(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記表示画面へのタッチが検出されたとき、タッチした部材から前記信号を受信しなかった場合は、タッチした部材がタッチペン以外の部材であると判定することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記制御手段は、前記表示画面へのタッチが検出されたとき、タッチした部材がタッチペン以外の部材であると判定し、前記表示画面に表示されたアプリケーションソフトウェアが動作している場合は、一時停止する処理を実行し、前記表示画面に表示されたアプリケーションソフトウェアが一時停止している場合は、動作を再開する処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。以下では、表示装置の一例である電子白板装置に本発明を適用した例について説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る電子白板装置50について、その機能を説明する。電子白板装置50は、大型の表示画面100Aを有するタッチパネルディスプレイ100と、コンピュータからなる制御装置200(
図2参照)とを含む。制御装置200の詳細については後述する。電子白板装置50は、種々のアプリケーションソフトウェア(以下「アプリケーションソフト」と記載する。)を起動することによって、起動したアプリケーションソフトに対応する機能を実現する。電子白板装置50によって起動されるアプリケーションソフトは、ホワイトボード機能を実現するためのアプリケーションソフト(以下「ホワイトボードアプリ」と記載する。)、及び、デジタルサイネージ機能を実現するためのアプリケーションソフト(以下「サイネージアプリ」と記載する。)を含む。
【0021】
ホワイトボード機能は、電子白板装置50をホワイトボートとして使用するための機能である。
図1(B)を参照して、ホワイトボードアプリが起動されると、電子白板装置50は、タッチパネルディスプレイ100に背景が白地の画面を表示し、ユーザによるタッチパネルディスプレイ100への入力(タッチ)を受付ける。ユーザはペン等の部材を用いてタッチパネルディスプレイ100にタッチすることによりタッチパネルディスプレイ100上の任意の位置を指定できる。ユーザはさらに、タッチパネルディスプレイ100に表示された白地の画面内にペン等をタッチさせたままドラックすることにより、描画を行なうことができる。
【0022】
デジタルサイネージ機能は、タッチパネルディスプレイ100に、複数の情報を遷移して表示する電子看板機能である。
図1(A)を参照して、サイネージアプリが起動されると、所定の画像(静止画像又は動画像)が遷移してタッチパネルディスプレイ100に表示される。このように、電子白板装置50はホワイトボード機能とデジタルサイネージ機能とを兼用して使用することが可能である。各機能は任意に切替えて使用される。
【0023】
電子白板装置50は、タッチパネルディスプレイ100への指示及び描画等にタッチペン300を用いることができる。電子白板装置50は、このタッチペン300とともに表示システムを構成する。電子白板装置50はさらに、タッチパネルディスプレイ100(表示画面100A)にタッチした部材の種別を検出する機能を有している。具体的には、電子白板装置50は、タッチパネルディスプレイ100にタッチされた部材がタッチペン300か、タッチペン300以外の部材(例えば指)であるかを検出(識別)する。タッチペン300は、タッチパネルディスプレイ100にタッチしたタイミングで信号(ペン信号)を送信する機能を有している。電子白板装置50は、このペン信号を受信することによって、タッチパネルディスプレイ100にタッチされた部材がタッチペン300か否かを検出する。なお、タッチペン300の詳細は後述する。
【0024】
本実施の形態では、電子白板装置50において、サイネージアプリが起動しており、当該サイネージアプリによってデジタルサイネージによる画像が表示画面100Aに表示されているときに、タッチペン300による表示画面100Aへのタッチを検出すると、電子白板装置50はホワイトボードアプリを起動してホワイトボード機能の画像(画面)をタッチパネルディスプレイ100に表示する。一方、電子白板装置50において、サイネージアプリが起動しており、当該サイネージアプリによってデジタルサイネージによる画像が表示画面100Aに表示されているときに、指による表示画面100Aへのタッチを検出すると、電子白板装置50はサイネージアプリの操作に対応する処理を実行する。具体的には、デジタルサイネージが動作しているときに、指によるタッチを検出すると、電子白板装置50は、デジタルサイネージの動作を一時停止する。これにより、見たい情報をゆっくりと見ることができる。デジタルサイネージの動作が一時停止しているときに、指によるタッチを検出すると、電子白板装置50はデジタルサイネージの動作を再開する。
【0025】
[ハードウェア構成]
《電子白板装置50》
図2を参照して、電子白板装置50は、大画面のタッチパネルディスプレイ100と、コンピュータからなる制御装置200とを含む。タッチパネルディスプレイ100は、画像を表示する表示部110と、タッチ検出装置120とを含む。
【0026】
制御装置200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置からなり、例えばタッチパネルディスプレイ100の裏面側等の所定部分に取付けられる。制御装置200は、所定のプログラムを実行することにより、電子白板装置50の全体の制御を実現するための中央演算処理装置(CPU)210と、電子白板装置50の電源が投入されたときにCPU210が読出すプログラムを記憶する読出専用メモリ(ROM)212と、CPU210が作業用メモリとして使用するランダム・アクセス・メモリ(RAM)214と、電子白板装置50の電源が切断されたときに記録を保持することが可能な記録部216と、電子白板装置50に対して図示しないネットワークとの接続を提供するインターフェイス部(IF部)218と、CPU210の制御にしたがってタッチパネルディスプレイ100による画像の表示を制御するディスプレイ制御部220と、CPU210が、タッチパネルディスプレイ100に表示させる画像を書込むビデオメモリ(VRAM)222と、これらを互いに接続し、相互の間のデータ及び制御信号の通信を可能にするバス224とを含む。
【0027】
制御装置200はさらに、ディスプレイ制御部220に接続され、ディスプレイ制御部220の制御にしたがってタッチパネルディスプレイ100に信号を出力するディスプレイ出力部226と、ディスプレイ制御部220に接続され、タッチパネルディスプレイ100からの信号に基づいてタッチパネルディスプレイ100へのタッチを検出し、その信号をディスプレイ制御部220に出力するタッチ検出部228と、ディスプレイ制御部220に接続され、タッチパネルディスプレイ100に対する種々の設定を行なうディスプレイ設定部230とを含む。
【0028】
ディスプレイ出力部226は、接続線250を介してタッチパネルディスプレイ100の表示部110と接続されている。タッチ検出部228は、接続線260を介してタッチパネルディスプレイ100のタッチ検出装置120と接続されている。接続線250は、例えばディスプレイケーブルであり、接続線260は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルである。
【0029】
ROM212は、電子白板装置50の電源投入時にCPU210が実行し、電子白板装置50が所定の動作をするように電子白板装置50の全体を設定するためのプログラム及びデータを記憶している。電子白板装置50の動作を実現するためのプログラムもROM212に記憶されている。
【0030】
記録部216は、通電が遮断された場合にもデータを保護する不揮発性記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等である。記録部216は制御装置200に対して着脱可能でもよい。記録部216は、CPU210が実行するプログラムの一部を記憶することもできる。記録部216はさらに、サイネージアプリが起動されたときに、デジタルサイネージの画像としてタッチパネルディスプレイ100に表示する画像データを記憶する。ホワイトボード機能を実現するホワイトボードアプリ、及び、デジタルサイネージ機能を実現するサイネージアプリは、ROM212又は記録部216に記憶されている。
【0031】
CPU210は、通常動作時には、バス224を介してROM212又は記録部216からプログラムをRAM214上にロードし、図示しないプログラムカウンタにより指定されるアドレスから命令を順次読出して実行する。CPU210は、ROM212及び記録部216に格納されているプログラムにしたがって電子白板装置50を構成する各部の制御を行なう。
【0032】
IF部218は、CPU210の制御の下で、ネットワークに接続されたコンピュータ等との間で画像データ等を送受信する。IF部218を介して電子白板装置50が外部から受信した画像データ等は、RAM214又は記録部216に記録される。
【0033】
タッチパネルディスプレイ100は、表示画面100A上に画像を表示する表示部110と、表示部110における表示画面100Aのどの位置がユーザによりタッチされたかを所定時間ごとに検出し、その位置の座標をタッチ検出部228に対して出力するタッチ検出装置120とを含む。すなわち、タッチ検出装置120は、タッチがあったことを検出し、検出があったことを示す信号を出力する機能と、そのときのタッチ位置を示す座標データを出力する機能とを持つ。本実施の形態では、座標データを出力することにより、タッチがあったことも同時に示すものとする。タッチ検出装置120は、タッチペン300から送信される信号を受信するペン信号受信部122を含む。
【0034】
表示部110は液晶表示パネル等の表示パネルであり、ディスプレイ制御部220の制御の下で表示画面100A上に、VRAM222に形成された画像を形成する。ディスプレイ出力部226は、表示部110を駆動するための駆動部として機能する。ディスプレイ制御部220は、VRAM222に記憶された画像データを所定のタイミングで読出し、ディスプレイ出力部226を介して、表示部110に画像を表示させるための信号を表示部110に出力する。表示される画像データは、CPU210がRAM214上の情報及び記録部216に記録された情報から生成し、VRAM222上の各表示画素に対応するアドレスに伝送する。
【0035】
タッチ検出部228は、タッチ検出装置120からの信号に基づいてタッチパネルディスプレイ100へのタッチを検出する。ディスプレイ制御部220は、タッチ検出部228で検出された情報にしたがって、表示部110の表示を変更する。ペン信号受信部122は、タッチペン300から送信される信号(ペン信号)を受信して、その情報をタッチ検出部228に出力する。タッチ検出部228は、タッチの検出と、ペン信号受信部122によるペン信号の受信状況とに基づいて、表示画面100Aにタッチした部材の種別を検出する。具体的には、タッチ検出部228がタッチパネルディスプレイ100へのタッチを検出したタイミングで、ペン信号受信部122がペン信号を受信した場合、タッチ検出部228は、タッチペン300によってタッチパネルディスプレイ100にタッチされたことを検出する。一方、タッチ検出部228がタッチパネルディスプレイ100へのタッチを検出したタイミングで、ペン信号受信部122がペン信号を受信しなかった場合、タッチ検出部228は、タッチペン300以外の部材(例えば指)によってタッチパネルディスプレイ100にタッチされたことを検出する。
【0036】
タッチ検出装置120は、ユーザによるタッチ操作を検出する。タッチ検出装置120によるタッチ操作の検出について、
図3を参照して説明する。以下では、タッチパネルディスプレイ100にタッチする部材としてタッチペン300を用いる場合について説明する。しかし、タッチする部材はタッチペン300以外の部材(例えば指、タッチペン300以外の通常のタッチペン等)であっても、タッチペン300と同様にタッチ操作の検出は可能である。
【0037】
図3を参照して、本実施の形態では、タッチ検出装置120は、赤外線遮断検出方式である。タッチ検出装置120は、長方形の書込面を持つ。タッチ検出装置120はさらに、この書込面の隣接する2辺にそれぞれ一列に配置された発光ダイオード(LED)列130、132と、それぞれLED列130、132に対向して一列に配置された2つのフォトダイオード(PD)列140、142とを含む。LED列130、132の各LEDは赤外線を発光し、この赤外線を、対向するPD列140、142の各PDが検出する。
図3において、LED列130、132の各LEDから赤外線を上向き及び左向きの矢印で示す。
【0038】
タッチ検出装置120は、例えば図示しないマイクロコンピュータ(CPU、メモリ、入出力回路等を含む素子)を持ち、このマイクロコンピュータが各LEDの発光を制御する。PD列140、142内の各PDは、受光した光の強度に応じた電圧を出力する。PDの出力電圧は、アンプによって増幅される。PD列140、142の複数のPDからは同時に信号が出力されるので、出力信号はタッチ検出装置120内の図示しないバッファに一旦保存された後、PDの配列順序に応じたシリアル信号として出力され、マイクロコンピュータに伝送される。本実施の形態では、PD列140から出力されるシリアル信号の順序は、X座標を表す。PD列142から出力されるシリアル信号の順序は、Y座標を表す。
【0039】
ユーザがタッチペン300でタッチ検出装置120のタッチ面上の1点にタッチすると、タッチペン300のペン先によって赤外線が遮断される。したがって、遮断される前まで、その赤外線を受光していたPDの出力電圧は低下する。すなわち、タッチされた位置(XY座標)に対応するPDからの信号電圧が低下する。マイクロコンピュータは、受信した2つのシリアル信号の信号レベルが低下している部分を検出し、タッチされた位置の位置座標を求める。マイクロコンピュータは、決定された位置座標をCPU210に伝送する。このタッチ位置を検出する処理は、所定の検出周期で繰返されるので、同じ点が検出周期よりも長い時間タッチされていると、同じ座標データが繰返し出力される。ユーザがペン300をタッチパネルディスプレイ100に接触させたまま移動させると、その位置が所定時間ごとに検出される。すなわち、この場合、所定の検出周期で位置座標が少しずつ変化して検出されることになる。
【0040】
上記したタッチされた位置の検出技術は公知であるので、これ以上の説明は繰返さない。また、タッチ検出装置120には、赤外線遮断方式以外のタッチパネル(静電容量方式、表面弾性波方式、抵抗膜方式、カメラの画像から座標を割り出す赤外線カメラ方式等)を用いてもよい。なお、静電容量方式及び赤外線カメラ方式では、センサに近接していれば非接触でも位置を検出できる。
【0041】
《タッチペン300》
図4及び
図5を参照して、タッチペン300は、ペン先スイッチ310と、ペン制御部312と、ペン信号送信部314とを含む。ペン先スイッチ310は、タッチペン300のペン先を指示対象物に接触させたときにオン状態になり、ペン先が何にも接触していない場合にはオフ状態となる機械式スイッチである。ペン制御部312は、ペン先スイッチ310がオン状態になったことを検出すると、タッチペン300がオン状態であることを示す信号を、ペン信号送信部314を介して送信する。
【0042】
本実施の形態では、タッチペン300から送信されるペン信号は赤外線によって送信される。そのため、ペン信号を受信するペン信号受信部122は赤外線受光素子を含む。すなわち、ペン信号の送受信は、赤外線方式により行なわれる。
【0043】
[ソフトウェア構成]
図6を参照して、本実施の形態に係る電子白板装置50の機能の切替時の制御を行なうプログラムは、以下の制御構造を持つ。このプログラムは、電子白板装置50の電源が投入されることによって起動される。
【0044】
このプログラムは、表示画面100Aにデジタルサイネージが表示されているか否かを判定し、デジタルサイネージが表示されるまで待機するステップS1000と、ステップS1000において、表示画面100Aにデジタルサイネージが表示されたと判定された場合に実行され、表示画面100Aへのタッチを検出したか否かを判定し、タッチを検出するまで待機するステップS1010と、ステップS1010において、表示画面100Aへのタッチを検出したと判定された場合に実行され、表示画面100Aにタッチした部材がタッチペン300であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1020とを含む。
【0045】
ステップS1010では、表示画面100Aへのタッチを検出するまで、電子白板装置50は表示画面100Aにデジタルサイネージの画像を表示する。ステップS1020では、タッチを検出したタイミングでタッチペン300からのペン信号を受信した場合は、CPU210は、表示画面100Aにタッチした部材がタッチペン300であると判定する。一方、タッチを検出したタイミングでタッチペン300からのペン信号を受信しなかった場合は、CPU210は、表示画面100Aにタッチした部材がタッチペン300以外の部材(例えば指)であると判定する。
【0046】
このプログラムはさらに、ステップS1020において、表示画面100Aへのタッチがタッチペン300であると判定された場合に実行され、サイネージアプリを終了させてホワイトボードアプリを起動し、ホワイトボード機能の画像(画面)を表示画面100Aに表示してこのプログラムを終了するステップS1030と、ステップS1020において、表示画面100Aへのタッチがタッチペン300ではないと判定された場合(表示画面100Aへのタッチが例えば指であると判定された場合)に実行され、デジタルサイネージの操作処理を実行して制御をステップS1010に戻すステップS1040とを含む。
【0047】
ステップS1040では、デジタルサイネージの表示が動作していれば、指によるタッチに応答して、デジタルサイネージの表示動作を一時停止する操作処理を実行する。デジタルサイネージの表示が動作していなければ(一時停止していれば)、指によるタッチに応答して、デジタルサイネージの表示動作を再開する操作処理を実行する。
【0048】
[動作]
本実施の形態に係る電子白板装置50は以下のように動作する。以下の説明では、電子白板装置50の動作の内、本発明に関連する部分のみを説明する。他の動作は従来の電子白板装置50の動作と同様である。
【0049】
ユーザが電子白板装置50の電源を投入し、所望のアプリケーションソフトを起動すると、そのアプリケーションソフトに基づく画像(画面)がタッチパネルディスプレイ100に表示される。所望のアプリケーションソフトがサイネージアプリであった場合、
図1(A)に示すように、デジタルサイネージの画像がタッチパネルディスプレイ100に表示される。上記所望のアプリケーションソフトがサイネージアプリ以外であった場合に、電子白板装置50(制御装置200)が操作されない状態で所定時間放置されると、サイネージアプリが自動的に起動する。
【0050】
図1を参照して、タッチパネルディスプレイ100(表示画面100A)にデジタルサイネージの画像が表示されているときに(
図6に示すステップS1000においてYES)、ユーザがタッチペン300で表示画面100Aの任意の位置をタッチしたとする。タッチ検出装置120は、ユーザによる表示画面100Aへのタッチを検出する(ステップS1010においてYES)。
図4及び
図5を参照して、タッチペン300は、表示画面100Aへのタッチによってペン先スイッチ310がオン状態となり、ペン信号送信部314を介してペン信号を送信する。
図2を参照して、電子白板装置50は、ペン信号受信部122を介してタッチペン300から送信されたペン信号を受信する。この場合、電子白板装置50は、表示画面100Aへのタッチを検出したタイミングで、タッチペン300から送信されたペン信号を受信することになる。これにより、電子白板装置50は、表示画面100Aにタッチした部材がタッチペン300であることを検出する(ステップS1020においてYES)。
【0051】
再び
図1を参照して、電子白板装置50は、デジタルサイネージの画像が表示されているときに、タッチペン300による表示画面100Aへのタッチを検出したことに応答して、ホワイトボードアプリを起動し、
図1(B)に示すように、ホワイトボードアプリに基づく画像(画面)を表示画面100Aに表示する(
図6に示すステップS1030)。なお、ホワイトボード機能を終了させた場合、デジタルサイネージ表示に戻るようにしてもよい。
【0052】
一方、タッチパネルディスプレイ100(表示画面100A)にデジタルサイネージの画像が表示されているときに、ユーザが指で表示画面100Aの任意の位置をタッチしたとする。タッチ検出装置120は、ユーザによる表示画面100Aへのタッチを検出する(
図6に示すステップS1010においてYES)。表示画面100Aへのタッチがタッチペン300以外の部材(指)である場合、電子白板装置50は、表示画面100Aへのタッチを検出したタイミングでペン信号を受信しないため、表示画面100Aにタッチした部材がタッチペン300以外の部材(指)であることを検出する(
図6に示すステップS1020においてNO)。
【0053】
電子白板装置50は、デジタルサイネージの画像が表示されているときに、指による表示画面100Aへのタッチを検出したことに応答して、デジタルサイネージの操作処理を実行する。具体的には、デジタルサイネージの表示が動作しているときに、ユーザが指で表示画面100Aをタッチすると、デジタルサイネージの表示動作が一時停止する。デジタルサイネージの表示が一時停止しているときに、ユーザが指で表示画面100Aをタッチすると、デジタルサイネージの表示動作が再開する(
図6に示すステップS1040)。
【0054】
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る電子白板装置50を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
【0055】
電子白板装置50は、表示画面100Aにタッチした部材の種別を検出する。タッチペン300による表示画面100Aへのタッチを検出すると、電子白板装置50はホワイトボードアプリを起動し、ホワイトボード機能による画面を表示画面100A(タッチパネルディスプレイ100)に表示する。これにより、機能の切替の手間を省くことができ、ホワイトボード機能を直ぐに利用できる。
【0056】
電子白板装置50は、制御装置200が操作されない状態で所定時間放置されると、サイネージアプリを起動する。そのため、ホワイトボード機能を利用していない時間帯は別のアプリケーションソフト(サイネージアプリ)を起動させることができるので、空き時間を有効活用できる。例えば、電子白板装置50を会議に利用する場合、会議をしていない時間帯は電子白板装置50のホワイトボード機能を利用していないため、その時間帯にデジタルサイネージを表示することによって空き時間を有効活用できる。
【0057】
サイネージアプリによる画像が表示画面100Aに表示されているときに、タッチペン300による表示画面100Aへのタッチを検出すると、電子白板装置50は、ホワイトボードアプリを起動し、当該アプリによる画像を表示画面100Aに表示する。このため、例えば会議を行なう場合には、タッチペン300を用いて表示画面100Aにタッチすることにより、直ぐにホワイトボードアプリを起動してホワイトボード機能を利用することができる。このように、タッチペン300を用いて表示画面100Aにタッチすることにより、サイネージアプリの終了とホワイトボードアプリの起動とを容易に行なうことができるので、アプリケーションソフトの切替の手間を容易に省くことができ、ホワイトボードアプリによるホワイトボード機能を速やかに利用できる。
【0058】
電子白板装置50は、デジタルサイネージの画像が表示されているときに、タッチペン300以外の部材(指)による表示画面100Aへのタッチを検出すると、サイネージアプリの操作に対応する処理を実行する。一方、デジタルサイネージの画像が表示されているときに、タッチペン300による表示画面100Aへのタッチを検出すると、ホワイトボードアプリを起動し、当該アプリによる画像を表示画面100Aに表示する。このため、指による表示画面100Aへのタッチにより、デジタルサイネージの操作を行なうことができ、タッチペン300による表示画面100Aへのタッチにより、デジタルサイネージ機能からホワイトボード機能に切替ることができる。このように、表示画面100Aにタッチする部材を変えることで、異なる操作を行なうことができる。これにより、操作を簡便にすることができる。
【0059】
本実施の形態では、デジタルサイネージの画像が表示されているときに、指等のタッチペン300以外の部材で表示画面100Aをタッチすることにより、デジタルサイネージを操作することができる。そのため、デジタルサイネージの表示時に、表示されている情報をゆっくりとみたい場合に、表示画面100Aを指でタッチするだけでデジタルサイネージの表示動作を一時停止できる。
【0060】
(第2の実施の形態)
図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る電子白板装置500は、第1の実施の形態に係る電子白板装置50と同様の構成を有している。ただし、第2の実施の形態では、ホワイトボードアプリを起動するタッチ方法及びサイネージアプリを操作するタッチ方法を、任意のタッチ方法に設定できる点において、第1の実施の形態とは異なる。
【0061】
[構成]
本実施の形態に係る電子白板装置500は、任意のタッチ方法によりホワイトボードアプリを起動できるように設定可能とされている。さらに電子白板装置500は、任意のタッチ方法によりサイネージアプリを操作できるように設定可能とされている。電子白板装置500は、設定されたタッチ方法によってホワイトボードアプリを起動することが可能となるとともに、設定されたタッチ方法によってサイネージアプリを操作することが可能となる。
【0062】
図7を参照して、電子白板装置500は、大画面のタッチパネルディスプレイ100と、コンピュータからなる制御装置600とを含む。制御装置600は、第1の実施の形態と同様の構成を有している。ただし、本実施の形態では、ディスプレイ設定部230(
図2参照)に代えてディスプレイ設定部610を含む点において第1の実施の形態とは異なる。
【0063】
ディスプレイ設定部610は、第1の実施の形態による機能に加えて、ホワイトボード機能への切替時のタッチ方法の設定、及び、サイネージアプリを操作するタッチ方法の設定を行なう機能を有している。
【0064】
電子白板装置500は、例えばタッチパネルディスプレイ100に
図8に示す設定画面700を表示することができ、この設定画面700においてタッチ方法を設定できる。
図8を参照して、左のボックス710には、タッチ方法として設定可能な方法が列挙されている。デフォルトでは、設定可能なタッチ方法として例えばペン(タッチペン300)でタッチ、ペン(タッチペン300)でダブルタッチ、指(1本指)でタッチ、指(1本指)でダブルタッチ、2本指でタッチ、2本指でダブルタッチ、3本指でタッチ及び3本指でダブルタッチが示されている。なお、設定可能なタッチ方法は、必要に応じて所望のタッチ方法を追加可能とすることもできる。
【0065】
タッチ方法の選択は、左のボックス710のタッチ方法からホワイトボードへの切替のボックス720にタッチ方法を追加すると、そのタッチ方法がホワイトボードへ切替るタッチ方法として設定される。同様に、左のボックス710のタッチ方法からデジタルサイネージの一時停止のボックス730にタッチ方法を追加すると、そのタッチ方法がデジタルサイネージの一時停止及び一時停止からの動作の再開を行なうためのタッチ方法として設定される。この設定画面700からも分かるように、ホワイトボードへの切替のボックス720とデジタルサイネージの一時停止のボックス730とに同じタッチ方法を追加することができなくなっている。そのため、ホワイトボードへの切替を行なうタッチ方法は、デジタルサイネージの操作を行なうタッチ方法とは異なるタッチ方法となる。
【0066】
電子白板装置500は、デジタルサイネージが表示されているときに、設定されたタッチ方法を検出すると、その検出に応答して、ホワイトボードアプリの起動、又は、サイネージアプリの操作処理を実行する。
図8には、ホワイトボードへの切替のタッチ方法として「タッチペンでタッチ(タッチペン300でタッチ)」が設定され、デジタルサイネージの一時停止及び一時停止からの動作の再開を行なうためのタッチ方法として「指でタッチ」が設定された例が示されている。電子白板装置500は、デジタルサイネージが表示されているときに、タッチペン300によって表示画面100Aにタッチされたことを検出すると、ホワイトボードアプリを起動して、ホワイトボード機能の画像(画面)を表示画面100Aに表示する。これにより、直ぐに、電子白板装置500をホワイトボードとして使用できる。一方、デジタルサイネージが表示されているときに、指によって表示画面100Aにタッチされたことを検出すると、デジタルサイネージの一時停止又は一時停止からの動作の再開を行なう。
【0067】
[効果]
電子白板装置500は、ホワイトボードアプリを起動するタッチ方法を設定することが可能とされている。そのため、ホワイトボードアプリを起動するタッチ方法を設定することにより、ユーザの好みに沿った種々のタッチ方法でアプリケーションソフトの切替を行なうことができる。例えばユーザの好みのタッチ方法でホワイトボードアプリを起動できる。そのため、ホワイトボードアプリをより容易に起動できるので、ホワイトボード機能を一層速やかに利用できる。
【0068】
電子白板装置500はさらに、サイネージアプリを操作するタッチ方法を設定することが可能とされている。そのため、サイネージアプリの操作(一時停止及び再開の操作)を行なうタッチ方法を設定することにより、ユーザの好みに沿った種々のタッチ方法でサイネージアプリの操作を行なうことができる。例えばユーザの好みのタッチ方法でサイネージアプリの操作を行なうことができる。
【0069】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る電子白板装置には、複数種のタッチペンが用意されている。各タッチペンは、第1の実施の形態で示したタッチペン300と同様の構成を有している。ただし、各タッチペンは互いに異なるペン信号を送信する。例えば、各タッチペンは、ペン信号をペン毎に異なるパルス幅でPWM(Pulse Width Modulation)変調させて送信する。電子白板装置は、このペン信号を受信することによって、タッチパネルディスプレイ100にタッチされた部材がいずれのタッチペンであるかを検出する。すなわち、本電子白板装置は、タッチペンからのペン信号によってタッチパネルディスプレイ100へのタッチとペン種類とを判定する。
【0070】
電子白板装置は、種々のアプリケーションソフトを起動することが可能である。電子白板装置は、複数種のタッチペンと、電子白板装置において起動可能なアプリケーションソフトとを関連付けるための関連情報を記憶している。電子白板装置はさらに、タッチペンからのペン信号によってペン種類を判定すると、上記関連情報に基づいて、そのタッチペンに対応するアプリケーションソフトを起動する。すなわち、本電子白板装置は、タッチされたタッチペンによって異なるアプリケーションソフトを起動する。
【0071】
種々のアプリケーションソフトは、メッセージボード機能を実現するためのアプリケーションソフト(以下「メッセージボードアプリ」と記載する。)、及び、スケジュール連絡ボード機能を実現するためのアプリケーションソフト(以下「スケジュール連絡ボードアプリ」と記載する。)を含む。
【0072】
図9を参照して、メッセージボードアプリは、メッセージ書込み可能な付箋形状のオブジェクト810が羅列した状態で準備されている。メッセージボードアプリが起動されると、
図9に示すメッセージボード画面800がタッチパネルディスプレイ100に表示される。
図10を参照して、スケジュール連絡ボードアプリは、メッセージ書込み画像の背景がスケジュール表の状態になっているアプリケーションソフトである。このスケジュール連絡ボードアプリが起動されると、
図10に示すスケジュール連絡ボード画面900がタッチパネルディスプレイ100に表示される。
【0073】
本実施の形態に係る電子白板装置は、第1の実施の形態に係る電子白板装置50とハードウェア構成は同じである。ただし、制御装置200のROM212又は記録部216が記憶しているプログラム等が異なる。
【0074】
[ソフトウェア構成]
図11を参照して、本実施の形態に係る電子白板装置において、ステップS2000及びステップS2010における処理を除く各処理は、
図6に示すコンピュータプログラムによって実行される各処理と同様である。以下、異なる部分について説明する。
【0075】
このプログラムは、ステップS1020において、表示画面100Aへのタッチがタッチペンであると判定された場合に実行され、ペン信号に基づいてペン種類を判定するステップS2000と、ステップS2000の後に実行され、ペンの種類に応じたアプリケーションソフトを起動してこのプログラムを終了するステップS2010とを含む。
【0076】
[効果]
電子白板装置は、タッチペンからのペン信号に基づいてペン種類を判定し、そのタッチペンに関連付けられたアプリケーションソフトを起動する。これにより、使用したいアプリケーションソフトが複数ある場合でも短時間で容易に所望のアプリケーションソフトを選択して起動できる。例えば、メッセージボードアプリを起動したい場合、メッセージボードアプリに対応するタッチペンを用いて画面をタッチすることにより、容易に、メッセージボードアプリを起動できる。同様に、スケジュール連絡ボードアプリを起動したい場合、スケジュール連絡ボードアプリに対応するタッチペンを用いて画面をタッチすることにより、容易に、スケジュール連絡ボードアプリを起動できる。
【0077】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る電子白板装置には、第3の実施の形態と同様、複数種のタッチペンが用意されている。各タッチペンは互いに異なるペン信号を送信する。各タッチペンの構成は、上記第3の実施の形態と同様である。電子白板装置は、このペン信号を受信することによって、タッチパネルディスプレイ100にタッチされた部材がいずれのタッチペンであるかを検出する。すなわち、本電子白板装置は、タッチペンからのペン信号によってタッチパネルディスプレイ100へのタッチとペン種類とを判定する。
【0078】
電子白板装置は、種々のアプリケーションソフトを起動することが可能である。電子白板装置において起動可能なアプリケーションソフトは、複数の動作モード(例えばペンソフトモード及びメッセージボードモード等)を有するアプリケーションソフトを含む。こうしたアプリケーションソフトとして、例えばホワイトボードアプリが挙げられる。このホワイトボードアプリは、ペンソフトモード及びスケジュール連絡ボードモードを有する。ペンソフトモードでは、
図1(B)に示すように、背景が白地のホワイトボード状の画面が表示される。ペンソフトモードは、タッチペンによってタッチパネルディスプレイ100に文字等を描画可能な基本的なモードである。一方、スケジュール連絡ボードモードでは、
図10に示すように、背景にスケジュール表の枠が表示される。
【0079】
電子白板装置は、複数種のタッチペンと、複数の動作モードを有するアプリケーションソフトの動作モードとを関連付けるための関連情報を記憶している。上記第3の実施の形態とは異なり、電子白板装置は、タッチペンからのペン信号によって画面へのタッチを検出すると、いずれのタッチペンを用いた場合も複数の動作モードを有する特定のアプリケーションソフトを起動する。電子白板装置はさらに、タッチペンからのペン信号によってペン種類を判定すると、上記関連情報に基づいて、アプリケーションソフトの動作モードをそのタッチペンに関連付けられた動作モードに切替える。すなわち、本電子白板装置は、タッチペンによるタッチによって特定のアプリケーションソフトを起動し、起動したアプリケーションソフト上での動作モードをタッチしたペン毎に変更する。
【0080】
本実施の形態に係る電子白板装置は、第1の実施の形態に係る電子白板装置50とハードウェア構成は同じである。ただし、制御装置200のROM212又は記録部216が記憶しているプログラム等が異なる。
【0081】
[ソフトウェア構成]
図12を参照して、本実施の形態に係る電子白板装置において、ステップS2110における処理を除く各処理は、
図11に示すコンピュータプログラムによって実行される各処理と同様である。以下、異なる部分について説明する。
【0082】
このプログラムは、ステップS2000の後に実行され、特定のアプリケーションソフトを起動し、当該アプリケーションソフトの動作モードをペンの種類に応じた動作モードに変更してこのプログラムを終了するステップS2110を含む。
【0083】
[効果]
電子白板装置は、タッチペンからのペン信号に基づいてペン種類を判定し、そのタッチペンに関連付けられた動作モードで特定のアプリケーションソフトを起動する。これにより、アプリケーションソフトの動作モードを短時間で容易に所望の動作モードを選択して変更できる。例えば、ホワイトボードアプリのペンソフトモードを使用したい場合、ペンソフトモードに対応するタッチペンを用いて画面をタッチすることにより、容易に、ペンソフトモードの状態でホワイトボードアプリを起動できる。同様に、スケジュール連絡ボードモードを使用したい場合、スケジュール連絡ボードモードに対応するタッチペンを用いて画面をタッチすることにより、容易に、スケジュール連絡ボードモードの状態でホワイトボードアプリを起動できる。
【0084】
さらに、特定のアプリケーションソフトが起動している状態で動作モードを変更したい場合、変更したい動作モードに対応するタッチペンを用いて画面をタッチすることにより、容易に、所望の動作モードに変更できる。例えばホワイトボードアプリがペンソフトモードで起動している状態でスケジュール連絡ボードモードに変更したい場合、スケジュール連絡ボードモードに対応するタッチペンを用いて画面をタッチすることにより、容易に、スケジュール連絡ボードモードに変更できる。その逆も同様である。
【0085】
[変形例]
上記実施の形態では、表示装置の一例である電子白板装置に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。表示画面へのタッチを検出可能な表示装置であれば、電子白板装置以外の表示装置に本発明を適用することもできる。なお、電子白板装置は、電子黒板装置と呼ばれることもある。
【0086】
上記実施の形態では、表示画面へのタッチにより起動するアプリケーションソフトをホワイトボードアプリとした例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。表示画面へのタッチにより起動するアプリケーションソフトは、ホワイトボードアプリ以外のアプリケーションソフトであってもよい。ホワイトボードアプリ以外のアプリケーションソフトは、ホワイトボードアプリのような描画機能を有するアプリケーションソフトであってもよい。さらに、ホワイトボードアプリ以外のアプリケーションソフトは、描画機能を有さないアプリケーションソフトであってもよい。例えば操作者を認証する鍵のようにタッチペン(タッチペン300)を利用して、サービスマン等が特定のタッチペンを使って表示画面をタッチしたときに制御装置の設定のためのアプリケーションソフトを起動する(コントロールパネルを起動する)ようにしてもよい。
【0087】
上記実施の形態では、デジタルサイネージが表示されているときに、タッチペン等の特定の部材による表示画面へのタッチを検出したことに応答して、ホワイトボードアプリ、メッセージボードアプリ又はスケジュール連絡ボードアプリ等の所望のアプリを起動するように構成した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、デジタルサイネージ以外のアプリケーションソフトが起動しているときに、タッチペン等の特定の部材による表示画面へのタッチを検出したことに応答して、所望のアプリを起動するように構成してもよい。
【0088】
上記実施の形態では、電子白板装置(制御装置)が操作されない状態で所定時間放置されると、サイネージアプリが自動的に起動する例について示した。しかし、その場合ホワイトボード機能(ホワイトボードアプリ)の使用中(起動中)にサイネージアプリが起動して不都合が生じる場合もある。そのため、特定のアプリケーションソフトが起動した状態か否かに応じて、所定時間以上放置してもサイネージアプリを起動しないように構成してもよい。例えば、ホワイトボードアプリが起動している場合には、電子白板装置を操作しない状態で所定時間経過した場合でも、サイネージアプリを起動しないようにしてもよい。
【0089】
上記実施の形態では、ペン信号の送受信を赤外線方式で行なう例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ペン信号の送受信は、タッチ検出装置の処理を妨げない方法であればよい。ペン信号の送受信の方式は、上記した赤外線方式以外に、例えば超音波方式、電磁波方式等の方式であってもよい。さらにタッチペンの種類が増えたときにタッチペンの種類を判定するために、タッチペンより発生する赤外線、超音波、又は電磁波等をペン毎に異なるパルス幅でPWM変調させてタッチ検出装置側で検出するようにしてもよい。
【0090】
上記実施の形態では、タッチペンのペン先スイッチを機械式スイッチとした例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。タッチペンのペン先スイッチは、ペン先が指示対象物に対して接触しているか否かを検出できる構成であればよく、機械式スイッチに限定されるものではない。例えば、タッチペンのペン先スイッチを光学式スイッチ等としてもよい。
【0091】
上記で開示された技術を適宜組合せて得られる実施の形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0092】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。