【実施例】
【0027】
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。下記実施例及び比較例において、試験シートによる調光効果は下記の試験方法により測定し、評価した。
1)調光効果
10cm×10cmの正方形のシート片を20から80℃に1℃/分の速度で昇温させながら、全光線透過率(JIS K7375:2008年)を積分球色測定装置により連続測定し、全光線透過率の変化点(消色点)を求めた。
2)耐候試験後の調光効果
屋外曝露試験(埼玉県草加市:5月より南向き傾斜35°に展張)3ヶ月後、6ヶ月後、及び1年後の展張シートから10cm×10cmの正方形のシート片を採取し、上記方法と同様にして全光線透過率の変化点(消色点)を求めた。
【0028】
[実施例1]
布帛として、ポリエステルマルチフィラメント平織物:(277dtex×277dtex)/(12本/25.4mm×13本/25.4mm)、質量65g/m
2、空隙率31%、を用いた。
表面保護層
下記配合1の軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物を180〜190℃のロール温度のカレンダー成型機に掛け、厚さ0.12mm、全光線透過率(JIS K7375)66%の光半透過性フィルムを表面保護層とした。
〔配合1〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
酸化亜鉛(白色系微粒子) 10質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.4質量部
裏面樹脂層
下記配合2の軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物を180〜190℃のロール温度のカレンダー成型機に掛け、厚さ0.12mm、全光線透過率(JIS K7375)77%の光半透過性フィルムを裏面樹脂層とした。
〔配合2〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃助剤) 1質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.2質量部
感温変色性樹脂層
下記配合3の軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物を180〜190℃のロール温度のカレンダー成型機に掛け、厚さ0.15mm、全光線透過率(JIS K7375)64%の光半透過性フィルムを感温変色性樹脂層とした。
〔配合3〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃助剤) 1質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.4質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1) 10質量部
※ロイコ色素:6−(ジメチルアミノ)−3,3−ビス〔4−(ジメチルアミノ)フェニル)〕−1(3H)−イソベンゾフラノン5質量%と、顕色性化合物:4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール10質量%及び2,2′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール10質量%、有機媒体:ミリスチルアルコール25質量%によるメラミン樹脂殻壁(50質量%)のマイクロカプセル(完全消色温度:37℃:青色→薄い青色→無色)
調光シート(1)
180℃のロール設定のラミネーターを用い、「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成の厚さ0.72mmの積層体シート(1)を得た。得られたシートの透過色は常温で青色を呈し、その全光線透過率(JIS K7375)が13%であったが、37℃以上の温度で青色→薄い青色→無色の変化を完結し、その全光線透過率を25%に拡張した。そして常温近辺で再びシートが無色→薄い青色→青色を段階的に呈して全光線透過率が徐々に13%に制限される可逆的調光機能を発現し、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を保持していた。
【0029】
[実施例2]
実施例1の感温変色性樹脂層(配合3)の発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1)10質量部を発色/消色の可逆性マイクロカプセル(2)10質量部に変更した以外は実施例1と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(2)を得た。得られたシートの透過色は常温で濃青色を呈し、その全光線透過率(JIS K7375)が10%であったが、48℃以上の温度で濃青色→青色→薄い青色→無色の変化を完結し、その全光線透過率を26%に拡張した。そして常温への温度下降で再びシートが段階的に、無色→薄い青色→青色→濃青色を呈して全光線透過率が徐々に10%に制限される可逆的調光機能を発現し、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を保持していた。
※発色/消色の可逆性マイクロカプセル(2)
ロイコ色素:6−(ジメチルアミノ)−3,3−ビス〔4−(ジメチルアミノ)フェニル)〕−1(3H)−イソベンゾフラノン5質量%と、顕色性化合物:4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール20質量%、有機媒体:セチルアルコール25質量%によるメラミン樹脂殻壁(50質量%)のマイクロカプセル(完全消色温度:48℃:濃青色→薄い青色→無色)
【0030】
[実施例3]
実施例1の感温変色性樹脂層(配合3)の発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1)10質量部を発色/消色の可逆性マイクロカプセル(3)10質量部に変更した以外は実施例1と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(3)を得た。得られたシートの透過色は常温で緑色を呈し、その全光線透過率(JIS K7375)が12%であったが、57℃以上の温度で緑色→淡い緑色→無色の変化を完結し、その全光線透過率を27%に拡張した。そして常温への温度下降で再びシートが段階的に緑色を呈して全光線透過率が徐々に12%に制限される可逆的調光機能を発現し、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を保持していた。
※発色/消色の可逆性マイクロカプセル(3)
ロイコ色素:6−(ジメチルアミノ)−3,3−ビス〔4−(ジメチルアミノ)フェニル)〕−1(3H)−イソベンゾフラノン5質量%と、顕色性化合物:4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール10質量%、3,6−ジメトキシフルオラン10質量%、有機媒体:ステアリルアルコール25質量%によるメラミン樹脂殻壁(50質量%)のマイクロカプセル(完全消色温度:57℃:緑色→薄い緑色→無色)
【0031】
[実施例4]
実施例1の感温変色性樹脂層(配合3)を下記配合4に変更した以外は実施例1と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(4)を得た。得られたシートの透過色は常温で濃青色を呈し、その全光線透過率(JIS K7375)が7%であったが、37℃以上の温度で濃青色→青色の変化を完結し、その全光線透過率が16%に拡張し、さらに48℃以上の温度で青色→薄い青色→無色の変化を完結し、その全光線透過率は26%に段階的に拡張した。そして37℃近辺の温度で再びシートが無色→薄い青色→青色を呈して全光線透過率が徐々に16%に制限され、さらに常温近辺で再びシートが青色→濃青色を呈して全光線透過率が徐々に7%に制限されるという段階的な可逆的調光機能を発現し、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を保持していた。
〔配合4〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃助剤) 1質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.4質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1) 5質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(2) 5質量部
【0032】
[実施例5]
実施例1の感温変色性樹脂層(配合3)を下記配合5に変更した以外は実施例1と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(5)を得た。得られたシートの透過色は常温で濃青緑色を呈し、その全光線透過率(JIS K7375)が7%であったが、48℃以上の温度で濃青緑色→青緑色→緑色の変化を完結し、その全光線透過率が15%に拡張し、さらに57℃以上の温度で緑色→薄い緑色→無色の変化を完結し、その全光線透過率は25%に段階的に拡張した。そして48℃近辺の温度で再びシートが無色→薄い緑色→緑色を呈して全光線透過率が徐々に15%に制限され、さらに常温近辺で再びシートが緑色→濃青緑色を呈して全光線透過率が徐々に7%に制限されるという段階的な可逆的調光機能を発現し、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を保持していた。
〔配合5〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃助剤) 1質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.4質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(2) 5質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(3) 5質量部
【0033】
[実施例6]
実施例1の感温変色性樹脂層(配合3)を下記配合6に変更した以外は実施例1と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(6)を得た。得られたシートの透過色は常温で濃青緑色を呈し、その全光線透過率(JIS K7375)が6%であったが、37℃以上の温度で濃青緑色→青緑色の変化を完結し、その全光線透過率が11%に拡張し、さらに48℃以上の温度で青緑色→緑色の変化を完結し、その全光線透過率は18%に拡張し、さらに57℃以上の温度で緑色→薄い緑色→無色の変化を完結し、その全光線透過率は24%に段階的に拡張した。そして、48℃近辺の温度で再びシートが無色→薄い緑色→緑色を呈して全光線透過率が18%に制限され、さらに37℃近辺の温度で再びシートが緑色→青緑色を呈して全光線透過率が11%に制限され、さらに常温近辺で再びシートが青緑色→濃青緑色を呈して全光線透過率が6%に制限されるという段階的な可逆的調光機能を発現し、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を保持していた。
〔配合6〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃助剤) 1質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.4質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1) 3質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(2) 4質量部
発色/消色の可逆性マイクロカプセル(3) 3質量部
【0034】
[実施例7]
実施例1の「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成を、「表面保護層/布帛/感温変色性樹脂層/裏面樹脂層」の構成として、実施例1と同等の性能を有する積層体シート(7)を得た。
【0035】
[実施例8]
実施例2の「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成を、「表面保護層/布帛/感温変色性樹脂層/裏面樹脂層」の構成として、実施例2と同等の性能を有する積層体シート(8)を得た。
【0036】
[実施例9]
実施例3の「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成を、「表面保護層/布帛/感温変色性樹脂層/裏面樹脂層」の構成として、実施例3と同等の性能を有する積層体シート(9)を得た。
【0037】
[実施例10]
実施例4の「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成を、「表面保護層/布帛/感温変色性樹脂層/裏面樹脂層」の構成として、実施例4と同等の性能を有する積層体シート(10)を得た。
【0038】
[実施例11]
実施例5の「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成を、「表面保護層/布帛/感温変色性樹脂層/裏面樹脂層」の構成として、実施例5と同等の性能を有する積層体シート11)を得た。
【0039】
[実施例12]
実施例6の「表面保護層/感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成を、「表面保護層/布帛/感温変色性樹脂層/裏面樹脂層」の構成として、実施例6と同等の性能を有する積層体シート(12)を得た。
【0040】
【表1】
【0041】
[実施例13〜24]
実施例1〜12で得た各々の調光シートの表面保護層上に下記〔配合7〕による防汚層を形成して、実施例1〜12と同等の性能を有し、さらに防汚層を附帯する積層体シート(13)〜(24)を得た。
〈防汚層〉
実施例1〜12の調光シートを80メッシュグラビアロール塗工条件の塗工機に掛け、表面保護層上に〔配合7〕の防汚組成物による塗工を行い、120℃の熱風炉で3分間乾燥して防汚層を設けた。
〔配合7〕防汚層組成物
シリカゾル(粒子径20〜30nm:固形分48質量%) 100質量部
ビニルトリエトキシシラン(シランカップリング剤) 50質量部
酸化セリウム粒子(粒子径15nm:紫外線吸収剤) 5質量部
ポリエチレングリコール型非イオン活性剤(帯電防止剤) 1質量部
希釈剤(水) 200質量部
【0042】
[比較例1]
実施例1の調光シートから表面保護層を省略した以外は実施例1と同様として、「感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成からなる、厚さ0.6mmの積層体シート(25)を得た。得られた積層体シート(25)は、実施例1の調光シート同様の調光機能を発現するものであったが、5月〜7月の屋外曝露3ヶ月後には、発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1)が劣化して37℃を下回る温度で呈した青色が無色となり、もはや積層体シート(25)の光透過色は変化しない調光機能を喪失したものであった。
【0043】
[比較例2]
実施例2の調光シートから表面保護層を省略した以外は実施例2と同様として、「感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成からなる、厚さ0.6mmの積層体シート(26)を得た。得られた積層体シート(26)は、実施例2の調光シート同様の調光機能を発現するものであったが、5月〜7月の屋外曝露3ヶ月後には、発色/消色の可逆性マイクロカプセル(2)が劣化して48℃を下回る温度で呈した濃青色が無色となり、もはや積層体シート(26)の光透過色は変化しない調光機能を喪失したものであった。
【0044】
[比較例3]
実施例3の調光シートから表面保護層を省略した以外は実施例3と同様として、「感温変色性樹脂層/布帛/裏面樹脂層」構成からなる、厚さ0.6mmの積層体シート(27)を得た。得られた積層体シート(27)は、実施例3の調光シート同様の調光機能を発現するものであったが、5月〜7月の屋外曝露3ヶ月後には、発色/消色の可逆性マイクロカプセル(3)が劣化して57℃を下回る温度で呈した緑色が無色となり、もはや積層体シート(27)の光透過色は変化しない調光機能を喪失したものであった。
【0045】
[比較例4]
実施例1の調光シートにおいて、表面保護層(配合1)の軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物から酸化亜鉛(白色系微粒子)10質量部を省略し、表面保護層の全光線透過率が93%の光透過性フィルムとした以外は実施例1と同様として厚さ0.72mmの積層体シート(28)を得た。得られた積層体シート(28)は、実施例1の調光シート同様の調光機能を発現するものであったが、5月〜10月の屋外曝露6ヶ月後には、発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1)が劣化して37℃を下回る温度で呈した青色が無色となり、もはや積層体シート(28)の光透過色は変化しない調光機能を喪失したものであった。
【0046】
[比較例5]
実施例1の調光シートにおいて、表面保護層(配合1)の軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物からベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤)0.2質量部、及び酸化セリウム(紫外線吸収剤)0.4質量部を省略し、表面保護層の全光線透過率が66%の光半透過性フィルムとした以外は実施例1と同様として厚さ0.72mmの積層体シート(29)を得た。得られた積層体シート(29)は、実施例1の調光シート同様の調光機能を発現するものであったが、5月〜10月の屋外曝露6ヶ月後には、発色/消色の可逆性マイクロカプセル(1)が劣化して37℃を下回る温度で呈した青色が無色となり、もはや積層体シート(29)の光透過色は変化しない調光機能を喪失したものであった。
【0047】
【表2】
【0048】
[実施例25]
実施例1の表面保護層を下記配合8による軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物(シリコンエラストマーとの非相溶樹脂ブレンド白濁系)に変更し、厚さ0.12mm、全光線透過率(JIS K7375)71%の光半透過性フィルムを用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(30)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(1)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
〔配合8〕軟質塩化ビニル樹脂コンパウンド組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 50質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
芳香族リン酸エステル(防炎剤) 10質量部
シリコンエラストマー 10質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.2質量部
※2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェノール
酸化セリウム(紫外線吸収剤) 0.4質量部
【0049】
[実施例26]
実施例2の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例2と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(31)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(2)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0050】
[実施例27]
実施例3の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例3と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(32)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(3)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0051】
[実施例28]
実施例4の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例4と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(33)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(4)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0052】
[実施例29]
実施例5の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例5と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(34)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(5)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0053】
[実施例30]
実施例6の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例6と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(35)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(6)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0054】
[実施例31]
実施例7の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例7と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(36)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(7)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0055】
[実施例32]
実施例8の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例8と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(37)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(8)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0056】
[実施例33]
実施例9の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例9と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(38)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(9)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0057】
[実施例34]
実施例10の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例10と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(39)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(10)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0058】
[実施例35]
実施例11の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例11と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(40)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(11)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0059】
[実施例36]
実施例12の表面保護層を実施例25の表面保護層と置き換えた以外は実施例12と同様として、厚さ0.72mmの積層体シート(41)を得た。得られたシートの調光機能は積層体シート(12)と同等の性能で、屋外曝露1年後にも同等の可逆的調光機能を有していた。
【0060】
【表3】
【0061】
[実施例37〜48]
実施例25〜36で得た各々の調光シートの表面保護層上に〔配合7〕による防汚層を形成して、実施例25〜36と同等のの性能で、さらに防汚層を附帯する積層体シート(42)〜(53)を得た。