特許第6772016号(P6772016)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6772016
(24)【登録日】2020年10月2日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】シート体及びシート付き物品
(51)【国際特許分類】
   B65D 73/00 20060101AFI20201012BHJP
【FI】
   B65D73/00 H
   B65D73/00 L
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-194083(P2016-194083)
(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公開番号】特開2018-52603(P2018-52603A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年8月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴▲崎▼ 雅教
(72)【発明者】
【氏名】宮本 純男
(72)【発明者】
【氏名】柿嶋 恵一郎
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−028658(JP,A)
【文献】 特開2012−056634(JP,A)
【文献】 特開2012−025483(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0283724(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 73/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向の中央に配置される本体と、
前記本体に対して縦方向の一方側に配置され、縦方向と交差する切断線及び折曲線の少なくとも一つにより、横方向に沿う軸線を中心に前記本体に対して回転可能に形成される可動体と、
前記本体と横方向で連接されると共に、縦方向の一方側にいくにつれて互いに近づくように形成される折曲線を介在して前記可動体と横方向で連接される一対の側方体と、を備え、
前記本体は、回転する前記可動体の先端縁を係止するために、前記軸線よりも縦方向の他方側に配置される部分を有する切断線により形成される係止部を備え、
前記係止部の少なくとも一部において、前記係止部の端縁と前記軸線との距離は、前記可動体の先端縁と前記軸線との距離よりも、小さい、シート体。
【請求項2】
前記係止部を形成する前記切断線は、各端部が前記軸線上にそれぞれ位置するように、形成される、請求項1に記載のシート体。
【請求項3】
前記係止部を形成する前記切断線と、当該切断線よりも縦方向の一方側に配置される切断線とにより、形成される開口を備える、請求項2に記載のシート体。
【請求項4】
前記可動体は、前記軸線よりも縦方向の一方側に配置される可動部と、前記軸線よりも縦方向の他方側に配置され、前記軸線上に形成される折曲線を介在して、前記可動部と縦方向で連接される基部と、を備える、請求項2又は3に記載のシート体。
【請求項5】
前記係止部を形成する前記切断線は、縦方向で、前記軸線と離間して配置される、請求項1に記載のシート体。
【請求項6】
前記可動体は、前記側方体に対して、前記側方体との間に介在する前記折曲線で折り曲げられていると共に、前記本体の前記係止部に係止されている、請求項1〜5の何れか1項に記載のシート体。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載のシート体と、
前記シート体に固定される物品と、を備える、シート付き物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート体に関する。また、本発明は、シート体と、シート体に固定される物品とを備えるシート付き物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シート体として、固定する物品の側方を覆うように湾曲するシート体が、知られている(例えば、特許文献1)。ところで、特許文献1に係るシート体は、物品を固定する接着シート等を用いることで、湾曲している。したがって、シート体は、自身で、物品の側方を覆うような立体的な形状になることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−28658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、シート体自身で、物品の側方を覆うような立体的な形状になることができるシート体及びシート付き物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
シート体は、横方向の中央に配置される本体と、前記本体に対して縦方向の一方側に配置され、縦方向と交差する切断線及び折曲線の少なくとも一つにより、横方向に沿う軸線を中心に前記本体に対して回転可能に形成される可動体と、前記本体と横方向で連接されると共に、縦方向の一方側にいくにつれて互いに近づくように形成される折曲線を介在して前記可動体と横方向で連接される一対の側方体と、を備え、前記本体は、回転する前記可動体の先端縁を係止するために、前記軸線よりも縦方向の他方側に配置される部分を有する切断線により形成される係止部を備え、前記係止部の少なくとも一部において、前記係止部の端縁と前記軸線との距離は、前記可動体の先端縁と前記軸線との距離よりも、小さい。
【0006】
また、シート体においては、前記係止部を形成する前記切断線は、各端部が前記軸線上にそれぞれ位置するように、形成される、という構成でもよい。
【0007】
また、シート体は、前記係止部を形成する前記切断線と、当該切断線よりも縦方向の一方側に配置される切断線とにより、形成される開口を備える、という構成でもよい。
【0008】
また、シート体においては、前記可動体は、前記軸線よりも縦方向の一方側に配置される可動部と、前記軸線よりも縦方向の他方側に配置され、前記軸線上に形成される折曲線を介在して、前記可動部と縦方向で連接される基部と、を備える、という構成でもよい。
【0009】
また、シート体においては、前記係止部を形成する前記切断線は、縦方向で、前記軸線と離間して配置される、という構成でもよい。
【0010】
また、シート体においては、前記可動体は、前記側方体に対して、前記側方体との間に介在する前記折曲線で折り曲げられていると共に、前記本体の前記係止部に係止されている、という構成でもよい。
【0011】
また、シート付き物品は、前記シート体と、前記シート体に固定される物品と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の全体正面図である。
図2図2は、図1の要部拡大図である。
図3図3は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部斜視図である。
図4図4は、図3の横方向の中心線における縦断面図である。
図5図5は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て途中の要部斜視図である。
図6図6は、図5の横方向の中心線における縦断面図である。
図7図7は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て後の要部斜視図である。
図8図8は、図7の横方向の中心線における縦断面図である。
図9図9は、他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部正面図である。
図10図10は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部正面図である。
図11図11は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部正面図である。
図12図12は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部正面図である。
図13図13は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の全体正面図である。
図14図14は、図13の要部拡大図である。
図15図15は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部斜視図である。
図16図16は、図15の横方向の中心線における縦断面図である。
図17図17は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て途中の要部斜視図である。
図18図18は、図17の横方向の中心線における縦断面図である。
図19図19は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て後の要部斜視図である。
図20図20は、図19の横方向の中心線における縦断面図である。
図21図21は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部斜視図である。
図22図22は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て後の要部斜視図である。
図23図23は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部斜視図である。
図24図24は、同実施形態に係るシート付き物品の組み立て後の要部斜視図である。
図25図25は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部正面図である。
図26図26は、さらに他の実施形態に係るシート付き物品の組み立て前の要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態>
以下、シート付き物品における第1の実施形態について、図1図8を参酌して説明する。なお、各図(図9図26も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係るシート付き物品1は、シート体2と、シート体2に固定される物品1aとを備えている。例えば、物品1aは商品であり、該商品の情報がシート体2に記載されている。
【0015】
物品1aは、例えば、接着体(図示していない)を介在して、シート体2に固定されている。なお、物品1aが、例えば、熱収縮性又は伸縮性フィルム(図示していない)に包装されており、接着体が該フィルムとシート体2とを固定することで、物品1aがシート体2に固定されていてもよい。
【0016】
シート体2は、一般的な、厚紙、普通紙、合成紙等の所謂ノンコート紙と呼ばれる台紙や、表面に樹脂層が設けられた所謂コート紙等の紙材を主とする台材、あるいは合成樹脂シート等の合成樹脂材を主とする材料で形成される。合成樹脂シートの材料としては、ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)等が挙げられる。これらの単層シート、及びこれらの2以上のシートが積層接着された積層シート等の各種シート材を用いることができる。
【0017】
シート体2は、組み立て可能に構成されている。したがって、シート体2は、組み立て前と組み立て後で異なる形状となる。図1に示すシート体2は、組み立て前のシート体2であり、平坦な形状である。そこで、まず、組み立て前のシート体2の構成について、説明する。
【0018】
なお、図1図2以降も同様)において、第1の方向D1は、シート体2の縦方向であり、第2の方向D2は、シート体2の横方向であり、第3の方向D3は、シート体2の厚み方向である。また、シート体2の縦方向D1の一方側は、下方側とし、シート体2の縦方向D1の他方側は、上方側として、以下に説明する。
【0019】
シート体2は、横方向D2の中央に配置される本体3と、本体3に対して下方側に配置され、横方向D2に沿う(仮想的な)軸線X1を中心に本体3に対して回転可能に形成される一つの可動体4とを備えている。また、シート体2は、縦方向D1と交差するように形成されている第1切断線11を備えている。
【0020】
第1切断線11は、各端部11a,11bが軸線X1上にそれぞれ位置するように、形成されている。これにより、可動体4は、第1切断線11の端部11a,11b同士を結ぶ直線を軸線X1として、本体3に対して回転できる。したがって、本実施形態においては、第1切断線11は、可動体4が軸線X1を中心に本体3に対して回転可能となる軸線形成線(軸線X1を形成するための切断線又は折曲線)である。
【0021】
また、第1切断線11は、軸線X1よりも、上方側に配置される部分を有している。具体的には、第1切断線11は、縦方向D1に対して傾斜して交差する二つの直線からなり、当該二つの直線が上方側にいくにつれて互いに近づくよう延び、連結されている。
【0022】
また、シート体2は、第1切断線11よりも下方側に第2切断線12を備えており、第1切断線11及び第2切断線12により形成される開口6を備えている。第2切断線12は、第1切断線11の端部11a,11b同士を結ぶ直線であって、軸線X1上に配置されている。これにより、可動体4は、開口6を介在して、縦方向D1で本体3に隣接されている。さらに、可動体4は、軸線X1よりも上方側に配置する部分を有していない。
【0023】
ところで、第2切断線12の各端部12a,12bも、それぞれ軸線X1上に配置されている。したがって、本実施形態においては、可動体4が第2切断線12の端部12a,12b同士を結ぶ直線(即ち、第2切断線12自身)を軸線X1として本体3に対して回転できるといえるため、第2切断線12も、軸線形成線といえる。また、本実施形態においては、第1切断線11及び第2切断線12は、開口6の縁線である。
【0024】
また、シート体2は、本体3及び可動体4と横方向D2で連接される一対の側方体5,5を備えている。そして、シート体2は、可動体4と側方体5との間に介在する第1折曲線21と、第1切断線11の端部11a,11b(第2切断線12の各端部12a,12b)から上方側に向けて延び、本体3と側方体5との間に介在する一対の第2折曲線22,22とを備えている。
【0025】
折曲線21,22(後述する折曲線23〜25も同様)は、隣接する他の部分よりも、脆弱に形成されている。例えば、折曲線21,22は、いわゆるエンボス加工(凹凸加工)により形成される線でもよく、部分的に切り込みがある線(例えば、ミシン目)でもよく、隣接する他の部分よりも厚みが薄い線(例えば、ハーフカット)でもよく、切り込みがある線と厚みが薄い線との組み合わせからなる線でもよい。要するに、折曲線21,22は、シート体2を折り曲げる起点となる構成であればよい。
【0026】
本体3は、可動体4及び側方体5よりも大きくなるように、形成されている。具体的には、本体3の面積は、可動体4の面積及び側方体5の面積よりも大きくなっている。そして、本体3は、棒状の吊下具に挿通されるための挿通孔3aを備えている。また、物品1aは、本体3に固定されている。なお、シート体2は、横方向D2の中心線に対して線対称となるように、形成されている。
【0027】
図2に示すように、可動体4は、下方側にいくにつれて、即ち、先端縁4aにいくにつれて、幅狭となるように形成されている。即ち、一対の第1折曲線21,21は、第1切断線11の各端部11a,11b(第2切断線12の各端部12a,12b)から下方側にいくにつれて互いに近づくように延びている。そして、可動体4の先端縁4aは、一対の第1折曲線21,21と、シート体2の下方側端縁の一部2aとから構成されている。
【0028】
ところで、本体3は、回転する可動体4の先端縁4aを係止するために、第1切断線11により形成される係止部3bを備えている。したがって、本実施形態においては、第1切断線11は、軸線形成線でもあって、係止部3bを形成する切断線でもある。
【0029】
そして、係止部3bの一部において、係止部3bの端縁3cと軸線X1との第1距離W1が、可動体4の先端縁4aと軸線X1との第2距離W2よりも、小さくなっている。即ち、可動体4の先端縁4aは、可動体4を本体3に対して軸線X1を中心に180°回転させた場合に、本体3の係止部3bと重なる部分を有している。
【0030】
側方体5は、第1切断線11の端部11a,11b(第2切断線12の各端部12a,12b)から下方側に向けて延びる第3折曲線23と、第1切断線11の端部11a,11b(第2切断線12の各端部12a,12b)から横方向D2に向けて延びる第4折曲線24とを備えている。なお、第3折曲線23は、第2折曲線22と一直線となるように延びており、第4折曲線24は、第1切断線11と一直線となるように延びている。
【0031】
側方体5は、各折曲線23,24を介在させて、下方側から順に、先端部5a,中間部5b,側方部5cを備えている。先端部5aは、第1折曲線21を介在して可動体4と連接されている。中間部5bは、第3折曲線23を介在して先端部5aと連接されている。側方部5cは、第4折曲線24を介在して中間部5bと連接されると共に、第2折曲線22を介在して本体3と連接されている。
【0032】
本実施形態に係るシート付き物品1及びシート体2の組み立て前の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るシート付き物品1及びシート体2の組み立て方法及び組み立て後の構成について、図3図8を参酌して説明する。
【0033】
図3及び図4に示すように、シート体2は、組み立て前において、平坦に構成されている。そして、シート体2が組み立てられる際に、可動体4は、加力されることで、図5及び図6に示すように、軸線X1を中心に後方に回転する。これにより、側方体5においては、先端部5aが後方に引かれるため、中間部5bが当該動きを側方部5cに伝達し、側方部5cは、第2折曲線22で自然に折れ曲がり、本体3に対して前方に立つように動く。
【0034】
このとき、可動体4が、開口6により、軸線X1よりも上方に位置する部分を備えていないため、可動体4の全体が、後方に回転する。したがって、可動体4は、前方に回転する部分を備えていないため、当該回転により、前方で、側方体5の先端部5aや中間部5bと干渉することはない。これにより、可動体4を回転させる作業において、可動体4を円滑に回転させることができるため、当該作業が容易である。
【0035】
ところで、係止部3bの一部において、係止部3bの端縁3cと軸線X1との第1距離W1が、可動体4の先端縁4aと軸線X1との第2距離W2よりも、小さくなっている。これにより、可動体4が約半回転すると、可動体4は、本体3の係止部3bに当たることになる。具体的には、可動体4の先端縁4aのうち、第2距離W2が第1距離W1よりも大きい部分が、本体3の係止部3bに当たることになる。
【0036】
したがって、図7及び図8に示すように、可動体4の先端縁4aが本体3の係止部3bを越える位置まで回転した後に、可動体4への加力が停止されると、可動体4は、後方に回転しようとする復元力により、本体3の係止部3bに係止される。そして、シート体2は、当該形状で維持され、組み立て後の形状となる。なお、軸線X1の位置は、可動体4が回転することに伴って、シート体2が部分的に弾性変形することにより、本体3に対して僅かに移動する。
【0037】
なお、可動体4が回転する際には、第1切断線11(本体3の係止部3b)よりも下方側が、空間となっている。これにより、可動体4を本体3の係止部3bに係止させる作業においては、可動体4を押して、可動体4が本体3の係止部3bを乗り越えるようにするだけでよい。したがって、当該作業が容易である。
【0038】
このように、組み立て後のシート体2においては、可動体4は、側方体5に対して第1折曲線21で折り曲げられていると共に、本体3の係止部3bに係止されている。これにより、側方体5の側方部5cが物品1aの側方を覆う位置で保持されるため、シート体2自身で物品1aの側方を側方体5の側方部5cで覆うような立体的な形状になることができている。
【0039】
したがって、斯かるシート付き物品1においては、例えば、正面視を大きくするために、シート体2を平坦な形状(組み立て前の形状)にしてもよく、また、注目し易くするために、シート体2を立体的な形状(組み立て後の形状)にしてもよく、店頭で選択することができる。よって、店頭での状況に対してフレキシブルに対応することができる。
【0040】
以上より、本実施形態に係るシート付き物品1は、前記シート体2と、前記シート体2に固定される物品1aと、を備える。そして、本実施形態に係る(組み立て前の)シート体2は、横方向D2の中央に配置される本体3と、前記本体3に対して縦方向D1の一方側に配置され、縦方向D1と交差する切断線11,12及び折曲線の少なくとも一つ(本実施形態においては、第1及び第2切断線11,12)により、横方向D2に沿う軸線X1を中心に前記本体3に対して回転可能に形成される可動体4と、前記本体3と横方向D2で連接されると共に、縦方向D1の一方側にいくにつれて互いに近づくように形成される折曲線21を介在して前記可動体4と横方向D2で連接される一対の側方体5,5と、を備え、前記本体3は、回転する前記可動体4の先端縁4aを係止するために、前記軸線X1よりも縦方向D1の他方側に配置される部分を有する切断線11により形成される係止部3bを備え、前記係止部3bの少なくとも一部(本実施形態においては、一部)において、前記係止部3bの端縁3cと前記軸線X1との距離W1は、前記可動体4の先端縁4aと前記軸線X1との距離よりも、小さい。
【0041】
斯かる構成によれば、可動体4と側方体5との間に、縦方向D1の一方側にいくにつれて互いに近づくように形成される折曲線21が介在している。これにより、可動体4が、横方向D2に沿う軸線X1を中心に後方に回転すると、側方体5の縦方向D1の一方側5aが、可動体4に対して折曲線21で折れ曲ると共に、可動体4により、後方に引かれる。それに伴って、側方体5の縦方向D1の他方側5cは、前方に向けて曲がる。
【0042】
また、係止部3bは、軸線X1よりも縦方向D1の他方側に配置される部分を有する切断線11により、形成されている。そして、係止部3bの少なくとも一部(本実施形態においては、一部)において、係止部3bの端縁3cと軸線X1との距離W1は、可動体4の先端縁4aと軸線X1との距離W2よりも、小さくなっている。
【0043】
これにより、可動体4が約半回転することで、可動体4の先端縁4aは、本体3の係止部3bに係止される。したがって、側方体5の縦方向D1の他方側5cが物品1aの側方を覆う位置で保持されるため、シート体2自身で物品1aの側方を覆うような立体的な形状になれる。
【0044】
また、本実施形態に係る(組み立て前の)シート体2においては、前記係止部3bを形成する前記切断線11は、各端部11a,11bが前記軸線X1上にそれぞれ位置するように、形成される、という構成である。
【0045】
斯かる構成によれば、係止部3bを形成する切断線11の各端部11a,11bが、軸線X1上にそれぞれ位置しているため、可動体4が回転している際には、係止部3bよりも縦方向D1の一方側は、空間となる。これにより、可動体4を本体3の係止部3bに係止させる作業を容易にすることができる。
【0046】
また、本実施形態に係る(組み立て前の)シート体2は、前記係止部3bを形成する前記切断線11と、当該切断線11よりも縦方向D1の一方側に配置される切断線12とにより、形成される開口6を備える、という構成である。
【0047】
斯かる構成によれば、係止部3bを形成する切断線11の各端部11a,11bが、軸線X1上にそれぞれ位置しているため、可動体4においては、軸線X1よりも縦方向D1の一方側が後方に回転する際に、軸線X1よりも縦方向D1の他方側は、前方に回転することになる。そこで、係止部3bを形成する切断線11と、当該切断線11よりも縦方向D1の一方側に配置される切断線12とにより、開口6が形成されている。
【0048】
これにより、可動体4において、軸線X1よりも縦方向D1の他方側に位置する部分が、小さくなる又は無くなる(本実施形態においては、無くなる)ため、可動体4が回転する際に、前方に回転する可動体4の部分を小さくする又は無くす(本実施形態においては、無くす)ことができる。したがって、可動体4が回転する際に前方で側方体5と干渉することを抑制することができる。
【0049】
また、本実施形態に係る(組み立て後の)シート体2においては、前記可動体4は、前記側方体5に対して、前記側方体5との間に介在する前記折曲線21で折り曲げられていると共に、前記本体3の前記係止部3bに係止されている、という構成である。
【0050】
斯かる構成によれば、可動体4は、軸線X1を中心に約半回転することにより、側方体5との間に介在する折曲線21で折り曲げられている。そして、可動体4は、本体3の係止部3bに係止されている。これにより、側方体5の縦方向D1の他方側が物品1aの側方を覆う位置で保持されるため、シート体2自身で物品1aの側方を覆うことができている。
【0051】
なお、シート体2及びシート付き物品1は、上記した第1実施形態に係るシート体2及びシート付き物品1の構成及び作用に限定されるものではない。例えば、上記した第1実施形態に係るシート体2及びシート付き物品1に対して、以下のような変更が行われてもよい。
【0052】
上記第1実施形態に係るシート体2においては、第1切断線11は、縦方向D1に対して傾斜する二つの直線からなる、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。
【0053】
例えば、第1切断線11は、図9に示すように、縦方向D1に沿う二つの直線と、当該二つの直線を結ぶ横方向D2に沿う一つの直線とからなる、という構成でもよい。また、例えば、第1切断線11は、図10に示すように、一つの曲線からなる、という構成でもよい。そして、図9及び図10に係るシート体2は、第1切断線11と第2切断線12とにより形成される開口6を備えている。
【0054】
また、上記第1実施形態に係るシート体2においては、第1切断線11とにより開口6を形成するための第2切断線12は、軸線X1上に配置されており、第2切断線12の各端部12a,12bも、それぞれ軸線X1上に配置されている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、図11及び図12に示すように、第2切断線12は、各端部12a,12bが軸線X1から離間するように、配置されている、という構成でもよい。
【0055】
斯かる構成によれば、第1切断線11のみが、軸線形成線となる。そして、図11に係る第2切断線12は、軸線X1よりも上方側に配置され、第1切断線11とにより開口6を形成している。また、図12に係る第2切断線12は、軸線X1よりも下方側に配置され、第1切断線11とにより開口6を形成している。なお、図11及び図12において、軸線X1は、2点鎖線で示しているが、仮想線であり、切断線や折曲線ではない。
【0056】
<第2実施形態>
次に、シート体2及びシート付き物品1における第2の実施形態について、図13図20を参酌して説明する。なお、図13図20において、図1図8の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と略同様の構成又は略同様の機能(作用)を有する要素を表し、その説明は、繰り返さない。
【0057】
まず、本実施形態に係る組み立て前のシート体2の構成について、図13及び図14を参酌して説明する。
【0058】
図13及び図14に示すように、本体3の係止部3bを形成する切断線11の各端部11a,11bは、軸線X1上にそれぞれ位置している。これにより、可動体4は、切断線11の端部11a,11b同士を結ぶ直線を軸線X1として、本体3に対して回転できる。したがって、本実施形態においては、切断線11は、可動体4が軸線X1を中心に本体3に対して回転可能とする軸線形成線である。また、本実施形態においては、切断線11は、切込み線である。
【0059】
可動体4は、下方側に配置される可動部4bと、上方側に配置される基部4cとを備えている。そして、可動体4は、可動部4bと基部4cとの間に介在する第5折曲線25を備えている。そして、第5折曲線25は、軸線X1上に配置されている。したがって、本実施形態においては、可動体4が第5折曲線25を軸線X1として本体3に対して回転できるといえるため、第5折曲線25も、軸線形成線といえる。なお、可動体4の基部4cは、切断線11と隣接する開口6を備えていてもよい。
【0060】
本体3と側方部5cとの間に介在される第2折曲線22は、切断線11の端部11a,11bから縦方向D1に沿って(縦方向D1と平行に)延びている。また、先端部5aと中間部5bとの間に介在される第3折曲線23は、切断線11の端部11a,11bから縦方向D1に沿って(縦方向D1と平行に)延びている。そして、第2折曲線22は、第3折曲線23と一直線となるように延びている。
【0061】
また、中間部5bと側方部5cとの間に介在される第4折曲線24は、切断線11の端部11a,11bから横方向D2に沿って(横方向D2と平行に)延びている。そして、第4折曲線24,24は、軸線X1上に配置される第5折曲線25と一直線となるように延びている。
【0062】
第2折曲線22及び第3折曲線23は、それぞれ第4折曲線24及び第5折曲線25と直交するように配置されている。また、第1折曲線21は、第3折曲線23と第5折曲線25とが成す角の二等分線となるように、配置されている。即ち、第1折曲線21と第5折曲線25とが成す角度θ1と、第1折曲線21と第3折曲線23とが成す角度θ2とは、同じである。
【0063】
次に、本実施形態に係るシート付き物品1及びシート体2の組み立て方法及び組み立て後の構成について、図15図20を参酌して説明する。
【0064】
図15及び図16に示すように、シート体2は、組み立て前において、平坦に構成されている。そして、可動体4が加力されることで、図17及び図18に示すように、可動体4においては、可動部4bが軸線X1を中心にして後方に回転し、それに伴って、基部4cが軸線X1を中心にして前方に回転する。それにより、側方体5においては、先端部5aが後方に引かれ、それに伴って、側方部5cは、第2折曲線22で自然に折れ曲がり、本体3に対して前方に立つように動く。
【0065】
そして、可動体4の先端縁4aが本体3の係止部3bを越える位置まで回転された後に、可動体4への加力が停止されると、図19及び図20に示すように、可動体4の可動部4bは、後方に回転しようとする復元力により、本体3の係止部3bに係止される。そして、シート体2は、当該形状で維持され、組み立て後の形状となる。
【0066】
ところで、第1折曲線21と第5折曲線25とが成す角度θ1と、第1折曲線21と第3折曲線23とが成す角度θ2とは、同じである。これにより、可動体4が第1折曲線21で側方体5に対して折れ曲がると、第5折曲線25と第3折曲線23とは、一致するように重なっている。これにより、側方体5の先端部5aは、可動体4の可動部4bと厚み方向D3で重なるように配置されている。
【0067】
また、側方体5においては、側方部5cが本体3に対して第2折曲線22で略直角に折れ曲がり、中間部5bが側方部5cに対して第4折曲線24で略直角に折れ曲がり、先端部5aが中間部5bに対して第3折曲線23で略直角に折れ曲がっている。これにより、側方体5の中間部5bは、物品1aの下方側を覆う位置となっている。
【0068】
さらに、可動体4の基部4cは、側方体5の中間部5bに係止され、可動体4の可動部4bに対して第5折曲線25で略直角に折れ曲がる。これにより、側方体5の側方部5cが、物品1aの側方側を覆い、さらに、側方体5の中間部5bと可動体4の基部4cとが、物品1aの下方側を覆っている。したがって、例えば、シート体2は、基部4cを底部として、自立することも可能となる。
【0069】
以上より、本実施形態に係る(組み立て前の)シート体2は、横方向D2の中央に配置される本体3と、前記本体3に対して縦方向D1の一方側に配置され、縦方向D1と交差する切断線11及び折曲線25の少なくとも一つ(本実施形態においては、切断線11及び第5折曲線25)により、横方向D2に沿う軸線X1を中心に前記本体3に対して回転可能に形成される可動体4と、前記本体3と横方向D2で連接されると共に、縦方向D1の一方側にいくにつれて互いに近づくように形成される折曲線21を介在して前記可動体4と横方向D2で連接される一対の側方体5,5と、を備え、前記本体3は、回転する前記可動体4の先端縁4aを係止するために、前記軸線X1よりも縦方向D1の他方側に配置される部分を有する切断線11により形成される係止部3bを備え、前記係止部3bの少なくとも一部(本実施形態においては、一部)において、前記係止部3bの端縁3cと前記軸線X1との距離W1は、前記可動体4の先端縁4aと前記軸線X1との距離よりも、小さい。
【0070】
斯かる構成によれば、可動体4が軸線X1を中心に後方に回転すると、側方体5の縦方向D1の一方側5aが、可動体4に対して折曲線21で折れ曲ると共に、可動体4により、後方に引かれる。それに伴って、側方体5の縦方向D1の他方側5cは、前方に向けて曲がる。また、可動体4が約半回転することで、可動体4の先端縁4aが本体3の係止部3bに係止される。したがって、側方体5の他方側5cが物品1aの側方を覆う位置で保持されるため、シート体2自身で物品1aの側方を覆うような立体的な形状になれる。
【0071】
また、本実施形態に係る(組み立て前の)シート体2においては、前記係止部3bを形成する前記切断線11は、各端部11a,11bが前記軸線X1上にそれぞれ位置するように、形成される、という構成である。
【0072】
斯かる構成によれば、係止部3bを形成する切断線11の各端部11a,11bが、軸線X1上にそれぞれ位置しているため、可動体4が回転している際には、係止部3bよりも縦方向D1の一方側は、空間となる。これにより、可動体4を本体3の係止部3bに係止させる作業を容易にすることができる。
【0073】
また、本実施形態に係る(組み立て前の)シート体2においては、前記可動体4は、前記軸線X1よりも縦方向D1の一方側に配置される可動部4bと、前記軸線X1よりも縦方向D1の他方側に配置され、前記軸線X1上に形成される折曲線25を介在して、前記可動部4bと縦方向D1で連接される基部4cと、を備える、という構成である。
【0074】
斯かる構成によれば、軸線X1よりも縦方向D1の一方側に配置される可動部4bが、後方に向けて回転すると、軸線X1よりも縦方向D1の他方側に配置される基部4cは、前方に向けて回転する。そして、可動部4bと基部4cとの間に、軸線X1上に形成される折曲線25が介在しているため、基部4cが前方で側方体5と干渉しても、基部4cは、折曲線25で可動部4bに対して折れ曲がる。
【0075】
これにより、基部4cが前方で側方体5と干渉しても、可動部4bが回転することを阻害しないため、可動部4bは、係止部3bに係止されるまで回転することができる。しかも、基部4cは、側方体5と干渉し係止されることで、前方に向けて曲がることになる。
【0076】
これにより、側方体5の縦方向D1の他方側5cが、物品1aの側方を覆い、さらに、可動体4の基部4cが、物品1aの縦方向D1の一方側を覆うことになる。したがって、物品1aの側方だけでなく、縦方向D1の一方側も覆うことができ、例えば、シート体2は、基部4cを底部として、自立することも可能となる。
【0077】
なお、シート付き物品1及びシート体2は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、シート付き物品1及びシート体2は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記した複数の実施形態の各構成や各方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る各構成や各方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0078】
上記各実施形態に係るシート体2においては、係止部3bを形成する切断線11は、各端部11a,11bが軸線X1上にそれぞれ位置するように、形成されている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、図21図26に示すように、係止部3bを形成する切断線11は、縦方向D1で、軸線X1と離間して配置される、という構成でもよい。
【0079】
図21図26においては、シート体2は、横方向D2に沿って延びる第5折曲線25を備えている。そして、第5折曲線25は、軸線X1上に配置されている。これにより、可動体4は、第5折曲線25を軸線X1として、本体3に対して回転できる。図21図26においては、第5折曲線25は、可動体4が軸線X1を中心に本体3に対して回転可能とする軸線形成線である。なお、図21図26においては、第5折曲線25は、切断線でもよい。
【0080】
また、シート体2は、回転する可動体4を係止する係止部3bを形成するために、切断線11を備えている。そして、切断線11は、縦方向D1で、軸線X1と離間して配置されている。具体的には、切断線11は、軸線X1よりも上方側に配置されている。これにより、シート体2は、可動体4と係止部3bとの間に、回転した可動体4を係止部3bと協働して挟持する挟持部7を備えている。
【0081】
そして、図21及び図23に示すように、組み立て前のシート体2から、可動体4が、軸線X1を中心に約半回転すると、図22及び図24に示すように、可動体4は、本体3の係止部3bに係止される。このとき、可動体4は、本体3の係止部3bと挟持部7とに挟持されている。これにより、可動体4が本体3の係止部3bに係止される状態を確実に維持することができる。
【0082】
このように、図21図26に係る(組み立て前の)シート体2においては、係止部3bを形成する切断線11は、縦方向D1で、前記軸線X1と離間して配置される、という構成である。
【0083】
斯かる構成によれば、係止部3bを形成する切断線11が、縦方向D1で軸線X1と離間して配置されているため、可動体4と係止部3bとの間に、回転した可動体4を係止部3bと協働して挟持する挟持部7が形成されている。これにより、可動体4が係止部3bと挟持部7とに挟持されるため、可動体4が本体3の係止部3bに係止される状態を確実に維持することができる。
【0084】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、可動体4は、一つ備えられている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、図23及び図24に示すように、可動体4,4は、二つ備えられている、という構成でもよい。図23に係る可動体4,4は、切断線13により分割されており、横方向D2に並列されている。
【0085】
そして、図23に示すように、組み立て前のシート体2から、一方(右方)の可動体4のみが、軸線X1を中心に約半回転すると、図24に示すように、一方の可動体4のみが、本体3の係止部3bに係止されると共に、係止部3bと挟持部7とに挟持される。これにより、一方の側方体5の側方部5cのみが、物品1aの側方を覆っている。したがって、斯かる構成によれば、物品1aの一方の側方だけを覆うこともでき、物品1aの両方の側方を覆うこともできる。
【0086】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、係止部3bを形成する切断線11は、横方向D2に傾斜して形成されている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、図25及び図26に示すように、係止部3bを形成する切断線11は、横方向D2と平行に形成されている、という構成でもよい。
【0087】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、係止部3bを形成する切断線11は、各端部11a,11bがそれぞれ第2折曲線22上に位置するように、形成されている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、図26に示すように、係止部3bを形成する切断線11は、各端部11a,11bがそれぞれ第2折曲線22から離間するように、形成されている、という構成でもよい。
【0088】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、係止部3bを形成する切断線11の横方向D2の寸法は、可動体4の横方向D2の最大寸法以上である、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、図26に示すように、係止部3bを形成する切断線11の横方向D2の寸法は、可動体4の横方向D2の最大寸法よりも小さい、という構成でもよい。
【0089】
また、上記各実施形態に係るシート体2は、横方向D2の中心線で線対称である、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、シート体2は、横方向D2の中心線で線対称でない(非線対称である)という構成でもよい。
【0090】
また、上記各実施形態に係るシート体2は、本体3と側方体5との間に介在される第2折曲線22を備えている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、シート体2は、本体3と側方体5との間に介在される第2折曲線22を備えていない、という構成でもよい。
【0091】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、側方体5は、第3及び第4折曲線23,24を備えている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、側方体5は、第3及び第4折曲線23,24の少なくとも一方を備えていない、という構成でもよい。
【0092】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、可動体4と側方体5との間に介在される第1折曲線21は、直線状に形成されている、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。
【0093】
例えば、可動体4と側方体5との間に介在される第1折曲線21は、曲線状に形成されている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、可動体4は、約半回転して、本体3の係止部3bに係止されると、湾曲して弾性変形した状態となる。これにより、可動体4が、復元力により、本体3の係止部3bに強く係止されるため、可動体4が本体3の係止部3bに係止される状態を確実に維持することができる。
【0094】
また、上記各実施形態に係るシート体2においては、係止部3bの一部において、係止部3bの端縁3cと軸線X1との第1距離W1は、可動体4の先端縁4aと軸線X1との第2距離W2よりも、小さい、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。係止部3bの全体において、第1距離W1が第2距離W2よりも小さい、という構成でもよい。
【0095】
また、上記各シート体2においては、各切断線11,12,13は、組み立て前の時点で、開口6の端縁や切り込み線である、即ち、既に切断されている線である、という構成である。しかしながら、シート体2は、斯かる構成に限られない。例えば、各切断線11,12,13は、組み立て前の時点で、まだ完全に切断されておらず、組み立てる際に、例えば手で加圧等されることにより、切断される線である、という構成でもよい。
【0096】
即ち、各切断線11,12,13は、いわゆるエンボス加工(凹凸加工)により形成される線でもよく、部分的に切り込みがある線(例えば、ミシン目)でもよく、隣接する他の部分よりも厚みが薄い線(例えば、ハーフカット)でもよい。要するに、各切断線11,12,13は、既に切断されている線だけでなく、ハサミやカッター等の道具を使用することなく、手だけで切断することが可能な線も含む。
【0097】
なお、シート体2は、可動体4が横方向D2に沿う軸線X1を中心に本体3に対して回転可能に形成されるために、軸線形成線(軸線X1を形成するための切断線又は折曲線)を備えている。そして、各端部が軸線上に位置する切断線、及び、全体が軸線X1上に位置する折曲線が、軸線形成線として機能する。したがって、シート体2は、そのような切断線及び折曲線の少なくとも一つを備えている。
【0098】
例えば、図1図10に係るシート体2は、軸線形成線として機能する二つの切断線11,12を備えており、図11及び図12に係るシート体2は、軸線形成線として機能する一つの切断線11を備えている。また、図13図20に係るシート体2は、軸線形成線として機能する一つの切断線11及び一つの折曲線25を備えており、図21図26に係るシート体2は、軸線形成線として機能する一つの折曲線25を備えている。
【0099】
なお、本発明に係るシート付き物品1は、組み立て前のシート体2に物品1aが固定されたシート付き物品1、及び、組み立て後のシート体2に物品1aが固定されたシート付き物品1の両方を含んでいる。また、本発明に係るシート体2は、組み立て前のシート体2及び組み立て後のシート体2の両方を含んでいる。
【符号の説明】
【0100】
1…シート付き物品、1a…物品、2…シート体、2a…端縁の一部、3…本体、3a…挿通孔、3b…係止部、3c…端縁、4…可動体、4a…先端縁、4b…可動部、4c…基部、5…側方体、5a…先端部、5b…中間部、5c…側方部、6…開口、7…挟持部、11…(第1)切断線、11a…端部、11b…端部、12…第2切断線、12a…端部、12b…端部、13…切断線、21…(第1)折曲線、22…第2折曲線、23…第3折曲線、24…第4折曲線、25…第5折曲線、D1…縦方向、D2…横方向、D3…厚み方向、X1…軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図26