【実施例1】
【0008】
図1に、本実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、情報処理装置10、MFP51、アクセスポイント62、インターネット63、ウェブサーバ64を備える。
【0009】
MFP51は、プリンタ52、スキャナ53、FAX部54、などを備える多機能周辺装置である。プリンタ52は、印刷画像を記録用紙に印刷する。スキャナ53は、原稿を読み取ってスキャンデータを生成する。FAX機能は、不図示の通信回線を介して、FAXデータを外部に送信する。
【0010】
アクセスポイント62は、既知の中継装置である。情報処理装置10とアクセスポイント62とは、インフラストラクチャーモードの無線LAN接続方式により、無線通信200を行うことが可能とされている。また、MFP51とアクセスポイント62とは、インフラストラクチャーモードの無線LAN接続方式により、無線通信201を行うことが可能とされている。なお、無線通信200および201の方式の例としては、例えばIEEE802.11a/b/gの規格で定められる通信方式が挙げられる。またアクセスポイント62は、インターネット63を介してウェブサーバ64に接続されている。
【0011】
情報処理装置10は、CPU11、記憶部12、無線送受信部15、無線アンテナ部16、ボタン入力部17、パネル18、座標検出部19、接触強度センサ22、メインカメラ23を主に備えている。情報処理装置10の一例としては、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PCが挙げられる。
【0012】
ボタン入力部17は、情報処理装置10のユーザによる操作を受け付ける。ボタン入力部17の一例としては、キーボードが挙げられる。パネル18は、情報処理装置10の各種機能情報を表示する。座標検出部19は、パネル18の表示領域内へ指示体(例:ユーザの指先)が接触した位置を示す座標である、指示座標を検出して出力する部位である。座標検出部19は、パネル18と一体に構成されることで、タッチパネル20として機能する。座標検出部19は、同時に複数の指示座標を検出することが可能とされている。接触強度センサ22は、タッチパネル20への接触の力(又は、圧力)を測定するために使用されるセンサである。接触強度センサ22は、接触強度が第2しきい値より小さい場合には第1の値を出力する。接触強度が第2しきい値より大きく第1しきい値より小さい場合には第2の値を出力する。接触強度が第1しきい値より大きい場合には第3の値を出力する。接触強度センサ22は、タッチパネル20と一体に、又は近接して配置される。メインカメラ23は、情報処理装置10に搭載されているカメラである。無線送受信部15は、無線アンテナ部16を介して、携帯電話の規格や無線LANの規格に基づいた無線通信を行う。
【0013】
CPU11は、記憶部12内のプログラム21に従って処理を実行する。以降、画像処理アプリケーション32やオペレーティングシステム21eなど、プログラムを実行するCPU11のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば「オペレーティングシステム21eが」という記載は、「オペレーティングシステム21eを実行するCPU11が」を意味する場合がある。
【0014】
記憶部12は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD、CPU11が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。記憶部12は、プログラム21を記憶する。プログラム21は、オペレーティングシステム21e、画像処理アプリケーション32を含んでいる。オペレーティングシステム21eは、パネル18に各種の画像を表示させる機能や、画像処理アプリケーション32に利用される基本的な機能を、提供するプログラムである。またオペレーティングシステム21eは、各アプリケーションが各種ハードウェアに指示をするためのAPIを提供するプログラムでもある。画像処理アプリケーション32は、ユーザ等によって情報処理装置10にインストールすることで、利用することが可能である。
【0015】
記憶部12には、データ記憶領域13が含まれている。データ記憶領域13には、複数のオブジェクト画像データが記憶されている。オブジェクト画像データには、複数の種類が存在する。例えば、写真データ、PDFデータ、文章作成ソフト用のデータ、表計算ソフト用のデータ、プレゼンテーションソフト用のデータ、などが挙げられる。
【0016】
また記憶部12には、画像処理テーブルTB1および設定テーブルTB2が記憶されている。
図6に、画像処理テーブルTB1の一例を示す。画像処理テーブルTB1には、複数種類の画像処理が記憶されている。これら複数種類の画像処理は、ユーザによって選択された選択オブジェクト画像に対して実行することが可能な処理である。「カラー印刷」は、MFP51にカラー印刷を実行させる処理である。「モノクロ印刷」は、MFP51にモノクロ印刷を実行させる処理である。「FAX送信」は、MFP51にFAXデータを送信させる処理である。「カラー印刷」、「モノクロ印刷」、「FAX送信」の処理では、選択オブジェクト画像のデータが、無線通信200および201を介してMFP51へ送信される。「プレビュー」は、選択オブジェクト画像の印刷プレビューをタッチパネル20に表示する処理である。「画像編集」は、選択オブジェクト画像に対して、トリミングや回転などの各種の編集処理を実行する処理である。「ファイル情報を表示」は、選択オブジェクト画像を表示している画像データのファイル情報(例:ファイル名、作成日時、データサイズ等)を、タッチパネル20に表示する処理である。「メールで送信」は、選択オブジェクト画像を表示している画像データを、メールに添付して送信する処理である。「SNSへアップロード」は、選択オブジェクト画像を表示している画像データを、無線通信200を介してウェブサーバ64へ送信する処理である。「削除」は、選択オブジェクト画像を表示している画像データを、データ記憶領域13から削除する処理である。
【0017】
複数種類の画像処理の各々には、第1の画像処理種別71および第2の画像処理種別72が存在する。第1の画像処理種別71は、外部デバイス画像処理および内部画像処理を含んでいる。外部デバイス画像処理は、無線送受信部15および無線アンテナ部16を介して外部デバイスであるMFP51に画像データを送信することで、MFP51に各種の画像処理を実行させる処理である。画像処理テーブルTB1の例では、「カラー印刷」、「モノクロ印刷」、「FAX送信」が、外部デバイス画像処理に該当する。内部画像処理は、情報処理装置10の内部で実行される画像処理である。画像処理テーブルTB1の例では、「プレビュー」、「画像編集」、「ファイル情報を表示」、「メールで送信」、「SNSへアップロード」、「削除」が、内部画像処理に該当する。
【0018】
第2の画像処理種別72は、第1種類および第2種類を含んでいる。第1種類の画像処理は、タッチパネル20に処理内容を表示させる必要のない画像処理である。従って、第1種類の画像処理を実行中に、他の画像処理を並列して実行することが可能である。換言すると、第1種類の画像処理は、バックグラウンドで実行可能な画像処理である。画像処理テーブルTB1の例では、「カラー印刷」、「モノクロ印刷」、「FAX送信」、「削除」が、第1種類の画像処理に該当する。第2種類の画像処理は、タッチパネル20に処理内容を表示させる必要がある画像処理である。従って、第2種類の画像処理を実行中の期間には、他の画像処理を並列して実行することができない。換言すると、第2種類の画像処理は、バックグラウンドで実行不可能な画像処理である。画像処理テーブルTB1の例では、「プレビュー」、「画像編集」、「ファイル情報を表示」、「メールで送信」、「SNSへアップロード」が、第2種類の画像処理に該当する。
【0019】
図8に、設定テーブルTB2の一例を示す。設定テーブルTB2は、移動方向D1〜D4の各々に、画像処理を関連付けて記憶するためのテーブルである。
図7を用いて、移動方向D1〜D4を説明する。タッチパネル20は、矩形形状を備えており、辺E1a、E1b、E2a、E2bを備えている。
図7に示すように、ユーザU1に対して、タッチパネル20の辺E2aが正対している場合を説明する。この場合、辺E1aおよびE1bはY軸方向に延びている。Y軸方向は、ユーザから離れていく方向である。また、辺E2aおよびE2bは、Y軸方向と直交するX軸方向に延びている。X軸方向は、ユーザからみて左右方向である。移動方向D1は、Y軸方向に沿ってユーザU1から離れていく方向である。移動方向D2は、X軸方向のうち、ユーザU1からみて右方向である。移動方向D3は、Y軸方向に沿ってユーザU1に近づいてくる方向である。移動方向D4は、X軸方向のうち、ユーザU1からみて左方向である。
【0020】
図8の設定テーブルTB2に記憶されている各種の画像処理は、画像処理テーブルTB1に含まれている画像処理のうちから選択された処理である。設定テーブルTB2では、オブジェクト画像データの「写真」、「PDF」、「文章作成ソフト用のデータ」等の種類ごとに、異なった画像処理を関連付けることが可能である。例えば、「写真」のオブジェクト画像データでは、移動方向D1には「カラー印刷」が関連付けられている。しかし「PDF」のオブジェクト画像データでは、移動方向D1には「FAX送信」が関連付けられている。
【0021】
<情報処理装置の動作>
本実施形態に係る情報処理装置10の動作を、
図2のフローチャートを用いて説明する。ユーザが、タッチパネル20を介して画像処理アプリケーション32を起動させる操作を入力すると、CPU11は、画像処理アプリケーション32を読み込んで情報処理装置10の全体の制御を開始する。これにより、
図2のフローが開始される。
【0022】
S10においてCPU11は、複数のオブジェクト画像データをデータ記憶領域13から読み出す。
【0023】
S30においてCPU11は、表示画面をタッチパネル20に表示する。
図9に、表示画面の一例を示す。表示画面には、表示領域G1およびG2が含まれている。表示領域G1は、電池残量などの各種のステータスが表示される領域である。表示領域G2は、画像処理アプリケーション32によって各種の画像が表示される領域である。
図9の例では、表示領域G2には、選択オブジェクト画像O1と、オブジェクト画像O2およびO3が表示される。選択オブジェクト画像O1、および、オブジェクト画像O2、O3は、S10で読み出したオブジェクト画像データによって表示される画像である。選択オブジェクト画像O1は、各種の画像処理の実行対象として選択されている画像である。
図9の表示態様では、選択オブジェクト画像O1の全体を、表示領域G2の中心に表示することで、選択オブジェクト画像O1が選択されていることを示している。オブジェクト画像O2およびO3は、各種の画像処理の実行対象として選択されていない画像である。
図9の表示態様では、オブジェクト画像O2およびO3の一部のみを、表示領域G2の端部に表示することで、オブジェクト画像O2およびO3が選択されていないことを示している。
【0024】
S40においてCPU11は、無線通信200および201を介して、MFP51からデバイス情報を受信する。デバイス情報は、MFP51が備えているプリンタ52の消耗部材(例:インク、印刷用紙)の残量を示す情報を含んでいる。
【0025】
S50においてCPU11は、プリンタ52のインク残量が所定量以下であるか否かを、デバイス情報に基づいて判断する。具体的には、プリンタがCMYKのインクを備える場合、CMYのいずれかのインク残量が所定量以下か否かを判断する。否定判断される場合(S50:NO)、すなわち、Kのインク残量が所定量以下の場合、又はCMYK全てのインクが所定量を超える場合にはS70へ進み、肯定判断される場合、すなわち、CMYのいずれかのインク残量が所定量以下の場合(S50:YES)にはS55へ進む。S55においてCPU11は、設定テーブルTB2に「カラー印刷」が記憶されているか否かを判断する。否定判断される場合(S55:NO)にはS70へ進み、肯定判断される場合(S55:YES)にはS60へ進む。S60においてCPU11は、設定テーブルTB2において、「カラー印刷」を「モノクロ印刷」へ変更する。
【0026】
本実施形態の説明例では、
図8に示す設定テーブルTB2において、領域R1、R8、R9に「カラー印刷」の画像処理が関連付けられている。これらの「カラー印刷」の画像処理が、「モノクロ印刷」の画像処理に変更される。
【0027】
S70においてCPU11は、無線通信200の電波強度が所定強度以下であるか否かを判断する。当該判断は、無線アンテナ部16が出力する、電波強度を示す情報に基づいて実行することができる。否定判断される場合(S70:NO)にはS110へ進み、肯定判断される場合(S70:YES)にはS75へ進む。S75においてCPU11は、設定テーブルTB2に記憶されている画像処理のうち、画像処理テーブルTB1で「外部デバイス画像処理」が対応付けられて記憶されているものがあるか否かを判断する。当該判断は、画像処理テーブルTB1(
図6)の第1の画像処理種別71を参照することによって実行できる。否定判断される場合(S75:NO)にはS110へ進み、肯定判断される場合(S75:YES)にはS80へ進む。S80においてCPU11は、設定テーブルTB2において、「外部デバイス画像処理」が対応付けられている画像処理を「内部画像処理」が対応付けられている画像処理のいずれかへ変更する。
【0028】
本実施形態の説明例では、
図8に示す設定テーブルTB2において、領域R1、R2、R4、R7、R8、R9の「カラー印刷」、「モノクロ印刷」、「FAX送信」が、外部デバイス画像処理である。これらの外部デバイス画像処理が、例えば、「プレビュー」の内部画像処理に変更される。
【0029】
S110においてCPU11は、第1の指示位置P1が、表示領域G2内で検出されたか否かを判断する。この判断は、座標検出部19から指示座標が出力されたか否かによって実行することができる。第1の指示位置P1は、指示体が接触した位置である。指示体の一例としては、ユーザの指先や、スタイラスペンが挙げられる。否定判断される場合(S110:NO)にはS40へ戻り、肯定判断される場合(S110:YES)にはS120へ進む。
【0030】
S120においてCPU11は、検出された第1の指示位置P1が、選択オブジェクト画像O1の表示領域内であるか否かを判断する。この判断は、第1の指示位置P1の座標値と選択オブジェクト画像O1の座標値とを用いて実行することができる。否定判断される場合(S120:NO)にはS40へ戻り、肯定判断される場合(S120:YES)には、S140へ進む。本実施例の説明例では、
図9に示すように、第1の指示位置P1が、選択オブジェクト画像O1の表示領域内で検出される場合を説明する。この場合、S140へ進む。
【0031】
S140においてCPU11は、指示体の接触強度が第2しきい値を超えているか否かを判断する。具体的には、接触強度センサ22から第2の値または第3の値が出力されているか否かを検出する。否定判断される場合(S140:NO)には、S150へ進む。
【0032】
S150においてCPU11は、いわゆるスワイプ操作が入力されたか否かを判断する。具体的には、接触強度が第2しきい値より小さい状態、および、指示体がタッチパネルに接触している状態を維持しながら、指示位置が移動したことが検出されたかを判断する。この判断は、接触強度センサ22から第1の値が出力されている状態で、座標検出部19から出力される指示座標が変化したか否かを検出することで、実行できる。肯定判断される場合(S150:YES)には、S160へ進む。
【0033】
S160においてCPU11は、入力されたスワイプ操作に応じて、オブジェクト画像をスクロール表示させる。そしてS40へ戻る。例えば
図9において、指示体を選択オブジェクト画像O1に接触させながらタッチパネル20の下方側へ移動させるスワイプ操作が入力された場合には、オブジェクト画像O2および選択オブジェクト画像O1が下方側へ移動する。これにより、オブジェクト画像O2が表示領域G2の中心に表示される。また選択オブジェクト画像O1の上部のみが、表示領域G2の下方側に表示される。これにより、オブジェクト画像O2を画像処理の実行対象として選択することができる。
【0034】
一方、S150において否定判断される場合(S150:NO)には、S170へ進む。S170においてCPU11は、指示位置が検出されなくなったか否かを判断する。否定判断される場合(S170:NO)には、S171へ進む。S171においてCPU11は、指示体がタッチパネルに接触している接触時間が、予め定められた所定時間を超えたか否かを判断する。否定判断される場合(S171:NO)には、S140へ戻る。一方、肯定判断される場合(S171:YES)には、長押し操作が入力された場合であると判断され、S172へ進む。S172においてCPU11は、設定テーブルTB2を参照し、選択オブジェクト画像O1の種類に対応付けて記憶されている画像処理を読み出す。本実施形態の説明例では、「写真」の種類に対応付けられている、「カラー印刷」「FAX送信」「画像編集」「プレビュー」が読み出される。
【0035】
S180においてCPU11は、クイックメニュー画面をタッチパネル20に表示する。具体的には、第1の指示位置P1の周囲に、S172で読み出した4つの画像処理を示す複数の処理ボタン画像を表示する。処理ボタン画像は、選択オブジェクト画像O1に対して画像処理を実行する指示の入力を、受け付けるための画像である。S182においてCPU11は、何れかの処理ボタン画像が選択されたか否かを判断する。具体的には、何れかの処理ボタン画像にタッチ操作が入力されたか否かを判断する。否定判断される場合(S182:NO)にはS182へ戻り、肯定判断される場合(S182:YES)には、S184へ進む。S184においてCPU11は、選択された処理ボタン画像に対応付けられている画像処理を、選択オブジェクト画像O1に対して実行する。そしてS40へ戻る。
【0036】
一方、S170において肯定判断される場合(S170:YES)には、タッチ操作が選択オブジェクト画像O1に対して入力された場合であると判断され、S173へ進む。S173においてCPU11は、選択オブジェクト画像O1に対して実行可能な全ての画像処理を、
図6の画像処理テーブルTB1に基づいて記憶部12から読み出す。S174においてCPU11は、通常メニュー画面をタッチパネル20に表示する。具体的には、S173で読み出した画像処理を示す複数の処理ボタン画像を表示領域G2内に表示する。S176においてCPU11は、何れかの処理ボタン画像にタッチ操作が入力されたか否かを判断する。否定判断される場合(S176:NO)にはS176へ戻り、肯定判断される場合(S176:YES)には、S178へ進む。S178においてCPU11は、タッチされた処理ボタン画像に対応付けられている画像処理を、選択オブジェクト画像O1に対して実行する。そしてS40へ戻る。
【0037】
また、S140において肯定判断される場合(S140:YES)には、S186へ進む。S186においてCPU11は、接触強度が第1しきい値を超えているか否かを判断する。具体的には、接触強度センサ22から第3の値が出力されているか否かを検出する。否定判断される場合(S186:NO)には、いわゆるピーク操作が入力された場合であると判断され、S190へ進む。ピーク操作は、タッチパネル20に接触させた指示体を中程度の力で押し込む操作である。
【0038】
S190においてCPU11は、指示位置の移動が検出されたか否かを判断する。具体的には、指示体を選択オブジェクト画像O1に接触させながら移動させる操作が入力された場合に、S190において肯定判断される。この判断は、座標検出部19から出力される指示座標が変化したか否かを検出することで、実行できる。否定判断される場合(S190:NO)にはS186へ戻り、肯定判断される場合(S190:YES)にはS195へ進む。
【0039】
S195においてCPU11は、所定方向および移動距離を算出する。所定方向は、S186で判断された指示体の接触位置である第1の指示位置P1を基準として、現在の指示体の接触位置である第2の指示位置P2が位置している方向である。移動距離は、第1の指示位置P1から第2の指示位置P2までの距離である。
【0040】
本実施例の説明例では、
図9に示すように、第1の指示位置P1から第2の指示位置P2へ指示位置が移動する場合を説明する。この場合、所定方向SD1および移動距離K1が算出される。
【0041】
S200においてCPU11は、所定方向が移動方向D1〜D4の何れに対応するかを判断する。そして、所定方向が対応している移動方向に関連付けられている画像処理である選択画像処理を、設定テーブルTB2から読み出す。本実施例の説明例では、選択オブジェクト画像O1の種類が「写真」である場合を説明する。
図9に示す所定方向SD1は、移動方向D1とほぼ一致している。従って、所定方向SD1は移動方向D1に対応していると判断することができる。この場合、
図8の領域R1に示すように、移動方向D1に関連付けられている「カラー印刷」が、選択画像処理として読み出される。
【0042】
S210においてCPU11は、S200で読み出した選択画像処理が、S60またはS80の処理を実施済みの画像処理であるか否かを判断する。換言すると、S60またはS80で自動的に変更された画像処理が、選択画像処理として選択されたか否かを判断する。否定判断される場合(S210:NO)にはS230へ進み、肯定判断される場合(S210:YES)にはS220へ進む。
【0043】
S220においてCPU11は、報知処理を実行する。報知処理は、自動的に変更された画像処理が選択画像処理として選択されたことを、ユーザに報知する処理である。報知処理の一例としては、情報処理装置10を一定時間振動させてもよい。または、「○○処理に変更されています」などの警告文を、タッチパネル20に一定時間表示させてもよい。
【0044】
S230においてCPU11は、現在の指示体の接触位置である第2の指示位置P2までの移動距離が、予め定められた第1距離より大きくなったか否かを判断する。第1距離は、例えば5mmであってもよい。否定判断される場合(S230:NO)にはS237へ進み、肯定判断される場合(S230:YES)にはS233へ進む。S233においてCPU11は、選択画像処理の内容を示す画像をタッチパネル20に表示する。本実施例の説明例では、
図10に示すように、第1の指示位置P1から第2の指示位置P2aへ、移動距離K2の短距離のスワイプ操作が入力された場合を説明する。また、所定方向SD2が移動方向D1に対応しており、選択画像処理が「カラー印刷」である場合を説明する。この場合、移動距離K2が第1距離より大きいと判断される(S230:YES)。よって
図10に示すように、選択画像処理の内容が「カラー印刷」であることを示す画像I1が、タッチパネル20に表示される。なお、S230及びS233の処理は省略することが可能である。その場合には、前述した画像I1のような「画像処理の内容を示す画像」は、タッチパネル20に一切表示されることがない。
【0045】
S235においてCPU11は、現在の指示体の接触位置である第2の指示位置P2までの移動距離が、予め定められた第2距離より大きくなったか否かを判断する。第2距離は、第1距離よりも大きい距離である。第2距離は、例えば10mmであってもよい。否定判断される場合(S235:NO)には、S237へ進む。S237においてCPU11は、指示位置が検出されなくなったか否かを判断する。否定判断される場合(S237:NO)には、S230へ戻る。一方、肯定判断される場合(S237:YES)には、S40へ戻る。
【0046】
一方、S235において肯定判断される場合(S235:YES)には、S250へ進む。S250においてCPU11は、指示位置が検出されなくなったか否かを判断する。否定判断される場合(S250:NO)には、S250へ戻る。一方、肯定判断される場合(S250:YES)には、いわゆる長距離のスワイプ操作が入力された場合であると判断され、S255へ進む。
【0047】
S255においてCPU11は、選択画像処理が、第1種類の画像処理であるか否かを判断する。第1種類の画像処理は、バックグラウンドで実行可能な画像処理である。当該判断は、
図6に示す画像処理テーブルTB1において、選択画像処理に対応する「第2の画像処理種別72」の欄を参照することで、実行することができる。肯定判断される場合(S255:YES)には、S260へ進む。
【0048】
S260においてCPU11は、選択オブジェクト画像O1を表示している画像データに対して、選択画像処理を開始する。S263においてCPU11は、選択画像処理をバックグラウンドで実行中の状態で、S30の処理と同様にオブジェクト画像をタッチパネル20に表示する。これにより、次の新たな画像処理を選択することが可能となる。すなわち、新たな画像処理を選択する操作の入力待機状態となる。
【0049】
本実施形態の説明例では、
図10に示すように、第1の指示位置P1から第2の指示位置P2bへ、移動距離K3の長距離のスワイプ操作が入力された場合を説明する。また、所定方向SD2が移動方向D1に対応しており、選択画像処理が「カラー印刷」である場合を説明する。この場合、移動距離K3が第2距離より大きいと判断される(S235:YES)。またS255において、「カラー印刷」が第1種類の画像処理であると判断される(
図6、領域R11参照)。よってCPU11は、「カラー印刷」をMFP51にバックグラウンドで実行させる(S260)。そして
図10に示す表示画面をタッチパネル20に表示し、操作入力の待機状態となる(S263)。
【0050】
一方、S255において否定判断される場合(S255:NO)には、S265へ進む。S265においてCPU11は、選択画像処理を実行開始する。S265で実行される選択画像処理は、バックグラウンドで実行することができない第2種類の画像処理である。従ってCPU11は、選択画像処理の実行期間中は、選択画像処理の実行に関する処理画面をタッチパネル20に表示する。例えば選択画像処理が「画像編集」である場合には、画像編集画面をタッチパネル20に表示する。そして、トリミングや回転などの各種の画像編集の入力を、画像編集画面上で受け付ける。
【0051】
S270においてCPU11は、S260またはS265で実行開始された画像処理が完了したか否かを判断する。否定判断される場合(S270:NO)にはS270へ戻り、肯定判断される場合(S270:YES)にはS275へ進む。
【0052】
S275においてCPU11は、設定テーブルTB2の内容を自動更新する。そしてS40へ戻る。自動更新処理は、様々な態様であってよい。例えば、自動更新処理では、S260またはS265で実行された選択画像処理が、予め定められた特定移動方向に関連付けられるとしてもよい。本実施例の説明例では、「写真」の種類の選択オブジェクト画像O1に対して、「カラー印刷」の選択画像処理が実行された場合を説明する。また、移動方向D2が、特定移動方向として定められている場合を説明する。この場合、自動更新処理では、
図8の領域R2において、「FAX送信」が「カラー印刷」に変更される。なおこのとき、「PDF」や「文章作成ソフト用のデータ」の移動方向D2に関連付けられている画像処理を変更してもよい。すなわち、
図8の領域R7において「モノクロ印刷」が「カラー印刷」に変更されてもよい。これにより、ユーザは、直近に行った画像処理を実行したい場合には、選択オブジェクト画像O1にピーク操作を入力(S140:YESおよびS186:NO)してから、移動方向D2にスワイプ操作を入力(S190)すればよい。操作の入力性を高めることができる。
【0053】
また、S186において肯定判断される場合(S186:YES)には、いわゆるポップ操作が入力された場合であると判断され、S280へ進む。ポップ操作は、前述のピーク操作よりもさらに強い力で、指示体を押し込む操作である。
【0054】
S280においてCPU11は、設定テーブル編集画面をタッチパネル20に表示する。設定テーブル編集画面は、設定テーブルTB2(
図8)に記憶されている画像処理の内容を変更する操作や、新たな画像処理を設定テーブルTB2に追加して記憶させる操作の入力を受け付けるための画面である。
図11に、設定テーブル編集画面C1の一例を示す。設定テーブル編集画面C1は、選択オブジェクト画像O1の種類が「写真」である場合の画面である。設定テーブル編集画面C1内には、ボタン画像B1〜B4およびB21が表示される。ボタン画像B1〜B4は、移動方向D1〜D4の各々に関連付けられている画像処理の内容を示す画像である。すなわち、
図8の設定テーブルTB2の領域R5の内容が、ボタン画像B1〜B4に表示される。またボタン画像B1〜B4は、移動方向D1〜D4の各々に関連付けられている画像処理を変更する操作を受け付けるための画像でもある。終了ボタンB21は、設定テーブルTB2の編集を終了する指示を受け付けるための画像である。
【0055】
S282においてCPU11は、移動方向D1〜D4の何れかが選択されたか否かを判断する。当該判断は、ボタン画像B1〜B4の何れかがタッチされたか否かを検出することで行うことができる。否定判断される場合(S282:NO)にはS283へ進む。S283においてCPU11は、設定テーブルTB2の編集を終了する指示が入力されたか否かを判断する。当該判断は、
図11の設定テーブル編集画面C1に含まれている終了ボタンB21がタッチされたか否かを検出することによって実行できる。否定判断される場合(S283:NO)にはS282へ戻り、肯定判断される場合(S283:YES)にはS40へ戻る。一方、S282において肯定判断される場合(S282:YES)にはS284へ進む。
【0056】
S284においてCPU11は、画像処理の一覧画面C2を、タッチパネル20に表示する。一覧画面C2は、S282で選択された移動方向に関連付けることが可能な画像処理の一覧を示す画面である。
図12に、一覧画面C2の一例を示す。一覧画面C2内には、ボタン画像B11〜B17が表示される。ボタン画像B11〜B17は、画像処理の内容を示すとともに、画像処理の選択を受け付けるための画像である。
図12の一覧画面C2は、
図6の画像処理テーブルTB1に基づいて作成することができる。
【0057】
S290においてCPU11は、一覧画面C2に表示された複数の画像処理のうちの何れか1つが選択されたか否かを判断する。当該判断は、ボタン画像B11〜B17の何れかがタッチされたか否かを検出することで行うことができる。否定判断される場合(S290:NO)にはS290へ戻り、肯定判断される場合(S290:YES)にはS300へ進む。
【0058】
S300においてCPU11は、S282で選択された移動方向に関連付けられている画像処理が、外部デバイス画像処理であるか否かを判断する。当該判断は、画像処理テーブルTB1(
図6)の第1の画像処理種別71を参照することによって実行できる。否定判断される場合(S300:NO)には、S320へ進む。S320においてCPU11は、S282で選択された移動方向に関連付けられている画像処理を、S290で選択された画像処理に変更する。そしてS284へ戻る。ここで表示される設定テーブル編集画面C1には、S290で変更された画像処理が新たに表示される。
【0059】
一方、S300において肯定判断される場合(S300:YES)には、S305へ進む。S305においてCPU11は、S290で選択された画像処理が、外部デバイス画像処理であるか否かを判断する。当該判断は、画像処理テーブルTB1(
図6)の第1の画像処理種別71を参照することによって実行できる。否定判断される場合(S305:NO)にはS320へ進み、肯定判断される場合(S305:YES)にはS310へ進む。
【0060】
S310においてCPU11は、S290で選択された画像処理を、S282で選択された移動方向に関連付ける。これにより、S282で選択された移動方向には、元々関連付けられていた画像処理に加えて、S290で選択された画像処理もさらに関連付けられることになる。そしてS284へ戻る。ここで表示される設定テーブル編集画面C1には、S310で関連付けられた画像処理が新たに表示される。
【0061】
本実施例の説明例では、
図11のボタン画像B1がタッチされることで、移動方向D1が選択(S282)された場合を説明する。また、
図12のボタン画像B13がタッチされることで、「FAX送信」が選択(S290)された場合を説明する。移動方向D1に関連付けられている画像処理は「カラー印刷」であるため、S300で肯定判断される。また、S290で選択された「FAX送信」は外部デバイス画像処理であるため、S305で肯定判断される。従って、
図13の設定テーブルTB2aの領域R21に示すように、移動方向D1には、「カラー印刷」に加えて「FAX送信」が追加して関連付けられる。
【0062】
<効果>
選択オブジェクト画像O1に実行する画像処理の選択を受け付けるために、複数のボタン画像をタッチパネル20に表示し、何れかのボタン画像へのタッチ入力を受け付ける技術を用いる場合を考える。複数のボタン画像の各々には、複数の画像処理の各々の内容を示す文字列またはアイコンが表示されている。この場合、複数のボタン画像を表示するための第1の時間、ユーザが複数のボタン画像の表示内容を確認するための第2の時間、ユーザが何れか1のボタン画像にタッチ操作を入力するための第3の時間、が必要となる。一方、本明細書に記載されている技術では、選択オブジェクト画像O1に実行する画像処理を選択するためには、指示体を選択オブジェクト画像O1に接触(S110:YES)させた後に、指示体を所定方向に移動(S190:YES)させるだけでよい。これにより、所定方向に応じた画像処理を、選択オブジェクト画像O1に対して実行(S260、S265)することができる。すなわち本明細書の技術では、複数の画像処理の各々の内容を示す画像を、タッチパネル20に表示させる必要がない。そのため、ユーザがボタン画像の表示内容を認識する必要や、ユーザがボタン画像を指示体でタッチする必要もない。よって、上述した第1〜第3の時間を省略することができるため、画像処理の選択入力を迅速に受け付けることが可能となる。
【0063】
第2距離よりも短い距離のスワイプ操作を入力(S230:YES)することによって、選択画像処理の内容を示す画像を表示(S233、
図10)させることができる。これにより、スワイプ操作の入力方向に応じてどのような画像処理が実行されるかを、予めユーザに認識させることができる。
【0064】
選択画像処理が、バックグラウンドで実行可能な第1種類の画像処理である場合(S255:YES)には、選択画像処理の実行中の期間においても、新たな画像処理を選択する操作の入力を待機することが可能となる(S263)。これにより、複数の画像処理を並行して実行することができる。
【0065】
図8に示す設定テーブルTB2では、オブジェクト画像データの種類が「写真」である場合に移動方向D1〜D4の各々に関連付けることができる画像処理の種類と、オブジェクト画像データの種類が「PDF」である場合に移動方向D1〜D4の各々に関連付けることができる画像処理の種類とを、異ならせることができる。これにより、オブジェクト画像データの種類に応じた適切な画像処理を、実行することが可能となる。
【0066】
選択オブジェクト画像O1にポップ操作を入力(S186:YES)することによって、設定テーブル編集画面C1(
図11)をタッチパネル20に表示させることができる(S280)。すなわちユーザは、移動方向D1〜D4に関連付けられている画像処理を変更することを所望する場合には、オブジェクト画像内の第1の指示位置P1を強く押せばよい。操作の入力性を高めることができる。
【0067】
「モノクロ印刷」は黒インクのみを使用するが、「カラー印刷」は黒インクに加えてカラーインクも使用する。すなわち、「モノクロ印刷」は「カラー印刷」に比して、インクの使用量が少ない処理である。そこで本明細書の技術では、プリンタ52のインク残量が所定量以下であると判断された場合(S50:YES)には、設定テーブルTB2に記憶されている「カラー印刷」を「モノクロ印刷」へ変更することができる(S60)。これにより、プリンタ52でのインク消費量を抑制することで、インク切れの事態を発生しにくくすることができる。
【0068】
外部デバイス画像処理は、無線通信200を介して画像データをMFP51へ送信する必要がある処理である。そこで本明細書の技術では、無線通信200の電波強度が所定強度以下であると判断された場合(S70:YES)には、設定テーブルTB2に記憶されている「外部デバイス画像処理」を「内部画像処理」へ変更することができる(S80)。これにより、画像データがMFP51へ送信されることがなくなるため、画像処理の失敗を未然に防止することが可能となる。
【0069】
S60またはS80で自動的に変更された画像処理が、選択画像処理として選択された場合(S210:YES)には、報知処理を実行(S220)することができる。これにより、ユーザが意図しない選択画像処理が実行されてしまう事態を防止できる。
【0070】
外部デバイス画像処理では、MFP51で各種の画像処理が実行される。よって、情報処理装置10の処理負担は、内部画像処理の実行時よりも外部デバイス画像処理の実行時の方が小さい。従って外部デバイス画像処理は、複数の処理を並列に実行することが可能である。そこで本明細書の技術では、S282で選択された移動方向に外部デバイス画像処理が関連付けられている場合(S300:YES)に、S290で選択された画像処理が外部デバイス画像処理である場合(S305:YES)には、S282で選択された移動方向に対して、新たな外部デバイス画像処理をさらに追加して関連付ける(S310)ことを可能としている。これにより、例えば、
図13の設定テーブルTB2aの領域R21に示すように、1つの移動方向D1に対して、複数の画像処理を関連付けることができる。そして、領域R21の画像処理を選択する1のスワイプ操作を入力することで、MFP51に対して、「カラー印刷」と「FAX送信」の2つの処理を並列して実行することを指示することができる。操作の入力性を高めることが可能となる。
【0071】
選択オブジェクト画像O1に軽くタッチ(S140:NO)した後に、スワイプ操作を入力(S150:YES)することによって、オブジェクト画像をスクロール表示(S160)させることができる。一方、選択オブジェクト画像O1にピーク操作を入力(S140:YESおよびS186:NO)した後に、スワイプ操作を入力(S190:YESおよびS250:YES)することによって、スワイプ操作を入力した方向に応じた画像処理を実行(S260、S265)することができる。すなわちユーザは、画像処理を実行することを所望する場合には、オブジェクト画像内の第1の指示位置P1を強く押してからスワイプ操作をすればよい。操作の入力性を高めることができる。
【0072】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0073】
S233において画像処理の内容を示す画像を表示する態様は、様々であってよい。例えば、短距離のスワイプ操作が入力された場合に、移動方向D1〜D4の各々に関連付けられている4つの画像処理の内容を示す画像を、タッチパネル20に表示してもよい。
【0074】
S275で実行される設定テーブルTB2の自動更新処理の内容は、様々であってよい。例えば、画像処理テーブルTB1(
図6)に示されている複数の画像処理の各々について、過去に選択画像処理として選択された回数を記憶するとしてもよい。そして、最も多く選択された画像処理を、予め定められた特定移動方向に関連付けるとしてもよい。
【0075】
S220の報知処理は、様々な態様であってよい。例えば、自動的に変更された画像処理が選択画像処理として選択されたことが、S200で検知されることに応じて、第2距離の値を大きくするとしてもよい。これにより、画像処理を実行するためには、S235において通常よりも長い距離のスワイプ操作の入力が必要となる。すなわち、画像処理の実行指示を入力しにくくすることで、ユーザに注意を喚起することが可能となる。
【0076】
画像処理を自動的に変更する処理は、省略することが可能である。この場合、S50〜S80を省略して、S40からS110へ進むとしてもよい。また、S150からS184の処理は、省略することが可能である。報知処理は、省略することが可能である。この場合、S210およびS220を省略して、S200からS230へ進むとしてもよい。以上より、一般的に言うと、情報処理装置10は、第1記憶制御処理と、第1表示処理と、第1検出処理と、第2検出処理と、算出処理と、実行処理と、を少なくとも実行すれば良い。具体例としては、情報処理装置10は、S310またはS320と、S30と、S110と、S190と、S195と、S260またはS265と、を少なくとも実行すればよい。
【0077】
移動方向D1〜D4は一例である。
図7に示すような、X軸やY軸に沿った方向に限られない。例えば
図14に示すように、移動方向D1aに対して所定角度α(例:45度)を有している移動方向D2aおよびD3aを用いてもよい。
【0078】
タッチパネル20が指示体の接触を検出する態様を説明したが、この態様に限られない。タッチパネル20が指示体の近接を検出するとしてもよい。
【0079】
外部デバイスの一例として、MFP51を例示したが、この形態に限られない。外部デバイスにはスキャナやPCなど、各種のデバイスを用いることが可能である。
【0080】
図6の画像処理テーブルTB1や、
図8の設定テーブルTB2の内容は一例である。また
図7、
図9〜
図12、
図14に示した表示画面の表示態様は一例であり、他の表示態様を用いることも可能である。
【0081】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0082】
パネル18は、表示部の一例である。座標検出部19は、位置検出部の一例である。CPU11は、コンピュータの一例である。画像処理アプリケーション32は、プログラムの一例である。S310、S320を実行するCPU11は、第1記憶制御処理の一例である。S30を実行するCPU11は、第1表示処理の一例である。S110を実行するCPU11は、第1検出処理の一例である。S190を実行するCPU11は、第2検出処理の一例である。S195を実行するCPU11は、算出処理の一例である。S260、S265を実行するCPU11は、実行処理の一例である。S233を実行するCPU11は、第2表示処理の一例である。S284を実行するCPU11は、第3表示処理の一例である。S290を実行するCPU11は、受付処理の一例である。ポップ操作は、所定操作の一例である。MFP51は、外部デバイスの一例である。プリンタ52は、印刷部の一例である。S40を実行するCPU11は、受信処理の一例である。カラー印刷は、第1印刷処理の一例である。モノクロ印刷は、第2印刷処理の一例である。S220を実行するCPU11は、第1報知処理の一例である。S70を実行するCPU11は、判断処理の一例である。外部デバイス画像処理は、画像データ送信処理の一例である。内部画像処理は、特定処理の一例である。Y軸方向は、第1方向の一例である。X軸方向は、第2方向の一例である。