【文献】
Samsung,Corrections on HARQ Feedback[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800453,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800453.zip>,2018年 1月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0003】
本開示の目的は、改善された電力制御、具体的には、フィードバックシグナリングの文脈におけるそれを提供することである。そのアプローチは、とりわけ3GPP(3rd Generation Partnership Project、標準化団体)に従う、第5世代(5G)電気通信ネットワーク又は5G無線アクセス技術若しくはネットワーク(RAT/RAN)において特に有利に実装される。適したRANは、具体的には、例えばリリース15以降又はLTEの進化版(Evolution)であるNRに従うRANであり得る。
【0004】
したがって、無線アクセスネットワークにおいてユーザ機器を動作させる方法が開示される。上記方法は、複数のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分に関連するフィードバックシグナリングを送信すること、を含み、上記フィードバックシグナリングは、ある電力レベルで送信される。上記電力レベルは、値Vと値Uとの間の差に基づく。上記値Vは、上記ユーザ機器が上記複数のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分について受信するものと予期されるスケジューリング割当ての総数を示し、上記値Uは、上記ユーザ機器により受信された上記複数のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分についてのスケジューリング割当ての総数を示す。
【0005】
そのうえ、無線アクセスネットワークのためのユーザ機器もまた考えられ得る。上記ユーザ機器は、複数のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分に関連するフィードバックシグナリングを送信するために適合される。上記フィードバックシグナリングは、ある電力レベルで送信され、上記電力レベルは、値Vと値Uとの間の差に基づく。上記値Vは、上記ユーザ機器が上記複数のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分について受信するものと予期されるスケジューリング割当ての総数を示し、上記値Uは、上記ユーザ機器により受信された上記複数のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分についてのスケジューリング割当ての総数を示す。上記ユーザ機器は、処理回路及び/若しくは無線回路、具体的には上記フィードバックシグナリングを送信し及び/若しくは上記スケジューリング割当てを受信するための送信機、受信機及び/若しくは受信機を備えてもよく、並びに/又はそれらを利用するために適合されてもよい。代替的に又は追加的に、1つ以上の対応するモジュールを備えてもよい。
【0006】
V及びUは、全てのセル、キャリア及び/又は帯域幅部分の表現に関連してよく、例えばそれぞれの割当ての数の合計であってもよい。よって、それらは、周波数、セルレンジ、又は上記割当てが関連する構造の全体を表現し得る。VとUとの間の差は、逸失したスケジューリング割当てのインジケーションとして理解されてもよい。Vは、推定値であってよく、1つ以上の(受信された)スケジューリング割当てに含まれる情報又はインジケーションに、例えばカウンタDAI、トータルDAI及び/又はアップリンクDAIのようなカウンタに基づいて決定されてもよい。
【0007】
逸失した割当てとは、受信されなかった割当てであってもよく、UEにより正確に復号/復調されなかった割当てであってもよい。受信されたスケジューリング割当てとは、正確に受信され、復号され及び/若しくは復調された割当てであってもよく、並びに/又は、例えば当該スケジューリング割当てにより示されるリソース上で、UEによる受信のためにスケジューリングされた送信を当該UEが決定し得る割当てであってもよい。
【0008】
上記フィードバックシグナリングは、フィードバック情報の最大ビット数を含んでもよく、それは例えば11である。実際のビット数はより少なくてよく、例えば動的に決定され得る。フィードバック情報は、確認応答情報、測定情報及び/又はスケジューリング情報を含んでもよい。フィードバック情報を搬送するメッセージは、例えば誤り検出及び/又は誤り訂正符号化のような誤り符号化用の、関連付けられる符号化ビットをも含んでもよい。確認応答情報は、概して、スケジューリングされた送信が正確に受信されたかを示し得る。
【0009】
上記フィードバックシグナリングは、リード・マラー符号又は方式に基づいて誤り符号化されることが考えられ得る。
【0010】
上記フィードバックシグナリングは、概して、PUCCH若しくはPSCCHのような制御チャネル上で、又はPUSCH若しくはPSSCHのようなデータチャネル上で送信されてもよい。上記フィードバックシグナリングは、例えば、ダウンリンクスケジューリング割当てのようなダウンリンクシグナリング、及び/又はダウンリンク向けにスケジューリングされる関連付けられるスケジューリングされた送信への応答としての、アップリンクシグナリングであることが考えられ得る。但し、上記フィードバックシグナリングが相補的な方向でのサイドリングシグナリングへの応答としてサイドリンク上でなされ得る、サイドリンクのシナリオが考えられてもよい。
【0011】
いくつかの実施例において、Vは、上記フィードバックシグナリングが関連するスケジューリング割当ての総数に関連してもよい。具体的には、Vは、UEがスケジューリング割当てのためにリソースを監視するように構成され得る全ての割当て受信機会又は時間に関連してもよい。
【0012】
フィードバックシグナリングは、割当てによりスケジューリングされた送信又はスケジューリングされることが予期された送信についてA/Nを示す1つ以上のビットを含む場合、スケジューリング割当てに関連するものと見なされてもよい。例えばここで説明されるDAIのうちの1つといった、UEが受信したはずのスケジューリング割当ての総数のインジケーション及び/又はコードブック向けのサイズを、UEが受信した場合には、スケジューリング割当て又はスケジューリングされた送信が予期され得る。予期された数が受信された数と相違する場合、対応する数の割当てが逸失した可能性がある。
【0013】
Vは、同一の割当て受信機会又は関連付けられる時間、例えばその機会の開始時間における複数のセルについてのスケジューリング割当ての総数に関連してもよいと考えられ得る。
【0014】
いくつかの実施例において、Vは、スケジューリング割当てにおいて受信されるトータルダウンリンク割当てインジケーションに基づいてもよく、又はそれに基づいて決定されてもよい。上記インジケーションは、例えば、トータルDAI又はアップリンクDAIであってもよい。
【0015】
Vは、スケジューリング割当てにおいて受信されるカウンタダウンリンク割当てインジケーション、例えばカウンタDAIに基づいて決定されると考えられてもよい。
【0016】
Vは、スケジューリンググラントにおいて受信される割当てインジケーション、例えばアップリンクDAIに基づいて決定されてもよい。
【0017】
いくつかのケースでは、上記フィードバックシグナリングに関連付けられる受信されたDAIのうちの最高値がV向けであると考えられてもよい。
【0018】
概して、Uは、上記複数のセルの全てに関連してもよい。Uは、概して、例えばUEによりカウントされる通りの、実際に受信されたスケジューリング割当ての数、を表してもよい。
【0019】
Uは、同一の割当て受信機会において受信されるスケジューリング割当てに関連すると考えられてもよい。概して、相異なる機会についてのV及びUの差が合計されると考えられてもよく、各機会についてVが更新されてもよい。
【0020】
いくつかの実施例において、上記電力レベルは、逸失したスケジューリング割当てごとの上記フィードバックシグナリングに含まれるべきビット数を示す値NBにも基づいてもよい。NBは、セル固有の値の関数として全てのセルについて決定されてもよい。
【0021】
そのうえ、ここで説明される通りの方法を制御し及び/又は実行することを処理回路に行わせるために適合された命令群を含むプログラムプロダクトが考えられてもよい。また、ここで説明される通りのプログラムプロダクトを担持し及び/又は記憶するキャリア媒体配置もまた提案される。加えて、ここで説明されるフィードバックシグナリングを受信し及び/若しくは復号するように適合されたネットワークノード、並びに/又はネットワークノードを動作させる対応する方法が考えられてもよい。上記ネットワークノードは、処理回路及び/若しくは無線回路、具体的には上記受信及び/若しくは復号のための受信機及び/若しくは送受信機を備えてもよく、並びに/又はそれらを利用するために適合されてもよい。代替的に又は追加的に、1つ以上の対応するモジュールを備えてもよい。概して、ここで説明されるいずれのアクション及び/又は機能性も、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はハードウェアで実装され得る対応するモジュールにより実行されてもよく、及び/又はそれに関連付けられてもよい。
【0022】
フィードバックシグナリングは、例えば動的に決定され得るHARQコードブックに従った確認応答情報、具体的にはA/Nビット、を含み、搬送し、及び/又は表現してもよい。HARQコードブックは、概して、A/Nビットの数、並びに/又は、どのビットがどのHARQプロセス及び/若しくはスケジューリングされた送信(例えば、スケジューリング割当てにより受信向けにスケジューリングされたデータ送信)に関連するかを示し得る。動的コードブックは、例えばPDCCHのような物理制御チャネルに関連付けられる制御情報を含む制御シグナリングのような、UEにより受信されるスケジューリング割当てに基づいて決定され得る。いくつかのケースにおいて、フィードバックシグナリングは、例えば測定結果(例えば、CSI)及び/又はスケジューリング要求若しくは関連付けられる情報に関連する、他の制御情報を含み、搬送し、及び/又は表現してもよい。フィードバックシグナリング、とりわけその確認応答情報は、例えば関連付けられるスケジューリング割当てで構成される通りに、異なる時間のスケジューリングされた送信に関連し得る。
【0023】
スケジューリング割当ては、コードブックを決定し又は決定可能とし得る基礎であるカウンタDAI及び/又はトータルDAIを含んでもよい。代替的に又は追加的に、コードブックは、例えばPUSCH上の送信向けの例えばコードブックのサイズを示し得るアップリンクDAIのような、スケジューリンググラント内の割当てインジケーションに基づいて決定され又は決定可能であってもよい。スケジューリング割当ては、上記フィードバックシグナリング、及び/又はスケジューリングされた送信についての確認応答情報が関連し又は属するコードブックを構成し又は示すと考えられてもよい。概して、スケジューリング割当ては、UEが受信するように意図される、例えばデータ送信及び/又はPDSCH送信といった送信を、例えばそうした送信信号の受信用のリソースを指し示すことで、指し示し及び/又はスケジューリングし得る。関連付けられる確認応答情報は、スケジューリングされた送信が正確に受信されたか否かを示し得る。
【0024】
概して、スケジューリング割当ては、それが受信向けに送信(例えば、PDSCH上のデータ送信)をスケジューリングする対象のセル、キャリア及び/又は帯域幅部分において送信され得る。しかしながら、例えばライセンス支援型アクセス(LAA)のシナリオ及び/若しくはディアルコネクティビティのシナリオにおいて、並びに/又はクロスキャリア/セル/帯域幅部分スケジューリングのシナリオについて、スケジューリングされる送信のスケジューリング対象とは別のセル上でスケジューリング割当てが送信されることが考えられてもよい。Uは、概して、全てのセル上で受信される全てのスケジューリング割当ての数を表し得る。スケジューリング割当ては、例えばフォーマット1_0又は1_1の、PDCCH及び/又はDCIメッセージとして実装されてもよい。様々なスケジューリング割当てが様々なフォーマットを有し得る。具体的には、いくつかのケースにおいて、いくつかのスケジューリング割当てのみがトータルDAIを含んでもよい。
【0025】
割当て受信機会又は関連付けられる時間(インターバル)は、UEによる受信用に意図され得るスケジューリング割当てのために当該UEがリソースを監視するように構成された機会(例えば、CORESET、制御領域、PDCCHリソース及び/又はサーチスペース)であり得る。機会/時間の開始時刻又はシンボルが同一である場合、異なるセルについて同一の機会/時間(インターバル)が発生するかもしれない。相異なる機会は、同一の又は相異なるスロット内にあってよく、例えばそれらは同一のセル/キャリア/帯域幅部分、及び/又は相異なるそれらのためのものである。
【0026】
留意すべきこととして、通常、A/Nが示すのは、スケジューリング割当てによりスケジューリングされたデータ送信(例えば、PDSCH)が正確に受信されたかであって、スケジューリング割当て自体が正確に受信されたかではない。スケジューリング割当てが受信されなければ、A/NビットをNに設定し又はいくつかのケースではそれを省略することが考えられ得る。概して、それは重要ではなく、なぜなら関連付けられるデータ送信はそれを予期しないUEにより探索されないことになるからである。
【0027】
ここで説明されるアプローチは、フィードバックシグナリングの信頼性のある送信のために、とりわけ動的なHARQコードブック及び/又は制限されたサイズ(例えば、11ビット以下)でのフィードバックシグナリングのために必要とされる電力レベルの改善された推定を可能にする。そうした改善された推定は、例えば、関係するビットの良好な推定が電力レベルに影響し得るリード・マラー符号化のようないくつかのチャネル符号化アプローチの特性を活かすことを可能にする。
【0028】
上記に対して代替的に又は追加的に、UEを動作させる方法であって、ここで説明されるように関係するA/Nビットの数を判定すること、並びに/又は、ここで説明されるように逸失したスケジューリング割当ての数及び/若しくはコードブックについて関連付けられるA/Nビットを判定すること、を含む方法が考えられてもよい。そうした判定のための処理回路及び/若しくは判定モジュールを備え並びに/又はそれらを利用するために適合され得る、対応するUEが考えられてもよい。フィードバックシグナリングの送信は、例えば当該送信のための送信機及び/又は送受信機のようなUEの無線回路を利用して、逸失した割当て及び/又は関連付けられるビットの数に基づいて決定されるコードブックに基づいてなされ得る。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、NR及び動的HARQコードブックの文脈で上記アプローチが例示的に説明されるが、他のタイプのRAN及び/又はコードブックにもそれらは適用可能であり得る。留意すべきこととして、ここでの全ての割当て及びスケジューリングされた送信は、1つのUEによるフィードバックシグナリングの及び/又は1つのHARQコードブックについての1回のイベント、例えば1つのPUCCH送信若しくはメッセージ又は1つのPUSCH送信における1回のイベントに関連する(そのケースにおいて、例えばスケジューリンググラントに従ってPUSCH上でパンクチャ又はレートマッチングが行われてもよい)。フィードバックシグナリングは、例えば測定情報及び/又はスケジューリング要求のようなアップリンク制御情報といった追加的な情報ビットを含んでもよい。
【0032】
図1は、ダウンリンクにおいてセル0〜4(合計5セル)を含む例示的なキャリアアグリゲーションを示している。他の構成が考えられてもよい。例示の手段により、スケジューリング割当て及び/又は関連付けられるスケジューリングされるダウンリンク送信が発生し得る(時間的に)異なる複数のスロットが示されている。全てのスケジューリング割当て及び(それら割当てによりスケジューリングされる)関連付けられるデータ送信は、例えば1つのコードブック及び/又は1つの送信若しくはメッセージを用いて、フィードバックシグナリングについての基礎となるものと予期される。機会とは、割当て受信機会についての用語であり、それぞれ時間に関連付けられるものと考えられ得る(例えば、当該機会/サーチスペースの開始時刻)。
【0033】
スケジューリング割当ては、例えばスロットの冒頭など、概して構成される制御領域により表され得る機会に送信され得る。制御領域は、具体的にはスケジューリング割当てのようなダウンリンク制御情報の(あり得る)受信のために構成される時間(及び/又は周波数)におけるリソース構造であってよく、それぞれPDCCH受信用である。制御領域は、UEが受信するように意図されるDCI及び/又はPDCCHを求めてサーチを行い得るサーチスペースであると考えられてもよい。相異なるセルについての機会は、同一の開始シンボルを有する場合、及び/又は同時に開始する場合には、同一であり又は同時であると見なされてもよい。複数のセルの代わりに、複数のキャリア及び/又は帯域幅部分が考えられてもよい。NRにおけるスケジューリング割当ては、とりわけ、フォーマット1_0若しくは1_1又はそれに類するものであってよい。スケジューリング割当ては、UEへ送信されるカウンタダウンリンク割当てインジケータ(C−DAI)のような、現行のスケジューリング割当ての数であるカウンタを含み得ることが考えられ得る。いくつかのケースにおいて、それはUEへ送信されたスケジューリング割当ての総数を示し得るトータルDAI(T−DAI)を追加的に含んでもよい。トータルDAIは、各機会について更新され、(例えば、当該割当てのために使用されるフォーマットに依存して、含まれるならば)同一の機会の各スケジューリング割当てについて同一となる。C−DAIは、スケジューリング割当てごとに更新され、セル番号に従って増加し得る(同一の機会について、セル番号がより大きいとカウントがより大きくなる)。留意すべきこととして、スケジューリング割当ては、概して、それが送信をスケジューリングする対象のセル上で送信され得る。留意すべきこととして、同一の機会について、(何らかのスケジューリング割当てが送信されるならば)最もカウントの大きいDAIはその機会についてのトータルDAIに等しくなるべきである。T−DAI及び/又はC−DAIに基づいて、UEは、スケジューリング割当てを逸失したか、及びいくつかのケースではどのスケジューリング割当てを逸失した可能性があるかを判定し得る。
【0034】
現在のところ、NRでは、(11ビット以下の)小さいペイロードについて、UEは次の公式に基づいて電力制御のためにA/Nビット数を決定する:
【0036】
この(関係する)A/Nビットの数は、前方の総和の第1項で表現されている逸失したスケジューリング割当てを考慮した送信電力の修正のための基礎として使用され得る。例えば、関係するA/Nビットを含むフィードバックビットを符号化するために使用される符号化方式に基づいて、効率的な電力制御が達成され得る。よって、電力レベルは、逸失したスケジューリング割当ての判定を考慮して、関係するA/Nビットの数に依存して設定され得る。
【0037】
上記公式内の第1の部分(最初の総和)は、それぞれ関係するA/Nビットの数である逸失したDL(スケジューリング)割当てを、電力制御における考慮のために判定するために使用される。モジュロ演算は、カウンタ値が限られたビット数に制限されることを可能にし、よって曖昧であり得る。最初の総和は、報告の対象のセルの(ゼロからカウントされる)数にわたって計算される。係数N
DLTB,cは、トランスポートブロックごとのA/Nビット数を示し、セルごとに構成され、通常は(送信のレイヤがいくつ構成されるかに依存して)1又は2であり得る。V
C-DAI,mlast,cは、サービングセルcのために当該コードブックについてDL割当てをスケジューリングする最後に受信されたPDCCHにおけるカウンタDAIであり、U
DAI,cは、サービングセルcのために当該コードブックについてDL割当てをスケジューリングするUEにより検出されたPDCCHの数であり、N
DLTB,cは、セルcについて生成されるべき真のHARQビットの数(空間バンドリングが構成されない場合のPDSCHごとの構成TB数、例えば1若しくは2、又は、複数の構成TBから空間バンドリングが構成される場合には1)である。式(1)は、トランスポートレベルベースのA/Nフィードバックについての一例であり、CBGレベルのフィードバックでの実施例が、例えば係数N
DLTB,cの使用に類似する対応する補正係数と共に考えられてもよい。
【0038】
2番目の総和は、上記機会にわたって実際に受信されたトランスポートブロック及び/又はDCIメッセージについてのA/Nビットを表すものと考えられてよい(Mは、例えばサーチスペース/制御領域のあり得る相異なる開始点といった、あり得る機会の総数である)。最後の値N
SPS,cは、(動的にスケジューリングされる送信とは対照的に)半静的にスケジューリングされる送信に関連する。
【0039】
上記アプローチによれば、逸失したスケジューリング割当て及びカウンタDAIがセルごとに使用されるが、これは誤った推定をもたらしかねない。例えば、
図1に示されているところでは、UEは、セル0について4つのスケジューリング割当てのうちの3つを逸失したと想定するはずであるが、いずれも逸失していない。これが上記公式を信頼できないものにする。
【0040】
図2は、他の例を示しており、図示した最初のスロットにおいて、セル3は、開始時刻がシフトしているために、他のセルとは異なる機会を有する。ここでは、現行のアプローチはセル3及び0の双方について逸失したスケジューリング割当ての誤ったカウントをもたらし得るであろう。
【0041】
ここで説明されるアプローチは、逸失したスケジューリング割当てのより良好な推定を可能にする。具体的には、電力レベル及び/又は関係するA/Nビットの決定の基礎を、式(1)の最初の総和の代わりに、項((V
DLDAI,last−U
DAI)mod4)・N
DLTBに置き、他の部分は変更されてもそのままでもよい。置換えの項は、前方の総和の前に引き出されてもよく、及び/又は、各セルについて逸失した割当てを決定し及び合計する代わりに使用されてもよい。V
DLDAI,lastは、(例えば、(最大の)最後に受信したカウンタの)受信した最大のDAI値、トータルDAI、又は、いくつかのケースでは、例えば受信の順序及び/若しくは最大値に従って選択されるアップリンクDAIである。同時/同一機会に受信した場合、カウンタDAIに優先してトータルDAIが使用され得る。U
DAIは、全てのセルにわたって現行のHARQコードブック向けにDL割当てをスケジューリングする受信したPDCCH(より一般には、スケジューリング割当て)の数である。N
DLTBについては、異なる複数のオプションが考えられ得る:全てのセルが同一のTB/PDSCH及びバンドリング構成を有する場合:その共通的な構成から導出される値を使用、例えば1若しくは2ビット、又は、例えば報告対象のコードブロック若しくはCBGに依存して他の値である。いくつかのセルが1ビットを要し、いくつかのセルが2ビットを要する場合:少ない数のビットを使用することが可能となるように常に1を使用か、若しくは、ロバストな解決策のために常に2若しくは(コードブロック/CBGレベルの報告について)最大値を使用かのいずれか、又は、例えばセルごとのスケジューリング割当ての数に従って及び/若しくはセルがLBT(Listen-Before Talk)を要するか否かに従って重み付けされてもよい、複数セルにわたるTB/PDSCH及びバンドリング/CBG構成の関数(例えば、セル間の平均値)として、及び/若しくは、スケジューリングされる送信及び/若しくはチャネルについてのサービス品質要件及び/若しくはスケジューリングのタイプ若しくは用途(例えば、スケジューリングされた送信がスロットベースかミニスロットベースか若しくはURLLC向けか否か)に依存して決定される値を使用。対象の送信をスケジューリングするスケジューリング割当てにおいて、対応する情報が提供されてもよい。したがって、このアプローチについて、VはV
DLDAI,lastで表され、UはU
DAIで表され、これらはセルに非依存であり、並びに/又は、キャリアアグリゲーション全体及び/若しくは複数のセル、帯域幅部分及び/若しくはキャリアを示すものと考えられてもよい。N
DLTBは、同様に、セルに非依存であると考えられてもよく、並びに/又は、キャリアアグリゲーション全体及び/若しくは複数のセル、帯域幅部分及び/若しくはキャリアを示してもよい。このアプローチは、スケジューリング割当てが受信される時間の全体をカバーし、それはフィードバックシグナリングが送信されるべきスロットまでであってもよい。
【0042】
他のアプローチにおいて、機会ごとに複数のセルについてのVとUとの差異を判定することが考えられ得る。例えば、式(1)の最初の総和を、複数のセルにわたる総和の外側で使用され得る、Σ
M-1m=0((V
DLDAI,m−U
DAI,m)mod4)・N
DLTB,mと置換えることが考えられ得る。ここで、Mは、当該フィードバックシグナリング及び/又はコードブックについての機会の数であり、V
DLDAI,mは、Vを表し、PDCCH監視機会mにおいて受信されるトータルDAIのDAI値に基づくか若しくはその値であり、若しくは、トータルDAIが受信されなければ、最も大きいセルについてPDCCHにおいて受信したカウンタDAI値、又は、概して当該機会についての最大の利用可能なDAI値である。このVは、複数の機会の間で最大の利用可能なDAI値における変化を表してもよく、機会ごとに更新されてもよい。例えば、機会mについて、mにおいて受信した最大値から機会m−1についてのVが減算されてもよく、又は、対応する修正値が決定され及び/若しくは全ての機会にわたる合計のために減算されてもよい。
【0043】
U
DAI,mは、Uを表し、現行のHARQコードブックについて機会mで受信したPDCCH送信又はスケジューリング割当ての数であり、(それらが受信された)全てのセルにわたる数である。
(CBGレベルHARQ構成をも表し得る)N
DLTB,mは、(例えば、上記アプローチに類似する)例として、次の通りであり得る:
−全てのセルが同一のCBG/TB/PDSCH及びバンドリング構成を有する場合:その共通的な構成から導出される値を使用;
−いくつかのセルが1ビットを要し、いくつかのセルが2ビットを要する場合:上述したアプローチに類似する形で、常に1を使用か、常に2を使用か、複数のセルにわたるTB/PDSCH並びにバンドリング及び/又はCBG構成の関数として使用かのいずれか;又は
−例えばC−DAI及び/又はT−DAIに基づいてPDCCHを逸失したセルをUEが判定し得る場合には、そのセルについてのN
DLTBを使用。
【0044】
図3は、具体的にはUE(ユーザ機器)として実装され得る、端末又はワイヤレスデバイス10である無線ノードを概略的に示している。無線ノード10は、(制御回路としても言及され得る)処理回路20を備え、処理回路20は、メモリへ接続されるコントローラを含み得る。例えば通信モジュール又は決定モジュールなど、無線ノード10のいかなるモジュールも、具体的にはコントローラ内のモジュールとして、処理回路20内で実装されてもよく、及び/又は処理回路20により実行可能であってもよい。無線ノード10は、受信及び送信又は送受信の機能性を提供する無線回路22(例えば、1つ以上の送信機及び/若しくは受信機並びに/又は送受信機)をも備え、無線回路22は処理回路へ接続され又は接続可能である。信号を収集し若しくは送信し及び/又は増幅するために、無線ノード10のアンテナ回路24が無線回路22へ接続され又は接続可能である。無線回路22及びそれを制御する処理回路20は、例えばここで説明した通りのRANなどのネットワークとのセルラー通信のために、及び/又はサイドリンク通信のために構成される。無線ノード10は、概して、ここで開示した端末又はUEのような無線ノードを動作させる方法のいずれかを遂行するように適合されてよく;具体的には、例えば処理回路のような対応する回路及び/又はモジュールを備えてよい。
【0045】
図4は、具体的には例えばeNB又はNR向けのgNBなどといったネットワークノード100として実装され得る無線ノード100を概略的に示している。無線ノード100は、(制御回路としても言及され得る)処理回路120を備え、処理回路120は、メモリへ接続されるコントローラを含み得る。例えばノード100の送信モジュール、受信モジュール及び/又は構成モジュールなど、いかなるモジュールも、処理回路120内で実装されてもよく、及び/又は処理回路120により実行可能であってもよい。処理回路120は、受信機及び送信機又は送受信機の機能性を提供するノード100の無線回路122(例えば、1つ以上の送信機及び/若しくは受信機並びに/又は送受信機)を制御するように接続される。アンテナ回路124は、信号の受信若しくは送信及び/又は増幅のために無線回路122へ接続され又は接続可能であり得る。ノード100は、ここで開示した無線ノード又はネットワークノードを動作させるための方法のいずれかを遂行するように適合されてよく;具体的には、例えば処理回路のような対応する回路及び/又はモジュールを備えてよい。アンテナ回路124は、アンテナアレイへ接続され及び/又はアンテナアレイを含んでもよい。ノード100は、ここで説明した通りにネットワークノード又は無線ノードを動作させる方法のいずれかを実行するように適合されてよく;具体的には、例えば処理回路のような対応する回路及び/又はモジュールを備えてよい。無線ノード100は、概して、例えば無線ノードのような他のネットワークノードとの通信、並びに/又は、コアネットワーク及び/若しくはインターネット若しくはローカルネットとの、具体的には情報システムとの通信のための通信回路を備えてよく、それらはユーザ機器へ送信されるべき情報及び/又はデータを提供し得る。
【0046】
送信タイミング構造、シンボル、スロット、ミニスロット、サブキャリア及び/又はキャリアのような特定のリソース構造への言及は、予め定義され及び/又は構成され若しくは構成可能であり得る特定のヌメロロジーに関連し得る。送信タイミング構造は、1つ以上のシンボルをカバーし得る時間インターバルを表してもよい。送信タイミング構造のいくつかの例は、送信時間インターバル(TTI)、サブフレーム、スロット及びミニスロットである。スロットは、例えば6、7、12又は14個といったように、予め決定される数、例えば予め定義され及び/又は構成され若しくは構成可能な数のシンボルを含み得る。ミニスロットは、具体的には1、2、3又は4シンボルといったように、スロットのシンボル数よりも小さい(具体的には構成可能であり又は構成され得る)数のシンボルを含み得る。送信タイミング構造は、シンボル時間長及び/又は使用されるサイクリックプレフィクスに依存し得る固有の長さの時間インターバルをカバーし得る。送信タイミング構造は、例えば通信のために同期される時間ストリーム内の特定の時間インターバルに関連し及び/又は当該時間インターバルをカバーし得る。送信のために使用され及び/又はスケジューリングされるタイミング構造、例えばスロット及び/又はミニスロットは、他の送信タイミング構造により提供され及び/若しくは定義されるタイミング構造に対して相対的にスケジューリングされてもよく、並びに/又はそれに同期してもよい。そうした送信タイミング構造は、最小のタイミング単位を表す個々の構造の範囲内の例えばシンボル時間インターバルを伴うタイミンググリッドを定義し得る。そうしたタイミンググリッドは、例えば、スロット又はサブフレームにより定義されてもよい(いくつかのケースでは、サブフレームは、スロットの特定の派生であると見なされてもよい)。送信タイミング構造は、シンボルに加えて、恐らくは使用されるサイクリックプレフィクスの時間長に基づいて決定される時間長(時間における長さ)を有し得る。送信タイミング構造のシンボル群は、同じ時間長を有してもよく、又はいくつかの変形例では相異なる時間長を有してもよい。送信タイミング構造におけるシンボル数は、予め定義されてもよく、構成され若しくは構成可能であってもよく、並びに/又はヌメロロジーに依存してもよい。ミニスロットのタイミングは、概して、具体的にはネットワーク及び/又はネットワークノードにより、構成され又は構成可能であり得る。そのタイミングは、送信タイミング構造、具体的には1つ以上のスロットのどのシンボルにおいて開始し及び/又は終了するようにも構成可能であり得る。
【0047】
概して、具体的には処理回路及び/又は制御回路上で実行された場合に、ここで説明した任意の方法を当該処理回路及び/又は制御回路に遂行させ及び/又は制御させるために適合される命令群、を含むプログラムプロダクトが考えられる。また、ここで説明される通りのプログラムプロダクトを担持し及び/又は記憶するキャリア媒体配置が考えられる。
【0048】
キャリア媒体配置は、1つ以上のキャリア媒体を含み得る。概して、キャリア媒体は、処理回路若しくは制御回路によりアクセス可能であり、読取可能であり、及び/又は受信可能であってよい。データ、プログラムプロダクト及び/又はコードを記憶することは、データ、プログラムプロダクト及び/又はコードを担持することの一部として理解されてもよい。キャリア媒体は、概して、ガイド/トランスポート媒体及び/又は記憶媒体を含み得る。ガイド/トランスポート媒体は、具体的には電磁信号、電気信号、磁気信号及び/又は光信号といった信号を担持するように適合され、担持し、及び/又は記憶してもよい。キャリア媒体、具体的にはガイド/トランスポート媒体は、そうした信号を誘導してそれらを搬送するように適合されてもよい。キャリア媒体、具体的にはガイド/トランスポート媒体は、例えば無線波若しくはマイクロ波といった電磁場、並びに/又は、例えばグラスファイバ及び/若しくはケーブルといった光学的に伝送可能な材料を含んでもよい。記憶媒体は、揮発性又は不揮発性であり得る、バッファ、キャッシュ、光ディスク、磁気メモリ、フラッシュメモリなどといったメモリの少なくとも1つを含んでよい。
【0049】
ここで説明されるような1つ以上の無線ノード、具体的にはネットワークノード及びユーザ機器を含むシステムが説明される。そのシステムは、ワイヤレス通信システムであってよく、並びに/又は無線アクセスネットワークを提供し及び/若しくは表現してもよい。
【0050】
そのうえ、情報を提供することを含む、情報システムを動作させる方法が概して考えられ得る。代替的に又は追加的に、情報を提供するために適合された情報システムが考えられてもよい。情報を提供することは、無線アクセスネットワーク及び/若しくは無線ノードを含み及び/若しくはそれらとして実装され得る対象システムのために並びに/又は当該対象システムへ情報を提供すること、を含んでもよく、無線ノードとは具体的にはネットワークノード、ユーザ機器又は端末である。情報を提供することは、情報を移送し、ストリーミングし、送信し及び/若しくは受け渡すこと、それらのため及び/若しくはダウンロードのために情報を申し出ること、並びに/又は、例えば情報のストリーミング、移送、送信及び/若しくは受渡しを行わせるように別のシステム若しくはノードをトリガすることにより、そうした提供をトリガすること、を含んでもよい。情報システムは、例えばコアネットワーク、インターネット及び/又はプライベート若しくはローカルネットワークといった例えば1つ以上の中間システムを介して、対象を含み又は対象へ接続され若しくは接続可能である。そうした中間システムを利用して及び/又は介して情報が提供されてもよい。情報を提供することは、無線送信のため及び/若しくはエアインタフェースを介する送信のためになされてもよく、並びに/又はここで説明されるようなRAN若しくは無線ノードを利用してなされてもよい。情報システムを対象へ接続すること、及び/又は情報を提供することは、対象のインジケーションに基づいてもよく、及び/又は対象のインジケーションに対して適応的になされてもよい。対象のインジケーションは、その対象を指し示し、その対象に関する送信の1つ以上のパラメータを指し示し、及び/又は、その対象へ情報を提供する経路若しくは接続を指し示し得る。そうしたパラメータは、具体的には、エアインタフェース、無線アクセスネットワーク、無線ノード及び/又はネットワークノードに関連し得る。例示的なパラメータは、例えば、対象のタイプ及び/若しくは性質、並びに/又は、送信キャパシティ(例えば、データレート)、レイテンシ、信頼性及び/若しくはコストをそれぞれ示してもよく、それらの1つ以上の推定をそれぞれ示してもよい。対象のインジケーションは、対象により提供されてもよく、例えば当該対象から受信される情報及び/若しくは履歴情報に基づいて情報システムにより決定されてもよく、並びに/又は、対象若しくは当該対象と例えばRAN及び/若しくはエアインタフェースを介して通信するデバイスを動作させるユーザなどのユーザにより提供されてもよい。例えば、ユーザは、情報システムと通信するユーザ機器において、RANを介して情報が提供されるべきであることを指示してもよく、例えばそれは、例えばウェブインタフェースであり得るユーザアプリケーション若しくはユーザインタフェース上で情報システムにより提供される選択肢からの選択によってなされる。情報システムは、1つ以上の情報ノードを含み得る。情報ノードは、概して、処理回路及び/又は通信回路を含み得る。具体的には、情報システム及び/又は情報ノードは、例えばホストコンピュータ若しくはホストコンピュータ配置及び/又はサーバ若しくはサーバ配置といった、コンピュータ及び/又はコンピュータ配置として実装され得る。いくつかの実施例において、情報システムのインタラクションサーバ(例えば、ウェブサーバ)は、ユーザインタフェースを提供してもよく、ユーザ入力に基づいて他のサーバからユーザ(及び/若しくは対象)への送信並びに/又はストリーミング情報の提供をトリガしてもよく、他のサーバは、情報システムのインタラクションサーバ及び/若しくは一部へ接続され若しくは接続可能であってもよく、そこへ接続され若しくは接続可能であってもよい。情報は、いかなる種類のデータであってもよく、具体的には端末における使用のためのユーザ向けに意図されたデータ、例えば映像データ、音声データ、位置データ、インタラクティブデータ、ゲーム関連データ、環境データ、技術データ、トラフィックデータ、車両データ、状況データ及び/又は動作データであってもよい。情報システムにより提供される情報は、(シグナリング若しくはエアインタフェースのチャネルであり、並びに/又はRAN内で及び/若しくは無線送信用に使用され得る)ここで説明されるような通信若しくはデータシグナリング及び/若しくはは1つ以上のデータチャネルへマッピングされ、マッピング可能であり、並びに/又は、マッピングされるよう意図されてもよい。考えられ得ることとして、情報は、例えばデータ量、データレート、データ構造及び/又はタイミングに関して、対象のインジケーション及び/又は対象に基づいて整形され、それは具体的には、通信若しくはデータシグナリング及び/又はデータチャネルへのマッピングに関連し得る。データシグナリング及び/又はデータチャネルへの情報のマッピングは、送信の基礎となるシグナリング/チャネルと共に例えば通信の上位レイヤでデータを搬送するためにシグナリング/チャネルを使用することへの言及であると考えられてもよい。対象のインジケーションは、概して、相異なるソースを有し並びに/又は対象及び/若しくは対象への通信経路の相異なる特性を指し示し得る相異なる成分を含んでもよい。情報のフォーマットは、ここで説明した通りにエアインタフェース上で及び/又はRANにより情報が送信されるために、例えば相異なるフォーマットのセットから特に選択されてもよい。エアインタフェースは、キャパシティ若しくは予測可能性の観点で制限を有し及び/又は潜在的にコストに敏感であり得ることから、これは特に妥当であろう。フォーマットは、送信のインジケーションに適合するように選択されてよく、インジケーションは、とりわけ、対象と情報システムとの間の情報の経路(指示され、計画され及び/又は予期される経路)内にここで説明されるようなRAN又は無線ノードがあることを示し得る。情報の(通信)経路は、情報が受け渡されるか若しくは受け渡されるべき情報システム及び/若しくは情報を提供し若しくは移送するノードと対象との間のインタフェース(例えば、エア及び/若しくはケーブルインタフェース)並びに/又は(もしあれば)中間システムを表し得る。例えば、インターネットが関与する場合など、対象のインジケーションが提供され及び/又は情報システムにより情報が提供/移送される場合には、経路は(少なくとも部分的に)未定であってもよく、複数の動的に選択される経路を含んでもよい。情報及び/又は情報のために使用されるフォーマットは、パケットベースであってもよく、並びに/又は、パケットへマッピングされ、マッピング可能であり、及び/若しくはマッピングのために意図されてもよい。代替的に若しくは追加的に、情報システムへ指示を行う対象を提供することを含む、対象デバイスを動作させるための方法が考えられてもよい。さらに代替的に又は追加的に、情報システムへ対象インジケーションを提供するために適合される対象デバイスが考えられてもよい。他のアプローチにおいて、情報システムへ対象インジケーションを提供するために適合され、及び/又はそのための指示モジュールを含む対象インジケーションツールが考えられてもよい。対象デバイスは、概して、上述した対象であってよい。対象インジケーションツールは、ソフトウェア、アプリケーション若しくはアプリ、及び/若しくはウェブインタフェース若しくはユーザインタフェースを含み及び/若しくはそれらとして実装されてもよく、並びに/又は、当該ツールにより実行され及び/若しくは制御されるアクションを実装するための1つ以上のモジュールを含んでもよい。ツール及び/又は対象デバイスは、指示中のターゲットを判定し及び/又は提供し得る基礎となるユーザ入力を受付けるために適合されてもよく、上記方法がその受付けを含んでもよい。代替的に又は追加的に、ツール及び/又は対象デバイスは、情報及び/若しくは情報を搬送する通信シグナリングを受信し、情報に対し動作し、並びに/又は情報を(例えば、画面上で及び/若しくは音声として、又はインジケーションの他の形式で)提示するために適合されてもよく、上記方法がそのことを含んでもよい。情報は、受信される情報に基づいてもよく、及び/又は情報を搬送する通信シグナリングに基づいてもよい。情報を提示することは、受信される情報を処理すること、例えば復号し並びに/又はとりわけ相異なるフォーマット間で及び/若しくは提示用に使用されるハードウェアのために変換することを含んでもよい。情報に対し動作することは、提示からは独立し、提示無しであり、及び/若しくは提示に先行し若しくは後続してもよく、並びに/又は、ユーザインタラクション無し、若しくはユーザ受信さえ無くてもよく、それは例えば、自動処理向け、若しくは自動車、交通若しくは産業用途向けのMTCデバイスのような(例えば通常)ユーザインタラクション無しの対象デバイス向けである。情報又は通信シグナリングは、対象のインジケーションに基づいて予期され及び/又は受信され得る。情報を提示し及び/又は情報に対し動作することは、概して、1つ以上の処理ステップを含んでよく、具体的には、情報を復号し、執行し、解釈し及び/又は変形することであり得る。情報に対し動作することは、概して、例えばエアインタフェース上で情報を中継し及び/又は送信することを含んでもよく、それは、情報をシグナリングへマッピングすることを含んでもよい(そうしたマッピングは、概して1つ以上のレイヤ、例えば無線リンク制御(RLC)レイヤ、MACレイヤ及び/又は物理レイヤといったエアインタフェースの1つ以上のレイヤに関連し得る)。情報は、対象のインジケーションに基づいて通信シグナリングへ書込まれ(又はマッピングされ)てよく、それが特にRANでの使用のために(例えば、ネットワークノードのような対象デバイス、又はとりわけUE若しくは端末のために)適したものにし得る。ツールは、概して、UE又は端末のような対象デバイス上での使用のために適合され得る。概して、ツールは、例えば対象のインジケーションの提供及び/若しくは選択、例えば映像及び/若しくは音声の提示、並びに/又は受信される情報に対する動作及び/若しくは記憶のための複数の機能性を提供してもよい。対象のインジケーションを提供することは、例えば対象デバイスがUEであるか又はUE向けのツールである場合に、RANにおいて、シグナリングとして及び/又はシグナリング上で搬送される形でインジケーションを送信し又は移送することを含み得る。留意すべきこととして、こうした提供される情報は、1つ以上の追加的な通信インタフェース並びに/又は経路及び/若しくは接続を介して情報システムへ移送されてもよい。対象のインジケーションは上位レイヤのインジケーションであってもよく、情報システムにより提供される情報が上位レイヤの情報であってもよく、例えば上位レイヤとは、アプリケーションレイヤ又はユーザレイヤであって、とりわけトランスポートレイヤ及び物理レイヤのような無線レイヤよりも上位にある。対象のインジケーションは、例えばユーザプレーンに関連する、物理レイヤの無線シグナリングへマッピングされてもよく、並びに/又は、例えば(とりわけ逆の通信方向の)ユーザプレーンに関連する、物理レイヤの無線通信シグナリングへ情報がマッピングされてもよい。説明されるアプローチは、対象のインジケーションを提供することを可能にし、それがエアインタフェースを効率的に使用するために特に適当であり及び/又はそのために適合された特定のフォーマットで情報を提供することを容易化する。ユーザ入力は、例えば、情報システムにより提供されるべき情報のデータレート、パッケージ化手法及び/又はサイズの観点での複数のあり得る送信モード若しくはフォーマット及び/又は経路からの選択を表してもよい。
【0051】
概して、ヌメロロジー及び/又はサブキャリア間隔は、キャリアのうちのサブキャリアの(周波数ドメインでの)帯域幅を示し、並びに/又は、キャリア内のサブキャリアの数及び/若しくはキャリア内のサブキャリアの付番を示し得る。相異なるヌメロロジーは、とりわけ、サブキャリアの帯域幅において相違し得る。いくつかの実施例において、キャリア内の全てのサブキャリアが同一の帯域幅に関連付けられる。ヌメロロジー及び/又はサブキャリア間隔は、とりわけサブキャリアの帯域幅に関してキャリア間で相違してもよい。キャリアに関連するシンボル時間長及び/又はタイミング構造の時間長は、キャリア周波数、サブキャリア間隔及び/又はヌメロロジーに依存し得る。具体的には、相異なるヌメロロジーが相異なるシンボル時間長を有していてもよい。
【0052】
無線ノードは、概して、例えば通信標準に従う、ワイヤレス及び/若しくは無線(及び/若しくはマイクロ波)周波数通信用、並びに/又はエアインタフェースを利用する通信用に適合されるデバイス又はノードと見なされてよい。無線ノードは、ネットワークノードであってもよく、又はユーザ機器若しくは端末であってもよい。ネットワークノードは、具体的にはここで説明されるようなRANのための、例えば基地局、gNodeB(gNB)、eNodeB(eNB)、リレーノード、マイクロ/ナノ/フェムトノード、送信ポイント(TP)、アクセスポイント(AP)及び/又は他のノードといった、ワイヤレス通信ネットワークのいかなる無線ノードであってもよい。本開示の文脈において、ワイヤレスデバイス、ユーザ機器(UE)及び端末との用語は互換可能であるものと見なされてよい。ワイヤレスデバイス、ユーザ機器又は端末は、ワイヤレス通信ネットワークを利用する通信のためのエンドデバイスを表してもよく、及び/又は、標準に従ったユーザ機器として実装されてもよい。ユーザ機器の例は、スマートフォンのような電話、パーソナル通信デバイス、モバイルフォン若しくは端末、具体的にはラップトップのようなコンピュータ、具体的にはMTC(マシンタイプ通信、M2M(マシンツーマシン)として言及されることもある)向けのような無線ケイパビリティを伴う(及び/又はエアインタフェース向けに適合された)センサ若しくはマシン、又は、ワイヤレス通信向けに適合された車両を含み得る。ユーザ機器又は端末は、移動型であっても据え置き型であってもよい。
【0053】
無線ノードは、概して、処理回路及び/又は無線回路を含み得る。無線ノード、とりわけネットワークノードは、いくつかのケースにおいて、他の無線ノード及び/若しくはコアネットワークへ接続し若しくは接続可能であり得るケーブル回路並びに/又は通信回路を備えてもよい。回路は、集積回路を含み得る。処理回路は、1つ以上のプロセッサ、コントローラ(例えば、マイクロコントローラ)、ASIC(Application Specific Integrated Circuitry)、及び/又はFPGA(Field Programmable Gate Array)を含み得る。考え得ることとして、処理回路は、1つ以上のメモリ又はメモリ配置を含み、(動作可能に)接続され、又は接続可能である。メモリ配置は、1つ以上のメモリを含み得る。メモリは、デジタル情報を記憶するように適合され得る。メモリの例は、揮発性の及び不揮発性のメモリ、並びに/又は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only-Memory)、磁気若しくは光学メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクメモリ、又はEPROM若しくはEEPROM(Erasable Programmable ROM若しくはElectrically Erasable Programmable ROM)を含む。
【0054】
無線回路は、1つ以上の送信機、受信機、及び/若しくは送受信機(送受信機は、送信機及び受信機として動作し若しくは動作可能であってもよく、並びに/又は、例えば1つのパッケージ若しくはハウジング内での受信及び送信のためのジョイント若しくは分離された回路を備えてもよい)を含んでもよく、1つ以上の増幅器、発振器及び/若しくはフィルタを含んでもよく、並びに/又は、アンテナ回路、1つ以上のアンテナ及び/若しくはアンテナアレイを含み、接続され若しくは接続可能であってもよい。アンテナアレイは、例えば2D若しくは3Dアレイといった多次元アレイで及び/又はアンテナパネルで構成され得る、1つ以上のアンテナを含んでもよい。リモート無線ヘッド(RRH)がアンテナアレイの一例として考えられてもよい。しかしながら、いくつかの実施例において、RRHは、そこに実装される回路及び/又は機能性の種類に依存して、ネットワークノードとして実装されてもよい。通信回路は、無線回路及び/又はケーブル回路を含み得る。通信回路は、概して、エアインタフェース、ケーブルインタフェース、及び/又は例えばレーザベースの光インタフェースであり得る、1つ以上のインタフェースを含み得る。インタフェースは、具体的には、パケットベースであってもよい。ケーブル回路及び/又はケーブルインタフェースは、(例えば、光ファイバベース及び/若しくはワイヤベースの)1つ以上のケーブルを含み及び/又はそれらへ接続され若しくは接続可能であってもよく、それは、対象へ直接的に若しくは(例えば、1つ以上の中間的なシステム及び/若しくはインタフェースを介して)間接的に接続され若しくは接続可能であり、例えば、通信回路及び/又は処理回路により制御される。
【0055】
ここで開示されるモジュールのいずれか1つ又は全ては、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はハードウェアで実装されてよい。相異なるモジュールが、例えば相異なる回路又は回路の相異なる部分といった、無線ノードの相異なるコンポーネントへ関連付けられてもよい。1つのモジュールが相異なるコンポーネント及び/又は回路にわたって分散されるものと考えられてもよい。ここで説明されるようなプログラムプロダクトは、当該プログラムプロダクトが実行されるよう意図されるデバイス(例えば、ユーザ機器又はネットワークノード)に関連するモジュールを含み得る(その実行は、関連付けられる回路によりなされ及び/又は制御され得る)。
【0056】
無線アクセスネットワークは、具体的には通信標準に従った、ワイヤレス通信ネットワーク、及び/又は無線アクセスネットワーク(RAN)であってもよい。通信標準は、具体的には、3GPP及び/又は5Gに従った標準、具体的にはLTEの進化版といった、例えばNR又はLTE従った標準であってもよい。ワイヤレス通信ネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)であってもよく及び/又はRANを含んでもよく、RANは、コアネットワークへ接続され又は接続可能であり得る、任意の種類のセルラ及び/又はワイヤレス無線ネットワークであってもよく及び/又はそれを含んでもよい。ここで説明したアプローチは、例えばLTEの進化版、NR(New Radio)及び/又はそれぞれの後継といった、5Gネットワークに特に適している。RANは、1つ以上のネットワークノード、1つ以上の端末、及び/又は1つ以上の無線ノードを含み得る。ネットワークノードは、具体的には、1つ以上の端末との無線、ワイヤレス及び/又はセルラ通信のために適合される無線ノードであってもよい。端末は、例えば、ユーザ機器(UE)、モバイルフォン、スマートフォン、コンピューティングデバイス、車両通信デバイス、又はマシンタイプ通信(MTC)用デバイスなどといった、RANとの又はRAN内での無線、ワイヤレス及び/又はセルラ通信のために適合される任意のデバイスであってよい。RAN又はワイヤレス通信ネットワークは、少なくとも1つのネットワークノード及びUE、又は少なくとも2つの無線ノードを含み得る。概して、少なくとも1つの無線ノード及び/又は少なくとも1つのネットワークノードと少なくとも1つの端末とを含む、例えばRAN又はRANシステムといったワイヤレス通信ネットワーク又はシステムが考えられ得る。
【0057】
ダウンリンクにおいて送信することは、ネットワーク又はネットワークノードから端末への送信に関連し得る。アップリンクにおいて送信することは、端末からネットワーク又はネットワークノードへの送信に関連し得る。サイドリンクにおいて送信することは、1つの端末から他の端末への(直接的な)送信に関連し得る。アップリンク、ダウンリンク及びサイドリンク(例えば、サイドリンク送信及び受信)は、通信方向と見なされてもよい。いくつかの実施例において、アップリンク及びダウンリンクは、例えば基地局間若しくは類似のネットワークノード間など、例えばワイヤレスバックホール、リレー通信及び/又は(ワイヤレス)ネットワーク通信、とりわけそれらで終端する通信といった、ネットワークノード間のワイヤレス通信を記述するために使用されてもよい。バックホール、リレー通信及び/又はネットワーク通信は、サイドリンク若しくはアップリンク通信又はそれに類似する形式として実装されると考えられ得る。
【0058】
制御情報、制御情報メッセージ又は対応するシグナリング(若しくは制御シグナリング)は、ダウンリンクチャネル(又は、いくつかのケースでは、あるUEが他のUEをスケジューリングするサイドリンクチャネル)であり得る、例えば物理制御チャネルといった制御チャネル上で送信され得る。例えば、制御情報/割当て情報は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)及び/又はHARQ固有のチャネル上でネットワークノードによりシグナリングされてもよい。例えばアップリンク制御情報/シグナリングのような制御情報又はシグナリングの形式の確認応答シグナリングのようなフィードバックシグナリングは、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及び/又はHARQ固有のチャネル上で端末により送信されてもよい。複数のチャネルに、マルチコンポーネント/マルチキャリアインジケーション又はシグナリングが適用されてもよい。
【0059】
シグナリングは、概して、(例えば、時間インターバル及び周波数インターバルにわたる)電磁的な波動構造を表すものと考えられてもよく、それが少なくとも1つの固有の又は包括的な対象(例えば、当該シグナリングをピックアップするであろう誰か)へ情報を運ぶものと意図される。シグナリングの処理は、シグナリングを送信することを含み得る。シグナリング、とりわけ、フィードバックシグナリング、確認応答シグナリング及び/若しくはリソース要求情報を含み若しくはそれらを表す制御シグナリング又は通信シグナリングを送信することは、符号化及び/又は変調を含んでもよい。符号化及び/又は変調は、誤り検出符号化、前方誤り訂正符号化、及び/又はスクランブリングを含んでもよい。制御シグナリングのようなシグナリングを受信することは、対応する復号及び/又は復調を含んでもよい。誤り検出符号化は、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)のようなパリティ若しくはチェックサムのアプローチを含み及び/又はそれらに基づいてもよい。前方誤り訂正符号化は、例えば、ターボ符号化、リード・マラー符号化、ポーラ符号化及び/又はLDPC(Low Density Parity Check)符号化を含み及び/又はそれらに基づいてもよい。使用される符号化のタイプは、符号化される信号が関連付けられるチャネル(例えば、物理チャネル)に基づいてもよい。コードレートは、符号化が誤り検出符号化及び前方誤り訂正のための符号化ビットを追加することを考慮した、符号化後の符号化ビット数に対する符号化前の情報ビット数の比を表し得る。符号化ビットは、情報ビット(システマティックビットとも呼ばれる)に符号化ビットを加えたものへの言及であり得る。
【0060】
通信シグナリングは、データシグナリング及び/又はユーザプレーンシグナリングを含み、表し、及び/又はそれらとして実装されてもよい。通信シグナリングは、例えば物理ダウンリンクチャネル、物理アップリンクチャネル又は物理サイドリンクチャネル、とりわけPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)又はPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)といったデータチャネルに関連付けられ得る。概して、データチャネルは、共有チャネル又は専用チャネルであり得る。データシグナリングは、データチャネルに関連付けられる及び/又はデータチャネル上のシグナリングであり得る。
【0061】
あるインジケーションは、概して、それが表し及び/又は指示する情報を、明示的に示してもよく、及び/又は暗黙的に示してもよい。暗黙的なインジケーションは、例えば、送信のために使用される位置及び/又はリソースに基づいてもよい。明示的なインジケーションは、例えば、1つ以上のパラメータでのパラメータ化、1つ以上のインデックス、及び/又は情報を表す1つ以上のビットパターンに基づいてもよい。とりわけ、利用されるリソースシーケンスに基づく、ここで説明される制御シグナリングは、制御シグナリングのタイプを暗黙的に示すものと考えられてもよい。
【0062】
リソースエレメントは、概して、最小の個別の使用可能な、符号化可能な、復号可能な、変調可能な、及び/若しくは復調可能な時間−周波数リソースを記述し、並びに/又は、時間において1シンボル時間長及び周波数において1サブキャリアをカバーする時間−周波数リソースを記述し得る。信号は、リソースエレメントへ割り当て可能であり及び/又は割り当てられ得る。サブキャリアは、例えば標準により定義されるような、キャリアのサブ帯域であり得る。キャリアは、送信及び/又は受信のための、周波数及び/又は周波数帯域を定義し得る。いくつかの変形例において、(結合的に符号化/復号される)信号が1つよりも多くのリソースエレメントをカバーしてもよい。リソースエレメントは、概して、例えばNR又はLTEといった、対応する標準により定義される通りであり得る。シンボル時間長及び/又はサブキャリア間隔(及び/又はヌメロロジー)は相異なるシンボル及び/又はサブキャリアの間で相違し得るため、相異なるリソースエレメント、とりわけ相異なるキャリアに関連するリソースエレメントが、時間及び/又は周波数ドメインにおいて相異なる広がり(長さ/幅)を有していてもよい。
【0063】
リソースは、概して、例えば特定のフォーマットに従ってシグナリングが通信され得る時間−周波数及び/又は符号リソースを表してもよく、通信とは例えば、送信され及び/若しくは受信されること、並びに/又は送信及び/若しくは受信向けに意図されることである。
【0064】
境界シンボルは、概して、送信及び/又は受信のための開始シンボル又は終了シンボルを表し得る。開始シンボルは、具体的には、例えば制御シグナリング又はデータシグナリングであるアップリンク又はサイドリンクのシグナリングの開始シンボルであり得る。そうしたシグナリングは、具体的には(PUSCHのような)物理アップリンク共有チャネル若しくはサイドリンクのデータ若しくは共有チャネル、又は(PUCCHのような)物理アップリンク制御チャネル若しくはサイドリンク制御チャネルである、例えば物理チャネルといったデータチャネル又は制御チャネル上でなされ得る。開始シンボルが(例えば、制御チャネル上の)制御シグナリングに関連付けられる場合、制御シグナリングは、(サイドリンク又はダウンリンクにおける)受信信号に応じてなされてもよく、例えば、HARQ又はARQシグナリングであり得る、関連付けられる確認応答シグナリングを表す。終了シンボルは、無線ノード又はユーザ機器向けに意図され又はスケジューリングされ得る、ダウンリンク又はサイドリンクの送信信号又はシグナリングの(時間的な)終了シンボルを表し得る。そうしたダウンリンクシグナリングは、具体的には、例えばPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)といった、例えば共有チャネルのような物理ダウンリンクチャネル上のデータシグナリングであり得る。開始シンボルは、そうした終了シンボルに基づいて及び/又はそれに対して相対的に決定されてもよい。
【0065】
無線ノード、具体的には端末又はユーザ機器を構成することは、無線ノードがコンフィグレーションに従って動作するように適合され、動作させられ、設定され及び/又は命令されることへの言及であってよい。構成することは、例えばネットワークノード(例えば、基地局又はeNodeBのような、ネットワークの無線ノード)又はネットワークといった他のデバイスによりなされてもよく、そのケースでは、構成することは、構成されるべき無線ノードへコンフィグレーションデータを送信することを含み得る。そうしたコンフィグレーションデータは、構成されるべきコンフィグレーションを表してもよく、及び/又は、例えば具体的には周波数リソースである割当てリソース上での送信及び/又は受信のためのコンフィグレーションなどの、コンフィグレーションに関連する1つ以上の命令を含んでもよい。無線ノードは、例えば、ネットワーク又はネットワークノードから受信されるコンフィグレーションデータに基づいて、自身を構成してもよい。ネットワークノードは、構成を行うために自身の回路を利用してもよく、及び/又は利用するように適合されてもよい。割当て情報は、コンフィグレーションデータの一形式と考えられてもよい。コンフィグレーションデータは、構成情報、1つ以上の対応するインジケーション及び/若しくはメッセージを含んでもよく、並びに/又はそれらにより表されてもよい。
【0066】
概して、構成することは、コンフィグレーションを表すコンフィグレーションデータを判定し及びそれを1つ以上の他のノードへ(並列に及び/又は順々に)提供すること(例えば、送信すること)を含んでもよく、他のノードはさらに無線ノードへ(又は他のノードへ、ワイヤレスデバイスに到達するまで反復し得る)それを送信してもよい。代替的に又は追加的に、例えばネットワークノード又は他のデバイスにより無線ノードを構成することは、ネットワークのより高いレベルのノードであり得る、例えばネットワークノードのような他のノードから、コンフィグレーションデータ及び/若しくはコンフィグレーションデータに関連するデータを受信すること、並びに/又は、受信したコンフィグレーションデータを無線ノードへ送信することを含んでもよい。したがって、コンフィグレーションを判定すること、及びコンフィグレーションデータを無線ノードへ送信することは、相異なるネットワークノード又はエンティティにより行われてもよく、それらは、例えばLTEのケースではX2インタフェース又はNR向けの対応するインタフェースといった、適切なインタフェースを介して通信可能であり得る。端末を構成することは、例えばダウンリンクデータ、ダウンリンク制御シグナリング、DCI、アップリンク制御若しくはデータ、又は通信シグナリング、具体的には確認応答シグナリングといったダウンリンク送信及び/又はアップリンク送信を端末のためにスケジューリングすること、並びに/又は、そのためのリソース及び/若しくはリソースプールを構成することを含み得る。
【0067】
リソース構造は、概して、時間及び/又は周波数ドメインにおける構造を表し、とりわけ時間インターバル及び周波数インターバルを表し得る。リソース構造は、リソースエレメントを含み及び/若しくはリソースエレメントからなってもよく、リソース構造の時間インターバルがシンボル時間インターバルを含み及び/若しくはシンボル時間インターバルからなってもよく、並びに/又は、リソース構造の周波数インターバルがサブキャリアを含み及び/若しくはサブキャリアからなってもよい。リソースエレメントがリソース構造について一例と見なされてもよく、スロット若しくはミニスロット、物理リソースブロック(PRB)又はそれらの一部が他の例と見なされてもよい。リソース構造は、例えばPUSCH又はPUCCHといった特定のチャネルに関連付けられてもよく、具体的には、スロット又はPRBよりも小さいリソース構造である。
【0068】
周波数ドメインにおけるリソース構造の例は、帯域幅若しくは帯域又は帯域幅部分を含む。帯域幅部分は、例えば回路、コンフィグレーション、レギュレーション及び/又は標準に起因して、通信用に無線ノードにとって利用可能な帯域幅の一部であり得る。帯域幅部分は、無線ノードに対し構成され又は構成可能であってよい。いくつかの実施例において、帯域幅部分は、無線ノードにより通信のために、例えば送信及び/又は受信のために使用される帯域幅の一部であってもよい。帯域幅部分は、(デバイスの回路/構成により定義されるデバイス帯域幅、及び/又は例えばRANにとって利用可能なシステム帯域幅であり得る)帯域幅よりも小さくてよい。帯域幅部分は、1つ以上のリソースブロック又はリソースブロックグループ、とりわけ1つ以上のPRB又はPRBグループを含むと考えられてもよい。帯域幅部分は、1つ以上のキャリアに関連し及び/又はそれらを含み得る。
【0069】
キャリアは、概して、周波数レンジ若しくは帯域を表してもよく、並びに/又は、ある周波数及び関連付けられる周波数インターバルに関連してもよい。キャリアは、複数のサブキャリアを含むと考えられてもよい。キャリアは、例えば1つ以上のサブキャリアにより表される、自身に割り当てられる中央周波数又は中央周波数インターバルを有し得る(各サブキャリアに、概して周波数帯域幅又はインターバルが割り当てられ得る)。異なる複数のキャリアは、重複無しであってよく、及び/又は、周波数ドメインにおいて隣接していてもよい。
【0070】
留意すべきこととして、本開示における“無線”との用語は、概してワイヤレス通信に関連するものと見なされてよく、マイクロ波、ミリ波、及び/又は、とりわけ100MHz若しくは1GHzと100GHz、20GHz若しくは10GHzとの間の他の周波数を利用するワイヤレス通信をも含んでもよい。そうした通信は、1つ以上のキャリアを利用してもよい。
【0071】
無線ノード、とりわけネットワークノード又は端末は、概して、無線及び/若しくはワイヤレスの信号及び/若しくはデータ、具体的には通信データを具体的には少なくとも1つのキャリア上で送信し並びに/又は受信するために適合された、いかなるデバイスであってもよい。上記少なくとも1つのキャリアは、例えば未ライセンスキャリアといった、LBT手続に基づいてアクセスされるキャリア(LBTキャリアと呼ばれてもよい)であってもよい。上記キャリアは、キャリアアグリゲートの一部であると考えられてもよい。
【0072】
セル又はキャリア上での受信又は送信は、当該セル又はキャリアに関連付けられる周波数(帯域)又はスペクトルを利用した受信又は送信への言及であってよい。セルは、概して、1つ以上のキャリア、具体的には、UL通信/送信について少なくとも1つのキャリア(ULキャリアと呼ばれる)、及びDL通信/送信について少なくとも1つのキャリア(DLキャリアと呼ばれる)を含み、及び/又はそれらにより定義され若しくはそれらについて定義され得る。セルが異なる数のULキャリア及びDLキャリアを含むことも考えられ得る。代替的に又は追加的に、セルは、例えばTDDベースのアプローチにおいて、UL通信/送信及びDL通信/送信について少なくとも1つのキャリアを含んでもよい。
【0073】
チャネルは、概して、論理チャネル、トランスポートチャネル又は物理チャネルであってよい。チャネルは、1つ以上のキャリア、具体的には複数のサブキャリアを含んでもよく、及び/又はそれらの上に配置されてもよい。制御シグナリング/制御情報を搬送する及び/又は搬送するためのチャネルは、制御チャネルであると見なされてよく、とりわけそれが物理レイヤチャネルであり及び/又は制御プレーン情報を搬送する場合にはそうである。同様に、データシグナリング/ユーザ情報を搬送する及び/又は搬送するためのチャネルは、データチャネルであると見なされてよく、とりわけそれが物理レイヤチャネルであり及び/又はユーザプレーン情報を搬送する場合にはそうである。チャネルは、特定の通信方向について定義されてもよく、又は、2つの相補的な通信方向(例えば、UL及びDL又は2方向のサイドリンク)について定義されてもよく、その場合、各方向について1つとして2つのコンポーネントキャリアを有すると見なされてもよい。チャネルの例は、低レイテンシ及び/又は高信頼性送信のためのチャネル、具体的には超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)のためのチャネルを含み、それは制御及び/又はデータ向けであってよい。
【0074】
概して、シンボルは、シンボル時間長を表し及び/又はシンボル時間長に関連付けられ、シンボル時間長は、キャリア及び/若しくはサブキャリア間隔、並びに/又は関連付けられるキャリアのヌメロロジーに依存し得る。したがって、シンボルは、周波数ドメインに関連するシンボル時間長を有する時間インターバルを示すものと考えられ得る。シンボル時間長は、シンボルの又はシンボルに関連付けられる、キャリア周波数、帯域幅、ヌメロロジー、及び/若しくはサブキャリア間隔に依存し得る。したがって、相異なるシンボルが相異なるシンボル時間長を有していてもよい。具体的には、相異なるサブキャリア間隔を有するヌメロロジーが相異なるシンボル時間長を有していてもよい。概して、シンボル時間長は、ガード時間インターバル若しくは例えばプレフィクス若しくはポストフィクスであるサイクリックエクステンションに基づいてもよく、及び/又はそれらを含んでもよい。
【0075】
サイドリンクは、概して、2つのUE及び/又は端末間の通信チャネル(又はチャネル構造)を表してよく、データは例えば直接的に及び/又はネットワークノードを介して中継されることなく当該通信チャネルを介してそれら参加者(UE及び/又は端末)間で送信される。サイドリンクは、参加者のエアインタフェースを介してのみ、又は当該エアインタフェースを介して直接的に確立されてよく、サイドリンク通信チャネルを介して直接的にリンクされ得る。いくつかの変形例において、サイドリンク通信は、例えば固定的に定義されるリソース及び/又は参加者間で交渉されるリソース上で、ネットワークノードによるインタラクション無しで実行されてもよい。代替的に又は追加的に、ネットワークノードが、例えば、リソース、具体的にはサイドリンク通信のための1つ以上のリソースプールを構成すること、及び/又は例えば課金の目的でサイドリンクを監視することにより、何らかの制御の機能性を提供することも考えられ得る。
【0076】
サイドリンク通信は、デバイスツーデバイス(D2D)通信、及び/又は、いくつかのケースでは、例えばLTEの文脈においてProSe(Proximity Services)通信としても言及され得る。サイドリンクは、例えばV2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)及び/又はV2P(Vehicle-to-Person)といったV2X通信(車両通信)の文脈において実装されてもよい。サイドリンク通信のために適合される任意のデバイスが、ユーザ機器又は端末であると見なされてもよい。
【0077】
サイドリンク通信チャネル(又は構造)は、例えばPSCCH(Physical Sidelink Control CHannel)といった1つ以上の(例えば物理的な又は論理的な)チャネルを含んでよく、例えば確認応答位置インジケーションのような制御情報、及び/又は(例えば、データ及び/又は確認応答シグナリングを搬送し得る)PSSCH(Physical Sidelink Shared CHannel)を搬送し得る。サイドリンク通信チャネル(又は構造)は、例えば特定のライセンス及び/又は標準に従って、セルラ通信に関連付けられ及び/又はセルラ通信により使用される1つ以上のキャリア及び/又は周波数レンジに関し、及び/又はそれらを使用したものと考えられてもよい。参加者は、2つ以上の参加者が例えば同時に及び/若しくは時間シフトされて送信を行う形で、サイドリンクの(物理的な)チャネル及び/若しくはリソース、具体的には周波数ドメイン内の及び/若しくはキャリアのような周波数リソースに関連するリソースを共有してもよく、並びに/又は、特定の参加者に関連付けられる特定のチャネル及び/若しくはリソースが存在することで、例えば1つの参加者が、例えば周波数空間内の及び/若しくは1つ以上のキャリア若しくはサブキャリアに関連する特定のチャネル、若しくは特定の1つ若しくは複数のリソース上で送信を行ってもよい。
【0078】
サイドリンクは、例えばLTEベースの標準及び/若しくはNRといった特定の標準に準拠し、並びに/又はそうした標準に従って実装され得る。サイドリンクは、例えばネットワークノードにより構成され、予め構成され、及び/又は参加者の間で交渉される通りに、時間分割複信(TDD)及び/又は周波数分割複信(FDD)技術を利用し得る。ユーザ機器は、それ自体、その無線回路及び/又は処理回路が例えば具体的には特定の標準に従って1つ以上の周波数レンジ及び/若しくはキャリア上で並びに/又は1つ以上のフォーマットでサイドリンクを利用するために適合されている場合に、サイドリンク通信のために適合されているものと見なされてよい。概して、サイドリンク通信の2つの参加者により無線アクセスネットワークが定義されると見なされてもよい。代替的に又は追加的に、無線アクセスネットワークは、ネットワークノード及び/又はそうしたノードとの通信で表され、定義され及び/又はそれに関連してもよい。
【0079】
通信又は通信することは、概して、シグナリングを送信し及び/又は受信することを含み得る。サイドリンク上での通信(又はサイドリンクシグナリング)は、(それぞれ、シグナリング用の)通信のためにサイドリンクを利用することを含み得る。サイドリンク送信及び/又はサイドリンク上での送信は、例えば関連付けられるリソース、送信フォーマット、回路及び/又はエアインタフェースといったサイドリンクを利用した送信を含むものと見なされてよい。サイドリンク受信及び/又はサイドリンク上での受信は、例えば関連付けられるリソース、送信フォーマット、回路及び/又はエアインタフェースといったサイドリンクを利用した受信を含むものと見なされてよい。サイドリンク制御情報(例えば、SCI)は、概して、サイドリンクを利用して送信される制御情報を含むものと見なされてよい。
【0080】
概して、キャリアアグリゲーション(CA)は、少なくとも送信の一方向(例えば、DL及び/又はUL)について複数のキャリアを含む、ワイヤレスネットワーク、セルラー通信ネットワーク及び/若しくはネットワークノードと端末との間の又はサイドリンク上の無線接続並びに/又は通信リンクの概念と共に、キャリアの統合への言及であり得る。対応する通信リンクは、キャリアアグリゲートされた通信リンク又はCA通信リンクとして言及されてもよく、キャリアアグリゲーションにおけるキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)として言及されてもよい。そうしたリンクにおいて、データは、キャリアのうちの1つよりも多くで、及び/又はキャリアアグリゲーションの全てのキャリア(キャリアのアグリゲート)で送信され得る。キャリアアグリゲーションは、制御情報が送信され得る(例えばプライマリコンポーネントキャリアあるいはPCCとして言及され得る)1つ(又はそれ以上)の専用の制御キャリア及び/又はプライマリキャリアを含み、制御情報は、プライマリキャリアと、セカンダリキャリア(又はセカンダリコンポーネントキャリア(SCC))として言及され得る他のキャリアを参照する。しかしながら、いくつかのアプローチにおいて、制御情報は、例えば1つ以上のPCC、並びに1つのPCC及び1つ以上のSCCといった、アグリゲートのうちの1つよりも多くのキャリア上で送信されてもよい。
【0081】
送信は、概して、とりわけ時間においてインターバルをその間にカバーする開始シンボル及び終了シンボルと共に、特定のチャネル及び/又は特定のリソースに関連し得る。スケジューリングされる送信は、スケジューリングされ及び/若しくは予期される送信であってよく、並びに/又はそのためにリソースがスケジューリングされ、提供され若しくは予約される。但し、スケジューリングされたあらゆる送信が実際に起こらなくてもよい。例えば、スケジューリングされたダウンリンク送信が受信されなくてもよく、スケジューリングされたアップリンク送信が電力の限界又は他の影響(例えば、未ライセンスキャリア上のチャネルが占有されている)に起因して送信されなくてもよい。送信は、スロットのような送信タイミング構造内の(例えば、ミニスロット、及び/若しくは送信タイミング構造のうちの一部のみをカバーする)送信タイミングサブ構造向けにスケジューリングされてもよい。境界シンボルは、送信が開始し又は終了する送信タイミング構造内のシンボルを示し得る。
【0082】
本開示の文脈において予め定義されていることは、例えば標準において定義されている情報、及び/又は、例えばコンフィグレーションには非依存の、例えばメモリ内に記憶された、ネットワーク若しくはネットワークノードからの固有の構成無しで利用可能な情報への言及であり得る。構成され又は構成可能であることは、対応する情報が例えばネットワーク又はネットワークノードにより設定/構成されることに関連すると考えられてもよい。
【0083】
ミニスロットコンフィグレーション及び/若しくは構造コンフィグレーションのようなコンフィグレーション又はスケジュールは、例えばそれが有効とされる時間/送信にわたって送信をスケジューリングしてもよく、並びに/又は、送信は、例えば別個のRRCシグナリング及び/若しくはダウンリンク制御情報シグナリングといった、別個のシグナリング若しくは別個のコンフィグレーションによりスケジューリングされてもよい。スケジューリングされた送信は、デバイスが通信のどちら側であるかに依存して、スケジューリングされた対象のデバイスにより送信されるべきシグナリング、又は、スケジューリングされた対象のデバイスにより受信されるべきシグナリングを表し得る。留意すべきこととして、MAC(Medium Access Control)シグナリング又はRRCレイヤシグナリングのような上位レイヤシグナリングとは対照的に、ダウンリンク制御情報又は特にDCIシグナリングは、物理レイヤシグナリングであると見なされてもよい。シグナリングのレイヤがより上位であるほど、より少ない周波数/より多い時間/リソースが消費され、これは、少なくとも部分的に、そうしたシグナリングに含まれる情報が各々処理及びハンドリングを要するいくつものレイヤを通過する必要があるためであると考えられ得る。
【0084】
スケジューリングされた送信、及び/又はミニスロット若しくはスロットのような送信タイミング構造は、特定のチャネル、具体的には物理アップリンク共有チャネル、物理アップリンク制御チャネル、若しくは物理ダウンリンク共有チャネル(例えば、PUSCH、PUCCH若しくはPDSCH)に関連してよく、並びに/又は、特定のセル及び/若しくはキャリアアグリゲーションに関連してもよい。例えばスケジューリングコンフィグレーション又はシンボルコンフィグレーションといった対応するコンフィグレーションは、そうしたチャネル、セル及び/又はキャリアアグリゲーションに関連してもよい。スケジューリングされた送信は、例えば物理アップリンク共有チャネル又は物理ダウンリンク共有チャネルといったとりわけ共有される物理チャネルである物理チャネル上での送信を表すと考えられてもよい。そうしたチャネルについて、半永続的な構成が特に適しているかもしれない。
【0085】
概して、コンフィグレーションは、タイミングを示すコンフィグレーションであってもよく、及び/又は、対応するコンフィグレーションデータで表され若しくは構成されてもよい。コンフィグレーションは、メッセージ、コンフィグレーションデータ若しくは対応するデータに組み込まれ及び/又は含まれてもよく、それがリソースをとりわけ半永続的に及び/又は半静的に指し示し若しくはスケジューリングしてもよい。
【0086】
送信タイミング構造の制御領域は、制御シグナリング、具体的にはダウンリンク制御シグナリングのために、及び/又は例えばPDCCHのような物理ダウンリンク制御チャネルといった特定の制御チャネルのために意図され、スケジューリングされ若しくは予約された時間におけるインターバルであってもよい。インターバルは、例えばPDCCH上で(例えば特定のUEを宛先とし若しくは相手とした単一キャストであり得る)例えば(UE固有の)専用シグナリング、RRCシグナリング、マルチキャストチャネル若しくはブロードキャストチャネルにより構成され若しくは構成可能であり得る数のシンボルを、時間において含んでもよく及び/又はそれらからなってもよい。概して、送信タイミング構造は、構成可能な数のシンボルをカバーする制御領域を含んでもよい。概して、境界シンボルが時間的に制御領域の後となるように構成されると考えられ得る。
【0087】
送信タイミング構造のシンボルの時間長(シンボル時間長又はインターバル)は、概して、構成可能であり得るヌメロロジー及び/又はキャリアに依存し得る。ヌメロロジーは、スケジューリングされた送信のために使用されることになるヌメロロジーであってもよい。
【0088】
デバイスをスケジューリングすること、又はデバイス、及び/若しくは関連する送信若しくはシグナリングをスケジューリングすることは、例えば通信向けに使用するためにリソースと共にデバイスを構成すること、及び/又はリソースをデバイスに指示することを含み若しくはその一形式であると考えられてもよい。スケジューリングは、とりわけ、送信タイミング構造又はそのサブ構造(例えば、スロット、又はスロットのサブ構造であると考えられ得るミニスロット)に関連し得る。境界シンボルは、例えば下層のタイミンググリッドが送信タイミング構造に基づいて定義される場合、サブ構造がスケジューリングされる場合であっても、送信タイミング構造に対して相対的に識別され及び/又は決定されてもよいと考えられ得る。スケジューリングを示すシグナリングは、対応するスケジューリング情報を含んでもよく、並びに/又は、スケジューリングされた送信を示し及び/若しくはスケジューリング情報を含むコンフィグレーションデータを表し若しくは含むと考えられてもよい。そうしたコンフィグレーションデータ又はシグナリングは、リソースコンフィグレーション又はスケジューリングコンフィグレーションであると考えられてもよい。留意すべきこととして、(とりわけ、単一のメッセージとしての)そうしたコンフィグレーションデータは、いくつかのケースにおいて、他のコンフィグレーションデータ無しでは完全とならないかもしれず、例えば上位レイヤシグナリングといった他のシグナリングと共に例えば構成される。具体的には、どのシンボルがスケジューリングされる送信に割当てられるかを厳密に識別するために、スケジューリング/リソースコンフィグレーションに加えてシンボルコンフィグレーションが提供されてもよい。スケジューリング(又はリソース)コンフィグレーションは、スケジューリングされる送信のために(例えば、シンボル数又は時間長で)送信タイミング構造及び/又はリソース量を指し示し得る。
【0089】
スケジューリングされる送信は、例えばネットワーク又はネットワークノードによりスケジューリングされる送信であってもよい。送信とは、この文脈において、アップリンク(UL)、ダウンリンク(DL)又はサイドリンク(SL)送信であり得る。スケジューリングされた送信のスケジューリング対象の例えばユーザ機器であるデバイスは、それに従って、スケジューリングされた送信信号を(例えばDL若しくはSLにおいて)受信し又は(例えばUL若しくはSLにおいて)送信し得る。送信をスケジューリングすることは、とりわけ、スケジューリングされるデバイスをその送信のためのリソースと共に構成すること、並びに/又は送信が企図され及び/若しくはいくつかのリソースについてスケジューリングされたことをデバイスに通知することを含むものと考えられてよい。送信は、時間インターバル、具体的には連続するいくつかのシンボルをカバーするようにスケジューリングされ、それらが開始シンボル及び終了シンボル(を含みつつ)の間の時間的に連続するインターバルを形成し得る。(例えばスケジューリングされた)送信の開始シンボル及び終了シンボルは、同一の送信タイミング構造、例えば同一のスロットの範囲内にあってもよい。但し、いくつかのケースでは、終了シンボルは、開始シンボルよりも後の送信タイミング構造、具体的には時間において後続する構造内にあってもよい。スケジューリングされた送信に関しては、時間長は、例えばシンボル数又は関連付けられる時間インターバルに関連付けられ及び/又はそれで指し示される。いくつかの実施例において、同一の送信タイミング構造内に相異なる送信がスケジューリングされてもよい。スケジューリングされた送信は、例えばPUSCH又はPDSCHのような共有チャネルといった特定のチャネルに関連付けられるものと考えられてもよい。
【0090】
本開示の文脈において、動的にスケジューリングされる若しくは非周期的な送信及び/若しくはコンフィグレーションと、半静的、半永続的若しくは周期的な送信及び/若しくはコンフィグレーションとが区別されてもよい。“動的”との用語又は類似の用語は、概して、コンフィグレーション/送信が、(相対的に)短いタイムスケール、及び/若しくは、(例えば、予め定義され、構成され、制限され及び/若しくは有限の)個数のオカレンス及び/若しくは送信タイミング構造、例えばスロット若しくはスロットアグリゲーションのような1つ以上の送信タイミング構造について、及び/若しくは、1つ以上の(例えば、特定の個数の)送信/オカレンスについて、有効であり、スケジューリングされ並びに/又は構成されることに関連し得る。動的なコンフィグレーションは、例えば物理レイヤ上及び/又はMACレイヤ上の、具体的にはDCI又はSCIの形式の制御シグナリングといった、低レベルのシグナリングに基づいてもよい。周期的/半静的とは、例えばいくつものスロット及び/若しくは1つよりも多くのフレーム、並びに/又は、例えば動的なコンフィグレーションによる否定まで、若しくは新たな周期的なコンフィグレーションが到来するまでといったように、定義されていない数のオカレンス、といったより長いタイムスケールに関連し得る。周期的な又は半静的なコンフィグレーションは、具体的にはRCLレイヤシグナリング、RRCシグナリング及び/若しくはMACシグナリングといった上位レイヤシグナリングに基づいてもよく、並びに/又はそれらで構成されてもよい。
【0091】
送信タイミング構造は、複数のシンボルを含んでもよく、及び/又は(それぞれ時間インターバルに関連付けられる)いくつかのシンボルを含むインターバルを定義してもよい。本開示の文脈において、留意すべきこととして、シンボルへの言及は、言及を容易にするために、周波数ドメインの成分もまた考慮しなければならないことが文脈から明白でない限り、時間ドメインの射影、時間インターバル、時間成分、時間長又は時間的なシンボルの長さへ言及するものとして解釈されてよい。送信タイミング構造の例は、それぞれ時間ドメインの成分である、スロット、サブフレーム、(スロットのサブ構造とも見なされ得る)ミニスロット、(複数のスロットを含みスロットのスーパー構造と見なされ得る)スロットアグリゲーションを含む。送信タイミング構造は、概して、送信タイミング構造の時間ドメインのエクステンション(例えば、インターバル、レングス又は時間長)を定義する複数のシンボルを含み、付番されたシーケンスで互いに隣接して配置され得る。(同期構造として考えられ若しくは実装されてもよい)タイミング構造がそうした送信タイミング構造の並びにより定義されてもよく、例えば、シンボルが最小のグリッド構造を表す形のタイミンググリッドを定義してもよい。送信タイミング構造、及び/又は境界シンボル若しくはスケジューリングされる送信は、そうしたタイミンググリッドに対して相対的に決定され又はスケジューリングされてもよい。受信の送信タイミング構造は、例えばタイミンググリッドに対して相対的に、スケジューリング制御シグナリングが受信される送信タイミング構造であってもよい。送信タイミング構造は、具体的には、スロット若しくはサブフレームであってもよく、又は、いくつかのケースではミニスロットであってもよい。スロットは、14個以下のシンボルからなってよく、ミニスロットは、スロットよりも少ないシンボルからなってよい。
【0092】
フィードバックシグナリングは、UCI(Uplink Control Information)シグナリング又はSCI(Sidelink Control Information)シグナリングのような例えばアップリンク又はサイドリンクの制御シグナリングといった、形式又は制御シグナリングであると考えられてもよい。フィードバックシグナリングは、具体的には、確認応答シグナリング、確認応答情報、測定レポーティング、及び/若しくはスケジューリング要求情報を含み並びに/又はそれらを表してもよい。
【0093】
確認応答情報は、確認応答シグナリングプロセスについての特定の値又は状態、例えばACK、NACK又はDTXのインジケーションを含み得る。そうしたインジケーションは、例えば、ビット、ビット値、ビットパターン又は情報スイッチを表してもよい。例えば受信の品質及び/若しくは受信データエレメントにおける誤り位置に関する差別化された情報を提供する、様々なレベルの確認応答情報が考えられてもよく、及び/又は制御シグナリングにより表されてもよい。確認応答情報は、概して、例えばACK、NACK又はDTXを表す、確認応答、否定確認応答若しくは未受信、又はそれらの様々なレベルを示し得る。確認応答情報は、1つの確認応答シグナリングプロセスに関連してもよい。確認応答シグナリングは、1つ以上の確認応答シグナリングプロセス、とりわけ1つ以上のHARQ又はARQプロセスに関連する確認応答情報を含んでもよい。確認応答情報が関連する各確認応答シグナリングプロセスに、制御シグナリングの情報サイズのうちの特定のビット数が割当てられると考えられてもよい。測定レポーティングシグナリングは、測定情報を含み得る。
【0094】
リソース若しくはリソース構造を利用し、それらに関連し及び/又は関連付けられるシグナリングとは、当該リソース若しくは構造をカバーするシグナリング、関連付けられる周波数についてのシグナリング、並びに/又は関連付けられる時間インターバルにおけるシグナリングであってもよい。シグナリングリソース構造は、1つ以上のサブ構造を含み及び/又は包含するするものと考えられてよく、それらは1つ以上の異なるチャネル及び/若しくはシグナリングのタイプに関連付けられてよく、(送信信号の送信又は受信のためにスケジューリングされないリソースエレメントである)1つ以上の穴(hole)を含んでもよい。例えばフィードバックリソース構造であるリソース構造は、概して、関連付けられるインターバルの範囲内で、時間及び/又は周波数において連続し得る。サブ構造、とりわけフィードバックリソース構造は、時間/周波数空間において1つ以上のリソースエレメントで満たされた矩形を表すものと考えられてもよい。しかしながら、いくつかのケースにおいて、リソース構造又はサブ構造、とりわけ周波数リソースレンジは、例えば時間及び/又は周波数といった1つ以上のドメインにおいて、不連続なリソースのパターンを表してもよい。サブ構造のリソースエレメントが、関連付けられるシグナリングのためにスケジューリングされてもよい。
【0095】
概して、留意すべきこととして、リソースエレメント上で搬送可能な特定のシグナリングに関連付けられるビット数又はビットレートは、変調符号化方式(MCS)に基づいてもよい。よって、ビット又はビットレートは、例えばMCSに依存して、周波数及び/若しくは時間におけるリソース構造又は範囲を表すリソースの一形式として見られてもよい。MCSは、例えばDCI、又はMAC(Medium Access Control)若しくはRRC(Radio Resource Control)シグナリングといった例えば制御シグナリングにより構成され又は構成可能であってもよい。制御情報の様々なフォーマットが考えられてもよく、例えば物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のような制御チャネル向けの様々なフォーマットである。PUCCHは、制御情報又は対応する制御シグナリング、例えばアップリンク制御情報(UCI)を搬送し得る。UCIは、HARQフィードバック(ACK/NACK)のようなフィードバックシグナリング及び/若しくは確認応答シグナリング、例えばチャネル品質情報(CQI)を含む測定情報シグナリング、並びに/又は、スケジューリング要求(SR)シグナリングを含み得る。サポートされるPUCCHフォーマットの1つは、短いかもしれず、例えばスロットインターバルの末尾に生じ、並びに/又はPUSCHに多重化され及び/若しくは隣接し得る。類似の制御情報が、例えばサイドリンク制御情報(SCI)としてサイドリンク上で、具体的には(P)SCCHのような(物理)サイドリンク制御チャネル上で提供され得る。
【0096】
コードブロックがトランスポートブロックのようなデータエレメントのサブエレメントであると見なされてもよく、例えばトランスポートブロックは1つ又は複数のコードブロックを含み得る。コードブロックは、コードブロックグループへ構成されてもよく、その1つ以上からトランスポートブロックが構成され得る。確認応答情報(例えば、A/Nビット)は、コードブロック、CBG又はトランスポートブロックに関連し得る。コードブロックは、情報/データビット(ペイロード)、及び情報ビットに基づいて決定される具体的には例えばCRCビットである誤り検出ビットといった誤り符号化ビット、並びに/又は、情報ビット及び/若しくは誤り検出ビットに基づいて決定される前方誤り符号化ビットを含み得る。トランスポートブロックは、複数のコードブロックを含む場合、それらコードブロックのビット、及び例えば誤り検出ビットである誤り符号化ビット、並びに/又は、コードブロックのビットに基づいて決定され得る前方誤り訂正ビットを含み得る。いくつかの実施例では、CBGは、CBGレベルの追加的な誤り符号化無しでコードブロックから合成される。
【0097】
スケジューリング割当ては、例えばダウンリンク制御シグナリング又はサイドリンク制御シグナリングといった制御シグナリングで構成され得る。そうした制御シグナリングは、スケジューリング情報を示し得るスケジューリングシグナリングを表し及び/又は含むものと考えられてよい。スケジューリング割当ては、シグナリング/シグナリングの送信、とりわけスケジューリング割当てで構成されたデバイスにより受信された又は受信されるべきシグナリングに関連するもの、のスケジューリングを示すスケジューリング情報であると見なされてもよい。考え得ることとして、スケジューリング割当ては、データ(例えば、データブロック若しくはエレメント、チャネル及び/若しくはデータストリーム)、(関連付けられる)確認応答シグナリングプロセス、及び/又は、データ(若しくはいくつかのケースではリファレンスシグナリング)が受信されることになるリソースを示してもよく、並びに/又は、関連付けられるフィードバックシグナリング、及び/若しくは関連付けられるフィードバックシグナリングが送信されるべきフィードバックリソースの範囲を示してもよい。確認応答シグナリングプロセスに関連付けられる送信、及び/又は関連付けられるリソース若しくはリソース構造は、例えばスケジューリング割当てにより構成され及び/又はスケジューリングされ得る。相異なるスケジューリング割当てが、相異なる確認応答シグナリングプロセスに関連付けられてもよい。スケジューリング割当ては、例えばネットワークノードにより送信され及び/又はダウンリンク上で提供される場合に、ダウンリンク制御情報(あるいは、サイドリンクを用いて及び/若しくはユーザ機器により送信される場合にはサイドリンク制御情報)又はシグナリングの一例であると考えられ得る。
【0098】
スケジューリンググラント(例えば、アップリンクグラント)は、制御シグナリング(例えば、ダウンリンク制御情報/シグナリング)を表し得る。スケジューリンググラントは、アップリンク(又はサイドリンク)シグナリングのためのシグナリングリソース範囲及び/若しくはリソース、具体的には、例えば確認応答シグナリングといったアップリンク制御シグナリング及び/又はフィードバックシグナリングを構成すると考えられ得る。シグナリングリソース範囲及び/又はリソースを構成することは、それを送信のために構成済みの無線ノードにより構成し又はスケジューリングすることを含み得る。スケジューリンググラントは、フィードバックシグナリングのためにあるチャネル及び/又はチャネル候補を使用すべきか/使用可能か、具体的には、PUSCHのような共有チャネルを使用し得るか/使用すべきか、を示してもよい。スケジューリンググラントは、概して、アップリンクリソース、アップリンクチャネル、及び/又は関連付けられるスケジューリング割当てに関連する制御情報のためのフォーマットを示し得る。グラント及び割当ての双方は、(ダウンリンク若しくはサイドリンクの)制御情報であると見なされてよく、並びに/又は、様々なメッセージに関連付けられ及び/若しくは様々なメッセージで送信され得る。
【0099】
例示的なタイプのシグナリングは、具体的にはアップリンクシグナリング、ダウンリンクシグナリング、サイドリンクシグナリングといった特定の通信方向のシグナリングに加えて、リファレンスシグナリング(例えば、SRS、CRS若しくはCSI−RS)、通信シグナリング、制御シグナリング、並びに/又は、PUSCH、PDSCH、PUCCH、PDCCH、PSCCH、PSSCHなどのような特定のチャネルに関連付けられるシグナリングを含む。
【0100】
本開示では、ここで提示される技法の綿密な理解を提供するために、限定ではなく説明の目的で(具体的なネットワーク機能、処理及びシグナリングステップといった)特定の詳細が説示されている。提示した概念及び観点は、他の変形例及び上記特定の詳細から離れた変形例で実践されてもよいことが、当業者には明白であろう。
【0101】
例えば、上記概念及び変形例は、部分的にLTE(Long Term Evolution)、LTEアドバンスト(LTE−A)又は新無線のモバイル若しくはワイヤレス通信技術の文脈で説明されている。しかしながら、これは、提示した概念及び観点をGSM(Global System for Mobile Communications)といった追加的な又は代替的なモバイル通信技術との関係で使用することを排除しない。説明した実施例は、3GPP(Third Generation Partnership Project)のある技術仕様(TS)に関連し得るものの、提示したアプローチ、概念及び観点を異なる性能管理(PM)の仕様との関係で実現することも可能であり得ることが理解されるであろう。
【0102】
そのうえ、当業者により理解されるであろうこととして、ここで説明したサービス、機能及びステップは、プログラミングされるマイクロプロセッサと連携して機能するソフトウェアを用いて、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又は汎用コンピュータを用いて実装されてもよい。また、理解されるであろうこととして、ここで説明した変形例は方法及びデバイスの文脈で説明されているものの、ここで提示した概念及び観点は、例えばコンピュータプロセッサ及びプロセッサへ連結されるメモリといった、プログラムプロダクトで、及び制御回路を含むシステムで具現化されてもよく、当該メモリは、ここで開示したサービス、機能及びステップを実行する1つ以上のプログラム又はプログラムプロダクトと共にエンコードされる。
【0103】
ここで提示した複数の観点及び変形例の利点が上述した説明から十分に理解されるであろうと考えられ、ここで説明した概念及び観点のスコープから逸脱することなく、又はその有利な効果の全てを犠牲にすることなく、それらの例示的な観点の形式、構造及び配置において多様な変更がなされ得ることが明らかであろう。ここで提示した複数の観点を、多くの手法で変形することができる。
【0105】
<略語> <説明>
ACK/NACK 確認応答/否定確認応答、A/Nとも
ARQ 自動再送要求
CAZAC 定振幅零自己相関
CBG 符号ブロックグループ
CDMA 符号分割多重化
CM キュービックメトリック
CQI チャネル品質情報
CRC 巡回冗長検査
CRS 共通リファレンス信号
CSI チャネル状態情報
CSI−RS チャネル状態情報リファレンス信号
DAI ダウンリンク割当てインジケータ
DCI ダウンリンク制御情報
DFT 離散フーリエ変換
DM(−)RS 復調リファレンス信号(シグナリング)
FDM 周波数分割多重化
HARQ ハイブリッド自動再送要求
IFFT 逆高速フーリエ変換
MBB モバイルブロードバンド
MCS 変調符号化方式
MIMO 複数入力複数出力
MRC 最大比合成
MRT 最大比送信
MU−MIMO マルチユーザ複数入力複数出力
OFDM/A 直交周波数分割多重化/多元接続
PAPR ピーク対平均電力比
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
(P)SCCH (物理)サイドリング制御チャネル
(P)SSCH (物理)サイドリンク共有チャネル
RB リソースブロック
RRC 無線リソース制御
SC−FDM/A シングルキャリア周波数分割多重化/多元接続
SCI サイドリンク制御情報
SINR 信号対干渉及び雑音比
SIR 信号帯干渉比
SNR 信号対雑音比
SR スケジューリング要求
SRS サウンディングリファレンス信号(シグナリング)
SVD 特異値分解
TB トランスポートブロック
TDM 時分割多重化
UCI アップリンク制御情報
UE ユーザ機器
URLLC 超低レイテンシ高信頼性通信
VL−MIMO 特大複数入力複数出力
ZF ゼロフォーシング
【0106】
略語は、当てはまる場合、3GPPの用法に従うと考えられてもよい。