(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、サーバ101としての情報処理装置は、記憶部110と、メッセージ送信部120と、返信数カウント部130とを備える。
【0018】
記憶部110は、メッセージを送信する宛先情報と、メッセージ内容とをあらかじめ記憶する。メッセージ送信部120は、記憶部110に記憶されているメッセージを、記憶部110に記憶されている宛先情報が示す宛先へ所定の周期で送信する。また、メッセージ送信部120は、メッセージを送信する際、宛先情報の数に対する返信数カウント部130がカウントした返信の数の割合である返信割合をそのメッセージに含めて送信する。返信数カウント部130は、メッセージに対して宛先から返信されてきた返信の数をカウントする。
【0019】
本実施形態における、情報処理方法について、
図2を用いて説明する。
図2は、
図1に示した情報処理装置における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャート図である。
【0020】
ステップS201において、メッセージ送信部120は、記憶部110にあらかじめ記憶されている宛先情報に格納されている宛先に、メッセージを送信する。
【0021】
ステップS202において、返信数カウント部130は、メッセージに対して宛先から返信されてきた返信の数をカウントする。
【0022】
ステップS203において、メッセージ送信部120は、宛先情報の数に対する返信数カウント部130がカウントした返信の数の割合である返信割合をメッセージに含めて送信する。その後、メッセージ送信部120は、ステップS201の処理を行う。
【0023】
本実施形態では、メッセージ送信部120がメッセージを送信し、宛先の数に対するそのメッセージに対して返信されてきた返信の数の割合を、次の送信タイミングで送信するメッセージに含めて送信する。そのため、まだ作業を終えて返信をしていない者に対して催促することができる。
【0024】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態の情報処理装置について、さらに詳細に説明する。
【0025】
本実施形態の情報処理装置の構成について
図3〜6を用いて説明する。
図3は、本実施形態の情報処理装置を含むシステム図である。
図4は、本実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、サーバ102は、通信ネットワーク200を介してクライアント端末103−1、103−2、103−3、・・・、103−N(Nは自然数)と接続されている。
【0027】
図3に示したサーバ102は
図4に示すように、登録受付部1と、メッセージ格納部2と、状況格納部3と、一斉送信部4と、人数格納部5と、時刻格納部6と、時計(以下、タイマと記載。)7と、定期指示部8と、通知受信部9と、記憶部110と、返信数カウント部130とを備える。
【0028】
登録受付部1は、同報すべきメッセージを持つクライアント端末からメッセージ内容、同報を開始する日、同報を終了する日を受け取る。記憶部110は、メッセージ格納部2と、状況格納部3とを備える。一斉送信部4は、第1の実施形態における情報処理装置のメッセージ送信部120に相当する。返信数カウント部130は、第1の実施形態と同一である。なお、第1の実施形態において使用している「返信」の意義と、本実施形態において使用している「返答」の意義とは同一である。
【0029】
図5は、メッセージ格納部2が格納する情報の一例を示す図である。
図4に示した、サーバ102のメッセージ格納部2は、
図5に示すように、「メッセージ」項目と、「通知ID」項目と、「同報開始日」項目と、「同報終了日」項目と、「達成者数」項目と、「返答割合」項目とを対応付けたレコードを複数保存する。メッセージ格納部2は、静的な記憶機構であり、RDBMS(Relational Database Management System)の1つの表として実現するものであっても良い。
【0030】
図5に示す、「通知ID」項目は、メッセージごとに一意につけられる通知IDが格納される。「メッセージ」項目は、同報すべきメッセージの内容が格納される。「同報開始日」項目は、メッセージの同報開始日が格納される。「同報終了日」項目は、メッセージの同報終了日が格納される。「達成者数」項目は、現時点でのメッセージで同報された内容の達成者合計数が格納される。「返答割合」項目は、人数格納部5に格納されている「総人数」と比較した達成者合計数の割合が格納される。なお、本実施形態の「達成者」とは、クライアント端末が通知受信部9に対し「作業完遂報告」をした際、そのクライアント端末の使用者(作業者)が作業を終了していることを意味する。「作業完遂報告」については、詳細に後述する。
【0031】
例えば、「通知ID」項目の「E1」に対応するメッセージ項目には、「摘果開始です。5/12までにしましょう。」と内容が格納されている。「通知ID」項目には、メッセージごとに一意につけられる通知IDが格納されている。「同報開始日」項目は、「5/5」が格納されている。「同報終了日」項目は、「5/12」が格納されている。「達成者数」項目は、「1」が格納されている。「返答割合」項目は、「20%」が格納されている。
【0032】
「通知ID」項目の「E2」に対応するメッセージ項目には、「施肥をしてください。5/20までにしましょう。」と内容が格納されている。「同報開始日」項目は、「5/4」が格納されている。「同報終了日」項目は、「5/20」が格納されている。「達成者数」項目は、「2」が格納されている。「返答割合」項目は、「40%」が格納されている。
【0033】
「通知ID」項目の「E3」に対応するメッセージ項目には、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。」と内容が格納されている。「同報開始日」項目は、「5/1」が格納されている。「同報終了日」項目は、「5/5」が格納されている。「達成者数」項目は、「4」が格納されている。「返答割合」項目は、「80%」が格納されている。
【0034】
状況格納部3は、通知対象者の状況が格納されている。
図6は、状況格納部3が格納する情報の一例を示す図である。状況格納部3は、
図6に示すように、「参加者ID」項目と、「連絡先」項目と、「達成者」項目とを対応付けて格納する。状況格納部3は、静的な記憶機構であり、RDBMSの1つの表として実現するものであっても良い。
【0035】
「参加者ID」項目は、同報すべきメッセージが送信される対象者のIDが格納されている。「連絡先」項目は、対象者の連絡先が格納されている。「達成者」項目は、メッセージの通知IDごとに、既にメッセージで指示された内容の達成者のみに対応するレコードオン(1)が格納される。
【0036】
例えば、「参加者ID」項目に格納されている「Aさん−a1」の「連絡先」項目には、「aa@net」のように、連絡先が格納されている。「達成者」項目の「E3」には、レコードオン(1)が格納されている。「E3」が達成されているので、「Aさん−a1」は、防除作業を終了している。
【0037】
「参加者ID」項目に格納されている「Bさん−b1」の「連絡先」項目には、「bb@net」のように、連絡先が格納されている。「達成者」項目は、メッセージの通知IDごとに、既に達成している「E1」「E2」「E3」には、レコードオン(1)が格納されている。「Bさん−b1」は、全ての作業を終了している。
【0038】
「参加者ID」項目に格納されている「Cさん−c1」の「連絡先」項目には、「cc@net」のように、連絡先が格納されている。「達成者」項目は、メッセージの通知IDごとに、既に達成している「E1」「E2」「E3」のどれにも、レコードオン(1)が格納されていないので、どの作業も終了していない。
【0039】
「参加者ID」項目に格納されている「Dさん−d1」の「連絡先」項目には、「dd@net」のように、連絡先が格納されている。「達成者」項目は、メッセージの通知IDごとに、既に達成している「E2」「E3」には、レコードオン(1)が格納されている。「dさん−d1」は、施肥作業、防除作業を終了している。
【0040】
「参加者ID」項目に格納されている「Eさん−e1」の「連絡先」項目には、「ee@net」のように、連絡先が格納されている。「達成者」項目の「E3」には、レコードオン(1)が格納されている。「E3」が達成されているので、「Eさん−e1」は、防除作業を終了している。
【0041】
人数格納部5は、同報すべきメッセージが送信される対象者の合計数を格納する。合計数は、例えば、A農協での運用の場合、通知を受け取る組合員の総数である。システム運用管理者が合計数を登録する。合計数は、組合員の増減があれば、変更される。
【0042】
時刻格納部6は、一斉同報すべき時刻を格納する。時刻格納部6は、一日の中で、作業完遂報告を行っていない者に対しメッセージを送る時刻と定義されるものである。システム運用管理者が同報時刻を登録する。ここにAM7:00とセットすれば、毎日朝の7時に、指定された作業が終わっていないため作業完遂報告を行っていない人のところに、その作業を完遂するようにという督促のメッセージが送られる。タイマ7は、サーバ102に位置し、現在時刻を記録する。本実施形態では、タイマ7の記録を現在時刻として説明しているが、現在時刻だけでなく、曜日、日にちであっても良く、それらと時刻との組み合わせであっても良い。また、現在時刻の前後であっても良い。
【0043】
定期指示部8は、タイマ7が示す時刻が時刻格納部6に格納された時刻になると、毎日、一斉送信部4に対して動作開始を指示する。定期指示部8は、サーバ102上のソフトウェアプログラムとして実装されるものであっても良い。
【0044】
通知受信部9は、任意のクライアント端末から作業完遂の通知が来ることを待機している。通知受信部9は、サーバ102のソフトウェアプログラムとして実装されるものであっても良い。
【0045】
図7は、
図3に示したクライアント端末103−1の内部構成の一例を示すブロック図である。クライアント端末103−1は、ID格納部11と、通知送信部12と、受信表示部13とを備える。なお、
図3に示したクライアント端末103−2〜端末103−Nは、同一の構成である。クライアント端末103−1のID格納部11は、クライアントである参加者の参加者IDを格納する。ID格納部11は、静的な記憶機構であり、クライアント端末103−1中のファイルとして実装される。クライアント端末103−1が、参加者ごとに占有使用の場合は、一度登録されれば変更されることはない。
【0046】
通知送信部12は、受信表示部13が表示した通知IDとメッセージの内容の作業をクライアントが完遂したと通知するときに、通知IDを指定して作業完遂したことを入力する。そうすると、通知送信部12は、ID格納部11の参加者IDの値と通知IDとともに作業完遂したことをサーバ102に送信する。通知送信部12は、クライアントが、指示された作業を完遂したことを報告する時にそれを送信できるように待機しているクライアント端末103上のソフトウェアプログラムとして実装されるものであっても良い。
【0047】
受信表示部13は、通知IDと、メッセージの内容と、返答割合とを一斉送信部4から受信すると、受信した内容をクライアント端末103上に表示する。受信表示部13は、クライアント端末103上のソフトウェアプログラムとして実装されるものであっても良い。
【0048】
本実施形態における、情報処理方法のうち、登録受付から一斉送信までの処理について、
図8〜
図11を用いて説明する。
図8は、
図3に示した情報処理装置における情報処理方法のうち、登録受付から一斉送信までの処理の一例を説明するためのフローチャート図である。
図9は、Bさんのクライアント端末に表示されるメッセージの一例を示す図である。
図10は、Cさんのクライアント端末に表示されるメッセージの一例を示す図である。
図11は、Dさんのクライアント端末に表示されるメッセージの一例を示す図である。
【0049】
ステップS301において、登録受付部1は、同報すべきメッセージを持つ利用者からの新規の一斉通知指示をそのメッセージ内容、同報を開始する日、同報を終了する日を受け取る。
【0050】
ステップS302において、登録受付部1は、新しいレコードをメッセージ格納部2に格納させる。メッセージ格納部2は、レコードの「通知ID」項目に、新規の一意IDを生成して格納する。メッセージ格納部2は、レコードの「メッセージ」項目に、メッセージ内容を格納する。メッセージ格納部2は、レコードの「同報開始日」項目に、同報を開始する日を格納する。メッセージ格納部2は、レコードの「同報終了日」項目に、同報を終了する日を格納する。メッセージ格納部2は、レコードの「達成者数」項目に、0を格納し、レコードの「返答割合」項目に、0%を格納する。
【0051】
ステップS303において、メッセージ送信部120は、メッセージ格納部2に格納してあるレコードを1つずつ取り出す。ステップS304において、メッセージ送信部120は、タイマ7が示す日付が、ステップS303において、取り出した、レコード中の同報開始日と同報終了日との間に含まれるかどうかを判定する。一斉送信部4が、タイマ7が示す日付が同報開始日と同報終了日の間に含まれないと判定した場合(ステップS304/NO)、レコードについての処理は終了する。一方、一斉送信部4が、タイマ7が示す日付が同報開始日と同報終了日との間に含まれると判定した場合(ステップS304/YES)、ステップS305の処理を行う。
【0052】
ステップS305において、メッセージ送信部120は、状況格納部3内のレコードの通知ID項目の通知IDとメッセージ項目のメッセージ内容と返答割合項目の値を保持しながら、状況格納部3のレコードを1つずつ取り出し、通知ID項目に対応する達成者項目を発見する。
【0053】
ステップS306において、メッセージ送信部120は、発見した項目に1(on)が書かれていると判定した場合(ステップS306/NO)、処理を終了する。
【0054】
ステップS306において、一斉送信部4は、発見した項目に1(on)が書かれていないと判定した場合(ステップS306/YES)、ステップS307において、状況格納部3の「連絡先」項目の連絡先に、通知IDとメッセージ項目の内容と返答割合項目の内容を送信する。
【0055】
ステップS308において、一斉送信部4は、全てのレコードに1(on)が書かれていると判定した場合(ステップS308/NO)、処理を終了する。一方、ステップS308において、一斉送信部4は、他のレコードに、発見した項目に1(on)が書かれていないものがあると判定した場合(ステップS308/YES)、ステップS305の処理を行う。このように、一斉送信部4は、状況格納部3に格納されているレコードの全てに対してステップS305〜ステップS308の処理を行うことを繰り返す。
【0056】
一斉送信部4が送信する実際のメッセージ内容の一例について
図9から
図11を用いて説明する。
図9に示す、Bさんは、3つの作業とも終了している。
図10に示す、Cさんは3つの作業のうち、1つも終了していない。
図11に示す、Dさんは、3つの作業のうち2つ終了している。
【0057】
図9に示す、Bさんの端末の受信表示部13は、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。終了通知は、0%からいただいています」と5/1から5/3までのそれぞれの日においてサーバ102からメッセージが届いていることを表示する。また、Bさんの端末の受信表示部13は、「施肥をしてください。5/20までにしましょう。終了通知は、0%からいただいています。」と5/4にサーバ102からメッセージが届いていることを表示する。
【0058】
一斉送信部4は、同報開始日から同報終了日において、一定の日にち、時刻、曜日というように、一定のタイミングで、任意のクライアント端末にメッセージ内容を送信する。
図5に示すように、同報開始日が5/1である通知ID「E3」のメッセージでは、防除作業の開始が5/4に指示されている。
図6に示すように、Bさんは、通知ID「E1」〜「E3」に対応する全ての作業をすでに終了していることを報告(返答)しているが、その報告(返答)が5/4よりも前であると、作業を催促するメッセージが送信される。
【0059】
図10に示す、Cさんの端末の受信表示部13は、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。終了通知は、0%からいただいています」と5/1から5/3までのそれぞれ の日においてサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。また、Cさんの端末の受信表示部13は、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。終了通知は、40%からいただいています。施肥をしてください。5/20までにしましょう。終了通知は、0%からいただいています。」と5/4にサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。また、Cさんの端末の受信表示部13は、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。終了通知は、80%からいただいています。施肥をしてください。5/20までにしましょう。終了通知は、40%からいただいています。摘果開始です。5/12までにしましょう。終了通知は、20%からいただいています。」と5/5にサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。また、Cさんの端末の受信表示部13は、「施肥をしてください。5/20までにしましょう。終了通知は、40%からいただいています。摘果開始です。5/12までにしましょう。終了通知は、20%からいただいています。」と5/6にサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。
【0060】
図11に示す、Dさんの端末の受信表示部13は、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。終了通知は、0%からいただいています」と5/1から5/3までのそれぞれの日においてサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。また、Dさんの端末の受信表示部13は、「5/4、5/5に防除作業を行ってください。終了通知は、0%からいただいています。」と5/4にサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。Dさんの端末の受信表示部13は、「摘果開始です。5/12までにしましょう。終了通知は、20%からいただいています。」と5/5にサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。Dさんの端末の受信表示部13は、「摘果開始です。5/12までにしましょう。終了通知は、20%からいただいています。」と5/6にサーバ102の一斉送信部4からメッセージが届いていることを表示する。
【0061】
本実施形態における、情報処理方法のうち作業完遂報告から通知送信までの処理について、
図5、
図6、
図12を用いて説明する。
図12は、
図3に示した情報処理装置における情報処理方法のうち、作業完遂報告受信から通知送信までの処理の一例を説明するためのフローチャート図である。
【0062】
ステップS401において、通知受信部9は、通知送信部12から、クライアント端末103に格納されている通知IDと参加者IDとともに作業完遂報告を受信する。
【0063】
ステップS402において、通知受信部9は、状況格納部3を参照し、参加者ID項目が通知送信部12から送信された、クライアント端末103に格納されている参加者IDと一致するレコードを見つけ出し、一致する達成者項目に1(on)を書き込む(
図5参照)。
【0064】
ステップS403において、通知受信部9は、メッセージ格納部2を参照し、メッセージ格納部2に格納されている通知ID項目の通知IDがクライアント端末103に格納されている通知IDと一致するレコードを見つけ出す。
【0065】
ステップS404において、見つけ出したレコードの達成者項目の値に1を加算した値を達成者項目に上書きし、かつ、その返答割合項目に、人数格納部5が格納している参加者総人数の値に対する達成者項目の値の割合を格納する(
図6参照)。
【0066】
本実施形態における、作業完遂報告の一例について説明する。
図13は、本実施形態における、作業完遂報告の一例を説明するための図である。本実施形態における、「作業完遂報告」は、「メッセージに対する返信(返答)」を意味する。
【0067】
サーバ102は、通信ネットワーク200を介してクライアント端末103へ作業内容が記載されたメッセージを送信する。クライアント端末103の受信表示部13は、受信した作業内容をクライアント端末103上に表示する。クライアント端末103の使用者は、「5/4」、「施肥してください」の項目ボタンをタッチする。受信表示部13は、タッチされると、作業内容とともに、終了ボタンを表示する。クライアント端末103の使用者が返信ボタンの項目をタッチすると、通知送信部12は、作業完遂したものと判定する。通知送信部12は、判定後、作業完遂報告をサーバ102に送信する。
【0068】
本実施形態によれば、一斉送信部4が、クライアント端末に対して、作業を完遂させるためのメッセージを送信することによって、同報開始日から期間内に指示した作業を完遂することを徹底させることができる。たとえば、一斉送信部4は、クライアント端末103の受信表示部13に対して「この作業は、すでにXXパーセントの人は終わっていますよ。あなたは残っている人の一人なんですよ」と表示させることによって、作業完遂を促進させる。また、その作業が終わるまで、定期的に催促が通知される。作業者は、毎日通知がされると、作業をやらないといけないかと思うようになる。
【0069】
また、本実施形態によれば、例えば、定期的に、一斉送信部4が作業を完遂していないクライアントに対してメッセージを送信することができる。送信されたメッセージがクライアント端末103の受信表示部13に示される「何パーセントの人が終わりました」というパーセントの割合が徐々に100%に近づいていくことで、自分事としてせっつかされる当事者意識を持たせる効果を有する。
【0070】
また、本実施形態によれば、通知受信部9が作業通知を受信することができる。指示された作業について、「すでに作業が終わった」ことを、個々の生産者が、簡単に返信でき、集計するサーバ102は、返信数カウント部130を用いてカウントできる。
【0071】
さらに、本実施形態によれば、返信数カウント部130が作業終了の集計を簡単に行うことができる。「何割の人が、すでにこの作業を終えましたよ」という「追加の催促」も一斉送信部4が同報通知できるようになる。そのような「何割の人は、すでに終わりましたよという通知が、まだ作業をしていない人に対してだけ、例えば、毎日定期的に送られてくれば、「俺もするか」という風に作業を促進させる効果が期待できる。
【0072】
上述したサーバ101,102それぞれに設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)をサーバ101,102それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをサーバ101,102それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。サーバ101,102それぞれにて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu−ray(登録商標) Discなどの移設可能な記録媒体の他、サーバ101,102それぞれに内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、サーバ101,102それぞれに設けられたCPU(Central Processing Unit)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。