特許第6771128号(P6771128)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6771128バランススクーターの本体フレームおよびバランススクーター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6771128
(24)【登録日】2020年10月1日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】バランススクーターの本体フレームおよびバランススクーター
(51)【国際特許分類】
   B62K 17/00 20060101AFI20201012BHJP
   B62K 3/00 20060101ALI20201012BHJP
   B62K 1/00 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   B62K17/00
   B62K3/00
   B62K1/00
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-533772(P2018-533772)
(86)(22)【出願日】2016年8月26日
(65)【公表番号】特表2019-503931(P2019-503931A)
(43)【公表日】2019年2月14日
(86)【国際出願番号】CN2016096972
(87)【国際公開番号】WO2018035862
(87)【国際公開日】20180301
【審査請求日】2018年6月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】520317860
【氏名又は名称】深▲せん▼香柚科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(72)【発明者】
【氏名】文 霞
【審査官】 結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第205113552(CN,U)
【文献】 国際公開第2015/188599(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0238231(US,A1)
【文献】 米国特許第9403573(US,B1)
【文献】 中国特許第104029769(CN,B)
【文献】 Mike Murphy,“Here's how to know whether your hoverboard could explode”,QUARTZ[online],2016年 2月28日,[平成31年4月18日検索],インターネット<URL:https://qz.com/626338/heres-how-to-know-whether-your-hoverboard-could-explode/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 17/00, 1/00, 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに結合される第一本体フレームと第二本体フレームを含み、前記第一本体フレームは第一連結部を含み、前記第二本体フレームは第二連結部を含むバランススクーターであって、
前記第一連結部は第一端面を含み、前記第一端面上には導線配置孔が形成され、前記導線配置孔は前記第一端面の中心と辺縁部との間に位置し、
前記第二連結部は第二端面を含み、前記第二端面は前記第一連結部の第一端面に対応し、前記第二端面上には導線配置管が形成され、前記導線配置管は前記第二端面の中心と辺縁部との間に位置し、
前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記導線配置管は前記導線配置孔の内部に位置することを特徴とするバランススクーター。
【請求項2】
前記バランススクーターは連結軸を更に含み、前記第一連結部の第一端面と前記第二連結部の第二端面上には第一連結孔と第二連結孔がそれぞれ形成され、前記連結軸は前記第一連結孔と前記第二連結孔に挿入されることにより前記第一連結部と前記第二連結部を連結させることを特徴とする請求項1に記載のバランススクーター。
【請求項3】
前記第一連結部の第一端面上には第二導線配置管が更に形成され、前記第二導線配置管は前記第一端面の中心と辺縁部との間に位置し、
前記第二連結部の第二端面上には第二導線配置孔が更に形成され、前記第二導線配置孔は前記第二端面の中心と辺縁部との間に位置し、
前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記第二導線配置管は前記第二導線配置孔の内部に位置することを特徴とする請求項2に記載のバランススクーター。
【請求項4】
前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記第一端面と前記第二端面との間の距離は0.5〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載のバランススクーター。
【請求項5】
前記導線配置管は前記第二端面に垂直であることを特徴とする請求項1に記載のバランススクーター。
【請求項6】
互いに結合される第一本体フレームと第二本体フレームを含み、前記第一本体フレームは第一連結部を含み、前記第二本体フレームは第二連結部を含むバランススクーターの本体フレームであって、
前記第一連結部は第一端面を含み、前記第一端面上には導線配置孔が形成され、前記導線配置孔は前記第一端面の中心と辺縁部との間に位置し、
前記第二連結部は第二端面を含み、前記第二端面は前記第一連結部の第一端面に対応し、前記第二端面上には導線配置管が形成され、前記導線配置管は前記第二端面の中心と辺縁部との間に位置し、
前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記導線配置管は前記導線配置孔の内部に位置することを特徴とするバランススクーターの本体フレーム。
【請求項7】
前記バランススクーターは連結軸を更に含み、前記第一連結部の第一端面と前記第二連結部の第二端面上には第一連結孔と第二連結孔がそれぞれ形成され、前記連結軸は前記第一連結孔と前記第二連結孔に挿入されることにより前記第一連結部と前記第二連結部を連結させることを特徴とする請求項に記載のバランススクーターの本体フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバランススクーターの技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
バランススクーターをインモーションSCV(inmotion Sensor Control Vehicleの略称)、セグウェイ(Segway)、セグウェイパーソナルトランスポーター、ツイストカー(twist car)などともいう。バランススクーターの作動の原理は「動態バランス」という原理によって形成されるものであり、バランススクーターの本体内に設けられるジャイロスコープと加速度センサーにより現在のバランススクーターの姿勢を把握し、高性能、高速の中央処理装置により適当な指令を形成してモーターを駆動することによりバランスの効果を獲得する。
【0003】
バランススクーターは通常、接続されている2つの本体フレーム、駆動バッテリー、制御用電気回路基板、車輪モーターなどを含む。駆動バッテリーはいずれか1つの本体フレームの下に取り付けられ、制御用電気回路基板は他の1つの本体フレームの下に取り付けられ、2つの車輪モーターはそれぞれ、接続されている前記2つの本体フレームの外側の車輪の裏側に取り付けられる。駆動バッテリと制御用電気回路基板を電気接続させ、かつ制御用電気回路基板と2つの車輪モーターを電気接続させため、前記2つの本体フレームの間に電気線を配置する必要がある
【0004】
前記2つの本体フレームは通常連結軸により連結される。電気線を(連結軸内に)容易に配置するため、通常、連結軸を中空管状に形成する。それにより電気線を連結軸内に容易に配置することができる。一般の連結軸の本体の形状は円柱形であり、バランススクーターが走行するとき、本体フレームの微小な揺れにより連結軸は容易に回転するおそれがある。それにより連結軸内の電気線は連結軸と共に回転し、連結軸内の複数本の電気線が互いに絡むことにより電気線が切れるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願公開第CN104014123A号公報
【特許文献2】中国特許第CN104029769B号公報
【特許文献3】中国特許第CN105109599B号公報
【特許文献4】中国特許第CN105109600B号公報
【特許文献5】中国特許第CN105151181B号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例において、専用の電気線配置個所形成ることにより電気線を容易に配置し、電気線の破損を防止することができる、バランススクーターを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を実現するため本発明の実施例においてバランススクーターを提供する。前記バランススクーターは互いに結合される第一本体フレームと第二本体フレームを含み、前記第一本体フレームは第一連結部を含み、前記第二本体フレームは第二連結部を含む。前記第一連結部は第一端面を含み、前記第一端面上には導線配置孔が形成され、前記導線配置孔は前記第一端面の中心と辺縁部との間に位置する。前記第二連結部は第二端面を含み、前記第二端面は前記第一連結部の第一端面に対応し、前記第二端面上には導線配置管が形成され、前記導線配置管は前記第二端面の中心と辺縁部との間に位置する。前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記導線配置管は前記導線配置孔の内部に位置する。
【0008】
前記バランススクーターは連結軸を更に含み、前記第一連結部の第一端面と前記第二連結部の第二端面上には第一連結孔と第二連結孔がそれぞれ形成され、前記連結軸は前記第一連結孔と前記第二連結孔に挿入されることにより前記第一連結部と前記第二連結部を連結させる。
【0009】
前記連結部側に位置する前記導線配置孔と前記導線配置管の横方向の断面は環状であり、前記環状に対応する円心は前記連結軸の軸心上に位置する。
【0010】
前記連結部側に位置する前記導線配置管の横方向の断面の円弧に対応する角度は5〜45°であり、前記連結部側に位置する前記導線配置孔の横方向の断面の円弧に対応する角度は6〜90°である。
【0011】
前記第一連結部の第一端面上には第二導線配置管が更に形成され、前記第二導線配置管は前記第一端面の中心と辺縁部との間に位置し、前記第二連結部の第二端面上には第二導線配置孔が更に形成され、前記第二導線配置孔は前記第二端面の中心と辺縁部との間に位置し、前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記第二導線配置管は前記第二導線配置孔の内部に位置する。
【0012】
前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記第二導線配置管および前記第二導線配置孔の位置と前記導線配置管および前記導線配置孔の位置とは前記連結軸の軸線に対称に配置される。
【0013】
前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記第一端面と前記第二端面との間の距離は0.5〜8mmである。
【0014】
前記導線配置管は前記第二端面に垂直である。
【0015】
バランススクーターの本体フレームであって、互いに結合される第一本体フレームと第二本体フレームを含み、前記第一本体フレームは第一連結部を含み、前記第二本体フレームは第二連結部を含む。前記第一連結部は第一端面を含み、前記第一端面上には導線配置孔が形成され、前記導線配置孔は前記第一端面の中心と辺縁部との間に位置し、前記第二連結部は第二端面を含み、前記第二端面は前記第一連結部の第一端面に対応し、前記第二端面上には導線配置管が形成され、前記導線配置管は前記第二端面の中心と辺縁部との間に位置する。前記第一連結部と前記第二連結部を連結させるとき、前記導線配置管は前記導線配置孔の内部に位置する。
【0016】
前記バランススクーターは連結軸を更に含み、前記第一連結部の第一端面と前記第二連結部の第二端面上には第一連結孔と第二連結孔がそれぞれ形成され、前記連結軸は前記第一連結孔と前記第二連結孔に挿入されることにより前記第一連結部と前記第二連結部を連結させる。
【0017】
前記連結部側に位置する前記導線配置孔と前記導線配置管の横方向の断面の辺縁は環状であり、前記環状に対応する円心は前記連結軸の軸心上に位置する。
【発明の効果】
【0018】
前記バランススクーターにおいて、導線配置孔と導線配置管を形成することにより電気線を導線配置管の内部に容易に挿入させ、連結軸に電気線を配置することを避けることができる。バランススクーターにおいて、連結軸を挿入させる連結孔の断面面積が変化しない場合、連結軸として強度がより高い中実体を採用することによりバランススクーターの荷重力を増加させることができる。また、円弧形の導線配置孔と導線配置管が形成されることにより、2つの本体フレームを連結させるとき電気線を容易に配置することができ、かつ電気線が連結軸と共に回転することにより破損されることを避けることができる。また、導線配置管と導線配置孔が形成されることにより、2つの本体フレームを連結させるとき、2つの本体フレームの相対的な位置を容易に決め、連結軸により2つの本体フレームを容易に連結させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
下記図面は、本発明の事項をより詳細に説明するためのものであり、本発明の一部分を構成する。本発明の実施例およびその説明は、本発明を説明するためのものであるが、本発明の範囲を限定するものでない。
図1】本発明の実施例に係るバランススクーターの電気線配置装置の構造を示す図である。
図2図1の2つの本体フレームの分離状態を示す図である。
図3図1に示される本体フレームの背面の構造を示す図である。
図4図1のA−A線に沿う断面を示す図である。
図5図1の本体フレームの端面の構造を示す図である。
図6図1の連結軸の中心の軸線に沿う断面を示す図である。
図7】本発明の実施例の連結軸の構造を示す分離図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、技術的事項および発明の効果をより詳細に説明するため、以下、本発明の具体的な実施例とその図面により本発明の技術的事項をより詳細に、明確に説明する。下記実施例は本発明の一部分の例示にしか過ぎないものであり、本発明のすべての実施例を示すものでない。本技術分野の一般の技術者は本発明の実施例により創造的な研究をしなくても他の実施例を発明することができ、そのような実施例があっても本発明の範囲に含まれることは勿論である。
【0021】
上述したとおり、従来のバランススクーターの2つの本体フレームの間は通常、中空管状の連結軸により連結され、前記連結軸は2つの本体フレームを連結させ、その内部には電気線が配置される。バランススクーターが走行するとき、連結軸は容易に回転するおそれがある。それにより連結軸内の電気線は連結軸と共に回転し、最終に複数本の電気線が互いに絡むことにより電気線が切れるおそれがある。
【0022】
前記技術的問題を解決するため、図1ないし図7に示すとおり、本発明の実施例においてバランススクーターの電気線配置装置を提供する。前記バランススクーターは2つの本体フレーム100を含む。前記電気線配置装置は、本体フレーム100の端部の位置に設けられ、主として連結部1と連結軸2を含む。以下、各図面により本発明の実施例に係るバランススクーターの電気線配置装置の構造をより詳細に説明する。
【0023】
図1図2に示すとおり、バランススクーターは2つの本体フレーム100を含み、本体フレーム100は略板状体である。本体フレーム100において、その外側すなわち図1に示された本体フレーム100の両側には車輪(図示せず)が取り付けられ、両端の間の中央位置には連結部1が取り付けられる。それにより2つの本体フレーム100の間の連結を容易に実現することができる。実際の応用において、バランススクーターの本体フレーム100上には、バランス制御装置、ジャイロスコープ、サブ制御装置、車輪、本体フレーム接続装置などが更に取り付けられるが、本実施例において本体フレーム接続装置に関する構造のみを図面にかき、他の構造を省略する。
【0024】
本体フレームの正面を示す図2と本体フレームの背面を示す図3とに示されるとおり、連結部1は主として2つの部分で構成され、1つの部分は略円柱形の円柱体11である。円柱体11の内部には横方向断面の垂直方向に沿う連結孔12が形成され、連結孔12は円柱体11の約中心の位置に位置している。連結部1には連結孔12の長手の方向に沿う孔壁15形成され、孔壁15の上端には補強筋16が形成されている。補強筋16により円柱体11と孔壁15が接続され、これにより連結部1の強度を向上させ、連結部1の重量を低減することができる。
【0025】
図2図4および図5に示すとおり、1つの本体フレーム100の連結部1上には導線配置管14が形成されている。具体的に、前記導線配置管14は円柱体11の端面17上に形成され、導線配置管14の内部の管孔(図示せず)は円柱体11に挿入される。他の1つの本体フレーム100の連結部1上の所定の位置には導線配置孔13が形成されている。2つの前記本体フレーム100を連結させるとき、導線配置管14は導線配置孔13内に位置し、導線配置管14の管孔(図示せず)は前記円柱体11に挿入される。導線配置管14の管孔の断面面積は電気線の端部のコネクタの断面面積より大きいことにより、電気線とコネクタを導線配置管14の管孔内に容易に挿入させ、電気線の配置を容易にすることができる。
【0026】
本実施例において、前記2つの本体フレーム100上には導線配置孔13と導線配置管14がそれぞれ形成され、導線配置孔13と導線配置管14は連結孔12の両側に対称に形成されている。2つの前記本体フレーム100を連結させるとき、導線配置管14は前記導線配置孔13内に位置する。1つの導線配置管14および導線配置孔13の位置と、他の1つの導線配置管14および導線配置孔13の位置とは、下記の連結軸2の軸線に対称に配置される。導線配置孔13と導線配置管14の数量および構造は前記実施例にのみ限定されるものでない。他の実施例において、1つの本体フレーム100上に1つの導線配置孔13のみを形成し、他の1つの本体フレーム100上の所定の位置に2つの導線配置管14を形成するか或いは1つの本体フレーム100上に2つの導線配置孔13を形成し、他の1つの本体フレーム100上の所定の位置に2つの導線配置管14を形成することができる。導線配置孔13と導線配置管14は、他の形状、数量を有し、かつ他の位置に形成されることができる。例えば、形状は円形であり、数量は3個であり、連結孔12の周囲に三角形に配置されることができる。導線配置孔13が導線配置管14より大きく、2つの本体フレーム100が所定の回転角度内で回転することを妨害しないものであればいずれでもよい。
【0027】
図4図5に示すとおり、連結部1側に位置する導線配置孔13の横方向の断面は、環状であり、複数個の円弧の接続により構成されることができる。同様に、連結部1側に位置する導線配置管14の横方向の断面は、環状であり、複数個の円弧の接続により構成されることができる。具体的に、図4に示される方向に観察するとき、導線配置管14の横方向の断面の左右両側は2つの同円心の円弧で構成され、上下両側の2つの半円で構成される。前記2つの同円心の円弧に対応する角度は5〜45°であり、好ましくは15〜25°であり、その円心は連結孔12の軸心上に位置する。
【0028】
同様に、図4に示される方向に観察するとき、導線配置孔13の横方向の断面の左右両側は2つの同円心の円弧で構成され、上下両側の2つの半円で構成される。前記2つの同円心の円弧に対応する角度は6〜90°であり、好ましくは28〜60°であり、その円心は連結孔12の軸心上に位置する。かつ導線配置管14の横方向の断面における円弧方向の弧度は導線配置孔13の横方向の断面における円弧方向の弧度より小さいことを確保しなければならない。
【0029】
上述したとおり、導線配置孔13の横方向の断面における円弧の円心は連結孔12の軸心上に位置し、導線配置管14の横方向の断面における円弧の円心は連結孔12の軸心上に位置し、連結孔12の軸線と下記の連結軸2の軸線は重なり合うことができる。前記導線配置管14の横方向の断面における円弧方向の長さは導線配置孔13の横方向の断面における円弧方向の長さより小さい。そのような設計により、2つの本体フレーム100を連結させるとき、2つの本体フレーム100の回転角度を限定することができる。本実施例において、2つの本体フレーム100の最大の回転角度を20°に限定することができる。すなわち2つの本体フレーム100の回転角度の範囲は0〜20°である。
【0030】
以上、主として、本体フレーム100の端部位置の連結部1の具体的な構造について説明してきたが、以下、2つの本体フレーム100の組み立て方法について説明する。
【0031】
図6図7に示すとおり、本発明の実施例において、2つの本体フレーム100は連結軸2により連結されることができる。連結軸は、主として、ボルト21、ワッシャー22、管体23およびナット24を含み、ワッシャー22の数量は3個であり、管体23の数量は2個であり、ボルト21とナット24の数量はいずれも1個である。
【0032】
具体的に、本体フレーム100を組み立てるとき、前記管体23およびワッシャー22をボルト21上に取り付けた後、それらを本体フレーム100の連結孔12に送入させ、最後にナット24をボルト21の一端に取り付けることにより本体フレーム100の連結を実現する。
【0033】
前記実施例において、ボルト21の直径は管体23の直径に対応し、管体23の直径は連結孔12の直径に対応し、ボルト21は中実型ボルトであるか或いは中空型ボルトであることができる。連結孔12の直径の範囲は8〜30mmであることができる。
【0034】
図2を参照すると、前記本体フレーム100の連結部上には端面17がそれぞれ形成されており、2つの前記本体フレーム100を連結させるとき、前記2個の連結部1の端面17の間の距離は0.5〜8mmになる。導線配置管14を端面17に垂直に設けることができる。
【0035】
本発明の実施例において提供するバランススクーターの電気線配置装置において、本体フレーム100の端部位置に導線配置孔と導線配置管が形成されることにより、電気線を導線配置管の内部に容易に挿入させることができる。導線配置管と導線配置孔は、バランススクーターが走行するとき、若干揺れるが、回転しないことにより、その内部の電気線が回転して切れることを避け、電気線の破損を防止することができる。また、導線配置管と導線配置孔が形成されることにより、2つの本体フレームを連結させるとき、2つの本体フレームの相対的な位置を容易に決め、連結軸により2つの本体フレームを容易に連結させることができる。また、前記導線配置管の横方向の断面における円弧方向の長さは導線配置孔の横方向の断面における円弧方向の長さより小さいことにより、バランススクーターが走行するとき本体フレームの回転角度を限定することができる。
【0036】
注意されたいことは、導線配置孔と導線配置管との間の結合構造は充分な強度を有しているとき、連結軸の使用を省略することができる。
【0037】
以上、これらの発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0038】
100 本体フレーム
1 連結部
11 円柱体
12 連結孔
13 導線配置孔
14 導線配置管
15 孔壁
16 補強筋
17 端面
2 連結軸
21 ボルト
22 ワッシャー
23 管体
24 ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7