【実施例1】
【0012】
本発明の鼻毛脱毛ワックス用容器5に使用する鼻毛脱毛器具の実施例1を、
図1から
図3に沿って説明する。
図1に示すように、鼻毛脱毛ワックス用容器5に使用する鼻毛脱毛器具1は、主に、複数(4個)の円錐状部2と把持部3とが合成樹脂によって一体に形成され、4個の円錐状部2は、先頭の円錐状部2の底部21(円盤状)と2番目の円錐状部2の先端部23における頂部22とが連結部4によって、直列に連なって一体に形成されている。
円錐状部2の先端部23は鼻孔Nに挿入し易いように形成され、実施例1の円錐は円形外周のスカート部の直径は15mmで高さ9mmであり、その直径は鼻孔Nの直径よりも大きくして、円錐状部2の全体が鼻孔Nに簡単には入り込まないようにしてある。なお、把持部3の直径は把持しやすいように5.2mmである。
この円錐状部2の形状もほぼ円錐状或いは傘状であればよく、
図1に示すように、斜面の断面は直線ではなく内側に凹んだ湾曲状である。
また、円錐状部2は直列に複数個に配置するのは、上方に位置する円錐状部2から連結部4で順次切り離し、先頭に位置する円錐状部2の先端部23に脱毛ワックスを塗布して使用するようにしてある。
【0013】
ここで、実施例1の鼻毛脱毛器具1の使用方法を
図2、
図3で説明する。
先ず、
図2(a)に示すように、本発明の鼻毛脱毛ワックス用容器5にレンジ等で温めた温めた脱毛ワックスWに鼻毛脱毛器具1の円錐状部2の先端部23を投入する。通常、脱毛用ワックスWは、温めるとドロッとした液状になり、常温や体温では固まる性質のもので、蜂蜜と砂糖を主成分とし水、ショ糖、ミツ、クエン酸を配合した所謂ブラジリアンワックス或いはビキニワックスと呼ばれるワックスで、エステサロン等で足等の脱毛に普通に使用されているものである。
このため、脱毛用ワックスWの使用に際しては、
図4に示すような鼻毛脱毛ワックス用容器5の本体部51には、固形の脱毛ワックス粒6(W)の4g程度を投入し、
図5に示すように、蓋部52を本体51に嵌めレンジ7(ヒータ)等で液状化するまで温める。1回分の4gであれば500Wで4分30秒、600Wで4分、1000Wで2分が目安であるが、脱毛ワックス6が溶けていない場合には再度15秒づつ加熱して脱毛ワックス6が溶け出したたら準備が完了する。
【0014】
本実施例の鼻毛脱毛ワックス用容器5は柔軟性のシリコン樹脂を用いた耐熱性容器であるので、レンジ7で温めても容器自体は
変形もなくさほど熱くならず、すぐにレンジ7の外に出して使用でき火傷等の不測の事故を防止でき、柔軟性があり一度使用して固化した脱毛ワックスWを再びレンジ7で温めて再利用が簡単にできる。
また、蓋部52の下側には段差521を設けこの段差521によって鼻毛脱毛ワックス用容器5の内壁513に嵌め込まれ、単に軽く上下方向に嵌め込むだけの構成で、空気や水蒸気が膨張しても簡単上下方向に外れる構成で安全であり、かつ、蓋部52があるので加熱性や保温性がよい。なお、符号522は蓋部52を外すための蓋把持部である。
この脱毛用ワックスWが流動性になった状態で、
鼻毛脱毛ワックス用容器5の本体部51の
内側の底部511のほぼ中央部には有底の円筒状の凹部512が設けられているから、この凹部512に先端の円盤部や円錐状部を挿入すれば、液状脱毛ワックスWが少量でも凹部には液状脱毛ワックスが充満し、円錐状部2の先端部23を液状に溶けた脱毛ワックスWに十分に漬けることができ、30秒から1分間は把持部3を回してかき混ぜで、円錐状部2に脱毛用ワックスWを巻き付けるように塗布する。なお、前記有底の円筒状の凹部512の内径は鼻毛脱毛器具1の先端の円盤部や円錐状部の外径と同じが若干大きめにすると鼻毛脱毛器具1の円盤部や円錐状部がスムースに凹部512に挿入することができる。
【0015】
次に、
図2(b)に示すように、円錐状部2の先端部23に脱毛ワックスWを塗布した状態で、脱毛用ワックス缶5から取り出すと、先端部23には脱毛用ワックスWを塗布された状態となる。
ここで、円錐状部2にしたのは、脱毛に脱毛ワックスWの表面が作用するが、脱毛ワックスWを塗布円錐状に塗布しても中心部が傘状なので、無駄な脱毛ワックスWが少なくて済むからである。したがって、適度の脱毛ワックスWが存在するように、他方内側に湾曲させててもよい。
このように、先頭の円錐状部2の先端部23に脱毛ワックスWを塗布状態に維持して、
図2(c)に示すように、脱毛ワックスWが塗布された円錐状部2の先端部23に鼻孔Nに挿入する。
【0016】
この際、円錐状部2の外周部24の円形直径は鼻孔Nの直径よりも大きくしてあるので、円錐状部2の全体が鼻孔Nに入り込むことがない。
この円錐状部2の先端部23に鼻孔Nに挿入した状態をしばらく維持すると、脱毛ワックスWは常温或いは体温で固化する性質のものであるので、円錐状部2の先端部23の脱毛ワックスWは鼻毛Hが張り付き保持した状態で固化する。この鼻毛Hと一緒に固化した状態であるので、鼻毛脱毛器具1の把持部3を鼻孔Nから引き抜くと、鼻毛Hも一緒に引き抜かれ、鼻毛Hの除去が完了する。
このように、鼻毛Hの除去が完了した鼻毛脱毛器具1は、
図3に示すように、使用した先頭の円錐状部2を連結部4で折って切り取って、その下に位置する円錐状部2を先頭位置にて、次の使用状態を用意する。したがって、本実施例では円錐状部2が4個であるので、4回の脱毛処理が可能である。なお、実施例1での各連結部4の太さは均一で、簡単に折って切り取れる程度であるが、弱い力では折れない程度の強度で設計すればよい。なお、円錐状部2の個数は必要におうじて適宜に設定すればよい。
【実施例2】
【0017】
次に、本発明の鼻毛脱毛器具の実施例2を、
図6に沿って説明する。
実施例2は、
図6(a)に示すように、直列に配置された複数の円錐状部2の底部21(円盤状)と次の円錐状部2の頂部22とは結合部4で連結されている。この連結部4は、先頭の円錐状部2Aと次の円錐状部2Bとの連結部4Aが一番細く、把持部3に近づくにしたがって連結部4B、連結部4Cと連結部4が次第に太くしてある。
これは、
図6(b)に示すように、先端の円錐状部2から順に折れ易くしてあるので、使用後には先頭の円錐状部2から順に除去でき無駄なく廃棄し、最後の円錐状部2まで使い切ることができる。他の構成は実施例1と同じであるので、説明は省略する。
【0018】
このように、実施例1、及び、実施例2の鼻毛脱毛器具1によれば、円錐状部2の先端部23を鼻孔Nに挿入するだけで、傘状の脱毛ワックスWを表面に接触する鼻毛Hは全部脱毛することができ、簡単に鼻毛Hを安全性且つ迅速性に処理するための鼻毛脱毛器具を提供しようとするものであり、鼻穴内壁にこびり付いている鼻毛Hや、生えている方向がまちまちの複数の鼻毛Hを一気に脱毛することができる。
更に、実施例2の鼻毛脱毛器具1は先頭の円錐状部2から、順次折れやすくなっているので、無駄なく円錐状部2を使い切ることができる。
【0019】
以上のような構成であるので、本発明の実施例の鼻毛脱毛ワックス用容器によれば、底部に円筒状の凹部が設けられているから、この凹部に先端の円盤部や円錐状部を挿入すれば、鼻毛脱毛器具の先端の円盤部や円錐状部に少量の液体状の脱毛ワックスであっても、
図2(a)の一点鎖線のように簡単に十分塗布することができる。通常は点線のように4回分程度の脱毛ワックスを収納できる。
また、シリコン樹脂を用いた耐熱性容器であるので、レンジで温めても容器自体は熱くならず、すぐにレンジの外に出して使用でき火傷等の不測の事故を防止でき、一度使用して固化した脱毛ワックスWを再びレンジで温めて再利用が簡単にできる。
更に、先端部が円錐状部の傘状の鼻毛脱毛器具には、脱毛ワックスWを傘状の全面に簡単に塗布することができ、塗った表面に接触する鼻毛を簡単に全部脱毛することができる。また、鼻穴内壁にこびり付いている鼻毛や、生えている方向がまちまちの複数の鼻毛を一気に脱毛することができる。
【0020】
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。例えば、使用する鼻毛脱毛器具の先端は円盤上に円錐状部2を設けた形状であるが、単にに円盤状だけの脱毛ワックスが載るような鼻毛脱毛器具でもよい。