特許第6771886号(P6771886)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6771886タイヤの製造方法及びサイドウォールゴム部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6771886
(24)【登録日】2020年10月2日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】タイヤの製造方法及びサイドウォールゴム部材
(51)【国際特許分類】
   B29D 30/72 20060101AFI20201012BHJP
   B29D 30/32 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   B29D30/72
   B29D30/32
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-243956(P2015-243956)
(22)【出願日】2015年12月15日
(65)【公開番号】特開2017-109336(P2017-109336A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2018年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 謙介
【審査官】 松岡 美和
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02746037(EP,A1)
【文献】 特開2009−172961(JP,A)
【文献】 特開2012−035481(JP,A)
【文献】 特開2002−331595(JP,A)
【文献】 特開平11−348147(JP,A)
【文献】 特開平10−067056(JP,A)
【文献】 西独国特許出願公開第01729827(DE,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29D 30/32
B29D 30/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材を、ドラムの外周面に接するように且つ長手方向がドラム周方向に沿うように、前記ドラムに巻くことと、
タイヤのビードコアを構成するためのビードコア部材を、前記サイドウォールゴム部材よりもドラム径方向の外側に配置することと、
前記サイドウォールゴム部材の外周面が前記ビードコア部材の内周面に直接的又は間接的に接着するように、前記ドラムの外周面を拡径することと、
前記サイドウォールゴム部材の内周面が前記ドラムの外周面から離れるように、前記ドラムの外周面を縮径することと、を含むタイヤの製造方法であって、
前記サイドウォールゴム部材は、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするための凸部及び凹部のうち、ドラム周方向に延びる凸部のみを備える、タイヤの製造方法。
【請求項2】
タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材を、ドラムの外周面に接するように配置することと、
タイヤのビードコアを構成するためのビードコア部材を、前記サイドウォールゴム部材よりもドラム径方向の外側に配置することと、
前記サイドウォールゴム部材の外周面が前記ビードコア部材の内周面に直接的又は間接的に接着するように、前記ドラムの外周面を拡径することと、
前記サイドウォールゴム部材の内周面が前記ドラムの外周面から離れるように、前記ドラムの外周面を縮径することと、を含むタイヤの製造方法であって、
前記サイドウォールゴム部材は、ゴム本体と、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするために前記ゴム本体から突出する複数の凸部を備え、
前記凸部の突出量は、前記ドラムの外周面を拡径する際に、前記サイドウォールゴム部材の外周面における前記ビードコア部材と直接的又は間接的に接着する部分が前記ビードコア部材の内周面と平行となるように、設定されている、タイヤの製造方法。
【請求項3】
前記ビードコア部材の内周面は、前記ドラムの外周面と平行となるように配置され、
前記凸部の突出量は、前記ゴム本体における該凸部が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、小さい、請求項2に記載のタイヤの製造方法。
【請求項4】
タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材を、ドラムの外周面に接するように配置することと、
タイヤのビードコアを構成するためのビードコア部材を、前記サイドウォールゴム部材よりもドラム径方向の外側に配置することと、
前記サイドウォールゴム部材の外周面が前記ビードコア部材の内周面に直接的又は間接的に接着するように、前記ドラムの外周面を拡径することと、
前記サイドウォールゴム部材の内周面が前記ドラムの外周面から離れるように、前記ドラムの外周面を縮径することと、を含むタイヤの製造方法であって、
前記サイドウォールゴム部材は、ゴム本体と、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするために前記ゴム本体から突出する複数の凸部を備え、
前記凸部の先端部は、前記ゴム本体における該凸部が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、前記ドラムの外周面と接する面積が小さくなるように、形成される、タイヤの製造方法。
【請求項5】
タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材を、ドラムの外周面に接するように配置することと、
タイヤのビードコアを構成するためのビードコア部材を、前記サイドウォールゴム部材よりもドラム径方向の外側に配置することと、
前記サイドウォールゴム部材の外周面が前記ビードコア部材の内周面に直接的又は間接的に接着するように、前記ドラムの外周面を拡径することと、
前記サイドウォールゴム部材の内周面が前記ドラムの外周面から離れるように、前記ドラムの外周面を縮径することと、を含むタイヤの製造方法であって、
前記サイドウォールゴム部材は、ゴム本体と、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするために前記ゴム本体から突出する複数の凸部を備え、
前記凸部は、前記ゴム本体における該凸部が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部との間隔が小さくなるように、配置される、タイヤの製造方法。
【請求項6】
タイヤのサイドウォール部を構成すべく、ドラムの外周面に接するように且つ長手方向がドラム周方向に沿うように、ドラムに巻かれるサイドウォールゴム部材であって、
前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするための凸部及び凹部のうち、ドラム周方向に延びる凸部のみを備え
前記凸部は、複数備えられ、
複数の前記凸部は、それぞれ互いに平行となるように延びる、サイドウォールゴム部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材を、タイヤのビードコアを構成するためのビードコア部材に、直接的又は間接的に接着させるタイヤの製造方法に関する。また、本発明は、タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タイヤを構成するゴム部材として、タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材が、知られている(例えば、特許文献1)また、従来、タイヤの製造方法として、ドラムの外周面が拡径することで、ドラムの外周面に接するように配置されたサイドウォールゴム部材を、ドラム径方向の外側に配置されるビードコア部材に接着させる製造方法が、知られている(例えば、特許文献2)。
【0003】
特許文献2に係る製造方法においては、サイドウォールゴム部材がビードコア部材に接着した後、ドラムの外周面が縮径することで、サイドウォールゴム部材の内周面がドラムの外周面から離れる。ところで、サイドウォールゴム部材がドラムから離れ難い場合には、例えば、タイヤの製造のサイクル時間を長くしてしまうという問題や、不良タイヤを成形してしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−284165号公報
【特許文献2】特開2005−47042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、第1の課題は、サイドウォールゴム部材をドラムから容易に離すことができるタイヤの製造方法を提供することである。
【0006】
また、第2の課題は、ドラムから容易に離すことができるサイドウォールゴム部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
タイヤの製造方法は、タイヤのサイドウォール部を構成するためのサイドウォールゴム部材を、ドラムの外周面に接するように配置することと、タイヤのビードコアを構成するためのビードコア部材を、前記サイドウォールゴム部材よりもドラム径方向の外側に配置することと、前記サイドウォールゴム部材の外周面が前記ビードコア部材の内周面に直接的又は間接的に接着するように、前記ドラムの外周面を拡径することと、前記サイドウォールゴム部材の内周面が前記ドラムの外周面から離れるように、前記ドラムの外周面を縮径することと、を含むタイヤの製造方法であって、前記サイドウォールゴム部材は、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするための凸部及び凹部の少なくとも一方を備える。
【0008】
また、タイヤの製造方法においては、前記サイドウォールゴム部材は、ゴム本体と、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ゴム本体から突出する複数の凸部を備え、前記凸部の突出量は、前記ドラムの外周面を拡径する際に、前記サイドウォールゴム部材の外周面における前記ビードコア部材と直接的又は間接的に接着する部分が前記ビードコア部材の内周面と平行となるように、設定されている、という構成でもよい。
【0009】
また、タイヤの製造方法においては、前記ビードコア部材の内周面は、前記ドラムの外周面と平行となるように配置され、前記凸部の突出量は、前記ゴム本体における該凸部が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、小さい、という構成でもよい。
【0010】
また、タイヤの製造方法においては、前記サイドウォールゴム部材は、ゴム本体と、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ゴム本体から突出する複数の凸部を備え、前記凸部の先端部は、前記ゴム本体における該凸部が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、前記ドラムの外周面と接する面積が小さくなるように、形成される、という構成でもよい。
【0011】
また、タイヤの製造方法においては、前記サイドウォールゴム部材は、ゴム本体と、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ゴム本体から突出する複数の凸部を備え、前記凸部は、前記ゴム本体における該凸部が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部との間隔が小さくなるように、配置される、という構成でもよい。
【0012】
また、サイドウォールゴム部材はタイヤのサイドウォール部を構成すべく、ドラムの外周面に接するように配置されるサイドウォールゴム部材であって、前記ドラムの外周面と接する部分に、前記ドラムの外周面と接する面積を小さくするための凸部及び凹部の少なくとも一方を備える。
【発明の効果】
【0013】
以上の如く、タイヤの製造方法は、サイドウォールゴム部材をドラムから容易に離すことができる、という優れた効果を奏する。
【0014】
また、サイドウォールゴム部材は、ドラムから容易に離すことができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、空気入りタイヤの要部図であって、タイヤ子午面における断面図である。
図2図2は、一実施形態に係るタイヤ成形装置の概要図である。
図3図3は、同実施形態に係るドラムの縮径状態を示す図であって、側面図である。
図4図4は、同実施形態に係るドラムの縮径状態を示す図であって、図3のIV−IV線の一部断面図である。
図5図5は、同実施形態に係るドラムの拡径状態を示す図であって、側面図である。
図6図6は、同実施形態に係るドラムの拡径状態を示す図であって、図5のVI−VI線の一部断面図である。
図7図7は、同実施形態に係るサイドウォールゴム部材の要部斜視図である。
図8図8は、同実施形態に係るサイドウォールゴム部材の要部断面図である。
図9図9は、同実施形態に係るタイヤの成形方法を説明する要部図であって、ドラムの縮径状態を示す断面図である。
図10図10は、同実施形態に係るタイヤの成形方法を説明する要部図であって、ドラムの拡径状態を示す断面図である。
図11図11は、同実施形態に係るタイヤの成形方法を説明する要部図であって、ドラムの縮径状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、サイドウォールゴム部材及びタイヤの製造方法における一実施形態について、図1図11を参酌して説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0017】
まず、サイドウォールゴム部材の構成を説明するのに先立って、サイドウォールゴム部材が一部を構成する空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)とタイヤを成形するためのタイヤ成形装置について説明する。
【0018】
図1に示すように、タイヤ10は、ビード11aを有する一対のビード部11を備えている。そして、タイヤ10は、各ビード部11からタイヤ径方向の外側に延びるサイドウォール部12と、一対のサイドウォール部12のタイヤ径方向の外端部に連接され、地面と接するトレッド面を構成するトレッド部13とを備えている。
【0019】
また、タイヤ10は、一対のビード11a,11aの間に架け渡されるカーカス層14と、カーカス層14の内側に配置され、空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れるインナーライナー15とを備えている。カーカス層14及びインナーライナー15は、ビード部11、サイドウォール部12、及びトレッド部13に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
【0020】
ビード11aは、環状に形成されるビードコア11bと、ビードコア11bのタイヤ径方向の外側に配置されるビードフィラー11cとを備えている。例えば、ビードコア11bは、ゴム被覆されたビードワイヤ(例えば、ブロンズメッキを施した鋼線等)を積層して形成されている。本実施形態においては、ビードコア11bは、タイヤ子午面における断面において、多角形状(具体的には、矩形状)に形成されている。
【0021】
ビード部11は、外表面を構成するリムストリップゴム11dを備えており、また、サイドウォール部12は、外表面を構成するサイドウォールゴム12aを備えている。そして、トレッド部13は、トレッド面を構成するトレッドゴム13aと、トレッドゴム13aとカーカス層14との間に配置されるベルト層13bと、ベルト層13bのタイヤ幅方向の端部側で且つタイヤ径方向の内側に配置されるクッションゴム13cとを備えている。
【0022】
図2に示すように、タイヤ成形装置20は、回転軸3a周りに回転するドラム3を備えている。また、タイヤ成形装置20は、ドラム3よりもドラム径方向の外側でビード11aを保持する一対の保持部21,21と、ドラム3に巻かれた部材を吸着する複数の吸着部22とを備えている。また、図示していないが、タイヤ成形装置20は、ドラム3を回転させる駆動部を備えている。
【0023】
ドラム3は、保持部21及び吸着部22に対して、ドラム軸方向(図2の第2方向D2又はその反対方向)に沿って移動可能である。なお、ドラム3が保持部21及び吸着部22に対してドラム軸方向で相対的に変位できればよく、例えば、保持部21及び吸着部22が、ドラム3に対して、ドラム軸方向に沿って移動可能であってもよい。
【0024】
図3図6に示すように、ドラム3は、外周面3bを構成するプレート31と、外周面3bを拡縮するために、プレート31をドラム径方向に移動させる移動機構32とを備えている。また、ドラム3は、駆動部からの駆動が伝達される円柱状の本体部33を備えている。なお、ドラム3の外周面3bは、ドラム軸方向と平行となるように形成されている。
【0025】
プレート31は、ドラム軸方向に沿って延びるように、長尺に形成されている。また、プレート31は、ドラム軸方向視で、円弧状に形成されている。そして、複数のプレート31は、ドラム周方向に沿って円環状となるように並列されている。本実施形態においては、プレート31は、金属(例えば、アルミニウム)で形成されている。
【0026】
図3及び図4に示すように、プレート31がドラム径方向の内方に位置している際には、ドラム3の外周面3bは、縮径している。このとき、プレート31は、隣接するプレート31と接している。また、図5及び図6に示すように、プレート31がドラム径方向の外方に位置している際には、ドラム3の外周面3bは、拡径している。このとき、プレート31は、隣接するプレート31と離間している。
【0027】
図7及び図8に示すように、本実施形態に係るサイドウォールゴム部材5は、長尺に形成されており、また、平板状に形成されている。そして、サイドウォールゴム部材5は、ゴム本体51と、ゴム本体51の第1面51aから突出する複数の凸部52とを備えている。
【0028】
そして、サイドウォールゴム部材5における、長手方向と直交する断面形状は、長手方向に亘って、同じ形状である。なお、以下、サイドウォールゴム部材5及びゴム本体51の長手方向は、単に「長手方向」ともいい、また、サイドウォールゴム部材5及びゴム本体51の短手方向は、単に「短手方向」ともいう。
【0029】
ゴム本体51の第1面51aは、緩やかな曲面状に形成されており、また、ゴム本体51の第2面51bは、平面状に形成されている。これにより、ゴム本体51の厚み寸法は、短手方向のそれぞれの位置で、異なっている。なお、ゴム本体51の第1面51a側は、タイヤ10になった際には、タイヤ10の外表面側となり、また、ドラム3に巻かれた際には、ドラム3の外周面3bと接する内周側となる。
【0030】
凸部52は、長手方向に沿って延びている。また、複数の凸部52は、平行となるように配置されており、短手方向に並列されている。そして、凸部52は、ゴム本体51の第1面51aのうち、ドラム3に巻かれた際にドラム3の外周面3bと接する部分に、配置されている。
【0031】
これにより、凸部52は、ゴム本体51がドラム3の外周面3bに接することを抑制している。したがって、サイドウォールゴム部材5がドラム3の外周面3bと接する面積を小さくすることができる。本実施形態においては、凸部52は、サイドウォールゴム部材5(ゴム本体51)の短手方向の中間部分に配置されている。
【0032】
凸部52は、先端部52aに向けて、短手方向の幅が狭くなるように形成されている。本実施形態においては、凸部52は、長手方向と直交する断面形状が三角形状又は台形状となるように形成されている。
【0033】
凸部52の先端部52aは、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、短手方向の幅が狭くなるように形成されている。即ち、凸部52の先端部52aは、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、ドラム3の外周面3bと接する面積が小さくなるように、形成されている。
【0034】
本実施形態に係るサイドウォールゴム部材5は、短手方向の領域として、ゴム本体51の厚みが大きい順に、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3を備えている。例えば、本実施形態においては、第1領域A1のゴム本体51の厚み寸法は、4.6mm〜4.8mmであり、第2領域A2の当該寸法は、4.1mm〜4.3mmであり、第3領域A3の当該寸法は、3.9mm〜4.1mmである。なお、サイドウォールゴム部材5(ゴム本体51)の短手方向の幅寸法は、130mm〜140mmである。
【0035】
そして、凸部52の先端部52aにおける短手方向の幅寸法は、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3の順で小さくなっている。例えば、本実施形態においては、第1領域A1における先端部52aの幅寸法は、0.2mm〜1.0mmであり、第2領域A2の当該寸法は、1.0mm〜2.0mmであり、第3領域A3の当該寸法は、2.0mm〜3.0mmである。
【0036】
また、凸部52は、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部52との間隔が小さくなるように、配置されている。本実施形態においては、隣接される凸部52との間隔は、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3の順で小さくなっている。例えば、本実施形態においては、第1領域A1における凸部52,52間の間隔寸法は、2.0mm〜10.0mmであり、第2領域A2の当該寸法は、5.0mm〜10.0mmであり、第3領域A3の当該寸法は、8.0mm〜10.0mmである。
【0037】
さらに、凸部52の突出量は、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、小さくなっている。本実施形態においては、凸部52の突出量は、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3の順で小さくなっている。例えば、本実施形態においては、第1領域A1における先端部52aの幅寸法は、0.9mm〜1.1mmであり、第2領域A2の当該寸法は、1.4mm〜1.6mmであり、第3領域A3の当該寸法は、1.6mm〜1.8mmである。これにより、図8に示すように、複数の凸部52の先端部52aを通る仮想面S1は、ゴム本体51の第2面51bと平行となる。
【0038】
なお、サイドウォールゴム部材5は、タイヤ10のうち、少なくともサイドウォール部12(サイドウォールゴム12a)の一部を構成すればよい。また、サイドウォールゴム部材5は、リムストリップゴム11dやクッションゴム13c等の少なくとも一部を構成する他の部材と一体となって形成されていてもよい。
【0039】
本実施形態に係るサイドウォールゴム部材5の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るタイヤ10の製造方法について説明する。
【0040】
図9に示すように、タイヤ10のインナーライナー15を構成するインナーライナー部材6が、ドラム3の外周面3bに接するように、ドラム3に巻かれる。そして、サイドウォールゴム部材5は、短手方向(ドラム軸方向)の端部がインナーライナー部材6に重なるようにして、ドラム3に巻かれる。
【0041】
このとき、サイドウォールゴム部材5の内周面5aの一部が、ドラム3の外周面3bに接している。なお、サイドウォールゴム部材5の内周面5aは、ゴム本体51の第1面51a側である。そして、サイドウォールゴム部材5は、長手方向がドラム周方向に沿うように且つ短手方向がドラム軸方向に沿うように、配置されている。したがって、長尺な凸部52は、ドラム周方向に沿って配置され、複数の凸部52は、ドラム軸方向に並列されている。
【0042】
その後、タイヤ10のカーカス層14を構成するカーカスプライ7は、サイドウォールゴム部材5及びインナーライナー部材6に跨って重なるように、ドラム3に巻かれる。そして、ドラム3が、保持部21及び吸着部22に対して、ドラム軸方向に沿って移動することで、タイヤ10のビード11aを構成するビード部材8は、サイドウォールゴム部材5よりもドラム径方向の外側に配置される。
【0043】
なお、ビード部材8は、タイヤ10のビードコア11bを構成するビードコア部材81と、タイヤ10のビードフィラー11cを構成するビードフィラー部材82とを備えている。そして、ビードコア部材81は、ビード部材8のドラム径方向の内側に配置されており、ビードコア部材81の内周面81aは、ドラム3の外周面3bと平行に配置されている。
【0044】
このとき、サイドウォールゴム部材5の凸部52の突出量は、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、小さくなっている。これにより、サイドウォールゴム部材5の外周面5bのうち、短手方向の中間部分(凸部52が配置されている部分)は、ドラム3の外周面3bと平行になっている。したがって、サイドウォールゴム部材5の外周面5bのうち、短手方向の中間部分(凸部52が配置されている部分)は、ビードコア部材81の内周面81aと平行になっている。
【0045】
そして、図10に示すように、ドラム3の外周面3bが拡径することで、サイドウォールゴム部材5の外周面5bが、カーカスプライ7を介在させて、ビードコア部材81の内周面81aに間接的に接着される。このとき、サイドウォールゴム部材5の外周面5bのうち、短手方向の中間部分が、ビードコア部材81の内周面81aと平行になっているため、以下のような効果を奏する。
【0046】
例えば、サイドウォールゴム部材5の外周面5bがビードコア部材81の内周面81aに間接的に接着する際に、ビードコア部材81の内周面81a周り(具体的には、ビードコア部材81の内周面81aとカーカスプライ7との間)に、エアが入り込むことを抑制することができる。また、例えば、サイドウォールゴム部材5の外周面5bがビードコア部材81の内周面81aに間接的に接着する際に、サイドウォールゴム部材5が歪むことを抑制することができる。
【0047】
また、このとき、複数の吸着部22が、ドラム3に巻かれている各部材5,6,7を吸着している。その後、図11に示すように、ドラム3の外周面3bが縮径する(戻る)ことで、サイドウォールゴム部材5の内周面5aは、ドラム3の外周面3bから離れる。このとき、サイドウォールゴム部材5の内周面5aは、複数の凸部52を備えることで、ドラム3の外周面3bとの接触面積を小さくしている。したがって、サイドウォールゴム部材5の内周面5aは、ドラム3の外周面3bから容易に離れる。
【0048】
その後、後工程(例えば、サイドウォールゴム部材5及びカーカスプライ7がビード部材8の周りで巻き上げられる工程、タイヤ10のベルト層13b及びトレッドゴム13aを構成する部材が巻かれる工程等)により、未加硫タイヤが成形される。そして、未加硫タイヤがタイヤ加硫装置で加硫されることで、加硫されたタイヤ10が製造される。
【0049】
以上より、本実施形態に係るサイドウォールゴム部材5は、タイヤ10のサイドウォール部12を構成すべく、ドラム3の外周面3bに接するように配置されるサイドウォールゴム部材5であって、前記ドラム3の外周面3bと接する部分に、前記ドラム3の外周面3bと接する面積を小さくするための凸部52及び凹部の少なくとも一方(本実施形態では、凸部52)を備える。
【0050】
また、本実施形態に係るタイヤ10の製造方法は、タイヤ10のサイドウォール部12を構成するためのサイドウォールゴム部材5を、ドラム3の外周面3bに接するように配置することと、タイヤ10のビードコア11bを構成するためのビードコア部材81を、前記サイドウォールゴム部材5よりもドラム径方向の外側に配置することと、前記サイドウォールゴム部材5の外周面5bが前記ビードコア部材81の内周面81aに直接的又は間接的(本実施形態では、間接的)に接着するように、前記ドラム3の外周面3bを拡径することと、前記サイドウォールゴム部材5の内周面5aが前記ドラム3の外周面5bから離れるように、前記ドラム3の外周面3bを縮径することと、を含むタイヤ10の製造方法であって、前記サイドウォールゴム部材5は、前記ドラム3の外周面3bと接する部分に、前記ドラム3の外周面3bと接する面積を小さくするための凸部52及び凹部の少なくとも一方(本実施形態では、凸部52)を備える。
【0051】
斯かる構成によれば、ドラム3の外周面3bを拡径することで、サイドウォールゴム部材5の外周面5bが、ビードコア部材81の内周面81aに直接的又は間接的(本実施形態では、間接的)に接着する。その後、ドラム3の外周面3bが縮径することで、サイドウォールゴム部材5の内周面5aが、ドラム3の外周面3bから離れる。
【0052】
このとき、サイドウォールゴム部材5が、ドラム3の外周面3bと接する部分に、凸部52及び凹部の少なくとも一方(本実施形態では、凸部52)を備えているため、サイドウォールゴム部材5とドラム3の外周面3bとが接する面積を小さくすることができる。これにより、サイドウォールゴム部材5をドラム3から容易に離すことができる。
【0053】
また、本実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、前記サイドウォールゴム部材5は、ゴム本体51と、前記ドラム3の外周面3bと接する部分に、前記ゴム本体51から突出する複数の凸部52を備え、前記凸部52の突出量は、前記ドラム3の外周面3bを拡径する際に、前記サイドウォールゴム部材5の外周面5bにおける前記ビードコア部材81と直接的又は間接的(本実施形態では、間接的)に接着する部分が前記ビードコア部材81の内周面81aと平行となるように、設定されている、という構成である。
【0054】
斯かる構成によれば、サイドウォールゴム部材5は、ドラム3の外周面3bと接する部分に、ゴム本体51から突出する複数の凸部52を備えている。そして、凸部52の突出量が、所定量に設定されているため、ドラム3の外周面3bを拡径する際に、サイドウォールゴム部材5の外周面5bにおけるビードコア部材81と直接的又は間接的(本実施形態では、間接的)に接着する部分を、ビードコア部材81の内周面81aと平行にすることができる。
【0055】
また、本実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、前記ビードコア部材81の内周面81aは、前記ドラム3の外周面3bと平行となるように配置され、前記凸部52の突出量は、前記ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、小さい、という構成である。
【0056】
斯かる構成によれば、ビードコア部材81の内周面81aは、ドラム3の外周面3bと平行となるように配置されている。そこで、凸部52の突出量は、前記ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、小さくなっている。これにより、ドラム3の外周面3bを拡径する際に、サイドウォールゴム部材5の外周面5bにおけるビードコア部材81と直接的又は間接的(本実施形態では、間接的)に接着する部分を、ビードコア部材81の内周面81aと平行にすることができる。
【0057】
また、本実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、前記サイドウォールゴム部材5は、ゴム本体51と、前記ドラム3の外周面3bと接する部分に、前記ゴム本体51から突出する複数の凸部52を備え、前記凸部52の先端部52aは、前記ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、前記ドラム3の外周面3bと接する面積が小さくなるように、形成される、という構成である。
【0058】
斯かる構成によれば、サイドウォールゴム部材5は、ドラム3の外周面3bと接する部分に、ゴム本体51から突出する複数の凸部52を備えている。ところで、ゴム本体51の厚み寸法が大きい部分ほど、ドラム3への応力が大きくなるため、サイドウォールゴム部材5がドラム3とくっつき易くなる。
【0059】
そこで、凸部52の先端部52aは、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、ドラム3の外周面3bと接する面積が小さくなるように、形成されている。これにより、ゴム本体51の厚み寸法が大きい部分ほど、凸部52がドラム3の外周面3bと接する面積を小さくしているため、ドラム3の外周面3bを縮径する際に、サイドウォールゴム部材5をドラム3から容易に離すことができる。
【0060】
また、本実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、前記サイドウォールゴム部材5は、ゴム本体51と、前記ドラム3の外周面3bと接する部分に、前記ゴム本体51から突出する複数の凸部52を備え、前記凸部52は、前記ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部52との間隔が小さくなるように、配置される、という構成である。
【0061】
斯かる構成によれば、サイドウォールゴム部材5は、ドラム3の外周面3bと接する部分に、ゴム本体51から突出する複数の凸部52を備えている。ところで、ゴム本体51の厚み寸法が大きい部分ほど、ドラム3への応力が大きくなるため、サイドウォールゴム部材5がドラム3とくっつき易くなる。
【0062】
そこで、凸部52は、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部52との間隔が小さくなるように、配置されている。これにより、ゴム本体51の厚み寸法が大きい部分ほど、ドラム3への応力が複数の凸部52に分散されているため、ドラム3の外周面3bを縮径する際に、サイドウォールゴム部材5をドラム3から容易に離すことができる。
【0063】
なお、タイヤの製造方法及びサイドウォールゴム部材は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、タイヤの製造方法及びサイドウォールゴム部材は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0064】
上記実施形態に係るサイドウォールゴム部材5は、ドラム3の外周面3bと接する部分に、ドラム3の外周面3bと接する面積を小さくするための凸部52を備える、という構成である。しかしながら、サイドウォールゴム部材は、斯かる構成に限られない。例えば、サイドウォールゴム部材は、ドラム3の外周面3bと接する部分に、ドラム3の外周面3bと接する面積を小さくするための凹部を備える、という構成でもよい。
【0065】
例えば、サイドウォールゴム部材は、ドラム3の外周面3bと接する部分に、ドラム3の外周面3bと接する面積を小さくするための凸部52及び凹部の両方を備える、という構成でもよい。斯かる構成においては、サイドウォールゴム部材は、ゴム本体51と、ゴム本体51から突出する凸部52と、ゴム本体51の表面に凹状に形成される凹部とを備える。
【0066】
また、上記実施形態に係るサイドウォールゴム部材5においては、凸部52は、サイドウォール部材5の長手方向に沿って連続的に配置されている、という構成である。しかしながら、サイドウォールゴム部材は、斯かる構成に限られない。例えば、サイドウォールゴム部材においては、凸部52は、サイドウォール部材5の長手方向に沿って断続的に配置されている、という構成でもよい。
【0067】
また、上記実施形態に係るサイドウォールゴム部材5においては、凸部52の先端部52aは、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、ドラム3の外周面3bと接する面積が小さくなるように、形成されている、という構成である。しかしながら、サイドウォールゴム部材は、斯かる構成に限られない。
【0068】
例えば、サイドウォールゴム部材においては、複数の凸部52の先端部52aは、ドラム3の外周面3bと接する面積が同じになるように、それぞれ形成されている、という構成でもよい。また、例えば、サイドウォールゴム部材においては、凸部52の先端部52aは、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、ドラム3の外周面3bと接する面積が大きくなるように、形成されている、という構成でもよい。
【0069】
また、上記実施形態に係るサイドウォールゴム部材5においては、凸部52は、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部52との間隔が小さくなるように、配置されている、という構成である。しかしながら、サイドウォールゴム部材は、斯かる構成に限られない。
【0070】
例えば、サイドウォールゴム部材においては、複数の凸部52は、隣接される凸部52との間隔がそれぞれ同じになるように、等間隔で配置されている、という構成でもよい。また、例えば、サイドウォールゴム部材においては、凸部52は、ゴム本体51における該凸部52が配置される部分の厚み寸法が大きいほど、隣接される凸部52との間隔が大きくなるように、配置されている、という構成でもよい。
【0071】
また、上記実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、サイドウォールゴム部材5の外周面5bが、カーカスプライ7を介在して、ビードコア部材81の内周面81aに間接的に接着する、という構成である。しかしながら、タイヤの製造方法は、斯かる構成に限られない。例えば、タイヤの製造方法においては、サイドウォールゴム部材5の外周面5bが、ビードコア部材81の内周面81aに直接的に接着する、という構成でもよい。
【0072】
また、上記実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、ドラム3の外周面3bが、ドラム軸方向の全長に亘って拡径及び縮径する、という構成である。しかしながら、タイヤの製造方法は、斯かる構成に限られない。例えば、タイヤの製造方法においては、ドラム3の外周面3bが、ドラム軸方向の一部で、拡径及び縮径する、という構成でもよい。
【0073】
また、上記実施形態に係るタイヤ10の製造方法においては、ドラム3の外周面3bを拡径する際に、サイドウォールゴム部材5の外周面5bにおけるビードコア部材81と直接的又は間接的に接着する部分が、ビードコア部材81の内周面81aと平行になっている、という構成である。しかしながら、タイヤの製造方法は、斯かる構成に限られない。例えば、タイヤの製造方法においては、ドラム3の外周面3bを拡径する際に、サイドウォールゴム部材5の当該部分が、ビードコア部材81の内周面81aと平行でない、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0074】
3…ドラム、3a…回転軸、3b…外周面、5…サイドウォールゴム部材、5a…内周面、5b…外周面、6…インナーライナー部材、7…カーカスプライ、8…ビード部材、10…タイヤ、11…ビード部、11a…ビード、11b…ビードコア、11c…ビードフィラー、11d…リムストリップゴム、12…サイドウォール部、12a…サイドウォールゴム、13…トレッド部、13a…トレッドゴム、13b…ベルト層、13c…クッションゴム、14…カーカス層、15…インナーライナー、20…タイヤ成形装置、21…保持部、22…吸着部、31…プレート、32…移動機構、33…本体部、51…ゴム本体、51a…第1面、51b…第2面、52…凸部、52a…先端部、81…ビードコア部材、81a…内周面、82…ビードフィラー部材
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