特許第6771510号(P6771510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6771510
(24)【登録日】2020年10月1日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】電気コンタクト・アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01H 11/06 20060101AFI20201012BHJP
   B21D 39/00 20060101ALI20201012BHJP
   B21D 53/00 20060101ALI20201012BHJP
   H01H 1/58 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   H01H11/06 B
   B21D39/00 D
   B21D53/00 D
   H01H1/58 B
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-107431(P2018-107431)
(22)【出願日】2018年6月5日
(65)【公開番号】特開2019-50179(P2019-50179A)
(43)【公開日】2019年3月28日
【審査請求日】2019年1月17日
(31)【優先権主張番号】15/614,781
(32)【優先日】2017年6月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514037697
【氏名又は名称】リテルヒューズ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィデ・マントアン
(72)【発明者】
【氏名】パオロ・ギリガート
(72)【発明者】
【氏名】クラウディオ・クロヴェッティ
【審査官】 太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−176269(JP,A)
【文献】 実開昭51−077569(JP,U)
【文献】 特開2014−232668(JP,A)
【文献】 特開2012−199178(JP,A)
【文献】 実開昭53−064267(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 11/00−11/06
B21D 39/00
B21D 53/00
H01H 1/06− 1/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コンタクト・アセンブリを形成する方法であって、
カップリング端部および対向する突合せ端部を有する細長いスタッドであって、前記突合せ端部がそこに形成された凹部を有し、該凹部がヘッド部分およびシャンク部分を有し、該ヘッド部分および該シャンク部分がそれらの間の接合部にショルダーを規定し、前記ヘッド部分がカラーによって境界付けられ、前記シャンク部分の直径よりも大きい直径を有する、細長いスタッドを供すること、
頂面および底面ならびにそれらの間に延在するテーパ側壁を有するヘッド、ならびに該ヘッドの前記底面から延在し、該底面の直径よりも小さい直径を有するシャンクを備えるコンタクト・パッドを供すること、
前記ショルダーに設けられた前記ヘッドの前記底面を有する前記凹部内に前記コンタクト・パッドを設けること、ならびに
前記凹部内に前記コンタクト・パッドを保持するために、前記カラーが前記ヘッドの前記テーパ側壁にわたって延在して係合するように該カラーを変形させること
を含んで成り、
前記スタッドは、前記突合せ端部から半径方向外側に延在し、前記凹部に隣接する支持面を規定するベース部分を含み、該支持面が前記スタッドの長手方向軸に対して垂直に向けられた平面を規定し、前記カラーを変形させることが前記スタッドの前記突合せ端部にわたって圧入ツールを位置付けることを含んで成り、該圧入ツールがその先端部に形成された凹部を有する細長いシリンダーを含み、該先端部が前記支持面と係合し、該先端部における前記凹部の部分が該先端部内の傾斜した側壁によって規定され、該先端部内の傾斜した側壁が前記スタッドの前記カラーに係合し、強制的に変形させ、
前記圧入ツールは、前記シリンダーの前記先端部における前記凹部に隣接して設けられた軸方向に移動可能なパンチを含み、前記パンチは、前記コンタクト・パッドの前記ヘッドの前記頂面に強制的に係合し、前記スタッドと係合する前記コンタクト・パッドを保持する、方法。
【請求項2】
前記スタッドを第1金属から形成すること、および前記コンタクト・パッドを前記第1金属とは異なる第2金属から形成することをさらに含んで成り、前記第2金属が前記第1金属の電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第1金属が銅であり、前記第2金属が銀である、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記スタッドを前記第1金属とは異なる第3金属でコートすることをさらに含んで成り、前記第3金属が前記第1金属の電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記圧入ツールが、前記パンチを前記シリンダーの前記先端部に向けて付勢するバネをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記傾斜した側壁によって規定された前記先端部における前記凹部の部分が、円錐台形状である、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記カラーを変形した後、前記ヘッドの前記頂面が、前記凹部から突出する、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ヘッドの前記頂面が、ドーム状である、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、電気コンタクト・デバイスの分野に関し、より詳細には、電気リレーに用いるための電気コンタクト・アセンブリおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気リレーは、電力源と電気デバイスとの間の電気的接続を制御可能に確立するために一般に採用されている。典型的な電気リレーは、電力入力、電力出力および制御入力を含み得る。電力入力と電力出力との間の電気的接続を選択的に確立するために、制御入力に電流を印加するか、または制御入力から電流を除去し得る。
【0003】
典型的な電気リレーの電力入力および電力出力は、一般に、電力源および電気デバイスにそれぞれ接続され得る電気伝導性ポストまたは「スタッド(studs)」によって実施される。制御入力部は、単純なねじ端子などであってもよい。適切な作動電流が制御入力に印加されると、電気伝導性コネクタは、ハウジング内に設けられる電力入力および電力出力の突合せ端部と接触するように(例えば電磁力を介して)移動され得る。これにより、電力源と電気デバイスとの間に電気経路が確立される。
【0004】
電気リレーの電力入力および電力出力に使用される伝導性スタッドは、一般に、銀処理された銅で形成され、その接触端に埋め込まれた銀コンタクト・パッドが設けられ、コネクタとの頑強な電気接続を供する。従来、銀パッドは、はんだ付けまたはねじ込みおよびプレスのいずれかを含むプロセスを介してスタッドの突合せ端部に固定されている。そのようなプロセスには、時間がかかり、コストがかかり、スタッドに損傷を与える可能性のある多数の製造ステップが含まれる。
【0005】
これらおよび他の考慮すべき事項に関して、本改良が有用であり得ることがある。
【発明の概要】
【0006】
この概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに説明する概念の選択を簡略化した形で導入するために供される。この概要は、主張される主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、主張される主題の範囲を決定する助けとなるものでもない。
【0007】
本開示の例示態様による電気コンタクト・アセンブリ(または電気接触アセンブリ、electrical contact assembly)は、カップリング端部(coupling end)および対向する突合せ端部(またはバット端部、butt end)を有する細長いスタッド(elongate stud)を含んでよく、突合せ端部は、そこに形成された凹部(またはレセス、recess)を有し、凹部は、ヘッド部分(head portion)およびシャンク部分(または軸部分、shank portion)を有し、ヘッド部分およびシャンク部分がそれらの間の接合部にショルダー(または肩部、shoulder)を規定し、ヘッド部分は、カラー(またはつば部、collar)によって境界付けられ、シャンク部分の直径よりも大きい直径を有し、コンタクト・パッド(または接触パッド、contact pad)は、ヘッドおよびシャンクを有し、ヘッドは、頂面および底面ならびにそれらの間に延在するテーパ側壁(または先細った側壁、tapered sidewall)を有し、シャンクはヘッドの底面から延在し、底面の直径よりも小さい直径を有し、凹部内にコンタクト・パッドを保持するように、コンタクト・パッドは、凹部内に設けられ、凹部はショルダーに設けられたヘッドの底面、およびヘッドの傾斜した側壁(angled sidewall)にわたって延在して係合するカラーを有する。
【0008】
本開示の例示態様による電気コンタクト・アセンブリを形成する方法は、カップリング端部および対向する突合せ端部を有する細長いスタッドであって、突合せ端部がそこに形成された凹部を有し、凹部がヘッド部分およびシャンク部分を有し、ヘッド部分およびシャンク部分がそれらの間の接合部にショルダーを規定し、ヘッド部分がカラーによって境界付けられ、シャンク部分の直径よりも大きい直径を有する、細長いスタッドを供すること、頂面および底面ならびにそれらの間に延在するテーパ側壁を有するヘッド、ならびにヘッドの底面から延在し、かかる底面の直径よりも小さい直径を有するシャンクを備えるコンタクト・パッドを供すること、ショルダーに設けられたヘッドの底面を有する凹部内にコンタクト・パッドを設けること、ならびに凹部内にコンタクト・パッドを保持するために、カラーがヘッドのテーパ側壁にわたって延在して係合するようにカラーを変形させることを含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示による非組み立て状態の電気コンタクト・アセンブリの例示態様を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示す非組み立て状態の電気コンタクト・アセンブリを示す断面側面図である。
図3図3は、図1に示す電気コンタクト・アセンブリを示す断面側面図および本発明の一態様による圧入ツールの斜視図である。
図4A図4Aは、本開示による電気コンタクト・アセンブリを製造する方法の例示態様を示すフロー図である。
図4B図4Bは、図4の方法の様々なステップを示す一連の断面側面図である。
図4C図4Cは、図4の方法の様々なステップを示す一連の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本開示による電気コンタクト・アセンブリおよびその製造方法を、電気コンタクト・アセンブリおよび関連する方法の好ましい態様が示される添付の図面を参照してより詳細に以下記載する。しかし、電気コンタクト・アセンブリおよび関連する方法は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の態様に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が電気コンタクト・アセンブリおよび関連する方法の特定の例示的な態様を当業者に伝えるように供される。
【0011】
図1を参照すると、本開示による電気コンタクト・アセンブリ10(以下、「アセンブリ10」)が示される。アセンブリ10は、自動車電気リレーなどの電気リレーにおける電力入力または電力出力として実施するのに適している。しかしながら、アセンブリ10はそのような用途に限定されず、アセンブリ10は、限定されることなく種々の他の電気デバイスおよび用途に使用され得ることが理解されよう。
【0012】
図1に示すアセンブリ10は、図1の「非組み立て(non-assembled)」状態(以下により詳細に記載する)には、電気伝導性スタッド12および電気伝導性コンタクト・パッド14が含まれていてよい。いくらかの例では、スタッド12は、銅および/または良好な電気伝導性を有する他の金属から形成されてよく、銀および/または優れた電気伝導性を有する他の金属(例えば、スタッド12が形成される銅または他の金属よりも優れた電気伝導性を有する金属)で処理またはコートすることができる。コンタクト・パッド14は、銀および/または優れた電気伝導性を有する他の金属(例えば、スタッド12が形成される銅または他の金属よりも優れた電気伝導性を有する金属)で形成されてもよい。本開示はこの点に限定されない。
【0013】
スタッド12は、カップリング端部16と、対向する突合せ端部18とを有する細長い一般的にシリンダー状の部材であってよい。カップリング端部16は、電源または電気デバイスのリード線に連結するように構成されてよい。いくらかの例では、当業者には理解されるように、カップリング端部16は、ナットまたは他の取り外し可能なファスナを収容するために螺合され(または装着され、threaded)てよい。電気リレー(図示せず)の電気絶縁ハウジング内に設けられるように構成され得るスタッド12の突合せ端部18は、以下にさらに記載するように、コンタクト・パッド14を受け入れて保持するための凹部20を含んでよい。突合せ端部18は、そこから半径方向外側に延在し、凹部20に隣接する平坦な支持面23を規定するベース部分21をさらに含んでもよい。支持面23は、スタッド12の長手方向軸Lに対して実質的に垂直に向けて(または方向付けて、もしくは配向して、oriented)よい。スタッド12は、フランジ22a、22b、溝24a、24bおよび/または、電気リレーもしくは他のデバイスのハウジング内にアセンブリ10をしっかりと固定するように構成された他の構造要素をさらに含んでもよい。図1に示すフランジ22a、22bおよび溝24a、24bは単なる例示であり、本開示の範囲から逸脱することなく変更または省略することができる。
【0014】
図2に示すアセンブリ10の断面図を参照すると(再び「非組み立て状態」で)、コンタクト・パッド14は、直径dを有する第1頂面28と、直径dよりも大きい直径dを有する第2底面30と、頂面28と底面30との間に延在するテーパ側壁32とを有する一般に円盤状のヘッド26を含んでよい。頂面28は、電気コネクタ、またはコンタクト・パッド14を有する係合部に設けられ得る他の要素との良好な電気接続を容易にするために凸状または「ドーム型(domed)」であってよい。コンタクト・パッド14は、ヘッド26の底面30から延在し、dより小さい直径dを有するシリンダー状シャンク29をさらに含んでもよい。
【0015】
スタッド12の突合せ端部18の凹部20は、直径dを有する略円盤状のヘッド部34と、ヘッド部34の底部から延在し、dより小さい直径dを有するシリンダー状シャンク部分36とを含んでよい。したがって、ヘッド部分34およびシャンク部分36の接合部は、環状ショルダー38を規定し得る。凹部20の集合体のサイズおよび形状は、コンタクト・パッド14のサイズおよび形状に類似してよく、それによって、コンタクト・パッド14は、ショルダー38に取り付けられたヘッド26を有する凹部20内に設けられ、(図3に示すように)ヘッド26およびシャンク29は、突合せ端部18の周囲部分と半径方向に密接なクリアランス関係に設けられる。非限定的な例では、凹部20のシャンク部分36の直径dは、コンタクト・パッド14のシャンク29の直径dよりも約1ミリメートル大きくしてよく、凹部20のヘッド部分34の直径dは、コンタクト・パッド14のヘッド26の底面30の直径dよりも約0.1ミリメートル大きくしてよい。
【0016】
スタッド12の突合せ端部18に環状ショルダー37を形成して、凹部20のヘッド部分34を取り囲む薄い環状カラー39を規定し得る。カラー39は、比較的厚い環状側壁41の外径dよりも小さい外径dを有する。側壁41は、凹部20のシャンク部分36を取り囲み、カラー39とスタッド12のベース部分21の支持面23との間に延在する、突合せ端部18の隣接する部分によって規定される。カラー39は高さhを有してよく、側壁41は高さhを有してよい。
【0017】
図3は、コンタクト・パッド14をスタッド12の突合せ端部18にしっかりと固定するための特殊な圧入ツール(press-fitting tool)40の例示態様の断面図を示す。圧入ツール40は、シリンダー42、シリンダー42の中空内部46内に設けられ軸方向に移動可能なパンチ44と、パンチ44をシリンダー42の先端部50に向けて付勢する(biasing)ために、中空内部46内に設けられた、パンチ44と係合するバネ48とを備える。パンチ44は、シリンダー状ヘッド52と、シリンダー状シャンク54とを含んでよく、ヘッド52はシャンク54より大きい直径を有する。中空内部46は、先端部50に隣接する狭窄部分55を含んでよく、したがってヘッド52の下に環状ショルダー56を規定し、ショルダー56は、シャンク54の内径よりも大きく、ヘッド52の内径よりも小さい内径を有する。したがって、ショルダー56には、パンチ44がシリンダー42の先端部50に落下するのを防止するために、ヘッド52の軸方向下向きの動きを制限する下側ストップが供されてもよい。
【0018】
凹部57は、シリンダー42の先端部50に形成されてもよく、シリンダー42の中空内部46の狭窄部分55と隣接していてもよい。凹部57は、シリンダー状底部58と、円錐台形状頂部60とを含んでもよい。頂部60は、中空内部46の狭窄部分55と凹部57の底部58との間に延在する環状の傾斜した側壁62によって規定されてもよい。非限定的な例では、傾斜した側壁62は、圧入ツール40の長手方向軸に対して30°〜60°の範囲の角度に向けられていてもよい。凹部57の底部58は、スタッド12の突合せ端部18の側壁41の直径dより僅かに大きい(例えば、ミリメートル単位)直径dを有してもよく、側壁41の高さhと実質的に等しい高さhを有してもよい。凹部57の頂部60は、スタッド12のカラー39の高さhに実質的に等しい高さhを有してもよい。
【0019】
図4Aを参照すると、圧入ツール40を使用してコンタクト・パッド14をスタッド12の突合せ端部18にしっかりと固定することを含む、上記のアセンブリ10の製造方法の例示態様を示すフロー図が示される。この方法について、図4Bおよび図4Cに示すアセンブリ10および圧入ツール40の追加の断面図と同様に、上記した図1図3を参照して詳細に記載する。
【0020】
例示的な方法のステップ100において、スタッド12は、銅および/または良好な電気伝導性を有する他の金属から形成されてもよい。これは、当業者に既知である旋削、転造、および/または他の従来の製造方法によって達成されてよく、スタッド12の突合せ端部18に凹部20を形成することを含んでよい。この方法のステップ105において、スタッド12は、銀および/または優れた電気伝導性を有する他の金属(例えば、スタッド12を形成する銅または他の金属よりも高価であり、それより優れた電気伝導性を有する金属)を処理またはコートしてもよい。この方法のステップ110において、コンタクト・パッド14は、銀および/または優れた電気伝導性を有する他の金属で形成されてもよい。これは、当業者に既知の旋削、回転、および/または他の従来の製造方法によって達成されてもよい。
【0021】
例示的な方法のステップ115において、コンタクト・パッド14のヘッド部分26がショルダー38に取り付けられた状態で、コンタクト・パッド14をスタッド12の突合せ端部18の凹部20に挿入してもよい。この場合、ヘッド26およびシャンク29は、突合せ端部18の周囲部分(例えば、カラー39および側壁41)と半径方向に密接なクリアランスの関係で設けられる。
【0022】
例示的な方法のステップ120において、突合せ端部18の側壁41が、シリンダー42の先端部50において凹部57の底部58内に設けられた状態で、圧入ツール40をスタッド12の突合せ端部18へと下降させてよい。図4Bに示すように、傾斜した側壁62は、突合せ端部18のカラー39に係合する。この方法のステップ125において、図4Cに示すように、先端部50がスタッド12のベース部分21の支持面23と接触するまで、圧入ツール40をスタッド12の突合せ端部18へとさらに下降させてもよい。圧入ツール40がこのようにして下降すると、ばね48によって付勢されているパンチ44は、コンタクト・パッド14をスタッド12としっかり係合させて保持し得る。傾斜した側壁62は、カラー39に半径方向内向きおよび下向きの直接的な力(カラー39を変形させるのに十分な力)を及ぼし得る。特に、カラー39は、半径方向内向きにある角度で変形し得、カラー39は、コンタクト・パッド14のヘッド26のテーパ側壁32にわたって設けられ、しっかりと適合する。コンタクト・パッド14は、スタッド12としっかりと係合し、良好に電気的に接触するカラー39によって、凹部20内に固定されてもよい。
【0023】
コンタクト・パッド14をスタッド12に固定することを含む、上述したアセンブリ10および関連する方法は、同様の電気コンタクト・アセンブリを製造するための従来の方法におけるような、はんだ付け、ねじ山の形成および/またはねじ込みを必要とせずに達成されてもよい。したがって、本開示のアセンブリ10は、低コストで供され得、従来の方法を使用して製造される類似の電気コンタクト・アセンブリよりも迅速に製造され得る。
【0024】
本明細書で使用されるように、単数で記載され、また「1の(a or an)」に続く要素またはステップは、そのような除外が明示的に記載されない限り、複数の要素またはステップを除外しないと理解すべきである。さらに、本開示の「一態様(one embodiment)」への言及は、記載された特徴をも組込む追加の態様の存在を排除するものとして解釈されることを意図しない。
【0025】
本開示は、特定の態様を参照しているが、添付の特許請求の範囲に規定される本開示の領域および範囲から逸脱することなく、記載された態様に対する多数の改変、変更および変更が可能である。したがって、本開示は、記載された態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言およびその均等物によって規定される全範囲を有することが意図される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C