特許第6772337号(P6772337)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6772337
(24)【登録日】2020年10月2日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】エレベータシステムおよび災害情報取得方法
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/02 20060101AFI20201012BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   B66B5/02 S
   B66B3/00 G
   B66B3/00 T
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-95990(P2019-95990)
(22)【出願日】2019年5月22日
【審査請求日】2019年5月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】永田 真一
【審査官】 今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−186273(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/086098(WO,A1)
【文献】 特開2017−178584(JP,A)
【文献】 特開2012−006753(JP,A)
【文献】 特開2012−006743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/00 − 5/28
B66B 3/00 − 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に設置されたエレベータと、前記エレベータに通信接続され、前記建物内の設備を管理する管理装置と、前記管理装置に通信接続され、前記エレベータの利用者が携帯する利用者端末とを備えたエレベータシステムにおいて、
前記管理装置は、
前記建物内で災害が発生する都度、災害発生情報および復旧対応情報を前記利用者端末に提供する情報として蓄積し、これらを学習することで、前記利用者端末に提供する情報を更新する異常発生情報管理部を有し、
前記エレベータは、
建物内で災害が発生したことにより前記エレベータの乗りかごへの利用者の閉じ込めが発生したことを検知すると、前記利用者端末から前記管理装置に通信接続させるためのアドレス情報を前記乗りかご内の表示装置に表示させるアクセス情報提示部を有し、
前記利用者端末は、
前記乗りかご内の表示装置に表示されたアドレス情報を読み取る読み取り部と、
前記読み取り部で読み取られたアドレス情報に基づいて前記管理装置と通信接続して前記提供する情報を取得する利用者端末通信部と、
前記利用者端末通信部で取得した情報を出力する出力部と
を有することを特徴とするエレベータシステム。
【請求項2】
前記異常発生情報管理部は、災害発生情報または復旧対応情報として、災害が発生する都度、災害の種類ごとに取得した問合せの情報を蓄積し、これらを学習することで、発生した災害に関して問合せ件数が多かった内容の情報を優先的に、前記利用者端末に提供する情報として選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
建物に設置されたエレベータに通信接続されるとともに前記エレベータの利用者が携帯する利用者端末に接続され、前記建物内の設備を管理する管理装置が、前記建物内で災害が発生する都度、災害発生情報および復旧対応情報を前記利用者端末に提供する情報として蓄積し、これらを学習することで、前記利用者端末に提供する情報を更新し、
前記エレベータが、建物内で災害が発生したことにより前記エレベータの乗りかごへの利用者の閉じ込めが発生したことを検知すると、前記利用者端末から前記管理装置に通信接続させるためのアドレス情報を前記乗りかご内の表示装置に表示させ、
前記利用者端末が、前記乗りかご内の表示装置に表示されたアドレス情報を読み取り、読み取ったアドレス情報に基づいて前記管理装置と通信接続して前記提供する情報を取得し、取得した情報を出力する
ことを特徴とする災害情報取得方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータシステムおよび災害情報取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの乗りかご内には、利用者が外部の監視センタ等と連絡をとるためのインターホンが設置されている。これにより、災害やエレベータの故障等により乗りかごが階間に停止し、利用者の閉じ込めが発生した場合に、当該利用者が外部の監視センタに救助を要請することができる。
【0003】
また、災害が発生した場合に当該災害の種類や発生状況等を乗りかご内の表示装置に表示することにより、乗りかご内の利用者の不安を軽減させるための技術も確立されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−265921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述したように、乗りかごに閉じ込められた利用者がインターホンで救助を要請したり災害に関する情報を認識したりすることができても、その後、救助作業を行う保守員が到着するまでの間は、実際に保守員が救助に向かっているのか、または保守員の到着までにどのくらいの時間がかかるのか等、詳細な状況を利用者が把握することができずに、多大な不安やストレスに晒される可能性がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、災害が発生してエレベータの乗りかごで利用者の閉じ込めが発生した場合に、当該利用者の操作で、当該災害に関する詳細情報を取得することが可能なエレベータシステムおよび災害情報取得方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータシステムは、建物に設置されたエレベータと、前記エレベータに通信接続され、前記建物内の設備を管理する管理装置と、前記管理装置に通信接続され、前記エレベータの利用者が携帯する利用者端末とを備え、前記管理装置は、前記建物内で災害が発生する都度、災害発生情報および復旧対応情報を前記利用者端末に提供する情報として蓄積し、これらを学習することで、前記利用者端末に提供する情報を更新する異常発生情報管理部を有し、前記エレベータは、建物内で災害が発生したことにより前記エレベータの乗りかごへの利用者の閉じ込めが発生したことを検知すると、前記利用者端末から前記管理装置に通信接続させるためのアドレス情報を前記乗りかご内の表示装置に表示させるアクセス情報提示部を有し、前記利用者端末は、前記乗りかご内の表示装置に表示されたアドレス情報を読み取る読み取り部と、前記読み取り部で読み取られたアドレス情報に基づいて前記管理装置と通信接続して前記提供する情報を取得する利用者端末通信部と、前記利用者端末通信部で取得した情報を出力する出力部とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態によるエレベータシステムの構成を示す全体図。
図2】第1実施形態によるエレベータシステムの構成を示すブロック図。
図3】第1実施形態によるエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。
図4】第1および第2実施形態によるエレベータシステムで用いる乗りかごに設置されるかご内操作盤を示す正面図。
図5】第1および第2実施形態によるエレベータシステムで用いる利用者端末に表示される救助関連情報の一例を示す図。
図6】第2実施形態によるエレベータシステムの構成を示す全体図。
図7】第2実施形態によるエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータシステムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータシステムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータシステム1Aは、建物内に設置されたエレベータ10と、当該建物の設備を管理する管理装置としてのエレベータ監視センタ装置20と、エレベータ10の利用者が携帯する利用者端末30とが通信ネットワーク40を介して接続されて構成されている。
【0010】
エレベータ10は、建物の昇降路内を昇降する乗りかご11と、乗りかご11にテールコード12を介して接続されたエレベータ制御装置13とを有する。乗りかご11内にはかご内操作盤111が設置され、かご内操作盤111の上部にはかご内表示装置112が設置されている。エレベータ制御装置13は、当該建物に設置された火災感知器51、地震感知器52、および停電感知器53に接続されている。
【0011】
エレベータシステム1A内の各装置の詳細な構成について、図2を参照して説明する。エレベータ制御装置13は、動作情報取得部131と、制御装置通信部132と、異常発生情報取得部133と、閉じ込め発生判断部134と、アクセス情報提示部としてのバーコード情報提示部135とを有する。
【0012】
動作情報取得部131は、エレベータ10内の機器、例えば巻上げ機(図示せず)や乗りかご11内の機器等の動作情報を取得する。制御装置通信部132は、通信ネットワーク40を介してエレベータ監視センタ装置20との通信を行う。異常発生情報取得部133は、火災感知器51で感知された火災発生情報、地震感知器52で感知された地震発生情報、および停電感知器53で感知された停電発生情報を、異常発生情報として取得する。閉じ込め発生判断部134は、異常発生情報取得部133で異常発生情報が取得されたときに乗りかご11内に利用者がいる状態で乗りかご11が緊急停止したことを検知すると、乗りかご11で利用者の閉じ込めが発生したと判断する。バーコード情報提示部135は、閉じ込め発生判断部134で閉じ込めが発生したと判断されると、利用者端末30からエレベータ監視センタ装置20に通信ネットワーク40を介してアクセスするためのアドレス情報を含む2次元バーコードXの情報を、乗りかご11のかご内表示装置112に送信する。動作情報取得部131で取得されたエレベータ10内の機器の動作情報、異常発生情報取得部で取得された異常発生情報、および閉じ込め発生判断部134で判断された閉じ込め発生情報は、制御装置通信部132からエレベータ監視センタ装置20に送信される。
【0013】
エレベータ監視センタ装置20は、センタ装置通信部21と、異常発生情報管理部としてのエレベータ情報管理部22と、センタ装置表示部23とを有する。センタ装置通信部21は、通信ネットワーク40を介してエレベータ制御装置13および利用者端末30との通信を行う。エレベータ情報管理部22は、エレベータ制御装置13から送信されたエレベータ10内の機器の動作情報、異常発生情報、および閉じ込め発生情報を取得して記憶する。またエレベータ情報管理部22は、利用者端末30からの要求に応じて、記憶した情報を利用者端末30に提供する。センタ装置表示部23は、エレベータ情報管理部22に記憶された情報を表示する。
【0014】
利用者端末30は、バーコード読み取り部31と、利用者端末通信部32と、利用者端末表示部33とを有する。バーコード読み取り部31は、2次元バーコードXで示された情報を読み取る。利用者端末通信部32は、通信ネットワーク40を介してエレベータ監視センタ装置20との通信を行う。利用者端末表示部33は、エレベータ監視センタ装置20から取得した情報を表示する。
【0015】
〈第1実施形態によるエレベータシステムの動作〉
次に、当該建物で災害が発生してエレベータ10が停止したときに、エレベータシステム1Aで実行される処理について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
【0016】
エレベータ10の通常運転中は、エレベータ制御装置13の動作情報取得部131においてエレベータ10内の各機器の動作情報が取得され、エレベータ監視センタ装置20に送信される(S1)。エレベータ監視センタ装置20では、エレベータ制御装置13から送信されたエレベータ10の動作情報がエレベータ情報管理部22で取得され、記憶される(S2)。
【0017】
そして、当該建物で火災、地震、または停電等の災害が発生すると、該当する感知器51、52、または53で当該災害の発生が検知され、該当する異常発生情報がエレベータ制御装置13に送信される。エレベータ制御装置13では、感知器51、52、または53から送信された災害発生情報が異常発生情報取得部133で取得される。異常発生情報取得部133で異常発生情報が取得されると、閉じ込め発生判断部134において乗りかご11で利用者の閉じ込めが発生したか否かが判断される。ここでは、動作情報取得部131で取得された動作情報に基づいて、乗りかご11内に利用者がいる状態で緊急停止したことを検知すると、乗りかご11で利用者の閉じ込めが発生したと判断される。
【0018】
閉じ込め発生判断部134において利用者の閉じ込めが発生したと判断されると(S3の「YES」)、当該異常発生情報および閉じ込め発生情報がエレベータ監視センタ装置20に送信される(S4)。エレベータ監視センタ装置20では、エレベータ制御装置13から送信された異常発生情報および閉じ込め発生情報がエレベータ情報管理部22で取得され、記憶される。また、エレベータ監視センタ装置20では、乗りかご11内の利用者を救出しエレベータ10を復旧させるために実行された復旧対応に関する処理、例えば保守員への復旧作業指示の通知や当該保守員が当該建物に到着するまでの時間の算出等の情報が取得され、復旧対応情報としてエレベータ情報管理部22に記憶される。エレベータ情報管理部22で取得された情報は、センタ装置表示部23に表示される(S5)。
【0019】
また、エレベータ制御装置13では、閉じ込め発生判断部134において利用者の閉じ込めが発生したと判断されると、バーコード情報提示部135により、利用者端末30からエレベータ監視センタ装置20に通信ネットワーク40を介してアクセスするためのアドレス情報を含む2次元バーコードXの情報が、テールコード12を介して乗りかご11に送信される(S6)。送信された2次元バーコードXの情報は、図4に示すように、利用者端末30から読み取り可能な状態で乗りかご11のかご内表示装置112に表示される(S7)。
【0020】
そして、乗りかご11内の閉じ込められた利用者が当該災害に関する情報を取得するために利用者端末30でかご内表示装置112に表示された2次元バーコードXを読み取る操作を行うと、(S8の「YES」)、バーコード読み取り部31で当該2次元バーコードXを読み取る処理が実行される(S9)。バーコード読み取り部31で2次元バーコードXが読み取られると、当該2次元バーコードXに含まれるアドレス情報に従って利用者端末通信部32から通信ネットワーク40を介してエレベータ監視センタ装置20にアクセスされ、当該エレベータ10の災害発生情報および復旧対応情報が要求される(S10)。
【0021】
エレベータ監視センタ装置20では、利用者端末30からの要求に応じて、エレベータ10の災害発生情報および復旧対応情報がエレベータ情報管理部22から利用者端末30に送信される(S11)。利用者端末30では、エレベータ監視センタ装置20から送信された災害発生情報および復旧対応情報が取得され、利用者端末表示部33に表示される(S12)。
【0022】
利用者端末表示部33に表示された情報の一例を、図5に示す。図5には、該当する災害発生情報として、災害内容を示す情報「地震」331が表示され、復旧対応情報として、復旧までの時間(目安)を示す情報「30分」332が表示され、これらに関し、さらに詳細な情報を問い合わせるための電話番号情報「監視センター 03-1234-xxxx」333およびテキスト入力用エリア334が表示されている。復旧までの時間332は、所定時間間隔で最新の情報に更新される。これにより、利用者は復旧作業の進捗状況をリアルタイムで認識することができる。
【0023】
表示された電話番号情報333部分がタッチ操作されると、利用者端末30の電話通信制御部としての利用者端末通信部32から該当する発呼処理が実行されて電話回線が接続され、利用者端末30とエレベータ監視センタ装置20との間で通話が可能な状態になる。また、表示されたテキスト入力用エリア334に利用者が問い合わせ事項のテキスト情報を入力して送信操作を行うと、当該問い合わせ事項の情報がエレベータ監視センタ装置20で出力される。そして、エレベータ監視センタの監視員がこれに応答して回答情報を入力すると、当該回答情報が利用者端末30に送信されて利用者端末表示部33に表示される。このように処理が行われることより、耳の不自由な利用者も、エレベータ監視センタ装置20への問い合わせを行うことができる。
【0024】
以上の第1実施形態によれば、災害が発生してエレベータの乗りかご内で利用者の閉じ込めが発生した場合に、利用者の能動的な操作で、外部のエレベータ監視センタ装置から災害発生情報や復旧作業の進捗状況を取得することができ、救助されるまでの間の不安やストレスを軽減させることができる。
【0025】
上述した第1実施形態において、災害が発生する都度、エレベータ監視センタ装置20のエレベータ情報管理部22で取得される災害発生情報および復旧対応情報を蓄積し、これらの情報を学習することで、利用者端末30に提供する情報を更新するようにしてもよい。
【0026】
例えば、災害の種類ごとに、過去に発生した際に問い合わせ件数が多かった内容の情報を優先的に、当該災害が発生した際に利用者端末30に提供する情報として選択する。選択される情報の例として、火災が発生した階床の情報、停電が当該建物のみで発生したものであるかまたは該当する地域内で発生したものであるかを示す情報等がある。
【0027】
《第2実施形態》
〈第2実施形態によるエレベータシステムの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータシステム1Bは、図6に示すように、当該建物の設備を管理する管理装置として、エレベータ監視センタ装置20の他に、消防署管理装置60が通信ネットワーク40を介して利用者端末30に接続されている他は、第1実施形態で説明したエレベータシステム1Aの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0028】
本実施形態においてエレベータ制御装置13のバーコード情報提示部135は、閉じ込め発生判断部134で閉じ込めが発生したと判断されると、発生した異常の内容に基づいて該当する管理装置を選択し、選択した管理装置に利用者端末30がアクセスして当該異常に関する情報を取得するためのアドレス情報を含む2次元バーコードYの情報を、かご内表示装置112に送信する。
【0029】
消防署管理装置60は、発生した火災に関する対応情報等を管理し、利用者端末30からの要求に応じて、該当する火災への対応情報を利用者端末30に送信する。
【0030】
〈第2実施形態によるエレベータシステムの動作〉
次に、当該建物で災害が発生してエレベータ10が停止したときに、エレベータシステム1Bで実行される処理について、図7のシーケンス図を参照して説明する。
【0031】
本実施形態において、当該建物で火災が発生すると、火災感知器51で当該火災の発生が検知され、消防署管理装置60に通報されるとともに、該当する火災発生情報がエレベータ制御装置13に送信される。エレベータ制御装置13では、火災感知器51から送信された火災発生情報が異常発生情報取得部133で取得され、閉じ込め発生判断部134において乗りかご11で利用者の閉じ込めが発生した否かが判断される。
【0032】
閉じ込め発生判断部134において利用者の閉じ込めが発生したと判断されると(S21の「YES」)、バーコード情報提示部135により、接続されている管理装置(エレベータ監視センタ装置20、消防署管理装置60)の中から、発生した異常の内容(火災)に基づいて該当する管理装置として消防署管理装置60が選択される。そして、選択された消防署管理装置60に利用者端末30がアクセスして当該火災に関する情報を取得するためのアドレス情報を含む2次元バーコードYの情報が、かご内表示装置112に送信される(S22)。送信された2次元バーコードYの情報は、乗りかご11のかご内表示装置112に表示される(S23)。
【0033】
その後、第1実施形態で説明した処理と同様に、利用者により利用者端末30を用いて当該2次元バーコードYを読み取る操作が行われると(S24の「YES」)、利用者端末30で2次元バーコードYの読み取り処理が実行され(S25)、消防署管理装置60にアクセスされて当該建物の火災発生情報および対応情報が要求される(S26)。
【0034】
消防署管理装置60では、利用者端末30からの要求に応じて、当該建物の火災発生情報および対応情報が利用者端末30に送信される(S27)。利用者端末30では、消防署管理装置60から送信された火災発生情報および対応情報が取得され、利用者端末表示部33に表示される(S28)。
【0035】
以上の第2実施形態によれば、災害が発生してエレベータの乗りかご内で利用者の閉じ込めが発生した場合に、災害の種類に応じた問い合わせ先の情報を乗りかご内の利用者に提示することで、利用者が当該災害に関する適切な情報を取得することができる。
【0036】
上述した第1および第2実施形態において2次元バーコードを用いて表示された、管理装置にアクセスするためのアドレス情報は、1次元バーコード情報を用いて表示してもよい。
【0037】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらこの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0038】
1A,1B…エレベータシステム、10…エレベータ、11…乗りかご、12…テールコード、13…エレベータ制御装置、20…エレベータ監視センタ装置、21…センタ装置通信部、22…エレベータ情報管理部、23…センタ装置表示部、30…利用者端末、31…バーコード読み取り部、32…利用者端末通信部、33…利用者端末表示部、40…通信ネットワーク、51…火災感知器、52…地震感知器、53…停電感知器、60…消防署管理装置、111…かご内操作盤、112…かご内表示装置、131…動作情報取得部、132…制御装置通信部、133…異常発生情報取得部、134…閉じ込め発生判断部、135…バーコード情報提示部(アクセス情報提示部)
【要約】      (修正有)
【課題】災害が発生してエレベータの乗りかごで利用者の閉じ込めが発生した場合に、当該利用者の操作で、当該災害に関する詳細情報を取得することが可能なエレベータ制御装置、エレベータシステム、およびエレベータ制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態によればエレベータ制御装置13は、建物内で異常が発生してエレベータの乗りかごへの利用者の閉じ込めが発生したことを検知すると、前記エレベータの利用者が携帯する利用者端末30から、外部に設置された前記建物内の設備を管理する管理装置に通信接続させるためのアドレス情報を、前記利用者端末30で読み取り可能な状態で前記乗りかご内の表示装置112に表示させるアクセス情報提示部を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7