得る。v17は独立して、1であり得る。v17は独立して、2であり得る。v17は独立して、3であり得る。v17は独立して、4であり得る。v18は独立して、0であり得る。v18は独立して、1であり得る。v18は独立して、2であり得る。v18は独立して、3であり得る。v18は独立して、4であり得る。v19は独立して、0であり得る。v19は独立して、1であり得る。v19は独立して、2であり得る。v19は独立して、3であり得る。v19は独立して、4であり得る。
【0177】
m16は独立して、1であり得る。m16は独立して、2であり得る。m17は独立して、1であり得る。m17は独立して、2であり得る。m18は独立して、1であり得る。m18は独立して、2であり得る。m19は独立して、1であり得る。m19は独立して、2であり得る。
【0178】
いくつかの実施形態では、R16は、水素である。いくつかの実施形態では、R16は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R16は、CX16である。いくつかの実施形態では、R16は、−CHX16である。いくつかの実施形態では、R16は、−CH16である。いくつかの実施形態では、R16は、−CNである。いくつかの実施形態では、R16は、−SOn1616Dである。いくつかの実施形態では、R16は、−SOv16NR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−NHNR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−ONR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−NHC=(O)NHNR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−NHC(O)NR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−N(O)m16である。いくつかの実施形態では、R16は、−NR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−C(O)R16Cである。いくつかの実施形態では、R16は、−C(O)−OR16Cである。いくつかの実施形態では、R16は、−C(O)NR16A16Bである。いくつかの実施形態では、R16は、−OR16Dである。いくつかの実施形態では、R16は、−NR16ASO16Dである。いくつかの実施形態では、R16は、−NR16AC(O)R16Cである。いくつかの実施形態では、R16は、−NR16AC(O)OR16Cである。いくつかの実施形態では、R16は、−NR16AOR16Cである。いくつかの実施形態では、R16は、−OCX16である。いくつかの実施形態では、R16は、−OCHX16である。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R16は、−CHPhである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲン、−CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX16、−OCHX16、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲン、−CX16、−CHX16、−CH16、−OH、−SH、−COOH、−OCX16、−OCHX16、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲンまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換のCアリールである。いくつかの実施形態では、R16は、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CHX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CH16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OCX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OCHX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CHCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OCHCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−Clまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲン、−CX16、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−OCX16、−OCHX16、−CHX16、−CH16、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲン、−CX16、−CN、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のメチル、非置換のエチル、非置換のイソプロピル、または非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のn−プロピルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のn−ブチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のイソブチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のペンチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のヘキシルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のヘプチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のオクチルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−Brである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のメトキシである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のエトキシである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CFである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CCl
である。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R16は、非置換のピリジルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CHX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CH16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CNである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−CONHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NOである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SOClである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−SONHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHNHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−ONHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHC(O)NHNHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHC(O)NHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHSOHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHC(O)Hである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHC(O)OHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−NHOHである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OCX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−OCHX16である。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換された2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換された3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換された5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換された2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換された3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、置換された5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、非置換の5〜6員ヘテロアリールである。
【0179】
いくつかの実施形態では、R16Aは、水素である。いくつかの実施形態では、R16Aは、−CXである。いくつかの実施形態では、R16Aは、−CNである。いくつかの実施形態では、R16Aは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R16Aは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R16Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Aは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R16Aは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R16Aは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Aは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Aは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R16Aは、非置換のtert−ブチルである。
【0180】
いくつかの実施形態では、R16Bは、水素である。いくつかの実施形態では、R16Bは、−CXである。いくつかの実施形態では、R16Bは、−CNである。いくつかの実施形態では、R16Bは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R16Bは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R16Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Bは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R16Bは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R16Bは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Bは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Bは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R16Bは、非置換のtert−ブチルである。
【0181】
いくつかの実施形態では、R16Cは、水素である。いくつかの実施形態では、R16Cは、−CXである。いくつかの実施形態では、R16Cは、−CNである。いくつかの実施形態では、R16Cは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R16Cは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R16Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Cは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R16Cは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R16Cは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Cは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Cは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R16Cは、非置換のtert−ブチルである。
【0182】
いくつかの実施形態では、R16Dは、水素である。いくつかの実施形態では、R16Dは、−CXである。いくつかの実施形態では、R16Dは、−CNである。いくつかの実施形態では、R16Dは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R16Dは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R16Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R16Dは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R16Dは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R16Dは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Dは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R16Dは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R16Dは、非置換のtert−ブチルである。
【0183】
いくつかの実施形態では、R17は、水素である。いくつかの実施形態では、R17は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R17は、CX17である。いくつかの実施形態では、R17は、−CHX17である。いくつかの実施形態では、R17は、−CH17である。いくつかの実施形態では、R17は、−CNである。いくつかの実施形態では、R17は、−SOn1717Dである。いくつかの実施形態では、R17は、−SOv17NR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−NHNR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−ONR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−NHC=(O)NHNR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−NHC(O)NR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−N(O)m17である。いくつかの実施形態では、R17は、−NR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−C(O)R17Cである。いくつかの実施形態では、R17は、−C(O)−OR17Cである。いくつかの実施形態では、R17は、−C(O)NR17A17Bである。いくつかの実施形態では、R17は、−OR17Dである。いくつかの実施形態では、R17は、−NR17ASO17Dである。いくつかの実施形態では、R17は、−NR17AC(O)R17Cである。いくつかの実施形態では、R17は、−NR17AC(O)OR17Cである。いくつかの実施形態では、R17は、−NR17AOR17Cである。いくつかの実施形態では、R17は、−OCX17である。いくつかの実施形態では、R17は、−OCHX17である。いくつかの実施形態では、R17は、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R17は、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R17は、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R17は、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R17は、−CHPhである。
【0184】
いくつかの実施形態では、R17Aは、水素である。いくつかの実施形態では、R17Aは、−CXである。いくつかの実施形態では、R17Aは、−CNである。いくつかの実施形態では、R17Aは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R17Aは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R17Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Aは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17Aは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R17Aは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Aは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Aは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R17Aは、非置換のtert−ブチルである。
【0185】
いくつかの実施形態では、R17Bは、水素である。いくつかの実施形態では、R17Bは、−CXである。いくつかの実施形態では、R17Bは、−CNである。いくつかの実施形態では、R17Bは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R17Bは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R17Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Bは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17Bは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R17Bは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Bは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Bは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R17Bは、非置換のtert−ブチルである。
【0186】
いくつかの実施形態では、R17Cは、水素である。いくつかの実施形態では、R17Cは、−CXである。いくつかの実施形態では、R17Cは、−CNである。いくつかの実施形態では、R17Cは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R17Cは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R17Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Cは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17Cは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R17Cは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Cは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Cは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R17Cは、非置換のtert−ブチルである。
【0187】
いくつかの実施形態では、R17Dは、水素である。いくつかの実施形態では、R17Dは、−CXである。いくつかの実施形態では、R17Dは、−CNである。いくつかの実施形態では、R17Dは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R17Dは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R17Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R17Dは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17Dは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R17Dは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Dは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R17Dは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R17Dは、非置換のtert−ブチルである。
【0188】
いくつかの実施形態では、R18は、水素である。いくつかの実施形態では、R18は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R18は、CX18である。いくつかの実施形態では、R18は、−CHX18である。いくつかの実施形態では、R18は、−CH18である。いくつかの実施形態では、R18は、−CNである。いくつかの実施形態では、R18は、−SOn1818Dである。いくつかの実施形態では、R18は、−SOv18NR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−NHNR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−ONR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−NHC=(O)NHNR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−NHC(O)NR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−N(O)m18である。いくつかの実施形態では、R18は、−NR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−C(O)R18Cである。いくつかの実施形態では、R18は、−C(O)−OR18Cである。いくつかの実施形態では、R18は、−C(O)NR18A18Bである。いくつかの実施形態では、R18は、−OR18Dである。いくつかの実施形態では、R18は、−NR18ASO18Dである。いくつかの実施形態では、R18は、−NR18AC(O)R18Cである。いくつかの実施形態では、R18は、−NR18AC(O)OR18Cである。いくつかの実施形態では、R18は、−NR18AOR18Cである。いくつかの実施形態では、R18は、−OCX18である。いくつかの実施形態では、R18は、−OCHX18である。いくつかの実施形態では、R18は、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R18は、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R18は、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R18は、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R18は、−CHPhである。
【0189】
いくつかの実施形態では、R18Aは、水素である。いくつかの実施形態では、R18Aは、−CXである。いくつかの実施形態では、R18Aは、−CNである。いくつかの実施形態では、R18Aは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R18Aは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R18Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Aは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18Aは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R18Aは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Aは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Aは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R18Aは、非置換のtert−ブチルである。
【0190】
いくつかの実施形態では、R18Bは、水素である。いくつかの実施形態では、R18Bは、−CXである。いくつかの実施形態では、R18Bは、−CNである。いくつかの実施形態では、R18Bは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R18Bは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R18Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Bは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18Bは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R18Bは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Bは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Bは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R18Bは、非置換のtert−ブチルである。
【0191】
いくつかの実施形態では、R18Cは、水素である。いくつかの実施形態では、R18Cは、−CXである。いくつかの実施形態では、R18Cは、−CNである。いくつかの実施形態では、R18Cは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R18Cは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R18Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Cは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18Cは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R18Cは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Cは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Cは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R18Cは、非置換のtert−ブチルである。
【0192】
いくつかの実施形態では、R18Dは、水素である。いくつかの実施形態では、R18Dは、−CXである。いくつかの実施形態では、R18Dは、−CNである。いくつかの実施形態では、R18Dは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R18Dは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R18Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R18Dは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18Dは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R18Dは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Dは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R18Dは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R18Dは、非置換のtert−ブチルである。
【0193】
いくつかの実施形態では、R19は、水素である。いくつかの実施形態では、R19は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R19は、CX19である。いくつかの実施形態では、R19は、−CHX19である。いくつかの実施形態では、R19は、−CH19である。いくつかの実施形態では、R19は、−CNである。いくつかの実施形態では、R19は、−SOn1919Dである。いくつかの実施形態では、R19は、−SOv19NR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−NHNR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−ONR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−NHC=(O)NHNR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−NHC(O)NR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−N(O)m19である。いくつかの実施形態では、R19は、−NR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−C(O)R19Cである。いくつかの実施形態では、R19は、−C(O)−OR19Cである。いくつかの実施形態では、R19は、−C(O)NR19A19Bである。いくつかの実施形態では、R19は、−OR19Dである。いくつかの実施形態では、R19は、−NR19ASO19Dである。いくつかの実施形態では、R19は、−NR19AC(O)R19Cである。いくつかの実施形態では、R19は、−NR19AC(O)OR19Cである。いくつかの実施形態では、R19は、−NR19AOR19Cである。いくつかの実施形態では、R19は、−OCX19である。いくつかの実施形態では、R19は、−OCHX19である。いくつかの実施形態では、R19は、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R19は、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R19は、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R19は、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R19は、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R19は、−CHPhである。
【0194】
いくつかの実施形態では、R19Aは、水素である。いくつかの実施形態では、R19Aは、−CXである。いくつかの実施形態では、R19Aは、−CNである。いくつかの実施形態では、R19Aは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R19Aは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R19Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Aは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Aは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R19Aは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R19Aは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Aは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Aは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R19Aは、非置換のtert−ブチルである。
【0195】
いくつかの実施形態では、R19Bは、水素である。いくつかの実施形態では、R19Bは、−CXである。いくつかの実施形態では、R19Bは、−CNである。いくつかの実施形態では、R19Bは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R19Bは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R19Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Bは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Bは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R19Bは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R19Bは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Bは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Bは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R19Bは、非置換のtert−ブチルである。
【0196】
いくつかの実施形態では、R19Cは、水素である。いくつかの実施形態では、R19Cは、−CXである。いくつかの実施形態では、R19Cは、−CNである。いくつかの実施形態では、R19Cは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R19Cは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R19Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Cは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Cは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R19Cは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R19Cは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Cは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Cは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R19Cは、非置換のtert−ブチルである。
【0197】
いくつかの実施形態では、R19Dは、水素である。いくつかの実施形態では、R19Dは、−CXである。いくつかの実施形態では、R19Dは、−CNである。いくつかの実施形態では、R19Dは、−COOHである。いくつかの実施形態では、R19Dは、−CONHである。いくつかの実施形態では、R19Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Dは、−CHXである。いくつかの実施形態では、R19Dは、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R19Dは、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R19Dは、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Dは、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R19Dは、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R19Dは、非置換のtert−ブチルである。
【0198】
いくつかの実施形態では、Eは、
【0199】
【化28】
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である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0200】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0201】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0202】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0203】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、−L−L−L−は、
【0204】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、−L−L−L−は、
【0205】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、−L−L−L−は、−CHNHC(O)−である。
【0206】
いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲン、CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX16、−OCHX16、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R16は独立して、−Fである。
【0207】
は、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Yは、CHである。いくつかの実施形態では、Yは、Nである。
【0208】
記号z16は、0〜4の整数である。X16はそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
【0209】
いくつかの実施形態では、z16は、4である。いくつかの実施形態では、z16は、2である。いくつかの実施形態では、z16は、1である。いくつかの実施形態では、z16は、0である。いくつかの実施形態では、z16は、3である。
【0210】
いくつかの実施形態では、Eは、:
【0211】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、:
【0212】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、:
【0213】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、:
【0214】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0215】
いくつかの実施形態では、Eは、置換もしくは非置換のビニルスルホン部分、置換もしくは非置換のビニルスルホンアミド部分、置換もしくは非置換のフルオロ(C−C)アルキルケトン部分、置換もしくは非置換のクロロ(C−C)アルキルケトン部分、置換もしくは非置換のアクリルアミド部分、置換もしくは非置換のジスルフィド部分、置換もしくは非置換のチオール部分、置換もしくは非置換のホスホネート部分、置換もしくは非置換のアルデヒド部分、置換もしくは非置換のエノン部分、置換もしくは非置換のジアゾメチルケトン部分、置換もしくは非置換のジアゾメチルアミド部分、置換もしくは非置換のシアノシクロプロピルカルボキサミド部分、置換もしくは非置換のエポキシド部分、置換もしくは非置換のエポキシケトン部分、置換もしくは非置換のエポキシアミド部分、置換もしくは非置換のアリールアルデヒド部分、置換もしくは非置換のアリールジアルデヒド部分、置換もしくは非置換のジアルデヒド部分、置換もしくは非置換のナイトロジェンマスタード部分、置換もしくは非置換のプロパルギル部分、置換もしくは非置換のプロパルギルアミド部分、
【0216】
【化39】
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[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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を含む。
【0217】
いくつかの実施形態では、Eは、置換もしくは非置換のビニルスルホン部分、置換もしくは非置換のビニルスルホンアミド部分、置換もしくは非置換のフルオロ(C−C)アルキルケトン部分、置換もしくは非置換のクロロ(C−C)アルキルケトン部分、置換もしくは非置換のアクリルアミド部分、置換もしくは非置換のジスルフィド部分、置換もしくは非置換のチオール部分、置換もしくは非置換のホスホネート部分、置換もしくは非置換のアルデヒド部分、置換もしくは非置換のエノン部分、置換もしくは非置換のジアゾメチルケトン部分、置換もしくは非置換のジアゾメチルアミド部分、置換もしくは非置換のシアノシクロプロピルカルボキサミド部分、置換もしくは非置換のエポキシド部分、置換もしくは非置換のエポキシケトン部分、置換もしくは非置換のエポキシアミド部分、置換もしくは非置換のアリールアルデヒド部分、置換もしくは非置換のアリールジアルデヒド部分、置換もしくは非置換のジアルデヒド部分、置換もしくは非置換のナイトロジェンマスタード部分、置換もしくは非置換のプロパルギル部分、置換もしくは非置換のプロパルギルアミド部分、
【0218】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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である。
【0219】
いくつかの実施形態では、Eは、非置換のビニルスルホン部分、非置換のビニルスルホンアミド部分、非置換のフルオロ(C−C)アルキルケトン部分、非置換のクロロ(C−C)アルキルケトン部分、非置換のアクリルアミド部分、非置換のジスルフィド部分、非置換のチオール部分、非置換のホスホネート部分、非置換のアルデヒド部分、非置換のエノン部分、非置換のジアゾメチルケトン部分、非置換のジアゾメチルアミド部分、非置換のシアノシクロプロピルカルボキサミド部分、非置換のエポキシド部分、非置換のエポキシケトン部分、非置換のエポキシアミド部分、非置換のアリールアルデヒド部分、非置換のアリールジアルデヒド部分、非置換のジアルデヒド部分、非置換のナイトロジェンマスタード部分、非置換のプロパルギル部分、または非置換のプロパルギルアミド部分である。
【0220】
13は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、CX13、−CHX13、−CH13、−CN、−SOn1322、−SOv13NR2021、−NHNR2021、−ONR2021、−NHC=(O)NHNR2021、−NHC(O)NR2021、−N(O)m13、−NR2021、−C(O)R22、−C(O)−OR22、−C(O)NR2021、−OR23、−NR20SO23、−NR20C(O)R22、−NR20C(O)OR22、−NR20OR22、−OCX13、−OCHX13、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、同一の原子に結合したR20置換基及びR21置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。いくつかの実施形態では、R13は独立して、水素である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、オキソ、ハロゲン、CX13、−CHX13、−CH13、−CN、−SOn1322、−SOv13NR2021、−NHNR2021、−ONR2021、−NHC=(O)NHNR2021、−NHC(O)NR2021、−N(O)m13、−NR2021、−C(O)R22、−C(O)−OR22、−C(O)NR2021、−OR23、−NR20SO23、−NR20C(O)R22、−NR20C(O)OR22、−NR20OR22、−OCX13、−OCHX13、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲン、−CX13、−CHX13、−CH13、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX13、−OCHX13、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲン、−CX13、−CHX13、−CH13、−OH、−SH、−COOH、−OCX13、−OCHX13、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲンまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R13は、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は、置換または非置換のCアリールである。いくつかの実施形態では、R13は、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CHX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CH13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OCX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OCHX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CHCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OCHCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SCHCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−Clまたは−OCHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲン、−CX13、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−OCX13、−OCHX13、−CHX13、−CH13、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜8員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲン、−CX13、−CN、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のメチル、非置換のエチル、非置換のイソプロピル、または非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のエチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のプロピルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のn−プロピルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のブチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のn−ブチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のイソブチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のペンチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のヘキシルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のヘプチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のオクチルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−Brである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のメトキシである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のエトキシである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CFである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CClである。いくつかの実施形態では、R13は、非置換のイソプロピルである。いくつかの実施形態では、R13は、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R13は、非置換のピリジルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CHX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CH13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CNである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−COOHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−CONHである。い
くつかの実施形態では、R13は独立して、−NOである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SOClである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SOHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−SONHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHNHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−ONHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHC(O)NHNHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHC(O)NHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHSOHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHC(O)Hである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHC(O)OHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−NHOHである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OCX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、−OCHX13である。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換された2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換された3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換された5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換の2〜8員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のC−C10アリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換の5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換または非置換の5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換された2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換された3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、置換された5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のC−Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のC−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換の3〜6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換のフェニルである。いくつかの実施形態では、R13は独立して、非置換の5〜6員ヘテロアリールである。
【0221】
20、R21、R22、及びR23は独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CH、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR20置換基及びR21置換基は、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得る。
【0222】
及びX13はそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。記号n13及び記号v13は独立して、0〜4の整数である。記号m13は独立して、1〜2の整数である。
【0223】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0224】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0225】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0226】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0227】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0228】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0229】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0230】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0231】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0232】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0233】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0234】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0235】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0236】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0237】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0238】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0239】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0240】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0241】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0242】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0243】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0244】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0245】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0246】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0247】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0248】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0249】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0250】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0251】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0252】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、z2、L、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。
【0253】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0254】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、z2、L、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。
【0255】
いくつかの実施形態では、A環は、5〜7員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、3〜5員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピロリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、A環は、アゼチジニルである。いくつかの実施形態では、Yは、Nである。
【0256】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC(O)NH、−N(O)、−NH、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH、−OH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CF、−−NH、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH、−OH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CF、−−NH、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH、−OH、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0257】
いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。
【0258】
いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。
【0259】
いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは、置換または非置換のC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、非置換のメチレンである。
【0260】
いくつかの実施形態では、Eは、
【0261】
【化59】
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である。いくつかの実施形態では、Eは、
【0262】
【化60】
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である。
【0263】
いくつかの実施形態では、R16は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R17は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、R18は、水素である。いくつかの実施形態では、R16は、水素である。いくつかの実施形態では、R17は、水素である。いくつかの実施形態では、R16は、−CHN(CHである。いくつかの実施形態では、R17は、−CHN(CHである。いくつかの実施形態では、R18は、−CHN(CHである。いくつかの実施形態では、R16は、−CHCHN(CHである。いくつかの実施形態では、R17は、−CHCHN(CHである。いくつかの実施形態では、R17は、−CHPhである。いくつかの実施形態では、R18は、−CHCHN(CHである。
【0264】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC(O)NH、−N(O)、−NH、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH、−OH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CF、−−NH、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH、−OH、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、または置換もしくは非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、ハロゲン、−CF、−NH、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH、−OH、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Clである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Fである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Brである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−Iである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHである。いくつかの実施形態では、Rは独立して、−OCHCHである。
【0265】
いくつかの実施形態では、z1は、2である。いくつかの実施形態では、z2は、0である。
【0266】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0267】
【化61】
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を有する。A環、R、z1、R、z2、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0268】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0269】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、z2、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0270】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0271】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、z1、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0272】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0273】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、z1、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0274】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0275】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0276】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0277】
【化66】
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を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0278】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0279】
【化67】
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を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0280】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0281】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0282】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0283】
【化69】
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を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0284】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0285】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0286】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0287】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、z2、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0288】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z2、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。R1.1及びR1.2は、Rの意味を有する。R1.1は、ハロゲンであり得る。R1.1は、水素であり得る。R1.1は、−Clであり得る。R1.2は、水素であり得る。R1.2は、非置換の2〜4員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換の2〜3員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換のメトキシであり得る。R1.2は、非置換のエトキシであり得る。R1.2は、非置換のプロポキシであり得る。
【0289】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0290】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。A環、R、z1、R、z2、R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0291】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0292】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0293】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。R1.1及びR1.2は、Rの意味を有する。R1.1は、ハロゲンであり得る。R1.1は、水素であり得る。R1.1は、−Clであり得る。R1.2は、水素であり得る。R1.2は、非置換の2〜4員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換の2〜3員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換のメトキシであり得る。R1.2は、非置換のエトキシであり得る。R1.2は、非置換のプロポキシであり得る
【0294】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0295】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0296】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0297】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0298】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。R1.1及びR1.2は、Rの意味を有する。R1.1は、ハロゲンであり得る。R1.1は、水素であり得る。R1.1は、−Clであり得る。R1.2は、水素であり得る。R1.2は、非置換の2〜4員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換の2〜3員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換のメトキシであり得る。R1.2は、非置換のエトキシであり得る。R1.2は、非置換のプロポキシであり得る
【0299】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0300】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0301】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0302】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0303】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0304】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0305】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0306】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0307】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0308】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0309】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0310】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0311】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。いくつかの実施形態では、R16及びR18は、水素であり、R17は、−CHPhである。
【0312】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0313】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0314】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0315】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。
【0316】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0317】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0318】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0319】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。いくつかの実施形態では、Eは、:
【0320】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Yは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0321】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Eは、:
【0322】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、Lは、−C(O)−である。いくつかの実施形態では、Lは、−NH−である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0323】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R16、R17、及びR18は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R16、R17、及びR18は、水素である。R1.1及びR1.2は、Rの意味を有する。R1.1は、ハロゲンであり得る。R1.1は、水素であり得る。R1.1は、−Clであり得る。R1.2は、水素であり得る。R1.2は、非置換の2〜4員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換の2〜3員ヘテロアルキルであり得る。R1.2は、非置換のメトキシであり得る。R1.2は、非置換のエトキシであり得る。R1.2は、非置換のプロポキシであり得る
【0324】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0325】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0326】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0327】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0328】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、L、L、L、E、及びz1は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0329】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。R、R、L、L、L、E、及びz1は、本明細書に記載のとおりである。
【0330】
いくつかの実施形態では、化合物は、
【0331】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0332】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0333】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0334】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0335】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0336】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0337】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0338】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0339】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0340】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、実施例、図、または表を含む本明細書に記載の化合物である。
いくつかの実施形態では、化合物は、
【0341】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0342】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0343】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0344】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0345】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0346】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0347】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0348】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0349】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
【0350】
1つの態様では、式:
【0351】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物が提供される。R、R、R、R、L、L、L、L、E、及びz1は、(例えば、式I、式II、式III、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。Lは、−N(R)−であり得る。Lは、−CHN(R)−であり得る。Lは、−N(R)−であり得る。Lは、結合であり得る。Lは、結合であり得る。R及びRは、水素であり得る。Lは、非置換のメチレンであり得る。Lは、非置換のエチレンであり得る。Lは、非置換のn−プロピレンであり得る。Lは、非置換のn−ブチレンであり得る。Rは、非置換のメチルであり得る。Rは、水素であり得る。
【0352】
1つの態様では、式:
【0353】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物が提供される。R、R、R、R、L、L、L、L、E、及びz1は、(例えば、式I、式II、式III、式VI、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。Lは、−N(R)−であり得る。Lは、−N(H)−であり得る。Lは、−CHN(R)−であり得る。Lは、−N(R)−であり得る。Lは、−N(H)−であり得る。Lは、結合であり得る。Lは、結合であり得る。R及びRは、水素であり得る。Lは、非置換のメチレンであり得る。Lは、非置換のエチレンであり得る。Lは、非置換のn−プロピレンであり得る。Lは、非置換のn−ブチレンであり得る。Rは、非置換のメチルであり得る。Rは、水素であり得る。D環は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、C−Cシクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、C−C10アリール、または5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、C−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、D環は、3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、D環は、C−C10アリールである。いくつかの実施形態では、D環は、5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、フェニルである。いくつかの実施形態では、D環は、5〜9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、5員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、ピリジルである。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0354】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
である。R、R、R、R、L、L、L、L、E、及びz1は、(例えば、式I、式II、式III、式VI、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、z1は、0である。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0355】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
である。R、R、R、R、L、L、L、L、E、及びz1は、(例えば、式I、式II、式III、式VI、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。
【0356】
1つの態様では、式:
【0357】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物が提供される。R、R、R、R、L、L、L、L、E、及びz1は、(例えば、式I、式II、式III、式IV、式V、及びそれらの実施形態を対象として、または実施例、図、表、もしくは特許請求の範囲において)本明細書に記載のとおりである。Lは、−N(R)−であり得る。Lは、−N(H)−であり得る。Lは、−CHN(R)−であり得る。Lは、−N(R)−であり得る。Lは、−N(H)−であり得る。Lは、結合であり得る。Lは、結合であり得る。R及びRは、水素であり得る。Lは、非置換のメチレンであり得る。Lは、非置換のエチレンであり得る。Lは、非置換のn−プロピレンであり得る。Lは、非置換のn−ブチレンであり得る。Rは、非置換のメチルであり得る。Rは、水素であり得る。D環は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、C−Cシクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、C−C10アリール、または5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、C−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、D環は、3〜8員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、D環は、C−C10アリールである。いくつかの実施形態では、D環は、5〜10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、フェニルである。いくつかの実施形態では、D環は、5〜9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、5〜6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、5員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、D環は、ピリジルである。
【0358】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R30で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R30で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R30で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R30で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R30で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR30で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。いくつかの実施形態では、Rは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R30で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R30で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R30で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R30で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R30で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR30で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0359】
30は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX30、−CHX30、−OCH30、−OCHX30、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX30、−OCHX30、R31で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R31で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R31で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R31で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R31で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR31で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X30は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X30は、Fである。
【0360】
31は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX31、−CHX31、−OCH31、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX31、−OCHX31、R32で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R32で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R32で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R32で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R32で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR32で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X31は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X31は、Fである。
【0361】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R33で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R33で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R33で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R33で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R33で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR33で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。いくつかの実施形態では、Rは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R33で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R33で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R33で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R33で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R33で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR33で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0362】
33は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX33、−CHX33、−OCH33、−OCHX33、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX33、−OCHX33、R34で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R34で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R34で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R34で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R34で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR34で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X33は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X33は、Fである。
【0363】
34は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX34、−CHX34、−OCH34、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX34、−OCHX34、R35で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R35で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R35で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R35で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R35で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR35で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X34は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X34は、Fである。
【0364】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R36で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R36で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R36で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R36で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R36で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR36で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0365】
36は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX36、−CHX36、−OCH36、−OCHX36、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX36、−OCHX36、R37で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R37で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R37で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R37で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R37で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR37で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X36は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X36は、Fである。
【0366】
37は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX37、−CHX37、−OCH37、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX37、−OCHX37、R38で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R38で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R38で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R38で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R38で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR38で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X37は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X37は、Fである。
【0367】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R39で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R39で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R39で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R39で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R39で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR39で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0368】
39は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX39、−CHX39、−OCH39、−OCHX39、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX39、−OCHX39、R40で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R40で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R40で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R40で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R40で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR40で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X39は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X39は、Fである。
【0369】
40は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX40、−CHX40、−OCH40、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX40、−OCHX40、R41で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R41で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R41で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R41で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R41で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR41で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X40は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X40は、Fである。
【0370】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R42で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R42で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R42で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R42で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R42で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR42で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0371】
42は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX42、−CHX42、−OCH42、−OCHX42、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX42、−OCHX42、R43で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R43で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R43で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R43で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R43で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR43で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X42は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X42は、Fである。
【0372】
43は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX43、−CHX43、−OCH43、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX43、−OCHX43、R44で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R44で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R44で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R44で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R44で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR44で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X43は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X43は、Fである。
【0373】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R45で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R45で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R45で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R45で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R45で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR45で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0374】
45は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX45、−CHX45、−OCH45、−OCHX45、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX45、−OCHX45、R46で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R46で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R46で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R46で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R46で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR46で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X45は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X45は、Fである。
【0375】
46は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX46、−CHX46、−OCH46、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX46、−OCHX46、R47で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R47で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R47で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R47で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R47で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR47で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X46は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X46は、Fである。
【0376】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R48で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R48で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R48で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR48で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0377】
48は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX48、−CHX48、−OCH48、−OCHX48、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX48、−OCHX48、R49で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R49で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R49で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R49で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R49で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR49で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X48は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X48は、Fである。
【0378】
49は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX49、−CHX49、−OCH49、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX49、−OCHX49、R50で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R50で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R50で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R50で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R50で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR50で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X49は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X49は、Fである。
【0379】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R51で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R51で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R51で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R51で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R51で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR51で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0380】
51は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX51、−CHX51、−OCH51、−OCHX51、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX51、−OCHX51、R52で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R52で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R52で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R52で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R52で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR52で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X51は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X51は、Fである。
【0381】
52は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX52、−CHX52、−OCH52、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX52、−OCHX52、R53で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R53で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R53で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R53で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R53で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR53で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X52は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X52は、Fである。
【0382】
いくつかの実施形態では、Rは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−OCH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、R54で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R54で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R54で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R54で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R54で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR54で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。Xは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Xは、Fである。
【0383】
54は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX54、−CHX54、−OCH54、−OCHX54、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX54、−OCHX54、R55で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R55で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R55で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R55で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R55で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR55で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X54は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X54は、Fである。
【0384】
55は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX55、−CHX55、−OCH55、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX55、−OCHX55、R56で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R56で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R56で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R56で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R56で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR56で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X55は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X55は、Fである。
【0385】
いくつかの実施形態では、R10は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX10、−CHX10、−OCH10、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX10、−OCHX10、R57で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R57で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R57で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R57で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R57で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR57で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X10は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X10は、Fである。
【0386】
57は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX57、−CHX57、−OCH57、−OCHX57、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX57、−OCHX57、R58で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R58で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R58で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R58で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R58で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR58で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X57は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X57は、Fである。
【0387】
58は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX58、−CHX58、−OCH58、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX58、−OCHX58、R59で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R59で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R59で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R59で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R59で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR59で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X58は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X58は、Fである。
【0388】
いくつかの実施形態では、R7Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX7A、−CHX7A、−OCH7A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX7A、−OCHX7A、R48Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR48Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。いくつかの実施形態では、R7Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX7A、−CHX7A、−OCH7A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX7A、−OCHX7A、R48Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R48Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR48Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X7Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X7Aは、Fである。
【0389】
48Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX48A、−CHX48A、−OCH48A、−OCHX48A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX48A、−OCHX48A、R49Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R49Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R49Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R49Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R49Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR49Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X48Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X48Aは、Fである。
【0390】
49Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX49A、−CHX49A、−OCH49A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX49A、−OCHX49A、R50Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R50Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R50Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R50Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R50Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR50Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X49Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X49Aは、Fである。
【0391】
いくつかの実施形態では、R8Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX8A、−CHX8A、−OCH8A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX8A、−OCHX8A、R51Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R51Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R51Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R51Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R51Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR51Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X8Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X8Aは、Fである。
【0392】
51Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX51A、−CHX51A、−OCH51A、−OCHX51A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX51A、−OCHX51A、R52Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R52Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R52Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R52Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R52Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR52Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X51Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X51Aは、Fである。
【0393】
52Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX52A、−CHX52A、−OCH52A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX52A、−OCHX52A、R53Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R53Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R53Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R53Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R53Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR53Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X52Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X52Aは、Fである。
【0394】
いくつかの実施形態では、R9Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX9A、−CHX9A、−OCH9A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX9A、−OCHX9A、R54Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R54Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R54Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R54Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R54Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR54Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X9Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X9Aは、Fである。
【0395】
54Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX54A、−CHX54A、−OCH54A、−OCHX54A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX54A、−OCHX54A、R55Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R55Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R55Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R55Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R55Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR55Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X54Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X54Aは、Fである。
【0396】
55Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX55A、−CHX55A、−OCH55A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX55A、−OCHX55A、R56Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R56Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R56Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R56Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R56Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR56Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X55Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X55Aは、Fである。
【0397】
いくつかの実施形態では、R10Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX10A、−CHX10A、−OCH10A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX10A、−OCHX10A、R57Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R57Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R57Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R57Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R57Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR57Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X10Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X10Aは、Fである。
【0398】
57Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX57A、−CHX57A、−OCH57A、−OCHX57A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX57A、−OCHX57A、R58Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R58Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R58Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R58Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R58Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR58Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X57Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X57Aは、Fである。
【0399】
58Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX58A、−CHX58A、−OCH58A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX58A、−OCHX58A、R59Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R59Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R59Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R59Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R59Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR59Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X58Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X58Aは、Fである。
【0400】
いくつかの実施形態では、R7Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX7B、−CHX7B、−OCH7B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX7B、−OCHX7B、R48Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR48Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。いくつかの実施形態では、R7Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX7B、−CHX7B、−OCH7B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX7B、−OCHX7B、R48Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R48Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR48Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X7Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X7Bは、Fである。
【0401】
48Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX48B、−CHX48B、−OCH48B、−OCHX48B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX48B、−OCHX48B、R49Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R49Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R49Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R49Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R49Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR49Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X48Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X48Bは、Fである。
【0402】
49Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX49B、−CHX49B、−OCH49B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX49B、−OCHX49B、R50Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R50Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R50Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R50Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R50Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR50Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X49Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X49Bは、Fである。
【0403】
いくつかの実施形態では、R8Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX8B、−CHX8B、−OCH8B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX8B、−OCHX8B、R51Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R51Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R51Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R51Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R51Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR51Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X8Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X8Bは、Fである。
【0404】
51Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX51B、−CHX51B、−OCH51B、−OCHX51B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX51B、−OCHX51B、R52Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R52Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R52Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R52Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R52Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR52Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X51Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X51Bは、Fである。
【0405】
52Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX52B、−CHX52B、−OCH52B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX52B、−OCHX52B、R53Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R53Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R53Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R53Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R53Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR53Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X52Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X52Bは、Fである。
【0406】
いくつかの実施形態では、R9Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX9B、−CHX9B、−OCH9B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX9B、−OCHX9B、R54Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R54Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R54Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R54Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R54Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR54Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X9Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X9Bは、Fである。
【0407】
54Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX54B、−CHX54B、−OCH54B、−OCHX54B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX54B、−OCHX54B、R55Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R55Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R55Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R55Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R55Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR55Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X54Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X54Bは、Fである。
【0408】
55Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX55B、−CHX55B、−OCH55B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX55B、−OCHX55B、R56Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R56Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R56Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R56Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R56Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR56Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X55Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X55Bは、Fである。
【0409】
いくつかの実施形態では、R10Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX10B、−CHX10B、−OCH10B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX10B、−OCHX10B、R57Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R57Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R57Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R57Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R57Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR57Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X10Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X10Bは、Fである。
【0410】
57Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX57B、−CHX57B、−OCH57B、−OCHX57B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX57B、−OCHX57B、R58Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R58Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R58Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R58Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R58Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR58Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X57Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X57Bは、Fである。
【0411】
58Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX58B、−CHX58B、−OCH58B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX58B、−OCHX58B、R59Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R59Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R59Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R59Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R59Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR59Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X58Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X58Bは、Fである。
【0412】
いくつかの実施形態では、R11は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX11、−CHX11、−OCH11、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX11、−OCHX11、R60で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R60で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R60で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R60で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R60で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR60で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X11は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X11は、Fである。
【0413】
60は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX60、−CHX60、−OCH60、−OCHX60、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX60、−OCHX60、R61で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R61で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R61で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R61で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R61で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR61で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X60は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X60は、Fである。
【0414】
61は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX61、−CHX61、−OCH61、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX61、−OCHX61、R62で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R62で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R62で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R62で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R62で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR62で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X61は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X61は、Fである。
【0415】
いくつかの実施形態では、R12は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX12、−CHX12、−OCH12、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX12、−OCHX12、R63で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R63で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R63で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R63で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R63で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR63で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X12は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X12は、Fである。
【0416】
63は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX63、−CHX63、−OCH63、−OCHX63、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX63、−OCHX63、R64で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R64で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R64で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R64で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R64で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR64で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X63は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X63は、Fである。
【0417】
64は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX64、−CHX64、−OCH64、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX64、−OCHX64、R65で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R65で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R65で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R65で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R65で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR65で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X64は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X64は、Fである。
【0418】
いくつかの実施形態では、R13は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX13、−CHX13、−OCH13、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX13、−OCHX13、R66で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R66で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R66で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R66で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R66で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR66で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X13は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X13は、Fである。
【0419】
66は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX66、−CHX66、−OCH66、−OCHX66、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX66、−OCHX66、R67で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R67で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R67で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R67で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R67で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR67で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X66は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X66は、Fである。
【0420】
67は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX67、−CHX67、−OCH67、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX67、−OCHX67、R68で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R68で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R68で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R68で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R68で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR68で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X67は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X67は、Fである。
【0421】
いくつかの実施形態では、R14は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX14、−CHX14、−OCH14、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX14、−OCHX14、R69で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R69で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R69で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R69で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R69で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR69で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X14は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X14は、Fである。
【0422】
69は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX69、−CHX69、−OCH69、−OCHX69、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX69、−OCHX69、R70で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R70で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R70で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R70で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R70で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR70で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X69は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X69は、Fである。
【0423】
70は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX70、−CHX70、−OCH70、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX70、−OCHX70、R71で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R71で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R71で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R71で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R71で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR71で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X70は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X70は、Fである。
【0424】
いくつかの実施形態では、R15は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX15、−CHX15、−OCH15、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX15、−OCHX15、R72で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R72で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R72で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R72で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R72で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR72で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X15は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X15は、Fである。
【0425】
72は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX72、−CHX72、−OCH72、−OCHX72、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX72、−OCHX72、R73で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R73で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R73で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R73で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R73で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR73で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X72は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X72は、Fである。
【0426】
73は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX73、−CHX73、−OCH73、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX73、−OCHX73、R74で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R74で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R74で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R74で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R74で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR74で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X73は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X73は、Fである。
【0427】
いくつかの実施形態では、R16は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX16、−CHX16、−OCH16、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX16、−OCHX16、R75で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R75で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R75で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR75で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X16は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X16は、Fである。
【0428】
75は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75、−CHX75、−OCH75、−OCHX75、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX75、−OCHX75、R76で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R76で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R76で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR76で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X75は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X75は、Fである。
【0429】
76は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76、−CHX76、−OCH76、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX76、−OCHX76、R77で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R77で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R77で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR77で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X76は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X76は、Fである。
【0430】
いくつかの実施形態では、R17は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX17、−CHX17、−OCH17、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX17、−OCHX17、R78で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R78で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R78で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR78で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X17は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X17は、Fである。
【0431】
78は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78、−CHX78、−OCH78、−OCHX78、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX78、−OCHX78、R79で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R79で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R79で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR79で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X78は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X78は、Fである。
【0432】
79は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79、−CHX79、−OCH79、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX79、−OCHX79、R80で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R80で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R80で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR80で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X79は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X79は、Fである。
【0433】
いくつかの実施形態では、R18は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX18、−CHX18、−OCH18、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX18、−OCHX18、R81で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R81で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R81で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR81で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X18は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X18は、Fである。
【0434】
81は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81、−CHX81、−OCH81、−OCHX81、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX81、−OCHX81、R82で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R82で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R82で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR82で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X81は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X81は、Fである。
【0435】
82は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82、−CHX82、−OCH82、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX82、−OCHX82、R83で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R83で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R83で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR83で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X82は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X82は、Fである。
【0436】
いくつかの実施形態では、R19は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX19、−CHX19、−OCH19、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX19、−OCHX19、R84で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R84で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R84で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR84で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X19は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X19は、Fである。
【0437】
84は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX84、−CHX84、−OCH84、−OCHX84、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX84、−OCHX84、R85で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R85で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R85で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR85で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X84は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X84は、Fである。
【0438】
85は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX85、−CHX85、−OCH85、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX85、−OCHX85、R86で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R86で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R86で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR86で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X85は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X85は、Fである。
【0439】
いくつかの実施形態では、R16Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX16A、−CHX16A、−OCH16A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX16A、−OCHX16A、R75Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R75Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R75Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR75Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X16Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X16Aは、Fである。
【0440】
75Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75A、−CHX75A、−OCH75A、−OCHX75A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX75A、−OCHX75A、R76Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R76Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R76Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR76Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X75Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X75Aは、Fである。
【0441】
76Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76A、−CHX76A、−OCH76A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX76A、−OCHX76A、R77Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R77Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R77Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR77Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X76Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X76Aは、Fである。
【0442】
いくつかの実施形態では、R17Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX17A、−CHX17A、−OCH17A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX17A、−OCHX17A、R78Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R78Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R78Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR78Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X17Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X17Aは、Fである。
【0443】
78Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78A、−CHX78A、−OCH78A、−OCHX78A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX78A、−OCHX78A、R79Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R79Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R79Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR79Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X78Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X78Aは、Fである。
【0444】
79Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79A、−CHX79A、−OCH79A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX79A、−OCHX79A、R80Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R80Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R80Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR80Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X79Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X79Aは、Fである。
【0445】
いくつかの実施形態では、R18Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX18A、−CHX18A、−OCH18A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX18A、−OCHX18A、R81Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R81Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R81Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR81Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X18Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X18Aは、Fである。
【0446】
81Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81A、−CHX81A、−OCH81A、−OCHX81A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX81A、−OCHX81A、R82Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R82Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R82Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR82Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X81Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X81Aは、Fである。
【0447】
82Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82A、−CHX82A、−OCH82A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX82A、−OCHX82A、R83Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R83Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R83Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR83Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X82Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X82Aは、Fである。
【0448】
いくつかの実施形態では、R19Aは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX19A、−CHX19A、−OCH19A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX19A、−OCHX19A、R84Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R84Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R84Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR84Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X19Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X19Aは、Fである。
【0449】
84Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX84A、−CHX84A、−OCH84A、−OCHX84A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX84A、−OCHX84A、R85Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R85Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R85Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR85Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X84Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X84Aは、Fである。
【0450】
85Aは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX85A、−CHX85A、−OCH85A、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX85A、−OCHX85A、R86Aで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R86Aで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R86Aで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR86Aで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X85Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X85Aは、Fである。
【0451】
いくつかの実施形態では、R16Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX16B、−CHX16B、−OCH16B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX16B、−OCHX16B、R75Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R75Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R75Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR75Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X16Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X16Bは、Fである。
【0452】
75Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75B、−CHX75B、−OCH75B、−OCHX75B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX75B、−OCHX75B、R76Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R76Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R76Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR76Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X75Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X75Bは、Fである。
【0453】
76Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76B、−CHX76B、−OCH76B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX76B、−OCHX76B、R77Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R77Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R77Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR77Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X76Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X76Bは、Fである。
【0454】
いくつかの実施形態では、R17Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX17B、−CHX17B、−OCH17B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX17B、−OCHX17B、R78Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R78Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R78Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR78Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X17Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X17Bは、Fである。
【0455】
78Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78B、−CHX78B、−OCH78B、−OCHX78B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX78B、−OCHX78B、R79Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R79Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R79Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR79Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X78Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X78Bは、Fである。
【0456】
79Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79B、−CHX79B、−OCH79B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX79B、−OCHX79B、R80Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R80Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R80Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR80Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X79Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X79Bは、Fである。
【0457】
いくつかの実施形態では、R18Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX18B、−CHX18B、−OCH18B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX18B、−OCHX18B、R81Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R81Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R81Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR81Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X18Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X18Bは、Fである。
【0458】
81Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81B、−CHX81B、−OCH81B、−OCHX81B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX81B、−OCHX81B、R82Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R82Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R82Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR82Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X81Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X81Bは、Fである。
【0459】
82Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82B、−CHX82B、−OCH82B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX82B、−OCHX82B、R83Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R83Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R83Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR83Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X82Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X82Bは、Fである。
【0460】
いくつかの実施形態では、R19Bは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX19B、−CHX19B、−OCH19B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX19B、−OCHX19B、R84Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R84Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R84Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR84Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X19Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X19Bは、Fである。
【0461】
84Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX84B、−CHX84B、−OCH84B、−OCHX84B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX84B、−OCHX84B、R85Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R85Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R85Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR85Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X84Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X84Bは、Fである。
【0462】
85Bは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX85B、−CHX85B、−OCH85B、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX85B、−OCHX85B、R86Bで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R86Bで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R86Bで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR86Bで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X85Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X85Bは、Fである。
【0463】
いくつかの実施形態では、R16Cは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX16C、−CHX16C、−OCH16C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX16C、−OCHX16C、R75Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R75Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R75Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR75Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X16Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X16Cは、Fである。
【0464】
75Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75C、−CHX75C、−OCH75C、−OCHX75C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX75C、−OCHX75C、R76Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R76Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R76Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR76Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X75Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X75Cは、Fである。
【0465】
76Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76C、−CHX76C、−OCH76C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX76C、−OCHX76C、R77Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R77Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R77Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR77Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X76Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X76Cは、Fである。
【0466】
いくつかの実施形態では、R17Cは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX17C、−CHX17C、−OCH17C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX17C、−OCHX17C、R78Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R78Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R78Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR78Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X17Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X17Cは、Fである。
【0467】
78Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78C、−CHX78C、−OCH78C、−OCHX78C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX78C、−OCHX78C、R79Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R79Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R79Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR79Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X78Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X78Cは、Fである。
【0468】
79Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79C、−CHX79C、−OCH79C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX79C、−OCHX79C、R80Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R80Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R80Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR80Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X79Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X79Cは、Fである。
【0469】
いくつかの実施形態では、R18Cは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX18C、−CHX18C、−OCH18C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX18C、−OCHX18C、R81Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R81Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R81Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR81Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X18Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X18Cは、Fである。
【0470】
81Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81C、−CHX81C、−OCH81C、−OCHX81C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX81C、−OCHX81C、R82Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R82Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R82Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR82Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X81Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X81Cは、Fである。
【0471】
82Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82C、−CHX82C、−OCH82C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX82C、−OCHX82C、R83Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R83Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R83Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR83Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X82Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X82Cは、Fである。
【0472】
いくつかの実施形態では、R19Cは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX19C、−CHX19C、−OCH19C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX19C、−OCHX19C、R84Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R84Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R84Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR84Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X19Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X19Cは、Fである。
【0473】
84Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX84C、−CHX84C、−OCH84C、−OCHX84C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX84C、−OCHX84C、R85Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R85Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R85Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR85Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X84Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X84Cは、Fである。
【0474】
85Cは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX85C、−CHX85C、−OCH85C、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX85C、−OCHX85C、R86Cで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R86Cで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R86Cで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR86Cで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X85Cは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X85Cは、Fである。
【0475】
いくつかの実施形態では、R16Dは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX16D、−CHX16D、−OCH16D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX16D、−OCHX16D、R75Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R75Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R75Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R75Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR75Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X16Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X16Dは、Fである。
【0476】
75Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75D、−CHX75D、−OCH75D、−OCHX75D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX75D、−OCHX75D、R76Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R76Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R76Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R76Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR76Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X75Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X75Dは、Fである。
【0477】
76Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76D、−CHX76D、−OCH76D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX76D、−OCHX76D、R77Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R77Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R77Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R77Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR77Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X76Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X76Dは、Fである。
【0478】
いくつかの実施形態では、R17Dは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX17D、−CHX17D、−OCH17D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX17D、−OCHX17D、R78Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R78Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R78Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R78Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR78Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X17Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X17Dは、Fである。
【0479】
78Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78D、−CHX78D、−OCH78D、−OCHX78D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX78D、−OCHX78D、R79Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R79Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R79Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R79Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR79Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X78Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X78Dは、Fである。
【0480】
79Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79D、−CHX79D、−OCH79D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX79D、−OCHX79D、R80Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R80Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R80Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R80Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR80Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X79Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X79Dは、Fである。
【0481】
いくつかの実施形態では、R18Dは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX18D、−CHX18D、−OCH18D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX18D、−OCHX18D、R81Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R81Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R81Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R81Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR81Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X18Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X18Dは、Fである。
【0482】
81Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81D、−CHX81D、−OCH81D、−OCHX81D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX81D、−OCHX81D、R82Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R82Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R82Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R82Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR82Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X81Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X81Dは、Fである。
【0483】
82Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82D、−CHX82D、−OCH82D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX82D、−OCHX82D、R83Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R83Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R83Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R83Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR83Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X82Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X82Dは、Fである。
【0484】
いくつかの実施形態では、R19Dは独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX19D、−CHX19D、−OCH19D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX19D、−OCHX19D、R84Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R84Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R84Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R84Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR84Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X19Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X19Dは、Fである。
【0485】
84Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX84D、−CHX84D、−OCH84D、−OCHX84D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX84D、−OCHX84D、R85Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R85Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R85Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R85Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR85Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X84Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X84Dは、Fである。
【0486】
85Dは独立して、オキソ、ハロゲン、−CX85D、−CHX85D、−OCH85D、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX85D、−OCHX85D、R86Dで置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R86Dで置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R86Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R86Dで置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR86Dで置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X85Dは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X85Dは、Fである。
【0487】
いくつかの実施形態では、R20は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX20、−CHX20、−OCH20、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX20、−OCHX20、R87で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R87で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R87で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R87で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R87で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR87で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X20は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X20は、Fである。
【0488】
87は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX87、−CHX87、−OCH87、−OCHX87、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX87、−OCHX87、R88で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R88で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R88で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R88で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R88で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR88で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X87は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X87は、Fである。
【0489】
88は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX88、−CHX88、−OCH88、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX88、−OCHX88、R89で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R89で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R89で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R89で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R89で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR89で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X88は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X88は、Fである。
【0490】
いくつかの実施形態では、R21は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX21、−CHX21、−OCH21、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX21、−OCHX21、R90で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R90で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R90で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R90で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R90で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR90で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X21は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X21は、Fである。
【0491】
90は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX90、−CHX90、−OCH90、−OCHX90、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX90、−OCHX90、R91で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R91で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R91で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R91で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R91で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR91で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X90は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X90は、Fである。
【0492】
91は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX91、−CHX91、−OCH91、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX91、−OCHX91、R92で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R92で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R92で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R92で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R92で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR92で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X91は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X91は、Fである。
【0493】
いくつかの実施形態では、R22は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX22、−CHX22、−OCH22、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX22、−OCHX22、R93で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R93で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R93で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R93で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R93で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR93で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X22は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X22は、Fである。
【0494】
93は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX93、−CHX93、−OCH93、−OCHX93、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX93、−OCHX93、R94で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R94で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R94で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R94で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R94で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR94で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X93は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X93は、Fである。
【0495】
94は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX94、−CHX94、−OCH94、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX94、−OCHX94、R95で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R95で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R95で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R95で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R95で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR95で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X94は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X94は、Fである。
【0496】
いくつかの実施形態では、R23は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX23、−CHX23、−OCH23、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX23、−OCHX23、R96で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R96で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R96で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R96で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R96で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR96で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X23は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X23は、Fである。
【0497】
96は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX96、−CHX96、−OCH96、−OCHX96、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX96、−OCHX96、R97で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R97で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R97で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R97で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R97で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR97で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X96は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X96は、Fである。
【0498】
97は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX97、−CHX97、−OCH97、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX97、−OCHX97、R98で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R98で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R98で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R98で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R98で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR98で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X97は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X97は、Fである。
【0499】
いくつかの実施形態では、R24は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CX24、−CHX24、−OCH24、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX24、−OCHX24、R99で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R99で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R99で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R99で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R99で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR99で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X24は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X24は、Fである。
【0500】
99は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX99、−CHX99、−OCH99、−OCHX99、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX99、−OCHX99、R100で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R100で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R100で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R100で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R100で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR100で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X99は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X99は、Fである。
【0501】
100は独立して、オキソ、ハロゲン、−CX100、−CHX100、−OCH100、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCX100、−OCHX100、R101で置換されるかもしくは非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R101で置換されるかもしくは非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、R101で置換されるかもしくは非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、R101で置換されるかもしくは非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、R101で置換されるかもしくは非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、またはR101で置換されるかもしくは非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。X100は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、X100は、Fである。
【0502】
32、R35、R38、R41、R44、R47、R50、R53、R56、R59、R50A、R53A、R56A、R59A、R50B、R53B、R56B、R59B、R62、R65、R68、R71、R74、R77、R80、R83、R86、R77A、R80A、R83A、R86A、R77B、R80B、R83B、R86B、R77C、R80C、R83C、R86C、R77D、R80D、R83D、R86D、R89、R92、R95、R98、及びR101は独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、または非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。R32、R35、R38、R41、R44、R47、R50、R53、R56、R59、R50A、R53A、R56A、R59A、R50B、R53B、R56B、R59B、R62、R65、R68、R71、R74、R77、R80、R83、R86、R77A、R80A、R83A、R86A、R77B、R80B、R83B、R86B、R77C、R80C、R83C、R86C、R77D、R80D、R83D、R86D、R89、R92、R95、R98、及びR101は独立して、オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、非置換のアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、非置換のヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、もしくは2〜4員)、非置換のシクロアルキル(例えば、C−C、C−C、もしくはC−C)、非置換のヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、もしくは5〜6員)、非置換のアリール(例えば、C−C10、C10、もしくはフェニル)、または非置換のヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、もしくは5〜6員)である。
【0503】
いくつかの実施形態では、別段の記載がない限り、本明細書に記載の化合物は、すべての立体異性体のラセミ混合物である。いくつかの実施形態では、別段の記載がない限り、本明細書に記載の化合物は、すべてのエナンチオマーのラセミ混合物である。いくつかの実施形態では、別段の記載がない限り、本明細書に記載の化合物は、2つの反対の立体異性体のラセミ混合物である。いくつかの実施形態では、別段の記載がない限り、本明細書に記載の化合物は、2つの反対のエナンチオマーのラセミ混合物である。いくつかの実施形態では、別段の記載がない限り、本明細書に記載の化合物は、単一の立体異性体である。いくつかの実施形態では、別段の記載がない限り、本明細書に記載の化合物は、単一のエナンチオマーである。
【0504】
いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、栄養欠乏条件下で癌細胞の増殖を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、栄養欠乏条件下で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、栄養欠乏条件下で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏条件下で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏条件下で癌細胞の増殖を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏を模倣する条件下(例えば、患者における局所的な細胞環境)で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏を模倣する条件下(例えば、患者における局所的な細胞環境)で癌細胞の増殖を阻害する。
【0505】
いくつかの実施形態では、化合物は、(例えば、態様、実施形態、特許請求の範囲、図、表、または実施例において)本明細書に記載の化合物のいずれか1つである。
【0506】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、R、R、R、R、R、R10、X、X、X、m1、n1、v1、m2、n2、v2、及び/または他の変数の複数の実体を含み得る。そのような実施形態では、変数はそれぞれ、任意選択で異なり得るものであり、明確性を向上させるために、適切に標識されてそれぞれの基を区別し得る。例えば、R、R、R、R、R、R10、X、X、X、m1、n1、v1、m2、n2、及び/またはv2がそれぞれ異なる場合、それらは、例えば、それぞれR1.1、R1.2、R1.3、R1.4、R1.5、R1.6、R1.7、R2.1、R2.2、R2.3、R2.4、R2.5、R2.6、R2.7、R2.8、R2.9、R2.10、R7.1、R7.2、R7.3、R7.4、R7.5、R7.6、R7.7、R8.1、R8.2、R8.3、R8.4、R8.5、R8.6、R8.7、R9.1、R9.2、R9.3、R9.4、R9.5、R9.6、R9.7、R10.1、R10.2、R10.3、R10.4、R10.5、R10.6、R10.7、X.1、X.2、X.3、X.4、X.5、X.6、X.7、X1.1、X1.2、X1.3、X1.4、X1.5、X1.6、X2.1、X2.2、X2.3、X2.4、X2.5、X2.6、X2.7、X2.8、X2.9、X2.10、m、m、m、m、m、m、m、n、n、n、n、n、n、n、v、v、v、v、v、v、v、m1、m1、m1、m1、m1、m1、n1、n1、n1、n1、n1、n1、v1、v1、v1、v1、v1、v1と称され得、Rの定義は、R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、R1.5、R1.6、R1.7によって想定され、Rの定義は、R2.1、R2.2、R2.3、R2.4、R2.5、R2.6、R2.7、R2.8、R2.9、R2.10によって想定され、Rの定義は、R7.1、R7.2、R7.3、R7.4、R7.5、R7.6、R7.7によって想定され、Rの定義は、R8.1、R8.2、R8.3、R8.4、R8.5、R8.6、R8.7、によって想定され、Rの定義は、R9.1、R9.2、R9.3、R9.4、R9.5、R9.6、R9.7によって想定され、R10の定義は、R10.1、R10.2、R10.3、R10.4、R10.5、R10.6、R10.7によって想定され、Xの定義は、X.1、X.2、X.3、X.4、X.5、X.6、X.7によって想定され、Xの定義は、X1.1、X1.2、X1.3、X1.4、X1.5、X1.6によって想定され、Xの定義は、X2.1、X2.2、X2.3、X2.4、X2.5、X2.6、X2.7、X2.8、X2.9、X2.10によって想定され、mの定義は、m、m、m、m、m、m、mによって想定され、nの定義は、n、n、n、n、n、n、nによって想定され、vの定義は、v、v、v、v、v、v、vによって想定され、m1の定義は、m1、m1、m1、m1、m1、m1によって想定され、n1の定義は、n1、n1、n1、n1、n1、n1によって想定され、v1の定義は、v1、v1、v1、v1、v1、v1によって想定され、m2の定義は、m2、m2、m2、m2、m2、m2、m2、m2、m2、m210によって想定され、n2の定義は、n2、n2、n2、n2、n2、n2、n2、n2、n2、n210によって想定され、v2の定義は、v2、v2、v2、v2、v2、v2、v2、v2、v2、v210によって想定される。
【0507】
複数の実体が出現して異なるR、R、R、R、R、R10、X、X、X、m1、n1、v1、m2、n2、v2、及び/または他の変数の定義において使用される変数は、明確性を向上させるために、同様に適切に標識されてそれぞれの基を区別し得る。
【0508】
1つの態様では、式:
【0509】
【化123】
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を有する化合物が提供される。A環、R、z1、R、z2、L、L、L、及びR13は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R13は、水素である。いくつかの実施形態では、R13は、非置換のメチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、LB9である。いくつかの実施形態では、化合物は、DB9である。
【0510】
1つの態様では、式:
【0511】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物が提供される。R、R、L、L、L、R13、及びz1は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R13は、水素である。いくつかの実施形態では、R13は、非置換のメチルである。
【0512】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0513】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。Y、R、z1、R、L、E、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0514】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0515】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0516】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。A環、Y、R、z1、R、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。
【0517】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0518】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。A環、Y、R、z1、R、z2、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0519】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0520】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0521】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。A環、Y、R1.1、R1.2、R、z2、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R1.1は、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.1は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、R1.2は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0522】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0523】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0524】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。A環、Y、R、z2、L、L、E、及びR10は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0525】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0526】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0527】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。R、z1、R、R、及びRは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0528】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0529】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。R、z1、R、及びRは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0530】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0531】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。R、R、及びRは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0532】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0533】
【化137】
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を有さない。R、z1、L、E、R、R、及びRは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0534】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0535】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0536】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。R、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0537】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0538】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0539】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0540】
【化142】
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である。
【0541】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0542】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。R1.1、R1.2、Y、L、L、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、R1.1は、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1.2は、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0543】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0544】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0545】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。L、L、L、L、及びEは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Eは、
【0546】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0547】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0548】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
を有さない。R、z1、L、及びLは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0549】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0550】
【化148】
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を有さない。R、z1、及びLは、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0551】
いくつかの実施形態では、化合物は、式:
【0552】
【化149】
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を有さない。R及びz1、は、本明細書に記載のとおりである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、−OH、−COOH、−OCF、非置換のC−Cアルキル、または非置換の2〜4員ヘテロアルキルである。
【0553】
いくつかの実施形態では、化合物は、
【0554】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0555】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0556】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0557】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0558】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0559】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0560】
【化156】
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ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0561】
【化157】
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ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0562】
【化158】
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ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0563】
【化159】
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ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0564】
【化160】
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ではない。
【0565】
いくつかの実施形態では、化合物は、実施例、図、または表におけるものを含む、本明細書に記載の化合物ではない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0566】
【化161】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0567】
【化162】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0568】
【化163】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0569】
【化164】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0570】
【化165】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0571】
【化166】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0572】
【化167】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0573】
【化168】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0574】
【化169】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0575】
【化170】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0576】
【化171】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0577】
【化172】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0578】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0579】
【化174】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0580】
【化175】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0581】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0582】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0583】
【化178】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0584】
【化179】
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を含まない。いくつかの実施形態では、化合物は、
【0585】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
を含まない。
【0586】
III.医薬組成物
1つの態様では、本明細書に記載の化合物、及び医薬的に許容可能な添加剤を含む医薬組成物が提供される。
【0587】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、有効量の化合物を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、治療上有効な量の化合物を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、第2の薬剤(例えば、抗癌剤)を含む。医薬組成物の実施形態では、医薬組成物は、治療上有効な量で第2の薬剤を含む。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、EGFR阻害剤(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI−1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI−272、CP−724714、TAK−285、AST−1306、ARRY334543、ARRY−380、AG−1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI−420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB−569、CUDC−101、WZ8040、WZ4002、WZ3146、AG−490、XL647、PD153035、またはBMS−599626)である。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、エルロチニブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、ゲフィチニブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、ラパチニブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、パニツムマブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、パニツムマブである。
【0588】
医薬組成物は、本明細書に開示の調節物質の光学異性体、ジアステレオマー、または医薬的に許容可能な塩を含み得る。医薬組成物に含まれる化合物は、担体部分に共有結合で結合され得る。あるいは、医薬組成物に含まれる化合物は、担体部分に共有結合で連結されない。
【0589】
IV.疾患の治療方法
別の態様では、疾患の治療方法であって、そのような治療を必要とする対象(患者)における治療方法が提供される。方法は、患者に対する、治療上有効な量の本明細書(実施形態、実施例、図、表を含む)に記載の化合物の投与を含む。いくつかの実施形態では、疾患は、癌である。いくつかの実施形態では、癌は、肺癌、結腸直腸癌、結腸癌、膵癌、乳癌、または白血病である。いくつかの実施形態では、癌は、肺癌である。いくつかの実施形態では、癌は、非小細胞肺癌である。いくつかの実施形態では、癌は、結腸癌である。いくつかの実施形態では、癌は、結腸直腸癌である。いくつかの実施形態では、癌は、乳癌である。いくつかの実施形態では、癌は、白血病である。いくつかの実施形態では、癌は、膵癌である。いくつかの実施形態では、癌は、異常なK−Rasと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、変異K−Rasと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、K−Ras G12Cと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、K−Ras G12Dと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、K−Ras G12Vと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、K−Ras G12Sと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、K−Ras G13Cと関連する癌である。いくつかの実施形態では、癌は、K−Ras G13Dと関連する癌である。
【0590】
いくつかの実施形態では、障害の治療を必要とする対象における、それを行う方法が提供され、当該方法は、a)対象から単離された悪性細胞または新生細胞におけるRasタンパク質の変異(K−Rasタンパク質、N−Rasタンパク質、またはH−Rasタンパク質において見られるものなど)の存在有無の決定と、b)対象に変異が存在すると決定されたのであれば、治療上有効な量の本発明の化合物または医薬的に許容可能な塩の、対象に対する投与と、を含む。いくつかの実施形態では、障害は、癌である。
【0591】
本発明の化合物(すなわち、実施形態、実施例、図、表におけるものを含む、本明細書に記載の化合物)は、患者に対して単独投与または同時投与することができる。同時投与は、個々または組み合わせでの(複数の化合物)、化合物の同時投与または連続投与を含むことが意図される。したがって、調製物は、望まれるときは(例えば、代謝分解の低減、または抗癌剤の低減のために)、他の活性物質と組み合わせることもできる。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、EGFR阻害剤(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI−1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI−272、CP−724714、TAK−285、AST−1306、ARRY334543、ARRY−380、AG−1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI−420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB−569、CUDC−101、WZ8040、WZ4002、WZ3146、AG−490、XL647、PD153035、またはBMS−599626)である。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、エルロチニブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、ゲフィチニブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、ラパチニブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、パニツムマブである。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、パニツムマブである。
【0592】
V.活性の調節方法
1つの態様では、K−Rasタンパク質(例えば、ヒトK−Ras 4B)の活性レベルの低減方法が提供され、方法は、K−Rasタンパク質と、本明細書に記載の化合物(実施形態、実施例、図、及び表におけるものを含む)との接触を含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性は、そのGTPase活性、ヌクレオチド交換、GDPもしくはGTPへの結合差異、エフェクタータンパク質結合性、エフェクタータンパク質の活性化、グアニン交換因子(GEF)結合性、GEF促進型のヌクレオチド交換、リン酸の放出、ヌクレオチドの放出、ヌクレオチド結合性、K−Rasの細胞内局在化、K−Rasの翻訳後プロセシング、K−Rasの翻訳後修飾、プレニル化、またはGTP結合型のK−Rasのシグナル伝達経路である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性は、そのGTPase活性、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合性、エフェクタータンパク質の活性化、グアニン交換因子(GEF)結合性、GEF促進型のヌクレオチド交換、リン酸の放出、ヌクレオチドの放出、ヌクレオチド結合性、またはGTP結合型のK−Rasのシグナル伝達経路の活性である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性は、GTP結合型のK−Rasによって活性化されるシグナル伝達経路の活性である。いくつかの実施形態では、調節は、上記K−Rasタンパク質の活性の増加である。いくつかの実施形態では、調節は、上記K−Rasタンパク質の活性の低減である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12C変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12V変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12S変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12D変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13C変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13D変異を含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Aタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Bタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、変異K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、活性化K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、生体細胞内のものである。いくつかの実施形態では、生体細胞は、生物の一部を形成する。K−Rasタンパク質の活性の調節方法の実施形態のいくつかは、K−Rasタンパク質と、有効量の本明細書に記載の化合物(実施形態、実施例、図、及び表におけるものを含む)との接触を含み、化合物がH−Rasタンパク質の活性を調節する効果は、(例えば、K−Rasの調節レベルと比較して)低い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるH−Ras活性の調節と比較して少なくとも2倍多い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるH−Ras活性の調節と比較して少なくとも5倍多い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるH−Ras活性の調節と比較して少なくとも10倍多い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるH−Ras活性の調節と比較して少なくとも50倍多い。K−Rasタンパク質と、有効量の本明細書(実施形態、実施例、図、及び表を含む)に記載の化合物との接触を含む、K−Rasタンパク質の活性の調節方法の実施形態のいくつかでは、化合物がN−Rasタンパク質の活性を調節する効果は低い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるN−Ras活性の調節と比較して少なくとも2倍多い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるN−Ras活性の調節と比較して少なくとも5倍多い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるN−Ras活性の調節と比較して少なくとも10倍多い。方法の実施形態のいくつかでは、化合物によるK−Ras活性の調節は、それによるN−Ras活性の調節と比較して少なくとも50倍多い。
【0593】
別の態様では、K−Rasタンパク質の調節方法が提供される。方法は、K−Rasタンパク質と、有効量の本明細書に記載の化合物(実施形態、実施例、図、及び表におけるものを含む)との接触を含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、K−Rasの細胞内局在化、K−Rasの翻訳後プロセシング、K−Rasの翻訳後修飾、またはGTP結合型のK−Rasのシグナル伝達経路において調節される。いくつかの実施形態では、調節は、K−Rasタンパク質の翻訳後のプロセシングまたは修飾の増加である。いくつかの実施形態では、調節は、K−Rasタンパク質の翻訳後のプロセシングまたは修飾の低減である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12C変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12V変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12S変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12D変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13C変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13D変異を含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Aタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Bタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、変異K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、活性化K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、生体細胞内のものである。いくつかの実施形態では、生体細胞は、生物の一部を形成する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Rasタンパク質の安定性を調節する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、その化合物が存在しない場合と比較して、K−Rasタンパク質の安定性を低減する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、その化合物が存在しない場合と比較して、K−Rasタンパク質の分解速度を増加させる。
【0594】
いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)におけるHis95に対応するアミノ酸に結合する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(K−Ras 4B)におけるHis95と反応する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)におけるHis95に対応するアミノ酸に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(K−Ras 4B)におけるHis95と共有結合で反応する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)におけるHis95またはCys185に対応するアミノ酸に結合する能力を有する。いくつかの実施形態では、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(K−Ras 4B)におけるHis95またはCys185と反応する能力を有する。
【0595】
いくつかの実施形態では、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)タンパク質のCys185(またはK−Ras 4BのCys185に対応するアミノ酸)が、共有結合で修飾(例えば、プレニル化、ファルネシル化)されるとき、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)タンパク質におけるHis95に対応するアミノ酸に結合する。いくつかの実施形態では、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)タンパク質のCys185(またはK−Ras 4BのCys185に対応するアミノ酸)が、共有結合で修飾(例えば、プレニル化、ファルネシル化)されないとき、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)タンパク質におけるCys185に対応するアミノ酸に結合する。いくつかの実施形態では、K−Ras(例えば、K−Ras 4B)タンパク質のCys185(またはK−Ras 4BのCys185に対応するアミノ酸)が、まだ共有結合で修飾(例えば、プレニル化、ファルネシル化)されていないとき、化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)は、タンパク質合成後のK−Ras(例えば、K−Ras 4B)タンパク質におけるCys185に対応するアミノ酸に結合する。
【0596】
いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質の生産的なフォールディングを阻止する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質のミスフォールディングを増加させる。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質のアンフォールディングを増加させる。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質の分解を増加させる。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質に対するGTPの結合を低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質によるGDPの放出を低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、第2のタンパク質(例えば、経路の構成成分、エフェクター)と、K−Rasタンパク質との相互作用を低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、K−Rasタンパク質のプレニル化(例えば、ファルネシル化、ゲラニルゲラニル化)を低減する。
【0597】
いくつかの実施形態では、化合物は、約1時間未満(例えば、約1分未満、約2分未満、約3分未満、約4分未満、約5分未満、約6分未満、約7分未満、約8分未満、約9分未満、約10分未満、約20分未満、約30分未満、約40分未満、または約50分未満)で、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、細胞におけるK−Rasの機能レベルを(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、1時間未満(例えば、1分未満、2分未満、3分未満、4分未満、5分未満、6分未満、7分未満、8分未満、9分未満、10分未満、20分未満、30分未満、40分未満、または50分未満)で、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、細胞におけるK−Rasの機能レベルを(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、約1日未満(例えば、約1時間未満、約2時間未満、約3時間未満、約4時間未満、約5時間未満、約6時間未満、約7時間未満、約8時間未満、約9時間未満、約10時間未満、約11時間未満、約12時間未満、約13時間未満、約14時間未満、約15時間未満、約16時間未満、約17時間未満、約18時間未満、約19時間未満、約20時間未満、約21時間未満、約22時間未満、または約23時間未満)で、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、細胞におけるK−Rasの機能レベルを(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、1日未満(例えば、1時間未満、2時間未満、3時間未満、4時間未満、5時間未満、6時間未満、7時間未満、8時間未満、9時間未満、10時間未満、11時間未満、12時間未満、13時間未満、14時間未満、15時間未満、16時間未満、17時間未満、18時間未満、19時間未満、20時間未満、21時間未満、22時間未満、または23時間未満)で、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、細胞におけるK−Rasの機能レベルを(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、約1ヶ月未満(例えば、約1日未満、約2日未満、約3日未満、約4日未満、約5日未満、約6日未満、約7日未満、約8日未満、約9日未満、約10日未満、約11日未満、約12日未満、約13日未満、約14日未満、約15日未満、約16日未満、約17日未満、約18日未満、約19日未満、約20日未満、約21日未満、約22日未満、約23日未満、約24日未満、約25日未満、約26日未満、約27日未満、約28日未満、約29日未満、または約30日未満)で、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、細胞におけるK−Rasの機能レベルを(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、1ヶ月未満(例えば、1日未満、2日未満、3日未満、4日未満、5日未満、6日未満、7日未満、8日未満、9日未満、10日未満、11日未満、12日未満、13日未満、14日未満、15日未満、16日未満、17日未満、18日未満、19日未満、20日未満、21日未満、22日未満、23日未満、24日未満、25日未満、26日未満、27日未満、28日未満、29日未満、または30日未満)で、その化合物が存在しない場合と比較して(例えば、K−Rasタンパク質に結合することによって、K−RasのHis95に対応するアミノ酸に結合することによって、K−RasのCys185に対応するアミノ酸に結合することによって)、細胞におけるK−Rasの機能レベルを(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、K−Ras(例えば、K−Ras 4Bのみ、K−Ras 4Aのみ、またはK−Ras 4A及びK−Ras 4Bの両方)に結合する。
【0598】
VI.組成物
別の態様では、化合物に共有結合で(例えば、可逆的または不可逆的に)結合したK−Rasタンパク質が提供され、当該化合物は、例えば、本明細書に記載の化合物(調節物質、阻害剤、実施形態、実施例、図におけるもの、及び表におけるものを含む)である。いくつかの実施形態では、化合物は、本明細書に記載の化合物である。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質のシステイン残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質のシステイン残基に不可逆的に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras 4BのC185に対応する残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質のヒスチジン残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質のヒスチジン残基に不可逆的に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras 4BのH95に対応する残基に共有結合で結合する。
【0599】
いくつかの実施形態では、共有結合で修飾されたK−Rasタンパク質は、対照と比較して活性が調節されており、こうした活性は、GTPase活性、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合性、エフェクタータンパク質の活性化、グアニン交換因子(GEF)結合性、GEF促進型のヌクレオチド交換、リン酸の放出、ヌクレオチドの放出、ヌクレオチド結合性、K−Rasの細胞内局在化、K−Rasの翻訳後プロセシング、及びK−Rasの翻訳後修飾から選択される。いくつかの実施形態では、共有結合で修飾されたK−Rasタンパク質は、K−Rasの細胞内局在化、K−Rasの翻訳後プロセシング、またはK−Rasの翻訳後修飾において調節される。いくつかの実施形態では、共有結合で修飾されたK−Rasタンパク質は、G12C変異を含む。いくつかの実施形態では、共有結合で修飾されたK−Rasタンパク質は、G12V変異を含む。いくつかの実施形態では、共有結合で修飾されたK−Rasタンパク質は、G12S変異を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、システイン残基185に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、(例えば、K−RasのH95に対応する)ヒスチジン残基95に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、共有結合で修飾されたK−Rasタンパク質は、G13C変異を含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、K−Ras阻害剤、変異K−Ras阻害剤、K−Ras H95阻害剤、またはK−Ras C185阻害剤に結合する。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、K−Ras調節物質、変異K−Ras調節物質、K−Ras H95阻害剤、またはK−Ras C185調節物質に結合する。
【0600】
1つの態様では、式:
【0601】
【化181】
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を有する化合物に共有結合で結合したK−Rasタンパク質が提供される。R、R、A環、Y、L、z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0602】
1つの態様では、式:
【0603】
【化182】
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を有する化合物に共有結合で結合したK−Rasタンパク質が提供される。1つの実施形態では、K−Rasタンパク質は、式:
【0604】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物に共有結合で結合する。
【0605】
1つの態様では、式:
【0606】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物に共有結合で結合したK−Rasタンパク質が提供される。1つの実施形態では、K−Rasタンパク質は、式:
【0607】
【化185】
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を有する化合物に共有結合で結合する。1つの実施形態では、K−Rasタンパク質は、式:
【0608】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物に共有結合で結合する。1つの実施形態では、K−Rasタンパク質は、式:
【0609】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物に共有結合で結合する。1つの実施形態では、K−Rasタンパク質は、式:
【0610】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物に共有結合で結合する。E、R、R、R、R、R、A環、Y、L、L、L、L、z1、及びz2は、本明細書に記載のとおりである。
【0611】
いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質のシステイン残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質の、ヒトK−Ras−4BのC185に対応するシステイン残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質の(例えば、ヒトK−Ras−4BのC185に対応する)システインに不可逆的に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質のヒスチジン残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras−4BのH95に対応する、タンパク質のヒスチジン残基に共有結合で結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質の(例えば、ヒトK−Ras−4BのH95に対応する)ヒスチジンに不可逆的に共有結合で結合する。
【0612】
別の態様では、化合物に共有結合で(例えば、可逆的または不可逆的に)結合したRasタンパク質(例えば、K−Ras、N−Ras、H−Ras、または本明細書に記載の別のRasタンパク質)が提供され、当該化合物は、例えば、本明細書に記載の化合物(調節物質、阻害剤、実施形態、図、実施例、及び表を含む)である。いくつかの実施形態では、化合物は、調節物質である。いくつかの実施形態では、化合物は、阻害剤などの調節物質である。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras調節物質である。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras阻害剤である。
【0613】
いくつかの実施形態では、化合物は、CAAXボックスにおいてRas(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)と結合する。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)を、ヒトK−Ras 4BのC185に対応する残基に結合させる。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)を、ヒトK−Ras 4BのH95に対応する残基に結合させる。
【0614】
いくつかの実施形態では、化合物は、タンパク質の立体構造を調節する。いくつかの実施形態では、化合物は、CAAXボックスの立体構造を調節する。いくつかの実施形態では、化合物は、CAAXボックス(例えば、ヒトK−Ras 4BのC185に対応する残基)におけるタンパク質のプレニル化を調節(例えば、低減または阻害)する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の活性を(例えば、約0.1倍以上、約0.2倍以上、約0.3倍以上、約0.4倍以上、約0.5倍以上、約0.6倍以上、約0.7倍以上、約0.8倍以上、約0.9倍以上、約1.0倍以上、約2.0倍以上、約3.0倍以上、約4.0倍以上、約5.0倍以上、約6.0倍以上、約7.0倍以上、約8.0倍以上、約9.0倍以上、約10倍以上、約11倍以上、約12倍以上、約13倍以上、約14倍以上、約15倍以上、約16倍以上、約17倍以上、約18倍以上、約19倍以上、約20倍以上、約25倍以上、約30倍以上、約35倍以上、約40倍以上、約45倍以上、約50倍以上、約55倍以上、約60倍以上、約65倍以上、約70倍以上、約75倍以上、約80倍以上、約85倍以上、約90倍以上、約95倍以上、約100倍以上、約200倍以上、約300倍以上、約400倍以上、約500倍以上、約600倍以上、約700倍以上、約800倍以上、約900倍以上、約1000倍以上、約2000倍以上、約3000倍以上、約4000倍以上、約5000倍以上、約6000倍以上、約7000倍以上、約8000倍以上、約9000倍以上、約10000倍以上)阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の活性を(例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約2.0%、約3.0%、約4.0%、約5.0%、約6.0%、約7.0%、約8.0%、約9.0%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%)阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のプレニル化を(例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約2.0%、約3.0%、約4.0%、約5.0%、約6.0%、約7.0%、約8.0%、約9.0%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%)阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、(例えば、細胞における)Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質の量を(例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約2.0%、約3.0%、約4.0%、約5.0%、約6.0%、約7.0%、約8.0%、約9.0%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%)低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、(例えば、細胞における)Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質の産生を(例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約2.0%、約3.0%、約4.0%、約5.0%、約6.0%、約7.0%、約8.0%、約9.0%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%)を低減する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、(例えば、細胞における)Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質の分解を(例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約2.0%、約3.0%、約4.0%、約5.0%、約6.0%、約7.0%、約8.0%、約9.0%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%)増加させる。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、膜とのタンパク質の会合を阻害する。
【0615】
いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、栄養欠乏条件下で癌細胞の増殖を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、栄養欠乏条件下で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、栄養欠乏条件下で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏条件下で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏条件下で癌細胞の増殖を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏を模倣する条件下(例えば、患者における局所的な細胞環境)で癌細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、血清欠乏を模倣する条件下(例えば、患者における局所的な細胞環境)で癌細胞の増殖を阻害する。
【0616】
いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、CAAXボックス(タンパク質のC末端に位置するアミノ酸配列であり、Cは、プレニル化され得るシステインであり、Aは、脂肪族アミノ酸であり、及びXは、アミノ酸であり(例えば、M、S、Q、A、またはC、LまたはE)、タンパク質に依存して可変配列を有するものである)の可動性を増加させる。いくつかの実施形態では、化合物は、その化合物が存在しない場合と比較して、CAAXボックスの変性(disorder)を増加させる。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の別のタンパク質への結合を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の別のタンパク質への結合を阻害し、当該結合は、Rasのプレニル化に依存するものである。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の別のタンパク質への結合を阻害し、当該結合は、Rasの膜会合に依存するものである。
【0617】
いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のRaf(例えば、Raf1)への結合を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のSOSへの結合を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のGEFへの結合を阻害する。いくつかの実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、K−Ras 4B、ヒトK−Ras 4B、H−Ras、N−Ras、変異Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12S、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のPI3Kへの結合を阻害する。
【0618】
VII.選択実施形態
実施形態P1.
式:
【0619】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物であって、
式中、Yが、NまたはCHであり、A環が、C−Cシクロアルキルまたは5〜7員ヘテロシクロアルキルであり、Rが独立して、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、Lが、結合、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、Lが、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7B−、−NR7BC(O)−、−C(O)NR7B−、−SONR7B−、−NR7BSO−、−OC(O)NR7B−、−NR7BC(O)O−、−CR9B=NO−、−ON=CR9B−、−NR8BC(O)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)−、−C(=NR10B)NR7B−、−OC(=NR10B)−、−C(=NR10B)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、Lが、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、置換または非置換のC−Cアルキレン、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンであり、Lが、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRSO−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、置換または非置換のC−Cアルキレン、置換または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり、Eが、共有結合性のシステイン修飾部分であり、Rが独立して、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得、Rが独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、Rが独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R、R、R、R10、R7B、R8B、R9B、R10B、R11、R12、R14、及びR15が独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR置換基及びR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR11置換基及びR12置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、X、X、及びXがそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、n1、n2、v1、及びv2が独立して、0〜4の整数であり、m1及びm2が独立して、1〜2の整数であり、z1が独立して、0〜5の整数であり、ならびにz2が独立して、0〜10の整数である、前記化合物。
【0620】
実施形態P2.
式:
【0621】
【化190】
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を有する、実施形態P1に記載の化合物。
【0622】
実施形態P3.
式:
【0623】
【化191】
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を有する、実施形態P1に記載の化合物。
【0624】
実施形態P4.
式:
【0625】
【化192】
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を有する、実施形態P1に記載の化合物。
【0626】
実施形態P5.
式:
【0627】
【化193】
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を有し、式中、R、R、及びRが、水素である、実施形態P1に記載の化合物。
【0628】
実施形態P6.
式:
【0629】
【化194】
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を有する、実施形態P5に記載の化合物。
【0630】
実施形態P7.
式:
【0631】
【化195】
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を有する、実施形態P5に記載の化合物。
【0632】
実施形態P8.
式:
【0633】
【化196】
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を有し、式中、Lが、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(CH)C(O)NH−、または非置換のC−Cアルキレンであり、及びLが、結合、−CHO−、−C(O)−、−NH−、または−O−である、実施形態P1に記載の化合物。
【0634】
実施形態P9.
Yが、CHである、実施形態P1〜P8の1つに記載の化合物。
【0635】
実施形態P10.
Yが、Nである、実施形態P1〜P8の1つに記載の化合物。
【0636】
実施形態P11.
が独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである、実施形態P1〜P10の1つに記載の化合物。
【0637】
実施形態P12.
が独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである、実施形態P1〜P10の1つに記載の化合物。
【0638】
実施形態P13.
z1が、2である、実施形態P1〜P12の1つに記載の化合物。
【0639】
実施形態P14.
z1が、3である、実施形態P1〜P12の1つに記載の化合物。
【0640】
実施形態P15.
が独立して、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである、実施形態P1〜P14の1つに記載の化合物。
【0641】
実施形態P16.
が独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−−OH、−SH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである、実施形態P1〜P14の1つに記載の化合物。
【0642】
実施形態P17.
z2が、0である、実施形態P1〜P16の1つに記載の化合物。
【0643】
実施形態P18.
が、水素である、実施形態P1〜P17の1つに記載の化合物。
【0644】
実施形態P19.
が、水素である、実施形態P1〜P18の1つに記載の化合物。
【0645】
実施形態P20.
が、結合、置換もしくは非置換のアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアルキレンである、実施形態P1〜P19の1つに記載の化合物。
【0646】
実施形態P21.
が、結合、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである、実施形態P1〜P19の1つに記載の化合物。
【0647】
実施形態P22.
が、結合である、実施形態P1〜P19の1つに記載の化合物。
【0648】
実施形態P23.
が、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−NHC(O)NH−、置換もしくは非置換のアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアルキレンである、実施形態P1〜P22の1つに記載の化合物。
【0649】
実施形態P24.
が、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである、実施形態P1〜P22の1つに記載の化合物。
【0650】
実施形態P25.
が、結合である、実施形態P1〜P22の1つに記載の化合物。
【0651】
実施形態P26.
Eが、
【0652】
【化197】
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であり、
式中、R16が独立して、水素、ハロゲン、CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−SOCl、−SOn1616D、−SOv16NR16A16B、−NHNR16A16B、−ONR16A16B、−NHC=(O)NHNR16A16B、−NHC(O)NR16A16B、−N(O)m16、−NR16A16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16A16B、−OR16D、−NR16ASO16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16、−OCHX16、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R17が独立して、水素、ハロゲン、CX17、−CHX17、−CH17、−CN、−SOCl、−SOn1717D、−SOv17NR17A17B、−NHNR17A17B、−ONR17A17B、−NHC=(O)NHNR17A17B、−NHC(O)NR17A17B、−N(O)m17、−NR17A17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17A17B、−OR17D、−NR17ASO17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17、−OCHX17、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R18が独立して、水素、ハロゲン、CX18、−CHX18、−CH18、−CN、−SOCl、−SOn1818D、−SOv18NR18A18B、−NHNR18A18B、−ONR18A18B、−NHC=(O)NHNR18A18B、−NHC(O)NR18A18B、−N(O)m18、−NR18A18B、−C(O)R18C、−C(O)−OR18C、−C(O)NR18A18B、−OR18D、−NR18ASO18D、−NR18AC(O)R18C、−NR18AC(O)OR18C、−NR18AOR18C、−OCX18、−OCHX18、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R19が独立して、水素、ハロゲン、CX19、−CHX19、−CH19、−CN、−SOCl、−SOn1919D、−SOv19NR19A19B、−NHNR19A19B、−ONR19A19B、−NHC=(O)NHNR19A19B、−NHC(O)NR19A19B、−N(O)m19、−NR19A19B、−C(O)R19C、−C(O)−OR19C、−C(O)NR19A19B、−OR19D、−NR19ASO19D、−NR19AC(O)R19C、−NR19AC(O)OR19C、−NR19AOR19C、−OCX19、−OCHX19、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18D、R19A、R19B、R19C、R19D、が独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR16A置換基及びR16B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR17A置換基及びR17B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR18A置換基及びR18B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR19A置換基及びR19B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、X、X16、X17、X18、及びX19がそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、n16、n17、n18、n19、v16、v17、v18、及びv19が独立して、0〜4の整数であり、ならびにm16、m17、m18、及びm19が独立して、1〜2の整数である、実施形態P1〜P25の1つに記載の化合物。
【0653】
実施形態P27.
Eが、
【0654】
【化198】
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であり、
式中、R16が独立して、ハロゲン、CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX16、−OCHX16、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、Yが、NまたはCHであり、z16が、0〜4の整数であり、及びX16がそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである、実施形態P1〜P25の1つに記載の化合物。
【0655】
実施形態P28.
16が独立して、ハロゲンである、実施形態P27に記載の化合物。
【0656】
実施形態P29.
16が独立して、−Fである、実施形態P27に記載の化合物。
【0657】
実施形態P30.
z16が、4である、実施形態P27〜P29の1つに記載の化合物。
【0658】
実施形態P31.
z16が、2である、実施形態P27〜P29の1つに記載の化合物。
【0659】
実施形態P32.
Eが、
【0660】
【化199】
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である、実施形態P31に記載の化合物。
【0661】
実施形態P33.
が、CHである、実施形態P27〜P32の1つに記載の化合物。
【0662】
実施形態P34.
が、Nである、実施形態P27〜P32の1つに記載の化合物。
【0663】
実施形態P35.
Eが、置換もしくは非置換のビニルスルホン部分、置換もしくは非置換のビニルスルホンアミド部分、置換もしくは非置換のフルオロ(C−C)アルキルケトン部分、置換もしくは非置換のクロロ(C−C)アルキルケトン部分、置換もしくは非置換のアクリルアミド部分、置換もしくは非置換のジスルフィド部分、置換もしくは非置換のチオール部分、置換もしくは非置換のホスホネート部分、置換もしくは非置換のアルデヒド部分、置換もしくは非置換のエノン部分、置換もしくは非置換のジアゾメチルケトン部分、置換もしくは非置換のジアゾメチルアミド部分、置換もしくは非置換のシアノシクロプロピルカルボキサミド部分、置換もしくは非置換のエポキシド部分、置換もしくは非置換のエポキシケトン部分、置換もしくは非置換のエポキシアミド部分、置換もしくは非置換のアリールアルデヒド部分、置換もしくは非置換のアリールジアルデヒド部分、置換もしくは非置換のジアルデヒド部分、置換もしくは非置換のナイトロジェンマスタード部分、置換もしくは非置換のプロパルギル部分、置換もしくは非置換のプロパルギルアミド部分、
【0664】
【化200】
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を含み、R13が独立して、水素、オキソ、ハロゲン、CX13、−CHX13、−CH13、−CN、−SOCl、−SOn1322、−SOv13NR2021、−NHNR2021、−ONR2021、−NHC=(O)NHNR2021、−NHC(O)NR2021、−N(O)m13、−NR2021、−C(O)R22、−C(O)−OR22、−C(O)NR2021、−OR23、−NR20SO23、−NR20C(O)R22、−NR20C(O)OR22、−NR20OR22、−OCX13、−OCHX13、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得、R20、R21、R22、及びR23が独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CH、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR20置換基及びR21置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、X及びX13がそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、n13及びv13が独立して、0〜4の整数であり、ならびにm13が独立して、1〜2の整数である、実施形態P1〜P25の1つに記載の化合物。
【0665】
実施形態P36.
式:
【0666】
【化201】
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を有する、化合物。
【0667】
実施形態P37.
実施形態P1〜P36のいずれか1つに記載の化合物、及び医薬的に許容可能な添加剤を含む、医薬組成物。
【0668】
実施形態P38.
K−Rasタンパク質の活性レベルの低減方法であって、前記K−Rasタンパク質と、実施形態P1〜P36の1つに記載の化合物との接触を含む、前記方法。
【0669】
実施形態P39.
K−Ras−4Bタンパク質の活性レベルの低減方法であって、前記K−Ras−4Bタンパク質と、実施形態P1〜P36の1つに記載の化合物との接触を含む、前記方法。
【0670】
実施形態P40.
癌の治療方法であって、それを必要とする対象に対する、実施形態P1〜P36の1つに記載の化合物の治療上有効な量の投与を含む、前記方法。
【0671】
実施形態P41.
前記癌が、膵癌、肺癌、または結腸直腸癌である、実施形態P40に記載の方法。
【0672】
実施形態P42.
実施形態P1〜P36の1つに記載の化合物に共有結合で結合した、K−Rasタンパク質。
【0673】
実施形態P43.
前記化合物が、前記タンパク質のシステイン残基に共有結合で結合した、実施形態P42に記載のK−Rasタンパク質。
【0674】
実施形態P44.
前記化合物が、前記タンパク質のシステイン残基に不可逆的に共有結合で結合した、実施形態P42に記載のK−Rasタンパク質。
【0675】
実施形態P45.
式:
【0676】
【化202】
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を有する化合物に共有結合で結合した、K−Rasタンパク質。
【0677】
実施形態P46.
前記化合物が、前記タンパク質のシステイン残基に共有結合で結合した、実施形態P45に記載のK−Rasタンパク質。
【0678】
実施形態P47.
前記化合物が、前記タンパク質の、ヒトK−Ras−4BのC185に対応するシステイン残基に共有結合で結合した、実施形態P45に記載のK−Rasタンパク質。
【0679】
VIII.追加の実施形態
実施形態1.
式:
【0680】
【化203】
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を有する化合物であって、
式中、Yが、NまたはCHであり、A環が、C−Cシクロアルキルまたは3〜7員ヘテロシクロアルキルであり、Rが独立して、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn110、−SOv1NR、−NHNR、−ONR、−NHC=(O)NHNR、−NHC(O)NR、−N(O)m1、−NR、−C(O)R、−C(O)−OR、−C(O)NR、−OR10、−NRSO10、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NROR、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、Lが、結合、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、Lが、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR7B−、−NR7BC(O)−、−C(O)NR7B−、−SONR7B−、−NR7BSO−、−OC(O)NR7B−、−NR7BC(O)O−、−CR9B=NO−、−ON=CR9B−、−NR8BC(O)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)NR7B−、−NR8BC(=NR10B)−、−C(=NR10B)NR7B−、−OC(=NR10B)−、−C(=NR10B)O−、置換または非置換のアルキレン、置換または非置換のヘテロアルキレン、置換または非置換のシクロアルキレン、置換または非置換のヘテロシクロアルキレン、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、Lが、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRSO−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、置換または非置換のC−Cアルキレン、置換または非置換の2〜3員ヘテロアルキレンであり、Eが、求電子性部分であり、Rが独立して、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−SOCl、−SOn214、−SOv2NR1112、−NHNR1112、−ONR1112、−NHC=(O)NHNR1112、−NHC(O)NR1112、−N(O)m2、−NR1112、−C(O)R14、−C(O)−OR14、−C(O)NR1112、−OR15、−NR11SO15、−NR11C(O)R14、−NR11C(O)OR14、−NR11OR14、−OCX、−OCHX、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、2つの隣接したR置換基、または同一の原子に結合した2つのR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキルを形成し得、Rが独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R、R、R、R10、R7B、R8B、R9B、R10B、R11、R12、R14、及びR15が独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR置換基及びR置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR11置換基及びR12置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、X、X、及びXがそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、n1、n2、v1、及びv2が独立して、0〜4の整数であり、m1及びm2が独立して、1〜2の整数であり、z1が独立して、0〜5の整数であり、ならびにz2が独立して、0〜10の整数である、前記化合物。
【0681】
実施形態2.
式:
【0682】
【化204】
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を有する、実施形態1に記載の化合物。
【0683】
実施形態3.
式:
【0684】
【化205】
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を有する、実施形態1に記載の化合物。
【0685】
実施形態4.
Yが、CHである、実施形態1〜3の1つに記載の化合物。
【0686】
実施形態5.
Yが、Nである、実施形態1〜3の1つに記載の化合物。
【0687】
実施形態6.
が独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである、実施形態1〜5の1つに記載の化合物。
【0688】
実施形態7.
が独立して、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−OH、−SH、−COOH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである、実施形態1〜5の1つに記載の化合物。
【0689】
実施形態8.
が独立して、ハロゲンまたは−OCHである、実施形態1〜5の1つに記載の化合物。
【0690】
実施形態9.
z1が、2である、実施形態1〜8の1つに記載の化合物。
【0691】
実施形態10.
z1が、3である、実施形態1〜8の1つに記載の化合物。
【0692】
実施形態11.
が独立して、オキソ、ハロゲン、CX、−CHX、−CH、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換の2〜6員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換の3〜8員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のCアリール、または置換もしくは非置換の5〜6員ヘテロアリールである、実施形態1〜10の1つに記載の化合物。
【0693】
実施形態12.
が独立して、オキソ、ハロゲン、−CX、−CHX、−CH、−−OH、−SH、−OCX、−OCHX、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−SCH、または−SCHCHである、実施形態1〜10の1つに記載の化合物。
【0694】
実施形態13.
z2が、0である、実施形態1〜12の1つに記載の化合物。
【0695】
実施形態14.
が、結合、置換もしくは非置換のアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアルキレンである、実施形態1〜13の1つに記載の化合物。
【0696】
実施形態15.
が、結合、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである、実施形態1〜13の1つに記載の化合物。
【0697】
実施形態16.
が、結合である、実施形態1〜13の1つに記載の化合物。
【0698】
実施形態17.
が、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−SO−、−S(O)−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−OC(O)NH−、−NHC(O)O−、−NHC(O)NH−、置換もしくは非置換のアルキレン、または置換もしくは非置換のヘテロアルキレンである、実施形態1〜16の1つに記載の化合物。
【0699】
実施形態18.
が、結合、−O−、−C(O)−、−S−、−NH−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、非置換のC−Cアルキレン、または非置換の2〜4員ヘテロアルキレンである、実施形態1〜16の1つに記載の化合物。
【0700】
実施形態19.
が、−NH−である、実施形態1〜16の1つに記載の化合物。
【0701】
実施形態20.
が、結合である、実施形態1〜16の1つに記載の化合物。
【0702】
実施形態21.
Eが、
【0703】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中、R16が独立して、水素、ハロゲン、CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−SOn1616D、−SOv16NR16A16B、−NHNR16A16B、−ONR16A16B、−NHC=(O)NHNR16A16B、−NHC(O)NR16A16B、−N(O)m16、−NR16A16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16A16B、−OR16D、−NR16ASO16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16、−OCHX16、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R17が独立して、水素、ハロゲン、CX17、−CHX17、−CH17、−CN、−SOn1717D、−SOv17NR17A17B、−NHNR17A17B、−ONR17A17B、−NHC=(O)NHNR17A17B、−NHC(O)NR17A17B、−N(O)m17、−NR17A17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17A17B、−OR17D、−NR17ASO17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17、−OCHX17、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R18が独立して、水素、ハロゲン、CX18、−CHX18、−CH18、−CN、−SOn1818D、−SOv18NR18A18B、−NHNR18A18B、−ONR18A18B、−NHC=(O)NHNR18A18B、−NHC(O)NR18A18B、−N(O)m18、−NR18A18B、−C(O)R18C、−C(O)−OR18C、−C(O)NR18A18B、−OR18D、−NR18ASO18D、−NR18AC(O)R18C、−NR18AC(O)OR18C、−NR18AOR18C、−OCX18、−OCHX18、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R19が独立して、水素、ハロゲン、CX19、−CHX19、−CH19、−CN、−SOn1919D、−SOv19NR19A19B、−NHNR19A19B、−ONR19A19B、−NHC=(O)NHNR19A19B、−NHC(O)NR19A19B、−N(O)m19、−NR19A19B、−C(O)R19C、−C(O)−OR19C、−C(O)NR19A19B、−OR19D、−NR19ASO19D、−NR19AC(O)R19C、−NR19AC(O)OR19C、−NR19AOR19C、−OCX19、−OCHX19、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18D、R19A、R19B、R19C、R19D、が独立して、水素、ハロゲン、−CX、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX、−OCHX、−CHX、−CHX、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、同一の窒素原子に結合したR16A置換基及びR16B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR17A置換基及びR17B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR18A置換基及びR18B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、同一の窒素原子に結合したR19A置換基及びR19B置換基が、任意選択で連結されて、置換もしくは非置換のヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロアリールを形成し得、X、X16、X17、X18、及びX19がそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、n16、n17、n18、n19、v16、v17、v18、及びv19が独立して、0〜4の整数であり、ならびにm16、m17、m18、及びm19が独立して、1〜2の整数である、実施形態1〜20の1つに記載の化合物。
【0704】
実施形態22.
Eが、
【0705】
【化207】
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である、実施形態21に記載の化合物。
【0706】
実施形態23.
Eが、
【0707】
【化208】
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である、実施形態21に記載の化合物。
【0708】
実施形態24.
16、R17、及びR18が独立して、水素、−CHNH、−CHCHNH、−CHN(CH、または−CHCHN(CHである、実施形態21〜23の1つに記載の化合物。
【0709】
実施形態25.
が、結合または−CH−である、実施形態21〜24の1つに記載の化合物。
【0710】
実施形態26.
式:
【0711】
【化209】
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を有する、実施形態21、実施形態22、実施形態24、または実施形態25の1つに記載の化合物。
【0712】
実施形態27.
Eが、
【0713】
【化210】
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であり、式中、R16が独立して、ハロゲン、CX16、−CHX16、−CH16、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCX16、−OCHX16、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、置換または非置換のヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであり、Yが、NまたはCHであり、z16が、0〜4の整数であり、及びX16がそれぞれ独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである、実施形態1〜20の1つに記載の化合物。
【0714】
実施形態28.
16が独立して、ハロゲンである、実施形態27に記載の化合物。
【0715】
実施形態29.
16が独立して、−Fである、実施形態27に記載の化合物。
【0716】
実施形態30.
z16が、4である、実施形態27〜29の1つに記載の化合物。
【0717】
実施形態31.
z16が、2である、実施形態27〜29の1つに記載の化合物。
【0718】
実施形態32.
Eが、
【0719】
【化211】
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である、実施形態31に記載の化合物。
【0720】
実施形態33.
が、CHである、実施形態27〜32の1つに記載の化合物。
【0721】
実施形態34.
が、Nである、実施形態27〜32の1つに記載の化合物。
【0722】
実施形態35.
が、−N(R)C(O)−である、実施形態27〜34の1つに記載の化合物。
【0723】
実施形態36.
が、水素である、実施形態27〜35の1つに記載の化合物。
【0724】
実施形態37.
式:
【0725】
【化212】
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を有する、実施形態27〜36の1つに記載の化合物。
【0726】
実施形態38.
実施形態1〜37のいずれか1つに記載の化合物、及び医薬的に許容可能な添加剤を含む、医薬組成物。
【0727】
実施形態39.
K−Rasタンパク質の活性レベルの低減方法であって、前記K−Rasタンパク質と、実施形態1〜37の1つに記載の化合物との接触を含む、前記方法。
【0728】
実施形態40.
K−Ras−4Bタンパク質の活性レベルの低減方法であって、前記K−Ras−4Bタンパク質と、実施形態1〜37の1つに記載の化合物との接触を含む、前記方法。
【0729】
実施形態41.
癌の治療方法であって、それを必要とする対象に対する、実施形態1〜37の1つに記載の化合物の治療上有効な量の投与を含む、前記方法。
【0730】
実施形態42.
前記癌が、膵癌、肺癌、または結腸直腸癌である、実施形態41に記載の方法。
【0731】
実施形態43.
実施形態1〜37の1つに記載の化合物に共有結合で結合した、K−Rasタンパク質。
【0732】
実施形態44.
前記化合物が、前記タンパク質のシステイン残基に共有結合で結合した、実施形態43に記載のK−Rasタンパク質。
【0733】
実施形態45.
前記化合物が、前記タンパク質のシステイン残基に不可逆的に共有結合で結合した、実施形態43に記載のK−Rasタンパク質。
【0734】
実施形態46.
前記化合物が、前記タンパク質のヒスチジン残基に共有結合で結合した、実施形態43に記載のK−Rasタンパク質。
【0735】
実施形態47.
前記化合物が、前記タンパク質のヒスチジン残基に不可逆的に共有結合で結合した、実施形態43に記載のK−Rasタンパク質。
【0736】
実施形態48.
式:
【0737】
【化213】
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を有する化合物に共有結合で結合した、K−Rasタンパク質。
【0738】
実施形態49.
式:
【0739】
【化214】
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を有する化合物に共有結合で結合した、K−Rasタンパク質。
【0740】
実施形態50.
前記化合物が、前記タンパク質のシステイン残基に共有結合で結合した、実施形態48〜49の1つに記載のK−Rasタンパク質。
【0741】
実施形態51.
前記化合物が、前記タンパク質の、ヒトK−Ras−4BのC185に対応するシステイン残基に共有結合で結合した、実施形態48に記載のK−Rasタンパク質。
【0742】
実施形態52.
前記化合物が、前記タンパク質のヒスチジン残基に共有結合で結合した、実施形態48〜49の1つに記載のK−Rasタンパク質。
【0743】
実施形態53.
前記化合物が、前記タンパク質の、ヒトK−Ras−4BのH95に対応するヒスチジン残基に共有結合で結合した、実施形態48に記載のK−Rasタンパク質。
【実施例】
【0744】
IX.実施例
実施例1.繋留性小分子化合物を使用した、KrasにおけるH95残基の共有結合性修飾。
K−Rasは、最も変異頻度が高い癌遺伝子であり、ヒトの癌では、その30%にこの小型GTPaseの活性化変異が見られる。K−Rasにおける変異は、化学療法または放射線に対する抵抗性と関連している。こうした変異を抱える腫瘍を有する患者は、標的化治療が奏功しないことが多く、その全生存率は不良である傾向を有する。数十年間にわたって研究努力がなされたにもかかわらず、変異K−Rasを有する癌に対する有効な治療は存在しない。
【0745】
Rasを直接的に標的とする小分子阻害剤の開発が強く望まれているが、こうした開発には大きな課題が存在することが明らかとなっている。Rasタンパク質のアイソフォーム(H−Ras、N−Ras、及びK−Ras)は、正常細胞において必要不可欠な役割を担っている。したがって、Rasを標的とする理想的な薬物であれば、当該タンパク質の発癌形態を特異的に標的とすることになる。しかしながら、K−Rasの標的化(すなわち、野生型と変異タンパク質とを区別しないもの)は、有効な手法となる可能性がある。この理由は、正常組織におけるすべてのアイソフォームが重複性を有しており、1つを排除したとしても耐容可能であると予想されるためである。
【0746】
Rasの翻訳後プロセシングを阻害することを目指して相当な努力がなされてきた。Rasが正しく細胞膜に局在化し、それに続いてシグナル伝達が生じるためには、RasのC末端に脂質修飾が必要であり、ファルネシルトランスフェラーゼの阻害剤(FTI)は、この修飾を減弱させる潜在力を有していることから、この潜在力について研究がなされてきた。K−Rasは、代替のプレニル化を受けることで発癌活性を存続させることが明らかとなっているため、この手法は困難なものある。
【0747】
K−RasのCAAX−ボックスにおけるシステインを共有結合性に修飾することで、その部位のプレニル化を遮断し、それに続くK−Rasタンパク質の膜への転位/付加(K−Rasタンパク質の活性に必須)が阻害される可能性がある。このことは、K−RasのCAAX−ボックスにおけるシステインへの結合を標的として設計された小分子阻害剤で達成することができる。Rasのプレニル化を阻害する代替方法では、代替のプレニル化の併発がつきものであるが、この併発は回避されることになる。繋留化合物は、当該タンパク質に存在する潜在的なポケットとの非共有結合性の相互作用を生じさせる断片基からなるものである。さらに、ジスルフィド交換による可逆様式において還元条件下でCAAX−ボックスにおけるシステインと共有結合で相互作用するジスルフィド部分が存在する。1600の繋留化合物を含むライブラリーを対象としてHisタグを有する組換えK−Ras G12Dタンパク質による選別を実施した後、SARをみることによって、以下に示されるFB9:
【0748】
【化215】
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を開発するに至った。
【0749】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物(例えば、FB9)は、全長の組換えK−Ras4BにおけるC185を共有結合で標識する。しかしながら、FB9と、C185がファルネシルによって修飾/遮断された組換えFME−Kras4Bタンパク質(ファルネシル化−カルボキシメチル化されている)(天然において見られるものと同一であり、インビボで完全な翻訳後プロセシングを受けたK−Ras 4B)と、を反応させたとするならば、FB9は、C185からファルネシルを除去して置換する能力は有さず、その代わりに、K−Ras4Bタンパク質における他の残基を共有結合で修飾する。
【0750】
本明細書で我々は、いくつかの実施形態では、組換えFME−Kras4Bにおけるヒスチジン95残基(H95)をFB9が共有結合で修飾することを示し、この残基は、Krasに特有のものである(H−RasではQまたはN−RasではL)。この残基は求核性であることから、求電子性の攻撃を受けやすくなっている。この修飾は、組換えFME−Kras4Bタンパク質で観測されただけでなく、化合物で処理した細胞から精製したKras4B G12Vにおいても検出された。
【0751】
プロセシングを受けていないKRAS−4b(タンパク質G−Hs.KRAS4b(1−188)、質量(平均)21481.59Da)のHis−95における化学修飾。
【0752】
KRAS4b(図43)は、インビトロでFB9によって修飾された(8.8倍モル過剰のFB9を37℃で1時間使用し、続けて室温(22℃)で16時間使用した)。MALDI−TOF MSによって分析したところ、当該タンパク質の化学修飾が完全近くまで生じたことが明らかとなった。修飾基を1つ有する分子種、及び2つ有する分子種、及び3つ有する分子種が存在した(図44)。
【0753】
修飾されたアミノ酸残基を同定するために、タンパク質調製物をプロテアーゼGlu−Cで消化した。この消化物をMALDI−TOF MSによって分析したところ、m/zが2324であるペプチド及びm/zが2674であるペプチドが存在しており、2324は、未修飾のペプチドであるKMSKDGKKKKKKSKTKCVIM(配列番号4)(170−189)に対応し、2674は、同一のペプチドがCys−186においてFB9によって修飾されたものに対応することが明らかとなった(図45)(断片化によって確認)。m/zが1735であるペプチドは、配列GKKKKKKSKTKCVIM(配列番号3)(174−189)に対応し、m/z2085は、同一のペプチドがCys−186においてFB9によって修飾されたものに対応する(断片化によって確認)。
【0754】
FB9によって修飾された他の潜在残基を同定するために、Glu−Cによる消化後に得られたペプチドをトリプシンによってさらに消化した(図46A)。m/zが1320.614であるペプチドの断片化スペクトルによって、969が主要断片であり、これは、ペプチドDIHHYRE(配列番号2)のm/z(予測m/z969.4537、93−99)に近いことが明らかとなり、このことは、m/z1320が、FB9によって修飾されたペプチドDIHHYRE(配列番号2)に対応することを示唆している(図45)。実際、969.485のペプチドの断片化スペクトルと、1320.614のペプチドの断片化スペクトルとの比較によって、それらが関係することが示された。図46Bには、共通の断片が示される。
【0755】
プロセシングを受けた(ファルネシル化及びカルボキシルメチル化されたKRAS4b)の修飾。
タンパク質調製物であるGG−HsKRAS−4b、RP1151105092454 FmeKRAS4b(図47A)を、7.6倍モル過剰のFB9を用いて37℃で1時間FB9によって修飾し、続けて室温(22℃)で16時間修飾した。タンパク質に対する化学修飾をMALDI−TOF MSによって分析したところ、修飾基が1つ付加した種に相当する形態が主であり、修飾基を2つ有するタンパク質は比較的少なく、修飾基を3つ有するタンパク質は少ないことが明らかとなり、タンパク質の幾分かは、未修飾のまま残存していた(図47B)。修飾されたアミノ酸残基を同定するために、タンパク質調製物をトリプシンによって消化した。
【0756】
MALDI−TOF MSによって分析したところ、m/z1203(SFEDIHHYR、配列番号6)、m/z1702(SFEDIHHYREQIK、配列番号8)、m/z1858(SFEDIHHYREQIKR、配列番号7)を有する、K−RASがトリプシンによって消化されたペプチドが、+(350−351)Daの修飾形態においても存在することが示された。断片化の間に、こうした修飾ペプチドから高強度の断片が生じ、こうした断片は、未修飾ペプチド及びペプチドの断片(未修飾のものが主)に対応するものであった。
【0757】
こうしたペプチドは、His残基が修飾されていた。どちらのHis(すなわち、使用した組換えKRAS配列における95または96)が修飾されたかを同定するために、配列エディター(Sequence Editor)において、こうしたHis残基の一方に対してFB9修飾(C17H20Cl1N2O4、350/351)を設定してBioToolsにおいて断片化スペクトルを解析した。
【0758】
リフレクターモードで観測されたm/z1203.660及びm/z1554.856(リフレクターモードでの強度は低かったが、リニアモードでは1554.7として良好に検出された)の断片化を分析したところ、ペプチドSFEDIHHYR(配列番号6)のHis7(すなわち、天然のタンパク質におけるH95)が修飾されていると結論付けることが可能であった。1554の断片化スペクトルには断片825.409が存在したが、1203のスペクトルにはこの断片は存在しなかった。FB9による修飾が、His−7に対するものであるとき、この断片は、修飾されたy−3としてBioToolsによって帰属された。スペクトを手作業で調べたところ、この結論が確認された。
【0759】
細胞における、Kras4B G12VにおけるH95の修飾。
【0760】
HAタグを有するKRas4B G12Vを、テトラサイクリンで誘導可能なレトロウイルス発現ベクターに含め、マウス肺II型上皮細胞株であるE10に形質導入した。個々のクローンを生じさせた。500ng/mlのドキシサイクリンを用いて、KRas4B導入遺伝子の発現を48時間誘導した後、FB9の近縁類似体である化合物SMDC993784を20μMで用いて細胞を30分間処理した。細胞の破砕物を遠心分離によって清澄化した。HA−アガロース免疫親和性クロマトグラフィーを使用して可溶化液からKras4B G12Vを精製し、SDS−PAGEによって分離してから、Kras4B G12Vに対する修飾をMALDI−TOFによって分析した。図42は、化合物で修飾されたH95を含むKras4bペプチドの断片を示す。この断片は、薬物処理を行わなかった細胞から得られた対照試料には存在していない(図41)。
【0761】
実施例2.合成スキーム
スキーム1.6B9の共有結合性類似体の合成
【0762】
【化216】
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【0763】
条件:(a)臭化アリル、KCO、DMF、室温、24時間、(b)mCPBA、DCM、室温、24時間、(c)NaN、NHCl、MeOH/HO(8:1)、室温、72時間、(d)10%Pd/C、H、MeOH、室温、18時間、(e)(R)−Boc−ニペコ酸または(S)−Boc−ニペコ酸、HATU、DIPEA、DMF、室温、18時間、(f)4NのジオキサンHCl、室温、3時間。
【0764】
適切なフェノールを出発物質として、求電子性の前駆基の6段階のエナンチオ選択的な合成を考案した(スキーム1)。各段階は、許容可能な収率で進行し、グラムスケールでの実施によく適したものであった。
【0765】
スキーム2.6B9の共有結合性類似体の合成(続き)
【0766】
【化217】
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【0767】
条件:(a)HATU、DIPEA、DMF、室温、18時間、(b)デス・マーチンペルヨージナン、DCM、0℃〜室温、72時間。
【0768】
ペプチドのカップリング条件を使用し、求電子性の前駆基を良好な収率で酸断片(acid fragment)に付加した(スキーム2a)。反応スキームの最終段階において、デス・マーチンペルヨージナンを使用してアルコール官能性を酸化してケトンとし、これによって反応性の共有結合性種を形成させた。この合成経路における酸断片を変更することによって(スキーム2a)、将来のSAR試験において使用するための、6B9類似体の小ライブラリーを調製することが可能であった。
【0769】
スキーム3.3G4の共有結合性類似体の合成
【0770】
【化218】
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【0771】
条件:(a)CDI、THF、室温、18時間、(b)1、2、または3、THF、室温、18時間、(c)デス・マーチンペルヨージナン、DCM、0℃〜室温、72時間。
【0772】
スキーム3に従い、3段階にわたって3G4の求電子性誘導体を合成した。最初の2段階が高収率であったのとは対照的に、最終反応(スキーム3c)で得られた収率は中程度(15〜35%)であり、これは、未同定の副生成物が複数形成されたことに起因するものであった。
【0773】
スキーム4.SPR試験を目的とする、6B9の非共有結合性類似体の合成
【0774】
【化219】
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【0775】
条件:(a)MeNH.HCl、EDC.HCl、HOBt、EtN、THF/DCM(1:3)、室温、18時間、(b)4NのジオキサンHCl、室温、3時間、(c)HATU、DIPEA、DMF、室温、18時間。
【0776】
スキーム4に従い、3段階にわたって6B9の非繋留性類似体を満足のゆく収率で調製した。Bocで保護した(R)−ニペコ酸または(S)−ニペコ酸を出発材料として選択することで、標的分子のエナンチオ選択的な合成が可能であった。この合成手法であれば、6B9のN−エチルアミド及びN−プロピルアミド類似体を含む、将来の非繋留性誘導体に適している可能性があるであろう。
【0777】
スキーム5.34Gの尿素類似体の合成
【0778】
【化220】
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【0779】
条件:(a)4、EtN、水/DMF(1:2)、(b)5、TCEP(0.1当量)、EtN、水/DMF。
【0780】
簡便な2段階のワンポット手法によって、6B9の尿素に基づく誘導体の小ライブラリーを、そのそれぞれのCDI付加物から調製することが可能であった。尿素生成物の溶解性に問題があり、これが精製を困難なものにしており、このことに起因して収率が中程度となった可能性がある。
【0781】
スキーム6.6B9のプロピルアミド類似体の合成
【0782】
【化221】
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【0783】
条件:(a)6(0.5当量)、DIPEA、DCM、室温、3時間、(b)5、TCEP(0.1当量)、EtN、水/DMF、室温、18h。
【0784】
2−アミノチアゾールと酸クロリド6とを反応させた後、TCEPの存在下でジメチルシスタミン5とのジスルフィド交換をすることによってプロピルアミドの小ライブラリーを調製した。
【0785】
スキーム7.ジスルフィド繋留剤である6B9の合成
【0786】
【化222】
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【0787】
条件:(a)7(0.5当量)、EDC.HCl、HOBt、EtN、DMF、室温、18時間、(b)5、TCEP(0.1当量)、EtN、水/DMF、室温、18時間。
【0788】
ジスルフィド断片のライブラリーを調製するために社内で開発した方法を使用して、5−クロロ−2−メトキシ安息香酸とアミン7とをカップリングした後、TCEPの存在下でシスタミン5とのジスルフィド交換を実施した。
【0789】
QCバリデーション
【0790】
中間体及び標的分子のすべてに対してH−NMR及びLC−MSによる分析を実施することで構造を決定した。生物学的な評価に供した化合物は、純度が95%を超えると見なしたものであり、分解を防止するために−80℃で保存した。
【0791】
機器
【0792】
H−NMRスペクトルは、300MHzのBruker Avance III分光計を使用し、重水素化クロロホルム(CDCl)に溶解した試料から得た。化学シフト値(δ)は、百万分率(ppm)で報告され、分裂パターンは、s(一重線)、br.s(ブロードな一重線)、d(二重線)、t(三重線)、及びm(多重線)と略される。カップリング定数(J)は、Hzで記載され、ソフトウェアパッケージACD Labs(商標)12.0を使用して計算した。化学シフト値(δ)は、百万分率(ppm)で報告され、分裂パターンは、s(一重線)、br.s(ブロードな一重線)、d(二重線)、t(三重線)、及びm(多重線)と略される。カップリング定数(J)は、Hzで記載され、ソフトウェアパッケージACD Labs(商標)12.0を使用して計算した。
【0793】
LC−MS分析は、MassLynx 4.1ソフトウェアによって制御されたWaters 2795クロマトグラフィー分離モジュール、Waters 2996フォトダイオードアレイ検出器、及びWaters 2424蒸発光散乱検出器(ELSD)のシステムを備えたWaters Micromass ZQ質量分析計を使用して実施した。Waters XTerra MS C18 5μm 4.6x50mmカラムをHPLCカラムとして使用し、水(0.01%のギ酸)/MeOH(0.01%のギ酸)を移動相として用いた。
【0794】
1,2,4,5−テトラフルオロ−3−(プロパ−2−エン−1−イルオキシ)ベンゼン
【0795】
【化223】
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DMF(15mL)中に2,3,5,6−テトラフルオロフェノール(1.0g、6.02mmol)を含む溶液に対して、K2CO3(1.66g、0.12mol)を添加した後、臭化アリル(547uL、6.32mmol)を滴下して添加した。反応混合物を撹拌(室温、3時間)した後、出発物質は消失した(1:9のEtOAc/ヘキサンを用いてシリカTLCによって確認した)。反応混合物を水(100mL)で希釈した後、DCM(150mL)で抽出した。水層を除去し、残存有機層を水で洗浄(100mLで4回)した後、乾燥させた(Na2SO4)。溶媒の体積を減圧下で半分に減少させ、得られたDCM溶液を、さらに精製することなく、次の反応に直接使用した。
【0796】
Rf=0.75(1:9のEtOAc/ヘキサン)。
【0797】
2−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシメチル)オキシラン
【0798】
【化224】
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DCM(50mL)中に1,2,4,5−テトラフルオロ−3−(プロパ−2−エン−1−イルオキシ)ベンゼン(1.24g、6.02mmol)を含む0℃の溶液(上で調製したもの)に対して、3−クロロ過安息香酸(2.7g、12.0mmol)を添加した。反応物を0℃で撹拌した後、室温まで温めてさらに3日間保持した。得られた溶液をチオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液(50mL)に注ぎ入れ、30分間撹拌した。有機層を取り出した後、飽和NaHCO3(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で順次洗浄し、乾燥させて(Na2SO4)から、シリカでのMPLC(0〜50%EtOAc/ヘキサン)によって精製することで、2−(2、3、5、6−テトラフルオロフェノキシメチル)オキシラン(735mg、3.31mmol、55%)を無色の油として得た。
【0799】
Rf=0.28(1:9のEtOAc/ヘキサン)、1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.70−6.93 (m, 1H), 4.49 (dd, J=2.92, 11.59 Hz, 1H), 4.12−4.25 (m, 1H), 3.30−3.50 (m, 1H), 2.89 (dd, J=3.70, 4.90 Hz, 1H), 2.73 (dd, J=2.64, 4.90 Hz, 1H)。
【0800】
1−アジド−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロパン−2−オール
【0801】
【化225】
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水(3.8mL)中にアジ化ナトリウム(5.11g、78.6mmol)を含む懸濁液に対して、MeOH(30mL)中に2−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシメチル)オキシラン(1.89g、8.5mmol)を含む溶液を添加した。塩化アンモニウム(915mg、210mmol)を添加し、反応物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をブライン(100mL)で希釈した後、EtOAcで抽出(50mLで2回)した。統合した有機層をブラインで洗浄(100mLで2回)し、乾燥させて(Na2SO4)から、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を、シリカでのMPLC(1:9のEtOAc:ヘキサン)によって精製することで、表題化合物(1.92g、7.3mmol、85%)を無色の油として得た。
【0802】
Rf=0.14(1:9のEtOAc/ヘキサン)、1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.72−6.93 (m, 1H), 4.22−4.36 (m, 2H), 4.07−4.22 (m, 1H), 3.45−3.65 (m, 2H), 2.56 (br. s., 1H)。
【0803】
1−アミノ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロパン−2−オール
【0804】
【化226】
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MeOH(15ml)中に1−アジド−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロパン−2−オール(1.9g、7.3mmol)を含む溶液に対して、10%パラジウム炭素(386mg、3.6mmol)を添加した。反応容器を水素雰囲気下に置き、一晩撹拌(室温、18時間)した。得られた混合物をセライトに通して濾過し、溶媒を除去することで、1−アミノ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロパン−2−オール(1.2g、5.0mmol、69%)を白色の固体として得た。
【0805】
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ 7.01−7.21 (m, 1H), 4.22 (d, J=5.09 Hz, 2H), 3.85−3.99 (m, 1H), 2.90 (dd, J=3.96, 12.81 Hz, 1H), 2.77 (dd, J=7.70, 13.00 Hz, 1H)、LRMS (ES+) m/z = 239.9 [M+H]+。
【0806】
tert−ブチル(3S)−3−{[2−ヒドロキシ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−カルボキシレート
【0807】
【化227】
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DMF(26ml)中に1−アミノ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロパン−2−オール(1.1g、4.6mmol)を含む溶液に対して、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(59mg、0.4mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC.HCl)(1.84g、11.9mmol)、及び水(4.1ml)を添加した。トリエチルアミン(608μl、4.4mmol)を添加し、得られた混合物を撹拌(室温、3時間)した結果、出発材料が消費された(TLCによって確認した)。反応物を、飽和ブライン溶液(100mL)に添加した後、EtOAc(150mL)で抽出した。有機層を取り出した後、飽和NaHCO3水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で順次洗浄し、その後、乾燥させて(MgSO4)から、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を、シリカでのMPLC(0〜10%MeOH/DCM)によって精製することで、表題化合物(1.94g、4.3mmol、99%)を無色の油として得た。
【0808】
Rf=0.45(1:9のMeOH/DCM)、1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.73−6.93 (m, 1H), 4.01−4.30 (m, 3H), 3.55−4.00 (m, 3H), 3.24−3.54 (m, 2H), 3.12 (m, 1H), 2.84−3.01 (m, 1H), 2.29−2.50 (m, 1H), 1.77−2.05 (m, 2H), 1.57−1.77 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)、LRMS (ES+) m/z = 451.1 [M+H]+。
【0809】
(3S)−N−[2−ヒドロキシ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン−3−カルボキサミド塩酸塩
【0810】
【化228】
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tert−ブチル(3S)−3−{[2−ヒドロキシ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−カルボキシレート(50mg、0.1mmol)を入れたフラスコに対して、4Nの塩酸を含むジオキサン(500μl、2.0mmol)を添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌した後、減圧下で溶媒を除去することで、表題化合物(41mg、0.1mmol、96%)を無色の油として得た。
【0811】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.95 (br. s., 2H), 7.75−8.43 (m, 1H), 6.77 (br. s., 1H), 4.02−4.68 (m, 3H), 2.65−3.97 (m, 9H), 1.55−2.32 (m, 3H)、LRMS (ES+) m/z = 351.1 [M+H]+。
【0812】
(3S)−1−[(5−クロロ−2−メトキシフェニル)カルボニル]−N−[2−ヒドロキシ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン−3−カルボキサミド
【0813】
【化229】
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DMF(2.3ml)中に(3S)−N−[2−ヒドロキシ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン−3−カルボキサミド塩酸塩(155mg、0.40mmol)、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート)(HATU)(168mg、0.44mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(243μl、1.4mmol)を含む溶液に対して、5−クロロ−2−メトキシ安息香酸(75mg、0.40mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌(室温、18時間)した後、飽和ブライン溶液(25mL)に添加した。水性混合物をEtOAcで抽出(25mLで2回)した。有機層を統合し、ブライン(25mL)で洗浄してから乾燥させて(Na2SO4)から、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を、シリカでのMPLC(0〜80%ヘキサン/EtOAc)によって精製することで、表題生成物(206mg、0.40mmol)を無色の油として得た。
【0814】
Rf=0.40(10%のMeOH/DCM)、1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.32 (dd, J=2.45, 8.85 Hz, 1H), 7.13−7.21 (m, 1H), 6.86 (d, J=8.85 Hz, 1H), 6.68−6.79 (m, 1H), 4.16−4.30 (m, 1H), 3.99−4.16 (m, 2H), 3.80−3.87 (s, 3H), 3.66−3.76 (m, 1H), 3.43−3.65 (m, 1H), 3.07−3.43 (m, 3H), 2.67−2.78 (m, 1H), 2.55 (m, 1H), 1.96−2.31 (m, 1H), 1.71−1.95 (m, 1H), 1.41−1.69 (m, 2H)、LRMS (ES+) m/z = 519.1 [M+H]+。
【0815】
(3S)−1−[(5−クロロ−2−メトキシフェニル)カルボニル]−N−[2−オキソ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン−3−カルボキサミド(「FB9」)
【0816】
【化230】
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DCM(500μl、7.8mmol)中に(3S)−1−[(5−クロロ−2−メトキシフェニル)カルボニル]−N−[2−ヒドロキシ−3−(2,3,5,6−テトラフルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン−3−カルボキサミド(17mg、3.4x10−2mmol)を含む0℃の溶液に対して、デス・マーチンペルヨージナン(28mg、6.8x10−2mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した後、室温まで温めてさらに72時間保持した。粗生成物をDCM(2mL)で希釈した後、NaHCO3水溶液(3mL)にチオ硫酸ナトリウムを含む飽和溶液に添加した。得られた混合物を高速で撹拌し、1時間が経過した時点で水層を除去した。残存有機層を、NaHCO3(3mL)及びブライン(3mL)で順次洗浄した後、乾燥させて(Na2SO4)から、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を、シリカでのMPLC(0−10%MeOH/DCM)によって精製することで、表題化合物(12mg、2.3x10−2mmol、69%)を無色の油として得た。
【0817】
Rf=0.43(1:9のMeOH/DCM)、1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.31 (dd, J=2.64, 8.85 Hz, 1H), 7.16−7.25 (m, 1H), 6.75−6.92 (m, 2H), 4.80−4.97 (m, 2H), 4.17−4.59 (m, 2H), 3.75−3.95 (m, 3H), 3.51−3.74 (m, 1H), 3.11−3.38 (m, 2H), 2.52−2.72 (m, 2H), 2.00−2.22 (m, 1H), 1.89 (d, J=11.87 Hz, 1H), 1.35−1.80 (m, 2H)、19F NMR (282 MHz, CDCl3) δ −138.0, −156.7、LRMS (ES+) m/z = 517.1 [M+H]+。
【0818】
本明細書に記載の実施例及び実施形態は、例示のみを目的としており、当業者であれば、その観点からさまざまな改変または変更を思いつくであろうし、こうした改変または変更は、本出願の趣旨及び範囲、ならびに添付の特許請求の範囲に含まれることになると理解される。本明細書に引用されるすべての刊行物、特許、及び特許出願は、すべての目的を対象として、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
図1A
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図1B
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図1C
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図2A
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図7B
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図8A
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図9
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図10
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図11A
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図11B
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図12A
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図12B
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図13B
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図14C
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図14D
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図15C
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図15D
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図16A
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図16B
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図17A
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図17B
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図18A
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図18B
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図19A
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図19B
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図19C
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図20A
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図20B
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図20C
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図21A
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図21B
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図21C
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図22
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図23
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図24
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図25A
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図25B
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図26
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図27
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図28
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図29
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図30
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図31
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図32A
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図32B
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図33
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図34
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図35
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図36
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図37
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図38A
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図38B
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図39
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図40
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図41
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図42
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図43
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図44
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図45A
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図45B
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図46A
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図46B
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図47
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【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]