(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、衣類を収容するタブの振動を効果的に制御することができる衣類処理装置を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【0006】
また、本発明は、洗濯時にタブの内部に発生した異物が投入口を開閉するドアに残留することを防止することができる衣類処理装置を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【0007】
また、本発明は、体積を最小化しても前記タブを前記キャビネットに固定する作業が容易に行える衣類処理装置を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【0008】
また、本発明は、前記タブと前記キャビネットの間の空間を最小化する衣類処理装置を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【0009】
また、本発明は、前記タブの振動時、前記タブの上部と前記キャビネットの上部が衝突することを防止する衣類処理装置を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【0010】
また、本発明は、前記タブ支持部が前記タブで相対運動が可能であり、前記タブの振動が前記キャビネットに全部伝達されることを防止する衣類処理装置を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
その他の利点、目的、特徴は一部が以下の詳細な説明に開示され、一部が以下の説明から当業者に明らかになるか実施によって分かるであろう。前記目的及び他の利点は明細書及び請求項だけではなく図面に具体的に開示した構造から実現及び達成することができる。
【0012】
本発明は上述した課題の解決のために、ハウジングと、前記ハウジングの内部に備えられ、水を収容するように備えられたタブと、前記タブの内部に回転可能に備えられ、衣類を収容するように備えられたドラムと、前記タブと前記ハウジングを結合する三つ以上のタブ支持部と、を含み、前記タブ支持部のそれぞれは、前記ハウジングに備えられる第1支持部と、前記タブに備えられる第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部を連結するように備えられる連結部と、を含み、前記第1支持部の少なくとも一つは前記ハウジングに着脱可能である衣類処理装置を提供する。
【0013】
前記連結部は、前記タブの側面に平行になるように、前記第1支持部と前記第2支持部を連結することができる。
【0014】
前記ハウジングは六面体状に形成され、多数の前記第1支持部は、前記ハウジングの一面に備えられるとともに前記ハウジングに着脱可能な二つの第1ブラケット、及び前記ハウジングに備えられるとともに前記第1ブラケットが備えられた面の対向面に備えられる二つの第2ブラケットを含むことができる。
【0015】
前記二つの第1ブラケットと前記二つの第2ブラケットは前記ハウジングの各角部に備えられることができる。
【0016】
前記衣類処理装置は、前記ハウジングに備えられ、前記二つの第1ブラケットが着脱可能に固定される二つのボディー着脱部をさらに含むことができる。
【0017】
前記第1ブラケット部は自己潤滑性素材(self−lubricant material)からなることができる。
【0018】
前記連結部は、前記第1支持部に装着される第1連結部、前記第2支持部を支持する第2連結部、及び前記第1連結部と前記第2連結部を連結し、前記ハウジングの底面に対して直角をなすバー(bar)を含むことができる。
【0019】
前記第1連結部と前記第2連結部は自己潤滑性素材からなることができる。
【0020】
前記第1支持部は、前記連結部に備えられ、前記ハウジングに着脱可能な第1ブラケット、及び前記ハウジングに固定された第2ブラケットを含むことができる。
【0021】
前記第1ブラケットは二つが前記ハウジングの前面に着脱可能に備えられ、前記第2ブラケットは二つが前記ハウジングの後面に備えられることができる。
【0022】
前記衣類処理装置は、前記ハウジングを収容する空間を提供するキャビネットをさらに含み、前記ハウジングは前記キャビネットから引出し可能に構成されることができる。
【0023】
前記タブは、水を収容し、前記第2支持部を備えるタブボディー、前記タブボディーの上面をなすタブカバー、前記タブカバーを貫くように備えられる投入口、及び前記投入口を開閉するドアをさらに含むことができる。
【0024】
前記衣類処理装置は、前記タブボディーの底面に対して直角をなすように備えられ、前記ドラムを回転させる回転軸、及び前記ドラムの回転時に発生する遠心力によって前記タブカバーの方向に移動する水の少なくとも一部を前記ドアに噴射する噴射部を含むことができる。
【0025】
前記第1ブラケットと前記ボディー着脱部は締結部を介して結合され、前記締結部は、前記第1ブラケットを貫く締結ホール、前記ボディー着脱部を貫く第2締結ホール、及び各締結ホールに挿入されるカプラーを含むことができる。
【0026】
前記連結部は、前記第1支持部に装着される第1連結部、前記第2支持部を支持する第2連結部、及び前記第1連結部と前記第2連結部を連結し、前記ハウジングの底面に対して直角をなすバー(bar)を含み、前記第1ブラケットは、前記第1連結部を支持する収容孔部、前記バー(bar)が貫く貫通ホール、及び前記収容孔部に支持された第1連結部が収容孔部から分離されることを防止する連結部カバーを含むことができる。
【0027】
前記連結部は、前記第1支持部に装着される第1連結部、前記第2支持部を支持する第2連結部、及び前記第1連結部と前記第2連結部を連結し、前記ハウジングの底面に対して直角をなすバー(bar)を含み、前記第2ブラケットは、前記連結部のバー(bar)が貫く貫通ホール、前記第1連結部を支持する収容孔部、及び前記バーが前記貫通ホールの縁部から前記貫通ホールの中心方向に挿入できるようにするスリットを含むことができる。
【0028】
前記連結部は、前記第1支持部に装着される第1連結部、前記第2支持部を支持する第2連結部、及び前記第1連結部と前記第2連結部を連結し、前記ハウジングの底面に対して直角をなすバー(bar)を含み、前記第1ブラケットのそれぞれは前記連結部と一体に構成されることができる。
【0029】
前記のような一般的な説明及び以降の詳細な説明は例示及び説明のためのもので、請求範囲で主張するような本発明の更なる説明を提供しようとするものであることが理解可能である。
【発明の効果】
【0030】
本発明は、洗濯時にタブの内部に発生した異物が投入口を開閉するドアに残留することを防止することができる衣類処理装置を提供する効果を得ることができる。
【0031】
また、本発明は、体積を最小化しても前記タブを前記キャビネットに固定する作業が容易に行える衣類処理装置を提供する効果を得ることができる。
【0032】
また、本発明は、前記タブと前記キャビネットの間の空間を最小化する衣類処理装置を提供する効果を得ることができる。
【0033】
また、本発明は、前記タブの振動時、前記タブの上部と前記キャビネットの上部が衝突することを防止する衣類処理装置を提供する効果を得ることができる。
【0034】
また、本発明は、前記タブ支持部が前記タブで相対運動が可能であり、前記タブの振動が前記キャビネットに全部伝達されることを防止する衣類処理装置を提供する効果を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
衣類処理装置の一例は、ハウジング、前記ハウジングの内部に備えられ、水を収容するタブ、前記タブの内部に回転可能に備えられ、衣類を収容するドラム、及び前記ハウジングの内部に前記タブを支持させるタブ支持部を含む。
【0037】
前記ハウジングは内部にタブを収容することができる空間が形成されたキャビネットからなることもできるが、
図1に示したように、前記ハウジング3は前記キャビネット2から引出し可能なドローア(drawer)からなることもできる。以下では、前記ハウジング3がキャビネット2から引出し可能なドローアである場合を基準に説明する。
【0038】
前記キャビネット2は衣類処理装置100の外観をなす手段であってもよく、前記ハウジング3を収容することが可能な空間であってもよい。キャビネット2の前面にはハウジング3が挿入される開放面21が備えられることが好ましい。
【0039】
前記ハウジング3は、前記開放面21を通じてキャビネット2の内部に挿入されるハウジングボディー31、前記ハウジングボディー31の前面に固定され、前記開放面21を開閉するハウジングパネル33、及び前記ハウジングボディー31の上面をなすハウジングカバー35を含む。
【0040】
前記ハウジングパネル33はハウジングボディー31の前面に固定されるから、前記ハウジングボディー31をキャビネット2から引き出すハンドルの役目もすることができる。
【0041】
前記ハウジングパネル33には、衣類処理装置100の動作に関連した制御命令を入力するかあるいは衣類処理装置の動作に関連したメッセージを使用者に表示するコントロールパネル331が備えられることができる。
【0042】
前記ハウジングボディー31は、前記開放面21を通じてキャビネット2に挿入可能であるとともに前記タブ4を収容する空間を提供することができる限り、どんな形状にも構成されることができるが、
図1は内部が空いている六面体状のハウジングボディー31を一例として示すものである。
【0043】
前記ハウジングカバー35にはハウジングボディー31の内部を外部と連通させる第1貫通ホール351及び第2貫通ホール353が備えられる。前記第1貫通ホール351は衣類の出入のために備えられ、前記第2貫通ホール353は衣類の洗濯に必要な水を供給するために備えられるもので、その詳細な説明は後述する。
【0044】
図2に示したように、前記タブ4は、前記ハウジングボディー31の内部に位置し、水を収容するタブボディー41、及び前記タブボディー41の上面をなすタブカバー43を含む。前記タブボディー41は上面が開放した円筒状に構成されることができ、タブボディー41の底面にはヒーター411を収容する収容部413が備えられる。
【0045】
前記収容部413はタブ貫通ホール415を通じて外部と連通し、前記ヒーター411は前記タブ貫通ホール415を通じてドラムの底面とタブの底面の間に位置する空間に挿入される。
【0046】
前記タブカバー43は、前記タブボディー41の内部を前記タブボディーの外部と連通させる投入口431、及び前記タブボディー41の内部に水を流入させる供給口433を含むことができる。
【0047】
前記投入口431はハウジングカバー35に備えられた第1貫通ホール351に連通するように構成され、前記供給口433はハウジングカバーの第2貫通ホール353に連通するように構成されることが好ましい。すなわち、前記投入口431は前記第1貫通ホール351の下側に位置し、前記供給口433は前記第2貫通ホール353の下側に位置することが好ましい。
【0048】
前記投入口431はタブボディー41の内部に衣類を供給するかあるいはタブボディー41内部の衣類をタブボディーの外部に引き出すための手段であり、前記投入口431はドア45によって開閉される。
【0049】
図3に示したように、前記ドア45は、ヒンジ453を介して前記タブカバー43に回転可能に結合されるフレーム451、前記フレームに備えられるウィンドウ455、及び前記フレーム451を前記タブカバー43に着脱可能に結合させるドアハンドル457を含むことができる。使用者がタブボディー41の内部を確認することができるように前記ウィンドウ455は透明素材からなることが好ましい。
【0050】
前記投入口431を通じて前記タブボディー41の内部の水がタブボディー41の外部に排出されることを防止するために、前記フレーム451及び前記タブカバー43のいずれか一方には、前記ドア45が投入口431を閉鎖したとき、フレーム451と投入口431の間の空間を密閉させるシーリング部459がさらに備えられることができる。
【0051】
前記タブ4の内部に備えられるドラム5は上部に開放面53が備えられた円筒状のドラムボディー51からなることができる。前記開放面53は前記投入口431の下側に位置するので、投入口431を通じて供給される衣類は開放面53を通じてドラムボディー51に供給されるであろう。
【0052】
図2に示したように、前記ドラムボディー51の底面57と円周面55には、ドラムボディー51の内部をタブボディー41と連通させる多数のドラム貫通ホール59が備えられることができる。
【0053】
前記ドラムボディー51は駆動部によってタブボディー41の内部で回転する。前記駆動部は、タブボディー41の外部に位置するとともにタブボディーの底面に固定されるステーターM1、前記ステーターが提供する回転磁界(rotating field)によって回転するローターM2、及び前記タブボディー41の底面を貫くように備えられ、前記ドラムの底面57とローターM3を連結する回転軸M3を含むことができる。前記回転軸M3はタブボディー41の底面に対して直角をなすように構成されることができる。
【0054】
上述した構造を有するタブ4はタブ支持部6を介してハウジングボディー31に結合される。前記タブ支持部6は、ハウジングボディー31に備えられる第1支持部61、タブボディー41に備えられる第2支持部63、及び第1支持部と第2支持部を連結する連結部65を含むことができる。
【0055】
図3に示したように、前記連結部65は、第1支持部61に装着される第1連結部651、第2支持部63を支持する第2連結部653、及び前記第1連結部と第2連結部を連結するバー(bar)655を含むことができる。
【0056】
前記第1連結部651は前記第1支持部61の内部に装着されるとともに第1支持部61の内部で運動することができる形状に構成され、前記第2連結部653は前記第2支持部63を支持するとともに第2支持部63の内部で運動することができる形状に構成されることが好ましい。
【0057】
図3は各支持部61、63に接触する面が半球形である第1連結部651及び第2連結部653を一例として示すものであり、
図4は球形に形成される第1連結部651及び第2連結部653を一例として示すものである。
【0058】
図4に示したように、前記各支持部61、63は前記バー655が前記キャビネット2の底面に対して直角となる位置(例えば、ハウジングの底面に直角となる位置)に備えられることが好ましい。
【0059】
前記衣類処理装置は、少なくとも三つ以上のタブ支持部6がタブボディー41をハウジングボディー31に結合させるように備えられ、前記バー655がハウジングボディー31の底面に対して直角をなすように備えられるので、前記バー655がZ軸に対して所定角度で傾くように形成される場合に比べ、前記タブカバー43と前記ハウジングカバー35の間の間隔を増やすことができる(S1>S2)。
【0060】
前記タブ支持部6は、前記タブボディー41がハウジングボディー31の内部で振動しても前記タブカバー43がハウジングカバー35に衝突する可能性を減らすことができる。
【0061】
前記バー655がハウジングボディー31の底面に対して直角をなすように構成されれば、多数の前記第1支持部61の一部はハウジングボディー31に着脱可能に備えられることが好ましい。
【0062】
前記タブ支持部6が少なくとも三つ以上備えられ、前記第1支持部61がハウジングボディー31から分離できないように備えられれば、前記タブボディー41をハウジングボディー31に固定する作業者は、第2支持部63が第1支持部61と干渉しないように、ハウジングボディー31にタブボディー41を挿入した後、第2支持部63と第1支持部61が垂直線上に位置するようにタブボディー41を回転させることによって第1連結部651を第1支持部61に結合することができる。
【0063】
ところが、タブ支持部のバー655がハウジングの底面に対して直角をなすように構成される特徴は、タブボディー41の外周面とハウジングボディー31の内周面の間の間隔を最小化(S3<S4)して衣類処理装置100の体積を最小化することができるものの、上述した過程によってなされる第1連結部651と第1支持部61の組立性を悪化させることができる。このような欠点は、多数の第1支持部61の一部がドローアボディー31に着脱可能に備えられることによって解決することができる。
【0064】
図3は前記タブ支持部6が四つ備えられた場合を一例として示すものである。前記第1支持部61は、ハウジングパネルが位置する面(例えば、ハウジングの前面)に位置する一対の第1ブラケット611、及びハウジングの後面に位置する一対の第2ブラケット615を含むことができる。ハウジングボディー31が六面体状に構成される場合、二つの第1ブラケットと二つの第2ブラケットは前記ハウジングボディーの各角部に備えられることができる。
【0065】
前記第1ブラケット611はハウジングボディー31の左側面に位置する一対のブラケットを含み、前記第2ブラケット615は前記ハウジングボディー31の右側面に位置する一対のブラケットを含んでも構わない。
【0066】
前記第1ブラケット611と前記第2ブラケット615の中で少なくともいずれか一対はハウジングボディー31に固定されたボディー着脱部311に着脱可能に備えられることができる(三つのタブ支持部6が備えられる場合であれば、少なくとも一つ以上の第1支持部61がハウジングボディー31に着脱可能に備えられることができる)。
【0067】
図3は、一対の第1ブラケット611はハウジングボディー31から分離できるが、一対の第2ブラケット615はハウジングボディー31から分離できない場合を一例として示すものである。
【0068】
一対の第1ブラケット611がボディー着脱部311に着脱可能に備えられる場合、タブボディー41とハウジングボディー31の結合は次のようになされることができる。
【0069】
作業者は、タブボディー41の円周面に備えられた四つの第2支持部63に連結部65を結合させた後、四つの連結部65の中で一対の連結部65をハウジングの後面に位置する第2ブラケット615に結合する。
【0070】
一対の第1連結部651が第2ブラケット615にそれぞれ装着すれば、作業者は残りの二つの連結部65に第1ブラケット611を結合した後、第1ブラケット611をボディー着脱部311に固定することによってタブボディー41とハウジングボディー31を結合することができる。
【0071】
前記衣類処理装置は、連結部65がハウジング3の底面に直角をなすように備えられることによって発生し得るタブボディー41とハウジングボディー31の組立性悪化を防止することができる。
【0072】
タブボディー41とハウジングボディー31の組立性をより向上させるために、前記第1ブラケット611は連結部65と一体に構成されることもできる。すなわち、タブボディー41とハウジングボディー31の組立時、前記第1ブラケット611は前記第1連結部651に結合された状態で作業者に提供されることができる。
【0073】
前記第1ブラケット611は、前記第1連結部651を支持する収容孔部、バー655が貫く貫通ホール、及び前記収容孔部に支持された第1連結部651が収容孔部から分離されることを防止する連結部カバーを含むことができる。
【0074】
上述したタブ支持部6を介して結合されたタブボディー41がX−Y平面内で遊動することを保証するために、前記第2ブラケット615は、連結部のバー655が貫く貫通ホール615c、第1連結部651を支持する収容孔部615a、及び前記バー655が前記貫通ホール615cの縁部から貫通ホール615cの中心方向に挿入できるようにするスリット615bを含むように構成されることができる。
【0075】
前記第1ブラケット611は第2ブラケット615と同一の形状に構成されることができる。すなわち、
図5に示したように、前記第1ブラケット611は、連結部のバー655が貫く貫通ホール611c、第1連結部651を支持する収容孔部611a、及び前記バー655が前記貫通ホール611cの縁部から貫通ホール611cの中心方向に挿入できるようにするスリット611bを含むように構成されることができる。
【0076】
前記第1ブラケット611は締結部を介してボディー着脱部311に結合される。前記締結部は、第1ブラケット611を貫く第1締結ホール611d、前記ボディー着脱部を貫く第2締結ホール312、及び各締結ホールに挿入されるカプラーCを含むことができる。
【0077】
図6Aに示したように、前記タブボディー41に備えられる前記第2支持部63は、第2連結部653に装着する収容孔部631、連結部のバー655が挿入される貫通ホール635、及び前記バー655が貫通ホールの縁部から貫通ホールの中心に挿入できるようにするスリット633を含むことができる。
【0078】
上述した第1支持部61と第2支持部63は前記タブボディー41が振動するときに連結部65の支持点の役目をするので、第1支持部61と第1連結部651の間の摩擦力、前記第2支持部63と第2連結部653の間の摩擦力は小さいほど有利であろう。したがって、前記第1支持部61と第2支持部63は自己潤滑性素材(self−lubricative material)からなることができる。
【0079】
ただ、射出成形によって第1支持部61はハウジングボディー31と同一の素材で形成され、射出成形によって前記第2支持部63は前記タブボディー41と同一の素材で形成されることが一般的であることを考慮すると、第1連結部651及び第2連結部653のみ自己潤滑性素材からなるか、あるいは第1ブラケット611、第1連結部651及び第2連結部653のみ自己潤滑性素材からなることもできる。
【0080】
図6Bに示したように、第2支持部63はタブボディー41の円周面から突出して備えられる。多数の第2支持部63の少なくともいずれか一つである63Aはヒーター411が収容部413に挿入される方向(例えば、ヒーターが収容部から分離される方向)F1に平行な方向F2に沿ってタブボディー41の円周面から突出することが好ましい。
【0081】
ヒーター411が収容部413に組み立てられる方向F1に平行でない方向に第2支持部63Aが突出していれば、タブボディーを射出成形で製作しにくいか、あるいは金型に備えられたコア(core)の数を増加させなければならない欠点が発生し得る。
【0082】
前記第2支持部の中でいずれか一つの63Aがヒーター411の組立方向に平行な方向に備えられるためには、第2支持部63Aの突出方向F2をヒーターの組立方向F1と合わせるか、あるいはヒーターの組立方向F1を第2支持部63の突出方向F2と合わせなければならない。
【0083】
タブボディー41を最も安定的に支持するためには、多数の第2支持部63がタブボディー41の円周面に放射状に配置されるとともに同じ角度で互いに離隔して備えられなければならない。第2支持部63がタブボディーの円周面に放射状に配置されるという意味は全ての第2支持部63がタブボディーの底面中心に位置する回転軸M3を基準に対称な位置に備えられることを意味する。よって、全ての第2支持部63がタブボディーの円周面に放射状に配置された場合、前記ヒーターの組立方向はドラムの回転中心に向かう方向F3となるであろう。
【0084】
ヒーターの組立方向を第2支持部63がタブボディー41の円周面から突出した方向と合わせれば、ヒーター411を収容する収容部413の長さがタブボディー41の底面外側に固定されたステーターM1によって制限される問題がある。
【0085】
衣類処理装置の体積を最小化する場合、収容部413がタブボディーの底面から突出可能な高さは制限されるので(例えば、ヒーターの厚さが制限される)、前記収容部413の長さが短くなればヒーター411の長さを長く設定しにくく、単位時間当り発熱量の高いヒーターを装着しにくい問題が発生し得る。
【0086】
図6に示したものとは違い、収容部413がタブボディー41の底面から突出しなければ上述した制限がなくなるが、収容部413はタブボディー41に流入する水がヒーター411に最も先に供給されるようにすることによってヒーターの過熱を防止し、ドラム5の回転中にドラムの底面57によってヒーターが損傷されることを防止するための手段である点を考慮すると、タブボディー41の底面から突出することは不可避である。
【0087】
このような状況を考慮すると、前記収容部413は前記タブボディー41の底面から突出するように形成されるとともに前記ドラムの回転中心(例えば、M3が位置する地点)に向かわないように備えられ、多数の第2支持部63のいずれか一つである63Aは前記収容部413の長手方向(ヒーターの組立方向、タブ貫通ホールに垂直な方向、F1)に平行な方向F2にタブボディー41の円周面から突出するように備えられることが好ましい。
【0088】
これにより、前記収容部413の長さはステーターM1の位置に制限されないだけでなく、射出成形によってタブボディー41を製作することも容易な効果を得ることができる。
【0089】
ヒーター411の組立方向F1がタブボディーの底面中心(例えば、M3が位置する方向)に向かわないようにするとともに第2支持部のいずれか一つ63Aがヒーターの組立方向に平行な方向F2に突出するタブボディー41の構造は
図6に示したように多様である。
【0090】
上述した構造を有する衣類処理装置100は、給水部7を介してタブ4に水を供給し、排水部8を介してタブ4に収容された水をキャビネット2の外部へ排出する。
【0091】
図2に示したように、前記給水部7は、タブカバーに備えられた供給口433に連結された第1給水管71、キャビネットの外部に位置する給水源に連結された第2給水管73、及び前記タブカバー43に固定され、前記第1給水管と第2給水管を連結する連結管75を含むことができる。
【0092】
前記第1給水管71はハウジングカバー35に備えられた第2貫通ホール353を介して供給口433と連結管75を連結し、タブ4の振動時に第1給水管71が連結管75から分離されることを防止するために波形管からなることができる(
図3参照)。
【0093】
また、前記ハウジング3がキャビネット2から引き出されるとき、第2給水管73が連結管75から分離されることを防止するために、第2給水管73も波形管であってもよい。前記第2給水管73は制御部によって制御される給水バルブ77によって開閉される。
【0094】
前記給水部7はキャビネット2の外部に位置する給水源と前記タブカバーに備えられた供給口433を連結する単一給水管を含んでもよい。前記給水管は波形管であってもよい。
【0095】
前記排水部8は、ハウジングボディー31に固定される排水ポンプ81、前記タブボディー41の内部の水を排水ポンプ81に案内する第1配水管83、及び前記排水ポンプ81から排出される水をキャビネット2の外部に案内する第2配水管85を含むことができる。前記第2配水管85は波形管であってもよい。
【0096】
上述した構造を有する衣類処理装置100は、ドラム5に衣類を投入し、タブ4に水と洗剤を供給した後、駆動部によってドラム5を回転させることによって衣類を洗濯することになる。
【0097】
前記ドラム5の回転時にタブ4の内部には水流が形成されるため、衣類の洗濯中に洗剤が溶解しながら発生した泡又は衣類から排出された汚物は洗濯が完了した後にドア45に残留する可能性がある。
【0098】
洗濯が完了したにもかかわらずドア45の内側表面に泡や汚物が残留すれば、使用者は衣類の洗濯が完了しなかったと間違えるかあるいは衣類処理装置100の故障を疑うことになる問題も発生し得る。
【0099】
このような問題を解決するために、前記衣類処理装置100には、前記ドア45に残留する異物(泡や汚物など)を除去する噴射部91をさらに含むことができる。
【0100】
前記噴射部は
図7に示した噴射部91と
図8に示した噴射部93のいずれか一つを含んでもよく、
図7及び
図8に示した噴射部91、93の両者を含んでもよい。
【0101】
図7に示した噴射部91はドラム5の回転時に発生する遠心力を用いて前記ドア45を洗浄する手段である。
【0102】
前記ドラム5は回転中心をなす回転軸M3がタブボディーの底面に対して直角をなすので、ドラム5の回転時、タブ4内部の水は遠心力によってタブボディー41の円周面に沿って上昇してからタブカバー43に沿って投入口431の方向に移動する。
【0103】
前記噴射部91は遠心力によってタブカバー43の方向に移動した水をドア45が位置する方向に排出させることによってドア45を洗浄する手段である。
【0104】
図7の噴射部91は前記タブカバー43の縁部から前記投入口431に向かって伸びるガイド915、及び前記ガイド915によって移動する水を前記ドア45が位置する方向に排出させる排出部911、913を含むことができる。
【0105】
前記排出部は、前記タブカバー43から前記ドラム5に向かって突出する遮断壁911、及び前記遮断壁911を貫くように備えられ、前記ドア45に向かって水を排出する排出口913を含むことができる。
【0106】
前記遮断壁911は前記投入口431の全体を取り囲むように構成されることもでき、前記投入口431を断続的に取り囲むように構成されることもできる。遮断壁が投入口を断続的に取り囲むという意味は前記投入口の縁部に沿って多数の遮断壁が互いに離隔して配置されることを意味する。
【0107】
図7Bは前記遮断壁911が投入口431全体を取り囲むように備えられた場合を一例として示すもので、前記遮断壁911は投入口431の縁部からドラム5に向かって突出するように構成されることができる。
【0108】
ドア45の内側表面(例えば、水に接触するドアの一面)が排出口913より高い位置に配置され得るように前記ドア45がタブカバー43の上面に回転可能に結合される場合、前記排出口913は前記ドア45に向かって水が排出されるように所定角度で傾くように構成されることが好ましい。
【0109】
前記ドア45に透明素材からなったウィンドウ455が備えられる場合、使用者はウィンドウ455を通じて異物の残留有無を確認することになるので、前記排出口913は前記ウィンドウ455に水が排出されるように傾くように構成されることもできる。
【0110】
前記ガイド915は、前記ドラム5が時計方向に回転するとき、前記タブカバー43の縁部に移動する水を前記排出口913に案内する第1ガイド913a、及び前記ドラム5が反時計方向に回転するとき、前記タブカバー43の縁部に移動する水を前記排出口部913に案内する第2ガイド915bを含むことができる。
【0111】
前記排出口913が前記遮断壁911を貫く単一ホールである場合、各ガイド915a、915bは同じ排出口913に水を案内するようになるであろう。しかし、前記排出口913が前記遮断壁911を貫くように形成された第1排出口913a及び第2排出口913bを含むように構成される場合、前記第1ガイド915aは第1排出口913aに水を案内し、前記第2ガイド915bは第2排出口913bに水を案内するように構成されることができる。
【0112】
前記第1ガイド915aに沿って移動する水の方向は前記第2ガイド915bに沿って移動する水の方向の反対方向であるため、前記噴射部91はドラム5の回転数が既設定の基準回転数(例えば、遠心力によってタブボディー内部の水がタブカバーまで上昇する回転数)以上である限り、ドラムの回転方向に関係なくドア45を洗浄することができる。
【0113】
また、前記第1排出口913aから排出される水の軌跡と前記第2排出口913bから排出される水の軌跡が互いに交差するように各排出口913a、913bは所定角度で傾くように構成されることもできる。これは排出部の洗浄範囲を拡大するためである。
【0114】
上述した構造を有する噴射部91は前記投入口431の縁部に沿って多数が配置されることができ、多数の噴射部91は前記投入口431を取り囲むように配置されることが好ましい。また、多数の前記噴射部91の中で少なくとも二つは互いに向かい合うように配置されることができる。これは排出部91の洗浄力を高めるためである。
【0115】
図8に示した噴射部93はタブ4に供給される水をドア45に噴射することによってドア45を洗浄することを特徴とする。前記噴射部93は、タブカバーに備えられた供給口433に供給される水を前記投入口431の方向に案内するチャンバー931、及び前記チャンバー931に流入した水を前記ドアに排出させるチャンバー排出口933を含む。
【0116】
前記チャンバーは、前記供給口433の下側に位置する流入チャンバー931a、及び前記流入チャンバーに流入した水を前記チャンバー排出口933に案内する連結チャンバー931bを含む。
【0117】
前記流入チャンバー931aには前記供給口433に連結される連通ホール931eが備えられ、前記チャンバー排出口933を通じて排出される水の圧力を高めるために、前記連結チャンバー931bの断面積は流入チャンバー931aの断面積より小さく形成されることが好ましい。また、前記チャンバー排出口933の断面積は連結チャンバーの断面積より小さく形成されることができる。
【0118】
前記連結チャンバー931bは、前記チャンバー排出口933から噴射された水が前記投入口の上側に位置するドア45に供給できるように、所定角度で傾くように構成されることができる。
【0119】
ただ、前記ドア45にウィンドウ455が備えられた場合であれば、前記連結チャンバー931bは前記チャンバー排出口933から噴射された水が前記ウィンドウ455に供給されることができる角度で傾くように構成されることが好ましい。
【0120】
前記流入チャンバー931aには、流入チャンバー内部の水の一部を前記ドラム5に噴射する流入チャンバー排出口935をさらに含むことができる。
【0121】
前記流入チャンバー排出口935はドラムボディーの底面57に向かって水を噴射するように構成されることもでき、ドラムボディーの円周面55に向かって水を噴射するように構成されることもできる。
【0122】
前記流入チャンバー排出口935がドラムボディーの底面57に向かって水を噴射するように構成されれば、前記流入チャンバー排出口935は洗濯中にドラム5の内部に水を噴射することにより、ドラム5の内部に発生した泡を鎮める役目をするようになる。
【0123】
すなわち、制御部が洗濯中に給水バルブ77を制御して前記チャンバー931に水を供給すれば、洗濯中にタブの内部に発生した泡を鎮めることで、ドア45に泡を含めた異物が残留することを防止することができる。
【0124】
前記流入チャンバー排出口935がドラムボディーの円周面55に向かって水を噴射するように構成されれば、前記流入チャンバー排出口935はドラム円周面55を洗浄するための手段となるであろう。
【0125】
すなわち、洗濯が完了した後、制御部が給水バルブ77を制御して前記チャンバー931に水を供給するとともにドラム5を回転させれば、ドラムの表面に残留する異物は流入チャンバー排出口935から排出される水によって洗浄される。
【0126】
また、前記連結チャンバー937にも内部の水をドラム5に排出させる連結チャンバー排出口937がさらに備えられることができる。
【0127】
前記連結チャンバー排出口937は少なくとも二つ以上が備えられることができる。この場合、一つの連結チャンバー排出口937はドラムボディーの底面57に向かって水を排出するように構成され、他の一つの連結チャンバー排出口937はドラムボディーの円周面55に向かって水を排出するように構成されることができる。
【0128】
上述したように、前記衣類処理装置は、衣類を収容するタブの振動を効果的に制御することができる。