特許第6771054号(P6771054)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6771054
(24)【登録日】2020年9月30日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】積層型光学シートモジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/02 20060101AFI20201012BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20201012BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20201012BHJP
   F21V 5/02 20060101ALI20201012BHJP
   B32B 7/023 20190101ALI20201012BHJP
   B32B 3/30 20060101ALI20201012BHJP
   F21Y 105/10 20160101ALN20201012BHJP
【FI】
   G02B5/02 C
   G02F1/13357
   F21V5/00 100
   F21V5/00 530
   F21V5/02 100
   B32B7/023
   B32B3/30
   F21Y105:10
【請求項の数】2
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-30664(P2019-30664)
(22)【出願日】2019年2月22日
(62)【分割の表示】特願2017-56325(P2017-56325)の分割
【原出願日】2013年6月24日
(65)【公開番号】特開2019-117385(P2019-117385A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2019年2月22日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0068063
(32)【優先日】2012年6月25日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509179087
【氏名又は名称】エルエムエス・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LMS Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100115679
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 勇毅
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ミン,チ ホン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン イル
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ソン シク
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウ チョン
(72)【発明者】
【氏名】リ,テ チュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒ チョン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,チュン ファン
【審査官】 藤岡 善行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−003233(JP,A)
【文献】 特表2010−501897(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 5/02
G02F 1/13357
F21V 5/00
F21V 5/02
B32B 7/023
B32B 3/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ベースフィルムの上面に、三角形の断面形状を有し、第1方向に沿って延びて形成されたプリズム形態の第1単位集光体が連続的に繰り返される第1構造化パターンを形成して下部から伝達される光を集光するプリズムシートで形成された上部光学シートを製作する第1工程と、
上部に行くほど横断面積が減少するように傾斜面を有する接合部及び前記接合部の下部に連続的に形成される光伝達部を含み、前記第1単位集光体の最下部から最上部に達する垂直距離より長く形成され、前記第1単位集光体の三角形の断面積に対して相対的に大きく形成された三角形の断面形状を有し、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びて形成されたプリズム形態の第2単位集光体が連続的に繰り返される第2構造化パターンを第2ベースフィルムの上面に形成して、下部から伝達される光を集光して前記上部光学シートに伝達するプリズムシートで形成された下部光学シートを製作する第2工程と、
前記下部光学シートの上部に前記上部光学シートを積層させる第3工程と、
外力によって持続的に前記上部光学シートと前記下部光学シートの上下距離が近くなるにつれて、前記接合部の形状に微細な変形が生じる第4工程と、
前記接合部において、前記第2構造化パターンが有する前記プリズム形態の前記接合部の全てが前記第1ベースフィルムの下面に沿って横方向に拡散して変形し、前記第2構造化パターンが有する前記プリズム形態の前記接合部の全てが前記第1ベースフィルムに接合する第5工程と、
を含み、
前記光伝達部の断面軌跡の長さは、前記第1単位集光体の前記プリズム形態の断面軌跡の長さと同一であるように形成され、前記上部光学シートと前記下部光学シートの接合時の前記断面軌跡長さが維持され、前記第2単位集光体は、断面軌跡の傾斜角度が前記第1単位集光体と同一の傾斜角度を有する積層型光学シートモジュールの製造方法。
【請求項2】
前記第2工程は、前記第2ベースフィルムの上面で前記第2単位集光体を固液状態に半硬化させる過程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の積層型光学シートモジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学シートモジュールに関し、下部光学シートにおいて上部光学シートと接合される時に接合される領域を考慮して光を集光させる傾斜面の大きさが一定大きさ以上に維持されるように構成された積層型光学シートモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置はノートブック型パソコン(notebook)、パーソナルコンピュータ(personal computer)、スマートフォン(smart phone)またはTVなどに用いられるディスプレイ装置であり、液晶表示装置の需要の拡大に応じてその特性も毎年改善されている。
非発光素子である液晶表示装置の液晶パネルは、その構造上、バックライトユニット(back light unit)を必要とする。バックライトユニットの場合、様々な光学系で構成される。また、バックライトユニットは輝度の向上のために周期的な配列の光学フィルムを用いることになる。
【0003】
図1は、従来に開発された液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、バックライトユニット10は、発光源1、反射板2、導光板3、拡散シート4、第1光学シート5、第2光学シート6および保護シート7を含む。
前記発光源1は可視光を発生させる素子であり、このような光源1としてはLED(Light Emitting Diode)および冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)などが選択的に用いられることができる。
【0004】
前記発光源1から放出された光は導光板3に入射され、導光板3の内部で全反射を引き起こして進行し、臨界角より小さい角度の入射角で導光板3内部の表面に入射される光は全反射されずに透過するため、上側と下側に放出される。
この時、前記反射板2は下側に放出された光を反射して導光板3に再入射させて光効率を向上させる。
前記拡散シート4は前記導光板3の上部面を通して放出される光を拡散させて輝度を均一にし、視野角を広げるものであるが、拡散シート4を通過した光は正面出射輝度が落ちることになる。
【0005】
前記第1光学シート5は基材部5bと構造化パターン5aで構成され、拡散シート4から入射する光を屈折させて垂直に入射するように1次集光して放出する。
また、前記構造化パターン5aは基材部5bの上部面に一体で形成され、基材部5bを経て入射される光を垂直方向に屈折させて出射させるための構造からなる。
前記構造化パターン5aは三角形状を有するように形成されるのが一般的であり、三角形状の頂角は通常90度内外である。
【0006】
また、前記第2光学シート6は第1光学シート5と同一の形状を有し、第1光学シート5で1次集光された光の輝度を高めるために2次集光して放出する。
ここで、前記第1光学シート5と前記第2光学シート6は、輝度をより高めるために、前記第1光学シート5の構造化パターンの延長方向と第2光学シート6の構造化パターンの延長方向が互いに直角に交差するように配置されて一体に接着される。
前記保護シート7は第2光学シート6の表面損傷を防止するように上部面に付着される。
【0007】
しかし、このような構成は、前記第1光学シート5と前記第2光学シート6の接合時、前記構造化パターン5aは上側末端部が前記第2光学シート6の下面に接合されて形状が変形されると同時に、断面軌跡の長さが減少して実際に下部から伝達される光を屈折させて集光する領域が減るという問題点があった。
このように、前記構造化パターン5aにおいて光を屈折させて集光する領域が減れば輝度が減少するという問題点が発生し、そのためにバックライトユニットの品質が低下するという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、従来の光学シートモジュールの問題点を解決するためのものであって、下部光学シートに形成された単位集光体が上部光学シートと接合時に消失される傾斜面により光の集光領域の減少が発生するため、集光領域の減少を減らすために傾斜面積が調節された光学シートモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の一側面によれば、上部に行くほど横断面積が減少する傾斜面が形成された第1単位集光体が連続的に繰り返される第1構造化パターンを有する上部光学シート、および前記上部光学シートの下部に積層形態で備えられ、上部に行くほど横断面積が減少する傾斜面が形成された第2単位集光体が連続的に繰り返される第2構造化パターンを有する下部光学シートを含み、前記第2単位集光体の最下部から最上部に達する垂直距離が前記第1単位集光体の最下部から最上部に達する垂直距離より長く形成され、前記第2単位集光体の傾斜面は前記第1単位集光体の傾斜面より相対的により大きい表面積を有する。
【0010】
また、前記第2単位集光体は、断面軌跡の傾斜角度が前記第1単位集光体と同一の傾斜角度を有することを特徴とする。
なお、前記第2単位集光体は、入射される光を集光して上部に伝達する光伝達部、および前記光伝達部の上部に連結され、前記上部光学シートに接合される接合部を含むことを特徴とする。
ここで、前記第2単位集光体は、前記光伝達部の断面軌跡の長さが前記第1単位集光体の断面軌跡の長さと同一であるかより大きいことを特徴とする。
【0011】
また、前記接合部は、前記第2単位集光体と前記上部光学シートの接合過程で変形して形成されることを特徴とする。
また、前記光伝達部は、形状が変形されずに断面軌跡の長さを維持し、前記上部光学シートと接合されることを特徴とする。
なお、前記接合部は、前記光伝達部の上部から上部方向に延びて形成された1対の延長面、および前記1対の延長面の各々に両側が連結され、前記上部光学シートと接合される接合面を含んで構成されることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記接合面は、断面の軌跡が屈曲形成されることを特徴とする。
また、前記接合部は、前記光伝達部の断面軌跡の上部方向の末端部を連結する連結面の形状に形成されることを特徴とする。
なお、前記第2構造化パターンは、上部方向の末端部が前記上部光学シートの下面に直接接合されることを特徴とする。
また、前記上部光学シートと下部光学シートとの間に形成され、前記第2構造化パターンの上部方向の末端部が埋め込まれる接着層をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0013】
なお、前記第1単位集光体および前記第2単位集光体は、断面の形状が三角形状であることを特徴とする。
また、前記下部光学シートおよび前記上部光学シートと積層形態で配置され、下部から伝達される光の偏光状態に応じて選択的に光を透過させる反射偏光フィルムをさらに含むことを特徴とする。
なお、前記反射偏光フィルムは、前記上部光学シートと前記下部光学シートとの間に積層して備えられることを特徴とする。
【0014】
また、前記反射偏光フィルムは、前記上部光学シートの上部に積層して備えられることを特徴とする。
なお、前記第2構造化パターンは、同一の断面形状を有し、横方向に沿って延びて形成されることを特徴とする。
また、前記上部光学シートおよび前記下部光学シートは、前記第1構造化パターンの延長方向および前記第2構造化パターンの延長方向が交差するように配置されることを特徴とし、前記第1構造化パターンは、前記第2構造化パターンと垂直に交差することを特徴とする。
【0015】
前記課題を解決するために、本発明の他の側面によれば、上部に行くほど横断面積が減少する第1単位集光体が連続的に繰り返される第1構造化パターンを有する上部光学シート、および前記上部光学シートの下部に積層形態で備えられ、上部に行くほど横断面積が減少する第2単位集光体が連続的に繰り返される第2構造化パターンを有する下部光学シートを含み、前記第2単位集光体は前記第1単位集光体と同一の横断面形状を有し、前記第1単位集光体に比べて横断面積が相対的に大きく形成され、隣接した単位集光体までの距離が相対的に長く形成される。
【発明の効果】
【0016】
前記問題点を解決するために、本発明によれば次のような効果がある。
第1構造化パターンが形成された上部光学シートおよび第2構造化パターンが形成された下部光学シートが積層形態で接合される光学シートモジュールにおいて、下部光学シートに形成された単位集光体が上部光学シートと接合時に消失される傾斜面により光の集光領域の減少が発生するため、集光領域の減少を減らすために傾斜面積を調節することにより、第2構造化パターンは上部光学シートと下部光学シートの接合時に一定強度を維持するための接合面積を除いた残りの傾斜面が一定大きさ以上を維持できるという効果がある。
【0017】
第2構造化パターンは下部から伝達される光を屈折させて集光する光伝達部および光伝達部の上部に延びて形成された接合部で構成され、上部光学シートと下部光学シートが接合されても接合部の形状だけ変形されるようにすることにより、光伝達部の消失を防止して光伝達部を通じて屈折して集光される光の輝度が増加するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】従来に開発された液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。
図2】本発明の実施形態による光学シートモジュールの構成を概略的に示す図である。
図3図2の光学シートモジュールにおいて第1構造化パターンおよび第2構造化パターンの形状を示す図である。
図4図2の下部光学シートにおいて接合部の変形が生じる状態を示す図である。
図5図2の接合部の有無に応じて上部光学シートと下部光学シートが接合された状態で光伝達部の長さ差を示す図である。
図6図2の光学シートモジュールにおいて別途の接着層がさらに含まれた構成について示す図である。
図7図6の接着層に前記接合部が埋め込まれた状態について示す図である。
図8図6の下部光学シートにおいて接合部の変形された形態について示す図である。
図9図2の下部光学シートにおいて接合部が延長面の形態に形成された構成について示す図である。
図10図2の光学シートモジュールにおいて反射偏光フィルムがさらに含まれた状態を示す分解斜視図である。
図11図10の反射偏光フィルムによって光が透過または反射する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
このように構成された本発明による積層型光学シートモジュールの好ましい実施形態を添付図面に基づいて説明する。但し、これは本発明を特定の形態に限定しようとするものではなく、本実施形態を通じてより明らかな理解を助けるためのものである。
また、本実施形態を説明するにおいて、同一構成に対しては同一名称および同一符号が用いられており、それに応じた付加的な説明は省略することにする。
【0020】
本発明の実施形態による積層型光学シートモジュールは光の経路を変化させるための様々な分野に適用されることができ、本実施形態では液晶表示装置に適用される形態を一例として説明することにする。
先ず、図2を参照し、本発明の実施形態による液晶表示装置の概略的な構成について説明すれば次の通りである。
【0021】
図2は、本発明の実施形態による積層型光学シートモジュールの概略的な構成を示す分解斜視図である。
図示したように、液晶表示装置を構成するにおいて、液晶パネルに光を提供するバックライトユニット(BLU:Back Light Unit)が必須に備えられなければならない。このようなバックライトユニットは、大きく、光源100、導光板200、拡散シート300および光学シートモジュール400で構成される。
【0022】
前記光源100は一般的に光を発光する発光体で構成され、前記導光板200の側部から光を発光して前記導光板200方向に光を伝達する。
また、前記導光板200は、前記光源100から発光された光を反射および散乱して前記拡散シート300方向に伝達する。前記拡散シート300は前記導光板200の上部に配置され、前記導光板200から伝達される光を拡散させて均一に広がるようにして上部に伝達する。
【0023】
なお、前記光学シートモジュール400は前記拡散シート300の上部に配置され、伝達される光を集光して上部に移動させる。前記光学シートモジュール400は、一般的に、上部光学シート410および下部光学シート420の1対で構成される。
このように構成された前記上部光学シート410および下部光学シート420に形成された構造化パターンにより、前記光学シートモジュール400の面に対して直交する方向に光が集光屈折される。
【0024】
前記光学シートモジュール400についてより詳細に説明すれば、前記光学シートモジュール400は前記上部光学シート410および前記下部光学シート420で構成される。
前記上部光学シート410は、大きく、第1ベースフィルム414および第1構造化パターン412で構成される。
【0025】
前記第1ベースフィルム414としては下部から伝達される光が容易に透過できる光透過性フィルムが用いられるのが一般的であり、前記第1ベースフィルム414の上面には光を屈折させて集光させる前記第1構造化パターン412が第1ベースフィルム414と一体化するように形成される。
前記第1構造化パターン412は、断面の軌跡が所定角度に傾斜し、前記第1ベースフィルム414の上面から連続的に繰り返して上部方向に突出して上部に行くほど横断面積が小さくなる傾斜面が形成された複数の第1単位集光体412aで構成される。
【0026】
前記第1単位集光体412aは、前記第1ベースフィルム414を透過した光を屈折および集光させて上部に伝達する。
このように構成された前記上部光学シート410は、前記第1構造化パターン412によって下部から伝達される光を屈折および集光させて上部に出射する。一般的に、前記第1構造化パターン412は複数の前記第1単位集光体412aが三角形状のプリズムで形成され、一方向に沿って延びるように形成されており、複数個が配列されて構成される。
【0027】
前記下部光学シート420は大きく第2ベースフィルム424および第2構造化パターン422で構成されており、前記上部光学シート410の下部に配置され、前記第2ベースフィルム424の上面に第2構造化パターン422が形成されている。
前記第2ベースフィルム424は、前記第1ベースフィルム414と同様に、下部に配置された前記拡散シート300から伝達される光を透過させて上部に伝達すると同時に上面に前記第2構造化パターン422が形成される。
【0028】
前記第2構造化パターン422は、前記第1構造化パターン412と類似するように上部に行くほど横断面積が小さくなるように形成され、内部の空気に露出され、前記拡散シート300から伝達される光を屈折させて上部方向に伝達する。
前記第2構造化パターン422は前記第2ベースフィルム424の上面において連続的に繰り返され、上部に行くほど横断面積が小さくなる傾斜面が形成された複数の第2単位集光体422aで構成される。
【0029】
しかし、前記第2単位集光体422aは、上部に行くほど横断面積が小さくなる光伝達部422b、および前記光伝達部422bと連続的に連結されて上部に配置され、前記第1ベースフィルム414の下面に接合される接合部422cを含んで構成される。
前記光伝達部422bは、前記第1ベースフィルム414に接合されず、断面軌跡の長さが変わらず、内部の空気に露出され、前記拡散シート300から伝達される光を屈折させて上部方向に伝達する。
【0030】
前記接合部422cは前記光伝達部の上部に連結され、前記第1ベースフィルム414の下面に接して前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が接合されるように接着剤の役割をする。ここで、前記接合部422cは前記第1ベースフィルム414と接合される時に形状が変形され得るし、それにより、前記接合部422cの垂直方向に応じた高さが変形され得る。
【0031】
前記接合部422cは様々な形態に形成されることができ、本実施形態において、前記接合部422cは前記光伝達部422bと同一の傾斜角度を有し、上部に上向き傾斜するように延びて上側末端部が互いに会うように形成される。
このように構成された前記第2単位集光体422aは前記第1単位集光体412aと同一の傾斜角度を有し、前記第2単位集光体422aの傾斜面は前記第1単位集光体412aの傾斜面より相対的により大きい表面積を有するように形成される。
【0032】
すなわち、前記第2単位集光体422aの最下部から最上部に達する垂直距離が前記第1単位集光体412aの最下部から最上部に達する垂直距離より長く形成され、前記第2単位集光体422aの傾斜面は前記第1単位集光体412aの傾斜面より相対的により大きい表面積を有するようになる。
この時、前記第2単位集光体422aは前記第1単位集光体412aと同一の断面形状を有し、且つ、前記第1単位集光体412aに比べて断面積が相対的に大きく形成されることにより、隣接した単位集光体までの距離が相対的に長く形成される。
【0033】
一方、上述したように前記第2単位集光体422aの傾斜面は前記第1単位集光体412aの傾斜面より相対的により大きい表面積を有しても良いが、それに限定されない。
前記光伝達部422bの断面軌跡の長さが前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さと同一であるかより大きく形成されることもできる。
【0034】
このように構成された前記下部光学シート420は前記拡散シート300と前記上部光学シート410との間に積層され、前記拡散シート300から伝達される光を前記第2構造化パターン422によって屈折および集光させて前記上部光学シート410に伝達する。
一方、前記第1構造化パターン412および前記第2構造化パターン422は上部に上向き傾斜するように延びて上側末端部が互いに会うように形成された三角形状となることができる。また、前記第1構造化パターン412および前記第2構造化パターン422の断面軌跡は直線に形成されることができる。
【0035】
しかし、図示された前記第1構造化パターン412および前記第2構造化パターン422の形状は特定の形態に限定されるものではなく、本発明の実施形態による構成を理解し易いように選択したものである。
それと共に、前記第1ベースフィルム414および前記第2ベースフィルム424はアクリルやウレタンなどで構成され、前記拡散シート300から伝達された光を透過させるように光透過度の高い素材からなることが好ましい。
【0036】
このように構成された前記上部光学シート410および下部光学シート420は、各々の前記第1構造化パターン412および前記第2構造化パターン422が同一の断面積を有し、横方向に沿って延びて形成され、前記第1構造化パターン412の延長方向および前記第2構造化パターン422の延長方向が横方向に沿って互いに交差するように接着される。
【0037】
この時、前記第1構造化パターン412および前記第2構造化パターン422の交差角度は様々な角度が適用されることができ、本実施形態では約90度の角度で接着されている。
次に、図3を参照し、前記第1構造化パターン412と前記第2構造化パターン422の構造についてより詳細に説明すれば次の通りである。
【0038】
図3は、図2の光学シートモジュール400において第2構造化パターンの形状を示す図である。
図示したように、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が接合される前の状態を示すものであり、前記第1構造化パターン412は下部から伝達される光を垂直に屈折させて集光する前記第1単位集光体412aを有する。
【0039】
また、前記第2構造化パターン422は下部から伝達される光を屈折させて前記上部光学シート410に伝達する前記第2単位集光体422aを有し、前記第2単位集光体422aは前記光伝達部422bおよび前記光伝達部422bの上部に連結されて前記第1ベースフィルム414の下面に接合される前記接合部422cで構成される。
【0040】
前記接合部422cは、前記第1ベースフィルム414の下面に接合される時に完全に硬化されずに固液状態で接合される。そのため、前記接合部422cは前記第1ベースフィルム414の下面に接合される過程中に形状が変形され、前記第1ベースフィルム414との接合面積が増加するようにする。
このように、前記第2構造化パターン422は上部方向の末端部に形成された前記接合部422cが変形されることによって光を屈折させる傾斜面の消失が発生する。
【0041】
そのため、前記光伝達部422bは断面軌跡の長さが前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さと同一であるかより大きく形成され、それにより、前記第2構造化パターン422が前記第1ベースフィルム414に接合されることによって傾斜面の消失が発生しても一定の長さ以上の断面軌跡を有するようにすることにより、下部から伝達される光を屈折させる光伝達部422bの断面軌跡の長さは変化がないように構成される。
【0042】
図示された図面を見てみれば、前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さはL1であり、前記光伝達部422bの断面軌跡の長さはL2である。ここで、L1とL2の長さが同一である。
そのため、前記第2構造化パターン422全体の断面軌跡の長さは前記光伝達部422bの断面軌跡の長さであるL2と前記接合部422cの断面軌跡の長さであるL3を合わせた長さとなり、前記第1構造化パターン412の断面軌跡の長さはL1となる。
【0043】
すなわち、L1とL2の長さが同一であるため、前記第1構造化パターン412での前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さより前記第2構造化パターン422での前記第2単位集光体422aの断面軌跡の長さがより長く形成される。
このように、前記第2単位集光体422aの断面軌跡の長さが前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さより長く形成されることにより、前記第2構造化パターン422は前記上部光学シート410と前記下部光学シート420の接合によって前記接合部422cが消失されても前記光伝達部422bの傾斜面を維持して集光効果の減少を防止することができる。
【0044】
一方、前記第1構造化パターン412と前記第2構造化パターン422が同一の素材で形成される場合、前記第1単位集光体412aと前記光伝達部422bの傾斜角度は同一に形成され、それにより、全体的に前記第1構造化パターン412より前記第2構造化パターン422のピッチがより大きく形成される。
次に、図4を参照し、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420の接合によって前記接合部422cの形状が変形される過程について説明すれば次の通りである。
【0045】
図4は、図2の下部光学シート420において接合部422cの変形が生じる状態を示す図である。
先ず、図4(a)を見てみれば、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が接合される前の状態であり、前記第2構造化パターン422において前記光伝達部422bの上部に前記接合部422cが変形されていない状態に維持された状態である。
【0046】
ここで、前記第1単位集光体412aと前記光伝達部422bの断面軌跡の長さが同一に構成される。そのため、前記第1単位集光体412aと前記光伝達部422bの断面軌跡の長さが同一であるため、前記第1構造化パターン412の断面軌跡の長さより前記第2構造化パターン422の断面軌跡の長さがより長い状態となる。
また、図4(b)のように、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420の距離が近くなるにつれて、前記接合部422cが前記第1ベースフィルム414の下面に接する状態となる。
【0047】
この時、前記接合部422cは完全に硬化していない固液状態を維持している。
このように、前記接合部422cが前記第1ベースフィルム414の下面に接すれば、前記接合部422cは上下に作用する外力によって上部の形状に微細な変形が生じ、前記第1ベースフィルム414と前記光伝達部422bを接合させる接着剤の役割をする。
ここで、前記第2構造化パターン422の断面軌跡の長さは、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が完全に接合されていない状態であるため、前記第1構造化パターン412の断面軌跡の長さより長くなった状態である。
【0048】
次に、図4(c)を見てみれば、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が完全に接合された状態であり、前記接合部422cの形状が完全に変わる。
前記上部光学シート410と前記下部光学シート420は上下に作用する外力によって持続的に距離が近くなり、前記接合部422cが前記第1ベースフィルム414の下面に沿って横方向に拡散し、それにより、前記接合部422cの断面軌跡の長さが次第に短くなる。
【0049】
このように、前記接合部422cが拡散し変形して前記第2構造化パターン422と前記第1ベースフィルム414が完全に接合するようになる。
このような過程を通じ、前記第2構造化パターン422が前記第1ベースフィルム414の下面に接合されて前記接合部422cの傾斜面は消失されるが、前記光伝達部422bは変形が生じないため、前記光伝達部422bの断面軌跡の長さは変化がなくなり、それにより、下部から伝達される光を屈折させて集光する前記光伝達部422bの傾斜面が維持される。
【0050】
本実施形態では、前記第1単位集光体412aと前記光伝達部422bの断面軌跡の長さが同一になるように構成して説明したが、これは特定の形態に限定しようとするものではない。前記上部光学シート410と下部光学シート420が接合されても前記第2構造化パターン422において光を集光させる光伝達部422bの断面軌跡の長さには変化が生じず、前記接合部422cにのみ変形が生じるように構成されるのであれば、いかなる形態でも適用可能である。
【0051】
このように、前記第2単位集光体422aは前記第1ベースフィルム414と接合時に傾斜面が消失されることを考慮して前記接合部422cをさらに備えることにより、前記第1ベースフィルム414との接合によって傾斜面が消失されて前記光伝達部422bの傾斜面が減るのを最小化することができる。
次に、図5を参照し、前記第2構造化パターン422において、前記接合部422cの有無に応じて前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が接合された状態で前記光伝達部422bの断面軌跡の長さを比較して説明すれば次の通りである。
【0052】
図5は、図2の接合部422cの有無に応じて上部光学シート410と下部光学シート420が接合された状態で光伝達部の長さ差を示す図である。
先ず、図5(a)に示すように、前記第2構造化パターン422は別途の前記接合部422cを備えず、前記光伝達部422bだけで構成されている。
【0053】
前記第2構造化パターン422が前記第1単位集光体412aと同一の断面軌跡の長さを有する前記光伝達部422bだけで構成されることにより、前記第2構造化パターン422と前記第1ベースフィルム414が接合する時、前記光伝達部の上部方向の末端部の形状が変形され、傾斜面に消失が発生する。すなわち、前記光伝達部の上部方向の末端部が前記第1ベースフィルム414の下面に沿って拡散して高さが減ることになる。
【0054】
このように前記光伝達部422bの上部方向の末端部が消失されれば、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420が接合された後、前記光伝達部422bの断面軌跡の長さであるL2が前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さであるL1より短くなり、そのために下部から伝達される光を集光する傾斜面が減ることになる。
しかし、図5(b)を見てみれば、前記第2構造化パターン422が前記光伝達部422bおよび前記接合部422cで構成されていて、接合後に前記接合部422cが変形され、前記光伝達部422bの傾斜面だけ残っている状態の図面である。
【0055】
ここで、前記第2構造化パターン422と前記第1ベースフィルム414が接合される時、前記接合部422cが接着剤の役割をして変形され、前記光伝達部422bには追加の変形が発生しない。そのため、前記光伝達部422bの断面軌跡の長さであるL2は前記第1単位集光体412aの断面軌跡の長さであるL1と同一であるかより大きく維持される。
このように前記第2構造化パターン422の上部方向の末端部に前記接合部422cを備えることにより、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420の接合による前記光伝達部422bの消失を防止することができる。
【0056】
すなわち、前記第2構造化パターン422が形成される時、前記第1ベースフィルム414との接着過程を通じて消失される大きさを考慮して上部に前記接合部422cをさらに備えることにより、前記光伝達部422bの傾斜面を維持し、集光される光の輝度を増加させることができる。
次に、図6および図7を参照し、本発明の実施形態による光学シートモジュール400において別途の接着層430がさらに備えられた構成について説明すれば次の通りである。
【0057】
図6図2の光学シートモジュール400において別途の接着層430がさらに含まれた構成について示す図であり、図7図6の接着層430に前記接合部422cが埋め込まれた状態について示す図である。
図6に示すように基本的な構成は同一であるが、前記光学シートモジュール400において、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420との間に別途の接着層430がさらに備えられる。
【0058】
前記光学シートモジュール400は、前記上部光学シート410、前記下部光学シート420および別途の接着層430を含んで構成される。
前記接着層430は前記上部光学シートの下部に備えられ、前記下部光学シートと前記上部光学シートが接着できるようにする。この時、前記接着層430は、前記拡散シート300から伝達された光を透過させられるように光透過度の高い素材からなることが好ましい。
【0059】
このように、前記光学シートモジュール400は前記接着層430をさらに含んで構成されることにより、前記第2構造化パターン422と前記第1ベースフィルム414の接合時に前記接合部422cが接着剤の役割をせず、前記接着層430の内部に埋め込まれる。
すなわち、前記接着層430は前記第1ベースフィルム414の下面に位置し、前記接合部422cが前記第1ベースフィルム414の下面において形状が変わらず、前記接着層430の内部に埋め込まれる。
【0060】
また、前記接合部422cが前記接着層430の内部に埋め込まれることによって接合される面積がより大きくなり、それにより、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420の接着品質が増加する。
このように前記接合部422cが前記接着層430の内部に埋め込まれる場合、図7に示すように、前記光伝達部422bは前記接着層430の内部に埋め込まれないため、前記光伝達部422bの長さL2は前記第1単位集光体412aの長さL1と同一であるかより大きく維持されることができる。
【0061】
このような構成を通じ、前記光学シートモジュール400は前記接着層430をさらに備え、前記接合部422cが前記接着層430の内部に埋め込まれて接着品質を増加させると同時に前記光伝達部422bの断面軌跡の長さにも変化を与えないことにより、前記第2構造化パターン422によって屈折して集光される光の輝度が減少しないようにする。
【0062】
次に、図8および図9を参照し、前記接合部422cの変形された形態について説明すれば次の通りである。
図8図6の下部光学シート420において接合部422cの変形された形態について示す図であり、図9図2の下部光学シートにおいて接合部が延長面の形態に形成された構成について示す図である。
【0063】
図示したように、前記接合部422cは断面軌跡が前記光伝達部422bと同一の傾斜角度を有するように形成されず、様々な形態に形成されることができる。
図8(a)を見てみれば、前記接合部422cにおいて、断面の軌跡に沿った上側末端部が前記第1ベースフィルム414の下面に接して面接触をする接着面を備えた状態の図面である。
【0064】
前記接合部422cは、前記光伝達部422bの上部に連結されて上部方向に延びた1対の延長面S1が形成され、前記延長面S1と前記延長面S1との間を連結する接合面S2で構成される。
このように前記接合部422cが前記延長面S1および前記接合面S2を備えることにより、前記第1ベースフィルム414と前記第2構造化パターン422との接着品質を増加させることができる。
【0065】
また、図8(b)は、前記接合部422cが上部方向に突出した球形状に形成されて接着面積を増加させることにより、前記第1ベースフィルム414と前記第2構造化パターン422の接着品質を増加させる。
すなわち、前記接合面S2は、断面の軌跡が屈曲形成されて上部方向に突出形成される。
【0066】
このように前記接合部422cが形成されることにより、前記接合部422cが前記接着層430の内部に埋め込まれる接着面積が増加して接着品質を増加させることができる。それのみならず、前記光学シートモジュール400が前記接着層430を含まない場合、前記接合部422cは図4を参照して上述したように前記第1ベースフィルム414の下面において拡散して接着剤の役割をすることができる。
【0067】
以上、前記接合部422cの変形された形態について説明し、前記接着層430の有無に関係なく、前記第2構造化パターン422が前記第1ベースフィルム414と接合される時、前記接合部422cによって前記光伝達部422bの断面軌跡の長さに変化がないように構成されることにより、前記第2構造化パターン422において下部から伝達される光を屈折させて集光する領域の消失がないため、集光される光の輝度が増加する。
【0068】
次に、図9に示された前記接合部422cの変形された形態について説明すれば、前記接合部422cは前記光伝達部422bの断面軌跡の上部方向の末端部を連結する連結面の形態に形成される。ここで、前記第2単位集光体422aは前記第1単位集光体412aより傾斜面が大きいか同一に形成されることができる。
そのため、連結面の形態に形成された前記接合部422cが前記上部光学シート410の下部に接して接合される。
【0069】
次に、図10および図11を参照し、本発明の実施形態による光学シートモジュールにおいて別途の反射偏光フィルムがさらに含まれた構成について説明すれば次の通りである。
図10図2の光学シートモジュールにおいて反射偏光フィルムがさらに含まれた状態を示す分解斜視図であり、図11図10の反射偏光フィルムによって光が透過または反射する状態を示す図である。
【0070】
図示された図面を見てみれば、前記上部光学シート410の上部に別途の反射偏光フィルム500がさらに含まれて積層形態で備えられた構成であり、前記上部光学シート410および前記下部光学シート420によって集光された光を選択的に透過させる。
前記反射偏光フィルム(Reflective Polarizer:500)とは、光の偏光状態に応じて選択的に光を透過させ、偏光状態が異なる光は前記導光板200に戻す役割をする。このような装置の一例としてDBEF(Dual Brightness Enhancement Film:二重輝度向上フィルム)がある。
【0071】
DBEFを通過できずに反射した光はBLU下段の前記導光板200を通して再反射して再び上部に向かう。DBEFは、このうちの偏光状態が合う光だけを通過させた後、残りの光を反射する役割を継続して繰り返す。
このような過程の繰り返しを通じて所望の偏光状態の光だけを上部に放出するため、放出される光の消失の減らし、ディスプレイモジュールの輝度が上昇する。
【0072】
より具体的に説明すれば、図11に示すように、前記反射偏光フィルム500は前記上部光学シート410の上部に積層して配置された形態であり、前記下部光学シート420および前記上部光学シート410を通過して集光された光が前記反射偏光フィルム500に向かう。ここで、前記反射偏光フィルム500に向かう光は色々な偏光状態の光が混合された状態であり、前記反射偏光フィルム500が透過させる偏光状態を有したP1の光と前記反射偏光フィルム500が透過させない偏光状態を有するP2の光とから構成される。
【0073】
図示したように、前記上部光学シート410および前記下部光学シート420を通過した光はP1およびP2の混合状態であるが、前記反射偏光フィルム500はP1の光だけを透過させ、P2の光は再び下部方向に反射させる。
そのため、P1の光は外部に放出されるが、P2の光は反射されて下部に戻り、前記導光板200によって反射されて再び上部に移動する。この過程を通じてP2の光は進行方向および偏光状態が変わり、このような繰り返しを通じて前記反射偏光フィルム500が透過させるのに好適な状態に変換される。
【0074】
このように前記反射偏光フィルム500を備えることによって光の消失を減らすと同時に、所望の屈折角度および偏光状態を有する光を上部に放出してディスプレイモジュールの輝度を増加させることができる。
一方、前記反射偏光フィルム500は前記上部光学シート410の上部に積層して配置されるだけでなく、前記上部光学シート410と前記下部光学シート420との間に積層して配置されることもできる。
【0075】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、前述した実施形態の他にも本発明の趣旨や範疇から逸脱せずに他の形態に具体化することができる。よって、本実施形態は特定の形態に制限的ではなく例示的なものとしてみなすべきであり、そのため、本発明は上述した説明に限定されず、添付された請求項の範疇およびその同等な範囲内で変更することができる。
図1
図2
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図11