(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0017】
以下、図面を参照して一実施形態に係る食器洗浄機(洗浄機)について説明する。図面の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。図面の寸法比率は、必ずしも一致していない。なお、説明の便宜のため、
図1において、前後方向、左右方向、及び上下方向をそれぞれ設定した。
【0018】
図1に示されるように、一実施形態に係る食器洗浄機1は、洗浄室2Aの前面にドア4が設けられたアンダーカウンタ式の洗浄機である。
図1及び
図2に示されるように、食器洗浄機1は、本体部2と、上側洗浄ノズル5と、上側濯ぎノズル6と、下側洗浄ノズル7と、下側濯ぎノズル8と、洗浄タンク9と、貯湯タンク(給水貯留部)18と、洗剤供給ポンプ32と、リンス剤供給ポンプ37と、熱交換器80と、を備えている。
【0019】
本体部2は、ステンレス製のパネルにより形成されている。本体部2は、食器(被洗浄物)Dをセットしたラックを出し入れする開口部が前方に向かって開口している洗浄室2Aと、排水ポンプ52、貯湯タンク18、及びマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)55等が設けられている機械室2Bと、に区画されている。本体部2の底面の四隅には、脚部3が取り付けられている。
【0020】
本体部2には、洗浄室2A内に食器Dを出し入れするためのドア4が取り付けられている。洗浄室2A内には、ラックレール2Cが設けられ、このラックレール2C上に、食器Dが並べられた食器ラック(図示せず)が載置される。本体部2の前面におけるドア4の上部には、ユーザが運転モード及び各種設定を入力するための操作パネル2Dが設けられている。
【0021】
本体部2の上部には、天板(外装)2Eが設けられている。天板2Eは、食器洗浄機1の上部を構成している。
図3に示されるように、天板2Eは、本体部2に着脱自在に設けられている。天板2Eは、本体部2の上面において左右一対に配置された係止部2F,2Gに係止される係止穴(図示せず)を有している。天板2Eは、係止部2F,2Gに係止されると共に、ねじ(図示せず)により本体部2に固定されている。この構成により、天板2Eは、ねじの取り付け又は取り外しにより、本体部2に対して着脱自在となっている。
【0022】
上側洗浄ノズル5及び上側濯ぎノズル6は、洗浄室2Aの上部に設けられている。上側洗浄ノズル5は、放射状に延びる3本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。上側濯ぎノズル6は、2本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。下側洗浄ノズル7及び下側濯ぎノズル8は、洗浄室2Aの下部に設けられている。下側洗浄ノズル7は、放射状に延びる3本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。下側濯ぎノズル8は、2本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。
【0023】
食器ラックに並べられた食器Dには、洗浄工程において上側洗浄ノズル5及び下側洗浄ノズル7によって上下から洗浄水が噴射され、濯ぎ工程において上側濯ぎノズル6及び下側濯ぎノズル8によって上下から濯ぎ水が噴射される。
【0024】
洗浄室2Aには、排気口2H1が設けられている。排気口2H1は、例えば、洗浄室2Aの上面に設けられている。洗浄室2Aでは、後述する濯ぎ工程等において水蒸気(湯気を含む)が発生する。排気口2H1は、後述する熱交換器80の吸気部92と連通している。洗浄室2A内の水蒸気は、洗浄室2Aの上部に設けられた排気口2H1を介して、熱交換器80に送り出される。
【0025】
洗浄タンク9は、洗浄室2Aの下方に配置されており、洗浄水を貯留する。洗浄タンク9には、洗浄水の水位を検知するための水位検知スイッチ10が設けられている。水位検知スイッチ10は、洗浄タンク9内の水位が所定水位Hを超えている場合にONとなり、所定水位H以下の場合にOFFとなるスイッチである。
【0026】
洗浄タンク9の側面には、洗浄水吸込管13を介して洗浄ポンプ14が接続されている。洗浄タンク9の洗浄水吸込管13が取り付けられた部分には、ポンプフィルタ12が設けられている。洗浄ポンプ14の吐出口には洗浄水吐出管15が接続されている。洗浄水吐出管15は、第1洗浄水吐出管16と第2洗浄水吐出管17とに分岐している。第1洗浄水吐出管16は、上側洗浄ノズル5に接続されている。第2洗浄水吐出管17は、下側洗浄ノズル7に接続されている。
【0027】
洗浄タンク9の底部9Aには、排水吸込管9Bを介して排水管50が接続されている。排水管50には、洗浄タンク9から排水を排出する排水ポンプ52が設けられている。排水ポンプ52は、マイコン55によって作動の制御がなされる。洗浄タンク9に貯留された水は、排水ポンプ52によって排水管50を介して外部に排出される。なお、排水管50が排水吸込管9Bよりも下方に排水を排出する場合には、排水ポンプ52が設けられていなくてもよい。
【0028】
図1に示されるように、熱交換器80は、洗浄室2A上方に配置されている。熱交換器80は、天板2E内に収容されている。
図3に示されるように、熱交換器80は、天板2Eが取り外されることにより露出する。
図4に示されるように、熱交換器80は、凝縮部81と、凝縮部81を収容する筐体82と、を有している。熱交換器80は、熱交換器80内を流通する水蒸気と後述する給水流路管84を流れる水との間で熱交換を行う装置である。
【0029】
図4に示されるように、凝縮部81は、給水流路管84と、フィン85と、支持部86,87と、を有している。
【0030】
給水流路管84は、流路方向に直交する断面形状が円形状である管路部材である。給水流路管84の中空部には、貯湯タンク18に供給する濯ぎ水が流通する。給水流路管84は、貯湯タンク18に供給される水を流通する供給部の一部を構成している。給水流路管84は、熱交換器80内を流通する水蒸気を凝縮させる。本実施形態では、給水流路管84は、平面視において、蛇行形状に形成されている。具体的には、給水流路管84は、直線状に延在する直線部分と、直線部分同士を接続する折返し部分と、を有している。
図4に示されるように、給水流路管84は、当該給水流路管84の直線部分の流路方向に直交する方向において、所定の間隔をあけて配置されている。
【0031】
給水流路管84の例には、銅からなり耐腐食塗装がなされたフレキシブル管、ステンレス鋼からなるフレキシブル管、管の外周に設けられたフィンを有するフィンチューブ、及び管の外周にスパイラル状に巻き付けられたフィンを有するフィンチューブ等が含まれる。
【0032】
給水流路管84は、水を流入させる流入部84Aと、水を流出させる流出部84Bと、を有する。流入部84A及び流出部84Bのそれぞれは、後述する熱交換器80の筐体82の外部に設けられる。流入部84Aは、後述する給水管(供給管)21CにクイックファスナーC(
図13(a)参照)によって接続されている。流出部84Bは、後述する給水管(排出管)21DにクイックファスナーC(
図13(b)参照)によって接続されている。
【0033】
フィン85は、例えば、アルミニウムの板材である。フィン85は、その面が給水流路管84の直線部分の流路方向に直交するように設けられている。フィン85は、給水流路管84の直線部分の延在方向において所定の間隔をあけて配置されている。フィン85は、給水流路管84と一体に設けられている。フィン85の数は、設計に応じて適宜設定されればよい。フィン85は、熱伝導率が高い材料で形成されることが好ましい。
【0034】
支持部86及び支持部87のそれぞれは、給水流路管84の直線部分の延在方向の端部に配置されている。支持部86及び支持部87のそれぞれは、断面が略コ字形状を呈しており、板部材の曲げ加工により形成されている。支持部86及び支持部87は、その延在方向が給水流路管84の直線部分の流路方向に直交するように配置されている。支持部86及び支持部87は、給水流路管84と一体に設けられている。すなわち、凝縮部81は、給水流路管84、フィン85及び支持部86,87がユニット化されている。
【0035】
筐体82は、本体90と、蓋91(
図3参照)と、を有している。
図5に示されるように、本体90は、上部が開口する箱型の部材である。本体90は、底部90aと、4つの側部90b,90c,90d,90eと、を有している。側部90bと側部90cとは、互いに対向して配置されている。側部90dと側部90eとは、互いに対向して配置されている。底部90a及び側部90b〜90eは、凝縮部81を収容する矩形状の収容空間を形成している。
【0036】
底部90aには、吸気部92が設けられている。吸気部92は、底部90aの一隅部に配置されている。吸気部92は、円形状を呈しており、底部90aを貫通して形成されている。吸気部92は、熱交換器80が洗浄室2Aの上方に配置された状態で、排気口2H1と連通する。吸気部92を形成する底部90aにおいて、吸気部92の周縁部分は、本体90の下面よりも外側に突出している。この突出部分は、排気口2H1に挿入可能である。
【0037】
吸気部92には、複数(ここでは3個)の凹部92a,92b,92cが設けられている。凹部92a〜92cは、吸気部92の周縁から外側に凹んでいる。凹部92a〜92cは、吸気部92の周方向において所定の間隔をあけて配置されている。凹部92a〜92cは、後述する接続部材70の凸部74a,74b,74cに対応する形状を呈している。
【0038】
側部90bには、仕切り部93が設けられている。仕切り部93は、板部材であり、側部90bと一体に形成されている。仕切り部93は、側部90d側で且つ側部90bとの間に吸気部92が位置するように配置されている。仕切り部93は、側部90bの内面から内側に、側部90bと側部90cとの対向方向(以下、「第1方向」と称する。)に沿って延在している。仕切り部93の上端は、側部90bの上端と同じ高さ位置である。
【0039】
側部90cには、仕切り部94が設けられている。仕切り部94は、板部材であり、側部90cと一体に形成されている。仕切り部94は、側部90e側で且つ側部90eとの間に後述する排出部101が位置するように配置されている。仕切り部94は、側部90cの内面から内側に、第1方向に沿って延在している。仕切り部94の上端は、側部90cの上端と同じ高さ位置である。
【0040】
側部90dには、位置決め部95及び位置決め部96が設けられている。位置決め部95及び位置決め部96は、板部材であり、側部90dと一体に形成されている。位置決め部95は、側部90c側に配置されている。位置決め部96は、側部90b側に配置されている。位置決め部95と位置決め部96とは、第1方向において所定の間隔をあけて配置されている。具体的には、位置決め部95と位置決め部96との間隔は、凝縮部81の支持部86の長さと同等である。位置決め部95及び位置決め部96は、側部90dの内面から内側に、側部90dと側部90eとの対向方向(以下、「第2方向」と称する。)に沿って延在している。位置決め部95及び位置決め部96のそれぞれの上端は、側部90dの上端と同じ高さ位置である。
【0041】
側部90eには、位置決め部97及び位置決め部98が設けられている。位置決め部97及び位置決め部98は、板部材であり、側部90eと一体に形成されている。位置決め部97は、側部90c側に配置されている。位置決め部98は、側部90b側に配置されている。位置決め部97と位置決め部98とは、第1方向において所定の間隔をあけて配置されている。具体的には、位置決め部97と位置決め部98との間隔は、凝縮部81の支持部87の長さと同等である。位置決め部97及び位置決め部98は、第2方向において、位置決め部95及び位置決め部96と同じ位置に配置されている。位置決め部97及び位置決め部98は、側部90eの内面から内側に、第2方向に沿って延在している。位置決め部97及び位置決め部98のそれぞれの上端は、側部90eの上端と同じ高さ位置である。
【0042】
側部90eには、第1溝99及び第2溝100が設けられている。第1溝99及び第2溝100は、位置決め部97と位置決め部98との間に、第1方向において所定の間隔をあけて配置されている。第1溝99及び第2溝100は、側部90eを厚み方向に貫通して形成されている。第1溝99及び第2溝100は、側部90eの上端から下方に延在している。本実施形態では、第2溝100の底部が第1溝99の底部よりも下方に位置している。第1溝99には、給水流路管84の流出部84B側の端部が位置する。第2溝100には、給水流路管84の流入部84A側の端部が位置する。
【0043】
本体90には、排気部102が設けられている。排気部102は、底部90aの吸気部92と対角の位置に配置されている。排気部102は、筒状部材であり、断面が円形を呈している。排気部102は、側部90cから外側に突出して設けられている。排気部102には、固定部104が設けられている。固定部104は、後述する流路部60の接続部62に排気部102が接続されたときに、接続部62の固定部63と対応する位置に設けられている。
【0044】
図3に示されるように、蓋91は、本体90における凝縮部81の収容空間を閉塞する。蓋91は、例えば、ねじ(図示省略)よって本体90に固定される。
【0045】
熱交換器80は、接続部材70により、本体部2に着脱可能に設けられている。接続部材70は、本体部2に対して吸気部92を接続すると共に、吸気部92と嵌合する。
図6に示されるように、接続部材70は、本体部72と、嵌合部74と、固定部76と、を有している。
【0046】
本体部72は、
図10(a)及び
図10(b)に示されるように、平面視において、台形形状と円形状とが組み合わされた形状を呈している。本体部72は、いわゆる、前方後円の形状を呈している。本実施形態では、本体部72において、円形状を呈する側を一端部、台形形状を呈する側を他端部とする。
図8(b)に示されるように、本体部72は、中空構造を有している。本体部72は、空間72Sを有する。空間72Sは、少なくとも、底面72a及び上面72bにより画成されている。空間72Sの他端部側は、開口部73により開放されている。底面72aは、後述する連通口74hの下方に設けられており、他端部側まで延びている。底面72aの他端部側の端部は、開口部73を形成している。底面72aは、他端部側(開口部73側)に向かって下り勾配で傾斜(湾曲)している。底面72aは、吸気部92と接続部材70とが嵌合した状態で排気口2H1の下方に位置すると共に、水(液体)を一方向に向かって流通させる流通部を構成する。
【0047】
嵌合部74は、断面が円形の筒状を呈している。嵌合部74は、本体部72の一端部側に設けられている。嵌合部74は、本体部72の面72cから外側に突出している。嵌合部74には、その外周面において、外周面から外側に突出する凸部74a,74b,73cが設けられている。凸部74a〜74cは、本体90の吸気部92の凹部92a〜92cに対応する形状を呈している。嵌合部74は、連通口74hを形成している。連通口74hは、本体部72の空間72Sに連通している。
【0048】
固定部76は、接続部材70を本体部2に固定する。固定部76は、本体部72から突出して設けられている。固定部76は、ねじN1(
図11参照)が通されるねじ孔76aを有する。固定部76は、ねじN1により、洗浄室2Aの上面に固定される。これにより、接続部材70が本体部2に固定される。
【0049】
図3に示されるように、熱交換器80は、流路部60に接続される。具体的には、熱交換器80の筐体82の本体90に設けられた排気部102が、流路部60に接続される。
図7に示されるように、流路部60は、接続部62と、排気ファン64と、排気流路部66と、を有する。接続部62、排気ファン64及び排気流路部66は、一体に設けられている。すなわち、接続部62、排気ファン64及び排気流路部66は、ユニット化されている。
【0050】
接続部62は、管路部材であり、断面が円形を呈している。接続部62は、水蒸気の包含量が減少した空気が流通する。接続部62は、排気部102と嵌合する。具体的には、接続部62に排気部102が挿入されることにより、接続部62と排気部102とが嵌合する。接続部62には、排気部102が接続されたときに、排気部102との間に位置する封止部材(図示省略)が設けられている。これにより、排気部102と接続部62(熱交換器80と流路部60)との気密性、液密性が確保されている。また、接続部62には、固定部63が設けられている。固定部63は、接続部62と排気部102とが接続された状態において、排気部102の固定部104と対応する位置に設けられている。固定部63と固定部104とは、ねじN2(
図9参照)により互いに固定される。これにより、接続部62(流路部60)と排気部102(熱交換器80)とが固定される。
【0051】
排気ファン64は、洗浄室2Aの水蒸気を熱交換器80に取り入れると共に、水蒸気の包含量が減少した空気を排気流路部66に送り出す。排気ファン64は、接続部62と排気流路部66との間に設けられている。
【0052】
排気流路部66は、管路部材であり、その中空部には、水蒸気の包含量が減少した空気が流通する。排気流路部66は、排気ファン64により熱交換器80から排出された空気を流通させる。排気流路部66の一端は、排気ファン64に接続されている。排気流路部66の他端は、例えば、洗浄室2Aの側部に設けられた吸気口2H2に接続されている。排気流路部66の他端と本体部2とは、嵌合構造により着脱自在に接続されている。これにより、排気流路部66は、水蒸気の包含量が減少した空気を洗浄室2A内に排出する。なお、排気流路部66の他端と本体部2との接続部分には、封止部材(図示省略)が設けられている。これにより、排気流路部66(流路部60)と本体部2との気密性、液密性が確保されている。
【0053】
流路部60は、例えば、本体部2の上面に、ブラケットB(
図3参照)により固定されている。流路部60は、ブラケットBを取り外すと共に、排気流路部66を本体部2からら取り外すことにより、本体部2から取り外すことができる。すなわち、流路部60は、本体部2に対して着脱可能である。また、流路部60では、接続部62、排気ファン64及び排気流路部66をそれぞれ取り外すこと(分解)が可能である。これにより、接続部62、排気ファン64及び排気流路部66は、それぞれ個別にメンテナンスすることが可能である。
【0054】
図2に示されるように、貯湯タンク18は、食器Dを濯ぐ水が貯留されるタンクである。貯湯タンク18には、外部の給湯器(図示せず)から給水管21Aを介して水が供給される。給水管21Aには、ストレーナ19が設けられている。給水管21Aにおけるストレーナ19の下流側には、分岐部21Bが設けられている。分岐部21Bの一方は、ウォータバルブ20Aを介して貯湯タンク18に接続されている。ウォータバルブ20Aは、マイコン55によって制御されている。分岐部21Bの他方は、給水管21Cを介して前述した熱交換器80における給水流路管84の流入部84A(
図3参照)に接続されている。給水管21Cから流通する水は、熱交換器80の給水流路管84を通過して、給水管21Dを介して貯湯タンク18に供給される。
【0055】
図13(a)に示されるように、給水管21Cの先端部には、接続部21Caが設けられている。給水管21Cの接続部21Caと熱交換器80における給水流路管84の流入部84Aとは、クイックファスナーCにより接続される。
図13(b)に示されるように、給水管21Dの先端部には、接続部21Daが設けられている。給水管21Dの接続部21Daと熱交換器80における給水流路管84の流出部84Bとは、クイックファスナーCにより接続される。本実施形態では、接続部21Caは、給水管21Cに接続される側から給水流路管84に接続される側に向かって、内径が徐々に小さくなっている(内径が絞られている)。接続部21Caは、絞り弁としての機能を有する。
【0056】
貯湯タンク18内には、食器Dを濯ぐ水を所定温度に維持するための濯ぎ水ヒータ22と、この濯ぎ水の温度を検知するための水温センサ23とが設置されている。貯湯タンク18には、濯ぎ水吸込管24を介して濯ぎポンプ25が接続されている。この濯ぎポンプ25の吐出口には濯ぎ水吐出管26が接続されている。濯ぎ水吐出管26は、第1濯ぎ水吐出管27と第2濯ぎ水吐出管28とに分岐している。第1濯ぎ水吐出管27は、上側濯ぎノズル6に接続されている。第2濯ぎ水吐出管28は、下側濯ぎノズル8に接続されている。
【0057】
洗剤供給ポンプ32は、食器洗浄機1の外側、すなわち、本体部2の外側に配置されている。洗剤供給ポンプ32は、洗剤タンク33内に貯留された洗剤を洗浄室2Aに供給するためのベローズポンプである。洗剤供給ポンプ32は、洗浄室2Aの側壁に接続された洗剤吐出管34と接続され、信号線によりマイコン55に接続されている。洗剤供給ポンプ32は、マイコン55から出力される信号に応じて作動し、接続された洗剤吸込管35から洗剤タンク33内の洗剤を吸い込み、洗剤吐出管34へ所定量の洗剤を吐出する。この洗剤は、洗剤吐出管34の先端に設けられ、洗浄室2Aと洗剤吐出管34とを接続する洗剤吐出口36から洗浄室2A内に吐出される。洗浄室2A内に吐出された洗剤は、洗浄室2Aの下方の洗浄タンク9内に流れ込み洗浄水に混入される。
【0058】
リンス剤供給ポンプ37は、食器洗浄機1の外側、すなわち、本体部2の外側に配置されている。リンス剤供給ポンプ37は、リンス剤タンク38内に貯留されたリンス剤を濯ぎ水路に供給するためのものである。リンス剤供給ポンプ37は、第1濯ぎ水吐出管27と連通するリンス剤吐出管39に接続され、信号線によりマイコン55に接続されている。リンス剤供給ポンプ37は、マイコン55から出力される信号に応じて作動し、接続されたリンス剤吸込管40からリンス剤タンク38内の洗剤を吸い込み、リンス剤吐出管39へリンス剤を吐出する。リンス剤は、リンス剤供給ポンプ37によってリンス剤吐出管39から濯ぎ水吐出管26内の濯ぎ水路へ吐出され、濯ぎ水に混入される。
【0059】
マイコン55は、機械室2Bに配置されている。マイコン55は、食器洗浄機1における動作全般を制御する。マイコン55は、電装ボックス55Aに内蔵されている。マイコン55は、集積回路に実装されたコンピュータシステムあるいはプロセッサである。マイコン55は、食器洗浄機1における各種動作を制御する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等、相互に接続されている。
【0060】
続いて、熱交換器80の取り付け、及び、取り外し方法について説明する。最初に、熱交換器80の取り付け方法について説明する。
【0061】
図9に示されるように、最初に、熱交換器80を準備する。具体的には、
図5に示されるように、筐体82の本体90内に凝縮部81を配置して、本体90に蓋91(
図3参照)を取り付ける。これにより、熱交換器80が組み立てられる。
【0062】
次に、
図9に示されるように、熱交換器80を流路部60に取り付ける。具体的には、本体90の排気部102を、流路部60の接続部62に挿入して、排気部102と接続部62とを嵌合させる。また、排気部102の固定部104と接続部62の固定部63とを、ねじN2により固定する。これにより、熱交換器80と流路部60とが接続される。
【0063】
続いて、熱交換器80の凝縮部81の給水流路管84と給水管21C及び給水管21Dとを接続する。具体的には、
図13(a)に示されるように、給水流路管84の流入部84Aと給水管21Cの接続部21Caとを、クイックファスナーCによって接続する。より詳細には、流入部84Aの先端部を接続部21Caに挿入して、クイックファスナーCで接続する。
図13(b)に示されるように、給水流路管84の流出部84Bと給水管21Dの接続部21Daとを、クイックファスナーCによって接続する。より詳細には、流出部84Bの先端部を接続部21Daに挿入して、クイックファスナーCで接続する。
【0064】
次に、熱交換器80を本体部2に取り付ける。具体的には、熱交換器80の筐体82の本体90の吸気部92と接続部材70とを接続する。詳細には、
図9に示されるように、本体90と本体部2との間に封止部材Gを介在させて、本体90の吸気部92を本体部2の排気口2H1に位置させる。そして、吸気部92と接続部材70とを、排気口2H1を介して嵌合させる。
【0065】
具体的には、
図11に示されるように、吸気部92の凹部92a〜92cと接続部材70の凸部74a〜74cとが対応するように、接続部材70の嵌合部74を洗浄室2A側から吸気部92に挿入する。そして、
図10(a)及び
図10(b)に示されるように、接続部材70を反時計回り方向に例えば45°回転させる。これにより、吸気部92と接続部材70とが嵌合する。また、接続部材70の固定部76のねじ孔76aにねじN1を通して、
図12に示されるように、接続部材70を洗浄室2Aの上面に固定する。これにより、熱交換器80が本体部2に固定される。このとき、
図10(b)及び
図12に示されるように、接続部材70の本体部72の開口部73は、側壁2W側に向いている。以上により、本体部2に熱交換器80が取り付けられる。
【0066】
なお、上記説明においては、熱交換器80の凝縮部81の給水流路管84と給水管21C及び給水管21Dとを接続した後に、熱交換器80を本体部2に取り付ける形態を一例に説明した。しかし、熱交換器80を本体部2に取り付けた後に、熱交換器80の凝縮部81の給水流路管84と給水管21C及び給水管21Dとを接続してもよい。
【0067】
続いて、熱交換器80の取り外し方法について説明する。
【0068】
熱交換器80を取り外す場合には、最初に、熱交換器80における筐体82の本体90の吸気部92と接続部材70との接続を解除する。具体的には、接続部材70の固定部76からねじN1を取り外した後、洗浄室2A内に配置された接続部材70を時計回り方向に例えば45°回転させて、吸気部92と接続部材70との嵌合を解除する。そして、接続部材70を取り外す。
【0069】
次に、筐体82の排気部102の固定部104と、流路部60の接続部62の固定部63とを固定するねじN2を取り外す。続いて、給水流路管84の流入部84Aと給水管21Cとを接続するクイックファスナーCを取り外す。また、給水流路管84の流出部84Bと給水管21Dとを接続するクイックファスナーCを取り外す。
【0070】
続いて、筐体82の排気部102を流路部60の接続部62から引き出す。これにより、排気部102と接続部62との嵌合が解除され、熱交換器80と流路部60との接続が解除される。以上により、本体部2から熱交換器80が取り外される。この後、熱交換器80の筐体82において、本体90から蓋91を取り外して、本体90から凝縮部81を取り出す。これにより、筐体82及び凝縮部81の洗浄等が可能となる。
【0071】
なお、上記説明では、最初に、熱交換器80における筐体82の本体90の吸気部92と接続部材70との接続を解除する形態を一例に説明した。しかし、例えば、給水流路管84の流入部84Aと給水管21Cとを接続するクイックファスナーC、及び、給水流路管84の流出部84Bと給水管21Dとを接続するクイックファスナーCを取り外した後に、熱交換器80における筐体82の本体90の吸気部92と接続部材70との接続を解除してもよい。
【0072】
また、筐体82の排気部102の固定部104と、流路部60の接続部62の固定部63とを固定するねじN2を取り外した後に、給水流路管84の流入部84Aと給水管21Cとを接続するクイックファスナーC、及び、給水流路管84の流出部84Bと給水管21Dとを接続するクイックファスナーCを取り外す形態を一例に説明した。しかし、給水流路管84の流入部84Aと給水管21Cとを接続するクイックファスナーC、及び、給水流路管84の流出部84Bと給水管21Dとを接続するクイックファスナーCを取り外した後に、筐体82の排気部102の固定部104と、流路部60の接続部62の固定部63とを固定するねじN2を取り外してもよい。
【0073】
続いて、上述した食器洗浄機1の動作について説明する。食器洗浄機1は、電源スイッチがONされると、貯湯タンク18内の水を濯ぎポンプ25によって洗浄室2Aへ噴射することにより、洗浄タンク9内へ水が供給される。これにより初期給湯が行われる。そして、初期給湯量に合った量の洗剤が洗浄タンク9内へ供給されて、洗浄タンク9内の洗浄水の洗剤濃度が所定濃度となる。
【0074】
初期給湯後、ユーザが食器Dをラッキングしてドア4を閉めると、ドアスイッチ(図示せず)によってドア4が閉められたことが検知されると共に、運転開始信号がマイコン55へ入力される。運転開始信号がマイコン55へ入力されると、マイコン55は、洗浄ポンプを作動させ、食器Dの洗浄(洗浄工程)を開始させる。食器Dの洗浄は、洗浄タンク9内の洗浄水を洗浄室2A内の食器Dに向けて噴射することにより行われる。
【0075】
洗浄ポンプ14が始動することにより、洗浄タンク9内に貯留された洗浄水は、洗浄水吐出管15等を介して上側及び下側洗浄ノズル5,7に圧送されて、上側及び下側洗浄ノズル5,7から洗浄室2A内の食器Dに向けて噴射される。この洗浄室2A内に噴射された洗浄水は、食器Dから洗い落とされた残菜等が図示しないフィルタによって取り除かれつつ洗浄タンク9内に回収される。さらに、ポンプフィルタ12等を介して洗浄ポンプ14によって洗浄タンク9内の水が取り込まれ、再び洗浄室2A内に供給される。
【0076】
洗浄工程が終了すると、マイコン55は、排水ポンプ52を作動させ、洗浄タンク9に貯留された洗浄水の排出(排水工程)を開始させる。本実施形態の食器洗浄機1では、洗浄ポンプ14が作動することにより、後述する濯ぎ工程によって洗浄室2Aに供給される濯ぎ水と同じ量の洗浄水が洗浄タンク9から排出される。
【0077】
排水工程が終了すると、マイコン55は、濯ぎポンプ25を作動させ、食器Dの濯ぎ(濯ぎ工程)を開始させる。食器Dの濯ぎは、貯湯タンク18内の濯ぎ水を洗浄室2A内の食器Dに向けて噴射することにより行われる。
【0078】
濯ぎポンプ25を始動することにより、貯湯タンク18内に貯留された濯ぎ水は、濯ぎ水吐出管26などを介して上側及び下側濯ぎノズル6,8に圧送されて、各濯ぎノズル6,8から食器Dに向けて噴射される。食器Dに噴射された濯ぎ水は、図示しないフィルタを介して洗浄タンク9内に回収されて洗浄水と混ざり合い、次回の洗浄工程における洗浄水として使用される。
【0079】
上側及び下側濯ぎノズル6,8から食器Dに濯ぎ水が噴射されると、洗浄室2A内に水蒸気が発生する。本実施形態の食器洗浄機1では、濯ぎ工程が開始されると排気ファン64が作動を開始し、洗浄室2A内で発生した水蒸気が排気ファン64によって排出される(排気工程)。なお、排気ファン64の作動開始タイミングは、このタイミングに限定されず、上側及び下側洗浄ノズル5,7から水が噴射される洗浄工程から開始されてもよい。
【0080】
排気ファン64によって洗浄室2Aから水蒸気が排出されると、水蒸気は、排気口2H1を介して熱交換器80に送り出される。水蒸気は、熱交換器80の筐体82内を流通する。水蒸気が流通する筐体82内に、当該水蒸気と比較して冷たい水が給水流路管84を流れると、流路を流通する「水蒸気」と、給水流路管84を流通する「水」との間で熱交換が行われる。
【0081】
これにより、給水流路管84の流入部84Aから流入された水は、流入時よりも温度が高くなった状態で給水流路管84の流出部84Bから流出される。また、筐体82内を流れる水蒸気を含む空気は、水蒸気の包含量が減少した空気となって流路部60を介して洗浄室2Aに排出される。洗浄室2Aに排出された水蒸気の包含量が減少した空気は、当該空気に含まれる水蒸気及び洗浄室2A内の水蒸気を含む空気と一緒に排気ファン64によって洗浄室2Aから排出され、洗浄室2A及び熱交換器80において循環する。
【0082】
なお、給水流路管84の流出部84Bに接続される給水管21D上には、ウォータバルブ20Bが設けられているので、ウォータバルブ20Bの開閉状態によっては給水流路管84に水が滞留している場合がある。この場合には、排気流路Fを流通する「水蒸気」と、給水流路管84に滞留している「水」との間で熱交換が行われる。
【0083】
排気ファン64の作動により洗浄室2A内の水蒸気の回収が所定の時間行われると、排気ファン64の作動が停止される。排気ファン64の作動が停止されると、熱交換器80の筐体82内における水蒸気の流通が停止する。これにより、流路部60から洗浄室2A内への水蒸気の包含量が減少した空気の排出が停止される。このとき、洗浄室2A内には、水蒸気(湯気)がほとんど存在していない。
【0084】
また、本実施形態の食器洗浄機1では、積算運転回数(本実施形態における運転回数とは、食器Dの洗浄工程及び濯ぎ工程を1サイクルとしたときのサイクルの回数をいう。)が規定回数に到達すると、洗浄タンク9に貯留された排水を全て排出する機能(全排水機能)を備えている。当該全排水機能は、運転が繰り返し行われることにより次第に汚れていく洗浄タンク9内の洗浄水を清浄な洗浄水に置き換えることを目的として搭載されている。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係る食器洗浄機1では、熱交換器80は、本体部2に対して着脱可能である。したがって、食器洗浄機1では、熱交換器80のメンテナンスを容易に行うことができる。その結果、食器洗浄機1では、メンテナンス性の向上が図れる。
【0086】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、洗浄室2A内に配置され、熱交換器80の吸気部92を本体部2に対して接続すると共に、吸気部92と嵌合する接続部材70を備えている。この構成では、吸気部92と本体部2とを確実に接続できると共に、吸気部92と本体部2との着脱を容易に行うことができる。したがって、熱交換器80を本体部2に対して容易に着脱できる。
【0087】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、接続部材70の本体部72は、吸気部92と嵌合した状態で排気口2H1の下方に位置すると共に、水を一方向に向かって流通させる底面72aを有する。食器洗浄機では、接続部材70と吸気部92とが嵌合した状態において、接続部材70の底面72aの端部(開口部73)が洗浄室2Aを形成する側壁2W側を向いている。これにより、熱交換器80内の水が接続部材70に流れ込んだ場合であっても、水は、底面72aにより、側壁2W側に排出される。そのため、食器Dに水が滴下されることを抑制できる。したがって、食器Dの乾燥を適切に行うことができる。
【0088】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、熱交換器80の排気部102は、流路部60に嵌合する。この構成では、排気部102と流路部60とを確実に接続できると共に、排気部102と流路部60との着脱を容易に行うことができる。したがって、熱交換器80の着脱をより容易に行うことができる。
【0089】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、流路部60は、洗浄室2Aの水蒸気を熱交換器80に取り入れると共に、水蒸気の包含量が減少した空気を洗浄室2Sに送り出す排気ファン64を有していてもよい。この構成では、流路部60に排気ファン64が設けられるため、熱交換器80にファンを設ける必要がない。そのため、ファンに接続される配線が熱交換器80に設けられないため、熱交換器80の着脱をより容易に行うことができる。
【0090】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、熱交換器80は、水が流通する給水流路管84を含んで構成されると共に、水蒸気を凝縮させる凝縮部81を有する。給水流路管84は、筐体82の外部に設けられ、水を流入させる流入部84Aと、筐体82の外部に設けられ、水を流出させる流出部84Bと、を有する。食器洗浄機1は、流入部84Aに接続されて、水を給水流路管84に供給する給水管21Cと、流出部84Bに接続されて、給水流路管84を流通した水が排出される給水管21Dと、を備える。本実施形態では、流入部84Aと給水管21Cの接続部21Ca、及び、流出部84Bと給水管21Dの接続部21Daとは、それぞれクイックファスナーCにより着脱可能に接続されている。この構成では、流入部84A及び流出部84Bが熱交換器80の筐体82の外部に設けられているため、流入部84Aと給水管21C、及び、流出部84Bと給水管21Dとを容易に着脱できる。
【0091】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、給水管21Cに設けられる接続部21Caは、給水管21Cに接続される側から流入部84Aに接続される側に向かって、内径が徐々に小さくなっている(内径が絞られている)。熱交換器80における熱交換の性能(蒸気回収効率)は、水の流通量を変更することにより調整することができる。すなわち、接続部21Caにおける内径を変えることにより、熱交換器80における熱交換の性能を調整できる。接続部21Caは、給水管21Cに着脱可能である。そのため、内径の異なる接続部21Caを給水管21Cに取り付けることにより、水の流通量を簡易な構成で容易に調整できる。本実施形態のように、熱交換器80の給水流路管84を流通する水の量を、接続部21Caによって減らすことにより、効率的で且つ確実な熱交換を行うことができる。給水流路管84を流通させる水の量は、熱交換の性能及び給水能力などに応じて、適宜設定されればよい。
【0092】
本実施形態に係る食器洗浄機1では、接続部材70の本体部72は、平面視において、台形形状と円形状とが組み合わされた形状(前方後円の形状)を呈している。これにより、洗浄室2Aの上面に取り付けられた接続部材70の向きを、接続部材70を触ることにより確認することができる。したがって、接続部材70の着脱を容易に行うことができる。
【0093】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0094】
<変形例1>
上記実施形態の食器洗浄機1では、熱交換器80の吸気部92と本体部2とを接続部材70により着脱可能とする構成を一例に説明した。しかし、熱交換器80の吸気部92と本体部2との接続形態はこれに限定されない。熱交換器80の吸気部92と本体部2とが着脱可能な構成であれば、如何なる構造であってもよい。また、熱交換器80の吸気部92と本体部2とは、流路部を介して接続されていてもよい。
【0095】
<変形例2>
上記実施形態では、接続部材70が中空構造を有しており、熱交換器80の水が接続部材70側に流入した場合に、水を底面72aに沿って洗浄室2Aの側壁2W側に排出する形態を一例に説明した。しかし、接続部材は、少なくとも、吸気部92を本体部2に固定する構造を有していればよい。
【0096】
<変形例3>
上記実施形態の食器洗浄機1では、熱交換器80の排気部102を流路部60の接続部62に挿入させることにより、排気部102と接続部62とを嵌合させる形態を一例に説明した。しかし、熱交換器80と流路部60とが着脱可能な構成であれば、如何なる構造であってもよい。例えば、熱交換器80の排気部と流路部60の接続部とを突き合わせて、接続部材により接続してもよい。
【0097】
<変形例4>
上記実施形態の食器洗浄機1では、熱交換器80の排気部102と本体部2の吸気口2H2とを流路部60を介して接続する形態を一例に説明した。しかし、熱交換器の排気部と本体部の吸気口とは、上記実施形態の吸気部と本体部との接続と同様の構成で接続してもよい。この場合、本体部の上面に吸気口を設け、熱交換器の排気部と本体部とを接続部材で接続すればよい。接続部材は、上記実施形態の接続部材70と同様のものを用いることができる。
【0098】
<変形例5>
上記実施形態の食器洗浄機1では、熱交換器80の排気部102が筐体82から外に向かって突出している形態を一例に説明した。しかし、熱交換器の吸気部が筐体から外に向かって突出していてもよい。また、排気部及び吸気部が、筐体から外に向かって突出していてもよい。このような構成では、排気部及び/又は吸気部の突出部分を、本体部側(本体部自体、流路部等)の開口に嵌合させる構成とすることで、熱交換器を本体部に対して着脱可能とすることができる。
【0099】
<変形例6>
上記実施形態の食器洗浄機1では、流入部84Aと給水管21Cの接続部21Ca、及び、流出部84Bと給水管21Dの接続部21Daとを、それぞれクイックファスナーCにより接続する形態を一例に説明した。しかし、流入部84Aと給水管21C、及び、流出部84Bと給水管21Dとの接続は、他の方法を用いてもよい。
【0100】
<変形例7>
上記実施形態の食器洗浄機1では、接続部材70が、平面視において、台形形状と円形状とが組み合わされた形状(前方後円の形状)を呈している形態を一例に説明した。しかし、接続部材70の形状はこれに限定されない。接続部材は、他の形状(円形状、矩形状等)を呈していてもよい。
【0101】
<その他の変形例>
上記実施形態及び上記変形例では、管路部材の中を給水が流通し、その周りを水蒸気が流通する構成の熱交換器80を例に挙げ説明したが、管路部材の中を水蒸気が流通し、その周りを給水が流通する構成の熱交換器であってもよい。
【0102】
上記実施形態及び上記変形例では、洗浄室2Aの前面にドア4が設けられたアンダーカウンタ式の食器洗浄機を例に挙げて説明したが、本願発明は、ドアが上下に開閉するタイプの食器洗浄機、又は、食器Dを収容するためのラックを搬送しながら洗浄を行うコンベアタイプの食器洗浄機に適用することも可能である。
【0103】
上記実施形態及び上記変形例では、熱交換器80が、本体部2の上方に配置されている例を挙げて説明したが、例えば、本体部2における機械室2Bに配置されてもよいし、食器洗浄機1の外側に配置されてもよい。また、貯湯タンク18は、本体部2における機械室2Bに配置されている例を挙げて説明したが、本体部2の外部に配置されていてもよい。すなわち、外付け用の貯湯タンク18が設けられる構成の食器洗浄機であってもよい。
【0104】
上記実施形態及び上記変形例において熱交換器80の給水流路管84で温められた水は、貯湯タンク18に排出されてもよい。
【0105】
上記実施形態では洗浄室2Aから水蒸気を排出する手段として排気ファン64を例に挙げたが、洗浄室2Aから流路部60に水蒸気を送り出せる手段であれば、これに限定されない。
【0106】
本発明は、上記実施形態、上記変形例及びその他の変形例として記載の内容を適宜組み合わせてもよい。