特許第6772090号(P6772090)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三協立山株式会社の特許一覧 ▶ ゼン技研株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000002
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000003
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000004
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000005
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000006
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000007
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000008
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000009
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000010
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000011
  • 特許6772090-足場つなぎ具及び外壁 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6772090
(24)【登録日】2020年10月2日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】足場つなぎ具及び外壁
(51)【国際特許分類】
   E04G 5/04 20060101AFI20201012BHJP
【FI】
   E04G5/04 C
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-33497(P2017-33497)
(22)【出願日】2017年2月24日
(65)【公開番号】特開2018-138731(P2018-138731A)
(43)【公開日】2018年9月6日
【審査請求日】2019年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594017994
【氏名又は名称】ゼン技研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山畠 弘光
(72)【発明者】
【氏名】坂井 貞義
(72)【発明者】
【氏名】坂井 志津果
【審査官】 前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−071748(JP,U)
【文献】 特開平10−292621(JP,A)
【文献】 特開2003−343082(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 5/04
E04B 2/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足場側ナット付固定ボルトと、方立側ナット付固定ボルトと、挟着具とを備え、足場側ナット付固定ボルトは、足場側に足場側ボルトと連結するナット部と方立側にボルト部を有し、方立側ナット付固定ボルトは、足場側ナット付固定ボルトのボルト部を連結するナット部と方立側にボルト部を有し、挟着具は、方立の前壁見付面側に配置され方立の前壁見付面に形成された突条間で回り止めした表面側挟着具と、方立の中空内に配置され前壁裏面側に固定ナットを有する裏面側挟着具からなり、表面側挟着具と裏面側挟着具は、方立側ナット付固定ボルトのボルト部を裏面側挟着具の固定ナットにねじ込むことで方立の前壁を挟着固定していることを特徴とする足場つなぎ具。
【請求項2】
足場と方立を請求項1に記載の足場つなぎ具で連結したことを特徴とする外壁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足場つなぎ具及び外壁に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、上下に配置した方立の中空内に挿入して上下の方立を連結するスリーブジョイントに、予め足場側ボルトの挿入孔を形成しておくと共に挿入孔に対応した位置に足場側ボルトが螺合するナットを溶接固定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−343082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、足場側ボルトの取付け位置が限られていると共に、スリーブジョイントに予め孔をあけたり、ナットを溶接しておく必要があるので、足場側ボルトの取付けの為の作業が面倒になるという問題があった。
これに対して、ビル等の施工現場において足場と方立を容易に連結でき、しかも足場解体時には容易に撤去できるものが求められていた。
【0005】
そこで、本発明は、方立に簡単に取り付けでき且つ足場解体時には容易に撤去できる足場つなぎ具及び外壁の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、足場側ナット付固定ボルトと、方立側ナット付固定ボルトと、挟着具とを備え、足場側ナット付固定ボルトは、足場側に足場側ボルトと連結するナット部と方立側にボルト部を有し、方立側ナット付固定ボルトは、足場側ナット付固定ボルトのボルト部を連結するナット部と方立側にボルト部を有し、挟着具は、方立の前壁見付面側に配置され方立の前壁見付面に形成された突条間で回り止めした表面側挟着具と、方立の中空内に配置され前壁裏面側に固定ナットを有する裏面側挟着具からなり、表面側挟着具と裏面側挟着具は、方立側ナット付固定ボルトのボルト部を裏面側挟着具の固定ナットにねじ込むことで方立の前壁を挟着固定していることを特徴とする足場つなぎ具である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、足場と方立を請求項1に記載の足場つなぎ具で連結したことを特徴とする外壁である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1及び2に記載の発明によれば、裏面側挟着具と表面側挟着具とで方立の前壁を挟んで、足場側から方立側ナット付固定ボルトのボルト部をねじ込むことで方立側ナット付固定ボルトを方立に取り付けでき、方立側ナット付固定ボルトのナット部に足場側ナット付固定ボルトのボルト部をねじ込むことで、足場側ナット付固定ボルトを取り付けできる。
このように、足場つなぎ具は方立に簡単に取り付けできる。
足場解体時には、足場側ボルト11を足場側ナット付固定ボルトのナット部から外し、次に、足場側ナット付固定ボルトを方立側ナット付固定ボルトのナット部から外すだけで、容易に撤去できる。尚、方立側ナット付固定ボルト及び挟着具は方立に残るが、これらは無目に隠れるので、そのまま残す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態にかかる足場つなぎ具を方立に取り付けた状態を示す図であり、図2(a)に示すB−B断面図である。
図2】本実施の形態にかかる足場つなぎ具を方立に取り付けた状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示すA−A断面図である。
図3】裏面側挟着具の図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示すF−F断面図、(c)は(a)に示すG−G断面図である。
図4】は表面側挟着具の図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示すM−M断面図、(c)は(a)に示すN−N断面図である。
図5】方立側ナット付固定ボルトの図であり、(a)は側面図、(b)は足場側から見た正面である。
図6】足場側ナット付固定ボルトの図であり、(a)は側面図、(b)は足場側から見た正面である。
図7】表面側防水パッキンの図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示すP−P断面図、(c)は(a)に示すQ−Q断面図である。
図8】ナット用防水パッキンの図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示すS−S断面図である。
図9】本実施の形態にかかる足場つなぎ具を方立に装着した状態を示す斜視図であり、図10に示すE部の拡大図である。
図10図11に示す建物の方立と無目を抜き出して示す斜視図である。
図11】建物に足場を組んだ状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示すB−B断面図、(c)は(a)に示すC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図11に、建築中のカーテンウォール工法の建物1を示す。この建物1の周囲には、足場3が組んである。建物1には、その外壁5を構成する方立7に足場つなぎ具9(図9及び図10参照)が固定してあり、足場つなぎ具9に足場3に固定した足場側ボルト11を連結している。また、方立7には、その前側に無目10及び押縁16が固定されている。
本実施の形態では、足場つなぎ具9は、図11(b)(c)及び図10に示すように、建物1の各階の天井付近及びフロアー付近で所定の方立7に取り付けてある。
【0011】
図1及び図2に示すように、足場つなぎ具9は、足場側ナット付固定ボルト13と、方立側ナット付固定ボルト15と、挟着具17とを備えている。
図1及び図6に示すように、足場側ナット付固定ボルト13は、足場側に足場側ボルト11と連結するナット部19と方立側にボルト部21を有している。足場側ナット付固定ボルト13では、ナット部19にボルト部21がねじ込んである。
図1及び図5に示すように、方立側ナット付固定ボルト15は、足場側ナット付固定ボルト13のボルト部21を連結するナット部23と方立側にボルト部25を有している。方立側ナット付固定ボルト15では、ナット部23にボルト部25がねじ込んである。尚、図5において、二点鎖線で示すのはナット用防水パッキン(図8参照)49である。
【0012】
図1及び図2に示すように、挟着具17は、表面側挟着具27と、裏面側挟着具29とを備えている。
表面側挟着具27は、方立7の前壁7aの見付面8a側で、方立7の前壁7aの見付面8aに形成された突条6、6間に配置されている。
図4に示すように、表面側挟着具27は、正面視長方形の板状プレートであり、方立側ナット付固定ボルト13のボルト部25を挿通するボルト挿通孔33が形成されている。ボルト挿通孔33を挟む上下方向の両側に固定ねじ31のねじ挿通孔35が形成されている。尚、図4(b)において、二点鎖線で示すのは表面側防水パッキン(図7参照)47である。
【0013】
図1及び図2に示すように、裏面側挟着具29は、方立7の中空12内に配置され前壁7aの裏面8bに配置されている。図1に示すように、裏面側挟着具29は足場側から止める固定ねじ31で方立7の前壁7aの裏面8bに取り付けてある。
図2及び図3に示すように、裏面側挟着具29には、方立7の前壁7aの裏面8bに重ねて配置する正面視四角形状の前側壁39と、前側壁39の上側から足場側と反対方向に突設する上壁41と、前側壁39の下側から足場側と反対方向に突設する下壁42とが形成されている。
図1及び図2に示すように、前側壁39、上壁41及び下壁42は方立7の左右の側壁7b、7b間に亘って設けている。
前側壁39には、上壁41と下壁42との間に方立側ナット付固定ボルト15のボルト部25を挿通するボルト挿通孔43が形成されている。ボルト挿通孔43の上下には固定ねじ31が螺合するねじ孔45が形成されている。前側壁39において、上壁41と下壁42との間で、ボルト挿通孔43に対応した位置には固定ナット37が溶接してある。固定ナット37には、方立側ナット付固定ボルト15のボルト部25が足場側からねじ込まれており、表面側挟着具27と裏面側挟着具29は、方立側ナット付固定ボルト15のナット部23と固定ナット37との間で、方立7の前壁7aを挟着固定している。
【0014】
次に、足場つなぎ具9の取り付けについて説明する。
まず、方立7の前壁7aには、裏面側挟着具29に形成してあるボルト挿通孔43及びねじ孔45に対応する挿通孔を形成する。
図1に示すように、方立7の中空12内に裏面側挟着具29を配置して、前壁7aの裏面8bに裏面側挟着具29の前側壁39を当て、前壁7aの前壁見付面8aに突設する突条6、6間に表面側パッキン47を付けた表面側挟着具27を配置し、前壁7aの足場側から固定ねじ31を表面側挟着具27のねじ挿通孔35及び方立7の前壁7aの挿通孔に挿通し、裏面側挟着具29のねじ孔45に螺合して止める。このようにして、表面側挟着具27と裏面側挟着具29とを方立7の前壁7aに固定する。
その後、方立側ナット付固定ボルト15のナット部23の方立側面にナット用パッキン49を取り付け、方立側ナット付固定ボルト15のボルト部25を表面側挟着具27のボルト挿通孔33、方立7の前壁7aの挿通孔、裏面側挟着具29のボルト挿通孔43に通して固定ナット37にねじ込む。
方立側ナット付固定ボルト15のボルト部25を裏面側挟着具29の固定ナット37にねじ込むことで方立7の前壁7aを、表面側挟着具27と裏面側挟着具29とで挟着固定する。
次に、足場側ナット付固定ボルト13のボルト部21を方立側ナット付固定ボルト15のナット部23にねじ込む。
これにより、足場つなぎ具9の取り付けが完了する。
一方、足場側ボルト11の取付けは、図1に示すように、足場側ナット付固定ボルト13のナット部19に足場側ボルト11をねじ込んで取り付ける。
【0015】
足場3を解体するときには、足場側ナット付固定ボルト13のナット部19にねじ込んだ足場側ボルト11をナット部19から外す。
足場つなぎ具9の撤去は、足場側ナット付固定ボルト13のボルト部21を方立側ナット付固定ボルト15のナット部23から外す。
このように、足場側ナット付固定ボルト13を外すことで、方立7には、方立側ナット付固定ボルト15及び挟着具17は残るが、これらは無目10に隠れて正面側から見えないので、足場側ナット付固定ボルト13を外すだけで、足場つなぎ具9の撤去は完了する。
【0016】
次に、足場つなぎ具9の作用効果を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態にかかる足場つなぎ具9よれば、裏面側挟着具29と表面側挟着具27とで方立7の前壁7aを挟んで、足場側から方立側ナット付固定ボルト15のボルト部25を固定ナット37にねじ込むことで、方立側ナット付固定ボルト15を方立に取り付けでき、方立側ナット付固定ボルト15のナット部23に足場側ナット付固定ボルト13のボルト部19をねじ込むことで、足場側ナット付固定ボルト13を取り付けできる。このように、足場つなぎ具9は方立7に簡単に取り付けできる。
足場解体時には、足場側ナット付固定ボルト13を外すだけであるから、容易に撤去できる。
【0017】
表面側挟着具27は、方立7の突条6、6間に設けているので回り止めできる。
裏面側挟着具29は、方立7の左右の側壁7b、7b間に亘って設けているので、方立側ナット付固定ボルト15のボルト部25を固定ナット37にねじ込むときに、回り止めとしての役割を果たすことができる。
方立7の形状に合わせた挟着具17を用意することで、様々な方立7と足場の連結に対応可能である。例えば、表面側挟着具27は方立7の突条6、6間の寸法に合わせ、裏面側挟着具29も方立7の中空12の左右寸法に合わせたサイズを変えるだけで様々な方立7に用いることが可能である。
足場解体時に撤去した足場側ナット付固定ボルト13は、使い回しが可能である。
【0018】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
表面側挟着具27や裏面側挟着具29は、方立7の前壁7aにねじで固定することに限らず、接着剤で固定しても良い。
【符号の説明】
【0019】
3 足場
5 外壁
6 突条
7 方立
7a 前壁
9 足場つなぎ具
11 足場側ボルト
13 足場側ナット付固定ボルト
15 方立側ナット付固定ボルト
17 挟着具
19 ナット部(足場側ナット付固定ボルト)
21 ボルト部(足場側ナット付固定ボルト)
23 ナット部(方立側ナット付固定ボルト)
25 ボルト部(方立側ナット付固定ボルト)
27 表面側挟着具
29 裏面側挟着具
37 固定ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11